JPH08337065A - 熱転写記録材料 - Google Patents

熱転写記録材料

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JPH08337065A
JPH08337065A JP14612195A JP14612195A JPH08337065A JP H08337065 A JPH08337065 A JP H08337065A JP 14612195 A JP14612195 A JP 14612195A JP 14612195 A JP14612195 A JP 14612195A JP H08337065 A JPH08337065 A JP H08337065A
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JP
Japan
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wax
thermal transfer
recording material
transfer recording
epoxy resin
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Katsuhiro Yoshida
勝弘 吉田
Kotaro Akagi
耕太郎 赤城
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Fujicopian Co Ltd
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Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写性が良好で、かつ耐擦過性の優れた印像
を形成しうる熱転写記録材料を提供すること。 【構成】 基材上に、エポキシ樹脂と、平均粒径が0.
05〜15μmのワックス粒子と、顔料とからなり、前
記エポキシ樹脂が、テトラフェノールエタンテトラグリ
シジルエーテル、クレゾールノボラックポリグリシジル
エーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテルおよ
びビスフェノールFジグリシジルエーテルよりなる群か
ら選ばれた1種または2種以上の樹脂を50重量%以上
含有するものである熱溶融性インク層が設けられてなる
ことを特徴とする熱転写記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は堅牢性の優れた印像を形
成するための熱転写記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の熱転写記録材料は一般に、基材上にワックスをビヒク
ルの主成分とする熱溶融性インクを塗布したものや、表
面平滑性に劣る紙にも良好な品質の印像を形成するた
め、あるいは耐擦過性の良好な印像を形成するために、
樹脂をビヒクルの主成分とする熱溶融性インクを塗布し
たものである。
【0003】近年、製造工場における製造工程での部
品、製品の管理、流通分野における商品管理、使用現場
における物品管理などに使用されているバーコードなど
を印字するのに、熱転写記録材料を使用するバーコード
プリンターやラベルプリンターが用いられるようになっ
てきている。流通分野などで使用するバーコードなどの
場合、擦られる機会が多いから、とくに良好な耐擦過性
が要求される。
【0004】また、バーコードに限らず商業印刷分野で
は野外広告、選挙ポスター、一般ポスター、立看板、ス
テッカー、カタログ、パンフレット、カレンダー等、パ
ッケージ分野では軽包装袋、食品、飲料、薬品、塗料等
の容器ラベル、結束テープ等、衣料分野では品質表示ラ
ベル、工程管理用ラベル、製品管理用ラベル等の多品種
少量生産のものには熱転写プリンターが用いられるよう
になってきており、これらにも同じ耐擦過性が求められ
る。
【0005】しかしながら、従来の、ワックスをビヒク
ルの主体とする熱溶融性インクを用いる熱転写記録材料
の場合は、転写性は良好であるが、得られる印像は耐擦
過性が劣るものであった。またエチレン−酢酸ビニル共
重合体などの樹脂をビヒクルの主体とする熱溶融性イン
クを用いる熱転写記録材料の場合は、得られる印像の耐
擦過性は比較的良好であるが、溶融粘度が高く転写性は
ワックス主体のものより劣るものであった。
【0006】本発明の目的は、前記の点に鑑みて、転写
性が良好で、かつ耐擦過性の優れた印像を形成しうる熱
転写記録材料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)基材上
に、エポキシ樹脂と、平均粒径が0.05〜15μmの
ワックス粒子と、顔料とからなり、前記エポキシ樹脂
が、テトラフェノールエタンテトラグリシジルエーテ
ル、クレゾールノボラックポリグリシジルエーテル、ビ
スフェノールAジグリシジルエーテルおよびビスフェノ
ールFジグリシジルエーテルよりなる群から選ばれた1
種または2種以上の樹脂を50重量%以上含有するもの
である熱溶融性インク層が設けられてなることを特徴と
する熱転写記録材料に関する。
【0008】本発明はさらに、(2)前記ワックス粒子
が、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、酸化ポリプロピレンワッ
クス、フィッシャートロプッシュワックスおよびカルナ
バワックスよりなる群から選ばれた1種または2種以上
のワックスの粒子であることを特徴とする前記(1)項
記載の熱転写記録材料に関する。
【0009】
【作用および実施例】本発明の熱溶融性インク層は、そ
のビヒクルがエポキシ樹脂と、該エポキシ樹脂中に分散
されている平均粒径が0.05〜15μm、なかんづく
0.1〜10μmのワックス粒子とからなる構成のもの
であり、かかる構成によりインク層の転写時のキレが向
上される。またワックス粒子が転写後の印像の表面に出
ていることにより、印像の耐擦過性が向上される。
【0010】ワックス粒子の平均粒径が前記範囲未満で
あると、ワックス粒子がインク層中に埋没し、印像表面
に出難く、耐擦過性向上効果が劣る。ワックス粒子の平
均粒径が前記範囲より大きいと、インク層のキレが不充
分になるため、かえって転写性が悪くなる。
【0011】耐擦過性向上の点からは、ワックス粒子の
平均粒径がインク層の厚さの1〜1.5倍であるのが好
ましい。ここでインク層の厚さはワックス粒子の存在し
ない部分のインク層の平均厚さである。
【0012】ワックス粒子としては、たとえばカルナバ
ワックス、キャンデリラワックス、ライスワックスなど
の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリンなどの動物系ワ
ックス、モンタンワックス、セレシンワックスなどの鉱
物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックスなどの石油系ワックス、フィッシャートロ
プッシュワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリエ
チレンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化ポリプ
ロピレンワックスなどの合成炭化水素系ワックスなどの
1種または2種以上からなるワックス粒子の1種または
2種以上からなるものが使用できる。とくにワックス粒
子表面の滑り性が良好である点から、ポリエチレンワッ
クス、酸化ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワッ
クス、酸化ポリプロピレンワックス、フィッシャートロ
プッシュワックスおよびカルナバワックスが好ましい。
【0013】前記ワックス粒子の融点は60〜130℃
が好ましく、とくに80〜110℃が好ましい。ワック
ス粒子の融点が前記範囲未満では、熱転写時に完全に溶
融するために、ワックス粒子が印像表面に出ず、それに
よる滑り性が充分に発揮されないため耐擦過性が低下
し、一方前記範囲を超えると、熱転写時にほとんど溶融
せず、転写性に寄与しないため、転写性が低下する傾向
がある。
【0014】ワックス粒子の添加量は、熱溶融性インク
層のビヒクル全量の10〜50%(重量%、以下同様)
が好ましい。ワックス粒子の添加量が10%よりも少な
いか、または50%より多いと、印像の耐擦過性向上効
果が充分に発揮されない場合がある。
【0015】本発明に用いるエポキシ樹脂は、テトラフ
ェノールエタンテトラグリシジルエーテル、クレゾール
ノボラックポリグリシジルエーテル、ビスフェノールA
ジグリシジルエーテルおよびビスフェノールFジグリシ
ジルエーテルよりなる群から選ばれた1種または2種以
上を50%以上、より好ましくは70%以上含有するも
のである。なお、本発明に用いるエポキシ樹脂は、未硬
化(未架橋)状態のエポキシ樹脂をいう。
【0016】前記4種の特定のエポキシ樹脂はエポキシ
樹脂の中で、転写性が良好であるので、好ましく用いら
れる。
【0017】本発明においては、エポキシ樹脂の全量を
前記特定のエポキシ樹脂で構成するのが特に好ましい
が、必ずしもその必要はなく、前記特定のエポキシ樹脂
を50%、なかんづく70%以上含有するエポキシ樹脂
であれば、所期の効果が達成される。全エポキシ樹脂中
の前記特定のエポキシ樹脂の含有量が前記範囲未満にな
ると、ビヒクル中への顔料の分散性が悪くなるため、転
写性が劣る。
【0018】また、全エポキシ樹脂はビヒクル中で50
〜90%、特に50〜85%、なづく50〜75%を占
めるのが好ましい。全エポキシ樹脂の含有量が前記範囲
を外れると、転写性が達成され難くなる。
【0019】前記テトラフェノールエタンテトラグリシ
ジルエーテル(以下、TPETGEと略称する場合もあ
る)は式(I)で示される多官能エポキシ樹脂の1種で
あり、92℃の範囲の軟化点を有する。
【0020】
【化1】
【0021】前記クレゾールノボラックポリグリシジル
エーテル(以下、CNPGEと略称する場合もある)は
多官能エポキシ樹脂の1種であり、本発明においては式
(II):
【0022】
【化2】
【0023】(式中、mは通常3〜7の整数である)で
表わされるものが好ましいものとして挙げられる。本発
明で使用するCNPGEにはmの値が異なるものの混合
物も含まれる。CNPGEとしては60〜120℃の範
囲の軟化点を有するものが好ましい。
【0024】前記ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル(以下、BPADGEと略称する場合がある)は2官
能エポキシ樹脂の1種であり、本発明では式(II
I):
【0025】
【化3】
【0026】(式中、nは通常0〜13の整数である)
で表わされるものが好ましい。本発明で使用するBPA
DGEには、nの値が異なるものの混合物も含まれる。
BPADGEとしては60〜140℃の範囲の軟化温度
を有するものが好ましい。
【0027】前記ビスフェノールFジグリシジルエーテ
ル(以下、BPFDGEと略称する場合もある)は2官
能エポキシ樹脂の1種であり、本発明においては式(I
V):
【0028】
【化4】
【0029】(式中、pは通常0〜33程度の整数であ
る)で表わされるものが好ましい。本発明で用いるBP
FDGEには、式(IV)においてpの値が異なる2種
以上の混合物も含まれる。BPFDGEとしては60〜
140℃の範囲の軟化点を有するものが好ましい。
【0030】本発明で前記特定のエポキシ樹脂と併用で
きるその他のエポキシ樹脂としては、たとえば次のもの
が挙げられる。
【0031】(1)グリシジルエーテル型 臭素化ビスフェノールAジグリシジルエーテル、臭素化
ビスフェノールFジグリシジルエーテル、水素添加ビス
フェノールAジグリシジルエーテル、グリセリントリグ
リシジルエーテル、ペンタエリスリトールジグリシジル
エーテルなどが挙げられる。
【0032】(2)グリシジルエーテル・エステル型 p−オキシ安息香酸グリシジルエーテル・エステルなど
が挙げられる。
【0033】(3)グリシジルエステル型 フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸
ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシ
ジルエステル、ダイマー酸ジグリシジルエステルなどが
挙げられる。
【0034】(4)グリシジルアミン型 グリシジルアニリン、トリグリシジルイソシアヌレー
ト、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタンなどが
挙げられる。
【0035】(5)線状脂肪族エポキシ型 エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化大豆油などが挙
げられる。
【0036】(6)脂環族エポキシ型 3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチルカ
ルボキシレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ルカルボキシレートなどが挙げられる。
【0037】前記その他のエポキシ樹脂は単独でまたは
2種以上混合して使用できる。その他のエポキシ樹脂と
しては軟化温度が60℃以上のものが好ましいが、他の
エポキシ樹脂や前記特定のエポキシ樹脂と混合すること
でビヒクル全体の軟化温度が60℃以上になるものであ
れば、液状のエポキシ樹脂も使用可能である。
【0038】前記ビヒクルには本発明の目的を損なわな
い範囲内でエポキシ樹脂以外の他の熱溶融性樹脂を配合
してもよい。このような熱溶融性樹脂としては、たとえ
ばエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アルキ
ル(メタ)アクリレート共重合樹脂、フェノール樹脂、
スチレン−アクリル共重合樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂などが挙げられる。前記他の熱溶融性樹脂
はビヒクル全量の15%以下、なかんづく5%以下で使
用するのが好ましい。
【0039】前記ビヒクルは熱転写記録材料の保存安定
性および転写性の点から軟化温度が60〜120℃の範
囲が好ましい。
【0040】前記ビヒクルの熱溶融性インク層中におけ
る含有量は、転写性などの点から、40〜95%程度の
範囲が適当である。
【0041】本発明に用いる顔料としては、カーボンブ
ラックをはじめ、アゾ系顔料(不溶性アゾ、アゾレー
キ、縮合アゾ顔料)、フタロシアニン系顔料、ニトロ系
顔料、ニトロソ系顔料、アントラキノン系顔料、ニグロ
シン系顔料、キナクリドン系顔料、ペリレン系顔料、イ
ソインドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、チタンホ
ワイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなど各種有機、
無機の顔料が使用できる。顔料のインク層中における含
有量は5〜60重量%の範囲が適当である。
【0042】減法混色を利用して多色またはフルカラー
の印像を形成する場合には、イエロー、マゼンタ、シア
ンの顔料、および要すればブラックの顔料が使用され
る。
【0043】イエロー、マゼンタ、シアンの顔料として
は透明性のものが好ましく用いられる。ブラックの顔料
は通常不透明性のものが使用される。
【0044】イエローの透明性顔料としては、たとえば
ナフトールエローS、ハンザエロー5G、ハンザエロー
3G、ハンザエローG、ハンザエローGR、ハンザエロ
ーA、ハンザエローRN、ハンザエローR、ベンジジン
エロー、ベンジジンエローG、ベンジジンエローGR、
パーマネントエローNCG、キノリンエローレーキなど
の有機顔料の1種または2種以上が使用できる。
【0045】マゼンタの透明性顔料としては、たとえば
パーマネントレッド4R、ブリリアントファストスカー
レット、ブリリアントカーミンBS、パーマネントカー
ミンFB、リソールレッド、パーマネントレッドF5
R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレッ
ト3B、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、ア
リザリンレーキ、キナクリドンレッドなどの有機顔料の
1種または2種以上が使用できる。
【0046】シアンの透明性顔料としては、たとえばビ
クトリアブルーレーキ、無金属フタロシニアニンブル
ー、フタロシニアニンブルー、フアストスカイブルーな
どの有機顔料の1種または2種以上が使用できる。
【0047】ここで、前記透明性顔料とは、透明なビヒ
クル中に分散させたとき、透明に着色されたインクを与
える顔料をいう。
【0048】ブラックの顔料としては、たとえば絶縁性
や導電性を有するカーボンブラックなどの無機顔料、ア
ニリンブラックなどの有機顔料の1種または2種以上が
使用できる。
【0049】各着色インク層中における顔料の含有量は
通常5〜60重量%程度が適当である。
【0050】本発明における熱溶融性インク層には前記
成分の他に、分散剤などを適宜配合することができる。
【0051】本発明における熱溶融性インク層は、エポ
キシ樹脂とワックス粒子を、エポキシ樹脂は溶解する
が、ワックス粒子は溶解しない溶剤に溶解、分散する
か、あるいはエポキシ樹脂もワックス粒子も溶解しない
溶剤に分散し、さらに顔料、その他の添加剤を溶解、分
散させて塗工液を調製し、この塗工液を基材上に塗布
し、ワックス粒子の粒子形態が損なわれない範囲の温度
で乾燥することによって形成できる。
【0052】本発明における熱溶融性インク層の塗布量
(固形分換算、以下同様)は、通常0.02〜5g/m
2 、より好ましくは0.5〜3g/m2 が適当である。
【0053】前記基材としては、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィル
ム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリブチレン
ナフタレート、ポリアリレートフィルムなどのポリエス
テルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミド
フィルム、アラミドフィルム、ポリエーテルスルホンフ
ィルム、ポリスルホンフィルム、ポリフェニレンスルフ
ィドフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、
ポリエーテルイミドフィルム、変性ポリフェニレンエー
テルフィルム、ポリアセタールフィルム、その他この種
のインクリボンの基材用フィルムとして一般に使用され
ている各種のプラスチックフィルムが使用できる。また
コンデンサーペーパーのような高密度の薄い紙も使用で
きる。基材の厚さは通常1〜10μm程度であり、熱拡
散を小さくして解像度を高めうる点からは1〜6μmの
範囲が好ましい。
【0054】本発明の熱転写記録材料をサーマルヘッド
を備えた熱転写プリンターで使用する場合は、基材の背
面(サーマルヘッドに摺接する側の面)にシリコーン樹
脂、フッ素樹脂、ニトロセルロース樹脂、あるいはこれ
らによって変性された、たとえばシリコーン変性ウレタ
ン樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂など各種の耐熱性
樹脂、あるいはこれら耐熱性樹脂に滑剤を混合したもの
などからなる、従来から知られているスティック防止層
を設けるのが好ましい。
【0055】本発明の熱転写記録材料には、単色の印像
を形成するための熱転写記録材料と減法混色を利用して
多色またはフルカラーの印像を形成するためのカラー用
熱転写記録材料が含まれる。
【0056】単色の印像を形成するための熱転写記録材
料は、基材上に単色の熱溶融性インク層を設けたもので
ある。熱溶融性インク層の色としては、黒、赤、青、
緑、イエロー、マゼンタ、シアンなどが挙げられる。
【0057】多色またはフルカラーの印像を形成するた
めのカラー熱転写記録材料の一つの実施態様のものは、
単一の基材上に、イエローの熱溶融性インク層、マゼン
タの熱溶融性インク層およびシアンの熱溶融性インク
層、ならびに要すればブラックの熱溶融性インク層を並
べて配置したものである。前記各色のインク層の配置方
法としては種々の態様が挙げられ、プリンターの種類に
応じて適宜選択される。
【0058】図1は前記実施態様の熱転写記録材料の一
実施例を示す部分平面図である。図1において、単一の
基材1上にイエローの熱溶融性インク層2Y、マゼンタ
の熱溶融性インク層2Mおよびシアンの熱溶融性インク
層2Cが並べて配置されている。インク層2Y、2Mお
よび2Cはそれぞれ一定の大きさを有し、それらの一定
順序の並びを1つの繰返し単位Uとして基材1の長手方
向に繰返し並べて配置されている。繰返し単位Uにおけ
る3色のインク層の並べ方の順序は各色の転写順序に従
って適宜決められる。繰返し単位Uにはブラックのイン
ク層を加えてもよい。
【0059】多色またはフルカラーの印像を形成するた
めのカラー熱転写記録材料の他の実施態様のものは、1
つの基材上にイエローの熱溶融性インク層を設けた第1
の熱転写記録材料、他の基材上にマゼンタの熱溶融性イ
ンク層を設けた第2の熱転写記録材料、およびさらに他
の基材上にシアンの熱溶融性インク層を設けた第3の熱
転写記録材料、ならびに要すればさらに他の基材上にブ
ラックの熱溶融性インク層を設けた第4の熱転写記録材
料のセットからなるものである。
【0060】前記カラー画像形成用熱転写記録材料を用
いると、耐擦過性の優れた多色またはフルカラー画像が
得られる。さらに本発明における各色の熱溶融性インク
層は重ね合せ性が良好であるため、色再現性の良好なカ
ラー画像が得られる。
【0061】本発明の熱転写記録材料を用いて印像を形
成するには、熱転写記録材料のインク層を被転写体と重
ね合せ、インク層に像状に熱エネルギーを与える。熱エ
ネルギーを与える熱源としてはサーマルヘッドが一般的
であるが、レーザー光、赤外線フラッシュ、熱ペンなど
公知のものがいずれも使用できる。
【0062】被転写体がシート状物でない立体形状の場
合、その表面が曲面である場合などにおいては、熱エネ
ルギーの適用が容易な点から、レーザー光による熱転写
が有利である。
【0063】本発明の前記カラー画像形成用熱転写記録
材料を用いる多色またはフルカラーの画像の形成は、通
常熱転写プリンタで多色のカラー画像の分解色信号、す
なわちイエロー信号、マゼンタ信号、シアン信号に従っ
て、イエローインクドット、マゼンタインクドット、シ
アンインクドットをそれぞれ所定の順序で順次重ね転写
して受像体上にイエローの分解画像、マゼンタの分解画
像、シアンの分解画像を形成することによって行なうこ
とができる。イエローインクドット、マゼンタインクド
ット、シアンインクドットの転写順序は任意に選択でき
る。通常の多色またはフルカラー画像の場合は3色の色
信号に従って3色の分解画像が形成されるが、2色の色
信号しかない場合は対応する2色の分解画像が形成され
る。
【0064】かくして、(A)イエロー、マゼンタおよ
びシアンのうちの少なくとも2種の減法混色により色が
発現される領域、または(B)前記(A)の領域と、イ
エロー、マゼンタおよびシアンのうちの少なくとも1種
からなる単色の領域との組合せからなる領域を含む多色
のカラー画像が得られる。ここで、イエローインクドッ
トとマゼンタインクドットの重ね合せ部分でレッド色
が、イエローインクドットとシアンインクドットの重ね
合せ部分でグリーン色が、マゼンタインクドットとシア
ンインクドットの重ね合せ部分でブルー色が、イエロー
インクドットとマゼンタインクドットとシアンインクド
ットの重ね合せ部分でブラック色が呈せられる。
【0065】前記においてはブラック色をイエローイン
クドットとマゼンタインクドットとシアンインクドット
の重ね合せで得ているが、3色のインクドットを使用せ
ずに、ブラックインクドットのみでブラック色を得るよ
うにしてもよい。
【0066】なおブラックインクドットをイエローイン
クドット、マゼンタインクドット、シアンインクドット
の少なくとも1種の上にまたは少なくとも2種が重ね合
わされた上に重ね合せて、ブラック色を呈するようにし
てもよい。
【0067】本発明の熱転写記録材料を用いて印像を形
成する場合、目的とする被転写体に直接印像を形成して
もよいが、予めシート状の被転写体(受像体)に印像を
形成したのち、この受像体を目的とする被転写体に接着
剤などの適宜の手段で貼付してもよい。
【0068】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
【0069】実施例1〜7および比較例1〜3 厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片
面にシリコーン樹脂からなる塗布量0.25g/m2
スティック防止層を形成し、その反対側に表1に示され
るインク塗工液を塗布し、70℃で乾燥して、塗布量2
g/m2 の熱溶融性インク層を形成し、熱転写記録材料
を得た。
【0070】表1において、ワックス分散液またはワッ
クス粉末中のワックス粒子の平均粒径は(株)島津製作
所製レーザー回析粒度分布測定装置SALD−1100
で測定した。
【0071】
【表1】
【0072】前記各熱転写記録材料を用い、熱転写方式
バーコードプリンタ((株)テック製B−30)でリン
テック(株)製銀ネーマ(ポリエステルフィルムの片面
にアルミニウムを蒸着し、その上に粘着剤層を設けたも
の、ポリエステルフィルム表面に印像する)上にバーコ
ードのパターンを下記条件下で印像し、得られた印像に
ついて、転写性、耐擦過性(耐クロッキング性、耐スミ
アー性)を評価した。
【0073】印加エネルギー:22.6mJ/mm2 印字速度:2インチ/秒 プラテン圧:強 結果を表2に示す。
【0074】[転写性]得られた印像についてRJS
ENTERPRISES,INC製のバーコード読取機
(コーダスキャンII)による読取り判定を行なった。
バーコード読取機の判定基準はつぎのとおりである。
【0075】○ 完全に読み取れる。 △ 一部読取れる。 × 読取り不可。
【0076】[耐擦過性(耐クロッキング性)]下記に
示す条件で試験後の印像について前記と同様にバーコー
ド読取機による読取り判定を行なった。
【0077】 試験機:アトラス エレクトリック デバイス社製 A.A.T.C.C.クロックメータモデルCM−1 摩擦材:綿布 圧 力:500g/cm 回 数:300回往復 [耐擦過性(耐スミアー性)]下記に示す条件で試験後
の印像について、前記と同様にバーコード読取機による
読取り判定を行なった。
【0078】 試験機:(株)安田精機製作所製ラブテスター 摩擦材:ダンボール 圧 力:250g/cm 回 数:300回往復
【0079】
【表2】
【0080】
【発明の効果】本発明の熱転写記録材料は、転写性が優
れ、かつ耐擦過性が優れた印像を与えるので、バーコー
ドなどを印字するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写記録材料の一実施例における各
色のインク層の配列の例を示す部分平面図である。
【符号の説明】
1 基材 2Y イエローインク層 2M マゼンタインク層 2C シアンインク層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、エポキシ樹脂と、平均粒径が
    0.05〜15μmのワックス粒子と、顔料とからな
    り、前記エポキシ樹脂が、テトラフェノールエタンテト
    ラグリシジルエーテル、クレゾールノボラックポリグリ
    シジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテ
    ルおよびビスフェノールFジグリシジルエーテルよりな
    る群から選ばれた1種または2種以上の樹脂を50重量
    %以上含有するものである熱溶融性インク層が設けられ
    てなることを特徴とする熱転写記録材料。
  2. 【請求項2】 前記ワックス粒子が、ポリエチレンワッ
    クス、酸化ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワッ
    クス、酸化ポリプロピレンワックス、フィッシャートロ
    プッシュワックスおよびカルナバワックスよりなる群か
    ら選ばれた1種または2種以上のワックスの粒子である
    ことを特徴とする請求項1記載の熱転写記録材料。
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