JPH08337363A - 油圧エレベータ制御システム - Google Patents

油圧エレベータ制御システム

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JPH08337363A
JPH08337363A JP7146332A JP14633295A JPH08337363A JP H08337363 A JPH08337363 A JP H08337363A JP 7146332 A JP7146332 A JP 7146332A JP 14633295 A JP14633295 A JP 14633295A JP H08337363 A JPH08337363 A JP H08337363A
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JP
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oil
hydraulic
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hydraulic elevator
temperature
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JP7146332A
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Hajime Koike
一 小池
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】システムの省エネルギー化の向上を図ると共
に、油圧エレベータの性能および機能の向上を図るこ
と。 【構成】上端に固定されたシーブを介して油圧エレベー
タの乗りカゴを昇降走行させる油圧ジャッキと、油を貯
める油タンクと、油タンクから油圧ジャッキに圧油を送
り込む油圧ポンプと、油圧ポンプにより油圧ジャッキに
送り込まれる圧油の流量を制御する流量制御弁と、油圧
ポンプを駆動する電動機と、電動機を可変速制御する可
変電圧周波数制御装置と、流量制御弁の開度を制御する
弁制御装置と、油タンクの油の温度を検出する油温検出
装置と、油圧エレベータの下降方向運転時に油温検出装
置により検出された油の温度をあらかじめ設定された基
準温度と比較し、かつ当該比較結果に基づいて可変電圧
周波数制御装置への制御指令と弁制御装置への流量指令
とを切換え出力する切換手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧エレベータ制御シ
ステムに係り、特にシステムの省エネルギー化の向上を
図るようにした油圧エレベータ制御システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧エレベーターは、機械室を
地上に設けることができ、また建物の上階部に荷重をか
けない等の特徴を有することから、最近の低層建築、特
にマンション等、住宅地に設けられる建物については、
日照権の関係もあり、多く採用されている。
【0003】一方、油圧エレベーターは、上記のような
利点はあるものの、ロープ式のエレベータと違ってカウ
ンターウェイトがないため、乗りカゴ重量、積載物
(人)を全て押し上げる必要があり、大きな力が必要
で、ロープ式に比べて、電動機の容量も大きくなってい
る。そのため、省エネルギー化を図る目的で、油圧ポン
プ駆動用の電動機を可変電圧周波数制御装置(以下、イ
ンバータ回路と称する)により駆動して、加速時および
減速時の電動機への入力エネルギーを低減し、省エネル
ギー化を図ることが提案されてきている。
【0004】図3は、この種の従来のインバータ制御に
よる油圧エレベータ制御システムの一例を示す全体構成
図である。図3において、各階あるいは乗りカゴ内にて
発生した呼びに対応し、現在の油圧エレベータの乗りカ
ゴ位置を考慮して、エレベータを上昇方向あるいは下降
方向に運転するべく、上記呼び信号入力等により、運転
する方向と、着床停止を行なうための指令を発生する運
転指令発生回路1が設けられている。
【0005】油圧エレベータの運転が必要な場合には、
運転指令発生回路1により運転指令2(上昇指令2a、
下降指令2b)が出力される。そして、上記運転指令2
を受けてインバータへの指令、および油の出し入れを制
御する制御弁4への指令を出力する油圧制御回路5に信
号が入力される。
【0006】一方、油圧制御回路5では、運転指令2の
状況に対応して、上昇方向運転の場合には弁制御指令6
(上昇弁可動指令6a)を、あるいは下降方向運転の場
合には弁制御指令6(下降弁可動指令6b)を、それぞ
れ制御弁4に出力して、各々の方向に制御弁4が開閉す
るようになり、油圧ポンプ7の回転方向によって油を油
タンク8から吸い上げ、制御弁4を介して油圧ジャッキ
9の油圧シリンダー10を押し上げ、乗りカゴ11を押
し上げ、所定の階まで油圧エレベータを運転する。
【0007】この場合、油圧ポンプ7を上昇方向に運転
するために、電源12から整流器13により直流電圧を
得、インバータ回路14によりスイッチングし、所定の
回転数に応じた周波数を発生するように、インバータ回
路14に対して指令を発生させる。
【0008】また、下降方向運転の場合については、運
転指令2bに対応し油圧制御回路5より制御弁4に対し
て、下降弁出力指令6bが出力されて制御弁4を開く。
これにより、乗りカゴ11の重みにより、油圧シリンダ
ー10に下方の力が発生し、油圧ジャッキ9内の油が制
御弁4の方へ押し戻される。
【0009】よって、制御弁4を通った油は、油圧ポン
プ7へ入って、油圧ポンプ7を回転させる。この時、電
動機を制御しないと、どんどん加速していくので、上記
インバータ回路14を制御して回生運転を行ない、電動
機速度が一定となるように制御するが、乗りカゴ11の
エネルギーが大きく、上記直流電圧が上昇していってし
まう。
【0010】そこで、通常、回生を行なうインバータ回
路14においては、回生エネルギーを吸収するために回
生抵抗15を接続し、回生制御用回路16によりON/
OFF制御して、エネルギーを回生抵抗15で熱に変換
するように制御を行なっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上、従来のインバー
タ制御による油圧エレベータ制御システムについての動
作を説明したが、油圧エレベータの下降方向運転時に
は、乗りカゴ11のエネルギーを回生抵抗15により消
費するため、制御弁4を制御して油の流量を制御する場
合に比べて、油の温度が上昇し難く、それに代わって制
御装置内の抵抗が発熱することになる。よって、夏期等
の気温が高い場合、あるいは油圧エレベータの運転頻度
が多い場合には、油の温度が上昇難い。
【0012】しかしながら、寒冷地、あるいは冬期の気
温が低下する場合、もしくは油圧エレベータの運転回数
が少ない場合には、油温が上昇し難い。そして、油温が
低温となった場合にも、油の特性が大きく変わり、油圧
エレベータを正常に制御できないため、ある一定温度
(通常、摂氏10〜30度)以下となった場合には、油
圧エレベータの運転を停止する。
【0013】従って、上記のような周囲環境、および運
転状況によっては、油温が低下するため、油圧エレベー
タの運転を停止することになる。そして、このような場
合には、油圧ポンプ7駆動用の電動機を上昇方向に運転
し、かつ油を制御弁4より油タンク8に戻す運転(以
下、暖気運転と称する)を行なって、油を環流させ、そ
の時の制御弁4の摩擦により油温を上昇させる。よっ
て、このような運転では、インバータ回路14へは上昇
方向運転の指令が出されると共に、制御弁4には暖気運
転指令6cが出力され、油圧ポンプ7より吸い込んだ油
を配管を通して油タンク8に戻するようにしている。
【0014】このため、暖気運転中には、当然のことな
がら油圧エレベータの運転が行なえず、油圧エレベータ
の性能および機能が低下することになる。また、上記運
転時には、電源12からエネルギーを得て油圧ポンプ7
を回転させるため、電力を消費することになる。
【0015】さらに、これで油圧エレベータの運転が可
能となっても、下降方向運転を行なうと、回生抵抗15
によって発熱を続けるため、エネルギーの無駄使いとな
ってしまう。
【0016】以上のように、従来の油圧エレベータ制御
システムにおいては、使用する環境によっては、油圧エ
レベータの性能および機能が低下するばかりでなく、省
エネルギー効果が弱いという問題があった。
【0017】本発明の目的は、システムの省エネルギー
化の向上を図ると共に、油圧エレベータの性能および機
能の向上を図ることが可能な油圧エレベータ制御システ
ムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に対応する発明の油圧エレベータ
制御システムは、上端に固定されたシーブを介して油圧
エレベータの乗りカゴを昇降走行させる油圧ジャッキ
と、油を貯める油タンクと、油タンクから油圧ジャッキ
に圧油を送り込む油圧ポンプと、油圧ポンプにより油圧
ジャッキに送り込まれる圧油の流量を制御する流量制御
弁と、油圧ポンプを駆動する電動機と、電動機を可変速
制御する可変電圧周波数制御装置と、流量制御弁の開度
を制御する弁制御装置と、油タンクの油の温度を検出す
る油温検出装置と、油圧エレベータの下降方向運転時に
油温検出装置により検出された油の温度をあらかじめ設
定された基準温度と比較し、かつ当該比較結果に基づい
て可変電圧周波数制御装置への制御指令と弁制御装置へ
の流量指令とを切換え出力する切換手段とを備えて成
る。
【0019】ここで、特に上記切換手段としては、請求
項2に対応する発明のように、検出された油の温度が設
定基準温度以上の場合には制御指令を、検出された油の
温度が設定基準温度以下の場合には流量指令をそれぞれ
切換え出力するようにすることが好ましい。
【0020】また、請求項3に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の油圧エレベータ制御システム
において、油圧エレベータの運転頻度を検出する運転頻
度検出装置と、運転頻度検出装置により検出された油圧
エレベータの運転頻度に基づいて、切換手段における設
定基準温度の大きさを可変する設定基準温度可変手段と
を付加して成る。
【0021】ここで、特に上記設定基準温度可変手段と
しては、請求項4に対応する発明のように、油圧エレベ
ータの運転頻度が多い場合には設定基準温度の大きさを
小さくし、油圧エレベータの運転頻度が少ない場合には
設定基準温度の大きさを大きくするようにすることが好
ましい。
【0022】さらに、請求項5に対応する発明では、上
記請求項1に対応する発明の油圧エレベータ制御システ
ムにおいて、油圧ジャッキ内の油の圧力を検出する油圧
検出装置を付加し、上記切換手段としては、油圧検出装
置により検出された油の圧力が高い場合には流量指令
を、油圧検出装置により検出された油の圧力が低い場合
には制御指令をそれぞれ切換え出力するようにする。
【0023】
【作用】従って、請求項1および請求項2に対応する発
明の油圧エレベータ制御システムにおいては、油圧エレ
ベータの下降方向運転時に、油タンクの油の温度を検出
して設定基準温度と比較し、その結果に基づいて可変電
圧周波数制御装置への制御指令と弁制御装置への流量指
令とを切換え出力する、すなわち検出された油の温度が
設定基準温度以上の場合には制御指令を、また検出され
た油の温度が設定基準温度以下の場合には流量指令を、
それぞれ切換え出力する。
【0024】ここで、検出された油の温度が設定基準温
度以上の場合には、流量制御弁を全開状態として、可変
電圧周波数制御装置による油圧ポンプの可変速制御によ
り下降方向運転を行なう。また、この時、乗りカゴの位
置エネルギーは、可変電圧周波数制御装置を介して回生
抵抗にて消費されるため、油温は余り上昇せず、ほぼ一
定の温度を保つことができ、比較的継続した運転を行な
うことができる。
【0025】また、検出された油の温度が設定基準温度
以下の場合には、油圧ポンプ、可変電圧周波数制御装置
は駆動せず、油圧ジャッキからの油を流量制御弁により
流量を制御して油タンクに戻す。このため、油の温度が
低温の場合は油温が上昇し、所定の温度に近づいてい
く。また、この時、回生抵抗は熱を消費しない。さら
に、運転休止による油量の低下も抑止することができ、
暖機運転を行なう必要はなくなる。
【0026】これにより、低温時の暖機運転回数を低減
し、また高温時の油温上昇を低減して、省エネルギー効
果を向上させることができると共に、騒音等の発生の要
因となる不要運転を低減して、油圧エレベータの性能お
よび機能を向上させることができる。
【0027】次に、請求項3および請求項4に対応する
発明の油圧エレベータ制御システムにおいては、上記請
求項1に対応する発明の油圧エレベータ制御システムに
おいて、油圧エレベータの下降方向運転時に、油圧エレ
ベータの運転頻度を検出し、その油圧エレベータの運転
頻度に基づいて、制御指令と流量指令とを切換えるため
の目安となる設定基準温度の大きさを可変する、すなわ
ち油圧エレベータの運転頻度が多い場合には、設定基準
温度を下げて油の温度の上昇を防止し、また油圧エレベ
ータの運転頻度が少ない場合には、油量制御を流量制御
弁により行なって油の温度を上昇させる。
【0028】これにより、油の温度検出レベルに加え
て、油圧エレベータの運転頻度を考慮して、より一層き
め細かな油温のコントロールができ、より一層のエネル
ギーの省力化も図ることができる。
【0029】次に、請求項5に対応する発明の油圧エレ
ベータ制御システムにおいては、上記請求項1に対応す
る発明の油圧エレベータ制御システムにおいて、油の温
度検出に加えて、油圧ジャッキ内の油の圧力を検出し、
その油の圧力が高い場合には流量指令を、また油の圧力
が低い場合には制御指令をそれぞれ切換え出力する。
【0030】すなわち、荷重が大きく油の圧力が高い場
合には、流量制御弁による流量制御を行ない、また荷重
が小さく油の圧力が低い場合には、可変電圧周波数制御
装置による制御を行なう。
【0031】これは、流量制御弁は、油の圧力の低い場
合に安定した性能を得ることが難しく、またこの条件を
満たすための流量制御弁の構造も複雑となってくること
から、油の圧力の検出とこれによる運転の切換えを行な
うことにより、流量制御弁の低コスト化、ならびに信頼
性の向上を図ることができる。
【0032】
【実施例】本発明では、前述したような油圧エレベータ
制御にインバータを応用した際に発生する不具合点に対
してこれを解決し、インバータ制御方式と流量制御方式
とをうまく組み合わせて双方の利点を生かし、各々の不
具合点を改善するものである。
【0033】すなわち、インバータ制御による油圧エレ
ベータにおいては、特に下降方向運転の制御時、制御弁
にてエネルギーを損失しないため、油温が上昇しない状
況を改善し、油温が上昇しては困る場合には、インバー
タ制御を行なうようにするものである。
【0034】より具体的には、現状のインバータ制御に
よる油圧エレベータにおいては、油圧エレベータの速度
を制御するために、油の量をコントロールするが、全て
インバータにより電動機を可変速制御して、油圧ポンプ
の流量をコントロールするようにしている。このため、
制御弁は、ON、OFF弁となっている。
【0035】これに対して、本発明では、流量制御弁を
適用する。すなわち、この流量制御弁は、弁に設けられ
たソレノイドに対する電流の大小によって、弁の開度を
制御し、油の量をコントロールして油圧エレベータの速
度を制御するものであるが、本発明では、下降方向運転
の制御に流量制御弁を適用し、本流量制御弁を全開状態
して、油圧ポンプにより流量制御を行なうものである。
【0036】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施例)図1は、本実施例による油圧エレベー
タ制御システムを示す要部構成図であり、図3と同一要
素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0037】図1において、17は弁/インバータ制御
選択回路、18は油温検出装置、19はインバータ制御
指令、20は弁制御指令回路、21は弁流量指令、22
は弁流量制御ソレノイド回路をそれぞれ示している。
【0038】ここで、油温検出装置18は、油タンク8
の油の温度を検出するものである。また、弁制御装置で
ある弁制御指令回路20は、流量制御弁に設けられた弁
流量制御ソレノイド回路22に対する電流の大小によっ
て、流量制御弁の開度を制御するものである。
【0039】さらに、弁/インバータ制御選択回路17
は、運転指令発生回路1から運転指令2を入力とし、油
圧エレベータの下降方向運転指令2bが入力された場合
に、油温検出装置18により検出された油の温度をあら
かじめ設定された基準温度と比較し、かつその比較結果
に基づいてインバータ回路14へのインバータ制御指令
19と、弁制御指令回路20への弁流量指令21とを選
択切換え出力するものである。
【0040】すなわち、弁/インバータ制御選択回路1
7は、検出された油の温度が設定基準温度以上の場合に
はインバータ制御指令19を、検出された油の温度が設
定基準温度以下の場合には弁流量指令21をそれぞれ選
択切換え出力するものである。
【0041】次に、以上のように構成した本実施例の油
圧エレベータ制御システムの作用について説明する。図
1において、運転指令発生回路1から下降方向運転指令
2bが出力された場合、弁/インバータ制御選択回路1
7では、油温検出装置18により検出された油タンク8
の油の温度が、あらかじめ設定された基準温度、例えば
摂氏30度を超えている場合に、インバータ制御指令1
9をインバータ回路14へ出力する。これにより、イン
バータ回路14を下降方向に運転し、電動機を回転させ
て、油圧ポンプ7の回転数を制御し、油を油タンクに戻
す。
【0042】また、弁/インバータ制御選択回路では、
弁流量指令21として流量制御弁を全開する指令を弁制
御指令回路20へ出力し、弁流量制御ソレノイド回路2
2も全開とする。
【0043】これにより、流量制御弁は制御せず、イン
バータ回路14によるインバータ制御にて、油圧エレベ
ータを下降方向運転する。上述したように、本実施例の
油圧エレベータ制御システムは、上端に固定されたシー
ブを介して油圧エレベータの乗りカゴ11を昇降走行さ
せる油圧ジャッキ9と、油を貯める油タンク8と、油タ
ンク8から油圧ジャッキ9に圧油を送り込む油圧ポンプ
7と、油圧ポンプ7により油圧ジャッキ9に送り込まれ
る圧油の流量を制御する弁流量制御ソレノイド回路22
を有する流量制御弁23と、電動機により駆動される油
圧ポンプ7と、電動機を可変速制御するインバータ回路
14と、流量制御弁の開度を制御する弁制御指令回路2
0と、油タンク8の油の温度を検出する油温検出装置1
8と、油圧エレベータの下降方向運転時に油温検出装置
18により検出された油の温度をあらかじめ設定された
基準温度と比較し、かつその比較結果に基づいてインバ
ータ回路14へのインバータ制御指令19と弁制御指令
回路20への弁流量指令21とを切換え出力する弁/イ
ンバータ制御選択回路17とから構成したものである。
【0044】従って、油の温度検出を行なうことによ
り、検出された油の温度が設定基準温度以上の場合に
は、流量制御弁を全開状態として、インバータ回路14
による油圧ポンプ7の可変速制御により下降方向運転を
行ない、この時、乗りカゴ11の位置エネルギーは、イ
ンバータ回路14を介して回生抵抗15にて消費される
ため、油温は余り上昇せず、ほぼ一定の温度を保つこと
ができ、油温を上昇させずに比較的継続した運転を行な
うことができる。
【0045】また、検出された油の温度が設定基準温度
以下の場合には、油圧ポンプ7、インバータ回路14は
駆動せず、油圧ジャッキ9からの油を流量制御弁により
流量を制御して油タンク8に戻すため、油の温度が低温
の場合は油温が上昇し、所定の温度に近づいていき、こ
の時、回生抵抗15は熱を消費せず、運転休止による油
量の低下も抑止することができ、暖機運転を行なう必要
がなくなる。
【0046】以上により、低温時の暖機運転回数を低減
し、また高温時の油温上昇を低減して、省エネルギー効
果を向上させることが可能となると共に、騒音等の発生
の要因となる不要運転を低減して、油圧エレベータの性
能および機能を向上させることが可能となる。
【0047】(第2の実施例)図2は、本実施例による
油圧エレベータ制御システムにおける弁/インバータ制
御選択回路の一例を示す構成図であり、図1と同一要素
には同一符号を付して示している。
【0048】図2において、23はエレベータ運転制御
回路に設けられた油圧エレベータの運転頻度を検出する
運転頻度検出装置から送られてくる運転頻度信号、24
は設定基準温度可変手段である判別信号切換回路、25
は温度判別回路、26は反転回路、27はアンド回路か
らなる弁流量指令回路、28はアンド回路からなるイン
バータ制御指令回路をそれぞれ示している。
【0049】ここで、判別信号切換回路24は、運転頻
度信号23に基づいて油圧エレベータの運転頻度を判別
し、かつその判別結果に応じた大きさの信号を設定基準
温度信号として出力するものである。
【0050】すなわち、判別信号切換回路24は、油圧
エレベータの運転頻度が多い場合には小さい設定基準温
度信号を、また油圧エレベータの運転頻度が少ない場合
には大きい設定基準温度信号を出力するように切換えを
する(設定基準温度の大きさを可変する)ものである。
【0051】また、温度判別回路25は、油温検出装置
18により検出された油の温度を判別信号切換回路24
からの設定基準温度信号と比較し、その比較結果に応じ
た判別信号を出力するものである。
【0052】さらに、弁流量指令回路27は、運転指令
発生回路1からの運転指令2(油圧エレベータの下降方
向運転指令2b)と、温度判別回路25からの判別信号
とのアンド条件(論理積条件)を、弁制御指令回路20
への弁流量指令21として出力するものである。
【0053】さらにまた、インバータ制御指令回路28
は、運転指令発生回路1からの運転指令2(油圧エレベ
ータの下降方向運転指令2b)と、反転回路26を介し
て入力される温度判別回路25からの判別信号とのアン
ド条件(論理積条件)を、インバータ回路14へのイン
バータ制御指令19として出力するものである。
【0054】次に、以上のように構成した本実施例の油
圧エレベータ制御システムの作用について説明する。図
2において、温度検出装置18からの温度検出信号を、
温度判別回路25に入力する。一方、運転頻度信号23
を、判別信号切換回路24に入力する。そして、判別信
号切換回路24では、運転頻度が多い場合には、温度検
出レベルを下げ、すなわち設定基準温度信号の大きさを
小さくし、また逆に運転頻度が少ない場合には、温度検
出レベルを上げる、すなわち設定基準温度信号の大きさ
を大きくする。これにより、温度判別回路25の出力信
号に相当する温度が変化する。すなわち、この信号は、
温度が一定値を超えた場合はOFFし、温度が一定値を
超えない場合はONする。
【0055】従って、油の温度が上昇した場合には、温
度判別回路25からの出力信号がOFFし、反転回路2
6によりON信号となり、インバータ制御指令回路28
において下降方向運転指令2bと共にアンド条件が成立
し、インバータ制御指令19がインバータ回路14に出
力される。
【0056】また、油の温度が基準温度以下の場合に
は、温度判別回路25からの出力信号がONし、弁流量
指令回路27において下降方向運転指令2bと共にアン
ド条件が成立し、弁流量指令21が弁制御指令回路20
に出力される。
【0057】上述したように、本実施例の油圧エレベー
タ制御システムは、前記第1の実施例の油圧エレベータ
制御システムにおいて、油圧エレベータの運転頻度を検
出する運転頻度検出装置と、運転頻度検出装置により検
出された油圧エレベータの運転頻度に基づいて、切換手
段における設定基準温度の大きさを可変する(油圧エレ
ベータの運転頻度が多い場合には設定基準温度の大きさ
を小さくし、油圧エレベータの運転頻度が少ない場合に
は設定基準温度の大きさを大きくする)判別信号切換回
路24とを付加するようにしたものである。
【0058】従って、油圧エレベータの下降方向運転時
に、油圧エレベータの運転頻度を検出し、その油圧エレ
ベータの運転頻度に基づいて、インバータ制御指令19
と弁流量指令21とを切換えるための目安となる設定基
準温度の大きさを可変する、すなわち油圧エレベータの
運転頻度が多い場合には、設定基準温度を下げて油の温
度の上昇を防止し、また油圧エレベータの運転頻度が少
ない場合には、油量制御を流量制御弁により行なって油
の温度を上昇させることができる。
【0059】これにより、油の温度検出レベルに加え
て、油圧エレベータの運転頻度を考慮して、より一層き
め細かな油温のコントロールができ、より一層のエネル
ギーの省力化も図ることが可能となる。
【0060】(第3の実施例)本実施例の油圧エレベー
タ制御システムでは、前記第1の実施例の油圧エレベー
タ制御システムにおいて、油圧ジャッキ9内の油の圧力
を検出する油圧検出装置を付加し、さらに前記弁/イン
バータ制御選択回路17として、油圧検出装置により検
出された油の圧力が高い場合には弁流量指令21を、ま
た油圧検出装置により検出された油の圧力が低い場合に
はインバータ制御指令19をそれぞれ選択切換え出力す
るようにする。
【0061】かかる構成の油圧エレベータ制御システム
においては、油の温度検出に加えて、油圧ジャッキ9内
の油の圧力を検出し、その油の圧力が高い場合には弁流
量指令21を、また油の圧力が低い場合にはインバータ
制御指令19をそれぞれ切換え出力する、すなわちより
具体的には、荷重が大きく油の圧力が高い場合には、流
量制御弁による流量制御を行ない、また荷重が小さく油
の圧力が低い場合には、インバータ回路14による制御
を行なう。
【0062】これは、流量制御弁は、油の圧力の低い場
合に安定した性能を得ることが難しく、またこの条件を
満たすための流量制御弁の構造も複雑となってくること
から、油の圧力の検出とこれによる運転の切換えを行な
うことにより、流量制御弁の低コスト化、ならびに信頼
性の向上を図ることが可能となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2に対応する発明によれば、上端に固定されたシー
ブを介して油圧エレベータの乗りカゴを昇降走行させる
油圧ジャッキと、油を貯める油タンクと、油タンクから
油圧ジャッキに圧油を送り込む油圧ポンプと、油圧ポン
プにより油圧ジャッキに送り込まれる圧油の流量を制御
する流量制御弁と、油圧ポンプを駆動する電動機と、電
動機を可変速制御する可変電圧周波数制御装置と、流量
制御弁の開度を制御する弁制御装置と、油タンクの油の
温度を検出する油温検出装置と、油圧エレベータの下降
方向運転時に油温検出装置により検出された油の温度を
あらかじめ設定された基準温度と比較し、かつ当該比較
結果に基づいて可変電圧周波数制御装置への制御指令と
弁制御装置への流量指令とを切換え出力する(検出され
た油の温度が設定基準温度以上の場合には制御指令を、
検出された油の温度が設定基準温度以下の場合には流量
指令をそれぞれ切換え出力する)切換手段とを備えるよ
うにしたので、システムの省エネルギー化の向上を図る
と共に、油圧エレベータの性能および機能の向上を図る
ことが可能な油圧エレベータ制御システムが提供でき
る。
【0064】また、請求項3および請求項4に対応する
発明によれば、上記請求項1に対応する発明の油圧エレ
ベータ制御システムにおいて、油圧エレベータの運転頻
度を検出する運転頻度検出装置と、運転頻度検出装置に
より検出された油圧エレベータの運転頻度に基づいて、
切換手段における設定基準温度の大きさを可変する(油
圧エレベータの運転頻度が多い場合には設定基準温度の
大きさを小さくし、油圧エレベータの運転頻度が少ない
場合には設定基準温度の大きさを大きくする)設定基準
温度可変手段とを付加するようにしたので、より一層き
め細かな油温のコントロールができ、より一層のエネル
ギーの省力化も図ることが可能な油圧エレベータ制御シ
ステムが提供できる。
【0065】さらに、請求項5に対応する発明によれ
ば、上記請求項1に対応する発明の油圧エレベータ制御
システムにおいて、油圧ジャッキ内の油の圧力を検出す
る油圧検出装置を付加し、上記切換手段としては、油圧
検出装置により検出された油の圧力が高い場合には流量
指令を、油圧検出装置により検出された油の圧力が低い
場合には制御指令をそれぞれ切換え出力するようにした
ので、コストの低廉化、ならびに信頼性の向上を図るこ
とが可能な油圧エレベータ制御システムが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による油圧エレベータ制御システムの第
1の実施例を示す要部構成図。
【図2】本発明による油圧エレベータ制御システムの第
2の実施例を示す要部構成図。
【図3】従来の油圧エレベータ制御システムの一例を示
す全体構成図。
【符号の説明】
1…運転指令発生回路、 2…運転指令、 4…制御弁、 5…油圧制御回路、 6…弁制御指令、 7…油圧ポンプ、 8…油タンク、 9…油圧ジャッキ、 10…油圧シリンダー、 11…乗りカゴ、 12…電源、 13…整流器、 14…インバータ回路、 15…回生抵抗、 16…回生制御用回路、 17…弁/インバータ制御選択回路、 18…油温検出装置、 19…インバータ制御指令、 20…弁制御指令回路、 21…弁流量指令、 22…弁流量制御ソレノイド回路、 23…運転頻度信号、 24…判別信号切換回路、 25…温度判別回路、 26…反転回路、 27…弁流量指令回路、 28…インバータ制御指令回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に固定されたシーブを介して油圧エ
    レベータの乗りカゴを昇降走行させる油圧ジャッキと、 油を貯める油タンクと、 前記油タンクから前記油圧ジャッキに圧油を送り込む油
    圧ポンプと、 前記油圧ポンプにより油圧ジャッキに送り込まれる圧油
    の流量を制御する流量制御弁と、 前記油圧ポンプを駆動する電動機と、 前記電動機を可変速制御する可変電圧周波数制御装置
    と、 前記流量制御弁の開度を制御する弁制御装置と、 前記油タンクの油の温度を検出する油温検出装置と、 油圧エレベータの下降方向運転時に前記油温検出装置に
    より検出された油の温度をあらかじめ設定された基準温
    度と比較し、かつ当該比較結果に基づいて前記可変電圧
    周波数制御装置への制御指令と前記弁制御装置への流量
    指令とを切換え出力する切換手段と、 を備えて成ることを特徴とする油圧エレベータ制御シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記切換手段としては、検出された油の
    温度が設定基準温度以上の場合には制御指令を、検出さ
    れた油の温度が設定基準温度以下の場合には流量指令を
    それぞれ切換え出力するようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載の油圧エレベータ制御システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の油圧エレベータ制
    御システムにおいて、 油圧エレベーターの運転頻度を検出する運転頻度検出装
    置と、 前記運転頻度検出装置により検出された油圧エレベータ
    ーの運転頻度に基づいて、前記切換手段における設定基
    準温度の大きさを可変する設定基準温度可変手段と、 を付加して成ることを特徴とする油圧エレベータ制御シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記設定基準温度可変手段としては、油
    圧エレベーターの運転頻度が多い場合には設定基準温度
    の大きさを小さくし、油圧エレベーターの運転頻度が少
    ない場合には設定基準温度の大きさを大きくするように
    したことを特徴とする請求項3に記載の油圧エレベータ
    制御システム。
  5. 【請求項5】 前記請求項1に記載の油圧エレベータ制
    御システムにおいて、 前記油圧ジャッキ内の油の圧力を検出する油圧検出装置
    を付加し、 前記切換手段としては、前記油圧検出装置により検出さ
    れた油の圧力が高い場合には流量指令を、油圧検出装置
    により検出された油の圧力が低い場合には制御指令をそ
    れぞれ切換え出力するようにしたことを特徴とする油圧
    エレベータ制御システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114749359A (zh) * 2022-06-14 2022-07-15 深圳市汇顶科技股份有限公司 信号发生电路和超声指纹识别装置
US12211309B2 (en) 2022-07-14 2025-01-28 Huike (Singapore) Holding Pte.Ltd. Ultrasonic fingerprint detection device and electronic device

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CN114749359A (zh) * 2022-06-14 2022-07-15 深圳市汇顶科技股份有限公司 信号发生电路和超声指纹识别装置
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