JPH08340233A - 弾性表面波装置 - Google Patents
弾性表面波装置Info
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- JPH08340233A JPH08340233A JP7146187A JP14618795A JPH08340233A JP H08340233 A JPH08340233 A JP H08340233A JP 7146187 A JP7146187 A JP 7146187A JP 14618795 A JP14618795 A JP 14618795A JP H08340233 A JPH08340233 A JP H08340233A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 弾性表面波装置において、再現性及び信頼性
の優れた高耐電力性の電極を提供する。 【構成】 遷移金属あるいはその合金Mの下地膜2とこ
の上に堆積したAlあるいはAl系合金よりなる電極3
において、下地膜2が、遷移金属あるいは合金MにSi
を0.5〜5重量%添加したM−Si合金であり、金属
Mは遷移金属のいずれか1種、あるいはそれらの二種類
以上よりなる合金であって、かつ、AlまたはAl系合
金が(111)配向であることを特徴とする弾性表面波
装置である。この上に堆積するAlまたはAl系合金膜
が(111)に強く配向させるためには、M−Si合金
下地膜の膜厚が0.3〜3nmであることが望ましい。
の優れた高耐電力性の電極を提供する。 【構成】 遷移金属あるいはその合金Mの下地膜2とこ
の上に堆積したAlあるいはAl系合金よりなる電極3
において、下地膜2が、遷移金属あるいは合金MにSi
を0.5〜5重量%添加したM−Si合金であり、金属
Mは遷移金属のいずれか1種、あるいはそれらの二種類
以上よりなる合金であって、かつ、AlまたはAl系合
金が(111)配向であることを特徴とする弾性表面波
装置である。この上に堆積するAlまたはAl系合金膜
が(111)に強く配向させるためには、M−Si合金
下地膜の膜厚が0.3〜3nmであることが望ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波装置に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】移動体通信機器に用いられる弾性表面波
装置は、その電極の耐電力性向上が不可欠となってい
る。従来、弾性表面波装置の電極のストレスマイグレー
ション耐性、すなわち耐電力性を高めるためには、電極
材料にCuやTiなどの微量添加や、電極膜の結晶性の
改善などが有効であることが知られている。例えば、膜
厚が〜1nm程度の金属下地膜上に堆積させることによっ
て得られる(111)に強く配向したAl電極は、優れ
た耐電力性を有することが特開平5−90268号公
報、特開平5−226337号公報等に開示されてお
り、結晶配向性を改善することによって、弾性表面波装
置電極のマイグレーション耐性を高めることができる。
装置は、その電極の耐電力性向上が不可欠となってい
る。従来、弾性表面波装置の電極のストレスマイグレー
ション耐性、すなわち耐電力性を高めるためには、電極
材料にCuやTiなどの微量添加や、電極膜の結晶性の
改善などが有効であることが知られている。例えば、膜
厚が〜1nm程度の金属下地膜上に堆積させることによっ
て得られる(111)に強く配向したAl電極は、優れ
た耐電力性を有することが特開平5−90268号公
報、特開平5−226337号公報等に開示されてお
り、結晶配向性を改善することによって、弾性表面波装
置電極のマイグレーション耐性を高めることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した、特開平5−
90368号公報に開示されている(111)配向Al
電極は、耐電力性は向上するものの、薄いながらも下地
にAl以外の金属を用いているために、電極加工時に、
この下地金属が完全にはエッチングできず、残渣として
残ってしまう。このようなエッチング残渣は、導電性を
持つ材料であることから、電極間ショート(短絡)を誘
発するという問題を持っている。
90368号公報に開示されている(111)配向Al
電極は、耐電力性は向上するものの、薄いながらも下地
にAl以外の金属を用いているために、電極加工時に、
この下地金属が完全にはエッチングできず、残渣として
残ってしまう。このようなエッチング残渣は、導電性を
持つ材料であることから、電極間ショート(短絡)を誘
発するという問題を持っている。
【0004】また、特開平5−226337号公報に
は、薄膜の下地層としてアモルファス状あるいは微細流
組織のAlないしAl合金薄膜を用いることによって、
(111)配向のAlあるいはAl合金薄膜が得られる
ことが報告されている。この構造の場合には、電極薄膜
と下地金属との材料が同じAlないしAl合金からなる
ため、材料の違いからくるエッチング残渣の発生という
問題はなくなるものの、下地層をアモルファス状あるい
は微細流組織に形成させなくてはならないという点で、
大がかりな装置改造、作業工程の増加、作業時間の増大
などが要求され、作成プロセス面で手間がかかってしま
うという問題がある。
は、薄膜の下地層としてアモルファス状あるいは微細流
組織のAlないしAl合金薄膜を用いることによって、
(111)配向のAlあるいはAl合金薄膜が得られる
ことが報告されている。この構造の場合には、電極薄膜
と下地金属との材料が同じAlないしAl合金からなる
ため、材料の違いからくるエッチング残渣の発生という
問題はなくなるものの、下地層をアモルファス状あるい
は微細流組織に形成させなくてはならないという点で、
大がかりな装置改造、作業工程の増加、作業時間の増大
などが要求され、作成プロセス面で手間がかかってしま
うという問題がある。
【0005】本発明は、上記従来例の欠点を解決するた
めのもので、その目的は、AlあるいはAl合金の配向
性を低下させることなく、かつ、Alと同じエッチング
液で残渣を残さずにエッチングできる下地金属膜を提供
し、電極間ショートがなく、耐電力性に優れた弾性表面
波装置を提供することにある。
めのもので、その目的は、AlあるいはAl合金の配向
性を低下させることなく、かつ、Alと同じエッチング
液で残渣を残さずにエッチングできる下地金属膜を提供
し、電極間ショートがなく、耐電力性に優れた弾性表面
波装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による弾性表面波
装置は、図1に示すように、チタン(Ti)、バナジウ
ム(V)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、コバルト(C
o)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、イットリウム
(Y)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリ
ブデン(Mo)、パラジウム(Pd)、ランタン(L
a)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タング
ステン(W)等で代表されるいずれかの遷移金属、ある
いはこれらの2種類以上より成る合金に、0.5〜5重
量%のSiを添加した合金を下地膜とし、この上にAl
またはAl系合金を堆積してなる高配向Al電極を有す
る弾性表面波装置である。ここで、Si添加の合金下地
膜の膜厚は、この上に堆積するAlまたはAl系合金膜
が(111)に強く配向させるためには、0.1〜数nm
の範囲にあることが望ましい。
装置は、図1に示すように、チタン(Ti)、バナジウ
ム(V)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、コバルト(C
o)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、イットリウム
(Y)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリ
ブデン(Mo)、パラジウム(Pd)、ランタン(L
a)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タング
ステン(W)等で代表されるいずれかの遷移金属、ある
いはこれらの2種類以上より成る合金に、0.5〜5重
量%のSiを添加した合金を下地膜とし、この上にAl
またはAl系合金を堆積してなる高配向Al電極を有す
る弾性表面波装置である。ここで、Si添加の合金下地
膜の膜厚は、この上に堆積するAlまたはAl系合金膜
が(111)に強く配向させるためには、0.1〜数nm
の範囲にあることが望ましい。
【0007】
【作用】本発明者らは、Cr、Ti、Cu等の遷移金属
下地膜の場合、微量のSiをこれに添加すると残渣を残
さずに下地金属膜までエッチングできることを発見し、
本発明に至った。一般に、下地膜金属に用いる遷移金属
はSiと反応しやすく、このために、Siを下地膜金属
に微量添加することによって、AlあるいはAl合金膜
のエッチング液でも容易にエッチングされる状態に変わ
ったものと考えられる。
下地膜の場合、微量のSiをこれに添加すると残渣を残
さずに下地金属膜までエッチングできることを発見し、
本発明に至った。一般に、下地膜金属に用いる遷移金属
はSiと反応しやすく、このために、Siを下地膜金属
に微量添加することによって、AlあるいはAl合金膜
のエッチング液でも容易にエッチングされる状態に変わ
ったものと考えられる。
【0008】Si添加の合金下地膜の膜厚は、0.3〜
数nmの範囲にあることが望ましい。これよりも薄くても
厚くても、この上に堆積するAlあるいはAl合金膜の
配向性は低下してしまう。また、下地膜が厚くなると、
たとえSiの添加によって下地膜金属のエッチング性が
高まったとしても、AlあるいはAl系合金に比べれ
ば、下地金属の方がエッチングされにくいので、下地膜
が厚くなると、残渣を残さないようにエッチングするた
めにはエッチング時間を長くせねばならず、その結果、
AlあるいはAl系合金の電極幅が小さくなってしま
い、設計値通りの特性を持った弾性表面波装置を製造す
るのが難しくなる。本発明の0.5〜5重量%のSiを
添加した金属下地膜は、下地膜としての効果、すなわ
ち、この上に堆積したAlあるいはAl合金膜を高配向
化させる効果は、下地膜の膜厚が上記の範囲であれば、
Siを添加していない場合と全く変わりがない。また、
Siの添加量は下地膜のエッチング性ならびにAlある
いはAl合金膜の配向性に影響し、0.5重量%より少
ないと、エッチング残渣が生じ、5重量%より多いと、
AlあるいはAl合金の配向性が低下するばかりでな
く、Siがエッチング残渣が生じてしまうので好ましく
ない。
数nmの範囲にあることが望ましい。これよりも薄くても
厚くても、この上に堆積するAlあるいはAl合金膜の
配向性は低下してしまう。また、下地膜が厚くなると、
たとえSiの添加によって下地膜金属のエッチング性が
高まったとしても、AlあるいはAl系合金に比べれ
ば、下地金属の方がエッチングされにくいので、下地膜
が厚くなると、残渣を残さないようにエッチングするた
めにはエッチング時間を長くせねばならず、その結果、
AlあるいはAl系合金の電極幅が小さくなってしま
い、設計値通りの特性を持った弾性表面波装置を製造す
るのが難しくなる。本発明の0.5〜5重量%のSiを
添加した金属下地膜は、下地膜としての効果、すなわ
ち、この上に堆積したAlあるいはAl合金膜を高配向
化させる効果は、下地膜の膜厚が上記の範囲であれば、
Siを添加していない場合と全く変わりがない。また、
Siの添加量は下地膜のエッチング性ならびにAlある
いはAl合金膜の配向性に影響し、0.5重量%より少
ないと、エッチング残渣が生じ、5重量%より多いと、
AlあるいはAl合金の配向性が低下するばかりでな
く、Siがエッチング残渣が生じてしまうので好ましく
ない。
【0009】
【実施例】以下、本発明について実施例を用いて説明す
る。なお以下の実施例においては、電極は、特開平5−
90268号公報に記載されているイオンビームスパッ
タ法により作製した。
る。なお以下の実施例においては、電極は、特開平5−
90268号公報に記載されているイオンビームスパッ
タ法により作製した。
【0010】(実施例1)0〜8重量%のSiを添加し
たCu−Si合金ターゲットとAl−0.5重量%Cu
合金(以下、Al−0.5%Cuと記す)ターゲットを
備えたイオンビームスパッタ装置で、Cu−Si合金下
地膜上にAl−0.5%Cu膜をイオンビームスパッタ
法により作製し、X線回折により配向度の指標となるA
l(111)ピークのロッキングカーブ半値幅を測定し
た。ここで、下地膜およびAl−0.5%Cu合金膜の
膜厚は、それぞれ0.4nm、100nmとした。さらに、
これらの膜を用いて、674MHz帯の弾性表面波フィ
ルターを作製し、走査型電子顕微鏡(SEM)により、
電極間の残渣有無を任意に選んだ10個のフィルターで
詳細に調べた。なお、エッチング加工は、温度55℃の
リン酸(100%)溶液に浸漬することにより行った。
表1に、それぞれの下地膜上に形成したAl−0.5
%Cu膜のAl(111)ロッキングカーブの半値幅及
びエッチング残渣の有無を示す。Cu下地膜に添加した
Siが0.5〜5重量%の範囲内であれば、電極膜の配
向性が低下させることなく、エッチング残渣が生じない
ことが分かる。本実施例においては、下地膜上に形成す
るAlあるいはAl系合金として、Al−0.5%Cu
合金の実施例について述べたが、純Al、Al−2%C
u合金、Al−1%Si−0.5%Cu合金、Al−1
%Ti合金、Al−2%Pd合金であっても同様の結果
が得られた。
たCu−Si合金ターゲットとAl−0.5重量%Cu
合金(以下、Al−0.5%Cuと記す)ターゲットを
備えたイオンビームスパッタ装置で、Cu−Si合金下
地膜上にAl−0.5%Cu膜をイオンビームスパッタ
法により作製し、X線回折により配向度の指標となるA
l(111)ピークのロッキングカーブ半値幅を測定し
た。ここで、下地膜およびAl−0.5%Cu合金膜の
膜厚は、それぞれ0.4nm、100nmとした。さらに、
これらの膜を用いて、674MHz帯の弾性表面波フィ
ルターを作製し、走査型電子顕微鏡(SEM)により、
電極間の残渣有無を任意に選んだ10個のフィルターで
詳細に調べた。なお、エッチング加工は、温度55℃の
リン酸(100%)溶液に浸漬することにより行った。
表1に、それぞれの下地膜上に形成したAl−0.5
%Cu膜のAl(111)ロッキングカーブの半値幅及
びエッチング残渣の有無を示す。Cu下地膜に添加した
Siが0.5〜5重量%の範囲内であれば、電極膜の配
向性が低下させることなく、エッチング残渣が生じない
ことが分かる。本実施例においては、下地膜上に形成す
るAlあるいはAl系合金として、Al−0.5%Cu
合金の実施例について述べたが、純Al、Al−2%C
u合金、Al−1%Si−0.5%Cu合金、Al−1
%Ti合金、Al−2%Pd合金であっても同様の結果
が得られた。
【0011】
【表1】
【0012】(実施例2)実施例1において、残渣の生
じなかったCu−1.0wt.%Si下地膜について、
膜厚を変えたCu−1.0wt.%Si下地膜上に、1
00nmのAl−1%Si−0.5%Cu合金を堆積し、
Al(111)のロッキングカーブ半値幅を測定した。
表2に示すとおり、Cu−1.0wt.%Si下地膜の
膜厚が、0.1〜1nmの場合にこの上に堆積したAl−
1%Si−0.5%Cu合金が(111)に高配向化す
ることがわかる。
じなかったCu−1.0wt.%Si下地膜について、
膜厚を変えたCu−1.0wt.%Si下地膜上に、1
00nmのAl−1%Si−0.5%Cu合金を堆積し、
Al(111)のロッキングカーブ半値幅を測定した。
表2に示すとおり、Cu−1.0wt.%Si下地膜の
膜厚が、0.1〜1nmの場合にこの上に堆積したAl−
1%Si−0.5%Cu合金が(111)に高配向化す
ることがわかる。
【0013】
【表2】
【0014】(実施例3)下地金属に用いる遷移金属と
して、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(C
r)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(N
i)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ニ
オブ(Nb)、モリブデン(Mo)、パラジウム(P
d)、ランタン(La)、ハフニウム(Hf)、タンタ
ル(Ta)、タングステン(W)について、Siの添加
量と、これらのSi添加遷移金属下地膜(膜厚は、0.
5nm)上に堆積したAl−2%Cu合金膜(膜厚は、1
00nm)のAl(111)ピークのロッキングカーブ半
値幅ならびに、電極加工後(エッチング液は、温度55
℃のリン酸(100%)溶液を用いた)の残渣の有無を
調べたところ、実施例1とほぼ同様な結果が得られた。
すなわち、Siの添加量がが0.5〜5重量%の範囲内
であれば、遷移金属の種類によらず、Al−2.0%C
u膜の配向性を低下させることなく、エッチング残渣の
ない電極加工ができることが分かった。本実施例におい
ては、下地膜上に形成するAlあるいはAl系合金とし
て、Al−2%Cu合金の実施例について述べたが、純
Al、Al−0.5%Cu合金、Al−1%Si−0.
5%Cu合金、Al−1%Ti合金、Al−2%Pd合
金であっても同様の結果が得られた。
して、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(C
r)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(N
i)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ニ
オブ(Nb)、モリブデン(Mo)、パラジウム(P
d)、ランタン(La)、ハフニウム(Hf)、タンタ
ル(Ta)、タングステン(W)について、Siの添加
量と、これらのSi添加遷移金属下地膜(膜厚は、0.
5nm)上に堆積したAl−2%Cu合金膜(膜厚は、1
00nm)のAl(111)ピークのロッキングカーブ半
値幅ならびに、電極加工後(エッチング液は、温度55
℃のリン酸(100%)溶液を用いた)の残渣の有無を
調べたところ、実施例1とほぼ同様な結果が得られた。
すなわち、Siの添加量がが0.5〜5重量%の範囲内
であれば、遷移金属の種類によらず、Al−2.0%C
u膜の配向性を低下させることなく、エッチング残渣の
ない電極加工ができることが分かった。本実施例におい
ては、下地膜上に形成するAlあるいはAl系合金とし
て、Al−2%Cu合金の実施例について述べたが、純
Al、Al−0.5%Cu合金、Al−1%Si−0.
5%Cu合金、Al−1%Ti合金、Al−2%Pd合
金であっても同様の結果が得られた。
【0015】(実施例4)1wt.%のSiを添加した
実施例3の遷移金属下地膜の膜厚を変えて、この上に2
00nmのAl−1%Ti合金を堆積させた電極膜につい
て、実施例1あるいは3と同様、Al(111)ピーク
のロッキングカーブ半値幅、ならびに、エッチング残渣
の有無を調べた。表3に、1wt.%のSiを添加した
遷移金属下地膜に対して、Al−1%Ti膜が高配向化
する下地膜厚の領域、ならびに下地膜のエッチング残渣
を残さない下地膜厚の領域を示す。ここで、Al(11
1)ロッキングカーブの半値幅が4.0度以下の場合を
高配向と定義した。また、エッチング残渣の有無は、任
意に選んだ10個のフィルターのうち、エッチング残渣
のあるフィルターが1個以下の場合を残渣無しと判定し
た。なお、電極加工のエッチングには、温度55℃のリ
ン酸(100%)溶液を用いた。表3からわかるとお
り、Al−1%Ti膜が高配向を示し、かつ、エッチン
グ残渣を生じさせない、1wt.%のSiを添加した遷
移金属下地膜の膜厚は、遷移金属の種類によって多少違
いがあるものの、0.1〜数nmの範囲内である。
実施例3の遷移金属下地膜の膜厚を変えて、この上に2
00nmのAl−1%Ti合金を堆積させた電極膜につい
て、実施例1あるいは3と同様、Al(111)ピーク
のロッキングカーブ半値幅、ならびに、エッチング残渣
の有無を調べた。表3に、1wt.%のSiを添加した
遷移金属下地膜に対して、Al−1%Ti膜が高配向化
する下地膜厚の領域、ならびに下地膜のエッチング残渣
を残さない下地膜厚の領域を示す。ここで、Al(11
1)ロッキングカーブの半値幅が4.0度以下の場合を
高配向と定義した。また、エッチング残渣の有無は、任
意に選んだ10個のフィルターのうち、エッチング残渣
のあるフィルターが1個以下の場合を残渣無しと判定し
た。なお、電極加工のエッチングには、温度55℃のリ
ン酸(100%)溶液を用いた。表3からわかるとお
り、Al−1%Ti膜が高配向を示し、かつ、エッチン
グ残渣を生じさせない、1wt.%のSiを添加した遷
移金属下地膜の膜厚は、遷移金属の種類によって多少違
いがあるものの、0.1〜数nmの範囲内である。
【0016】
【表3】
【0017】(実施例5)下地金属として、Ti、V、
Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Nb、M
o、Pd、La、Hf、Ta、Wより選ばれた2種類以
上の遷移金属よりなる合金を用いた場合について、Si
の添加量と、これらのSi添加遷移金属合金下地膜(膜
厚は、0.5nm)上に堆積したAl−2%Pd合金膜
(膜厚は、100nm)のAl(111)ピークのロッキ
ングカーブ半値幅ならびに、電極加工後(エッチング液
は、温度25℃の硝酸(40%)溶液を用いた)の残渣
の有無を調べたところ、実施例1あるいは実施例3とほ
ぼ同様な結果が得られた。すなわち、Siの添加量がが
0.5〜5重量%の範囲内であれば、遷移金属合金の種
類によらず、Al−2%Pd膜の配向性を低下させるこ
となく、エッチング残渣のない電極加工ができることが
分かった。本実施例においては、下地膜上に形成するA
lあるいはAl系合金として、Al−2%Pd合金の実
施例について述べたが、純Al、Al−0.5%Cu合
金、Al−2%Cu合金、Al−1%Si−0.5%C
u合金、Al−1%Ti合金であっても同様の結果が得
られた。
Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Nb、M
o、Pd、La、Hf、Ta、Wより選ばれた2種類以
上の遷移金属よりなる合金を用いた場合について、Si
の添加量と、これらのSi添加遷移金属合金下地膜(膜
厚は、0.5nm)上に堆積したAl−2%Pd合金膜
(膜厚は、100nm)のAl(111)ピークのロッキ
ングカーブ半値幅ならびに、電極加工後(エッチング液
は、温度25℃の硝酸(40%)溶液を用いた)の残渣
の有無を調べたところ、実施例1あるいは実施例3とほ
ぼ同様な結果が得られた。すなわち、Siの添加量がが
0.5〜5重量%の範囲内であれば、遷移金属合金の種
類によらず、Al−2%Pd膜の配向性を低下させるこ
となく、エッチング残渣のない電極加工ができることが
分かった。本実施例においては、下地膜上に形成するA
lあるいはAl系合金として、Al−2%Pd合金の実
施例について述べたが、純Al、Al−0.5%Cu合
金、Al−2%Cu合金、Al−1%Si−0.5%C
u合金、Al−1%Ti合金であっても同様の結果が得
られた。
【0018】(実施例6)1wt.%のSiを添加した
遷移金属合金下地膜の膜厚を変えて、この上に200nm
のAl−1%Ti合金を堆積させた電極膜について、実
施例4と同様、Al(111)ピークのロッキングカー
ブ半値幅、ならびに、エッチング残渣の有無を調べた。
表4に、1wt.%のSiを添加した遷移金属下地膜に
対して、Al−1%Ti膜が高配向化する下地膜厚の領
域、ならびに下地膜のエッチング残渣を残さない下地膜
厚の領域を示す。ここで、高配向とは、Al(111)
ロッキングカーブの半値幅が4.0度以下と定義した。
また、エッチング残渣の有無は、任意に選んだ10個の
フィルターの内、エッチング残渣のあるフィルターが1
個以下の場合を残渣無しと判定した。なお、電極加工の
エッチングには、温度25℃の硝酸(40%)溶液を用
いた。表3からわかるとおり、Al−1%Ti膜が高配
向を示し、かつ、エッチング残渣を生じさせない、1w
t.%のSiを添加した遷移金属下地膜の膜厚は、遷移
金属の種類によって多少違いがあるものの、0.1〜数
nmの範囲内である。
遷移金属合金下地膜の膜厚を変えて、この上に200nm
のAl−1%Ti合金を堆積させた電極膜について、実
施例4と同様、Al(111)ピークのロッキングカー
ブ半値幅、ならびに、エッチング残渣の有無を調べた。
表4に、1wt.%のSiを添加した遷移金属下地膜に
対して、Al−1%Ti膜が高配向化する下地膜厚の領
域、ならびに下地膜のエッチング残渣を残さない下地膜
厚の領域を示す。ここで、高配向とは、Al(111)
ロッキングカーブの半値幅が4.0度以下と定義した。
また、エッチング残渣の有無は、任意に選んだ10個の
フィルターの内、エッチング残渣のあるフィルターが1
個以下の場合を残渣無しと判定した。なお、電極加工の
エッチングには、温度25℃の硝酸(40%)溶液を用
いた。表3からわかるとおり、Al−1%Ti膜が高配
向を示し、かつ、エッチング残渣を生じさせない、1w
t.%のSiを添加した遷移金属下地膜の膜厚は、遷移
金属の種類によって多少違いがあるものの、0.1〜数
nmの範囲内である。
【0019】
【表4】
【0020】以上の実施例においては、イオンビームス
パッタ法で作製した弾性表面波装置について説明した
が、電極の作製法はイオンビームスパッタ法に限定され
るものではなく、蒸着法あるいは通常のスパッタ法にお
いてもほとんど同様の結果が得られた。
パッタ法で作製した弾性表面波装置について説明した
が、電極の作製法はイオンビームスパッタ法に限定され
るものではなく、蒸着法あるいは通常のスパッタ法にお
いてもほとんど同様の結果が得られた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明のSiを0.
5〜5重量%添加した遷移金属あるいはそれらよりなる
合金の下地膜は、AlあるいはAl合金の配向性を低下
させることなく、かつ、Alと同じエッチング液で残渣
を残さずにエッチングできるために、電極間ショートが
なく、耐電力性に優れた弾性表面波装置を提供できるも
のである。
5〜5重量%添加した遷移金属あるいはそれらよりなる
合金の下地膜は、AlあるいはAl合金の配向性を低下
させることなく、かつ、Alと同じエッチング液で残渣
を残さずにエッチングできるために、電極間ショートが
なく、耐電力性に優れた弾性表面波装置を提供できるも
のである。
【図1】本発明の電極膜の構成図である。
1 基板 2 遷移金属に0.5〜5重量%Siを添加した下地金
属膜 3 (111)配向Al膜
属膜 3 (111)配向Al膜
Claims (2)
- 【請求項1】下地膜とこの上に堆積したアルミニウム
(Al)またはAl系合金より成る電極において、該下
地膜が、金属Mに0.5〜5重量%のシリコン(Si)
を添加してなるM−Si合金であり、金属Mは遷移金属
のいずれか1種、あるいはそれらの二種類以上よりなる
合金であって、該AlまたはAl系合金が(111)配
向であることを特徴とする弾性表面波装置。 - 【請求項2】M−Si合金下地膜の膜厚が0.3〜3nm
であることを特徴とする請求項1記載の弾性表面波装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7146187A JPH08340233A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 弾性表面波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7146187A JPH08340233A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 弾性表面波装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08340233A true JPH08340233A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15402109
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7146187A Pending JPH08340233A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 弾性表面波装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08340233A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6388361B1 (en) | 1999-10-18 | 2002-05-14 | Fujitsu Limited | Surface acoustic wave device and process for manufacturing the same |
| US6407486B1 (en) | 1999-05-31 | 2002-06-18 | Tdk Corporation | Surface acoustic wave device |
| US6486591B2 (en) | 2000-12-14 | 2002-11-26 | Fujitsu Media Devices Limited | Surface acoustic wave device |
| CN104600189A (zh) * | 2013-10-30 | 2015-05-06 | 株式会社村田制作所 | 弹性波装置及其制造方法 |
-
1995
- 1995-06-13 JP JP7146187A patent/JPH08340233A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6407486B1 (en) | 1999-05-31 | 2002-06-18 | Tdk Corporation | Surface acoustic wave device |
| US6388361B1 (en) | 1999-10-18 | 2002-05-14 | Fujitsu Limited | Surface acoustic wave device and process for manufacturing the same |
| DE10046414B4 (de) * | 1999-10-18 | 2004-04-01 | Fujitsu Ltd., Kawasaki | Verfahren zum Herstellen einer akustischen Oberflächenwellenvorrichtung |
| US6486591B2 (en) | 2000-12-14 | 2002-11-26 | Fujitsu Media Devices Limited | Surface acoustic wave device |
| CN104600189A (zh) * | 2013-10-30 | 2015-05-06 | 株式会社村田制作所 | 弹性波装置及其制造方法 |
| JP2015088896A (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | 株式会社村田製作所 | 弾性波装置及びその製造方法 |
| US9406862B2 (en) | 2013-10-30 | 2016-08-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Elastic wave device including multilayer metal film |
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