JPH083862A - 布帛処理方法及び処理装置 - Google Patents
布帛処理方法及び処理装置Info
- Publication number
- JPH083862A JPH083862A JP15174794A JP15174794A JPH083862A JP H083862 A JPH083862 A JP H083862A JP 15174794 A JP15174794 A JP 15174794A JP 15174794 A JP15174794 A JP 15174794A JP H083862 A JPH083862 A JP H083862A
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- Japan
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- nozzle
- cloth
- fabric
- treatment
- rough surface
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Abstract
(57)【要約】
【目的】処理する布帛が厚地、薄地にかかわらず高品位
で均一な毛羽出しや剪毛処理を行い、ソフトな風合の製
品を迅速に、効率良く得ることのできる処理方法と装置
を得る。 【構成】液体中で布帛を走行させながら走行経路のノズ
ルに設けられた粗面に該布帛を接触させて処理する液流
処理方法において、ノズル口径を可変とし、走行中の布
帛に圧搾作用を与えながら粗面に擦過させて処理する方
法ならびに装置。
で均一な毛羽出しや剪毛処理を行い、ソフトな風合の製
品を迅速に、効率良く得ることのできる処理方法と装置
を得る。 【構成】液体中で布帛を走行させながら走行経路のノズ
ルに設けられた粗面に該布帛を接触させて処理する液流
処理方法において、ノズル口径を可変とし、走行中の布
帛に圧搾作用を与えながら粗面に擦過させて処理する方
法ならびに装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布帛を液体中で走行さ
せ、布帛に毛羽出しあるいは剪毛を行う処理方法および
処理装置に関するものである。
せ、布帛に毛羽出しあるいは剪毛を行う処理方法および
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、布帛を擦過する方法としては、サ
ンドペーパー等の研磨紙を回転ロールや回転ベルトに巻
きつけ、これに布帛を密着させて研磨するバフ加工、サ
ンディング加工による起毛方法等がある。また、短繊維
布帛を対象にしたシャーリング加工による剪毛(毛羽と
り)方法がある。しかしながら、これらの方法では布帛
と粗面との密着度(クリアランス)の制御が難しいた
め、布帛が破れたり、研削ムラや布帛の強力低下があ
り、このため特に薄地布帛には適用できないという問題
があった。これらを解決するため均一な加工を行うとす
れば、接触圧をできるだけ小さくし、接触回数を極端に
増大せざるを得ず、生産効率は大幅に低下せざるを得な
かった。
ンドペーパー等の研磨紙を回転ロールや回転ベルトに巻
きつけ、これに布帛を密着させて研磨するバフ加工、サ
ンディング加工による起毛方法等がある。また、短繊維
布帛を対象にしたシャーリング加工による剪毛(毛羽と
り)方法がある。しかしながら、これらの方法では布帛
と粗面との密着度(クリアランス)の制御が難しいた
め、布帛が破れたり、研削ムラや布帛の強力低下があ
り、このため特に薄地布帛には適用できないという問題
があった。これらを解決するため均一な加工を行うとす
れば、接触圧をできるだけ小さくし、接触回数を極端に
増大せざるを得ず、生産効率は大幅に低下せざるを得な
かった。
【0003】かかる実状に対し、本発明者らは、布帛を
液流中で走行させ、走行面に粗面を取付け、布帛を該粗
面に接触させる方法(特公平2ー62625号公報)、
および粗面として砥石を用いた処理装置(特公平2ー6
2624号公報)を提供し、高速の染色機中での粗面と
布帛との接触回数を著しく増大させること、ならびに染
色加工と併用できること等従来の方法あるいは装置にた
いし大幅に改善することに成功した。しかしながら、こ
れらの新しい提案も次ぎのような問題があり、総ての布
帛加工に完全に工業的に利用するには問題を残してい
る。
液流中で走行させ、走行面に粗面を取付け、布帛を該粗
面に接触させる方法(特公平2ー62625号公報)、
および粗面として砥石を用いた処理装置(特公平2ー6
2624号公報)を提供し、高速の染色機中での粗面と
布帛との接触回数を著しく増大させること、ならびに染
色加工と併用できること等従来の方法あるいは装置にた
いし大幅に改善することに成功した。しかしながら、こ
れらの新しい提案も次ぎのような問題があり、総ての布
帛加工に完全に工業的に利用するには問題を残してい
る。
【0004】(1)揉み作用が弱い。液流染色機のノズ
ルは、処理中一定であり口径を可変できない。従って、
処理布に対するノズルの絞り効果が無く、揉み作用が極
めて弱い。従って毛羽出しと同時にソフトで腰のある風
合を得ることが困難である。 (2)擦過処理の効率が低い。同様にノズル口径が可変
できないので、ノズルの絞り効果が得られないため、ノ
ズル径に対する処理布の目付が小さくなり、単にノズル
の表面に擦過されるだけで、毛羽出し処理や、剪毛処理
の擦過処理の効率が極めて低い。染色処理などの短時間
(40〜60分)で、かつ一定時間内での処理効率に限
界があり、迅速に処理することができない。
ルは、処理中一定であり口径を可変できない。従って、
処理布に対するノズルの絞り効果が無く、揉み作用が極
めて弱い。従って毛羽出しと同時にソフトで腰のある風
合を得ることが困難である。 (2)擦過処理の効率が低い。同様にノズル口径が可変
できないので、ノズルの絞り効果が得られないため、ノ
ズル径に対する処理布の目付が小さくなり、単にノズル
の表面に擦過されるだけで、毛羽出し処理や、剪毛処理
の擦過処理の効率が極めて低い。染色処理などの短時間
(40〜60分)で、かつ一定時間内での処理効率に限
界があり、迅速に処理することができない。
【0005】(3)加工の均一性に限界がある。同様に
ノズル口径が可変できないので、ノズルの絞り効果が得
られないため、特に目付の小さな薄地を加工したとき、
加工の均一性に限界がある。 (4)処理の準備作業性が良くない。染色機で粗面ノズ
ルを装着し処理布を通布させて処理の準備をする際、布
帛は未だ染色機による加工前であるので固く、布帛が粗
面にひっかかって扱いにくく準備作業性が良くない。
ノズル口径が可変できないので、ノズルの絞り効果が得
られないため、特に目付の小さな薄地を加工したとき、
加工の均一性に限界がある。 (4)処理の準備作業性が良くない。染色機で粗面ノズ
ルを装着し処理布を通布させて処理の準備をする際、布
帛は未だ染色機による加工前であるので固く、布帛が粗
面にひっかかって扱いにくく準備作業性が良くない。
【0006】このように従来の技術においては、粗面ノ
ズルに擦過させるという基本概念は知られているものの
実用上十分利用しにくい点があった。特に、ポリエステ
ルやポリアミドのマルチフィラメント使いの織編物は、
固有の高結晶性、高強度を有するところから極めて擦
過、毛羽出しや剪毛がしにくく、かつソフトで腰のある
風合を同時に得られにくいという問題があり、効率良
く、かつソフトな風合加工のできる処理方法、処理装置
が切望されていた。
ズルに擦過させるという基本概念は知られているものの
実用上十分利用しにくい点があった。特に、ポリエステ
ルやポリアミドのマルチフィラメント使いの織編物は、
固有の高結晶性、高強度を有するところから極めて擦
過、毛羽出しや剪毛がしにくく、かつソフトで腰のある
風合を同時に得られにくいという問題があり、効率良
く、かつソフトな風合加工のできる処理方法、処理装置
が切望されていた。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】本発明は、布帛を擦過
する方法において、厚地のみならず加工の難しい薄地に
おいても高品位で均一な毛羽出しや剪毛処理およびソフ
トな風合加工を同時に達成し、迅速に効率良く処理を実
施できる処理方法と処理装置を提供するものである。
する方法において、厚地のみならず加工の難しい薄地に
おいても高品位で均一な毛羽出しや剪毛処理およびソフ
トな風合加工を同時に達成し、迅速に効率良く処理を実
施できる処理方法と処理装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、 1.液体中で布帛を走行させながら走行経路のノズルに
設けられた粗面に該即布帛を接触させて処理する液流処
理方法において、走行中の布帛に圧搾作用を与えながら
粗面に擦過させて処理することを特徴とする布帛処理方
法。 2.液流処理が、染色、減量、精練、縮絨、剪毛、等の
処理の中から選ばれた一つまたは複数の処理であること
を特徴とする上記1記載の布帛処理方法。 3.ノズルの絞り時間が液流処理時間と同一であること
を特徴とする上記1またはおよび上記2記載の布帛処理
方法。 4.ノズルの絞り時間が液流処理時間より短いことを特
徴とする上記1またはおよび上記2記載の布帛処理方
法。 5.液体中で布帛を走行させながら処理する液流処理装
置において、走行経路に設けられたノズルが表面粗面で
あり、かつ、ノズル口径が可変調節可能であることを特
徴とする布帛処理装置。 6.ノズル口径を可変調節するために、液流処理装置の
外側にノズル口径調節機構の操作部を設けてあることを
特徴とする上記5記載の布帛処理装置。 7.ノズル口径を可変調節可能としたノズルの表面が、
少なくとも8ミクロン以上の突起あるいは溝部の凹凸に
よる粗面を有するものであることを特徴とする上記5ま
たはおよび上記6記載の布帛処理装置。 とすることによって目的を達成するものである。
設けられた粗面に該即布帛を接触させて処理する液流処
理方法において、走行中の布帛に圧搾作用を与えながら
粗面に擦過させて処理することを特徴とする布帛処理方
法。 2.液流処理が、染色、減量、精練、縮絨、剪毛、等の
処理の中から選ばれた一つまたは複数の処理であること
を特徴とする上記1記載の布帛処理方法。 3.ノズルの絞り時間が液流処理時間と同一であること
を特徴とする上記1またはおよび上記2記載の布帛処理
方法。 4.ノズルの絞り時間が液流処理時間より短いことを特
徴とする上記1またはおよび上記2記載の布帛処理方
法。 5.液体中で布帛を走行させながら処理する液流処理装
置において、走行経路に設けられたノズルが表面粗面で
あり、かつ、ノズル口径が可変調節可能であることを特
徴とする布帛処理装置。 6.ノズル口径を可変調節するために、液流処理装置の
外側にノズル口径調節機構の操作部を設けてあることを
特徴とする上記5記載の布帛処理装置。 7.ノズル口径を可変調節可能としたノズルの表面が、
少なくとも8ミクロン以上の突起あるいは溝部の凹凸に
よる粗面を有するものであることを特徴とする上記5ま
たはおよび上記6記載の布帛処理装置。 とすることによって目的を達成するものである。
【0009】以下詳細説明する。本発明でいう布帛と
は、織物、編物、皮革、毛皮、不織布、モケット、カー
ペット等の総称であり、毛羽出しあるいは剪毛できる繊
維、布帛であれば特に限定されない。これらの内特に本
発明の効果が顕著に発揮されるものは、ポリエステルマ
ルチフィラメント織編物、短繊維織編物、およびポリア
ミド織編物であり、またかかる素材とウール、綿、レー
ヨン、絹等の天然繊維を混用した織編物もすこぶる効果
が大きい。また、極細繊維使いの織編物、人工皮革およ
びポリアクリル編物も大きい効果を発揮することができ
る。
は、織物、編物、皮革、毛皮、不織布、モケット、カー
ペット等の総称であり、毛羽出しあるいは剪毛できる繊
維、布帛であれば特に限定されない。これらの内特に本
発明の効果が顕著に発揮されるものは、ポリエステルマ
ルチフィラメント織編物、短繊維織編物、およびポリア
ミド織編物であり、またかかる素材とウール、綿、レー
ヨン、絹等の天然繊維を混用した織編物もすこぶる効果
が大きい。また、極細繊維使いの織編物、人工皮革およ
びポリアクリル編物も大きい効果を発揮することができ
る。
【0010】以下図面について説明する。図1は、装置
の全体を示す一部切断した側面図である。図において1
はポンプ、2は熱交換器、3はノズル弁、4はノズル、
5は布帛、6は下部チューブ、7は滞留部、8は駆動リ
ール、9は染料、薬剤等の投入槽、10は投入口、11
はエアー加圧弁、12は覗き窓である。図2はノズル4
の拡大説明図である。図3、図4、図5はノズル4の機
能説明図で、図3は斜視図、図4は平面断面図、図5は
側面断面である。13はノズルケース、14はノズルボ
ス、15はノズルパイプ、16は駆動螺子、17はハン
ドル、18は防圧パッキン、19は染色機外壁、4Aは
粗面ノズル、4Bはノズル支持部である。
の全体を示す一部切断した側面図である。図において1
はポンプ、2は熱交換器、3はノズル弁、4はノズル、
5は布帛、6は下部チューブ、7は滞留部、8は駆動リ
ール、9は染料、薬剤等の投入槽、10は投入口、11
はエアー加圧弁、12は覗き窓である。図2はノズル4
の拡大説明図である。図3、図4、図5はノズル4の機
能説明図で、図3は斜視図、図4は平面断面図、図5は
側面断面である。13はノズルケース、14はノズルボ
ス、15はノズルパイプ、16は駆動螺子、17はハン
ドル、18は防圧パッキン、19は染色機外壁、4Aは
粗面ノズル、4Bはノズル支持部である。
【0011】図1に示したように、布帛5は装置の中を
循環して移動し処理される。すなわち、駆動リール8に
よって滞留部7から引き出された布帛5は、ノズル4を
通過し、下部チューブ6を経て再び滞留部7に送られ
る。一方処理液はポンプ1によって熱交換器2に送ら
れ、加熱されてノズル弁3を経てノズル4から噴射され
布帛5と共に下部チューブ6を経て滞留部7に送られ
る。処理液は滞留部7の底から再びポンプ1に送られ
る。この時、投入槽9から新たな染料あるいは薬剤が液
状になってポンプ1に加えられる。
循環して移動し処理される。すなわち、駆動リール8に
よって滞留部7から引き出された布帛5は、ノズル4を
通過し、下部チューブ6を経て再び滞留部7に送られ
る。一方処理液はポンプ1によって熱交換器2に送ら
れ、加熱されてノズル弁3を経てノズル4から噴射され
布帛5と共に下部チューブ6を経て滞留部7に送られ
る。処理液は滞留部7の底から再びポンプ1に送られ
る。この時、投入槽9から新たな染料あるいは薬剤が液
状になってポンプ1に加えられる。
【0012】処理液がノズル4で布帛5に噴射される状
態が図2に拡大図示されている。すなわち、ノズルケー
ス13の中に、ノズルボス14とノズルパイプ15とが
設けられており、その間隙から処理液が布帛5に噴射さ
れるのである。噴射の方向は布帛5を垂直に下方に引く
ようにされる。
態が図2に拡大図示されている。すなわち、ノズルケー
ス13の中に、ノズルボス14とノズルパイプ15とが
設けられており、その間隙から処理液が布帛5に噴射さ
れるのである。噴射の方向は布帛5を垂直に下方に引く
ようにされる。
【0013】図3、図4、図5は、ノズルの機能説明の
ためのものである。すなわち、粗面ノズル4Aは、2つ
に分割されており、ノズル支持部4Bの上を滑り動ける
ようになっている。染色機外壁19に支持されている駆
動螺子16は、ハンドル17をまわすと回転し、2つに
分割された粗面ノズルを互いに近づけたり遠のけたりす
る。すると粗面ノズルはノズル支持部4Bの上を移動
し、与えられた間隔を維持する。粗面ノズルは表面が粗
面である他に、間隔を調整できるので、布帛5に強い圧
搾作用を付与することができる。
ためのものである。すなわち、粗面ノズル4Aは、2つ
に分割されており、ノズル支持部4Bの上を滑り動ける
ようになっている。染色機外壁19に支持されている駆
動螺子16は、ハンドル17をまわすと回転し、2つに
分割された粗面ノズルを互いに近づけたり遠のけたりす
る。すると粗面ノズルはノズル支持部4Bの上を移動
し、与えられた間隔を維持する。粗面ノズルは表面が粗
面である他に、間隔を調整できるので、布帛5に強い圧
搾作用を付与することができる。
【0014】本発明において、粗面ノズルにおける粗面
とは表面が少なくとも8ミクロン以上の突起または溝部
の凹凸を有する金属剛体の意味である。具体的には、
鉄、ステンレス、チタン、等に細溝を刻した金属筒、金
属リング、あるいは溶融アルミナ微粒子を噴射した金属
リング、あるいは溶融アルミナ、炭化珪素をカオリナイ
トで焼結したビトリファィド砥石、レジノイド砥石、セ
ラミック砥石、等の成形砥石リングである。リングの形
状は特に限定されないが、左右から圧搾できる半円形の
ものが好ましい。楕円形でも勿論差し支えない。
とは表面が少なくとも8ミクロン以上の突起または溝部
の凹凸を有する金属剛体の意味である。具体的には、
鉄、ステンレス、チタン、等に細溝を刻した金属筒、金
属リング、あるいは溶融アルミナ微粒子を噴射した金属
リング、あるいは溶融アルミナ、炭化珪素をカオリナイ
トで焼結したビトリファィド砥石、レジノイド砥石、セ
ラミック砥石、等の成形砥石リングである。リングの形
状は特に限定されないが、左右から圧搾できる半円形の
ものが好ましい。楕円形でも勿論差し支えない。
【0015】粗面の材質は耐熱性、耐薬品性、があり、
砥粒が新生されて常に同じ擦過面が出されて処理が安定
することから砥石を用いることが好ましい。突起の大き
さは、処理布の目付や糸使いによって毛羽立ちを決定で
きることから適宜選択することができる。たとえば、8
ミクロンの粒径は研磨材粒度でメッシュ#2000に相
当するので、これ以上の粗粒番のものを用いることが必
要である。具体的には薄地布帛は#800〜#400
(20〜40ミクロン)、中肉地、中厚地布帛には#4
00〜#240(40〜80ミクロン)、厚地布帛には
#320〜#30(55〜700ミクロン)の粒度、突
起サイズのものを用いることが好ましい。なお、#20
00未満の細粒番は、布帛への擦過効果が弱すぎるので
好ましくない。
砥粒が新生されて常に同じ擦過面が出されて処理が安定
することから砥石を用いることが好ましい。突起の大き
さは、処理布の目付や糸使いによって毛羽立ちを決定で
きることから適宜選択することができる。たとえば、8
ミクロンの粒径は研磨材粒度でメッシュ#2000に相
当するので、これ以上の粗粒番のものを用いることが必
要である。具体的には薄地布帛は#800〜#400
(20〜40ミクロン)、中肉地、中厚地布帛には#4
00〜#240(40〜80ミクロン)、厚地布帛には
#320〜#30(55〜700ミクロン)の粒度、突
起サイズのものを用いることが好ましい。なお、#20
00未満の細粒番は、布帛への擦過効果が弱すぎるので
好ましくない。
【0016】本発明においては、上述の如き粗面を有す
るノズルを用いて布帛への擦過を施すと共に、該粗面ノ
ズルを用いて布帛を絞り圧搾作用を加えるものであり、
このためノズル口径は調節自在にしてある。すなわち、
得ようとする処理布の毛羽質、風合等に合わせてノズル
口径を適宜選択して使用するものである。具体的には、
布帛の目付が50〜70g/m2の薄地には10〜20
mmφの口径で、布帛の目付が70〜150g/m2の
中肉地には20〜30mmφの口径で、布帛の目付が1
50〜300g/m2の中厚地には30〜40mmφの
口径で、布帛の目付が300g/m以上2の厚地には4
0〜50mmφの口径で、ノズル口径を選択することを
目安に使用することが布帛に圧搾作用を与えるのに好ま
しい選択である。
るノズルを用いて布帛への擦過を施すと共に、該粗面ノ
ズルを用いて布帛を絞り圧搾作用を加えるものであり、
このためノズル口径は調節自在にしてある。すなわち、
得ようとする処理布の毛羽質、風合等に合わせてノズル
口径を適宜選択して使用するものである。具体的には、
布帛の目付が50〜70g/m2の薄地には10〜20
mmφの口径で、布帛の目付が70〜150g/m2の
中肉地には20〜30mmφの口径で、布帛の目付が1
50〜300g/m2の中厚地には30〜40mmφの
口径で、布帛の目付が300g/m以上2の厚地には4
0〜50mmφの口径で、ノズル口径を選択することを
目安に使用することが布帛に圧搾作用を与えるのに好ま
しい選択である。
【0017】本発明における圧搾作用を与えることは、
ポリエステルなどの高圧型染色素材にも対応できるので
100℃以上の高温高圧下で減圧を行わずに遠隔操作で
ノズル径を自在に可変とすることができる。なお、圧搾
作用を与え布帛を絞るタイミングは、繊維のガラス転移
点(Tg)以上で絞り始めることが、繊維がソフトにな
って、絞り易くなり処理効果が著しく高められること、
ならびにガラス転移点(Tg)以下に開放することによ
りシワの発生が防止できることから好ましい。勿論加工
の目的によっては、この範囲意外でも差し支えない。
ポリエステルなどの高圧型染色素材にも対応できるので
100℃以上の高温高圧下で減圧を行わずに遠隔操作で
ノズル径を自在に可変とすることができる。なお、圧搾
作用を与え布帛を絞るタイミングは、繊維のガラス転移
点(Tg)以上で絞り始めることが、繊維がソフトにな
って、絞り易くなり処理効果が著しく高められること、
ならびにガラス転移点(Tg)以下に開放することによ
りシワの発生が防止できることから好ましい。勿論加工
の目的によっては、この範囲意外でも差し支えない。
【0018】本発明においては、粗面を有するノズルを
用いて布帛への擦過を施すと共に、該粗面ノズルの口径
を調節自在にしておき、布帛に絞り圧搾作用を加えるも
のであるが、このことが以下に大きな効果をもたらすか
について図6を用いて説明する。図6には処理効率が示
されている。すなわち処理効率を処理時間と毛羽立ち性
との関係で把握したものが示されている。すなわち、図
6に示されているのは、ポリエステルフィラメント織物
を用い、液流染色機で処理したものを従来のもの(Bで
示す)と本発明方法によるもの(Aで示す)で比較して
示している。
用いて布帛への擦過を施すと共に、該粗面ノズルの口径
を調節自在にしておき、布帛に絞り圧搾作用を加えるも
のであるが、このことが以下に大きな効果をもたらすか
について図6を用いて説明する。図6には処理効率が示
されている。すなわち処理効率を処理時間と毛羽立ち性
との関係で把握したものが示されている。すなわち、図
6に示されているのは、ポリエステルフィラメント織物
を用い、液流染色機で処理したものを従来のもの(Bで
示す)と本発明方法によるもの(Aで示す)で比較して
示している。
【0019】従来方法として行ったノズルは70mmφ
の口径の変更できないもので粗面は砥石であるものを使
用した。一方、本発明方法としては、ノズルは口径が可
変であり口径を30mmφに絞って使用した。なお、粗
面は砥石である。それぞれについて液流染色機で液を循
環させて処理し、織物に発生した毛羽密度を測定したも
のである。なお、毛羽密度の測定方法は実施例の説明に
おいて行うものと同じであり、後述する。図6で明らか
なように本発明方法は、従来のものに比較して毛羽立ち
が8〜15倍早く極めて迅速に処理を行うことができる
ものである。
の口径の変更できないもので粗面は砥石であるものを使
用した。一方、本発明方法としては、ノズルは口径が可
変であり口径を30mmφに絞って使用した。なお、粗
面は砥石である。それぞれについて液流染色機で液を循
環させて処理し、織物に発生した毛羽密度を測定したも
のである。なお、毛羽密度の測定方法は実施例の説明に
おいて行うものと同じであり、後述する。図6で明らか
なように本発明方法は、従来のものに比較して毛羽立ち
が8〜15倍早く極めて迅速に処理を行うことができる
ものである。
【0020】本発明において液流処理装置、あるいは流
体処理装置というのは、ループ状に結合した布帛等の長
尺繊維製品を処理液中で蛇行状に移行しながら一時滞留
せしめる部分と急速処理液流とともに移送、走行する部
分とを有する循環処理装置であり、布帛の移送、走行経
路部に粗面が装着されている処理装置の意味であり、上
市されているサーキュラー(日阪製作所(株)製)、ユ
ニエース(ニッセン(株)製)、ダッシュライン(大島
機械(株)製)、マスフロー(増田製作所(株)製)、
ジエットダイイングマシン(ガストン社製)、等の液流
染色機を包含している。これらの染色機を使用できるこ
とが特徴の一つである。
体処理装置というのは、ループ状に結合した布帛等の長
尺繊維製品を処理液中で蛇行状に移行しながら一時滞留
せしめる部分と急速処理液流とともに移送、走行する部
分とを有する循環処理装置であり、布帛の移送、走行経
路部に粗面が装着されている処理装置の意味であり、上
市されているサーキュラー(日阪製作所(株)製)、ユ
ニエース(ニッセン(株)製)、ダッシュライン(大島
機械(株)製)、マスフロー(増田製作所(株)製)、
ジエットダイイングマシン(ガストン社製)、等の液流
染色機を包含している。これらの染色機を使用できるこ
とが特徴の一つである。
【0021】このような液流処理装置あるいは処理方法
を用いると、染色と同時に毛羽出しする(全素材)、ア
ルカリ減量と同時に毛羽出しする(ポリエステル系繊
維)、染色やアルカリ減量と同時に剪毛(毛羽とり)す
る(短繊維布帛)、リラックス精練と同時にソフト風合
を得る(中厚地布帛)、縮絨と同時に流体を用いた処理
を行う(ウール布帛)などの処理が行える。
を用いると、染色と同時に毛羽出しする(全素材)、ア
ルカリ減量と同時に毛羽出しする(ポリエステル系繊
維)、染色やアルカリ減量と同時に剪毛(毛羽とり)す
る(短繊維布帛)、リラックス精練と同時にソフト風合
を得る(中厚地布帛)、縮絨と同時に流体を用いた処理
を行う(ウール布帛)などの処理が行える。
【0022】以下、実施例について説明するが、先ず、
実施例、あるいは比較例の評価に採用した評価法につい
て説明する。 (1)布帛の風合 次の4段階に官能評価した。 ◎:ソフトでふくらみ感があり、腰、反発性のある風合
で、極めて良好。 ○:ソフトさ、ふくらみ感、腰、反発性が認められる風
合で、良好。 △:ハードで扁平な風合で不良。 ×:ハードで扁平な風合が強くあり極めて不良。
実施例、あるいは比較例の評価に採用した評価法につい
て説明する。 (1)布帛の風合 次の4段階に官能評価した。 ◎:ソフトでふくらみ感があり、腰、反発性のある風合
で、極めて良好。 ○:ソフトさ、ふくらみ感、腰、反発性が認められる風
合で、良好。 △:ハードで扁平な風合で不良。 ×:ハードで扁平な風合が強くあり極めて不良。
【0023】(2)布帛の毛羽質 毛羽立ち性能を処理布の毛羽長、毛羽密度、毛羽の均一
性で評価した。 A.処理布の平均毛羽長、平均毛羽密度の測定は次のと
おりである。処理布帛を2つ折りして、折られた直線上
の毛羽形態を”マイクロリーダープリンター3500”
(リコー(株)製)を用いて下部から光線を入れて毛羽
の影を撮影する。2つ折りは織物ならば表面および裏面
についてタテ糸方向およびヨコ糸方向をそれぞれ5ヵ所
撮影する。得られた撮影写真から毛羽長、毛羽数を実測
し、平均値から平均毛羽長(mm)と平均毛羽密度(本
/10mm2)を求める。なお、毛羽とは繊維が切断さ
れている状態のものを指す。撮影倍率は20〜40倍が
望ましい。 B.毛羽の均一性 布帛の毛羽立ちの均一性を視感評価し、次の4段階評価
に区分した。 Wo:毛羽ムラが全く無く極めて良好。 W1 :毛羽ムラが殆ど無く良好。 W2 :毛羽ムラがありやや不良。 W3 :毛羽ムラが著しくあり不良。
性で評価した。 A.処理布の平均毛羽長、平均毛羽密度の測定は次のと
おりである。処理布帛を2つ折りして、折られた直線上
の毛羽形態を”マイクロリーダープリンター3500”
(リコー(株)製)を用いて下部から光線を入れて毛羽
の影を撮影する。2つ折りは織物ならば表面および裏面
についてタテ糸方向およびヨコ糸方向をそれぞれ5ヵ所
撮影する。得られた撮影写真から毛羽長、毛羽数を実測
し、平均値から平均毛羽長(mm)と平均毛羽密度(本
/10mm2)を求める。なお、毛羽とは繊維が切断さ
れている状態のものを指す。撮影倍率は20〜40倍が
望ましい。 B.毛羽の均一性 布帛の毛羽立ちの均一性を視感評価し、次の4段階評価
に区分した。 Wo:毛羽ムラが全く無く極めて良好。 W1 :毛羽ムラが殆ど無く良好。 W2 :毛羽ムラがありやや不良。 W3 :毛羽ムラが著しくあり不良。
【0024】(3)剪毛性(短繊維布帛) 処理によって、剪毛(毛羽とり)された状態を上記
(2)A、Bの方法で評価し、毛羽長が短く、毛羽密度
が低いものを剪毛性が良いと評価した。
(2)A、Bの方法で評価し、毛羽長が短く、毛羽密度
が低いものを剪毛性が良いと評価した。
【0025】(4)抗ピリング性 JIS L1076の織物および編物のピリング試験法
に従い、布帛の処理面(A面)について評価した。ただ
し、織物は10時間処理、編物は5時間処理し、処理布
の毛玉の発生状況を5段階評価した。 5級:ピリングの発生が殆ど無く極めて良好。 4級:ピリングの発生が少々あるが良好。 3級:ピリングの発生がかなりあるもの。 2級:ピリングの発生が多くやや不良。 1級:ピリングの発生が著しく多く不良。
に従い、布帛の処理面(A面)について評価した。ただ
し、織物は10時間処理、編物は5時間処理し、処理布
の毛玉の発生状況を5段階評価した。 5級:ピリングの発生が殆ど無く極めて良好。 4級:ピリングの発生が少々あるが良好。 3級:ピリングの発生がかなりあるもの。 2級:ピリングの発生が多くやや不良。 1級:ピリングの発生が著しく多く不良。
【0026】(5)処理効率 処理により布帛に発生した毛羽の毛羽密度(本/10m
m2)を処理時間当たりに換算して(本/10mm2/時
間)、数値が大きいほど毛羽立ちが良いとした。なお、
短繊維布帛は処理前の原反に対する毛羽密度であり、毛
羽密度が小さいほど剪毛処理効率が大きくなり、良いと
した。
m2)を処理時間当たりに換算して(本/10mm2/時
間)、数値が大きいほど毛羽立ちが良いとした。なお、
短繊維布帛は処理前の原反に対する毛羽密度であり、毛
羽密度が小さいほど剪毛処理効率が大きくなり、良いと
した。
【0027】以下、実施例について説明する。
【実施例1】 (A)処理布帛 タテ糸、ヨコ糸に75デニール、96フィラメント、の
芯鞘型複合糸(芯成分:25デニール、24フィラメン
ト、鞘成分:50デニール、72フィラメント)のポリ
エステルマルチフィラメント糸を用い、中肉地織物の一
種である平織のフアイユ織物に製織した。製織後、常法
によりリラックス精錬、セット、アルカリ減量(減量率
18%)した。得られた織物は、織物幅116cm、タ
テ糸密度172本/インチ、目付121g/m2であ
る。
芯鞘型複合糸(芯成分:25デニール、24フィラメン
ト、鞘成分:50デニール、72フィラメント)のポリ
エステルマルチフィラメント糸を用い、中肉地織物の一
種である平織のフアイユ織物に製織した。製織後、常法
によりリラックス精錬、セット、アルカリ減量(減量率
18%)した。得られた織物は、織物幅116cm、タ
テ糸密度172本/インチ、目付121g/m2であ
る。
【0028】(B)処理装置 使用装置 :ユニエース液流染色機(ニッセン(株)
製)で基本的構造は図1乃至図5に示すものと同一であ
る。 ノズル口径:開放状態90mmψ、全絞り状態30mm
ψであり、全絞り状態で使用した。 ノズル形状:絞り状態で真円となる半円形型の対抗した
もので絞りを調節できるもの。 ノズル粗面:材質はビトリフアィド砥石(砥粒は溶融ア
ルミナ) 粒度は#600メッシュ、突起平均粗さは30ミクロン
製)で基本的構造は図1乃至図5に示すものと同一であ
る。 ノズル口径:開放状態90mmψ、全絞り状態30mm
ψであり、全絞り状態で使用した。 ノズル形状:絞り状態で真円となる半円形型の対抗した
もので絞りを調節できるもの。 ノズル粗面:材質はビトリフアィド砥石(砥粒は溶融ア
ルミナ) 粒度は#600メッシュ、突起平均粗さは30ミクロン
【0029】(C)処理方法 前記処理布帛300mを用い前記処理装置を使用して、
色相クリームに染色すると同時に毛羽出し処理を行っ
た。処理条件は次の通りである。 処理温度 :130℃ 処理時間 :90分(昇温30分、130℃維持4
0分、降温20分) ノズル絞り時間: 条件1:50分(100℃〜130℃の染色時間をノズ
ルを絞る。) 条件2:90分(全染色時間) 布速度 :250m/分 なお、処理後は常法により乾燥、仕上げを行った。仕上
げ品の評価結果を表1に示す。
色相クリームに染色すると同時に毛羽出し処理を行っ
た。処理条件は次の通りである。 処理温度 :130℃ 処理時間 :90分(昇温30分、130℃維持4
0分、降温20分) ノズル絞り時間: 条件1:50分(100℃〜130℃の染色時間をノズ
ルを絞る。) 条件2:90分(全染色時間) 布速度 :250m/分 なお、処理後は常法により乾燥、仕上げを行った。仕上
げ品の評価結果を表1に示す。
【0030】〔比較例1〕使用ノズルを口径70mmψ
の絞り調節不能の砥石ノズルとした他は実施例1と同様
にして処理し仕上げ布を得た。なお、処理時間は条件2
と同様にした。得られた布の評価結果を表1に併せて示
す。
の絞り調節不能の砥石ノズルとした他は実施例1と同様
にして処理し仕上げ布を得た。なお、処理時間は条件2
と同様にした。得られた布の評価結果を表1に併せて示
す。
【0031】〔比較例2〕使用ノズルの材質がステンレ
ス製であり、粗面の粗さが2ミクロンの鏡面を有する口
径口径30mmψの絞り調節不能のノズルとした他は実
施例1と同様にして処理し仕上げ布を得た。なお、処理
時間は条件2と同様にした。得られた布の評価結果を表
1に併せて示す。
ス製であり、粗面の粗さが2ミクロンの鏡面を有する口
径口径30mmψの絞り調節不能のノズルとした他は実
施例1と同様にして処理し仕上げ布を得た。なお、処理
時間は条件2と同様にした。得られた布の評価結果を表
1に併せて示す。
【0032】
【表1】 (注)1.毛羽密度の単位は本/10mm2である。 2.処理効率の単位は本/10mm2/時間である。
【0033】表1にも明らかなように、実施例1で得ら
れた仕上げ布は織物表面の全面に、かつ均一に細やかな
毛羽が密生しており、ソフトでふくらみ感があり、腰の
あるクリーム色をした素晴らしいポリエステルフアイユ
織物が得られた。さらに、品位もあり、毛羽ムラや抗ピ
リング性にも問題の無い高品質のものであった。しか
も、擦過処理は染色処理と同時に処理できたので従来の
方法に比べて3.4〜5.4倍処理効率が優れており、
極めて迅速に処理することができた。さらに、作業準備
においてもノズルの通布性に優れ円滑に作業することが
できた。
れた仕上げ布は織物表面の全面に、かつ均一に細やかな
毛羽が密生しており、ソフトでふくらみ感があり、腰の
あるクリーム色をした素晴らしいポリエステルフアイユ
織物が得られた。さらに、品位もあり、毛羽ムラや抗ピ
リング性にも問題の無い高品質のものであった。しか
も、擦過処理は染色処理と同時に処理できたので従来の
方法に比べて3.4〜5.4倍処理効率が優れており、
極めて迅速に処理することができた。さらに、作業準備
においてもノズルの通布性に優れ円滑に作業することが
できた。
【0034】一方、比較例1により得られた布は、毛羽
密度が少なく、毛羽の均一性においても劣るものであっ
た。比較例2により得られた布は、毛羽出しが殆どでき
ておらず風合も劣るものであった。比較例1、比較例2
共処理効率が悪く、さらに、比較例1においてはノズル
の通布性が悪く準備作業に時間がかかった。
密度が少なく、毛羽の均一性においても劣るものであっ
た。比較例2により得られた布は、毛羽出しが殆どでき
ておらず風合も劣るものであった。比較例1、比較例2
共処理効率が悪く、さらに、比較例1においてはノズル
の通布性が悪く準備作業に時間がかかった。
【0035】
【実施例2】 (A)処理布帛 ポリエステル繊維70%、レーヨン30%を混紡した4
0番手双糸の綾織物を製織し、得られた織物を、常法に
従ってリラックス精練し、セットした。セット後、織幅
154cm、タテ糸密度65本/インチ、ヨコ糸密度5
5本/インチ、目付161g/m2の織物を得た。 (B)処理装置ならびに処理方法 ノズルの絞りを口径40mmψとして使用し、絞り時間
は処理時間と同一にした。苛性ソーダ3%溶液で、処理
温度110℃、処理時間40分で処理した。処理後、ブ
ラウン色に染色し、仕上げを行った。その他は実施例1
と同様な装置、方法を用いた。すなわち、実施例2では
アルカリ減量と同時に剪毛処理を行ったのであり、仕上
げた布の評価結果を表2に示す。なお、織物を織成し、
精錬セットした処理前の状態では毛羽密度は625本/
10mm2であった。
0番手双糸の綾織物を製織し、得られた織物を、常法に
従ってリラックス精練し、セットした。セット後、織幅
154cm、タテ糸密度65本/インチ、ヨコ糸密度5
5本/インチ、目付161g/m2の織物を得た。 (B)処理装置ならびに処理方法 ノズルの絞りを口径40mmψとして使用し、絞り時間
は処理時間と同一にした。苛性ソーダ3%溶液で、処理
温度110℃、処理時間40分で処理した。処理後、ブ
ラウン色に染色し、仕上げを行った。その他は実施例1
と同様な装置、方法を用いた。すなわち、実施例2では
アルカリ減量と同時に剪毛処理を行ったのであり、仕上
げた布の評価結果を表2に示す。なお、織物を織成し、
精錬セットした処理前の状態では毛羽密度は625本/
10mm2であった。
【0036】〔比較例3〕ノズルとして絞り調節機能の
無い口径90mmψ砥石ノズルを用いた他は実施例2と
同様の装置、方法により、仕上げ布を得た。得られたも
のの評価結果を表2に併せ示す。
無い口径90mmψ砥石ノズルを用いた他は実施例2と
同様の装置、方法により、仕上げ布を得た。得られたも
のの評価結果を表2に併せ示す。
【0037】
【表2】 (注)1.毛羽密度の単位は本/10mm2である。 2.処理効率の単位は本/10mm2/時間である。
【0038】表2から明らかなように、実施例2で得ら
れた仕上げ布は、織物表面の全面に、毛羽がとれてお
り、シルキー感あふれる素晴らしいポリエステル/レー
ヨン混紡織物が得られた。さらに剪毛品位は均一で抗ピ
ル性にも優れたものであった。しかも、従来の方法に比
べて48.1倍の処理効率を示し、極めて迅速に剪毛処
理、減量処理することができた。一方、比較例3により
得られた布は、織物表面に毛羽が残っており、十分に剪
毛することができず、モサモサした風合であった。さら
に毛羽のムラがあり、抗ピル性においても劣るものであ
った。
れた仕上げ布は、織物表面の全面に、毛羽がとれてお
り、シルキー感あふれる素晴らしいポリエステル/レー
ヨン混紡織物が得られた。さらに剪毛品位は均一で抗ピ
ル性にも優れたものであった。しかも、従来の方法に比
べて48.1倍の処理効率を示し、極めて迅速に剪毛処
理、減量処理することができた。一方、比較例3により
得られた布は、織物表面に毛羽が残っており、十分に剪
毛することができず、モサモサした風合であった。さら
に毛羽のムラがあり、抗ピル性においても劣るものであ
った。
【0039】
【実施例3】 (A)処理布帛 タテ糸に150デニール、48フィラメントのポリエス
テルマルチフィラメントのウーリー加工糸を、ヨコ糸に
ポリエステル短繊維70%とウール30%との混紡糸の
40番双糸を用い、ポリエステル、ウール交織織物を製
織した。織物組織はベネシャンであり、織物幅は158
cm、タテ糸密度58本/インチ、ヨコ糸密度50本/
インチ、目付196g/m2であった。 (B)処理方法ならびに処理装置 ノズルの絞り口径を40mmψとし、処理温度60℃、
処理時間20分、絞り時間は処理時間と同じく20分、
とした他は、実施例1と同様の装置、 方法を用い
て縮絨と同時に毛羽出し処理を行った。処理後、常法に
より乾燥、幅出しセット、染色加工、仕上げ加工を行っ
た。
テルマルチフィラメントのウーリー加工糸を、ヨコ糸に
ポリエステル短繊維70%とウール30%との混紡糸の
40番双糸を用い、ポリエステル、ウール交織織物を製
織した。織物組織はベネシャンであり、織物幅は158
cm、タテ糸密度58本/インチ、ヨコ糸密度50本/
インチ、目付196g/m2であった。 (B)処理方法ならびに処理装置 ノズルの絞り口径を40mmψとし、処理温度60℃、
処理時間20分、絞り時間は処理時間と同じく20分、
とした他は、実施例1と同様の装置、 方法を用い
て縮絨と同時に毛羽出し処理を行った。処理後、常法に
より乾燥、幅出しセット、染色加工、仕上げ加工を行っ
た。
【0040】得られた仕上げ布は、織物全面に微毛が密
生しており、ソフトで反発性に富む素晴らしい風合いを
示した。さらに、織物にの毛羽は、タテ糸のフィラメン
トが、毛羽出しされヨコ糸の短繊維は毛羽が適度に剪毛
されており、全体としてバランスのとれた均一な毛羽質
であった。処理にあたっては、従来単独で行っていた縮
絨処理が省略でき、短時間で迅速に処理することができ
た。
生しており、ソフトで反発性に富む素晴らしい風合いを
示した。さらに、織物にの毛羽は、タテ糸のフィラメン
トが、毛羽出しされヨコ糸の短繊維は毛羽が適度に剪毛
されており、全体としてバランスのとれた均一な毛羽質
であった。処理にあたっては、従来単独で行っていた縮
絨処理が省略でき、短時間で迅速に処理することができ
た。
【0041】
【実施例4】 (A)処理布帛 ポリエステルの極細繊維(0.1デニール)からなるニ
ードルフェルトにポリウレタンを含浸させた幅120c
m、目付212g/m2、厚さ5.5mmの不織布を用
いた。 (B)処理方法ならびに処理装置 ノズルの絞り口径を40mmψとし、ノズル粗面粒度#
400を用いた他は実施例1の条件1の方法、装置、と
同じ方法、、装置を用いて染色と同時に毛羽出し処理を
行った。処理後、常法により乾燥、幅出しセット、仕上
げ加工を行った。
ードルフェルトにポリウレタンを含浸させた幅120c
m、目付212g/m2、厚さ5.5mmの不織布を用
いた。 (B)処理方法ならびに処理装置 ノズルの絞り口径を40mmψとし、ノズル粗面粒度#
400を用いた他は実施例1の条件1の方法、装置、と
同じ方法、、装置を用いて染色と同時に毛羽出し処理を
行った。処理後、常法により乾燥、幅出しセット、仕上
げ加工を行った。
【0042】得られた仕上げ布は、毛羽が短く、毛羽密
度が高いものであり、かつ、ソフトで腰のある極めて高
品質の風合を示した。さらに、従来の染色前に加工する
バフ加工品では得られなかった獣毛調の風合を有するス
エードの人工皮革であった。
度が高いものであり、かつ、ソフトで腰のある極めて高
品質の風合を示した。さらに、従来の染色前に加工する
バフ加工品では得られなかった獣毛調の風合を有するス
エードの人工皮革であった。
【0043】
【発明の効果】本発明は上述の如く極めて実用性に富み
優れた工業的効果を挙げるものである。具体的効果を整
理して述べると次のとおりである。 (1)高品位で均一な毛羽を得る毛羽出し、剪毛処理が
できる。 (2)大きい揉み作用を与えることができるので、得ら
れる製品の風合をソフトなものとすることができる。 (3)処理が迅速に行えるので処理効率が大きい。20
分程度の時間で従来の方法、装置による処理5時間程度
相当の処理効果を挙げられる。 (4)染色、減量、精練、縮絨、等の処理と同時に処理
することができる。 (5)処理機は、従来広く使われている液流処理機がそ
のまま使用でき、改造もわずかであり、簡単である。 (6)絞りノズルの取付けは簡単である。 (7)絞りノズルの操作が簡単である。 (8)絞りノズルの粗面の製作が簡単である。 (9)絞りノズルの粗面の目づまりがなく毛羽出し性が
安定している。
優れた工業的効果を挙げるものである。具体的効果を整
理して述べると次のとおりである。 (1)高品位で均一な毛羽を得る毛羽出し、剪毛処理が
できる。 (2)大きい揉み作用を与えることができるので、得ら
れる製品の風合をソフトなものとすることができる。 (3)処理が迅速に行えるので処理効率が大きい。20
分程度の時間で従来の方法、装置による処理5時間程度
相当の処理効果を挙げられる。 (4)染色、減量、精練、縮絨、等の処理と同時に処理
することができる。 (5)処理機は、従来広く使われている液流処理機がそ
のまま使用でき、改造もわずかであり、簡単である。 (6)絞りノズルの取付けは簡単である。 (7)絞りノズルの操作が簡単である。 (8)絞りノズルの粗面の製作が簡単である。 (9)絞りノズルの粗面の目づまりがなく毛羽出し性が
安定している。
【0044】
【図1】本発明の一実施態様における装置全体の一部切
断して示す側面図。
断して示す側面図。
【図2】ノズルの拡大説明図。
【図3】ノズルの機能説明用斜視図。
【図4】ノズルの機能説明用平面断面図。
【図5】ノズルの機能説明用側面断面図。
【図6】処理効率を示す説明図。
【0045】
1:ポンプ 2:熱交換器 3:ノズル弁 4:ノズル 4A:粗面ノズル 4B:ノズル支持部 5:布帛 6:下部チューブ 7:滞留部 8:駆動リール 9:染料等の投入槽 10:投入口 11:エアー加圧弁 12:覗き窓 13:ノズルケース 14:ノズルボス 15:ノズルパイプ 16:駆動螺子 17:ハンドル 18:防圧パッキン 19:染色機外壁
Claims (7)
- 【請求項1】液体中で布帛を走行させながら走行経路の
ノズルに設けられた粗面に該布帛を接触させて処理する
液流処理方法において、走行中の布帛に圧搾作用を与え
ながら粗面に擦過させて処理することを特徴とする布帛
処理方法。 - 【請求項2】液流処理が、染色、減量、精練、縮絨、剪
毛、等の処理の中から選ばれた一つまたは複数の処理で
あることを特徴とする請求項1記載の布帛処理方法。 - 【請求項3】ノズルの絞り時間が液流処理時間と同一で
あることを特徴とする請求項1またはおよび請求項2記
載の布帛処理方法。 - 【請求項4】ノズルの絞り時間が液流処理時間より短い
ことを特徴とする請求項1またはおよび請求項2記載の
布帛処理方法。 - 【請求項5】液体中で布帛を走行させながら処理する液
流処理装置において、走行経路に設けられたノズルが表
面粗面であり、かつ、ノズル口径が可変調節可能である
ことを特徴とする布帛処理装置。 - 【請求項6】ノズル口径を可変調節するために、液流処
理装置の外側にノズル口径調節機構の操作部を設けてあ
ることを特徴とする請求項5記載の布帛処理装置。 - 【請求項7】ノズル口径を可変調節可能としたノズルの
表面が、少なくとも8ミクロン以上の突起あるいは溝部
の凹凸による粗面を有するものであることを特徴とする
請求項5またはおよび請求項6記載の布帛処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15174794A JPH083862A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 布帛処理方法及び処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15174794A JPH083862A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 布帛処理方法及び処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH083862A true JPH083862A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15525403
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15174794A Pending JPH083862A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 布帛処理方法及び処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH083862A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200454581Y1 (ko) * | 2008-07-24 | 2011-07-12 | 명성기계 주식회사 | 염색기용 노즐조정장치 |
| CN116516534A (zh) * | 2023-04-28 | 2023-08-01 | 浙江佳宝聚酯有限公司 | 一种高收缩卷曲中空dty仿毛纺纤维的制造工艺 |
-
1994
- 1994-06-10 JP JP15174794A patent/JPH083862A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200454581Y1 (ko) * | 2008-07-24 | 2011-07-12 | 명성기계 주식회사 | 염색기용 노즐조정장치 |
| CN116516534A (zh) * | 2023-04-28 | 2023-08-01 | 浙江佳宝聚酯有限公司 | 一种高收缩卷曲中空dty仿毛纺纤维的制造工艺 |
| CN116516534B (zh) * | 2023-04-28 | 2024-04-09 | 浙江佳宝聚酯有限公司 | 一种高收缩卷曲中空dty仿毛纺纤维的制造工艺 |
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