JPH083876A - コーティング布帛の製造方法 - Google Patents

コーティング布帛の製造方法

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JPH083876A
JPH083876A JP15659694A JP15659694A JPH083876A JP H083876 A JPH083876 A JP H083876A JP 15659694 A JP15659694 A JP 15659694A JP 15659694 A JP15659694 A JP 15659694A JP H083876 A JPH083876 A JP H083876A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水性、透湿性を有し、且つ繰り返し洗濯後
の耐水性保持率にすぐれたコーチング布帛を得ることを
目的とする。 【構成】 分子内に活性水素を2個有する多官能性単量
体および分子内に活性水素を3個以上有する多官能性単
量体と有機ジイソシアネートとよりなるポリウレタン樹
脂の水混和性有機溶剤溶液を繊維基材の少なくとも片面
に塗布し、次いで水中浸漬にて水混和性有機溶剤溶液を
抽出したのち、乾燥することによって耐水性保持率にす
ぐれたコーティング布帛を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコーティング布帛の製
造方法に係り、詳しくは防水性、透湿性を有し、風合い
が柔軟で、かつ数回の繰り返し洗濯後の耐水性保持率に
すぐれた洗濯耐久性を有するコーティング布帛の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでに各種の防水性、透湿性コーテ
ィング布帛が知られており、その代表的なものとして
は、ポリウレタン樹脂よりなる微多孔質皮膜を被覆した
布帛がある。その製造方法としては、繊維基材にポリウ
レタン樹脂の水混和性溶媒溶液を塗布し、次いで水浴中
に浸漬してポリウレタン樹脂よりなる微多孔質皮膜を形
成する、所謂湿式凝固法が挙げられる(特公昭60−4
7955号公報)。
【0003】この方法によれば、JIS L−1079
に準ずる耐水圧測定で1500〜3000mmの耐水圧
を有するコーティング布帛のJIS Z−0208に準
ずる透湿度測定による透湿度が7800〜5000g/
2 ・24hrs、また、耐水圧が6500〜7500
mmのコーティング布帛については、透湿度が5000
〜3800g/m2 ・24hrs程度のものが得られて
いる。
【0004】また、フッ素変性ポリウレタン樹脂あるい
はフッ素変性ポリアミノ酸樹脂を用いたコーティング布
帛(特開平3−27184号公報)やフッ素変性ポリウ
レタン樹脂とフッ素樹脂溶液を用いたコーティング布帛
(特開平3−8874号公報)も提案されているが、こ
れらのコーティング布帛は、耐水圧が3000mm程度
で、透湿度は9000〜10000g/m2 ・24hr
s程度のものである。さらに、ポリアミノ酸樹脂/ウレ
タン樹脂溶液を用い、湿式凝固させて得たコーティング
布帛においては、耐水圧が3000mm程度で、透湿度
10000g/m2 ・24hrs程度の性能を有するも
のが知られている。
【0005】このほか、フッ素変性ポリウレタン樹脂と
セルロース誘導体とからなる混合溶液を用いたコーティ
ング布帛の製造方法も提案されているが(特開平6−2
278号公報)、この方法によるものは耐水圧が700
0mm程度で、透湿度8000g/m2 ・24hrs程
度の性能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようなポリウレタン系樹脂を一成分として用いた樹脂
溶液よりなる従来のコーティング布帛は、何れも実用上
次のような問題を有している。即ち、
【0007】(1) 例えば、洗濯前に3000mmの
耐水圧を有するコーティング布帛について、JIS L
−1096 6.23.1(A法)の自動洗濯操作に準
じて洗濯を10回繰り返し行った後の耐水圧を測定した
ところ、600〜1000mmと低下し、その耐水性保
持率(%)は約20〜30%にまで低下すること。〔な
お、耐水性保持率(%)は(洗濯後の耐水圧/洗濯前の
耐水圧)×100で算出〕。
【0008】(2) 繊維基材に樹脂溶液を塗布し、コ
ーティング布帛を得る時、繊維密度の低い基布を用いる
と、樹脂溶液が基布を通り抜け、俗にいう裏漏れ現象が
発生する。また、凹凸感のある基布を用いると、凸部と
凹部で塗着量が大きく異なり、このため諸物性にバラツ
キが生じること。
【0009】(3) 繊維密度の低い基布や凹凸感のあ
る基布を用いてコーティング布帛を得る場合の上記
(2)の問題を回避するためには、樹脂溶液を塗布する
前にアクリルゴム系塗料あるいは高粘度、高固形分のポ
リウレタン系塗料を基布に薄くアンダーコートする必要
があるが、工程が増えること、また得られたコーティン
グ布帛の風合いが好ましくないこと。などである。
【0010】この発明は、上記した従来のコーティング
布帛における問題点を解消すべく、従来とは全く異なっ
た素材、手段により、良好な耐水圧、透湿度を有し、か
つ高い耐水性保持率を有する洗濯耐久性にすぐれたコー
ティング布帛を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明はポリウ
レタン樹脂溶液の湿式凝固法によって得られるコーティ
ング布帛の、特に洗濯耐久性などの所謂耐水性保持率の
向上をはかるもので、分子内に活性水素を2個有する多
官能性単量体および分子内に活性水素を3個以上有する
多官能性単量体と有機ジイソシアネートとよりなるポリ
ウレタン樹脂の水混和性有機溶剤溶液を繊維基材の少な
くとも片面に塗布し、次いで水中浸漬にて水混和性有機
溶剤を抽出したのち、乾燥することを特徴とするコーテ
ィング布帛の製造方法であり、上記において分子内に活
性水素を3個以上有する多官能性単量体を、分子内に活
性水素を2個有する多官能性単量体の0.1〜3.0モ
ル%用いることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】この発明は、コーティング布帛を得るために繊
維基材に塗工するポリウレタン樹脂溶液の製造におい
て、有機ジイソシアネートと反応させる単量体として、
分子内に活性水素を2個有する多官能性単量体と分子内
に活性水素を3個以上有する多官能性単量体を併用した
ことによって、ポリウレタン樹脂の枝分れ構造を形成し
て非ニュートン粘性の樹脂溶液が得られることから、こ
の樹脂溶液を塗工したコーティング布帛が良好な耐水
圧、透湿度を有して、かつ耐水性保持率の高い洗濯耐久
性にすぐれたものとすることができるのである。
【0013】コーティング布帛を得るに当たって、樹脂
溶液の繊維基材への塗工直後から水中に浸漬するまで
に、従来のニュートン粘性のポリウレタン樹脂溶液であ
れば、塗工機のコーティングヘッドで樹脂が基布に対し
て受ける圧力、基布を構成する繊維の毛細管現象および
コーティング面から基布面に垂直に受ける重力により、
ポリウレタン樹脂溶液が基布を通り抜け、所謂裏漏れ現
象が発生する。
【0014】しかしながら、この発明におけるような特
定の素成分を用いた、架橋密度が高くて、非ニュートン
粘性を示すポリウレタン樹脂溶液による場合には、その
粘性により基布を通り抜けることはなく、従って裏漏れ
の恐れはない。
【0015】また、樹脂溶液を塗工、乾燥して得たコー
ティング布帛の、上記したJISL−1096 6.2
3.1(A法)に準じた10回洗濯後の耐水圧測定にお
いても、従来のポリウレタン樹脂溶液による布帛の耐水
性保持率は20〜30%程度しか得られないのに対し
て、この発明の製造方法によるコーティング布帛では、
70〜80%という高い耐水性保持率を得ることができ
る。
【0016】これは、この発明のポリウレタン樹脂溶液
が上述したように、一素成分として活性水素を3個以上
有する多官能性単量体を用いて非ニュートン粘性を示す
ものとしたことによって、ポリマー自体の分枝による架
橋密度の増大、およびミクロな意味での分子間および基
布繊維への絡みの程度が従来のポリウレタン樹脂溶液よ
り優れていることによるものである。
【0017】一般に、高分子溶液の粘性は、式 S=μ
n (S:ずり応力、μ:非ニュートン粘性係数、D:
ずり速度、n:非ニュートン粘性指数、1>n>0)で
与えられる非ニュートン粘性を示すとされているが、こ
れはワイゼンベルグ効果、シキソトロピー、粘弾性など
の効果が加わるため、その測定は複雑で、かつ困難であ
る。この発明では、非ニュートン粘性を数値化するため
にシキソトロピックインデックス(Thixotrop
ic Index)による測定値(以下、TI値とい
う)を採用した。
【0018】この測定は、回転粘度計を用いて回転数を
変えて粘度を測定し、両者の比を算出することにより行
うものであるが、この発明ではBH型粘度計(東京計器
社製)を用い、一定液温下(30℃)、No.7のロー
ターで回転数2および20の夫々の粘度を測定し、両者
の比をTI値とした。
【0019】この測定の結果、この発明の非ニュートン
粘性を有するポリウレタン樹脂溶液のTI値は、1.1
0〜2.00、好ましくは1.15〜1.50の範囲で
あることがわかった。これはTI値が2.00より大き
いときは、液安定性、液粘性、溶媒に対する溶解性が劣
って、均一な樹脂溶液を得ることが困難となり、また
1.10より小さい場合には、この発明で必要とする非
ニュートン粘性が得られていないこととなり、上記した
性能のコーティング布帛を得ることが困難である。
【0020】この発明における、非ニュートン粘性を示
すTI値が1.10〜2.00となるポリウレタン樹脂
溶液を得るための主たる構成素成分としては、有機ジイ
ソシアネートと反応せしめる単量体として、まず分子内
に活性水素を2個有する多官能性単量体として、平均分
子量400〜4000のポリアルキレンエーテルグリコ
ール、末端に水酸基を有するポリエステルポリオー
ル、、ポリε−カプロラクトンポリオール、またはポリ
カーボネートジオール等の単独あるいは混合物、そして
分子内に活性水素を3個以上有する多官能性単量体が用
いられ、その反応過程において、必要に応じて2個の活
性水素を有する化合物で鎖延長させることにより、この
発明の非ニュートン粘性を示すポリウレタン樹脂溶液を
得ることができる。
【0021】ポリアルキレンエーテルグリコールとして
は、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリ
ンプロピレンオキシド付加物、末端にエチレンオキサイ
ドを付加したポリエーテルポリオール、ビニルモノマー
グラフト化ポリエーテルポリオール等があり、またポリ
エステルポリオールとしては、エチレングリコール、ブ
チレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール等のアルキレングリコール類とコハク酸、グル
タール酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマ
ール酸、フタル酸、トリメリット酸等のカルボン酸類と
を末端がヒドロキシル基となるように反応して得られる
ものがよい。
【0022】分子内に活性水素を3個以上有する多官能
性単量体としては、グリセリン、ペトリオール、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、トリエタノ
ールアミン等の多価アルコール類、イミノビスプロピル
アミン、トリエチレンテトラミン等の多価アミン類、ジ
エタノールアミン、アミノエチルエタノールアミン等の
アルコールとアミンの共存によって有機ジイソシアネー
トと反応可能な活性水素を3個以上有する単量体が使用
でき、またポリアルキレンエーテルグリコール、ポリエ
ステルポリオール組成中の一部が分枝し、有機ジイソシ
アネートと反応可能な活性水素を3個以上有するものも
使用できる。更に、これらは単独または混合して使用す
ることもできる。
【0023】有機ジイソシアネートとしては、2,4−
及び2,6−トルイレンジイソシアネート、4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート等の芳香族系ジイソシアネー
ト、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ジシク
ロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネート、3−
イソシアネートメチル−3,5,5′−トリメチルシク
ロヘキシルジイソシアネート、2,6−ジイソシアネー
トメチルカプロエート等の脂肪族系ジイソシアネートが
あり、これらは単独あるいは混合して使用される。
【0024】この発明における非ニュートン粘性を示す
ポリウレタン樹脂は、上記した素成分を用いて末端にイ
ソシアネート基が残存しないように配合、反応した平均
分子量が30000〜120000の範囲のものが望ま
しく、その配合において、分子内に活性水素を3個以上
有する単量体の量は、活性水素を2個有する単量体の
0.1〜3.0モル%であることが好ましい。
【0025】これは、活性水素を2個有する単量体に対
して活性水素を3個以上有する単量体の量が3.0モル
%より多いと、得られる樹脂溶液の液安定性、液粘性、
溶媒に対する溶解性に問題が生じて、均一な樹脂溶液を
得ることが難しく、また1.0モル%より少ない場合に
は、この発明の特徴とするTI値1.10〜2.00の
非ニュートン粘性の樹脂溶液を得ることは困難である。
【0026】上記の多官能性単量体と有機ジイソシアネ
ートとの反応においては、必要に応じてヒドラジン、エ
チレンジアミン、テトラメチレンジアミン、水、ピペラ
ジン、イソホロンジアミン、エチレングリコール、ブチ
レングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリ
コール等を単独又は混合して鎖延長剤として用いること
ができる。
【0027】上記の単量体と有機ジイソシアネートとの
反応において使用する水混和性有機溶剤としては、代表
的なものとして、ジメチルホルムアミド(DMF)が用
いられるが、このほかジメチルアセトアミド、N−メチ
ルピロリドン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等が単
独または混合溶剤の形で使用できる。
【0028】この発明のポリウレタン樹脂の製造におい
ては、耐水圧、透湿度のさらなる向上を図るために、必
要に応じてセルロース誘導体を添加することもよく、そ
のようなセルロース誘導体としては、セルロースアセテ
ート、セルロースアセテートブチレート、セルロースア
セテートプロピオネート等のセルロースエステル類、セ
ルロースエーテル類を単独あるいは混合して使用するこ
ともできる。
【0029】そのほか、添加剤として、コーティング基
材との接着性を向上させるために、多官能ポリイソシア
ネート(例えば、日本ポリウレタン工業社製、商品名コ
ロネートEH、コロネートHL)を用いることができ、
また湿式凝固における脱溶剤の速度調整剤としてノニオ
ン系界面活性剤の添加が有効である。
【0030】この発明で得た非ニュートン粘性を示すポ
リウレタン樹脂溶液を繊維基材に塗布するには、通常の
コーティング法によればよいが、その塗膜厚は10〜3
00μmが好ましい。
【0031】上記の厚さのポリウレタン樹脂皮膜を形成
した繊維基材を水中に浸漬する時の水温は、0〜30℃
が好ましく、30℃以上では樹脂被膜の孔が大きくな
り、耐水圧が低下する。また、浸漬時間は30秒以上が
必要である。30秒以下では樹脂の凝固が不十分となっ
て好ましくない。なお、残留している有機溶剤を完全に
除去するために、30〜80℃の温水中で3〜10分の
湯洗を行ってもよい。また、湯洗後乾燥して得られたコ
ーティング布帛に更に撥水剤を付与することにより、耐
水圧の向上をはかることができる。撥水剤としては、パ
ラフィン系、シリコン系、フッ素系等の各種があり、用
途に応じて適宜選択すればよく、またその付与はバッテ
ィング法、コーティング法、スプレー法等通常の方法で
行えばよい。
【0032】上記したこの発明の方法によれば、防水
性、透湿性にすぐれ、かつ洗濯耐久性、所謂耐水性保持
率にすぐれたコーティング布帛を得ることができる。更
には、この発明で得られたコーティング布帛にウレタン
系樹脂の有機溶剤溶液或いはW/Oエマルジョン型ポリ
ウレタン、水性ポリウレタン樹脂のような水を主体とす
る溶媒を用いて分散又は溶解した樹脂液をグラビアプリ
ンター或いはナイフコーターでオーバコートすることに
より、さらに高耐水圧加工されたコーティング布帛を得
ることができる。
【0033】かくして得られたこの発明のコーティング
布帛は、ゴルフウエア、スキーウエア等のスポーツウエ
アや防寒衣、雨衣、作業衣など非常に広範囲の用途に使
用することができる。
【0034】
【実施例】次に、この発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、これらの実施例でこの発明は何ら限定される
ものではない。実施例中の部数は全て重量部である。
【0035】実施例1 両末端にヒドロキシル基を有する平均分子量3000の
エチレンブチレンアジペート300部、エチレングリコ
ール24.49部、トリエタノールアミン0.75部を
窒素気流下において均一に混合し、これにジフェニルメ
タンジイソシアネート(以下MDIという)125部と
DMF1800部を加え、65℃で6時間加熱反応させ
て、20%濃度のポリウレタン樹脂溶液を得た。このポ
リウレタン樹脂溶液について、30℃でBH型粘度計、
No.7ローターにて粘度を測定したところ、回転数2
0において58000cps、回転数2において750
00cpsが得られ、この値からTI値1.29の非ニ
ュートン粘性を有する樹脂溶液であることが認められ
た。
【0036】このポリウレタン樹脂溶液100部に多官
能性ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業社製、
コロネートEH)1部、DMF30部を加えてコーティ
ング液を調製した。
【0037】一方、基材として6ナイロン繊維の毛織物
(タフタ)にフッ素系撥水剤エマルジョンの1%水溶液
でバッティング処理を行い、160℃で1分間熱処理を
行った。次いで、撥水処理した基材上に、上記で得たコ
ーティング液をフローティングナイフコーターにて20
0g/m2 (wet)塗布した後、20℃の水浴中に1
分間浸漬し樹脂分を凝固させた。その後、50℃の温水
中に10分間浸漬してDMFを充分に抽出した。続いて
乾燥を行った後、フッ素系撥水剤エマルジョンの5%水
溶液でバッティング処理を行い、160℃で3分間の熱
処理を行ってこの発明のコーティング布帛を得た。
【0038】実施例2 両末端にヒドロキシル基を有する平均分子量3000の
ブチレンアジペート300部、エチレングリコール2
3.93部、両末端および分子内にヒドロキシル基を有
する平均分子量3000のエチレンペトリオールアジペ
ート7.5部、グリセリン1.06部を窒素気流下で均
一に混合し、これにMDI125部とDMF1070部
を加え、75℃で8時間加熱反応させて、30%濃度の
ポリウレタン樹脂溶液を得た。このポリウレタン樹脂溶
液は、30℃での粘度を実施例1と同様にして測定した
ところ、回転数20において101500cps、回転
数2において148000cpsが得られ、この値から
TI値1.46の非ニュートン粘性を有するものである
ことが認められた。この樹脂溶液を用いて実施例1と同
じ工程にてコーティング布帛を得た。
【0039】実施例3 両末端にヒドロキシル基を有する平均分子量3000の
ポリカーボネートジオール600部、ポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール600部、エチレングリコール
6.0部、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソ
シアネート131部、イソホロンジイソシアネート11
1部を窒素気流下で均一に混合して115℃で3時間半
加熱撹拌したのち、イソホロンジアミン84.83部、
アミノエチルエタノールアミン0.08部、トリエチル
テトラミン0.03部とDMF3577部を加え、30
℃で1時間加熱反応し、30%濃度のポリウレタン樹脂
溶液を得た。このポリウレタン樹脂溶液は、30℃での
粘度を実施例1と同様にして測定したところ、回転数2
0において50000cps、回転数2において675
00cpsが得られ、この値からTI値1.35の非ニ
ュートン粘性を有するものであることが認められた。こ
の樹脂溶液を用いて実施例1と同じ工程にてコーティン
グ布帛を得た。
【0040】実施例4 両末端にヒドロキシル基を有する平均分子量3000の
エチレンブチレンアジペート300部、エチレングリコ
ール24.49部、トリメチロールプロパン0.67部
を窒素気流下において均一に混合し、MDI125部、
DMF1800部を加えて75℃で6時間加熱反応し、
20%濃度のポリウレタン樹脂溶液を得た。このポリウ
レタン樹脂溶液は、30℃での粘度を実施例1と同様に
して測定したところ、回転数20において63000c
ps、回転数2において82500cpsが得られ、こ
の値からTI値は1.31を示し、非ニュートン粘性を
有するものであることが認められた。この樹脂溶液を用
いて実施例1と同じ工程にてコーティング布帛を得た。
【0041】比較例1 両末端にヒドロキシル基を有する平均分子量3000の
エチレンブチレンアジペート300部、エチレングリコ
ール24.8部を窒素気流下において均一に混合し、M
DI125部、DMF1800部を加えて75℃で8時
間加熱反応し、20%濃度のポリウレタン樹脂溶液を得
た。このポリウレタン樹脂溶液は、30℃での粘度を実
施例1と同様にして測定したところ、回転数20におい
て60000cps、回転数2において60500cp
sが得られ、この値からTI値は1.01を示し、ニュ
ートン粘性を有するものであることが認められた。この
樹脂溶液を用いて実施例1と同じ工程にてコーティング
布帛を得た。
【0042】比較例2 両末端にヒドロキシル基を有する平均分子量3000の
エチレンブチレンアジペート300部、エチレングリコ
ール24.78部、トリエタノールアミン0.04部を
窒素気流下において均一に混合し、MDI125部、D
MF1800部を加えて65℃で8時間加熱反応し、2
0%濃度のポリウレタン樹脂溶液を得た。このポリウレ
タン樹脂溶液は、30℃での粘度を実施例1と同様にし
て測定したところ、回転数20において55000cp
s、回転数2において59000cpsが得られ、この
値からTI値は1.07を示し、ニュートン粘性を有す
るものであることが認められた。この樹脂溶液を用いて
実施例1と同じ工程にてコーティング布帛を得た。
【0043】比較例3 両末端にヒドロキシル基を有する平均分子量3000の
エチレンブチレンアジペート300部、エチレングリコ
ール23.81部、トリエタノールアミン2.38部を
窒素気流下において均一に混合し、MDI125部、D
MF1800部を加えて60℃で3時間加熱反応し、2
0%濃度のポリウレタン樹脂溶液を得た。このポリウレ
タン樹脂溶液は、30℃での粘度を実施例1と同様にし
て測定したところ、回転数20において28000cp
s、回転数2において45500cpsが得られ、この
値からTI値は1.62を示し、大きな非ニュートン粘
性を有するものであることが認められた。この樹脂溶液
を用いて実施例1と同じ工程にてコーティング布帛を得
た。
【0044】上記実施例1〜4及び比較例1〜3で得た
コーティング布帛について、耐水圧、透湿度などの性能
を測定したところ、表1の結果を得た。尚、耐水圧はJ
IS L−1079、透湿度はJIS Z−0208、
洗濯試験はJIS L−1096 6.23.1(A
法)に準じて行ったものであり、耐水性保持率は洗濯前
の耐水圧と洗濯、乾燥を10回繰り返した後の耐水圧と
の比を示したものである。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、この発明の方法
により得られたコーティング布帛は、透湿性防水布帛と
しての良好な透湿度を有しているとともに、洗濯試験1
0回後における耐水性保持率も約70%前後という値か
ら高い性能を具備していることが認められた。また、樹
脂溶液の繊維基材への塗工性もよく、塗工時の裏漏れも
全く認められなかった。これに対して、比較例1、2で
得た樹脂溶液は繊維基材への塗工時に裏漏れ現象が見ら
れ、耐水性保持率も非常に低い値しか得られなかった。
又、比較例3の樹脂溶液は粘性が大きすぎて均一塗工性
にも欠けるものであった。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、ポリ
ウレタン樹脂溶液を得る際の素成分に、分子内に活性水
素を3個以上有する単量体を、分子内に活性水素を2個
有する単量体と併用して、TI値が1.10〜2.00
の範囲の非ニュートン粘性を有するポリウレタン樹脂溶
液としたことによって、上記した良好な透湿度、耐水性
保持率を有するコーティング布帛を得ることができたも
のであり、スキー用アノラックやスポーツウェア、雨衣
等の用途に好適である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に活性水素を2個有する多官能性
    単量体および分子内に活性水素を3個以上有する多官能
    性単量体と有機ジイソシアネートとよりなるポリウレタ
    ン樹脂の水混和性有機溶剤溶液を繊維基材の少なくとも
    片面に塗布し、次いで水中浸漬にて水混和性有機溶剤を
    抽出したのち、乾燥することを特徴とするコーティング
    布帛の製造方法。
  2. 【請求項2】 分子内に活性水素を3個以上有する多官
    能性単量体を、分子内に活性水素を2個有する多官能性
    単量体の0.1〜3.0モル%用いることを特徴とする
    請求項1記載のコーティング布帛の製造方法。
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