JPH0841322A - 有機重合体組成物、これを用いた導電性薄膜および薄膜の製造方法 - Google Patents

有機重合体組成物、これを用いた導電性薄膜および薄膜の製造方法

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JPH0841322A
JPH0841322A JP18120994A JP18120994A JPH0841322A JP H0841322 A JPH0841322 A JP H0841322A JP 18120994 A JP18120994 A JP 18120994A JP 18120994 A JP18120994 A JP 18120994A JP H0841322 A JPH0841322 A JP H0841322A
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JP
Japan
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organic polymer
polymer composition
polyaniline
dopant
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JP18120994A
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English (en)
Inventor
Fumito Tani
文都 谷
Yuji Yoshitani
雄司 由谷
Keiichi Uno
敬一 宇野
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 重量平均分子量が10000未満であるポリ
アニリンおよび/またはその誘導体、および一般式
(I): 【化1】 で表される化合物および一般式(II): 【化2】 で表される化合物の少なくとも一つをドーパントとして
含む有機重合体組成物。 【効果】 本発明の有機重合体組成物は、汎用有機溶剤
に可溶なドープ状態のポリアニリンおよび/またはその
誘導体を含むので、これを溶液として、該溶液を直接基
材上に塗布し、溶剤を除去して、フィルム化、薄膜化す
ることができる。このように本発明の組成物を使用する
と、容易に導電性の有機重合体のフィルムが得られ、例
えば帯電防止材料、透明導電性フィルム等に好適に用い
られる。さらに溶液中で他の高分子材料と混合した後に
フィルム化、薄膜化することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドープ状態(ドーパン
トが共存する状態)で有機溶剤に可溶なポリアニリンお
よび/またはその誘導体を含む有機重合体組成物、該組
成物から導電性薄膜を製造する方法、および得られた導
電性薄膜に関する。本発明の有機重合体組成物はドープ
状態で溶剤に可溶なため、該組成物の溶液を基材に塗布
し、乾燥するといった簡便な方法でフィルム、シートな
どの成形物を製造することができる。さらに得られた薄
膜は、帯電防止性フィルム、透明導電性フィルムとして
有用なものである。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】アニリ
ン、ピロール、チオフェンなどの芳香族化合物を化学酸
化剤を使用して化学酸化重合することによって、電解質
イオンをドーパントとして含む導電性有機重合体が得ら
れる。しかしながら、一般に有機重合体は、不融でかつ
水性溶媒および有機溶剤に不溶であるため、成形加工が
困難で、応用展開の大きな障害になっていた。
【0003】ポリアニリンに関しては、脱ドープポリア
ニリン(ドーパントが存在しないポリアニリン)がある
種の極性有機溶剤に可溶なことを利用して、成形物に加
工する方法(特開平3−28229号公報)が提案され
ている。しかしこの方法によれば、脱ドープポリアニリ
ンから成形体を得る工程と、得られた成形体にドーパン
トを添加する工程の2つの工程が必要であり、煩雑であ
った。
【0004】ドープポリアニリン(ドーパントが共存す
るポリアニリン)を可溶化する方法(WO92−229
11号公報)が提案されている。しかしこの方法は、有
害で腐食性の強い溶剤を使用すること、過剰の腐食性プ
ロトン酸をドーパントとして使用することなどの問題が
あった。
【0005】また、アンモニアもしくは揮発性のアミン
を加えた極性有機溶剤にドープポリアニリンを溶解させ
る方法(特開平3−285983号公報)も提案されて
いる。しかしこの方法も、成形後の溶媒除去の時に有害
なアンモニアもしくはアミンガスが発生するという問題
点があった。
【0006】さらにドーパントとなるスルホン酸基を重
合体骨格に直接結合させた自己ドーピング型の水溶性ポ
リアニリン(特開平5−178989号公報)も提案さ
れている。しかしこのポリアニリンは製造工程が煩雑で
コスト面に問題があった。
【0007】一方、ポリアニリンの薄膜を形成させる方
法として、基材の存在下でアニリンまたはその誘導体を
化学酸化重合させる方法(特開平2−69525号公
報)が提案されている。しかしこの方法は工業的な大規
模生産には不適であった。このように、ポリアニリンを
工業的に利用するには多くの問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ドープ状
態で汎用溶剤に可溶で安価な有機重合体組成物とそれか
ら形成される導電性薄膜を開発すべく鋭意研究した結
果、特定のドーパントが、重量平均分子量10000未
満のポリアニリンおよび/またはその誘導体をドープ状
態で溶剤可溶性とすることができることを見出して、本
発明を完成した。
【0009】すなわち本発明は、重量平均分子量が10
000未満であるポリアニリンおよび/またはその誘導
体、および一般式(I):
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R1 は同一あるいは異なっていて
もよく、それぞれ水素またはアルキル基、アルコキシ
基、アルコキシカルボニル基、ポリオキシアルキレンカ
ルボニル基、アルケニル基、アルキルチオアルキル基、
アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル
基、アルコキシアルキル基、アルキルチオ基、アルキル
スルフィニル基、アルキルスルホニル基、カルボキシル
基、ニトリル基、ヒドロキシル基、ニトロ基およびハロ
ゲンを、およびmは1から5の整数を示す)で表される
化合物および一般式(II):
【0012】
【化5】
【0013】(式中、R2 、R3 およびR4 は同一ある
いは異なっていてもよく、それぞれアルキレン基または
フェニレン基を、およびn1 およびn2 は同一あるいは
異なっていてもよく、それぞれ1から50の整数を示
す)で表される化合物の少なくともひとつをドーパント
として含む有機重合体組成物、該組成物を含む導電性薄
膜、および該導電性薄膜の製造方法に関する。
【0014】一般式(I)の好ましいR1 として、炭素
数1〜15のアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカ
ルボニル基、アルコキシアルキル基およびポリオキシア
ルキレンカルボニル基等が挙げられる。なかでも炭素数
1〜15のアルコキシカルボニル基、アルコキシ基、ア
ルコキシアルキル基およびポリオキシアルキレンカルボ
ニル基が特に好ましい。
【0015】なかでも、一般式(III):
【0016】
【化6】
【0017】(式中、R5 およびR5'は同一あるいは異
なっていてもよく、それぞれ炭素数1〜10、好ましく
は2〜8のアルキル基、アルケニル基、アルキルチオア
ルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アリール
アルキル基またはアルコキシアルキル基を示す)で表さ
れるスルホン酸は、これを添加したドープポリアニリン
が、テトラヒドロフラン,2−ブトキシエタノールなど
の汎用溶剤に特に高い溶解性を示すので特に好ましい。
このほかに好ましい化合物として、一般式(I)におい
て、mが2、R1 が炭素数1〜15のエステル基、アル
コキシ基、アルコキシカルボニル基、アルコキシアルキ
ル基および/またはポリオキシアルキレンカルボニル
基、特にアルコキシカルボニル基またはポリオキシアル
キレンカルボニル基を有するスルホン酸が挙げられる。
【0018】一般式(II)の好ましいR2 、R3 およ
びR4 として、それぞれ炭素数1〜10のアルキレン基
およびフェニレン基が挙げられる。なかでも、R2 とし
て炭素数2〜10のアルキレン基が、R3 としてフェニ
レン基が、R4 として炭素数2〜10のアルキレン基が
特に好ましい。R2 、R3 およびR4 は、それぞれ炭素
数1〜20のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アリー
ル基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、アル
キルスルフィニル基、アルコキシアルキル基、アルキル
スルホニル基、アルコキシカルボニル基、ニトロ基およ
びハロゲンからなる群から選ばれる1以上の置換基によ
って置換されていてもよい。R2 、R3 およびR4 の好
ましい置換基として、それぞれ炭素数1〜20のアルキ
ル基およびアルコキシ基が挙げられる。
【0019】特に好ましい化合物(II)の具体例とし
て、一般式(II)において、R2およびR4 がともに
炭素数5〜10のアルキレン基、R3 がm−フェニレン
基であり、n2 が10〜40の整数で、n1 /n2 の比
が0.1〜1であるポリマー酸が挙げられる。一般式
(I)あるいは(II)で表される化合物は1種または
2種以上使用してもよい。
【0020】本発明の有機重合体のもう一つの成分であ
るポリアニリンおよび/またはその誘導体は、下記の一
般式(IV):
【0021】
【化7】
【0022】(式中、R6 は同一あるいは異なっていて
もよく、それぞれ水素、アルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アルカノイル基、アルキルチオ基、アリー
ルオキシ基、アルキルチオアルキル基、アリール基、ア
ルキルアリール基、アリールアルキル基、アルキルスル
フィニル基、アルコキシアルキル基、アルキルスルホニ
ル基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、アルキルア
ミノ基、ジアルキルアミノ基、アリールチオ基、アリー
ルスルフィニル基、アリールスルホニル基、カルボキシ
ル基、ハロゲン、シアノ基、ハロアルキル基、ニトロア
ルキル基あるいはシアノアルキル基を、およびpは0〜
5の整数示す)で表されるアニリンまたはその誘導体を
酸化重合させて得られる。
【0023】好ましいR6 として、水素、炭素数1〜5
のアルキル基、アルコキシ基、アリール基、シアノ基、
ハロゲンおよびアリールオキシ基などが挙げられる。
【0024】具体例としては、アニリン、o−トルイジ
ン、m−トルイジン、o−エチルアニリン、m−エチル
アニリン、o−エトキシアニリン、m−ブチルアニリ
ン、m−ヘキシルアニリン、m−オクチルアニリン、
2,3−ジメチルアニリン、2,5−ジメチルアニリ
ン、2,5−ジメトキシアニリン、o−シアノアニリ
ン、2,5−ジクロロアニリン、2−ブロモアニリン、
5−クロロ−2−メトキシアニリン、3−フェノキシア
ニリンなどが挙げられる。これらのアニリンまたはその
誘導体は、1種または2種以上使用できる。
【0025】本発明で用いるポリアニリンおよび/また
はその誘導体は、上記した式(IV)で表されるアニリ
ンおよびその誘導体の1種または2種以上の酸化重合に
よって得ることができる。たとえば、アニリンおよび/
またはその誘導体(IV)とプロトン酸の溶液または懸
濁液に、酸化剤およびプロトン酸の溶液または酸化剤の
溶液を添加することによって得ることができる。重合は
通常の重合方法が採用でき、たとえば、反応温度は−1
0℃から40℃の間で、反応時間30分から48時間の
範囲内で、常圧下、混合物を攪拌させて行う。
【0026】酸化重合の際に用いられる酸化剤として、
たとえば、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、過酸化水
素、第二塩化鉄などが挙げられる。しかしこれらに限定
されるものではない。好ましく用いられるものとして、
ペルオキソ二硫酸アンモニウムが挙げられる。
【0027】酸化重合時に添加されるプロトン酸は、酸
解離定数pKa値が4.0以下であれば特定の制限なく
使用できる。たとえば、塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸な
どの無機酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸、m−ニトロ安息香酸、トリクロロ酢酸などの有機
酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、
ポリビニル硫酸などのポリマー酸を挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。
【0028】本発明で用いるポリアニリンまたはその誘
導体の重量平均分子量は、10000未満、好ましくは
9000以下である。重量平均分子量10000以上の
脱ドープポリアニリンまたはその誘導体は、前記ドーパ
ント添加時に汎用溶剤に対する溶解度が著しく低下し、
また他の高分子化合物との相溶性も低下する傾向がみら
れる。ポリアニリンまたはその誘導体の重量平均分子量
が10000未満の場合には、ドープ状態においても溶
解性は維持され、また、それから作製される薄膜、フィ
ルム等の化学的、物理的特性は、ドーパントを高分子量
化するかあるいは後述する他の高分子化合物と混合する
ことによって良好に保たれる。上記ポリアニリンおよび
/またはその誘導体は、前記重合方法において、重量平
均分子量が10000未満となる重合条件を選択するこ
とによって得られる。
【0029】本発明の有機重合体組成物は、ドーパント
をアニリンおよび/またはその誘導体の酸化重合時に添
加することによって得ることができる。あるいはプロト
ン酸を使用して得られたドープポリアニリンを、アンモ
ニア水などの塩基で処理することにより脱ドープし、該
脱ドープポリアニリンに再び所望のドーパントを加えて
本発明の有機重合体組成物とすることもできる。
【0030】ドーパントの量は、ポリアニリンおよび/
またはその誘導体に対して当量でもよいし、過剰に加え
てもさしつかえない。好ましくはポリアニリンおよび/
またはその誘導体に対して1〜3当量である。なお、ド
ーパントの配合量がポリアニリンまたはその誘導体に対
して当量未満であると、ドープ状態のポリアニリンに十
分な溶剤溶解性を付与できず、また、薄膜に高い導電率
を付与し難くなる。
【0031】本発明の有機重合体組成物が溶解しうる溶
剤とは、一般に汎用溶媒として使用されているものであ
れば、特に制限なく使用できる。たとえば、テトラヒド
ロフランなどのエーテル類、メタノール、エタノールな
どのアルコール類、アセトニトリルなどのニトリル類、
メチルエチルケトンなどのケトン類、キシレン、トルエ
ンなどの芳香族炭化水素類、クロロホルムなどのハロゲ
ン化炭化水素類、N−メチルピロリドン、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性溶剤類など
が挙げられる。なお、使用する溶剤は、腐食性、毒性の
低いものが好ましい。
【0032】本発明の有機重合体組成物からフィルム、
シートなどの成形物を製造する場合、他のマトリックス
高分子化合物と混合することができる。このようなマト
リックス高分子化合物として、ポリエステル、ポリスチ
レン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル、ポリプロピレン、スチレン−ブタジエン
共重合体、ポリブタジエン、ポリシロキサン、ポリカー
ボネート、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリ
レート、ABS樹脂などが挙げられる。
【0033】たとえば、混合するマトリックス高分子化
合物がポリエステルのときは、ドーパントの側鎖にエス
テル結合を多く含有させることによって、またマトリッ
クス高分子化合物がポリアミドのときは、ドーパントの
側鎖にアミド結合を多く含有させることによって、ドー
プポリアニリンのマトリックス高分子化合物に対する相
溶性を高めることができる。また、ドープポリアニリン
もしくはその誘導体とマトリックス高分子化合物との混
合比は、後述するように薄膜化後の導電率が10-9S/
cm以上であれば特に限定されるものではない。
【0034】本発明の有機重合体組成物とマトリックス
高分子化合物と混合する方法に特別な限定はないが、溶
液状態で混合するのが好ましい。たとえば、ドープ状態
の本発明の組成物とマトリックス高分子化合物の溶液を
混合する方法、あるいは各々を一度に溶剤に加え溶解さ
せる方法などが挙げられる。
【0035】本発明の有機重合体組成物を含む溶液を基
材に塗布し、乾燥させることによって導電性薄膜が得ら
れる。使用される基材に特別の限定はない。たとえば、
ポリエステル、ポリエチレンなどの高分子化合物、金、
白金などの金属やガラスなどが使用される。基材の厚さ
も特に限定はなく、使用目的によって適宜選択される。
【0036】このようにして得た薄膜の導電率は10-9
S/cm以上であるのが好ましい。さらに好ましい導電
率は10-6S/cm以上である。薄膜の膜厚も特に限定
はなく使用目的によって適宜選択される。一般には、1
0μm〜10-4μmが好ましい。
【0037】
【作用】本発明の有機重合体組成物の特徴は、重量平均
分子量が10000未満であるポリアニリンおよび/ま
たはその誘導体と、そのドーパントとして、ベンゼンス
ルホン酸に溶媒と相溶性の高い構造の置換基が結合した
化合物を使用することにある。すなわち、ドーパントと
して用いる該化合物の側鎖が溶剤中で広がり、溶剤分子
と混和することによって、ドープポリアニリンおよび/
またはその誘導体を可溶化することができる。この特殊
なドーパントを使用することによってはじめて、汎用溶
剤に溶解しうる導電性のポリアニリンおよび/またはそ
の誘導体を含む有機重合体組成物を提供することがで
き、良好な導電性をもつ薄膜が容易に製造できるように
なる。さらに、重量平均分子量が10000未満のポリ
アニリンおよび/またはその誘導体を用いることによっ
て、汎用溶剤により容易に溶解するポリアニリンおよび
/またはその誘導体にできるようになる。
【0038】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定され
るものではない。
【0039】参考例1 攪拌器、冷却器、留去物抜き出し口および温度計を備え
た500ml3つ口フラスコに5- スルホナトリウムイソ
フタル酸ジメチル20.9g、イソフタル酸ジメチル4
1.0g、ネオペンチルグリコール399.4gおよび
反応触媒として酢酸ナトリウム1.16gを加えて20
0℃で4時間反応させた。反応進行にしたがって白色懸
濁液から透明均一液体となり、計算量のメタノールが留
出した。更に、200℃,80mmHgで未反応のネオペン
チルグリコールを1.5時間で留去した。
【0040】攪拌機、窒素導入減圧管および温度計のつ
いたガラス製反応器に上記混合物33.4gおよび重縮
合触媒として、酸化アンチモン6.3mgを加えて、窒素
ガスで反応器内を充分置換した後加熱し、260℃から
減圧を開始し、30分かけて0.3mmHgまで減圧した。
最終温度は、275℃であった。N- メチルピロリドン
を溶媒としてGPCを行うと、ポリスチレン換算で数平
均分子量が3100であった。
【0041】参考例2 攪拌機、留去物抜き出し管および温度計を備えた300
ml3つ口フラスコに、5- スルホナトリウムイソフタル
酸ジメチル27.8g、ジエチレングリコール−モノ−
n−ブチルエーテル207.8gおよびエステル化触媒
として、酢酸亜鉛0.067gを加えて、210℃で8
時間反応した。反応進行に連れて白色懸濁液から透明均
一液体となり、計算量のメタノールが留出した。更に、
220℃,70mmHgで未反応のジエチレングリコール−
モノ−n−ブチルエーテルを2時間で留出した。
【0042】参考例3 参考例1で合成したオリゴマー状化合物6.5gを、メ
チルエチルケトン40mlに溶解させた後、攪拌しながら
12%塩酸400mlを加えた。1時間攪拌後、生成した
白濁物をガラスフィルターで濾過し、更に12%塩酸3
5mlで3回洗浄した。洗浄後、室温で1日減圧乾燥し
た。乾燥後、一部を水溶液とし、0.02規定水酸化ナ
トリウム水溶液で滴定し、定量的にスルホナトリウム基
がスルホン酸基に変換されていることを確かめた。
【0043】参考例4 参考例2で合成したジエステル化合物1gのTHF溶液
15mlにイオン交換樹脂(アンバーリスト15)20g
を加えて、室温で15分間攪拌した。ガラスフィルター
で濾別後、該イオン交換樹脂を再びTHF16mlで洗浄
し、濾液とあわせた。0.02規定の水酸化ナトリウム
水溶液で滴定し、定量的にスルホナトリウム基がスルホ
ン酸基に変換されていることを確かめた。
【0044】実施例1 攪拌機および温度計を備えた3つ口フラスコ300ml
に、参考例3のスルホン酸残基含有オリゴマー状化合物
5.0gとアニリン0.5gとを蒸留水100ml中に混
合分散させ、0℃に冷却した。重合酸化剤であるペルオ
キソ二硫酸アンモニウム0.6gの水溶液10mlをあら
かじめ0℃に冷却しておき、10分間で滴下した。反応
混合物を、0℃に保ち5時間攪拌した後、生成したドー
プポリアニリンを濾別し、水洗した。室温で一日減圧乾
燥し、3.8gのドープポリアニリンを得た。得られた
目的物をペレットに圧縮成形し、四端子法で測定する
と、導電率σが2.1S/cmであった。粉末状のポリ
アニリン0.5gをTHF10mlに加え、超音波照射す
ると、均一な濃緑色の溶液が得られた。この溶液をG4
ガラスフィルターで濾過すると、フィルター上に残存し
た不溶物は極めて少量であった。このポリアニリン0.
3gを3%アンモニア水30mlで室温で2時間処理し、
濾別,水洗,乾燥して脱ドープポリアニリンを得た。脱
ドープポリアニリンをNMP(N−メチルピロリドン)
に溶解させGPCで測定すると、ポリスチレン換算で重
量平均分子量は9000であった。
【0045】実施例2 実施例1で得たドープポリアニリンのTHF溶液と東洋
紡績社製のバイロン樹脂RV- 280のTHF(テトラ
ハイドロフラン)溶液を種々の割合で混合し、ポリエチ
レンテレフタレートフィルム上に塗布、薄膜化(膜厚1
μm)させ、導電率を測定した。結果を図1に示す。薄
膜を光学顕微鏡(400倍)で観察すると、いずれの場
合においても相分離は見られなかった。ドープポリアニ
リンの割合が15,20,30,50重量%の場合に、
薄膜の密着性は100%で、鉛筆硬度は2Hであった。
これらの試験方法は、以下の方法で行った。
【0046】密着性:薄膜の表面にカッターナイフで碁
盤目を刻み、セロハンテープを貼った後、剥離して枡目
100個のうち残存した個数を数えた。 鉛筆硬度:JIS−K−5401法にしたがって、鉛筆
引き掻き試験材を用い、荷重200gでの傷の有無で試
験した。
【0047】実施例3 参考例4で得られたスルホン酸残基含有ジエステル化合
物0.3gと重量平均分子量9000の脱ドープポリア
ニリン0.1gをTHF8mlに添加し、超音波照射する
と、3時間で均一な濃緑色の溶液が得られた。この溶液
をガラスフィルターで濾過すると、フィルター上に残存
した不溶物は極めて少量であった。このドープ状態ポリ
アニリンTHF溶液を、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に塗布し、120℃で1時間乾燥させ、膜厚1
μmの薄膜を得た。得られた薄膜について二端子法で測
定すると、導電率σは12S/cmであった。
【0048】実施例4 実施例3で得たドープポリアニリンのTHF溶液と東洋
紡績社製バイロン樹脂RV- 280のTHF溶液を種々
の割合で混合し、ポリエチレンテレフタレートフィルム
上に塗布、薄膜化(膜厚1μm)させ、導電率を測定し
た。結果を図1に示す。薄膜を光学顕微鏡(400倍)
で観察すると、いずれの場合においても相分離は見られ
なかった。ドープポリアニリンの割合が10,15,2
0,30,50重量%の場合に、薄膜の密着性は100
%で、鉛筆硬度は2Hであった。
【0049】比較参考例1 参考例3で得たスルホン酸残基含有オリゴマー状化合物
0.56g,重量平均分子量14000の脱ドープポリ
アニリン0.1gをTHF8mlに添加し、超音波照射を
8時間行った後、G4ガラスフィルターで濾過した。フ
ィルター上に残存した不溶物をTHFで洗浄し、乾燥し
てから秤量すると0.08gあった。また、濾過して得
たドープポリアニリンのTHF溶液と東洋紡績社製バイ
ロン樹脂RV- 280のTHF溶液を種々の割合で混合
し、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布、薄
膜化(膜厚1μm)させ、導電率を測定した。結果を図
1に示す。薄膜を光学顕微鏡(400倍)で観察する
と、ドープポリアニリンの割合が40,50,55,6
0,70,80重量%のときは相分離が見られたが、こ
れらの場合にいずれも薄膜の密着性は100%で、鉛筆
硬度は2Hであった。
【0050】
【発明の効果】本発明の有機重合体組成物は、汎用有機
溶剤に可溶なドープ状態のポリアニリンおよび/または
その誘導体を含むので、これを溶液とし、該溶液を直接
基材上に塗布し、溶剤を除去して、フィルム化、薄膜化
することができる。このように本発明の組成物を使用す
ると、容易に導電性の有機重合体のフィルムが得られ、
例えば、帯電防止材料、透明導電性フィルムに好適に用
いられる。さらに溶液中で他の高分子材料と混合した後
にフィルム化、薄膜化することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2、実施例4および参考比較例1で得た
各導電性薄膜におけるドープ状態ポリアニリンの重量比
率に対する導電率の変化を示すグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 1/12 G 5/14 Z // C08G 63/688 NNK

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が10000未満である
    ポリアニリンおよび/またはその誘導体、および一般式
    (I): 【化1】 (式中、R1 は同一あるいは異なっていてもよく、それ
    ぞれ水素またはアルキル基、アルコキシ基、アルコキシ
    カルボニル基、ポリオキシアルキレンカルボニル基、ア
    ルケニル基、アルキルチオアルキル基、アリール基、ア
    ルキルアリール基、アリールアルキル基、アルコキシア
    ルキル基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、
    アルキルスルホニル基、カルボキシル基、ニトリル基、
    ヒドロキシル基、ニトロ基およびハロゲンを、およびm
    は1から5の整数を示す)で表される化合物および一般
    式(II): 【化2】 (式中、R2 、R3 およびR4 は同一あるいは異なって
    いてもよく、それぞれアルキレン基またはフェニレン基
    を、n1 およびn2 は同一あるいは異なっていてもよ
    く、それぞれ1から50の整数を示す)で表される化合
    物の少なくともひとつをドーパントとして含む有機重合
    体組成物。
  2. 【請求項2】 R2 、R3 およびR4 の少なくともひと
    つが、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アル
    キルチオ基、アルキルチオアルキル基、アリール基、ア
    ルキルアリール基、アリールアルキル基、アルキルスル
    フィニル基、アルコキシアルキル基、アルキルスルホニ
    ル基、アルコキシカルボニル基、ニトロ基およびハロゲ
    ンからなる群から選ばれる1以上の置換基を含む請求項
    1記載の有機重合体組成物。
  3. 【請求項3】 ドーパントが、一般式(III ): 【化3】 (式中、R5 およびR5'は同一あるいは異なっていても
    よく、それぞれ炭素数1から10のアルキル基、アルケ
    ニル基、アルキルチオアルキル基、アリール基、アルキ
    ルアリール基、アリールアルキル基またはアルコキシア
    ルキル基を示す)で表される化合物である請求項1記載
    の有機重合体組成物。
  4. 【請求項4】 ドーパントが、一般式(II)においてR
    2 およびR4 がアルキレン基を、R3 がm- フェニレン
    基を示し、n2 が10から40の整数で、n 1 /n2
    0.1から1であるポリマー酸である請求項1記載の有
    機重合体組成物。
  5. 【請求項5】 ドーパントの配合量が、ポリアニリンお
    よび/またはその誘導体に対して、等量以上である請求
    項1記載の有機重合体組成物。
  6. 【請求項6】 ポリアニリンおよび/またはその誘導体
    の重量平均分子量が、9000以下である請求項1記載
    の有機重合体組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の有機重合体組成物を含む
    導電性薄膜。
  8. 【請求項8】 導電率が10-9(S/cm)以上である請求項
    7記載の導電性薄膜。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載の有機重
    合体組成物を含む溶液を基材上に塗布し、乾燥させて得
    られることを特徴とする請求項7記載の導電性薄膜。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6のいずれかに記載の有機
    重合体組成物を含む溶液を基材上に塗布し、乾燥させる
    ことを特徴とする導電性薄膜の製造方法。
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