JPH0841332A - アクティブ光導波路用組成物、これを用いたアクティブ光導波路の製造法及びアクティブ光導波路 - Google Patents

アクティブ光導波路用組成物、これを用いたアクティブ光導波路の製造法及びアクティブ光導波路

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Publication number
JPH0841332A
JPH0841332A JP17582694A JP17582694A JPH0841332A JP H0841332 A JPH0841332 A JP H0841332A JP 17582694 A JP17582694 A JP 17582694A JP 17582694 A JP17582694 A JP 17582694A JP H0841332 A JPH0841332 A JP H0841332A
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JP
Japan
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group
optical waveguide
active optical
formula
unsubstituted
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Pending
Application number
JP17582694A
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English (en)
Inventor
Masato Taya
昌人 田谷
Shigeru Hayashida
茂 林田
Masaki Morita
正樹 森田
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】耐熱性に優れ、かつ光スイッチングや変調等の
光信号処理に優れたアクティブ光導波路用組成物、これ
を用いたアクティブ光導波路の製造法及びアクティブ光
導波路を提供する。 【構成】フッ素化ポリアミド酸及び電気光学材料を含む
アクティブ光導波路用組成物であって、電気光学材料が
一般式(I) (式中、R1、R2、R3及びR4は各々独立して非置換若
しくは置換複素環基等を示し、R3及びR4が共に水素原
子であるものは含まない)で表されるヒドラゾン化合
物、一般式(II) (式中、R5及びR6は各々独立して非置換若しくは置換
複素環基等を示し、R5とR6又はR7とR8が共に水素原
子であるものは含まず、R5とR6又はR7とR8で、炭化
水素環基又は複素環基を形成してもよい)で表されるア
ジド化合物又は一般式(III) (式中、R9は電子受容性基を示し、R10はアルキル基
を示す)で表される化合物であるアクティブ光導波路用
組成物、これを用いたアクティブ光導波路の製造法及び
アクティブ光導波路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブ光導波路用
組成物、これを用いたアクティブ光導波路の製造法及び
アクティブ光導波路に関する。
【0002】
【従来の技術】オプトエレクトロニクスIC(OEI
C)における光導波路には、従来からLiNbO3、L
iTaO3、PLZT、Sr2Nb27等の無機材料が用
いられている。しかしながら、これらの材料は潮解性や
低い被破壊しきい値、さらには高誘電率のため応答速度
が遅く、そのため適用できる周波数帯域が限定される問
題点がある。これに対して有機高分子材料は、一般に潮
解性もなく被破壊しきい値が高いなど無機材料に比べて
優れているが、このような高分子材料は一般には配向性
がなく、このままでは電気光学効果を利用した光スイッ
チや変調素子等の材料として用いることができない。一
般に配向性のない高分子材料に対し、加熱しながら直流
電場を印加し配向させる、すなわち、ポーリング処理に
より電気光学効果を発現させる手法が用いられるが、ポ
ーリング後常温に戻し放置すること及び使用することに
よって配向が失われ、電気光学効果が消失する重大な問
題点がある。従来、高分子系光導波路材料としてポリメ
チルメタクリレート(PMMA)などが精力的に研究さ
れているが、ガラス転移温度(Tg)が150℃程度と低
くOEIC製造中にかかる200℃以上の温度において
ポーリングによって発現した配向性が完全に消失する問
題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、耐熱
性、電気光学効果に優れ、広い周波数帯域に適用できる
アクティブ光導波路用組成物、これを用いたアクティブ
光導波路の製造法及びアクティブ光導波路を提供するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、フッ素化ポリ
アミド酸及び電気光学材料を含むアクティブ光導波路用
組成物であって、電気光学材料が一般式(I)
【化8】 (式中、R1、R2、R3及びR4は各々独立して非置換若
しくは置換複素環基、非置換若しくは置換アリール基、
非置換若しくは置換アラルキル基、非置換若しくは置換
アルキル基又は水素原子を示し、R3及びR4が共に水素
原子であるものは含まない)で表されるヒドラゾン化合
物、一般式(II)
【化9】 (式中、R5及びR6は各々独立して非置換若しくは置換
複素環基、非置換若しくは置換アリール基、非置換若し
くは置換アラルキル基、非置換若しくは置換アルキル基
又は水素原子を示し、R5とR6又はR7とR8が共に水素
原子であるものは含まず、R5とR6又はR7とR8で、炭
化水素環基又は複素環基を形成してもよい)で表される
アジド化合物又は一般式(III)
【化10】 (式中、R9は電子受容性基を示し、R10はアルキル基
を示す)で表される化合物であるアクティブ光導波路用
組成物に関する。
【0005】また、本発明は、上記アクティブ光導波路
用組成物中のフッ素化ポリアミド酸を、イミド閉環して
フッ素化ポリイミドとし、電気光学材料を配向させるこ
とを特徴とするアクティブ光導波路の製造法に関する。
【0006】また、本発明は、上記アクティブ光導波路
の製造法により製造されたアクティブ光導波路に関す
る。
【0007】以下本発明を詳細に説明する。本発明に用
いられるフッ素化ポリアミド酸は、フルオロ基、フルオ
ロアルキル基等を有するポリアミド酸であり通常のポリ
アミド酸の製造と同様な条件で製造でき、一般的にはN
−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジメチルホルムアミドなどの極性有機溶
媒中で、少なくとも一方がフルオロ基、フルオロアルキ
ル基で置換されたジアミンとテトラカルボン酸又はその
誘導体とを反応させて製造することができる。フルオロ
基、フルオロアルキル基等で置換されたジアミンとして
は、例えば、3−フルオロ−1、2−フェニレンジアミ
ン、4−フルオロ−1、2−フェニレンジアミン、3、
4−ジフルオロ−1、2−フェニレンジアミン、3−フ
ルオロ−1、3−フェニレンジアミン、4−フルオロ−
1、3−フェニレンジアミン、3、4−ジフルオロ−
1、3−フェニレンジアミン、3−フルオロ−1、4−
フェニレンジアミン、4−フルオロ−1、4−フェニレ
ンジアミン、3、4−ジフルオロ−1、4−フェニレン
ジアミン、3−トリフルオロメチル−1、2−フェニレ
ンジアミン、4−トリフルオロメチル−1、2−フェニ
レンジアミン、3−トリフルオロメチル−1、3−フェ
ニレンジアミン、4−トリフルオロメチル−1、3−フ
ェニレンジアミン、3−トリフルオロメチル−1、4−
フェニレンジアミン、4−トリフルオロメチル−1、4
−フェニレンジアミン、2、2′−(ビストリフルオロ
メチル)−4、4′−ジアミノビフェニル、2、2′−
ジフルオロ−4、4′−ジアミノビフェニル等が挙げら
れる。
【0008】またフルオロ基、フルオロアルキル基等で
置換されたテトラカルボン酸やその誘導体としての酸無
水物、酸塩化物、エステル化物としては、例えば、1−
フルオロピロメリット酸、1、4−ジフルオロピロメリ
ット酸、1−トリフルオロメチルピロメリット酸、2、
2−ビス(2、3−ジカルボキシフェニル)−ヘキサフ
ルオロプロパン、1、4−ビス(3、4−ジカルボキシ
トリフルオロフェノキシ)テトラフルオロベンゼン、
2、2′−ジフルオロ−3、3′、4、4′−ビフェニ
ルテトラカルボン酸、2、2′−ビス(トリフルオロメ
チル)−3、3′、4、4′−ビフェニルテトラカルボ
ン酸やこれらの酸無水物、酸塩化物、エステル化物等が
挙げられる。なお、上記以外のフルオロ基、フルオロア
ルキル基等で置換されていないジアミンやテトラカルボ
ン酸及びその誘導体を本発明の目的を阻害しない範囲で
用いてもよい。
【0009】本発明におけるフッ素化ポリアミド酸は、
電気光学効果、耐熱性等の点から、イミド閉環してフッ
素化ポリイミドとなった時、屈折率が1.4〜1.9
(589nm)、誘電率が2.6〜3.5(1MHz)及び
ガラス転移温度(Tg)が300℃以上となるものが好ま
しい。
【0010】本発明におけるフッ素化ポリアミド酸は、
電気光学効果、耐熱性等の点から、式(IV−1)
【化11】 で表される繰り返し単位及び式(IV−2)
【化12】 で表される繰り返し単位の少なくとも1つと式(V−
1)
【化13】 で表される繰り返し単位及び式(V−2)
【化14】 で表される繰り返し単位の少なくとも1つとを有するフ
ッ素化ポリアミド酸であることが好ましい。
【0011】フッ素化ポリアミド酸中に前記式(IV−
1)で表される繰り返し単位又は前記式(IV−2)で表
される繰り返し単位を与えるには、例えば、ジアミンと
して2,2′−(ビストリフルオロメチル)−4,4′
−ジアミノビフェニルを用い、テトラカルボン酸無水物
としてピロメリット酸無水物を用いればよい。
【0012】フッ素化ポリアミド酸中に前記式(V−
1)で表される繰り返し単位又は前記式(V−2)で表
される繰り返し単位を与えるには、例えば、ジアミンと
して2,2′−(ビストリフルオロメチル)−4,4′
−ジアミノビフェニルを用い、テトラカルボン酸無水物
として2,2′−ビス(トリフルオロメチル)−3,
3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸無水物を
用いればよい。
【0013】本発明におけるフッ素化ポリアミド酸をイ
ミド閉環させることにより得られるフッ素化ポリイミド
の屈折率は、使用するジアミンやテトラカルボン酸及び
その誘導体の種類と使用量を適宜選択することにより容
易に調整することができる。例えば、フッ素化ポリアミ
ド酸において前記式(IV−1)で表される繰り返し単位
又は前記式(IV−2)で表される繰り返し単位の含有量
を増やすと、得られるフッ素化ポリイミドの屈折率を増
大させることができる。一方、フッ素化ポリアミド酸に
おいて前記式(V−1)で表される繰り返し単位又は前
記式(V−2)で表される繰り返し単位の含有量を増や
すと、得られるフッ素化ポリイミドの屈折率を減少させ
ることができる。
【0014】本発明においては、ジアミンやテトラカル
ボン酸又はその誘導体は、単一で用いるばかりでなく、
複数のジアミンやテトラカルボン酸又はその誘導体を組
み合わせて用いることができる。その場合は、複数又は
単一のジアミンのモル数の合計と複数または単一のテト
ラカルボン酸又はその誘導体のモル数の合計が等しいか
ほぼ等しくなるようにすることが好ましい。ジアミンと
テトラカルボン酸又はその誘導体の反応により得られた
フッ素化ポリアミド酸の溶液において、その溶液の固形
分濃度は5〜40重量%、特に10〜25重量%である
ことが好ましい。また、フッ素化ポリアミド酸は、固形
分濃度15重量%のとき、そのN−メチル−2−ピロリ
ドン溶液の回転粘度(20℃)が、2000〜8000
mPa・sであるものが好ましく、4000〜6000mPa・s
であるものがより好ましい。
【0015】本発明におけるフッ素化ポリイミドは、電
気光学効果、耐熱性等の点から、下記式(IV)
【化15】 で表される繰り返し単位及び下記式(V)
【化16】 で表される繰り返し単位を有するフッ素化ポリイミドで
あることが好ましい。
【0016】本発明における電気光学材料は、耐熱性、
電気光学効果の点から一般式(I)
【化17】 (式中、R1、R2、R3及びR4は各々独立して非置換若
しくは置換複素環基、非置換若しくは置換アリール基、
非置換若しくは置換アラルキル基、非置換若しくは置換
アルキル基又は水素原子を示し、R3及びR4が共に水素
原子であるものは含まない)で表されるヒドラゾン化合
物、一般式(II)
【化18】 (式中、R5及びR6は各々独立して非置換若しくは置換
複素環基、非置換若しくは置換アリール基、非置換若し
くは置換アラルキル基、非置換若しくは置換アルキル基
又は水素原子を示し、R5とR6又はR7とR8が共に水素
原子であるものは含まず、R5とR6又はR7とR8で、炭
化水素環基又は複素環基を形成してもよい)で表される
アジド化合物又は一般式(V)
【化19】 (式中、R9は電子受容性基を示し、R10はアルキル基
を示す)で表される化合物とされる。
【0017】上記一般式(I)又は一般式(II)に
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8として導入
される複素環基としては、ピロール環基、インドール
環基、インドリン環基、イソインドール環基、カルバゾ
ール環基、フラン環基、ベンゾフラン環基、チオフェン
環基、ピラゾール環基、ピラゾリン環基、ベンゾピラゾ
ール環基、イミダゾール環基、イミダゾリン環基、ベン
ゾイミダゾール環基、オキサゾール環基、ベンゾオキサ
ゾール環基、ナフトオキサゾール環基、オキサゾリン環
基、チアゾール環基、チアゾリン環基、ベンゾチアゾリ
ン環基、トリアゾール環基、ベンゾトリアゾール環基、
オキサジアゾール環基、チアジアゾール環基、ベンゾオ
キサジアゾール環基、ベンゾチアジアゾール環基、テト
ラゾール環基、ピリジン環基、キノリン環基、アクリジ
ン環基、フェナントリジン環基、ベンゾキノリン環基、
ナフトキノリン環基、ピラン環基、ベンゾピラン環基、
チアピラン環基、ピリタジン環基、ピリミジン環基、ピ
ラジン環基、オキサジン環基、ベンゾオキサジン環基、
チアジン環基、ベンゾチアジン環基、フェノンチアジン
環基、ジオキトン環基、トリアジン環基、オキサジアジ
ン環基、チアジアジン環基、テトラジン環基、ベンゾフ
ラン環基、チアゾール環基、ベンゾチアゾール環基、ナ
フトチアゾール環基、セレナゾール環基、ベンゾセレナ
ゾール環基、ナフトセレナゾール環基等の非置換複素環
基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジブチル
アミノ基、メチルエチルアミノ基、メチルブチルアミノ
基、ジアミルアミノ基等のジアルキルアミノ基、;ジベ
ンジルアミノ基、ジフェネチルアミノ基などのジアラル
キルアミノ基;ジフェニルアミノ基、ジトリルアミノ
基、ジキシリルアミノ基等のジアリールアミノ基等のジ
置換アミノ基、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基)、アリールオキ
シ基(例えば、フェノキシ基、ナフトキシ基)、アルキ
ル基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、アセチル
基、エステル基(例えば、メチルエステル基、エチルエ
ステル基、フェニルエステル基)又はハロゲンにより前
記の基を置換した置換複素環基などを挙げることがで
きる。
【0018】上記一般式(I)又は一般式(II)に
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8として導入
されるアリール基としては、例えば、フェニル基、ナ
フチル基、アントラセン基、フェナントレン基、テトラ
リン基、アズレン基、ビフェニル基、アセナフチレン
基、アセナフテン基、フルオレン基、トリフェニレン
基、ピレン基、クリセン基、ナフタレン基、ピセン基、
ペリレン基、ベンゾピレン基、ルビセン基、コロネン
基、オバレン基等の非置換アリール基、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、ジブチルアミノ基、メチルエ
チルアミノ基、メチルブチルアミノ基、ジアミルアミノ
基などのジアルキルアミノ基、;ジベンジルアミノ基、
ジフェネチルアミノ基などのジアラルキルアミノ基;ジ
フェニルアミノ基、ジトリルアミノ基、ジキシリルアミ
ノ基などのジアリールアミノ基等のジ置換アミノ基、や
アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基)、アリールオキシ基(例えば、
フェノキシ基、ナフトキシ基)、アルキル基、ニトロ
基、シアノ基、ヒドロキシ基、アセチル基、エステル基
(例えば、メチルエステル基、エチルエステル基、フェ
ニルエステル基)又はハロゲンにより前記の基を置換
した置換アリール基などを挙げることができる。
【0019】上記一般式(I)又は一般式(II)に
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8として導入
されるアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、フ
ェネチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基、
ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等の非置換アラル
キル基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジブ
チルアミノ基、メチルエチルアミノ基、メチルブチルア
ミノ基、ジアミルアミノ基等のジアルキルアミノ基、;
ジベンジルアミノ基、ジフェネチルアミノ基等のジアラ
ルキルアミノ基;ジフェニルアミノ基、ジトリルアミノ
基、ジキシリルアミノ基等のジアリールアミノ基等のジ
置換アミノ基、やアルコキシ基(例えば、メトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基)、アリールオ
キシ基(例えば、フェノキシ基、ナフトキシ基)、アル
キル基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、アセチル
基、エステル基(例えば、メチルエステル基、エチルエ
ステル基、フェニルエステル基)又はハロゲンにより前
記の基を置換した置換アラルキル基などを挙げること
ができる。
【0020】上記一般式(I)又は一般式(II)に
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8として導入
されるアルキル基としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基等の非置換アルキル基、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、ジブチルアミノ基、メチルエ
チルアミノ基、メチルブチルアミノ基、ジアミルアミノ
基などのジアルキルアミノ基、;ジベンジルアミノ基、
ジフェネチルアミノ基などのジアラルキルアミノ基;ジ
フェニルアミノ基、ジトリルアミノ基、ジキシリルアミ
ノ基などのジアリールアミノ基等のジ置換アミノ基、や
アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基)、アリールオキシ基(例えば、
フェノキシ基、ナフトキシ基)、ニトロ基、シアノ基、
ヒドロキシ基、アセチル基、エステル基(例えば、メチ
ルエステル基、エチルエステル基、フェニルエステル
基)又はハロゲンにより前記の基を置換した置換アル
キル基等を挙げることができる。
【0021】上記一般式(I)で表されるヒドラジン化
合物を具体的に例示すると、下記(1)〜(20)の構
造式のものを挙げることができ、上記一般式(II)で表
されるアジド化合物を具体的に例示すると、下記(2
1)〜(39)の構造式のものを挙げることができる。
【0022】
【化20】
【0023】
【化21】
【0024】
【化22】
【0025】
【化23】
【0026】
【化24】
【0027】
【化25】
【0028】上記一般式(III)でR9として導入される
電子受容性基としては、例えば、シアノ基、ニトロ基等
を挙げることができ、R10として導入されるアルキル基
としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基等を挙げることができる。このような一般式
(III)で表される化合物を具体的に例示すると、下記
(40)〜(49)の構造式のものを挙げることができ
る。
【0029】
【化26】
【0030】
【化27】
【0031】本発明のアクティブ光導波路用組成物は、
例えば、フッ素化ポリアミド酸の極性有機溶媒溶液に電
気光学材料を加えて撹拌等により混合することにより容
易に製造することができる。この際、電気光学材料の使
用量は、フッ素化ポリアミド酸100重量部に対して
0.1〜10重量部の範囲とすることが好ましく、0.
5〜5重量部とすることがより好ましく、0.5〜3重
量部とすることが特に好ましい。この使用量が少なすぎ
ても多すぎても、電気光学特性、その他の光学特性、機
械特性、安定性、作業性等が劣る傾向がある。本発明の
アクティブ光導波路用組成物には、フッ素化ポリアミド
酸以外のポリマー(例えば、フッ素原子を含んでいない
ポリアミド酸、液晶ポリエステル等の液晶性ポリマ
ー)、ピンホール防止剤、レベリング剤、可塑剤、密着
性向上剤等の添加剤などを含ませることができる。
【0032】本発明のアクティブ光導波路用組成物を用
いたアクティブ光導波路について説明する。本発明のア
クティブ光導波路は、例えば、光マトリックススイッ
チ、変調器、光偏光器、光アイソレーター等に用いられ
る。光マトリックススイッチ、変調器の基本形態を図1
に示す。光導波路の形成においては、一般的な製膜法、
例えば、スピンコート法、浸漬法、ドクターブレード
法、ワイヤーバー法、ローラー法、スプレー法等を用い
ることができる。光導波路のコア材とクラッド材の選択
は、光の波長、使用用途に適した屈折率の差になるよう
にすればよい。
【0033】本発明のアクティブ光導波路は、アクティ
ブ光導波路用組成物を、例えば、シリコン基板上にスピ
ンコートし、窒素雰囲気下で加熱処理しアクティブ光導
波路用組成物中のフッ素化ポリアミド酸をイミド閉環し
てフッ素化ポリイミドとし、電気光学材料を配向させる
ことにより形成することができる。例えば、アクティブ
光導波路の一態様である方向性結合器型光スイッチの製
造について図2を参照しつつ説明する。1は基板、2は
下部電極、3は下部クラッド層、4はコア層、5はアル
ミニウム層、6はレジスト層、7は上部クラッド層、8
は上部電極を意味する。シリコン等の基板の上にアルミ
ニウム等の下部電極2を蒸着法やスパッタ法等により作
製し、次に本発明のアクティブ光導波路用組成物からな
るコア層4よりも屈折率の小さい、本発明のアクティブ
光導波路用組成物における二つの必須構成要素の内の一
つの構成要素であるフッ素化ポリイミドで構成される下
部クラッド層3を形成する。この上に本発明のアクティ
ブ光導波路用組成物(電気光学材料及びフッ素化ポリア
ミド酸を必須構成成分として含む)を所定の厚さに塗布
し、加熱キュアすることによりコア層4を得る。次に蒸
着法等によりアルミニウム層5をつけた後に、レジスト
塗布、プリベーク、露光、現像、アフターベークを行な
い、パターニングされたレジスト層6を得る。レジスト
層6により保護されていないアルミニウムをウェットエ
ッチングにより除去した後、アルミニウム層5で保護さ
れていないコア層4のポリイミド層をドライエッチング
により除去する。残ったアルミニウム層6をウェットエ
ッチングで除去し、この上に前記下部クラッド層3形成
に用いたポリイミドを用いて上部クラッド層7を形成す
る。最後にマスクパターンを通して所定のコア層4の上
に上部電極8を蒸着法やスパッタ法等により形成し方向
性結合器型光スイッチが得られる。
【0034】前記アクティブ光導波路中のコア層に含ま
れる電気光学材料を配向させるには、ポーリング処理等
を行なえばよい。例えば、電場を印加しながら加熱して
イミド閉環によるイミド化を行ないながら、同時に電気
光学材料を配向させることができる。電場の印加方法に
は、電極を設けて行なう方法、コロナ放電で表面を帯電
させる方法等が挙げられる。電場の強さは、105V/cm
とすることが好ましく、106V/cm以上とすることがよ
り好ましい。また、イミド閉環によるイミド化を行ない
最終的な構造であるフッ素化ポリイミドとした後に、こ
れに電場を加えてTg以上の温度に加熱して電気光学材料
を配向させることもできる。導波路は、通常、10μm
〜15μm幅で、3μm〜4μmの高さで形成され、パ
ターン間隔は、2μm〜3μm程度である。
【0035】本発明においては、プラスチック中で最も
高い耐熱性を有するフッ素化ポリイミドが光導波路のコ
ア層、クラッド層のいずれかまたは両者に用いられる。
また、耐熱性に優れる電気光学材料である一般式
(I)、一般式(II)又は一般式(III)で表される化
合物が前記フッ素化ポリイミド中に含有される。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0037】実施例1 電気光学材料としての化合物(8)1重量部とフッ素化
ポリアミド酸OPI−1005(日立化成工業社製商品
名)15重量部をN−メチルピロリドン(NMP)20
0重量部に溶解して得られたアクティブ光導波路用組成
物の溶液を100nm厚の半透明アルミ電極を付けた石英
ガラス上に回転数2000rpmでスピン塗工し、2μm
膜を形成した。NMP溶剤を除去するため真空下120
℃で6時間ソフトベ−クし、続いて前記の膜上に100
nm厚の半透明アルミ電極を形成しサンドウィッチ型のサ
ンプルを作製した。電極間に400Vの電圧を印加しな
がら2℃/分の昇温速度で250℃(ポーリング温度)
にサンプルを加熱し、さらに、400Vの電圧を印加し
ながら同温度で1時間保持し、その後、400Vの電圧
を印加しながら室温まで冷却してアクティブ光導波路試
験用サンプル(ここでは、図2におけるコア層4の部分
に対応するコア部のみを含み、クラッド部にあたるもの
はない)を作製した。
【0038】図3に示す測定装置を用いて前記アクティ
ブ光導波路試験用サンプルについて熱安定性を調べた。
この装置は電気光学定数測定装置で、測定方法はC.C.Te
ng and H.T.Man,Appl.Phys.Lett.56(18)1734(1990)に記
載された方法とほぼ同じである。図3に示す測定装置
は、次のように構成されたものである。He−Neレー
ザ9からの光を偏光子10を通過させ、直線偏光にした
後、サンプル11の法線方向とビーム軸のなす角がθと
なるように傾けられたサンプル11を透過させ、バビネ
・ソレイユ補償子12と検光子13を通して検出器(フ
ォトダイオード)14で検出する。検出された光の強度
は電圧として、直流電圧計16とロックインアンプ15
で計測される。測定する際の検光子の透過軸の角度は、
検光子を回転して直流電圧計16で測定される直流電圧
の最大と最少の値の差の1/2の値となるよう設定す
る。発振器17で周波数1kHz、交流電圧10Vをサン
プル11に印加すると、電気光学効果によって、出力信
号も1kHzで変調される。このときの、交流成分をロッ
クインアンプ15で、直流成分を直流電圧計16で測定
する。ロックインアンプ15、直流電圧計16での測定
電圧をそれぞれVm、Vと定義すると、電気光学定数r
33は下記式(1)から求められる。
【数1】 なお、屈折率nはアッベの屈折率計で測定した。熱安定
性はポーリング直後の電気光学定数r33(0)と温度15
0℃の恒温槽に250時間放置した後のサンプルの電気
光学定数r33(T)を測定し、前記r33(0)とr33(T)か
ら下記式(2)を用いて求めた保持率d(T)から評価
し、結果を表1に示した。
【数2】
【0039】実施例2〜12 実施例1において用いた化合物(8)とポリアミド酸O
PI−1005に代えて、表1及び表2に示す電気光学
材料及びフッ素化ポリアミド酸(日立化成工業社製)を
用いて、実施例1と同様にしてアクティブ光導波路試験
用サンプルを作製し、電気光学特性の保持率d(T)を
評価し、結果を表1及び表2に示した。
【0040】比較例1 実施例1において用いた化合物(8)とフッ素化ポリア
ミド酸OPI−1005に代えて、表2に示す4−〔N
−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)〕−アミノ−
4′−ニトロアゾベンゼン(Disperse Red1)とポリメ
チルメタクリレート(PMMA)溶液(12重量%)を
用い、ポーリング温度を150℃にした以外は実施例1
と同様にしてアクティブ光導波路試験用サンプルを作製
し、電気光学特性の保持率d(T)を評価し、結果を表
2に示した。電気光学特性は、100℃に加熱するだけ
で75%消失した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明のアクティブ光導波路用組成物は
光学的に良好な透明膜を与える。本発明のアクティブ光
導波路用組成物を用いて作製したアクティブ光導波路
は、熱的に非常に安定であり、光スイッチ、変調器等の
電気光学素子を作製するのに好適なものである。耐熱性
に優れるフッ素化ポリイミド及び一般式(I)、一般式
(II)又は一般式(III)で表される化合物を使用する
ことにより光導波路作製時に必要とされる熱安定性が向
上される。さらにスピンコート法により、容易に大面積
光導波路が作製できるという利点を持ち、光導波路の低
価格化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】光マトリックススイッチ、変調器の基本形態。
【図2】アクティブ光導波路作製工程の説明図。
【図3】実施例及び比較例で用いた電気光学定数の測定
装置の説明図。
【符号の説明】
1 基板 2 下部電極 3 下部クラッド層 4 コア層 5 アルミニウム層 6 レジスト層 7 上部クラッド層 8 上部電極 9 He−Neレーザ 10 偏光子 11 サンプル 12 ハビネ・ソレイユ補償板 13 検光子 14 検出器 15 ロックインアンプ 16 直流電圧計 17 発振器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 6/12 6/13 G02F 1/03 501 1/313 G02B 6/12 J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素化ポリアミド酸及び電気光学材料
    を含むアクティブ光導波路用組成物であって、電気光学
    材料が一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4は各々独立して非置換若
    しくは置換複素環基、非置換若しくは置換アリール基、
    非置換若しくは置換アラルキル基、非置換若しくは置換
    アルキル基又は水素原子を示し、R3及びR4が共に水素
    原子であるものは含まない)で表されるヒドラゾン化合
    物、一般式(II) 【化2】 (式中、R5及びR6は各々独立して非置換若しくは置換
    複素環基、非置換若しくは置換アリール基、非置換若し
    くは置換アラルキル基、非置換若しくは置換アルキル基
    又は水素原子を示し、R5とR6又はR7とR8が共に水素
    原子であるものは含まず、R5とR6又はR7とR8で、炭
    化水素環基又は複素環基を形成してもよい)で表される
    アジド化合物又は一般式(III) 【化3】 (式中、R9は電子受容性基を示し、R10はアルキル基
    を示す)で表される化合物であるアクティブ光導波路用
    組成物。
  2. 【請求項2】 フッ素化ポリアミド酸が、イミド閉環し
    てフッ素化ポリイミドとなった時、屈折率が1.4〜
    1.9(589nm)、誘電率が2.6〜3.5(1MH
    z)及びガラス転移温度(Tg)が300℃以上となるも
    のである請求項1記載のアクティブ光導波路用組成物。
  3. 【請求項3】 フッ素化ポリアミド酸が、式(IV−1) 【化4】 で表わされる繰り返し単位及び式(IV−2) 【化5】 で表される繰り返し単位の少なくとも1つと式(V−
    1) 【化6】 で表される繰り返し単位及び式(V−2) 【化7】 で表される繰り返し単位の少なくとも1つとを有するフ
    ッ素化ポリアミド酸である請求項1又は2記載のアクテ
    ィブ光導波路用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のアクティブ光
    導波路用組成物中のフッ素化ポリアミド酸を、イミド閉
    環してフッ素化ポリイミドとし、電気光学材料を配向さ
    せることを特徴とするアクティブ光導波路の製造法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のアクティブ光導波路の製
    造法により製造されたアクティブ光導波路。
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