JPH0843391A - 抗原抗体反応の測定方法 - Google Patents

抗原抗体反応の測定方法

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JPH0843391A
JPH0843391A JP17835894A JP17835894A JPH0843391A JP H0843391 A JPH0843391 A JP H0843391A JP 17835894 A JP17835894 A JP 17835894A JP 17835894 A JP17835894 A JP 17835894A JP H0843391 A JPH0843391 A JP H0843391A
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insoluble
particles
antibody
antigen
reaction
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JP17835894A
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English (en)
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Takaaki Munebayashi
孝明 宗林
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 不溶性磁性粒子および不溶性標識粒子を用い
る抗原抗体反応の測定方法において、不溶性磁性粒子と
反応した不溶性標識粒子に抗原抗体反応による特異的結
合を解離させる解離液を加えて該不溶性標識粒子を解離
させ、解離した該不溶性標識粒子の標識強度を測定する
方法。 【効果】 本発明方法によれば、磁性粒子および標識粒
子を用いることにより、迅速、簡便にB/F分離が実施
でき、かつ、通常のFIAよりも測定感度を上昇させて
抗原、抗体反応を測定することができるだけでなく、抗
原抗体反応の特異的結合を解離させて遊離した標識粒子
のみを計測するため、磁性粒子の影響を受けることな
く、より正確な標識強度の計測が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗原・抗体反応の測定方
法に関する。詳しくは、磁性粒子および標識粒子を用い
る抗原・抗体反応の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抗原抗体反応を利用した免疫測定
法が種々の疾病の早期検出法や、極微量の物質の検出法
として知られている。高感度な免疫測定法には種々の方
法があり、抗体または抗原に対し標識物質としての、放
射性同位体(RI)、酵素、蛍光物質、発光物質などを
結合して用いるラジオイムノアッセイ(RIA)、酵素
イムノアッセイ(EIA)、蛍光イムノアッセイ(FI
A)、発光イムノアッセイ(LIA)などが知られてい
る。また、ラテックス等の不溶性担体粒子に担持された
抗体または抗原と、それに対応する抗原または抗体とを
反応させ、その反応に伴う反応混合物の透過光の変化か
ら抗原抗体反応の速度を測定する方法(LPIA)が知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来技
術は種々の問題を持つ。たとえば、RIAはRIの取扱
いおよび廃棄に対する制約がある。LPIAは簡便性、
操作性などに優れた方法であるが、検出感度の改良が望
まれている。EIA,FIA,LIAなどは取扱いの安
全性については有利であるが、検出感度はRIAに若干
劣る。また、EIAは酵素反応を伴うため取扱いもFI
Aほど簡便ではない。LIAも、分離後、発光させるた
めに水酸化ナトリウムなどの試薬を加える必要があるた
めFIAに比べると複雑であるという欠点があった。
【0004】ところで、EIA、FIA、LIAなどの
方法は、通常、反応結合物と未反応物を分離、洗浄する
操作(B/F分離)を必要とするが、これらの方法にお
いて、測定操作を煩雑にし、時間のかかるものにしてい
る主な原因はこれらのB/F分離である。B/F分離と
しては、通常、チューブ、マイクロタイターウェルなど
の反応管から、未反応物を含む反応液を廃棄した後、洗
浄液の供給、インキュベーション、洗浄液の廃棄という
洗浄操作を数回繰り返すことが行われている。
【0005】B/F分離を比較的迅速、簡便に行うため
にメンブレン、グラスファイバーなどのフィルターを利
用したものがある。これらは、液の流れる方向が一方向
であるため(液の廃棄時に吸い出す必要がない)、洗浄
工程に必要とする時間も短くてすみ、また、自動化など
装置化しやすい特徴がある。しかしながら、これらの方
法にも、種々の問題点がある。
【0006】フィルターに一次抗体又は抗原を直接結合
させたものでは、フィルターと測定したい項目とが対応
している必要があり、フィルターの保管、供給などを考
えると自動化装置とする場合に問題がある。また、ラテ
ックス等の微粒子に一次抗体または抗原を結合し、反応
後、フィルターに捕集するタイプのものでは、フィルタ
ー上に孔径より大きい粒子を捕集するものと、フィルタ
ーへの粒子の吸着を利用するものがある。前者では、フ
ィルターが目詰まりすることにより二次抗体などの標識
物が完全に洗浄しきれなくて、バックグラウンドの上昇
を生じる可能性がある。また、後者では、フィルターへ
の吸着の原因が解明されていないため、粒子を完全に捕
集しているかどうかの判断、また、吸着しやすい素材を
用いることによるバックグラウンドの上昇などの問題が
残る。また、フィルター内部への吸着を利用するため、
EIAには応用できるが、FIAの場合、励起光がとど
かない可能性もあり応用できない。
【0007】一方、B/F分離の改良法として、磁性粒
子を用いたものも種々報告されている。この方法は、磁
力を利用して磁性粒子を集める操作を迅速、簡便にでき
る特徴がある。しかしながら、標識としてRIを用いる
もの以外の、酵素、蛍光色素、化学発光性色素、あるい
はそれらを標識した不溶性担体粒子を使用する系では、
いずれも最終的には光学的計測を必要とするため最終測
定液中に残存する磁性粒子の光学的計測に与える影響が
大きいことが知られている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を解決すべく鋭意検討した結果、磁性粒子を用いること
により迅速、簡便にB/F分離が実施でき、かつ、標識
粒子を用いることにより通常のFIAよりも測定感度を
上昇させた免疫分析方法を見出した。即ち本発明の要旨
は、不溶性磁性粒子および不溶性標識粒子を用いる抗原
抗体反応の測定方法において、不溶性磁性粒子と反応し
た不溶性標識粒子に抗原抗体反応による特異的結合を解
離させる解離液を加えて該不溶性標識粒子を解離させ、
解離した該不溶性標識粒子の標識強度を測定する方法に
存する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、不溶性磁性粒子および不溶性標識粒子を用いる
抗原抗体反応の測定方法としては、例えば、以下のよう
な方法が挙げられる。 方法1:下記の工程からなる抗原・抗体反応の測定方
法。 (a)測定しようとする抗原又は抗体に対する抗体又は
抗原を担持させた不溶性磁性粒子からなる第1試薬と、
測定しようとする抗原又は抗体とを反応容器の液体媒体
中で反応させる。 (b)工程(a)の反応後の該不溶性磁性粒子を磁場の
作用により反応容器壁に付着させ、該液体媒体を除去す
る。 (c)工程(a)と同一の測定しようとする抗原又は抗
体に対する抗体又は抗原を担持させた不溶性標識粒子か
らなる第2試薬と、工程(b)の反応容器壁に付着した
該不溶性磁性粒子とを液体媒体中で反応させる。 (d)工程(c)の該不溶性磁性粒子を磁場の作用によ
り反応容器壁に付着させ、該液体媒体及び未反応の不溶
性標識粒子を除去し、次いで該不溶性磁性粒子と反応し
た不溶性標識粒子の標識強度を測定する。
【0010】方法2:下記の工程からなる抗原・抗体反
応の測定方法。 (a)測定しようとする抗体に対する抗原を担持させた
不溶性磁性粒子からなる第1試薬と、測定しようとする
抗体とを反応容器の液体媒体中で反応させる。 (b)工程(a)の反応後の該不溶性磁性粒子を磁場の
作用により反応容器壁に付着させ、該液体媒体を除去す
る。 (c)測定しようとする抗体の免疫グロブリンクラスと
特異的に反応する物質を担持させた不溶性標識粒子から
なる第2試薬と、工程(b)の反応容器壁に付着した該
不溶性磁性粒子とを液体媒体中で反応させる。 (d)工程(c)の該不溶性磁性粒子を磁場の作用によ
り反応容器壁に付着させ、該液体媒体及び未反応の不溶
性標識粒子を除去し、次いで該不溶性磁性粒子と反応し
た不溶性標識粒子の標識強度を測定する。
【0011】方法3:下記の工程からなる抗体の測定方
法。 (a)測定しようとする抗体に対する抗体を担持させた
不溶性磁性粒子からなる第1試薬と、測定しようとする
抗体とを反応容器の液体媒体中で反応させる。 (b)工程(a)の反応後の該不溶性磁性粒子を磁場の
作用により反応容器壁に付着させ、該液体媒体を除去す
る。 (c)測定しようとする抗体と特異的に結合する抗原を
担持させた不溶性標識粒子からなる第2試薬と、工程
(b)の反応容器壁に付着した該不溶性磁性粒子とを液
体媒体中で反応させる。 (d)工程(c)の該不溶性磁性粒子を磁場の作用によ
り反応容器壁に付着させ、該液体媒体及び未反応の不溶
性標識粒子を除去し、次いで該不溶性磁性粒子と反応し
た不溶性標識粒子の標識強度を測定する。
【0012】方法4:下記の工程からなる抗原・抗体反
応の測定方法。 (a)測定しようとする抗原又は抗体に対する抗体又は
抗原を担持させた不溶性磁性粒子からなる第1試薬と、
測定しようとする抗原又は抗体とを反応容器の液体媒体
中で反応させる。 (b)工程(a)の反応後の該不溶性磁性粒子を磁場の
作用により反応容器壁に付着させ、該液体媒体を除去す
る。 (c)測定しようとする抗原又は抗体と同じ特異性を有
する抗原又は抗体を担持させた不溶性標識粒子からなる
第2試薬と、工程(b)の反応容器壁に付着した該不溶
性磁性粒子とを液体媒体中で反応させる。 (d)工程(c)の該不溶性磁性粒子を磁場の作用によ
り反応容器壁に付着させ、該液体媒体及び未反応の不溶
性標識粒子を除去し、次いで該不溶性磁性粒子と反応し
た不溶性標識粒子の標識強度を測定する。
【0013】方法5:下記の工程からなる抗原・抗体反
応の測定方法。 (a)測定しようとする抗原又は抗体と同一の抗原又は
抗体を担持させた不溶性磁性粒子からなる第1試薬と、
該測定しようとする抗原又は抗体に対する抗体又は抗原
の一定量とを、該測定しようとする抗原又は抗体の存在
下反応容器の液体媒体中で反応させる。 (b)工程(a)の反応後の該不溶性磁性粒子を磁場の
作用により反応容器壁に付着させ、該液体媒体を除去す
る。 (c)工程(a)で不溶性磁性粒子に担持した該抗原又
は抗体と反応した該抗体又は抗原と反応しうる物質を担
持させた不溶性標識粒子からなる第2試薬と、工程
(b)の反応容器壁に付着した該不溶性磁性粒子とを液
体媒体中で反応させる。 (d)工程(c)の該不溶性磁性粒子を磁場の作用によ
り反応容器壁に付着させ、該液体媒体及び未反応の不溶
性標識粒子を除去し、次いで該不溶性磁性粒子と反応し
た不溶性標識粒子の標識強度を測定する。
【0014】方法6:下記の工程からなる抗原・抗体反
応の測定方法。 (a)測定しようとする抗原に対する抗体を担持させた
不溶性磁性粒子からなる第1試薬と、ビオチンで標識し
た該測定しようとする抗原と同一の抗原の一定量とを、
該測定しようとする抗原の存在下反応容器の液体媒体中
で反応させる。 (b)工程(a)の反応後の該不溶性磁性粒子を磁場の
作用により反応容器壁に付着させ、該液体媒体を除去す
る。 (c)アビジンまたは抗ビオチン抗体を担持させた不溶
性標識粒子からなる第2試薬と、工程(b)の反応容器
壁に付着した該不溶性磁性粒子とを液体媒体中で反応さ
せる。 (d)工程(c)の該不溶性磁性粒子を磁場の作用によ
り反応容器壁に付着させ、該液体媒体及び未反応の不溶
性標識粒子を除去し、次いで該不溶性磁性粒子と反応し
た不溶性標識粒子の標識強度を測定する。
【0015】方法7:下記の工程からなる抗原・抗体反
応の測定方法。 (a)測定しようとする抗体と同一の抗体を担持させた
不溶性磁性粒子からなる第1試薬と、ビオチンで標識し
た該測定しようとする抗体に対する抗原の一定量とを、
該測定しようとする抗体の存在下反応容器の液体媒体中
で反応させる。 (b)工程(a)の反応後の該不溶性磁性粒子を磁場の
作用により反応容器壁に付着させ、該液体媒体を除去す
る。 (c)アビジン又は抗ビオチン抗体を担持させた不溶性
標識粒子からなる第2試薬と、工程(b)の反応容器壁
に付着した該不溶性磁性粒子とを液体媒体中で反応させ
る。 (d)工程(c)の該不溶性磁性粒子を磁場の作用によ
り反応容器壁に付着させ、該液体媒体及び未反応の不溶
性標識粒子を除去し、次いで該不溶性磁性粒子と反応し
た不溶性標識粒子の標識強度を測定する。
【0016】本発明で使用する不溶性磁性粒子は、たと
えば、四三酸化鉄(Fe3 4 )、三二酸化鉄(γ−F
2 3 )、各種フェライト、鉄、マンガン、ニッケ
ル、コバルト、クロムなどの金属、コバルト、ニッケ
ル、マンガンなどの合金からなる微粒子またはこれらの
磁性粒子を内部に含んだポリスチレン、ポリアクリロニ
トリル、ポリメタクリロニトリル、ポリメタクリル酸メ
チル、ポリカプラミド、ポリエチレンテレフタレートな
どの疎水性重合体、ポリアクリルアミド、ポリメタクリ
ルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、ポリ(2−オキシエチルアクリレート)、ポリ(2
−オキシエチルメタクリレート)、ポリ(2,3−ジオ
キシプロピルアクリレート)、ポリ(2,3−ジオキシ
プロピルメタクリレート)、ポリエチレングリコールメ
タクリレートなどの架橋した親水性重合体、またはそれ
ぞれのモノマーの2−4種程度の共重合体などのラテッ
クス、ゼラチン、リポソームまたは、上記磁性微粒子を
ラテックス、ゼラチン、リポソームなどの表面に固定化
した粒子などが用いられる。
【0017】不溶性磁性粒子の粒径は0.05μm〜5
μmのものが用いられ、0.1μm〜1μmの範囲内の
粒径を有する不溶性磁性粒子が好ましい。本発明で使用
される不溶性標識粒子に担持させる標識としては、既に
種々のものが知られており、本発明でも特に制限はされ
ない。好ましくは、蛍光色素、酵素、化学発光性色素が
挙げられる。酵素標識では、たとえばペルオキシダー
ゼ、アルカリホスファターゼ、グルコースオキシダー
ゼ、β−ガラクトシダーゼ、ルシフェラーゼ等が良く利
用される。また、蛍光色素としては、たとえば、ユーロ
ピウム(Eu)、テルビウム(Tb)、サマリウム(S
m)などの希土類キレートや、フィコシアニン、フィコ
エリスリンなどのフィコビリプロテイン、フルオレッセ
イン、テトラメチルローダミン、テキサスレッド、4−
メチルウンベリフェロン、7−アミノ−4−メチルクマ
リンなどが知られている。また、化学発光性色素では、
例えば、アクリジニウムエステル、ルミノール、イソル
ミノール、あるいはこれらの誘導体などがある。
【0018】これらの標識を施す不溶性担体粒子として
は、反応させる時に用いる液体媒体に実質的に不溶性
で、0.05〜5μm、好ましくは0.1〜1μmの平
均粒径を有するものが用いられる。担体粒子の材質は上
記不溶性磁性粒子で述べたものと同様に、ポリスチレ
ン、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル、
ポリメタクリル酸メチル、ポリカプラミド、ポリエチレ
ンテレフタレートなどの疎水性重合体、ポリアクリルア
ミド、ポリメタクリルアミド、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルアルコール、ポリ(2−オキシエチルアクリ
レート)、ポリ(2−オキシエチルメタクリレート)、
ポリ(2,3−ジオキシプロピルアクリレート)、ポリ
(2,3−ジオキシプロピルメタクリレート)、ポリエ
チレングリコールメタクリレートなどの架橋した親水性
重合体、またはそれぞれのモノマーの2−4種程度の共
重合体などのラテックス、ゼラチン、リポソームに加え
て、赤血球のような生体成分、金コロイドのような金属
コロイド粒子等が用いられる。
【0019】不溶性担体粒子に標識を担持させる方法と
しては、粒子表面の官能基を利用して化学的に結合させ
る方法、粒子を重合して合成する際に、標識を加えて粒
子内部に封じ込める方法、粒子内部または表面に物理的
に吸着、封入させる方法、あらかじめ、タンパク質、ペ
プチドなどと物理的または化学的に標識を結合させてお
いてからそのタンパク質、ぺプチドを粒子に固定化する
方法などがある。たとえば、特開昭54−101439
号公報には希土類キレートをTOPO(トリ−n−オク
チルホスフィンオキシド)との協同抽出法を利用して有
機高分子のラテックスの内部に閉じ込める方法が述べら
れている。これに従って作製した標識粒子は標識強度、
安定性共に良好である。
【0020】本発明において、不溶性磁性粒子及び不溶
性標識粒子に担持させる抗体としては通常IgGが用い
られるが、ペプシン、パパインなどの消化酵素あるいは
ジチオスレイトール、メルカプトエタノールなどの還元
剤を用いて、F(ab′)2、Fab′、Fabなどの
低分子化したものを用いても良い。また、IgGだけで
なくIgMあるいはこれをIgGと同様の処理で低分子
化したフラグメントを用いても良い。また、モノクロー
ナル抗体、ポリクローナル抗体のいずれも適用できる。
モノクローナル抗体を用いる時は、B型肝炎ウイルス表
面抗原のように繰り返し構造をもつタンパク質や、CA
19−9抗原のように分子内にエピトープを複数持つ抗
原に対してはモノクローナル抗体は1種類以上で使用で
きる。また、認識エピトープの異なるものを2種類以上
組み合わせても使用できる。
【0021】一方、担持させる抗原としては、たとえば
タンパク質、ポリペプチド、ステロイド、多糖類、脂
質、花粉、遺伝子工学的に産生された組換えタンパク
質、薬物など種々のものが挙げられる。即ち、本発明で
言う「抗原」とは、人、あるいは動物に対し抗体産生を
惹起する能力のあるすべての物質のうち、例えば診断等
特別の目的の下に選択された単一あるいは複数の物質、
ないしはそれらを含有する混合物が挙げられる。
【0022】本発明においては、測定しようとする物質
が抗体の場合、不溶性磁性粒子に測定しようとする抗体
に対する抗原を担持させ、不溶性標識粒子に測定しよう
とする抗体の免疫グロブリンクラスと特異的に反応する
物質を担持させることもできる(上記方法2)。不溶性
磁性粒子を担持させる抗原としては上記と同様のものが
挙げられる。不溶性標識粒子に担持させる抗体の免疫グ
ロブリンクラスと特異的に反応する物質としては、Ig
G、IgA、IgM、IgD、IgEもしくはそれらの
抗体軽鎖部分に対する抗体、プロテインAまたは補体成
分の一種であるClq等のように、ある種の抗体分子の
特徴を選択的に認識して結合する能力を有する物質を言
う。
【0023】さらに、本発明においては、測定しようと
する物質が抗体の場合、不溶性磁性粒子に測定しようと
する抗体に対する抗体を担持させ、不溶性標識粒子に測
定しようとする抗体と特異的に結合する抗原を担持させ
ることもできる(上記方法3)。不溶性磁性粒子に担持
させる測定しようとする抗体に対する抗体(以下、後者
の抗体を便宜上「抗体’」と略すことがある)とは、測
定しようとする抗体に対するいわゆる免疫グロブリンと
称するタンパク、および測定しようとする抗体の免疫グ
ロブリンクラスと特異的に反応する物質を意味する。
【0024】前者を担持させる場合、通常IgGクラス
の免疫グロブリンが用いられるが、ペプシン、パパイン
などの消化酵素、あるいはジチオスレイトール、メルカ
プトエタノールなどの還元剤を用いて、F(ab′)2
化、Fab′化、Fab化する等の低分子化したものを
用いても良い。また、IgGだけでなく、IgM、ある
いはこれをIgGと同様の処理で低分子化したフラグメ
ントを用いても良い。また、ポリクローナル抗体、モノ
クローナル抗体のいずれも適用可能である。
【0025】後者を担持させる場合は上記と同様のもの
が挙げられる。不溶性標識粒子に担持させる測定しよう
とする抗体と特異的に結合する抗原とは、上記で挙げた
通りである。本発明において、不溶性標識粒子に、測定
しようとする抗原または抗体と同じ特異性を有する抗原
または抗体が担持される場合(上記方法4)、これら
は、前述のとおり物理的または化学的に固定化される。
本発明における「特異性を有する」とは、測定しようと
する物質が抗原である場合、前述した抗原と生物学的あ
るいは生理学的に同一なものとして生体に非自己として
認識され、抗体の産生を導く物質全般を指す。測定しよ
うとする物質が抗体である場合は、かかる抗体の免疫グ
ロブリンクラスと反応するもの、すなわちIgG、Ig
A、IgM、IgD、IgEもしくはそれらの抗体軽鎖
部分に対する抗体、プロテインAまたは補体成分の一種
であるClq等のように、ある種の抗体分子の特徴を選
択的に認識して結合する能力を有する物質を言う。
【0026】また、本発明の上記方法5において標識粒
子に固定化する不溶性磁性粒子に担持した抗原又は抗体
と反応した抗体又は抗原と反応し得る物質としては、上
記不溶性磁性粒子で挙げたような抗体(ポリクローナル
抗体、モノクローナル抗体いずれも可)または抗原に加
え、上記のような抗体の免疫グロブリンクラスと特異的
に反応する物質、アビジン又はストレプトアビジン等の
抗ビオチン抗体が挙げられる。
【0027】不溶性磁性粒子および不溶性標識粒子に上
記のような抗原、抗体等を担持させる方法としては、こ
れらの物質を物理的に吸着させるか、あるいは化学的に
担持させることにより行われる。物理的に吸着させる方
法としては、不溶性磁性粒子および不溶性標識粒子に、
抗原、抗体等を直接固定化する方法、アルブミンなどの
他のタンパク質に化学的に結合させてから吸着させて固
定化する方法が挙げられる。
【0028】化学的に担持させる方法としては、不溶性
磁性粒子および不溶性標識粒子の表面に存在するアミノ
基、カルボキシル基、メルカプト基、ヒドロキシル基、
アルデヒド基、エポキシ基などを化学的に修飾すること
により抗原分子、抗体分子等と結合させることができる
官能基を利用して、直接粒子上に固定化する方法、粒子
と抗原分子、抗体分子等の間にスペーサー分子を化学結
合で導入して固定化する方法、アルブミンなどの他のタ
ンパク質に抗原、抗体等を化学結合させた後、そのタン
パク質を粒子に化学結合させる方法が挙げられる。
【0029】その他、固定化したい抗原、抗体等と特異
的に結合する物質(たとえば抗体、プロテインA、な
ど)を粒子表面に物理的または化学的に結合させた後、
目的の抗原、抗体等を結合させることにより粒子表面に
固定化する方法も挙げられる。一般的に担持される抗
原、抗体等の量は、用いる不溶性担体粒子の表面積、官
能基量等により異なるが、通常担体粒子1gあたり1m
g〜500mg、好ましくは10mg〜100mgであ
る。
【0030】不溶性標識粒子において標識と上記抗体、
抗原等を担持する順序には特に制限はないが、標識を担
持した後、抗体、抗原等を担持するのが好ましい。次に
本発明の代表的反応系を例にして、本発明についてさら
に詳細に説明する。試料溶液中の抗原を測定することを
目的とし、不溶性磁性粒子に該抗原に対する抗体、ま
た、標識として蛍光色素を用い、該不溶性蛍光色素標識
粒子に該抗原に対する抗体を担持させた粒子を用いた系
として説明する。
【0031】まず測定しようとする抗原を含むと考えら
れる試料溶液と、該抗原に対する抗体を担持させた不溶
性磁性粒子(第1試薬) とを反応容器の液体媒体中で混
合し反応させる(第一反応) 。反応開始時の混合は十分
に行う必要があるが、均一に混合された後は混合を止め
放置して反応させてもよい。反応は一般の免疫化学反応
と同様にpH5〜10、好ましくはpH7〜9にて行
う。温度については、2〜50℃の範囲で実施可能であ
るが、望ましくは室温乃至は37〜40℃で反応させ
る。反応時間は、反応直後から1昼夜まで任意である
が、感度、操作性を考慮して、通常3〜60分の範囲で
設定される。これらの反応条件は、以降の工程について
も同様である。
【0032】目的のpHを維持するために、通常緩衝液
が用いられる。緩衝液としては、例えばリン酸、トリス
(ヒドロキシメチル) アミノメタン等が用いられるが、
中性から弱アルカリ性で常用される殆どの緩衝液が使用
可能である。多くの場合、非特異反応を避けるために、
塩化ナトリウム等の塩類及び牛血清アルブミン等のタン
パク質が添加される。
【0033】この時、不溶性磁性粒子は反応液に対して
0.0001〜1重量%、好ましくは0.001〜0.
1重量%となるように使用される。不溶性磁性粒子と試
料とを混合すると、試料中に含まれる抗原が粒子表面上
の抗体と結合する。次いで、磁場の作用により、不溶性
磁性粒子を反応液から分離し、反応容器壁に付着させ
る。残存する反応液を除いた後、必要に応じて洗浄工程
(適当な洗浄液を加え、攪拌し、直ちに磁場を付与して
分離後、溶液を除く) を数回繰り返す。その後、分離し
た不溶性磁性粒子と第一反応と同一の測定しようとする
抗原に対する抗体を担持させた不溶性蛍光色素標識粒子
(第2試薬) とを混合し第一反応と同様にして液体媒体
中で反応させる(第二反応) 。不溶性蛍光色素標識粒子
も、上記の不溶性磁性粒子と同様に緩衝液に懸濁させて
使用される。このとき不溶性蛍光色素標識粒子は反応液
中に0.00001〜0.1重量%、好ましくは0.0
001〜0.01重量%で用いられる。
【0034】不溶性磁性粒子と不溶性蛍光色素標識粒子
とを混合すると上記第一反応で不溶性磁性粒子と結合し
た抗原が、蛍光粒子表面上の抗体と結合する。次いで磁
場の作用により不溶性磁性粒子を反応液から分離し反応
容器壁に付着させる。残存する反応液を除いた後、必要
に応じて洗浄工程を数回繰り返す。その後、分離した不
溶性磁性粒子に最終分散液を加え、懸濁液として、該溶
液に含まれる不溶性蛍光色素標識粒子の量を、蛍光色素
に固有の励起光を照射し、放出される蛍光強度を計測す
ることにより測定する。例えば、Euキレートを標識色
素とした場合、励起光は300〜380nmまたは24
0〜270mmの紫外光であり、蛍光は600〜630
nm(615nmに極大値を有する) である。
【0035】この時、最終的に残った標識粒子の蛍光強
度の測定を磁性粒子を分散させた懸濁液の状態で行う
と、分散している磁性粒子による光学的な妨害により正
確な計測は困難である。すなわち、磁性粒子濃度が高す
ぎると計測を極めて困難なものにするため、使用する磁
性粒子濃度に制限が生じてしまう。この点を改善するた
め、本発明は、上記最終分散液のかわりに抗原・抗体反
応による特異的な結合を解離させることのできる解離液
を加え、混合後、磁場の作用により不溶性磁性粒子を液
体媒体から分離し、計測に影響しない反応容器壁に付着
させ、特異的結合を解離して遊離した標識粒子のみを計
測することによって、より正確な標識粒子強度の計測を
可能とした。
【0036】粒子状のものが存在するいわゆる懸濁液で
は、光学的計測は不利であることは広く知られている。
また、免疫測定法において標識した不溶性担体粒子を用
いた場合、免疫反応、分離、次いで、洗浄後、最終的に
残存している粒子は一般的に不溶性磁性粒子の方がかな
り高い比率で存在するため、解離して遊離した不溶性標
識粒子の影響は磁性粒子に比べて小さく、光散乱などを
起こして計測に影響するレベルではない。従って磁性粒
子のみでも計測系から除去する効果は極めて大きい。
【0037】抗原・抗体反応による特異的な結合を解離
される条件としては、アフィニティークロマトグラフィ
ー等で種々のものが知られている(例えば、”Afin
ity Chromatography princi
ples & methods” Pharmacia
LKB Biotechnology 参照)が、本
発明の解離液としても、これらで知られている条件が利
用できる。即ち、本発明で使用される解離液としては、
塩酸、硫酸、プロピオン酸、酢酸、グリシン/塩酸バッ
ファー等の酸性溶液、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、アンモニア、ジエチルアミン等のアルカリ性溶液、
3N塩化ナトリウム、4.5M塩化マグネシウム等の高
イオン強度溶液、SDS、TritonX−100、T
ween20等の界面活性剤含有溶液、ジオキサン、エ
チレングリコール等の極性を下げる物質を含有する緩衝
液、トリクロロ酢酸、チオシアン酸などのカオトロピッ
クイオンや尿素、塩酸グアニジン等を含有する緩衝液が
挙げられる。
【0038】なお解離液を加える量は1反応容器あたり
50μl〜1mlである。抗原または抗体を定量する場
合は、予め抗原又は抗体濃度既知品を、或は抗原又は抗
体基準品を試料として測定を行い、得られた定量値を試
料の抗原又は抗体濃度に対して図示すれば該抗原又は抗
体の検量線が得られるので、濃度未知試料の反応定量値
から該抗原又は抗体の濃度が求められる。
【0039】磁場のかけ方に関しては、第一反応後の不
溶性磁性粒子を約1〜3分程度で、また、同様に第二反
応後の不溶性蛍光色素標識粒子と結合した不溶性磁性粒
子も約1〜3分程度で分離できるような磁場の強度及び
反応系の形状が好ましい。分離に要する時間が短すぎる
と、一般に感度、再現性の低下を招き、長すぎると操作
性を悪化させる。こうした理由から反応系の大きさは比
較的小さい方が扱い易い。96穴マイクロプレートなど
は個々のウェルのサイズは小さく、ウェル間の隙間に小
磁石を置けば、マイクロプレートを利用したEIAと同
様にマイクロプレートリーダを用いて容易に抗原又は抗
体を定量できるので本発明の実施に適した反応容器のた
めの材料である。また、ポリスチレン、アクリルなどの
プラスチックや、ガラスで作成したチューブ、キュベッ
トなども本発明に適した反応容器のための材料である。
磁石としては、永久磁石、電磁石等を使用する。
【0040】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明は以下に限定されるものではない。
なお、以下の実施例において使用した洗浄液の組成はす
べて同一で、50mMトリス、0.9% NaCl、
0.1% Tween20、pH9.0からなり、解離
液は0.1N NaOH、0.1% SDSからなる。 実施例1 平均粒径0.7μmの磁性体含有ポリスチレンラテック
ス(以下、Mgラテックスとする。ローヌプーラン社)
に、抗TSHモノクローナル抗体をカルボジイミドを用
いて、化学結合法により固定化した後、牛血清アルブミ
ン(BSA)で処理することにより粒子を安定化させ、
緩衝液に、0.05%、0.4%の濃度で懸濁させ、M
gラテックス試薬を作成した。
【0041】希土類キレートのEu−TTA(テノイル
トリフルオロアセトン) 化合物(イーストマンコダック
社) 1×10-4モルとTOPO(トリオクチルホスフィ
ンオキシド) (同仁化学) 2×10-4モルをアセトン4
0gに溶解した後、平均粒径0.653μmのポリスチ
レンラテックス(Seradyn社) 3gを水40ml
に懸濁させたものを混合し、エバポレーターによりアセ
トンを除去することにより、ラテックス粒子にEu−キ
レート化合物をTOPOと協同抽出し、Euキレート標
識ラテックス(以下、Euラテックスとする。) を作製
した。
【0042】EuラテックスにもMgラテックスと同様
に化学結合法で、Mgラテックスに固定化したものとは
別のエピトープを認識する抗TSHモノクローナル抗体
を固定化し、BSAで処理することにより粒子を安定化
させ、緩衝液に、0.003%の濃度で懸濁させ、Eu
ラテックス試薬を作成した。ヒトTSH標準液(Zym
ed社)を正常ウサギ血清含有緩衝液で希釈して、0、
0.1、0.3、1、3IU/Lの標準液を作成した。
【0043】標準液40μL、BSA含有トリス緩衝液
250μL、上記2種の濃度のMgラテックス試薬40
μLを加えた後撹拌し、5分間免疫反応を行わせた。次
に、磁石を用いて反応セル中のMgラテックスを反応液
から分離し、上清を除いた後、緩衝液250μL、上記
Euラテックス試薬40μlを加えて攪拌し、10分間
免疫反応を行わせた。
【0044】磁石を用いて反応セル中のMgラテックス
を反応液から分離し、残りの反応液を除去し、洗浄液を
300μL加え、攪拌し、直ちに磁石で分離する。上清
を除去し、洗浄液を加えて撹拌する。この分離、洗浄工
程を3回繰り返した後、Mgラテックスを磁石で分離
し、上清を除去し、最終分散液として洗浄液300μL
を加え撹拌した後、懸濁液の蛍光強度を測定する場合
(分散系)と、最終分散液に解離液を300μL加えて
撹拌した後、磁石を用いて反応セル壁にMgラテックス
を分離した後、遊離したEuラテックスの蛍光強度を測
定する場合(解離系)の2とおりについて比較した。
【0045】最終サンプル中のEuラテックスの量は、
340nmの励起光に対する615nmの蛍光を計測す
ることにより測定した。Xeフラッシュランプと光電子
増倍管(浜松ホトニクス社)により自作した時間分解蛍
光測定装置を用いて測定した結果を図1に示した。図
中、分散系でMgラテックス濃度が0.05%を□で、
解離系でMgラテックス濃度が0.05%を◆で、分散
系でMgラテックス濃度が0.4%を■で、解離系でM
gラテックス濃度が0.4%を◇で表す。
【0046】Mgラテックス濃度が0.05%の場合
は、分散系でも解離系でも大差ない結果が得られたが、
Mgラテックス濃度が0.4%の場合、分散系では、残
存したMgラテックスの光散乱等の影響を受けて蛍光強
度は非常に小さい値になっているが、解離液を用いた系
ではMgラテックスの影響を受けないので良好な蛍光強
度が計測された。 実施例2 平均粒径0.7μmの磁性体含有ポリスチレンラテック
ス(以下、Mgラテックスとする。ローヌプーラン社)
に、遺伝子組換え法により産生したB型肝炎ウイルスコ
ア抗原(HBcAg)(化学及血清療法研究所)をカル
ボジイミドを用いて、化学結合方により固定化した後、
BSAで処理することにより粒子を安定化させ、緩衝液
に、0.05%の濃度で懸濁させ、Mgラテックス試薬
を作成した。
【0047】実施例1で作成したEuラテックスに抗H
BcAgモノクローナル抗体をカルボジイミドを用い
て、化学結合法により固定化した後、BSAで処理する
ことにより粒子を安定化させ、緩衝液に、0.003%
の濃度で懸濁させ、Euラテックス試薬を作成した。R
IA法で抗HBcAg抗体を測定済の、陽性検体2検
体、陰性検体1検体を用いて特異性を調べた。
【0048】検体10μL、BSA含有トリス緩衝液2
50μL、上記Mgラテックス試薬40μLを加えた後
撹拌し、5分間免疫反応を行わせた。次に、磁石を用い
て反応セル中のMgラテックスを反応液から分離し、上
清を除いた後、緩衝液250μL、上記Euラテックス
試薬40μlを加えて攪拌し、10分間免疫反応を行わ
せた。
【0049】磁石を用いて反応セル中のMgラテックス
を反応液から分離し、残りの反応液を除去し、洗浄液を
300μL加え、攪拌し、直ちに磁石で分離する。この
分離、洗浄工程を2回繰り返した後、Mgラテックスを
磁石で分離し、上清を除去し、最終分散液として0.1
%SDS含有0.1規定NaOH300μLを加え、撹
拌して免疫反応によりMgラテックスと結合しているE
uラテックスを解離させた後、磁石でMgラテックスを
分離した上清中のEuラテックスの蛍光強度を測定し
た。
【0050】上清サンプルに含まれるEuラテックスの
量は、340nmの励起光に対する615nmの蛍光を
計測することにより測定した。Xeフラッシュランプと
光電子増倍管(浜松ホトニクス社)により自作した時間
分解蛍光測定装置を用いて測定した結果を表1に示し
た。阻害法であるため、陰性検体では高い蛍光強度、陽
性検体では低い蛍光強度が観測された。
【0051】
【表1】
【0052】実施例3 平均粒径0.7μmの磁性体含有ポリスチレンラテック
ス(以下、Mgラテックスとする。ローヌプーラン社)
に、抗T3モノクローナル抗体(Scantibodi
es Laboratory)をカルボジイミドを用い
て、化学結合法により固定化した後、BSAで処理する
ことにより粒子を安定化させ、緩衝液に、0.05%の
濃度で懸濁させ、Mgラテックス試薬を作成した。
【0053】実施例1で作成したEuラテックスにT3
(Sigma)をカルボジイミドを用いて、化学結合法
により固定化した後、BSAで処理することにより粒子
を安定化させ、緩衝液に、0.003%の濃度で懸濁さ
せ、Euラテックス試薬を作成した。T3を緩衝液に溶
解した0、1.56、6.25、25、125ng/m
lの標準液を用いて、反応性を調べた。
【0054】検体40μL、BSA含有トリス緩衝液2
50μL、上記Mgラテックス試薬40μLを加えた後
撹拌し、5分間免疫反応を行わせた。次に、磁石を用い
て反応セル中のMgラテックスを反応液から分離し、上
清を除いた後、緩衝液250μL、上記Euラテックス
試薬40μlを加えて攪拌し、10分間免疫反応を行わ
せた。
【0055】磁石を用いて反応セル中のMgラテックス
を反応液から分離し、残りの反応液を除去し、洗浄液を
300μL加え、攪拌し、直ちに磁石で分離する。この
分離、洗浄工程を2回繰り返した後、Mgラテックスを
磁石で分離し、上清を除去し、最終分散液として0.1
%SDS含有0.1規定NaOH300μLを加え、撹
拌して免疫反応によりMgラテックスと結合しているE
uラテックスを解離させた後、磁石でMgラテックスを
分離した上清中のEuラテックスの蛍光強度を測定し
た。
【0056】上清サンプルに含まれるEuラテックスの
量は、340nmの励起光に対する615nmの蛍光を
計測することにより測定した。Xeフラッシュランプと
光電子増倍管(浜松ホトニクス社)により自作した時間
分解蛍光測定装置を用いて測定した結果を図2に示し
た。阻害法であるため、検体中のT3濃度が高くなれば
なるほど、低い蛍光強度が観察された。
【0057】実施例4 平均粒径0.7μmの磁性体含有ポリスチレンラテック
ス(以下、Mgラテックスとする。ローヌプーラン社)
に、抗T4モノクローナル抗体(Scantibodi
es Laboratory)をカルボジイミドを用い
て、化学結合法により固定化した後、BSAで処理する
ことにより粒子を安定化させ、緩衝液に、0.05%の
濃度で懸濁させ、Mgラテックス試薬を作成した。
【0058】実施例1で作成したEuラテックスに抗ビ
オチン抗体(Sigma)をカルボジイミドを用いて、
化学結合法により固定化した後、BSAで処理すること
により粒子を安定化させ、緩衝液に、0.003%の濃
度で懸濁させ、Euラテックス試薬を作成した。T4を
ビオチン化試薬NHS−LC−BiotinII(Pi
erce社)を用いてビオチン標識し、トリス緩衝液で
5×10-10mol/lに希釈して、標識抗原溶液とし
た。
【0059】T4を緩衝液に溶解した0、10、30、
100、300、1000ng/mlの標準液を用い
て、反応性を調べた。検体20μL、BSA含有トリス
緩衝液200μL、上記標識抗原溶液40μL、上記M
gラテックス試薬40μLを加えた後撹拌し、5分間免
疫反応を行わせた。
【0060】次に、磁石を用いて反応セル中のMgラテ
ックスを反応液から分離し、上清を除いた後、緩衝液2
50μL、上記Euラテックス試薬40μlを加えて攪
拌し、10分間免疫反応を行わせた。磁石を用いて反応
セル中のMgラテックスを反応液から分離し、残りの反
応液を除去し、洗浄液を300μL加え、攪拌し、直ち
に磁石で分離する。この分離、洗浄工程を2回繰り返し
た後、Mgラテックスを磁石で分離し、上清を除去し、
最終分散液として0.1%SDS含有0.1規定NaO
H300μLを加え、撹拌して免疫反応によりMgラテ
ックスと結合しているEuラテックスを解離させた後、
磁石でMgラテックスを分離した上清中のEuラテック
スの蛍光強度を測定した。
【0061】上清サンプルに含まれるEuラテックスの
量は、340nmの励起光に対する615nmの蛍光を
計測することにより測定した。Xeフラッシュランプと
光電子増倍管(浜松ホトニクス社)により自作した時間
分解蛍光測定装置を用いて測定した結果を図3に示し
た。阻害法であるため、検体中のT4濃度が高くなれば
なるほど、低い蛍光強度が観察された。
【0062】
【発明の効果】本発明方法によれば、磁性粒子および標
識粒子を用いることにより、迅速、簡便にB/F分離が
実施でき、かつ、通常のFIAよりも測定感度を上昇さ
せて抗原、抗体反応を測定することができるだけでな
く、抗原抗体反応の特異的結合を解離させて遊離した標
識粒子のみを計測するため、磁性粒子の影響を受けるこ
となく、より正確な標識強度の計測が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で解離液での解離を行った場合と行わ
なかった場合の反応液の蛍光強度とTSH濃度との関係
を表す図である。
【図2】実施例3の検体中のT3濃度と蛍光強度との関
係を表す図である。
【図3】実施例4の検体中のT4濃度と蛍光強度との関
係を表す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不溶性磁性粒子および不溶性標識粒子を
    用いる抗原抗体反応の測定方法において、不溶性磁性粒
    子と反応した不溶性標識粒子に抗原抗体反応による特異
    的結合を解離させる解離液を加えて該不溶性標識粒子を
    解離させ、解離した該不溶性標識粒子の標識強度を測定
    する方法。
  2. 【請求項2】 不溶性標識粒子が、蛍光色素標識粒子、
    酵素標識粒子または化学発光性色素標識粒子であること
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 解離液が、酸性溶液、アルカリ性溶液、
    高イオン強度溶液、界面活性剤含有溶液、極性を下げる
    物質を含有する緩衝液、尿素および塩酸グアニジンを含
    有する緩衝液またはカオトロピックイオンを含有する緩
    衝液であることを特徴とする請求項1記載の方法。
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