JPH0844435A - 加熱温度制御装置 - Google Patents

加熱温度制御装置

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JPH0844435A
JPH0844435A JP6197736A JP19773694A JPH0844435A JP H0844435 A JPH0844435 A JP H0844435A JP 6197736 A JP6197736 A JP 6197736A JP 19773694 A JP19773694 A JP 19773694A JP H0844435 A JPH0844435 A JP H0844435A
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heater
energization
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昌幸 利根
Hiroaki Naokawa
裕昭 直川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め設定された加熱装置の通電率を増加させ
るよう制御することにより、温度の立上り時間の最も遅
い加熱装置の立上り時間を短縮して装置全体の立上り時
間を短縮させる加熱温度制御装置を提供する。 【構成】 通電により対象物11,31を加熱する加熱
手段13,33と、対象物11,31の温度を検知する
温度検知手段17,37と、検知温度に基づいて加熱手
段13,33の通電率を制御する下位通電率制御手段1
5,35とを有する複数の加熱装置20,40と、複数
の加熱装置20,40の各々の加熱手段13,33の通
電率を検知する複数の通電率検知手段21,41と、複
数の通電率検知手段21,41が検知した各々の通電率
を比較して最も温度の立上りが遅れている加熱装置を判
別する通電率比較手段23と、通電率比較手段23が最
も温度の立上りが遅れていると判別した加熱装置の加熱
手段の通電率を変化させるよう加熱装置を制御する上位
通電率制御手段44とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばプリンタ装置
や複写機のように、転写用の感光体ドラムが加熱する必
要がある場合はそのヒータと、定着用加熱ローラのヒー
タのように、複数の加熱装置を有する装置に関し、特に
それらの加熱装置の加熱温度を制御する加熱温度制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプリンタ装置等の転写用の感光体
ドラムにはOPC(有機光導電体)系の材料が多く用い
られているが、このOPC系の感光体ドラムはコストが
低い等の利点を有する反面、耐久性が乏しいため、耐久
性が求められる場合にはa−Si(アモルファスシリコ
ン)系の材料が用いられる。このa−Si系の材料は機
械的強度の最も優れた材料であると共に、高速光応答性
に富んで感度が良好であるという利点を有している。
【0003】しかしながらこのa−Si系の感光体ドラ
ムは、その帯電過程においてコロナ放電で生じるオゾン
に晒されるため、そのドラム表面にシリカ(SiO)が
形成される。そしてこのシリカは親水性の為、感光体ド
ラム周囲の空気湿度が高いとそのドラム表面に水分子が
吸着する。その結果感光体ドラム表面の電気伝導性が変
化して、コロナ帯電時の電荷保持機能が著しく阻害さ
れ、感光体ドラム表面に形成された静電潜像が乱れるい
わゆる“画像流れ”が生じる。
【0004】このような“画像流れ”の現象を防止する
方法の1つとして従来は、感光体ドラム内部にドラム加
熱用ヒータを設け、転写による画像形成を行う前にa−
Siドラムを一定温度に迄加熱することにより、ドラム
表面に吸着した水分子を蒸発により除去して“画像流
れ”の発生を防止する方法がある(実公平1−3420
5号,実公平1−34206号公報)。
【0005】このような従来のa−Si系の感光体ドラ
ムにおいては、電源投入時からその温度を立ち上げて転
写可能状態になる迄の立上り時間を短くする必要がある
が、そのためには大電力ヒータを使えば容易に達成する
ことができる。しかしながら、大電力ヒータを使うと装
置全体の消費電力が大きくなるだけでなく、大電力ヒー
タにより加熱して感光体ドラムの温度を一定の目標温度
に保とうとする場合には、不可避的に生ずるオーバーシ
ュート(目標温度を通り越して目標温度からいくらかの
温度ずれ込む)の、その目標温度を越えてから停止する
までの目標温度との温度差が大きくなる。この為、コロ
ナ帯電時の電荷保持機能が温度変化により影響を受ける
ことから、静電潜像が不安定となって確実な画像形成を
行うことができなくなるおそれがあるという問題があ
る。
【0006】このような問題を解決するためにはa−S
i感光体ドラムのヒータに小電力ヒータを用いればよい
が、そうすると今度は上記立上り時間が長くなり待ち時
間が長くなってしまう。他方、プリンタ装置等において
は転写紙に転写されたトナー画像を定着させる為に加熱
ローラを用いているが、この加熱ローラのヒータも前記
感光体ドラムのドラム用加熱ヒータのように、装置全体
の消費電力が大きくなるのを防止するためにやはり小電
力ヒータを用いている。
【0007】それから温度制御装置としては従来は、検
知温度により通電のパルス幅やパルス周期等を変えてヒ
ータの通電率(所定時間当たりの通電量)を変化させる
よう制御することにより、目標温度付近での通電動作の
不安定状態を除去すると共に、温度変化に対する通電の
応答性を向上させようとするものがあり(特公昭53−
34274号公報)、このような温度制御装置は上記a
−Si感光体ドラムや加熱ローラのヒータにも用いるこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに1つの装置に複数の加熱装置が用いられていると、
各々の加熱装置の温度の立上り時間が異なる為、装置全
体の温度の立上り時間は最も遅い加熱装置の立上り時間
により定まり、換言すれば一つの加熱装置の温度の立上
り時間が遅いと装置全体の立上り時間が遅くなってしま
うという問題があった。特に近年においてはクイックス
タートの要請、すなわち温度の立上り時間をできるだけ
短縮させて待ち時間を短縮させようという要請が強まっ
てきており、この要請に反する結果を招くおそれがあ
る。
【0009】そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、予
め設定された加熱装置の通電率を増加させるよう制御す
ることにより、温度の立上り時間の最も遅い加熱装置の
立上り時間を短縮して装置全体の立上り時間を短縮させ
る加熱温度制御装置を提供することを課題とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による加熱温度制御装置は、次のような構成
としたものである。 (1)通電により対象物を加熱する加熱手段と、前記対
象物の温度を検知する温度検知手段と、前記検知温度に
基づいて前記加熱手段の通電率を制御する個別通電率制
御手段とを有する複数の加熱装置と、前記複数の加熱装
置の各々の加熱手段の通電率を検知する複数の通電率検
知手段と、前記複数の通電率検知手段が検知した各々の
通電率を比較して最も温度の立上りが遅れている加熱装
置を判別する通電率比較手段と、前記通電率比較手段が
最も温度の立上りが遅れていると判別した加熱装置の加
熱手段の通電率を増加させるよう前記加熱装置を制御す
る上位通電率制御手段とを備えた。
【0011】(2)前記構成(1)の加熱温度制御装置
において、前記個別通電率制御手段が行う通電率の制御
は、通電のパルス周期が一定でパルス幅を変化させるこ
とにより所定時間当たりの通電量を制御する。
【0012】(3)前記構成(1)の加熱温度制御装置
において、個別通電率制御手段が行う通電率の制御は、
通電のパルス幅が一定でパルス周期を変化させることに
より所定時間当たりの通電量を制御する。
【0013】(4)前記構成(1)の加熱温度制御装置
において、個別通電率制御手段が行う通電率の制御は、
通電のパルス周期及びパルス幅が一定でパルス振幅高さ
を変化させることにより所定時間当たりの通電量を制御
する。
【0014】(5)前記構成(1)ないし(4)のいず
れかの加熱温度制御装置を画像形成装置に適用し、前記
対象物として、アモルファスシリコン感光体ドラムと、
定着用の加熱ローラに適用する。
【0015】(6)前記構成(5)の加熱温度制御装置
において、加熱ローラを加熱する加熱手段としてセラミ
ックヒータを用いる。
【0016】
【作用】
(1)上記手段における構成(1)の加熱温度制御装置
によれば、複数の加熱装置の各々において、加熱手段が
通電により対象物を加熱し、温度検知手段が対象物の温
度を検知し、個別通電率制御手段が対象物の温度に基づ
いて加熱手段の通電率を制御することにより、対象物が
目標温度に達するように、また目標温度に達した後はそ
の目標温度を維持するように加熱手段を制御している。
【0017】このとき、複数の通電率検知手段が上記複
数の加熱装置の各々の加熱手段の通電率を検知してい
る。そして複数の通電率検知手段が検知した各々の通電
率を通電率比較手段が比較し、その結果最も温度の立上
りが遅れている加熱装置を該比較手段が判別する。さら
に、通電率比較手段が最も温度の立上りが遅れていると
判別した加熱装置の加熱手段の通電率を増加させるよ
う、上位通電率制御手段が加熱装置を制御する。
【0018】このように上位通電率制御手段が加熱装置
の加熱手段の通電率を増加させることにより、設定され
ていた温度の立上り速度を増加させて、その温度の立ち
上がりにかかる時間を短縮させることができ、このこと
により装置全体の温度の立上り時間を短縮して待ち時間
を短縮させることができる。
【0019】(2)上記手段における構成(2)ないし
(4)の加熱温度制御装置によれば、通電のパルス幅,
パルス周期,或はパルス振幅高さを変化させることによ
り前記通電率を容易、確実に変化させて上記個別通電率
制御手段による制御を円滑に行うことができる。
【0020】(3)上記手段における構成(5)の加熱
温度制御装置によれば、画像形成装置のアモルファスシ
リコン感光体ドラムと、定着用の加熱ローラの加熱温度
制御に本発明を適用させることができ、これにより画像
形成装置の立上りを速くして画像形成装置が使用可能に
なる迄の待ち時間を短縮することができる。
【0021】(4)上記手段における構成(6)の加熱
温度制御装置によれば、セラミックヒータは温度の立上
り時間が短いので定着用の加熱ローラを非常に短時間で
目標温度に到達させることができ、これと比較して制御
されるアモルファスシリコン感光体ドラムの温度の立上
り時間も短縮させて装置全体の温度の立上り時間の短縮
に寄与することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1ないし図8は、本発明による加熱温度
制御装置の第1実施例を示す図である。
【0023】図1は本発明による加熱温度制御装置が、
a−Si感光体ドラム11を用いたプリンタ装置に適用
された場合について示し、加熱温度制御装置の構成を示
すブロック図である。a−Si感光体ドラム11は前述
のような、“画像流れ”を防止するためにa−Si感光
体ドラム11をヒータにより加熱する方式をとってお
り、このためa−Si感光体ドラム11はドラム用ヒー
タ13(加熱手段)により加熱されるようになってい
る。このドラム用ヒータ13には例えばハロゲンヒータ
が用いられる。
【0024】ドラム用ヒータ13はこれに通電すること
により発熱してa−Si感光体ドラム11を加熱するよ
うになっており、ドラム用ヒータ13への通電はドラム
ヒータ用通電率制御手段15(個別通電率制御手段)に
より、所定時間当たりの通電量を制御されて通電される
ようになっている。
【0025】すなわち、ドラム用ヒータ13により加熱
されてその温度が上昇したa−Si感光体ドラム11の
温度は、ドラム用サーミスタ17(温度検知手段)によ
り検知され、その検知温度はドラムヒータ用通電率制御
手段15に信号出力される。
【0026】そしてドラムヒータ用通電率制御手段15
は、図2に示すような設定テーブルを記憶するドラムヒ
ータ用通電率設定テーブル記録部19を参照して、ドラ
ム用サーミスタ17からの検知温度に対応する通電率を
探し出し、その通電率に基づいて通電させるようドラム
用ヒータ13を制御する。
【0027】この通電率は図2の設定テーブルから分か
るように、温度が上昇するにつれて通電率が低減される
ように設定されており、これにより目標温度を通り越し
てしまうオーバーシュートを防止又は抑制できるように
なっている。また通電率は図3に示すように、周期Lは
一定だがパルス幅がW1,W2と各々異なるようにして
所定時間当たりの通電量が異なるように定められてい
る。
【0028】上記ドラム用ヒータ13,ドラムヒータ用
通電率制御手段15,ドラム用サーミスタ17,及びド
ラムヒータ用通電率設定テーブル記録部19は、全体と
してa−Si感光体ドラム11の加熱装置20を構成し
ている。
【0029】ドラムヒータ用通電率制御手段15が制御
している通電率は、ドラムヒータ用通電率サンプリング
手段21(通電率検知手段)により検知されて、この検
知された通電率は通電率比較手段23に信号出力され
る。
【0030】このときのサンプリング動作は図4に示す
ように、サンプリング(検知)を開始してから時間△T
毎に時間△Tの間サンプリングを行い、第1回サンプリ
ング時には通電時間T1を、第2回サンプリング時
には通電時間T2を、第3回サンプリング時には通電
時間T3を、第4回サンプリング時には通電時間T4
を、という具合に次々と通電率のサンプリングを行って
いく。
【0031】このように各サンプリング時間△Tは、少
なくとも1つのパルス幅(通電時間T1等)を確実に検
知できるように、パルスの周期Lよりも十分大きな長さ
を有している。またサンプリング時間の総計Tsは変数
であり、このTsは時間の経過と共に△Tずつ増えてい
く(Ts=Ts+△T)。
【0032】再び図1において、定着用加熱ローラ31
を加熱する定着用ヒータ33には比較的立上りの速い
(数秒〜10数秒)セラミックヒータが用いられる。定
着用ヒータ33はこれに通電することにより発熱して定
着用加熱ローラ31を加熱するようになっており、定着
用ヒータ33への通電は定着ヒータ用通電率制御手段3
5(個別通電率制御手段)により、所定時間当たりの通
電量を制御されて通電されるようになっている。
【0033】すなわち、定着用ヒータ33により加熱さ
れてその温度が上昇した定着用加熱ローラ31の温度
は、定着用サーミスタ37(温度検知手段)により検知
され、その検知温度は定着ヒータ用通電率制御手段35
に信号出力される。
【0034】そして定着ヒータ用通電率制御手段35
は、図5に示すような設定テーブルを記憶する定着ヒー
タ用通電率設定テーブル記録部39を参照して、定着用
サーミスタ37からの検知温度から通電率を探し出し、
その通電率に基づいてヒータ33に通電させる。
【0035】この通電率は温度が上昇するにつれて低減
されるように設定されており、これにより目標温度を通
り越してしまうオーバーシュートを防止又は抑制できる
ようになっている。また通電率は上記加熱装置20と同
様に、図3に示す、周期Lは一定だがパルス幅がW1,
W2と各々異なるよう、すなわち通電のパルス周期が一
定でパルス幅を変化させることにより所定時間当たりの
通電量を定めた制御を行っている。
【0036】定着ヒータ用通電率制御手段35が制御し
ている通電率は通電率サンプリング手段41(通電率検
知手段)により検知されて、この検知された通電率は通
電率比較手段23に信号出力される。このときのサンプ
リング動作は通電率サンプリング手段21と同様に図4
に基づいて前述したように行われる。
【0037】通電率サンプリング手段21及び通電率サ
ンプリング手段41から、通電率比較手段23に入力さ
れたドラムヒータ用通電率と定着ヒータ用通電率は、通
電率比較手段23により比較されて、通電率比較手段2
3は温度の立上りが遅れているのはドラム用ヒータ13
と定着用ヒータ33との間でどちらの方か判別し、その
結果を上位通電率制御手段44に信号出力する。
【0038】温度の立上りがどちらが遅いかを判断する
には、どちらの通電率(パルス幅)が大きいかを判断す
ることにより行う。すなわち、目標温度に近づくにつれ
て通電率は小さくなっていくよう設定テーブルが設定さ
れている為、通電率が大きい程目標温度から遠ざかって
いることになる。したがって通電率が大きい方が温度の
立上りが遅れていると判断することができる。
【0039】通電率比較手段23が、ドラム用ヒータ1
3の方が温度の立上りが遅れていると判断したときは、
上位通電率制御手段44はその信号に基づいてドラムヒ
ータ用通電率制御手段15に信号出力し、現在の通電率
よりも設定テーブル上1段上(1つ少ない番号)の通電
率に増加させて通電するよう、ドラムヒータ用通電率制
御手段15にドラム用ヒータ13を制御させる。
【0040】通電率比較手段23が定着用ヒータ33の
方が温度の立上りが遅れていると判断したときは、上位
通電率制御手段44はその信号に基づいて定着ヒータ用
通電率制御手段35に信号出力し、現在の通電率よりも
設定テーブル上1段上の通電率に増加させて通電するよ
う、定着ヒータ用通電率制御手段35に定着用ヒータ3
3を制御させる。
【0041】次にこのような加熱温度制御装置の動作に
ついて、図6のフローチャートに基づいて説明する。電
源投入時はサンプリングは行われておらず総計Tsは0
であり(ステップS1)、ドラムヒータ用通電率制御手
段15,定着ヒータ用通電率制御手段35によるドラム
用ヒータ13,定着用ヒータ33の通電制御が開始され
る。このような通電制御が行われると共に、通電率サン
プリング手段21,41によるドラム用ヒータ13,定
着用ヒータ33の通電率のサンプリングが繰返し行われ
(ステップS2)、そのサンプリング毎に次のような動
作が行われる。
【0042】まずドラム用ヒータ13と定着用ヒータ3
3の両方、又はいずれか一方が、ドラムヒータ用通電率
制御手段15又は定着ヒータ用通電率制御手段35に制
御される為の通電が行われていないかが判別され(ステ
ップS3)、YESの場合はステップS2の前に戻って
同じ動作を繰り返す。ステップS3においてNOの場合
は次に、ドラム用ヒータ13及び定着用ヒータ33の両
方が共に通電率が0かが判別され(ステップS4)、Y
ESの場合はステップS2の前に戻って同じ動作を繰り
返す。
【0043】ステップS4においてNOの場合は、ステ
ップS3及びステップS4の両方に該当しないというこ
となので、ドラム用ヒータ13及び定着用ヒータ33の
両方がドラムヒータ用通電率制御手段15及び定着ヒー
タ用通電率制御手段35により通電制御が行われてお
り、かつドラム用ヒータ13及び定着用ヒータ33の両
方が共に通電率が0でないということになる。
【0044】この場合は次に、定着用ヒータ33の通電
率がドラム用ヒータ13の通電率より大きいかが判別さ
れ、YESの場合は定着用加熱ローラ31の温度の立上
りの方がa−Si感光体ドラム11よりも遅れていると
判断され、前述のように上位通電率制御手段44が定着
ヒータ用通電率制御手段35に信号出力して、設定テー
ブルに定める現在の通電率よりも設定テーブル上1段上
の通電率に増加させて通電制御させる(ステップS
6)。
【0045】もしこのような制御を行わない場合には、
図7に示すようなa−Si感光体ドラム11の温度の立
上りを示すグラフR、及び定着用加熱ローラ31の温度
の立上りを示すグラフJのように、各々は時間t0,t1
をかけて立ち上げていたものを、上記のような制御を行
うことにより、図8に示すようなグラフに変えることが
できる。
【0046】すなわち図8において、サンプリングS1
を行ってパルス幅の比較を行い、定着用加熱ローラ31
のパルス幅(J)の方がa−Si感光体ドラム11のパ
ルス幅(R)より大きいので、定着用加熱ローラ31の
方が温度の立上りが遅れていると判断し、パルス幅を設
定テーブル上1段増加させて通電させることにより、図
7のときよりも急勾配で下降して立上り速度を増加させ
ていく。この結果定着用加熱ローラ31の立上り時間
(J)は図7のときのt1よりも短い時間t3(図8)に
短縮されることになる。
【0047】再び図6のフローチャートにおいて、ステ
ップS5においてNOの場合は次に、ドラム用ヒータ1
3の通電率と定着用ヒータ33の通電率は等しいかにつ
いて判断され(ステップS7)、YESのときはステッ
プS2の前に戻って同じ動作を繰り返す。この場合は両
方の温度の立上り時間が同じでどちらも遅れていないと
いうことなので、どちらも立上り時間を短縮させる必要
がなく制御をそのまま続行させる。
【0048】ステップS7においてNOの場合は、定着
用ヒータ33の通電率よりもドラム用ヒータ13の通電
率の方が大きいということなので、a−Si感光体ドラ
ム11の温度の立上りの方が定着用加熱ローラ31より
も遅れていると通電率比較手段23により判断され、今
度は上位通電率制御手段44はドラムヒータ用通電率制
御手段15に信号出力して、設定テーブルに定める現在
の通電率よりも1段上の通電率に増加させて通電制御さ
せる。
【0049】すなわち図8においてサンプリングS2を
行うことにより、今度はa−Si感光体ドラム11のパ
ルス幅(R)の方が定着用加熱ローラ31のパルス幅
(J)より大きいので、a−Si感光体ドラム11の方
が温度の立上りが遅れていると判断し、パルス幅を設定
テーブル上1段増加させて通電させることにより図7の
ときよりも急勾配で下降して立上り速度を増加させてい
く。
【0050】この結果、a−Si感光体ドラム11の温
度の立上り時間(R)は図7のときのt0よりも短い時
間t2に短縮されるため、プリンタ装置全体の立上り時
間はt0からt2に短縮されることになる。
【0051】図9は本発明による加熱温度制御装置の第
2実施例について示す図である。前記第1実施例におい
ては図3に示すように、周期Lは同じでパルス幅をW
1,W2のように変えることにより通電率を変えていた
のに対し、この第2実施例は図9に示すように、パルス
幅はすべてWで一定にしておいて周期をL1,L2,L
3のように変えることにより通電率を変えるようにした
ものである。
【0052】図10は本発明による加熱温度制御装置の
第3実施例について示す図である。前記第1実施例は周
期を一定にしてパルス幅を変え、前記第2実施例はパル
ス幅を一定にして周期を変えることにより通電率を変え
るようにしていたのに対し、この第3実施例は図10に
示すようにパルス幅Wも周期Lも一定にしておき、パル
ス振幅高さをH1,H2のように変えることにより通電
率を変えるようにしたものである。
【0053】なお、上記実施例においては本発明をプリ
ンタ装置内の2つの加熱手段に適用する場合について説
明したが、プリンタ装置以外の画像形成装置に本発明を
適用してもよいのはもちろん、画像形成装置以外の他の
装置に本発明を適用することもでき、さらには3つ以上
の加熱手段を有する装置に本発明を適用することもでき
る。
【0054】また上記実施例においては各ヒータの通電
率を、パルス幅,パルス周期,又はパルス振幅高さを変
えることにより行ったが、他にも所定時間当たりの通電
量を変えることができるものであればどのような手法を
用いてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、加
熱装置の加熱手段の通電率をテーブルに設定されていた
ものより1段増加させるよう制御することにより、テー
ブルに設定されていた温度の立上り速度を増加させて、
その温度の立ち上がりにかかる時間を短縮させることが
でき、このことにより装置全体の立上り時間を短縮して
待ち時間を短縮させることができる。
【0056】また本発明は、大電力ヒータを用いること
なく小電力ヒータを用いて実施することができるので、
装置全体の消費電力が大きくなるのを防止できると共
に、前記オーバーシュートによる大きな温度変化により
静電潜像が不安定となるのを防止して確実な画像形成を
行うことができる。
【0057】また前記第1実施例によれば、画像形成装
置のアモルファスシリコン感光体ドラムと、定着用の加
熱ローラの加熱温度制御に本発明を適用させることがで
き、これにより画像形成装置の温度の立上りを速くして
画像形成装置が使用可能になる迄の待ち時間を短縮する
ことができる。
【0058】また前記第1実施例によれば、セラミック
ヒータは温度の立上り時間が短いので定着用の加熱ロー
ラを非常に短時間で目標温度に到達させることができ、
これと比較して制御されるアモルファスシリコン感光体
ドラムの温度の立上り時間も短縮させて、装置全体の温
度の立上り時間の短縮に寄与することができる。
【0059】さらに前記第1実施例ないし第3実施例に
よれば、通電のパルス幅,パルス周期,或はパルス振幅
高さを変化させることにより、前記通電率を容易、確実
に変化させて上記個別通電率制御手段による制御を円滑
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による加熱温度制御装置の第1実施例を
示す構成ブロック図である。
【図2】ドラム用ヒータ13の通電率を設定したテーブ
ルを示す図である。
【図3】ヒータ用通電率を通電時のパルス幅で示す波形
図であり、図3(a)はパルス周期Lに対してパルス幅
がW1の通電率を示す波形図、図3(b)はパルス幅が
図3(a)のW1より小さいW2の通電率を示す波形図
である。
【図4】通電率サンプリング手段によるサンプリング動
作時におけるタイムチャートである。
【図5】定着用ヒータ33の通電率を設定したテーブル
を示す図である。
【図6】本発明による加熱温度制御装置の実施例の動作
手順を示すフローチャートである。
【図7】ドラムヒータ用通電率制御手段15,定着ヒー
タ用通電率制御手段35による制御動作だけが行われて
上位通電率制御手段44による制御動作が行われないと
仮定した場合のa−Si感光体ドラム11の立上り状態
を示すグラフRと定着用加熱ローラ31の立上り状態を
示すグラフJを示す図である。
【図8】ドラムヒータ用通電率制御手段15,定着ヒー
タ用通電率制御手段35と共に上位通電率制御手段44
も制御動作を行った本発明の実施例におけるa−Si感
光体ドラム11の立上り状態を示すグラフRと定着用加
熱ローラ31の立上り状態を示すグラフJを示す図であ
る。
【図9】本発明による加熱温度制御装置の第2実施例に
係るヒータの通電率を示すパルス波形図であり、図9
(a)は周期L1のパルス波形図、図9(b)は周期L
2のパルス波形図、そして図9(c)は周期L3のパル
ス波形図である。
【図10】本発明による加熱温度制御装置の第3実施例
に係るヒータの通電率を示すパルス波形図であり、図1
0(a)はパルス振幅高さH1のパルス波形図、図10
(b)はパルス振幅高さH2のパルス波形図である。
【符号の説明】
11 a−Si感光体ドラム 13 ドラム用ヒータ 15 ドラムヒータ用通電率制御手段 17 ドラム用サーミスタ 19 ドラムヒータ用通電率設定テーブル記録部 20,40 加熱装置 21 ドラムヒータ用通電率サンプリング手段 23 通電率比較手段 31 定着用加熱ローラ 33 定着用ヒータ 35 定着ヒータ用通電率制御手段 37 定着用サーミスタ 39 定着ヒータ用通電率設定テーブル記録部 41 定着ヒータ用通電率サンプリング手段 44 上位通電率制御手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/20 109 21/20 H05B 3/00 310 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により対象物を加熱する加熱手段
    と、前記対象物の温度を検知する温度検知手段と、前記
    検知温度に基づいて前記加熱手段の通電率を制御する個
    別通電率制御手段とを有する複数の加熱装置と、 前記複数の加熱装置の各々の加熱手段の通電率を検知す
    る複数の通電率検知手段と、 前記複数の通電率検知手段が検知した各々の通電率を比
    較して最も温度の立上りが遅れている加熱装置を判別す
    る通電率比較手段と、 前記通電率比較手段が最も温度の立上りが遅れていると
    判別した加熱装置の加熱手段の通電率を増加させるよう
    前記加熱装置を制御する上位通電率制御手段と、 を備えたことを特徴とする加熱温度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱温度制御装置を画像形成装置に
    適用し、前記対象物として、アモルファスシリコン感光
    体ドラムと、定着用の加熱ローラに適用することを特徴
    とする請求項1に記載の加熱温度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱ローラを加熱する加熱手段とし
    てセラミックヒータを用いることを特徴とする請求項2
    に記載の加熱温度制御装置。
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