JPH0846248A - 熱電素子及びその製造方法 - Google Patents
熱電素子及びその製造方法Info
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- JPH0846248A JPH0846248A JP6178990A JP17899094A JPH0846248A JP H0846248 A JPH0846248 A JP H0846248A JP 6178990 A JP6178990 A JP 6178990A JP 17899094 A JP17899094 A JP 17899094A JP H0846248 A JPH0846248 A JP H0846248A
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- Japan
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- thermoelectric element
- heat
- substrate
- thermoelectric
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱電素子の絶縁基板は熱伝導率が悪いため、
放熱効率及び吸熱効率が悪くなる。そこで絶縁基板の熱
伝導率を良くし、放熱効率及び吸熱効率が向上する方法
を提供する。 【構成】 基板に表面が絶縁化されているシリコンを用
いる。また、熱電素子の絶縁基板において、絶縁基板を
機械的、もしくは化学的エッチングにより溝状に加工す
ることにより表面積を大きくする。 【効果】 熱電素子の絶縁基板を機械的、もしくは化学
的エッチングにより溝状に加工を施すことにより、絶縁
基板の放熱部分及び吸熱部分の表面積が大きくなるた
め、放熱効率及び吸熱効率が良くなるので、絶縁基板が
放熱板及び吸熱板を兼ねることができる。また、別に放
熱板を取り付ける場合には、この溝を利用することによ
り、取付性が良くなるとともに熱接触が良くなるので素
子の性能が上がる。
放熱効率及び吸熱効率が悪くなる。そこで絶縁基板の熱
伝導率を良くし、放熱効率及び吸熱効率が向上する方法
を提供する。 【構成】 基板に表面が絶縁化されているシリコンを用
いる。また、熱電素子の絶縁基板において、絶縁基板を
機械的、もしくは化学的エッチングにより溝状に加工す
ることにより表面積を大きくする。 【効果】 熱電素子の絶縁基板を機械的、もしくは化学
的エッチングにより溝状に加工を施すことにより、絶縁
基板の放熱部分及び吸熱部分の表面積が大きくなるた
め、放熱効率及び吸熱効率が良くなるので、絶縁基板が
放熱板及び吸熱板を兼ねることができる。また、別に放
熱板を取り付ける場合には、この溝を利用することによ
り、取付性が良くなるとともに熱接触が良くなるので素
子の性能が上がる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度差による発電、も
しくは直流電流を流す事により発熱、冷却が起こる熱電
素子に関する。
しくは直流電流を流す事により発熱、冷却が起こる熱電
素子に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の熱電素子とそれに取り
付けた放熱板の断面を概念的に示す構造図である。熱電
素子はpn接合を形成するための金属電極1003をパ
ターニングしてある絶縁性セラミックス基板1004で
n型熱電材料1001とp型熱電材料1002が挟まれ
た構造をしている。さらに吸熱の効果をあげることによ
り素子としての性能を高めるため、その外側に放熱板1
005と吸熱板1006がシリコングリースなどにより
接着されている。熱電素子はpn接合間に温度差が生じ
ると、ゼーベック効果により起電力が生じ発電が起こ
り、電源として利用することができる。またこの熱電素
子に直流電流を流すとペルチェ効果によりpn接合間に
温度差が生じるので冷却装置や加熱装置として利用する
ことができる。
付けた放熱板の断面を概念的に示す構造図である。熱電
素子はpn接合を形成するための金属電極1003をパ
ターニングしてある絶縁性セラミックス基板1004で
n型熱電材料1001とp型熱電材料1002が挟まれ
た構造をしている。さらに吸熱の効果をあげることによ
り素子としての性能を高めるため、その外側に放熱板1
005と吸熱板1006がシリコングリースなどにより
接着されている。熱電素子はpn接合間に温度差が生じ
ると、ゼーベック効果により起電力が生じ発電が起こ
り、電源として利用することができる。またこの熱電素
子に直流電流を流すとペルチェ効果によりpn接合間に
温度差が生じるので冷却装置や加熱装置として利用する
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱電材料を保
持する絶縁基板として最もよく使われるアルミナは熱伝
導率が30W/m・K以下と悪く、放熱及び吸熱の効率
が悪くなってしまう。また熱伝導率が高い窒化アルミニ
ウムを基板材料として用いられることも考えられるが、
耐久性、コスト面で実用化が十分ではなかった。一方ア
ルミナのようなセラミックスは加工性が悪いため基板で
の吸放熱を促進するような構造を有していなかった。そ
のため熱電素子の基板は平坦な基板で構成されており、
フィン付きのアルミや銅製の放熱板及び吸熱板に取り付
けられていた。しかしながら熱電素子の基板は平坦であ
るためアルミや銅製のフィン付きの放熱板及び吸熱板に
取り付ける場合、放熱板や吸熱板との接合面での熱接触
が悪くなってしまう。また、熱電素子の基板をアルミや
銅製のフィン付きの放熱板および吸熱板に取り付ける場
合、高熱伝導性のシリコングリースなどを用いて接着す
るが、接着時におけるアライメントが難しく、さらに接
着後に熱電素子と放熱板との相対位置ずれてしまうとい
う問題があった。
持する絶縁基板として最もよく使われるアルミナは熱伝
導率が30W/m・K以下と悪く、放熱及び吸熱の効率
が悪くなってしまう。また熱伝導率が高い窒化アルミニ
ウムを基板材料として用いられることも考えられるが、
耐久性、コスト面で実用化が十分ではなかった。一方ア
ルミナのようなセラミックスは加工性が悪いため基板で
の吸放熱を促進するような構造を有していなかった。そ
のため熱電素子の基板は平坦な基板で構成されており、
フィン付きのアルミや銅製の放熱板及び吸熱板に取り付
けられていた。しかしながら熱電素子の基板は平坦であ
るためアルミや銅製のフィン付きの放熱板及び吸熱板に
取り付ける場合、放熱板や吸熱板との接合面での熱接触
が悪くなってしまう。また、熱電素子の基板をアルミや
銅製のフィン付きの放熱板および吸熱板に取り付ける場
合、高熱伝導性のシリコングリースなどを用いて接着す
るが、接着時におけるアライメントが難しく、さらに接
着後に熱電素子と放熱板との相対位置ずれてしまうとい
う問題があった。
【0004】そこで本発明は、吸放熱機能を具備した基
板からなる熱電素子を提供するとともに、吸放熱板を取
り付ける場合においても、接着時のアライメントを簡便
にし、接合後のずれを無くし、放熱及び吸熱の効率を向
上した熱電素子とその製造方法を提供することを目的と
する。
板からなる熱電素子を提供するとともに、吸放熱板を取
り付ける場合においても、接着時のアライメントを簡便
にし、接合後のずれを無くし、放熱及び吸熱の効率を向
上した熱電素子とその製造方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、絶縁性を有する酸化膜などを形成するこ
とにより表面が絶縁化されたシリコンを絶縁基板として
使用し、放熱面あるいは吸熱面となるべき(以下吸熱面
と放熱面は、ペルチェ効果では電流の流れる方向で逆転
する。また、ペルチェ効果では高温側を放熱板とよぶが
ゼーベック効果では概念的に高温側は吸熱面となる。し
たがって説明を簡単にするため、これらの面を熱電素子
の外側の面と呼ぶ。また、放熱する吸熱板についても両
者を共に放熱板と呼ぶ)両面または片面に溝加工を施し
熱電素子として組み上げる。
に、本発明は、絶縁性を有する酸化膜などを形成するこ
とにより表面が絶縁化されたシリコンを絶縁基板として
使用し、放熱面あるいは吸熱面となるべき(以下吸熱面
と放熱面は、ペルチェ効果では電流の流れる方向で逆転
する。また、ペルチェ効果では高温側を放熱板とよぶが
ゼーベック効果では概念的に高温側は吸熱面となる。し
たがって説明を簡単にするため、これらの面を熱電素子
の外側の面と呼ぶ。また、放熱する吸熱板についても両
者を共に放熱板と呼ぶ)両面または片面に溝加工を施し
熱電素子として組み上げる。
【0006】一方熱電素子に取り付ける放熱板および吸
熱板の熱電素子と接合する面にも溝加工を施しておき、
溝を介して基板と放熱板及び吸熱板を接合する。なお、
シリコンの溝加工は機械加工以外に化学的エッチングに
よる方法があげられる。
熱板の熱電素子と接合する面にも溝加工を施しておき、
溝を介して基板と放熱板及び吸熱板を接合する。なお、
シリコンの溝加工は機械加工以外に化学的エッチングに
よる方法があげられる。
【0007】
【作用】シリコンの熱伝導率は室温で約80W/m・K
程度でありアルミナに比べ優れている。また熱電素子の
基板の外側の面に溝加工を行う事により表面積を増す事
ができ吸放熱の効率が高ま。したがって基板が放熱板を
兼ねる構造となるため熱電素子としての性能が上がる。
程度でありアルミナに比べ優れている。また熱電素子の
基板の外側の面に溝加工を行う事により表面積を増す事
ができ吸放熱の効率が高ま。したがって基板が放熱板を
兼ねる構造となるため熱電素子としての性能が上がる。
【0008】また、より効率を上げることを目的として
熱電素子に放熱板を取り付ける場合には、熱電素子に取
り付けられる放熱板にも溝加工を行い、これらの溝を利
用して接合する事により熱電素子と放熱板との熱接触を
良くすることができるので効率をあげることができる。
さらに、シリコンの溝加工方法として化学的エッチング
法を用いる事により、加工精度を高めることができる。
熱電素子に放熱板を取り付ける場合には、熱電素子に取
り付けられる放熱板にも溝加工を行い、これらの溝を利
用して接合する事により熱電素子と放熱板との熱接触を
良くすることができるので効率をあげることができる。
さらに、シリコンの溝加工方法として化学的エッチング
法を用いる事により、加工精度を高めることができる。
【0009】
[実施例1]次に、本発明の一実施例について図1、図
2、図3を参照にして説明する。本実施例では、小温度
差発電用熱電素子を一例として説明する。図1は小温度
差発電用熱電素子の断面を示す構造図である。絶縁基板
として酸化膜を成膜しその上にクロムと金の2層からな
る金属電極103が形成された厚さ0.5mmのSiウ
エハ104,105がビスマス・テルル系化合物である
n型熱電材料101とp型熱電材料102を上下から挟
み、Siウエハ自身が放熱板104の役割をする構造と
なっている。図2は小温度差発電用熱電素子の基板を製
作するための製造プロセスの概要を示した図である。本
実施例では基板として(110)面単結晶Siウエハ2
01を使用し異方性エッチングを利用て加工した。この
結晶面が表面にでている単結晶シリコンでは、以下に述
べるエッチング方法によると、いわゆる異方性エッチン
グが起こり、エッチング断面は矩形形状となる。
2、図3を参照にして説明する。本実施例では、小温度
差発電用熱電素子を一例として説明する。図1は小温度
差発電用熱電素子の断面を示す構造図である。絶縁基板
として酸化膜を成膜しその上にクロムと金の2層からな
る金属電極103が形成された厚さ0.5mmのSiウ
エハ104,105がビスマス・テルル系化合物である
n型熱電材料101とp型熱電材料102を上下から挟
み、Siウエハ自身が放熱板104の役割をする構造と
なっている。図2は小温度差発電用熱電素子の基板を製
作するための製造プロセスの概要を示した図である。本
実施例では基板として(110)面単結晶Siウエハ2
01を使用し異方性エッチングを利用て加工した。この
結晶面が表面にでている単結晶シリコンでは、以下に述
べるエッチング方法によると、いわゆる異方性エッチン
グが起こり、エッチング断面は矩形形状となる。
【0010】図2(a)のSiウエハの両面を図2
(b)のように熱酸化し、SiO2 を1000Å成膜す
ることにより絶縁層を形成する。次に図2(c)のよう
に、前記SiO2 層の上にSiのエッチングマスクとし
てLPCVD法によりSi3 N4を1000Å成膜す
る。次に図2(d)のように溝加工する面のSi3 N4
をフォトリソグラフィとドライエッチングをして次の工
程で使用する開口部の幅0.21mm、ピッチ0.5m
mの溝をエッチングマスクとしてパターニングする。次
に図2(e)のようにSiO2 膜をHF系エッチング液
でエッチングする。次に図2(f)のようにKOH水溶
液で異方性エッチングする。次に図2(g)のようにS
i3 N4 をリン酸系エッチング液でエッチングする。以
上の工程(b)ー(g)で、基板として絶縁層をもった
Siウエハを幅0.23mmで、ピッチ0.5mm深さ
0.4mmの溝状に加工された基板が形成される。なお
窒化膜除去工程(g)はかならずしも必要としないが、
後工程に熱を加える工程があるので窒化膜にクラックな
どがはいる可能性があるのでこの工程を加えたほうが好
ましい。
(b)のように熱酸化し、SiO2 を1000Å成膜す
ることにより絶縁層を形成する。次に図2(c)のよう
に、前記SiO2 層の上にSiのエッチングマスクとし
てLPCVD法によりSi3 N4を1000Å成膜す
る。次に図2(d)のように溝加工する面のSi3 N4
をフォトリソグラフィとドライエッチングをして次の工
程で使用する開口部の幅0.21mm、ピッチ0.5m
mの溝をエッチングマスクとしてパターニングする。次
に図2(e)のようにSiO2 膜をHF系エッチング液
でエッチングする。次に図2(f)のようにKOH水溶
液で異方性エッチングする。次に図2(g)のようにS
i3 N4 をリン酸系エッチング液でエッチングする。以
上の工程(b)ー(g)で、基板として絶縁層をもった
Siウエハを幅0.23mmで、ピッチ0.5mm深さ
0.4mmの溝状に加工された基板が形成される。なお
窒化膜除去工程(g)はかならずしも必要としないが、
後工程に熱を加える工程があるので窒化膜にクラックな
どがはいる可能性があるのでこの工程を加えたほうが好
ましい。
【0011】図3はこの熱電素子を製作するための製造
プロセスの概要を示した工程図である。図3に示したよ
うにこの製造プロセスは大きく分けて5つの工程から構
成されている。これを図3を用いて順に追って説明す
る。まず、バンプ形成工程(a)では厚さ500μmの
各々p型及びn型の板状ビスマス・テルル系焼結熱電材
料301(以下、板状材料のことをウエハと呼ぶ)の両
面に50μmの厚さのフォトレジストを塗布する。この
フォトレジストをフォトリソグラフィー法により、開口
径90μm円形の窓を所望のパターンとなるように形成
する。ここでいう所望のパターンとは、p型熱電材料ウ
エハーでは、p型熱電材料チップの配置と一致するよう
な位置に円形開口窓を開けると言う意味である。n型熱
電材料ウエハでも同様である。この開口窓部電気めっき
法により、先ず40μmのニッケルめっきを施し、いわ
ゆるニッケルバンプを形成する。次にはんだめっきをを
行いニッケルバンプの上にはんだ層を30μmを形成す
る。なお、はんだめっきは錫と鉛の比が6:4となるよ
うにおこなった。つぎに、フォトレジストを剥離し、ロ
ジン系フラックスをはんだめっき層に塗布し230℃で
リフロー処理をおこなったところ直径約100μmのは
んだバンプ302を熱電材料ウエハの両面に形成するこ
とができた。
プロセスの概要を示した工程図である。図3に示したよ
うにこの製造プロセスは大きく分けて5つの工程から構
成されている。これを図3を用いて順に追って説明す
る。まず、バンプ形成工程(a)では厚さ500μmの
各々p型及びn型の板状ビスマス・テルル系焼結熱電材
料301(以下、板状材料のことをウエハと呼ぶ)の両
面に50μmの厚さのフォトレジストを塗布する。この
フォトレジストをフォトリソグラフィー法により、開口
径90μm円形の窓を所望のパターンとなるように形成
する。ここでいう所望のパターンとは、p型熱電材料ウ
エハーでは、p型熱電材料チップの配置と一致するよう
な位置に円形開口窓を開けると言う意味である。n型熱
電材料ウエハでも同様である。この開口窓部電気めっき
法により、先ず40μmのニッケルめっきを施し、いわ
ゆるニッケルバンプを形成する。次にはんだめっきをを
行いニッケルバンプの上にはんだ層を30μmを形成す
る。なお、はんだめっきは錫と鉛の比が6:4となるよ
うにおこなった。つぎに、フォトレジストを剥離し、ロ
ジン系フラックスをはんだめっき層に塗布し230℃で
リフロー処理をおこなったところ直径約100μmのは
んだバンプ302を熱電材料ウエハの両面に形成するこ
とができた。
【0012】電極配線工程(b)では図2で示した工程
により作製したシリコン基板を用い、基板303上にス
パッタ法により、クロム、金をそれぞれ1000Å成膜
し、必要とする電極配線パターン304となるようにフ
ォトリソグラフィーにより作製する。
により作製したシリコン基板を用い、基板303上にス
パッタ法により、クロム、金をそれぞれ1000Å成膜
し、必要とする電極配線パターン304となるようにフ
ォトリソグラフィーにより作製する。
【0013】接合工程(c)は、はんだバンプが形成さ
れている熱電材料ウエハと電極配線パターンが形成され
ている基板303の位置合わせをはんだバンプ302と
電極配線304との位置合わせで行い、はんだを溶融さ
せ、熱電材料ウエハ301と基板を接合する。この場合
p型熱電材料ウエハは上部基板、n型熱電材料は下部基
板へ接合した(上部、下部の概念は便宜的なもので熱電
素子には上下はない。)。
れている熱電材料ウエハと電極配線パターンが形成され
ている基板303の位置合わせをはんだバンプ302と
電極配線304との位置合わせで行い、はんだを溶融さ
せ、熱電材料ウエハ301と基板を接合する。この場合
p型熱電材料ウエハは上部基板、n型熱電材料は下部基
板へ接合した(上部、下部の概念は便宜的なもので熱電
素子には上下はない。)。
【0014】切断工程(d)とは、基板に接合されたウ
エハ状の熱電材料を熱電材料だけ切断することにより、
熱電材料チップ305として接合された状態を作る工程
である。本実施例では、シリコン半導体などの切断で使
用するダイシングソーを用いて行った。刃は刃厚200
μmのものをもちいた。この刃厚は、本実施例では上述
のように、チップの大きさが一辺100μmであり、最
近接同種型チップ間距離が200μm(中心間距離では
300μm)、最近接異種型チップ間距離70μm(中
心間距離では210μm)としている。このため、一方
の型の熱電材料の大きさが100μmとなるようにし、
かつ、異種の型のチップを後の組立工程ですき間に合わ
込む為のすき間を作るために、この厚さの刃を選定し
た。切断の位置は、はんだバンプ間の中央で行い熱電材
料のみを切断するように刃の基板303からの高さを設
定した。すなわち回転刃の先端がニッケルバンプとはん
だバンプで出来る熱電材料ウエハ301と基板303と
の隙間にくるように設定した。ダイシングソーの刃で縦
横に切断することにより、各型について125本の熱電
材料チップ305の柱を形成することが出来た。
エハ状の熱電材料を熱電材料だけ切断することにより、
熱電材料チップ305として接合された状態を作る工程
である。本実施例では、シリコン半導体などの切断で使
用するダイシングソーを用いて行った。刃は刃厚200
μmのものをもちいた。この刃厚は、本実施例では上述
のように、チップの大きさが一辺100μmであり、最
近接同種型チップ間距離が200μm(中心間距離では
300μm)、最近接異種型チップ間距離70μm(中
心間距離では210μm)としている。このため、一方
の型の熱電材料の大きさが100μmとなるようにし、
かつ、異種の型のチップを後の組立工程ですき間に合わ
込む為のすき間を作るために、この厚さの刃を選定し
た。切断の位置は、はんだバンプ間の中央で行い熱電材
料のみを切断するように刃の基板303からの高さを設
定した。すなわち回転刃の先端がニッケルバンプとはん
だバンプで出来る熱電材料ウエハ301と基板303と
の隙間にくるように設定した。ダイシングソーの刃で縦
横に切断することにより、各型について125本の熱電
材料チップ305の柱を形成することが出来た。
【0015】組立工程(e)では、上記(a)〜(d)
のようにしてできたp型熱電材料チップ305の柱が形
成されている「上部」基板とn型熱電材料チップ305
の柱が形成されている「下部」基板とを向かい合わせ、
柱の先端のはんだバンプが接合されるべき他方の基板の
電極配線に位置合わせした後、加熱することによりはん
だを溶融し、接合をおこなった。この後入出力電極にリ
ード線を接続し125対のpn接合を有する熱電素子が
完成した。
のようにしてできたp型熱電材料チップ305の柱が形
成されている「上部」基板とn型熱電材料チップ305
の柱が形成されている「下部」基板とを向かい合わせ、
柱の先端のはんだバンプが接合されるべき他方の基板の
電極配線に位置合わせした後、加熱することによりはん
だを溶融し、接合をおこなった。この後入出力電極にリ
ード線を接続し125対のpn接合を有する熱電素子が
完成した。
【0016】以上の工程により放熱板と吸熱板を兼ねた
基板から構成される熱電素子を作ることができた。本実
施例での熱電素子の発電性能を調べるため上記の125
対の熱電素子を12個直列に配線し(1500対)、熱
電素子の放熱板と吸熱板の外側で温度差が3℃で、負荷
抵抗が100Ωでの出力は1.7V、850μAになっ
た。
基板から構成される熱電素子を作ることができた。本実
施例での熱電素子の発電性能を調べるため上記の125
対の熱電素子を12個直列に配線し(1500対)、熱
電素子の放熱板と吸熱板の外側で温度差が3℃で、負荷
抵抗が100Ωでの出力は1.7V、850μAになっ
た。
【0017】一方同じ素子数の従来構造のアルミナ基板
を用いた熱電素子では、同条件での出力が1.3V、6
50μAになった。また、従来構造のシリコン基板を用
いて作製した熱電素子では1.5V、750μAであ
り、シリコンを基板にして作製した熱電素子が優れた性
能を有していることがわかった。さらに外側に溝加工を
施したものは格段に優れた性能を有していること実証さ
れた。
を用いた熱電素子では、同条件での出力が1.3V、6
50μAになった。また、従来構造のシリコン基板を用
いて作製した熱電素子では1.5V、750μAであ
り、シリコンを基板にして作製した熱電素子が優れた性
能を有していることがわかった。さらに外側に溝加工を
施したものは格段に優れた性能を有していること実証さ
れた。
【0018】なお、本実施例で作製した熱電素子の出力
は時計のような携帯機器、あるいは集積回路を動作させ
るのに十分な出力である。すなわち、体温と外気温を利
用した発電装置として、これらの機器を動作することが
可能である。 [実施例2]次に、本発明の他の一実施例について図
4、図5を参照して説明する。本実施例では、小温度差
発電用電源の熱電素子を例として説明する。図4は小温
度差発電用電源の熱電素子の断面を示す構造図である。
酸化膜を成膜し表面を絶縁化したSiウエハ上に金属電
極403としてクロムと金を成膜しパターニングしたS
iウエハ404によりビスマス・テルル系化合物である
n型熱電材料401とp型熱電材料402を上下から挟
み、その上下にアルミニウム製の放熱板405と吸熱板
406を設置する構造となっている。
は時計のような携帯機器、あるいは集積回路を動作させ
るのに十分な出力である。すなわち、体温と外気温を利
用した発電装置として、これらの機器を動作することが
可能である。 [実施例2]次に、本発明の他の一実施例について図
4、図5を参照して説明する。本実施例では、小温度差
発電用電源の熱電素子を例として説明する。図4は小温
度差発電用電源の熱電素子の断面を示す構造図である。
酸化膜を成膜し表面を絶縁化したSiウエハ上に金属電
極403としてクロムと金を成膜しパターニングしたS
iウエハ404によりビスマス・テルル系化合物である
n型熱電材料401とp型熱電材料402を上下から挟
み、その上下にアルミニウム製の放熱板405と吸熱板
406を設置する構造となっている。
【0019】図5はこの熱電素子を製作するための製造
プロセスの概要を示した図である。図5に示したように
この製造プロセスは大きく分けて5つの工程から構成さ
れている。これを順を追って説明する。まず、バンプ形
成工程(a)では厚さ500μmの各々p型及びn型の
板状ビスマス・テルル系焼結熱電材料501の両面に5
0μmの厚さのフォトレジストを塗布する。このフォト
レジストをフォトリソグラフィー法により、開口径90
μm円形の窓を所望のパターンとなるように形成する。
ここでいう所望のパターンとは、p型熱電材料ウエハー
では、基板上でのp型熱電材料チップの配置と一致する
ような位置に円形開口窓を開けると言う意味である。n
型熱電材料ウエハでも同様である。この開口窓部電気め
っき法により、先ず40μmのニッケルめっきを施し、
いわゆるニッケルバンプを形成する。次にはんだめっき
を行いニッケルバンプの上にはんだ層を30μm形成し
た。なお、はんだめっきは錫と鉛の比が6:4となるよ
うにおこなった。つぎに、フォトレジストを剥離し、ロ
ジン系フラックスをはんだめっき層に塗布し230℃で
リフロー処理をおこなったところ直径約100μmのは
んだバンプを熱電材料ウエハの両面に形成することがで
きた。
プロセスの概要を示した図である。図5に示したように
この製造プロセスは大きく分けて5つの工程から構成さ
れている。これを順を追って説明する。まず、バンプ形
成工程(a)では厚さ500μmの各々p型及びn型の
板状ビスマス・テルル系焼結熱電材料501の両面に5
0μmの厚さのフォトレジストを塗布する。このフォト
レジストをフォトリソグラフィー法により、開口径90
μm円形の窓を所望のパターンとなるように形成する。
ここでいう所望のパターンとは、p型熱電材料ウエハー
では、基板上でのp型熱電材料チップの配置と一致する
ような位置に円形開口窓を開けると言う意味である。n
型熱電材料ウエハでも同様である。この開口窓部電気め
っき法により、先ず40μmのニッケルめっきを施し、
いわゆるニッケルバンプを形成する。次にはんだめっき
を行いニッケルバンプの上にはんだ層を30μm形成し
た。なお、はんだめっきは錫と鉛の比が6:4となるよ
うにおこなった。つぎに、フォトレジストを剥離し、ロ
ジン系フラックスをはんだめっき層に塗布し230℃で
リフロー処理をおこなったところ直径約100μmのは
んだバンプを熱電材料ウエハの両面に形成することがで
きた。
【0020】電極配線工程(b)ではあらかじめシリコ
ン基板に幅0.23mmで、ピッチ1.0mm、深さ
0.3mmの溝を機械的に加工した基板を用い、シリコ
ン基板503上にスパッタ法により、Cr、Auをそれ
ぞれ1000Å成膜し、電極配線パターンとなるように
上部及び下部基板上にそれぞれエッチングする事により
基板を作製する。
ン基板に幅0.23mmで、ピッチ1.0mm、深さ
0.3mmの溝を機械的に加工した基板を用い、シリコ
ン基板503上にスパッタ法により、Cr、Auをそれ
ぞれ1000Å成膜し、電極配線パターンとなるように
上部及び下部基板上にそれぞれエッチングする事により
基板を作製する。
【0021】接合工程(c)は、はんだバンプが形成さ
れている熱電材料ウエハと電極配線パターンが形成され
ている基板503の位置合わせをはんだバンプ502と
電極配線との位置合わせで行い、はんだを溶融させ、熱
電材料ウエハ501と基板を接合する。この場合p型熱
電材料ウエハは上部基板、n型熱電材料は下部基板へ接
合した(上部、下部の概念は前記の如く便宜的なもので
熱電素子には上下はない。)。
れている熱電材料ウエハと電極配線パターンが形成され
ている基板503の位置合わせをはんだバンプ502と
電極配線との位置合わせで行い、はんだを溶融させ、熱
電材料ウエハ501と基板を接合する。この場合p型熱
電材料ウエハは上部基板、n型熱電材料は下部基板へ接
合した(上部、下部の概念は前記の如く便宜的なもので
熱電素子には上下はない。)。
【0022】切断工程(d)は、基板に接合されたウエ
ハ状の熱電材料を熱電材料だけ切断することにより、熱
電材料チップ505として接合された状態を作る工程で
ある。本実施例では、シリコン半導体などの切断で使用
するダイシングソーを用いて行った。刃は刃厚200μ
mのものをもちいた。この刃厚は、本実施例では上述の
用に、チップの大きさが一辺100μmであり、最近接
同種型チップ間距離が200μm(中心間距離では30
0μm)、最近接異種型チップ間距離70μm(中心間
距離では210μm)としている。このため、一方の型
の熱電材料の大きさが100μmとなるようにし、か
つ、異種の型のチップを後の組立工程ですき間に合わ込
む為のすき間を作るために、この厚さの刃を選定した。
切断の位置は、はんだバンプ間の中央で行い熱電材料の
みを切断するように刃の基板503からの高さを設定し
た。すなわち回転刃の先端がニッケルバンプとはんだバ
ンプで出来る熱電材料ウエハ501と基板503との隙
間にくるように設定した。ダイシングソーの刃で縦横に
切断することにより、各型について125本の熱電材料
チップ505の柱を形成することが出来た。
ハ状の熱電材料を熱電材料だけ切断することにより、熱
電材料チップ505として接合された状態を作る工程で
ある。本実施例では、シリコン半導体などの切断で使用
するダイシングソーを用いて行った。刃は刃厚200μ
mのものをもちいた。この刃厚は、本実施例では上述の
用に、チップの大きさが一辺100μmであり、最近接
同種型チップ間距離が200μm(中心間距離では30
0μm)、最近接異種型チップ間距離70μm(中心間
距離では210μm)としている。このため、一方の型
の熱電材料の大きさが100μmとなるようにし、か
つ、異種の型のチップを後の組立工程ですき間に合わ込
む為のすき間を作るために、この厚さの刃を選定した。
切断の位置は、はんだバンプ間の中央で行い熱電材料の
みを切断するように刃の基板503からの高さを設定し
た。すなわち回転刃の先端がニッケルバンプとはんだバ
ンプで出来る熱電材料ウエハ501と基板503との隙
間にくるように設定した。ダイシングソーの刃で縦横に
切断することにより、各型について125本の熱電材料
チップ505の柱を形成することが出来た。
【0023】組立工程(e)では、最後にこのようにし
てできた各々p型及びn型熱電材料チップ505の柱が
形成されている基板を向かい合わせ、柱の先端のはんだ
バンプを接合されるべき他方の基板の電極配線に位置合
わせした後、加熱することによりはんだを溶融し、接合
をおこなった。この後入出力電極にリード線を接続し実
施例1と同じ熱電素子が完成した。
てできた各々p型及びn型熱電材料チップ505の柱が
形成されている基板を向かい合わせ、柱の先端のはんだ
バンプを接合されるべき他方の基板の電極配線に位置合
わせした後、加熱することによりはんだを溶融し、接合
をおこなった。この後入出力電極にリード線を接続し実
施例1と同じ熱電素子が完成した。
【0024】本実施例の熱電素子と放熱板の接合は、熱
電素子と放熱板を溝を介してシリコングリースを用いて
接合する事により図5に示す構造の熱電素子を作製し
た。一方放熱板は、熱電素子との接合面に幅0.77m
mで、ピッチ1.0mm、深さ0.3mmの溝を機械加
工により作製したフィン付きのアルミニウムとした。本
実施例での熱電素子の発電性能を調べるため上記の12
5対の熱電素子を12個直列に配線し(1500対)、
熱電素子の放熱板と吸熱板の外側で温度差が3℃で、負
荷抵抗が100Ωの時の出力は1.8V、900μAに
なった。一方同じ素子数の従来構造のアルミナ基板を用
いた熱電素子では1.4V、700μAであった。
電素子と放熱板を溝を介してシリコングリースを用いて
接合する事により図5に示す構造の熱電素子を作製し
た。一方放熱板は、熱電素子との接合面に幅0.77m
mで、ピッチ1.0mm、深さ0.3mmの溝を機械加
工により作製したフィン付きのアルミニウムとした。本
実施例での熱電素子の発電性能を調べるため上記の12
5対の熱電素子を12個直列に配線し(1500対)、
熱電素子の放熱板と吸熱板の外側で温度差が3℃で、負
荷抵抗が100Ωの時の出力は1.8V、900μAに
なった。一方同じ素子数の従来構造のアルミナ基板を用
いた熱電素子では1.4V、700μAであった。
【0025】本実施例での熱電素子の出力は時計のよう
な携帯機器、あるいは集積回路を動作するのに十分な出
力である。 [実施例3]次に、本発明のさらに他の一実施例につい
て図6、図7、図8を参照にして説明する。本実施例で
は、本発明の熱電素子を自動車用保冷庫の冷却装置とし
て用いる一例として説明する。図6は自動車用保冷庫に
取り付けるの熱電素子の断面を示す構造図である。絶縁
層として酸化膜を成膜し、その上に金属電極603とし
て銅板を貼付したシリコン基板604がビスマス・テル
ル系化合物であるn型熱電材料601とp型熱電材料6
02を上下から挟み、その外側にアルミニウム製の放熱
板605を設置する構造となっている。
な携帯機器、あるいは集積回路を動作するのに十分な出
力である。 [実施例3]次に、本発明のさらに他の一実施例につい
て図6、図7、図8を参照にして説明する。本実施例で
は、本発明の熱電素子を自動車用保冷庫の冷却装置とし
て用いる一例として説明する。図6は自動車用保冷庫に
取り付けるの熱電素子の断面を示す構造図である。絶縁
層として酸化膜を成膜し、その上に金属電極603とし
て銅板を貼付したシリコン基板604がビスマス・テル
ル系化合物であるn型熱電材料601とp型熱電材料6
02を上下から挟み、その外側にアルミニウム製の放熱
板605を設置する構造となっている。
【0026】図7は自動車用保冷庫の熱電素子の基板を
製作するための製造プロセスの概要を示した図である。
本実施例では基板として(110)面単結晶Siウエハ
を使用し異方性エッチングを利用した。図7の(a)に
示したSiウエハ701の両面を熱酸化し、図7の
(b)に示したSiO2 膜702を1μm成膜する。次
に、図7の(c)において、その上にSiのエッチング
マスクとしてLPCVDでSi3 N4 膜を1000Å成
膜する。次に、図7(d)のように、溝加工する面のS
i3 N4 をフォトリソグラフィとドライエッチングをし
て次の工程で使用する開口部の幅0.21mm、ピッチ
1.0mmのエッチングマスクとしてパターニングす
る。次に図7(e)のようにSiO2膜をHF系エッチ
ング液でエッチングする。次に(f)のようにSiウエ
ハをKOH溶液で異方性エッチングする。さらに、図7
(g)において、Si3 N4 をリン酸系エッチング液で
エッチングする。以上の工程(b)ー(g)で基板とし
てSiウェハを幅0.23mmで、ピッチ1.0mm、
深さ0.3mの溝状に加工することができる。なお窒化
膜除去工程(g)はかならずしも必要としないが、後工
程に熱を加える工程があり、窒化膜にクラックなどがは
いる可能性があるのでこの工程加えたほうが好ましい。
図8は熱電素子を作るための工程の概略を示す図であ
る。
製作するための製造プロセスの概要を示した図である。
本実施例では基板として(110)面単結晶Siウエハ
を使用し異方性エッチングを利用した。図7の(a)に
示したSiウエハ701の両面を熱酸化し、図7の
(b)に示したSiO2 膜702を1μm成膜する。次
に、図7の(c)において、その上にSiのエッチング
マスクとしてLPCVDでSi3 N4 膜を1000Å成
膜する。次に、図7(d)のように、溝加工する面のS
i3 N4 をフォトリソグラフィとドライエッチングをし
て次の工程で使用する開口部の幅0.21mm、ピッチ
1.0mmのエッチングマスクとしてパターニングす
る。次に図7(e)のようにSiO2膜をHF系エッチ
ング液でエッチングする。次に(f)のようにSiウエ
ハをKOH溶液で異方性エッチングする。さらに、図7
(g)において、Si3 N4 をリン酸系エッチング液で
エッチングする。以上の工程(b)ー(g)で基板とし
てSiウェハを幅0.23mmで、ピッチ1.0mm、
深さ0.3mの溝状に加工することができる。なお窒化
膜除去工程(g)はかならずしも必要としないが、後工
程に熱を加える工程があり、窒化膜にクラックなどがは
いる可能性があるのでこの工程加えたほうが好ましい。
図8は熱電素子を作るための工程の概略を示す図であ
る。
【0027】図8に示したようにこの製造プロセスは大
きく分けて4つの工程から構成されている。これを順を
追って説明する。まず、切断工程(a)は所望の厚さに
切られた板状p型及びn型熱電材料の両面にはんだ付け
性の良いニッケル等のめっき層802を施した後、所望
の大きさのチップ801に切断する。
きく分けて4つの工程から構成されている。これを順を
追って説明する。まず、切断工程(a)は所望の厚さに
切られた板状p型及びn型熱電材料の両面にはんだ付け
性の良いニッケル等のめっき層802を施した後、所望
の大きさのチップ801に切断する。
【0028】電極配線工程(b)は、図7に示した工程
(b)ー工程(g)で作製したシリコン基板803に必
要に応じたパターンに銅箔あるいは銅板804を貼り、
この上にクリームはんだを印刷して電極を形成する。接
合工程(c)は、この基板にチップ状に切断された熱電
材料のニッケルめっき面の一方を向け、治具等で配列
後、基板電極と接合する。これをp型熱電材料とn型熱
電材料についてそれぞれ作る。
(b)ー工程(g)で作製したシリコン基板803に必
要に応じたパターンに銅箔あるいは銅板804を貼り、
この上にクリームはんだを印刷して電極を形成する。接
合工程(c)は、この基板にチップ状に切断された熱電
材料のニッケルめっき面の一方を向け、治具等で配列
後、基板電極と接合する。これをp型熱電材料とn型熱
電材料についてそれぞれ作る。
【0029】組立工程は(d)では、最後に、2枚の基
板を向かい合わせて位置合わせを行うことにより、前記
のp型およびn型熱電材料を挟み込み、加熱することに
よりはんだを溶融し、接合をおこなった。この後入出力
電極にリード線を接続し熱電素子が完成した。
板を向かい合わせて位置合わせを行うことにより、前記
のp型およびn型熱電材料を挟み込み、加熱することに
よりはんだを溶融し、接合をおこなった。この後入出力
電極にリード線を接続し熱電素子が完成した。
【0030】本実施例の熱電素子と放熱板及び吸熱板の
接合は、放熱板及び吸熱板としてアルミニウム板を機械
加工により、幅0.77mmで、ピッチ1.0mm、深
さ0.3mmの溝を加工し、熱電素子と放熱板及び吸熱
板を溝を介してシリコングリースを用いて接合する事に
より図6に示す構造の熱電素子を作製した。
接合は、放熱板及び吸熱板としてアルミニウム板を機械
加工により、幅0.77mmで、ピッチ1.0mm、深
さ0.3mmの溝を加工し、熱電素子と放熱板及び吸熱
板を溝を介してシリコングリースを用いて接合する事に
より図6に示す構造の熱電素子を作製した。
【0031】次に、自動車用保冷庫(20リットル)に
本実施例で作製した熱電素子を取り付けて冷却性能試験
を行った結果について述べる。試験条件は、外気温30
℃、試験開始時の保冷庫内の温度も30℃とし、通電す
る電力は12V、3Aとした。また、従来構造を有しア
ルミナを基板とし、同じ面積の放熱板を取り付けた従来
型の熱電素子についても、本実施例で作製した熱電素子
の性能と比較するために、同じ条件で性能試験を行っ
た。
本実施例で作製した熱電素子を取り付けて冷却性能試験
を行った結果について述べる。試験条件は、外気温30
℃、試験開始時の保冷庫内の温度も30℃とし、通電す
る電力は12V、3Aとした。また、従来構造を有しア
ルミナを基板とし、同じ面積の放熱板を取り付けた従来
型の熱電素子についても、本実施例で作製した熱電素子
の性能と比較するために、同じ条件で性能試験を行っ
た。
【0032】図9は時間に対する保冷庫内の温度変化を
示したものである。曲線Aは本実施例で作製した熱電素
子を取り付けた保冷庫の冷却特性を示し、曲線Bは従来
構造でアルミナ基板を用いた熱電素子を取り付けた保冷
庫の冷却特性を示している。この図から、本発明による
熱電素子では、180分後の温度が3.7℃に達してい
るのに対して、従来型の熱電素子では、4.7℃までし
か下がっていなかった。また、冷却特性全体をみても従
来型熱電素子に比べ本発明による熱電素子による特性の
方が優れていることが実証された。
示したものである。曲線Aは本実施例で作製した熱電素
子を取り付けた保冷庫の冷却特性を示し、曲線Bは従来
構造でアルミナ基板を用いた熱電素子を取り付けた保冷
庫の冷却特性を示している。この図から、本発明による
熱電素子では、180分後の温度が3.7℃に達してい
るのに対して、従来型の熱電素子では、4.7℃までし
か下がっていなかった。また、冷却特性全体をみても従
来型熱電素子に比べ本発明による熱電素子による特性の
方が優れていることが実証された。
【0033】
【発明の効果】以上、実施例により説明してきたように
本発明による熱電素子の性能は従来のものに比べて格段
に優れている。すなわち、以下に記す効果を有してい
る。熱電素子を構成する絶縁基板に、表面層を絶縁化し
たシリコンを用いることにより、従来のようなセラミッ
クスを基板とする熱電素子と比べ、基板の熱伝導率が高
くなるので、吸放熱の効率が良くなる。
本発明による熱電素子の性能は従来のものに比べて格段
に優れている。すなわち、以下に記す効果を有してい
る。熱電素子を構成する絶縁基板に、表面層を絶縁化し
たシリコンを用いることにより、従来のようなセラミッ
クスを基板とする熱電素子と比べ、基板の熱伝導率が高
くなるので、吸放熱の効率が良くなる。
【0034】熱電素子を構成する絶縁基板の外側の面に
溝加工することにより、吸放熱面の面積を大きくするこ
とが出来るので、吸放熱効率を高めることができる。し
たがって、この絶縁基板が従来、別に熱電素子に取り付
けらていた放熱板を兼ねることが出来るので小型化を促
進することができる。
溝加工することにより、吸放熱面の面積を大きくするこ
とが出来るので、吸放熱効率を高めることができる。し
たがって、この絶縁基板が従来、別に熱電素子に取り付
けらていた放熱板を兼ねることが出来るので小型化を促
進することができる。
【0035】さらに、本発明の熱電素子に吸放熱効率を
高めるために放熱板を取り付ける場合においても、取り
付ける放熱板の取り付け面に溝加工を施しておき、溝を
利用することにより接合・接着することにより、接合面
での接触面積を増やすことが出来るので吸放熱効率が高
まるので、素子としての効率が高まる。
高めるために放熱板を取り付ける場合においても、取り
付ける放熱板の取り付け面に溝加工を施しておき、溝を
利用することにより接合・接着することにより、接合面
での接触面積を増やすことが出来るので吸放熱効率が高
まるので、素子としての効率が高まる。
【0036】一方、表面を絶縁化したシリコンを熱電素
子の絶縁基板に用いることにおいて、シリコンは従来用
いられていたセラミックスと比べて加工性に優れている
ので、本発明の熱電素子を作製するのに適した材料であ
る。また、シリコンに溝加工を行う場合、機械的な方法
だけでなく、化学的な方法が可能である。とくに、単結
晶シリコンに特有な異方性エッチングを利用することに
より、溝の形状を規定することが出来ると同時に加工精
度を高めることができる。なお、実施例では、エッチン
グ断面が矩形となるSi(110)面に特有な異方性エ
ッチングを利用したが、他の形状のエッチング断面を得
ることもできる。例えば、Si(100)面のウェハー
を用いれば、エッチング断面が鋸形となる様な異方性エ
ッチングも可能である。
子の絶縁基板に用いることにおいて、シリコンは従来用
いられていたセラミックスと比べて加工性に優れている
ので、本発明の熱電素子を作製するのに適した材料であ
る。また、シリコンに溝加工を行う場合、機械的な方法
だけでなく、化学的な方法が可能である。とくに、単結
晶シリコンに特有な異方性エッチングを利用することに
より、溝の形状を規定することが出来ると同時に加工精
度を高めることができる。なお、実施例では、エッチン
グ断面が矩形となるSi(110)面に特有な異方性エ
ッチングを利用したが、他の形状のエッチング断面を得
ることもできる。例えば、Si(100)面のウェハー
を用いれば、エッチング断面が鋸形となる様な異方性エ
ッチングも可能である。
【0037】以上のように優れた性能を有する本発明の
熱電素子とその製造方法を用いれば、熱電素子の応用範
囲は極めて広いものとなる。例えば、小型化を図ること
により、小温度差を利用する小型の電源として使用する
ことができ、わずかな熱源を利用して集積回路を動作さ
せたり、体温と外気温の差を利用して時計のような小型
携帯機器を動作することができる。また、吸放熱特性が
優れているので冷蔵庫、冷凍庫や冷房装置などの冷却装
置としても、従来に比べて格段の性能向上が認められる
ことは言うまでもない。
熱電素子とその製造方法を用いれば、熱電素子の応用範
囲は極めて広いものとなる。例えば、小型化を図ること
により、小温度差を利用する小型の電源として使用する
ことができ、わずかな熱源を利用して集積回路を動作さ
せたり、体温と外気温の差を利用して時計のような小型
携帯機器を動作することができる。また、吸放熱特性が
優れているので冷蔵庫、冷凍庫や冷房装置などの冷却装
置としても、従来に比べて格段の性能向上が認められる
ことは言うまでもない。
【図1】本発明の熱電素子のうち、実施例1で作製した
ものの断面の概略を示す図である。
ものの断面の概略を示す図である。
【図2】実施例1で作製した本発明の熱電素子を構成す
る基板を作製するための工程図である。
る基板を作製するための工程図である。
【図3】本発明の熱電素子のうち実施例1の熱電素子を
作製するための工程図である。
作製するための工程図である。
【図4】本発明のうち実施例2で作製した熱電素子の断
面の概略を示す図である。
面の概略を示す図である。
【図5】本発明の熱電素子のうち実施例2の熱電素子を
作製するための工程図である。
作製するための工程図である。
【図6】本発明のうち実施例3で作製した熱電素子の断
面の概略を示す図である。
面の概略を示す図である。
【図7】実施例3で作製した本発明の熱電素子を構成す
る基板を作製するための工程図である。
る基板を作製するための工程図である。
【図8】本発明の熱電素子のうち実施例3の熱電素子を
作製するための工程図である。
作製するための工程図である。
【図9】実施例3で作製した本発明の熱電素子を取り付
けた自動車用保冷庫の性能試験のうち時間に対する温度
変化を示す図である。
けた自動車用保冷庫の性能試験のうち時間に対する温度
変化を示す図である。
【図10】従来の熱電素子の断面を示す図である。
101、401、601、805、1001 n型熱電
材料 102、402、602、806、1002 p型熱電
材料 103、403、603、804、1003 p−n接
合用金属電極 104、405、605、1005 放熱板 105、406、606、1006 吸熱板 106、407、607、1007 入出力端子 201、303、404、503 Siウェハ 604、701、803、1004 Siウェハ 202、702 酸化膜 203、703 窒化膜 301、305、501、505、801 熱電材料 302、502、802 はんだバンプ 304、504 金属電極
材料 102、402、602、806、1002 p型熱電
材料 103、403、603、804、1003 p−n接
合用金属電極 104、405、605、1005 放熱板 105、406、606、1006 吸熱板 106、407、607、1007 入出力端子 201、303、404、503 Siウェハ 604、701、803、1004 Siウェハ 202、702 酸化膜 203、703 窒化膜 301、305、501、505、801 熱電材料 302、502、802 はんだバンプ 304、504 金属電極
Claims (5)
- 【請求項1】 二枚の基板の間に電極を介して、少なく
とも一対のp型及びn型熱電材料が挟まれることにより
作られる熱電素子において、これを構成する基板がシリ
コンであることを特徴とする熱電素子。 - 【請求項2】 二枚の基板の間に電極を介して、少なく
とも一対のp型及びn型熱電材料が挟まれることにより
作られる熱電素子において、これを構成する基板の放熱
面もしくは吸熱面の少なくとも一方の面が溝状に加工さ
れていることを特徴とする熱電素子。 - 【請求項3】 二枚の基板の間に電極を介して、少なく
とも一対のp型及びn型熱電材料が挟まれることにより
作られる熱電素子において、これを構成する基板がシリ
コンであり、基板の放熱面と吸熱面の少なくとも一方の
面が溝状に加工され、その溝状の加工が、シリコンの異
方性エッチングを利用して作製する事を特徴とする請求
項2記載の熱電素子の製造方法。 - 【請求項4】 二枚の基板の間に電極を介して、少なく
とも一対のp型及びn型熱電材料が挟まれることにより
作られる熱電素子において、これを構成する基板がシリ
コンであり、基板の放熱側と吸熱側の少なくとも一方に
溝状の加工がなされており、基板の放熱側と吸熱側にそ
れぞれ取り付けられる放熱板と吸熱板の少なくとも一方
が溝状に加工され、基板と放熱板及び吸熱板の接合がこ
れらの溝を介してなされている事を特徴とする熱電素
子。 - 【請求項5】 前記溝状に加工された基板と組み合わせ
られる放熱板あるいは吸熱板の前記基板の溝に対向する
面が溝状に加工されていることを特徴とする請求項4記
載の熱電素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6178990A JPH0846248A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 熱電素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6178990A JPH0846248A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 熱電素子及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0846248A true JPH0846248A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16058193
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6178990A Pending JPH0846248A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 熱電素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0846248A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002353523A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-12-06 | Ricoh Co Ltd | 熱電変換材料、熱電変換素子およびその製造方法 |
| WO2010055754A1 (ja) * | 2008-11-12 | 2010-05-20 | ミツミ電機株式会社 | 熱電変換モジュール及び熱電変換装置 |
| KR20210028492A (ko) * | 2019-09-04 | 2021-03-12 | 엘지이노텍 주식회사 | 열전모듈 |
| JP2022547108A (ja) * | 2019-09-04 | 2022-11-10 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | 熱電モジュール |
| EP4071839A4 (en) * | 2019-12-30 | 2023-01-11 | Huawei Technologies Co., Ltd. | THERMOELECTRIC COOLER, MANUFACTURING METHOD FOR A THERMOELECTRIC COOLER AND ELECTRONIC DEVICE |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP6178990A patent/JPH0846248A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002353523A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-12-06 | Ricoh Co Ltd | 熱電変換材料、熱電変換素子およびその製造方法 |
| WO2010055754A1 (ja) * | 2008-11-12 | 2010-05-20 | ミツミ電機株式会社 | 熱電変換モジュール及び熱電変換装置 |
| KR20210028492A (ko) * | 2019-09-04 | 2021-03-12 | 엘지이노텍 주식회사 | 열전모듈 |
| JP2022547108A (ja) * | 2019-09-04 | 2022-11-10 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | 熱電モジュール |
| US11974503B2 (en) | 2019-09-04 | 2024-04-30 | Lg Innotek Co., Ltd. | Thermoelectric module |
| EP4071839A4 (en) * | 2019-12-30 | 2023-01-11 | Huawei Technologies Co., Ltd. | THERMOELECTRIC COOLER, MANUFACTURING METHOD FOR A THERMOELECTRIC COOLER AND ELECTRONIC DEVICE |
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