JPH084658A - 可変容量型ピストンポンプ - Google Patents

可変容量型ピストンポンプ

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Publication number
JPH084658A
JPH084658A JP6133364A JP13336494A JPH084658A JP H084658 A JPH084658 A JP H084658A JP 6133364 A JP6133364 A JP 6133364A JP 13336494 A JP13336494 A JP 13336494A JP H084658 A JPH084658 A JP H084658A
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JP
Japan
Prior art keywords
swash plate
pump
drive shaft
variable displacement
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP6133364A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Minami
亘 南
Nobuaki Hoshino
伸明 星野
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP6133364A priority Critical patent/JPH084658A/ja
Publication of JPH084658A publication Critical patent/JPH084658A/ja
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  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流量一定制御を可能にすることができ、容量
制御用の切換弁を不要にして、製造コストを低減するこ
とができる可変容量型ピストンポンプを提供する。 【構成】 駆動軸5にシリンダボア10を有するシリン
ダブロック8を同期回転可能に嵌合し、ボア10内に収
容したピストン11の基端部をシュー27を介して角度
可変の斜板17の斜面に摺接する。フロントハウジング
2と前記斜板17との間にはその傾角を最小位置に付勢
する復帰バネ28を介在する。又、斜板17を支軸34
及び偏心軸35により支持する。偏心軸35の中心軸線
O3、つまり斜板17の傾動中心O3の位置を駆動軸5
の中心軸線O1から下方に変位可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば産業車両に使用
される油圧システムを構成する可変容量型ピストンポン
プに関わり、さらに詳しくはポンプの容量可変機構に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】産業車両の油圧システムは、エンジンに
よって駆動される可変容量油圧ポンプと、該ポンプから
吐出される作動油によって駆動される昇降シリンダや油
圧モータ等の荷役用アクチュエータとを備えている。
又、前記油圧ポンプとアクチュエータを接続する吐出通
路には非荷役・荷役の切り換えを行う切換弁が設けられ
ている。
【0003】従来の可変容量油圧ポンプの容量制御は、
ハウジング外部に設けた操作ハンドルによりハウジング
内部に収容した斜板の傾角を機械的に変更して、作動ピ
ストンのストロークを変更することにより行われる。
【0004】又、従来の可変容量ポンプの容量制御機構
として、油圧ポンプの斜板の傾角を変更可能な制御シリ
ンダを設け、この制御シリンダに制御油を供給するため
の容量切換弁を吐出管路に設けたものも提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の油圧ポンプの容
量制御機構は、操作ハンドルを手動操作することにより
斜板の傾角を直接変更する必要があるので、エンジンの
回転数が変動した場合にもポンプの吐出流量をほぼ一定
に制御するための容量制御機構を組み込むことができな
いという問題があった。又、荷役用アクチュエータに過
大な負荷が作用して吐出管路内の圧力が異常に高くなっ
た場合に回路を保護するため、大きな設定圧で作動する
リリーフ弁を使用する必要があるので、動力損失が大き
くなるという問題もあった。
【0006】又、後者の油圧ポンプの容量制御機構は、
容量切換弁を操作することにより制御シリンダのピスト
ンにより斜板の傾角が調整されて、吐出容量が調整され
る。このため、吐出容量をエンジンの回転数に無関係に
ほぼ一定に制御する容量制御弁を設けたり、吐出管路内
の圧力が異常となった場合には斜板の傾角を減少して吐
出容量を低減し、回路の保護用のリリーフ弁を小型化し
て動力損失を図ることも可能となる。しかし、後者のポ
ンプは吐出容量を切り換えるための専用の容量切換弁と
制御シリンダとが必要になり、部品点数が増大して構造
が複雑化し、製造及び組付作業が面倒でコストダウンを
図ることができないという問題があった。
【0007】この発明の第1の目的は上記従来の問題点
を解消してエンジンの回転数と無関係に吐出容量をほぼ
一定に制御する容量制御機構や吐出圧力が異常となった
場合に、吐出容量を低減して回路の保護及び動力損失を
低減する容量制御機構を組み込むことができるととも
に、部品点数を減少して構造を簡素化し、製造コストを
低減することができる可変容量型ピストンポンプを提供
することにある。
【0008】この発明の第2の目的は上記第1の目的に
加えて、斜板の傾動中心の位置調整手段の構成を簡素化
してさらにコストダウンを図ることができる可変容量型
ピストンポンプを提供することにある。
【0009】この発明の第3の目的は上記第1の目的に
加えて、ハウジングの軸方向への寸法を短くして小型、
軽量化を図ることができる可変容量型ピストンポンプを
提供することにある。
【0010】この発明の第4の目的は上記第1の目的に
加えて、吐出流体の吐出方向を変更することができる可
変容量型ピストンポンプを提供することにある。この発
明の第5の目的は上記第1の目的に加えて、斜板の傾動
中心の位置調整手段の構成を簡素化してさらにコストダ
ウンを図ることができる可変容量型ピストンポンプを提
供することにある。
【0011】この発明の第6の目的は上記第1の目的に
加えて、エンジンの回転数が変動しても吐出容量をほぼ
一定に制御することができる可変容量型ピストンポンプ
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は上
記第1の目的を達成するため、ハウジングに支持された
駆動軸に複数のシリンダボアを有するシリンダブロック
を同期回転可能に嵌合し、前記ハウジング内には駆動軸
を取り巻くように斜板を収容し、前記ハウジングに対し
前記斜板をヒンジ機構により駆動軸の軸線方向と同方向
への往復傾動可能に支持し、各シリンダボア内に収容し
た各作動ピストンの基端部をシュー及びリテーナを介し
て前記斜板の斜面に沿って円軌跡上を摺動可能にそれぞ
れ係留し、前記駆動軸の回転によりシリンダブロックを
作動ピストンとともに同期回転させて作動ピストンをシ
リンダボア内で往復動させポンプ作用を行うようにした
可変容量型ピストンポンプにおいて、前記ヒンジ機構に
対し斜板の傾動中心の位置を駆動軸の中心軸線に接近又
は離隔する方向へ調節するための手段を設けている。
【0013】請求項2記載の発明では上記第2の目的を
達成するため、請求項1において前記斜板の傾動中心の
位置調節手段は、ハウジングに回動可能に支持された支
軸と、該支軸に対し偏心した位置に形成され、かつ斜板
に回動可能に支持された偏心軸とから構成されている。
【0014】請求項3記載の発明では上記第3の目的を
達成するため、請求項1において前記斜板の傾動中心の
位置調節手段を、斜板の傾動中心を、駆動軸の中心軸線
と直交する方向へ位置調節可能に構成している。
【0015】請求項4記載の発明では上記第4の目的を
達成するため、請求項1において前記斜板の傾動中心の
位置調節手段を、ポンプ作用によって各作動ピストンか
ら斜板に作用する各反力の総合力に基づく回動モーメン
トが斜板の傾角を増大する方向への回動モーメントを受
ける位置と、斜板がその傾角を減少して反対方向への回
動モーメントを受ける位置との二つの位置に調節可能に
構成している。
【0016】請求項5記載の発明は上記第5の目的を達
成するため、請求項1又は4において前記斜板の傾動中
心の位置調節手段を、斜板の左右両側に設けた一対の支
軸と、両支軸をそれぞれ支持し、かつハウジングの案内
面に案内されて往復動される一対の可動軸受体と、両可
動軸受体を同期して位置切り換えするための切換レバー
とにより構成している。
【0017】請求項6記載の発明は上記第6の目的を達
成するため、請求項1〜5のいずれかにおいて前記ハウ
ジングには斜板の傾角を調整するための制御シリンダを
設け、該シリンダの制御室をポンプの吐出通路と制御通
路を介して連通し、吐出通路には絞りを設け、前記制御
通路には絞り前後の吐出圧力の差圧を感知して制御通路
の開度を調整する容量制御弁を設けている。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明は、ポンプの運転中に斜板
の傾動中心の位置を調節する手段が作動されると、ポン
プ作用により斜板に作用する各作動ピストンの反力の総
合力に基づいて斜板に作用する傾動中心周りの回動モー
メントが変化する。このため斜板の傾角が変更されて、
ポンプの吐出容量が変更される。
【0019】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の作用に加えて、支軸が回動されると、偏心軸が支
軸の中心軸線の回りで公転され、斜板の傾動中心の位置
が調節される。この発明では斜板の傾動中心の位置を調
節する手段が支軸と偏心軸とにより構成されているの
で、部品点数を減少して構造を簡素化することができる
請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明の作用に
加えて、斜板の傾動中心が駆動軸の中心軸線と直交する
方向に移動されるので、斜板及びその斜面に対する作動
ピストンの係留位置が駆動軸方向に変動しない。このた
め傾動中心の位置調整が円滑に行われるとともに、ハウ
ジングの軸方向への寸法を大きくする必要がなくなる。
【0020】又、請求項4記載の発明では斜板の傾動中
心の位置調節手段により傾動中心が駆動軸の中心軸線を
挟んで交互に切り換えられると、斜板の傾斜方向が駆動
軸の中心軸線と直交する直線を挟んで反転され、流体の
吐出方向が切り換えられる。
【0021】請求項5記載の発明では、切換レバーが操
作されると、両可動軸受体がハウジングの案内面に沿っ
て往復動され、両支軸を介して斜板の位置が変更され
る。請求項4記載の発明では斜板の傾動中心を変更する
手段の構成が簡素化される。
【0022】さらに、請求項6記載の発明では、駆動軸
の回転数が変動して絞り前後の吐出圧力の差圧が増大す
ると、制御通路が閉路されてドレン通路が開放されるの
で、斜板の傾角が減少し、吐出容量が低減される。この
ためポンプの吐出流量がほぼ一定に保持される。
【0023】
【実施例】以下、この発明を具体化した可変容量型ピス
トンポンプの第1実施例を図1〜図8に基づいて説明す
る。
【0024】図1に示すように、センタハウジング1の
前(左)端面にはフロントハウジング2が接合され、セ
ンタハウジング1の後(右)端面にはリヤエンドカバー
3が接合され、これらは図示しないボルトにより互いに
締付固定されている。センタハウジング1、フロントハ
ウジング2及びリヤエンドカバー3によって一つの密閉
された作動空間4が形成されている。前記フロントハウ
ジング2とリヤエンドカバー3の対向端壁間には駆動軸
5がベアリング6,7により支持されており、その外端
部に嵌合された図示しない動力取出装置(PTO)によ
ってエンジン等により直接回転されるようになってい
る。
【0025】前記駆動軸5にはシリンダブロック8がス
プライン9によって同期回転可能に、かつ駆動軸5の軸
線方向に沿って移動可能に結合されており、該シリンダ
ブロック8内には複数のシリンダボア10が駆動軸5と
平行に、かつ等ピッチで駆動軸5を中心とする同一円周
上に位置するように形成され、各ボア10には作動ピス
トン11がそれぞれ挿入されている。
【0026】リヤエンドカバー3にはシリンダブロック
8と対応してバルブプレート12が固定されている。こ
のプレート12には円弧状の吸入ポート13及び吐出ポ
ート14が形成され、エンドカバー3には吸入ポート1
3及び吐出ポート14と対応して吸入通路15及び吐出
通路16が形成されている。駆動軸5と一体的に回転す
るシリンダブロック8内のボア10は吸入ポート13及
び吐出ポート14と交互に接続される。
【0027】センタハウジング1には斜板17が後に詳
述するヒンジ機構18を介して傾動可能に支持されてお
り、駆動軸5は斜板17の略中央に形成された孔19を
貫通している。シリンダブロック8の中心部に形成され
た収容室20内には駆動軸5を取り巻くように押圧ばね
21が収容されている。そのばね力はばね受け22を介
してシリンダブロック8に作用するとともに、ばね受け
23、ピン24及びピボット25を介してシューリテー
ナ26に作用する。このため、シューリテーナ26上の
シュー27は斜板17に押接され、シリンダブロック8
はバルブプレート12に押圧され、シュー27に連節さ
れたピストン11が斜板17の傾角に応じた距離だけ往
復動可能である。ピストン11の往復動により作動油は
吸入通路15及び吸入ポート13を介してシリンダボア
10内へ吸入され、ボア10内の作動油は吐出ポート1
4及び吐出通路16を介して外部に吐出される。
【0028】ハウジング2の端壁と斜板17の上部外周
との間には復帰手段としての復帰バネ28が介在されて
いる。この復帰バネ28のばね力はばね受け29を介し
て斜板17の上部前面(図1の左側)に作用する。斜板
17は復帰バネ28により常にはその傾角をほぼ零容量
に等しい最小傾角(約0.1〜1°)に変位する方向、
つまり最小容量位置に付勢されている。
【0029】次に、斜板17のヒンジ機構18について
詳述する。図3に示すように前記斜板17の左右両側部
にはブラケット31が一体に湾曲形成されている。又、
図4に示すように両ブラケット31に対応してセンタハ
ウジング1の両側壁には軸受32及びシールリング33
を介して一対の支軸34が支持されている。両支軸34
には偏心軸35がそれぞれ一体に形成され、両偏心軸3
5には軸受36を介して斜板17の両ブラケット31が
支持されている。支軸34の外端部には連結金具37を
介して吐出容量の切換レバー38が連結されている。前
記連結金具37はボルト39により支軸34に締め付け
られ、支軸34と連結金具37との間には回動阻止ピン
40が介在されている。
【0030】図1,4に示すように駆動軸5の中心軸線
O1は支軸34の中心軸線O2よりも上方に位置し、ポ
ンプが最小容量で運転中は、偏心軸35の中心軸線O3
(以下斜板17の傾動中心O3ともいう)が駆動軸5の
軸線O1と同一高さ位置に保持されている。又、図5に
おいて切換レバー38を実線位置から反時計回り方向へ
回動すると、支軸34により斜板17の傾動中心O3が
軸線O1よりも下方に変位される。傾動中心O3の位置
が変更されると、後述するように斜板17に作用する回
動モーメントが変化し斜板の傾角が変更され、吐出容量
が変更される。切換レバー38は図5に示すようにセン
タハウジング1に取り付けられた係止金具38A,38
Bにより二つの位置に係止される。
【0031】次に、ポンプの運転中において、駆動軸5
の回転数が変動した場合に、吐出容量をほぼ一定に保持
するための制御機構について説明する。リヤエンドカバ
ー3には制御シリンダ41が片持ち支持され、該シリン
ダ41内には制御ピストン42が駆動軸5と平行に、か
つ同方向に往復動可能に収容されている。制御ピストン
42の先端面が斜板17の一部に係留した球体43を押
動して斜板17の傾角を復帰バネ28の弾性力に抗して
増大させる向きに押動することにより、作動ピストン1
1のストロークを変更し、吐出容量を調整する。油圧回
路の停止時においては制御シリンダ41内の制御室44
が大気圧となっているので、復帰バネ28の弾性力によ
り斜板17が図1において傾角が最小となる位置、つま
り最小容量位置に付勢保持される。すなわち、制御ピス
トン42の基端面は制御シリンダ41の内周面に形成し
たストッパ45に係止されることで、斜板17の最小傾
角が設定される。なお、フロントハウジング2に形成し
たストッパ46は斜板17の最大傾角を規制するもので
ある。
【0032】前述のように構成されたポンプ51の吸入
通路15は、吸入管路52を介して油タンク53に接続
されている。又、リヤエンドカバー3には弁ハウジング
54が固定され、このハウジング54には前記吐出通路
16と連通する吐出通路55が形成されている。この吐
出通路55には図6に示すように吐出管路56を介して
荷役用アクチュエータとしての油圧モータ57が接続さ
れている。吐出管路56には荷役切換弁58が介在され
ている。
【0033】前記ハウジング54の通路55には絞り5
9が設けられ、この絞り59前後の圧力差により制御ピ
ストン42の動作を制御する弁60が収容されている。
容量制御弁60は図6に示すように吐出通路16と制御
室44とを連通する制御通路61を開閉する弁体62
と、該弁体62を常には通路61を開放するポート63
に付勢するためのバネ64とを備えている。さらに、前
記弁体62の両端部には絞り59前後の吐出圧力を受け
る感圧室65,66が形成され、その差圧が増大する
と、弁体62がバネ64の付勢力に抗して移動されて制
御通路61が閉鎖され、制御室44がドレン通路67と
連通される。この結果、この制御弁60はエンジンEの
回転数Nが上昇して、駆動軸5の回転数が上昇すると、
制御室44への油の供給が減少され、ポンプの吐出容量
が低減され、結果として回転数が変動してもポンプの吐
出容量Qがほぼ一定に制御される(図7参照)。
【0034】図6に示すように前記ポンプ51と絞り5
9との間には、パイロット圧を得るための予圧付与弁7
1が設けられている。又、吐出管路56には吐出圧力が
異常高圧となった場合に油圧システムを保護するリリー
フ弁72が設けられている。前記予圧付与弁71は図1
に示すようにスプール73と、それを常には閉鎖位置に
付勢するバネ74と、吐出通路16の圧力をスプール7
3の一端面に形成した感圧室75に作用するパイロット
通路76とにより構成されている。
【0035】次に、前記のように構成した可変容量型ピ
ストンポンプ51を主体とする油圧システムについて、
その作用を説明する。図1,6は油圧システムの停止状
態を示す。この状態ではポンプ51の内部の圧力が大気
圧と同等に保持され、斜板17は最小傾角に保持されて
いる。又、図6において、荷役切換弁58が非荷役位置
に保持され、制御弁60の弁体62はバネ64により制
御通路61を開放するポート63に保持されている。さ
らに、切換レバー38は最小容量位置、つまり斜板17
の傾動中心O3が駆動軸5の軸線O1と一致する位置に
保持されている。
【0036】この状態でエンジンEにより駆動軸5が回
転されると、シリンダブロック8とともに作動ピストン
11が最小のストロークで往復動され、吸入ポート13
から吸入した作動油を吐出ポート14から吐出通路16
に吐出する。このとき予圧付与弁71により吐出通路1
6内の圧力が設定値P1に保持されるが、斜板17の傾
動中心O3が駆動軸5の中心軸線O1上にあるため、斜
板17に対する回動モーメントは作用しない。又、制御
室44には設定値P1以下の圧力が作用するので、斜板
17は復帰バネ28の弾性力により最小傾角(0.1〜
1°)の位置に保持され、零容量に等しい最小容量運転
が継続され、最小傾角を保ってクラッチ(オフ)機能を
代替している。従って、ポンプ51の起動トルクは小さ
く、動力の消費も少ない。
【0037】この状態で切換レバー38が回動される
と、支軸34が回動され、偏心軸35が図1,5におい
て反時計周り方向に回動される。このため斜板17の傾
動中心O3が軸線O1から下方に変位する。この結果、
斜板17の傾動中心O3よりも上側の斜板17の斜面に
作用する作動ピストン11の押圧力が傾動中心O3より
も下側に作用する押圧力よりも大きくなり、斜板17は
図1に鎖線で示すように中間傾角位置に回動される。図
4に示すように円弧状に形成された吸入ポート13と連
通する複数のシリンダボア10は圧力変動がないので、
モーメントを発生する要因とはならない。円弧状の吐出
ポート14と連通する吐出行程中の複数のシリンダボア
10内の圧力はほぼ均等に上昇する。前記斜板の傾動中
心O3を境にして上側の吐出ポート14と連通するシリ
ンダボア10の個数が、下側の吐出ポート14と連通す
るシリンダボア10の個数よりも多くなると、偏心軸3
5よりも上側の斜板17の斜面に作用する各ピストン1
1の反力(合力)が偏心軸35よりも下側の斜板17の
斜面に作用する各ピストン11の反力(合力)よりも大
きくなる。従って、斜板17は偏心軸35を中心に図1
において反時計回り方向への回動モーメントを受けて、
傾角が増大する。
【0038】斜板17の中間傾角は該斜板17に作用す
る作動油による回動モーメントと、復帰バネ28の付勢
力とのバランスする位置である。荷役切換弁58が非荷
役位置に保持されている状態では、制御室44内の圧力
は低く制御ピストン42による押圧力は斜板17に作用
しない。
【0039】前記偏心軸35は支軸34の中心軸線O2
を中心に90°反時計周り方向へ回動されるため、斜板
17の傾動中心O3はフロント側へも変位される。しか
し、バネ21の付勢力がバネ受け23、ピン24、ピボ
ット25及びシューリテーナ26を介して各シュー27
に作用するので、シュー27は斜板17の斜面に常に押
圧される。
【0040】次に、荷役切換弁58が荷役位置に切り換
えられると、油圧モータ57の負荷により吐出通路1
6,55、吐出管路56内の圧力が上昇する。すると、
制御通路61から制御油が制御室44に送られるので、
制御ピストン42が前進され、斜板17の傾角が増大さ
れ、図2に示すように最大傾角位置に保持される。この
ため吐出管路56からモータ57に大容量の油が供給さ
れ、圧縮機、シリンダ等のアクチュエータが作動され、
荷役作業が行われる。
【0041】ところで、車両の走行中にエンジンの回転
数が上昇すると、駆動軸5の回転数が増大する。このた
め吐出ポート14から吐出される作動油の量が増大し、
絞り59前後の圧力差が大きくなり、制御弁60が制御
通路61を閉鎖し、かつドレン通路67を開放する位置
に切り換えられるので、斜板17の傾角が減少し、吐出
容量が低減される。この結果、ポンプの実際の吐出容量
はほぼ一定に制御される。
【0042】又、油圧モータ57に対し過大な負荷が作
用して、吐出管路56内の圧力が図8に示すように設定
値P3以上に上昇した場合には、図6に示すリリーフ弁
72が作動されて、油圧システムの破損が防止される。
【0043】さらに、荷役切換弁58が荷役位置から非
荷役位置に切り換えられると、吐出管路56内の圧力が
低下するので、斜板17は復帰バネ28の付勢力により
図1に鎖線で示す位置に変位される。このためポンプ5
1は中間容量で運転されるので、動力損失が軽減され
る。又、切換レバー36が図5に鎖線で示す中間容量位
置から実線で示す零容量位置に切り換えられると、偏心
軸35が図1に実線で示す位置に切り換えられ、このた
め斜板17に作用する作動油による回動モーメントが失
われ、斜板17はバネ28により図1に実線で示す最小
傾角位置に復帰される。
【0044】さて、第1実施例では斜板17を支軸34
及び偏心軸35により支持し、斜板17の傾動中心O3
を駆動軸5の軸線O1から下方へ変位可能に構成した。
このため切換レバー38を操作するのみで、複雑で高価
な切換弁を使用することなく、斜板17の傾角を変更し
て、ポンプの吐出容量を制御することができる。又、エ
ンジンの回転数が変動しても吐出油量をほぼ一定に制御
する制御弁60を設けることもできる。又、吐出管路5
6内の圧力が異常に上昇した場合に制御ピストン42の
制御室44内の圧力を減圧して吐出容量を低減する圧力
カット用の制御弁(図示略)を設けることもできる。こ
の制御弁を設けると、前記リリーフ弁72の設定値を図
8に示すようにP3よりも低いP2に設定でき、動力損
失を低減することができる。
【0045】次に、この発明の第2実施例を図9により
説明する。この実施例では斜板17を四角柱状の可動軸
受体81とこれに同心状に一体形成した円柱状の支軸8
2とにより支持している。すなわち、可動軸受体81は
ハウジング1に形成した案内溝83に沿って上下方向に
往復摺動可能に嵌合され、支軸82は斜板17のブラケ
ット31に挿入されている。切換レバー38は可動軸受
体81を上下方向に往復動操作可能である。この実施例
では斜板17を上下方向に移動することによりその傾動
中心O3の位置を上下に変位することができるので、斜
板17の駆動軸5の軸線O1方向への変位がなくなり、
第1実施例と比較してポンプの吐出容量の変動が阻止さ
れる。
【0046】次に、この発明の第3実施例を図10に基
づいて説明する。この実施例ではポンプが停止状態で斜
板17を支持する支軸82の軸線、つまり斜板の傾動中
心O3が駆動軸5の中心軸線O1と一致している。又、
斜板17の傾動中心O3は切換レバー38により軸線O
1から上方又は下方に変化可能である。さらに、制御シ
リンダ41、制御ピストン42及び復帰バネ28等は省
略されている。
【0047】この第3実施例では駆動軸5が回転される
と、斜板17が図示しないバネにより最小傾角に保持さ
れているので、最小容量で起動される。切換レバー38
により支軸82が上方に切り換えられると、斜板17が
作動油による時計周り方向への回動モーメントを受けて
その傾角が最大傾角に変位され、ポンプは最大容量運転
となる。又、前記支軸82が軸線O1の下方に変位され
ると、斜板17が反時計周り方向への回動モーメントを
受けて反対方向へ傾斜され、作動油の吐出方向が逆の状
態で最大容量運転となる。
【0048】この第3実施例においも、簡単な構成によ
り吐出容量の変更を容易に行うことができる。又、この
実施例では切換レバー38に荷役切換レバーを兼用させ
ることもできる。このポンプは、例えば、ダンプトラッ
クのように、回転数の変動に無関係に流量を一定に制御
する機能が不要の場合の低廉なポンプとして使用するこ
とができる。
【0049】次に、この発明の第4実施例を図11及び
図12に基づいて説明する。この実施例では復帰バネ2
8が斜板17を最大容量位置へ向かって付勢するように
なっている。駆動軸5は図示しない電磁クラッチを介し
てエンジンEに連結されている。
【0050】従って、この実施例では図11に示すポン
プの停止状態において、電磁クラッチがオンされると、
ポンプ51が最大容量で起動される。その後、切換レバ
ー38が操作されて斜板17の傾動中心O3が図12に
示すように駆動軸5の軸線O1よりも下方に変位され
る。このため、斜板17は中心O3を中心に反時計周り
方向への回動モーメントを受け、斜板17はバネ28の
付勢力に抗して傾角を減少する方向に回動される。従っ
て、ポンプは図12に示すように最小容量で運転され
る。
【0051】次に、この発明の第5実施例を図13及び
図14に基づいて説明する。この実施例では斜板17の
背面に左右一対の円弧状をなす支軸91が一体状に設け
られ、この支軸91の案内溝92を有する可動軸受体9
3はフロントハウジング2の内壁面に沿って軸線O1と
直交する方向への往復動可能に接触されている。又、可
動軸受体93には切換レバー38が連結され、その先端
部はフロントハウジング2を貫通して外部に導出されて
いる。
【0052】この実施例においては切換レバー38を上
下方向に往復動すると、軸受体93がフロントハウジン
グ2の案内面94に沿って上下方向に往復動され、斜板
17の傾動中心O3が駆動軸5の軸線O1から離れる方
向に変位される。このため簡単な構成によりポンプの吐
出容量を変更することができる。
【0053】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、次のように具体化することもできる。 (1)前記切換レバー38をワイヤー(図示略)により
操作可能に構成すること。
【0054】(2)第3実施例及び第4実施例におい
て、偏心軸35により斜板17の傾動中心O3の位置調
整を行うように構成すること。 上記実施例から把握できる請求項以外の技術思想につい
て、以下にその効果とともに記載する。
【0055】請求項1において、斜板17の背面には円
弧状の支軸91が形成され、この支軸91は駆動軸5の
軸線O1と直交する方向へ往復動される可動軸受体93
の案内溝92に係合されている可変容量型ピストンポン
プ。
【0056】このポンプ場合には請求項1記載の発明の
作用及び効果に加えて、斜板17の傾動中心O3の軸線
O1方向への変位をなくして、容量切り換えを適正に行
うことができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
は、エンジンの回転数と無関係に吐出容量をほぼ一定に
制御する容量制御機構や吐出圧力が異常となった場合
に、吐出容量を低減して回路の保護及び動力損失を低減
する容量制御機構を組み込むことができるとともに、部
品点数を減少して構造を簡素化し、製造コストを低減す
ることができる。
【0058】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加えて、斜板の傾動中心の位置調節手段の
部品点数を減少して構造を簡素化することができる。請
求項3記載の発明では、請求項1記載の発明の効果に加
えて、ハウジングの軸方向への寸法を短くして小型、軽
量化を図ることができる。
【0059】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加えて、吐出流体の吐出方向を変更するこ
とができる。請求項5記載の発明では、請求項1又は4
記載の発明の効果に加えて、斜板の傾動中心の位置調整
手段の構成を簡素化してさらにコストダウンを図ること
ができる。
【0060】請求項6記載の発明では、請求項1〜5記
載のいずれかの発明の効果に加えて、エンジンの回転数
が変動しても吐出容量をほぼ一定に制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例を示す可変容量型ピス
トンポンプの最小容量状態の縦断面図である。
【図2】 ポンプの最大容量状態の縦断面図である。
【図3】 斜板のヒンジ機構を示す分解斜視図である。
【図4】 斜板のヒンジ機構を示す断面図である。
【図5】 斜板のヒンジ機構を示す正面図である。
【図6】 油圧システムを示す非荷役状態の回路図であ
る。
【図7】 エンジンの回転数と吐出容量の関係を示すグ
ラフである。
【図8】 吐出圧力と吐出容量との関係を示すグラフで
ある。
【図9】 この発明の第2実施例を示すポンプの横断面
図である。
【図10】 この発明の第3実施例を示すポンプの縦断
面図である。
【図11】 第4実施例のポンプの最大容量状態の縦断
面図である。
【図12】 第4実施例のポンプの最小容量状態の縦断
面図である。
【図13】 第5実施例のポンプの最小容量状態の部分
縦断面図である。
【図14】 第5実施例の斜板のヒンジ機構を示す分解
斜視図である。
【符号の説明】
1…センタハウジング、2…フロントハウジング、3…
リヤエンドカバー、5…駆動軸、8…シリンダブロッ
ク、10…シリンダボア、11…作動ピストン、16…
吐出通路、17…斜板、18…ヒンジ機構、26…リテ
ーナ、27…シュー、28…復帰バネ、31…ブラケッ
ト、34…支軸、35…偏心軸、38…切換レバー、4
1…制御シリンダ、44…制御室、56…吐出管路、5
7…アクチュエータとしての油圧モータ、58…荷役切
換弁、59…絞り、60…容量制御弁、61…制御通
路、81…可動軸受体、82…支軸、83…案内溝、9
1…支軸、92…案内溝、93…可動軸受体、94…案
内面、O1…駆動軸の中心軸線、O3…斜板の傾動中
心。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに支持された駆動軸に複数の
    シリンダボアを有するシリンダブロックを同期回転可能
    に嵌合し、前記ハウジング内には駆動軸を取り巻くよう
    に斜板を収容し、前記ハウジングに対し前記斜板をヒン
    ジ機構により駆動軸の軸線方向と同方向への往復傾動可
    能に支持し、各シリンダボア内に収容した各作動ピスト
    ンの基端部をシュー及びリテーナを介して前記斜板の斜
    面に沿って円軌跡上を摺動可能にそれぞれ係留し、前記
    駆動軸の回転によりシリンダブロックを作動ピストンと
    ともに同期回転させて作動ピストンをシリンダボア内で
    往復動させポンプ作用を行うようにした可変容量型ピス
    トンポンプにおいて、 前記ヒンジ機構に対し斜板の傾動中心の位置を駆動軸の
    中心軸線に接近又は離隔する方向へ調節するための手段
    を設けた可変容量型ピストンポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1において前記斜板の傾動中心の
    位置調節手段は、ハウジングに回動可能に支持された支
    軸と、該支軸に対し偏心した位置に形成され、かつ斜板
    に回動可能に支持された偏心軸とから構成されている可
    変容量型ピストンポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1において前記斜板の傾動中心の
    位置調節手段は、斜板の傾動中心を、駆動軸の中心軸線
    と直交する方向へ位置調節可能に構成されている可変容
    量型ピストンポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項1において前記斜板の傾動中心の
    位置調節手段は、ポンプ作用によって各作動ピストンか
    ら斜板に作用する各反力の総合力に基づく回動モーメン
    トが斜板の傾角を増大する方向への回動モーメントを受
    ける位置と、斜板がその傾角を減少して反対方向への回
    動モーメントを受ける位置との二つの位置に調節可能に
    構成されている可変容量型ピストンポンプ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は4において前記斜板の傾動
    中心の位置調節手段は、斜板の左右両側に設けた一対の
    支軸と、両支軸をそれぞれ支持し、かつハウジングの案
    内面に案内されて往復動される一対の可動軸受体と、両
    可動軸受体を同期して位置切り換えするための切換レバ
    ーとにより構成されている可変容量型ピストンポンプ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて前記ハ
    ウジングには斜板の傾角を調整するための制御シリンダ
    が設けられ、該シリンダの制御室はポンプの吐出通路と
    制御通路を介して連通され、吐出通路には絞りが設けら
    れ、前記制御通路には絞り前後の吐出圧力の差圧を感知
    して制御通路の開度を調整する容量制御弁が設けられて
    いる可変容量型ピストンポンプ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102635546A (zh) * 2012-05-02 2012-08-15 浙江大学 具有复合材料壳体的柱塞泵
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JP2016023548A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 株式会社豊田自動織機 可変容量型ピストンポンプ
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