JPH0846654A - ディジタル復調器 - Google Patents

ディジタル復調器

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JPH0846654A
JPH0846654A JP17576394A JP17576394A JPH0846654A JP H0846654 A JPH0846654 A JP H0846654A JP 17576394 A JP17576394 A JP 17576394A JP 17576394 A JP17576394 A JP 17576394A JP H0846654 A JPH0846654 A JP H0846654A
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Yoshifumi Yamada
芳文 山田
Tadashi Shirato
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 順に、あるいは同時に復調可能な異なる周波
数のキャリアを含む信号数の増大に柔軟に対応すること
ができるディジタル復調器を実現する。 【構成】 マルチキャリア信号を入力し外部から指定さ
れた周波数のキャリアを含む信号のみを分波して出力す
る。直交周波数変換された同相成分(I成分)および直
交成分(Q成分)を出力する。このI成分およびQ成分
の信号をディジタル信号にそれぞれ変換する。このディ
ジタル信号に変換されたI成分およびQ成分の信号を入
力し復調して出力する。このとき、分波における符号間
干渉を補償する。 【効果】 高速かつ高精度にキャリア周波数の切替えを
行う。復調装置設備の小型化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル無線通信に利
用する。本発明はディジタル無線信号の復調に利用す
る。特に、複数の異なる周波数のキャリアを含むマルチ
キャリア信号の分波技術に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信その他において、基地局受信装
置またはマルチキャリア伝送における受信装置のように
複数の異なる周波数のキャリアを含む信号を同時に復調
処理する復調器や、周波数ホッピング伝送における受信
装置のように複数の異なる周波数のキャリアを含む信号
を順に復調処理する復調器では、複数の異なる周波数の
キャリアを含む信号を同時に、あるいは順に復調する必
要がある。その従来例を図8ないし図10を参照して説
明する。図8はRF帯における複数の異なる周波数のキ
ャリアを含む信号のスペクトラムを示す図である。図9
は従来例装置のブロック構成図である。図10はその他
の従来例装置のブロック構成図である。図8において、
f1〜f5は各キャリア対応の中心周波数であり、破線
のf2、f5は空きキャリアを示し、それぞれのキャリ
アはナイキスト波形整形により帯域制限されている。
【0003】ところで、直交位相変調波は、直交検波を
行うことにより得られたIチャネルおよびQチャネルの
各ベースバンド信号を用いて復調することができる。以
下にその基本原理を説明する。ベースバンド信号の信号
空間ダイヤグラムにおける瞬時振幅がAn (t)、瞬時
位相角がφn (t)、キャリア周波数がfn である変調
波信号s(t)は、 s(t)=An (t)cos〔φn (t)+2πfn t〕 …(1) と表される。この変調波に対し、直交キャリア信号co
s(2πfn t)および−sin (2πfn t)を乗算
すると、それぞれ、 s(t)・cos(2πfn t) =An (t)cos〔φn (t)+2πfn t〕・cos(2πfn t) =〔An (t)/2〕cos〔φ(t)〕+ 〔An (t)/2〕cos〔φn (t)+4πfn t〕 …(2) s(t)・−sin(2πfn t) =−An (t)cos〔φn (t)+2πfn t〕・sin(2πfn t) =〔An (t)/2〕sin〔φn (t)〕− 〔An (t)/2〕sin〔φn (t)+4πfn t〕 …(3) と変形できる。したがって、(2)式および(3)式の
それぞれの2項目を低域通過フィルタを用いて除去する
ことによって2つの直交ベースバンド信号 I(t)=〔An (t)/2〕cos〔φn (t)〕 …(4) Q(t)=〔An (t)/2〕sin〔φn (t)〕 …(5) が得られ、これらのベースバンド信号を用いて振幅およ
び位相を識別し、符号判定することにより復調データを
得ることができる。以上述べたように、キャリア周波数
2πfn の変調波は、直交キャリア信号cos(2πf
n t)および−sin(2πfn t)を用いて直交検波
することによって復調することが可能であり、2πfn
を変化させることで異なる周波数のキャリアを含む信号
にアクセスすることが可能である。
【0004】ところで、ディジタル信号を送信する場合
には、その周波数帯域を制限するために、送信信号は一
般に伝送方式に応じた波形整形がなされて送出される。
その送信信号に対して、上述した方法により誤り率の劣
化なく復調データを得るためには、受信した変調波に対
して伝送方式に応じた波形整形を行う必要があり、受信
フィルタを通過した後に、ナイキスト波形となるように
する必要がある。通常ナイキスト伝送系を構成するため
に、その周波数特性を送信側と受信側とに分配する方法
がとられるが、そのナイキストフィルタが不完全である
と符号間干渉が生じ、伝送誤り率が劣化する。
【0005】従来、アクセスキャリアの設定および切替
えを行うのにPLL周波数シンセサイザを用いていた。
従来のPLL周波数シンセサイザは安定なキャリアアク
セスを行うのに要するキャリアの切替時間が現状技術で
は数百μs〜数msであり、TDMA(時分割多元接
続)方式における基地局受信装置やFH(周波数ホッピ
ング)伝送方式における受信装置のようにアクセスキャ
リアをPLL周波数シンセサイザの切替速度以上に高速
に切替える必要がある場合には、従来は複数のPLL周
波数シンセサイザを用いて、それらを切替えることでア
クセスキャリアの高速切替えを行う。また、従来、受信
フィルタとしてナイキスト周波数特性をもつ帯域通過フ
ィルタを用いて、ナイキスト波形を得ていた。
【0006】図9に、従来の複数のPLL周波数シンセ
サイザを切替えてアクセスキャリアの高速切替えを行う
復調器構成を示す。図9において、受信信号は復調しよ
うとするキャリアの中心周波数がナイキストフィルタの
中心周波数と一致するように受信信号と局発発振周波数
とをミキサ91により乗算することで周波数変換され
る。このとき、周波数変換するための局発発振周波数
は、キャリア指定信号に応じて発振周波数の設定を行う
複数のPLL周波数シンセサイザ94の出力を切替スイ
ッチ95で選択することで得て、これにより、アクセス
キャリアの高速切替えを行う。周波数変換された信号
は、ナイキストフィルタ92で波形整形され、自動利得
制御アンプ(AGCアンプ、あるいはリミッタアンプで
もよい)93で一定のレベルに調整されて、直交検波部
96に入力され、上述した方法により所望のベースバン
ド信号を得て、AD変換器15でディジタル信号に変換
された後に、識別判定部97で変調方式に応じて識別判
定されたデータが出力される。
【0007】また、基地局受信装置やマルチキャリア伝
送用の受信装置のように複数キャリアの変調波を同時に
復調するのに、従来はアクセスするキャリア数だけの復
調器を用意し、それぞれ個別に復調を行っていた。図1
0に従来の複数キャリアを同時に復調する復調器の構成
を示す。図10において入力された受信信号は、ハイブ
リッド31で分配され、それぞれの復調器90に入力さ
れる。復調器90は同時にアクセスするキャリア数だけ
用意されている。復調器90に入力された信号は、各変
調波のキャリア周波数に対応してPLL周波数シンセサ
イザ94により個別に設定された局発発振周波数で周波
数変換され、ナイキストフィルタ92で波形整形され、
自動利得制御アンプ(AGCアンプ、あるいはリミッタ
アンプでもよい)93で一定のレベルに調整された後
に、直交検波部96で上述した方法で直交検波され、I
チャネル、Qチャネルの2つの直交ベースバンド信号が
得られる。これらのベースバンド信号は、AD変換器1
5でディジタル信号に変換されて識別判定部97に入力
され、符号判定された復調データが得られる。それぞれ
の復調器90においても同様の処理が行われ、それぞれ
の復調データが得られる。
【0008】また、従来、ナイキスト波形を得るために
ナイキスト特性を持つ帯域通過フィルタ(BPF)を用
い、復調データの誤り率の劣化を抑えるために、ナイキ
ストフィルタの周波数特性に高い精度が要求され、さら
にIF周波数の設定にデバイスによる制限があった。例
えば、セラミック素子によりナイキストフィルタを構成
する場合その中心周波数は10MHz前後に限定され、
またSAW素子では100MHz前後に限定されるな
ど、ナイキスト特性を精度よく保ちかつ中心周波数を柔
軟に設定することは非常に困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上述したよう
に、TDMA(時分割多元接続)方式やFH(周波数ホ
ッピング)伝送方式その他において、PLL周波数シン
セサイザの周波数切替速度以上の高速のキャリア切替え
を必要とする場合には、複数のPLL周波数シンセサイ
ザの出力を切替えることでキャリアの高速切替えを行っ
ていた。この場合、PLL周波数シンセサイザの数が増
大し、回路規模が大きくなるという欠点がある。
【0010】また、従来、キャリア周波数の異なる複数
キャリアの信号を同時に復調する場合には、個別に周波
数変換、ナイキスト波形整形および直交検波を行ってい
た。このため、同時に復調するキャリア数が増加すると
周波数シンセサイザ、ナイキストフィルタおよび直交検
波器の数が増大してしまうという欠点がある。
【0011】本発明は、このような背景に行われたもの
であり、順に、あるいは同時に復調可能な異なる周波数
のキャリアを含む信号数の増大に柔軟に対応することが
できるディジタル復調器を提供することを目的とする。
本発明は、多数のキャリアを分波する分波器を容易に実
現することができるディジタル復調器を提供することを
目的とする。本発明は、高速かつ高精度にキャリア周波
数の切替えを行うことができるディジタル復調器を提供
することを目的とする。本発明は、複数の異なる周波数
のキャリアを含む信号を扱う復調装置設備の小型化を図
ることができるディジタル復調器を提供することを目的
とする。本発明は、分波器に高い精度を要せず、分波器
の特性に依らずに、複数の異なる周波数のキャリアを含
む信号を同時に復調することができるディジタル復調器
を提供することを目的とする。本発明は、複数の異なる
周波数のキャリアを含む信号を同時に復調することがで
きるディジタル復調器を提供することを目的とし、その
復調特性が一定かつ良好なディジタル復調器を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、分波器を用い
て希望のキャリア信号を選択し、直交周波数変換を固定
周波数で行い、ディジタル信号処理によってキャリアア
クセスを行うことにより、高速かつ安定なキャリアアク
セスおよびキャリア切替えが可能であり、また周波数シ
ンセサイザを用いず、単一の周波数固定の発振器のみ
で、順に、あるいは同時に復調可能な異なる周波数のキ
ャリアを含む信号数の増大に柔軟に対応できることを特
徴とする。
【0013】さらに、分波器の不完全性をディジタル信
号処理によって補償することにより、多数の異なる周波
数のキャリアを含む信号を分波する分波器を容易に構成
できることを特徴とする。
【0014】すなわち、本発明は、マルチキャリア信号
を入力信号とし、この入力信号を中間周波数信号に変換
する周波数変換部(3)と、この中間周波数信号をディ
ジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換回路
(5)と、このディジタル信号をベースバンド信号に変
換する周波数シフト部(7)と、この周波数シフト部の
出力が通過する符号間干渉補償回路(9、8)とを備え
たディジタル復調器である。
【0015】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記周波数変換部の前段で前記入力信号から一つのキャリ
ア周波数を時分割的に切換選択する分波部(1)を備
え、この分波部、前記周波数シフト部、および前記符号
間干渉補償回路が共通のキャリア指定信号により選択す
るキャリア周波数が一斉に変更されるところにある。
【0016】前記分波部(1)は、ディジタル論理回路
により構成され、前記キャリア指定信号により選択する
キャリア周波数の帯域通過濾波器となるホッピングフィ
ルタであることが望ましい。
【0017】あるいは、前記分波部(1)は、各キャリ
ヤ周波数にそれぞれ対応する帯域通過濾波器を含むフィ
ルタバンク(32)および一つの帯域通過濾波器の出力
信号を選択するセレクタ(34)を含む構成とすること
もできる。
【0018】前記入力信号は多相位相変調信号であり、
前記周波数変換部は変調位相対応の出力信号を送出する
多相位相周波数変換手段を含むことが望ましい。
【0019】また、複数n個のマルチキャリア信号を入
力信号とし、この入力信号の各キャリア周波数対応に帯
域通過濾波器が設定されたフィルタバンク(32)と、
このフィルタバンクのn個の出力信号からm個(n>
m)の信号を選択するマトリクススイッチ(41)と、
このマトリクススイッチのm個の出力にそれぞれ設けら
れた復調器(90)と、このm個の復調器(90)の各
同調周波数を前記マトリクススイッチの切り換えと連動
して指定する手段(100)とを備える構成とすること
もできる。
【0020】これにより、順に、あるいは同時に復調可
能な、異なる周波数のキャリアを含む信号の増大に柔軟
に対応することができるディジタル復調器が実現でき
る。また、複数の周波数のキャリアを含む信号を分波す
る分波器を容易に実現することができる。
【0021】
【作用】それぞれ異なる周波数の複数のキャリアを含む
マルチキャリア信号を入力し外部から指定された周波数
のキャリアを含む信号のみを分波して出力する。この分
波された信号を入力し固定周波数の直交信号によって直
交周波数変換された同相成分(I成分)および直交成分
(Q成分)を出力する。このI成分およびQ成分の信号
をディジタル信号にそれぞれ変換する。このディジタル
信号に変換されたI成分およびQ成分の信号を入力し復
調して出力する。
【0022】このとき、ディジタル信号に変換されたI
成分およびQ成分の信号を入力し前記指定された周波数
のキャリアに応じた量だけ周波数をシフトすることによ
りI成分およびQ成分のベースバンド信号を得る。この
周波数シフトにより得られたI成分およびQ成分のベー
スバンド信号を入力し分波における符号間干渉を補償す
る。この符号間干渉補償のために供給する補償係数を指
定されたキャリアの周波数に応じて設定する。符号間干
渉補償により符号間干渉が補償されたI成分およびQ成
分のベースバンド信号を入力しあらかじめ定められた変
調方式に応じた識別判定により復号された符号を出力す
る。
【0023】直交周波数変換の前段に、分波により得ら
れた信号を一定にすることがよい。分波には、ホッピン
グフィルタを用いることもできる。
【0024】あるいは、通過帯域特性がそれぞれ異なる
複数の帯域濾波器を備えたフィルタバンクを設け、この
複数の帯域濾波器から一つを切替選択してもよい。
【0025】また、それぞれ異なる周波数のキャリアを
含む複数n個の信号を入力しこのn個の信号すべてをそ
れぞれあらかじめ定められたn本の出力方路に出力し、
このn本の出力方路から指定されたm個の信号を選択出
力する。このm個の出力のそれぞれについて、固定周波
数の直交信号によって直交周波数変換された同相成分
(I成分)および直交成分(Q成分)を出力し、このI
成分およびQ成分の信号をディジタル信号に変換する。
このディジタル信号に変換されたI成分およびQ成分の
信号を入力し復調して出力する。このディジタル信号に
変換されたI成分およびQ成分の信号を入力し前記直交
周波数変換手段に入力された信号のキャリア周波数に応
じた量だけ周波数をシフトすることによりI成分および
Q成分のベースバンド信号を得る。この周波数シフト手
段により得られたI成分およびQ成分のベースバンド信
号を入力し前記分波手段の符号間干渉を補償する。この
符号間干渉補償のために供給する補償係数を前記直交周
波数変換した信号のキャリア周波数に応じて設定する。
符号間干渉補償により前記符号間干渉が補償されたI成
分およびQ成分のベースバンド信号を入力しあらかじめ
定められた変調方式に応じた識別判定により復号された
符号を出力するようにすることもできる。
【0026】これにより、順に、あるいは同時に復調可
能な異なる周波数のキャリアを含む信号数の増大に柔軟
に対応することができる。その他に、多数の異なる周波
数のキャリアを含む信号を分波する分波器を容易に実現
することができる。
【0027】
【実施例】本発明第一実施例の構成を図1を参照して説
明する。図1は本発明第一実施例装置のブロック構成図
である。
【0028】本発明は、マルチキャリア信号を入力信号
とし、この入力信号を中間周波数信号に変換する周波数
変換部としての直交周波数変換部3と、この中間周波数
信号をディジタル信号に変換するアナログ・ディジタル
変換回路5と、このディジタル信号をベースバンド信号
に変換する周波数シフト部7と、この周波数シフト部の
出力が通過する符号間干渉補償回路としての補償係数設
定部9および符号間干渉補償部8とを備えたディジタル
復調器である。
【0029】ここで、本発明の特徴とするところは、直
交周波数変換部3の前段で前記入力信号から一つのキャ
リア周波数を時分割的に切換選択する分波部1を備え、
この分波部1、周波数シフト部7、および補償係数設定
部9が共通のキャリア指定信号により選択するキャリア
周波数が一斉に変更されるところにある。
【0030】次に、本発明第一実施例の動作を説明す
る。図1において、複数の異なる周波数のキャリアを含
む信号は分波部1に入力され、指定された周波数のキャ
リアを含む信号の信号成分がおおまかに分離抽出され
る。分波されたキャリアの信号は定レベル化部2により
信号レベルが一定化され、周波数固定発振器4で発生さ
れた周波数2πfcを基準としてこの周波数により直交
周波数変換を行い、ベースバンド成分の中心周波数が0
(直流値)から指定キャリアの周波数に応じた量だけシ
フトしているIチャネルおよびQチャネルの信号が得ら
れる。ここで入力信号のキャリア周波数が固定周波数2
πfcから2πΔfiだけずれたものとみなし、 S(t)=Ai (t)cos〔φi (t)+2π(Δfi +fc)t〕…(6) と表現すると、(2)、(3)式と同様に、直交周波数
変換後のIチャネルおよびQチャネルの信号は、 I(t)=〔Ai (t)/2〕cos〔φi (t)+2πΔfi t〕…(7) Q(t)=〔Ai (t)/2〕sin〔φi (t)+2πΔfi t〕…(8) と表される。これらのIチャネルおよびQチャネルの信
号は、アナログ−ディジタル変換回路(A/D)5でデ
ィジタル信号に変換され、ディジタル信号処理部6に入
力される。ディジタル信号処理部6では、まず周波数シ
フト部7において、直交検波後のIチャネルおよびQチ
ャネルの信号を取り込み、位相回転演算を行うことで周
波数シフトを行い、ベースバンド信号になるようにする
(周波数シフト演算)、すなわち、周波数シフト演算し
た後のIチャネルおよびQチャネルの信号Is(t)、
Qs(t)は、
【0031】
【数1】 と表され、この演算によりIチャネルおよびQチャネル
のベースバンド信号が得られる。これらの周波数シフト
演算により得られたIチャネルおよびQチャネルのベー
スバンド信号は、分波部1の不完全性により符号間干渉
を受けた信号として得られており、これらの信号は符号
間干渉補償部8に取り込まれて、その符号間干渉を補償
されて出力される。このとき補償するのに必要な係数
は、あらかじめ指定キャリアに対する分波部1の周波数
特性に応じて求めた補償係数を指定キャリアに応じて補
償係数設定部9から供給される。
【0032】符号間干渉が補償されたIチャネルおよび
Qチャネルのベースバンド信号は、識別判定部10に取
り込まれ、変調方式に応じて識別および判定された復調
データとして出力される。
【0033】したがって、本発明においては、分波部1
に高い精度のナイキスト条件を要求する必要がなく、す
なわち、例えば共振型帯域濾波器のような簡単な帯域濾
波器(BPF)でよいため、多数のキャリアを分波する
分波部1が容易に実現できる。
【0034】次に、本発明第一実施例の詳細な構成およ
び動作を図2を参照して説明する。図2は本発明第一実
施例装置の詳細なブロック構成図である。本発明第一実
施例装置は、ホッピングフィルタ21を用いて分波を行
う。図2において、複数の異なる周波数のキャリアを含
む入力信号は、ホッピングフィルタ21で大まかに分波
される。ここで、ホッピングフィルタ21は、中心周波
数を外部からのキャリア指定に応じて可変できる帯域濾
波器である。外部からのキャリア指定により分波された
信号は、定レベル化部2により一定の信号レベルに調整
される。この定レベル化部2は、AGCアンプまたはリ
ミッタアンプにより実現される。この一定の信号レベル
に調整された信号は、直交周波数変換部3に入力され
る。直交周波数変換部3では、周波数固定発振器4で発
生された固定周波数2πfcで直交周波数変換され、中
心周波数から指定キャリアに応じた量2πΔfi だけ
“0”から周波数シフトしたIチャネルおよびQチャネ
ルの信号が得られる。これらのIチャネルおよびQチャ
ネルの信号はアナログディジタル変換回路5によりディ
ジタル信号に変換され、ディジタル信号処理部6に取り
込まれる。
【0035】ディジタル信号処理部6では、まず周波数
シフト部7で、(9)式の演算が行われ、Iチャネルお
よびQチャネルのベースバンド信号が得られる。これら
の周波数シフト演算により得られたIチャネルおよびQ
チャネルのベースバンド信号は、ホッピングフィルタ2
1の不完全性により符号間干渉を受けた信号であり、こ
れらの信号は符号間干渉補償部8に取り込まれて、その
符号間干渉を補償され出力される。このとき補償するの
に必要な係数は、あらかじめ指定キャリアに対する分波
手段であるホッピングフィルタ21の周波数特性に応じ
て求めた補償係数を指定キャリアに応じて補償係数設定
部9から供給される。符号間干渉が補償されたIチャネ
ルおよびQチャネルのベースバンド信号は、識別判定部
10に取り込まれ、変調方式に応じて識別および判定さ
れ復調データとして出力される。
【0036】次に、周波数シフト部7の構成を図5を参
照して説明する。図5は周波数シフト部7のブロック構
成図である。(9)式の演算を行うために必要なcos
2πΔfi t、sin2πΔfi その他の信号は位相ア
キュムレータ52により得られた瞬時位相データをアド
レス入力としたROM53〜55により発生される。こ
こで瞬時位相データはキャリア指定データに応じた位相
ステップを位相ステップ設定回路51により発生するこ
とで得られる。(9)式にしたがい、ROM53〜55
により発生されたシフト信号とIチャネルおよびQチャ
ネルの信号とを乗算および加算演算し、キャリア指定デ
ータに対応した希望のキャリアの信号がベースバンド信
号になるように周波数シフト演算する。
【0037】次に、周波数シフト部7の他の構成を図6
を参照して説明する。図6は他の周波数シフト部7のブ
ロック構成図である。ここでは、IチャネルおよびQチ
ャネルの信号とcos2πΔfi t、sin2πΔfi
その他との乗算結果はあらかじめROM61〜64に書
込んでおき、キャリア指定データおよびカウンタ65に
より発生された読出アドレスに対応して演算結果を出力
する。
【0038】次に、符号間干渉補償部8および補償係数
設定部9の構成を図7を参照して説明する。図7は符号
間干渉補償部8および補償係数設定部9のブロック構成
図である。図7はトランスバーサルフィルタ型の符号間
干渉補償部8および補償係数設定部9である。図7にお
いて、符号間干渉を受けたIチャネルおよびQチャネル
のベースバンド信号は、それぞれシフトレジスタ71で
1シンボルずつシフトした振幅データと、タップ係数設
定回路74から供給される補償係数(タップ係数)とを
乗算器72で乗算し、加算器73ですべてのタップを加
算することで符号間干渉が補償されたIチャネルおよび
Qチャネルのベースバンド信号が得られる。ここで、タ
ップ係数は符号間干渉量が最小になるように、すなわち
復調データの誤り率特性が最良になるようにあらかじめ
決められる。
【0039】次に、本発明第二実施例を図3を参照して
説明する。図3は本発明第二実施例装置のブロック構成
図である。本発明第二実施例装置は、フィルタバンク3
2を用いている。図3において、複数の異なる周波数の
キャリアを含む入力信号は、フィルタバンク32で大ま
かに分波される。フィルタバンク32は、中心周波数の
異なる帯域濾波器331 〜33n をキャリア数分だけ並
列に組み合わせたもので、外部からのキャリア指定に応
じてその通過する帯域濾波器331 〜33n を選択でき
るものである。フィルタバンク32によって分波された
複数のキャリアから指定キャリアの信号がセレクタ34
で選択される。ここで、セレクタ出力の段階で一定の信
号レベルになるように帯域濾波器331 〜33n の出力
またはセレクタ34の出力に対して定レベル化処理がさ
れているものとする。セレクタ34で選択されたキャリ
アの信号は直交周波数変換部3に入力され、Iチャネル
およびQチャネルの信号が得られ、アナログ・ディジタ
ル変換回路5でディジタル信号に変換され、ディジタル
信号処理部6に取り込まれる。以降は、本発明第一実施
例と同様である。本発明第二実施例においては、フィル
タバンク32を構成する帯域濾波器331 〜33n はデ
ィジタル信号処理部6において、その不完全性が補償さ
れるため、簡単な帯域濾波器331 〜33n で容易に構
成することができる。
【0040】次に、本発明第三実施例を図4を参照して
説明する。図4は本発明第三実施例装置のブロック構成
図である。本発明第三実施例装置は、フィルタバンク3
2およびマトリクススイッチ41を用いて複数キャリア
を同時に分波および復調する。図4において、複数の異
なる周波数のキャリアを含む入力信号は、フィルタバン
ク32で大まかに分波される。フィルタバンク32によ
って分波されたn個のキャリアからm個の指定キャリア
の信号がキャリア指定制御部100からの選択信号に応
じてn×mのマトリクススイッチ41で選択される。こ
こで、マトリクススイッチ41の出力の段階で一定の信
号レベルになるようにフィルタバンク32の出力または
マトリクススイッチ41の出力に対して定レベル化処理
がされているものとする。マトリクススイッチ41で選
択されたキャリアの信号はそれぞれの復調器90に入力
される。復調器90は同時にアクセスするキャリア数m
だけ用意されている。キャリア指定制御部100からは
キャリア指定信号が各復調器90に入力される。復調器
90では直交周波数変換部3によりIチャネルおよびQ
チャネルの信号が得られ、アナログ・ディジタル変換回
路5でディジタル信号に変換され、ディジタル信号処理
部6に取り込まれる。以降は、本発明第一実施例と同様
である。それぞれの復調器90においても同様の処理が
施され、それぞれの復調データが得られる。このとき、
直交周波数変換のための局発発振周波数が各復調器90
で共通に使用できるため、単一の発振器を用意すればよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
順に、あるいは同時に復調可能な異なる周波数のキャリ
アを含む信号数の増大に柔軟に対応することができるデ
ィジタル復調器を実現することができる。本発明によれ
ば、多数のキャリアを分波する分波器を容易に実現する
ことができるディジタル復調器を実現することができ
る。本発明によれば、高速かつ高精度にキャリア周波数
の切替えを行うことができるディジタル復調器を実現す
ることができる。本発明によれば、複数の異なる周波数
のキャリアを含む信号を扱う復調装置設備の小型化を図
ることができる。本発明によれば、分波器に高い精度を
要せず、分波器の特性に依らずに、複数の異なる周波数
のキャリアを含む信号を同時に復調することができる。
その復調特性が一定かつ良好な復調器を構成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例装置のブロック構成図。
【図2】本発明第一実施例装置の詳細なブロック構成
図。
【図3】本発明第二実施例装置のブロック構成図。
【図4】本発明第三実施例装置のブロック構成図。
【図5】周波数シフト部のブロック構成図。
【図6】他の周波数シフト部のブロック構成図。
【図7】符号間干渉補償部および補償係数設定部のブロ
ック構成図。
【図8】RF帯における複数の異なる周波数のキャリア
を含む信号のスペクトラムを示す図。
【図9】従来例装置のブロック構成図。
【図10】その他の従来例装置のブロック構成図。
【符号の説明】
1 分波部 2 定レベル化部 3 直交周波数変換部 4 周波数固定発振器 5 アナログ・ディジタル変換回路 6 ディジタル信号処理部 7 周波数シフト部 8 符号間干渉補償部 9 補償係数設定部 10、97 識別判定部 21 ホッピングフィルタ 24、31 ハイブリッド 25 ミキサ 26 π/2移相器 27 低域濾波器 32 フィルタバンク 331 〜33n 帯域濾波器 34 セレクタ 41 マトリクススイッチ 51 位相ステップ設定回路 52 位相アキュムレータ 53〜55、61〜64 ROM 56、72 乗算器 57、73 加算器 65 カウンタ 71 シフトレジスタ 74 タップ係数設定回路 90 復調器 91 ミキサ 92 ナイキストフィルタ 93 自動利得制御アンプ 94 PLL周波数シンセサイザ 95 切替スイッチ 96 直交検波部 97 識別判定部 98 発振器 100 キャリア指定制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 1/713 H04L 25/03 C 9199−5K H04J 13/00 E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチキャリア信号を入力信号とし、こ
    の入力信号を中間周波数信号に変換する周波数変換部
    (3)と、この中間周波数信号をディジタル信号に変換
    するアナログ・ディジタル変換回路(5)と、このディ
    ジタル信号をベースバンド信号に変換する周波数シフト
    部(7)と、この周波数シフト部の出力が通過する符号
    間干渉補償回路(9、8)とを備えたディジタル復調器
    において、 前記周波数変換部の前段で前記入力信号から一つのキャ
    リア周波数を時分割的に切換選択する分波部(1)を備
    え、この分波部、前記周波数シフト部、および前記符号
    間干渉補償回路が共通のキャリア指定信号により選択す
    るキャリア周波数が一斉に変更されることを特徴とする
    ディジタル復調器。
  2. 【請求項2】 前記分波部(1)は、ディジタル論理回
    路により構成され、前記キャリア指定信号により選択す
    るキャリア周波数の帯域通過濾波器となるホッピングフ
    ィルタである請求項1記載のディジタル復調器。
  3. 【請求項3】 前記分波部(1)は、各キャリヤ周波数
    にそれぞれ対応する帯域通過濾波器を含むフィルタバン
    ク(32)および一つの帯域通過濾波器の出力信号を選
    択するセレクタ(34)を含む請求項1記載のディジタ
    ル復調器。
  4. 【請求項4】 前記入力信号は多相位相変調信号であ
    り、前記周波数変換部は変調位相対応の出力信号を送出
    する多相位相周波数変換手段を含む請求項1記載のディ
    ジタル復調器。
  5. 【請求項5】 複数n個のマルチキャリア信号を入力信
    号とし、この入力信号の各キャリア周波数対応に帯域通
    過濾波器が設定されたフィルタバンク(32)と、この
    フィルタバンクのn個の出力信号からm個(n>m)の
    信号を選択するマトリクススイッチ(41)と、このマ
    トリクススイッチのm個の出力にそれぞれ設けられた復
    調器(90)と、このm個の復調器(90)の各同調周
    波数を前記マトリクススイッチの切り換えと連動して指
    定する手段(100)とを備えたことを特徴とするディ
    ジタル復調器。
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