JPH084750A - 動圧軸受装置 - Google Patents
動圧軸受装置Info
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- JPH084750A JPH084750A JP16266994A JP16266994A JPH084750A JP H084750 A JPH084750 A JP H084750A JP 16266994 A JP16266994 A JP 16266994A JP 16266994 A JP16266994 A JP 16266994A JP H084750 A JPH084750 A JP H084750A
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Landscapes
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 温度によるオイル粘度の変化を小さくし、現
実的な設計ができるようにする。 【構成】 回転部材を回転可能に支承する軸受を備え、
この軸受の摺動部A,A,Bに充填された軸受流体に動
圧を生ぜしめるよう構成された動圧軸受装置において、
発熱部位からの放熱を低減させる熱伝導低下手段とし
て、例えば熱伝導率30[W/m/K]以下の部材より
構成された軸受22,22を具備してなるもの。
実的な設計ができるようにする。 【構成】 回転部材を回転可能に支承する軸受を備え、
この軸受の摺動部A,A,Bに充填された軸受流体に動
圧を生ぜしめるよう構成された動圧軸受装置において、
発熱部位からの放熱を低減させる熱伝導低下手段とし
て、例えば熱伝導率30[W/m/K]以下の部材より
構成された軸受22,22を具備してなるもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動圧軸受装置に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図8(a)に示されるような動圧
軸受装置を適用した、例えばHDD用のスピンドルモー
タが知られている。このスピンドルモータは所謂中心軸
回転型であり、図が煩雑になるのを避けるために、中心
線より右半分のみが示されている。
軸受装置を適用した、例えばHDD用のスピンドルモー
タが知られている。このスピンドルモータは所謂中心軸
回転型であり、図が煩雑になるのを避けるために、中心
線より右半分のみが示されている。
【0003】同図において、符号1はフレームを示して
おり、このフレーム1には筒状の軸受ホルダー部1aが
立設するようにして一体成形されている。この軸受ホル
ダー部1aの外周面にはステ−タコア6が固定されてお
り、このステ−タコア6にはコイル5が巻回されてい
る。
おり、このフレーム1には筒状の軸受ホルダー部1aが
立設するようにして一体成形されている。この軸受ホル
ダー部1aの外周面にはステ−タコア6が固定されてお
り、このステ−タコア6にはコイル5が巻回されてい
る。
【0004】上記軸受ホルダー部1aの内周にはラジア
ル滑り軸受2,2がそれぞれ嵌合固定されており、これ
らラジアル滑り軸受2,2の内周には中心軸3が挿入配
置されている。該中心軸3の外周面及びラジアル滑り軸
受2,2の内周面の少なくとも一方には、例えばへリン
グボーン状等の動圧発生溝が形成されており、摺動部
(中心軸3とラジアル滑り軸受2,2との間の空隙)A
には軸受流体としてオイル等の潤滑油が充填されてい
る。すなわち、中心軸3は、ラジアル滑り軸受2,2の
内周面との間に発生するラジアル動圧力によりラジアル
方向の振れが抑えられて、ラジアル滑り軸受2,2内を
回転するようになっている。
ル滑り軸受2,2がそれぞれ嵌合固定されており、これ
らラジアル滑り軸受2,2の内周には中心軸3が挿入配
置されている。該中心軸3の外周面及びラジアル滑り軸
受2,2の内周面の少なくとも一方には、例えばへリン
グボーン状等の動圧発生溝が形成されており、摺動部
(中心軸3とラジアル滑り軸受2,2との間の空隙)A
には軸受流体としてオイル等の潤滑油が充填されてい
る。すなわち、中心軸3は、ラジアル滑り軸受2,2の
内周面との間に発生するラジアル動圧力によりラジアル
方向の振れが抑えられて、ラジアル滑り軸受2,2内を
回転するようになっている。
【0005】中心軸3のフレーム閉塞側(図における下
方)の端面3a及びフレーム1の上記端面3aに対向す
る面の少なくとも一方には、動圧発生溝が形成されてお
り、摺動部(中心軸3のフレーム閉塞側端面3aとフレ
ーム1の上記端面3aに対向する面との間の空隙)Bに
はオイルが充填されている。すなわち、中心軸3のフレ
ーム閉塞側端面3aとフレーム1の上記端面3aに対向
する面との間に、中心軸3に対してフレーム開放側に向
うスラスト動圧力が発生するようになっている。
方)の端面3a及びフレーム1の上記端面3aに対向す
る面の少なくとも一方には、動圧発生溝が形成されてお
り、摺動部(中心軸3のフレーム閉塞側端面3aとフレ
ーム1の上記端面3aに対向する面との間の空隙)Bに
はオイルが充填されている。すなわち、中心軸3のフレ
ーム閉塞側端面3aとフレーム1の上記端面3aに対向
する面との間に、中心軸3に対してフレーム開放側に向
うスラスト動圧力が発生するようになっている。
【0006】また、中心軸3には、ステ−タコア6と駆
動マグネット7の磁気中心をずらす公知の手法により、
中心軸3に対してフレーム閉塞側に向う磁気吸引力が発
生するようになっている。従って、この磁気吸引力と上
記スラスト動圧力とにより、スラスト方向の振れが抑え
られて、フレーム1の上記端面3aに対向する面上を回
転するようになっている。
動マグネット7の磁気中心をずらす公知の手法により、
中心軸3に対してフレーム閉塞側に向う磁気吸引力が発
生するようになっている。従って、この磁気吸引力と上
記スラスト動圧力とにより、スラスト方向の振れが抑え
られて、フレーム1の上記端面3aに対向する面上を回
転するようになっている。
【0007】中心軸3のフレーム開放側(図における上
方)の端部には、上記コア6、コイル5等を覆うような
形状のハブ4が嵌合固定されている。このハブ4の外周
面には図示されないディスクが装着されており、ハブ4
内周の上記コア6に対向する位置には駆動マグネット7
が固定されている。
方)の端部には、上記コア6、コイル5等を覆うような
形状のハブ4が嵌合固定されている。このハブ4の外周
面には図示されないディスクが装着されており、ハブ4
内周の上記コア6に対向する位置には駆動マグネット7
が固定されている。
【0008】そして、図示されないモータ外部の電源供
給手段からフレキシブル基板12を介してコイル5に所
定の駆動電圧が印加されると、ディスクを装着したハブ
4が中心軸3と共に回転するようになっている。
給手段からフレキシブル基板12を介してコイル5に所
定の駆動電圧が印加されると、ディスクを装着したハブ
4が中心軸3と共に回転するようになっている。
【0009】一方、図8(b)に示されるスピンドルモ
ータは所謂中心軸固定型であり、図8(a)に示したも
のと同一なもの及び同一機能を果たすものについては同
一符号が付してある。
ータは所謂中心軸固定型であり、図8(a)に示したも
のと同一なもの及び同一機能を果たすものについては同
一符号が付してある。
【0010】このスピンドルモータにあっては、中心軸
13はフレーム11に固定されている。また、ラジアル
滑り軸受2,2は軸受ホルダー4aに固定されており、
この軸受ホルダー4aはハブ4に固定されている。すな
わち、ハブ4はラジアル滑り軸受2,2と共に中心軸1
3の周囲を回転するようになっている。
13はフレーム11に固定されている。また、ラジアル
滑り軸受2,2は軸受ホルダー4aに固定されており、
この軸受ホルダー4aはハブ4に固定されている。すな
わち、ハブ4はラジアル滑り軸受2,2と共に中心軸1
3の周囲を回転するようになっている。
【0011】なお、図が煩雑となるのを避けるために図
示していないが、図8(a),(b)における開放側の
ラジアル滑り軸受2よりさらに開放側には、内部に満た
されているオイルの軸受部から外方への漏れ及び外部か
ら軸受部内への塵芥等の侵入の防止を図るための磁性流
体シール等のシール部材が適宜配設されている。
示していないが、図8(a),(b)における開放側の
ラジアル滑り軸受2よりさらに開放側には、内部に満た
されているオイルの軸受部から外方への漏れ及び外部か
ら軸受部内への塵芥等の侵入の防止を図るための磁性流
体シール等のシール部材が適宜配設されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記何
れのタイプの動圧軸受装置(中心軸回転型及び中心軸固
定型)にあっても、以下の問題点がある。すなわち、図
7に示されるように、オイル粘度は普通使用範囲(0°
〜60°)で十数倍変化する、すなわち温度によるオイ
ル粘度の変化が非常に大きく、且つオイル粘度の変化に
軸ロス、軸受剛性が比例するので、低温時にはオイル粘
度が異常に高く軸ロスが増大し、高温時にはオイル粘度
が低く軸受剛性が低下し振れ特性が悪化するといった問
題がある。
れのタイプの動圧軸受装置(中心軸回転型及び中心軸固
定型)にあっても、以下の問題点がある。すなわち、図
7に示されるように、オイル粘度は普通使用範囲(0°
〜60°)で十数倍変化する、すなわち温度によるオイ
ル粘度の変化が非常に大きく、且つオイル粘度の変化に
軸ロス、軸受剛性が比例するので、低温時にはオイル粘
度が異常に高く軸ロスが増大し、高温時にはオイル粘度
が低く軸受剛性が低下し振れ特性が悪化するといった問
題がある。
【0013】従って、低温時の軸ロスと高温時の軸受剛
性の両方を満足させる必要があるが、低温時を基準(軸
ロスを規格上限)に考えると、高温時の軸受剛性を確保
するには、単純計算で低温時の軸受剛性を規格の十数倍
としなければならなくなるので、実際の設計としては無
理がある。
性の両方を満足させる必要があるが、低温時を基準(軸
ロスを規格上限)に考えると、高温時の軸受剛性を確保
するには、単純計算で低温時の軸受剛性を規格の十数倍
としなければならなくなるので、実際の設計としては無
理がある。
【0014】そこで本発明は、温度によるオイル粘度の
変化が小さくされ、現実的な設計がなされる動圧軸受装
置を提供することを目的とする。
変化が小さくされ、現実的な設計がなされる動圧軸受装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1手段の動圧軸受装置
は上記目的を達成するために、回転部材を回転可能に支
承する軸受を備え、この軸受の摺動部に充填された軸受
流体に動圧を生ぜしめるよう構成された動圧軸受装置に
おいて、発熱部位からの放熱を低減させる熱伝導低下手
段を具備した。
は上記目的を達成するために、回転部材を回転可能に支
承する軸受を備え、この軸受の摺動部に充填された軸受
流体に動圧を生ぜしめるよう構成された動圧軸受装置に
おいて、発熱部位からの放熱を低減させる熱伝導低下手
段を具備した。
【0016】第2手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、軸受を熱伝導率3
0[W/m/K]以下の部材より構成し、熱伝導低下手
段としたことを特徴としている。
するために、上記第1手段に加えて、軸受を熱伝導率3
0[W/m/K]以下の部材より構成し、熱伝導低下手
段としたことを特徴としている。
【0017】第3手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、軸受との間に摺動
部を形成する軸を熱伝導率30[W/m/K]以下の部
材より構成し、熱伝導低下手段としたことを特徴として
いる。
するために、上記第1手段に加えて、軸受との間に摺動
部を形成する軸を熱伝導率30[W/m/K]以下の部
材より構成し、熱伝導低下手段としたことを特徴として
いる。
【0018】第4手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、軸受及び該軸受に
対向する部材の摺動面の少なくとも一方に熱伝導率5
[W/m/K]以下の部材を被膜し、熱伝導低下手段と
したことを特徴としている。
するために、上記第1手段に加えて、軸受及び該軸受に
対向する部材の摺動面の少なくとも一方に熱伝導率5
[W/m/K]以下の部材を被膜し、熱伝導低下手段と
したことを特徴としている。
【0019】第5手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、軸受を保持する軸
受ホルダーを熱伝導率5[W/m/K]以下の部材より
構成し、熱伝導低下手段としたことを特徴としている。
するために、上記第1手段に加えて、軸受を保持する軸
受ホルダーを熱伝導率5[W/m/K]以下の部材より
構成し、熱伝導低下手段としたことを特徴としている。
【0020】第6手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、軸受を保持する軸
受ホルダーと軸受との間に熱伝導率5[W/m/K]以
下の部材を挟持して、熱伝導低下手段としたことを特徴
としている。
するために、上記第1手段に加えて、軸受を保持する軸
受ホルダーと軸受との間に熱伝導率5[W/m/K]以
下の部材を挟持して、熱伝導低下手段としたことを特徴
としている。
【0021】第7手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、軸受を保持する軸
受ホルダーと軸受との接合を部分接合として、熱伝導低
下手段としたことを特徴としている。
するために、上記第1手段に加えて、軸受を保持する軸
受ホルダーと軸受との接合を部分接合として、熱伝導低
下手段としたことを特徴としている。
【0022】第8手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、フレーム及び軸の
少なくとも一方に切欠を設けて、熱伝導低下手段とした
ことを特徴としている。
するために、上記第1手段に加えて、フレーム及び軸の
少なくとも一方に切欠を設けて、熱伝導低下手段とした
ことを特徴としている。
【0023】第9手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第8手段に加えて、切欠に熱伝導低下
部材を充填したことを特徴としている。
するために、上記第8手段に加えて、切欠に熱伝導低下
部材を充填したことを特徴としている。
【0024】
【作用】このような第1乃至第9手段における動圧軸受
装置によれば、例えば図7に示されるオイルの場合、0
°C時の粘度は60°C時の粘度に対して12.8倍と
なるが、軸受部の軸ロスによる発熱量はオイル粘度に比
例するので、始動時の発熱量も12.8倍となる。定常
状態の内部上昇温度は発熱量と放熱率で決まるが、放熱
率を一定と考えると、上昇温度は発熱量で決まる。すな
わち、内部の上昇温度は低温時の方が高温時よりも大き
くなる。例えば、図6の符号Aを例にとると、温度上昇
により、0°Cの内部温度は12.5°Cに、60°C
の内部温度は62°Cにそれぞれなり、その内部温度差
は49.5°Cとなる。すなわち初期の60°Cに対し
て実質上昇温度差が縮まることになる。さらに内部上昇
温度により、実使用時の温度が高温側にシフトすること
になるが、図7に示されるように、高温側の方が温度に
よる粘度変化が小さくなるので、同じ温度差でも高温側
の方が粘度比率が小さくなる。所謂、同じ49.5°C
差でも、0°C−49.5°Cの場合には粘度変化は
9.2倍となるが、12.5°C−62°Cの場合には
粘度変化は7.1倍と小さくなる。このように、粘度差
による上昇温度の差から、実質的な粘度変化を縮小でき
ることがわかる。第1乃至第9手段における動圧軸受装
置は、この性質をさらに積極的に利用し、実質的な粘度
変化を大幅に縮小しようというものである。すなわち、
熱伝導低下手段により放熱率を下げることにより、実質
的な粘度変化を縮小させるものである。
装置によれば、例えば図7に示されるオイルの場合、0
°C時の粘度は60°C時の粘度に対して12.8倍と
なるが、軸受部の軸ロスによる発熱量はオイル粘度に比
例するので、始動時の発熱量も12.8倍となる。定常
状態の内部上昇温度は発熱量と放熱率で決まるが、放熱
率を一定と考えると、上昇温度は発熱量で決まる。すな
わち、内部の上昇温度は低温時の方が高温時よりも大き
くなる。例えば、図6の符号Aを例にとると、温度上昇
により、0°Cの内部温度は12.5°Cに、60°C
の内部温度は62°Cにそれぞれなり、その内部温度差
は49.5°Cとなる。すなわち初期の60°Cに対し
て実質上昇温度差が縮まることになる。さらに内部上昇
温度により、実使用時の温度が高温側にシフトすること
になるが、図7に示されるように、高温側の方が温度に
よる粘度変化が小さくなるので、同じ温度差でも高温側
の方が粘度比率が小さくなる。所謂、同じ49.5°C
差でも、0°C−49.5°Cの場合には粘度変化は
9.2倍となるが、12.5°C−62°Cの場合には
粘度変化は7.1倍と小さくなる。このように、粘度差
による上昇温度の差から、実質的な粘度変化を縮小でき
ることがわかる。第1乃至第9手段における動圧軸受装
置は、この性質をさらに積極的に利用し、実質的な粘度
変化を大幅に縮小しようというものである。すなわち、
熱伝導低下手段により放熱率を下げることにより、実質
的な粘度変化を縮小させるものである。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。先ず、本発明の基本的な原理について説明する。
オイル粘度は、図7に示されるように、低温側の曲線X
の傾きの方が高温側の曲線Yの傾きより大きくなってい
る、すなわちオイルの粘度変化は低温側で大きく高温側
で小さくなっており、且つオイルの上昇温度は低温時の
方が高温時よりかなり大きくなっている(図6参照)。
する。先ず、本発明の基本的な原理について説明する。
オイル粘度は、図7に示されるように、低温側の曲線X
の傾きの方が高温側の曲線Yの傾きより大きくなってい
る、すなわちオイルの粘度変化は低温側で大きく高温側
で小さくなっており、且つオイルの上昇温度は低温時の
方が高温時よりかなり大きくなっている(図6参照)。
【0026】従って、放熱率を下げて発熱部位からの放
熱を低減するようにすれば、実質的なオイル粘度に対す
る温度変化範囲は小さくなって粘度変化の小さい高温側
にシフトすることになる。すなわち、図7に示される動
作温度範囲が狭められて該範囲が右方向にシフトするこ
とになる。従って、低温時のオイル粘度は大幅に低下
し、高温時のオイル粘度は多少低下することになるの
で、温度によるオイル粘度の変化が小さくなる。
熱を低減するようにすれば、実質的なオイル粘度に対す
る温度変化範囲は小さくなって粘度変化の小さい高温側
にシフトすることになる。すなわち、図7に示される動
作温度範囲が狭められて該範囲が右方向にシフトするこ
とになる。従って、低温時のオイル粘度は大幅に低下
し、高温時のオイル粘度は多少低下することになるの
で、温度によるオイル粘度の変化が小さくなる。
【0027】この放熱率(熱伝導率)をパラメーターと
した測定温度とオイルの上昇温度との関係を示したのが
図6であり、熱伝導率をパラメーターとした低温時のオ
イル粘度と粘度変化を示したのが表1である。
した測定温度とオイルの上昇温度との関係を示したのが
図6であり、熱伝導率をパラメーターとした低温時のオ
イル粘度と粘度変化を示したのが表1である。
【表1】
【0028】表1より明らかなように、放熱率(熱伝導
率)が下がるにつれて、オイルの粘度変化が小さくなる
ことが判る。例えば、放熱条件Aに対して放熱条件を
B,Cに改善すると、図6に示されるように、内部上昇
温度が高くなり、内部温度差が49.5°C→45°C
(放熱条件がBの場合)、41°C(放熱条件がCの場
合)というように縮小し、且つ高温側にシフトすること
により、実質粘度変化は7.1倍→5.2倍(放熱条件
がBの場合)、4.1倍(放熱条件がCの場合)という
ように小さくなる。
率)が下がるにつれて、オイルの粘度変化が小さくなる
ことが判る。例えば、放熱条件Aに対して放熱条件を
B,Cに改善すると、図6に示されるように、内部上昇
温度が高くなり、内部温度差が49.5°C→45°C
(放熱条件がBの場合)、41°C(放熱条件がCの場
合)というように縮小し、且つ高温側にシフトすること
により、実質粘度変化は7.1倍→5.2倍(放熱条件
がBの場合)、4.1倍(放熱条件がCの場合)という
ように小さくなる。
【0029】従って、以下に述べる各実施例において
は、上記特性を利用する、すなわち熱伝導低下手段によ
って発熱部位からの放熱を低減させることにより、オイ
ルの粘度変化を小さくするようにしている。
は、上記特性を利用する、すなわち熱伝導低下手段によ
って発熱部位からの放熱を低減させることにより、オイ
ルの粘度変化を小さくするようにしている。
【0030】図1乃至図5は本発明の各実施例を示す動
圧軸受装置を適用したHDD用モータを表しており、従
来技術で説明したのと同一なもの及び同一機能を果たす
ものについては同一符号が付してあり、重複を避けるた
めに、ここでの説明は省略する。
圧軸受装置を適用したHDD用モータを表しており、従
来技術で説明したのと同一なもの及び同一機能を果たす
ものについては同一符号が付してあり、重複を避けるた
めに、ここでの説明は省略する。
【0031】図1(a),(b)に示される例にあって
は、上記熱伝導低下手段として、ラジアル滑り軸受22
を熱伝導率30[W/m/K]以下の、例えばセラミッ
クより構成している。このセラミックを、例えば低熱伝
導率の鋼やプラスティックに代えても良い。
は、上記熱伝導低下手段として、ラジアル滑り軸受22
を熱伝導率30[W/m/K]以下の、例えばセラミッ
クより構成している。このセラミックを、例えば低熱伝
導率の鋼やプラスティックに代えても良い。
【0032】このように、ラジアル滑り軸受22を熱伝
導率30[W/m/K]以下の部材で構成しているの
で、発熱部位からの放熱が低減するようになっており、
上述のようにオイルの粘度変化が小さくなって、現実的
な設計を行うことが可能となっている。
導率30[W/m/K]以下の部材で構成しているの
で、発熱部位からの放熱が低減するようになっており、
上述のようにオイルの粘度変化が小さくなって、現実的
な設計を行うことが可能となっている。
【0033】また、図1(a),(b)に示される中心
回転軸23、中心固定軸33を熱伝導率30[W/m/
K]以下の、例えばセラミックや低熱伝導率の鋼より構
成するようにしても、上述のように、ラジアル滑り軸受
22を熱伝導率30[W/m/K]以下の部材で構成し
たのと同様な効果を得ることができる。
回転軸23、中心固定軸33を熱伝導率30[W/m/
K]以下の、例えばセラミックや低熱伝導率の鋼より構
成するようにしても、上述のように、ラジアル滑り軸受
22を熱伝導率30[W/m/K]以下の部材で構成し
たのと同様な効果を得ることができる。
【0034】また、図1(a),(b)に示されるラジ
アル滑り軸受を保持する軸受ホルダー21a,24aを
熱伝導率5[W/m/K]以下の、例えばプラスティッ
クやセラミックより構成するようにしても、同様な効果
を得ることができる。
アル滑り軸受を保持する軸受ホルダー21a,24aを
熱伝導率5[W/m/K]以下の、例えばプラスティッ
クやセラミックより構成するようにしても、同様な効果
を得ることができる。
【0035】なお、図1(a)に示される例にあって
は、中心回転軸23の閉塞側端面23aに対向する部材
をフレーム21と別体としてスラスト軸受とし、熱伝導
率30[W/m/K]以下の部材で構成しても良い。ま
た、図1(b)に示される例にあっては、軸受ホルダー
24aのフレーム側端面24bに対向する部材をフレー
ム11と別体としてスラスト軸受とし、熱伝導率30
[W/m/K]以下の部材で構成しても良い。さらにま
た、このスラスト軸受を保持する軸受ホルダーを設け、
該軸受ホルダーを熱伝導率5[W/m/K]以下の部材
より構成するようにしても良い。
は、中心回転軸23の閉塞側端面23aに対向する部材
をフレーム21と別体としてスラスト軸受とし、熱伝導
率30[W/m/K]以下の部材で構成しても良い。ま
た、図1(b)に示される例にあっては、軸受ホルダー
24aのフレーム側端面24bに対向する部材をフレー
ム11と別体としてスラスト軸受とし、熱伝導率30
[W/m/K]以下の部材で構成しても良い。さらにま
た、このスラスト軸受を保持する軸受ホルダーを設け、
該軸受ホルダーを熱伝導率5[W/m/K]以下の部材
より構成するようにしても良い。
【0036】また、図2(a),(b)に示されるよう
に、ラジアル滑り軸受2及び該ラジアル滑り軸受2に対
向する部材(図2(a)に示される例にあっては中心回
転軸3、図2(b)に示される例にあっては中心固定軸
13)の摺動面の少なくとも一方に、熱伝導率5[W/
m/K]以下の部材9をコーティング(被膜)しても、
同様な効果を得ることができる。
に、ラジアル滑り軸受2及び該ラジアル滑り軸受2に対
向する部材(図2(a)に示される例にあっては中心回
転軸3、図2(b)に示される例にあっては中心固定軸
13)の摺動面の少なくとも一方に、熱伝導率5[W/
m/K]以下の部材9をコーティング(被膜)しても、
同様な効果を得ることができる。
【0037】また、スラスト滑り軸受1c,11c及び
該スラスト滑り軸受1c,11cに対向する部材(図2
(a)に示される例にあっては中心回転軸3、図2
(b)に示される例にあっては軸受ホルダー4a)の摺
動面の少なくとも一方に、熱伝導率5[W/m/K]以
下の部材9をコーティング(被膜)しても、同様な効果
を得ることができる。
該スラスト滑り軸受1c,11cに対向する部材(図2
(a)に示される例にあっては中心回転軸3、図2
(b)に示される例にあっては軸受ホルダー4a)の摺
動面の少なくとも一方に、熱伝導率5[W/m/K]以
下の部材9をコーティング(被膜)しても、同様な効果
を得ることができる。
【0038】また、図3(a),(b)に示されるよう
に、軸受ホルダー1a,4aとラジアル滑り軸受2との
間に、熱伝導率5[W/m/K]以下の、例えばプラス
ティック10を挟むようにしても、同様な効果を得るこ
とができる。
に、軸受ホルダー1a,4aとラジアル滑り軸受2との
間に、熱伝導率5[W/m/K]以下の、例えばプラス
ティック10を挟むようにしても、同様な効果を得るこ
とができる。
【0039】また、図4(a),(b)に示されるよう
に、ラジアル滑り軸受2の外周に凸凹面2a,2bを形
成し、軸受ホルダー1aとラジアル滑り軸受2との接合
を部分接合としても、同様な効果を得ることができる。
なお、図示はしていないが同様な構成を中心軸固定型に
も適用できる。また、該凸凹面は軸受ホルダー1a,4
aの内周に形成されていても良い。さらにまた、スラス
ト軸受をフレーム1,11と別体とした場合には、該フ
レーム1,11とスラスト軸受との接合を部分接合とす
れば良い。因に、接合部の断面積を軸受摺動部の面積の
1/2以下とすると効果的となる。
に、ラジアル滑り軸受2の外周に凸凹面2a,2bを形
成し、軸受ホルダー1aとラジアル滑り軸受2との接合
を部分接合としても、同様な効果を得ることができる。
なお、図示はしていないが同様な構成を中心軸固定型に
も適用できる。また、該凸凹面は軸受ホルダー1a,4
aの内周に形成されていても良い。さらにまた、スラス
ト軸受をフレーム1,11と別体とした場合には、該フ
レーム1,11とスラスト軸受との接合を部分接合とす
れば良い。因に、接合部の断面積を軸受摺動部の面積の
1/2以下とすると効果的となる。
【0040】また、図5(a)に示されるように、フレ
ーム1及び中心回転軸3の少なくとも一方の放熱経路の
途中に、例えば環状の切欠1b,3bを設けても同様な
効果を得ることができる。また、図5(b)に示される
ように、フレーム11及び中心固定軸13の少なくとも
一方の放熱経路の途中に、例えば環状の切欠11a,1
3aを設けても同様な効果を得ることができる。なお、
切欠としては環状に限定されるものではない。
ーム1及び中心回転軸3の少なくとも一方の放熱経路の
途中に、例えば環状の切欠1b,3bを設けても同様な
効果を得ることができる。また、図5(b)に示される
ように、フレーム11及び中心固定軸13の少なくとも
一方の放熱経路の途中に、例えば環状の切欠11a,1
3aを設けても同様な効果を得ることができる。なお、
切欠としては環状に限定されるものではない。
【0041】また、図5(a),(b)に示されるよう
に、上記切欠1b,3b,11a,13aに、熱伝導低
下部材としての、例えばプラスティック20を充填して
も良い。このように構成した場合には、上記切欠のみを
設けた場合に比べて、強度が補強されると共に振動吸収
がなされるという効果がある。
に、上記切欠1b,3b,11a,13aに、熱伝導低
下部材としての、例えばプラスティック20を充填して
も良い。このように構成した場合には、上記切欠のみを
設けた場合に比べて、強度が補強されると共に振動吸収
がなされるという効果がある。
【0042】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例え
ば、上記実施例においては、動圧軸受装置をHDD用の
スピンドルモータに対して適用した例が述べられている
が、他のモータに対して適用することも勿論可能であ
る。
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例え
ば、上記実施例においては、動圧軸受装置をHDD用の
スピンドルモータに対して適用した例が述べられている
が、他のモータに対して適用することも勿論可能であ
る。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、第1乃至第9発明の
動圧軸受装置によれば、放熱条件を熱伝導低下手段によ
り改善するようにしたので、内部上昇温度が高くなって
内部温度差が縮小し、且つ高温側にシフトすることにな
る。従って、実質粘度変化が小さくなり、現実的な設計
を行うことが可能となる。
動圧軸受装置によれば、放熱条件を熱伝導低下手段によ
り改善するようにしたので、内部上昇温度が高くなって
内部温度差が縮小し、且つ高温側にシフトすることにな
る。従って、実質粘度変化が小さくなり、現実的な設計
を行うことが可能となる。
【図1】本発明の第1実施例を示す動圧軸受装置を適用
したHDD用モータであり、(a)は中心軸回転型の横
断面図、(b)は中心軸固定型の横断面図である。
したHDD用モータであり、(a)は中心軸回転型の横
断面図、(b)は中心軸固定型の横断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す動圧軸受装置を適用
したHDD用モータであり、(a)は中心軸回転型の要
部の横断面図、(b)は中心軸固定型の要部の横断面図
である。
したHDD用モータであり、(a)は中心軸回転型の要
部の横断面図、(b)は中心軸固定型の要部の横断面図
である。
【図3】本発明の第3実施例を示す動圧軸受装置を適用
したHDD用モータであり、(a)は中心軸回転型の要
部の横断面図、(b)は中心軸固定型の要部の横断面図
である。
したHDD用モータであり、(a)は中心軸回転型の要
部の横断面図、(b)は中心軸固定型の要部の横断面図
である。
【図4】本発明の第4実施例を示す動圧軸受装置を適用
した中心軸回転型のHDD用モータであり、(a)は横
断面図、(b)はラジアル軸受を含む位置での縦断面図
である。
した中心軸回転型のHDD用モータであり、(a)は横
断面図、(b)はラジアル軸受を含む位置での縦断面図
である。
【図5】本発明の第5実施例を示す動圧軸受装置を適用
したHDD用モータであり、(a)は中心軸回転型の横
断面図、(b)は中心軸固定型の横断面図である。
したHDD用モータであり、(a)は中心軸回転型の横
断面図、(b)は中心軸固定型の横断面図である。
【図6】熱伝導率をパラメーターとした測定温度とオイ
ルの上昇温度との関係図である。
ルの上昇温度との関係図である。
【図7】オイルの粘度と温度との関係図である。
【図8】従来技術を示す動圧軸受装置を適用したHDD
用モータであり、(a)は中心軸回転型の横断面図、
(b)は中心軸固定型の横断面図である。
用モータであり、(a)は中心軸回転型の横断面図、
(b)は中心軸固定型の横断面図である。
1b,3b,11a,13a 切欠(熱伝導低下手段) 2a,2b 部分接合(熱伝導低下手段) 9 被膜部材(熱伝導低下手段) 10 挟持される部材(熱伝導低下手段) 20 熱伝導低下部材 22 軸受(熱伝導低下手段) 23,33 軸(熱伝導低下手段) 21a,24a 軸受ホルダー(熱伝導低下手段) A,B 摺動部
Claims (9)
- 【請求項1】 回転部材を回転可能に支承する軸受を備
え、この軸受の摺動部に充填された軸受流体に動圧を生
ぜしめるよう構成された動圧軸受装置において、 発熱部位からの放熱を低減させる熱伝導低下手段を具備
した動圧軸受装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 軸受を熱伝導率30[W/m/K]以下の部材より構成
し、熱伝導低下手段としたことを特徴とする動圧軸受装
置。 - 【請求項3】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 軸受との間に摺動部を形成する軸を熱伝導率30[W/
m/K]以下の部材より構成し、熱伝導低下手段とした
ことを特徴とする動圧軸受装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 軸受及び該軸受に対向する部材の摺動面の少なくとも一
方に熱伝導率5[W/m/K]以下の部材を被膜し、熱
伝導低下手段としたことを特徴とする動圧軸受装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 軸受を保持する軸受ホルダーを熱伝導率5[W/m/
K]以下の部材より構成し、熱伝導低下手段としたこと
を特徴とする動圧軸受装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 軸受を保持する軸受ホルダーと軸受との間に熱伝導率5
[W/m/K]以下の部材を挟持して、熱伝導低下手段
としたことを特徴とする動圧軸受装置。 - 【請求項7】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 軸受を保持する軸受ホルダーと軸受との接合を部分接合
として、熱伝導低下手段としたことを特徴とする動圧軸
受装置。 - 【請求項8】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 フレーム及び軸の少なくとも一方に切欠を設けて、熱伝
導低下手段としたことを特徴とする動圧軸受装置。 - 【請求項9】 請求項8記載の動圧軸受装置において、 切欠に熱伝導低下部材を充填したことを特徴とする動圧
軸受装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16266994A JPH084750A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 動圧軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16266994A JPH084750A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 動圧軸受装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH084750A true JPH084750A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15759037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16266994A Pending JPH084750A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 動圧軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH084750A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002106567A (ja) * | 2000-10-02 | 2002-04-10 | Nidec Copal Electronics Corp | 動圧空気軸受型光偏向器 |
-
1994
- 1994-06-21 JP JP16266994A patent/JPH084750A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002106567A (ja) * | 2000-10-02 | 2002-04-10 | Nidec Copal Electronics Corp | 動圧空気軸受型光偏向器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011112 |