JPH084751A - 動圧軸受装置 - Google Patents

動圧軸受装置

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JPH084751A
JPH084751A JP16267194A JP16267194A JPH084751A JP H084751 A JPH084751 A JP H084751A JP 16267194 A JP16267194 A JP 16267194A JP 16267194 A JP16267194 A JP 16267194A JP H084751 A JPH084751 A JP H084751A
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JP
Japan
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magnetic
magnet
flux density
bearing
bearing device
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Withdrawn
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JP16267194A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Nose
保 能勢
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性流体の外部への漏れを確実に防止する。 【構成】 固定部材1a又は回転部材3の何れか一方に
固定され、回転部材3を回転自在に支承するラジアル軸
受2を備え、軸受2の摺動部に充填された磁性流体14
に動圧を生ぜしめる動圧軸受装置において、軸受2より
開放側における固定部材1a又は回転部材3の何れか一
方に、軸方向に着磁されたマグネット30を設けると共
に、マグネット30の軸受側端面30aに第1の磁性部
材31を、開放側端面30bに第2の磁性部材32を、
それぞれ設け、磁性部材31,32及びマグネット30
のラジアル方向に対向する他方の回転部材3又は固定部
材1aを磁性体とし、磁性体3(1a)及び磁性部材3
1,32並びにマグネット30によって形成される磁気
回路により、磁性体3(1a)と第1の磁性部材31、
マグネット30との間のスペースの軸方向の磁束密度勾
配を、軸受側に向かって増大する一方向磁束密度勾配に
してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動圧軸受装置、さらに詳
しくは磁性流体を潤滑油として用いた動圧軸受装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】磁性流体を潤滑油として用いた動圧軸受
装置の提案が、例えば特開昭62−155327号公報
や実開昭62−202526号公報等になされている。
この動圧軸受装置を適用した、例えばHDD用のスピン
ドルモータの一例を示したのが図8である。このスピン
ドルモータは所謂中心軸回転型且つラジアル軸受固定型
であって、図が煩雑になるのを避けるために、中心線よ
り右半分のみが示されている。
【0003】同図において、符号1は固定部材たるモー
タハウジングとしてのフレームを示しており、このフレ
ーム1には筒状の軸受ホルダー部1aが立設するように
して一体成形されている。すなわち、軸受ホルダー部1
aを含むフレーム1は、一端が閉塞され他方が開放され
た凹形状をなしている。該軸受ホルダー部1aの外周面
にはステ−タコア6が固定されており、このステ−タコ
ア6にはコイル5が巻回されている。
【0004】上記軸受ホルダー部1aの内周にはラジア
ル滑り軸受2,2がそれぞれ嵌合固定されており、これ
らラジアル滑り軸受2,2の内周には回転軸としての中
心軸3が挿入配置されている。該中心軸3の外周面及び
ラジアル滑り軸受2,2の内周面の少なくとも一方に
は、例えばへリングボーン状等の動圧発生溝が形成され
ており、摺動部(中心軸3とラジアル滑り軸受2,2と
の間の空隙)には磁性流体14が充填されている。すな
わち、中心軸3は、ラジアル滑り軸受2,2の内周面と
の間に発生するラジアル動圧力によりラジアル方向の振
れが抑えられて、ラジアル滑り軸受2,2内を回転する
ようになっている。
【0005】中心軸3のフレーム閉塞側(図における下
方)の端面3aに対向する位置には、フレーム1の凹所
底部を形成するスラスト板1bが設けられている。この
スラスト板1b及び中心軸3のフレーム閉塞側端面3a
の少なくとも一方には、動圧発生溝が形成されており、
摺動部(中心軸3のフレーム閉塞側端面3aとこれに対
向するスラスト板1bの図における上端面との間の空
隙)には磁性流体14が充填されている。すなわち、中
心軸3のフレーム閉塞側端面3aとスラスト板1bの上
端面との間に、中心軸3に対してフレーム開放側に向う
スラスト動圧力が発生するようになっている。
【0006】また、中心軸3には、ステ−タコア6と駆
動マグネット7の磁気中心をずらす公知の手法等によ
り、中心軸3に対してフレーム閉塞側に向う磁気吸引力
が発生するようになっている。従って、この磁気吸引力
と上記スラスト動圧力とにより、スラスト方向のバラン
ス及び振れが抑えられて、スラスト板1b上を回転する
ようになっている。
【0007】中心軸3のフレーム開放側(図における上
方)の端部には、上記コア6、コイル5等を覆うような
形状のハブ4が嵌合固定されている。このハブ4の外周
面には図示されないディスクが装着されており、ハブ4
内周の上記コア6に対向する位置には駆動マグネット7
が固定されている。
【0008】上記軸受ホルダー部1aの内外を連通する
通路10の途中、すなわち軸受ホルダー1aの図におけ
る上端部(フレーム開放側のラジアル滑り軸受2より上
方の位置)には磁性流体シール8が配設されている。こ
の磁性流体シール8は、磁石8bと、この磁石8bを軸
線方向に挟むようにして設けられ磁路を形成するポール
ピース8a,8aとから構成されており、このポールピ
ース8a,8a内周面と中心軸3の外周面との間に磁性
流体9,9が保持され得るようになっている。従って、
この磁性流体シール8により、上記摺動部に充填されて
いる磁性流体を含む、ホルダー部1a内部に満たされて
いる磁性流体14の軸受部から外方への漏れが防止され
ていると共に、外部から軸受部内への塵芥等の侵入の防
止が図られている。
【0009】また、該磁性流体14のフレーム開放側へ
の漏れ防止を図るものとしては、図9に示されるよう
に、磁性流体シール8に代えて、フレーム開放側のラジ
アル滑り軸受2のフレーム開放側端面に、軸方向に着磁
が施されたマグネット16を配設し、このマグネット1
6の開放磁界により磁性流体14を保持させるという構
造のものもある。
【0010】そして、図示されないモータ外部の電源供
給手段からフレキシブル基板12を介してコイル5に所
定の駆動電圧が印加されると、ディスクを装着したハブ
4が回転するようになっている。なお、符号11は滑り
軸受2,2間に当接して配置される軸受カラーを、13
は中心軸3の抜け止めをそれぞれ示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記HDD用
のスピンドルモータ等にあっては、清浄な雰囲気が要求
されているために、軸受ホルダー部1a内に満たされて
いる磁性流体14の漏れ防止は重要な点となっており、
例えば振動・衝撃・遠心力が加わったり、姿勢が変化し
ても、漏れないことが必要とされる。
【0012】しかしながら、軸受ホルダー部1a内に満
たされている磁性流体14の液面位置は、気圧・温度変
化による磁性流体(実際には内部に混在する空気)の体
積変化や、部品寸法・注入する磁性流体の量のばらつき
等により変化し、このように磁性流体の液面位置が変化
すると、図8、図9に示した磁性流体の漏れ防止構造で
は、磁性流体に対する磁気的保持力が大幅に低下してし
まい、磁性流体の漏れを防止できないといった問題があ
った。
【0013】このような問題は、上記一端が閉塞され他
方が開放された中心軸回転型のモータに限らず、両端が
開放された形状の中心軸固定型のモータにあっても、同
様に発生する。
【0014】そこで本発明は、磁性流体の外部への漏れ
が確実に防止される動圧軸受装置を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1手段の動圧軸受装置
は上記目的を達成するために、固定部材または回転部材
の何れか一方に固定され、該回転部材を回転自在に支承
するラジアル軸受を備え、このラジアル軸受の摺動部に
充填された磁性流体に動圧を生ぜしめるよう構成された
動圧軸受装置において、前記ラジアル軸受より開放側に
おける固定部材または回転部材の何れか一方に、軸方向
に着磁されたマグネットを設けると共に、このマグネッ
トの軸受側端面に第1の磁性部材を、開放側端面に第2
の磁性部材を、それぞれ設け、これら第1、第2の磁性
部材及びマグネットのラジアル方向に対向する他方の回
転部材または固定部材を磁性体とし、これら磁性体及び
第1、第2の磁性部材並びにマグネットによって形成さ
れる磁気回路により、該磁性体と前記第1の磁性部材、
マグネットとの間のスペースの軸方向の磁束密度勾配
を、軸受側に向かって増大する一方向磁束密度勾配とし
たことを特徴としている。
【0016】第2手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、第1の磁性部材ま
たは磁性体の何れか一方の対向面を、他方の対向面に対
して軸受側に向かって接近する方向に傾斜させてなる。
【0017】第3手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、第1、第2の磁性
部材及び磁性体の相互のギャップを調整して、磁性体と
第1の磁性部材、マグネット、第2の磁性部材との間の
スペースの軸方向の磁束密度勾配を、軸受側に向かって
増大する一方向磁束密度勾配としたことを特徴としてい
る。
【0018】第4手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1または第3手段に加えて、第2の
磁性部材に内外を連通する手段を設けてなる。
【0019】
【作用】このような第1、第3手段における動圧軸受装
置によれば、例えば気圧・温度変化による磁性流体の体
積変化や、部品寸法・注入する磁性流体の量のばらつき
等により、磁性流体の液面位置が変化しても、軸受側に
向かって増大する一方向磁束密度勾配による磁気力によ
り、磁性流体は良好に保持される。また、例えば振動・
衝撃・遠心力が加わったり、姿勢が変化しても、該一方
向磁束密度勾配による磁気力により、漏れようとする磁
性流体は引き戻される。特に、第1手段における動圧軸
受装置にあっては、磁性体と第2の磁性部材との間に磁
性流体が保持され、密封用の磁性流体シールとして機能
する。
【0020】このような第2手段における動圧軸受装置
によれば、第1の磁性部材または磁性体の何れか一方の
対向面を、他方の対向面に対して軸受側に向かって接近
する方向に傾斜させると、磁性体と第1の磁性部材、マ
グネットとの間のスペースの軸方向の磁束密度勾配が、
軸受側に向かって増大する一方向磁束密度勾配にされ
る。
【0021】このような第4手段における動圧軸受装置
によれば、第1、第2の磁性部材及びマグネット並びに
磁性体により囲まれる空間に空気が溜る場合があるが、
この空気は、第2の磁性部材に設けられた内外連通手段
により外方に逃がされる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1実施例を示す動圧軸受装置を
適用した、例えば中心軸回転型且つラジアル軸受固定型
のHDD用のスピンドルモータの横断面図、図2(a)
は図1の要部の拡大図、(b)は(a)中の磁性体と第
1、第2の磁性部材、マグネットとの間のスペースの磁
束密度分布図であり、従来技術で説明したのと同一なも
の及び同一機能を果たすものについては同一符号が付し
てあり、これらについては重複を避けるために、ここで
の説明は省略する。
【0023】この第1実施例にあっては、中心軸3は磁
性材料よりなり、フレーム開放側のラジアル滑り軸受2
より開放側には、軸方向に着磁が施された環状のマグネ
ット30が配設されている。このマグネット30の軸受
側端面30aには第1の磁性部材31が、開放側端面3
0bにはその内周面が中心軸3の外周面に接近する第2
の磁性部材32が、それぞれ配設されており、第1の磁
性部材31とフレーム開放側のラジアル滑り軸受2との
間には、非磁性部材33が配設されている。これら第
1、第2の磁性部材31,32及びマグネット30、非
磁性部材33は、軸受ホルダー部1aの内周面に嵌合固
着されており、各部材の内周面は中心軸3に対して非接
触にされている。
【0024】従って、第1、第2の磁性部材31,32
及びマグネット30並びに中心軸3により、図2(a)
に示される磁気回路が形成された状態となっている。
【0025】また、第1の磁性部材31の中心軸3に対
する対向面(内周面)31aは、中心軸3の外周面に対
して軸受側(開放側の逆方向;図における下方)に向か
って接近するような傾斜面となっている。
【0026】このように、第1の磁性部材31に上述の
ような傾斜面31aを形成すると、中心軸3と第1の磁
性部材31、マグネット30との間のスペース(中心軸
3、第1、第2の磁性部材31,32、マグネット30
により囲まれるスペース)の軸方向の磁束密度勾配は、
図2(b)に示されるように、軸受側に向かって増大す
る一方向磁束密度勾配となる。また、中心軸3と第2の
磁性部材32との間のスペースの磁束密度は、図2
(b)に示されるように、凸状に大きくなるので、中心
軸3と第2の磁性部材32との間に磁性流体14が保持
される。
【0027】このように、第1実施例においては、第
1、第2の磁性部材31,32及びマグネット30並び
に中心軸3により、磁気回路を形成し、第1の磁性部材
31の中心軸3に対する対向面31aを、中心軸3の外
周面に対して軸受側に向かって接近するよう傾斜させ
て、中心軸3と第1の磁性部材31、マグネット30と
の間のスペースの軸方向の磁束密度勾配を、軸受側に向
かって増大する一方向磁束密度勾配としたので、例えば
気圧・温度変化による磁性流体14の体積変化や、部品
寸法・注入する磁性流体14の量のばらつき等により、
磁性流体14の液面位置が変化しても、軸受側に向かっ
て増大する一方向磁束密度勾配による磁気力により、磁
性流体14を良好に保持できるようになっている。ま
た、例えば振動・衝撃・遠心力が加わったり、姿勢が変
化し、磁性流体14が漏れる方向に移動した場合でも、
該一方向磁束密度勾配による磁気力により、第1の磁性
部材31より離れた位置でも比較的大きな一方向の磁束
密度勾配が継続するために、漏れようとする磁性流体を
引き戻すことができるようになっている。従って、磁性
流体14の外部への漏れを確実に防止できるようになっ
ている。
【0028】また、中心軸3と第2の磁性部材32との
間に磁性流体14を保持できるようになっている、すな
わち密封用の磁性流体シールとして機能し得るようにな
っているので、内部の磁性流体14の蒸発、変質等を防
止することができるようになっている。
【0029】因に、上記一方向磁束密度勾配は軸方向に
長く急勾配となるのが望ましく、また磁性流体が保持さ
れる保持部容積も大きいことが望ましい。このような所
望の一方向磁束密度勾配や磁性流体の保持部容積は、第
1の磁性部材31の傾斜等を変えることにより、簡単に
得ることができるようになっている。なお、上記を満足
すべく、本実施例においては、第1の磁性部材31の対
向面31aの軸方向長さは、0.5mm以上となってい
る。
【0030】また、中心軸3と第1の磁性部材31、マ
グネット30との間のスペースの軸方向の磁束密度を高
めるために、第1の磁性部材31とフレーム開放側のラ
ジアル滑り軸受2との間に非磁性部材33を設けている
が、フレーム開放側のラジアル滑り軸受2が非磁性体で
あるならば、この非磁性部材33はなくても良い。
【0031】ところで、本実施例にあっては、上述のご
とく、中心軸3と第2の磁性部材32とにより密封用の
磁性流体シールが構成されているので、該磁性流体シー
ルにより、第1、第2の磁性部材31,32及びマグネ
ット30並びに中心軸3により囲まれる空間に空気が溜
る場合がある。しかしながら、このように空気が溜る
と、気圧、温度等の影響により膨張してシール耐圧が低
下するといった問題がある。
【0032】従って、本実施例においては、図2(a)
に示されるように、第2の磁性部材32に、内外を連通
する手段としての貫通孔32aが設けられており、この
貫通孔32aにより、溜っている空気を外方に逃がすこ
とができるようになっている。すなわち、シール耐圧を
向上できるようになっている。
【0033】図3は本発明の第2実施例を示す動圧軸受
装置を適用した、例えば中心軸固定型且つラジアル軸受
回転型のHDD用のスピンドルモータの横断面図であ
り、第1実施例で説明したのと同一なもの及び同一機能
を果たすものについては同一符号が付してあり、これら
については重複を避けるために、ここでの説明は省略す
る。
【0034】この第2実施例のモータは、磁性材よりな
る中心軸22がフレーム21と共に固定された中心軸固
定型のモータであるので、両開放端からの磁性流体の漏
れを防止すべく、第1、第2の磁性部材31,32及び
マグネット30並びに非磁性部材33は、各ラジアル滑
り軸受2,2より開放側にそれぞれ配設されている。ま
た、第1実施例と同様な磁気回路を形成するために、図
における下側の第1の磁性部材31に対向する部材44
(この部材44を設けない場合にはハブ54)は、磁性
材料より構成されている。
【0035】このように構成しても、先の第1実施例と
同様な効果を得ることができるというのはいうまでもな
い。
【0036】図4は本発明の第3実施例を示す動圧軸受
装置の要部の横断面図である。この第3実施例の動圧軸
受装置が先の第1、第2実施例のそれと違う点は、第1
の磁性部材31の開放側端面に凹部31bを設け、この
凹部31b内にマグネット30の軸受側部分を嵌合・収
容した点である。
【0037】このように構成しても、先の第1、第2実
施例と同様な効果を得ることができるというのはいうま
でもなく、さらに装置を軸方向にコンパクト化できると
いう利点がある。
【0038】なお、第2の磁性部材32に内外を連通す
る切欠32bを形成し、この切欠32bにより、第1、
第2の磁性部材31,32及びマグネット30並びに中
心軸3により囲まれる空間の空気を外方に逃がし、シー
ル耐圧の向上を図るようにしても良い。
【0039】図5は本発明の第4実施例を示す動圧軸受
装置の要部の横断面図である。この第4実施例の動圧軸
受装置にあっては、第1の磁性部材41の中心軸3に対
する対向面41aは傾斜面になっておらず、この第1の
磁性部材41に対向する位置の中心軸3の外周に、環状
の磁性体35が固定されている。この磁性体35の第1
の磁性部材41に対する対向面(外周面)35aは、第
1の磁性部材41の対向面41aに対して軸受側(図に
おける下方)に向かって接近するような傾斜面となって
いる。
【0040】このように構成しても、磁性体35と第1
の磁性部材41、マグネット30との間のスペースの軸
方向の磁束密度勾配を、軸受側に向かって増大する一方
向磁束密度勾配にできるので、上記実施例と同様な効果
を得ることができる。
【0041】なお、第2の磁性部材32に内外を連通す
る隙間32cを形成し、この隙間32cにより、第1、
第2の磁性部材41,32、マグネット30、中心軸
3、磁性体35により囲まれる空間の空気を外方に逃が
し、シール耐圧の向上を図るようにしても良い。
【0042】因みに、上記貫通孔32a、切欠32b、
隙間32cの各大きさは、これら貫通孔32a、切欠3
2b、隙間32c内の磁束密度が、第1の磁性部材と中
心軸3との間及び第2の磁性部材と中心軸3との間の最
大磁束密度の半分以下となるように、設定されている。
【0043】図6は本発明の第5実施例を示すものであ
り、(a)は動圧軸受装置の要部の横断面図、(b)は
(a)中の磁性体(中心軸)と第1、第2の磁性部材、
マグネットとの間のスペースの磁束密度分布図である。
【0044】この第5実施例の動圧軸受装置にあって
は、第1、第2の磁性部材51,52、中心軸3の相互
のギャップを調整することにより、中心軸3と第1、第
2の磁性部材51,52、マグネット50との間のスペ
ースの磁束密度勾配を、図6(b)に示されるような、
軸受側に向かって増大する一方向磁束密度勾配となるよ
うにしている。
【0045】因みに、第1の磁性部材51の中心軸3に
対する対向面51a及び第2の磁性部材52の中心軸3
に対する対向面52Aは、中心軸3の外周面に対して軸
受側に向かって接近するような傾斜面となっている。
【0046】このようなギャップ調整によっても、中心
軸3と第1、第2の磁性部材51,52、マグネット5
0との間のスペースの軸方向の磁束密度勾配を、軸受側
に向かって増大する一方向磁束密度勾配にできるので、
上記実施例と同様な効果を得ることができる。
【0047】なお、第1の磁性部材51の中心軸3に対
する対向面51aを傾斜面とせずに、例えばその軸方向
厚みを薄くして、第2の磁性部材52が第1の磁性部材
51に接近するようにギャップ調整を行なっても、中心
軸3と第1、第2の磁性部材51,52、マグネット5
0との間のスペースの軸方向の磁束密度勾配を、軸受側
に向かって増大する一方向磁束密度勾配にできる。因み
に、この場合にあっては、第1の磁性部材51に対向す
るスペースの磁束密度は、図6(b)に示されるような
穏やかにはならず、多少凸になる。
【0048】ところで、本実施例においては、図7に示
されるように、第2の磁性部材52に内外を連通する貫
通孔52aを設けているので、第1、第2の磁性部材5
1,52、マグネット50、中心軸3により囲まれる空
間にたとえ空気が溜っても、当該空気を外方に逃がすこ
とができるようになっており、シール部分にかかる圧力
を抑制することが可能となっている。
【0049】なお、貫通孔52aを、図7に示されるよ
うな切欠52b、隙間52cに代えても良い。
【0050】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例え
ば、第1、第2の磁性部材、マグネット、非磁性部材
を、これらに対向する部材としての中心軸3に固定し
(第2実施例の図における上側のものにあっては中心軸
22に、図における下側のものにあってはハブ54に固
定し)、これらに対向する部材を磁性体としても良い。
また、これらのあった位置に磁性体を対向するように設
けても良い。
【0051】また、上記実施例においては、動圧軸受装
置を、中心軸回転型且つラジアル軸受固定型(図1、図
2、図4乃至図7に示されるもの)や、中心軸固定型且
つラジアル軸受回転型(図3に示されるもの)のスピン
ドルモータに対して適用した例が述べられているが、ラ
ジアル軸受の外周面が摺動面となる中心軸及びラジアル
軸受回転型や、中心軸及びラジアル軸受固定型のスピン
ドルモータに対しても適用できる。
【0052】また、上記実施例においては、動圧軸受装
置をHDD用のスピンドルモータに対して適用した例が
述べられているが、レーザビームプリンタ用のモータに
対しても適用可能であり、さらに他のモータに対しても
同様に適用可能である。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、第1、第2、第3発
明の動圧軸受装置によれば、例えば気圧・温度変化によ
る磁性流体の体積変化や、部品寸法・注入する磁性流体
の量のばらつき等により、磁性流体の液面位置が変化し
ても、軸受側に向かって増大する一方向磁束密度勾配に
よる磁気力により、磁性流体は良好に保持される。ま
た、例えば振動・衝撃・遠心力が加わったり、姿勢が変
化しても、該一方向磁束密度勾配による磁気力により、
漏れようとする磁性流体は引き戻される。従って、磁性
流体の外部への漏れを確実に防止することが可能とな
る。また、第1発明の動圧軸受装置によれば、磁性体と
第2の磁性部材との間に磁性流体が保持され、密封用の
磁性流体シールとして機能するので、内部の磁性流体の
蒸発、変質等を防止することができるという新たな効果
がある。
【0054】また、第4発明の動圧軸受装置によれば、
第1、第2の磁性部材及びマグネット並びに磁性体によ
り囲まれる空間に空気が溜る場合があるが、この空気
は、第2の磁性部材に設けられた内外連通手段により、
外方に逃がされるので、シール耐圧を向上できるという
新たな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す動圧軸受装置を適用
した中心軸回転型且つラジアル軸受固定型のHDD用モ
ータの横断面図である。
【図2】(a)は図1の要部の拡大図、(b)は(a)
中の磁性体と第1、第2の磁性部材、マグネットとの間
のスペースの磁束密度分布図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す動圧軸受装置を適用
した中心軸固定型且つラジアル軸受回転型のHDD用モ
ータの横断面図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す動圧軸受装置の要部
の横断面図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す動圧軸受装置の要部
の横断面図である。
【図6】本発明の第5実施例を示すものであり、(a)
は動圧軸受装置の要部の横断面図、(b)は(a)中の
磁性体と第1、第2の磁性部材、マグネットとの間のス
ペースの磁束密度分布図である。
【図7】本発明の第6実施例を示す動圧軸受装置の要部
の横断面図である。
【図8】従来技術を示す動圧軸受装置を適用した中心軸
回転型且つラジアル軸受固定型のHDD用モータの横断
面図である
【図9】図8中の磁性流体保持構造の他の例を表した横
断面図である。
【符号の説明】
1,1a,21,22 固定部材 2 ラジアル軸受 3,54 回転部材 14 磁性流体 30,50 マグネット 30a マグネットの軸受側端面 30b マグネットの開放側端面 31,41,51 第1の磁性部材 31a,41a,51a 第1の磁性部材の対向面 32,52 第2の磁性部材 32a,32b,32c,52a,52b,52c 内
外連通手段 35,44 磁性体 35a 磁性体の対向面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材または回転部材の何れか一方に
    固定され、該回転部材を回転自在に支承するラジアル軸
    受を備え、このラジアル軸受の摺動部に充填された磁性
    流体に動圧を生ぜしめるよう構成された動圧軸受装置に
    おいて、 前記ラジアル軸受より開放側における固定部材または回
    転部材の何れか一方に、軸方向に着磁されたマグネット
    を設けると共に、 このマグネットの軸受側端面に第1の磁性部材を、開放
    側端面に第2の磁性部材を、それぞれ設け、 これら第1、第2の磁性部材及びマグネットのラジアル
    方向に対向する他方の回転部材または固定部材を磁性体
    とし、 これら磁性体及び第1、第2の磁性部材並びにマグネッ
    トによって形成される磁気回路により、該磁性体と前記
    第1の磁性部材、マグネットとの間のスペースの軸方向
    の磁束密度勾配を、軸受側に向かって増大する一方向磁
    束密度勾配としたことを特徴とする動圧軸受装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 第1の磁性部材または磁性体の何れか一方の対向面が、
    他方の対向面に対して軸受側に向かって接近する方向に
    傾斜してなる動圧軸受装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 第1、第2の磁性部材及び磁性体の相互のギャップを調
    整して、磁性体と第1の磁性部材、マグネット、第2の
    磁性部材との間のスペースの軸方向の磁束密度勾配を、
    軸受側に向かって増大する一方向磁束密度勾配としたこ
    とを特徴とする動圧軸受装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または3記載の動圧軸受装置に
    おいて、 第2の磁性部材に内外を連通する手段を設けてなる動圧
    軸受装置。
JP16267194A 1994-05-17 1994-06-21 動圧軸受装置 Withdrawn JPH084751A (ja)

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US08/442,321 US5675199A (en) 1994-05-17 1995-05-16 Bearing device with a primary and secondary magnetic fluid sealing mechanism

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