JPH0848081A - 被熱転写シート - Google Patents

被熱転写シート

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JPH0848081A
JPH0848081A JP7212958A JP21295895A JPH0848081A JP H0848081 A JPH0848081 A JP H0848081A JP 7212958 A JP7212958 A JP 7212958A JP 21295895 A JP21295895 A JP 21295895A JP H0848081 A JPH0848081 A JP H0848081A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】任意の形状且つ任意の表面形状を有する物品の
表面に、所望の画像を容易に付与すること。 【解決手段】シート状基材の一方の面に保護層を介して
剥離可能且つ昇華性染料で染色可能な受像層が設けられ
ていることを特徴とする被熱転写シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被熱転写シートに
関し、更に詳しくは昇華性染料(熱移行性染料)により
任意の画像を形成することが出来、且つ形成された画像
を任意の物品に貼着することが出来る被熱転写シートを
提供する。
【0002】
【従来の技術】従来、昇華性染料による布帛の熱転写
(昇華熱転写)方法は古くから行われており、この方法
は昇華性染料を担持する染料絵柄層をシート状基材上に
形成し、これを布帛に重ねて加熱し、上記染料絵柄を布
帛に移行させる方法である。この技術を利用し、更に近
年の精密サーマルプリンター等の画像技術の発展と相ま
って、昇華性染料層を全面に有する熱転写シートからプ
ラスチックフイルム上に写真に劣らない程度の精密な画
像を形成する方法が種々提案されている。この近年の方
法によれば、例えば、ポリエステル層を有する紙等のシ
ート状基材上に、カメラ画像、テレビ画像或いはパソコ
ンのグラフィック画像等を容易にハードコピー化出来る
ものであり、従来の写真技術や精密印刷技術に十分に対
抗し得るレベルに達している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き熱転写技術
は簡便に任意の画像を形成し得る利点を有するが、その
被熱転写シートがポリエステル等の如く昇華性染料によ
って染着可能な材料に限定されるという問題がある。
又、一方では、被転写物品は、フイルム状やシート状等
のシート状物に形状が限定され、例えば、木材、金属、
ガラス、セラミックス等には画像を形成することが出来
ず、更に、ポリエステル等のプラスチックスであって
も、それらの画像形成面が曲面であったり、凹凸形状を
有していたり、更に平面状であってもシート状物以外の
立体的成形物には画像を形成することが困難であるとい
う問題がある。
【0004】特に、近年のキャッシュカード等の各種の
カードの種類及び利用分野が拡大するに従って、これら
カード類に画像や記号を付与し、種々の機能や装飾を与
えることが必要であるが、これらのカードは平面状であ
るが柔軟性が無かったり、或いは文字や記号等の凹凸部
が形成されている為に、これらのカード類に上記の熱転
写方法で画像を付与することも困難である。この様な欠
点を解決する方法として、所望の画像を有する絵付きシ
ールを被装飾物品の所望場所に貼着する方法があるが、
この方法ではシール材が比較的厚い為、貼着部が突出
し、シールと被装飾物品との一体感がなく、又、剥れ易
いという欠点がある。
【0005】又、この様な欠点を生じない方法として
は、転写紙を用いる熱転写方法を用いる方法もあるが、
この方法では画像の転写時に常に加熱手段を必要とする
という欠点があり、又、複雑な凹凸形状面には前記と同
様に転写が困難であるという問題がある。従って、任意
の材料からなり、任意の形状且つ任意の表面形状を有す
る物品の表面に、所望の画像を容易に付与することが出
来、且つ画像と被装飾物品とが一体化する様な技術の開
発が要望されている。
【0006】
【課題を解決する為の手段】即ち、本発明は、シート状
基材の一方の面に保護層を介して剥離可能且つ昇華性染
料で染色可能な受像層が設けられていることを特徴とす
る被熱転写シートである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に実施の形態を図解的に示す添
付図面を参照して本発明を更に詳しく説明する。図1
は、本発明の被熱転写シートの基本的な形態を図解的に
示す図であり、図2〜7は本発明の被熱転写シートの他
の好ましい実施の形態を示す図である。図1に示す通
り、本発明の被熱転写シート10の基本的な構成は、任
意のシート状基材1の一方の面に剥離可能な受像層2を
設けたことを特徴としている。本発明の被熱転写シート
をこの様な構成とすることによって、昇華性染料を有す
る熱転写シートにより受像層2に所望の画像を形成し、
次いで画像を有する受像層2をシート状基材1から剥離
し、これを任意の物品に任意の手段により貼着すること
によって、前述の如き従来技術の欠点が基本的に解決さ
れる。
【0008】即ち、上記における受像層2は昇華性染料
によって染着可能な材料に限定されるが、画像を形成し
シート状基材から剥離したものは、それぞれ被装飾物品
の材質に応じた接着方法により、ガラスでも、金属で
も、木材でも或いは昇華性染料によっては染着困難なプ
ラスチックス材料でも自由に貼着が可能である。又、画
像を有しシート状基材から剥離された受像層2は、非常
に薄く且つ十分な柔軟性を有する為、被装飾物品の表面
形状が曲面や凹凸形状面であってもそれらの表面形状に
十分に追従することが可能である。従って被装飾物品の
表面形状によって貼着が制限されることがない。
【0009】又、同様に画像を有する受像層2は非常に
薄い為、従来のシールとは異なり、被装飾物品との一体
化が容易であり、貼着部の盛り上がりがなく、所謂貼着
感を与えないものである。図2は本発明の被熱転写シー
ト10の好ましい1例を示すものであり、受像層2の表
面又は受像層2とシート状基材1との間或いは両方に離
型層3、3’が設けられている。離型層3は、図示して
いない熱転写シートから昇華性染料を移行させて、受像
層2に画像を形成する際に熱転写シートと受像層2との
熱による粘着を防止する為にあり、この様な粘着が生じ
ない場合や、熱転写シートの表面にこの様な離型層が設
けられている場合は不要である。離型層3’は画像の形
成後受像層2の剥離を容易にするもので、シート状基材
1が紙の如く受像層2と剥離困難な場合に設ける。シー
ト状基材1自体がポリエステルフイルム等の如く元々受
像層2に対して十分な剥離性を有する場合には、特に必
須ではない。
【0010】図3に示す例は、本発明の被熱転写シート
10の別の好ましい例を示すものであり、受像層2とシ
ート状基材1との間に中間層4及び/又は剥離層3’が
設けられている。この中間層4と離型層3’との積層順
序はいずれでもよい。ここで云う中間層4とは、受像層
2に熱転写シートから昇華性染料を移行させて画像を形
成する際に、画像の形成を十分にするものであり、例え
ば、クッション層や断熱層である。例えば、クッション
性のある層を中間層4として設けることにより、熱転写
シートと受像層2の密着性が改良され、サーマルヘッド
による画像形成時の昇華性染料の移行が均一化されて、
画像信号に十分対応した画像を形成することが出来る。
【0011】又、中間層4を断熱性のある材料から断熱
層として形成することによって、熱転写シートから昇華
性染料を受像層2に移行させるのに際して、付与される
熱の放熱が防止出来、熱利用効率が向上して十分な画像
の形成が促進される。勿論、これらのクッション層或い
は断熱層は別々に任意の順序で同時に設けてよい。尚、
中間層4が離型層3より図面上、上位に存在する場合に
は、受像層2の剥離に際して中間層4も同時に剥離さ
れ、一方、中間層4が離型層3より図面上、下位に存在
する場合には、中間層4は受像層2を剥離した後、シー
ト状基材1上に残る。従って前者の場合には、剥離した
受像層2をその離型層3面を被装飾物品に対向させて貼
着する場合には中間層4は実質上透明であるのが望まし
い。
【0012】図4〜図6の例は図3の例において、受像
層2とシート状基材1との間に更に保護層5を設けたも
のである。この保護層5は、画像を形成し剥離した受像
層2を、受像層2の表面(画像形成面)を被装飾物品に
対向させて貼着した時に、受像層2の画像の劣化を防止
するものである。該保護層5は、例えば、耐摩耗性、耐
光性、耐候性、耐薬品性等の如く種々の物性に優れた材
料から形成する。この様な保護層5を設けることによっ
て被装飾物品に貼着後の画像の種々の堅牢性を向上させ
ることが出来る。
【0013】図4の例は、この様な保護層5を中間層4
と離型層3’との間に設けた例であり、図5の例は受像
層2と離型層3’との間に設けた例であり、更に図6の
例は中間層4が保護層5を兼ねる例である。いずれにし
てもこの様な保護層5は離型層3’と隣接して設けるこ
とによって、画像を形成し且つ剥離した受像層2を反転
して被装飾物品に貼着する時に最上層となる様に設ける
ことが望ましい。更に図7の例は、図2の例において受
像層2と離型層3との間に更に接着層6を設けた例であ
る。勿論、この様な接着層6は、他の図示の例において
も、離型層3’に隣接して設け得ることは当然である。
【0014】この様な接着層6は、画像を形成し剥離し
た受像層2を反転させずに、被装飾物品に貼着する場合
に有用であり、この様な例においては、図4〜図6にお
ける保護層5は不要となる。接着層6を予め設けておく
ことによって画像を形成し剥離した受像層2を、特段の
接着手段を用いることなくそのままで被装飾物品に貼着
することが出来る。この様な接着層6は常温で粘着性を
有する接着層でもよいし、熱や光によって粘着性を示す
感熱或は感光性の接着層でもよい。以上が本発明の被熱
転写シートの主たる構成であり、上記好ましい例示の外
にも種々の態様が当業者の自明であり、これらの自明の
態様も当然本発明に包含される。
【0015】次に上記の被転写シートを用いる装飾方法
を説明すると、本発明の装飾方法は、上記の如き被熱転
写シートを利用することを主たる特徴とする。基本的な
態様として図8〜9に図解的に示す方法により説明す
る。図8に示す例は、図1に示す被熱転写シートを利用
するものであり、先ず、最初に昇華性染料を記録剤とす
る従来公知の熱転写シート20を被熱転写シート10
に、熱転写シートの染料担持層21が被熱転写シート1
0の受像層2に対向する様に重ね、熱転写シート20又
は被熱転写シート10のいずれかの側、好ましくは熱転
写シート20側からサーマルヘッドにより画像信号に従
って熱エネルギー(矢印)を付与することによって、受
像層2に所望の画像7が形成される。
【0016】次いで、この様に形成された画像を有する
受像層2をシート状基材1から剥離するか、又は剥離す
ることなく被装飾物品30に貼着する。予めシート状基
材1を剥離しない場合には、貼着後にシート状基材1を
剥離する。剥離する場合において受像層2とシート状基
材1との間に接着層6が予め形成されている場合には、
その接着層6を被装飾物品30に対向させて重ね合せ、
圧力、熱或は光等の接着層6に応じた手段により受像層
2を被装飾物品30に貼着させることにより装飾方法が
完了する。又、接着層が予め形成されていない場合に
は、その都度被装飾物品30の面或は剥離した受像層2
のいずれかの面に接着剤を塗布して受像層2をそにまま
或は反転させて被装飾物品30に貼着する(図9)。
【0017】又、受像層2は一般に昇華性染料で染着可
能な熱可塑性樹脂から形成されているので、何らの接着
剤を必要とせずに、そのままプラスチック成形物、布
帛、金属、その他に熱融着させることも可能である。以
上本発明の被熱転写シートを使用する装飾方法を基本的
な例で説明したが、図2以下に例示した本発明の被熱転
写シートを使用して同様に装飾方法を実施することが出
来る。
【0018】次に以上の如き本発明の被熱転写シートを
構成する材料及び構成方法の面から本発明を更に詳細に
説明する。シート状基材としては、(1)合成紙(ポリ
オレフィン系、ポリスチレン系等)、(2)上質紙、ア
ート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用
紙、合成樹脂、又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテ
ックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊
維紙、(3)ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリメタクリレ
ート、ポリカーボネート等の各種のプラスチックのフイ
ルム若しくはシートを使用することが出来る。
【0019】このうち(1)の合成紙は、その表面に熱
伝導率の低い、換言すれば断熱性の高いミクロボイド層
を有しているので好ましい。又、上記(1)〜(3)の
任意の組み合わせによる積層体も使用することが出来
る。代表的な積層体の例として、セルロース繊維紙と合
成紙、或はセルロース繊維紙とプラスチックフイルム若
しくはシートからなる合成紙が挙げられる。このうちセ
ルロース繊維紙と合成紙との積層体は、合成紙が有する
熱的な不安定さ(伸縮等)をセルロース繊維紙が補い、
合成紙が有する低熱伝導率による印字熱感度の高さを発
揮することが出来る。又、この組み合わせにおいて積層
体表裏のバランスをとる為、合成紙/セルロース繊維紙
/合成紙の三層積層体を用いるのが良く、印字によるカ
ールが少なくなる。
【0020】上記の様な積層体に用いる合成紙として
は、通常被熱転写シートの合成紙基材として用い得る合
成紙であればいかなるものでも使用することが出来る
が、特に微細空孔を含有する紙状層を設けた合成紙(例
えば、市販品の合成紙ユポ:王子油化合成紙製)が望ま
しい。上記紙状層における微細空孔は、例えば、合成樹
脂を微細充填剤含有状態で延伸することにより形成する
ことが出来る。上記微細空孔を含有する紙状層を設けた
合成紙を用いて構成した被熱転写シートは、熱転写によ
り画像を形成した場合、画像濃度が高く、画像のバラツ
キも生じないという効果がある。
【0021】これは、微細空孔により断熱効果があり、
熱エネルギー効率が良いことと、微細空孔によるクッシ
ョン性が良さが上記合成紙上に設けられ、画像が形成さ
れる受像層に寄与するものと思われる。又、上記微細空
孔を含有する紙状層を直接セルロース繊維紙等の芯材の
表面に設けることも可能である。上記積層体におけるセ
ルロース繊維紙以外にプラスチックフイルムを使用する
ことも出来、更に、上記セルロース繊維紙とプラスチッ
クフイルムとをラミネートしたものも使用することが出
来る。
【0022】合成紙とセルロース繊維紙との貼着方法と
しては、例えば、従来公知の接着剤を用いた貼着、押出
ラミネート法を用いた貼着、熱接着による貼着等が挙げ
られ、又、合成紙とプラスチックフイルムとの貼着方法
としてはプラスチックフイルムの形成を同時に兼ねたラ
ミネート法、カレンダー法等による貼着等が挙げられ
る。上記貼着手段は合成紙と貼着するものの材質等に応
じて適宜選択される。上記接着剤の具体例としてはエチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル等のエマル
ジョン接着剤、カルボキシル基を含むポリエステル等の
水溶性接着剤等が挙げられ、又、ラミネート用の接着剤
としては、ポリウレタン系、アクリル系等の有機溶剤溶
液タイプ等の接着剤が挙げられる。
【0023】受像層を構成する材質は、熱転写シートか
ら移行する昇華性染料、例えば、昇華性の分散染料を受
容し、受容により形成された画像を維持する為のもので
ある。例えば、(イ)〜(ホ)の合成樹脂が単独若しく
は2種以上の混合により使用される。 (イ)エステル結合を有するもの。 ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンアク
リレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂等。 (ロ)ウレタン結合を有するもの。 ポリウレタン樹脂等。 (ハ)アミド結合を有するもの。 ポリアミド樹脂(ナイロン)。 (ニ)尿素結合を有するもの。 尿素樹脂等。 (ホ)その他極性の高い結合を有するもの。 ポリカプロラクトン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等。
【0024】又、受像層は飽和ポリエステルと塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体との混合樹脂により構成され
る。飽和ポリエステルとしては、例えば、バイロン20
0、バイロン290、バイロン600等(以上、東洋紡
製)、KA−1038C(荒川化学製)、TP220、
TP235(以上、日本合成製)等が用いられる。塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体は塩化ビニル成分含有率8
5〜97重量%で、重合度200〜800程度のものが
好ましい。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、必ずし
も塩化ビニル成分と酢酸ビニル成分のみの共重合体であ
る場合に限らず、本発明の目的を妨げない範囲のビニル
アルコール成分、マレイン酸成分等を含むものであって
もよい。
【0025】受像層は、又、ポリスチレン系の樹脂によ
り構成されてもよく、例えば、スチレン系モノマー、例
えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン
の単独若しくは共重合体からなるポリスチレン系樹脂、
或いは前記スチレン系モノマーと他のモノマー、例え
ば、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル等のアクリル若しく
はメタクリル系モノマー若しくは無水マレイン酸との共
重合体であるスチレン系共重合体樹脂が挙げられる。以
上の如き合成樹脂のうちで特に好適なものはポリエステ
ル系樹脂である。
【0026】上記いずれの態様においても、受像層の白
色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高めるととも
に、被熱転写シート表面に筆記性を付与し、且つ転写さ
れた画像の再転写を防止する目的で受像層中に白色顔料
を添加することが出来る。白色顔料としては、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウム、緻粉
末シリカ等が用いられ、これらは2種以上混合して用い
ることが出来ることは前述した通りである。又、転写画
像の耐光性を更に高める為に、受像層中に紫外線吸収剤
及び/又は光安定化剤を添加することが出来る。これら
紫外線吸収剤、光安定化剤の添加量は受像層を構成する
樹脂100重量部に対してそれぞれ0.05〜10重量
部、及び0.5〜3重量部が好ましい。
【0027】本発明の被熱転写シートは、熱転写シート
との離型性及び受像層とシート状基材との離型性を向上
せしめる為に、受像層の一方の面又は両方の面に離型層
を形成したり、或いはこれに代えて受像層中に離型剤を
含有せしめることが出来る。離型剤としてはポリエチレ
ンワックス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固
型ワックス類;弗素系、隣酸エステル系の界面活性剤;
シリコーンオイル等が挙げられるが、シリコーンオイル
が好ましい。上記シリコーンオイルとしては油状のもの
も用いることが出来るが、硬化型のものが好ましい。硬
化型の上記シリコーンオイルとしては、反応硬化型、光
硬化型、触媒硬化型等が挙げられるが、反応硬化型のシ
リコーンオイルが特に好ましい。
【0028】反応硬化型のシリコーンオイルとしては、
アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコーン
オイルとを反応硬化させたものが好ましく、アミノ変性
シリコーンオイルとしては、KF−393、KF−85
7、KF−858、X−22−3680、X−22−3
810C(以上、信越化学工業(株)製)等が挙げら
れ、エポキシ変性シリコーンオイルとしては、KF−1
00T、KF−101、KF−60−164、KF−1
03(以上、信越化学工業(株)製)等が挙げられる。
【0029】又、触媒硬化型或いは光硬化型シリコーン
オイルとしては、KS−705F、KS−770(以
上、触媒硬化型シリコーンオイル:信越化学工業(株)
製)、KS−720、KS−774(以上、光硬化型シ
リコーンオイル:信越化学工業(株)製)等が挙げられ
る。これら硬化型シリコーンオイルの添加量は、受像層
を構成する樹脂の0.5〜30重量%が好ましい。又、
受像層の表面の一部に、上記離型剤を適宜な溶媒に溶解
或いは分散させて塗布した後、乾燥させる等によって離
型層を設けることも出来る。離型層を構成する離型剤と
しては、前記したアミノ変性シリコーンオイルとエポキ
シ変性シリコーンオイルとの反応硬化型が特に好まし
い。離型層の厚さは0.01〜5μm、特に0.05〜
2μmが好ましい。
【0030】尚、受像層を形成する際にシリコーンオイ
ルを添加して形成すると、塗布後、シリコーンオイルが
表面にブリードしてくるので、ブリードさせた後に硬化
させて離型層を形成することが出来る。受像層の形成
は、シート状基材上に、受像層を形成する材料を溶解な
いし分散して得られる受像層形成用組成物を使用して、
公知の塗布若しくは印刷方法により行う他に、受像層を
シート状基材とは別の一時的キャリアー上に一旦形成し
た後に、改めてシート状基材上に転写する方法により行
ってもよい。一時的キャリアーとしては、表面が離型性
のシートを用いる。例えば、(1)セルロース繊維紙や
合成紙等の表面にアンダーコート層を施した後に離型用
シリコーン層を施したもの、(2)セルロース繊維紙の
表面にポリオレフィン系樹脂若しくはポリエステル樹脂
をエクストルージョンコーティングしたもの、又は
(3)ポリエステルフイルム等のプラスチックフイルム
の表面に離型用シリコーン層を施したもの等である。
【0031】一時的キャリアー上には、シート状基材上
に行うのと同様にして受像層を形成した後、必要により
接着層を形成する。この接着層はシート状基材上に受像
層を転写させるときに、シート状基材と受像層との間の
接着力を確保する為のものである。この方法では、更に
他の層、例えば、クッション性等を付与する中間層を一
時的キャリアー上に形成しておき、シート状基材上に中
間層と受像層とを一度に転写する様にしてもよい。中間
層が接着層を兼ねているときは接着層を一時的キャリア
ー上に形成しなくてもよい。尚、いずれの場合において
も、接着層はシート状基材と、一時的キャリアー上の最
上層との間に介在すればよいから、接着層をシート状基
材上に形成しておき、一時的キャリアー上には受像層の
み、或いは受像層と中間層を順に形成しておいて転写し
てもよい。
【0032】受像層を一時的キャリアー上に一旦形成
し、転写法によりシート状基材上に形成する方法を採用
すると、シート状基材上に形成された受像層の表面は、
一時的キャリアーの表面の状態が転写されている為に平
滑性が非常に優れており、シート状基材上に直接に形成
した受像層は、転写法によるものと比べると平滑性が劣
っており、より鮮明で精緻な画像を得たいときは、転写
法を採用するのがよい。接着剤としては受像層とシート
状基材とを接着出来るものであればよく、ポリエステル
系、ポリアクリル酸エステル系、ポリウレタン系、ポリ
塩化ビニル系、ポリオレフィン系、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、合成ゴム系等の有機溶剤溶液又はエマルジ
ョンが使用出来る。接着剤は熱接着タイプでも、常温粘
着タイプでもよい。熱接着タイプの場合には、ワック
ス、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリオレフィ
ン、石油系樹脂等のホットメルトタイプの接着剤による
熱接着或いはポリオレフィンフイルム等、エクストルー
ジョンフイルムによるサンドイッチラミネーションでも
よい。
【0033】中間層を兼ねる接着層として両面テープを
用いてもよい。両面テープはレーヨンペーパーにアクリ
ル系貼着剤等を含浸乾燥したもので、乾燥後の両面テー
プには微細空孔が出来ており、発泡層と等価の役割を果
たすものと思われる。中間層は、構成する材質によりク
ッション性、多孔性のいずれかであり、或いは場合によ
っては接着層の役目も兼ねている。クッション性層はJ
IS−K−6301に規定される100%モジュラスが
100kg/cm2以下である樹脂を主とするものであ
り、ここで前記100%モジュラスが100kg/cm
2を越えると、剛性が高過ぎる為にこの様な樹脂を用い
て中間層を形成しても、熱転写シートと受像層の印字の
際の十分な密着性が保たれない。又、前記100モジュ
ラスの下限は、実際上0.5kg/cm2程度である。
【0034】上記の条件に合致する樹脂としては次の様
なものが挙げられる ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリブタジエン
樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リアミド樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、テルペンフ
ェノール樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体樹脂等。
上記の樹脂は、1種若しくは2種以上混合して使用する
ことが出来るが、上記の樹脂は比較的粘着性を有してい
るので、加工中に支障があるときは無機質の添加材、例
えば、シリカ、アルミナ、クレー、炭酸カルシウム等、
或いはステアリン酸アミド等のアミド系物質を添加して
もよい。
【0035】クッション性層は上記した様な樹脂を必要
に応じて他の添加剤とともに溶剤・希釈剤等と混練して
塗料若しくはインキとし、公知の塗布方法若しくは印刷
方法により塗膜として乾燥させることにより形成出来、
その厚みは0.5〜50μm、より好ましくは2〜20
μm程度である。厚みが0.5μm未満では、設けたシ
ート状基材の表面の粗さを吸収しきれず、従って効果が
なく、逆に50μmを越えると効果の向上が見られない
ばかりか、受像層が厚くなりすぎて突出し、巻き取った
り、重ねたりする際の支障となるし、又、経済的でもな
い。この様な中間層を形成すると、熱転写シートと被熱
転写シートとの密着性が向上するのは、中間層自体が剛
性が低い為に印字に際に圧力により変形する為と考えら
れるが、更に前記した様な樹脂は通常ガラス転移点や軟
化点が低く、印字の際に与えられた熱エネルギーによ
り、常温におけるよりも更に剛性が低下して変形し易く
なることも寄与しているものと推定される。
【0036】多孔層は、1)ポリウレタン等の合成樹脂
エマルジョン、メチルメタクリレート−ブタジエン系等
の合成ゴムラテックスを機械的撹拌により起泡させた液
をシート状基材上に塗布し乾燥させた層、2)上記合成
樹脂エマルジョン、上記合成ゴムラテックスに発泡剤を
混合させた液をシート状基材上に塗布し乾燥させた層、
3)塩化ビニルプラスチゾル、ポリウレタン等の合成樹
脂又はスチレン−ブタジエン系等の合成ゴムに発泡剤を
混合した液をシート状基材上に塗布し加熱することによ
り発泡させた層、4)熱可塑性樹脂又は合成ゴムを有機
溶剤に溶解した溶液と、該有機溶媒に比べて蒸発しにく
く該有機溶媒に対し相溶性を有し、且つ熱可塑性樹脂又
は合成ゴムに対して溶解性を有しない非溶媒(水を主成
分とするものも含む)との混合液を、シート状基材上に
塗布し乾燥させることによりミクロ状に凝集した膜を形
成してなるミクロポーラス層等が用いられる。
【0037】上記1)〜3)の層は気泡の大きさが大き
い為、該層上に受像層の形成用溶液を塗布し乾燥させた
場合、乾燥させて形成された受像層の表面に凹凸が生じ
る恐れがある。その為に上記凹凸が小さく、又、均一性
の高い画像を転写せしめることが可能な受像層の表面を
得る為には、多孔質として上記4)のミクロポーラス層
を設けることが好ましい。上記ミクロポーラス層の形成
に当たって用いられる熱可塑性樹脂としては、飽和ポリ
エステル、ポリウレタン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、セルロースアセトプロピオネート等が挙げられ、
又、同様に用いられる上記合成ゴムとしては、スチレン
−ブタジエン系、イソプレン系、ウレタン系等が挙げら
れる。又、該ミクロポーラス層の形成に当たって用いら
れる有機溶媒及び非溶媒としては種々のものが可能であ
るが、通常、有機溶媒としてはメチルエチルケトン、ア
ルコール等の親水性溶媒が用いられ、又、非溶媒として
は水が用いられる。
【0038】本発明における多孔層の厚みは、3μm以
上のものが好ましく、特に5〜20μm厚のものが好ま
しい。多孔層の厚みが3μm未満のものは、クッション
性、断熱性の効果が発揮されない。説明で前後したが、
中間層が接着層を兼ねる場合もあることは受像層の形成
方法において述べた通りである。上記の中間層は被熱転
写シートの背面に設けてもよいし、一方の面に設けても
よい。
【0039】被熱転写シートの加工工程中又はプリンタ
ー内での走行時に静電気の発生を抑える為に、少なくと
も一方の面の受像層中又は受像層の表面に帯電防止剤を
含有させることが出来る。帯電防止剤としては、界面活
性剤、例えば、陽イオン型界面活性剤(例えば、第4級
アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等)、陰イオン型界
面活性剤(例えば、アルキルスルホネート等)、両性イ
オン型界面活性剤若しくは非イオン型界面活性剤が挙げ
られる。帯電防止剤は、グラビアコーティング、バーコ
ーティング等により受像層表面に塗布形成してもよく、
受像層樹脂中に練り込んで受像層の塗工、乾燥時に受像
層表面に移行させてもよい。受像層樹脂と混合する帯電
防止剤としては、カチオン型のアクリルポリマーを用い
ることが出来る。本発明の被熱転写シートは、いずれか
一方の面若しくは両方の面に、少なくとも一部に他の方
法で記録出来る様にしてもよい。代表的なものは水性ペ
ンや鉛筆等による筆記性層を設けることである。筆記性
層は、受像層を部分的に設けないことにより、シート状
基材表面をそのまま利用してもよいが、体質顔料を含有
する樹脂層を受像層と並べるか、受像層の上に設けるこ
とにより形成してもよい。
【0040】保護層は画像を有する受像層と共にシート
状基材から剥離されるものであり、受像層を反転して被
装飾物品に貼着した際に最上層となり、画像を有する受
像層の耐摩耗性、耐光性、耐薬品等を向上させる。例え
ば、保護層を形成する材料としては、エポキシ樹脂、ア
ルキッド樹脂、フェノール変性アルキッド樹脂、アミノ
アルキッド樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン
樹脂、シリコン樹脂、熱硬化型アクリル樹脂、熱硬化型
ポリウレタン樹脂等の熱硬化型樹脂或は常温硬化型樹
脂、その他、紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂等の
活性エネルギー線硬化型樹脂等が有用である。これらの
樹脂からなる保護層は、これらの樹脂を必要に応じて、
適当な溶剤に溶解して塗工液又はインキを調製し、これ
を離型層と受像層との間に形成する。この様な保護層の
厚さは0.5〜20μm程度が一般的である。この様に
形成された保護層は充分に三次元的に架橋した層である
為、転写時の温度が高くなっても軟化したり溶融するこ
とがなく、従って、シート状基材又は離型層と一体化す
ることがなく、転写後のシート状基材の剥離が容易であ
る為、離型層や中間層も兼ねることが出来る。
【0041】以上が本発明の被熱転写シートの構成であ
るが、この様な被熱転写シートに所望の画像を形成する
好ましい方法は、昇華性染料を有する層をシート状基材
上に設けてなる熱転写シートを使用する方法である。こ
の方法で使用する熱転写シートそれ自体及び転写方法自
体はいずれも公知であり、これらの公知の熱転写シート
及び転写方法はいずれも本発明において有用である。
又、この様な転写方法によって、モノカラーでもフルカ
ラーの画像でもいずれも容易に形成することが出来る。
例えば、従来公知の熱転写シートを前記の本発明の被熱
転写シートに重ねて、従来公知のいずれかの転写装置、
例えば、サーマルプリンター(例えば、東芝製、サーマ
ルプリンターTN−5400)等の装置によって5〜1
00mJ/mm2の熱エネルギーを付与することによっ
て、所望の画像を本発明の被熱転写シートの受像層中に
形成することが出来る。
【0042】以上の如き画像が形成された受像層の剥離
は容易であり、所望の画像を有する薄いフイルム状に剥
離することが出来る。この剥離した画像を有するフイル
ムが、記録面と反対側に予め前述の如き接着剤からなる
接着層を有する場合にはそのまま各種の被装飾物品に貼
着することが出来る。貼着は被装飾物品の全面でも部分
的にでもよいのは当然である。又、剥離した画像はフイ
ルムが予め接着層を有しない場合には、被装飾物品の物
性或は材質に従って、そのままでも熱融着することが出
来る。又、適当な接着剤を該フイルム又は被装飾物品に
塗布してから貼着することも出来る。更にこの様な画像
を有するフイルムは剥離後反転して、即ち、画像形成面
を被装飾物品に対向させ、上記と同様に任意の被装飾物
品に貼着することが出来る。この場合には、予め、受像
層を剥離する前に、画像を有する被熱転写シートを被装
飾物品に、画像面を対向させて、必要に応じて接着剤に
より貼着し、しかる後にシート状基材を剥離して被装飾
物品の表面に画像を有する受像層を残す方式がより好ま
しい。以上の如き、画像を反転させて被装飾物品に貼着
する場合においては、形成する画像は、予め鏡面関係に
ある画像として形成するのが好ましい。
【0043】本発明の熱転写シートを用いる装飾方法
は、以上の通り、特定の被熱転写シートを使用する以外
は、その画像形成方法や被装飾物品に対する貼着方法は
いずれも従来公知の方法でよく、又、上記の装飾方法の
対象となる被装飾物品もその材質、形状等、特に限定さ
れず、例えば、カートン、容器、バッグ類、カセットケ
ース、カセットハーフ、フロッピーケース、包装紙等の
パッケージ;株券、小切手、手形、証券、証書、通帳
類、乗車券、車馬券、印紙、切手、鑑賞券等の金券類;
キャッシュカード、クレジットカード、メンバーズカー
ド、グリーティングカード、葉書、名刺、ICカード等
のカード類;その他、帳票類、封筒、タグ、シオリ、カ
レンダー、ポスター、パンフレット、パスポート、PO
P用品、コースター、ディスプレイ、ネームプレート、
キーボード、化粧品、装身具(時計、ライター)、文具
類、建材、ラジオ、テレビ、スピーカー、電卓、自動車
のメーターパネル、エンブレム、キー、衣類、履物、装
置類、OA機器等、いずれの材質或いは形状のものでも
よい。
【0044】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りにない
限り重量基準である。 実施例1 基材として合成紙(王子油化製、ユポFPG150、厚
み150μm)とポリエステルフイルム(厚み6μm)
とをラミネートしたものを準備し、そのポリエステルフ
イルム側に、剥離ニス(昭和インク製、ハクリニス4
5)に紫外線吸収剤である2,5−ビス(5’−ter
t−ブチルベンゾオキサゾリル(2))チオフェンをニ
スの樹脂分に対し、0.5%添加したものをワイヤーバ
ーで塗布及び乾燥して乾燥後重量1g/mの離型層兼
保護層を形成した。更に、上記離型層兼保護層の上に下
記組成の受像層形成用インキを用い、乾燥後重量が7g
/mとなる様に塗布及び乾燥した。
【0045】受像層形成用インキ : ポリエステル樹脂(東洋紡製、バイロン200) 100部 アミノ変性シリコーン(信越化学工業製、KF−393) 5部 エポキシ変性シリコーン(信越化学工業製、X−22−343) 5部 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン=4/2/2) 900部 上記インキを塗布及び乾燥後、1日放置し、その後10
0℃の温度で30分間加熱し、シリコーンを表面にブリ
ードさせ、表面に硬化したシリコーン層を有する受像層
とした。
【0046】得られた受像層の上に、シアンの昇華性染
料(分子量は250以上)をバインダー樹脂で担持させ
た昇華転写フイルムを重ね、顔写真を色分解して得たシ
アン成分の電気信号に連結したサーマルヘッドで熱エネ
ルギーを付与し、シアン画像を得た。次いで、マゼンタ
の昇華性染料(分子量は250以上)を用いた昇華転写
フイルム及びイエローの昇華性染料(分子量は250以
上)を用いた昇華転写フイルムにより同様にして昇華転
写を行い、フルカラーの顔写真とその他の文字、図形か
らなる表示画像を形成した。
【0047】表示画像の形成されたフイルムの受像層側
を、厚さ100μmの白色不透明の硬質塩化ビニル樹脂
シートからなるカード基体上に重ねて200℃の熱ロー
ラーで圧着し、圧着後、ポリエステルフイルムを離型層
兼保護層の界面では剥離し、表示画像を有する受像層が
転写されたカードを得た。このカードの表面は、全体的
に平滑であり、画像部分に何ら盛り上がりもなかった。
更にこのカードの画像は40℃の雰囲気に3ケ月間保持
した促進試験においても、画像の乱れや層間剥離は全く
生じなかった。又、カーボンアーク灯によるJISの耐
光試験をしたところ、結果はJIS 4〜5級であり、
良好な性能を示した。表面の引っ掻き等についても良好
な耐久性を示した。
【0048】実施例2 実施例1において、顔写真画像を形成した被熱転写シー
トから、画像を有する受像層を剥離し、この剥離したフ
イルムの剥離面にポリエステル系接着剤を塗布し、これ
を電話機の曲面に貼着したところ、画像は電話機の曲面
に十分に追従し、曲面と一体化し、シールの様な貼着感
を与えず、直接画像を印刷した如き視感を与えた。
【0049】実施例3 実施例1における被熱転写シートにおいて、紫外線吸収
材を使用せず、又、剥離層と受像層との間に予め厚さ5
μmのポリアミド系粘着剤層を形成しておいたものを使
用し、実施例1と同様に画像を形成し、次いで実施例2
と同様に画像層を剥離し、剥離した画像層をガラス製コ
ップの外面に貼着したところ、貼着感を与えず、あたか
も直接印刷した如き視感を与えた。
【0050】
【効果】以上の如き本発明の被熱転写シートによれば、
従来は、画像の形成及び付与が不可能或いは困難であっ
た立体成形物、曲面或いは複雑な凹凸形状等の表面を有
する物品、更にはこれらの物品の材質に係らず、昇華性
染料により形成された画像を自由に付与することが出来
る。しかも、本発明によれば、従来の所謂絵付シールと
は異なり、本発明による画像を有するフイルムは薄いも
のである為、被装飾物品に貼着しても、それらが十分に
一体化して、貼着感を与えず、優れた美観、機能及び耐
久性を有する。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被熱転写シートの断面を図解的に示す
【図2】本発明の被熱転写シートの断面を図解的に示す
【図3】本発明の被熱転写シートの断面を図解的に示す
【図4】本発明の被熱転写シートの断面を図解的に示す
【図5】本発明の被熱転写シートの断面を図解的に示す
【図6】本発明の被熱転写シートの断面を図解的に示す
【図7】本発明本発明の被熱転写シートの断面を図解的
に示す図
【図8】熱転写シートによる画像の形成を図解的に示す
【図9】物品の装飾状態を図解的に示す図。
【符号の説明】
1;シート状基材 2;受像層 3,3’;離型層 4;中間層 5;保護層 6;接着層 7;画像 10;被熱転写シート 20;熱転写シート 21;染料担持層 30;被装飾物品

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状基材の一方の面に保護層を介して
    剥離可能且つ昇華性染料で染色可能な受像層が設けられ
    ていることを特徴とする被熱転写シート。
  2. 【請求項2】受像層の表面に離型層が設けられている請
    求項1に記載の被熱転写シート。
  3. 【請求項3】受像層とシート状基材との間に離型層及び
    中間層の少なくとも1層が設けられている請求項1に記
    載の被熱転写シート。
  4. 【請求項4】受像層とシート状基材との間に接着層が設
    けられている請求項1に記載の被熱転写シート。
  5. 【請求項5】受像層とシート状基材との間の離型層であ
    って、該離型層の受像層に面に接着層が設けられている
    請求項1に記載の被熱転写シート。
  6. 【請求項6】受像層がポリエステルから形成されている
    請求項1に記載の被熱転写シート。
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CN116872637A (zh) * 2023-06-21 2023-10-13 湖南鼎一致远科技发展有限公司 一种热升华再转印膜及以热升华再转印膜实现非接触式印刷效果的方法

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