JPH0848231A - 車両のアンチスキッドブレーキ装置 - Google Patents

車両のアンチスキッドブレーキ装置

Info

Publication number
JPH0848231A
JPH0848231A JP18715194A JP18715194A JPH0848231A JP H0848231 A JPH0848231 A JP H0848231A JP 18715194 A JP18715194 A JP 18715194A JP 18715194 A JP18715194 A JP 18715194A JP H0848231 A JPH0848231 A JP H0848231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
wheel
skid
malfunction
braking pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18715194A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruki Okazaki
晴樹 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP18715194A priority Critical patent/JPH0848231A/ja
Publication of JPH0848231A publication Critical patent/JPH0848231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行路面の段差等によるABS制御の誤動作
判定の範囲を制限して、誤判定が生じるのを防止した車
両のアンチスキッドブレーキ装置を提供することを目的
とする。 【構成】 車輪の制動圧を可変制御してアンチスキッド
制御を行なうための制御チャンネルが前輪および後輪に
ついてそれぞれ設けられ、各制御チャンネルに、車輪速
度に基づき制動圧調節手段を作動させて上記制動圧を周
期的に増減するアンチスキッド制御手段と、該アンチス
キッド制御手段の誤作動を判定する誤作動判定手段とが
それぞれ設けられている車両のアンチスキッドブレーキ
装置において、前輪側の制御チャンネルにおいて誤作動
判定がなされた場合、該誤作動判定がなされたときから
所定時間経過後に、後輪側の制御チャンネルを強制的に
誤作動判定がなされた状態とする手段を設ける。上記所
定時間は車速に応じて変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のスキッド状態を
確実に検出して適正な制動制御を行うアンチスキッドブ
レーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のブレーキシステムとして、制動時
の車輪のロックないしスキッド状態の発生を防止するよ
うにしたアンチスキッドブレーキ装置が実用化されてい
る。
【0003】この種のアンチスキッドブレーキ装置は、
車輪速度を検出する車輪速度センサと、ブレーキ油圧を
調節する電磁制御弁と、車輪速度センサで検出した車輪
速度に基づいて電磁制御弁を制御するコントロールユニ
ットとを有する。このコントロールユニットは、例えば
検出された車輪速度に基づいて車輪の加速度および減速
度を求め、車輪減速度が所定のしきい値を超えたときに
上記電磁制御弁を減圧制御して制動圧(ブレーキ油圧)
を低下させるとともに、制動圧の低下によって車輪速度
が増大して、車輪加速度が所定の値に達したときには上
記電磁制御弁を増圧制御することにより制動圧を増大さ
せる。
【0004】このような一連の制動圧制御(以下、必要
に応じてABS制御という)を、例えば車両が停止する
寸前まで継続することにより、急制動時または路面の摩
擦係数μが低い低μ路における車輪のロックないしスキ
ッド状態の発生を防止して、車両の方向安定性を確保し
つつ短い制動距離で停止させることが可能になる。そし
て、このようなABS制御は、一般に、増圧と減圧と保
持の3つのフェーズを1サイクルとする複数の制御サイ
クルをもって実行されるのが普通である。
【0005】ところで、制動操作において、ブレーキ油
圧を増圧すると、車輪速度が低下するとともに車両速度
が低下する。しかしながら、急激なブレーキ油圧の増圧
によって過度に車輪の回転を拘束すると、車輪がスリッ
プする一方、車体速度はそれほど低下しない状態が生じ
る。このような場合に、ブレーキ油圧を減圧することに
よって車輪のスリップ状態を解消して、路面に対するグ
リップ力を回復させることが必要になる。このように過
大な増圧によって車輪のスリップが大きくなったときに
ABS制御が開始されて、ブレーキ油圧が減圧される
と、過剰な減圧が生じて制動性能を低下させることにな
る。したがって、ABS制御の開始は極力的確に、しか
も迅速に行なう必要がある。
【0006】このような観点から、ABS制御の開始条
件として、ブレーキスイッチからのブレーキ操作信号が
入力されたか否かに関わらず、車輪減速度ないし車輪の
スリップ量が所定のしきい値を超えたとき、ABS制御
が自動的に開始されるように構成されたアンチスキッド
ブレーキ装置が提案されている。
【0007】ところが、例えば車輪が路面上にある段差
を乗り越える場合等には、一時的に上記しきい値を超え
るような減速度が発生することがある。そのため、車輪
減速度ないし車輪のスリップ量が所定のしきい値を超え
たとき、ABS制御が開始されるように構成されたアン
チスキッドブレーキ装置を備えた車両においては、車輪
が段差を乗り越える際に、運転者の意に反してABS制
御が開始されて、ブレーキ油圧が減圧されてしまい、制
動距離が長くなったり、不必要なABS制御の開始によ
り、運転者に不快感を与えるおそれがあった。
【0008】そこで、走行路面の段差を検出した場合に
は、ABS制御の開始条件を鈍くするようにしたアンチ
スキッドブレーキ装置が提案されており、また、例えば
特開平5−213178号公報に開示されているよう
に、ABS制御開始直後の所定時間内に車輪速度が所定
速度以上になり、かつ車輪加速度が上記所定時間内に負
の所定値に達しかつ正の所定値に達したことをもって走
行路面に段差があると判定し、ABS制御を終了させる
ようにしたアンチロックブレーキ装置も提案されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走行路面の
段差等によるABS制御の誤動作が生じにくくなるよう
にABS制御の開始条件を設定しておいた場合、走行路
面の段差の検出に際しての判断基準と、ABS制御の開
始条件としての基準とを明確に区別することが必要にな
る。しかしながら、車輪の加速度および減速度等を判断
基準として走行路面の段差を的確に検出することは困難
であることから、ややもするとABS制御の誤動作判定
に誤判定が生じ、その結果、実際にABS制御を開始す
ることが必要な状態であるにも拘らず、ABS制御の開
始が阻害されたり、あるいは開始されても、それが誤動
作と判定されて、ABS制御が早期に終了してしまうと
いう新たな問題が生じた。
【0010】上述の事情に鑑み、本発明は、走行路面の
段差等によるABS制御の誤動作判定の範囲を制限し
て、誤判定が生じるのを防止した車両のアンチスキッド
ブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車輪
の制動圧を可変制御してアンチスキッド制御を行なうた
めの制御チャンネルが前輪および後輪についてそれぞれ
設けられ、各制御チャンネルに、車輪の回転速度を検出
する車輪速度検出手段と、車輪の制動圧を調節する制動
圧調節手段と、上記車輪速度検出手段により検出された
車輪速度に基づき上記制動圧調節手段を作動させて上記
制動圧を周期的に増減するアンチスキッド制御手段と、
該アンチスキッド制御手段の誤作動を判定する誤作動判
定手段とがそれぞれ設けられている車両のアンチスキッ
ドブレーキ装置において、前輪側の制御チャンネルにお
いて上記誤作動判定手段による誤作動判定がなされた場
合、該誤作動判定がなされたときから所定時間経過後
に、後輪側の制御チャンネルを強制的にその誤作動判定
手段による誤作動判定がなされた状態とする手段を備え
ていることを特徴とするものである。
【0012】上記所定時間は、車速に応じて変更される
(請求項2)。
【0013】請求項3の発明は、車輪の回転速度を検出
する車輪速度検出手段と、車輪の制動圧を調節する制動
圧調節手段と、上記車輪速度検出手段により検出された
車輪速度に基づき上記制動圧調節手段を作動させて上記
制動圧を周期的に増減するアンチスキッド制御手段と、
該アンチスキッド制御手段の誤作動を判定する誤作動判
定手段とが設けられている車両のアンチスキッドブレー
キ装置において、高速域において上記誤作動判定手段に
よる誤作動判定を禁止する手段を備えていることを特徴
とするものである。
【0014】請求項4の発明は、車輪の回転速度を検出
する車輪速度検出手段と、車輪の制動圧を調節する制動
圧調節手段と、上記車輪速度検出手段により検出された
車輪速度に基づき上記制動圧調節手段を作動させて上記
制動圧を周期的に増減するアンチスキッド制御手段と、
該アンチスキッド制御手段の誤作動を判定する誤作動判
定手段とが設けられている車両のアンチスキッドブレー
キ装置において、車輪のスリップ量が設定値よりも大き
いとき、上記誤作動判定手段による誤作動判定を禁止す
る手段を備えていることを特徴とするものである。
【0015】請求項1ないし4の発明においては、非ア
ンチスキッド制御中において、上記誤作動判定手段によ
る誤作動判定がなされた場合、所定時間アンチスキッド
制御が開始されにくくする手段を備えた構成(請求項
5)、あるいは、非アンチスキッド制御中において、上
記誤作動判定手段による誤作動判定がなされた場合、所
定時間アンチスキッド制御が開始されるのを禁止する手
段を備えた構成(請求項6)とすることができる。
【0016】請求項7の発明は、車輪の回転速度を検出
する車輪速度検出手段と、車輪の制動圧を調節する制動
圧調節手段と、上記車輪速度検出手段により検出された
車輪速度に基づき上記制動圧調節手段を作動させて上記
制動圧を周期的に増減するアンチスキッド制御手段と、
該アンチスキッド制御手段の誤作動を判定する誤作動判
定手段とが設けられている車両のアンチスキッドブレー
キ装置において、上記誤作動判定手段は、車輪のスキッ
ド時間が所定時間以下のとき誤作動判定を行うととも
に、減圧後の車輪速度の復帰加速度が所定値よりも小さ
いとき、上記誤作動判定手段による誤作動判定を禁止す
る手段を備えていることを特徴とするものである。
【0017】その場合、車輪のスキッド時間が所定時間
以下で、かつ減圧後の車輪速度の復帰加速度が所定値以
上のとき、上記誤作動判定手段が誤作動判定を行なうよ
うにしてもよい(請求項8)。
【0018】請求項9の発明は、車輪の制動圧を可変制
御してアンチスキッド制御を行なうための制御チャンネ
ルが複数設けられ、該複数の制御チャンネルに、車輪の
回転速度を検出する車輪速度検出手段と、車輪の制動圧
を調節する制動圧調節手段と、上記車輪速度検出手段に
より検出された車輪速度に基づき上記制動圧調節手段を
作動させて上記制動圧を周期的に増減するアンチスキッ
ド制御手段と、該アンチスキッド制御手段の誤作動を判
定する誤作動判定手段とがそれぞれ設けられている車両
のアンチスキッドブレーキ装置において、上記複数の制
御チャンネルのうちの少なくとも1つの制御チャンネル
がアンチスキッド制御中のとき、他の制御チャンネルに
おける上記誤作動判定手段による誤作動判定を禁止する
手段を備えていることを特徴とするものである。
【0019】請求項9の発明の1つの態様によれば、2
つの制御チャンネルがブレーキ油のリザーバと、該リザ
ーバからブレーキ油を汲み上げて上記制動圧調節手段を
介して車輪のブレーキ装置にブレーキ油を供給するポン
プとを共用する場合に、一方の制御チャンネルがアンチ
スキッド制御中のとき、他の制御チャンネルにおける上
記誤作動判定手段による誤作動判定が禁止される(請求
項10)。
【0020】請求項7ないし10の発明においては、ア
ンチスキッド制御が開始された後に上記誤作動判定手段
による誤作動判定がなされた場合、アンチスキッド制御
を直ちに中止する手段を備えた構成とすることができる
(請求項11)。
【0021】請求項12の発明は、車輪の回転速度を検
出する車輪速度検出手段と、車輪の制動圧を調節する制
動圧調節手段と、上記車輪速度検出手段により検出され
た車輪速度に基づき上記制動圧調節手段を作動させて上
記制動圧を周期的に増減するアンチスキッド制御手段と
を備えた制御チャンネルが複数設けられ、かつ各制御チ
ャンネルのそれぞれに、アンチスキッド制御の誤作動を
判定する誤作動判定手段とが設けられている車両のアン
チスキッドブレーキ装置において、ブレーキペダルが踏
み込まれたときにオン信号を出力するブレーキセンサを
設け、該ブレーキセンサからの信号がオフのとき、オン
のときよりも上記誤作動判定手段による誤作動判定を敏
感にすることを特徴とするものである。
【0022】請求項12の発明の1つの態様によれば、
非アンチスキッド制御中において、所定値以上の車輪の
加減速度の正の変化が検出された場合、上記誤作動判定
手段による誤作動判定がなされるととに、上記ブレーキ
センサからの信号がオフのとき、オンのときよりも上記
所定値を小さくしている(請求項13)。そして、上記
誤作動判定手段による誤作動判定がなされた場合、所定
時間アンチスキッド制御が開始されにくくする手段を備
えた構成とすることができる(請求項14)。
【0023】
【作用および発明の効果】車両が前進走行をしていると
き、前輪が路面の突起物、段差等を乗り越えた場合、そ
のときの車速に応じた所定時間(例えば時速40km/hで
約250ms)後に後輪が上記路面の突起物、段差等を
乗り越えることになる。したがって、前輪が上記突起
物、段差等の乗り越えたことに基づき前輪側の制御チャ
ンネルにおいて誤作動判定がなされた場合、該誤作動判
定がなされたときから上記所定時間経過後に後輪側の制
御チャンネルにおいても誤作動判定がなされるであろう
ことが予測できるが、請求項1の発明においては、AB
S制御チャンネルが前輪および後輪についてそれぞれ設
けられている構成において、前輪側の制御チャンネルに
おいて誤作動判定がなされた場合、該誤作動判定がなさ
れたときから所定時間経過後に、後輪側の制御チャンネ
ルを強制的にその誤作動判定手段による誤作動判定がな
された状態とする手段を備えていることにより、後輪側
の制御チャンネルにおける不要な誤作動判定が禁止さ
れ、後輪側の制御チャンネルで誤作動判定について誤判
定が生じるのを防止することができ、真にABS制御が
必要なときのABS制御の開始および/または続行が阻
害されないことになる。
【0024】そして、請求項2の発明のように、上記所
定時間を車速に応じて車速が高いほど短くすることによ
り、車速に応じた上記所定時間が設定できる。
【0025】また、高速域では、僅かな車輪のスリップ
でも車両の走行安定性が損なわれることになるから、A
BS制御が開始され易いようにしたほうが良いが、請求
項3の発明においては、高速域において誤作動判定を禁
止する手段を備えていることにより、高速域において真
にABS制御の開始が必要な場面での制御開始が阻害さ
れなくなり、高速域における車両の走行安定性が向上す
る。
【0026】請求項4の発明においては、車輪のスリッ
プ量が設定値よりも大きいとき、上記誤作動判定手段に
よる誤作動判定を禁止する手段を備えていることによ
り、たとえ誤作動であっても、ABSを作動させること
ができ、これによって、大きなスリップを早急に回復さ
せることができ、走行安定性が向上する。
【0027】請求項5および6の発明においては、非ア
ンチスキッド制御中において、上記誤作動判定手段によ
る誤作動判定がなされた場合、所定時間アンチスキッド
制御が開始されにくくする手段ないしアンチスキッド制
御を禁止する手段を備えていることにより、不必要にA
BS制御が開始されるのを阻止することができる。
【0028】請求項7の発明においては、車輪のスキッ
ド時間が所定時間以下のとき誤作動判定を行うととも
に、減圧後の車輪速度の復帰加速度が所定値よりも小さ
いとき、誤作動判定手段による誤作動判定を禁止する手
段を備えていることにより、誤作動判定を確実に行える
とともに、真にABS制御が必要なときのABS制御が
阻害されない利点がある。すなわち、通常のABS制御
では、車輪速度の落ち込みにより減圧が開始されてか
ら、車輪速度が疑似車体速度近くに復帰するまでの1サ
イクルのスキッド時間が50ms以上である。したがっ
て、スキッド時間が50msよりも短い場合には誤作動
と判定して良い。また、車輪が段差等を乗り越えると
き、一旦落ち込んだ車輪速度が復帰するときの加速度は
+10G以上にもなる。したがって、減圧後の車輪速度
の復帰加速度が+10Gよりも小さいときには通常のA
BS制御であると判定して良い。
【0029】また、スキッド時間が50ms近傍のと
き、車輪速度の復帰がABS制御により生じたのか、あ
るいは段差等の乗り越えにより生じたのかの判定がつき
にくいが、請求項8の発明においては、車輪のスキッド
時間が所定時間以下で、かつ減圧後の車輪速度の復帰加
速度が所定値以上のとき、誤作動判定を行なうようにし
ているので、正確な誤作動判定を行なうことができる。
【0030】ところで、ABS制御装置は、多数の電磁
制御弁と、リザーバからブレーキ油を汲み上げて上記電
磁制御弁を介して車輪のブレーキ装置に供給する電動ポ
ンプを備えているため、ABS制御が開始されると、上
記電磁制御弁の開閉音およびポンプ駆動用のモータの回
転音等が発生し、これらが騒音としてうるさく感じるも
のである。したがって、誤作動により不要なABS制御
が開始されるのをなるべく阻止することが望ましいが、
1チャンネルのみがABS制御中の場合と、全チャンネ
ルがABS制御中の場合とで、騒音の点ではあまり変わ
らない。
【0031】また、2つ制御チャンネル(例えば左前輪
用の制御チャンネルと右前輪用の制御チャンネル)がリ
ザーバを共有していて、かつ一方の制御チャンネルが通
常のABS制御中で、他方の制御チャンネルが非ABS
制御状態にある場合において、非ABS制御状態にあっ
た他方の制御チャンネルがABS制御を開始したが、誤
作動判定がなされたことにより開始後直ちにABS制御
を中止した場合を想定すると、上記一方の制御チャンネ
ルがABS制御中のために、上記リザーバ内にはブレー
キ油が溜まっている。このとき、ブレーキペダルが踏ま
れているため、このABS制御を中止した制御チャンネ
ルでは、減圧されたブレーキ油圧がマスターシリンダの
油圧まで一挙に増圧されるから、この増圧によって車輪
がスリップすると、再びABS制御が開始されて、急減
圧が行われるが、この急減圧によるブレーキ油をリザー
バが収容しきれなくなり、ポンプによるブレーキ油の汲
み上げも追い付かなくなる。したがって、減圧不良、増
圧不良が発生するおそれがある。
【0032】そこで、請求項9の発明においては、複数
の制御チャンネルのうちの少なくとも1つの制御チャン
ネルがABS制御中のとき、他の制御チャンネルにおけ
る誤作動判定を禁止する手段を備えていることにより、
非ABS制御状態にあった制御チャンネルがABS制御
開始後直ちにABS制御を中止することが防止され、減
圧不良、増圧不良の発生を回避できる。また、上記の理
由で、騒音が増大するということもない。
【0033】また、請求項10の発明においては、2つ
の制御チャンネルがブレーキ油のリザーバと、該リザー
バからブレーキ油を汲み上げて上記制動圧調節手段を介
して車輪のブレーキ装置にブレーキ油を供給するポンプ
とを共用する場合に、一方の制御チャンネルがアンチス
キッド制御中のとき、他の制御チャンネルにおける上記
誤作動判定手段による誤作動判定が禁止されるから、上
述の理由で、減圧不良、増圧不良が発生するおそれがな
くなる。
【0034】そして、請求項11の発明においては、ア
ンチスキッド制御が開始された後に上記誤作動判定手段
による誤作動判定がなされた場合、アンチスキッド制御
を直ちに中止する手段を備えていることにより、ABS
制御の不必要な動作を極力制限することができる。
【0035】さらに、ブレーキペダルを踏んでいないと
きには、ABS制御に入る必要もないから、誤作動判定
がなされ易いようにして、ABS制御が開始されにくく
しておいた方が良いが、請求項12の発明においては、
ブレーキペダルが踏み込まれたときにオン信号を出力す
るブレーキセンサを設け、該ブレーキセンサからの信号
がオフのとき、オンのときよりも誤作動判定を敏感にす
ることにより、ブレーキペダルを踏んでいないときに
は、ABS制御が開始されにくくなり、誤作動が生じに
くくなる利点がある。その場合に、請求項13の発明の
ように、非アンチスキッド制御中において、所定値以上
の車輪の加減速度の正の変化が検出された場合、上記誤
作動判定手段による誤作動判定がなされるととに、上記
ブレーキセンサからの信号がオフのとき、オンのときよ
りも上記所定値を小さくすることにより、ブレーキペダ
ルを踏んでいないときにおいて容易に誤作動を生じにく
くすることができる。
【0036】そしてこの場合も、請求項14の発明のよ
うに、上記誤作動判定手段による誤作動判定がなされた
場合、所定時間アンチスキッド制御が開始されにくくす
る手段を備えていることにより、不必要にABS制御が
開始されるのを阻止することができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。
【0038】図1に示すように、この実施例に係わる車
両は、左右の前輪1,2が従動輪、左右の後輪3,4が
駆動輪とされ、エンジン5の出力トルクが自動変速機6
からプロペラシャフト7、差動装置8および左右の駆動
軸9,10介して左右の後輪3,4に伝達されるように
構成されている。
【0039】各車輪1〜4には、車輪と一体的に回転す
るディスク11a〜14aと、ブレーキ油圧の供給を受
けて、これらディスク11a〜14aの回転を制動する
キャリバ11b〜14b等からなるブレーキ装置11〜
14がそれぞれ設けられ、これらのブレーキ装置11〜
14を作動させるブレーキ制御システム15が設けられ
ている。
【0040】このブレーキ制御システム15は、運転者
によるブレーキペダル16の踏込力を増大させる倍力装
置17と、この倍力装置17によって増大された踏込力
に応じたブレーキ油圧を発生させるマスターシリンダ1
8とを有する。このマスターシリンダ18からの前輪用
ブレーキ油圧供給ライン19が2経路に分岐され、これ
ら前輪用分岐ブレーキ油圧ライン19a,19bが左右
の前輪1,2のブレーキ装置11,12のキャリバ11
a,12aにそれぞれ接続され、左前輪1のブレーキ装
置11に通じる一方の前輪用分岐ブレーキ油圧ライン1
9aには、電磁式の開閉弁20aと、同じく電磁式のリ
リーフ弁20bとからなる第1バルブユニット20が設
けられ、右前輪2のブレーキ装置12に通じる他方の前
輪用分岐ブレーキ油圧ライン19bにも、第1バルブユ
ニット20と同様に、電磁式の開閉弁21aと、電磁式
のリリーフ弁21bとからなる第2バルブユニット21
が設けられている。
【0041】第1バルブユニット20のリリーフ弁20
bから排出されるブレーキオイルおよび第2バルブユニ
ット21のリリーフ弁21bから排出されるブレーキオ
イルは、共通のリザーバ31に貯溜され、ABS制御時
に作動されるポンプ32によってリザーバ31から汲み
上げられたブレーキオイルが、前輪用ブレーキ油圧供給
ライン19に供給されるように構成されている。リザー
バ31内のブレーキオイルは図示しないドレーンライン
を介してマスターシリンダ18のリザーバタンク18a
に戻される。
【0042】一方マスターシリンダ18からの後輪用ブ
レーキ油圧供給ライン22には、第1,第2バルブユニ
ット20,21と同様に、電磁式の開閉弁23aと、電
磁式のリリーフ弁23bとからなる第3バルブユニット
23が設けられている。
【0043】この後輪用ブレーキ油圧供給ライン22
は、第3バルブユニット23の下流側で2経路に分岐さ
れて、これら後輪用分岐ブレーキ油圧ライン22a,2
2bが左右の後輪3,4のブレーキ装置13,14のキ
ャリバ13b,14bにそれぞれ接続されている。
【0044】第3バルブユニット23のリリーフ弁23
bから排出されるブレーキオイルは、リザーバ33に貯
溜され、ABS制御時に作動されるポンプ34によって
リザーバ33から汲み上げられるブレーキオイルが後輪
用ブレーキ油圧供給ライン22に供給されるように構成
されている。リザーバ33内のブレーキオイルも図示し
ないドレーンラインを介してマスターシリンダ18のリ
ザーバタンク18aに戻される。
【0045】このブレーキ制御システム15は、第1バ
ルブユニット20を介して左前輪1のブレーキ装置11
のブレーキ油圧を可変制御する第1チャンネルと、第2
バルブユニット21を介して右前輪2のブレーキ装置1
2のブレーキ油圧を可変制御する第2チャンネルと、第
3バルブユニット23を介して左右の後輪3,4の両ブ
レーキ装置13,14のブレーキ油圧を可変制御する第
3チャンネルとが設けられ、これら第1〜第3チャンネ
ルが互いに独立して制御されるように構成されている。
【0046】上記ブレーキ制御システム15には、第1
〜第3チャンネルを制御するコントロールユニット24
が設けられ、このコントロールユニット24は、ブレー
キペダル16のON/OFFを検出するブレーキスイッ
チ25からのブレーキ信号と、ハンドル舵角を検出する
舵角センサ26からの舵角信号と、各車輪の回転速度を
それぞれ検出する車輪速度センサ27〜30からの車輪
速度信号とを受け、これらの信号に応じたブレーキ油圧
制御信号を第1〜第3バルブユニット20,21,23
にそれぞれ出力することにより、左右の前輪1,2およ
び後輪3,4のスリップに対する制動制御、つまりAB
S制御を第1〜第3チャンネルごとに並行して行うよう
になっている。
【0047】コントロールユニット24は、各車輪速度
センサ27〜30で検出される車輪速度に基づいて第1
〜第3バルブユニット20,21,23における開閉弁
20a,21a,23aとリリーフ弁20b,21b,
23bとをそれぞれ開閉制御することにより、ロック状
態に応じたブレーキ油圧で前輪1,2および後輪3,4
に制動力を付与するようになっている。
【0048】ABS非制御状態においては、コントロー
ルユニット24からはブレーキ油圧制御信号が出力さ
れ、図示のように第1〜第3バルブユニット20,2
1,23におけるリリーフ弁20b,21b,23bが
それぞれ閉保持され、かつ各バルブユニット20,2
1,23の開閉弁20a,21a,23aがそれぞれ開
保持されるので、ブレーキペダル16の踏込力に応じて
マスターシリンダ18で発生したブレーキ油圧が、前輪
用ブレーキ油圧供給ライン19および後輪用ブレーキ油
圧供給ライン22を介して左右の前輪1,2および後輪
3,4のブレーキ装置11〜14に供給され、これらの
ブレーキ油圧に応じた制御力が前輪1,2および後輪
3,4に直接付与されることになる。
【0049】次にコントロールユニット24が行うブレ
ーキ制御の概略を説明する。
【0050】コントロールユニット24は、車輪速度セ
ンサ27〜30からの信号が示す車輪速度Vw1〜Vw
4に基づいて各車輪ごとの減速度DVw1〜DVw4お
よび加速度AVw1〜AVw4をそれぞれ算出する。
【0051】上記加速度ないし減速度の算出方法につい
て説明すると、コントロールユニット24は、車輪速度
の前回値にたいする今回値の差分をサンプリング周期Δ
t(例えば7ms)で除算した上で、その結果を重力加
速度に換算した値を今回の加速度および減速度として更
新する。
【0052】また、コントロールユニット24は、所定
の悪路判定処理を実行して、走行路面が悪路か否かを判
定する。この悪路判定の概要について説明すると、各チ
ャンネルに対応する車輪ごとに、車輪加速度または車輪
減速度が、所定期間の間に、所定の悪路判定しきい値以
上となる回数をカウントし、その回数が所定値以下のと
きには悪路フラグFakを0に設定し、また、その回数
が所定値よりも大きいときには悪路フラグFakを1に
設定する。
【0053】また、コントロールユニット24は、第3
チャンネル用の車輪速度および加速度・減速度を代表さ
せる後輪3,4を選択するが、スリップ時における後輪
3,4の両車輪速度センサ29,30の検出誤差を考慮
して、両車輪速度のうちの低い方の車輪速度が後輪車輪
速度として選択され、その車輪速度から求めた加速度お
よび減速度が後輪加速度および後輪減速度として選択さ
れることになる。
【0054】さらに、コントロールユニット24は、所
定微小時間おきに、3つのチャンネルのそれぞれの路面
摩擦係数を算出するとともに、それと平行して当該車両
の疑似車体速度Vrを算出する。
【0055】コントロールユニット24は、車輪速度セ
ンサ29,30からの信号から求めた後輪車輪速度およ
び車輪速度センサ27,28で検出される左右の前輪
1,2の車輪速度と疑似車体速度Vrとから第1〜第3
チャンネルについてのスリップ量をそれぞれ算出する
が、本実施例においては、次式で表される非スリップ率
を用いている。
【0056】 非スリップ率=(車輪速度/疑似車体速度)×100% したがって、疑似車体速度Vr(以下単に車体速度Vr
と呼ぶ)に対する車輪速度の偏差が大きくなるほど、非
スリップ率が小さくなって、車輪のスリップ傾向が大き
くなる。
【0057】次に、コントロールユニット24は、第1
〜第3チャンネルの制御に用いる各種の制御しきい値を
設定し、これら制御しきい値を用いて各チャンネルごと
のロック判定処理と、第1〜第3バルブユニット20,
21,23に対する制御量を規定するためのフェーズ決
定処理と、カスケード判定処理とを行うようになってい
る。
【0058】ここで、上記フェーズ決定処理の概略につ
いて説明すると、コントロールユニット24は、車両の
走行状態に応じて設定したそれぞれのしきい値と、車輪
加減速度や非スリップ率との比較によって、ABS非制
御状態を示すフェーズ0、ABS制御時における増圧状
態であるフェーズI、増圧後の保持状態であるフェーズ
II、減圧状態であるフェーズIII 、急減圧状態であるフ
ェーズIV、減圧後の保持状態であるフェーズVを選択す
るようになっている。
【0059】また、上記ロック判定処理について説明す
ると、例えば、左前輪用の第1チャンネルに対するロッ
ク判定処理においては、コントロールユニット24は、
先ず第1チャンネル用の継続フラグFcn1の今回値を
前回値としてセットした上で、次に車体速度Vrと車輪
速度Vw1とが所定の条件(例えば、Vr<5km/h、V
w1<7.5km/h)を満足するか否かを判定し、これら
の条件を満足するときに継続フラグFcn1とロックフ
ラグFlok1をそれぞれ0にリセットし、マタ、満足
していなければロックフラグFlok1が1にセットさ
れているか否かを判定する。
【0060】ロックフラグFlok1が1にセットされ
ていなければ、所定の条件のとき(例えば車輪減速度が
−3Gになったとき)にロックフラグFlok1を1に
セットする。
【0061】一方、コントロールユニット24は、ロッ
クフラグFlok1が1にセットされている状態におい
て、例えば第1チャンネルのフェーズフラグP1がフェ
ーズVを示す5にセットされ、かつ非スリップ率S1が
後述する5−1非スリップ率しきい値Bszより大きいと
きに継続フラグFcn1に1をセットする。なお、第
2、第3チャンネルに対しても同様にしてロック判定処
理がおこなわれる。
【0062】上記カスケード判定処理は、特にアイスバ
ーンのような低摩擦路面においては、小さなブレーキ圧
でも車輪がロックしやすいことから、車輪のロック状態
が短時間に連続して発生するカスケードロック状態を判
定するものであり、カスケードロックの生じやすい所定
の条件を満たしたときにカスケードフラグFcsが1に
セットされる。
【0063】かくして、コントロールユニット24は、
各チャンネルごとに各フェーズフラグP1で指示された
フェーズに対応したブレーキ圧信号を第1〜第3バルブ
ユニット20,21,23に対してそれぞれ出力する。
これにより、第1〜第3バルブユニット20,21,2
3の下流側における前輪用分岐ブレーキ圧ライン19
a,19bおよび後輪用分岐ブレーキ圧ライン22a、
22bのブレーキ圧が、増圧または減圧されたり、増圧
または減圧後の圧力レベルに保持されたりする。
【0064】次に、上記路面摩擦係数(路面μ)の演算
方法について説明する。
【0065】先ず、第1チャンネルの路面摩擦係数Mu
1を算出する場合、前輪1の車輪速度Vw1とその加速
度Vgとに基づいて、路面摩擦係数Mu1が演算される
が、500msのタイマと100msのタイマとを用
い、加速開始後加速度Vgが十分に大きくならない50
0ms経過までは100ms毎に100ms間に車輪速
度Vw1の変化から、次式により加速度Vgが演算され
る。
【0066】 Vg=K1×[Vw1(i)−Vw1(i−100)] 上記加速度Vgが十分に大きくなった500ms経過後
は100ms毎に500msの間の車輪速度の変化か
ら、次式により加速度Vgが演算される。
【0067】 Vg=K2×[Vw1(i)−Vw1(i−500)] なお、上記の式中、Vw1(i)は現時点の車輪速度、
Vw1(i−100)は100ms前の車輪速度、Vw
1(i−500)は500ms前の車輪速度、K1、K
2は夫々所定の定数である。上記路面摩擦係数Mu1
は、上記のように求めた車輪速度Vw1とのその加速度
Vgとを用いて図2に示したμテーブルから3次元補完
により演算される。但し、路面μ=1.0〜2.5が低
摩擦に相当し、路面μ=2.5〜3.5が中摩擦に相当
し、路面μ=35〜5.0が高摩擦に相当する。
【0068】次に、第2チャンネルの路面摩擦係数Mu
2を算出する場合には、車輪速度Vw2を用いて上記同
様に算出し、第3チャンネルの面摩擦係数Mu3は、路
面摩擦係数Mu1と路面摩擦係数Mu2のうちの小さい
方の値に等しく設定する。但し、第1〜第3チャンネル
に対応する専用の3つの路面μセンサで検出した路面μ
を適用してもよい。
【0069】次に、疑似車体速度Vrの演算処理につい
て図3のフローチャートにより説明する。なお、以下の
車体速度Vrは疑似車体速度を意味する。
【0070】先ず、コントロールユニット24は、各種
データを読み込み(S20)、次にセンサ27〜30か
らの信号が示す車輪速度Vw1〜Vw4の中から最高車
輪速度Vwmを演算し(S21)、次に最高車輪速度V
wmのサンプリング周期Δtあたりの最高車輪速度変化
量Δwmを算出する(S22)。
【0071】次に、コントロールユニット24は、S2
3において図4に示すマップから摩擦状態値Mu(第1
〜第3チャンネルの路面摩擦の最小値)に対応する車体
速度補正値CVrを読み出し、S24において最高車輪
速度変化量ΔVwmが車体速度補正値CVr以下か否か
判定する。
【0072】その判定の結果、車輪速度変化量ΔVwm
が車体速度補正値CVr以下であると判定したときには
(S24:YES)、S25において車体速度Vrの前
回値から車体速度補正値CVr減算した値を今回値に置
き換える。それ故、車体速度Vrが車体速度補正値CV
rに応じた所定の勾配で減少することになる。
【0073】一方、コントロールユニット24は、S2
4において車輪速度変化量ΔVwmが車体速度補正値C
Vrより大きいと判定したとき(S24:NO)、つま
り最高車輪速度Vwmが過大な変化を示したときには、
S26において疑似車体速度Vrから最高車輪速度Vw
mを減算した値が所定値Vo以上か否かを判定する。
【0074】つまり、最高車輪速度Vwmと車体速度V
rとの間に大きな開きがあるか否かを判定する。大きな
開きがあるときには(S26:YES)、S25におい
て車体速度Vrの前回値から車体速度補正値CVrを減
算した値を今回値に置き換える。
【0075】さらに、コントロールユニット24は、最
高車輪速度Vwmと車体速度Vrとの間に大きな開きが
ないときには(S26:NO)、S27において最高車
輪速度Vwmを車体速度Vrに置き換える。こうして、
車両の車体速度Vrが各車輪速度Vw1〜Vw4に応じ
てサンプリング周期Δtごとに更新されていく。
【0076】次に、各種制御しきい値の設定処理につい
て、図5のフローチャートと図6〜図8に基づいて説明
する。なお、この制御しきい値の設定処理は、各チャン
ネル毎に独立して実行されるが、ここでは、左前輪用の
第1チャンネルの為の制御しきう値設定処理について説
明する。
【0077】コントロールユニット24は、S30で各
種データを読み込み、次にS31において、図6に示す
ように車速域と路面μとをパラメータとして予め設定し
たテーブルから、摩擦状態値Muと車体速度Vrとに応
じた走行状態パラメータを選択する。例えば摩擦状態値
Muが低摩擦路面で示す1のときに、車体速度Vrが中
速域にあるときには、走行状態パラメータとして中速低
摩擦路面用のLM2が選択される。なお、摩擦状態値M
uは、摩擦係数Mu1〜Mu3のうちの最小のものから
決定されるが、図6においてMu=1は低摩擦状態、M
u=2は中摩擦状態、Mu=3は高摩擦状態に相当す
る。
【0078】一方、悪路フラグFakが悪路状態を示す
1にセットされているときには、図6に示すように、車
体速度Vrに応じた走行状態パラメータを選択する。こ
の場合、例えば、車体速度Vrが中速域に属するときに
は、走行状態パラメータとして中速低摩擦路面用のHM
2が強制的に選択される。すなわち、悪路走行時に車輪
速度の変動が大きいために、路面μが小さく推定される
傾向があるからである。
【0079】走行状態パラメータの選択後、コントロー
ルユニット24は、S32において、図7に示す制御し
きい値設定テーブルから、走行状態パラメータに対応す
る各種制御しきい値でそれぞれ読み出す。
【0080】ここで、各種制御しきい値としては、フェ
ーズ0(ABS非制御状態)からフェーズII(増圧後の
保持状態)への移行判定用の0−2減速度しきい値
02、すなわちABS制御開始しきい値に加えて、図7
に示すように、フェーズIからフェーズIIへの移行判定
用の1−2中間減速度しきい値B12、フェーズIIからフ
ェーズIII への移行判定用の2−3中間非スリップ率し
きい値Bsg、フェーズIII からフェーズVへの移行判
定用の3−5中間減速度しきい値B35、フェーズVから
フェーズIへの移行判定用の5−1非スリップ率しきい
値Bszなどが、走行状態パラメータ毎に夫々設定され
ている。
【0081】この場合、制御力に大きく影響する減速度
しきい値は、路面μが大きいときのブレーキ性能と、路
面μが小さいときの制御の応答性とを高水準で両立する
ために、摩擦状態値Muのレベルが小さくなるほど、つ
まり路面μが小さくなるほど0Gに近づくように設定さ
れている。ここで、コントロールユニット24は、走行
状態パラメータとして中速低摩擦路面用のLM2を選択
しているときには、図7の制御しきい値設定テーブルに
おけるLM2の欄に示すように、1−2中間減速度しき
い値B12、2−3中間非スリップ率しきい値Bsg、3
−5中間減速度しきい値B35、5−1非スリップ率しき
い値Bszとして、−0.5G、90%、0G、90%
の各値を夫々読み出すことになる。
【0082】次に、コントロールユニット24は、S3
3において、摩擦状態値Muが高摩擦路面を示す3にセ
ットされているか否かを判定し、Yesと判定したとき
にはS34において悪路フラグFakが0に設定されて
いるか否かを判定する。その判定の結果、悪路フラグF
akが0のときは、S35に移行して舵角センサ26で
検出された舵角θの絶対値が90°より小さいか否かを
判定し、舵角θの絶対値が90°よりも小さくないとき
には、S36において、舵角θに応じた制御しきい値の
補正処理を行う。この制御しきい値の補正処理は、図8
に例示した制御しきい値補正テーブルに基づいて行われ
る。
【0083】すなわち、図8の制御しきい値補正テーブ
ルにおいては、低摩擦と、中摩擦と、高摩擦の悪路でな
いとき、ハンドル操作量の大きいときの操舵性を確保す
るために、2−3中間非スリップ率しきい値Bsgおよ
び5−1中間非スリップ率しきい値Bszに夫々5%を
加算した値が、最終の2−3非スリップ率しきい値Bs
gおよび最終の5−1非スリップ率しきい値Bszとし
て設定されると共に、その他の中間しきい値がそのまま
最終しきい値として設定されている。
【0084】高摩擦の悪路(フラグFak=1)のと
き、ハンドル操作量が小さい時の走破性を確保する為
に、2−3中間非スリップ率しきい値Bsgおよび5−
1中間スリップ率しきい値Bszから夫々5%を減算し
た値が、最終2−3非スリップ率しきい値Bsgおよび
最終の5−1非スリップ率しきい値Bszとして設定さ
れている。次に、S35の判定結果がNOのときには、
上記各中間しきい値がそのまま最終しきい値として夫々
セットされることになる。
【0085】一方、コントロールユニット24は、S3
4において悪路フラグFakが1に設定されていると判
定したときには、S37に移行して図8の制御しきい値
補正テーブルに基づいて、悪路フラグFakと舵角θと
の関連において、2−3中間非スリップ率しきい値Bs
gおよび5−1非スリップ率しきい値Bszを夫々補正
した値を、最終の2−3中間非スリップ率しきい値Bs
gおよび最終の5−1非スリップ率しきい値Bszとし
てセットする補正処理が実行され、次に、S38におい
て図8の制御しきい値補正テーブルに基づいて、1−2
中間減速度しきい値B12から1.0Gを減算した値を最
終の1−2減速度しきい値B12としてセットする補正処
理を行なう。
【0086】これは、悪路判定時においては、車輪速度
センサ27〜30が誤検出を生じやすいため、制御の応
答性を遅らせて良好な制動力を確保するためである。
尚、その他の中間しきい値はそのまま最終しきい値とし
てセットされる。更に、コントロールユニット24は、
S33において摩擦状態値Muが3でないと判定したと
きには、S35へ移行する。なお、第2、第3チャンネ
ルについても、上記第1チャンネルの場合と同様にして
制御しきい値が設定されるようになっている。
【0087】次に、上記フェーズを決定して各フェーズ
の制動制御信号をバルブユニットに出力する制御信号出
力処理について、第1チャンネルを例として、図9〜図
13のフローチャートと、図14〜図18を参照しつつ
説明する。なお、この処理は、例えば4ms毎に繰り返
される処理である。
【0088】最初に、各種データが読み込まれ(図9の
S40)、次にS41においてブレーキスイッチ25が
ONか否か判定され、その判定がNOのときはS42を
経てリターンし、上記判定がYESのときはS43にお
いて車体速度Vrが所定値C1(例えば、5.0km/h)
以下で、かつ車輪速度Vw1が所定値(例えば、7.5
km/h)以下か否か判定する。その判定がYESのとき
は、十分に減速された状態で、ABS制御の必要がない
ためS42を経てリターンするが、S43の判定がNo
のときはS44へ移行する。
【0089】S42では,フェーズフラグP1、ロック
フラグFlok1、継続フラグFcn1、フラグFが0
にそれぞれリセットされ、その後S40へリターンす
る。
【0090】次に、S44では、ロックフラグFlok
1が0か否か判定され、ABS制御開始前で、フラグF
lok1が0のときはS45へ移行して、車輪速度Vw
1の減速度DVw1(但し、DVw1≦0とする)が所
定値D0 、すなわち前述の0−2減速度しきい値B
02(例えば−3G)以下か否か判定され、その判定がY
ESのときはS46へ移行する。一方、S44の判定が
NOのときはS49へ移行する。
【0091】次に、S45の判定がYESのときは、S
46においてロックフラグFlok1が1にセットさ
れ、次にS47においてフラグP1が2にセットされて
フェーズII(増圧後の保持のフェーズ)に移行し、次に
S48にてフェーズII用に予め設定された制動制御信号
が第1バルブユニット20へ出力されその後リターンす
る。
【0092】ABS制御開始後は、フラグFlok1が
1にセットしてあるため、S44からS49へ移行して
フラグP1が2か否か判定し、フラグP1が2のときは
S50へ移行し、フラグP1が2でないときはS54へ
移行する。
【0093】S50では、スリップ率S1が2−3スリ
ップ率しきい値Bsg以下か否か判定し、最初のうちは
NOと判定されるため、S50からS48へ移行する
が、それを繰り返して、スリップ率S1がしきい値Bs
g以下になると、S50からS51へ移行する。このS
51においては、フラグP1が3にセットされてフェー
ズIII (減圧のフェーズ)に移行する。
【0094】次に、S52においてフェーズIII の開始
後の経過時間をカウントするためのタイマTがリセット
後スタートされ、次にS53では、フェーズIII のため
の制動制御信号が第1バルブユニット20へ出力され、
その後リターンする。ただし、このS53のサブルーチ
ンについては、図11〜図13に基づいて後述する。
【0095】S49の判定の結果、フラグP1が2でな
いときは、S49からS54へ移行してフラグP1が3
か否か判定され、その判定がYESのときはS55へ移
行し、上記判定がNOのときは図10のS59へ移行す
る。
【0096】S55では、減速度DVw1が3−5中間
減速度しきい値B35に等しいか否かを判定され、最初の
うちはNOと判定されるため、S55からS53へ移行
するが、それを繰り返して、減速度DVw1がしきい値
35に等しくなると、S56へ移行し、S56において
フラグP1が5にセットされてフェーズV(減圧後の保
持のフェーズ)に移行する。次に、S57において、S
53のサブルーチンで使用されるフラグFが0にリセッ
トされる。
【0097】次に、S58において、フェーズV用に予
め設定された制動制御信号が第1バルブユニット20へ
出力され、その後リターンする。
【0098】次に、S54の判定でNOのときは、図1
0のS59においてフラグP1が5か否か判定し、その
判定がYESのときはS60へ移行し、またNOのとき
はS67へ移行する。フラグP1が5のときは、S60
において、スリップ率S1が5−1スリップ率しきい値
Bsg以上か否か判定される。
【0099】最初のうちはNOと判定されるため、S6
0から図9のS58へ移行するのを繰り返す。そして、
フェーズVにおいて、非スリップ率S1が増大して、S
60の判定がYESとなるとS61へ移行し、S61に
おいて、フラグP1が1にセットされてフェーズI(増
圧のフェーズ)に移行し、かつ継続フラグFcn1が1
にセットされる。
【0100】次に、S62において、フェーズI(増圧
のフェーズ)の初期に実行される初期急増圧の急増圧時
間Tpzが演算される。この急増圧時間Tpzは、S7
0において演算され記憶された前回サイクルの増圧時間
Tiに比例する値として設定される。次に、S63にお
いて、フェーズIの開始後の経過時間をカウントするタ
イマT1がリセット後スタートされ、次にS64におい
てタイマT1のカウント時間T1がS62で設定された
急増圧時間Tpz以下か否かを判定され、最初のうち急
増圧時間Tpz以下のときは、S64からS65へ移行
し、S65においてフェーズIの初期急増圧の為に予め
設定された制動制御信号が、第1バルブユニット20へ
出力され、その後リターンする。
【0101】次に、フェーズIに移行後には、S59の
判定がNOとなるため、S59からS67へ移行し、S
67においてフラグP1が1か否か判定され、フラグP
1が1のときは、S68において減速度DVw1が、1
−2中間減速度しきい値B12以下か否か判定し、最初の
うちは、その判定がNOとなるため、S68からS64
へ移行し、急増圧時間Tpzの経過前にはS64からS
65へ移行するのを繰り返す。これを繰り返すうちに、
フェーズIに移行後、急増圧時間Tpzが経過すると、
S64の判定がNOとなるため、S64からS65へ移
行してフェーズIの緩増圧の為に予め設定された制動制
御信号が、第バルブユニット20へ出力され、その後リ
ターンするのを繰り返す。
【0102】次に、S68の判定がYESとなると、S
69においてフラグP1が2にセットされ、次にS70
においてタイマT1の計時時間に基づいて、増圧時間T
i(フェーズIの期間)が演算されて記憶され、その後
S48へ移行する。
【0103】こうして、ABS制御の開始後、フェーズ
II、フェーズIII、フェーズV、フェーズI、フェ
ーズII、フェーズIII、……の順に複数サイクルに
亘って実行され、S43の判定でYESとなったり、ブ
レーキスイッチ25がOFFになったりすると、ABS
制御が終了する(図15参照)。
【0104】次に、図9のS53のサブルーチンについ
て、図11〜図13のフローチャートおよび図14〜図
16に基づいて説明する。
【0105】第1サイクルのフェーズIII の減圧は、図
16に示すように、初回〜5回目の5回に分けて間欠的
に、リリーフ弁20bを開くことで実行されるが、各回
の減圧における減圧量は、バルブ20bの開時間で設定
される。
【0106】図14に図示した減圧レベル・減圧量のテ
ーブルには、各減圧の減圧開始時間と、減圧レベルと、
各減圧の減圧量とが記載してある。
【0107】減圧レベルDL、DM、DS,DVSは、
次式で演算される減圧変換DVから設定される。
【0108】DV=スリップ量Sm+kc×車輪減速度
の絶対値なお、上式において、スリップ量Smは(車体
速度Vr−車輪速度Vw)、kcは所定の定数である。
【0109】k3≦DV のとき、減圧レベル=L
D、(減圧レベル大) k2≦DV<k3のとき、減圧レベル=DM、(減圧レ
ベル中) k1≦DV<k2のとき、減圧レベル=DS、(減圧レ
ベル小) DV<k1のとき、減圧レベル=DVS、(減圧レベル
微小) なお、例えば、k3=0.25Vr、k2=0.10V
r、k1=0.05Vrである。
【0110】このように、スリップ量Smと車輪速度減
速度とから減圧変換DVが演算され、この減圧変換DV
と車体速度Vrとから減圧レベルDL、DM、DS、D
VSが決定され、この減圧レベルから図14のマップに
基づいて減圧量が決定され、各減圧において減圧量の時
間だけリリーフ弁20bを開く制動制御信号を出力する
ことで、減圧が実行される。
【0111】図11のフローチャートにおいて、最初
に、S80において減圧変換DVと減圧レベルとが演算
され、次にS81では継続フラグFcn1が0か否か判
定し、フラグFcn1が0であって、第1サイクルのフ
ェーズIII では、S82に移行し、S82〜S84にお
いてフラグFについての判定を実行し、最初フラグFが
0のときはS86へ移行し、最初減圧の制御信号が出力
される。
【0112】この初回減圧は、減圧レベルに依らず、所
定量(例えば、減圧時間8ms、路面μが高いときには
減圧時間16ms)の減圧であり、リリーフ弁20bを
8msまたは16msの間開く制御信号が出力され、次
にS87においてフラグFを1にセット後リターンす
る。
【0113】前記フラグFが1のときには、S82から
S88へ移行して、2回目減圧の減圧量が、減圧レベル
と図14のマップに基づいて演算され、次にS89にお
いて、S52でスタートしたタイマTの計時時間Tが8
msになったか否か判定し、T=8msになると、S9
0において前記の減圧量の時間だけリリーフ弁20bを
開く制御信号が出力され、次にS91においてフラグF
を2にセット後リターンする。即ち、2回目の減圧は、
初回の所定量の減圧に引き続いて実行される。
【0114】なお、路面μが高いときは、図14の
〔注〕に記載のように、2回目減圧の減圧量が+3ms
だけ増加補正される。
【0115】次に、フラグF=2のときは、S83から
S92へ移行してタイマTの計時時間Tが40msか否
か判定し、T<40msの間はリターンするのを繰り返
し、T=40msになると、S93において3回目減圧
の減圧量が、減圧レベルと図14のマップに基づいて演
算され、次にS94において前記の減圧量の時間だけリ
リーフ弁20bを開く制御信号が出力され、次にS95
においてフラグFを3にセット後リターンする。つま
り、3回目の減圧は、タイマTのスタート開始後40m
s経過した時点から実行される。なお、図14の〔注〕
に記載のように、路面μが低いときには、3回目以降の
減圧の減圧量が+2msだけ増加補正される。
【0116】次に、フラグF=3のときには、S84か
らS96へ移行しタイマTの計時時間Tが80msか否
か判定し、T<80msの間はリターンするのを繰り返
し、T=80msになると、S97において4回目減圧
の減圧量が、減圧レベルと図14のマップに基づいて演
算され、次にS98において前記の減圧量の時間だけリ
リーフ弁20bを開く制御信号が出力され、次S99に
おいてフラグFを4にセット後リターンする。つまり、
4回目の減圧は、タイマTのスタート開始後80ms経
過した時点から実行される。
【0117】次に、フラグF=4のときには、S85か
らS100へ移行してタイマTの計時時間が120ms
か否か判定し、T<120msの間はリターンするのを
繰り返し、T=120msになると、S101において
5回目減速の減圧量が、減圧レベルと図14のマップに
基づいて演算され、次にS102において前記の減圧量
の時間だけリリーフ弁20bを開く制御信号が出力さ
れ、次にS103においてフラグFを0にリセット後リ
ターンする。つまり、5回目の減圧は、タイマTのスタ
ート開始後120ms経過した時点から実行される。
【0118】S81の判定の結果、継続フラグFcn1
が1のとき、つまり、第2サイクル以降のフェーズIII
のときは、図12のS104へ移行する。
【0119】S104〜S106において、フラグFに
ついて判定し、最初フラグFが0のときは、S107へ
移行して初回減圧の減圧量が演算される。ただし、この
第2サイクル以降においては、図14に示すように、初
回減圧の減圧量も減圧レベルと図14のマップに基づい
て演算される。次に、S108において、その減圧量の
時間だけリリーフ弁20bを開く制御信号が出力され、
次にS109においてフラグFを1にセット後リターン
する。なお、路面μが高いときは、初回減圧の減圧量が
+3msだけ増加補正される。
【0120】次に、フラグFが1のときは、S104か
らS110へ移行してタイマTの計時時間Tが40ms
か否か判定し、T<40msの間はリターンするのを繰
り返し、T=40msになると、S111において2回
目減圧の減圧量が、減圧レベルと図14のマップに基づ
いて演算され、次にS112においてその減圧量の時間
だけリリーフ弁20bを開く制御信号が出力され、次に
S113においてフラグFを2にセット後リターンす
る。つま、2回目の減圧は、タイマTのスタート開始後
40ms経過した時点から実行される。なお、路面μが
低いときは、2回目以降の減圧の減圧量が+2msだけ
増加補正される。
【0121】次に、フラグF=2のときには、S105
からS114へ移行してタイマTの計時時間Tが80m
sか否か判定し、T<80msの間はリターンするのを
繰り返し、T=80msになると、S115において3
回目減圧の減圧量が、減圧レベルと図14のマップに基
づいて演算され、次にS116においてその減圧量の時
間だけリリーフ弁20bを開く制御信号が出力され、次
にS117においてフラグFを3にセット後リターンす
る。つまり、3回目の減圧は、タイマTのスタート開始
後80ms経過した時点から実行される。
【0122】次に、フラグF=3のときには、S106
からS118へ移行してタイマTの計時時間Tが120
msか否か判定し、T<120msの間はリターンする
のを繰り返し、T=120msになると、S119にお
いて4回目減圧の減圧量が、減圧レベルと図14のマッ
プに基づいて演算され、次にS120においてその減圧
量の時間だけリリーフ弁20bを開く制御信号が出力さ
れ、次にS121においてフラグFを0にリセット後リ
ターンする。つまり、4回目の減圧は、タイマTのスタ
ート開始後120ms経過した時点から実行される。
【0123】ここで、路面μが高μから低μに急変した
ような場合の対策として、図11と図12のサブルーチ
ンと並行して、図13のサブルーチンが実行される。
【0124】S130の判定により、タイマTの計時時
間Tが40ms経過前には、リターンするのを繰り返
し、次にS131において、40ms≦T<80msか
否か判定し、その判定がYesのときはS132へ移行
する。
【0125】S132では、減圧レベルがDLか否か判
定し、減圧レベルがDLで減圧の要求度が大きいときに
は、S133において連続的に減圧するために連続的に
リリーフ弁20bを開く制御信号が出力され、その後リ
ターンする。その連続的減圧により減圧レベルが低下し
て、S132の判定がNOになると、S134において
その連続減圧を停止させる制御信号が出力され、その後
リターンする。
【0126】次に、T≧80msになると、S131か
らS135へ移行し、S135において、減圧レベルが
DLか否か判定し、減圧レベルがDLで減圧の要求度が
大きいときには、S136において連続的に減圧する為
に連続的にリリーフ弁20bを開く制御信号が出力さ
れ、その後リターンする。その連続的減圧により減圧レ
ベルが低下して、S135の判定がNOになると、S1
37へ移行する。
【0127】S137では、減圧レベルがDMか否か判
定し、減圧レベルがDMで減圧の要求度が未だ大きいと
きには、S138において連続的に減圧する為に連続的
にリリーフ弁20bを開く制御信号が出力され、その後
リターンする。その連続的減圧により減圧レベルが低下
して、S137の判定がNOになると、S139におい
てその連続減圧を停止させる制御信号が出力され、その
後リターンする。
【0128】次に、以上説明したABS制御の作用につ
いて、第1チャンネルに対するABS制御を例にして、
図15のタイムチャートを参照しつつ説明する。
【0129】減速時のABS非制御状態において、ブレ
ーキペダル16の踏込操作によって発生した制動圧が徐
々に増圧し、左前輪1の車輪速度Vw1の変化率(減速
度DVw1)が−3Gに達したときには、第1チャンネ
ルのロックフラグFlok1が1にセットされ、その時
刻taからABS制御が開始される。
【0130】この制御開始直後の第1サイクルにおいて
は、摩擦状態値Muは路面摩擦状態に対応した値にセッ
トされ、走行状態パラメータに応じた各種の制御しきい
値が設定される。
【0131】次に車輪速度Vw1から求めた非スリップ
率S1、車輪減速度DVw1、車輪加速度AVw1と各
種の制御しきい値とが比較され、フェーズ0からフェー
ズIIに変更され、制動圧は増圧直後のレベルで維持され
ることになる。
【0132】非スリップ率S1が、2−3中間スリップ
率しきい値Bsgより低下するとフェーズIIからIII に
移行し、リリーフ弁20bが前述のような減圧特性をも
ってON/OFFされ、その時刻tbから制動圧が所定
の勾配で減少して制動力が徐々に低下し、前輪1の回転
力が回復し始める。さらに、制動圧の減圧が続いて車輪
減速度DVw1がしきい値B35(0G)まで低下したと
きには、フェーズIIIからVに移行し、その時刻tcか
ら制動圧が減圧後のレベルで維持される。
【0133】このフェーズVにおいて非スリップ率S1
が5−1非スリップ率しきい値Bsz以上になると、継
続フラグFcn1が1にセットされ、ABS制御は、時
刻tdから第2サイクルに移行する。このとき、強制的
にフェーズIに移行し、このフェーズIへの移行直後に
は、開閉弁20aが、前記のように、前回サイクルの増
圧時間Tiをパラメータとして設定された急増圧時間T
pzの間、リリーフ弁20b閉状態で開閉弁20aが1
00%のデューティ率で開かれて、制動圧が急勾配で増
圧され、この急増圧時間Tpzの経過後は、開閉弁20
aが所定のデューティ率でON/OFFされて、制動圧
がより緩やか勾配で徐々に上昇していく。こうして、第
2サイクルへの移行直後においては、制動圧が確実に増
圧され、良好な制動圧が確保される。
【0134】一方、第2サイクル以降においても、適切
な摩擦状態値Muが決定され、これらの摩擦状態値Mu
と車体速度Vrとに応じた走行状態パラメータに対応す
る各種制御しきい値が図7の制御しきい値設定テーブル
から選択されるので、走行状態に応じた緻密な制動圧の
制御が行われる。
【0135】その後、第2サイクルにおけるフェーズV
において、例えばスリップ率S1がしきい値Bszより
大きいと判定すると第3サイクルのフェーズIに移行す
る。
【0136】本実施例のABS制御においては、図11
に示すように、継続フラグFcn1が0、つまり、第1
サイクルの減圧フェーズのとき、S86において、初回
減圧の減圧量を所定量(リリーフ弁20bの開時間8m
s、但し、高μのときは16ms)に設定してその減圧
を実行するので、ABS制御開始時の不安定なスリップ
率や車輪速度減速度の影響を受けずに、必要最小限の所
定量の初回減圧を実行できる。
【0137】次に、図17のフローチャートを参照して
段差あるいは突起物の通過制御について説明する。
【0138】本実施例の場合、ABS非制御状態を示す
フェーズ0から増圧後の保持状態を示すフェーズIIへの
移行判定用の0−2減速度しきい値B02、すなわちAB
S制御開始しきい値が2通り設定されており、例えば−
3Gに設定された第1制御開始しきい値B021と、例え
ば−5Gに設定された第2制御開始しきい値B022とが
用意されている。そして、通常は各チャンネルについて
第1制御開始しきい値B021が設定され、車輪の加減速
度の正の変化が1Gより大きい場合(例えば、−3Gか
ら−1.5Gまで変化した場合、あるいは、0Gから
1.5Gまで変化したような場合には、加減速度の正の
変化はそれぞれ1.5Gである)には、第2制御開始し
きい値B022に変更されるようになっている。
【0139】図17において、まずコントロールユニッ
ト24は、ABS制御中であるか否かを判断し(S14
0)、ABS制御中でない場合には(S140:N
O)、車輪加減速度の正の変化が1G(Gは重力加速
度)より大きいか否かを判断する(S141)。この判
断において、車輪の加減速度の正の変化が1Gより大き
い場合には(S141:YES)、コントロールユニッ
ト24は、誤作動と判定して(S142)、ABS制御
開始しきい値B02を−3G(第1制御開始しきい値B02
1)から−5G(第2制御開始しきい値B022)に変更
する(S143)。これによって、ABS制御が開始さ
れるためにはより大きな車輪減速度が検出される必要が
あり、それだけABS制御の開始条件が制限されること
となる。
【0140】そして、車輪減速度がABS制御開始しき
い値を超えて、ABS制御が開始された場合には(S1
44:YES)、コントロールユニット24は、フラグ
Fの値を1に設定して(S145)、2回目の減圧動作
を許可する。
【0141】また、上記S140における判断において
すでにABS制御中である場合には(S140:YE
S)、コントロールユニット24はさらにフラグFが1
であるか否かを判断する(S146)。そして、フラグ
Fの値が1である場合には(S146:YES)、コン
トロールユニット24は、初回の減圧時間が所定値(例
えば8ms)より短いか否かを判断する(S147)。
この減圧時間は本実施例例では、減圧変数DVの値の大
きさに対応する。そして、計算された初回の減圧時間が
所定値より短い場合には(S147:YES)、誤作動
と判定して(S148)、ABS制御を停止する(S1
49)とともに、フラグFを0にリセットする(S15
0)。
【0142】このように、ABS制御が開始された場合
における減圧時間が短いということはABS制御におけ
る減圧要請が低いことを意味するものであって、本実施
例では、このような場合には、ABS制御を中止するよ
うに構成している。このようにして減圧動作をキャンセ
ルしてももともとその要請が低いのであるから支障は生
じない。
【0143】次に図18および図19を参照して、誤作
動判定の他の実施例について説明する。
【0144】本実施例では、非ABS制御中に所定以上
の車輪加減速度の正の変化があったときには、タイマに
よって所定時間だけABS制御を制限するように構成さ
れている。
【0145】図18を参照すると、車両が路面の突起物
を通過する際には、車輪の加減速度は図において実線の
ように変化する。すなわち、車両は略水平の路面上を車
輪が一定の制動力を受けつつ走行する場合には、車輪は
ほぼ一定の減速度(負の加速度)をもって減速される
(図のA部参照)。そして、車輪が路面上にある突起物
にあたったとき、図のB部で示すうように僅かにその減
速度は大きくなる。次に、車輪が突起を回り込んで走行
する分、車体の軌跡よりも長い経路を進むことになるた
め、車輪加減速度は正の変化を生じる(図のC部参
照)。車輪の突起の回り込みが終了すると、車輪の減速
度はピーク値Pをとる。その後、車輪は急激にその回転
が制限されるので、減速度は増大する(図のD部参
照)。そして、完全に突起を通過した場合には、突起に
乗り上げる前と同様のほぼ一定の減速度の状態に戻る
(図のE部参照)。
【0146】本実施例では、図のA部の加減速レベルか
らC部の終端すなわちピーク値Pとの差が加減速度の正
の変化として1Gを越える差が検出された場合におい
て、車輪の加減速度(本実施例では減速度)のピーク値
P(加減速度の変化がゼロ)が検出されたときから所定
時間(本実施例では100ms)を経過するまでは、A
BS制御の開始を制限する。
【0147】すなわち、図19のフローチャートにおい
て、S151およびS152は、上記図17のS140
とS141と同じであるが、S153において、コント
ロールユニット24は、上記のピーク値Pが検出されて
から100msが経過したか否かを判断し、経過してい
ない場合には(S153:NO)、誤作動と判定して
(S154)、ABS制御の開始を禁止するようにして
いる(S155)。そして、100ms経過したのちA
BS制御の開始条件を満足した場合には(S153:Y
ES)、ABS制御が開始されることになる(S15
6)。S157〜162の処理は、図17のフローチャ
ートにおけるS145〜150の処理1と同様である。
【0148】また、段差の検出手法として、上記以外に
以下のようにして検出することもである。
【0149】上記車輪が路面の突起を乗り越える場合に
は、当該突起を通過する車輪の速度と疑似車体速度との
格差が一時的に大きくなることが知られている。したが
って、車輪速度と疑似車体速度との偏差を監視してお
き、該偏差が一時的に大きくなっても、疑似車体速度に
復帰する時間が速い場合には、ABS制御を開始しない
ように構成してもよい。たとえば、車輪速度と疑似車体
速度との偏差を所定値を越えても50ms以内に所定の
偏差内に入った場合には、車輪は突起物なでの路面上の
小さな障害物を乗り越えた可能性が高いので、ABS制
御の開始を抑制する。しか50msを経過した後におい
ても偏差が所定範囲内にならない場合には、ABS制御
開始条件を満足することを条件として制御を開始する。
【0150】次に図20以降のフローチャートを参照し
て、本発明の各請求項に対応する誤作動判定を制限ない
し禁止する処理について説明する。
【0151】図20は、請求項1および2に対応する処
理を示すフローチャートであり、先ず走行中であるか否
かを判定し(S171)、走行中であれば(S171:
YES)、前輪側の制御チャンネルにおいて誤作動判定
がなされたか否かを判定し(S172)、前輪側の制御
チャンネルにおいて誤作動判定がなされた場合は(S1
72:YES)、車速に対応する所定時間(例えば40
km/hにおいて約250ms)が経過したか否かを判定し
(S173)、所定時間が経過したならば(S173:
YES)、後輪側の制御チャンネルを強制的に誤作動判
定条件とする。
【0152】このような処理を実行することにより、後
輪側の制御チャンネルにおける不要な誤作動判定が禁止
され、後輪側の制御チャンネルで誤作動判定について誤
判定が生じるのを防止することができ、真にABS制御
が必要なときのABS制御の開始および/または続行が
阻害されないことになる。そして、上記所定時間をS1
73に付記したグラフに示すように車速に応じて車速が
高くなるほど短くすることにより、車速に応じた所定時
間を設定することができる。
【0153】図21は、請求項3に対応する処理を示す
フローチャートであり、先ず走行中であるか否かを判定
し(S181)、走行中であれば(S181:YE
S)、車速が設定車速以上の高速域にあるか否かを判定
し(S182)、高速域であれば(S182:YE
S)、誤作動判定を禁止する(S183)。一方、高速
域でなければ(S182:NO)、誤作動判定を許可す
る(S184)。
【0154】このような処理を実行することにより、高
速域において真にABS制御が必要とされる場面でのA
BS制御開始が阻害されなくなり、高速域における車両
の走行安定性が向上する。
【0155】図22は、請求項4に対応する処理を示す
フローチャートであり、先ず走行中であるか否かを判定
し(S191)、走行中であれば(S191:YE
S)、スリップ量が設定値より大きいか否かを判定し
(S192)、設定値より大きければ(S192:YE
S)、誤作動判定を禁止する(S183)。一方、スリ
ップ量が設定値以下であれば(S192:NO)、誤作
動判定を許可する(S194)。
【0156】このような処理を実行することにより、た
とえ誤作動であっても、ABSを作動させることがで
き、これにより、大きなスリップを早急に回復でき、走
行安定性が向上する。
【0157】図23は、請求項7および8に対応する処
理を示すフローチャートであり、先ずABS制御に入っ
たか否かを判定し(S201)、ABS制御中であれば
(S201:YES)、スキッド時間Tsと、復帰加速
度とを計測する(S202)。そして、復帰加速度が所
定値(例えば+10G)以上で(S203:YES)、
かつスキッド時間Tsが所定値(例えば50ms)以下
であれば(S204:YES)、誤作動と判定してAB
S制御を終了して(S205)、ブレーキ油圧はマスタ
シリンダの油圧まで急増させる。一方、復帰加速度が所
定値よりも小さいとき(S203:NO)、またはスキ
ッド時間Tsが所定値よりも大きいときには(S20
4:NO)、誤作動判定を禁止して、通常のABS制御
を継続する(S206)。
【0158】このような処理を実行することにより、誤
作動判定が確実に行えるとともに、真にABS制御が必
要なときのABS制御が阻害されない利点がある。
【0159】図24は、請求項9に対応する処理を示す
フローチャートであり、先ず全制御チャンネルがABS
制御中であるか否かを判定し(S211)、全チャンネ
ルがABS制御中でなければ(S211:NO)、少な
くとも1つの制御チャンネルがABS制御中であるか否
かを判定し(S212)、少なくとも1つの制御チャン
ネルがABS制御中であれば(S212:YES)、非
ABS制御チャンネルの誤作動判定を禁止する(S21
3)。
【0160】このような処理を実行することにより、非
ABS制御状態にあった制御チャンネルがABS制御開
始後直ちにABS制御を中止することが防止される。
【0161】図25は、請求項10に対応する処理を示
すフローチャートであり、2つ制御チャンネル、例えば
左前輪用の制御チャンネルと右前輪用の制御チャンネル
がリザーバを共有している場合において、先ず一方の前
輪用の制御チャンネルのみがABS制御中であるか否か
を判定し(S221)、制御中であれば、他方の前輪用
の制御チャンネルの誤作動判定を禁止する(S22
2)。
【0162】このような処理を実行することにより、非
ABS制御状態にあった制御チャンネルがABS制御開
始後直ちにABS制御を中止することが防止され、減圧
不良、増圧不良の発生を回避できる。
【0163】図26は、請求項12に対応する処理を示
すフローチャートであり、先ずブレーキペダルが踏まれ
たか否かを判定し(S231)、ブレーキペダルが踏ま
れていれば(S231:YES)、誤差度判定条件であ
る車輪加減速度の正の変化を、図17のS141および
図19のS152におけるように、+1Gとする(S2
32)。ブレーキペダルが踏まれていなければ(S23
1:NO)、誤差度判定条件を+8Gに変更して(S2
33)、誤作動判定を敏感にする。
【0164】このような処理を実行することにより、ブ
レーキペダルを踏んでいないときには、ABS制御が開
始されにくくなり、誤作動が生じにくくなる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる車両のアンチスキッド
ブレーキ装置の概略構成図
【図2】μテーブルの図表
【図3】疑似車体速の演算処理のフローチャート
【図4】車体速補正値のマップの線図
【図5】制御しきい値設定処理のフローチャート
【図6】走行状態パラメータを設定したテーブルの図表
【図7】各種制御しきい値を設定したテーブルの図表
【図8】各種制御しきい値の補正値を設定したテーブル
の図表
【図9】制御信号出力処理のフローチャートの一部
【図10】制御信号出力処理のフローチャートの残部
【図11】図9のS53の制御信号出力サブルーチンの
フローチャートの一部
【図12】図9のS53の制御信号出力サブルーチンの
フローチャートの残部
【図13】図11、図12と並行的に実行された制御信
号出力サブルーチンのフローチャート
【図14】減圧レベル・減圧量テーブルの図表
【図15】アンチスキッドブレーキ装置の動作タイムチ
ャート
【図16】図15の第1サイクルのフェーズIII の動作
タイムチャート
【図17】突起物等を車輪が通過する場合の制御のフロ
ーチャート
【図18】他の実施例にかかる突起物を通過する際の制
御の説明図
【図19】他の実施例にかかる図17と同様のフローチ
ャート
【図20】請求項1および2に対応する処理を示すフロ
ーチャート
【図21】請求項3に対応する処理を示すフローチャー
【図22】請求項4に対応する処理を示すフローチャー
【図23】請求項7および8に対応する処理を示すフロ
ーチャート
【図24】請求項9に対応する処理を示すフローチャー
【図25】請求項10に対応する処理を示すフローチャ
ート
【図26】請求項12に対応する処理を示すフローチャ
ート
【符号の説明】
1,2 前輪 3,4 後輪 11〜14 ブレーキ装置 15 ブレーキ制御システム 27〜30 車輪速センサ 20,21,23 第1〜第3バルブユニット 20a,21a,23a 開閉弁 20b,21b,23b リリーフ弁 24 コントロールユニット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の制動圧を可変制御してアンチスキ
    ッド制御を行なうための制御チャンネルが前輪および後
    輪についてそれぞれ設けられ、各制御チャンネルに、車
    輪の回転速度を検出する車輪速度検出手段と、車輪の制
    動圧を調節する制動圧調節手段と、上記車輪速度検出手
    段により検出された車輪速度に基づき上記制動圧調節手
    段を作動させて上記制動圧を周期的に増減するアンチス
    キッド制御手段と、該アンチスキッド制御手段の誤作動
    を判定する誤作動判定手段とがそれぞれ設けられている
    車両のアンチスキッドブレーキ装置において、 前輪側の制御チャンネルにおいて上記誤作動判定手段に
    よる誤作動判定がなされた場合、該誤作動判定がなされ
    たときから所定時間経過後に、後輪側の制御チャンネル
    を強制的にその誤作動判定手段による誤作動判定がなさ
    れた状態とする手段を備えていることを特徴とする車両
    のアンチスキッドブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 上記所定時間が、車速に応じて変更され
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両のアンチスキ
    ッドブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 車輪の回転速度を検出する車輪速度検出
    手段と、車輪の制動圧を調節する制動圧調節手段と、上
    記車輪速度検出手段により検出された車輪速度に基づき
    上記制動圧調節手段を作動させて上記制動圧を周期的に
    増減するアンチスキッド制御手段と、該アンチスキッド
    制御手段の誤作動を判定する誤作動判定手段とが設けら
    れている車両のアンチスキッドブレーキ装置において、 高速域において上記誤作動判定手段による誤作動判定を
    禁止する手段を備えていることを特徴とする車両のアン
    チスキッドブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 車輪の回転速度を検出する車輪速度検出
    手段と、車輪の制動圧を調節する制動圧調節手段と、上
    記車輪速度検出手段により検出された車輪速度に基づき
    上記制動圧調節手段を作動させて上記制動圧を周期的に
    増減するアンチスキッド制御手段と、該アンチスキッド
    制御手段の誤作動を判定する誤作動判定手段とが設けら
    れている車両のアンチスキッドブレーキ装置において、 車輪のスリップ量が設定値よりも大きいとき、上記誤作
    動判定手段による誤作動判定を禁止する手段を備えてい
    ることを特徴とする車両のアンチスキッドブレーキ装
    置。
  5. 【請求項5】 非アンチスキッド制御中において、上記
    誤作動判定手段による誤作動判定がなされた場合、所定
    時間アンチスキッド制御が開始されにくくする手段を備
    えていることを特徴とする請求項1ないし4の1つに記
    載の車両のアンチスキッドブレーキ装置。
  6. 【請求項6】 非アンチスキッド制御中において、上記
    誤作動判定手段による誤作動判定がなされた場合、所定
    時間アンチスキッド制御が開始されるのを禁止する手段
    を備えていることを特徴とする請求項1ないし4の1つ
    に記載の車両のアンチスキッドブレーキ装置。
  7. 【請求項7】 車輪の回転速度を検出する車輪速度検出
    手段と、車輪の制動圧を調節する制動圧調節手段と、上
    記車輪速度検出手段により検出された車輪速度に基づき
    上記制動圧調節手段を作動させて上記制動圧を周期的に
    増減するアンチスキッド制御手段と、該アンチスキッド
    制御手段の誤作動を判定する誤作動判定手段とが設けら
    れている車両のアンチスキッドブレーキ装置において、 上記誤作動判定手段は、車輪のスキッド時間が所定時間
    以下のとき誤作動判定を行うとともに、減圧後の車輪速
    度の復帰加速度が所定値よりも小さいとき、上記誤作動
    判定手段による誤作動判定を禁止する手段を備えている
    ことを特徴とする車両のアンチスキッドブレーキ装置。
  8. 【請求項8】 上記誤作動判定手段は、車輪のスキッド
    時間が所定時間以下で、かつ減圧後の車輪速度の復帰加
    速度が所定値以上のとき、誤作動判定を行うことを特徴
    とする請求項7に記載の車両のアンチスキッドブレーキ
    装置。
  9. 【請求項9】 車輪の制動圧を可変制御してアンチスキ
    ッド制御を行なうための制御チャンネルが複数設けら
    れ、該複数の制御チャンネルに、車輪の回転速度を検出
    する車輪速度検出手段と、車輪の制動圧を調節する制動
    圧調節手段と、上記車輪速度検出手段により検出された
    車輪速度に基づき上記制動圧調節手段を作動させて上記
    制動圧を周期的に増減するアンチスキッド制御手段と、
    該アンチスキッド制御手段の誤作動を判定する誤作動判
    定手段とがそれぞれ設けられている車両のアンチスキッ
    ドブレーキ装置において、 上記複数の制御チャンネルのうちの少なくとも1つの制
    御チャンネルがアンチスキッド制御中のとき、他の制御
    チャンネルにおける上記誤作動判定手段による誤作動判
    定を禁止する手段を備えていることを特徴とする車両の
    アンチスキッドブレーキ装置。
  10. 【請求項10】 2つの制御チャンネルがブレーキ油の
    リザーバと、該リザーバからブレーキ油を汲み上げて上
    記制動圧調節手段を介して車輪のブレーキ装置にブレー
    キ油を供給するポンプとを共用する場合に、一方の制御
    チャンネルがアンチスキッド制御中のとき、他の制御チ
    ャンネルにおける上記誤作動判定手段による誤作動判定
    が禁止されることを特徴とする請求項9に記載の車両の
    アンチスキッドブレーキ装置。
  11. 【請求項11】 アンチスキッド制御が開始された後に
    上記誤作動判定手段による誤作動判定がなされた場合、
    アンチスキッド制御を直ちに中止する手段を備えている
    ことを特徴とする請求項7ないし10の1つに記載の車
    両のアンチスキッドブレーキ装置。
  12. 【請求項12】 車輪の回転速度を検出する車輪速度検
    出手段と、車輪の制動圧を調節する制動圧調節手段と、
    上記車輪速度検出手段により検出された車輪速度に基づ
    き上記制動圧調節手段を作動させて上記制動圧を周期的
    に増減するアンチスキッド制御手段とを備えた制御チャ
    ンネルが複数設けられ、かつ各制御チャンネルのそれぞ
    れに、アンチスキッド制御の誤作動を判定する誤作動判
    定手段とが設けられている車両のアンチスキッドブレー
    キ装置において、 ブレーキペダルが踏み込まれたときにオン信号を出力す
    るブレーキセンサを設け、該ブレーキセンサからの信号
    がオフのとき、オンのときよりも上記誤作動判定手段に
    よる誤作動判定を敏感にすることを特徴とする車両のア
    ンチスキッドブレーキ装置。
  13. 【請求項13】 非アンチスキッド制御中において、所
    定値以上の車輪の加減速度の正の変化が検出された場
    合、上記誤作動判定手段による誤作動判定がなされると
    とに、上記ブレーキセンサからの信号がオフのとき、オ
    ンのときよりも上記所定値を小さくすることを特徴とす
    る請求項12に記載の車両のアンチスキッドブレーキ装
    置。
  14. 【請求項14】 上記誤作動判定手段による誤作動判定
    がなされた場合、所定時間アンチスキッド制御が開始さ
    れにくくする手段を備えていることを特徴とする請求項
    13に記載の車両のアンチスキッドブレーキ装置。
JP18715194A 1994-08-09 1994-08-09 車両のアンチスキッドブレーキ装置 Pending JPH0848231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18715194A JPH0848231A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 車両のアンチスキッドブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18715194A JPH0848231A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 車両のアンチスキッドブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0848231A true JPH0848231A (ja) 1996-02-20

Family

ID=16201021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18715194A Pending JPH0848231A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 車両のアンチスキッドブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0848231A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3352497B2 (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
US20030028308A1 (en) Anti-skid brake control
US8417429B2 (en) Vehicle brake fluid pressure control apparatus
JP3493736B2 (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JPH0848231A (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
US4896924A (en) Antiskid control device
JPH08150917A (ja) アンチスキッド制御装置
JPH06298067A (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JP3772486B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JPH0858555A (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JPH08133062A (ja) アンチスキッド制御装置
JPH0840243A (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JP3629889B2 (ja) アンチロックブレーキ制御装置
JPH07315195A (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JP3286390B2 (ja) 車両の制御装置
JP3620172B2 (ja) アンチロックブレーキ制御装置
JPH0858552A (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JP3352498B2 (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JPH0840241A (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JPH07267068A (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JP3629896B2 (ja) アンチロックブレーキ制御装置
JP3803119B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3440496B2 (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JP3988815B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3405738B2 (ja) 車両のスリップ制御装置