JPH0848813A - 難燃剤およびそれを用いた熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

難燃剤およびそれを用いた熱可塑性樹脂組成物

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JPH0848813A
JPH0848813A JP20925594A JP20925594A JPH0848813A JP H0848813 A JPH0848813 A JP H0848813A JP 20925594 A JP20925594 A JP 20925594A JP 20925594 A JP20925594 A JP 20925594A JP H0848813 A JPH0848813 A JP H0848813A
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flame
thermoplastic resin
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retardant
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JP20925594A
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Kensho Narita
憲昭 成田
Kokubou Ou
国防 王
Kazutsune Kikuta
一恒 菊田
Ryoji Takahashi
良次 高橋
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】非ハロゲン難燃剤および該難燃剤を熱可塑性樹
脂に配合してなる高度難燃性熱可塑性樹脂組成物の提
供。 【構成】(1)(A)シアヌル酸クロライドとジアミン
との反応生成物をR1−CHOで表されるアルデヒドま
たはメチロ−ル化合物と反応及び/又は縮合させること
によって得られる水不溶性のトリアジン誘導体と(B)
ポリ燐酸アンモニウムまたはポリ燐酸アミドとで構成さ
れ、A/Bの重量比が0.1〜10である難燃剤。(但
し、R1はH、−CHO、C1〜C8のアルキル基、C2
6のアルケニル基、C6〜C12のシクロアルキル基、C
6〜C12のアリル基、C7〜C16アラルキル基および一般
式−R2−CHOで表される基(R2はC2〜C10アルキ
レン基を表す)からなる群より選ばれる)。 (2)熱可塑性樹脂に、前記難燃剤が1〜50重量%配
合された難燃性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シアヌル酸クロライド
とジアミンの反応生成物をアルデヒド類と反応及び/ま
たは縮合させることによって得られる水不溶性のトリア
ジン誘導体と特定の燐化合物とを組み合せた難燃剤およ
び該難燃剤を熱可塑性樹脂に特定量配合してなる難燃性
熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱可塑性樹脂はその衛生性、
加工性、耐薬品性、耐候性、電気的特性および機械的強
度等の優位性を生かして産業用および家庭用電気製品の
分野を始めとして、建築物、室内装飾品及び自動車部品
等の各種の分野に多用されており、熱可塑性樹脂が使用
される用途も拡大してきている。かかる用途の拡大に伴
い、該熱可塑性樹脂にも難燃性が要求され始め、しかも
年々その要求性能が厳しくなってきている。特に最近で
は、従来の難燃化技術の主流であるハロゲン含有化合物
を熱可塑性樹脂に配合した難燃性樹脂組成物またはハロ
ゲン含有化合物と三酸化アンチモンとを熱可塑性樹脂に
配合した難燃性樹脂組成物は、燃焼時または成形時等に
ハロゲン系ガスを発生することが問題視されている。そ
こで、燃焼時または成形時にこれらのハロゲン系ガスを
発生しない難燃性樹脂組成物が要求され始めている。
【0003】これらの要求に応えるために最近、樹脂の
燃焼温度において吸熱反応により分解および脱水反応を
起こして樹脂の燃焼を抑制し得る特定の金属水和物を無
機難燃剤として配合する方法が提案されている。しかし
ながら、この方法では用いる金属水和物の難燃性付与効
果がきわめて微弱であるために多量に配合することが必
要である。その結果、得られる難燃性樹脂組成物は成形
加工性の低下、該組成物から得られる成形物の機械的強
度の低下等の諸特性の低下が認められる。このため最近
では、特定のトリアジン誘導体と特定の燐化合物とを組
み合わせ、熱可塑性樹脂に配合して難燃化する手法が提
案されている(例えば、特開平3−149262号公
報、特開平3−215564号公報)。また、特定のト
リアジン誘導体をホルマリン等のアルデヒドで縮合させ
ることによって得られた化合物を特定の燐化合物と組み
合わせた難燃剤を用いて熱可塑性樹脂を難燃化する手法
も提案されている(例えば、欧州特許第0542370
号、同0542376号公報)。
【0004】しかしながら、上記公知文献記載の難燃剤
を熱可塑性樹脂に配合してなる難燃性熱可塑性樹脂は、
配合するトリアジン誘導体の難燃性が劣るため、UL−
94V規格(アンダーライターズ・ラボラトリーズによ
る)の肉厚3mmではV−0を達成することができるも
のの、更に高度な難燃性である肉厚1.6mmでV−0
を達成することは困難であるという問題点を有してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は熱可塑性
樹脂に配合したときに高度な難燃性を達成できる非ハロ
ゲン系難燃剤を得るべく鋭意研究した。その結果、シア
ヌル酸クロライドとジアミンとの反応生成物をアルデヒ
ド類と反応及び/または縮合してなるトリアジン誘導体
と特定の燐化合物とを組み合わせた難燃剤が熱可塑性樹
脂に配合されたときに、優れた難燃性を発現することを
見いだし、この知見に基づき、本発明を完成した。以上
の記述から明らかなように、本発明の目的は熱可塑性樹
脂に配合したときに高度の難燃性を達成できる非ハロゲ
ン難燃剤、すなわち、シアヌル酸クロライドとジアミン
の反応生成物(以下CC生成物という)をアルデヒド類
と反応及び/または縮合させることによって得られるト
リアジン誘導体と特定の燐化合物と組み合わせてなる難
燃剤および該難燃剤を熱可塑性樹脂に配合してなる難燃
性熱可塑性樹脂組成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の(1)か
ら(5)の構成を有する。 (1)(A)シアヌル酸クロライドとジアミンとの反応
生成物を一般式R1−CHOで表されるアルデヒドの一
種もしくは二種以上またはメチロ−ル化合物と反応及び
/または縮合させることによって得られる水不溶性のト
リアジン誘導体と(B)ポリ燐酸アンモニウムまたはポ
リ燐酸アミドとで構成され、A/Bの重量比が0.1〜
10である難燃剤。(但し、R1はH、−CHO、置換
もしくは非置換のC1〜C8のアルキル基、置換もしくは
非置換のC2〜C6のアルケニル基、置換もしくは非置換
のC6〜C12のシクロアルキル基、置換もしくは非置換
のC6〜C12のアリル基、置換もしくは非置換のC7〜C
16アラルキル基および一般式−R2−CHOで表される
基(但し、R2は置換もしくは非置換のC2〜C10アルキ
レン基を表す)からなる群より選ばれる)。 (2)トリアジン誘導体がジアミンとして、下記(1)
〜(3)からなる群より選ばれる一種または2種以上の
ジアミンを用いて得られるトリアジン誘導体である前記
第1項記載の難燃剤。 (1)一般式HNR3(CH2n4NH(式中、nは2
から6の整数であり、R3,R4は水素、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基もしくはイソプロピル基であ
る)、(2)ピペラジン又はピペラジン環を含むジアミ
ン、(3)(1)及び/又は(2)の混合物 。 (3)トリアジン誘導体がメチロ−ル化合物として、メ
ラミン、グアナミン、尿素、チオ尿素、エチレン尿素お
よびエチレンチオ尿素からなる群より選ばれた1種また
は2種以上の化合物をメチロ−ル化することによって得
られるメチロ−ル化合物を用いて得られるトリアジン誘
導体である前記第1項記載の難燃剤。 (4)熱可塑性樹脂に、前記第1項記載の難燃剤が組成
物に対して1〜50重量%配合された難燃性熱可塑性樹
脂組成物。 (5)熱可塑性樹脂がオレフィン系樹脂またはオレフィ
ン系エラストマーである前記第4項記載の難燃性熱可塑
性樹脂組成物。
【0007】本発明で用いるトリアジン誘導体の原料で
あるシアヌル酸クロライドとジアミンとの反応生成物
(以下、CC生成物という)は特開平6−25467号
公報明細書記載の方法、すなわち、0℃〜160℃の温
度でシアヌル酸クロライドとジアミンとを、水、アセト
ン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、1,4−ジ
オキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、
ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼンもしくはジメチ
ルスルフォキシド等の溶媒中、NaOH、KOH、Na
2CO3等の無機アルカリもしくはピリジン、トリエチル
アミン等の3級アミンまたは原料自身であるジアミンの
1種もしくは2種以上またはそれらの混合物を脱塩酸剤
として使用し、該CC生成物と該ジアミンとをモル比
2:1〜1:3で反応させることによって得ることがで
きる。
【0008】次いで、得られた該CC生成物を出発原料
とし、該CC生成物中の活性水素残基と一般式R1−C
HOで示されるアルデヒド(但し、R1はH、−CH
O、置換もしくは非置換のC1〜C8のアルキル基、置換
もしくは非置換のC2〜C6のアルケニル基、置換もしく
は非置換のC6〜C12のシクロアルキル基、置換もしく
は非置換のC6〜C12のアリル基、置換もしくは非置換
のC7〜C16のアラルキル基および一般式−R2−CHO
(但し、R2は置換もしくは非置換のC2〜C10のアルキ
レン基を表す)からなる群より選ばれる)またはメラミ
ン、グアナミン、尿素、チオ尿素、エチレン尿素もしく
はエチレンチオ尿素等のメチロール化合物と反応及び/
または縮合させるとによって水不溶性のトリアジン誘導
体を得ることができる。本発明における反応とは、CC
生成物に残存する活性水素残基とアルデヒドのCHO基
が反応し、OH基が生成することをいい、縮合とはその
OH基が脱水縮合することをいう。
【0009】本発明で用いるトリアジン誘導体を得るた
めの反応および/または縮合方法は、水、アルコールも
しくはそれらの混合溶媒中で行う湿式法もしくは溶媒を
用いない乾式法または少量の溶媒で希釈して添加する半
乾式法のいずれの方法を用いてもよく、いずれの方法に
おいても顕著な水不溶化のトリアジン誘導体が得られ
る。湿式法の製造方法は、上記CC生成物を水、アルコ
ール又はそれらの混合溶媒中に分散し、アルデヒドもし
くはメチロール化合物をそのままもしくは溶媒で希釈し
て、該反応生成物100重量部に対してアルデヒド10
0%換算で0.001重量部以上添加する。この時、使
用するアルデヒドによっては触媒を使用してもよい。使
用できる触媒としてはNaOH、KOH、Na2CO3
2CO3等の無機のアルカリ触媒やHCl、H2SO4
の酸触媒もしくは硝酸塩、亜硝酸塩、スルファミン酸塩
等の金属塩触媒もしくは市販のメチロ−ル化触媒(キャ
タニットA、商品名、日東化学製)も用いることができ
る。また、反応性の高いアルデヒドは触媒を使用しなく
とも反応は進行する。次いで、該スラリ−全体を加熱も
しくは加熱無しに攪拌後ろ過し、100℃以上(好まし
くは120〜180℃)のオ−ブン、加熱炉等で加熱し
て縮合の完了および生成物の乾燥を行う。
【0010】アルデヒドの使用量は上記CC生成物10
0重量部に対して0.001重量部以上であればよい
が、CC生成物を合成する過程で用いられるジアミンの
種類、合成方法、合成条件によっては該CC生成物中に
存在する活性水素残基の量が異なり、アルデヒド類が余
剰になる可能性があるが、未反応のアルデヒド類はろ過
による分離もしくは加熱等による分解や蒸発、昇華等に
よって除かれるので問題ない。しかし、0.001重量
部以下では活性水素残基との反応が乏しく、顕著な水不
溶性を有するトリアジン誘導体は得られない。
【0011】乾式法および半乾式法の製造方法にあって
は、ミキサ−、ニ−ダ−等の攪拌可能な装置に該CC生
成物およびアルデヒドもしくはメチロ−ル化合物および
場合によっては触媒等の原料を仕込み、加熱下もしくは
加熱なしに攪拌する。一定時間攪拌後、装置内より取り
出し、湿式法の場合と同様に加熱して縮合の完了と乾燥
を行う。
【0012】使用できるアルデヒドとしては例えば、ホ
ルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、グリオキサー
ル、アセトアルデヒド、ピルビックアルデヒド、プロピ
オンアルデヒド、グリセラアルデヒド、n−ブチルアル
デヒド、イソブチルアルデヒド、n−吉草酸アルデヒ
ド、イソ−吉草酸アルデヒド、2−メチルブチルアルデ
ヒド、トリメチルアセトアルデヒド、3,3−ジメチル
ブチルアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、2−
メチル吉草酸アルデヒド、2,3−ジメチル吉草酸アル
デヒド、ヘプタアルデヒド、オクチルアルデヒド、アク
ロレイン、クロトンアルデヒド、シクロプロパンカーボ
キサアルデヒド、2−フラアルデヒド、3−フラアルデ
ヒド、2−エチルアクロレイン、trans−2−メチル−
ブテナール、3−メチル−2−ブテナール、グルタリッ
クジアルデヒド、2,2−ジメチルヒドロキシプロピオ
ンアルデヒド、2,4−ヘキサジエナール、2−エチル
−trans−2−ブテナール、trans−2−ヘキセナール、
2−メチル−2−ペンテナール、3−エトキシメタアク
ロレイン、ベンズアルデヒド、3−ヒドロキシベンズア
ルデヒド、4−ヒドロキシベンズアルデヒド、2,3−
ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,4−ジヒドロキシ
ベンズアルデヒド、2,5−ジヒドロキシベンズアルデ
ヒド、3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,
3,4−トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,4,6
−トリヒドロキシベンズアルデヒド、3,4,5−トリ
ヒドロキシベンズアルデヒド、1,2,3,6−テトラ
ヒドロキシベンズアルデヒド、trans,trans−2,4−
ヘプタジエナール、2,2−ジメチル−4−ペンタナー
ル、trans−2−ヘプタナール、イソフタルアルデヒ
ド、フタリックジカーボキサアルデヒド、テレフタルジ
カーボキサアルデヒド、2−カルボキシベンズアルデヒ
ド、4−カルボキシベンズアルデヒド、5−ホルミルサ
リチルアルデヒド、ピペロナール、フェニルアセトアル
デヒド、o−トルアルデヒド、m−トルアルデヒド、p−
トルアルデヒド、o−アニサルデヒド、m−アニサルデヒ
ド、p−アニサルデヒド、4−ヒドロキシ−3−メチル
ベンズアルデヒド、trans−2−オクテナール、 2−
エチルヘキサナール、フェニルプロパギルアルデヒド、
ケイ皮アルデヒド、4−アセトキシベンズアルデヒド、
2,4−ジメチルベンズアルデヒド、2,5−ジメチル
ベンズアルデヒド、4−エチルベンズアルデヒド、2,
6−ジメチル−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−
メチル−p−アニサルデヒド、2,3−ジメトキシベン
ズアルデヒド、2,4−ジメトキシベンズアルデヒド、
2,5−ジメトキシベンズアルデヒド、2,6−ジメト
キシベンズアルデヒド、3,4−ジメトキシベンズアル
デヒド、3,5−ジメトキシベンズアルデヒド、3−エ
トキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、3,4−ジ
メトキシ−5−ヒドロキシベンズアルデヒドもしくは4
−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシ−ベンズアルデヒド
等が挙げられるが、好ましくはホルムアルデヒド、パラ
ホルムアルデヒドもしくはグリオキサールである。
【0013】また、使用できるメチロ−ル化合物として
は、ジメチロ−ルメラミン、トリメチロ−ルメラミン、
テトラメチロ−ルメラミン、ペンタメチロ−ルメラミ
ン、ヘキサメチロ−ルメラミン、メチロ−ルメラミン低
縮合物、ジメチロ−ルベンゾグアナミン、トリメチロ−
ルベンゾグアナミン、テトラメチロ−ルベンゾグアナミ
ン、ジメチロ−ルアセトグアナミン、トリメチロ−ルア
セトグアナミン、テトラメチロ−ルアセトグアナミン、
ジメチロ−ルアクリログアナミン、トリメチロ−ルアク
リログアナミン、テトラメチロ−ルアクリログアナミ
ン、ジメチロ−ル尿素、トリメチロ−ル尿素、テトラメ
チロ−ル尿素、ジメチロ−ルチオ尿素、トリメチロ−ル
チオ尿素、テトラメチロ−ルチオ尿素、ジメチロ−ルエ
チレン尿素、トリメチロ−ルエチレン尿素、テトラメチ
ロ−ルエチレン尿素、ジメチロ−ルエチレンチオ尿素、
トリメチロ−ルエチレンチオ尿素もしくはテトラメチロ
−ルエチレンチオ尿素等が挙げられる。
【0014】本発明で用いるポリ燐酸アンモニウムは一
般式(NH4n+2n3n+1(式中nは2以上の整数で
ある)で示されるポリ燐酸アンモニウムであり、該ポリ
燐酸アンモニウムの分子量は顕著に水溶性の低くなるの
に十分な程大きいことが好ましい。上記の式を有し、n
が十分に高い数である場合にはメタ燐酸塩(NH4
3nの式に相当する化合物になる。かかるポリ燐酸ア
ンモニウムとしては例えばエクソリット(Exoli
t)−422(商品名、ヘキスト社製)、エクソリット
(Exolit)−700(商品名、ヘキスト社製)、
フォス−チエック(Phos−chek)P/40(商
品名、モンサント社製)、スミセーフ−P(商品名、住
友化学工業社製)等を挙げることができるが、このほか
に特開平4−300204号公報や特開平6−2471
7号公報に記載のあるII型ポリン酸アンモニウム微粒子
も用いることができる。該II型ポリ燐酸アンモニウム微
粒子は例えば次の方法で得ることができる。すなわち、
粉末状燐酸ジアンモニウムと五酸化燐とを等モル量混合
し、温度290℃〜300℃に加熱攪拌し、次いで該燐
酸ジアンモニウムに対して0.5モル倍の尿素を含有す
る溶液(濃度77重量%)を噴霧しながら添加し、引き
続きアンモニア雰囲気下で温度250℃〜270℃で数
時間加熱することによって得られる。
【0015】また、該ポリリン酸アンモニウムの水溶性
を改良するために該ポリリン酸アンモニウム微粒子の表
面を熱硬化性樹脂で被覆したポリ燐酸アンモニウムやメ
ラミンを付加及び/または付着したポリ燐酸アンモニウ
ムも用いることができる。熱硬化性樹脂で粒子表面が被
覆されたポリ燐酸アンモニウムの例としてはエクソリッ
ト(Exolit)−462(商品名、ヘキスト社製)
が挙げられる。
【0016】また、メラミンを付加及び/または付着し
たポリ燐酸アンモニウムは例えばつぎのような方法によ
り得ることができる。すなわち、まず第一段階として予
備加熱されたニ−ダ−等の加熱混練装置内に粉末状ポリ
燐酸アンモニウム粒子を入れ、該粉末状ポリリン酸アン
モニウム粒子が溶融することなく、かつ該ポリ燐酸アン
モニウム中のアンモニアが容易に脱離を起こす温度すな
わち300℃以下好ましくは200℃〜300℃におい
て0.5〜5時間加熱を行い、本来ポリ燐酸アンモニウ
ム中に化学量論量存在しているアンモニアの一部(化学
量論量のアンモニアに対して5〜10重量%)を脱離さ
せ、該アンモニアの一部を脱離したポリ燐酸アンモニウ
ムの1重量%懸濁水溶液のpHが4.0〜6.0である
アンモニアが不足した状態のポリ燐酸アンモニウムまた
はポリ燐酸アンモニウムの公知の製造工程においてアン
モニアの結合量が化学量論量以下である状態のポリ燐酸
アンモニウム(以下、これらをアンモニア不足ポリ燐酸
アンモニウムという)を生成させ、次いで第二段階とし
て同一の装置において該アンモニア不足ポリ燐酸アンモ
ニウム粒子が溶融しない温度でかつメラミンが昇華し得
る温度である250℃〜300℃の温度に加熱してメラ
ミンを添加し、アンモニア不足ポリ燐酸アンモニウム粒
子表面のアンモニアが脱離して生成した酸素ープロトン
結合のプロトンに該メラミンを付加及び/または付着さ
せる。
【0017】ここで、付加とはポリ燐酸アンモニウムか
らアンモニアが脱離することによって生ずる酸素ープロ
トン結合のプロトンにメラミンがイオン的に結合した状
態を意味し、付加したメラミンは加熱されても安定であ
り再度脱離することはない。また付着とは、メラミンが
ポリ燐酸アンモニウム粒子表面に物理的もしくは化学的
に吸着した状態をいい、温度によって可逆的に昇華と吸
着を繰り返す。
【0018】本発明の難燃剤は(A)成分である水不溶
性のトリアジン誘導体と(B)成分であるポリ燐酸アン
モニウムとの重量比(A/B重量比)が0.1〜10の
範囲、好ましくは0.15〜1、更に好ましくは0.2
〜0.6の範囲のものである。該重量比が0.1未満も
しくは10を超えると、該難燃剤を熱可塑性樹脂に配合
した組成物は十分な難燃性を達成することができない。
【0019】本発明に用いられる熱可塑性樹脂の好適な
例としては次のものがあげられる。すなわち、ポリオレ
フィン樹脂、例えば結晶性エチレン単独重合体、エチレ
ンを主成分とし、該エチレンとプロピレン、ブテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1などの炭素数3以上の
α−オレフィンとの結晶性共重合体、結晶性プロピレン
単独重合体、プロピレンを主成分とし、該プロピレンと
エチレンもしくは炭素数4以上のα−オレフィンとの結
晶性共重合体、ブテン−1単独重合体、ブテン−1を主
成分とし、該ブテン−1とエチレン、プロピレンもしく
は炭素数5以上のα−オレフィンとの共重合体、4−メ
チル−1−ペンテン単独重合体、4−メチル−1−ペン
テンを主成分とし、該4−メチル−1−ペンテンとエチ
レン、プロピレン、ブテン−1もしくは炭素数6以上の
α−オレフィンとの共重合体もしくはこれらの2種以上
の混合物、これらとこれら以外の重合体もしくは共重合
体とのブレンド物、これらの変性物または熱可塑性エラ
ストマ−である。
【0020】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物を製造
する方法としては、上記の熱可塑性樹脂をベ−ス樹脂と
し、これに本発明の難燃剤の所定量と必要に応じて、各
種合成ゴム、シラン系、チタン系、アルミ系のカップリ
ング剤、無機充填剤、酸化防止剤、帯電防止剤、紫外線
防止剤、銅害防止剤、老化防止剤、滑剤、顔料等の各種
添加剤の所定量を混合装置例えばヘンシェルミキサ−
(商品名)、ス−パ−ミキサ−、タンブラ−ミキサ−、
クッキングミキサ−等に入れ、1〜10分間混合したの
ち、得られた混合物をロ−ル、押出機などにより、溶融
混練温度170℃〜300℃で溶融混練し、ペレット化
する方法を挙げることができる。
【0021】また、本発明で用いられる難燃剤の配合量
は、組成物に対して1〜50重量%、好ましくは15〜
35重量%である。該配合量が1重量%未満では優れた
難燃性を有する組成物が得られず、また50重量%を越
えて配合してもそれ以上の難燃性向上の効果が得られに
くい。
【0022】
【実施例】本発明を具体的に説明するために、以下に実
施例を示すが本発明はこれによって限定されるものでは
ない。また特にことわりの無い限り実施例で示される部
は重量部である。なお難燃性の評価はつぎの方法により
行った。 1)UL−94V試験:ULサブジェクト94(アンダ
−ライタ−・ラボラトリ−ズコ−ポレイテッド)の「機
器の部品用プラスチック材料の燃焼試験」に規定された
垂直燃焼試験方法に準拠。 2)酸素指数(O.I.):日本工業規格JIS K7
201(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法)
に準拠。
【0023】実施例1 (水不溶性のトリアジン誘導体(A1成分)の合成)攪
拌機、温度計を備えた内容積1リットルの反応容器に下
記の製造方法で製造したCC生成物100部と5重量%
ホルマリン水溶液600部を混合し室温で2時間攪拌す
る。その後、該溶液をろ過し、ろ過残をオ−ブン中で6
0℃で1時間反応、乾燥後150℃で5時間加熱縮合さ
せる。得られた反応生成物(A1成分)のpH1.2,
pH9.0での水溶解性はそれぞれ0重量%,0.9重
量%であった。 (難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造)熱可塑性樹脂とし
て、エチレン含有量8.5重量%、メルトフロ−レ−ト
(温度230℃、荷重2.16kgを加えたときの10
分間の溶融樹脂の吐出量)20g/10分の結晶性エチ
レン−プロピレンブロック共重合体(C1成分)70.
7重量%、トリアジン誘導体として上記A1成分を通常
知られている粉砕機で粉砕したもの8重量%、ポリ燐酸
アンモニウムとしてエクソリット(Exolit)−4
22(商品名、ヘキスト製)(B1成分)を21重量
%、その他添加剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−
クレゾ−ル0.1重量%、ジ−ミリスチル−β,β’−
チオジプロピオネ−ト0.1重量%及びステアリン酸カ
ルシウム0.1重量%をヘンシェルミキサ−(商品名)
に入れ、3分間攪拌混合した。得られた混合物を口径3
0mmの押出機で溶融混練温度200℃で溶融混練押し
出し、ペレット化した。得られたペレットを100℃の
温度で3時間乾燥したのち、該ペレットを用いて温度を
200℃に設定した射出成形機で厚さ1.6mmのUL
−94V用試験片及び酸素指数用試験片をそれぞれ作製
した。該試験片を用いて難燃性を測定した。その結果は
酸素指数38.3、UL−94V試験でV−0であっ
た。
【0024】ここで用いたCC生成物はつぎの方法で製
造した。すなわち、攪拌機、温度計、滴下漏斗を備えた
内容積10リットルの4つ口の反応容器に、シアヌル酸
クロライド752.2部、水2000部および氷300
部を仕込んだ。0〜5℃の温度に保って攪拌しながらエ
チレンジアミン490.5部を水1600部に溶解した
溶液を滴下した。滴下終了後、同温度で3時間攪拌した
のち、反応容器を外部から加熱し、反応スラリーを75
℃まで昇温し、489.5部の水酸化ナトリウムを水1
000部溶解した溶液を滴下したのち、該反応溶液を還
流下で5時間保持した。得られた反応スラリーを冷却後
反応生成物をろ過し、ろ過残を沸騰水で数回洗浄したの
ち、100℃で乾燥してCC生成物を得た。
【0025】実施例2 (水不溶性トリアジン誘導体(成分A2)の合成)実施
例1に準拠して製造したCC生成物100部と水300
部、35重量%のホルマリン水溶液52部及び触媒とし
てキャタニットA(商品名、日東化学製)2.42部を
実施例1と同様の反応容器に仕込み攪拌する。該混合物
を80℃で3時間加熱後、還流温度で更に2時間保持し
た。反応終了後、反応生成物をろ過し、ろ過残を水洗
し、オ−ブン中で160℃で5時間縮合させた。得られ
た反応生成物(A2成分)のpH1.2,pH9.0で
の水溶解性はそれぞれ0.17重量%,0.73重量%
であった。 (難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造)上記で得られたA
2成分を用いる以外は実施例1の難燃性熱可塑性樹脂組
成物の製造方法に準拠して、難燃性熱可塑性樹脂組成物
を製造し、得られた組成物から所定の試験片を作成し、
難燃性を測定した。その結果は酸素指数38.0、UL
−94V試験でV−0であった。
【0026】実施例3 (水不溶性トリアジン誘導体(A3成分)の合成)卓上
型万能ミキサ−にCC生成物100部を入れ激しく攪拌
しながら、35重量%ホルマリン水溶液20部を噴霧
し、そのまま3時間攪拌混合した。該混合物を取り出し
160℃のオ−ブンで5時間縮合した。得られた化合物
(A3成分)のpH1.2,pH9.0での水溶解性は
それぞれ0重量%,0.95重量%であった。 (難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造)上記で得られたA
3成分を用いる以外は実施例1の難燃性熱可塑性樹脂組
成物の製造方法に準拠して、難燃性熱可塑性樹脂組成物
を製造し、得られた組成物から所定の試験片を作成し、
難燃性を測定した。その結果は酸素指数36.3、UL
−94V試験でV−0であった。
【0027】実施例4 (難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造)C成分である熱可
塑性樹脂として、メルトフロ−レ−ト(温度230℃、
荷重2.16kgを加えたときの10分間の溶融樹脂の
吐出量)10g/10分の結晶性プロピレン単独重合体
(C2成分)75.7重量%、トリアジン誘導体とし
て、A1成分6重量%、ポリ燐酸アンモニウムとしてメ
ラミン樹脂によって被覆されたポリ燐酸アンモニウムで
あるエクソリット(Exolit)−462(商品名、
ヘキスト製)(B2成分)18重量%を用いた以外は実
施例1に準拠して、難燃性熱可塑性樹脂組成物を製造
し、得られた該組成物から所定の試験片を作成し、その
難燃性を測定した。その結果は酸素指数35.4、UL
−94V試験でV−0であった。
【0028】実施例5 (水不溶性トリアジン誘導体(A4成分)の合成)5重
量%のグリオキサール水溶液600部を用いた以外は実
施例1のA1成分の合成方法に準拠して水不溶性トリア
ジン誘導体を合成した。得られた化合物(A4成分)の
pH1.2,pH9.0での水溶解性はそれぞれ0.0
1重量%,0.35重量%であった。 (難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造)熱可塑性樹脂とし
て、エチレン含有量8.5重量%、メルトフロ−レ−ト
(温度230℃、荷重2.16kgを加えたときの10
分間の溶融樹脂の吐出量)20g/10分の結晶性エチ
レン−プロピレンブロック共重合体(C1成分)54.
2重量%とメルトインデックス(温度190℃、荷重
2.16kgを加えたときの10分間の溶融樹脂の吐出
量)6.5g/10分のエチレン単独重合体10重量
%、エチレン系合成ゴムもしくはエラストマー性ゴムと
してエチレン−プロピレンゴム(JSR EP(商標)
02P、日本合成ゴム〓製)10重量%、A4成分を通
常知られている粉砕機で粉砕したもの6重量%、ポリ燐
酸アンモニウムとしてII型ポリ燐酸アンモニウム微粒子
(B3成分)を18重量%、シランカップリング剤とし
てビニルトリメトキシシラン0.8重量%、その他添加
剤としてハイドロタルサイト0.7重量%、2,6−ジ
−t−ブチル−p−クレゾ−ル0.1重量%、ジ−ミリ
スチル−β,β’−チオジプロピオネート0.1重量%
及びステアリン酸カルシウム0.1重量%をヘンシェル
ミキサー(商品名)に入れ、5分間攪拌混合した。得ら
れた混合物を口径30mmの押出機で溶融混練温度20
0℃で溶融混練押し出し、ペレット化した。得られたペ
レットを100℃の温度で3時間乾燥したのち、該ペレ
ットを用いて温度を200℃に設定した射出成形機で厚
さ1.6mmのUL−94V用試験片及び酸素指数用試
験片をそれぞれ作製した。該試験片を用いて難燃性を測
定した。その結果は酸素指数37.6、UL−94V試
験でV−0であった。
【0029】実施例6 (水不溶性トリアジン誘導体(A5成分)の合成)実施
例1に準拠して製造したCC生成物100部と水300
部と40重量%のグリオキサール水溶液10部及び触媒
として濃塩酸2部を実施例1と同様の反応容器に仕込み
攪拌する。該混合物を60℃で1時間反応させたのち、
5重量%水酸化ナトリウム水溶液で該反応液を中和し、
反応生成物をろ過、水洗し、オ−ブン中で160℃で5
時間縮合させた。得られた化合物(A5成分)のpH
1.2,pH9.0での水溶解性はそれぞれ0重量%,
0.02重量%であった。 (難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造)上記のA5成分を
用いる以外は実施例5の難燃性熱可塑性樹脂組成物の製
造に準拠して、難燃性熱可塑性樹脂組成物を製造した。
得られた組成物から所定の試験片を作成し、難燃性を測
定した。その結果は酸素指数36.3、UL−94V試
験でV−0であった。
【0030】実施例7 (水不溶性トリアジン誘導体(A6成分)合成)40重
量%グリオキザ−ル水溶液10部を用いた以外は実施例
3のA3成分の合成方法に準拠して水不溶性トリアジン
誘導体を製造した。得られた化合物(A6成分)のpH
1.2,pH9.0での水溶解性はそれぞれ0.5重量
%,0.98重量%であった。 (難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造)熱可塑性樹脂とし
て、エチレン含有量8.5重量%、メルトフロ−レ−ト
(温度230℃、荷重2.16kgを加えたときの10
分間の溶融樹脂の吐出量)20g/10分の結晶性エチ
レン−プロピレンブロック共重合体(C1成分)]55
重量%、メルトインデックス(温度190℃、荷重2.
16kgを加えたときの10分間の溶融樹脂の吐出量)
6.5g/10分のエチレン単独重合体10重量%、エ
チレン系合成ゴムもしくはエラストマ−性ゴムとしてエ
チレン−プロピレンゴム(JSR EP(商標)02
P、日本合成ゴム〓製)10重量%、A6成分を通常知
られている粉砕機で粉砕したもの6重量%、ポリ燐酸ア
ンモニウムとしてメラミンで付加及び/または付着され
たポリ燐酸アンモニウム(B4成分)を18重量%、そ
の他添加剤としてハイドロタルサイト0.7重量%、
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾ−ル0.1重量
%、ジ−ミリスチル−β,β’−チオジプロピオネート
0.1重量%及びステアリン酸カルシウム0.1重量%
をヘンシェルミキサ−(商品名)に入れ、5分間攪拌混
合した。得られた混合物を口径30mmの押出機で溶融
混練温度200℃で溶融混練押し出し、ペレット化し
た。得られたペレットを100℃の温度で3時間乾燥し
たのち、該ペレットを用いて温度を200℃に設定した
射出成形機で厚さ1.6mmのUL−94V用試験片及
び酸素指数用試験片をそれぞれ作製した。該試験片を用
いて難燃性を測定した。その結果は酸素指数36.5、
UL−94V試験でV−0であった。
【0031】実施例8 (水不溶性トリアジン誘導体(A7成分)の合成)実施
例1に準拠して製造したCC生成物100部と水300
部を実施例1と同様の反応容器に仕込み、次いでヘキサ
メチロ−ルメラミン10重量部を水150部で希釈した
溶液を添加した。該反応溶液全体を加熱して80℃で2
時間保持した。2時間後、溶液のpHが3から4になる
ように触媒として2N塩酸を添加した。塩酸を添加後、
更に還流温度で2時間反応させたのち、反応液をろ過
し、ろ過残を数回水洗し、160℃のオ−ブンで5時間
縮合させた。得られた化合物(A7成分)のpH1.
2,pH9.0での水溶解性はそれぞれ0.33重量
%,0.8重量%であった。 (難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造)上記で得られたA
7成分を用いる以外は実施例5の難燃性熱可塑性樹脂組
成物の製造に準拠して、難燃性熱可塑性樹脂組成物を製
造し、得られた組成物から所定の試験片を作成し、難燃
性を測定した。その結果は酸素指数34.8、UL−9
4V試験でV−0であった。
【0032】比較例1 成分Aであるトリアジン誘導体として下記の製造方法で
製造した反応生成物A8成分を用いた以外は実施例1の
難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造方法に準拠して、難燃
性熱可塑性樹脂組成物の試験片を作成し、難燃性を測定
した。その結果は酸素指数33.0、UL−94V試験
では不合格(該当ランクなし)であった。
【0033】ここで用いた反応生成物A8成分は欧州特
許第0542370号に開示の方法すなわち、攪拌機、
温度計、滴下漏斗、コンデンサーおよび冷却バスを備え
た内容積3リットルの反応容器に、キシレン0.6リッ
トル、2−クロロ−4−モルホリノ−6−アミノ−1,
3,5−トリアジン107.8gを仕込み、攪拌したの
ち、該混合物を100℃に昇温し2時間同温度に保持
し、その後10gの水酸化ナトリウムを添加して160
℃に昇温して反応させる。ついで反応生成物を140℃
で16時間保持したのち、室温まで冷却し、ろ過し、ろ
過残を純水で洗浄して中間体106.1gを得た。つい
で内容積1リットルの反応容器に、メタノール150c
c、水100cc、37重量%のホルムアルデヒド水溶
液、上で得られた中間体66.6gおよびメラミン3
1.5gを仕込み、60℃に昇温し、攪拌下に同温度に
4時間保持する。その後85重量%リン酸溶液の2.9
gを水10ccで希釈した水溶液を添加し、沸点温度で
約10時間保持する。その後300ccの水を添加して
50℃まで温度を下げ、4.3gの水酸化カリウムを添
加することによって中和する。更に50℃で1時間保持
したのち、ろ過し、ろ過残を熱水で洗浄してA8成分を
得た。
【0034】比較例2 成分Aであるトリアジン誘導体として比較例1に準拠し
て製造した反応生成物(A8成分)を用いた以外は実施
例5の難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造方法に準拠して
難燃性熱可塑性組成物を製造し難燃性を測定した。その
結果は酸素指数32.4、UL−94V試験でV−2で
あった。
【0035】
【発明の効果】本発明の難燃剤は熱可塑性樹脂に少量添
加するだけで、従来知られている難燃剤より優れた難燃
性を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)シアヌル酸クロライドとジアミンと
    の反応生成物を一般式R1−CHOで表されるアルデヒ
    ドの一種もしくは二種以上またはメチロ−ル化合物と反
    応及び/又は縮合させることによって得られる水不溶性
    のトリアジン誘導体と(B)ポリ燐酸アンモニウムまた
    はポリ燐酸アミドとで構成され、A/Bの重量比が0.
    1〜10である難燃剤。(但し、R1はH、−CHO、
    置換もしくは非置換のC1〜C8のアルキル基、置換もし
    くは非置換のC2〜C6のアルケニル基、置換もしくは非
    置換のC6〜C12のシクロアルキル基、置換もしくは非
    置換のC6〜C12のアリル基、置換もしくは非置換のC7
    〜C16アラルキル基および一般式−R2−CHOで表さ
    れる基(但し、R2は置換もしくは非置換のC2〜C10
    ルキレン基を表す)からなる群より選ばれる)。
  2. 【請求項2】トリアジン誘導体がジアミンとして、下記
    (1)〜(3)からなる群より選ばれる一種または2種
    以上のジアミンを用いて得られるトリアジン誘導体であ
    る請求項1記載の難燃剤。 (1)一般式HNR3(CH2n4NH(式中、nは2
    から6の整数であり、R3,R4は水素、メチル基、エチ
    ル基、n−プロピル基もしくはイソプロピル基であ
    る)、(2)ピペラジン又はピペラジン環を含むジアミ
    ン、(3)(1)及び/又は(2)の混合物 。
  3. 【請求項3】トリアジン誘導体がメチロ−ル化合物とし
    て、メラミン、グアナミン、尿素、チオ尿素、エチレン
    尿素およびエチレンチオ尿素からなる群より選ばれた1
    種または2種以上の化合物をメチロ−ル化することによ
    って得られるメチロ−ル化合物を用いて得られるトリア
    ジン誘導体である請求項1記載の難燃剤。
  4. 【請求項4】熱可塑性樹脂に、請求項1記載の難燃剤が
    組成物に対して1〜50重量%配合された難燃性熱可塑
    性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】熱可塑性樹脂がオレフィン系樹脂またはオ
    レフィン系エラストマーである請求項4記載の難燃性熱
    可塑性樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115895039A (zh) * 2022-11-22 2023-04-04 湘潭大学 一种三嗪基有机共价骨架修饰的水滑石基阻燃剂及其制备方法

Cited By (2)

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