JPH0849196A - 難燃紙 - Google Patents

難燃紙

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JPH0849196A
JPH0849196A JP20011294A JP20011294A JPH0849196A JP H0849196 A JPH0849196 A JP H0849196A JP 20011294 A JP20011294 A JP 20011294A JP 20011294 A JP20011294 A JP 20011294A JP H0849196 A JPH0849196 A JP H0849196A
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JP
Japan
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flame
ammonium polyphosphate
melamine
paper
retardant
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Application number
JP20011294A
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English (en)
Inventor
Koji Inoue
幸次 井上
Masuo Iwata
満寿夫 岩田
Mika Seki
美夏 関
Ryoji Takahashi
良次 高橋
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、有害物質を含有せず、抄造時、排水
への難燃剤の流出が極めて少なく、かつ高い防炎性と優
れた耐水性を有する難燃紙を提供することである。 【構成】(1)乾燥セルロース繊維に対してメラミン被
覆ポリリン酸アンモニウムが5〜50重量%含有された
難燃紙。 (2)メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムが粉末状ポ
リリン酸アンモニウムに対して0.5〜20重量%のメ
ラミンを該粉末状ポリリン酸アンモニウム粒子表面に被
覆させたものである前記第1項記載の難燃紙。 (3)メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムが昇華によ
りメラミンを粉末状ポリリン酸アンモニウム粒子表面に
付加及び/または付着させたものである前記第1項記載
の難燃紙。 (4)メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムが平均粒径
15μm以下のものである前記第1項記載の難燃紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高い防炎性及び優れた耐
水性を有する難燃紙に関する。更に詳しくは、乾燥セル
ロース繊維にメラミン被覆ポリリン酸アンモニウムの特
定量を含有させた、高い防炎性と優れた耐水性を有する
難燃紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、難燃紙の製造は、抄造前に難
燃剤を添加して紙を抄造しているが、用いる難燃剤とし
て、三酸化アンチモン、有機塩素化合物、燐酸塩等が単
独でもしくはこれらを混合して使用されている。しかし
ながら、燐酸塩を難燃剤として用いた難燃紙は該難燃紙
を水に浸すと、含有されている燐酸塩が水に溶出して難
燃紙の防炎性が低下するといった欠点があり、また、三
酸化アンチモンと有機塩素化合物とを組み合わせた難燃
剤を用いると得られる難燃紙は耐水性および防炎性は良
好であるが、三酸化アンチモンには不純物として、ヒ
素、鉛などの重金属が含まれているのでこれらの重金属
が紙の中に含まれることになり好ましくなく、又抄造の
際にこれら重金属の一部が水中に流出し、排水処理の問
題を解決しなければならなくなる恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、有害物
質を含有せず、抄造時排水への難燃剤の流出が極めて少
ない難燃紙を得るべく鋭意研究した。その結果、粉末状
ポリリン酸アンモニウムの粒子表面にメラミンを付加及
び/または付着させたメラミン被覆ポリリン酸アンモニ
ウムを難燃剤として使用することにより、上述の課題を
解決でき、高い防炎性と優れた耐水性とを有する難燃紙
が得られることを見いだし、この知見に基づき本発明を
完成した。以上の記述から明らかなように、本発明は、
有害物質を含有せず、抄造時排水への難燃剤の流出が極
めて少なく、かつ高い防炎性と優れた耐水性を有する難
燃紙を提供することである。本発明にいう難燃紙とは、
セルロース含有材料、通常の紙類、厚紙、ボール紙、そ
してこれらを加工した例えば、ダンーボル、厚紙積層ボ
ード、そしてセルロース含有の集成材類を難燃化したも
のの総称である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。 (1)乾燥セルロース繊維に対してメラミン被覆ポリリ
ン酸アンモニウム5〜50重量%が含有された難燃紙。 (2)メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムが粉末状ポ
リリン酸アンモニウムに対して0.5〜20重量%のメ
ラミンを該粉末状ポリリン酸アンモニウム粒子表面に被
覆させたものである前記第1項記載の難燃紙。 (3)メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムが昇華によ
りメラミンを粉末状ポリリン酸アンモニウム粒子表面に
付加及び/または付着させたものである前記第1項記載
の難燃紙。 (4)メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムが平均粒径
15μm以下のものである前記第1項記載の難燃紙。
【0005】本発明で用いるメラミン被覆ポリリン酸ア
ンモニウムは、ポリリン酸アンモニウムをメラミンで被
覆したものであり、例えば以下の方法によって得ること
ができる。まず第一段階として、予備加熱されたニーダ
ー等の加熱混練り装置内にポリリン酸アンモニウムを投
入し、該ポリリン酸アンモニウム粒子が溶融することな
く、かつ該ポリリン酸アンモニウムに付加したアンモニ
アの脱離が容易に起こる温度である300℃以下、好ま
しくは200〜300℃において0.5〜5時間加熱を
行い、本来ポリリン酸アンモニウムに化学量論量付加し
ているアンモニアの一部(化学量論量付加しているアン
モニアに対して5〜10重量%)を脱離させ、該ポリリ
ン酸アンモニウムの1重量%懸濁液のPHが4.0〜
6.0であるアンモニアが不足した状態のポリリン酸ア
ンモニウム又は該ポリリン酸アンモニウムの公知の製造
工程に於いてアンモニアの付加量が、化学量論量以下で
ある状態のポリリン酸アンモニウムを生成させ、次いで
第二段階として同一の装置を用いて該ポリリン酸アンモ
ニウム粒子が溶融しない温度でかつメラミンが昇華し得
る温度である250〜300℃の温度に加熱してメラミ
ンを添加し、ポリリン酸アンモニウム粒子表面でアンモ
ニアが脱離した酸素−プロトン結合のプロトンに該メラ
ミンを付加及び/または付着させる。
【0006】ここで付加とは、メラミンがポリリン酸ア
ンモニウムに由来する酸素−プロトン結合のプロトンと
イオン的に結合した状態を意味し、付加したメラミンは
加熱されても安定であり、再度脱離することはない。ま
た、付着とは、メラミンがポリリン酸アンモニウム粒子
表面に吸着された状態を言い、加熱の継続によってポリ
リン酸アンモニウム粒子表面に吸着しているメラミンは
昇華と吸着を繰り返し酸素−プロトン結合のプロトンと
イオン的に結合する。
【0007】このとき添加するメラミンの割合は、該ポ
リリン酸アンモニウムに対して、0.5〜20重量%、
好ましくは2〜10重量%である。添加したメラミンは
全量該ポリリン酸アンモニウムに付加及び/または付着
して、メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムとなる。
【0008】該ポリリン酸アンモニウムは、市販品を使
用すればよく、該市販品としては、スミセーフ−P(商
標、住友化学工業株式会社製)、エクソリット(EXO
LIT)−422(商標、ヘキスト社製)、エクソリッ
ト(EXOLIT)−700(商標、ヘキスト社製)、
フォス−チエック(PHOS−CHEK)P/40(商
標、モンサント社製)等を挙げることができ、また特開
平4−300204号公報に記載されたII型ポリリン酸
アンモニウム微粒子も用いることができる。該II型ポリ
リン酸アンモニウム微粒子は、例えば次の方法で得るこ
とができる。即ち等モルのリン酸二アンモニウムと五酸
化リンを混合し、温度290〜300℃に加熱撹拌し、
次いで尿素水溶液を噴霧しながら添加し引き続きアンモ
ニア雰囲気下で数時間、温度250〜270℃で加熱す
ることによって得られる。
【0009】メラミンはメラミンモノマーとして市販さ
れているものを使用すれば良い。
【0010】該メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムの
乾燥セルロース繊維に対する含有量は、5〜50重量
%、好ましくは10〜30重量%である。該含有量が5
%未満では十分な防炎性が得られず、また50重量%を
超えると、得られる難燃紙の性質が大きく変化すると共
に、経済的に不利になる。
【0011】本発明のメラミン被覆ポリリン酸アンモニ
ウム含有難燃紙は、必要に応じて、通常使用される紙添
加薬剤等が使用できる。例えば該メラミン被覆ポリリン
酸アンモニウムの乾燥セルロース繊維に対する保持と向
上させる薬剤やでき上り難燃紙の紙質向上に使用される
通常の添加薬剤を使用することができる。
【0012】
【実施例】本発明を具体的に説明するために、以下に実
施例及び比較例を示すが本発明はこれによって限定され
るものではなく、難燃紙に要求される物性を得るために
行われる種々の改良が可能である。実施例及び比較例で
行った評価は次ぎの方法によった。 (1)防炎性試験は、JIS−Z−2125に準拠。 (2)難燃剤の付着量測定 実施各例及び比較各例で使用した各ポリリン酸アンモニ
ウムの付着量は、ポリリン酸アンモニウムを使用せずに
実施例1と同じ配合で抄造した紙の乾燥重量と実施各例
及び比較各例で抄造した難燃紙の重量差をもとめポリリ
ン酸アンモニウム付着量(重量%)とした。 (3)耐水性試験 26×26×3(cm)のバットに1000mlの水を
取り、これを所定の温度に維持し、つぎに抄造した難燃
紙を所定時間浸漬する。つぎに、浸漬後の難燃紙を線圧
50kg/cmのゴムロールにて絞り、これをのドラム
乾燥機で120℃で5分間乾燥したのち、その重量を測
定する。浸漬前の難燃紙と浸漬後の難燃紙の重量の差か
ら、溶け出した難燃剤の量を求めた。また、ポリリン酸
アンモニウムを使用しない以外は実施例1と同じ配合で
抄造した紙を実施各例及び比較各例で抄造した難燃紙と
同様に浸漬、乾燥し、この紙の重量と実施各例及び比較
各例で抄造した難燃紙の浸漬、乾燥後の重量との差を溶
出難燃剤%(重量)とした。浸漬温度と時間は、20℃
で20分間と50℃で10分間の2点で評価した。
【0013】実施例1 乾燥した漂白針葉樹パルプ7gを離解機(熊谷理機工業
製)を使用し、水2000ml中で3000回転/20
分の離解を行い、回転数を落とした後、最初に内添加工
バインダー(アコスターC−122 三井サイアナミッ
ド株式会社)を対パルプ5%添加。次に、 型ポリリン
酸アンモニウムを用いた、平均粒径6.2μm、10重
量%懸濁液の水溶性(25℃)0.2重量%のメラミン
被覆ポリリン酸アンモニウム、6gを添加し、ついで歩
留まり向上剤(アキュラック−135 三井サイアナミ
ッド株式会社)をパルプに対して0.25重量%添加
し、JIS−P8209に準じ、角型抄紙機(熊谷理機
工業製 25×25cm)を用いて抄造した。難燃紙の
乾燥はドラム乾燥機(熊谷理機工業製)を用い、120
℃/5分で行い、乾燥重量9.6gの難燃紙を得た。こ
の難燃紙の難燃剤付着量は22.9重量%、防炎性は難
燃2級であった。同様に耐水性試験用難燃紙として、乾
燥重量9.6gと9.55gの難燃紙を同時に抄造し
た。また、難燃剤の付着量を測定するためのブランクと
して、メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムを使用しな
い以外は実施例1と同じ配合で抄造し、乾燥重量7.4
gの抄紙を得た。同様に耐水性試験用紙として、乾燥重
量7.4gの紙2枚を同時に抄造した。難燃紙の耐水性
試験の結果を表1に示す。
【0014】ここで使用したメラミン被覆ポリリン酸ア
ンモニウムは下記の方法で調製した。すなわち、第一段
階として、290〜300℃に加熱された内容積5リッ
トルの卓上ニーダーに窒素ガス雰囲気を維持しながらリ
ン酸二アンモニウム600g(5モル)と五酸化リン7
10g(5モル)の混合物を入れ加熱撹拌し、20分経
過後80℃の76.9重量%の尿素水溶液195gを噴
霧添加し、引き続きアンモニア雰囲気下2.5時間、2
50〜270℃に加熱し、ポリリン酸アンモニウム14
60gを得た。得られたポリリン酸アンモニウムを粉砕
処理し、平均粒径6.4μmの微粒ポリリン酸アンモニ
ウムを得た。該微粒ポリリン酸アンモニウムをX線解析
した結果、II型ポリリン酸アンモニウムであることが確
認された。次ぎに第二段階として、あらかじめ230℃
に加熱されたニーダーに平均粒径6.4μmの該微粒II
型ポリリン酸アンモニウムを2000g投入し、窒素ガ
ス雰囲気または不活性ガス雰囲気下で3時間加熱混合
し、アンモニアを脱離させる。このとき、アンモニアが
化学量論量よりも不足した状態のポリリン酸アンモニウ
ムの1重量%の水懸濁液のPHは5.8であった。この
アンモニアが不足した状態のポリリン酸アンモニウムに
対してメラミン200g(対ポリリン酸アンモニウム1
0重量%)を添加する。この時点でニーダーの上蓋を閉
じ、この状態で250℃で4時間加熱混合を行う。加熱
混合はポリリン酸アンモニウムの形態を変化させること
なく行われ、メラミンが被覆された微粒ポリリン酸アン
モニウム2050gを得た。得られたメラミン被覆ポリ
リン酸アンモニウムの物性は、平均粒子径;6.2μ
m、10重量%懸濁液の水溶性(25℃);0.2重量
%であった。
【0015】実施例2〜5 実施例2ではメラミン被覆ポリリン酸アンモニウムを
5.5g、実施例3では5.0g、実施例4では4.5
g、実施例5では4.0g添加する以外は実施例1に準
拠して難燃紙を得た。実施例2で得られた難燃紙は乾燥
重量9.1g、難燃剤付着量は19.1重量%、防炎性
は難燃2級であり、実施例3で得られた難燃紙は乾燥重
量8.8g、難燃剤付着量は15.9重量%、防炎性は
難燃2級、実施例4で得られた難燃紙は乾燥重量8.5
g、難燃剤付着量は12.9%、防炎性は難燃2級、実
施例5で得られた難燃紙は乾燥重量8.1g、難燃剤付
着量は8.6重量%、防炎性は難燃3級であった。ま
た、実施各例で得られた難燃紙の耐水性試験の結果を表
1に示す。
【0016】実施例6 メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムとして、上述のII
型ポリリン酸アンモニウムをメラミンで被覆した平均粒
径7μm、10重量%懸濁液の水溶性(25℃)5.5
重量%のメラミン被覆ポリリン酸アンモニウム6gを使
用する以外は実施例1に準拠して乾燥重量9.20gの
難燃紙を得た。得られた難燃紙の難燃剤付着量は19.
6重量%、防炎性は難燃2級であった。また、得られた
難燃紙の耐水性試験の結果を表1に示す。ここで使用し
たメラミン被覆ポリリン酸アンモニウムは実施例1に準
拠してメラミンの使用量を上述のII型ポリリン酸アンモ
ニウムに対して2重量%として調製したものを用いた。
【0017】実施例7 メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムとして、上述のII
型ポリリン酸アンモニウムをメラミンで被覆した平均粒
径6.2μm、10重量%懸濁液の水溶性(25℃)
0.2重量%のメラミン被覆ポリリン酸アンモニウム6
gを使用する以外は、実施例1に準拠して乾燥重量9.
55gの難燃紙を得た。得られた難燃紙の難燃剤付着量
は22.5重量%、防炎性は難燃2級であった。また、
得られた難燃紙の耐水性試験の結果を表1に示す。ここ
で使用したメラミン被覆ポリリン酸アンモニウムは、メ
ラミンの使用量を、II型ポリリン酸アンモニウムに対し
て17重量%に変えて調製したものである。
【0018】実施例8 メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムとして平均粒径
9.3μm、10重量%懸濁液の水溶性(25℃)0.
2重量%のメラミン被覆ポリリン酸アンモニウム6gを
使用する以外は、実施例1に準拠して乾燥重量9.50
gの難燃紙を得た。得られた難燃紙の難燃剤付着量は2
2.1重量%、防炎性は難燃2級であった。また、得ら
れた難燃紙の耐水性試験の結果を表1に示す。ここで使
用メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムは以下の方法に
て調製した。あらかじめ150℃〜200℃に加熱され
た内容5リットルの卓上ニーダーにリン酸一アンモニウ
ム1314g(11.4モル)と尿素686g(11.
4モル)を同時に投入してアンモニアガスを5リットル
/分の流量で供給し、アンモニア雰囲気下2時間縮合反
応させ、次いで2リットル/分のアンモニアを供給しな
がら温度200℃〜250℃で2時間加熱したのち、冷
却し50μm以下に粗粉砕した。粗粉砕されたポリリン
酸アンモニウムを280℃〜300℃に加熱されたニー
ダーに再投入し、2リットル/分のアンモニアを供給し
ながら3時間加熱した。冷却後、再度粉砕し、平均粒径
8.2μmのII型ポリリン酸アンモニウムを得た。次い
で、該II型ポリリン酸アンモニウムを使用してメラミン
使用量を該II型ポリリン酸アンモニウムに対して10重
量%としてメラミン被覆ポリリン酸アンモニウムを調製
した。
【0019】比較例1 平均粒径5μm、10重量%懸濁液の水溶性(25℃)
9.5重量%のメラミン被覆されていないII型ポリリン
酸アンモニウム14gを使用する以外は、実施例1に準
拠して乾燥重量9.50gの難燃紙を得た。得られた難
燃紙の難燃剤付着量は、22.1重量%、防炎性は難燃
2級であった。また、難燃紙の耐水性試験の結果を表1
に示す。
【0020】比較例2 平均粒径5μm、10重量%懸濁液の水溶性(25℃)
8.0重量%のメラミン被覆されていない改質型ポリリ
ン酸アンモニウム14gを使用する以外は、実施例1に
準拠して乾燥重量9.20gの難燃紙を得た。得られた
難燃紙の難燃剤付着量は29.6重量%、防炎性は難燃
2級であった。また、難燃紙の耐水性試験の結果を表1
に示す。ここで使用した改質型ポリリン酸アンモニウム
は以下の方法にて調製した。リン酸アンモニウム、尿
素、メラミンを、それぞれ10モル、10モル、5モル
混合した原料を260〜270℃に保持されたニーダー
に供給し、270℃の温度で、アンモニア雰囲気下1.
5時間加熱して、改質ポリリン酸アンモニウム1540
gを得、これを平均粒径5μmに粉砕して使用した。
得られた改質 型ポリリン酸アンモニウムンの物性は、
平均粒径5μm、10重量%懸濁液の水溶性(25℃)
8.0重量%であった。
【0021】比較例3 メラミン/ホルムアルデヒド樹脂により処理されたポリ
リン酸アンモニウム5gを使用する以外は、実施例1に
準拠して乾燥重量8.90gの難燃紙を得た。得られた
難燃紙の難燃剤付着量は、29.6重量%、防炎性は難
燃2級であった。また、得られた難燃紙の耐水性試験の
結果を表1に示す。ここで使用したメラミン/ホルムア
ルデヒド樹脂により処理されたポリリン酸アンモニウム
は以下の方法にて調製した。加熱撹拌機能及び還流機能
を備えた内容積5リットルのフラスコに、水1200g
/及びメチルアルコール300gの混合溶液を予め投入
し、ポリリン酸アンモニウム、エクソリット(EXOL
IT)−422(商標、ヘキスト社製)1000g、メ
ラミン/ホルムアルデヒド初期縮合物(ニカレジンS−
305 商標日本カーバイト工業製)100g及び硬化
触媒(キャタニットA、商標 日東化学製)5gを添加
し懸濁液とし、該懸濁液を加熱昇温し温度83℃で1時
間反応させたのち冷却濾過し、濾過残をメチルアルコー
ルで洗浄したのち、温度100℃で窒素雰囲気下乾燥
し、メラミン/ホルムアルデヒド樹脂により処理された
ポリリン酸アンモニウム微粒子1050gを得た。得ら
れたメラミン/ホルムアルデヒド樹脂により処理された
ポリリン酸アンモニウムの平均粒径は、30.0μm、
10重量%懸濁液の水溶性(25℃)2.1重量%であ
った。
【0022】表1から明らかなように、メラミン被覆ポ
リリン酸アンモニウムを8.6重量%以上含有する難燃
紙は3級以上の防炎性を示し、メラミン被覆による防炎
性の低下は見られない。即ち、メラミン被覆量が0.5
〜20重量%のメラミン被覆ポリリン酸アンモニウムを
用いて得られる難燃紙はメラミンが被覆されているにも
かかわらず高い防炎性能を示すことが判る。
【0023】また、メラミン被覆ポリリン酸アンモニウ
ムの使用することにより、得られる難燃紙は高い耐水性
と優れた防炎性を有する難燃紙になることが判る。特に
高温(50℃)での耐水性試験でその効果が顕著であ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明のメラミン被覆ポリリン酸アンモ
ニウムを用いた難燃紙はメラミン被覆ポリリン酸アンモ
ニウムの水に対する溶解性が極めて低いために、該難燃
紙を水に浸したあとも、高い防炎性を示す。また、本発
明によれば紙抄造時、難燃剤として添加するポリリン酸
アンモニウムがメラミンによって被覆されているので排
水へのポリリン酸アンモニウムの流出が極めて少なく、
排水処理の問題もない。
【0025】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 3/66

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥セルロース繊維に対してメラミン被覆
    ポリリン酸アンモニウムが5〜50重量%含有された難
    燃紙。
  2. 【請求項2】メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムが粉
    末状ポリリン酸アンモニウムに対して0.5〜20重量
    %のメラミンを該粉末状ポリリン酸アンモニウム粒子表
    面に被覆させたものである請求項1記載の難燃紙。
  3. 【請求項3】メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムが昇
    華によりメラミンを粉末状ポリリン酸アンモニウム粒子
    表面に付加及び/または付着させたものである請求項1
    記載の難燃紙。
  4. 【請求項4】メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムが平
    均粒径15μm以下のものである請求項1記載の難燃
    紙。
JP20011294A 1994-08-01 1994-08-01 難燃紙 Pending JPH0849196A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7485370B2 (en) * 2005-01-13 2009-02-03 Dartex Coatings Limited Fire retardant material and textile article comprising ammonium polyphosphate particles and melamine-based particles

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US7485370B2 (en) * 2005-01-13 2009-02-03 Dartex Coatings Limited Fire retardant material and textile article comprising ammonium polyphosphate particles and melamine-based particles

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