JPH084942B2 - シーム溶接における電流制御方法および装置 - Google Patents

シーム溶接における電流制御方法および装置

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JPH084942B2
JPH084942B2 JP63261500A JP26150088A JPH084942B2 JP H084942 B2 JPH084942 B2 JP H084942B2 JP 63261500 A JP63261500 A JP 63261500A JP 26150088 A JP26150088 A JP 26150088A JP H084942 B2 JPH084942 B2 JP H084942B2
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秀彌 斉藤
好伸 中村
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SANKOKINZOKUKOUGYOUKABUSHIKIKAISYA
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシーム溶接に係り、特に建築構造物における
金属製の屋根板あるいは壁板の継ぎ合せ部分の溶接のよ
うに、重ねた板の枚数が一つの溶接線内で変化する場合
でも、連続して溶接するのに好適な電流制御方法および
電流制御装置に関する。
〔従来の技術〕
建築構造物の雨漏れを防ぐため、近年、屋根板あるい
は壁板の材料として金属を採用し、規格に適合した大き
さの薄板を建設現場で溶接して1枚の屋根板あるいは壁
板に構成することが多くなつてきている。
第3図は上記した溶接施工を行なう屋根の一例を示す
ものである。すなわち、帯状の板1の端部を折曲げてフ
ランジ2を設け、図示しない垂木に沿つて述べる。そし
て、たとえば特公昭60−59074号公報に開示された回転
自在のローラ電極を持つ走行自在の溶接ヘツドに通電
し、隣接するフランジ2を点線で示すようにシーム溶接
し、実質的に継目のない1枚の屋根板3を形成してい
た。このとき、ローラ電極間のインピーダンスは、薄板
の枚数変化による板の内部抵抗の変化や、重ねた板間の
接触抵抗の変化などにより常に変化する。そこで、溶接
部の品質を均一なものとするため、電源を定電流装置に
より制御して溶接電流のピーク値Iw(以下、溶接電流値
Iwと呼ぶ。)を一定に保つようにしている。
また、フランジ2と直交する方向に配置される棟板4
あるいは図示しない軒板と屋根板3とをシーム溶接する
ときには、すでに溶接をしたフランジ2の端部を倒し、
棟板4のフランジ5に対応するフランジ5aを形成し、両
者を波線6で示すようにシーム溶接する。
波線6で示す溶接線には、第3図のI−I断面図であ
る第4図に示すように、2枚重ねの部分(以下、単に2
枚重ねと呼ぶ。)と4枚重ねの部分(以下、単に4枚重
ねと呼ぶ。)とがある。上記したように、定電流装置を
用いると、2枚重ねと4枚重ねとが一つの溶接線内に混
在する場合でも、すなわち、ローラ電極間のインビーダ
ンス変化が大きい場合であつても、板数が変化する位置
を除き、前述のとおり微かな電流変化は常に存在する
が、ほぼ一定の溶接電流値Iwにすることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、1つの溶接線内において溶接速度を一
定にする場合2枚重ねを溶接するのに適する電流のピー
ク値(以下、電流値と呼ぶ。)と、4枚重ねを溶接する
のに適する電流値とは異なる。
すなわち、2枚重ねを溶接するのに適した電流値では
4枚重ねを溶接することができず、4枚重ねを溶接する
のに適した電流値では2枚重ね部分に過大な電流となる
ために穴があいてしまう。
このため、2枚重ねを溶接するのに適した電流値によ
り波線6で示すシーム溶接をしたのち、溶接されていな
い4枚重ねをスポツト溶接機により補修溶接をしなけれ
ばならなかつた。
本発明の目的は、上記した課題を解決し、重ねた板の
枚数が一つの溶接線内で変化する場合でも、連続して溶
接することができ、溶接作業性を向上させることができ
るシーム溶接における溶接電流制御方法および装置を提
供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記した課題を解決するための手段を、本発明の一実
施例を示す第1図を用いて説明する。
7は条件設定装置で、複数の電流値を設定することが
できる。8nは上限設定器、9nは下限設定器で、条件設定
装置7に設定する電流値のそれぞれに対して許容できる
上限および下限を設定することができる。10は制御装
置。11nH,11nLは比較器。12はローラ電極を流れる実際
の溶接電流値Iwを測定するトロイダルコイルである。
〔作用〕
比較器11nHは上限電流値と溶接電流値Iwとを、比較器
11nLは上限電流値と溶接電流値IWとをそれぞれ比較す
る。そして、溶接電流値IWが上限電流値を越えると比較
器11nHが、溶接電流値Iwが下限電流値よりも下ると比較
器11nLが閉じる。
制御装置10は、それまでの電流値を基準にして、比較
器11nLが閉じたときには条件設定装置7に設定してある
次に大きい電流値に切換え、比較器11nHが閉じたときに
は条件設定装置7に設定してある次に小さい電流値に切
換える。
すなわち、制御装置10は溶接に用いる電流値を、重ね
た板の枚数の変化に応じて切換える。従つて、重ねた板
の枚数が一ての溶接線内で変化する場合でも、連続して
溶接することができる。
〔実 施 例〕
第1図は、本発明により、一つの連続する溶接線に2
枚重ね、4枚重ね、6枚重ねが混在する屋根板を溶接す
るための溶接電流制御装置の接続系統図である。
7は条件設定装置で、2枚重ね、4枚重ね、6枚重ね
に適する電流値In(ただし、n=2、4、6)をあらか
じめ設定することができる。8nは上限設定器、9nは下限
設定器で、条件設定装置7に設定する電流値Inのそれぞ
れに対して許容できる上限および下限を設定することが
できる。10は制御装置で、比較器11nH、11nLからの信号
により、電流値Inを別の電流値Inに切換える。12はロー
ラ電極を流れる実際の溶接電流値Iwを測定するトロイダ
ルコイルである。
また、13は溶接ヘツドの1対のローラ電極。14は溶接
用の交流電源。15は定電流装置で、溶接電流値Iwを半サ
イクルないし1サイクルごとに、条件設定装置7で設定
された電流値Inと比較し、溶接電流Iwが電流値Inに等し
くなるように交流電源14を制御する。以下、第2図を用
いて動作を説明する。
溶接に先立ち、条件設定装置7に2枚重ね、4枚重
ね、6枚重ねに適する電流値Inを設定しておく。また、
上限設定器8nおよび下限設定器9nには電流値Inに対する
上限値InHと下限値InLとをあらかじめ設定しておく。な
お、同図において、電流値In、上限値InH,下限値InL
よび溶接電流値Iwはそれぞれプラス側のピーク値だけを
示してある。また、ローラ電極13は2枚重ね位置P0で溶
接を開始し、矢印方向に移動するものとする。そして、
位置P0においては2枚重ねであるから、2枚重ね用に設
定した電流値I2で溶接を開始する。以下溶接条件の変化
する位置を区切つて説明する。
(a)位置P0〜位置P1間 ローラ電極13にはさまれる板1間の接触抵抗の変化な
どに起因するインビーダンス変化により、溶接電流値Iw
は多少変化するが、上限値I2Hと下限値I2Lとの間で変化
する。さらに、定電流装置15により、溶接電流値Iwは電
流値I2にほぼ等しい。
(b)位置P1〜位置P2間 ローラ電極13が4枚重ねの端部である位置P1に移動す
ると、ローラ電極13間にはさまれる板1の数が2枚から
4枚に増す。すなわち、板1の内部抵抗および板1間の
接触抵抗が増加し、さらに、2つのローラ電極13の間隔
が増加することによりインピーダンスが増加する。この
ため、溶接電流値Iw<下限値I2Lとなつて、比較器112L
が閉じる。すると、制御装置10は、溶接するための電流
値として、それまでの電流値I2を条件設定装置7に設定
してある電流値I2の次に大きい電流値I4に切換える。そ
して、位置P2まで4枚重ねを溶接する。
(c)位置P2〜位置P3間 ローラ電極13が2枚重ねの端部である位置P2に移動す
ると、前記(b)とは逆に、ローラ電極13間のインピー
ダンスが減少し、溶接電流値Iw>上限値I4Hとなり、比
較器114Hが閉じた。すると、制御装置10は溶接するため
の電流値として、それまでの電流値I4から条件設定装置
7に設定してある電流値I4の次に小さい電流値I2に切換
える。そして、位置P3まで2枚重ねを溶接する。
(d)位置P3〜位置P4間 ローラ電極13が6枚重ねの端部である位置P3に移動す
ると、ローラ電極13間のインピーダンスが増加し、上記
(b)と同様にまず比較器112Lが閉じ、制御装置10は電
流値I2を電流値I4に切換える。しかしながら、電流値I4
では溶接電流Iw<下限値I4Lであるため、引続き比較器1
14Lが閉じる。そこで、制御装置10は電流値I4を電流値I
6に切換え、位置P4まで溶接する。
(e)位置P4〜位置P5間 ローラ電極13が2枚重ねの端部である位置P4に移動す
ると、ローラ電極13間のインピーダンスが減少し、上記
(c)と同様にまず比較器10は引続き電流値I4を電流値
I2に切換え、位置P5まで溶接する。
なお、本実施例においては、交流電源14を定電流装置
15によつて制御したが、定電流装置15はなくてもよい。
さらに、それぞれの電流値Inに対する上限値と下限値と
が等しいとき、すなわち、電流値Inの許容幅が同じであ
るときには、上限設定器と下限設定器とはそれぞれ1つ
でもよいことは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明によれば、重ねた板の枚
数が一つの溶接線内で変化する場合でも、連続して溶接
することができる。すなわち、測定した溶接電流値と現
在設定されている電流値の上限値および下限値とを比較
することにより重ねた板の枚数変化を検出する。そし
て、比較結果に応じて電流値を切換えて溶接するから、
例えば重ねた板の枚数変化をローラ電極の加圧力変化で
検出する場合と違い、重ねた板の曲がりの影響を受ける
ことはない。そこで、建設現場等であっても補修溶接が
ほとんど不要となり、溶接作業性が向上するという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す溶接電流制御装置の接
続系統図。第2図は動作説明図。第3図ないし第4図は
従来技術の説明図である。 1……板、7……条件設定装置、8……上限設定器、9
……下限設定器、10……制御装置、11nH,11nL……比較
器、12……トロイダルコイル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の薄板を重ね合わせて溶接するシーム
    溶接における電流制御方法において、重ねる板の枚数に
    適した電流値を重ねる板の枚数毎に予め設定するととも
    に、上記電流値のそれぞれに上限値と下限値とを設定し
    ておき、溶接時に実際の電流値を測定し、測定した電流
    値が現在設定されている電流値の上限を越えたときには
    電流値の設定を重ねる板の枚数がその次に少ない電流値
    に切換え、測定した電流値が現在設定されている電流値
    の下限より下がったときには電流値の設定を重ねる板の
    枚数がその次に多い電流値に切換えることを特徴とする
    シーム溶接における電流制御方法。
  2. 【請求項2】複数の電流値を設定することができる条件
    設定装置と、上記複数の電流値のそれぞれの上限を設定
    する上限設定器と、上記複数の電流値のそれぞれの下限
    を設定する下限設定器と、条件設定装置に設定された電
    流値を切換える制御装置と、実際の電流値を測定する測
    定器と、実際の電流値と電流値の上限または下限とを比
    較する比較器とからなり、制御装置は、比較器の出力信
    号が現在設定されている電流値の上限を越えたことを示
    すものであるときには重ねる板の枚数がその次に少ない
    電流値に切換え、比較器の出力信号が現在設定されてい
    る電流値の下限より下がったことを示すものであるとき
    には重ねる枚数がその次に多い電流値に切換えて溶接す
    るように構成したことを特徴とするシーム溶接における
    電流制御装置。
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