JPH08501547A - ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤中の未反応アミノポリオール汚染物質の濃度を減少させる方法 - Google Patents
ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤中の未反応アミノポリオール汚染物質の濃度を減少させる方法Info
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Abstract
(57)【要約】
脂肪酸エステルと反応したポリヒドロキシアミンはC11〜C17脂肪性N−メチルグルカミドのようなポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤を生成するが、これには第二アミンが混入していることがある。このようなアミンを、無水酢酸と反応させてアシル化する。生成する「クリーン」なポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤は、特に最近の無色液休洗剤の処方において酸化剤の存在下で用いるのに好ましい。
Description
【発明の詳細な説明】
ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤中の未反応アミノポリオール汚染物質の
濃度を減少させる方法発明の分野
本発明は、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤を製造するための化学反応
における改良であって、未反応アミノポリオール汚染物質の含量を減少させまた
は実質的に除去する方法に関する。発明の背景
脂肪族エステルとN−アルキルアミノポリオールとの反応によるポリヒドロキ
シ脂肪酸アミド界面活性剤の製造は、商業的にかなり興味深いものがある。しか
しながら、脂肪酸N−メチルグルカミドのような生成するN−アルキルアミドポ
リオール反応生成物は、未反応のN−アルキルアミノポリオールの残存量により
汚染されることが多い。子のような物質による汚染は、多くの場合には許容でき
るものである。しかしながら、用途によっては、未反応N−アルキルアミノポリ
オールが含まれていると、色および臭気があるために好ましくないことがある。
特に、最近の、透明で、無色の、泡立ちの良い洗剤組成物であってポリヒドロキ
シ脂肪酸アミド界面活性剤(例えば、N−メチルグルカミンまたはN−メチルフ
ル
クタミンのC8〜C22脂肪酸アミド誘導体)を含む組成物の製造では、アミノポ
リオール濃度が所望な低さである材料の経済的な入手源が求められている。また
、このような洗剤組成物、特に無色の組成物の製造においては、H2O2のような
各種の漂白剤が用いられることがあり、これにより残存しているN−アルキルア
ミノポリオールが酸化されて好ましくない副生成物となる可能性があった。製造
業者は、この反応中に未反応出発物質の濃度をできるだけ低くするために恐らく
は特別の注意を払いまたは別の精製技術を用いる準備を行なうことができたはず
であった。しかしながら、家庭用洗剤のような高容積で低価格の化学製品の製造
業者は、不経済な精製工程を必要とする特別な処理技術や材料を用いることがで
きないのである。
本発明は、これまで考慮されることのなかったポリヒドロキシ脂肪酸アミドの
製造に伴うN−アルキルアミノポリオールの入手源による汚染の問題を解決する
ことにより、酸化剤が含まれているような場合に特に有用なこのクラスの界面活
性剤を高品質で供給する方法を提供するものである。背景技術
下記の文献は参考となるものである。1934年12月25日に発行された米
国特許第1,985,424号明細書、1935年10月8日に発行された米国
特許第
2,016,962号明細書、1955年3月8日に発行された米国特許第2,
703,798号明細書、特公平3−246265号明細書、および1986年
10月10日に公表されたEPO220,676号明細書。発明の要約
本発明は、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤を含んでなる第一反応生成
物の製造法において、前記の第一反応生成物が好ましくない量の未反応のN−ア
ルキルアミノポリオールを含み、前記の方法がN−アルキルアミノポリオールと
脂肪酸エステルとの第一反応を含んでなり、前記の第一反応は約100℃を下回
る温度で行ない、前記反応生成物中の環化した副生成物の形成をできるだけ少な
くする方法であって、前記の第一反応生成物に酸無水物(特に、無水酢酸、無水
マレイン酸、および無水コハク酸のような酸無水物)を加え、この反応生成物を
第二の反応を行なわせることにより、第二の反応の生成物(すなわち、最終の全
生成物)に含まれる未反応のN−アルキルアミノポリオールの全濃度を実質的に
除去し、すなわち約0.2重量%を下回り、好ましくは約0.1重量%を下回る
まで減少させることからなる改良法を包含する。
典型的で好ましい態様では、前記の第一反応生成物は、C8−C22脂肪酸エス
テルとN−アルキルアミノポリオールとの第一反応によって製造され、特に脂肪
酸エステ
ルがメチルエステルであり、更に詳細には前記第一反応が塩基触媒、好ましくは
ナトリウムメトキシドの存在下にて行なわれる。極めて好ましい態様では、第一
反応は非水性ヒドロキシ溶媒、特にメタノールまたは1,2−プロパンジオール
、またはそれらの混合物中で、アルコキシド触媒の存在下で、水の非存在下にて
、行なわれる。第一反応は、標準的なエトキシル化したノニオン性界面活性剤、
例えばNEODOLおよびGENEPOLといった商標で販売されており均質な反応系を提供
する相移動剤の存在下にて行なうことができる。
本発明による好都合な方法は、第二の反応に用いられる前記無水物反応体が低
分子量無水カルボン酸であり、特に前記の酸無水物反応体が無水酢酸である方法
である。場合によっては、無水酢酸は酢酸の残留臭を残すことがある。これは、
香料で処理することができることが多い。しかしながら、酢酸臭を完全になくす
る必要がある場合には、処方者は蒸気圧の低い無水物、例えば無水マレイン酸ま
たは無水コハク酸を用いることができる。前記の第二の反応は、約10℃〜約8
5℃(溶融反応)の温度で行なうのが好ましい。反応は、(特に水性溶媒を用い
るときには)約10℃〜約70℃、更に好ましくは20℃〜50℃で行なうのが
好ましい。典型的な態様では、反応は、N−アルキルポリヒドロキシアミンに対
して酸無水物約10モル%以上、典型的には15モル%を用い
て行なわれる。無水物を過剰量で用いることが十分なことであり、反応を完結さ
せることができる。
本発明は、従って下記のようにして、高品質のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界
面活性剤の全般的製造法を提供する。
(a) 第一のアミド化反応は、アルコキシド触媒およびポリオールおよび/
またはアルコール溶媒の存在下でC10〜C18脂肪アルキルまたはアルケニル(特
に、オレイル)メチルエステルとN−メチルグルカミンとの反応によって例示さ
れるように、実質的に無水条件下で脂肪酸エステルとアミノポリオールとの間で
、好ましくは約100℃を下回る温度で、下記のようにして行なわれる。
これによって、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤を含み、実質的に環化副
生成物を含まないが未反応アミノポリオールが混入している反応生成物が提供さ
れる。
(この生成物は、初期の脂肪酸が残留して混入していることもあり、これによっ
て泡立ちが悪くなることがある。このような脂肪酸は、場合によっては中間のア
ミド化工程で、例えばモノエタノールアミンのような第一アルカノールアミンと
反応させることによって処理することもできる。)
(b) 工程(a)の後に、第一反応生成物を酸無水物と反応させて、残留し
ている未反応アミン物質、特にアミノポリオール出発物質をアシル化する。
本発明は、無色液体の形態をしている洗剤組成物も包含する。このような組成
物は、実質的にN−アルキルアミノポリオールを含まない(すなわち、約0.2
重量%を下回り、好ましくは約0.1重量%を下回る)前記の方法で製造された
ポリヒドロキシ脂肪酸アミドに、補助的界面活性剤と微量の漂白剤、特にH2O2
であって、このような組成物、従って完成した組成物で用いられる成分に所望な
無色の外観を与えることが求められるものとを加えたものを用いて製造される。
本発明における総てのパーセント、割合および比率は、特に断らない限り重量
によるものである。本明細書で記載した圧は、ゲージ圧である。発明の詳細な説明
本発明は、高品質のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤であって、アミノ
ポリオール、特にN−アルキル
アミノポリオールのようなアミンが実質的に混入していない界面活性剤の全般的
製造法を提供する。この方法では、従来の主として再生可能な資源を用いて所望
な界面活性剤を得ることができるので、本発明の改良点は第二反応において短鎖
の酸無水物との反応によってアミノポリオールを減少させることにあるが、全般
的な方法を本発明では幾分詳細に記載することにする。高泡立ち組成物を得るた
め、処方者は残留している脂肪酸の初期供給物質を微量であっても除去しようと
するであろうし、この工程も本明細書に開示される全般的反応順序の一つの任意
な変法において提供される。従って、本発明の開示では、N−アルキルポリヒド
ロキシアミンの形成から開始して、これを「第一反応」においてポリヒドロキシ
脂肪酸アミドに転換し、場合によっては残留している初期の脂肪酸濃度を減少さ
せた後、本発明の「第二反応」によって提供される技術を用いてアミノポリオー
ルの残留濃度を減少させる、全般的な商業的な型の方法を提供する。
全般的主題としては、以後に記載される方法において所望なガードナー色度が
低くかつニッケル触媒を実質的に含まない高品質のN−アルキルアミノポリオー
ル反応体が提供される。次に、このようなN−アルキルアミノポリオール反応体
を好ましくは脂肪酸メチルエステル中で反応させて、環化した副生成物の濃度が
所望な低さ
(典型的には、約0.1%未満)でかつカラーが改良されしかもカラー安定性が
向上した、例えばガードナー色度が約4を下回り、好ましくは0〜2であるポリ
ヒドロキシ脂肪酸アミドを高収率(90〜98%)で提供することができる。ポ
リヒドロキシ脂肪酸アミド中に含まれる初期の脂肪酸の含量は、場合によっては
本明細書に開示されるように第一アミンとの反応によってできるだけ少なくなる
。この初期の脂肪酸はこれによって最終生成物から除去されるのではないが、完
成した洗剤組成物中で、カルシウムまたはマグネシウムカチオンを含む液体洗剤
組成物中でも許容可能なアミド形態に転換されることが理解されるであろう。実
際、エタノールアミンのようなアミンの賢明な選択によって、脂肪酸モノエタノ
ールアミドはそれ自身、特に液体食器洗剤における所望なクリーニングおよび泡
立ち成分である。
第一反応の後に、本発明の第二反応を行なって未反応アミンをアシル化する。
また、生成するアシル化したアミンは、無色の洗剤組成物に配合することができ
、それ自身組成物に含まれている残存H2O2と偶然反応することによって好まし
くない物質に酸化されることはないので、無害であり、反応生成物から除去する
必要がない。
全般的方法についての反応体および反応条件を下記に説明する。
「実質的に水を含まない」または本明細書で用いられ
る類似の用語は、総ての反応体、溶媒、触媒および装置が合理的に可能な限り水
を含まない状態で用いられることを意味する。典型的には、溶媒を分子篩を用い
て乾燥することができ、装置は乾燥ガスで乾燥させ、反応体はできるだけ少量の
水を含むのが好ましい。典型的には、反応体、溶媒などの水分含量は0.2%以
下、更に好ましくは0.1%以下の範囲にある。
本明細書における「実質的にニッケルを含まない」とは、第一反応で用いられ
るN−アルキルアミノポリオールが約20百万分率(ppm)以下のニッケルを
含み、好ましくは約5ppm未満のニッケル(Ni++)を含むことを意味する。
ニッケルは、希釈試料(干渉をできるだけ少なくするため5/1に希釈)を用い
て従来の原子吸光法によって好都合に測定することができる。
本明細書において「還元性化合物」または「還元性物質」とは、天然の状態に
おいてまたはN−メチルグルカミンのようなアミンとの付加物として還元糖を含
む化合物を意味する。このような化合物としては、グルコース、フルクトース、
マルトース、キシロース、N−メチルグルコシルアミン、N−メチルフルクトシ
ルアミン、N−メチル−N−グルコシルグルカミンのような化合物種が挙げられ
るが、これらに限定されない。これは、g.c.分析によって測定される。
本明細書において「g.c.分析」とは、フィルム厚
みが0.25μmであって、内径が250μmのDB115mを用いるオンカラ
ム注入方式でのHewlett-Packard 5890 Series 2を用いた気液クロマトグラフィ
(「g.l.c.」)を意味する。
本明細書において「カラーが改良された」および/または「カラー安定性が向
上した」とは、本発明の方法で用いられるN−アルキルアミノポリオール反応体
のガードナー色度を意味する。また、それから続いて製造される脂肪アミド界面
活性剤のガードナー色度も実質的に改良される。
本明細書における「ガードナー色度」とは、当該技術分野で知られている標準
的なガードナー測定法を意味する。ガードナー色度の読みが0付近(溶液)では
、ほぼ無色の(「無色透明」)溶液を表している。4〜7の範囲のガードナー色
度は、N−アルキルアミノポリオール反応生成物についてかろうじて許容可能で
あり、ガードナー色度を約4以下、好ましくは0〜約2とするのが好ましい。ガ
ードナー色度が低い糖(例えば、0または1、すなわち無色透明なシロップ)を
用いれば、所望な低いガードナー色度を有するN−アルキルアミノポリオールを
確実に製造し易くなることは当然である。言い方を換えれば、低(0〜2)ガー
ドナー色度の糖(好ましくは白色固形物または腐食透明な溶液)を用い、本明細
書に開示される反応順序を用いれば、低ガードナー色度のN
−アルキルアミノポリオール(白色または若干灰白色を帯びた固形物)を生じる
。
本明細書において「改良された臭気」とは、反応生成物の臭気特性が、アミン
または「魚」の型の臭気を実質的に含まず(過剰のN−アルキルアミンを除去し
てしまったならば)、また典型的な褐色糖の臭気を実質的に持たないことを意味
する。
本明細書において「ニッケル触媒」とは、通常のラネーニッケルまたは当該技
術分野で周知の「担持された」ニッケル触媒のいずれかを意味する。RANEY NICK
EL 4200(Grace Chemicals)という商標の通常のニッケルは、本明細書で用いる
のに極めて好適である。RANEY NICKEL 3200(Grace Chemicals)、G-968およびG
-49AおよびG-49Cも好適である。理論によって制限しようとするものではないが
、触媒からニッケルの酸化物を除去すると、反応環境へのニッケルイオンの溶解
が妨げられまたは遅くなるので、所望なニッケル含量の低い反応生成物が形成さ
れるものと思われる。更に、加圧水素で前処理したニッケル触媒は反応に複数回
引き続き再使用することができるので、全般的な経費が実質的に節約される。
本明細書におけるポリヒドロキシアミン形成反応での「加圧水素」または「水
素圧」とは、ニッケル触媒の処理については典型的には500psig〜5,0
00p
sig、N−アルキルアミンおよび糖の反応については(下記の工程cおよびd
)、典型的には200psig〜5,000psigを意味する。
本明細書におけるポリヒドロキシアミン形成反応での「糖」とは、グルコース
、フルクトース、マンノース、ラクトース、マルトース、キシロースなどの還元
糖を意味する。本明細書における「糖」という用語としては、グリセルアルデヒ
ドも挙げられる。このような「糖」としては、サトウキビシロップ、トウモロコ
シシロップ、ジャガイモ澱粉から誘導された糖シロップ、加水分解された木材パ
ルブ由来の糖などの植物シロップが挙げられる。高フルクトース、高グルコース
および高マルトースシロッブは、特にそのガードナー色度が十分であるときには
、経済的であり好ましい。
本明細書におけるポリヒドロキシアミン形成反応での「N−アルキルアミン」
とは、N−メチル、N−エチル、N−プロピルなどのC1−C10のN−アルキル
アミンおよび対応するヒドロキシ置換アミン、例えばエタノールアミンのような
化合物を意味する。C1−C3アルキルアミンが好ましく、N−メチルアミンが最
も好ましい。
本明細書において脂肪酸濃度を減少させるための任意反応における「アミン反
応体」とは、C1−C4アミンおよびアルカノールアミンを意味し、その例として
はモノエタノールアミン(好ましい)、プロピルアミン、エ
チルアミン、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、1−アミノ−2−プロパ
ノール、3−アミノ−1−プロパノール、トリス−(ヒドロキシメチル)アミノ
エタン、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、アンモニアなど
が挙げられる。
本明細書において「遊離脂肪酸」とは、脂肪酸自体またはその塩、例えばナト
リウム塩、すなわち石鹸を意味する。
本明細書における「残留している脂肪酸の初期供給物質」とは、例えば未反応
の脂肪酸エステル出発物質、第一反応中に少量必ず形成されるエステル−アミド
錯体、および遊離脂肪酸の任意の他の潜在的な供給源を意味する。化学処方者で
あれば、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤の全般的反応、処理および保存
の際に、このような脂肪酸の初期供給物質を水の存在下で、弱塩基性または酸性
条件下でも、分解して、好ましくない脂肪酸を放出することができることが理解
されるであろう。
本明細書における「環化した副生成物」とは、第一反応の好ましくない反応の
副生成物であって、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド中の複数のヒドロキシル基が、
主として容易に生物分解しない環構造を形成することができると思われるものを
意味する。化学技術に熟練した者であれば、マルトースのような二および高級糖
類を用いる本明細書でのポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造では、ポ
リヒドロキシ脂肪酸アミドであって、線状置換基Z(複数のヒドロキシ置換基を
含みかつ以後において更に詳細に定義されるもの)がポリヒドロキシ環構造によ
って自然に「キャッピング」されているものが形成されることが理解されるであ
ろう。このような物質は、本明細書で定義されるような環化した副生成物ではな
い。
本明細書の第二反応で用いられる「酸無水物」とは、下記の一般式を有する周
知の種類の材料を意味する。
R3C(O)O(O)CR4
(式中、R3およびR4はそれぞれヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル基で
あることができる。R3およびR4は同一であってもまたは異なるものであっても
よい(いわゆる、「混合」無水物)。R3およびR4を組み合わせて、環状無水物
を形成させることができる。低分子量無水物であって、R3およびR4がそれぞれ
C1〜C5ヒドロカルビルであるか、または環化するとき、C4〜C6の酸素含有無
水物の環構造を形成するものが典型的である。前記のように、無水酢酸(R3=
R4=CH3)が本明細書で用いるのに好ましい低分子量無水物である。無水コハ
ク酸および無水グルタル酸のような環状無水物は、本明細書で有用な低分子量無
水物の別の例である。無水マレイン酸および無水グルタコン酸のような不飽和化
合物は、本明細書で用いられる低分子量無水物の他の例を構成する。他の有用な
無水物としては、
R3およびR4が互いに芳香族置換基である化合物、例えば無水フタル酸のような
化合物が挙げられる。水性溶媒を用いて本明細書の第二反応を行なうときには、
処方者は、速やかに混和するまたは可溶性でありかつ融点の低い無水物を典型的
に選択し、従って無水酢酸が典型的に選択される。N−アルキルアミノポリオール原料の形成
本発明で用いられるN−アルキルアミノポリオールは、水素化反応を行なうの
に適した十分に攪拌される圧力容器中で製造することができる。通常の態様では
、別個の保管溜めを有する圧力反応装置を用いる。溜め(それ自身は加圧するこ
とができる)は適当なパイプなどを介して反応装置と連通している。使用に当た
っては、ニッケル触媒の攪拌したスラリーを最初に水素で処理して、微量のニッ
ケル酸化物を除去する。これは、反応装置中で好都合に行なうことができる。(
あるいは、製造業者がニッケル触媒の無酸素供給源を入手できる場合には、H2
による前処理は必要ない。しかしながら、大半の製造法については、微量の酸化
物が必ず含まれるので、H2処理が好ましい。)過剰のスラリー媒質(水)を除
去した後、N−アルキルアミンを反応装置中に導入する。その後、糖を保存溜め
から反応装置中に水素圧下でまたは高圧ポンブ系によって導入して、反応を進行
させる。反応の進行は、反応混合物の試料を定期的に採取して、
ガスクロマトグラフィ(「g.c.」)を用いてまたはこの試料を密封バイアル
中で約100℃に30〜60分間加熱して還元性物質について分析して、カラー
安定性をチェックすることによって観察することができる。典型的には、約8リ
ットル(約2ガロン)の量については、(還元性物質が95%まで消費される)
初期工程では、幾分は触媒濃度および温度によって変化するが、約60分間かか
る。次に、反応混合物の温度を上げて、反応を完結させる(還元性物質を99.
9%まで消費する)ことができる。
更に詳細には、ニッケル触媒の存在下にて水素圧下でN−アルキルアミンを還
元糖と反応させることによるN−アルキルアミノポリオールの製造法は、好まし
くは
(a) ニッケル触媒から実質的に総てのニッケルの酸化物を除去し(好都
合なことには、これは典型的には500〜1,500psigの水素で50〜1
85℃の圧および温度でニッケル触媒を水素と接触させることによって行なうこ
とができる)、
(b) (a)からのニッケル触媒をN−アルキルアミンと混合して、混合物
(b)を水素圧下に置いた後、混合物を糖と混合し、
(c) 糖と混合物(b)とを水素圧下で混合し、
(d) 糖とN−アルキルアミン/ニッケル触媒混合
物(b)との反応を約80℃以下の温度および水素圧下(典型的には少なくとも
250psig、好ましくは少なくとも500psig)で、還元性化合物の少
なくとも約95重量%が反応混合物に最早含まれなくなるまで、行ない、
(e) 反応を、場合によっては約120℃までの温度で行ない、還元性化
合物の少なくとも約99.9重量%が反応混合物中に含まれなくなるまで反応を
継続し、
(f) N−アルキルアミノポリオールを好ましくは精製することなく回収
する
ことからなっている。
典型的な方法は、ニッケル触媒濃度が、最適処理量を得るには糖反応体の約5
重量%〜約5重量%、最も典型的には約10重量%〜約30重量%の範囲にある
方法である。本発明の方法の工程(d)は、約40℃〜約70℃の温度で行なう
のが好ましい。工程(e)は、約80℃〜約120℃の温度で行なうのが好まし
い。金属触媒は、繰り返しバッチで用いることが所望なときには、水素雰囲気下
に保持するべきである。
従って、前記の方法により、
(a) ニッケルの酸化物を実質的に含まないニッケル触媒とN−アルキル
アミン(好ましくは、
N−メチルアミン)とを混合し、
(b) 水素圧下で、それぞれグルコース、フルクトース、マルトースまた
はグリセルアルデヒドの水溶液を工程(a)から得られる混合物と混合し、
(c) 工程(b)から得た混合物を約40℃〜約70℃の温度で反応させて
、還元性化合物の少なくとも約95重量%が反応混合物中に含まなくなるまで反
応を継続し、
(d) 工程(c)からの反応を約120℃以下の温度で継続して、還元性化
合物の少なくとも約99.9重量%が反応混合物中に含まれなくなるまで継続す
る
工程からなる、N−アルキルグルカミン、N−アルキルフルクタミン、N−アル
キルマルタミンまたはN−アルキルグリセロールアミンのような化合物を製造す
るのに好都合な反応が得られるが、前記の化合物に限定されない。
好ましくは、本発明の方法は、糖に対し10%〜30%の濃度で含まれる触媒
を用いて行なわれる。
1,2−プロパンジオール誘導体(例えば、N−アルキルグリセロールアミン
)を製造するときには、処方者は、室温〜約65℃で、典型的にはエタノールま
たは水中でN−アルキルアミンを3−クロリド−1,2−プロ
パンジオールまたはグリシドールと反応させることを選択することができる。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドを形成するための第一反応
本明細書のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤を製造するための第一反応
は、好ましくは脂肪酸エステルからなる群から選択される一員とN−アルキルア
ミドポリオールと反応させることからなっている。好ましい方法では、脂肪酸エ
ステルはC10〜C18アルキルまたはアルケニル脂肪酸メチルエステルであり、N
−アルキルアミノポリオールはN−メチルグルカミン、N−メチルフルクタミン
、N−メチルマルタミンおよびN−メチルグリセロールアミンから選択される。
本明細書におけるアミド形成第一反応は、下記のようにN−ラウロイルN−メ
チルグルカミンの形成によって例示することができる。
但し、R2はC11H23アルキルである。
更に一般的には、本発明の方法は、式(I)のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界
面活性剤を製造するのに用いることができる。
式中、R1はヒドロカルビル、特にC1〜C4ヒドロカルビル、並びにヒドロキシ
−ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、またはそ
れらの混合物、好ましくはC1〜C4アルキル、更に好ましくはC1またはC2アル
キル、最も好ましくはC1アルキル(すなわち、メチル)であり、R2はC5〜C3 1
ヒドロカルビル残基、好ましくは直鎖のC7〜C19アルキルまたはアルケニル、
更に好ましくは直鎖のC7〜C19アルキルまたはアルケニル、最も好ましくはC1 1
〜C19アルキルまたはアルケニル、またはそれらの混合物であるか、またはR2
はリシノレイン酸のようなヒドロキシ置換物質またはパラフィン性炭化水素の接
触酸化またはエチレン成長化合物(ethylene-growth compounds)によって入手
できる合成脂肪酸混合物を挙げることができ、Zは線状のヒドロカルビル鎖であ
ってこの鎖に直接連結している少なくとも2個(グリセルアルデヒドの場合)ま
たは3個(他の還元糖の場合)のヒドロキシルを有する鎖またはそのアルコキシ
ル化誘導体(好ましくは、エトキシル化またはプロポキシル化誘導体)である。
Zは、好ましくは還元的アミノ化反応で還元糖から誘導され、更に好ましくはZ
はグリシチル残基である。好適な還元
糖としては、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトー
ス、マンノースおよびキシロース、並びにグリセルアルデヒドが挙げられる。原
料としては、前記の個々の糖の他に、高デキストローストウモロコシシロップ、
高フルクトーストウモロコシシロップおよび高マルトーストウモロコシシロップ
を用いることができる。これらのトウモロコシシロップは、Zの糖成分の混合物
を生成することができる。これは、他の好適な原料を除外しようとするものでは
ないことを理解すべきである。Zは、好ましくは
−CH2−(CHOH)n−CH2OH、−CH(CH2OH)−(CHOH)n-1
−CH2OH、−CH2−(CHOH)2(CHOR′)(CHOH)−CH2OH
からなる群から選択され、nは1〜5の整数であり、R′はHまたは環状単糖類
または多糖類、およびそれらのアルコキシル化誘導体である。最も好ましくは、
グリシチル類であって、nが4であるもの、特に−CH2−(CHOH)4−CH2
OHである。
式(I)において、R1は、例えばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N
−イソプロピル、N−ブチル、N−イソブチル、N−2−ヒドロキシエチルまた
はN−2−ヒドロキシプロピルであることができる。
R2−CO−N<は、例えばココアミド、ステアルアミド、オレアミド、ラウ
ルアミド、ミリストアミド、カ
プリックアミド、パルミトアミド、獣脂アミドなどであることができる。
Zは1−デオキシグリシチル、2−デオキシフルクチチル、1−デオキシマル
チチル、1−デオキシラクチチル、1−デオキシガラクチチル、1−デオキシマ
ンニチル、1−デオキシマルトトリオチチル、2,3−ジヒドロキシプロピル(
グリセルアルデヒドから)、などであることができる。
下記の反応体、触媒および溶媒を本発明において都合よく用いることができ、
これらは例示のためにのみ挙げるものであり、制限のためのものではない。
反応体 前記のように、様々な脂肪酸エステル反応体を本発明において用いる
ことができるが、脂肪酸メチルエステルが最も好ましい。モノ−、ジ−およびト
リ−エステル(すなわち、トリグリセリド)のような様々な他の脂肪酸エステル
を第一反応で用いることができる。メチルエステルが好都合であり、低ガードナ
ー色度のものが市販されており、エチルエステルなどは総て極めて好適である。
ポリヒドロキシアミン反応体としては、N−アルキルおよびN−ヒドロキシアル
キルポリヒドロキシアミンであって、CH3−、C2H5−、C3H7−、HOCH2
CH2−などのN−置換基を有するものが挙げられる。前記のように、これらの
物質は実質的にニッケル触媒を含まないものが好ましい。エステルの混合物
およびポリヒドロキシアミン反応体の混合物を用いることもできる。
触媒 第一反応に用いられる触媒は、アルコキシド(好ましい)、水酸化物(
エステルを添加の前にそれとポリヒドロキシアミンから水を除去するという条件
)、カーボネートなどの塩基性物質である。好ましいアルコキシド触媒としては
、アルカリ金属C1−C4アルコキシド、例えばナトリウムメトキシド、カリウム
エトキシドなどが挙げられる。この触媒は、反応混合物とは別個に製造すること
ができ、またはナトリウムのようなアルカリ金属を用いてin situで生成させる
ことができる。メタノール溶媒中でのナトリウム金属のようなin situで生成さ
せるには、触媒の生成が完結するまで他の反応体が存在しないようにすることが
好ましい。この触媒は、典型的にはエステル反応体の0.1〜10モル%、好ま
しくは0.5〜5モル%で、最も好ましくは5モル%で用いられる。
溶媒 第一反応に用いられる有機ヒドロキシ溶媒としては、メタノール、エタ
ノール、グリセロール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロピレングリコ
ールなどが挙げられる。メタノールが好ましいアルコール溶媒であり、1,2−
プロパンジオール(プロピレングリコール)は好ましいジオール溶媒である。溶
媒の混合物を用いることもできる。
一般的反応条件 前記のように、環化した副生成物、エステルアミドおよび着
色物質の形成をできるだけ少なくして、第一反応(アミド化)の生成物を製造す
るのが望ましい。約135℃以下、典型的には約40℃〜約100℃、好ましく
は60℃〜90℃の範囲の反応温度を用いてこの目的物を得るのであり、特にバ
ッチ法では、反応時間は典型的には約90分間程度または3時間まで及ぶ。最も
好ましくは、この反応は85℃で行なわれる。幾分高めの温度をこの方法の初期
工程で、特に連続法では、用いることができ、滞留時間を短くすることができる
。総ての反応体、触媒、溶媒などは、実質的に乾燥しているべきである。例えば
、脂肪酸エステルおよびN−メチルグルカミンは、水含量が約0.1%未満であ
るのが好ましい。反応体および溶媒の濃度範囲は、例えば(反応体に関して)「
70%濃度」と呼ぶことができる反応混合物を提供する。この70%濃度の混合
物は、所望なポリヒドロキシ脂肪酸アミド生成物が高収率で速やかに確実に得ら
れるという点で優れた結果が提供される。実際、反応は1時間いないに実質的に
完結することが示唆されている。70%濃度の反応混合物がコンシステンシーを
有することから、取扱が容易である。しかしながら、80%および90%の濃度
水準で、更に良好な結果を得ることができる。しかしながら、更に高濃度では、
反応系は幾分取扱が難しく、(粘稠であるため)更に効
率的な攪拌などが少なくとも反応の初期工程では必要である。しかしながら、反
応が一旦かなりの程度まで信仰すると、反応系の粘度は減少して、混合しやすく
なる。一つの態様では、反応混合物を数時間または数日間(固化することがある
まで)「熟成」することによって生成物の収率を数パーセント増加させて、出発
物質を最終的な痕跡量まで低温で反応させることができる。ポリヒドロキシアミン反応体の製造
触媒処理 RANEY NICKEL 4200(Grace Chemicals)約300mlを脱イオン水
で洗浄し(総容積1リットル、3回洗浄)、傾瀉する。総触媒固形物をGrace Ch
emicals社によって提供される容積−重量の式、すなわち[(触媒+水の総重量
)−(容積に対する水重量)]×7/6=ニッケル固形物によって決定すること
ができる。
触媒をNi固形物での量308.21gを、2ガロンの反応装置(Autoclave
Englneers製のDISPERSIMAX中空シャフト複数羽根を有する316ステンレススチ
ール邪魔板付きオートクレーブ)に水4リットルと共に充填する。反応装置を、
1400〜1600psigの水素で130℃まで50分間加熱する。混合物を
、1500psigの水素で室温まで冷却して、一晩放置する。次いで、水を、
内部浸漬チューブを用いて反応装置の容積の10%まで除去する。
反応 反応体は次の通りである。881.82mlの50%水性モノメチルア
ミン(Air Products, Inc.; Lot060-889-09);2727.3gの55%グルコ
ースシロップ(Cargill;71%グルコース;99デキストロース当量; Lot 99
M5D1)。
H2Oおよび前記の方法で製造したラネーニッケルを含む反応装置を室温まで
冷却し、氷冷したモノメチルアミンをH2ブランケットと共に周囲圧で反応装置
に充填する。反応装置を1000psig水素まで加圧し50℃まで数分間加熱
する。攪拌を継続して、H2が溶液に確実に吸収されるようにする。
グルコースを、反応装置と密接して連通している別個の溜めに保持する。この
溜めを水素で4000psigまで加圧する。次に、グルコース(水溶液)を、
H2圧下で時間をかけて反応装置に移す。(この移行は、糖溶液が溜めから主反
応装置に移動するので、糖溶液の容積の減少によって生じる圧変化によって観察
することができる。糖は様々な速度で移動させることができるが、約100ps
igの圧降下/分の移動速度が好都合であり、かつこの実験で用いる容積では約
20分かかる。)糖水溶液を反応装置に導入すると、発熱が起こり、50℃の内
部温度が約53℃に上昇する。
総てのグルコースを反応装置に移してしまったならば、温度を50℃に30分
間保持する。水素の吸収を、圧力
計で観察する。攪拌を、800〜1,100rpmまたはそれ以上で継続する。
反応装置の温度を60℃まで40分間増加した後、85℃に10分間増加し、
次いで100℃まで10分間増加する。次に、反応装置を室温まで冷却し、加圧
化で一晩保持する。水性反応媒質に溶解している反応生成物は、水素圧を有する
内部浸漬チューブを用いて都合よく回収される。粒状のニッケルは濾過によって
除去することができる。好ましくは、内部フィルターを用いて、ニッケルの溶解
を引き起こすことがある空気への暴露を防止する。固形のN−メチルグルカミン
を、水を蒸発させることによって反応生成物から回収する。
上記の手続きを糖としてフルクトースを用いて繰り返し、N−メチルフルクト
アミンを製造することができる。
上記の手続きを糖としてグリセルアルデヒドを用いて繰り返し、N−メチルグ
リセロールアミン(3−メチルアミノ−1,2−ブロパンジオール)を製造する
こともできる。ポリヒドロキシアミノのポリヒドロキシ脂肪酸アミノ界面活性剤反応生成物屁の 転換および出発脂肪酸の少量化
初期工程として、前記および後記の実験の項で詳細に開示されている方法で、
前記で製造した実質的に水を含まないN−メチルグルカミンを脂肪酸メチルエス
テルと反応させて、対応するN−メチルグルカミンの脂肪酸ア
ミドを製造する。この反応には、ココナッツ脂肪酸メチルエステル、ヤシ油脂肪
酸エステル、獣脂脂肪酸エステル、オレイルエステル、ポリ不飽和脂肪酸エステ
ルなどいずれも用いることができ、各種のN−アルキルポリオール、例えばN−
メチルフルクトアミン、N−メチルマルトアミンなどをN−メチルグルカミンの
代わりに用いることができる。
その後、初期脂肪酸の濃度を減少させる任意反応を、第一アルキルアミンまた
はアルカノールアミンを用いて行なうことができる。しかしながら、化学者であ
れば理解されるように、アルキルアミンはアルカノールアミンと比較して一般的
に好ましくない臭気を有するので、アルカノールアミンを用いるのが好ましい。
また、生成する脂肪酸アルカノールアミドは、初期の遊離脂肪酸と同様に、泡立
ちを消すよりは増す働きをするので、最終生成物にそのまま残ることができる。
従って、この中間段階は手洗用の食器洗浄液体、シャンプーおよび他の家庭用の
洗浄用洗剤などの高泡立ち組成物の処方者にとって有用である。
更に、第二アミドは初期の脂肪酸供給源を適度に除去する働きをするが、この
ようなアミン自身は好ましくない酸化生成物を形成することがある。従って、第
一アミン、特にエタノールアミン(「モノ−エタノールアミン」)のような第一
アルカノールアミンの方が、本発明の脂
肪酸還元反応に用いるのに遥かに好ましい。この任意段階を用いると、処方者は
、本発明の第二反応に用いられるアシル化反応体の量を場合によっては比例した
量で増加させて微量の未反応アミンを除去することもできることが判るであろう
。
本発明の任意の脂肪酸/アミン反応を速やかに行ない、所望なポリヒドロキシ
脂肪酸アミド界面活性剤の分解をできるだけ低く押さえるようにするのが望まし
いことも理解されるであろう。本質的には、この任意反応はアミド化反応であり
、親核反応を支持する溶媒を含むことによって効果的になりかつ促進されるもの
と思われる。メタノールはこのような溶媒であり、本発明の第一反応に用いられ
る好ましい溶媒の一つでもあるので、任意のアミド化反応の溶媒としても作用す
るだけで十分である。親核反応を支持する溶媒、特にメタノールを少なくとも約
6〜8重量%を任意アミド化反応で用いるのが好ましく、1,2−プロパンジオ
ールも同様に、1,2−プロパンジオールは単独で溶媒として作用することもで
きるが、メタノールが存在して場合ほどには効果的であるとは思われない。エタ
ノールおよびイソプロパノールのような他の低級アルコールを用いることもでき
るが、メタノールまたはメタノール/1,2−プロパンジオールの混合物と比較
して好ましい選択とはならない。このような場合には、ポリヒドロキシ脂肪酸ア
ミド界面活性剤が
ごく僅かであるが損失すること(総収率の約1%減少)を防止することはできな
いが、最終生成物中の脂肪酸の量を減少させることが望ましいならば、これは通
常は許容可能な妥協である。
任意のアミド化反応の反応温度は約85℃以下であるのが好ましく、典型的に
は65℃〜85℃の範囲にある。温度が高すぎるとアミド化の速度が増す点では
好ましいが、ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの環化を引き起こし始める点で好まし
くないことが判るであろう。約120℃までの温度では短時間は許容可能である
が、環化した副生成物の濃度が増加するという犠牲を払って初期脂肪酸含量を減
少させることは好ましくないことは勿論であろう。下記において、脂肪酸を減少
させるための任意アミド化段階を有する第一反応を更に説明する。
装置: 500mlの三つ口フラスコ、カイ型攪拌装置、乾燥管付き還流冷却
器、反応中に達する温度計、およびガス取り入れチューブ。フラスコを定温油浴
で加熱する。第一反応
装置を、窒素気流下で予備乾燥し、冷却し、気流を停止する。冷却器なしの風
袋重量を測定する。純粋な粉末状のN−メチルグルカミン(「NMG」)97.
5g(0.5モル)、95%ドデカン酸メチル107g(0.5モル)、および
プロピレングリコール(溶媒)
18.9gをフラスコに充填する。それぞれの反応体の水分含量は低く、すなわ
ち0.1%〜0.3%の範囲またはそれ以下であるのが好ましく、溶媒を分子篩
上で乾燥する。混合物を攪拌しながら68℃に加熱し、粘稠なペーストを得た後
、25%ナトリウムメトキシド5.4gをメタノールに溶解したものを加える。
時間を0とした後、反応混合物を85℃まで速やかに加熱し、攪拌を継続しなが
ら85℃に保持し、真空でなくかつ窒素気流なしで窒素下に保持する。5分以内
に、薄い乳状懸濁液が形成され、これは55分後には透明になり、均質で透明な
低粘度液体となる。この反応中に還流は観察されないが、メタノール発生量は、
NMGによる完全なアミド化では9.1%に達すると計算される。150分後に
は、反応の重量は初期の2g以内であり、少量の試料を採取する。脂肪酸を減少させるための任意反応
第一反応の直後に、乾燥したエタノールアミン7.6g(0.125モル)を
加える。次いで、攪拌および温度を保持したまま、真空/窒素気流を施す。21
0分の時点で、真空は11psi(4psi絶対)に達する。秤量を行なったと
ころ、触媒およびエステルから除去されるメタノール理論総量を反応重量が約1
.5〜2%長かしていることを示している。生成物を下記の分析値を有し、高泡
立ち洗剤組成物に用いるのに好適である。
第二反応−残留アミン、特にN−アルキルアミノポリオールのアシル化
第二アミン、例えば未反応のN−アルキルポリヒドロキシアミンが混入してい
る可能性はあるが、高品質のポリヒドロキシ脂肪酸アミドの全般的製造法を例示
して来たが、下記において、前記アミドをアシル化する本発明の方法であって、
酸化されて、酸化したアミノ着色物質、ヒドロキシルアミンなどを形成する可能
性がないようにする方法を例示する。第二反応申に形成されるアシル化
したアミノ物質はそれ自身無害でありかつ無色であるので、完成したポリヒドロ
キシ脂肪酸アミド界面活性剤中に残ることができ、更に精製する必要はない。
第一反応の生成物中に残っている未反応アミン、特にN−アルキルアミノポリ
オールをアシル化する働きを有する第二反応は、第一反応混合物の溶融体で、ま
たは好ましくはこの溶融体を水に溶解させることにより得られる水溶液中で行な
うことができる。水中で反応を行なうと、エステル化が抑制されるので、好まし
い。(少量のアルコール、グリコールなど、第一反応からの溶媒を含むことがで
きることは当然である。)
溶融体中での第二反応のため、酸無水物を溶融体に約85℃で加えることがで
きる。(温度は、添加速度によって約100℃まで上昇することがある。)生成
物を水に溶解させ、水酸化ナトリウム溶液を用いて中和し、更に精製工程を行な
うことなく洗剤組成物の処方に用いることができる。
水性溶媒での第二反応には、溶融体を最初に水に溶解させるが、これは典型的
にはpHが約12の初期溶液を生じる。無水物を少しずつ加えて、初期のpH1
2からpH約7とする。pH7を保持するために、塩基を必要に応じて加える。
この反応中の温度は典型的には20℃〜50℃であり、無水物の添加速度によっ
て変化する。このようにして製造されたポリヒドロキシ脂肪酸アミド
界面活性剤は、更に精製段階を行なうことなく洗剤組成物の処方に用いるのに好
適である。実施例I
第一反応は、上記の一般的手続きに従って85℃で3時間行ない、後半を真空
として、試料Aを生成させる。
試料Aは直ちに水に投入して、42℃でpH12.16の溶液を得る。これに
より第一反応を停止し、第二反応で用いる水溶液を得る。
第二反応では、無水酢酸と水酸化ナトリウム都を少し
ずつ攪拌しながら加えて、pHを約7として保持する。5分間攪拌すると、反応
混合物は粘稠なペーストとなるので、更に100ccの水と25ccのエタノー
ルを加える。生成する混合物を40℃に加温して、透明な希薄溶液、試料B(ア
セチル化後30分間経過)を得る。
相対的GC分析
前記の手続きを、無水酢酸を10モル%の濃度で用いて繰り返すと、実質的に
同等な結果が得られる。
熟練した化学者であれば、本発明の反応の速度および完全さには驚くべきもの
があり、予想し得ないものであることが理解されるであろう。N−メチルグルカ
ミンのようなN−アルキルアミノポリオールのpKaは、約9.8である。反応
は塩基性範囲で始まるが、速やかにpH7に近づく。pH7でも、N−メチルグ
ルカミンは、水との同時反応によって単に酸無水物を「使い切る」よりは、アシ
ル化されている。実施例II
第一反応は、85℃で5時間行ない、後半を真空として大半の溶媒を除去する
。これにより、試料Aを得る。
無水酢酸をポリヒドロキシ脂肪酸アミドのアミド化生成物(流動性溶融体)に
攪拌しながら加え、100℃まで発熱させ、更に30分間85℃に保持する。こ
れにより、試料Bを得る。
反応混合物を水に投入してpH4.9の溶液を得る。水酸化ナトリウムと塩酸
を攪拌しながら加えて、pHを
7.3として、保持する。これにより、試料Cを得る。
試料Cの一部を瓶に入れて、室温で週末にかけて放置する。これにより、試料
Dを得る。
相対的GC分析
実施例III
実施例2の反応を、無水酢酸の代わりに無水マレイン酸および無水フタル酸を
それぞれ10モルパーセントの濃度で用いて行なう。
下記のものは、液体洗剤組成物での本発明により製造したポリヒドロキシ脂肪
酸アミド界面活性剤の使用を例示しようとするものであり、その使用を制限使用
とするものではない。固形の洗剤組成物は、他の点では通常の洗剤成分を単に乾
式混合することによって製造することができる。水溶性のCa++ またはMg++
塩、例えばMgSO4、MgCl2などを用いて、これらのカチオンを組成物に
導入することができる。実施例IV
透明で無色の軽質液体洗剤組成物であって、食器洗いおよび他の硬質表面の洗
浄操作に特に適しているものは、次の通りである。実施例A−Dでは、界面活性
剤は各種のアルキルエトキシ硫酸塩界面活性剤であって、標準的な用語を用いれ
ば、その平均エトキシル化度を示すように省略されたものを含んでなり、例えば
C12〜13EO(0.8)硫酸塩は平均エトキシル化度が0.8である硫酸化
した混合C12〜13アルコール画分を表している。これらのアニオン性エトキシ硫
酸塩は、Na+ またはNH4 +塩の形態で好ましく用いられる。C12〜13アミン
オキシドは、混合したC12〜13(平均)ジメチルアミンオキシドである。C12〜14
APベタインは、C12/14H25/29CONH(CH2)3N+(CH3)2−CH2C
O2Hである。C12〜14APスルタインは、C12/14H25/29CONH(CH2
)3N+−(CH3)2−CH2CH(OH)CH2SO3Hである。C12〜14DMベ
タインは、C12/14H25/29N+−(CH3)2CH2CO2Hである。C9〜11EO(
8)で表されるエトキシル化したノニオン性界面活性剤は、エチレンオキシドが
平均8モルでエトキシル化したC9〜11アルコールに関する。Ca++ およびM
g++ カチオンは、CaCl2およびMgCl2のような組成物に都合よく導入さ
れる。組成物の残りの部分は、グルカミ
ド界面活性剤(1〜5%)に含まれる水およびシトレート/プロピレングリコー
ルと、1〜3%のクメンスルホン酸塩またはキシレンスルホン酸塩ヒドロトロー
プ剤を含んでいる。pHは、典型的には6.8〜7.4(NH4 +塩)または7〜
8.2(Na+塩)である。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA,
CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,L
V,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO,RU
,SD,SK,UA,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤を含んでなる主反応生成物の製 造法であって、この主反応生成物が未反応のN−アルキルアミノポリオールを好 ましくない量で含み、前記方法がN−アルキルアミノポリオールと脂肪酸エステ ルとの第一反応からなり、前記主反応生成物に酸無水物を加え、この反応生成物 に第二反応を施すことによって全生成物に含まれる未反応のN−アルキルアミノ ポリオールの総濃度を実質的に除去することからなる追加工程によって特徴づけ られる方法。 2. 酸無水物が低分子量酸無水物である、請求の範囲第1項に記載の方法。 3. 酸無水物が、無水酢酸、無水マレイン酸および無水コハク酸からなる群 から選択される一員である、請求の範囲第2項に記載の方法。 4. 酸無水物が無水酢酸である、請求の範囲第3項に記載の方法。 5. 第一反応を100℃以下の温度で行なう、請求の範囲第1項に記載の方 法。 6. 第二反応を10℃〜85℃の温度で行なう、請求の範囲第5項に記載の 方法。 7. 第二反応を実質的に溶媒の非存在下で行なう、請求の範囲第1項に記載 の方法。 8. 第二反応を水性溶媒中で行なう、請求の範囲第1項に記載の方法。 9. 最終的な総合的生成物における初期の脂肪酸の量を減少させる中間のア ミド化工程を追加的に含む、請求の範囲第1項に記載の方法。 10. 透明で無色の洗剤組成物であって、無色成分と、請求の範囲第1項に 記載の方法によって製造されかつN−アルキルアミノポリオールを実質的に含ま ないポリヒドロキシ脂肪酸アミドとを含んでなる組成物。
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