JPH0850366A - 記録用紙 - Google Patents

記録用紙

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JPH0850366A
JPH0850366A JP6204510A JP20451094A JPH0850366A JP H0850366 A JPH0850366 A JP H0850366A JP 6204510 A JP6204510 A JP 6204510A JP 20451094 A JP20451094 A JP 20451094A JP H0850366 A JPH0850366 A JP H0850366A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 パルプ繊維、填料および内添サイズ剤を含ん
でなる中性紙に、アクリロニトリル−アクリル酸エステ
ル系共重合体のエマルションを主成分とする表面サイズ
剤を塗工してなる記録用紙。 【効果】 電子写真用転写紙及びインクジェット用の記
録用紙のいずれにも使用できる記録用紙を提供すること
ができる。特に、従来知られている記録用紙に比べて、
印字濃度が高く、フェザリングが良好であり、解像力に
優れたインクジェット特性を有する記録用紙を提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録用紙に関する。詳し
くは、電子写真用転写紙およびインクジェット用の記録
用紙のいずれにも使用できる記録用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真複写機の普及にともな
い、一般の事務用紙、印刷用紙に用いる記録用紙として
は、電子写真用転写紙が多く使用されている。従来、か
かる電子写真用転写紙は酸性紙が主流を占めてたが、保
存性、画像適性等の点から、更には用紙製造上の省エネ
ルギー、生産性向上等の点を考慮して、填料として炭酸
カルシウムを用い、アルキルケテンダイマー等のいわゆ
る中性サイズ剤を内添した中性紙が用いられている。ま
た、電子写真複写機の他に、記録時の騒音の発生が少な
く、高解像の画像が高速で得られるという利点を有して
いることから、水性インクを用いるインクジェット記録
方式も採用されている。かかるインクジェット用の記録
用紙には、水性インクの吸収性、乾燥性を改良するた
め、酸性紙をベースとした無サイズ紙や、シリカのよう
な吸収性被覆層を設けた記録用紙が用いられている。
【0003】しかし、電子写真用転写紙とインクジェッ
ト用の記録用紙は、それぞれの用途に適したものが開発
されてきたため、電子写真用転写紙とインクジェット用
の記録用紙を相互に転用することはできなかった。すな
わち、インクジェット用の記録用紙を電子写真用転写紙
に用いると、シリカを主成分とする塗工層を表面に持つ
ため、感光ドラムを傷つけるだけでなく、トナーの定着
性や複写機での走光性等の電子写真用適性は殆どなかっ
た。一方、電子写真用転写紙をインクジェット用の記録
用紙に用いるとインクの吸収性が悪く、印字後インクが
紙表面に長時間残り、手で触れたり記録紙がこすれたり
した場合に印字画像の乱れや記録紙の汚れ等が起こりや
すく、またフェザリングと呼ばれるヒゲ状のニジミが発
生するという問題があった。
【0004】また、電子写真用転写紙に用いられる中性
紙は、中性サイズ剤としてアルケニル無水コハク酸やア
ルキルケテンダイマーを用いた場合には抄紙時に汚れが
発生する;またアルキルケテンダイマーを用いた場合に
は成紙の摩擦係数が低く滑りやすい;また疎水化変性ロ
ジンエマルションを用いた場合には白水系で泡立つ;等
の理由から内添する中性サイズ剤を多量に用いるとマシ
ントラブル等の問題がある。そのため、内添サイズ剤を
少量にして、表面サイズ剤としてアニオン性スチレン−
アクリル系共重合体の水溶液やアニオン性スチレン−ア
クリロニトリル系共重合体の水溶液を塗工してサイズ効
果を向上した電子写真用転写紙も提案されている。かか
る中性紙を表面サイズした記録用紙は電子写真用適性に
優れる他、水性インクの紙層内部への浸透をある程度抑
え印字濃度を高くすることができるといったインクジェ
ット適性も有する。すなわち、従来知られている表面サ
イズ剤がサイズプレス等で塗工された場合には、紙中に
浸透しZ軸方向のサイズ性(ステキヒトサイズ度)は向
上しインクの浸透を抑え印字濃度は高くなる。しかしな
がら、従来知られている表面サイズ剤はいずれも水溶液
であるため、表面の横方向のサイズ性が弱く、インクジ
ェット適性のフェザリングを十分に満足していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電子写真用
転写紙およびインクジェット用の記録用紙のいずれにも
使用できる記録用紙を提供することを目的とする。特に
インクジェット用の記録用紙として印字濃度が高く、フ
ェザリングが良好であり、解像力に優れた特性を有する
記録用紙を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
従来技術の課題を解決するべく、中性紙に塗工する表面
サイズ剤について鋭意研究を重ねた結果、アクリロニト
リル−アクリル酸エステル系共重合体をエマルションの
形態で用いることにより、前記課題を悉く解決できるこ
とを見出した。本発明はかかる新たな知見に基づいて完
成されたものである。
【0007】即ち本発明は、パルプ繊維、填料および内
添サイズ剤を含んでなる中性紙に、アクリロニトリル−
アクリル酸エステル系共重合体のエマルションを主成分
とする表面サイズ剤を塗工してなる記録用紙に係る。
【0008】本発明で用いる表面サイズ剤は、前記のよ
うにアクリロニトリル−アクリル酸エステル系共重合体
のエマルションである。かかる本発明の共重合体のエマ
ルションは、具体的には、(1)(メタ)アクリロニト
リル20〜80重量%、(2)(メタ)アクリル酸アル
キルエステル20〜70重量%、および必要により
(3)前記(1)および(2)と共重合しうるエチレン
性不飽和単量体0〜40重量%を、乳化剤の存在下で乳
化重合して得られる。
【0009】(1)(メタ)アクリロニトリルとは、ア
クリロニトリル及び/またはメタクリロニトリルをい
う。かかる(メタ)アクリロニトリルの使用量は得られ
る共重合体の20〜80重量%、好ましくは30〜70
重量%である。(メタ)アクリロニトリルの使用量が前
記範囲を外れる場合には、Z軸方向のサイズ性(ステキ
ヒトサイズ度)が低下しインクの吸収性が高くなり印字
濃度が低下する傾向があるため好ましくない。
【0010】(2)(メタ)アクリル酸エステルとは、
アクリル酸エステル及び/またはメタクリル酸エステル
をいい、これらは1種または2種以上を使用できる。
(メタ)アクリル酸エステルのエステル置換基として
は、炭素数が1〜18の直鎖または分岐鎖のアルキル基
を例示でき、たとえばメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
t−ブチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、シク
ロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、パル
ミチル基、ステアリル基等があげられる。その他のエス
テル置換基としては、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒ
ドロキシプロピル基等のヒドロキシアルキル基、N,N
−ジメチルアミノエチル基、N,N−ジエチルアミノエ
チル基等のアミノアルキル基、さらにはベンジル基、ア
リル基等があげられる。これらエステル置換基の中で
も、得られる共重合体の造膜温度が低くなると塗工中に
粘着物が発生すること等を考慮すれば、炭素数が1〜1
2のアルキル基が好ましい。かかる(メタ)アクリル酸
エステルの使用量は得られる共重合体の20〜70重量
%、好ましくは30〜60重量%である。(メタ)アク
リル酸エステルの使用量が前記範囲を外れる場合には、
Z軸方向のサイズ性(ステキヒトサイズ度)が低下しイ
ンクの吸収性が高くなり印字濃度が低下する傾向がある
ため好ましくない。
【0011】本発明では、必要により(3)前記(1)
および(2)と共重合しうるエチレン性不飽和単量体
を、得られる共重合体が本発明の目的を逸脱せず、しか
もその効果を保持しうる限度において使用することがで
きる。必要により使用できる(3)エチレン性不飽和単
量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン等のスチレン類;(メタ)アクリルアミド;酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、
炭素数6〜22のα−オレフィン、炭素数1〜22のア
ルキルビニルエーテル、ビニルピロリドン等のノニオン
性不飽和単量体や、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸(またはその半エステル)、イタコン酸、ビニルス
ルホン酸、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸また
はそのアルカリ塩等のアニオン性不飽和単量体等をあげ
ることができる。その使用量は得られる共重合体の0〜
40重量%、好ましくは0〜20重量%である。たとえ
ば、アクリルアミドやアクリル酸等の水溶性単量体の使
用量が40重量%を越える場合には得られたエマルショ
ンの粘度が高くなり作業性が低下し、スチレン類の疎水
性単量体の使用量が40重量%を越える場合には重合時
に凝集物の発生が増えるために乳化剤を多量に必要とな
り塗工液での泡立ちが問題となり、またオレフィンの使
用量が40重量%を越える場合にはトナーの定着性が低
下する。
【0012】本発明の共重合体のエマルションの製造に
用いる乳化剤としては、各種のノニオン性界面活性剤、
アニオン性界面活性剤や、各種の変性澱粉、分解澱粉を
使用できる。
【0013】ノニオン性界面活性剤としては、例えばポ
リエチレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
等があげられる。アニオン性界面活性剤としては、例え
ばアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル
スルフォン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
スルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルリン酸塩エステル等があげられる。また、変性澱粉と
しては、小麦、米、タピオカ、馬鈴薯またはとうもろこ
し等の澱粉をヒドロキシエチル化、ヒドロキシプロピル
化または4級化されたアミノアルキル基により化学的に
変性された澱粉があげられる。また分解澱粉としては、
酸化的、熱的、酸性加水分解または酵素分解を受けた澱
粉があげられる。
【0014】乳化剤としてノニオン性界面活性剤および
/またはアニオン性界面活性剤を使用する場合には、
(1)〜(3)の単量体の合計量に対して0.1〜20
重量%、好ましくは0.5〜10重量%を使用するのが
よい。0.1重量%に満たない場合には乳化重合中に凝
集物の発生があり、20重量%を越える場合には塗工液
にしたときに泡立ちの問題があり、いずれの場合も好ま
しくない。また、乳化剤として変性澱粉および/または
分解澱粉を使用する場合には、(1)〜(3)の単量体
の合計量に対して、10〜200重量%、好ましくは2
0〜150重量%を使用するのがよい。10重量%に満
たない場合には乳化重合中に凝集物の発生があり、20
0重量%を越える場合にはサイズ性の低下があり、いず
れの場合も好ましくない。
【0015】本発明の共重合体のエマルションの製造は
公知の乳化重合方法により行えばよい。たとえば、所定
の反応容器に前記単量体、乳化剤および水、並びにラジ
カル重合開始剤を加え、撹拌下、加温する方法によれば
よい。なお、前記単量体等の滴下方法は一括仕込み、分
割滴下のいずれでもよく、乳化剤および水の存在下に単
量体とラジカル重合開始剤を滴下してもよい。反応系内
における前記単量体混合物濃度は、通常5〜50重量%
程度であり、温度40〜110℃程度、好ましくは50
〜100℃であり、1〜10時間程度反応させればよ
い。
【0016】前記ラジカル重合開始剤としては、過硫酸
カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水
素、水性のアゾ系開始剤等の水溶性のラジカル重合開始
剤、または前記過硫酸塩等と亜硫酸水素ナトリウム、チ
オ硫酸ナトリウム等の還元剤とを組み合わせた形のレド
ックス系重合開始剤等があげられる。前記開始剤の使用
量は前記単量体混合物の合計量に対して0.05〜5重
量%程度、好ましくは0.1〜3重量%とするのがよ
い。その他に、ドデシルメルカプタン、2−メルカプト
ベンゾチアゾール、ブロムトリクロルメタン等の分子量
調節剤を使用して共重合体の分子量を調整することもで
きる。
【0017】得られた共重合体の分子量は通常1000
〜1000000程度、好ましくは2000〜5000
00である。分子量が1000未満の場合には十分なサ
イズ効果が得られず、また1000000を越える場合
にはエマルションの粘度が大きくなり作業性が劣る傾向
がある。また、得られた共重合体のエマルションの粘度
は、通常、濃度20%では25℃において、100cp
s以下であるのがよい。
【0018】本発明の記録用紙は、中性紙に前記共重合
体のエマルションを表面サイズ剤として塗工したもので
ある。中性紙としてはパルプ繊維、内添サイズ剤、填料
を含有する公知のものを用いることができる。
【0019】パルプ繊維としては、NBKP、LBK
P、LBSP、GP、TMPなどの他に、DIPを使用
することもできる。
【0020】填料としては、炭酸カルシウム、カルク、
カオリン、二酸化チタン、クレー等の無機填料および有
機填料を使用できる。これらのなかでも電子写真用転写
紙として使用する場合のドラム汚れの防止や、インクジ
ェット用の記録用紙として使用する場合のドットの広が
りやフェザリングの発生を防止する点を考慮すれば、炭
酸カルシウム、カオリンが好ましい。なお、炭酸カルシ
ウムは重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウムなど
の各種公知のものを使用できる。
【0021】内添サイズ剤としては、一般に中性サイズ
剤といわれる各種のサイズ剤を特に限定なく使用でき
る。中性サイズ剤としては、たとえば、アルケニル無水
コハク酸、アルキルケテンダイマー、疎水化変性ロジン
があげられる。これらは、通常、水性エマルションの形
態で用いられる。なお、疎水化変性ロジンとは、ロジン
類、多価アルコール、および必要によりα,βー不飽和
カルボン酸誘導体から形成されるα,βー不飽和カルボ
ン酸変性ロジンエステルを主成分とするロジン物質い
う。
【0022】中性紙は、パルプ繊維に填料および内添サ
イズ剤を添加し、さらに抄紙pHが6〜9、好ましくは
6.5〜8.5になるように硫酸アルミ等のアルミ化合
物を用いて調整して抄造される。具体的には、サイズ剤
はパルプに対して通常0.01〜2.0重量%程度、ま
た填料はパルプに対して通常2〜20重量%程度となる
よう内部添加され抄造される。その他、染料、サイズ定
着剤、歩留向上剤、各種の紙力増強剤等の、通常抄造に
用いることのできる各種の添加剤を使用することもでき
る。
【0023】かかる中性紙への表面サイズ剤である前記
共重合体のエマルションの塗工は、サイズプレス、ゲー
トロールコーター等のオンマシン塗工処理装置を適宜に
選択して使用できる。また、塗工液は、澱粉、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリルアミド等の表面紙質向上剤
に前記共重合体のエマルションを添加し調製して表面塗
工に適当な濃度にすればよい。一般的には塗工液の濃度
は、塗工処理装置及び表面紙質向上剤の種類にもよる
が、0.5〜25重量%程度であるのがよい。なお、塗
工液中の前記共重合体のエマルションの濃度は、0.0
1〜2重量%程度である。また中性紙への塗工量は原紙
のサイズ度にもよるが、前記共重合体のエマルションの
固形分が乾燥繊維に対して通常、0.002〜1重量%
(紙の面積当たり両面で0.002〜0.5g/m2
程度となるようにする。
【0024】さらに、表面サイズ剤である前記共重合体
のエマルションには、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
第4級アンモニウム塩等の強塩基の塩等の導電剤、消泡
剤、ラテックス、染料等を組合わせて使用することもで
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、電子写真用転写紙及び
インクジェット用の記録用紙のいずれにも使用できる記
録用紙を提供することができる。特に、従来知られてい
る記録用紙に比べて、印字濃度が高く、フェザリングが
良好であり、解像力に優れたインクジェット特性を有す
る記録用紙を提供できる。
【0026】
【実施例】以下に参考例、実施例及び比較例をあげて本
発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例
に限定されるものではない。なお、各例中、部及び%は
重量基準である。
【0027】参考例1 撹拌器、滴下ロートおよび還流冷却管を備えつけた反応
容器に、水150部を加え、撹拌しながら加温し温度を
80℃まで上昇させた。これに、アクリロニトリル65
部、メタクリル酸メチル35部、ドデシルベンゼンスル
フォン酸ナトリウム5部および水95部を混合・撹拌し
た単量体乳化液と、2,2’−アゾビス(2−メチルプ
ロピオンアミジン)ジヒドロクロリド1部を水50部に
溶解したラジカル重合開始剤水溶液をそれぞれ滴下ロー
トから2時間で全量滴下した後に2時間熟成させて反応
を完結させた。その後、共重合体のエマルションの濃度
が20%になるように水で希釈し、25℃の粘度が5c
psのエマルション型表面サイズ剤(A)を得た。
【0028】参考例2 参考例1において、単量体の組成を、メタクリロニトリ
ル50部、アクリル酸ブチル40部およびメタクリル酸
10部に代えた以外は参考例1と同様に反応を行い、共
重合体のエマルションの濃度20%、25℃の粘度が7
cpsのエマルション型表面サイズ剤(B)を得た。
【0029】参考例3 参考例1において、単量体の組成を、アクリロニトリル
45部、アクリル酸2エチルヘキシル50部およびアク
リルアミド5部に代えた以外は参考例1と同様に反応を
行い、共重合体のエマルションの濃度20%、25℃の
粘度が75cpsのエマルション型表面サイズ剤(C)
を得た。
【0030】参考例4 参考例1において、乳化剤のドデシルベンゼンスルフォ
ン酸ナトリウム5部をデキストリン(分解澱粉)60部
に代え、水95部を水300部に代えた以外は参考例1
と同様に反応を行い、共重合体のエマルションの濃度2
0%、25℃の粘度が15cpsのエマルション型表面
サイズ剤(D)を得た。
【0031】参考例5 参考例2において、乳化剤のドデシルベンゼンスルフォ
ン酸ナトリウム5部をアミコールNo6(酵素変性澱
粉、日澱化学株式会社製)30部に代え、水95部を水
200部に代えた以外は参考例1と同様に反応を行い、
共重合体のエマルションの濃度20%、25℃の粘度が
8cpsのエマルション型表面サイズ剤(E)を得た。
【0032】参考例6 参考例1と同様の反応容器に、水100部およびイソプ
ロピルアルコール75部を仕込み、撹拌しながら加温し
温度を85℃まで上昇させた。これに、メタクリル酸5
5部、アクリル酸イソプロピル15部およびスチレン3
0部を混合した単量体混合液と、過硫酸カリウム5部を
水120部に溶解したラジカル重合開始剤水溶液をそれ
ぞれ滴下ロートから3時間で全量滴下した後に反応を完
結させた。その後、イソプロピルアルコールを留去し、
冷却後28%アンモニア水溶液27部を加え、さらに共
重合体の濃度が20%になるように水で希釈し、25℃
の粘度が1200cpsの水溶液型表面サイズ剤(F)
を得た。
【0033】参考例7 参考例1と同様の反応容器に、アクリロニトリル25
部、メタクリル酸30部およびアクリル酸ブチル45部
を加え、撹拌しながら加温し温度を45℃まで上昇させ
た。これに過硫酸アンモニウム0.5部を水9.5部に
溶解したラジカル重合開始剤水溶液を添加した。発熱に
より温度が80℃まで上昇し、その後80℃で3時間熟
成させて反応を完結させた。冷却後、モノエタノールア
ミン10部を加え、さらに共重合体の濃度が20%にな
るように水で希釈し、25℃の粘度が3000cpsの
水溶液型表面サイズ剤(G)を得た。
【0034】参考例8 参考例6において、単量体の組成を、アクリロニトリル
30部、スチレン25部およびメタクリル酸45部に代
えた以外は参考例6と同様に反応を行い、共重合体の濃
度20%、25℃の粘度が1800cpsの水溶液型表
面サイズ剤(H)を得た。
【0035】実施例1 (1)中性紙の製造 下記配合のスラリーを用いて、坪量65g/m2 の中性
紙を抄造した。
【0036】スラリーはL−BKP(ろ水度 360m
lCSF)65部、B−BLP(ろ水度 400mlC
SF)35部、炭酸カルシウム(奥多摩工業株式会社製
タマパール121)10部、アルキルケテンダイマー
系サイズ剤(荒川化学工業株式会社製 サイズパインK
903)0.5部、硫酸アルミニウム1部、カチオン澱
粉(王子ナショナル株式会社製 Cato F)1部お
よび歩留り向上剤(アライドコロイド社製 パーコール
47)0.03部を配合して調製した。
【0037】(2)記録用紙の製造 撹拌器、還流冷却管付きの反応器に、酸化澱粉(王子コ
ーンスターチ株式会社製 王子エースA)10部および
水90部を加え、撹拌しながら加温し温度を95℃まで
上昇させた。95℃で30分間糊化を行い濃度10%の
澱粉水溶液を得た。前記(1)で作成した中性紙に下記
の塗工液を、表1に示す塗工量でサイズプレスし記録用
紙を得た。
【0038】なお、サイズプレス塗工液は10%澱粉糊
液30部、エマルション型表面サイズ剤(A)1.5
部、塩化ナトリウム0.1部および水68.4部を配合
して調製した。
【0039】実施例2〜5、比較例1〜2 実施例1において、表1に示すように表面サイズ剤の種
類とその塗工量を代えた他は実施例1と同様にして記録
用紙を得た。
【0040】(試験例)実施例および比較例で得られた
記録用紙をA4版にカットし、20℃、65%RHの条
件で24時間調湿した後、以下の試験に供した。評価結
果を表1に示す。
【0041】(1)ステキヒトサイズ度 JIS P−8122による。
【0042】(2)インクジェット適性 キャノン製インクジェットプリンタ(BJ−10v)を
用いて行った。 1.ベタ濃度:A4版の紙の上下2箇所、左右3箇所に
印字したベタ印刷部をサクラデジタル濃度計(小西六社
製、PDA−65)にて12点の測定を行い、この平均
値をベタ濃度とした。インクジェット用の記録用紙とし
ては、1.25以上の光学濃度が必要である。 2.フェザリング:A4版の紙に横罫線のパターンを印
字し、ニジミ度合をペン書きサイズ試験(J.Tapp
i No.12)に準じて0から6の7段階で評価し
た。インクジェット用の記録用紙としては5以上が必要
である。
【0043】(3)電子写真適性 上記と同様のA4版にカットした記録用紙を用い、キャ
ノン社製の電子写真複写機(NP6150)を用いて行
った。 1.トナー定着性:上記複写機にて複写した光学濃度が
約1.4の画像部に、18mm幅のセロハンテープを3
00g/cmの線圧で貼り付け、1cm/秒の速度で剥
離した際の、剥離前の画像濃度に対する剥離後の画像濃
度の比(剥離後の画像濃度/剥離前の画像濃度)で評価
した。画像濃度の測定にはサクラデジタル濃度計(小西
六株式会社製、PDA−65)を使用した。電子写真用
転写紙としては、前記比が0.8以上必要である。 2.カール:記録用紙をCD方向に通紙して片面複写し
た後、カール面を上にして平らな台の上に置き四隅の中
で最も台の面より高い値を測定し、10枚の平均値で評
価した。電子写真用転写紙としては、3mm以下が好ま
しい。
【0044】
【表1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプ繊維、填料および内添サイズ剤を
    含んでなる中性紙に、アクリロニトリル−アクリル酸エ
    ステル系共重合体のエマルションを主成分とする表面サ
    イズ剤を塗工してなる記録用紙。
  2. 【請求項2】 アクリロニトリル−アクリル酸エステル
    系共重合体のエマルションが、(1)(メタ)アクリロ
    ニトリル20〜80重量%、(2)(メタ)アクリル酸
    エステル20〜70重量%、および必要により(3)前
    記(1)および(2)と共重合しうるエチレン性不飽和
    単量体0〜40重量%を、乳化剤の存在下で乳化重合し
    て得られたエマルションである請求項1記載の記録用
    紙。
  3. 【請求項3】 乳化剤として、ノニオン性界面活性剤お
    よび/またはアニオン性界面活性剤を、(1)〜(3)
    の単量体の合計量に対して、0.1〜20重量%使用し
    てなる請求項2記載の記録用紙。
  4. 【請求項4】 乳化剤として、変性澱粉および/または
    分解澱粉を、(1)〜(3)の単量体の合計量に対し
    て、10〜200重量%使用してなる請求項2記載の記
    録用紙。
  5. 【請求項5】 填料が炭酸カルシウムおよび/またはカ
    オリンである請求項1記載の記録用紙。
  6. 【請求項6】 内添サイズ剤が、アルケニル無水コハク
    酸、アルキルケテンダイマーおよび疎水化変性ロジンか
    ら選ばれた少なくとも1種である請求項1記載の記録用
    紙。
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