JPH08506882A - アンダカット部を備えた、盲孔状の穿孔に用いられる固定装置 - Google Patents
アンダカット部を備えた、盲孔状の穿孔に用いられる固定装置Info
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- JPH08506882A JPH08506882A JP6518534A JP51853494A JPH08506882A JP H08506882 A JPH08506882 A JP H08506882A JP 6518534 A JP6518534 A JP 6518534A JP 51853494 A JP51853494 A JP 51853494A JP H08506882 A JPH08506882 A JP H08506882A
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、アンダカット部を備えた、盲孔状の穿孔に用いられる固定装置であって、前記穿孔に穿孔底部側に長手方向スリットを備えた拡張栓が配置されており、該拡張栓の内端部が、前記穿孔のアンダカット部の形状に対応する拡開舌片を備えており、前記拡張栓がピンを導入するための同軸的な孔を有しており、該ピンが前記拡開舌片を実際にその全長にわたって支持している形式のものに関する。特に穿孔担体として薄いプレートが使用される場合でも、信頼性の良いかつ比較的容易に検査可能な固定手段が提供され、しかもこの固定手段が比較的簡単に組み付けられ得るように固定装置を改良する目的で、本発明による固定装置は、ピンが、外周面にねじ山を有しない打込みピンとして形成されており、該ピンの外端部が、拡張栓の外端部と軸方向でほぼ同一平面に位置するように配置されるように構成される。
Description
【発明の詳細な説明】
アンダカット部を備えた、盲孔状の穿孔
に用いられる固定装置
本発明は、破断力に敏感な穿孔担体、たとえば薄いセラミックプレートに設け
られた、アンダカット部を備えた、盲孔状の穿孔に用いられる固定装置であって
、前記穿孔担体に設けられた穿孔に、穿孔底部側で長手方向スリットを備えた拡
張栓が配置されており、該拡張栓の内端部が、穿孔のアンダカット部の形状に対
応する拡開舌片を備えており、前記拡張栓が、ピンを導入するための同軸的な孔
を有しており、該ピンが、前記拡開舌片をその全長にわたって支持している形式
のものに関する。
このような形式の固定装置は欧州特許出願公開第0336183号明細書に基
づき公知である。この公知の固定装置はねじ山付構成部分を固定するために使用
される。したがって、拡張栓もしくは拡張栓に設けられた孔は雌ねじ山を有して
おり、この雌ねじ山に前記ねじ山付構成部分がねじ込まれる。このときに、差し
込まれた拡張栓において拡張栓材料の弾性率に基づき、拡開舌片の自動的な拡開
が行なわれない限り、拡張栓の、穿孔への差込みのために押し合わされた拡開舌
片は拡開される。ねじ山付構成部分のねじ込み時に、こ
のねじ山付構成部分は拡開の間、拡張栓との力相互作用を発揮する。ねじ山付構
成部分の前縁部は拡張栓の拡開されていない範囲を押圧する。その結果、ねじ山
付構成部分と拡張栓との間で既に行なわれた螺合が損なわれ、拡開舌片の拡開が
行なわれないか、または不完全にしか行なわれなくなるおそれが生じる。このこ
とは、特に拡張栓が十分な深さにまで差し込まれなかった場合や、または穿孔の
何らかの製造誤差が作用している場合、つまり穿孔の深さが半径方向および/ま
たは軸方向で不十分である場合に言える。このような場合では、公知のねじ山付
構成部分が十分な深さにまでねじ込まれないことを排除することができない。こ
のような欠陥は容易に気付かれない。なぜならば、ねじ山付構成部分に組付け対
象物、たとえば保持プレートを固定するために、ねじ山付構成部分は規定通り穿
孔から突出しているからである。組付け対象物である保持プレートは、ねじ山付
ナットを介して穿孔担体と緊定される。この場合に、穿孔担体と組付け対象物と
の間には、十分に強固ではない結合、ひいては十分に支持性を有しない結合が生
ぜしめられる。さらに、穿孔担体の損傷も生じるおそれがある。すなわち、ねじ
山付構成部分が過度に乱暴に拡張栓にねじ込まれて、この拡張栓が穿孔担体を破
断してしまう場合もある。なぜならば、穿孔担体が相応して敏感であるからであ
る。このような敏感性は特に、固定装置の使用される
穿孔担体が薄いプレートである場合に与えられている。すなわち、穿孔担体はた
とえばセラミックプレートであり、このセラミックプレートは公知の固定装置の
不適切な使用によって破断してしまうおそれがある。
冒頭で述べた形式の固定装置はドイツ連邦共和国実用新案第9214581号
明細書に基づき公知である。拡張栓に設けられた孔は同じく雌ねじ山を備えてお
り、この雌ねじ山には、ねじ山付ピンがねじ込まれる。このねじ山付ピンは六角
ヘッドを有しており、ねじ山付ピンはこの六角ヘッドによりねじ込まれる。この
場合、トルクレンチが使用され、これにより孔壁に加えられる力は不都合でない
大きさに制限される。それにもかかわらず、たとえば拡開スリーブが不十分な深
さで挿入されることにより不適切な組込みが行なわれると、穿孔担体は破断して
しまうおそれがある。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3442547号明細書に基づき、ノッチ付
釘が公知である。このノッチ付釘の構成では、平滑なピンがノッチ付釘の孔に打
ち込まれ、この場合、このピンは孔の内側段部に支持され、これによってノッチ
付釘が拡開される。このようなノッチ付釘は打込み時におけるその拡開作用に基
づき、破断力に敏感な材料の場合には使用することができない。
それに対して、本発明の課題は、冒頭で述べた形式の固定装置を改良して、穿
孔担体として薄いプレート
が使用される場合でも、信頼性の良い、容易に検査可能な固定手段が得られ、し
かもこの固定手段が比較的簡単に組み付けられ得るような固定装置を提供するこ
とである。
この課題を解決するために本発明の構成では、拡張栓が、平滑に一貫して延び
る孔を有しており、前記ピンが、その外周面にねじ山を有しない平滑な打込みピ
ンとして形成されており、該ピンの外端部が、拡張栓の外端部と軸方向でほぼ同
一平面に位置するように配置されているようにした。
本発明によって重要となるのは、ピンが打込みピンとして平滑な外周面を有し
ていることである。したがって、このピンは単純な打込みによって拡張栓に打ち
込まれる。このときにピンは、まず拡張栓の拡開舌片がアンダカット部にばね弾
性的に係合しない程度にまでこの拡開舌片を拡開させる。次いで、ピンが完全に
打ち込まれると、つまりピンの外端部が拡張栓の外端部と整合すると、ピンは拡
開舌片を穿孔のアンダカット部内に保持する。拡張栓が穿孔内に完全に打ち込ま
れなかった場合、拡張栓の完全な打込みはピンの打込みと同時に行なわれる。こ
のときにアンダカット部の斜面は助成作用を発揮する。このときに生じる、ピン
の外周面と拡張栓の孔内壁との間の摩擦は、拡張栓を軸方向で打ち込むために十
分な大きさとなる。公知の拡張栓に設けられた雌ねじ山への公知のねじ山付構成
部分の螺合とは異なり、ピンと拡張栓との間の軸方向での形状接続は行なわれな
い。すなわち、拡張栓はピンの調節運動のための受けとしては働かない訳である
。これによって、このような分離はピンの打込み時に拡張栓の有利な移動調節を
可能にする。さらに、ピンの打込みも、ねじ山付構成部分の打込みよりもはるか
に迅速に行なうことができる。トルクレンチの使用は不要となる。穿孔のアンダ
カット部が、拡開舌片のために必要となる寸法を有していないと、ピンは完全に
打ち込むことができず、固定が所望の精度で形成されなかったことが容易に判か
るようになっている。
拡張栓が穿孔長さによりも少しだけ小さな長さを有していて、ピンが拡張栓長
さによりも少しだけ小さな長さを有していると有利である。これによって、拡張
栓もしくは拡開舌片は実際に全長にわたって支持されるようになるが、しかしい
ずれの場合にも、この支持は、拡開舌片がアンダカット部の拡張栓差込み側の壁
区分に支持される範囲において行なわれる。ピンの長さが拡張栓長さよりも少し
だけ小さく設定されることに基づき、ピンの底部側の端部は穿孔底部から、拡張
栓よりも少しだけ大きな間隔を有している。したがって、ピンが穿孔底部にまで
打ち込まれることはなく、ひいてはこの場所で穿孔担体、たとえば薄いセラミッ
クプレートを破壊することもない。
拡張栓の外端部が環状つばを有していると特に有利
である。この環状つばは必要に応じて半径方向で、拡張栓の拡開舌片よりも大き
く突出している。この環状つばとは、拡張栓の全周にこの全周を半径方向で越え
るように突設された突起を意味する。拡張栓が、たとえば組付け対象物に設けら
れた孔に差し込まれた場合、環状つばはこの組付け対象物に確実に支持され得る
。拡張栓の全ての周面個所において均一に突設された環状つばは、軸方向で等し
く対称的に形成されているのではなく、たとえば四角形の差通し切欠きを有して
いるような組付け対象物における支持をも保証する。
プレート、たとえば60×60cmの大きさの極めて薄い、つまり12mmよ
りも小さい厚さのセラミックプレートのために固定装置を使用したい場合、この
固定装置は、拡張栓の環状つばが、穿孔担体と結合させたい保持装置に背後から
係合するように形成される。たとえば、4つの保持装置を有する1つのプレート
を基礎構造体に固定するためには、4つの固定装置が使用される。
穿孔担体を保持装置に対してばね弾性的に支承して、固定装置全体を緊定圧下
に保持するためには、穿孔支持体と保持装置との間に弾性的な中間層が配置され
ている。この中間層を用いて保持装置は、穿孔担体に挿入された拡張栓の環状つ
ばに押圧されている。すなわち、この弾性的な中間層は、この中間層に穿孔担体
と保持装置との間で提供されたスペースよりも厚く形成
されている。したがって、この中間層は、ピンが拡張栓に打ち込まれると圧縮さ
れる。この場合に拡張栓は穿孔内部での終端位置に到達し、この場合、この拡張
栓に設けられた環状つばは保持装置を、穿孔担体に支持された弾性的な中間層に
押圧する。
さらに本発明による固定装置の別の有利な構成では、拡張栓の長手方向スリッ
トが環状つばの厚さの外側で終わっている。その結果、環状つばは長手方向スリ
ットによって弱められず、つまり長手方向スリットによって中断されない。他方
において、長手方向スリットによって形成された、拡張栓の拡開舌片は環状つば
の区分によって補強されない。このことは拡開舌片の押合わせ時、また特にピン
による拡開舌片の拡開時でも障害とならない。
一般に、ピンは拡張栓における打込み位置で特に位置固定される必要はない。
ピンは拡張栓内にクランプ固定される。しかし、当然ながら特殊事例も存在して
おり、その場合、高められた安全性の理由から、つまりピンが好ましくない状況
においても拡張栓から脱落し得ないことを保証する目的で、特別な手段が講じら
れなければならない。
ピンを拡張栓内で位置固定するための、容易に製造可能なピン構成では、ピン
の外端部が、拡張栓に食込み可能な楔状突起を有している。この楔状突起は拡張
栓の材料に係合して、ピンが打込み方向とは逆の方向
にずらされてしまうことを容易に阻止する。
ピンの最も単純な形状は円筒状の形状である。このようなピン形状を形成する
ためには、打抜き材料が所定の長さに分断される。このような円筒状のピンは、
ピンが拡張栓と接着されると、打込み位置に位置固定することができる。
たとえばピンが拡開作用を発揮してしまうため、このピンは過度に深く打ち込
まれてはならないことにピン挿入の特別な問題が認められる場合、固定装置は、
ピンの外端部が、半径方向に突出した深さストッパを有するように構成されてい
る。この深さストッパの外径は拡張栓の環状つばの外径に相当している。この深
さストッパにより、ピンは最大でもその目標位置にまでしか打ち込むことができ
ず、それ以上は打ち込むことができないことが保証される。この深さストッパは
、ピンが場合によっては十分な深さで拡張栓に打ち込まれなかったかどうかを視
覚的に容易に検査することをも保証する。さらに、この深さストッパには、次の
ような利点がある。すなわち、特に深さストッパが皿形に形成されていると、こ
の深さストッパはピンと拡張栓との接着のために利用することができる。接着剤
を孔に導入する必要はない。それどころか、深さストッパに面した接触面または
深さストッパの拡張栓接触面に接着剤を塗布するだけで十分となる。この拡張栓
接触面は、深さストッパと環状つばとの両外径が等しい
大きさに形成されていると、最適の大きさとなる。
ピンが拡張栓と接着されないか、または拡張栓と形状接続的に結合されない場
合でも、拡張栓内でのピンの、位置固定を得るためには、ピンに被さって、かつ
必要に応じてこのピンおよび/または環状つばと接着された位置固定キャップが
設けられている。この位置固定リングキャップは拡張栓の環状つばと係止されて
いる。位置固定キャップと拡張栓との係止は、ピン目標位置からのピン脱落を防
止するためにピンの支持を保証する。
本発明による固定装置は、ピンの内端部が平らな環状突起を有するように構成
することもできる。この環状突起はピンの組込み位置において、拡張栓の内端部
に設けられた環状溝にスナップインする。ピンと拡張栓との間には、軸方向にお
いて形状接続的な結合が得られる。このような結合はピンの信頼性の良い位置固
定のために役立つ。このスナップ結合は狭い許容誤差に基づき達成することがで
きる。すなわち、この狭い許容誤差において、環状突起は拡張栓のクランプ力を
克服してその整然とした位置、つまり環状突起が環状溝にスナップインする位置
にまで打ち込まれる。しかしこのスナップ結合は、ピンが拡張栓のクランプ力を
克服することなく組込み位置にまで押込み可能となるように構成することもでき
る。この場合、この組込み位置において、拡張栓に作用する固定力に基づき、ピ
ンの環状突起は拡張栓の環状溝に軸方向で形状接続的に嵌合される。この場合、
固定装置は、金属から成るピンの、環状突起を有する半部がほぼ円錐状に形成さ
れるように構成されていると有利である。ピンの円錐状の部分は、拡張栓の互い
に向かい合って位置する範囲がピンの円錐状面に載置されて、環状突起が背後か
ら係合されるまで、これらの範囲を一緒に押圧することを可能にする。
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。
第1図は、本発明による固定装置に用いられる拡張栓の横断面図を示しており
、
第2図、第3図および第4図は、第1図に示した拡張栓と組み合わされるピン
の種々異なる構成を示しており、
第5図は、薄いセラミックプレートに完全に組み付けられた固定装置の横断面
図を示しており、
第6図は、本発明による別の拡張栓の横断面図を示しており、
第7図は、第6図に示した拡張栓と協働するピンを示しており、
第8図は、第6図に示した拡張栓と第7図に示したピンとの、第5図に相当す
る組立て図を示している。
しばしば、固定に不都合な影響を与える製造誤差を有する構成部分が固定装置
によって固定されなければ
ならない。また、固定装置比較的大きな使用領域を有するように構成されること
が望ましい。すなわち、固定装置は種々異なる寸法を有する構成部分と協働する
ことが望ましい。このことを可能にするために、本発明による固定装置は、拡張
栓12に設けられた環状つば21がねじ山44を有するように構成される。この
ねじ山44には、保持部材23を穿孔担体22に締付け固定する目的で、締付け
ナット45が拡張栓軸線に対して平行に螺合調節可能である。拡張栓に設けられ
たねじ山に沿った締付けナットの螺合調節可能性に基づき、装置の変更が必要と
なることなしに、比較的大きな軸方向の製造誤差および間隔を締付けナットの調
節によって考慮することができる。
第1図に示した拡張栓12は主として中空円筒状の軸部32を有しており、こ
の軸部32は平滑に一貫して延びる孔16を備えている。拡張栓12の外端部2
0には、環状つば21が設けられている。この環状つば21は外周面全体にわた
って同じ寸法だけ半径方向に突出している。拡張栓12の他方の端部、つまり内
端部13は4つの長手方向スリット25を有している。これらの長手方向スリッ
ト25はそれぞれ隣接した長手方向スリット25に対して等しい間隔を有してい
る。すなわち、この長手方向スリット25は全周にわたって均一に分配されてい
る。長手方向スリット25は軸平行に環状つば21の近くにまで突入しているが
、し
かしこの環状つば21内には進入していない。これによって、4つの拡開舌片1
5が形成される。これらの拡開舌片15は拡張栓12の内端部13の範囲で半径
方向の突起15′を備えている。この突起15′は長手方向スリット25によっ
て分割された環状つばの形を形成している。この環状つばは突起15′の最大外
径34と、軸部32の円筒状範囲の直径との間に円錐状の移行面33を有してい
る。拡張栓12の内端部13は内端面35を有しており、この内端面35は拡張
栓12の外端部20の外端面38に対して平行に延びている。
第2図〜第4図に示したピン17は全体的に見て、平滑な外周面18が設けら
れていることにより特徴付けられている。ピン17の直径もしくは外周面18の
直径は拡張栓12に設けられた孔16の直径に相当しており、この場合、ピン1
7は孔16に十分に押し込むことができる。
ピン17は拡張栓よりも少しだけ小さな長さ36を有している。長さ36は拡
張栓長さ31よりも約0.5mmだけ小さく形成されている。さらに、拡張栓1
2の内端部13もしくは内端面35は穿孔底部41からたとえば0.5mmの間
隔を有している。このような寸法設定は、たとえば5mmのピン直径のためには
十分となる。ピン17の完全な組込み位置では、ピン内端部42が穿孔底部41
からまだ十分に遠ざけられ
ているので、拡張栓12にピン17を少しだけ過度に深く打ち込むことによって
も穿孔担体22の破壊が生ぜしめられないことが保証される。
第2図〜第4図に示したピン17は次の点で互いに異なっている。すなわち、
第2図に示したピン17はその外端部19に深さストッパ27を有している。こ
の深さストッパ27は皿形に形成されていて、外径28を有しており、この外径
28は拡張栓12の環状つば21の外径29に相当している。深さストッパ27
は、ピン17を拡張栓12に過度に深く打ち込むことができないことを保証して
いる。さらに、この深さストッパ27は、ピン17が十分な深さで拡張栓12内
に打ち込まれているかどうかを検査することを可能にする。すなわち、この検査
は、環状つば21に対する深さストッパ27のすき間なしの密な接触を確認する
ことによって行なわれる。さらに、深さストッパ27に設けられたストッパ面2
7′を、深さストッパ27と一体のピン17の付加的な位置固定を得るためにも
利用することができる。この場合、このストッパ面27′は拡張栓12の外端部
20の外端面38と接着される。
第3図に示したピン17は位置固定キャップ30と相まって使用される。この
位置固定キャップ30はピン軸線に対して平行なスナップ結合縁部39を有して
いる。このスナップ結合縁部39は環状に形成されて
いて、拡張栓12の環状つば21に被さることができる。スナップ結合縁部39
を形成する壁は自由縁端部において、その内側の範囲よりも広幅に形成されてい
るので、対応して環状のアンダカット部40が形成される。したがって、特に環
状つば21が、第5図において環状つば21の外周面21′の範囲に示したよう
に対応して円錐状に形成されていると、位置固定キャップ30を環状つば21と
形状接続的に良好に結合することができる。この場合にも、位置固定キャップ3
0がピン17および/または拡張栓12の環状つば21と接着されていると、拡
張栓12におけるピン17の改善された強固な嵌合を得ることができる。
第4図に示したピン17はその外端部19に、外周面全体にわたって均一に分
配された食込みキー26を備えている。これらの食込みキー26はピン17の打
込み時に拡張栓12の材料に侵入して、この場所に食い付くので、拡張栓12に
おけるピン17の強固な嵌合が確保されている。
拡張栓12の材料およびピン17の材料は各要件に応じて選択される。拡張栓
12を収容する穿孔担体が敏感な、たとえば破断敏感な材料から成っている場合
、拡張栓12は、たとえば所要の可撓性を有する適当なプラスチックから製造さ
れる。しかし、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金または黄銅または
特殊鋼から製造された金属性の拡張栓を使用することも
可能である。これらの材料は一方では十分に弾性的でなければならず、これによ
り拡張栓12の軸部32もしくは拡開舌片15を変形させて、突起15′の存在
にもかかわらず穿孔担体の穿孔に押し込むことができる。この穿孔内では、ピン
17が拡張栓12に打ち込まれると、再び軸部32もしくは拡開舌片15が互い
に離れる方向に曲げられる。他方において拡張栓材料は十分に靭性でなければな
らず、これにより変形を破断なく克服し、しかも所要の引張負荷をも有すること
ができる。この引張負荷は固定結合が耐久性良く保持されるようにするために必
要となる。これに調和されてピン17の材料も選択されなければならず、この材
料は特に十分に耐衝撃性でなければならない。また、ピン材料としてもプラスチ
ック、アルミニウム材料および特殊鋼材料が挙げられる。
第5図には、固定装置10が示されている。この固定装置10は穿孔担体22
に設けられた、アンダカット部を備えた穿孔11に組み込まれている。この穿孔
担体22はセラミックプレートである。このセラミックプレートに設けられた穿
孔11はアンダカット部14、つまり内側に位置する半径拡張部を備えている。
このようにアンダカット部14を備えた穿孔11は、たとえばドイツ連邦共和国
特許出願公開第3811249号明細書に記載の装置を用いて形成することがで
きる。穿孔11の形成時には、平らなもしくはほぼ平
らな穿孔底部41が生ぜしめられる。これによって、穿孔担体22の残留壁厚さ
はできるだけ大きく保持される。これに応じて穿孔11は、この穿孔11に挿入
したい拡張栓12の内端部13が穿孔底部41に密に隣接するように寸法設定さ
れている。
拡張栓12は、その突起15′がアンダカット部14に係合することに基づき
、環状つば21と共に保持装置23と、弾性的な中間層24とを穿孔担体22の
内面22′に緊定する。保持装置23は、穿孔担体22を保持しようとする一般
的な構成部分を意味する。このためには、保持装置23が下部構造体(図示しな
い)、たとえば建物外壁に結合される。切欠き23′、たとえば孔は、拡張栓1
2の内端部13の拡開舌片15が差し通されるような大きさに形成されていなけ
ればならない。このためには、穿孔11の直径に相当する孔直径で十分となる。
穿孔11への拡張栓12の組込み時に拡開舌片15は、この拡開舌片15を保持
装置23に設けられた孔23′と、穿孔11の保持装置側の範囲とを通じてアン
ダカット部14の範囲にまで押し込むことができるようになるまで押し合わされ
なければならない。環状つば21は図示したように保持装置23に密に接触する
。保持装置23には、あらかじめ弾性的な中間層24が被着されている。この中
間層24に設けられた弾性的な被覆体は、たとえば中間層24を保持装置23の
穿孔担体側の平滑面に接着す
ることを可能にする。第5図に示したように、互いに別個の2つの中間層24を
使用することができる。両中間層24は拡張栓12に対して互いに対角線方向で
向かい合って保持装置23に固定されて、たとえば保持装置23に対応する長さ
のストリップとして形成されている。また、リングを使用することもできる。
穿孔11への拡張栓12の完全な差込みにより、たしかに拡開舌片15の突起
15′はアンダカット部14の範囲に配置されるようになるが、しかしまだ拡開
舌片15の拡開が必要となる。このことは、ピン17を第5図に示した位置にま
で打ち込むことによって行なわれる。拡開舌片15の拡開時には、第1図に示し
た円錐状の移行面33が、第5図に示したアンダカット部14の対応円錐形の面
に接触する。ピン17が引き続きさらに打ち込まれると、両円錐状の面は弾性的
な中間層24が保持装置23の作用を受けて圧縮されるまで互いに沿って滑動し
て、拡張栓12を内方に向かって、つまり環状つば21を穿孔担体22の内面2
2′の方向に引き付ける。ピン17が第5図に示した終端位置に到達すると、弾
性的な中間層24は保持装置23に押圧力を加える。この押圧力は環状つば21
を介して拡張栓12に伝達され、拡張栓12は引張緊張を受ける。拡開舌片15
は円錐状の移行面33に基づき、半径方向でピン17を押圧して、このピン17
をピン内端部で固持する。ピン17の適正な位置は容
易に検査可能である。なぜならば、ピン17の外端部19は拡張栓12の外端部
20と同一平面内に位置していなければならないからである。すなわち、両端面
は整合しなければならない訳である。
ピン17の打込みによって、拡張栓12は規定の組込み位置を取る。その後に
、保持装置23と穿孔担体22とを互いに結合させるための別の手段は必要にな
らない。しかも弾性的な中間層24によって保持装置23と穿孔担体22とを緊
定することは、保持装置23と穿孔担体22との規定された組立て位置を確保す
るだけではなく、特に破断敏感な穿孔担体の場合に結合の持久性を得るために重
要となる相互ばね支承をも確保する。アンダカット部14と、拡開舌片15の突
起15′とは、拡張栓材料の弾性率もしくは穿孔11の許容誤差および軸部32
の円筒状の範囲の外径の許容誤差により許される場合は、互いにボールジョイン
ト状に協働することができる。
第6図に示した拡張栓12は、この拡張栓12の内端部13が、長手方向スリ
ット25によって中断されていない場所において、環状溝47を有していること
により特徴付けられる。この拡張栓12に所属するピン17は第7図に示したよ
うに、その内端部42に平らな環状突起46を有しており、この環状突起46は
環状溝47に嵌合する。ピン17の寸法もしくは環状突起46の外径は、この環
状突起46が拡張栓12の
弾性力を克服して、拡張栓12の孔16を通じて打ち込まれて、所望の軸方向ス
ナップ結合が形成されるように設定されている。しかし、環状突起46の外径が
孔直径に等しくなるように寸法設定することもできる。その結果、ピン17を摩
擦力を克服することなしに孔16に挿入することができる。外周面18′は環状
突起側で円錐状に形成されているので、環状溝47の半径方向面47′が環状突
起46に背後から係合するまで、拡開舌片15を固定作用下に内方に向かって曲
げ戻すことができる。このような構成は、特に拡張栓12が軸方向力にさらされ
る場合に有利となる。このような軸方向力では、拡張栓12の円錐状の移行面3
3がアンダカット部14の対応円錐状の面と協働して、拡開舌片15の押合わせ
のために働く。
拡張栓12の前記軸方向負荷力は、特に拡張栓12の環状つば21が雄ねじ山
44を有していて、この雄ねじ山44に締付けナット45を拡張栓軸線に対して
平行に螺合させることができると、あらかじめ規定された程度で形成され得る。
第8図には、拡張栓12の環状つば21と穿孔担体22との間に保持装置23が
配置されているような構成が示されている。この限りでは、この配置形式は第5
図に示した配置形式に相当している。拡張栓2は過剰長さを有している。すなわ
ち、環状つば21と、隣接する穿孔担体22の外面との間の間隔が、この範囲に
位置する保持装置23の厚
さが必要とするよりもはるかに大きく形成されている。その結果、穿孔担体22
は固定された保持装置23に関してルーズとなる。したがって第5図の実施例に
比べて、中間層24が設けられていないことが判かる。締付けナット45は、こ
の締付けナット45、ひいては保持装置23もそれぞれ破線で示した相対位置、
つまり所望の固定が整然として行なわれる相対位置をとるまで、環状つば21に
螺合させることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),AU,FI,JP,US
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.薄いセラミックプレートのような破断力に敏感な穿孔担体に設けられた、 アンダカット部(14)を備えた盲孔状の穿孔(11)に用いられる固定装置( 10)であって、前記穿孔(11)に、穿孔底部側で長手方向スリットを備えた 拡張栓(12)が配置されており、該拡張栓(12)の内端部(13)が、前記 穿孔(11)のアンダカット部(14)の形状に対応する拡開舌片(15)を備 えており、前記拡張栓(12)が、ピン(17)を導入するための同軸的な孔( 16)を有しており、該ピン(17)が、前記拡開舌片(15)をその全長にわ たって支持している形式のものにおいて、拡張栓(12)が、平滑に一貫して延 びる孔(16)を有しており、前記ピン(17)が、その外周面(18)にねじ 山を有しない平滑な打込みピンとして形成されており、該ピン(17)の外端部 (19)が、拡張栓(12)の外端部(20)と軸方向でほぼ同一平面に位置す るように配置されていることを特徴とする、アンダカット部を備えた、盲孔状の 穿孔に用いられる固定装置。 2.拡張栓(12)が、穿孔長さよりも少しだけ小さな長さを有しており、前 記ピン(17)が、拡張栓(12)の長さよりも少しだけ小さな長さを有してい る、請求項1記載の固定装置。 3.拡張栓(12)の外端部(20)が、環状つば(21)を有しており、該 環状つば(21)が、半径方向で必要に応じて、拡張栓(12)の拡開舌片(1 5)よりも大きく突出している、請求項1または2記載の固定装置。 4.拡張栓(12)に設けられた前記環状つば(21)が、穿孔担体(22) に結合させたい保持装置(23)に背後から係合している、請求項1から3まで のいずれか1項記載の固定装置。 5.穿孔担体(22)と保持装置(23)との間に、弾性的な中間層(24) が配置されており、該中間層(24)を介して保持装置(23)が、穿孔担体( 22)に挿入された拡張栓(12)の前記環状つば(21)に押圧されている、 請求項1から4までのいずれか1項記載の固定装置。
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