JPH08507269A - 非線形弾性ワイヤロッドを含む2つのタイヤトレッドを有するタイヤ - Google Patents
非線形弾性ワイヤロッドを含む2つのタイヤトレッドを有するタイヤInfo
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- JPH08507269A JPH08507269A JP6519519A JP51951994A JPH08507269A JP H08507269 A JPH08507269 A JP H08507269A JP 6519519 A JP6519519 A JP 6519519A JP 51951994 A JP51951994 A JP 51951994A JP H08507269 A JPH08507269 A JP H08507269A
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Abstract
(57)【要約】
溝(8)及びワイヤロッド(7)から成る連結領域(6)によって分離され2つの頂部補強材(2A)及び(2B)により補強された2つの同じタイヤトレッド(1A)及び(1B)を含むタイヤにおいて、ワイヤロッド(7)は、非線形である相対的伸びεに応じての円周方向引張り力Fを表わす曲線を呈し、このワイヤロッド(7)は、低い相対的伸びについて、それを上回る相対的伸びについてよりもさらに低い円周方向引張り剛性を呈している。
Description
【発明の詳細な説明】
非線形弾性ワイヤロッドを含む2つのタイヤトレッドを有するタイヤ
本発明は、中央溝及びこの溝の下に半径方向に配置された補強用ワイヤロッド
から成る連結用領域によって軸方向に間隔をへだてて配置された2つの別のタイ
ヤトレッドを有し、そのカーカス補強材が前記ワイヤロッドの下を通って一方の
ビードから他方のビードへと延びているタイヤに関する。
一般に形状比H/Bが0.60以下である当該タイヤは、できるかぎり大きい
接触表面を介して路面上に載る。かくして、フランス特許第2187560号に
記述されているようなこのタイヤは、乾燥した路面上での優れた付着力を呈し、
又2つのタイヤトレッドの間に連結用領域が存在することから、濡れた路面でも
極めて優れた付着力を呈する。
しかしながら高速車両に装備することを主たる目的としているこのようなタイ
ヤには、速度及び特に横方向及び/又は円周方向の不規則な摩耗に起因するいく
つかの欠点を示している。
上述の欠点を補正するため、本発明は、1本の溝及びその中央にタイヤトレッ
ドの半径よりも小さい半径をもつ補強用ワイヤロッドを含む連結用領域によって
互いに軸方向に間隔をへだてて配置されたこれら2つのタイヤトレッドを含んで
成るタイヤにおいて、補強用ワイヤロッドは、単調増加する非線形の相対的伸張
に応じての円周方向引張り力を与えその各点において正の傾き係数をもつ接線を
有ししかも3つの線分OA,AB,BRで構成されている曲線を呈し、第1の線
分OAについては円周方向伸び剛性がほぼ一定でかつワイヤロッドの容易な伸張
を可能にしており、第2の線分BRについては、円周方向伸び剛性がほぼ一定で
第1の線分OAに関連する剛性よりも大きく、2つの線分OA及びBRは強く湾
曲した線分ABにより連結されており、前記曲線Cは、各々連続した直線の線分
で形成された2本の曲線C1及びC2によって限定された平面の1つの領域内に
含まれ、
−第1の曲線C1は、原点0から0.01に等しい相対的伸びの点A1まで至り
かつ12・104daNという傾き係数を有する第1の線分と、それに続いて点A
1を超えて進み28・104daNという傾き係数を有する第2の線分を含んで
おり、
−第2の曲線C2は、原点0から0.01に等しい相対的伸びの点A2まで至り
かつ2・104daNの傾き係数を有する第1の線分、点A2から0.025に等し
い相対的伸びの点B2まで至り4・104daNの傾き係数を有する第2に線分、
そしてそれに続いて点B2を超えて進み6・104daNの傾き係数を有する第3
の線分を含んでいること、
を特徴とするタイヤを提案している。
速度に起因する遠心力の作用下で、連結用領域の補強用ワイヤロッドは或る一
定の相対的伸びまで容易に伸びることができ、かくして2つのタイヤトレッドの
それぞれの2つの内縁部がその半径を増大させることができるようにすることが
でき、このときこの内側半径のこの変動は、タイヤトレッドの軸方向外側の縁部
の半径の変動と類似している。
かくして当該タイヤは、走行速度に応じてほぼ一定である横方向曲率をもつタ
イヤトレッドの断面形状を保つことができ、このためタイヤトレッドのより規則
的な摩耗ひいてはより長い摩耗耐用年数が可能となる。
内径φのワイヤロッドの伸びというのは、円周方向引張り応力下に置かれたワ
イヤロッドの円周方向長さの差のことである。φ′が引張り応力下のワイヤロッ
ドの内径であるならば、伸びはt(φ′−φ)であり、相対的伸びは(φ′−φ
)/φである。
曲線に対する接線の傾き係数というのは、相対的伸びの単位あたりの増大に対
する引張り力の増大の比率である。相対的伸びの単位あたり増大を1%とすると
、傾き係数は、力の単位daNで与えられる。この傾き係数は、相対的伸びに応じ
ての引張り力を表わす曲線の各点において、規定の相対的伸びについてのワイヤ
ロッドの円周方向伸張剛性を測る。
本発明によるワイヤロッドは、従って、ゼロの伸びと破断時の伸びの間に含ま
れる相対的伸びに応じて非線形の円周方向伸張に対する剛性を有する。しかしな
がらこの剛性は、一定の間隔の相対的伸びにわたって一定であってその後破断伸
びに至るまで増大する可能性がある。
本発明が利用する非線形の伸張性をもつワイヤロッドは、いくつかの形で実施
可能である。かかるワイヤロッドは束型のワイヤロッド、すなわち、互いに平行
な複数の補強要素又は複数回巻きつけられた単一の補強要素から成るワイヤロッ
ドであるのがよい。補強要素は、同様に非線形の相対的伸びに応じた張力曲線を
呈するコードであり、これらのコードは、それ以降はコード自体の破断伸びまで
実際上伸張不能となるように与えられる相対的伸びに至るまで、伸張可能である
。
ワイヤロッドは有利には、その長さ上で連続的に又は不連続な形で、蛇行した
糸によって形成されていてもよく、蛇行の数、振幅及び周期は、糸が一定の与え
られた相対的伸び以降直線となるようなものである。糸は、蛇行前は裸であって
もゴムで外装されていてもよく、蛇行後は、ゴム混合物の層の間で被覆を用いて
幅狭の帯状物又はプライの形で互いに集結されていてよい。
非線形伸張性をもつワイヤロッドは、同様に、適当なピッチに従って、円周方
向に不連続な心線を中心にして補強用金属製コード又は糸のらせん状巻き付けに
よって実現することもできる。このワイヤロッドは又、束型のコードアセンブリ
で構成されていてもよく、この場合、1本のコードは、適当なピッチに従って、
糸、又は金属製ストランドをらせん状にまわりに巻きつけた、破断力の低い心線
で構成され、又1本のストランドは、すでに複数の素線の集合体である。
好ましくは、この補強用ワイヤロッドは、路面とタイヤとの接触楕円内の通過
部分の外で半径方向に路面近くに位置決めされていることから、走行によって課
せられる変形に耐えなくてはならず、従って、低い円周方向曲げ剛性つまりワイ
ヤロッドの平面内にモーメントを有する曲げの剛性を有することになる。このよ
うなワイヤロッドは、有利には、織物製、好ましくは脂肪族又は芳香族ポリアミ
ド製の心線及び糸又はコードで形成されている。本発明によるこのようなワイヤ
ロッドの実施の形態は、補強に対し、在来のワイヤロッドよりもはるかに大きい
曲げ柔軟性を付与し、かくしてこの補強の耐久性を著しく改善する。
本発明の特徴及び利点は、実施例を制限的な意味なしに示す図面を参考にした
以下の説明を用いてより良く理解することができるだろう:なお図面中、
−図1は、一方では走行前(実線)、他方では2400回転/分の速度での走行
中(点線)の本発明による寸法235−17−Xのタイヤの横断面図を表してい
る。
−図2は、相対的伸びに応じての利用したワイヤロッド上に加えられた張力を示
す曲線F=f(ε)ならびに、曲線C1及びC2により限定された平面部分を表
わしている。
−図3A及び3Bは、図2の曲線に似た曲線を満たすワイヤロッドの実施の形態
を表わしている。
図3Aは、蛇行した糸又は線で形成された帯状物の巻きつけにより実現された
ワイヤロッドに関する。
図3Bは、非伸張性コードがまわりに巻きつけられた切れやすい心線をもつコ
ードの巻きつけによって実現されたワイヤロッドに関する。
図1に表わしたタイヤは、リム上の高さをHとし最大軸方向幅をBとして、0
.45に等しい形状比H/Bを有する。このタイヤは、2つの同じ補強材2A及
び2Bによって補強された同じ2つのタイヤトレッド1A及び1Bを含む。
このタイヤはさらに、各々実際上伸張不可能な編組型のビードワイヤ5A及び
5Bを含むビード4A及び4Bで終結する2つのサイドウオール3A及び3Bを
含む。2つのタイヤトレッド1A及び1Bは、補強用ワイヤロッド7の溝8を取
り囲む2つの側面部分6A及び6Bで構成された1つの連結用領域6によって連
結されている。
この補強用ワイヤロッド7は、直径23/100の18本の糸で形成されゴム
混合物で被覆された弾性金属コードE18.23で構成されている。このコード
は、それぞれ7つ、6つ、6つ及び5つの巻きの4つの層を形成するよう1つの
適切な巻き型枠上に巻きつけられる。
このワイヤロッド7は、図2に表わされているような相対的伸びεに応じての
円周方向引張り力を示す1つの曲線C(図2)を有する。この曲線は3つの線分
OA、AB、BRに分割でき、2つの線分OA及びBRはきわめてわずかに曲線
を成し、一方これら2つの線分を統合する線分ABは、強く湾曲している。曲線
F=f(ε)の原点0から座標εAが0.0074に等しくFAが250daNに等
しいこの曲線の点Aまで、ワイヤロッドの円周方向伸張剛性は一定で33800
daNに等しいと考えることができる。座標εBが0.0147に等しくFBが103
daNに等しい曲線の点Bから、座標εRが0.0306に等しくFRが3125
daNに等しいワイヤロッドの破断に相応する点Rまで、ワイヤロッドの円周方向
伸張剛性は、実際上一定であり、133600daNに等しい。
曲線Cは、2つの曲線C1とC2の間に含まれた図の平面の部分の中に内含さ
れている。曲線C1は、2つの線分すなわち第1の線分OA1とA1を超えて進
む第2の線分A1で構成されており、ここで点A1は、0.01に等しい横座標
EA1をもち、線分OA1は12・104daNに等しい値の傾き係数をもち、一方
A1を原点とする線分は28・104daNという傾き係数を有する。曲線C2は
、図示されている通り、2つの線分OA2、A2B2及び、点B2を超えて進む
第3の線分で構成されている。点A2及びB2は、横座標として、εA1に等しく
かつ0.01に等しいεA2及び0.025に等しいεB2をそれぞれ有し、3つの線
分の傾き係数はそれぞれ2.104daN、4・104daN及び6・104daNである
。
ワイヤロッド7を構成する単数又は複数のコードは、ワイヤロッドに関するε
の関数である曲線Fに類似したコードの相対的伸びに応じてのコードに課せられ
た引張り力を表わす曲線(単複)を有している。特に原点0から点Aまで、コー
ドE18.23は、0.01という単位あたりの相対的伸びの増大について17da
Nに等しい円周方向引張り力の増大を有する。
同じ要領で、点Bからこのコードの破断点Bまで、このコードは、0.01と
いう単位あたりの相対的伸びの増大について51daNに等しい円周方向引張り力
の増大を有する。
このようにして選択されたワイヤロッド7の弾性により、ワイヤロッドは走行
速度による遠心力の作用下でその直径を増大させることができ、この直径は2RT
に等しい値から、頂部補強材2A及び2Bの軸方向外側縁部の直径の増大を伴
ってこの値よりもさらに相容性ある値である2R′Tという値(図1)まで移行
する。当然のことながら、補強用ワイヤロッド7の弾性特性は、補強材2A及び
2Bの縁部のものと同じ直径の相対的増大を得ることを可能にするような特性に
最も近いものとして選択される。工業的には、この同一性は経済的観点から見て
ほとんど不可能であり、少量で製造されるワイヤロッドはコストのかかりすぎる
ものである。同様に、タイヤにより許容される最高速度に応じて最も適した補強
用
ワイヤロッド7を選択した後、頂部補強材2A及び2Bのために折返されたプラ
イ縁部を具備して補強材縁部の剛性を増大できるようにすることによって前記同
一性を完全なものにすることも有利である。変形の始めで補強用ワイヤロッド7
が過度の剛性を有する場合、補強材2A及び2Bの軸方向外側縁部は、折返され
たプライを有することになる。逆に、ワイヤロッド7が容易に伸張可能である場
合、補強材2A及び2Bの軸方向内側縁部が有利にも折り返されたプライをもつ
ことになる。図1は、点線で、リム上に取りつけられ2.5・105Paの圧力で
膨張させられ2400回転/分の回転速度に付された本発明によるタイヤを示し
ている。
このタイヤにおいては、補強材2A及び2Bは各々、自らの上に折り返されこ
の折り返し11Bが軸方向外側に位置づけられている1枚のプライ11Aで形成
されている。当然のことながら、自らの上に折り返されたプライから成る補強材
を、例えば糸又はコードの2枚のプライで構成されかつこれらのプライの自由端
の上にはこの補強材の片側でほぼ0゜に方向づけされたコードつまりタイヤの円
周方向にほぼ平行なコードの幅狭の帯状物又はプライが半径方向に載っているよ
うな補強材といった均等の補強材で置換することも可能である。
図3Aは、本発明によるタイヤ内で利用されるワイヤロッドを表わしている。
束型のこのワイヤロッド7は、巻き取り用溝Gを有する巻き型枠E上に、ワイヤ
ロッド7の製作に必要な層数が得られるまで、ゴム混合物の2つの帯状物の間で
圧延された全体に蛇行した(平均軸のみ図示)糸71のプレハブ帯状物又はリボ
ン70を巻きつけることによって得られる。
図3Bは、前述のものと同じ型の巻き型枠の上に、巻きつけピッチpに従って
らせん状に巻きつけられたコード74により外側が被覆された切れやすい又は破
断力がきわめて低い直線の心線73をもつコード72を巻きつけることによって
得られるワイヤロッド7を表わしている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 1本の溝(8)及びその中央にタイヤトレッド(1A、1B)の半径より も小さい半径RTの補強用ワイヤロッド(7)を含む連結用領域によって互いに 軸方向に間隔をへだてて配置されたこれら2つのタイヤトレッド(1A)及び( 1B)を含んで成るタイヤにおいて、補強用ワイヤロッド(7)は、単調増加す る非線形の相対的伸張に応じての円周方向引張り力Fを与えその各点において正 の傾き係数をもつ接線を有ししかも3つの線分OA、AB、BRで構成されてい る曲線を呈し、この第1の線分OAについては円周方向伸び剛性がほぼ一定でか つワイヤロッドの容易な伸張を可能にしており、第2の線分BRについては円周 方向伸び剛性がほぼ一定で第1の線分OAに関連する剛性よりも大きく、2つの 線分OA及びBRは強く湾曲した線分ABにより連結されており、前記曲線Cは 、各々連続した直線の線分で形成された2本の曲線 C1及びC2によって限定 された平面の1つの領域内に含まれ、 −第1の曲線C1は、原点0から0.01に等しい相対的伸びεA1の点A1 まで至りかつ12・104daNという傾き係数を有する第1の線分OA1と、そ れに続いて点A1を超えて進み28・104daNという傾き係数を有する第2の 線分を含んでおり、 −第2の曲線C2は、原点0から0.01に等しい相対的伸びの点A2まで 至りかつ2・104daNの傾き係数を有する第1の線分、点A2から0.025に 等しい相対的伸びの点B2まで至りかつ4・104daNの傾き係数を有する第2 に線分、そしてそれに続いて点B2を超えて進み6・104daNの傾き係数を有 する第3の線分を含んでいること、 を特徴とするタイヤ。 2. ワイヤロッド(7)が互いに平行に配置された複数のコードで構成されて いることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のタイヤ。 3. ワイヤロッド(7)が、各層の平面内で蛇行し2つのゴム混合物帯状物の 間に配置された糸(71)の層(70)で形成されていることを特徴とする、請 求の範囲第1項に記載のタイヤ。 4. ワイヤロッド(7)が、コード(72)で形成されており、各コードは、 ら せん状に巻きつけられた糸で被覆されたきわめて低い破断力の心線(73)で構 成されていることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のタイヤ。 5. 糸又はコードが織物製好ましくは脂肪族又は芳香族ポリアミド製であるこ とを特徴とする、請求の範囲第2項〜第4項のいずれか1項に記載のタイヤ。
Applications Claiming Priority (3)
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Publications (1)
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