JPH08507558A - ポリアスパラギン酸イミドとアミノ酸からの反応生成物の製法ならびに該生成物の使用 - Google Patents
ポリアスパラギン酸イミドとアミノ酸からの反応生成物の製法ならびに該生成物の使用Info
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Abstract
(57)【要約】
アミノ酸をポリアスパラギン酸イミドを水性媒体中で、プロトン化されていない形のアミノ酸のアミノ基少なくとも5%がプロトン化された形と等量で存在するpH値で反応させることによる、ポリアスパラギン酸イミドとアミノ酸からの反応生成物の製法ならびにこのようにして得られる添加生成物及び、ポリアスパラギン酸イミドとアルカノールアミンもしくは、脂肪族アルコール1モルにつき酸化エチレン及び/又は酸化プロピレン50モル%までを重合導入により含有しているアミン化C1〜C30−脂肪族アルコールアルコキシレートからの反応生成物の、洗剤及び洗浄剤への添加剤として、スケール防止剤として、かつ分散剤としての使用。
Description
【発明の詳細な説明】
ポリアスパラギン酸イミドとアミノ酸からの反応生成物の製法ならびに該生成物
の使用
本発明は、ポリアスパラギン酸イミドとアミノ酸からの反応生成物の製法なら
びに洗剤及び洗浄剤への添加剤として、スケール防止剤として、かつ分散剤とし
ての該生成物の使用に関する。
アスパラギン酸を場合によっては他のアミノ酸と一緒に熱重合することによっ
てポリアスパラギン酸イミドを製造することは、例えば米国特許第305265
5号明細書、同第4023463号明細書及び同第5057597号明細書から
公知である。
ドイツ国特許出願公開第2032470号明細書から、ポリアスパラギン酸ヒ
ドロキシアルキルアミドを、ポリアスパラギンイミドとアルカノールアミンをジ
メチルホルムアミドもしくはジメチルスルホキシドの溶液中で反応させることに
よって製造する方法は、公知である。この反応生成物は、血漿希釈剤として使用
される。
ドイツ国特許出願公開第2253190号明細書から、長鎖アルキルアミンで
変換されたポリアスパラギン酸イミドを洗剤中の界面活性剤として使用すること
は、公知である。この変換は、溶剤としてのジメチル
ホルムアミド中で実施される。
J.Med.Chem.第16巻、893(1973)には、ポリアスパラギン酸イミドとエ
タノールアミンから反応生成物の製法ならびに血漿希釈剤としての該反応生成物
の使用が記載されている。
欧州特許出願公開第0406623号明細書から、ポリアスパラギン酸イミド
とアミノ化合物からの反応生成物を、治療作用物質の医薬品形態のため、かつ食
料品及び嗜好品のための被覆剤及び/又は遅延剤として使用することが公知であ
る。この変換は、溶剤としてのジメチルホルムアミド中で行なわれる。
上記の公知技術水準から明かであるとおり、ポリアスパラギン酸イミドの変換
は、溶剤、例えばジメチルホルムアミドもしくはジメチルスルホキシド中で行な
われる。反応生成物からの該溶剤の分離は、技術的に費用を要する。その上、ジ
メチルホルムアミドは、毒性作用及び果実を損なう作用を有する。
従って、本発明の課題は、ポリアスパラギン酸イミドとNH基を有する化合物
からの反応生成物の改善された製法を提供することである。本発明の別の課題は
、ポリアスパラギン酸イミドとNH基を有する化合物からの反応生成物の新規の
使用を開示することにある。
先に記載した課題は、アミノ酸をポリアスパラギン酸イミドを水性媒体中で、
プロトン化されていない形のアミノ酸のアミノ基少なくとも5%がプロトン化さ
れた形と等量で存在するpH値で反応させる場合には、ポリアスパラギン酸イミ
ドとアミノ酸からの反応生成物の製法を用いて解決される。
第2の課題は、ポリアスパラギン酸イミドとアミノ酸、アルカノールアミンも
しくは、脂肪族アルコール1モルにつき酸化エチレン及び/又は酸化プロピレン
50モル%までを重合導入により含有しているアミン化C1〜C30−脂肪族アル
コールアルコキシレートからの反応生成物を、洗剤及び洗浄剤への添加剤として
、スケール防止剤として、及び分散剤として使用することによって解決される。
出発物質として使用されるポリアスパラギン酸イミドは、全ての公知の方法に
よって、例えば温度190〜270℃でのL−もしくはDL−アスパラギン酸の
重縮合によって、アスパラギン酸1モルに対してリン酸、ポリリン酸、亜リン酸
、次リン酸もしくは塩酸0.1〜10モルの存在下でのL−もしくはDL−アス
パラギン酸の重縮合によって得ることができる。アスパラギン酸1モルあたりリ
ン酸少なくとも2モルの量でアスパラギン酸の重縮合は、溶液重縮合の方法によ
って、僅かな量のリン酸の存在下で重縮合が粘着性固体中もしくは高粘度の相中
で行なわれる間に実施される。ポリアスパラギン酸イミドは、フマル酸、マレイ
ン酸もしくはリンゴ酸のアンモニウム塩又はアミドから250℃までの温度に加
熱することによって得ることも
できる。マレイン酸モノアミド及びマレイン酸モノアミドのアンモニウム塩は、
特に有利に固体のもしくは溶融された無水マレイン酸をガス状アンモニアと、塊
状で固相−液相反応の形で反応させることによって得られる。またアセチルアス
パラギン酸の重縮合によって得られたポリアスパラギン酸イミドは、出発物質と
して使用することができる。ポリアスパラギン酸イミドは、通常K値8〜50(
H.Fikentscherに従ってジメチルホルムアミド中の1%の溶液中で25℃で測定
された)を有している。ポリアスパラギン酸イミドは通常、アスパラギン酸イミ
ド単位1モルにつきアミノ酸、アルカノールアミンもしくはアミン化C1〜C30
−脂肪族アルコールアルコキシレート0.01〜1モルが付加される程度に改質
される。
ポリアスパラギン酸イミドの改質に、例えば遊離NH基少なくとも1個を有す
る全てのアミノ酸、例えばL−もしくはDL−アミノ酸、全てのアミノジカルボ
ン酸、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸及びシスチン、中性アミノ酸、例え
ばグリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、メチオニン、システ
イン、アミノカプロン酸及びカプロラクタム、アスパラギン、イソアスパラギン
、グルタミン及びイソグルタミン、N−メチルアミノ酸、例えばN−メチルグリ
シン、アミノスルホン酸、例えばタウリン、ヒドロキシカルボン酸、例えばヒド
ロキシピロリン、セリン及
びスレオニンならびにイミノカルボン酸、例えばプロリン及びイミノジ酢酸なら
びに芳香族及び複素環式アミノ酸、例えばアントラニル酸、トリプトファン、チ
ロシン及びヒスチジンならびにアミノトリカルボン酸、例えばα−もしくはβ−
アミノトリカルバリル酸、塩基性ジアミノカルボン酸、例えばリシン、塩酸リシ
ン、アルギニン、ヒスチジンならびにα−アミノカプロラクタムは適当である。
アミノ酸とポリアスパラギン酸イミドの反応は、水性媒体中で、プロトン化さ
れていない形のアミノ酸のアミノ基少なくとも5%がプロトン化された形と等量
で存在するpH値で行なわれる。水性媒体のpH値の選択は、アミノ酸の荷電状
態に影響を及ぼし、かつ従ってアミノ酸の反応性にも影響を及ぼす。
アミノ酸の解離挙動は、pks値によって特徴づけられる。中性アミノ酸、例
えばグリシンは、2つのpks値、pks1及びpks2を有している。アミノジカ
ルボン酸及びジアミノカルボン酸は、3つのpks値、pks1、pks2及びpks 3
を有している(Jakubke,Jeschkeit,Aminosaeuren,Peptide,Proteine,Verl
ag Chemie,40頁参照)。アミノ酸の構造に依存して反応溶液のpH値は、次の
最小値に調整される:
− 中性アミノ酸は、等電点を上回る、有利に、50%を超えるアミノ基がプロ
トン化されずに存在するpks2を上回るpH値に調整される。
− アミノジカルボン酸は、第2及び第3の解離定数からの平均値に相応するp
H値に、即ちpH>=1/2(pks2+pks3)を超えるpH値によって、有利
にpks3を超えるpH値によって調整される。
− ジアミノカルボン酸は、第1及び第2の解離定数からの平均値に相応するp
H値に、即ちpH>=1/2(pks1+pks2)を超えるpH値によって、有利
にpks2を超えるpH値に調整される。
それぞれのカルボン酸及びアミノ基に対する解離定数の例は、文献から知るこ
とができる(例えばJakubke,Jeschkeit,Aminosaeuren,Peptide,Proteine,V
erlag Chemie 1982,38〜40頁参照)。
有利なアミノ酸の選択された例は次のとおりである:
グリシン pH>6.0 有利にpH>9.6
アスパラギン酸 pH>6.6 有利にpH>9.6
グルタミン酸 pH>7.1 有利にpH>9.6
リシン pH>5.5 有利にpH>9.1
アミノ酸のアミノ基の反応性は、アミノ酸が中和された形で使用される場合に
は高めることができる。
例えば、アミノジカルボン酸、アミノトリカルボン酸、中性アミノ酸又はジア
ミノカルボン酸は、1個、2個もしくは3個のカルボキシル基を、ポリアスパラ
ギン酸イミドとの反応中にアルカリ金属によって完全もしくは部分的に中和し、
その結果、pH値は、6を上回り、有利に8〜13であり、アミノ基の少なくと
も5%は、プロトン化されていない形でプロトン化等量で存在する。
アミノジカルボン酸1モルにつき、2モルまでのアルカリ金属、及びアミノモ
ノカルボン酸及びジアミノカルボン酸の場合には1モルまでのアルカリ金属は、
連続的に化もしくは回分的に反応中に添加される。ジアミノカルボン酸は、付加
的なアルカリ金属なしで反応させることもできる。しかしながら、より高い反応
性を達成するために、該ジアミノカルボン酸は、完全もしくは部分的に塩基で中
和された形で使用することもできる。
より良好な耐久性のためにアミノ酸は、塩酸塩の形で貯蔵される。例えば塩酸
リシンは、リシンの通常市販されている形である。塩酸リシンが使用される場合
には、塩酸リシン1モルにつきアルカリ金属2モルまでを使用することができ、
この場合、アルカリ金属1モルは、塩酸の中和に消費される。
アミノ酸の中和は、ポリアスパラギンイミドと反応前もしくは反応中に行なう
ことができる。中和に塩基、例えばアルカリ金属、例えば塩酸ナトリウム、塩酸
カリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナト
リウム及び炭酸カリウム、ならびに第3アミン、例えばトリエタノールアミン及
びトリエチルアミン、第1アミン、例えばブチルアミン及びエタノールアミン、
又は第2アミン、モルホリン
は、使用される。またアンモニアは、塩基として適当であり、同様に水酸化バリ
ウム及び水酸化カルシウムは、使用することができる。
反応は、アミノ酸が中和された形で溶解されている希釈剤としての水中で実施
される。アミノ酸の濃度は、アミノ酸塩のできるだけ濃厚化された溶液もしくは
飽和溶液が生じる程度に選択される。有利に、アミノ酸塩溶液1〜20モル、特
に5〜15モルは、使用される。
アミノ基1個のみを有するアミノ酸は、通常、pH値少なくとも7に調整され
、一方でアミノ基2個を有するアミノ酸は、遊離酸の形で反応させることもでき
る。反応は、通常6を上回るpH値、有利に8〜13のpH範囲内で行なわれる
。より高いpH値及びアミノ酸のより高い濃度ならびにより高い温度によって、
より迅速な反応の進行が得られる。反応温度は、通常0〜100℃、有利に20
〜70℃である。反応時間は、アミノ酸の反応性に依存して1〜20時間である
。
特に経済的な変法は、先ずアスパラギン酸イミドへのアスパラギン酸の重縮合
を実施し、この場合、重縮合を添加率約50〜95%で中止し、その結果、反応
混合物中でなお遊離アスパラギン酸が存在している。例えばアスパラギン酸結晶
もしくは一粉末は、200〜280℃の範囲内の温度で80%しか重縮合するこ
とができず、引き続き、アスパラギン酸を含有するポリアスパラギンイミドを水
中に懸濁しかつ塩基と反応させることによって、変換されていないアスパラギン
酸を相応するポリアスパラギン酸イミドに水性媒体中で付加し、その結果、pH
値は、6を上回り、有利に8〜13になる。アルカリ金属は、重縮合物が溶解る
までの間、連続的に添加される。さらに、この水溶液は、アスパラギン酸とポリ
アスパラギン酸イミドからの反応生成物をその塩の形で含有する。
反応生成物は、式:
で示される構造単位I〜IVを含有していてもよい。構造I〜IV中、RはH原
子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム及びH・H2N+−R1を表わし
、R1は、アミノ酸基を表わし、nは3〜3000を表わし、有利にnは、5〜
1000を表わす。
構造I中には、α結合したアスパラギン酸が、酸の形又はアルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩もしくは
アンモニウム塩の形でか又は塩様にアミノ酸と結合した形でも存在する。構造I
Iは、置換基Rに対するそれぞれの意味を有するβ結合したアスパラギン酸を示
しており、一方で構造IIIは、アミノ酸基をアミド様に結合して有しているα
結合したアスパラギン酸を示し、かつ構造IVは、アミノ酸基をアミド様に結合
して有しているβ結合したアスパラギン酸を示している。反応生成物中の構造I
〜IVの含量は、相互に任意の比であってよい。有利にアミノ酸は、ともに構造
III及びIVによる反応生成物中中で、使用されたアミノ酸に対して少なくと
も1モル%、有利に5〜70モル%含有されている。反応生成物中に含有された
構造I〜IVの含量の反応生成物の構造の関する証明は、H−NMR及びC−N
MRによって行なうことができ、この場合、溶剤として有利にD2が使用される
。アミノ酸のスペクトル中のα−CHシグナルは、アミノ酸のアミノ基が遊離し
た状態で存在しているか又はポリアスパラギン酸のカルボン酸によってアミド様
に結合されているかを識別するための適当なインジケータである。シグナルの強
さの比から、アミノ酸のどれくらいの含量が、構造単位I〜IVの形成下でポリ
アスパラギン酸と反応しかつ構造単位I〜IVのどれくらいの含量が存在してい
るかを決定することができる。
ポリアスパラギン酸イミドは、水性媒体中でもアルカノールアミンと反応する
こともできるし、アミン化
C1〜C30−脂肪族アルコールアルコキシレートと反応することもできる。反応
は、有利に7.5〜13のpH範囲内で実施される。アルカノールアミンとして
、例えばエタノールアミン、ジエタノールアミン、1,2−アミノプロパノール
、1,3−アミノプロパノール、アミノブタノール、例えば1,4−アミノブタ
ノール、1,2−アミノブタノール及び1,6−アミノヘキサノールは、適当で
ある。その上、酸化エチレン、酸化プロピレンもしくは酸化エチレンと酸化プロ
ピレンの混合物を用いたC1〜C30−アルコールのアルコキシル化によって得ら
れるアミン化脂肪族アルコールアルコキシレートが使用される。脂肪族アルコー
ルエトキシレートは、酸化エチレンブロック及び酸化プロピレンブロック又は酸
化エチレン単位及び酸化プロピレン単位をランダムな分布で含有していてもよい
。アミン化脂肪族アルコールアルコキシレートは有利に、例えば先ず脂肪族アル
コール又はオキソアルコール、C1〜C30−アルコールを酸化エチレン及び/又
は酸化プロピレンと反応させかつ引き続きこの反応生成物をアミン化することに
よって得られる。脂肪族アルコール1モルにつき酸化エチレン及び/又は酸化プ
ロピレン1〜100モル、有利に3〜50モルが使用される。有利に、使用され
るアミン化脂肪族アルコールアルコキシレートは、例えばC1〜C20−アルコー
ルを脂肪族アルコール1モルにつき酸化エチレン3〜25
モルと反応させかつ引き続きアミン化することによって得られる。
上記のオイリアスパラギン酸イミドとアミノ酸、アルカノールアミンもしくは
アミン化脂肪族アルコールアルコキシレートからの反応生成物は、粉末状もしく
は液状の、ホスフェート減量されたかもしくはホスフェート不含の洗剤及び洗浄
剤への添加剤として使用される。ポリアスパラギン酸イミドとN(アミノエチル
)−ピペラジン、N(アミノエチル)イミダゾール、N(アミノプロピル)−イ
ミダゾール又は2−アミノカプロラクタムとの反応生成物は、洗剤に灰色化防止
剤(Vergrauungsinhibitor)及び転染防止剤として作用することができる。使用
量は、0.5〜30重量%、有利に1〜10重量%の範囲内である。食器用洗剤
及びビン洗浄のための洗浄装置の場合には使用量は、50重量%まで可能である
。
ホスフェート減量された洗剤及び洗浄剤とは、リン酸ペンタナトリウムとして
計算されたホスフェート25重量%未満を含有している配合物のことである。粉
末状洗剤配合物の組成は、実に種々でありうる。ホスフェート不含洗剤配合物、
特に濃縮された粉末状コンパクト洗剤は、常用の界面活性剤含量の他に、結晶質
もしくは非晶質の粉末状水和珪酸ナトリウムの形のビルダーとしてゼオライト及
び/又は層状珪酸塩を含有していてもよい。この種の珪酸塩は公知であり、欧州
特許第0164514号明細書及び欧州特許出願公開第0444415号明細書
を参照のこと。同様のことは、洗浄剤配合物の組成にもあてはまる。洗剤配合物
及び洗浄剤配合物は、通常、界面活性剤を1〜50重量%量で含有しており、そ
れどころか若干の例ではなお高い量の界面活性剤、及び場合によってはビルダー
を含有している。この記載は、液状ならびに粉末状の洗剤配合物及び洗浄剤配合
物にあてはまる。ヨーロッパ、米国及び日本で常用される洗剤配合物の組成の例
は、例えばChemical und Engn.News,第67巻、35(1989)に表で示されており
、かつUllmanns Encyklopaedie der technischen Chemie,Verlag Chemie,Wein
heim 1983,第4版、63〜160頁に記載されている。洗剤及び洗浄剤の組成に関す
る別の記載は、国際公開番号WO−A−90/13581号に見ることができる
。
本発明によれば使用すべき反応生成物は、問題なく洗剤配合物及び洗浄剤配合
物に混入することができ、かつ、該反応生成物が含水界面活性剤の粘度を著しく
降下させるという事実に基づいて粘度降下剤として使用することができる。
その上、上記の反応生成物は、例えば海水脱塩の場合の、水案内系、例えば冷
水循環路及び熱水循環路、沸騰ステーション及び蒸発ステーション、熱交換器、
タービンならびにポンプ中の同時の腐食防止の際の結垢の防止のためのスケール
防止剤として適当であり、
かつ糖汁の蒸発濃縮の際の付着物防止剤として使用することができる。スケール
防止剤は、通常、処理すべき水性媒体中の0.1〜1000ppm、有利に1〜
500ppmの量で添加される。
ポリアスパラギン酸イミドとアミノ酸、アルカノールアミンもしくは、脂肪族
アルコール1モルにつき酸化エチレン及び/又は酸化プロピレン100モルまで
を重合導入により含有しているアミン化C1〜C30−脂肪族アルコールアルコキ
シレートからの反応生成物は、例えば、高い濃度の顔料懸濁液を得るために、顔
料を水に分散させるための分散剤としても使用され、例えばこのような反応生成
物は、鉄、カーボン、鉱物、粘土、ローム、オキシド、スルフィド含有鉱物、ホ
スフェート、スルフェート、カーボネート、白亜、石膏及びクレーからの水性懸
濁液の製造に使用される。分散剤としての使用量は、顔料に対して0.1〜5重
量%、有利に0.2〜2重量%の範囲内である。
ポリアスパラギン酸イミドとアミノ酸、アルカノールアミンもしくは、脂肪族
アルコール1モルにつき酸化エチレン及び/又は酸化プロピレン100モルまで
を重合導入により含有しているアミン化C1〜C30−脂肪族アルコールアルコキ
シレートからの反応生成物は、8〜150、有利に9〜100の範囲内のK値(
H.Fikentscherに従って反応生成物のナトリウム塩の水溶液中でpH7及び25
℃で測定された)を有し
ている。
例中のパーセントの記載は、他に記載のない限り、重量パーセントである。K
値は、H.Fikentscher,Cellose-Chemie,第13巻,58〜64頁及び71〜74頁(1932
)に従って、ナトリウム塩の形の1重量%の溶液中でpH7及び25℃で測定し
た。ポリアスパラギン酸イミドのK値は、ジメチルホルムアミド中で1重量%の
重合体濃度及び25℃で測定した。
実施例
ポリアスパラギン酸イミドの製造
L−アスパラギン酸結晶は、乾燥室中の220℃の陶製容器中で、重量が一定
になるまで縮合した。この重縮合物は、ジメチルホルムアミド中の1%の溶液中
でK値18.6を有していた。
比較例 1
上記のポリアスパラギン酸イミド1gを水20ml中で温度60℃で撹拌し、
かつ、反応溶液のpH値が8〜10である程度に10%の水性苛性ソーダ液を滴
加した。pH値9の透明なポリマー水溶液が得られた。ゲル透過クロマトグラフ
ィー(ポリアクリレート標準液を用いた較正)によって重量平均分子量Mw60
00及び数平均分子量Mn2600を測定した。
例1〜6
反応生成物の製造1〜6
100ml入りのエルレンマイヤー・フラスコ中に
表1にそれぞれ記載された量の水酸化ナトリウムを装入し、かつ水20ml中に
溶解した。さらに氷冷しながら表1に記載されたアミノ酸0.1モルを少量ずつ
入れ、かつ反応混合物をアミノ酸塩の透明な溶液が得られるまで氷浴中で冷却し
ながら撹拌した。さらにポリアスパラギン酸イミド各10g(イミド単位0.1
モルに相応する)を少量ずつ添加し、かつ得られた懸濁液を表1に記載された時
間及び温度で撹拌した。その後に帯褐色の透明ないし僅かに濁った溶液が得られ
た。反応の進行は、不溶性ポリアスパラギン酸イミドが徐々に溶解することによ
って確認することができる。反応後に生じたpH値は、表1に記載されている。
場合によっては変換終了後に残留した反応混合物の濁りは、15%の水性苛性ソ
ーダ液をpH値12〜13まで添加することによって除去することができる。そ
の後にこの透明な溶液は、沈殿物もしくは濁りが生じることなく所望のpH値に
調整することができる。
表1に記載された反応生成物を、該反応生成物の分散可能性に関する次の実施
例(CD試験)で試験する。
CD試験(クレー分散試験)
粒子汚染に対するモデルとして微細に磨砕されたチャイナクレーSPS 151
を使用する。クレー1gを高分子電解質の0.1%のナトリウム塩溶液1mlの
添加下で水98ml中に常置シリンダ(100ml)中で10分間強力に分散し
た。撹拌後直ちに常置シリンダの中央から試料2.5mlを取り出し、かつ25
mlに希釈後に分散液の濁度を濁度計で測定する。分散液の30分間ないしは6
0分間の放置時間の後に改めて試料を取り出し、かつ上記と同様にして濁度を測
定する。分散液の濁度は、NTU(比濁分析濁度単位(nephelometric turbidit
y units))に記載されている。分散液が貯蔵中に沈降しなければしないほど、
測定される濁度値は高くなり、かつ分散液は安定する。第2の物理的測定値とし
て、沈降プロセスの時間的挙動を示す分散定数を測定する。沈降プロセスがほぼ
時間に関する一次関数(monoexpotentielles
濁度が時間点t=0での初期状態のl/e−telに減少する時間を示す。
沈降するようになる。
表2の結果から分かるとおり、ポリアスパラギン酸イミドとアミノ酸からの反
応生成物は、ポリアスパラギン酸イミドからのアルカリ性加水分解によって得ら
れるポリナトリウムアスパルテートより良好な沈降性質を有しているポリアスパ
ルチルアミノ酸を含有している。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ベック,ディーター
ドイツ連邦共和国 D―67117 リンブル
ガーホーフ ツェッペリンシュトラーセ
3
(72)発明者 バウル,リヒャルト
ドイツ連邦共和国 D―67112 ムッター
シュタット ネルケンシュトラーセ 1
(72)発明者 ポットホフ−カール,ビルギト
ドイツ連邦共和国 D―67061 ルートヴ
ィッヒスハーフェン グリュナーシュトラ
ーセ 7
(72)発明者 シュヴェンデマン,フォルカー
ドイツ連邦共和国 D―67434 ノイシュ
タット アム ホイゼルベルク 20
(72)発明者 シャーデ,クリスティアン
ドイツ連邦共和国 D―67061 ルートヴ
ィッヒスハーフェン ゲオルグ―ヘルヴェ
ーク―シュトラーセ 22
(72)発明者 クート,アレクサンダー
ドイツ連邦共和国 D―55234 エッペル
スハイム アム ヘルブルン 57
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ポリアスパラギン酸イミドとアミノ酸からの反応生成物を製造する方法に おいて、アミノ酸をポリアスパラギン酸イミドを水性媒体中で、プロトン化され ていない形のアミノ酸のアミノ基少なくとも5%がプロトン化された形と等量で 存在するpH値で反応させることを特徴とする、ポリアスパラギン酸イミドとア ミノ酸からの反応生成物の製法。 2.請求項1記載の方法によって得られる添加生成物ならびに、ポリアスパラ ギン酸イミドとアルカノールアミンもしくは、脂肪族アルコール1モルにつき酸 化エチレン及び/又は酸化プロピレン50モル%までを重合導入により含有して いるアミン化C1〜C30−脂肪族アルコールアルコキシレートからの反応生成物 の、洗剤及び洗浄剤への添加剤としての使用。 3.請求項1記載の方法によって得られる添加生成物ならびに、ポリアスパラ ギン酸イミドとアルカノールアミンもしくは、脂肪族アルコール1モルにつき酸 化エチレン及び/又は酸化プロピレン50モル%までを重合導入により含有して いるアミン化C1〜C30−脂肪族アルコールアルコキシレートからの反応生成物 の、スケール防止剤としての使用。 4.請求項1記載の方法によって得られる添加生成物ならびに、ポリアスパラ ギン酸イミドとアルカノー ルアミンもしくは、脂肪族アルコール1モルにつき酸化エチレン及び/又は酸化 プロピレン50モル%までを重合導入により含有しているアミン化C1〜C30− 脂肪族アルコールアルコキシレートからの反応生成物の、分散剤としての使用。
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