JPH08508461A - 高い熱伝導率を示すように窒化アルミニウムの焼結を行う改良方法およびその結果として生じる焼結体 - Google Patents

高い熱伝導率を示すように窒化アルミニウムの焼結を行う改良方法およびその結果として生じる焼結体

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JPH08508461A JP6522050A JP52205094A JPH08508461A JP H08508461 A JPH08508461 A JP H08508461A JP 6522050 A JP6522050 A JP 6522050A JP 52205094 A JP52205094 A JP 52205094A JP H08508461 A JPH08508461 A JP H08508461A
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Abstract

(57)【要約】 非還元性条件下で焼結を行い、そして相互関係を示すパラメーター、例えば結合剤を焼失させる雰囲気、加熱速度、焼結温度、焼結温度における時間、冷却速度および冷却温度などを調節することによって、少なくとも200W/m・KのTCを示す窒化アルミニウム焼結体を製造する。この焼結体はまた270W/m・Kを越えるTCを示し得る。

Description

【発明の詳細な説明】 高い熱伝導率を示すように窒化アルミニウムの焼結を行う改良方法およびそ の結果として生じる焼結体技術分野 本発明は、一般的には、窒化アルミニウム(AlN)焼結体の製造方法および この方法で得られる素地に関する。より詳細には、本発明は、270ワット/メ ートル・°K(W/m・K)を越える熱伝導率(TC)を示すAlN焼結体を製 造する方法に関する。発明の背景 AlNはミクロ電子基質材料として益々興味が持たれてきている。AlNが示 すTCがベリリア(BeO)が示すTCに近付きそして熱膨張係数がケイ素に充 分に適合するようになれば、AlNは、高パワーまたはマルチチップモジュール 用途で魅力的な代替物の一例となる。 室温において、単一結晶のAlNは319W/m・Kの理論的TCを示す。多 結晶性セラミックは数多くの因子により単一結晶のAlNよりも低いTCを示す 傾向がある。これらの因子には、AlN粒子がランダムに配向していること、結 晶格子の不純物レベル、並びに更に低いTCを示す結晶性粒子境界相が存在して いることが含まれる。 F.Miyashiro他は、「高い熱伝導率を示す窒化アルミニウムセラミ ック基質およびパッケージ」、IEEE Transactions on C omponents,Hybrids,and Manufacturing Technology、13巻、No.2,313−19(1990年、6月) の中で、焼結で最大のTCを実現化しようとするならば鍵となる3つの技術が非 常に重要になることを示唆 している。これらの技術は、AlN粉末の酸素含有量を低くするか或は最小限に すること、添加剤を適切に選択してその量を適切にすること、並びに温度、時間 および雰囲気の意味における焼結条件が含まれる。彼らは、還元性雰囲気を用い ると最大のTCが得られることを示唆している。 H.Buhr他は、「AlN(Y23)セラミックの相組成、酸素含有量およ び熱伝導率」、J.Am.Ceram.Soc.74[4]、718−723( 1991)の中で、冷均衡プレス加工を受けさせた筒状の成形体を0.2MPa の窒素圧下で焼結することを開示している。 彼らは1分当たり16から30K(K/分)の加熱速度を用いている。 K.Watari他は、「窒化アルミニウムの熱伝導率を高めるための焼結化 学反応」、J.Mater.Sci.26、4727−32(1991)の中で 、炭素を用いた還元性窒素雰囲気中でY23添加剤を用いてAlNの焼結を行っ ている間に酸素含有量を低くするとTCを高くする化学反応が生じることを考察 している。彼らは15K/分の加熱速度を用いており、220W/m・Kの如き 高いTC値を報告している。 T.A.Guiton他は、「粉末加工を調節することによる窒化アルミニウ ムが示す熱伝導率の最適化」、Mat.Res.Soc.Symp.Proc. 、271巻、851−56(1992)の中で、TCは強力に酸素の化学および 焼結パラメーターに依存することを示唆している。彼らは、表II(852頁) の中で「サイクル1」および「サイクル2」と呼んでいる2組の焼結パラメータ ーを開示している。サイクル2には2.5℃/分の加熱速度、1850℃の焼結 温度、3時間の焼結時間、1℃/分の冷却速度および1500℃の冷却温度が含 まれる。 米国特許第4,847,221号には、AlN焼結体の製造方法と共にその結 果として生じる素地が開示されている。この方法には、AlN粉末と0.01か ら15重量%の量の1種以上の希土類化合物との混和物を1550℃から205 0℃の温度の還元性雰囲気中で4時間以上焼くことを含んでいる。その結果とし て生じる素地は272W/m・Kの如き高いTCを示す。 米国特許第4,778,778号には、共出願中の出願に記述されている特別 な焼結サイクルが報告されている。このサイクルには、圧縮固化を受けさせたA lN素地の温度を1時間当たり250℃(℃/時)以下の速度で室温から焼結温 度にまで高め、この素地の焼結を1600℃から1900℃の温度の不活性雰囲 気内で行い、そしてその焼結を受けさせた素地を300℃/時以下の速度で冷却 することを含んでいる。この’778特許では、1200℃以下の温度で不活性 ガスと一緒にある量で水素ガスを導入した後、高純度の不活性ガスを導入するこ とによって、上記サイクルの改良を行っている。発明の要約 本発明の1つの面は、室温(25℃)のTCが>270W/m・Kである多結 晶性AlNセラミック焼結体である。本発明の2番目の面は、AlN粉末と粉末 化した少なくとも1種の焼結助剤との混和物を窒素ガスの存在下で焼結温度にま で加熱し、この混和物を焼結体に変化させるに充分な時間この混和物を上記温度 に保持した後、この素地を周囲温度にまで冷却することによって、200W/m ・K以上のTCを示す多結晶性AlN焼結体を製造する改良方法であり、これは 、>0℃/分から6℃/分の速度でその焼結温度にまで加熱し、該混和物を理論 密度の> 95%の密度を示す焼結体に変化させるに充分な時間その温度を維持し、そして この焼結体を、真空下か或は不活性ガスの存在下、>0℃/分から6℃/分の速 度でその焼結温度から1400℃の温度にまで冷却した後、この焼結体を更に周 囲温度(25℃)にまで冷却することの組み合わせを用いることを特徴としてい る。 本発明の3番目の面は、上記2番目の面の方法で得られる焼結体を中心にして いる。好適な態様の説明 本発明の目的で用いるに適切なAlN粉末は、商業もしくは工業グレードのも のであってもよい。これには、結果として生じる焼結品が示す所望特性に有意な 悪影響を与える可能性のある如何なる不純物も含めるべきでない。市販の粉末に はあるレベルで不純物が存在しているが、そのレベルは、上述した悪影響をもた らすレベル未満でなくてはならない。 このAlN粉末に含まれている結合した酸素の含有量は典型的に<4重量%で ある。この酸素含有量は、望ましくは<3重量%であり、好適には2重量%であ る。 このAlN粉末はまた、通常のB.E.T.吸収方法で測定して、典型的に1 g当たり1.5から10平方メートル(m2/g)の表面積(SA)を示す。こ の粉末のSAは望ましくは2から9m2/gである。 好適には、アルミナ(Al23)の炭素熱還元(carbothermal reduction)を行うか或はアルミニウム金属の直接窒化を実施すること によって、上記仕様に合致するAlN粉末を製造する。 また、アルミニウムアルキル類またはアルミニウムハロゲン化物を用いた他の方 法でもAlN粉末を製造することができる。好適な炭素熱Al N粉末は商標XUS 35544およびXUS 35548の下でダウケミカル (The Dow Chemical Company)から入手可能であるか 或は商標Grade FおよびGrade Hの下で徳山曹達(Tokuyam a Soda)から入手可能である。また、これらと他の粉末の混合物も使用可 能である。 本技術分野で認識されている焼結助剤、例えばイットリウム、希土類金属、例 えばランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ガドリニウム およびジスプロシウムなど、およびアルカリ土類金属、例えばカルシウム、スト ロンチウムおよびバリウムなどから選択される金属の酸化物またはフッ化物のい ずれかをこのAlN粉末と混合することができる。単一の焼結助剤の代わりに焼 結助剤の組み合わせを使用することも可能である。イットリウムの化合物、特に イットリア(Y23)を用いると満足される結果が得られる。 この焼結助剤または焼結助剤組み合わせを、この焼結助剤とAlN粉末を組み 合わせた重量を基準にして適切には0.05から10重量%の量でAlN粉末と 混合する。この量は望ましくは0.05から3重量である。この焼結助剤は好適 にはAlN粉末が示すSAと同様なSAを示す。 AlN粉末と焼結助剤(類)との混和物の製造は、通常の操作、例えばアトリ ッター(attritor)製粉、並びに湿潤および乾燥ボールミリング(ba ll milling)などを用いて実施可能である。適切な溶媒と適切な製粉 媒体を用いた湿潤ボールミリングを行うと満足される結果が得られる。通常、筒 状物または玉の形態の製粉媒体を用いると、混和物の成分またはこの混和物から 製造される焼結体に有意な悪 影響が生じないであろう。製粉用もしくは混合用の液状媒体、例えばエタノール 、ヘプタンまたは他の有機液体を使用することができる。混合後、通常の操作で その製粉媒体を除去することによって、セラミック生地に変換するに適切な混和 物を得ることができる。オーブン乾燥およびスプレー乾燥を行うと満足される結 果が得られる。 また、この混和物の加工を行って焼結体を生じさせている間に有機結合剤を使 用することも可能である。適切な結合剤は本技術分野でよく知られており、これ らは典型的に、有機溶媒に溶解性を示す高分子量の有機材料を含んでいる。説明 的結合剤には、ポリエチルオキサゾリン、工業用ワックス、例えばパラフィンな ど、高粘性のポリグリコール類、ポリメタアクリル酸メチルおよびポリビニルブ チラールなどが含まれる。ポリエチルオキサゾリンが特に適切である。適切には 、製粉を行う前の混和物成分にこの結合剤を添加する。 セラミック生地は、いくつかの通常操作、例えば押し出し、射出成形、ダイス プレス加工、均衡プレス加工、スリップキャスティング(slip casti ng)、ロール圧縮、或はフォーミング(forming)またはテープキャス ティングなどのいずれか1つを用いて所望の形状を生じさせることによって製造 可能である。スプレー乾燥を受けさせた混和物の乾燥プレス加工を行うか或はス ラリーのテープキャスティングを行うと、特に満足される結果が得られる。 望ましくは、焼結を行う前に、このセラミック生地にその有機結合剤を除去す るに充分な条件を受けさせる。典型的には、この生地を50から1000℃の範 囲の温度に加熱してその結合剤の熱分解を生じさせるか或はそれを熱で分解させ ることによって、結合剤焼失としても知られ ている結合剤除去を行う。この結合剤に応じてその温度を変化させる。周囲圧力 か、それに近い圧力か、或は真空中で熱分解を実施することができる。これは、 大気の空気を存在させるか或は望ましくは不活性ガスで樹立される非酸化性雰囲 気中で実施可能である。この不活性ガスは適切には窒素、窒素の源、例えばアン モニアなど、或は貴ガス、例えばアルゴンなどである。この不活性ガスは好適に は窒素である。一般的には、不活性ガスの存在下で結合剤を焼失させると、大気 の空気を存在させて結合剤を焼失させるよりも高い残存炭素レベルがもたらされ る。本発明の目的では、窒素の存在下で結合剤を焼失させるのが好適である。 適切には、相互に関係した数種の焼結パラメーターを組み合わせることによっ て>200W/m・KのTCを示す多結晶性AlN焼結体を非酸化性条件下で製 造する。これらのパラメーターは、加熱速度、焼結温度、焼結温度における時間 、冷却速度、冷却温度、冷却の環境、および焼結助剤の種類と量である。 気体状窒素または気体状窒素の給源を存在させて上記生地の焼結を起こさせた 後、非還元性環境下で冷却を行う。この後者は、不活性ガスを用いるか或は真空 下で行うことによって達成可能である。本方法のこの面で用いる場合もまた、結 合剤を焼失させるに適切であるとして記述した不活性ガスが適切である。少なく とも部分的に非還元性環境を樹立する1つの手段には、焼結および冷却を行うに 先立って非還元性材料製るつぼの中にこの生地を入れることを含んでいる。望ま しくは、窒化ホウ素(BN)、AlN、モリブデン金属およびタングステン金属 からこの非還元性材料を選択する。グラファイト製炉の場合、BNおよびAlN が好適な非還元性材料である。タングステン製炉の場合、モリブデン金 属またはタングステン金属が好適な非還元性材料である。 加熱速度、冷却速度、焼結温度、焼結温度における時間、冷却温度および焼結 助剤の量と種類のパラメーターは密な相互関係を示すことから、全部でなくても いくつかのパラメーターを組み合わせると、200W/m・K以上のTCがもた らされる。追加的考察として、パラメーターの組み合わせを一定にしたとしても 、1つのAlN粉末では上記の如きTCがもたらされても別のAlN粉末ではも たらされない可能性がある。このような相違は、粉末特性の変動、特に不純物レ ベルの変動、並びに粉末を合成する方法の変化、例えば直接的窒化に対する炭素 熱合成などから生じる。さらなる考察として、結合剤を焼失させる雰囲気が異な ると、その結果として、望ましいパラメーターの組み合わせが変化する。 例として、単一のAlN粉末を用いると共に焼結助剤としてY23を3重量% 用いた時に窒素中の結合剤焼失(binder burn out)(BBO) および空気中のBBOでTC≧200W/m・K以上をもたらす種々のパラメー ター組み合わせを表Iに示す。このAlN粉末は商標XUS 35548の下で ダウケミカルから商業的に入手可能であり、これの仕様は下記の通りである:0 .8±0.2重量%の酸素含有量;≦0.08重量%の炭素含有量;≦100p pmのケイ素含有量;≦200ppmのカルシウム含有量;≦35ppmの鉄含 有量;および2.8±0.2m2/gのSA。 同じAlN粉末を用いると共に焼結助剤としてY23を2または3重量%用い た時に窒素中のBBOでTC≧270W/m・Kをもたらすパラメーター組み合 わせを表IIに示す。このAlN粉末の酸素含有量に正比例させてそのY23の 量を変化させる。言い換えると、酸素含有量 が0.6重量%またはそれに近い場合Y23は2重量%用いることで充分である 一方、酸素含有量が1重量%またはそれに近い場合Y23を3重量%の如き多い 量で用いる必要がある。この焼結助剤の実際のレベルは少なくとも部分的に残存 炭素レベルに関連しており、このレベルは過度の実験を行うことなく容易に決定 可能である。 この粉末がXUS 35548(ダウケミカル)である場合、表IおよびII に示す組み合わせが特に適切である。このAlN粉末の酸素含有量、AlN生地 の残存炭素含有量、およびこの生地内に存在させる焼結助剤の量と種類などの如 き因子に応じて、その組み合わせを若干修飾する必要があり得る。例えば、この 粉末の酸素含有量が上記仕様の上限またはそれに近くそしてY23の量を表Iの 3重量%または表IIの2重量%にする場合、修飾を行う必要があるのは表II の条件9のみである。別の例として、上記粉末をより少ない量のY23、例えば 2重量%の量のY23と組み合わせて用いる場合、また、表Iの条件1、7、9 、11および14を修飾する必要があり得る。特に表Iに関する修飾は、その冷 却速度の上限を<1℃/分だけ下げるような簡単な修飾であってもよい。この同 じ粉末の酸素含有量が上記仕様の下限またはそれに近い場合、表IおよびIIに 示す組み合わせの修飾はほとんどか或は全く行 う必要なく、より少ない量でY23を用いてもよい。過度の実験を行うことなく さらなる修飾を行うことができる。 理論密度の>95%の密度を示す焼結体を得るには一般に表IおよびIIに示 す組み合わせを用いることで充分である。この密度は理論密度の望ましくは≧9 7.5%、好適には≧99%、より好適には≧99.5%である。 本発明の方法に従い非還元性条件下で製造したAlN焼結体が示すTCは≧2 00W/m・Kである。このTCは望ましくは≧240W/m・K、好適には≧ 270W/m・K、より好適には≧274W/m・Kである。また、このTCは 望ましくは≦319W/m・Kである。容易に≦285W/m・KのTCを達成 することができる。 本明細書に記述する如く製造したAlN焼結体はまた、明るいクリーム色で半 透明から、暗灰色または黒色で不透明に至る範囲の色/半透明性組み合わせを示 す。まだら(染色した如く、異なる色または色合いの斑点または染みが付いてい る)としても知られている表面外観は、高い度合のまだらから、目で検出できる まだらが存在していない度合で変化する。技術者は、過度の実験を行うことなく 、色とまだら度合とTCとの望ましい組み合わせを達成することができるであろ う。 以下に示す実施例は単に説明の目的であり、暗にまたはその他、本発明の範囲 を制限するものとして解釈されるべきでない。実施例 種々のAlN粉末を2000gの量で含有させそしてY23(Molycor p、99.99%の純度)を2重量%または3重量%(41gまたは62g)含 有させると共に結合剤組成物を6.7重量%(134. 2g)含有させた混和物から、セラミック生地を調製した。結合剤組成物は、重 量比が33/67のポリエチルオキサゾリンとポリエチレングリコール3350 (ダウケミカル)とのブレンドであった。この結合剤を3000gのエタノール に溶解させた後、上記AlNとY23粉末を加えた。この混和物をボールミルに 5時間かけた。スプレー乾燥を行うことによって溶媒を除去した。 7/8インチ(2.2cm)の丸型ダイスを用い、その乾燥させた粉末を6. 9メガパスカル(MPa)の一軸圧力下で乾燥プレス加工して生地を生じさせた 。空気の存在下(空気中のBBO)または窒素の存在下(N2中のBBO)でこ の生地からその結合剤組成物を除去した。結合剤の除去では、2℃/分の加熱速 度で550℃にまで加熱し、その温度を1時間保持した後、2℃/分の冷却速度 で室温(25℃)にまで下げることを用いた。 これらのAlN粉末およびこれらの化学組成を表IIIに示す。AlN粉末A およびBは、商標XUS 35548の下でダウケミカルから商業的に入手可能 な異なるロットの粉末であった。AlN粉末Cは商標 XUS 35544の下でダウケミカルから商業的に入手可能な粉末であった。 AlN粉末DおよびEは、それぞれグレードFおよびHとして徳山曹達株式会社 から商業的に入手可能な粉末であった。 非還元性環境を樹立する容器として、寸法が7.5インチx4.5インチx3 .5インチ(19.0cmx11.4cmx8.9cm)のBN製ボックスを用 いた。結合剤を除去することで得られる生地をBN製の取り付け工具の中に入れ て、1つに空気中のBBOを受けさせ、そして1つにN2中のBBOを受けさせ た。焼結では1立方フィート(0.028立方メートル)のグラファイト製炉( Thermal Technology Model 121212G)を用い た。 焼結で用いた条件を表IVに示す。N2中でBBOを受けさせた生地の焼結結 果を表Vに示す。空気中でBBOを受けさせた生地の焼結結果を表VIに示す。 表VおよびVI中の縦列の頭語、例えばA−3またはB−2において、ハイフン の前の文字はAlN粉末の種類(表III)を表しており、そしてハイフンの後 の文字は焼結助剤の量(重量%)を表している。表VおよびVIでは、大部分の 焼結実験でTC値を2つ示す。これは、単一の混和物から2つの異なる生地片を 製造した後それらの焼結を同時に行って測定を行ったことを反映している。 表Vのデータは、表IVに示す大部分の焼結条件下でTC≧200W/m・K を容易に達成することができることを示している。実際、焼結実験13では数種 の粉末で270−285W/m・KのTC値が得られた。焼結実験3、4、11 および21は、その焼結条件でTC≧200W/m・Kの焼結材料が生じなかっ た注目すべき例外であった。例えば焼結実験14、25および26は、本質的に 同じ生地で出来ている2つの片に同じ焼結条件を受けさせた時でも若干のTC変 動が存在することを示している。焼結条件2、7、8、10、15、16および 27は、同じ焼結条件下でも粉末の特性が変化すると異なる結果がもたらされる ことを示している。技術者は、TC≧200W/m・Kをもたらす焼結実験/粉 末組み合わせの番号を基にすることで、過度の実験を行うことなく容易に、その レベルに到達しなかった組み合わせを修飾して少なくともそのレベルにまで到達 させる。 表VIのデータは、表IVに示す条件下ではTC≧200W/m・Kを達成す るのが困難であることを示している。焼結実験13が成功であったことは、技術 者は焼結助剤の量を多くするか或は冷却速度、加熱速度 または両方を遅くすることなどの如き修飾を行うことでTC≧200W/m・K を達成することができるであろうことを示唆している。表Vの実験13と表VI の実験13との比較は、これらの組み合わせで空気中のBBO操作を用いると≧ 270W/m・KのTCを達成するのは不可能であろうことを示唆している。し かしながら、Y23または他の何らかの適切な焼結添加剤のレベルを高くすると 、そのようなTCを得ることが可能になるであろう。 TC>270W/m・Kを示す焼結体を含む全ての焼結体を粉末X線回折およ び電子顕微鏡で分析した結果、結晶性AlNおよび二次境界相(seconda ry boundary phases)が存在していることを確認した。この 境界相にはY4Al29、YAlO3または両方が含まれていた。この境界相は、 粒子の境界に沿ってか、三重点にか、或は両方に存在していた。この分析では、 窒化イットリウムが存在していることは確認されなかった。 これらの粉末および表IおよびIIの焼結条件を用いると同様な結果が得られ ると期待される。焼結条件をいくらか変化させる必要はあり得るが、他のAlN 粉末を用いることでもまた同様な結果が得られると期待される。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年3月17日 【補正内容】 請求の範囲 1. 窒化アルミニウム粉末と粉末化した少なくとも1種の焼結助剤との混和 物を窒素ガスの存在下で焼結温度にまで加熱し、この混和物を焼結体に変化させ るに充分な時間この混和物を上記温度に保持した後、この素地を周囲温度にまで 冷却することによって、少なくとも240ワット/メートル・°Kの熱伝導率を 示す多結晶性窒化アルミニウム焼結体を製造する改良方法において、1分当たり 0℃よりも高い速度から1分当たり6℃の速度でその焼結温度にまで加熱し、該 混和物を理論密度の95%を越える密度を示す焼結体に変化させるに充分な時間 その温度を維持し、そしてこの焼結体を、真空下か或は不活性ガスの存在下、0 ℃/分よりも高い速度から6℃/分の速度でその焼結温度から1400℃の温度 にまで冷却した後、この焼結体を更に周囲温度にまで冷却することの組み合わせ を用い、ここで、この方法を、焼結および冷却を行うに先立って、非還元性材料 から作られたるつぼの中に該混和物を入れることによって樹立した非還元性環境 中で実施することを特徴とする方法。 2. 該冷却速度を0.1℃/分から5.5℃/分にする請求の範囲1記載の 方法。 3. 真空下か或は不活性ガスの存在下で冷却を行っている間更に該焼結体を 非還元性環境中に存在させる請求の範囲1記載の方法。 4. 焼結および冷却を行うに先立って該混和物を非還元性材料製るつぼの中 に入れることによってその非還元性環境を樹立し、ここで、この非還元性材料を 窒化ホウ素、窒化アルミニウム、モリブデン金属およびタングステン金属から選 択する請求の範囲5記載の方法。 5. 該焼結温度を1817から1908℃の範囲内にする請求の範 囲1記載の方法。 6. 結晶性窒化アルミニウム相と二次粒子境界相によって特徴づけられるミ クロ構造を有しておりそして270から319ワット/メートル・°Kの熱伝導 率を示す、請求の範囲1−5いずれかの方法で製造された多結晶性窒化アルミニ ウム焼結体。 7. 該粒子境界相がY4Al29およびYAlO3から選択される少なくとも 1種のアルミン酸イットリウムを含んでいる請求の範囲6記載の焼結体。 8. 該粒子境界相が粒子の境界に沿ってか、三重点にか、或は両方に位置し ている請求の範囲6または請求の範囲7記載の焼結体。 9. 該熱伝導率が274ワット/メートル・K以上である請求の範囲8記載 の焼結体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 窒化アルミニウム粉末と粉末化した少なくとも1種の焼結助剤との混和 物を窒素ガスの存在下で焼結温度にまで加熱し、この混和物を焼結体に変化させ るに充分な時間この混和物を上記温度に保持した後、この素地を周囲温度にまで 冷却することによって、200ワット/メートル・°K以上の熱伝導率を示す多 結晶性窒化アルミニウム焼結体を製造する改良方法において、1分当たり0℃よ りも高い速度から1分当たり6℃の速度でその焼結温度にまで加熱し、該混和物 を理論密度の95%を越える密度を示す焼結体に変化させるに充分な時間その温 度を維持し、そしてこの焼結体を、真空下か或は不活性ガスの存在下、0℃/分 よりも高い速度から6℃/分の速度でその焼結温度から1400℃の温度にまで 冷却した後、この焼結体を更に周囲温度にまで冷却することの組み合わせを用い ることを特徴とする方法。 2. 焼結を受けさせるに先立って該混和物をセラミック生地に変換する請求 の範囲1記載の方法。 3. 窒素、アルゴンおよびヘリウムから選択される不活性ガスの存在下で冷 却を実施する請求の範囲1記載の方法。 4. 該冷却速度を0.1℃/分から5.5℃/分にする請求の範囲1記載の 方法。 5. 真空下か或は不活性ガスの存在下で冷却を行っている間更に該焼結体を 非還元性環境中に存在させる請求の範囲1−4いずれか記載の方法。 6. 焼結および冷却を行うに先立って該混和物を非還元性材料製るつぼの中 に入れることによってその非還元性環境を樹立し、ここで、こ の非還元性材料を窒化ホウ素、窒化アルミニウム、モリブデン金属およびタング ステン金属から選択する請求の範囲5記載の方法。 7. 該焼結温度を1817から1908℃の範囲内にする請求の範囲1記載 の方法。 8. 結晶性窒化アルミニウム相と二次粒子境界相によって特徴づけられるミ クロ構造を有しておりそして270から319ワット/メートル・°Kの熱伝導 率を示す、請求の範囲1−7いずれかの方法で製造された多結晶性窒化アルミニ ウム焼結体。 9. 該粒子境界相がY4Al29およびYAlO3から選択される少なくとも 1種のアルミン酸イットリウムを含んでいる請求の範囲8記載の焼結体。 10. 該粒子境界相が粒子の境界に沿ってか、三重点にか、或は両方に位置 している請求の範囲8または請求の範囲9記載の焼結体。 11. 該熱伝導率が274ワット/メートル・K以上である請求の範囲10 記載の焼結体。
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