JPH08509128A - 外部シグナルへの細胞反応性を調節するための方法および産物 - Google Patents

外部シグナルへの細胞反応性を調節するための方法および産物

Info

Publication number
JPH08509128A
JPH08509128A JP6523486A JP52348694A JPH08509128A JP H08509128 A JPH08509128 A JP H08509128A JP 6523486 A JP6523486 A JP 6523486A JP 52348694 A JP52348694 A JP 52348694A JP H08509128 A JPH08509128 A JP H08509128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
mekk
mek
raf
cells
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6523486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4127850B2 (ja
Inventor
ジヨンソン,ゲイリー・エル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Jewish Health
Original Assignee
National Jewish Center for Immunology and Respiratory Medicine
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Jewish Center for Immunology and Respiratory Medicine filed Critical National Jewish Center for Immunology and Respiratory Medicine
Publication of JPH08509128A publication Critical patent/JPH08509128A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4127850B2 publication Critical patent/JP4127850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/10Transferases (2.)
    • C12N9/12Transferases (2.) transferring phosphorus containing groups, e.g. kinases (2.7)
    • C12N9/1205Phosphotransferases with an alcohol group as acceptor (2.7.1), e.g. protein kinases
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/48Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving transferase
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Container Filling Or Packaging Operations (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 MEKKのための単離された核酸配列、MEKKアミノ酸配列および蛋白質、MEKKに対する抗体、ならびにこのような配列、蛋白質、および抗体を使用するための方法が記載される。MEKK(MEKキナーゼ)のアミノ酸配列は、672のアミノ酸残基(72キロダルトン)からなる蛋白質をコードするcDNA配列から誘導された。MEKKが発現される際には、それはMEKをリン酸化および活性化する。MEKKによるMEKのリン酸化および活性化は、MEKをやはりリン酸化する成長因子調節化プロテインキナーゼであるRafに非依存的である。従ってMEKKおよびRafは、ホルモン、成長因子、および神経伝達因子によるMAPKの活性化を媒介するプロテインキナーゼネットワーク内のMEKに収束する。

Description

【発明の詳細な説明】 外部シグナルへの細胞反応性を調節するための方法および産物 発明の分野 本発明は、単離化MEKキナーゼ核酸配列、実質的に純粋なMEKK蛋白質、 ならびにMEKK、MEK、およびMAPK酵素の調節および使用に係わる方法 に関する。 発明の背景 マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)(細胞外シグナル調節キ ナーゼすなわちERKとも称される)は、チロシンキナーゼである成長因子レセ プター(上皮成長因子(EGF)レセプターのようなもの)およびトロンビンレ セプターのようなヘテロ三量体のグアニンヌクレオチド結合性蛋白質(Gプロテ イン)に結合するレセプターの両方によるリガンド結合に応答して迅速に活性化 される。MAPKは、種々の第二メッセンジャーにより伝達される多重細胞内シ グナルを統合するようである。MAPKは、酵素、ならびにEGFレセプター、 Rsk90、ホスホリパーゼA2、アラキドン酸代謝物、c−Myc、および恐 らくc−Junを初めとする転写因子をリン酸化し、そしてその活性を調節する 。チロシンキナーゼであるレセプターによるMAPKの迅速な活性化はRasに 依存するものの、MAPKのG−プロテイン介在性活性化はRasに非依存的な 経路を通して主に生じるらしい。 イーストにおけるフェロモン−誘導性シグナル変換経路の相補性分析により、 MAPKのスキゾサッカロミセス ポンベ(Schizosaccharomy ces pombe)およびサッカロミセス セレビシアエ(Saccharo myces cerevisiae)相同物 であるSpk1およびFus3−Kss1の活性を制御するプロテインキナーゼ 系が特定されている(例えば、B.R. Cairns etal.、Gene s and Dev.6、1305(1992);B.J.Stevenson et al.、Genes and Dev. 6、1293(1992); S.A.Nadin−Daviset al.、EMBO J.7、985(1 988);Y.Wang et al.、Mol Cell.Biol.11、 3554(1991)、を参照せよ)。S.セレビシアエ(S. cerevi siae )ではプロテインキナーゼSte7は、Fus3−Kss1活性の上流 レギュレーターであり、プロテインキナーゼSte11がSte7を調節する。 S.ポムベ(S. pombe)の遺伝子産物であるByr1およびByr2は 、それぞれSte7およびSte11に相同である。MEK(MAPKキナーゼ もしくはERKキナーゼ)あるいはMKK(MAPキナーゼのキナーゼ)酵素は Ste7およびByr1に配列が類似する。MEKは、チロシンとスレオニンの 両方の残基でMAPKをリン酸化し、このことがMAPKの活性化をもたらす。 哺乳類のセリン−スレオニンプロテインキナーゼRafはMEKをリン酸化およ び活性化し、このことがMAPKの活性化につながる。Rafは成長因子レセプ ターチロシンキナーゼ活性に応答して活性化され、そしてそのためRafは膜会 合性チロシンキナーゼの刺激化に応答してMAPKを活性化することができる。 RafはSte11およびByr2とは配列が無関係である。従ってRafは、 イーストにおいて特定されるフェロモン−反応性プロテインキナーゼ系からの哺 乳類細胞における分岐を表すことができる。MAPKの調節における細胞および レセプター特異 性の差異は、哺乳類のMEKの他のRaf非依存的レギュレーターが存在するこ とを示唆する。 発明の要約 本発明は、新規の遺伝子、表示されるMEKK、もしくは哺乳類のMEKキナ ーゼに関する。MEKKの調節は分化および有糸分裂誘発に係わる様々な治療的 適用に有用である。具体的には本発明は、マイトジェン活性化プロテインキナー ゼ(MAPK)に関し、本発明者が発見したこのプロテインキナーゼはMEKK により活性化される。MAPKは酵素および/または転写因子をリン酸化し、そ してその活性を調節することが知られているため、本発明はMEKKをコードす る核酸配列の操作、および/または所望の細胞集団へのMEKKの投与のいずれ かを介するそのような活性の調節に関する。本発明はまた、所望のレベルのMA PK活性をもたらし、そしてチロシンキナーゼのような成長因子レセプターおよ びトロンビンレセプターのようなGプロテインに結合するレセプターの両方によ るリガンド結合への典型的な応答を変化させるためのRafおよびMEKKによ る二重調節に関する。従って本発明は、実質的に純粋なMEKK、MEKKをコ ードする単離化核酸配列、MEKK遺伝子で形質転換させた宿主細胞、およびM EKK蛋白質に対する抗体に関する。更に本発明は、成長因子レセプターおよび Gプロテイン結合性レセプターによるリガンド結合への応答を調節するためにM EKK遺伝子を使用する遺伝子療法にも関する。 本発明の一つの態様は、転移、様々な形態の癌、自己免疫疾患、アレルギー性 応答、および炎症性応答を阻害するためのMEKKの不活化を必要とする。他の 態様は、創傷治癒活性を容易にさせるためのMEKK 産物の剌激化を必要とする。従って本発明は、肺および様々な他の組織における 炎症性応答時に、好中球、マクロファージ、好塩基球細胞の活性を制御するのに 有用である。本発明は、血小板活性化因子およびトロンビンレセプターにより調 節される経路に影響を与えるのに有用である。本発明はまた、脈管形成および一 定の種類の腫瘍、具体的には肺癌および他の上皮癌の阻害、ならびに平滑筋およ び動脈組織の治療における適用を見いだしている。その上、本発明を使用して好 中球およびマクロファージの走化性応答を阻害し、同様にアレルギー応答を改善 することができる。 本発明はまた、神経親和性成長因子として作用することにより分化および有糸 分裂誘発の刺激化を達成して、例えばパーキンソン病およびアルツハイマー病の ような特定の種類の細胞の萎縮を緩和することができる遺伝子療法におけるME KK遺伝子の使用をも含む。 他の態様においてはMEKKを、スクリーニングアッセイを用いることによる 癌遺伝子および腫瘍作用物質についてのスクリーニング法として使用してこのよ うな蛋白質がMEKKにより活性化されるか否かを決定する。MEKKに対して 作成される抗体を使用して、所定の癌および自己免疫疾患に関与する可能性のあ るMEKKの発現レベルにおける変化を決定することができる。 本発明人はリガンドがB細胞もしくはT細胞の表面レセプターに結合する時期 を認識しており、MEKKはそのレセプターの連結から生じる主なリン酸化産物 である。MEKKはそれ自体、T細胞およびB細胞のシグナル変換経路における 主要調節蛋白質であると考えられている。従ってMEKK発現の調節は、Tおよ びB細胞の増殖および分化の調節に有 用であると考えられる。 MEKKを使用して診断的および治療的適用における使用のための抗体を産生 することができる。例えば、MEKKに対する抗体を使用して、MEKKにより 活性化される腫瘍細胞発現性腫瘍蛋白質についてのスクリーニングを行うことが できる。 本発明の他の態様では、MEKK蛋白質をインビトロでの細胞増殖、有糸分裂 誘発、および分化の剌激化のために用いることができる。例えば、拡張および分 化させることが所望される細胞のいずれかの具体的な集団は、このような細胞を MEKKの有効量に露出することにより達成することができる。 本発明の更に他の態様ではMEKK蛋白質を、抗炎症性応答に影響をもたらす ための所望される細胞への投与に適する製剤で提供することができる。 本発明の他の態様では、宿主細胞をMEKK遺伝子で形質転換させる。従って MEKK遺伝子は、癌、自己免疫疾患、神経性疾患、筋肉性疾患、アレルギー性 疾応答、および炎症性応答を初めとする様々な疾患の治療のための遺伝子療法に おける道具として有用である。本明細書に用いられる際に「遺伝子療法」は、所 望の遺伝子をある具体的な細胞集団に輸送してこのような細胞集団内の遺伝子の 発現に影響をもたらすことを意味する。 図面の簡単な記述 図1Aは、数々の細胞株およびマウス組織における単一な7.8kbMEKK mRNAのノザン(RNA)ブロットである。 図1Bは、MEKK遺伝子のサザン(DNA)ブロットを示す。 図1Cは、齧歯類細胞株における78−kdおよび50−kd形態のMEKK の発現を示す免疫ブロットである。 図2Aは、MEKKでトランスフェクトさせたCOS細胞内のMAPKの活性 化を示す。 図2Bは、ベクター単独(対照)、あるいはMEKKをコードするべクターで 形質転換させた、EGFで処理したかもしくは未処理の細胞中のMEKKの発現 を示す免疫ブロットである。 図3は、MEKKでトランスフェクトさせたCOS細胞中のMEKの活性化お よびリン酸化を示す。 図4Aは、MEKKによるMEK−1のリン酸化を示す。 図4Bは、COS細胞中で発現されるMEKKによるMEK−1のリン酸化の 時間経過を示す。 図4Cは、COS細胞中で過剰発現されるMEKKの免疫ブロットである。 図5Aは、活性化されるMEK−1によるMAPKのリン酸化を示す。 図5Bは、免疫沈降化されるMEKKによるMEK−1のリン酸化を示す。 図6Aは、活性化されるRafによるMEK−1のリン酸化を示す。 図6Bは、EGFで処理され、MEKKを過剰発現するCOS細胞中のRaf の活性を示す。 図7は、MEKK抗血清を用いるMEKK蛋白質の免疫沈降を示す。 図8は、免疫沈降化MEKKもしくはRaf−Bによるキナーゼ不活性MEK −1のリン酸化を示す。 図9は、EGFで刺激化したMEKKおよびRaf−Bの活性化の時 間経過を示す。 図10は、MEKK免疫沈降物からのRaf−Bの免疫枯渇を示す。 図11は、Raf−Bの免疫枯渇がRaf−Bの活性を減少させることを示す 。 図12は、優性のネガティブN17RAS発現によるMEKKおよびRaf−B の活性化の阻害を示す。 図13は、ホルスコリン(forskolin)によるMEKKのEGF活性 化の阻害を示す。 図14は、脊椎動物およびイーストのシグナル経路の概略図である。 図15は、切断化MEKK分子による改善化MEKK活性を示す。 発明の詳細な記述 本発明は、細胞中のシグナル変換を調節することが可能な新規のMEKK蛋白 質に関する。本発明のMEKK蛋白質は全長のMEKK蛋白質もしくはMEKK 蛋白質の一部分を含むことができる。本発明のMEKK蛋白質はMEK蛋白質を リン酸化することおよび/またはMEKKキナーゼ活性を阻害することが可能で ある。本発明のMEKK蛋白質はMEKK触媒ドメインの少なくとも一部分を含 み、そのためその蛋白質がMEK蛋白質をリン酸化することが可能となり、かつ /またはMEKK調節ドメインの少なくとも一部分を含み、そのためその蛋白質 がMEKKキナーゼ活性を阻害することが可能となることが好ましい。 Ste11およびByr2核酸配列を使用して哺乳類のMEKキナーゼ(ME KK)cDNAを同定した。Ste11およびByr2遺伝子間の配列相同性の 領域に相当する非反復の縮重イノシンオリゴデオキシヌクレオチドを設計した。 プライマー、およびNIH 3T3細胞から のポリアデニル化RNAから取得されるcDNA鋳型を用いて320塩基対(b p)のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅産物を単離し、そしてこれがSte 11 およびByr2の両方に対して配列が類似することを見いだした。この32 0bのcDNAをプローブとして用いて、マウス脳のcDNAライブラリーから 3260bpのMEKK cDNA(本明細書ではMEKK1として引用される )を同定した。MEKK1のヌクレオチド配列を二本鎖DNAのジデオキシヌク レオチド配列決定により決定した。MEKK1についての核酸配列および翻訳さ れるアミノ酸配列を表1に示す。 追加的な独特なMEKK蛋白質であるMEKK2、MEKK3、およびMEK K4をPCRにより同定した。MEKK1のアミノ酸配列と比較するMEKK2 およびMEKK3についてのアミノ酸配列を表2に示す。 太字のアミノ末端−調節ドメイン 下線を施してある配列−調節ヒンジ配列 太字イタリック−触媒ドメイン MEKK4のキナーゼドメインのアミノ酸配列を、MEKK1、MEKK2、お よびMEKK3のキナーゼドメインと比較して表3に示す。 表1を参照し、開始コドンについてのKozak共通配列に基づくと、開始用 のメチオニンはヌクレオチド486に生じることを予想することができる。この メチオニンで開始すると、このcDNAは73kDの分子サイズに相当する67 2アミノ酸の蛋白質をコードする。位置441には他の読み枠内メチオニンが存 在し、これはKozak規則には従わないが、687のアミノ酸残基(74.6 kD)を生じるであろう。このサイズ範囲はSDS−ポリアクリルアミドゲル電 気泳動(PAGE)および免疫ブロットにより決定されるMEKKの78〜80 kDの見かけの分子サイズに対応する。 MEKK蛋白質の一次配列は2つの機能的ドメインを示唆し、それらは、(i )調節的役割を担う可能性があるセリンおよびスレオニンに富むNH2−末端部 分、および(ii)COOH−末端プロテインキナーゼ触媒ドメイン、である。 NH2−末端の400アミノ酸の内の20パーセントがセリンもしくはスレオニ ンである一方で、2つのみのチロシンが存在する。プロテインキナーゼCによる リン酸化の幾つかの可能な部位がNH2−末端領域に含まれることが明白である が、MEKK配列内にはSH2もしくはSH3ドメインは全くコードされていな い。触媒ドメインはMEKKのCOOH−末端側半分に位置している。 MEKKは、数々の細胞株およびマウス組織内に発現される7.8kDのmR NAによりコードされる。図1Aは、数々の細胞株およびマウス組織内の単一な 7.8−kb MEKK mRNAのノザン(RNA)ブロットを示す。臭化エ チジウム染色により示されるように等量(20μg)の総RNAをゲルにかけた 。ブロットは、MEKKキナーゼドメインの一部分をコードする320−bpの cDNA断片もしくはMEKKのNH2末端領域の一部分をコードする858− bp断片のいずれかで探索した。MEKKのmRNAはマウスの心臓および脾臓 ではかなり発現される一方で、肝臓には低い量が存在する。7.8kbのMEK K mRNAは、MEKKのcDNAの5’および3’末端の両方から取得され るプローブで同定した。従って、MEKKのcDNAは、約4kbの仮定的な非 翻訳配列を失っている。 MEKKは単一遺伝子の産物であると考えられる。図1BはMEKK遺伝子の サザン(DNA)ブロットを示す。マウスゲノムDAN(10μg)をBam HI、Hind III、もしくはEco RIのい ずれかで消化し、そしてゲルにかけた。ブロットをMEKK遺伝子の320−b p断片で探索した。Bam HIとHind IIIとの消化物における一本の バンドの出現は、MEKKは一つの遺伝子によりコードされることを示唆する。Eco RI消化物における2本のバンドの出現は、そのプローブがまたがるイ ントロン配列内のEco RI部位が存在するらしいことを示す。MEKK m RNAはマウスの心臓および脾臓内でかなり発現される一方で、肝臓内には低い 量が存在する。7.8kbのMEKK mRNAが、MEKK cDNAの5’ および3’末端の両方から取得されるプローブで同定された。従って、MEKK のcDNAは約4kbの仮定的な非翻訳配列を失っている。 MEKKのCOOH−末端から取得される15アミノ酸ペプチドDRPPSR ELLKHPVER に対する親和性精製化抗体で探索した細胞溶菌物の免疫ブ ロットは、78kDに遊走する顕著なバンドを特定した。 図1Cは、齧歯類の細胞株内のMEKKの78−kDおよび50−kD形態の 発現の免疫ブロットを示す。可溶性細胞性蛋白質(100μl)もしくは組換え MEKK COOH−末端融合蛋白質(30μl)を、親和性精製化MEKK抗 体(1:300希釈)での免疫ブロットのためのゲルにかけた。クロム親和性細 胞腫(PC12)、Rat 1a、およびNIH 3T3細胞は同じ78−kD の免疫反応性蛋白質を含み、これはしばしばSDS−PAGE上では二重線とし て遊走する。顕著な50−kD免疫反応性種も共通して存在するが、調製毎にそ の強度が変化する。これは78−kD蛋白質の蛋白質分解断片であると考えられ る。免疫ブロット上での78−および50−kDの免疫反応性バンドの両方 の可視像は、15−アミノ酸ペプチド抗原のその抗体とのインキュベーションに より阻害された。免疫ブロットにより検出されるMEKK蛋白質はMEKK c DNAの読み取り枠から予測される分子サイズに類似している。 MEKK蛋白質をCOS−1細胞内で発現させて、MAPKを含むシグナル変 換系を調節することにおけるその機能を特定した。図2Aを参照すると、MEK KがCOS−1細胞内で過剰発現された際には、MAPK活性は、MEKK c DNA挿入断片を欠くプラスミドでトランスフェクトさせた対照細胞におけるも のと比較して4〜5倍高かった。100mmの培養皿内のCOS細胞をpCVM V5発現ベクター単独(1μg:対照)もしくはpCVMV5 MEKK構築物 (1μg:MEKK)のいずれかでトランスフェクトさせた。48時間後に、細 胞をウシ血清アルブミン(0.1パーセント)を含む無血清培地内に16〜18 時間入れて休止を誘導した。その後に細胞をヒトEGF(30ng/m1)(+ EGF)もしくは緩衝液(対照)で10分間処理し、冷却リン酸緩衝化食塩水( PBS)中で2回洗浄し、そして50mMのβ−グリセロリン酸エステル(pH 7.2)、100μMのバナジン酸ナトリウム、2mMのMgCl2、1mMの EGTA、TritonX−100(0.5パーセント)、ロイペプチン(2μ g/ml)、アプロチニン(2μg/ml)、および1mMのジチオスレイトー ル(600μl)を含む細胞溶菌緩衝液内で溶菌させた。ミクロフュージ内での 最大速度で10分間の遠心後、0.5〜1mgの可溶性蛋白質を含むCOS細胞 溶菌物をMONO QカラムでのFPLCに供し、そして溶出分画をMAPK活 性についてアッセイした。MAPKの活性化は、血清が剥奪さ れかついずれかの添加成長因子の非存在下にあるCOS細胞内で生じた。MAP Kの活性は、EGFでの対照細胞の刺激化後に観察されるものに類似していた。 一時的にMEKKを過剰発現するCOS細胞のEGFでの刺激化は、MEKK発 現単独に関して観察されたものと比較してMAPK活性をわずかに増加したに過 ぎなかった。 MEKK蛋白質は、免疫ブロットによりトランスフェクト化COS細胞内で検 出された。図2Bは、ベクター単独(対照)、あるいはMEKKをコードするベ クターでトランスフェクトさせ、EGFで処理したかもしくは未処理の細胞内で のMEKKの発現を示す免疫ブロットを示す。COS細胞からの等量(100μ g)の可溶性蛋白質溶菌物を免疫ブロット用のゲル上に置いた。対照COS細胞 からの溶菌物中には50−kDのMEKKのみが検出された。COS細胞内での MEKKの一過性発現は顕著な82kDのバンドを生じ、これはPC12、Ra t 1a、もしくはNIH 3T3細胞において観察されたものと比較して若干 大きかった。これは、翻訳の開始用の位置486よりはむしろ位置441のメチ オニンの使用からもたらされるものと考えられる。82kDのMEKK以上のバ ンドはMEKKのリン酸化からもたらされるようである。82−kDのMEKK 以下のバンドの群は蛋白質分解からもたらされると思われる。免疫ブロット中の 15−アミノ酸MEKKペプチド抗原の抗血清への添加は全ての免疫反応性バン ドの検出を妨げたが、これらのバンドは対照COS細胞の抽出物中には検出され ず、このことはそれらが発現化MEKK蛋白質に由来することの表れである。 COS細胞中のMEKKの発現は、MAPKをリン酸化および活性化するキナ ーゼであるMEKを活性化することを見いだした。組換えMA PKを使用して、Mono Sカラムでの高速蛋白質液体クロマトグラフィー( FPLC)により分画化されたCOS細胞溶菌物中のMEK活性をアッセイした 。(キセノプス ラエビス)(ゼノパス レービス)(Xenopus lae vis )からのp42 MAPKをコードするcDNAをpRSETB発現ベク ター内にクローン化した。この構築物を大腸菌(Escherichia co li )BL21(DE3)のLysS株内での、NH2−末端にポリヒスチジン 配列を含むp42 MAPK融合蛋白質の発現のために用いた。発現プラスミド を含む培養物は37℃下で、0.7〜0.9の600nMでの光学密度にまで増 殖させた。イソプロピル−β−チオガラクトピラノシド(0.5mM)を添加し て融合蛋白質合成を誘導し、そしてこの培養物を3時間インキュベー卜した。そ の後に細胞を回収し、そして凍結、解凍、および超音波処理によって溶菌させた 。この溶菌物を10,000gで15分間、4℃で遠心した。その後に上清をN i2+−電荷セファロース(Sepharose)樹脂に通し、そして可溶性組換 えMAPKをリン酸ナトリウム緩衝液(pH4.5)中で溶出させた。精製され た組換えMAPKは80パーセント以上純粋であった。精製された組換えMAP KはMEKのための基質として役立ち、そしてEGFレセプターの残基662〜 681(EGFR662〜681)からなるペプチドのリン酸化の触媒反応を行う。 一時的にMEKKでトランスフェクトさせたCOS細胞、mock−トランス フェクト化(対照)COS細胞、もしくはmock−トランスフェクトさせかつ EGF(30ng/ml) (+EGF)で処理したCOS細胞からの可溶性細 胞溶菌物をMono Sカラム上でのFPLC により分画化し、そして内因性MEK活性を測定した。内因性MAPKは分画2 〜4内に溶出される一方で、MEKは分画9〜13内に含まれていた。内因性M EK活性をアッセイするために細胞を冷却PBS中で2回洗浄し、そして50m Mのβ−グリセロリン酸エステル、10mMの2−N−モルホリノエタン−硫酸 (pH6.0)、100μMのバナジン酸ナトリウム、2mMのMgCl2、1 mMのEGTA、Triton X−100(0.5パーセント)、ロイペプチ ン(5μg/ml)、アプロチニン(2μg/ml)、および1mMのジチオス レイトールを含む650μlの溶液中で溶菌させた。ミクロフュージ内で最大速 度で10分間遠心させた後に、可溶性細胞溶菌物(1〜2mgの蛋白質)を、溶 出緩衝液(50mMのβ−グリセロリン酸エステル、10mMのMES(pH6 .0)、100μMのバナジン酸ナトリウム、2mMのMgCl2、1mMのE GTA、および1mMのジチオスレイトール)内で平衡化させたMono Sカ ラムにかけた。このカラムを緩衝液(2ml)で洗浄し、そして結合蛋白質を溶 出緩衝液中の0〜350mMのNaClの30mlの直線濃度勾配液で溶出させ た。各分画の一部分(30μl)を、40μlの最終容積中の緩衝液(25mM のβ−グリセロリン酸エステル、40mMのN−(2−ヒドロキシエチル)ピペ ラジン−N’−(2−エタノール硫酸)(pH7.2)、50mMのバナジン酸 ナトリウム、10mMのMgCl2、100μMのγ−32P−ATP(3000 〜4000cmp/pモル)、インヒビタープロテイン−20(IP−20;T TYADFIASGRTGRRNAIHD;25μg/ml)、0.5mMのE GTA、組換えMAPキナーゼ(7.5μg/ml)、および200μMのEG FR662〜681)と混合すること によりMEK活性についてアッセイした。30℃で20分間インキュべートした 後に、EGFR662〜681内へのγ−32P−ATPの取り込みを測定した。このア ッセイにおいては添加された組換えMAPKを活性化させる各カラム分画の能力 を、EGFレセプター(EGFR)に由来するペプチドであるMAPK基質内へ のγ−32P−ATPの取り込みにより測定した。図3を参照すると、溶出される 活性の第一ピークは、EGFRペプチド基質を直接リン酸化する内因性の活性化 MAPKを表す。 活性の第二ピークはCOS細胞内の内因性MEKを表す。内因性MEK活性は Mono S FPLCの分画化により特徴決定した。図4Aは、内因性MEK はMEKKを過剰発現する細胞内で活性化されることを示し、MEKの活性はE GFで刺激化された調節細胞において観察されるものの約半分であった。従って MEKKの発現はMEKを活性化することによりMAPKを活性化するようであ る。 COS細胞溶菌物をMono QカラムでのFPLCにより分画化して、発現 されるMEKKを部分的に精製した。その後に精製化組換えMEK−1をγ−32 P−ATPの存在下においてMEKKのための基質として用いて、MEKKが直 接MEK−1をリン酸化するか否かを決定した。 MEK−1をコードするcDNAを、ポリメラーゼ連鎖反応、ならびにMEK −1の5’コーディング領域および3’非翻訳領域の部分に相当するオリゴデオ キシヌクレオチドプライマーを用いてマウスB細胞のcDNAから取得した。触 媒的に不活性なMEK−1をLys343のMetへの部位特異的突然変異誘発に より作成した。野生型のMEK−1および触媒的に不活性なMEK−1蛋白質を 、それらのNH2−末端に ポリヒスチジン配列を含む組換え融合蛋白質としてpRSETA内で発現させた 。 MEKKでトランスフェクトしたCOS細胞もしくはmock−トランスフェ クト化(対照)COS細胞からの溶菌物を先に記載するMono Qカラムでの FPLCに供した。MEKKを含む分画の一部分(20μl)を、50mMのβ −グリセロリン酸エステル(pH7.2)、100μMのバナジン酸ナトリウム 、2mMのMgCl2、1mMのEGTA、50μMのATP、IP−20(5 0μl)、および10μのγ−32P−ATPを含む緩衝液と40μlの反応容積 で混合し、そして40分間、触媒的に不活性な組換えMEK−1(150ng) (キナーゼ−MEK−1)の存在下(+)および非存在下(−)でインキュベー トした。反応は、5×SDS試料用緩衝液(10μl)の添加により停止させ、 1×SDS緩衝液は、2%のSDS、5パーセントのグリセロール、62.5m Mのトリス−HCl(pH6.8)、5パーセントのβ−メルカプトエタノール 、および0.001パーセントのブロモフェノールブルーを含む。試料を3分間 沸騰させ、そしてSDS−PAGEおよびオートラジオグラフィーに供した。自 己リン酸化された組換え野生型MEK−1(WT MEK−1)はリン酸化され た触媒的に不活性なMEK−1と共に共遊走した。MEKKはMEK−1をリン 酸化することが可能であった。しかしながら対照細胞からの溶菌物の対応分画は MEK−1をリン酸化することが可能ではなかった。触媒的に不活性なMEK− 1の修飾化形態をリン酸化アッセイに用いて、それが野生型MEK−1がそうで あるようには自己リン酸化しないことを確認した。触媒的に不活性なMEK−1 のMEKKによるリン酸化は時間依存的であ り(図4B)、MEKKもリン酸化された。Mono Qカラム(20μl)で のFPLCからの分画22を指示時間の間、触媒的に不活性な組換えMEK−1 (0.15μg)と共にもしくはそれなしでインキュベートした。キナーゼME K−1およびMEKKのリン酸化は5分後には可視化され、そして約20分後に は最大に達した。MEKKのリン酸化における時間依存的増加はSDS−PAG E中のMEKK蛋白質の移動度の減少に対応していた。免疫ブロットは、MEK K蛋白質がMEKをリン酸化する活性のピーク(分画22)と共に共溶出される (Mono QカラムでのFPLC後)ことを示した(図4C)。MEKKのゆ っくり遊走する種も免疫ブロットにより検出された。 過剰発現されるMEKKによるMEKのリン酸化がMEKの活性化をもたらす か否かを決定するために、野生型組換えMEK−1および触媒的に不活性なMA PKの修飾化形態を結合アッセイ系に用いた。COS細胞溶菌物をMono Q −FPLCにより分離し、そしてMEKKを含む分画を、添加された野生型ME K−1を活性化してその野生型MEK−1がγ−32P−ATPの存在下で触媒的 に不活性な組換えMAPKをリン酸化する能力についてアッセイした。MEKK でトランスフェクトさせたCOS細胞もしくはmock−トランスフェクト化( 対照)COS細胞からの溶菌物をMono QでのFPLCにより分画化し、そ してMEKKを含む分画の一部分(20μl)を緩衝液と混合した。各分画を、 精製された野生型組換えMEK−1(150ng)の存在下(+)もしくは非存 在下(−)、および触媒的に不活性な(キナーゼ-)精製化組換えMAPK(3 00μg)の存在下でインキュベートした。図5Aを参照すると、MEKKでト ランスフェクトさせたCOS細胞の溶 菌物からの分画20〜24はMEK−1を活性化させた。従ってMEKKはME K−1をリン酸化および活性化し、MAPKのリン酸化を導いた。 MEKKがMEKを直接活性化し、そしてカラム分画内に含まれる一つもしく は複数の他のキナーゼの活性化を介してMEKを活性化するのではないことを確 認するために、過剰発現されるMEKKを、COOH−末端MEKK融合蛋白質 に対する抗血清を用いてCOS細胞溶菌物から免疫沈降させた。MEKK cD NAをPst IおよびKpn 1で消化させ、このことによりMEKKの触媒 ドメインをコードする1670−bpの断片を作成した。この断片を、NH2− 末端にポリヒスチジン配列を含む組換え融合蛋白質としてpRSETEC内で発 現させた。精製化COOH−末端MEKK融合蛋白質を使用してポリクローナル 抗血清を作成した。免疫沈降化MEKKを10〜15μlのPAN(10mMの ピペラジン−N,N’−ビス−2−エタンスルホン酸(Pipes)(pH7. 0)、100mMのNaCl、およびアプロチニン(20μg/ml)中に再懸 濁させ、そして20μlの最終容積での20mMのpipes(pH7.0)、 10mMのMnCl2、およびアプロチニン(20μg/ml)中で、触媒的に 不活性なMEK−1(150ng)および25μCiのγ−32P−ATPと共に (+)もしくはそれなしで(−)インキュベートした。反応は5×SDS試料用 緩衝液(5μl)の添加により停止した。この試料を3分間沸騰させ、そしてS DS−PAGEおよびオートラジオグラフィーに供した。図5Bを参照すると、 MEKKはSDS−PAGE上で野生型のMEK−1と共に共遊走する触媒的に 不活性なMEK−1をリン酸化した。過剰発現されるM EKKの数々のリン酸化バンドがこの免疫沈降物内に検出された。これらのバン ドは恐らくはMEKKの自己リン酸化からもたらされ、そしてMEKKでトラン スフェクトさせたCOS細胞からの溶菌物の免疫ブロットにより同定されたME KKの形態に対応するものと思われる(図1C)。前免疫血清で取得された免疫 沈降物はMEKKを全く含まず、そしてMEK−1をリン酸化しなかった。従っ て、MEKKはMEKを直接リン酸化するように思われるが、MEKKを明瞭に 排除することができない関連キナーゼはMEKKと共免疫沈降化される。 この結果はMEKKがMEKをリン酸化および活性化することができ、このこ とが次にはMAPKをリン酸化および活性化することを示す(図6)。Rafも やはりMEKをリン酸化および活性化することができる(図6)。血清を剥奪し てあるCOS細胞をEGFで刺激化し、そしてRafを、Raf−1のCOOH −末端に対する抗体で免疫沈降させた。Cos細胞をベクター単独(対照)もし くはPCV/M5−MEKK構築物(MEKK)で一時的にトランスフェクトさ せた。休止対照細胞をヒトのEGF(30μg/ml)でかあるいはそれなしで 10分間処理し、そしてRafをRafからのCOOH−末端ペプチドに対する 抗体で細胞溶菌物から免疫沈降させた。免疫沈降させたRafを、触媒的に不活 性なMEK−1(150ng)および25μlのγ−32P−ATPと共にインキ ュベートした。免疫沈降させたRafはγ−32P−ATPの存在下でMEK−1 をリン酸化した(図6A)。MEKKを過剰発現するCOS細胞からのRafの 免疫沈降物中にはRafによるMEK−1のリン酸化がほとんどもしくは全く観 察されなかった。EGFでのMEKKを過剰発現するCOS細胞の処理は、免疫 沈降させたRafによ るMEK−1の類似の度合いのリン酸化をもたらした(図6B)。MEKKでト ランスフェクトさせ、かつ血清を剥奪してある細胞をEGFで処理し、そしてR afを免疫沈降させ、そして触媒的に不活性なMEK一1と共にインキュベート した。Rafに対する抗体での免疫ブロットにより示されるように、各試料中に 等量のRafが免疫沈降された。最もゆっくりと遊走するバンドはRafもしく はMEK−1に無関係な免疫沈降化リン蛋白質を意味する。対照細胞およびME KKでトランスフェクトした細胞からの免疫沈降物は、後続のSDS−PAGE およびRafに対する抗体での免疫ブロットにより示されるように類似していた 。従って、MEKKおよびRafの両方は独立にMEKを活性化することが可能 である。 マウスからのMEKKの同定は更に、イーストと哺乳類との間のMAPK系の 調節における保存を実証する。この結果は、MAPKを制御する哺乳類の調節ネ ットワークはイーストにおけるものと比較してより複雑であることを示す。ME KKおよびRafの両方共がMEK、すなわち細胞表面からの様々なシグナルの ためのMAPKのすぐ上流の収束点を活性化する。Rafは関連するチロシンキ ナーゼ活性を有するレセプターに一次的に応答してMAPKネットワークを調節 する一方で、MEKKはGプロテインおよびプロテインキナーゼCを活性化する レセプターから発生する一次シグナルを媒介することができるらしい。この可能 性は、プロテインキナーゼCの負の方向の調節は成長因子に応答してMAPKの 活性化を阻害することはないが、ムスカリン性M1レセプターを剌激する作用物 質に応答してMAPKの活性化を阻害する特異的細胞種における所見によって支 持される。S.セレビシアエ(S. ce revisiae )中のプロテインキナーゼSte20がフェロモンー応答経路 中ではSte11の上流にあるという証拠もこの仮説を支持する。PC12細胞 では優性のネガティブ突然変異体Rasの発現は、Gプロテイン結合化レセプタ ーの刺激化もしくはプロテインキナーゼCの活性化に応答してMAPKの活性化 を阻害することはないが、神経成長因子(NGF)もしくは繊維芽細胞成長因子 (FGF)に応答してMAPKの活性化を阻害する。しかしながら、チロシンキ ナーゼとGプロテイン共役シグナル変換を統合する際の、RafとMEKKとの より複雑で細胞種に特異的な役割が存在するものと考えられる。MEKKおよび RafをMAPKネットワーク中の分岐として特定することは、この系の分化調 節のための機構を提供する。 本発明はまた、本発明のMEKK蛋白質に選択的に結合することが可能な抗体 をも含む。このような抗体は、本明細書中では抗−MEKK抗体として引用され る。抗−MEKK抗体のポリクローナル集団がMEKK抗血清中に含まれている 可能性がある。MEKK抗血清は、親和性精製化ポリクローナル抗体、硫酸アン モニウム留分抗血清、もしくは全抗血清を意味することができる。本明細書に用 いられるように、用語「〜に選択的に結合する」は、MEKK蛋白質に優先的に 結合するこのような抗体の能力を意味する。結合は、免疫ブロットアッセイ、免 疫沈降アッセイ、酵素免疫アッセイ(例えばELISA)、放射線免疫アッセイ 、免疫蛍光抗体アッセイ、および免疫電子顕微鏡を初めとする当業者に知られる 様々な方法を用いて測定することができ、例えば、Sambrook et.a l.、Molecuar Cloning:A Laboratory Man ual、Cold Spring Harbo r Labs Press、1989、を参照せよ。 本発明の抗体は、ポリクローナル抗体もしくはモノクローナル抗体のいずれか であることができる。本発明の抗体は、抗体断片、および一本鎖抗体を初めとす る遺伝子的に作成された抗体のような機能的等価物を含み、これらは抗体を取得 するために用いられる蛋白質のエピトープの内の少なくとも一つに選択的に結合 することが可能である。抗体を、少なくとも部分的にはMEKK核酸分子により コードされる蛋白質に応答させて作成することが好ましい。抗体を、MEKK蛋 白質の少なくとも一部分に応答させて作成することがより好ましく、そして抗体 を、MEKK蛋白質のアミノ末端もしくはカルボキシル末端のいずれかに応答さ せて作成することが更により好ましい。 本発明の抗体を産生させるための好ましい方法は、ある動物にMEKK蛋白質 の有効量を投与して抗体を産生させ、そしてその抗体を回収することを含む。本 発明の抗体は様々な使用可能性を有し、これらは本発明の範囲内に含まれる。例 えば、このような抗体を使用して独特なMEKK蛋白質を同定し、そしてMEK K蛋白質を回収することができる。 本発明の一つの態様はMEKK1のアミノ末端をコードする核酸分子を含み、 これをpRSET細菌ベクター内にクローン化してpMEKK−1組換え分子を 産生した。pMEKK−1組換え分子を大腸菌(E. coli)内で発現させ 、そしてこの組換え分子にコードされる蛋白質を回収し、そして当業者に知られ る標準方法を用いて精製した。NZWウサギを精製された組換えMEKK1アミ ノ末端蛋白質で免疫化し、そして抗血清を当業者に知られる標準方法を用いて回 収した。前述の方法はまた、MEKK1蛋白質のカルボキシル末端をコードする 核酸分子 を用いても実施した。抗−MEKK抗体を含む抗血清を、セファロース(Sep harose)に結合されるMEKK1蛋白質を固定化させてある親和性カラム に通した。親和性精製される抗−MEKK抗血清は、様々な細胞の種類からのM EKK蛋白質に選択的に結合するが、Raf−1、B−Raf、もしくはN−R af蛋白質には結合しない抗体を含む。 EGFで剌激化した細胞もしくは刺激化していない細胞を溶菌し、そして既述 のようにSDS−PAGEにより解析した。この細胞溶菌物に含まれるMEKK 蛋白質を、MEKK1のアミノ末端領域に特異的なMEKK抗血清およびMEK K1のカルボキシル領域に特異的なMEKK抗血清を用いる免疫ブロットにより 同定した。図7を参照すると、MEKK1、ならびにMEKK活性を有する2つ のより高い分子量の蛋白質MEKKαおよびMEKKβを、アミノ末端領域(N H4)に特異的なMEKK抗血清を用いて同定した。MEKK1はMEKK1の カルボキシル領域(COOH)に特異的なMEKK抗血清を用いて同定されたが 、MEKKαおよびMEKKβはそうではなかった。PC12細胞溶菌物中に存 在する約95kDと82kDとの2つのMEKK免疫反応性種が、MEKKのア ミノ末端の一部分に対して作成したMEKK抗血清により認識された。これらの 蛋白質の両方の可視像は、精製される組換えMEKK NH2−末端融合蛋白質 抗原の抗体とのインキュベーションにより阻害された。単一の95kD MEK K蛋白質がMEKK免疫沈降物内に存在したが、前免疫血清を用いた免疫沈降物 内にはこれは存在しなかった。この95kDのMEKKは、PC12細胞の細胞 溶菌物中、ならびにRat1a、NIH3T3、およびSwiss3T3繊維芽 細胞 中に存在する約95kDのMEKK蛋白質と共に共遊走した。繊維芽細胞の細胞 株と比較すると、より多くの95kD MEKKがPC12細胞中で発現された 。Raf−1もしくはRaf−Bを特異的に認識する抗体での免疫ブロットは、 これらの酵素の内のいずれのものもMEKK免疫沈降物の混入物として存在する のではないことを示した。MEKK免疫沈降物中の95kDのMEKKはPC1 2細胞溶菌物中のRaf−1もしくはRaf−Bと一緒には共遊走せず、そして MEKKとRaf抗体との間には交差反応性は全く観察されなかった。 本発明のMEKK蛋白質は、MEKK蛋白質を含む細胞の成長因子による刺激 化に応答させて活性化することができる。飢餓培地(DMEM、0.1%BSA )内での18〜20時間のインキュベーションによりPC12細胞から血清を剥 奪し、そしてMEKKを、未処理対照、あるいはEGF(30ng/ml)もし くはNGF(100ng/ml)で処理した細胞からの等量の蛋白質を含む溶菌 物から、MEKKのNH4−末端部分に特異的な既述の抗−MEKK抗体で免疫 沈降させた。免疫沈降させたMEKKを8μlのPAN[10mMのピペラジン −N,N’−ビス−2−エタンスルホン酸(Pipes)(pH7.0)、10 0mMのNaCl、およびアプロチニン(20μg/ml)]中に再懸濁させ、 そして20μlの最終容積の万能キナーゼ緩衝液[20mMのピペラジン−N, N’−ビス−2−エタンスルホン酸(Pipes)(pH7.0)、100mM のMnCl2、およびアプロチニン(20μg/ml)]中で、触媒的に不活性 なMEK−1(150ng)および40μCiの[γ−32P]ATPと共に25 分間、30℃でインキュベートした。反応は2×SDS試料用緩衝液(20μl )の添加により停止 させた。この試料を3分間沸騰させ、そしてSDS−PAGEおよびオートラジ オグラフィーに供した。Raf−Bは、先のものと同じ未処理細胞溶菌物および 処理化PC12細胞溶菌物から、Raf−BのCOOH−末端ペプチドに対する 抗血清(Santa Cruz Biotechnology、Inc.社)で 免疫沈降させ、そして同様にアッセイした。Raf−1は、Raf−1のCOO H−末端の12のアミノ酸に対する抗血清(Santa Cruz Biote chnology、Inc.社)で免疫沈降させた。血清飢餓状態のPC12細 胞の上皮成長因子(EGF)処理はMEKK活性の増加をもたらした。これらの 結果は、インビトロでのキナーゼアッセイにおいて、MEKKの免疫沈降物によ る精製化MEK−1(キナーゼ不活性形態)のリン酸化を測定することにより取 得した(図8)。NGFは、未処理細胞からの対照免疫沈降物と比較してMEK K活性の僅かながらの上昇を剌激化した。NGFおよびEGFによるMEKK活 性の刺激化はこれらの作用物質によるRaf−Bの活性化に類似していたが、R af−Bは高い基本的活性を示した。NGFおよびEGFによるc−Raf−1 の活性化はMEKKもしくはRaf−Bのものと比較して殆ど無視できるもので あった。 EGF(30ng/ml)で0、1、3、5、10、もしくは20分間処理し たPC12細胞の溶菌物からMEKKもしくはRaf−Bを免疫沈降させ、そし て既述のように触媒的に不活性なMEK−1(150ng)および[γ−32P] ATPと共にインキュベートした。データは、典型的な実験からの放射線活性ゲ ルのホスホリルイメージー分析により定量化される各時間点についての応答の相 対的強度を表す。EGF処理の時間経過は、MEKKの活性化が5分後に最大レ ベルに達し、そし て少なくとも30分間は持続することを示した(図9)。Raf−Bは、類似の 時間経過を示し、ピーク活性はEGF処理後3〜5分以内に生じ、そして最高2 0分間は持続した。 Raf−BのものからEGF−刺激化MEKK活性を更に解離させるために、 MEKKの免疫沈降前にRaf−Bを細胞溶菌物から免疫沈降させた。Raf− Bを、EGF(30ng/ml)で5分間処理してあるか、あるいは処理してい ないかのいずれかである血清飢餓状態のPC12細胞の溶菌物から予備浄化した 。Raf−Bを、Raf−Bに対する抗血清を用いるか、あるいは対照として前 免疫IgG抗血清を用いて2回予備浄化させた。予備浄化した上清はその後にM EKKもしくはRaf−B抗血清のいずれかで免疫沈降させ、そして先に詳細に 記載されるように触媒的に不活性なMEK−1および[γ−32P]ATPと共に インキュベートした。EGF−刺激化もしくは未刺激化PC12細胞溶菌物をI gGもしくはRaf−B抗血清のいずれかで予備浄化し、そしてその後にMEK K抗血清もしくはRaf−B抗体での免疫沈降に供した。図10に示される結果 は、Raf−Bでの予備浄化はRaf−Bインビトロキナーゼアッセイのホスホ ルイメージャー分析により測定したところ、Raf−B活性の60%の減少をも たらしたことを示す。EGF−刺激化MEKK活性はRaf−B枯渇により影響 を受けず、このことはRaf−BがMEKKの免疫沈降物の構成成分ではないこ とを示唆する。少なくとも40%のRaf−B活性がRaf−B抗体での予備浄 化に対して耐性である。COS細胞内で過剰発現される組換え野生型MEKKは セリンおよびレオニン残基が容易に自己リン酸化され、そしてMEKKのアミノ 末端はセリンおよびスレオニンにかなり富んでいる。 PC12細胞の免疫沈降物内に含まれるMEKKを、インビトロキナーゼアッセ イにおいて精製化組換えMEKKアミノ−末端融合蛋白質の選択的リン酸化につ いてテストした。 血清飢餓状態のPC12細胞をEGF(30ng/ml)で5分間処理し、そ して同じ細胞溶菌物からの等量の蛋白質を、MEKK、Raf−B、もしくは対 照としての前免疫抗血清のいずれかで免疫沈降させた。免疫沈降物を、先に記載 するように、精製化組換えMEKK NH2−末端融合蛋白質(400ng)お よび[γ−32P]ATPと共にインキュベートした。図11に示される結果は、 EGF−刺激化および未刺激化PC12細胞の溶菌物から免疫沈降させたMEK Kは不活性な50kD MEKK NH2−融合蛋白質をしっかりとリン酸化さ せた一方で、Raf−B、あるいはEGF−刺激化もしくは未刺激化細胞からの 前免疫血清免疫沈降物は基質としてMEKK NH2−融合蛋白質を使用しなか った。従ってMEKK免疫沈降物中に含まれるEGF−刺激化MEKK活性は混 入性のRafキナーゼに起因するものではない。 MEK−1およびMEKK NH2−融合蛋白質の両方のリン酸化が95kD のPC12細胞のMEKKの活性に起因するものであることを保証するために、 EGF−剌激化および未刺激化細胞から調製された細胞溶菌物をMono−Qカ ラムでのFPLCにより分画化して、内因性MEKKを部分精製した。未剌激化 対照PC12細胞もしくはEGF(30ng/ml)で5分間処理した細胞から の溶菌物をMono−QカラムでのFPLCにより、0〜525mMのNaCl の直線濃度勾配液を用いて分画化した。偶数番号の付いた各分画の一部分(30 μl)を、40μlの最終容積中、基質として精製化組換えMEK−1(150 n g)を含む緩衝液(20mMのピペラジン−N,N’−ビス−2−エタンスルホ ン酸(Pipes)(pH7.0)、10mMのMnCl2、アプロチニン(2 0μg/ml)、50mMのβ−グリセロリン酸エステル(pH7.2)、10 mMのEGTA、IP−20(50μg/ml)、50mMのNaF、および3 0μCiの[γ−32P]ATP)と混合して、そして30℃で25分間インキュ ベートした。反応は2×SDS試料用緩衝液(40μl)の添加により停止させ 、沸騰させ、そしてSDS−PAGEおよびオートラジオグラフィーに供した。 MEKK活性のピークは分画10〜12に溶出された。EGF−処理化PC12 細胞の溶菌物からの偶数番号の付いた各分画の一部分(30μl)を、MEK− 1の代わりの基質として精製化組換えMEKK NH2−末端融合蛋白質(40 0ng)を含むこと以外は先に記載されるとうりの緩衝液と混合した。その後に キナーゼ不活性な精製化組換えMEK−1もしくはMEKK NH2−末端融合 蛋白質を[γ−32P]ATPの存在下で基質として使用して、95kDのMEK Kがいずれかの基質を直接リン酸化するかを否かを決定した。EGFで処理した PC12細胞からの溶菌物の分画10〜14はMEK−1をリン酸化した一方で 、未処理対照分画ではMEK−1のリン酸化が殆ど生じなかった。MEKK N H2−末端融合蛋白質もMEK−1と同じ分画でリン酸化されたが、活性のピー クはやや広範囲であった(分画8〜16)。 カラム分画の免疫沈降は、95kDのMEKK蛋白質が、添加された外因性の キナーゼ不活性MEK−1もしくは50kDのMEKK NH2−末端融合蛋白 質のいずれかをリン酸化する活性のピークと共に共溶出されることを示した。偶 数番号の付いたカラム分画の一部分(900 μl)をトリクロロ酢酸での沈殿により濃縮し、そしてMEKK抗体で免疫ブロ ットした。免疫反応性のピークは分画10〜12に溶出された。 95kDのPC12細胞のMEKKおよびRaf−Bが成長因子介在性シグナ ル伝達に機能的Ras蛋白質を必要とするか否かを検査するために、優性のネガ ティブHa−ras(Asn17)(N17Ras)をPC12細胞内で発現させ 、そしてEGF−刺激化MEKKもしくはRaf−B活性化を、基質としてキナ ーゼ不活性MEK−1を用いる免疫沈降においてアッセイした。デキサメサゾン 誘導可能N17Rasを安定に発現するPC12細胞を、1μMのデキサメサゾン と共にもしくはそれなしで、0.1%のBSAを含む培地中で18〜20時間血 清飢餓状態にさせ、そしてその後に未処理、もしくはEGF(30ng/ml) で5分間処理した。細胞溶菌物からの等量の可溶性蛋白質をMEKKもしくはR af−B抗血清のいずれかで免疫沈降させ、そして先に記載するように、触媒的 に不活性な精製化組換えMEK−1および[γ−32P]ATPと共にインキュベ ートした。N17Rasの発現を、N17Ras遺伝子で安定にトランスフェクトし たPC12クローン内でその飢餓培地へのデキサメサゾンの添加により誘導した 。N17Ras発現は、キナーゼ不活性MEK−1をリン酸化させる能力により測 定したところEGFによるMEKKの活性化を阻害した(図12を参照せよ)。 Raf−BのEGF−介在性活性化もやはり、非誘導化N17Ras形質転換体と 比較すると、N17Ras発現性PC12では非常に減少していた。野生型PC1 2細胞へのデキサメサゾンの添加は、EGFにより誘導されるMEKKもしくは Raf−B活性化の度合いに全く影響を及ぼさなかった。N17Ras遺伝子で安 定にトランスフェクトされたPC12細胞クロー ンは野生型のPC12細胞と比較するとMEKK活性のEGF−介在性活性化に 対する反応性が低い。これらの結果は、PC12細胞中のRaf−BおよびME KKの両方の成長因子剌激性活性化には機能的なRasが必要であることを示し 、このことはRasはその細胞増殖および分化におけるその影響を、Rafおよ びMEKKファミリーの両方からの多重プロテインキナーゼエフェクターの活性 化を介して媒介することができることを示唆する。 従って、EGFはMEKK活性のピークを5分以内に剌激化し、これは処理後 少なくとも30分間は持続し、そしてこれはRaf−B活性化の時間経過に類似 していた。神経成長因子(NGF)およびフォルボールエステルTPAもまたM EKKを活性化するが、EGFと比較するとその度合いは低い。免疫沈降物もし くはカラム分画内のMEKK活性は、EGF−刺激化c−Raf−1およびRa f−B活性のものから解離可能であった。ホルスコリンの予備処理は、EGF、 NGF、およびTPAによるMEKKとRaf−Bの両方の活性化を廃止させた 。EGFに応答するMEKKとRaf−Bの両方の活性化は、優性なネガティブ N17Rasの安定な発現により阻害された。これらの所見は、成長因子によるR as−依存的MEKK調節の最初の証明を表し、そしてRasが別の場合ではR afおよびMEKKファミリーの一員との間で共役することができる複雑な細胞 内ネットワークの出現を示唆する。 MEKKは多数の種類の細胞(T細胞、神経細胞、および繊維芽細胞)におけ るJUNキナーゼ活性を選択的に調節する。JUNキナーゼはMAPキナーゼの 遠い親戚である。JUNキナーゼを活性化するMEKKの能力は、JUNキナー ゼを活性化するRafのものと比較すると約1 00倍高い。JUNキナーゼは、様々な細胞の種類の成長および分化を制御する ことに拘わる転写因子JUNの活性を調節する。 様々な種類の細胞における細胞死および他の機能を調節する腫瘍壊死因子(T NF)はMEKK活性を剌激化する。MEKKのTNF刺激化はRaf非依存的 である。細胞のUV損傷により開始されるシグナル伝達経路はTNF応答経路と 重複し、そしてまたMEKKを活性化するがRafは活性化しない。従って、T NFとUVとの両方がRafを活性化することなしにMEKK活性を剌激化する 。MEKKのUVとTNFとの両方がRas依存的である。 従って様々な種類の細胞におけるMEKK活性のRas依存的調節は、Ras がRafファミリーの一員に加えてMEKKファミリーの活性化を制御すること を示す。 95kDのPC12細胞MEKKの成長因子介在性活性化がPKAにより阻害 されるか否かを決定するために、ホルスコリンを用いて細胞内cAMPを上昇さ せ、そしてPKを活性化させた。血清飢餓状態のPC12細胞をホルスコリン( 50μM)で、もしくはそれなしで3分間前処理してプロテインキナーゼAを活 性化させ、そしてその後にEGF(30ng/ml)、NGF(100ng/m l)、もしくはTPA(200nM)で5分間処理し、そしてMEKKを細胞溶 菌物からの等量の可溶性蛋白質から免疫沈降させ、そして先に記載のように触媒 的に不活性な精製化組換えMEK−1および[γ−32P]ATPと共にインキュ ベートした。Raf−B活性も同じ細胞溶菌物からアッセイして、その調節がM EKKのものと異なるか否かを検査した。Raf−Bを先に記載されるように同 じ細胞溶菌物から免疫沈降させ、そして先に記載される ようにMEK−1をリン酸化させる能力についてアッセイした。ホルスコリンの 前処理は、キナーゼ不活性MEK−1をリン酸化させる能力により測定したとこ ろ、EGF、NGF、およびTPAによるMEKKとRaf−Bとの両方の活性 化を廃止させた(図13)。ホルスコリン処理単独ではいずれのキナーゼにも感 知できる程の影響は全く及ぼさなかった。これらの結果は、Raf−1およびR af−Bに加えてPKA活性化は95kDのPC12細胞MEKKの成長因子刺 激化を阻害することを示し、Rasと上流との間もしくはRasの下流、あるい はこれら3つのキナーゼの各レベルにおいて存在するPKA作用のための共通な 調節制御地点の存在を示唆する。 類似するもしくは個別のMEK活性がGiプロテイン結合化レセプターを介す るMAPKの活性に関与しているかどうかを決定するために、トロンビン活性化 Rat 1a細胞からの細胞溶菌物中のMEK活性を調査した。トロンビン刺激 化細胞は、EGF刺激化細胞中に検出される主要MEKピークと共分画化される MEK活性を示した。トロンビン攻撃誘発化細胞からのMEK活性の度合いは、 EGF剌激化で観察されるものと比較して一般的に2〜3倍低く、このことはト ロンビン攻撃誘発化細胞において本発明者が観察した一層少ないMAPK応答に 対応する。 gip2v−srcv−ras、もしくはv−rafを発現するRat 1aおよびNIH3T3細胞におけるMEKの分化調節が、MEK−1の仮定的 レギュレーターであるプロテインキナーゼを調査するよう本発明者を導いた。最 近、Raf−1がMEKをリン酸化および活性化することが示された。Rafの 活性化を以下に記載の様式でアッセイした。細胞を血清飢餓状態にさせ、そして 先に記載されるように適切 な成長因子の存在下もしくは非存在下で攻撃誘発させた。血清飢餓状態のRat 1a細胞を緩衝液単独もしくはEGFで攻撃誘発し、そしてRafを、Raf のC末端を認識する抗体で免疫沈降させた。細胞を氷冷RIP緩衝液(50mM のトリス、pH7.2、150mMのNaCl、0.1%のSDS、0.5%の デオキシコール酸ナトリウム、1.0%のTriton X100、10mMの ピロリン酸ナトリウム、25mMのグリセロリン酸ナトリウム、2mMのバナジ ン酸ナトリウム、2.1μg/mlのアプロチニン)中でこすることにより溶菌 させ、そして10分間ミクロフュージにかけて核を除去した。この上清を蛋白質 含有量について標準化し、そしてRaf−1のC末端に対するウサギ抗血清での 免疫沈降前にプロテインAセファロース(Sepharose)で予備浄化させ 、そして4℃で2〜3時間プロテインAセファロース(Sepharose)に かけた。このビーズを氷冷RIPAで2回、そしてPNA(10mMのPipe s、pH7.0、100mMのNaCl、21μg/mlのアプロチニン)で2 回洗浄した。免疫沈降物の一部分をSDS試料緩衝液で希釈し、そして免疫ブロ ット分析に使用した。残りのものを50μlの最終容積でのキナーゼ緩衝液(2 0mMのPipes pH7.0、10mMのMnCl2、150ngのキナー ゼ不活性MEDK−1、30μCiのγ−32P−ATP、および20μg/ml のアプロチニン)中に30℃で30分間再懸濁させた。野生型の組換えMEK− 1をマーカーとして並行させて自己リン酸化させた。反応は12.5μlの5× SDS試料緩衝液の添加により停止させ、5分間沸騰させ、そしてSDS−PA GEおよびオートラジオグラフィーに供した。 γ−32P−ATPの存在下では、免疫沈降化させたRafはMEK−1を自己 リン酸化させることが可能であった。このアッセイに用いられた組換えMEK− 1はキナーゼ不活性であり、野生型MEK−1に関して観察されたようには自己 リン酸化を行わないことが確認された。対照細胞からの免疫沈降物においてもR afによるMEK−1のリン酸化はほとんどもしくは全く観察されなかった。E GF刺激誘発は明らかにRafを刺激化してMEK−1のリン酸化の触媒反応を 行わせ、それとは対照的にRat 1a細胞のトロンビン刺激誘発は、内因性M EKが明らかに活性化されているとしても測定可能な程度にRafを活性化する ことはなかった。EGFは、基本値の約2.6倍、組換えMEK−1のRafリ ン酸化を刺激化した。Gip2もしくはv−Src発現性Rat 1a細胞から のRaf免疫沈降物中では、RafによるMEKのリン酸化はほとんど観察され なかった。EGF刺激はこれらの細胞株におけるMEK−1のRaf触媒化リン 酸化を各々1.8倍および1.4倍活性化することが可能であった。Gip2お よびv−Src発現性細胞におけるEGF応答の鈍化は、MAPKの構成性活性 化へのEGFレセプターの脱感作の結果であるらしい。後続のSDS−PAGE 、およびRaf抗体を用いる免疫ブロットにより、この免疫沈降物中のRafの 量が類似することが示された。MEKのトロンビン刺激化が基準値の2〜3倍で あるために、Rafがこの成長因子によるMEK活性化に有意に寄与している場 合にはMEKリン酸化の少なくとも1.5倍の刺激化が予期される。このレベル の活性化はEGFで刺激化したGip2およびv−Src発現性細胞株中におい て検出可能であった。従って、Rafのトロンビン活性化の検出の不成功はアッ セイの感度に起因するので はなさそうである。MAPKのトロンビン刺激化は3分目に最大となる。トロン ビンでの1〜5分間のRat 1a細胞の刺激化はRaf活性を増加させなかっ た。 Rat 1a細胞と同様にNIH3T3細胞においては、EgfはRafを約 2.7倍活性化させたが、一方でトロンビンはそのような活性化を行わなかった 。v−Raf発現性NIH3T3細胞はMEK−1のリン酸化において何の増加 も見せなかった。この結果は予期されぬものであり、それはv−Raf発現性N IH3T3細胞中ではMEKが明らかに活性化されているためである。c−Ra f−1に加えてp90およびp75の両方のgag−raf融合蛋白質を、抗血 清によりv−Raf NIH3T3細胞から免疫沈降した。p75gag−ra fはプロテインキナーゼ活性を示すことが判明しているが、インビトロのアッセ イ系ではNH2末端gag融合蛋白質が立体的に組換えMEK−1のRafリン 酸化を阻害することが可能である。v−Rafキナーゼ活性を測定するためには 更に詳細な研究を行う必要があるであろう。この結果は、MEKの活性化はRa fの活性化だけによってはその理由を説明できないことを主張している。トロン ビン刺激化を受けたGiプロテイン共役化経路、ならびにgip2およびv−s rc トランフェクト化細胞におけるMEK活性化に寄与するMEKのための追加 的な調節的キナーゼが存在する必要がある。 MAPKは、様々なシグナル変換経路での主要中間体分子であると考えられる セリン/スレオニンキナーゼである。MAPKは次にはMEKによるリン酸化お よび活性化を受ける。 MEKの構成性活性化は、癌遺伝子トランスフェクト化細胞の内の大 半の、そうでなければ全てのMAPK活性の増加の理由を説明する。gip2お よびv−srcはRat 1a細胞中のMEKを活性化させた一方で、v−Ra fはNIH3T3細胞中で最も効率よくMEKを活性化した。これらの癌蛋白質 は成長因子として類似のMEK活性を活性化した。v−Rasトランスフェクト 化NIH3T3細胞中では有意なレベルのMEK活性化は全く検出されなかった 。この所見は、MAPKとMEKとの活性化の間のより密接な関連を示す。本発 明者は、癌遺伝子発現性成長因子剌激化細胞中では、MEK活性化に非依存的な MAPKの有意な活性化の所見は得ていない。 キナーゼ不活性MEK−1のリン酸化を必要とするRaf活性化アッセイの感 度は、Rat 1aおよびNIH 3T3細胞の両方のEGF刺激化について観 察される20〜25%のRaf活性を容易に検出することが可能であるはずであ ることを示唆する。MEKおよびMAPKの両方の活性が容易に検出される際の トロンビンに応答するRaf活性化の検出の不成功は、Rat 1aおよびNI H 3T3細胞中ではRafがトロンビンによっては有意に活性化されないこと を示唆する。この所見は、Raf以外の追加的プロテインイキナーゼがMEK− 1をリン酸化および活性化することが可能であることを示唆する。本発明者は最 近、Rafに無関係かつ非依存的なマウスのMEKキナーゼ(MEKK)をクロ ーン化および発現させた。MEKKおよびRafの両方がMEK−1をリン酸化 および活性化することを見いだした。MEKKはイーストのプロテインキナーゼ Ste11とByr2とのマウス相同物であり、MEKはイーストのプロテイン キナーゼSte7とByr1とのマウス相同物である。RafはSte11およ びByr2とは配列が無関係で あり、このことはRafはイーストにおいて特定されるフェロモン反応性プロテ インキナーゼからの哺乳類における分岐を表すことを示唆する。 実験は、RafとMEKKとの両方がMEKを活性化させ、このMEKはMA PK活性化に必要な多重プロテインキナーゼのための収束点として機能すること を示す(図14を参照せよ)。従ってRafおよびMEKKは、様々な細胞表面 レセプターにより開始されるシグナル入力のための分岐におけるプロテインキナ ーゼである。MEKKは、Rat 1aおよびNIH 3T3細胞内でMEKを 調節するトロンビン調節化キナーゼであると考えられる。RafおよびMEKK は分化的には癌蛋白質により調節されているとも考えられている。 MAPKとMAPKの上流レギュレーターとの間でのMEKの設置は、統合ば かりでなく成長因子レセプターにより開始されるシグナルネットワークの独立性 も提供する。例えば、セリン/スレオニンキナーゼであるRafおよびMEKK はMEKをリン酸化することができるが、同様に他の蛋白質もリン酸化しそうで ある。MEKはMAPKの選択的調節用に特殊化された複式のチロシン/スレオ ニンキナーゼである。 本発明の一つの態様は、MEKKがMAPKを活性化することの認識に関する 。例えば、MAPKは哺乳類系における様々な細胞性経路に関与することが知ら れている。MAPKは、哺乳類の細胞性有糸分裂誘発、DNA合成、細胞分裂、 および分化に関与することが知られている。MAPKはまた、c−Junおよび c−Mycのような癌遺伝子の活性化に関与することも認識されている。理論に 縛られる訳ではないが、本発明者はMAPKは遺伝的起源を有する様々な異常に も密接に関与していると考えている。MAPKは核膜を横断することが知られて おり、そし て様々な遺伝子の発現を調節することの少なくとも部分的な原因となっていると 考えられている。MAPKはそれ自体、癌、神経性疾患、自己免疫性疾患、アレ ルギー性反応、創傷治癒、および炎症性応答の誘因もしくは進展における有意な 役割を演じるもの考えられる。本発明者は、MEKKをコードする核酸配列を最 初に同定することにより、その配列がMEKKの発現を調節し、そしてそのため MAPKの活性化を調節することが可能であることを今回認識した。 MEKKはMAPKの活性化以外にも様々な他の能力において機能することも 知られている。MEKKによる刺激化もしくは阻害のいずれかにより調節される 他の細胞性活性の調節を実施するためにMEKKの発現を調節することはそれ自 体、本発明の範囲内に含まれる。 本発明の他の態様は、MEKKおよびRafの両方がMAPKを活性化するこ とが可能であるということの認識に関する。本発明者は、MEKKは構造的には Rafとは異なるものの、RafとMEKKとの両方がMAPK活性の調節に関 与することを発見した。従って、所望の調節的結果を達成するためにRafおよ びMEKKの発現の刺激化もしくは阻害のいずれかを行うことは本発明の範囲内 に含まれる。従って一つの態様においては、MEKK活性を遮断する目的でME KK発現を、例えばアンチセンス核酸配列の使用により阻害することができる。 別法では、Rafの発現を同一細胞内で同様に調節してMAKK活性の最大阻害 を達成することができる。従ってMAPK系の調節は、RafおよびMEKK発 現のいずれかもしくは両方の阻害および/または刺激化により微調整することが できる。 よく知られる組換えDNA発現技術の使用を介してMEKKの発現を 調節することは本発明の範囲内に含まれる。例えば、適切な宿主細胞をMEKK 配列で形質転換することができ、そして適切な制御因子をMEKK配列と操作的 に連結させて所望の発現を達成することができる。 その細胞内に存在するMEKK酵素の量は、実質的にその酵素の合成を抑制解 除する、その酵素をコードする核酸配列のコピー数を増幅させる、およびそれら の組み合わせを初めとするが、これらには限定されない様々な様式で増加させる ことができる。 本明細書で用いられる際には「酵素の合成を実質的に抑制解除する」は、通常 に野生型細胞により産生されるのと比較して一層多くの量の酵素を産生し、その 結果基質から産物への変換の量および/または率が野生型細胞におけるものと比 較して高くなることを意味する(すなわち、基質から産物への変換が亢進される )。MEKK酵素合成の抑制解除は、その酵素をコードする遺伝子の転写および /または翻訳に通常及ぼされる調節的制御を妨害すること、ならびにその酵素に 対応するメッセンジャーRNA(mRNA)の安定性を増加させることを初めと する様々な様式で達成することができる。例えば、各々のリプレッサーを少なく とも部分的に不活化させること、および/またはオペレーター配列を改変してそ れに結合するリプレッサーの能力を減少させることにより、通常は抑制に供され る酵素の合成を増加させることができる。転写(例えば、プロモーター)および /または翻訳(例えば、シン−デルガルノ(Shine Delgarno)配 列)制御シグナル(例えば、開始、伸長、および/または停止シグナル)の改変 もやはり、酵素産生の率および量の両方を亢進させることができる。酵素合成を 抑制解除するための方法には組換えDNA技術が含まれる。 本明細書に用いられる際には、細胞内の核酸配列のコピー数の増幅は、その細 胞のゲノム内でその核酸配列のコピー数を増加させるか、もしくは形質転換によ りその細胞内にその核酸配列の追加的コピーを導入することのいずれかにより達 成することができる。コピー数増幅は、より多くの量の酵素が産生されて、基質 から産物への変換の亢進が導かれるような様式において実施される。例えば、本 発明の核酸を含む組換え分子を細胞内に形質転換させて酵素合成を亢進させるこ とができる。形質転換は、核酸配列をある細胞内に挿入することによるいずれか の方法を用いて達成することができる。形質転換技術には、トランスフェクショ ン、電気穿孔、マイクロインジェクション、リポフェクション、吸着、およびプ ロトプラスト融合が含まれるが、これらには限定されない。形質転換後にはその 細胞は、染色体外ベクター上に留まっているか、あるいは宿主ゲノム内に取り込 まれるかのいずれかである可能性があるその核酸配列の多重コピーを産生するこ とができる。形質転換前に組換え分子上の核酸配列を操作して、より高い比活性 を有する酵素をコードさせることができる。 本発明の一つの態様は実質的に純粋なMEKK蛋白質である。本発明に従うと 、実質的に純粋であるか、あるいは単離された蛋白質は、その天然の環境から取 り出されてきた蛋白質である。「単離された」および「実質的に純粋な」はそれ 自体、蛋白質が精製された度合いを反映する必要は必ずしもない。実質的に純粋 なMEKK蛋白質は、その天然の源から取得することができる。実質的に純粋な MEKK蛋白質はまた、組換えDNA技術もしくは化学的合成を用いて産生する こともできる。本明細書に用いられる際には、実質的に純粋なMEKK蛋白質は 全長のM EKK蛋白質あるいはそのような蛋白質の相同物であることができ、この相同物 とは、アミノ酸が削除(例えば、ペプチドのようなその蛋白質の切断版)、挿入 、逆位、置換、および/または誘導化(例えば、グリコシル化、ホスホリル化、 アセチル化、ミリスチル化、プレニル化、パルミチン酸付加、アミド化、および /またはグリコシルホスファチジルイノシトールの付加による)が施されていて 、その結果その相同物がキナーゼ活性を有し、そして/またはMEKK蛋白質に 対する免疫応答を誘導することが可能な少なくとも一つのエピトープを含む(す なわち、当業者に知られる技術を使用してこの相同物が免疫原としてある動物に 投与される際には、この動物はMEKK蛋白質の少なくとも一つのエピトープに 対する液性および/または細胞性免疫応答を生じるであろう)MEKK蛋白質の ようなものである。キナーゼ活性、キナーゼ調節活性、ならびに免疫応答をもた らすある蛋白質の能力を当業者に知られる技術を用いて測定することができる。 全長蛋白質の相同物を初めとする本発明のMEKK蛋白質は更に、表1に開示 されるように、緊縮条件下で、MEKK蛋白質をコードする核酸配列の少なくと も一部分を含む核酸と(すなわち、それに)ハイブリダイズすることが可能な核 酸分子によりコードされることを特徴とする。本明細書に使用される際には、句 、ある実在物の「少なくとも一部分」は、その実在物の機能的側面を有するのに 少なくとも十分であるその実在物の量を意味する。例えば本明細書に用いられる 場合、ある核酸配列の少なくとも一部分は、緊縮条件下で安定なハイブリッドを 形成することが可能な核酸配列の量である。核酸は配列はあるcDNA(相補的 DNA)核酸分子の演繹化配列を表し、この産生法は以下に開示される。 (核酸配列決定技術は完璧に過誤を含まないという訳ではないため、表1に示さ れる核酸配列は、良くてもMEKK蛋白質の少なくとも一部分をコードする核酸 分子の見かけの核酸配列を表すことが銘記されるべきである)。本明細書に使用 される際には、緊縮ハイブリッド形成条件は、オリゴヌクレオチドを初めとする 核酸分子(もしくは配列)を用いて類似配列を同定する標準的なハイブリッド形 成条件を意味する。このような標準条件は、例えば、Sambrook et al.、前述、において開示されている。本発明の好ましいMEKK蛋白質は、 表1に示される核酸配列と少なくとも約80パーセントの相同性(類似領域内で の同一性)を有する核酸配列によりコードされる。本発明のより好ましいMEK K蛋白質は、表1に示される核酸配列と少なくとも約85パーセントの相同性を 有する核酸配列によりコードされ、そして本発明の更により好ましいMEKK蛋 白質は、表1に示される核酸配列と少なくとも約90パーセントの相同性を有す る核酸配列によりコードされる。 MEKK蛋白質相同物は、天然の対立遺伝変異もしくは天然の突然変異の結果 であることが可能である。MEKK蛋白質相同物はまた、その蛋白質への直接的 改変、あるいは無作為的もしくは標的化突然変異誘発を実施するための例えば古 典的技術もしくは組換えDNA技術を用いるその蛋白質をコードする遺伝子への 改変を初めとするが、これらには限定されない当業者に知られる技術を使用して 産生することもできる。相同物を初めとする本発明の単離された蛋白質を、哺乳 類のMEK蛋白質をリン酸化する、および/またはMEKK蛋白質に対する免疫 応答を誘導するその蛋白質の能力により簡単な様式で同定することができる。本 発明のMEKK蛋白質への改変は全長MEKK蛋白質を切断することを 含む。本発明のMEKK蛋白質への好ましい改変は例えば、少なくとも一部分の 調節ドメイン(表2に示される)を欠損させて構成的に活性なMEKK蛋白質を 産生すること、少なくとも一部分の触媒ドメイン(表2に示される)を欠損させ て、MEKK活性を調節することが可能な蛋白質のインヒビターとして作用する ことが可能な不活性MEKK蛋白質を産生すること、MEKK蛋白質の内の少な くとも一部分の調節ドメインを単離してMEKK調節蛋白質を阻害することが可 能な分子を産生させること、および触媒ドメイン(すなわち、ホスホトランスフ ェラーゼドメイン)中のリシン残基をメチオニン残基で置換して触媒ドメインを 不活化させることを含む。 触媒ドメインを含むが調節ドメインは含まないMEKK1の2つの切断形態を 標準的な組換えDNA技術を使用して作成した。表2を参照すると、第一切断化 MEKK分子は残基1から残基215まででMEKK1を切断することにより産 生され、そのことによりPPPSSヒンジ配列および調節ドメインの欠損が生じ て切断化MEKK分子PPPSS−truncが形成された。第二のより小さい 切断化MEKK分子は残基1から残基1まででMEKK1を切断することにより 産生され、このことによりPPPSSヒンジ配列および調節ドメインが除去され て切断化MEKK分子Nco1−truncが形成された。PPPSS−tru ncおよびNco1−truncのMAPK活性を活性化させる能力を全長ME KK蛋白質および陰性対照蛋白質と比較した。図15に示される結果は、切断化 MEKK分子は全長MEKKよりも一層活性であることを示す。実際に切断化M EKK分子は、全長MEKK蛋白質と比較すると少なくとも約1.5倍高い活性 であった。従って、MEKKの調節 ドメインの除去は触媒ドメインの活性の抑制解除を行い、酵素活性の改善をもた らす。 本発明の単離化蛋白質の最低限のサイズはエピトープを形成するのに十分であ り、これは典型的には少なくとも約7から約9までのアミノ酸のサイズである。 当業者は気づいているように、エピトープは、天然の状態で互いに接近している アミノ酸、ならびに天然の蛋白質の三次構造に起因して、ごく十分に接近してエ ピトープを形成するアミノ酸を含むことができる。 機能的に等価な核酸配列は、生物学的に活性な酵素をコードする核酸配列の能 力を実質的に妨害することのないヌクレオチド欠損、添加、逆位、および/また は置換のような改変を含む核酸配列を含むことができる。すなわち本発明の機能 的に等価な核酸配列は、それらの天然の対応物に類似する生物学的活性を有する 酵素をコードする。機能的に等価な真核生物の核酸配列はまた、その核酸配列の コーディング領域の周辺および/またはその中に含まれる介在配列および/また は非翻訳配列を含むことができる。 機能的に等価な核酸配列は、当業者に知られる方法を用いて取得することがで きる(例えば、Sambrook et al.、前述、を参照せよ)。例えば 、核酸配列は、部位特異的突然変異誘発、突然変異を誘導するための核酸の化学 的処理、核酸断片の制限酵素開裂、核酸断片の連結、ポリメラーゼ連鎖反応(P CR)増幅、および/または核酸配列の選択される領域の突然変異誘発、核酸配 列の混合物を「構築」するためのオリゴヌクレオチド混合物の合成および混合群 の連結、ならびにそれらの組み合わせ物のような古典的突然変異誘発技術および 組換えD NA技術を初めとするが、それらには限定されない様々な技術を使用して改変す ることができる。機能的に等価な核酸は、その核酸配列によりコードされる蛋白 質の機能についてスクリーニングすることにより改変化核酸配列の混合物から選 択することができる。数々のスクリーニング技術が当業者に知られており、それ らには、相補性アッセ、結合アッセイ、および酵素アッセイが含まれるがこれら には限定されない。形質転換は、核酸配列を細胞内に挿入することによるいずれ かの方法を使用して達成することができる。形質転換技術には、トランスフェク ション、電気穿孔、マイクロインジェクション、リポフェクション、吸着、およ びプロトプラスト融合が含まれるが、これらには限定されない。組換え細胞は単 細胞性のままであることができるか、あるいは組織もしくは多細胞生物体内で増 殖することができる。本発明の形質転換化核酸配列は染色体外に留まることがで きるか、あるいは発現されるそれらの能力を保持するような様式で宿主の染色体 内の一つもしくは複数の部位内に組み込まれることができる。本発明の酵素をコ ードする核酸配列の発現がプラスミド配列の発現もしくは宿主ゲノム内へ組み込 まれる配列に起因する可能性があるということは、それ自体本発明の範囲内に含 まれる。 組換え細胞を、一つもしくは複数の組換え分子で宿主細胞を形質転換させるこ とにより産生させ、その組換え分子の各々が、一つもしくは複数の転写制御配列 を含む発現ベクターに操作的に連結される本発明の一つもしくは複数の核酸配列 を含むことが好ましい。細胞は一つもしくは複数の組換え分子で形質転換させる ことができる。 本明細書において使用される際には、節「操作的に連結される」は、ある核酸 配列の、宿主細胞内に形質転換させた際にその配列が発現され ることが可能であるような様式における発現ベクター内への挿入を意味する。本 明細書において使用される際には発現ベクターは、宿主細胞を形質転換させるこ と、宿主細胞内で複製すること、および特定される核酸配列の発現を実施するこ とが可能なDNAもしくはRNAベクターである。発現ベクターは原核生物性も しくは真核生物性のいずれかであることができ、そして典型的にはウイルスもし くはプラスミドである。 本発明の核酸配列を、プロモーター、オペレーター、リプレッサー、エンハン サー、停止配列、複製起点、ならびに宿主細胞に適合しかつ核酸配列の発現を制 御する他の調節配列を含む発現ベクターに操作的に連結させることができる。具 体的には、本発明の発現ベクターは転写制御配列を含む。転写制御配列は、転写 の開始、伸長、および停止を調節する配列である。特に重要な転写制御配列は、 プロモーター、エンハンサー、オペレーター、およびリプレッサー配列のような 転写開始を制御するものである。適切な転写制御配列は、本発明の宿主細胞の内 の少なくとも一つにおいて機能することができ、かつ細菌、イースト、真菌類、 昆虫、動物、および植物の転写制御配列を含むことができるいずれかの転写制御 配列を含む。 本発明の組換え分子は、形質転換される予定の細胞内の核酸配列の発現を効果 的に調節することが可能ないずれかの転写制御配列に操作的に連結される、本明 細書に記載されるいずれかの核酸配列組み合わせ物であることができる。 本発明の組換え細胞は、本発明のいずれかの核酸配列で形質転換されるいずれ かの細胞を含む。 組換えDNA技術の使用は、例えば、宿主細胞内での核酸配列のコピ ー数、それらの核酸配列が転写される効率、得られる転写物が翻訳される効率、 および翻訳後改変の効率を操作することにより形質転換化核酸配列の発現を改善 することができる。酵素をコードする核酸配列の発現を増加させるのに有用な組 換え技術は、高コピー数プラスミドへの核酸配列の操作的連結、一つもしくは複 数の宿主細胞染色対内への核酸の組込み、プラスミドへのベクター安定化配列の 添加、転写制御シグナル(例えば、プロモーター、オペレーター、エンハンサー )の置換もしくは改変、翻訳制御シグナル(例えば、リボソーム結合部位、シン −デルガルノ(Shine−Delgarno)配列))の置換もしくは改変、 酵素をコードする核酸配列の宿主細胞のコドン使用に対応させるための改変、転 写物を脱安定化させる配列の欠失、および培養中の組換え酵素産物から組換え細 胞増殖を一時的に分離する制御シグナルの試用を含むがこれらには限定されない 。本発明の発現化組換え酵素の活性は、既述の経路に関連する酵素をコードする 核酸配列を断片化、壊変、もしくは誘導化することにより改善することができる 。 本発明はまた、細胞の表面上のレセプターから開始するシグナルを調節するこ とが可能な化合物を同定する方法も含む。このような方法は、(a)MEKK蛋 白質を含む細胞を仮定的な調節化合物と接触させる段階、(b)その細胞を、そ の細胞の表面上のレセプターに結合することが可能なリガンドと接触させる段階 、(c)MEKK蛋白質のリン酸化を決定することによりその仮定的な調節配列 の細胞性シグナルを調節する能力を評定する段階、を含む。段階(c)は、ME KK蛋白質のMEK蛋白質をリン酸化する能力を測定することによりMEKK蛋 白質の活性化を決定することを含む。 他の態様においては、細胞内でのシグナル変換を調節することが可能な化合物 を同定する方法は、(a)仮定的な阻害性化合物をMEKK蛋白質と接触させて 反応混合物を形成する段階、(b)その反応混合物をMEK蛋白質と接触させる 段階、および(c)その仮定的な阻害性化合物のMEKK蛋白質によるMEK蛋 白質のリン酸化を阻害する能力を評定する段階、を含む。段階(c)から取得さ れる結果をMEK蛋白質をリン酸化するRaf蛋白質の能力を阻害する仮定的阻 害性化合物の能力と比較して、その化合物がRaf蛋白質に非依存的なMEKK 蛋白質を必要とするシグナル変換を選択的に調節することができるかどうかを決 定することができる。前述の方法において用いられるMEKK、MEK、および Raf蛋白質は組換え蛋白質もしくは天然に取得される蛋白質であることができ る。 本発明の他の態様は、細胞の表面上のレセプターから開始されるシグナルを調 節する化合物を同定するためのキットを含む。このようなキットは、(a)ME KK蛋白質を含む少なくとも一つの細胞、(b)その細胞の表面上のレセプター に結合することが可能なリガンド、および(c)仮定的な調節化合物のMEKK 蛋白質のリン酸化を変化させる能力を評定するための手段、を含む。リン酸化を 決定するためのこのような手段は、例えばリン酸化をホスホセルロースブロット 用試薬を用いて検出することができる当業者に知られる方法および試薬を含む。 他の態様では本発明のキットは、(a)MEKK蛋白質、(b)MEK蛋白質 、および(c)仮定的阻害性化合物のMEKK蛋白質によるMEK蛋白質のリン 酸化を阻害する能力を評定するための手段、を含むことができる。本発明のキッ トは更に、Raf蛋白質、およびMEK蛋白 質をリン酸化するRaf蛋白質の能力を阻害する仮定的阻害性化合物の能力を決 定するための手段を含むことができる。 本発明の一つの態様は、ある動物に有効な様式で投与した際に、その動物の細 胞内でのシグナル変換を調節することが可能な治療的組成物である。具体的には 、このような治療的組成物は、癌、自己免疫疾患、炎症性応答、アレルギー性応 答、ならびにパーキンソン病およびアルツハイマー病のような神経性疾患のよう な医学的疾患を治療するための動物への投与に有用である。治療的組成物は、M EKK蛋白質の少なくとも一部分、および/または本発明のMEKK蛋白質の少 なくとも一部分をコードする核酸を含むことができる。治療的組成物は、キナー ゼ活性および/またはキナーゼ調節的活性を有するMEKK蛋白質を含むことが できる。治療的組成物は、キナーゼドメインおよび/またはキナーゼ調節ドメイ ンを有するMEKK蛋白質を含むことができることが好ましい。 治療的組成物は適切な担体を含むこともできる。本明細書において用いられる 際には「担体」は、本発明の化合物をインビトロもしくはインビボで作用の適切 な部位に輸送するための輸送機関として適切ないずれかの物質を意味する。担体 はそれ自体、本発明の化合物を含む治療的組成物の賦形剤もしくは製剤として作 用することができる。 本発明のこれまでの記述は詳細な説明および記述の目的で提示されている。そ の上この記述は、本発明内に開示される形式表現に本発明を制限することを意図 してはいない。結果として先の教示にふさわしい変法および改変物、ならびに関 連技術分野内の技術もしくは知識は本発明の範囲内に含まれる。本明細書内に記 述される好ましい態様は更に、本発明を実施することの既知の最善方法を説明し 、そして様々な態様におい て、かつ本発明の具体的な適用もしくは試用により必要とされる様々な改変法を 用いて本発明を利用することを当業者に可能にさせることを意図する。添付され る請求の範囲は、従来の技術により許容される範囲までの代理態様を含むものと みなすことが意図される。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年5月15日 【補正内容】 請求の範囲 1.表1に示されるアミノ酸配列を含む、実質的に純粋な蛋白質。 2.表2に示されるアミノ酸配列を含む、実質的に純粋な蛋白質。 3.前記蛋白質がSrc相同物2もしくはSrc相同物3ドメインを含まない 、請求の範囲1もしくは2の蛋白質。 4.前記蛋白質がセリンおよびスレニンに富む部分を含む、請求の範囲1もし くは2の蛋白質。 5.前記蛋白質がキナーゼ触媒ドメインを含む、請求の範囲1もしくは2の蛋 白質。 6.前記蛋白質がMEKもしくはMAPK蛋白質を活性化することが可能な、 請求の範囲1もしくは2の蛋白質。 7.前記蛋白質が、Raf蛋白質に非依存的に哺乳類のMEKをリン酸化する ことが可能な蛋白質をコードする核酸配列によりコードされる、請求の範囲1も しくは2の蛋白質。 8.前記蛋白質を用いてMEKK蛋白質に結合することが可能な抗体を産生す る、請求の範囲1もしくは2の蛋白質。 9.前記抗体がモノクローナルである、請求の範囲7の蛋白質。 10.表1に示される核酸配列によりコードされる、実質的に純粋な蛋白質。 11.哺乳類のMEK蛋白質をリン酸化することが可能であり、そしてセリンお よびスレオニンに富む部分ならびにキナーゼ触媒ドメインを含み、かつSH2も しくはSH3ドメインを含まない実質的に純粋なMEKK蛋白質。 12.前記蛋白質が、MEKもしくはMAPK蛋白質を活性化するこ とが可能な、請求の範囲11の蛋白質。 13.前記蛋白質が少なくとも672のアミノ酸を含む、請求の範囲11の蛋白 質。 14.前記蛋白質が表2に示されるアミノ酸配列を含む蛋白質としての様式で機 能する、請求の範囲11の蛋白質。 15.MgCl2およびATPを含む反応混合物中に約40分間、前記混合物を 約pH6.0とpH8.0との間のpHに維持した後にMEK蛋白質をリン酸化 することが可能であって、かつ前記蛋白質がRaf蛋白質から区別されるアミノ 酸配列を有するものである請求の範囲11の実質的に純粋な蛋白質。 16.Raf蛋白質に非依存的にMAPK蛋白質の活性を調節することが可能で あって、かつ前記蛋白質は前記Raf蛋白質から識別されるアミノ酸配列を有す るものである請求の範囲11の実質的に純粋なMEKK蛋白質。 17.MAPK蛋白質の活性を調節することにより、ある細胞の表面上の成長因 子レセプターから開始されるシグナルを調節することが可能であって、かつ調節 する前記能力が、Raf蛋白質シグナル調節から分岐しているものである請求の 範囲11の実質的に純粋なMEKK蛋白質。 18.前記成長因子レセプターがヘテロ三量体のグアニンヌクレオチド結合性蛋 白質に結合する、請求の範囲16の蛋白質。 19.前記成長因子レセプターが、トロンビンレセプターおよびムスカリン性レ セプターからなる群より選択される、請求の範囲17の蛋白質。 20.イーストのフェロモン−応答性プロテインキナーゼ系からの哺 乳類細胞における分岐を表し、かつ前記蛋白質が、Raf蛋白質に非依存的にM APK蛋白質を調節することが可能なものである請求の範囲11の実質的に純粋 なMEKK蛋白質。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.哺乳類のMEK蛋白質をリン酸化することが可能な実質的に純粋なMEK K蛋白質(前記MEKK蛋白質は触媒ドメインを含む)。 2.前記蛋白質の活性が抑制解除される、請求の範囲1の蛋白質。 3.実質的に純粋なMEKK蛋白質(前記蛋白質はMEKK活性を阻害するこ とが可能であり、前記蛋白質はMEKK調節的ドメインを含む)。 4.MAPK蛋白質の活性を調節することが可能な実質的に純粋なMEKK蛋 白質(前記蛋白質はRaf蛋白質から区別されるアミノ酸配列を有する)。 5.MAPK蛋白質の活性を調節することにより、ある細胞の表面上の成長因 子レセプターから開始されるシグナルを調節することが可能な実質的に純粋なM EKK蛋白質(調節する前記能力はRaf蛋白質シグナル調節から分岐している )。 6.表1、表2、および表3において示される配列からなる群より選択される アミノ酸配列を含む実質的に純粋な蛋白質。 7.実質的に純粋な蛋白質(前記蛋白質は、哺乳類のMEK蛋白質をリン酸化 することが可能でありかつRaf蛋白質に非依存的にMAPKE蛋白質の活性を 調節することが可能なMEKK蛋白質に選択的に結合することが可能な抗体を試 用して単離され、前記抗体は、(a)ある動物に請求の範囲1に示される実質的 に純粋な蛋白質の有効量を投与すること、および(b)前記MEKK蛋白質に選 択的に結合することが可能な抗体を回収すること、を含む方法により産生するこ とが可能である)。 8.MEKK蛋白質に選択的に結合することが可能な単離された抗 体(前記抗体は、ある動物に請求の範囲1に示される実質的に純粋な蛋白質の有 効量を投与すること、および前記MEKK蛋白質に選択的に結合することが可能 な抗体を回収することを含む方法により産生することが可能である)。 9.Raf蛋白質に非依存的に哺乳類のMEKをリン酸化することが可能であ り、かつMAPK蛋白質の活性を調節することが可能な蛋白質をコードする配列 を有する単離された核酸分子。 10.表1、表2、および表3に示される配列からなる群より選択されるアミノ 酸配列をコードする単離された核酸分子。 11.ある細胞の表面上のレセプターから開始されるシグナルを調節することが 可能な化合物を同定する方法であって、 a)MEKK蛋白質を含む細胞を仮定的な調節化合物と接触させるこ と、 b)前記細胞を前記レセプターに結合することが可能なリガンドと接 触させること、および c)前記MEKK蛋白質のリン酸化を決定することにより前記シグナ ルを調節する前記仮定的な調節化合物の能力を評定すること、を含む、前記方法 。
JP52348694A 1993-04-15 1994-04-15 外部シグナルへの細胞反応性を調節するための方法および産物 Expired - Fee Related JP4127850B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US049,254 1993-04-15
US08/049,254 US5405941A (en) 1993-04-15 1993-04-15 MEKK protein, capable of phosphorylating MEK
PCT/US1994/004178 WO1994024159A1 (en) 1993-04-15 1994-04-15 Method and product for regulating cell responsiveness to external signals

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08509128A true JPH08509128A (ja) 1996-10-01
JP4127850B2 JP4127850B2 (ja) 2008-07-30

Family

ID=21958855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52348694A Expired - Fee Related JP4127850B2 (ja) 1993-04-15 1994-04-15 外部シグナルへの細胞反応性を調節するための方法および産物

Country Status (12)

Country Link
US (2) US5405941A (ja)
EP (2) EP0694044B1 (ja)
JP (1) JP4127850B2 (ja)
KR (1) KR970702294A (ja)
AT (1) ATE321129T1 (ja)
CA (1) CA2160548A1 (ja)
DE (1) DE69434670T2 (ja)
FI (1) FI954894A0 (ja)
NO (1) NO954094L (ja)
NZ (1) NZ266067A (ja)
PL (1) PL311142A1 (ja)
WO (1) WO1994024159A1 (ja)

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5663314A (en) * 1992-11-20 1997-09-02 The Board Of Regents Of The University Of Washington Human signal transduction MAPK kinase
US5753446A (en) * 1993-04-15 1998-05-19 National Jewish Center For Immunology & Respiratory Medicine Mitogen ERK kinase kinase (MEKK) assay
US6074861A (en) * 1993-04-15 2000-06-13 National Jewish Center For Immunology And Respiratory Medicine MEKK proteins
US5981265A (en) * 1993-04-15 1999-11-09 National Jewish Center For Immunology And Respiratory Medicine Methods for regulating MEKK protein activity
US6333170B1 (en) * 1993-04-15 2001-12-25 National Jewish Center For Immunology And Respiratory Medicine Method and product for regulating cell responsiveness to external signals
US5597719A (en) * 1994-07-14 1997-01-28 Onyx Pharmaceuticals, Inc. Interaction of RAF-1 and 14-3-3 proteins
US6037136A (en) * 1994-10-24 2000-03-14 Cold Spring Harbor Laboratory Interactions between RaF proto-oncogenes and CDC25 phosphatases, and uses related thereto
CA2172771A1 (en) * 1995-03-28 1996-09-29 Akiyoshi Tani Method for assaying map kinase
US5736381A (en) * 1995-05-19 1998-04-07 Davis; Roger J. Cytokine-, stress-, and oncoprotein-activated human protein kinase kinases
US6136596A (en) 1995-05-19 2000-10-24 University Of Massachusetts Cytokine-, stress-, and oncoprotein-activated human protein kinase kinases
US5910417A (en) * 1996-05-31 1999-06-08 National Jewish Center For Immunology And Respiratory Medicine Regulation of cytokine production in a hematopoietic cell
WO1998018914A1 (en) * 1996-10-31 1998-05-07 Duke University Soluble tie2 receptor
US6300081B1 (en) 1996-11-15 2001-10-09 Cornell Research Foundation, Inc. Activated ras interaction assay
US20020055130A1 (en) * 1997-02-14 2002-05-09 National Jewish Center For Immunology And Respiratory Medicine Method and product for regulating apoptosis
US20050244846A1 (en) * 1997-02-14 2005-11-03 Johnson Gary L MEKK1 proteins and fragments thereof for use in regulating apoptosis
KR100426648B1 (ko) * 1997-03-26 2004-05-31 주식회사 엘지생명과학 고순도의활성화된미토겐활성단백질키네이즈키네이즈-1의제조방법
JP2002502394A (ja) * 1997-05-28 2002-01-22 メルコラ,ダニエル,エー. ストレス活性化プロテインキナーゼ(sapk)経路の阻害及び癌療法に対する細胞の増感
US6312934B1 (en) 1998-03-16 2001-11-06 National Jewish Center For Immunology And Respiratory Medicine Human MEKK proteins, corresponding nucleic acid molecules, and uses therefor
US6897019B1 (en) * 1998-04-17 2005-05-24 Tufts College Methods for treating and preventing insulin resistance and related disorders
US6811992B1 (en) * 1998-05-14 2004-11-02 Ya Fang Liu Method for identifying MLK inhibitors for the treatment of neurological conditions
US6114517A (en) * 1998-12-10 2000-09-05 Isis Pharmaceuticals Inc. Methods of modulating tumor necrosis factor α-induced expression of cell adhesion molecules
US6168950B1 (en) 1999-07-23 2001-01-02 Isis Pharmaceuticals, Inc. Antisense modulation of MEKK1 expression
US6861239B1 (en) * 1999-09-20 2005-03-01 New York University Genes and polynucleotides associated with ultraviolet radiation-mediated skin damage and uses thereof
EP1085093A3 (en) * 1999-09-20 2002-10-30 New York University Genes and polynucleotides associated with ultraviolet radiation-mediated skin damage and uses thereof
GB9930616D0 (en) * 1999-12-24 2000-02-16 Mathilda & Terence Kennedy Ins Activation and inhibition of the immune system
US6287860B1 (en) * 2000-01-20 2001-09-11 Isis Pharmaceuticals, Inc. Antisense inhibition of MEKK2 expression
DE10020138A1 (de) * 2000-04-14 2001-10-31 Ulf R Rapp Nukleinsäure codierend für zumindest eine raf Teilsequenz mit einer MEKK1 Bindungsstelle
AU8856201A (en) 2000-09-01 2002-03-13 Andel Inst Van Inhibition of mitogen-activated protein kinase (mapk) pathway: a selective therapeutic strategy against melanoma
US6498035B1 (en) 2000-09-08 2002-12-24 Isis Pharmaceuticals, Inc. Antisense modulation of MEKK3 expression
AU2001296412A1 (en) * 2000-09-29 2002-04-08 Isis Pharmaceuticals, Inc. Antisense modulation of mekk4 expression
US20030212018A1 (en) * 2001-01-16 2003-11-13 Monia Brett P. Antisense modulation of mekk2 expression
US6806293B1 (en) * 2001-03-12 2004-10-19 Darley Pharmaceuticals Ltd Use of pheromone compounds having MAP kinase modulating activity
WO2002076496A1 (en) * 2001-03-22 2002-10-03 Van Andel Institute Anthrax lethal factor inhibits tumor growth and angiogenesis
WO2002098891A2 (en) * 2001-06-05 2002-12-12 Exelixis, Inc. GADs AS MODIFIERS OF THE p53 PATHWAY AND METHODS OF USE
US20050227228A1 (en) 2001-06-05 2005-10-13 Lori Friedman Map3ks as modifiers of the p53 pathway and methods of use
US20040019918A1 (en) * 2002-06-05 2004-01-29 Atherogenics, Inc. Human MEKK2 protein and nucleic acid molecules and uses therefor
EP1514558A1 (en) * 2003-09-15 2005-03-16 Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Use of MARKK or MARKK antagonists for the treatment of pathologies characterised by increased or reduced phosphorylation of MARK or tau protein
JP4898710B2 (ja) 2005-02-11 2012-03-21 メモリアル スローン−ケタリング キャンサー センター 薬剤耐性egfr突然変異体を検出するための方法および組成物

Also Published As

Publication number Publication date
FI954894L (fi) 1995-10-13
EP0694044A4 (en) 1998-02-04
DE69434670D1 (de) 2006-05-11
EP0755406B1 (en) 2006-03-08
CA2160548A1 (en) 1994-10-27
NO954094L (no) 1995-12-13
EP0694044B1 (en) 2006-03-22
FI954894A7 (fi) 1995-10-13
PL311142A1 (en) 1996-02-05
ATE321129T1 (de) 2006-04-15
AU697340B2 (en) 1998-10-01
WO1994024159A1 (en) 1994-10-27
EP0755406A4 (en) 1999-07-14
EP0694044A1 (en) 1996-01-31
JP4127850B2 (ja) 2008-07-30
NO954094D0 (no) 1995-10-13
AU6666394A (en) 1994-11-08
US5405941A (en) 1995-04-11
EP0755406A1 (en) 1997-01-29
KR970702294A (ko) 1997-05-13
DE69434670T2 (de) 2007-01-18
FI954894A0 (fi) 1995-10-13
US5854043A (en) 1998-12-29
NZ266067A (en) 1997-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4127850B2 (ja) 外部シグナルへの細胞反応性を調節するための方法および産物
Tokumitsu et al. KN-62, 1-[N, O-bis (5-isoquinolinesulfonyl)-N-methyl-L-tyrosyl]-4-phenylpiperazi ne, a specific inhibitor of Ca2+/calmodulin-dependent protein kinase II.
CA2207581A1 (en) Probin tyrosine kinase (pyk2) its cdna cloning and its uses
JPH09507384A (ja) 腫瘍タンパク質のプロテインキナーゼ
JPH08509504A (ja) プロテインキナーゼ
Muslin et al. Phosphatidylinositol 3-kinase activity is important for progesterone-induced Xenopus oocyte maturation
JP2001505779A (ja) Pyk2関連産物および方法
AU736316B2 (en) Mitogen-activated protein kinase p38-2 and methods of use therefor
WO1995028421A1 (en) Method and product for regulating cell responsiveness to external signals
WO1996008260A1 (en) MUTANT ACTIVATED Gsα* AND ADENYLYL CYCLASE 2 FOR USE AS THERAPEUTIC AGENTS
JP2002515223A (ja) Taoプロテインキナーゼおよびその使用方法
US6482605B1 (en) Protein tyrosine phosphatase PTP20 and related products and methods
US6074861A (en) MEKK proteins
US6797513B2 (en) Nucleic acid encoding CLK2 protein kinases
Perez-Garcia et al. Neuroprotection by neurotrophic factors and membrane depolarization is regulated by calmodulin kinase IV
AU697340C (en) Method and product for regulating cell responsiveness to external signals
JP3980635B2 (ja) 外部シグナルに対する細胞応答性を調節するための方法および生成物
JP2002533127A (ja) Ikk3
Reddy et al. Growth factor modulated calmodulin-binding protein stimulates nuclear DNA synthesis in hemopoietic progenitor cells
JP3535513B2 (ja) Dna損傷因子に対する細胞の感受性を増強する方法および組成物
US6677130B1 (en) Mitogen-activated protein kinase p38-2 and methods of use therefor
MAIMETS ON HUMAN ONCOPROTEIN p53
Wedegaertner Expression, purification, and characterization of the tyrosine kinase domain of the epidermal growth factor receptor

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20030527

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040902

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050628

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050714

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060202

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070814

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080318

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080513

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees