JPH08509164A - チューブミル用隔壁を固定する装置及び方法 - Google Patents
チューブミル用隔壁を固定する装置及び方法Info
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Abstract
(57)【要約】
この発明は、チューブミルの殻体に隔壁を固定する新規な装置に関する。このチューブミルでは、隔壁が鋼製または鋳鉄製の鋳造フレーム(1)からなり、フレーム(1)が周面(3)に一連の固定用の孔(32)を有する複数のセクタ(15)で構成され、各セクタ(15)が互いに独立している。かかる装置の特徴とするところは、該装置が殻体(4)に対向して配置された環状の中間ベースプレート(100)を有し、殻体(4)と中間ベースプレート(100)との間にはスペースがあって、そのスペースは中間ベースプレート(100)の内面が鋳造セクタ(15)の周縁の公称直径の部位に基準面を形成するように選択され、該スペースが調整要素(110)によって保持されている。中間ベースプレート(100)には孔(102)があって、この孔(102)がセクタ(15)の周面(3)の一連の固定用の孔(32)に一致し、セクタをボルトによって中間ベースプレート(100)の孔に固定することが可能であり、また、中間ベースプレート(100)を殻体(4)に堅固に取り付けるための手段(101,41)がある。この発明は、前記装置の利用方法をも含む。
Description
【発明の詳細な説明】
チューブミル用隔壁を固定する装置及び方法
発明の主題
本発明は隔壁によって分離された少なくとも2つの粉砕コンパートメントを含
み、粉砕用ボールまたはこれと同様の粉砕部材を充填されているチューブミルに
関する。このチューブミルは乾式または湿式で粉砕作用を行うものであり、例え
はセメントの粉砕に利用される。
本発明は、特に隔壁をチューブミルの殻体に固定する装置及びこの装置の利用
方法に関する。
公知技術
チューブミルの2つの隣接するコンパートメントを分離する隔壁の主な役割は
、粉砕部材をその寸法を考慮してそれそれの粉砕コンパートメント内に保持し、
コンパートメントからコンパートメントヘ移動するのを阻止することにある。
これらの隔壁は、粉体をスクリーニングすることにより充分に細かい粒子だけ
を下流側コンパートメントにむかって通過させる。
上記機能は、一重壁または二重壁隔壁を利用して達成することができる。現在
のところ、耐用寿命が長く、運転中の応力に対する抵抗にすぐれているという理
由から採用されているのは、主に二重壁隔壁である。
多くの場合、この種の隔壁は上流側にグリルが固定される複数のセクタから成
るフレームを含み、上記グリルは充分に粉砕された材料を下流側へ通過させ、さ
らに、裏張りプレートの中
央孔を介して下流側コンパートメントへ通過させる。
耐摩耗部材と呼ばれるグリルと裏張りプレートは、ボルトによってフレームに
固定される。
耐摩耗部材は、粉砕部材の衝撃に耐えると同時に長時間に亘る粉体による摩耗
(摩擦)にも耐え得るように、極めて高い硬度を有する鋼から製造するのが普通
である。
耐摩耗部材を支持するフレームは、摩擦、腐食及び温度に対してすぐれた性質
を持つものでなけれはならない。即ち、粉砕すべき材料は形状が多様であり、特
に湿式法の場合、削剥性(abrasive)かつ腐食性で、しかも密度が1よりも大き
いペースト状を呈するからである。その場合、フレームに課せられる作業条件は
極めて苛酷である。
そこで先ず提案されたのが、フレームを鋳鋼または鋳鉄で製造することであっ
た。このようにすれば、充分な耐摩耗性が得られる。
ところが、フレームは、チューブミルへ挿入可能でなければならず、従って、
チェックドアまたは導入口を通過できる充分小さい寸法の複数セクタで構成しな
ければならない。
文献US−A−1,787,897号は、隔壁のフレームを開示している。この
フレームは、チューブミルの軸線と一致する軸線を有し、チューブミル殻体の内
側円筒面と対向する外側円筒面を有するトーラスの形態を呈することでは従来と
同様である。
2つの環状面、即ち、上流面と下流面は、軸線と直交し、グリルと裏張りプレ
ートをそれぞれ支持している。
粉体がトーラスに流入し、次いで隔壁下流面の中央孔を通って抽出されること
を可能にする開口またはスロットをグリルに形成してある。
フレームのトーラスは、ドアまたは導入口からミルへ挿入できるように寸法設
定された複数のセクタに放射状に分割されている。
いくつのセクタに分割するかは、チューブミル殻体に存在するボルト孔の数に
よっても異なる。フレームセクタ数は、チューブミルがその周縁部に有するボル
ト孔の数の約数に相当する整数でなければならない。このように設定すれば、各
セクタを殻体にボルト止めするだけで、チューブミル殻体の内面に各セクタを固
定することができる。
ただし、このような構成は、特にミルが小型の場合に使用される。ここ数十年
間でチューブミルの直径がほぼ2倍になった。その結果、チューブミルの変形増
大と鋳造金属の耐衝撃強度の不足とが相まって生じる応力に対しての抵抗力に関
して問題が発生するようになった。また、設置現場での組立作業にも困難を伴う
ようになった。その結果、鋳鋼または鋳鉄製のフレームが、機械的な接合及び/
溶接を利用した圧延鋼製のフレームに取って代わられつつある。
文献DE−A−2,133,431号は、鋳造フレームと構造上は同じであるが
、機械的な接合及び/または溶接を採用して組立てるフレームを開示している。
具体的には、フレームを構成する個のセクタをその周縁ベースを介してチューブ
ミル殻体に直接ボルト止めする。
文献US−3,776,477号は、溶接によって組み立てられる軟鋼製のフレ
ームを実施例として開示している。軟鋼には、部材間の溶接を容易にする性質が
ある。この文献はまた、断面がU字バーの形状を呈し、チューブミルの殻体に直
接当接するリングからなる隔壁を記述している。従って、このリングは殻
体に直接固定され、チェックドアからチューブミルに挿入できるように、複数の
セグメントから成る。同様に複数の素子から成り、中央円孔を有するディスクを
リングのU字のうち材料流れに対して下流側に位置するフランジに固定する。デ
ィスクを構成する素子を、溶接またはボルト止めによってリングの各セグメント
に固定する。次いで、T字形断面を有する放射状ブレードを設置現場でT字のウ
エブがディスクと直交するように周縁リング及び下流側ディスクに溶接する。
しかし、軟鋼製のフレームは、長期間に亘って腐食やはげしい摩耗に耐えるこ
とができず、場合によっては耐摩耗部材よりも寿命が短くなる。その耐性を高め
るため、種々の手段が提案されている。例えばステンレススチールの使用や、フ
レームの構成各部をゴムで被覆することが提案されている。しかし、いずれも摩
耗の問題を解決するには至っていない。なぜなら、最終的な熱処理を行わずに設
置現場で溶接できる圧延ステンレススチールからフレームを構成するためには、
硬度の低い圧延ステンレススチールを使用する必要がある。また、作用温度が高
すぎる軟式法にゴムを使用することはできない。
摩耗の問題を解決するため、硬度の高い圧延鋼からフレームを製造することも
提案されているが、溶接及び熱処理のコストが製造コストを著しく押上げる。従
って、このアプローチは、部分的な解決とはなるが、フレームの製造コストを過
度に押し上げることになる。
設備現場で多数の素子を正確に接合、溶接するには不可避的な困難を伴う。な
ぜなら、チューブ自体を別として、事後の修正も実際の基準面も必要としないよ
うに構成素子を溶接しなければならないからである。ただし、チューブ自体は較
正されな
い。
さらにまた、隔壁を構成する種々の部材の組立ては、グリルに設けたスロット
の最大寸法よりも大きい隙間が現われないように正確でなければならない(一般
に、上記スロットは6mm以下である)。製造上の公差を含めた最小組立ギャッ
プは、グリルに設けたスロットの最大寸法を越えてはならない。
最近のアプローチとしては、小径チューブミル用隔壁の場合と同様に鋳造体と
してフレームを製造するが、高い硬度の(HRCが35よりも大きい)鋼、好ま
しくはステンレススチールを材料として使用する。
最新の鋳造技術を利用すれば、耐食性の合金を選択し、耐摩耗効果にすぐれた
機械的特性を得るように、これを熱処理することができる。最新の鋳造技術は極
めて多様な形状、特に機械的応力に耐える形状を容易に設計することをも可能に
する。
ところが、チューブミルにフレームを挿入するという古くからの課題を解決す
るには、各セクタの最大寸法がチェックドアまたは導入口の寸法よりも小さくな
るようにフレームを複数セクタに分割させざるを得ない。従って、これらのセク
タは充分な整数個の固定点によってチューブミルの殻体に固定しなけらばならな
い。即ち、固定に必要な殻体のボルト孔個数は、隔壁フレームを構成するセクタ
個数の倍数でなければならず、前記セクタ個数は個々のセクタの最大寸法によっ
て決定され、個々のセクタの最大寸法はチェックドアまたは導入口の寸法よりも
小さい。
ミルの直径は、どのメーカーも種々の測定方式で規格化しているが、チューブ
ミル殻体のボルト孔個数や前記ミルへのアクセス部位の寸法についてはその限り
ではない。従って、各メー
カーに固有の規格に基づいて所与の直径を有するミルをすべて同列に扱うのは経
済的でない。即ち、フレームセクタを鋳造するために、必要以上の個数の鋳造パ
ターンを作成することになり、フレームに鋳造物を使用することが不経済となる
からである。理想はボルト孔に関する多様な規格を生み出すような制約を受けず
、チューブミルの所与の直径に応じて、最小のアクセスロから挿入できる1種類
のセクタ型だけ作成すれば済むようにすることである。
発明の目的
本発明の目的は、チューブミルの直径に応じて少数の、好ましくは唯一の鋳型
から製造され、ボルト孔やミルのチェックドア寸法に関する規格に制約されない
複数のセクタを並置して組立てた鋳造材から成るフレームを含む隔壁をチューブ
ミルに固定する装置を提供することにある。
従って、本発明は、セクタの周縁に存在する固定手段をチューブミル殻体のボ
ルト孔と整合させることができない、という不都合を解消することを目的とする
。
本発明のさらに他の目的は、隔壁のフレームを構成する複数のセクタを正確に
設定、調整された状態に組立て、スロットの最大寸法よりも大きい間隙が発生す
るのを防止することにある。
発明の主な特徴的要素
本発明は、チューブミル殻体に隔壁を固定するための装置に関し、それぞれが
周面に一連の固定用の孔を有し、互いに独立の複数セクタで構成された鋼製また
は鋳鉄製の鋳造フレームから成る隔壁をチューブミル殻体内に固定する装置であ
って、前
記装置が、前記殻体とスペースを保ちなから対向し、互いに接合されて一体的な
ベースプレートを形成する複数のセグメントから成る環状中間ベースプレートを
有し、中間ベースプレートの内面が前記鋳造セクタの周縁の公称直径位置に基準
面を形成するように前記スペースを選択し、前記スペースを調整素子によって設
定し、中間ベースプレートにセクタの周面に設けた一連の固定用孔と整合させる
ことのできる孔を設け、中間ベースプレートの孔にボルトを挿入することによっ
てセクタを固定できるようにし、前記装置に中間ベースプレートを殻体に固定す
るための手段をも設けたことが、この発明の特徴である。
中間ベースプレートの外径は、公称上の直径とは製造公差値だけ異なる所与の
直径のチューブミルへ容易に取付けることができるように選択する。
中間ベースプレートと殻体との間にスペースを設ける理由もここにあり、これ
により、公称上の直径が同じである限り、どの殻体に対しても中間ベースプレー
トの直径を一律に設定することができる。
断面積が比較的小さい中間ベースプレートはチューブミルのアクセス点から殻
体内へ挿入できるように3ないし4個のセグメントに分割するのが好都合である
。取付けの際にこれらのセグメントを溶接して一体的な中間ベースプレートを形
成する。
中間ベースプレートと殻体との間のスペースを埋める調整素子は、例えば亜鉛
のような低融点鋳造金属で構成すればよい。低融点金属は、中間ベースプレート
を殻体に固定する手段を構成することができる。
正確な内径を画成するように取り付けられた中間ベースプレートは、基準面と
しての役割を果すことができる。次いでフレー
ムのセクタを中間ベースプレートに固定するが、中間ベースプレートは基準面と
なっているから、この固定に際して特に位置ぎめに配慮する必要はない。
従って、以上に述べた固定方法で取り付けた隔壁には粉砕の不充分な材料を一
方のコンパートメントから他方のコンパートメントヘ通過させるような隙間が生
ずることは原則としてあり得ない。
第1の好ましい実施例では、ボルト止めによって中間ベースプレートをチュー
ブミル殻体に固定するとともに各セクタに固定する。
即ち、中間ベースプレートは、その外面にチューブミルのメーカーによってチ
ューブミル殻体に形成されたボルト孔と整合させてチューブミル殻体にベースプ
レートを固定するための一連の孔を有する一方、セクタを固定するための正確に
配設されている孔と整合させることのできる一連のねじ孔をも有する。
原則として、特定のチューブミルの構成に対応して特定タイプのベースプレー
トを作成しなけらばならない。しかし、これによりすべての鋳造物を較正するこ
とができ、特に隔壁を構成するセクタを中間ベースプレートの直径、従って、ミ
ルの公称直径に従って鋳造すればよく、チューブミルのボルト孔のタイプを考慮
する必要はない。
好ましい実施例では、中間ベースプレートを耐腐食性及び耐摩耗性にすぐれた
組成の圧延鋼板で形成する。圧延鋼板は、特に曲げたり穿孔したりする加工が容
易である点で好ましい。
他の好ましい実施例では、セクタの基部が中間ベースプレートを完全にカバー
するように構成することで中間ベースプレートを摩耗から保護する。耐摩耗部材
の一部を張り出させること
によって中間ベースプレートを側方から保護することができる。
このように構成すれば、チューブミルの所与の直径に対応して単一の鋳造型か
ら所要のセクタを製造することができる。
上記の目的及び利点を好ましい実施例に基づいて以下に説明する。
図面の簡単な説明
図1は、粉砕用ボール及び殻体裏張りを省略したミルの部分横断面図であり、
本発明の固定装置を備えた隔壁をミルの入口から見た状態を示し、隔壁のフレー
ムを構成するセクタの2つが見えるようにグリルの一部を省略し、リフト装置の
一部及びセクタ周面が見えるように2つのセクタのうち一方のセクタの前面を切
欠いてある。
図2は、ミルの軸線を通過する平面、ここでは図1のII−II線、における
隔壁の断面図である。
図3は、ミルの軸線を通過する平面、ここでは図1のIII−III線、にお
ける隔壁の断面図である。
図4は、2つの隣接するセクタの基部を、その上流面を切り欠き、外側円筒面
が中間ベースプレートを完全にカバーしている状態で示す部分図である。
図5は、中間ベースプレートに別部材として付加されたねじ孔片を示す部分図
である。
本発明の好ましい実施例の説明
ここに述べる固定装置は、回転ボールミルの2つの粉砕コンパートメント間に
取り付けられる隔壁に関する。
隔壁は、トーラス(1)の形態を取るフレームを含み、該フ
レームの軸線(2)はチューブミルの軸線と一致し、該フレームの外側円筒面(
3)はチューブミルの殻体(4)の内側円筒面と対向する。
粉体の順方向移動に関して上流及び下流に位置する2つの環状面(5)及び(
6)は、ミルの軸線(2)と直交し、グリル(7)及び裏張りプレート(8)を
それそれ支持している。グリル(7)は、粉体がトーラス(1)へ流入すること
を可能にするスロットと呼はれる開口(9)を有する。流入した粉体は、隔壁の
下流面に存在する中央孔(10)を通って抽出される。
図2に示す好ましい実施例では、フレームの下流面(6)の側に見える中央孔
(10)は、前記トーラス(1)と同軸関係にあり、かつその頂部が下流コンパ
ートメントに向いた切頭錐体(11)から成る。
フレームのトーラス(1)は、定間隔で複数のセクタ(15)に分割されてお
り、各セクタの寸法は、チェックドア、または喉の1つからミルへ挿入できるよ
うに設定されている。フレームセクタ(15)は、鋳鋼または鋳鉄製である。
ミルの回転中、粉砕材料の運動に影響されて殻体が変形し、各部が楕円形とな
り、隔壁が配置されている殻体部分の断面も同じ影響を受ける。隔壁は、このよ
うな変形に耐え得るように製造しなければならない。フレームを構成する個々の
セクタをそれぞれ独立させる理由もここにあり、これによって個々のセクタが互
いに間隔を広げたり狭めたりして、フレーム内に応力を発生させる殻体の楕円化
変形を防止することができる。
切頭錐体(11)を、セクタに固定せず、該錐体のフランジ(12)を介して
グリル(7)に設けた環状溝(50)に遊嵌された環状フランジ(13)に固定
する理由もここにある。粉
砕材料または充分に粉砕されていない粒子の通過を阻止するためのスクリーン(
14)をフランジ(13)と切頭錐体のフランジ(12)の間に挟持し、これに
よって切頭錐体の開口を閉じる。
図1では、ボルトを介してグリル(7)をフレームの上流面に固定してあり、
フレームの1つのセクタの上流面が見えるように2つのグリルを取除いて示して
いる。
グリル(7)を上流面に固定すると共に裏張りプレート(8)を下流面に固定
するボルトを挿入するための孔をこれらのセクタに設ける。グリルを正しく装着
するため、ボルトに対して直角にセクタの上流面及び下流面を広く形成する。
セクタは、外側円筒面(3)によって画成される隔壁の周縁から各セクタの中
心部に延設されて各セクタのウエブを形成する半径方向ブレード(16)をも含
む。これらのブレードは、ミルの回転によって隔壁のトーラスに流入する粉体を
この隔壁の前記周縁から中央円錐部へ搬送し、ここから粉体をミルの下流側コン
パートメントへ流入させるのがその目的とするところである。これらのブレード
は、隔壁と連続するコンパートメントの上流側及び下流側粉砕コンパートメント
を部分的に満たしている粉砕ボールによって加えられる軸方向スラストに対する
セクタ(15)の剛性を確保する機能をも果す。
セクタの上流面及び下流面がグリルのスロットを塞いで粉体の流量または送風
の通過量を低下させるのを防止するため、グリル装着ゾーンの外側を狭くすると
共に、セクタの上流面及び下流面を平坦にせず、リフト装着の高低に合わせて形
成する。
本発明では、殻体(4)に対向するように一体構造の環状中間ベースプレート
(100)を設け、該ベースプレートと殻体
との間にギャップ(105)を残すように調整素子(110)を介在させ、ベー
スプレートの内面(111)がセクタの周縁の公称直径の位置に基準面を形成す
る。殻体、ベースプレート及び調整素子の間に残るスペース(112)は融点の
低い鋳造金属で埋める。
好ましくは、前記中間ベースプレート(100)を適当なアクセス部位からチ
ューブミルへ挿入し易いように、複数の、一般的には3または4個のセグメント
で構成する。
それぞれのセグメントをチューブミルの殻体に固定したのち、これらのセグメ
ントを溶接(51)することによって一体的な閉リングを形成する。
別の好ましい実施態様として、中間ベースプレート(100)を、耐食性にす
ぐれた組成の圧延鋼板で構成してもよい。
この実施態様の利点として、板金加工技術を利用して前記鋼板を容易に穿孔、
整形することができ、その際、それそれのチューブミルの条件、例えば、殻体の
穿孔や鋳造セクタ周縁部の穿孔などの条件に応じて加工を行うことができる。
セクタはU字形の基部(17)を有し、その外側円筒面(3)がベースプレー
トの内側円筒面と対向している。
図4に示す別の実施例では、中間ベースプレートが、並置されたセクタによっ
て完全に保護されることになる。
図2及び3から明らかなように、ベースプレートを側方から保護するため、フ
レームのセクタに固定されたグリル(7)及び裏張りプレート(8)にそれそれ
張り出し部分を設ける。
この中間ベースプレートにはチューブミル殻体の孔(41)に合わせて一連の
孔(101)を形成してあり、これにボルトを挿入してベースプレートを殻体に
固定する。第X番目のセク
タの周面には中間ベースプレートの第X番目のねじ孔と整合する第X番目の孔が
形成されており、これにボルトを挿入することによってセクタをベースプレート
に固定する。
さらに別の実施例(図示せず)では、ベースプレートを殻体に固定するため、
このベースプレートに設けた孔(101)に螺条を切ることにより、ボルトヘッ
ドを殻体(4)の外側に位置させてボルトを螺入できるようにする。
図5に示す実施例では、ベースプレートに加えた別部材にねじ孔(32)が形
成されている。
さらに他の実施例(図示せず)では、ベースプレートと殻体との間のスペース
に低融点金属を挿入することによってベースプレートを殻体に容易に固定できる
ようにする。
以上では、特定の隔壁実施例に関連して本発明を説明したが、その他のタイプ
の隔壁にも本発明を応用できることはいうまでもない。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年5月11日
【補正内容】
カーに固有の規格に基づいて所与の直径を有するミルをすべて同列に扱うのは経
済的でない。即ち、フレームセクタを鋳造するために、必要以上の個数の鋳造パ
ターンを作成することになり、フレームに鋳造物を使用することが不経済となる
からである。理想はボルト孔に関する多様な規格を生み出すような制約を受けず
、チューブミルの所与の直径に応じて、最小のアクセス口から挿入できる1種類
のセクタ型だけ作成すれば済むようにすることである。
発明の目的
本発明の目的は、チューブミルの直径に応じて少数の、好ましくは唯一の鋳型
から製造され、ボルト孔やミルのチェックドア寸法に関する規格に制約されない
複数のセクタを並置して組立てた鋳造材から成るフレームを含む隔壁をチューブ
ミルに固定する装置を提供することにある。
従って、本発明は、セクタの周縁に存在する固定手段をチューブミル殻体のボ
ルト孔と整合させることができない、という不都合を解消することを目的とする
。
本発明のさらに他の目的は、隔壁のフレームを構成する複数のセクタを正確に
設定、調整された状態に組立て、スロットの最大寸法よりも大きい間隙が発生す
るのを防止することにある。
発明の主な特徴的要素
本発明は、チューブミル殻体に隔壁を固定するための装置に関し、それぞれが
周面に一連の固定用の孔を有し、互いに独立の複数セクタで構成された鋼製また
は鋳鉄製の鋳造フレームから成る隔壁をチューブミル殻体内に固定し、前記装置
と殻体と
の間のスペースを調整素子と低融点の鋳造金属とで満たした前記装置であって、
前記装置が、前記殻体とスペースを保ちながら対向し、互いに接合されて一体的
なベースプレートを形成する複数のセグメントから成る環状中間ベースプレート
を有し、中間ベースプレートの内面が前記鋳造セクタの周縁の公称直径位置に基
準面を形成するように前記スペースを選択し、中間ベースプレートにセクタの周
面に設けた一連の固定用孔と整合させることのできる孔を設け、中間ベースプレ
ートの孔にボルトを挿入することによってセクタを固定できるようにし、前記装
置に中間ベースプレートを殻体に固定するための手段をも設けたことが、この発
明の特徴である。
中間ベースプレートの外径は、公称上の直径とは製造公差値だけ異なる所与の
直径のチューブミルへ容易に取付けることができるように選択する。
中間ベースプレートと殻体との間にスペースを設ける理由もここにあり、これ
により、公称上の直径が同じである限り、どの殻体に対しても中間ベースプレー
トの直径を一律に設定することができる。
断面積が比較的小さい中間ベースプレートはチューブミルのアクセス点から殻
体内へ挿入できるように3ないし4個のセグメントに分割するのが好都合である
。取付けの際にこれらのセグメントを溶接して一体的な中間ベースプレートを形
成する。
中間ベースプレートと殻体との間のスペースを埋める調整素子は、例えば亜鉛
のような低融点鋳造金属で構成すればよい。低融点金属は、中間ベースプレート
を殻体に固定する手段を構成することができる。
正確な内径を画成するように取り付けられた中間ベースプレー
トは、基準面としての役割を果すことかできる。次いでフレー
タの周面には中間ベースプレートの第X番目のねじ孔と整合する第X番目の孔が
形成されており、これにボルトを挿入することによってセクタをベースプレート
に固定する。
さらに別の実施例(図示せず)では、ベースプレートを殻体に固定するため、
このベースプレートに設けた孔(101)に螺条を切ることにより、ボルトヘッ
ドを殻体(4)の外側に位置させてボルトを螺入できるようにする。
図5に示す実施例では、ベースプレートに加えた別部材にねじ孔(102)が
形成されている。この図では、理解を容易にするために、4番目のボルト(32
)が抜脱してある。
さらに他の実施例(図示せず)では、ベースプレートと殻体との間のスペース
に低融点金属を挿入することによってベースプレートを殻体に容易に固定できる
ようにする。
以上では、特定の隔壁実施例に関連して本発明を説明したが、その他のタイプ
の隔壁にも本発明を応用できることはいうまでもない。
請求の範囲
1.チューブミルの殻体に隔壁を固定するための装置における前記隔壁が、周面
(3)に一連の固定用の孔を有し、互いに独立の複数のセクタ(15)で構成さ
れた鋼製または鋳鉄製の鋳造フレーム(1)から成り、前記装置と前記殻体(4
)との間のスペース(112)が調整素子(110)と低融点鋳造金属とで満た
された装置であって、該装置が前記殻体(4)とスペースを保ちながら対向する
互いに接合されて一体的なベースプレートを形成する複数のセグメントからなる
環状中間ベースプレート(100)を有し、中間ベースプレート(100)の内
面が前記鋳造セクタ(15)の周縁の公称直径位置に基準面を形成するように前
記スペースを選択し、中間ベースプレート(100)にセクタ(15)の周面(
3)に設けた一連の固定用孔と整合させることのできる孔(102)を設け、中
間ベースプレート(100)の孔にボルトを挿入することによってセクタを固定
できるようにし、前記装置に中間ベースプレート(100)を殻体(4)に固定
するための手段(101,41)をも設けたことを特徴とする前記装置。
2.中間ベースプレート(100)を殻体(4)に固定する手段が、殻体に設け
た孔(41)と整合する中間ベースプレート(100)に存在する孔(101)
からなり、ボルトによってベースプレートを殻体に固定することを特徴とする請
求の範囲第1項に記載の装置。
3.中間ベースプレート(100)に設けた孔(41)が、ボルトヘッドが殻体
(4)の外側に位置するようにボルト(101)が固定されるねじ孔であること
を特徴とする請求の範囲第2
項に記載の装置。
4.中間ベースプレート(100)のねじ孔(101、102)が該プレートに
加えた別部材に形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項から第3項ま
でのいずれか1項に記載の装置。
5.中間ベースプレート(100)が耐食性にすぐれた組成の圧延鋼板で構成さ
れることを特徴とする請求の範囲第1項から第4項までのいずれか1項に記載の
装置。
6.中間ベースプレート(100)を、フレームを構成するセクタ(15)のベ
ース(3)及び耐摩耗部材(7,8)によって全体的に保護することを特徴とす
る請求の範囲第1項から第5項までのいずれか1項に記載の装置。
7.隔壁が、周面(3)に一連の固定用の孔を有し、互いに独立した複数のセク
タ(15)で構成された鋼製または鋳鉄製の鋳造フレーム(1)からなり、装置
とチューブミル殻体(4)との間のスペース(112)を供給された調整手段(
110)と低融点鋳造金属とで満たされた前記隔壁を前記殻体に固定する方法に
おいて、一体的な環状中間ベースプレート(100)にセクタ(15)の周面(
3)の一連の固定用孔と整合させることのできる孔(102)を設けて中間ベー
スプレート(100)の孔にボルトを挿入することによってセクタを固定できる
ようにし、この一体的環状中間ベースプレート(100)を殻体(4)との間に
スペースを保ちなから該殻体(4)と対向させることによって中間ベースプレー
ト内面が前記鋳造セクタ(15)の周縁の公称直径位置に基準面を形成するよう
にし、殻体への中間ベースプレート(100)の固定を適宜の手段(101,4
1)によって行うことを特徴とする前記方
法。
【図4】
【図5】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA,
CN,CZ,FI,HU,JP,KG,KP,KR,K
Z,LK,LV,MD,MG,MN,MW,NO,NZ
,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ,TT,
UA,US,UZ,VN
【要約の続き】
の発明は、前記装置の利用方法をも含む。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.チューブミルの殻体に隔壁を固定するための装置における前記隔壁が、周面 (3)に一連の固定用の孔を有し、互いに独立の複数のセクタ(15)で構成さ れた鋼製または鋳鉄製の鋳造フレーム(1)からなる前記装置であって、該装置 が前記殻体(4)とスペースを保ちなから対向する互いに接合されて一体的なベ ースプレートを形成する複数のセグメントからなる環状中間ベースプレート(1 00)を有し、中間ベースプレート(100)の内面が前記鋳造セクタ(15) の周縁の公称直径位置に基準面を形成するように前記スペースを選択し、前記ス ペースを調整素子(110)によって設定し、中間ベースプレート(100)に セクタ(15)の周面(3)に設けた一連の固定用孔(32)と整合させること のできる孔(102)を設け、中間ベースプレート(100)の孔にボルトを挿 入することによってセクタを固定できるようにし、前記装置に中間ベースプレー ト(100)を殻体(4)に固定するための手段(101,41,42)をも設 けたことを特徴とする前記装置。 2.中間ベースプレート(100)とミルの殻体(4)と調整素子との間のスペ ースを低融点鋳造金属によって形成したことを特徴とする請求の範囲第1項に記 載の装置。 3.中間ベースプレート(100)を殻体(4)に固定する手段が低融点金属に よって構成してあることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の装置。 4.中間ベースプレート(100)を殻体(4)に固定する手段が、殻体に設け た孔(41)と整合する中間ベースプレー ト(100)に存在する孔(101)から成り、ボルトによってベースプレート を殻体に固定することを特徴とする請求の範囲第1項から第3項までのいずれか 1項に記載の装置。 5.中間ベースプレート(100)に設けた孔(41)が、ボルトヘッドが殻体 (4)の外側に位置するようにボルト(101)が固定されるねじ孔であること を特徴とする請求の範囲第4項に記載の装置。 6.中間ベースプレート(100)のねじ孔(101、102)が該プレートに 加えた別部材に形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項から第5項ま でのいずれか1項に記載の装置。 7.中間ベースプレート(100)が耐食性にすぐれた組成の圧延鋼板からなる ことを特徴とする請求の範囲第1項から第6項までのいすれか1項に記載の装置 。 8.中間ベースプレート(100)を、フレームを構成するセクタ(15)のベ ース(3)及び耐摩耗部材(7,8)によって全体的に保護することを特徴とす る請求の範囲第1項から第7項までのいずれか1項に記載の装置。 9.隔壁が、周面(3)に一連の固定用の孔を有し、互いに独立した複数のセク タ(15)で構成された鋼製または鋳鉄製の鋳造フレーム(1)から成る前記隔 壁をチューブミルの殻体(4)に固定するための方法において、一体的な環状中 間ベースプレート(100)にセクタ(15)の周面(3)の一連の固定用孔( 32)と整合させることのできる孔(102)を設けて中間ベースプレート(1 00)の孔にボルトを挿入することによってセクタを固定できるようにし、この 一体的環状中間ベースプレート(100)を殻体(4)との間にス ペースを保ちなから該殻体(4)と対向させることによって中間ベースプレート 内面が前記鋳造セクタ(15)の周縁の公称直径位置に基準面を形成するように し、前記スペースを調整素子(110)によって設定し、殻体への中間ベースプ レート(100)の固定を適宜の手段(101,41,42)によって行うこと を特徴とする前記方法。
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