JPH08509492A - コレスチラミン含有組成物およびその製造方法 - Google Patents
コレスチラミン含有組成物およびその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
器官感覚受容性の優れた性質を有する、コレスチラミンおよびデンプン含有の油不含組成物は、10〜35重量%(出発物質を基準にして計算される)の水とともに充填剤としての穀粒ブランおよび場合により芳香剤を添加して、1:1.8〜2.9の重量比のコレスチラミンおよび穀粒デンプンを混合することにより均質な湿った団塊を得、それを105〜180℃(押出し機ヘッドにおける団塊中で測定)の温度および30〜70バール(押出し機ヘッド中で測定)の圧力で押出し成形することにより帯状物を得、そこで引き続き100℃より高い温度
Description
【発明の詳細な説明】
発明の名称
コレスチラミン含有組成物およびその製造方法
発明の詳述
本発明はコレスチラミンおよびデンプンを含有していて、特にコレステロール
過剰血症患者のための即時消費用棒状物形態の油不含組成物の製造方法に関する
。
コレスチラミンは第4級アンモニウム基を含有するスチレン−ジビニルベンゼ
ン共重合体の塩化物に対する非国際名(WHOのINN)である。コレスチラミンは没
食子酸結合用のイオン交換樹脂としておよびコレステロール過剰血症における脂
質低下剤として有効である。後者の使用の場合には極めて多量の用量が使用され
なければならず、それはそれぞれ個々のデリバリー当たり4〜16gでかつ1日当
たり32gまでのような高用量でなければならなかった。これは、コレスチラミン
が非常に微細な非水溶性イオン交換粒子の形態で存在するために問題である。こ
れを懸濁または固形形態で食する場合には魚のような臭いおよび味が生じ、その
後さらに“吹き寄せる砂効果(drifting sand effect)”と呼ばれることもある
不快なざらざらした砂のような味が口の中に残る。そのために患者にコレスチラ
ミンを一定の基準に基づいて長い期間にわたり必要とされる高用量で摂取させる
ことは困難である。
コレスチラミンを患者にとって使用し易い、すなわち直接的にかつ美味に食す
ることが可能なようなより馴染み易い形態に変えるための試みは、種々にわたり
既になされてきた。とりわけ、懸濁液(例えばフルーツジュースの形態)、粉末
、ベーカリー製品および
棒状物(例えば菓子のヌガーまたは棒状チョコレート)は今までに開発されてき
た。
DE-A-3808191号によるコレスチラミン組成物は一定の粘度を有する水性懸濁液
の形態で存在する。
EP-A-347014号にはコレスチラミン含有のベーカリー製品が記載されており、
それは水の外にクッキングオイル、モノ−またはポリサッカライド、芳香類並び
にコレスチラミンを含有するドウから約150〜180℃で20分間焼くことにより製造
される。
EP-A-492235号によれば、焼いてないが、<11%の湿度を有するコレスチラミ
ン製品が既に知られている。これらの製品はコレスチラミン、穀類例えば小麦粉
またはブラン、砂糖、芳香類、デンプンをベースとする結合剤並びに場合により
クッキングオイルを含有する。加工は、その混合物を150℃以上に焼かないで、
その代わり所望の低湿度含量が得られるまで減圧下において約70℃で約16〜48時
間の長時間にわたり乾燥するような方法で実施される。
前述のような臭いおよび味に関する要求を満たし、簡単な組成を有しかつ自由
に技巧を用いるだけで容易に製造できる固形形態のコレスチラミン製品を得るた
めの示唆は、今まで全く知られていなかった。本発明の目的はこれらの問題を解
決することにある。
意外なことに、本発明によれば栄養生理学およびまたはあらゆる面での味およ
び臭いを考慮して、満足できるコレスチラミン製品はその処方および製造条件を
ある一定の方法で選択しかつ互いに調整する場合には固形形態で得られるという
ことが見出された。
すなわち、本発明の目的はコレスチラミンおよびデンプンを含有していて、好
ましくは棒状物形態にある、特にコレステロール過剰
血症患者による即時摂取用の油不含組成物の製造方法である。それは1:1.8〜2
.9、好ましくは1:2.2〜2.7の重量比におけるコレスチラミンおよび穀粒デンプ
ンを、充填剤としての穀粒ブランおよび場合により10〜35重量%(出発物質を基
準にして)の芳香剤の添加とともに混合して、均質な湿った団塊にし、それを温
度(押出しヘッド中の団塊において測定)が105〜180℃であり、圧力(押出しヘ
ッド中において測定)が30〜70バールである状態で押出し成形により加工して帯
状物(string)にし、そこで引き続き乾燥を100℃よ
くは乾燥工程の前または後にその押出し成形された物を棒状物に分割するかまた
は粉末に粉砕することを特徴とする。
本発明の範囲内における“棒状物(bars)”は、円盤または塊りの形の製品を
意味する。それらの寸法は1個の棒状物が、服用すべき単一用量のコレスチルア
ミンを含有するように選択される。1〜12mmの厚さの場合にはその幅は例えば20
〜50mmでありそして長さは100〜160mmである。
あるいはまた、その押出し成形された物は粉砕して粉末(粒径は<2mmである
のが好ましい)にし、次いでこの形態で例えばコンポート(compote)含有のミ
ルク、水、ジュース、または他のドリンク類、ヨーグルト等に加えることができ
る。
特に有利な器官感覚受容性特性は、意外に簡単な組成処方を用いて得ることが
できる。通常の添加物例えばオイル類または脂肪類、発酵性剤および風味用のペ
ーストポリマーまたはゼラチン化剤は必要とされない。芳香類の場合による添加
は、味において異なった傾向を獲得しそしてそれ程ではないが、製品それ自体の
味および臭い
をペーストにするために実質的には実施される。
好ましい態様によれば、同一穀類からのデンプンおよびブランすなわち例えば
小麦デンプンおよび小麦ブランが処方に使用される。ブランの含量(出発物質を
基準として)は通常、10重量%より少なく、好ましくは7.5重量%までである。
芳香類例えばパン型の特別な乾燥芳香剤が使用される場合には、棒状物への適用
はその棒状物を乾燥してから製造工程の終了後直ちに実施されうる。
小麦、米およびコーンスターチは特によく適している。使用するブランに関し
ては、小麦または米のブランが好ましい。次にそのままのこのブランをデンプン
の添加により安定化させることができる。
特に好ましい組成物はそれぞれ30重量%のコレスチルアミン、65重量%の小麦
デンプンおよび5重量%の小麦ブランからなるもの並びに25重量%のコレスチル
アミン、67.5重量%の小麦デンプンおよび7.5重量%の小麦ブランからなるもの
である。場合により、これに乾燥芳香剤も加えられる。
さらに、本発明により達成される利点については、乾燥工程または慣用のベー
キング工程の条件とは明らかに異なっている前述の製造条件を認識することが重
要である。乾燥でもベーキングでも同様に、湿った団塊中に含有された水を、対
応する低い残留湿度を有する最終製品が得られるように蒸発させる。ベーキング
で使用される比較的高い温度のためにデンプンは乾燥中に比較してより多く分解
され、特にアミロースおよびアミロペクチンが生成する。これとは逆に、本発明
により使用される押出しでは水は逃げることはできないかまたはより高い温度で
ほんの一部分だけ逃げることができる
(いわゆるクッキング押出し)。これらの条件下で(温度の外に圧力もまた、乾
燥またはベーキング工程と比較して実質的に増大する)、デンプンは非常に分解
し、特にデキストリンが生成される。本発明の成功にとって、既存のものに変わ
る前記処方の外にまたこれら種々の製造条件も原因していることは予想されうる
。
この押出しにおいて水含量の実質的減少、例えば35%から約10〜
熱によるかまたは約175℃までの短時間マイクロ波処置により達成される。最後
の場合には製品が包装に必要な低温を有するまで次に続く加熱空気トンネル中で
さらに乾燥および慎重な冷却を行うのが有利である。
本発明により製造される棒状物は湿度が低いために吸湿性である。従って、製
造された棒状物を、例えば水遮断層としてアルミニウム層を有する適当な複合フ
ィルムを使用することにより、耐水性で包装することが有利である。複合フィル
ムは例えば紙/ポリエチレン/アルミニウム/ポリエチレン、ポリプロピレン/
アルミニウム/ポリエチレンまたはポリエチレンテレフタレート/アルミニウム
/ポリエチレンの形態で商業的に入手できる。
以下に本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はそれらに限定される
ものではない。
実施例
調製された処方は下記のとおりであった。
処方A:
コレスチラミン 4000mg(30重量%)
小麦デンプン 8600mg(65重量%)
小麦ブラン 700mg(5重量%)
約100000個の棒状物を製造する場合には混合物は下記の組成を有した。
コレスチラミン 400kg
小麦デンプン 860kg
小麦ブラン 70kg
精製水 332.6kg
乾燥芳香剤 0.4kg
処方B:
コレスチラミン 4000mg(25重量%)
小麦デンプン 10800mg(67.5重量%)
小麦ブラン 1200mg(7.5重量%)
製造法:
最初にコレスチラミン、小麦デンプン、小麦ブランおよび場合により乾燥芳香
剤を撹拌の激しいミキサー中で均質に混合する。
実験1〜3
前記の団塊を十分量の水の添加後に均質化し、丸いダイを介して押出し、棒状
物に成形した。この押出しは1個の押出し機スクリューを用いて実施した。操作
パラメータ(温度および圧力)の調整はスクリュー速度、スクリューの結合構造
およびスクリュー調整のみならず温度の選択によって、あらかじめ決められた処
方(特にデンプンおよび水の含量が重要である)に従ってなされた。使用した押
出し機はスクリューの周りに3個の加熱可能帯を有し、それは次々に接続された
加熱エレメントを介して加熱された。最初に、全部の団塊を圧縮し、15r.p.m.の
回転速度で捏ね、その団塊を急速に加
熱および融解した。約170℃の団塊温度および50バールの圧力(押出し機ヘッド
中で定常の製造相において測定)において、柔らかい“ゼラチン化された”団塊
は粘稠性流体になった。環状ノズルに通してこれを押出し成形した。ノズルから
の帯状物の出現時に団塊の膨張段階が始まり、そこで逃げつつある水蒸気を介し
て小さな、主として開放セルが生成する。
ノズルヘッド前の押出し機中の圧力増強は温度、処理量およびノズルの結合構
造に左右され、その際圧力はノズルを介して出た後の団塊の成形および膨張状態
のそれぞれにとって再び重要である。
その膨張した材料を所望の平らな棒状形態にするために、本願の場合には5.0m
m径を有する丸い糸状ノズル上に拡散ノズルをつけた。幅35mmおよび高さ10mmの
帯状物が生成され、所望の長さ部分に分けられた。
使用した押出し機の場合には、約10〜11kg/時間の団塊処理量が得られた。団
塊の圧力および温度は押出し機ヘッドで測定された。処方AおよびBに関しては
下記の操作パラメータを使用した。
引き続き、棒状物を乾燥プラント(Hordentrockner)中で130℃において15〜2
5分間後乾燥して、残留する水含量を平均2.5〜3.5重量%にした。この後乾燥に
より、もろくて(loose)パリパリした
(crispy)生成物が得られ、同時に残留湿度が平衡湿度以下に減少し、その結果
微生物学的破壊は防止される。
実験4および5
剪断ミキサー中で均質化した団塊を二重スクリュー押出し機(Berstorff ZE 4
0A-330;スクリューの径40mm、スクリューの長さ1530mm)を用いて押出し成形し
た。二重スクリュー特性を有するこの“クッキング押出し機(cooking extruder
)”は、さらに完全な混合および同時に団塊の減少された機械的歪みが得られる
という利点を有する。必要量の水は押出し機中での第1加熱工程の後に投与ポン
プを用いて供給される。
押出し機プラントは7個の加熱帯および加熱可能なヘッド片を有する。最後の
加熱帯は130℃に設定され、ヘッド帯は幾分かより低い温度にある。正確な温度
調整を保証するために、押出し機を水で冷却することは可能であった。
ヘッド片から成形ノズルへの横断は、斜めに切られたスリットノズル(長さ40
mm、高さ10mm)を介してなされた。接続されたノズルではスリットは15mmの距離
にわたり先細になって、長さ30mmおよび高さ6mmになった。団塊の温度および圧
力は押出し機ヘッドで登録し、記録した。
ノズルを出た後に押出し成形された物質は幅40mmおよび高さ14mmのサイズを有
した。実験では下記の操作パラメータを使用した。
押出し成形された物質はコンベヤーを用いて切断機に移動した。マイクロ波ド
ライヤーおよびその後の熱空気トンネルを用いて乾燥を行った。マイクロ波処理
中、170℃の温度が短時間得られそして約5%の残留湿度が得られた。その後の
熱空気トンネルの目的は、残留湿度を<3.5%にするために行うそれ以上の乾燥
およびその後の包装を可能にするために行う80℃への冷却であった。
実験1〜5において、横40mm、高さ6mmおよび縦150mmを有する棒状物が製造
された。これらの棒状物は、例えば“bayrisches
様の味を有した。それには、他の場合で発生する魚のようなフレーバーおよび臭
いはなかったし、それらの棒状物は嫌な吹き寄せる砂効果を示さなかった。すな
わち、口の中には舌ごけを生じたような砂っぽい感覚は全く存在しなかった。
用意された乾燥棒状物を、製品の吸湿性を考慮した場合に必要であるポリエチ
レンテレフタレート/アルミニウム/ポリエチレン
ィング中に、耐空気および耐湿の状態で包装した。
押出し成形された物質の粉砕およびその後のスクリーニング
品のように十分な流体中においてまたは食料品(例えばミルクまたはヨーグルト
)への添加により消費されうる。ここでは患者集団による盲実験により示された
ように“吹き寄せる砂効果”は全く起こらない。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
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K,TJ,TT,UA,US,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.コレスチラミンおよびデンプンを含有していて、好ましくは棒状物形態であ る、コレステロール過剰血症患者のための特に即時消費用の油不含組成物であっ て、1:1.8〜2.9の重量比のコレスチラミンおよび穀粒デンプンを、10〜35重量 %(出発物質を基準にして計算される)の水とともに充填剤としての穀粒プラン および場合により芳香剤を添加して混合することにより均質な湿った団塊を得、 それを温度は105〜180℃(押出し機ヘッドにおける団塊中で測定)そして圧力は 30〜70バール(押出し機ヘッド中で測定)の状態で押出し成形することにより帯 状物を得、そこで引き %にし、そこでその乾燥の前または後に押出し成形された物質を分割して棒状物 にするかまたは押出し成形された物質を粉砕して粉末にすることにより得られる 上記組成物。 2.コレスチラミンおよびデンプンを含有していて、好ましくは棒状物形態であ る、コレステロール過剰血症患者のための特に即時消費用の油不含組成物を製造 するにあたり、1:1.8〜2.9の重量比のコレスチラミンおよび穀粒デンプンを、 10〜35重量%(出発物質を基準にして計算される)の水とともに充填剤としての 穀粒プランおよび場合により芳香剤を添加して混合することにより均質な湿った 団塊を得、それを温度は105〜180℃で(押出し機ヘッドにおける団塊中で測定) そして圧力は30〜70バール(押出し機ヘッド中で測定)の状態で押出し成形する ことにより帯状物を得、 量%にし、そこでその乾燥の前または後に押出し成形された物質 を分割して棒状物にするかまたは押出し成形された物質を粉砕して粉末にするこ とを特徴とする上記組成物の製造方法。 3.同じ穀類からのデンプンおよびブランを使用することを特徴とする請求項2 記載の方法。 4.小麦デンプンおよび小麦ブランを使用することを特徴とする請求項2または 3記載の方法。 5.7.5重量%(出発物質を基準にして計算される)までのブランを加えること を特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の方法。 6.残留湿度が2.5〜3.5重量%であるように乾燥することを特徴とする請求項2 〜5のいずれか1項に記載の方法。 7.乾燥後に棒状物に芳香剤を適用することを特徴とする請求項2〜6のいずれ か1項に記載の方法。 8.水蒸気不可入性の複合シーティングを用いて棒状物を包装することを特徴と する請求項2〜7のいずれか1項に記載の方法。
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