JPH08510491A - プロピレンの多相ブロック共重合体 - Google Patents
プロピレンの多相ブロック共重合体Info
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- JPH08510491A JPH08510491A JP7500173A JP50017395A JPH08510491A JP H08510491 A JPH08510491 A JP H08510491A JP 7500173 A JP7500173 A JP 7500173A JP 50017395 A JP50017395 A JP 50017395A JP H08510491 A JPH08510491 A JP H08510491A
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Abstract
(57)【要約】
(1)(a)プロピレンと、0から5重量%の他のC2−C10−1−アルケンの重合体、(b)プロピレンと、5から98重量%の他のC2−C10−1−アルケンとの共重合体から成り、かつ155℃より低い融点および以下の条件(I)
(式中Maはプロピレン重合体(a)の量を、Mcoは多相ブロック共重合体の量をそれぞれ意味するに適合するスチフネス(G−モジュラス)を有することを特徴とするプロピレン多相ブロック共重合体。この多相ブロック共重合体はことにメタロセン含有触媒組成物の使用下に重合させることによって得られる。
Description
【発明の詳細な説明】
プロピレンの多相ブロック共重合体
本発明は
(a)プロピレンと0から5重量%の他のC2−C10−1−アルケンの重合体
、
(b)プロピレンと5から98重量%の他のC2−C10−1−アルケンの共重
合体
から構成され、かつ155℃より低い融点と、以下の条件(I)に適合するスチ
フネスないし剛さ(G−モジュラス)を有する多相ブロック共重合体に関する。
ただし、Maはプロピレンポリマー(a)の量を、 Mcoは多相ブロック共重
合体の量をそれぞれ意味する。
本発明は、さらにこの多相ブロック共重合体を繊維、シートその他の成形体製
造のために使用する方法、これにより製造され、この多相ブロック共重合体を主
組成分として含有する繊維、シート、その他の成形品に関する。
多相ブロック共重合体は、その一連の特性の故に多様な用途を有し、例えば自
動車製造において、硬質スーツケース、プラスチック容器のような衝撃変性耐久
用品製造において、またオフィス用シートないしフィルムの製
造において使用される。
西独特願公開3827565号、同401157号各公報から、チタン担持触
媒を使用して製造される。プロピレンとエチレンを基礎とする共重合体は公知で
ある。
しかしながら、この共重合体は、広い分子量分布を示し、加工技術的な理由から
好ましくない。これら公開公報から公知の共重合体は、さらに、融点が著しく低
い場合、満足すべき機械特性を示さない。
ヨーロッパ特願公開433990号公報には、重合のためにメタロセン触媒を
使用し、2段階法の第1工程において液状モノマーで結晶性プロピレンポリマー
を形成する、プロピレンブロック共重合体の製造方法が記載されている。ここに
記載されているブロック共重合体は、ことに良好な低温衝撃強さを有する。
また西独特願公開4130429号公報から、メタロセン触媒組成物を使用し
て、プロピレンの多相ブロック共重合体を製造する方法が公知になされているが
、この触媒がブロック共重合体に満足すべき機械特性をもたらすとされている。
しかしながら、若干の使用範囲において、この公知のプロピレン共重合体の機械
的歪み耐性が必ずしも充分ではない。これは、加工容易性をもたらす低融点を有
する共重合体の場合にことに著しい。
そこで本発明の課題は、上述した諸欠点を除去し、易加工性と同時に高い機械
歪み耐性を併せ有する。新規の
プロピレン共重合体を開発することであった。
そこで、本明細書冒頭に掲記したプロピレンの多相ブロック共重合体が見出さ
れ、開発されるに至ったのである。
この多相ブロック共重合体は、(a)プロピレンと、0から5重量%、ことに
0から3重量%の他のC2−C10−1−アルケンの重合体、および(b)プロピ
レンと、5から98重量%、ことに10から96重量%の他のC2−C10−1−
アルケン−1の共重合体から構成される。ことに好ましいプロピレンブロック共
重合体は、重合体(a)として、プロピレン単独重合体を、共重合体(b)とし
て、プロピレンと、15から95重量%の他のC2−C10−1−アルケンとの共
重合体を含有するブロック共重合体である。このC2−C10−1−アルケンとし
ては、例えばエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテ
ン、1−オクテンのようなC2−C8−1−アルケンおよびこれらの混合物が好ま
しい。
本発明によるブロック共重合体は、場合により2種類またはそれ以上の相互に
異なるプロピレン共重合体(b)から構成されることができる。この相違点はC2
−C10−1−アルケンとの重合含有量であってもよく、また重合含有されるC2
−C10−1−アルケンの種類であってもよい。しかしながら、1種類の共重合体
(b)を重合含有する2相ブロック共重合体が好ましい。
本発明による多相ブロック共重合体は、230℃で2.16kgの荷重下に測
定して0.1から100g/10分、ことに0.5から50g/10分のメルト
フローインデックス(MFI)を示す。このMFIはDIN53735が定める
装置により上記条件下において10分間に押出される重合体の重量(g)である
。
本発明による好ましい多相ブロック共重合体は、20から98重量%、ことに
50から90重量%の重合体(a)と、2から80重量%、ことに10から50
重量%の共重合体(b)から成る。
本発明によるプロピレン多相ブロック共重合体は、155℃以下、ことに15
0℃以下の融点および以下の条件(I)の適合するスチフネス(G−モジュラス
)により特徴的である。
Maはプロピレン重合体(a)の量、Mcoは多相ブロック共重合体の量を意味
する。この量は重量であり、また多相ブロック共重合体と称するのは、プロピレ
ン重合体(a)と共重合体(b)から構成される重合体全体を意味する。
この多相ブロック共重合体の融点は、示差走査熱量計(DSC)により、スチ
フネスないしG−モジュラスは、DIN53455号により測定される。そのた
めの測定
方法はこの分野の平均的技術者には周知のことであるので詳述を省略する。
本発明によるプロピレンの多相ブロック共重合体は、場合により慣用の添加剤
のほかに、共重合体100重量部に対して0.01から5重量部、ことに0.0
5から2重量部の核形成剤を含有してもよい。慣用の核形成剤は、タルク、珪酸
、カオリンのような無機添加剤、モノカルボン酸、ポリカルボン酸、これらの塩
のような有機化合物、エチレン/アクリルエステル共重合体のような重合体、さ
らには燐酸のジエステル塩などである。ことに好ましい核形成剤はジベンジリデ
ンソルビトール、そのC1−C8アルキル置換誘導体である。核形成剤は、慣用の
混合装置、例えばドラム式撹拌混合機、ミル、押出機、ロールミル、混練機でブ
ロック共重合体に混入される。
本発明多相ブロック共重合体は、複数工程を経て得られる。第1重合工程にお
いて、まず0から100℃の温度、1から300バールの圧力下において、プロ
ピレンが、場合により他のC2−C10−1−アルケンの存在下に重合せしめられ
、これにより得られた重合体(a)を、第2重合工程において、同じく0から1
00℃、1から300バールでプロピレンと他のC2−C10−1−アルケンから
成る混合物を併わせて重合させる。ことに好ましい重合反応条件は、上記両工程
において、20から100
℃の温度、5から150バールの圧力である。
重合は、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、気相重合のいずれによってもよい。
こにと好ましいのは、30から100℃、ことに50から90℃の温度、5から
40バール、ことに15から35バールの圧力で行われる気相重合法である。
本発明による多相ブロック共重合体を製造するために使用される触媒系は、活
性組成分として、周期表IVおよびV亜族の金属、ことにタチン、ジルコニウム、
ハフニウム、バナジウム、ニオブまたはタンタルのメタロセン錯体を含有する。
ことに金属原子が不飽和環式炭化水素基、例えばシクロペンタンジエニル、フル
オレニルまたはインデニル基とπ結合されている錯化合物が好ましい。さらに金
属原子が配位子、ことに弗素、塩素、臭素、沃素、C1−C10アルキル、ことに
メチル、エチル、プロピルまたはブチルと結合していることを特徴とする錯化合
物を使用するのがことに有利である。
ことに好ましいメタロセン錯体は、以下の一般式(II)
で表わされ、かつ
Mがチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブまたはタンタル
を意味し、
Xが弗素、塩素、臭素、沃素、水素、C1−C10アルキル、C6−C15アリール
または基−OR5を、
このR5がC1−C10アルキル、C6−C15アリール、アルキルアリール、アリ
ールアルキル、フルオロアルキルまたはフルオロアリール(ただしこれらはアル
キル基中に1から10個の炭素原子、アリール基中に6から20個の炭素原子を
有する)を意味し、
式中のR1からR4、R6からR9が、それぞれ水素、C1−C10アルキル、置換
基としてC1−C10アルキルを持っていてもよい5員から7員のシクロアルキル
、C6−C15のアリールまたはアリールアルキルを意味し、または相隣接する2
個の基が合体して4から15個の炭素原子を有する環式の飽和、部分的飽和また
は不飽和基を形成し、または基−Si(R10)3を意味し、
このR10がC1−C10アルキル、C6−C15アリールまたはC3−C10シクロア
ルキルを意味し、
このZが珪素、ゲルマニウム、錫または炭素を意味し、
R11、R12、R13、R14がそれぞれ水素、C1−C10アルキル、C3−C10シク
ロアルキルまたはC6−C15アリールを意味し、または相隣接する2個の基が合
体して4から15個の炭素原子を有する環式基を形成してもよいことを特徴とす
る。
一般式(II)の化合物のうち、ことに
R1、R6が同じで、それぞれ水素またはC1−C10アルキルを意味し、
R4、R9、が同じで、それぞれ水素、メチル、エチル、イソプロピルまたはt
−ブチルを意味し、
R2、R3、R7、R8のうちR3とR8がC1−C4アルキルを、R2とR7が水素を
意味するか、またはR2とR3、R7とR8がそれぞれ合体して4から12個の炭素
原子を有する環式基を形成し、
R11、R12、R13、R14がそれぞれ水素またはC1−C8アルキルを意味し、
Mがジルコニウムまたはハフニウムを意味し、
Xが塩素を意味する場合の錯化合物がことに好ましい。
好ましい錯化合物を以下に具体的に例示する。
ジメチルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)−ジルコニウム、ジクロ
リド、
ジメチルシランジイルビス(インデニル)−ジルコニウム、ジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)−ジルコニウム、ジク
ロリド、
エチレンビス(シクロペンタジエニル)−ジルコニウム、ジクロリド、
エチレンビス(インデニル)−ジルコニウム、ジクロリド、
エチレンビス(テトラヒドロインデニル)−ジルコニウム、ジクロリド、
エチレンビス(2−メチルインデニル)−ジルコニウム、ジクロリド、
エチレンビス(2−メチルインデニル)−ハフニウム、ジクロリド、
エチレンビス(2−メチルベンズインデニル)−ジルコニウム、ジクロリド、
エチレンビス(2−メチルベンズインデニル)−ハフニウム、ジクロリド、
ジメチルシランインデニル(3−t−ブチル−5−メ
チルシクロペンタジエニル)−ジルコニウム、ジクロリド、
ジメチルシランインデニル(3−t−ブチル−5−エチルシクロペンタジエニ
ル)−ジルコニウム、ジクロリド、
ジメチルシランインデニル(3−t−ブチル−5−メチルシクロペンタジエニ
ル)−ジルコニウム、ジクロリド、
ジメチルシランインデニル(2−メチルインデニル)−ジルコニウム、ジクロ
リド、
ジメチルシランインデニル(2−イソプロピルインデニル)−ジルコニウム、
ジクロリド、
ジメチルシランインデニル(2−t−ブチルインデニル)−ジルコニウム、ジ
クロリド、
ジエチルシランインデニル(2−メチルインデニル)−ジルコニウム、ジクロ
リド、
ジメチルシランインデニル(2−メチル−5−メチルシクロペンタジエニル)
−ジルコニウム、ジクロリド、ジメチルシランインデニル(2−メチル−5−イ
ソプロピルシクロペンタジエニル)−ジルコニウム、ジクロリド、
ジメチルシランインデニル(2−メチルベンズインデニル)−ジルコニウム、
ジクロリド、
ジメチルシランインデニル(2−メチルベンズインデ
ニル)−ハフニウム、ジクロリド、
この種の錯化合物の合成は、それ自体公知の態様で、対応する置換、環式炭化
水素アニオンと、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブまた
はタンタルのハロゲン化物とを反応させることにより行われる。
これに対応する製造方法は、例えばジャーナル、オブ、オルガノメタリック、ケ
ミストリー369(1989)359−370に記載されている。
メタロセン錯体は、またヨーロッパ特願公開277003号、277004号
公報に記載されているようなカチオン式方法でも製造され得る。さらにメタロセ
ン錯体として、μ−オキソ−ビス−(クロロビスシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムも使用され得る。
本発明によるプロピレンランダム共重合体を製造するために使用される触媒混
合物は、メタロセン錯体のほかに、さらにアルミニウム酸化物オリゴマーも含有
し得る。
好ましいオリゴマーは、以下の一般式(III)、(IV)
で表わされ、かつ
R15がC1−C4アルキル基、ことにメチルまたはエチルを意味し、mが5から
30、ことに10から25の整数を意味する場合のオリゴマーである。
このアルモキサンオリゴマーの製造は、一般的に、トリアルキルアルミニウム
溶液を水と反応させることにより行われ、例えばヨーロッパ特願公開27470
8号公報、米国特許4794096号明細書に記載されている。
これにより得られる混合物としてのアルモキサンオリゴマーは、一般に長鎖の
、または環式の連鎖分子の混合物として存在し、従って上記式中のmは、平均値
として理解され度い。アルモキサン化合物は、他の金属アルキレン、ことにアル
ミニウムアルキレンとの混合物としても存在し得る。
上述した周期表の第IV、V亜族に属する金属と、アルモキサンオリゴマーとは
、アルモキサンオリゴマーからのアルミニウム原子と、周期表(IV)、(V)両
亜族金属からの遷移金属分子の間の分子量割合が、10:1から106:1こと
に10:1から104:1の範囲内に入るような量割合で使用される。
これら触媒組成物のための溶媒としては、慣用の芳香族炭化水素、ことに炭素
原子数6から20のもの、例えばキシレンまたはトルエン、ならびにこれらの混
合溶媒が好ましい。
本発明によるプロピレン統計的共重合体(ランダム共重合体)を製造するため
には、触媒組成物、すなわち触媒混合物のための担持体を使用するのが好ましい
。適当な触媒担体の材料としては、シリカゲル、ことにSiO2・aAl2O3で
表わされ、かつaが0から2、ことに0から0.5の数値を意味する場合のアル
モシリカートまたは二酸化珪素を使用するのが好ましい。好ましいのは、1から
200μm、ことに30から80μmの粒度を示すものであって、この種の担体
材料は、例えばグレイス社(Grace)のSilica Gel 332とし
て市販されている。
本発明によるプロピレンランダム共重合体を製造するためには、まず担体材料
を製造し、次いでこれにより担持された触媒組成物を調製し、次いでこれを使用
して重合する。
担持触媒の製造に際しては、湿潤シリカゲルを炭化水素溶媒、ことにベンタン
中に懸濁させ、トリアルキルアルミニウム、ことにメチルアルミニウムを添加し
、濾過し、乾燥するのが好ましい。
担持触媒組成物を製造するためには、まず一般式(IV)のメタロセン錯体に、
溶媒、ことにトルエンを添加し、これに一般式(III)または(IV)のアルモキ
サン錯体、ことにメチルアルモキサンを添加する。この場合、金属アルモキサン
錯体用溶媒としてトルエンを使用するのが
好ましい。使用される触媒対担体の重量割合は、10:1から1000:1、こ
とに100:1から500:1の範囲が好ましい。最後に溶媒を蒸散除去して、
触媒粉末が得られる。
重合反応は気体相で行うのが好ましく、一般にポリプロピレングリースを、共
触媒としても作用するトリアルキルアルミニウム、ことにトリエチルアルミニウ
ムと共に装填する。ポリプロピレングリースのトリアルキルアルミニウムに対す
る重量割合を10:1から、10000:1、ことに20:1から200:1の
割合で使用するのが好ましい。次いで、このトリアルキルアルミニウムの量に対
して30重量%の担体触媒を添加し、次いで温度を100℃、ことに70℃に加
熱し、次いで内圧をアルケン−1の給送により50バール、ことに28バールに
高めるのが有利である。次いで本来の重合反応が行われるが、この間費消された
プロピレン分を新たなプロピレンの連続給送で補給する。第1重合工程で得られ
た重合体(a)(他のC2−C10−1−アルケンを重合含有している)が対応し
て連続的に給送される場合には、プロピレンと1種類または複数種類の他のC2
−C10−1−アルケンから成る混合物が添加給送され、プロピレンと他のC2−
C10−1−アルケンの分圧割合は10:1から10000:1、ことに20:1
から5000:1になる。
第1重合段階において使用された触媒の存在下に、また重合体(a)の存在下
に、第2重合段階において共重合体(b)の製造が行われる。このためには、す
でに得られた重合体(a)をメタロセン触媒組成物と共に、第1重合反応装置か
らプロピレンと1種類または複数種類の他のC2−C10−1−アルケンとの混合
物を重合させるための第2重合反応装置に移送するのが好ましい。この場合、さ
らに新しいメタロセン触媒(II)と、場合によりアルモキサン化合物(III)ま
たは(IV)を添加、補給するのが好ましい。この重合のために、5から40バー
ルの圧力、30から80℃、ことに40から75℃の温度で、費消されたコモノ
マーを補給するための新たなコモノマーを連続的に給送する。この場合のプロピ
レンと他のC2−C10−1−アルケンの間の分圧割合は0.01:1から100
:1、ことに0.05から20:1に調節するのが好ましい。分圧割合を変え、
かつ1種類または複数種類の他のC2−C10−1−アルケンを給送することによ
り、場合により第2重合反応装置において、2種類以上の相互に異なる共重合体
(b)が製造され得る。重合終了後、オートクレーブは放圧される。
本発明による多相ブロック共重合体を製造する方法は、オートクレーブのほか
に他の慣用の反応装置において、例えば反応容器カスケードにおいて、連続的、
半連続的または断続的ないしバッチ式で行われる。
これにより得られる重合体の分子量は、慣用の制御剤、ことに水素により制御
され得る。また窒素またはアルゴンのような不活性ガスを併用することもできる
。
本発明によるプロピレンの多相ブロック共重合体は、
耐性(これは高いスチフネスないし剛さと表現してもよい)を示す。このブロッ
ク共重合体は、また良好な処理特性を示し、多くの分野で使用可能であり、こと
に繊維、シート、その他の成形品の製造に適する。
実施例
実施例1
(a)触媒担体の製造
200ミリリットルのヘプタン中に20.2gのシリカゲル(グレイス社製の
SG332、粒径20−45μm)を懸濁させた液に、30分間にわたり48ミ
リリットルのヘプタン中に20.2gのシリカゲル(同上グレイス社製のSG3
32、粒径20−45μm)を懸濁させた液に、48ミリリットルのヘプタン中
、6.4gのトリエチルアルミニウムの溶液56ミリリットルを30分間にわた
り滴下添加した。これにより温度は44℃まで上昇した。室温において18時間
撹拌した後、それぞれ30ミリリットルのヘプタンで2回洗浄し、次いでオイル
ポンプによる減圧下に、担体材料が流動状態になる
まで乾燥した。
(b)担持されるメタロセン金属錯体の製造
20ミリリットルのトルエンに50μmolのジメチルシランジイルビス−(2
メチルベンゾ[e]−インデニル)ジルコニウムクロリド(29mg)を添加し
た後に、メチルアルモキサンのトルエン溶液(1.53モル、WITCO Gm
bH社)13.1ミリリットルを添加し、次いで担体材料5gを添加し、さらに
30分間添加した。オイルポンプによる減圧下、室温において4時間にわたり溶
媒を蒸散除去した。これにより良好な流動性を示す触媒粉末組成物が得られた。
(c)重合
乾燥し、窒素ガスを充満した10リットル内容積を有するオートクレーブに、
50gのポリプロピレングリースおよび4.8ミリリットルのトリエチルアルミ
ニウム(ヘプタン中1モル溶液)を順次に装填し、15分間撹拌した。次いで1
.5gの担持触媒を窒素流に対向してオートクレーブ中に装填し、オートクレー
ブを閉鎖し、350rμmで撹拌しつつ、70℃に加熱した。同時にプロピレン
の給送により内部圧を段階的に上げ、最終内部圧を28バールまで高めた。次い
で1.5時間重合させたが、この間自動的圧力制御装置により、新たなプロピレ
ンを圧入給送した。
次いで第2重合工程において、プロピレンとエチレン
とを重合させた。このために圧力を7.5バールまで下げ、次いでエチレンの圧
入給送により、圧力をまず15バールまで上げ、次いでこれを9.5バールに調
節した。プロピレンとエチレンの混合物を30分間にわたり気相重合させ、この
際のプロピレンとエチレンの分圧割合を1:1に維持した。また重合反応温度は
70℃とした。重合反応終了後、10分間にわたって放圧し、圧力を大気圧まで
下げ、生成ブロック共重合体を窒素気流中に排出した。
実施例2
実施例1と同様にして重合させたが、本実施例では、第2重合工程における反
応を30分ではなく15分に止めた。
実施例3
実施例1と同様にして重合させたが、本実施例では、第1重合工程における反
応を90分ではなく60分に止めた。
実施例4
実施例1と同様にして重合させたが、本実施例では、第1重合工程における反
応を90分ではなく60分に止め、第2重合工程における反応を30分ではなく
45分に延ばした。
上記実施例により得られた多相ブロック共重合体の組成および特性を下表に示
す。
粘度はウベローデ粘度計により測定し、重量平均分子
フィーにより、また融点はDSC(示差走査熱量計)によりそれぞれ測定された
。またG−モジュラス(スチフネスないし剛さ)の測定はDIN53445によ
り行った。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年2月21日
【補正内容】
このZが珪素、ゲルマニウム、錫または炭素を意味し、
R11、R12、R13、R14がそれぞれ水素、C1−C10アルキル、C3−C10シク
ロアルキルまたはC6−C15アリールを意味し、または相隣接する2個の基が合
体して4から15個の炭素原子を有する環式基を形成してもよい、周期表IVおよ
びV亜族金属のメタロセン錯体を、また酸化アルミニウム化合物オリゴマーとし
て、以下の式(III)または(IV)
で表わされ、かつ
式中のR15がC1−C4アルキルを、mが5から30の整数を意味する、開鎖また
は環式のアルモキサン化合物を、使用することを特徴とする、請求項(6)によ
る多相プ
ロック共重合体。
(8)第1重合工程において、0から100℃の温度範囲、1から300バー
ルの圧力範囲で、プロピレンを場合により他のC2−C10−1−アルケンの存在
下に重合させ、これにより得られた重合体(a)に、第2重合工程において、0
から100℃の温度範囲、1から300バールの圧力範囲で、プロピレンと他の
C2−C10−1−アルケンの混合物を添加重合させ、かつ、この多段階重合を、
活性組成分として、周期表IVおよびV亜族金属のメタロセン錯体と、酸化アルミ
ニウム化合物オリゴマーを含有する触媒組成物の存在下に行なうことを特徴とす
る、請求項(1)から(7)のいずれかによる多相ブロック共重合体を製造する
方法。
(9)第1および第2重合工程における重合を気相で行うことを特徴とする、
請求項(8)による製造方法。
(10)請求項(1)から(7)のプロピレン多相ブロック共重合体を、繊維
、シート、その他の成形体を製造するために使用する方法。
(11)請求項(1)から(7)の多相ブロック共重合体から得られる繊維、
シート、その他の成形体。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ミュラー,パトリック
ドイツ国、D―67661、カイゼルスラウテ
ルン、ヨハニスクロイツァー、シュトラー
セ、67
(72)発明者 ケルスティング、マイノルフ
ドイツ国、D―67098、バート、デュルク
ハイム、フリーデルスハイマー、シュトラ
ーセ、12
(72)発明者 シュヴァイアー,ギュンター
ドイツ国、D―67159、フリーデルスハイ
ム、フリードリッヒ―ピーチュ―シュトラ
ーセ、14
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)(a)プロピレンと、0から5重量%の他のC2−C10−1−アルケン の重合体、 (b)プロピレンと、5から98重量%の他のC2−C10−1−アルケンとの 共重合体から成り、かつ155℃より低い融点および以下の条件(I) (式中Maはプロピレン重合体(a)の量を、Mcoは多相ブロック共重合体の量 をそれぞれ意味する)に適合するスチフネス(G−モジュラス)を有することを 特徴とするプロピレン多相ブロック共重合体。 (2)230℃で2.16kgの荷重下に測定して0.0から100g/10 分のメルトフローインデックスを有することを特徴とする、請求項(1)の多相 ブロック共重合体。 (3)20から98重量%の重合体(a)と、2から80重量%の共重合体( b)から成ることを特徴とする、請求項(1)または(2)による多相ブロック 共重合体。 (4)多相ブロック共重合体100重量部に対して、0.01から5重量部の 核形成剤を含有することを特徴とする、請求項(1)から(3)のいずれかによ る多相ブロック共重合体。 (5)重合体(a)がプロピレン単独重合体であるこ とを特徴とする、請求項(1)から(4)のいずれかによる多相ブロック共重合 体。 (6)プロピレンと場合により他のC2−C10−1−アルケンを、活性組成分 として周期表IVおよびV亜族金属のメタロセン錯体と酸化アルミニウム化合物オ リゴマーを含有する触媒組成物の存在下に、多段階重合させることにより得られ ることを特徴とする、請求項(1)から(5)のいずれかによる多相ブロック共 重合体。 (7)メタロセン錯体として以下の一般式(II) で表わされ、かつ式中 Mがチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブまたはタンタル を意味し、 Xが弗素、塩素、臭素、沃素、水素、C1−C10アルキル、C6−C15アリール または基−OR5を、 このR5がC1−C10アルキル、C6−C15アリール、アルキルアリール、アリ ールアルキル、フルオロアルキルまたはフルオロアリール(ただしこれらはアル キル基 中に1から10個の炭素原子、アリール基中に6から20個の炭素原子を有する )を意味し、 式中のR1からR4、R6らR9が、それぞれ水素、C1−C10アルキル、置換基 としてC1−C10アルキルを持っていてもよい5員から7員のシクロアルキル、 C6−C15のアリールまたはアリールアルキルを意味し、または相隣接する2個 の基が合体して4から15個の炭素原子を有する環式の飽和、部分的飽和または 不飽和基を形成し、または基−Si(R10)3を意味し、 このR10がC1−C10アルキル、C6−C15アリールまたはC3−C10シクロア ルキルを意味し、 このZが珪素、ゲルマニウム、錫または炭素を意味し、 R11、R12、R13、R14がそれぞれ水素、C1−C10アルキル、C3−C10シク ロアルキルまたはC6−C15アリールを意味し、または相隣接する2個の基が合 体して4から15個の炭素原子を有する環式基を形成してもよい、周期表IVおよ びV亜族金属のメタロセン錯体を、また酸化アルミニウム化合物オリゴマーとし て、以下の式(III)または(IV) で表わされ、かつ 式中のR15がC1−C4アルキルを、mが5から30の整数を意味する、開鎖また は環式のアルモキサン化合物を、使用することを特徴とする、請求項(6)によ る多相プロック共重合体。 (8)第1重合工程において、0から100℃の温度範囲、1から300バー ルの圧力範囲で、プロピレンを場合により他のC2−C10−1−アルケンの存在 下に重合させ、これにより得られた重合体(a)に、第2重合工程において、0 から100℃の温度範囲、1から300バールの圧力範囲で、プロピレンと他の C2−C10−1−アルケンの混合物を添加重合させることを特徴とする、請求項 (1)から(7)のいずれかによる多相ブロック共重合体を製造する方法。 (9)第1および第2重合工程における重合を気相で行うことを特徴とする、 請求項(8)による製造方法。 (10)請求項(1)から(7)のプロピレン多相ブロ ック共重合体を、繊維、シート、その他の成形体を製造するために使用する方法 。 (11)請求項(1)から(7)の多相ブロック共重合体から得られる繊維、 シート、その他の成形体。
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|---|---|---|---|
| DE4317655A DE4317655A1 (de) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | Mehrphasige Blockcopolymerisate des Propylens |
| DE4317655.0 | 1993-05-27 | ||
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Publications (1)
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| JPH08510491A true JPH08510491A (ja) | 1996-11-05 |
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| EP (1) | EP0703932B1 (ja) |
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- 1994-05-17 DE DE59405315T patent/DE59405315D1/de not_active Revoked
- 1994-05-17 US US08/545,823 patent/US5753773A/en not_active Expired - Lifetime
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| US5753773A (en) | 1998-05-19 |
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