【発明の詳細な説明】
改良された抗アンドロゲン
発明の背景
この発明は効果的なアンタゴニスト活性を有するが、実質的にアゴニスト作用
を欠く、抗アンドロゲン化合物のような性ステロイド活性の新規な阻害剤に関す
る。より特定的に、この発明のある好ましい具体例は、アンドロゲン受容体に対
し高い親和性を有する一方でそのような受容体を活性化しないあるテストステロ
ン類似体に関連する。抗アンドロゲンの中には性ステロイドまたはそれらの前駆
物質の生成を付加的に阻害し得るものもある。
先行技術の簡単な説明
あるアンドロゲン依存性疾患の治療に際して、アンドロゲンにより誘導される
作用を大幅に低減する、または可能であれば排除することは重要である。この目
的のために、「抗アンドロゲン」を用いてアンドロゲン受容体への接近を遮断す
ることにより、アンドロゲンがそれらの受容体と結合しかつそれらの受容体を活
性化することを妨げることが望ましく、また受容体を活性化するのに利用可能な
アンドロゲンの濃度を低減することも望ましい。アンドロゲンが存在しない場合
にさえ、空いたアンドロゲン受容体が生物学的に活性であることが可能である。
したがって、受容体と結合しかつそれを遮断する抗アンドロゲンはアンドロゲン
生成を阻害するだけの治療より優れた治療効果を生じ得る。
抗アンドロゲンは、アンドロゲン依存性疾患、たとえばその始まりまたは進行
がアンドロゲン受容体活性化によって促進される疾患の進行を遅らせるかまたは
止めるのに大きな治療効果を有し得る。
アンドロゲン受容体活性化を低減するために治療で使用される抗アンドロゲン
は、アンドロゲン受容体に対して優れた親和性を有するとともに、固有のアンド
ロゲン活性が実質的に欠けていることが所望される。前者は、抗アンドロゲンの
アンドロゲン受容体に結合し、かつアンドロゲンによる受容体への接近を遮断す
る能力をいう。後者は、抗アンドロゲンが一旦受容体に結合した場合の抗アンド
ロゲンの受容体に対する作用をいう。抗アンドロゲンの中には固有のアンドロゲ
ン活性(「アゴニスト活性」)を有するものもあり、この固有のアンドロゲン活
性が、活性化を妨げたいと思っているまさにそのアンドロゲン受容体を望ましく
ないことに活性化してしまう。言換えれば、本来のアンドロゲン活性を有する抗
アンドロゲンは、天然のアンドロゲンによる接近を望ましく遮断して、うまくア
ンドロゲン受容体に結合するが、それにもかかわらずそれ自体が受容体を望まし
くないことに活性化してしまう。
フルタミドおよびアナンドロンのような既知の非ステロイド抗アンドロゲンは
望ましくないアンドロゲン活性を欠くが、ステロイド抗アンドロゲン(つまり修
飾されて抗アンドロゲン活性を与えるステロイド核を有するアンドロゲ
ン類似体)ほど優れた受容体親和性を有さないかもしれない。しかしながら、ス
テロイド抗アンドロゲンは望ましくないアゴニスト特性をより有しやすいと考え
られる。
本出願の親出願である、国際公開番号WO91/00732として1991年
1月24日に公開された国際出願において、出願人は17αの位置に新規の置換
基を有するステロイド環を有する化合物を含む新規のステロイド抗アンドロゲン
を開示した。公開された親出願は17α−ハロアルキニル置換基を含んだ。大き
さがヨードペンチニルからヨードドデシニルにわたる数多くの17α−ヨードア
ルキニル置換基の例が実施例で述べられる。以下に詳細に論じるように、抗アン
ドロゲン化合物の全体的な有効性は、17α−置換基のサイズ、立体配置および
特性を注意深く制御することによって、特にそれをここに説明しかつクレームす
るように限定することによって大幅に高められることが今ここに発見されている
。
ある17α−ハロアルキニル側鎖を有するあるノルテストステロン化合物は、
Salmon他により異なった非薬事的用途のために使用された((1);J Steroid
Biochem Vol33,No1,pp25−31(1989);および(2);J.Steroi
d Biochem Vol26,No3,pp383−91(1987))。
国際公開WO92/05763はアンドロゲン依存性皮膚疾患の治療のための
ある16,16−二置換アンドロス
テン化合物について記載している。
欧州特許公報0 435 321は、哺乳類の5α−レダクターゼ活性の抑制
に使用するためのある17−置換A−ノル−ステロイド−3−カルボン酸誘導体
について記載している。
発明の概要
この発明の目的はアンドロゲン受容体に対して優れた親和性を有する一方で、
アンドロゲン活性を実質的に欠く改良された抗アンドロゲンを提供することであ
る。これらの抗アンドロゲンは以下により詳細に記載されるアンドロゲン依存性
疾患の治療に有用である。
一局面において、この発明は以下の分子式の抗アンドロゲン化合物を提供し、
この式において、点線は任意に取捨選択可能なπ結合であり、
R4は−Hまたは−CH3であり、
R6は−H、−CH3、−CH2CH3またはハロゲンであり、
かつR17αは
A) 少なくとも3つの介在原子分、分子式IのD環から離れた少なくとも1
つの炭素原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原
子を有さない不飽和炭化水素部、
B) 少なくとも3つの介在原子分、前記D環から離れた少なくとも1つのハ
ロゲン原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原子
を有さないハロゲン化された不飽和炭化水素部、および
C) 少なくとも3つの介在原子分、前記D環から離れた少なくとも1つのハ
ロゲン原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原子
を有さないハロアルキル部からなるグループから選択される。
別の局面において、この発明は生体内で前述のものに変換されるプロドラッグ
を提供する。
別の局面において、この発明は以下の分子式の抗アンドロゲン化合物を提供し
、
この式において、点線は任意に取捨選択可能なπ結合で
あり、
R4は−Hまたは−CH3であり、
R6は−H、−CH3、−CH2CH3またはハロゲンであり、
かつR17αは
A) 少なくとも3つの介在原子分、分子式IのD環から離れた少なくとも1
つの炭素原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原
子を有さない不飽和炭化水素部、
B) 少なくとも3つの介在原子分、前記D環から離れた少なくとも1つのハ
ロゲン原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原子
を有さないハロゲン化された不飽和炭化水素部、および
C) 少なくとも3つの介在原子分、前記D環から離れた少なくとも1つのハ
ロゲン原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原子
を有さないハロアルキル部からなるグループから選択され、
ただしR17αはR4およびR6の双方が水素である場合には
ではない。別の局面において、R17αはR4およびR6の同一性にかかわらず
ではない。
別の局面において、この発明はこの発明の抗アンドロゲンを薬事上許容される
希釈剤または担体とともに含む局所性または全身性の製薬組成物を提供する。
別の局面において、新規の抗アンドロゲンまたはそれらを含む製薬組成物は、
座瘡、多毛症、脂漏症、アンドロゲン脱毛症、男性の若はげなどのようなアンド
ロゲン依存性皮膚関連疾患の治療または予防に使用される。
別の局面において、これらは前立腺癌または良性の前立腺過形成などのアンド
ロゲン依存性全身性疾患の治療または予防に使用される。
そうではないと特定されている場合を除いて、この発明の抗アンドロゲンのス
テロイド核に対する置換基はαまたはβ立体化学を有し得る。分子構造において
点線で示された任意に取捨選択可能なπ結合は、この構造に現れる他のいかなる
任意の取捨選択可能な結合からも独立しており、原子価が相互依存性を必要とし
ない限り、あるものの存在は他のものの有無に依存しない。ここに論じられる化
合物はインビボ(生体内)で所望される活性化合物に変換されるプロドラッグと
して処方され得る。それに対する置換基が何も示されないステロイド核の原子は
、そのような置換がアンドロゲン受容体に対する化合物の親和性に実質的にかつ
不利に影響を及ぼさない限り、かつその化合物を実質
的によりアンドロゲン性にしない限り、(原子価が許容する場合には)任意にさ
らに置換され得る。
ここで使用されるように、化学的部分を表わす場合の「低級」という言葉は、
8またはそれより少ない原子を有する部分を意味する。たとえば、「低級アルキ
ル」はC1からC8アルキルを意味する。2つより多い原子の部分はいずれもそう
でないと特定されない限り直鎖であってもよいし、分枝鎖であってもよい。
好ましい実施例の詳細な説明
抗アンドロゲンおよびそれらを含む製薬組成物は、その進行がアンドロゲン受
容体の活性化によって助けられるアンドロゲン依存性疾患、たとえば前立腺癌、
良性の前立腺過形成、座瘡、脂漏症、多毛症、アンドロゲン脱毛症、男性の若は
げなどの疾患の治療において、この発明に従って使用され得る。
この発明の抗アンドロゲンの17α−置換基は分枝鎖または直鎖のいずれであ
ってもよい。最も長い鎖は4から5の炭素原子を有することが好ましい。直鎖種
が好ましい。不飽和種もまた好ましく、ハロゲン化された種も好ましい。不飽和
種は少なくともステロイドD環に対する位置α、βで不飽和であることが好まし
い。ヨード置換17α種(たとえば以下に論じられるEM250)もまた好まし
い。
ハロゲン化された種は1つより多い位置でハロゲン化され得る。同様に、不飽
和種は複数の位置で不飽和化され、
A環の4の位置で任意に取捨選択可能な二重結合が存在することが好ましい。好
ましいR17α置換基はブチニル、ブテニル、ペンチニル、ペンテニル、ハロブチ
ニル、ハロブテニル、ハロペンチニル、ハロペンテニル、ハロブチルおよびハロ
ペンチルを含むが、これらに制限されない。他の好ましい種はCH2CH2CH=
CHXおよび
を含むが、これらに制限されず、ここでR100はH、F、Cl、BrおよびIか
らなるグループから選択され、nは2または3であり、点線は任意に取捨選択可
能なπ結合である。ハロブチニルおよびハロブテニルは特に好ましい。
EM−250は局所的用途のために特に好ましい抗アンドロゲンであるが、そ
の理由は局所的に使用された場合の実質的な抗アンドロゲン効果にもかかわらず
、全身的には抗アンドロゲン効果を有さないと考えられるからである。このよう
に、EM−250の局所的使用の間に発生し得る思いがけない皮膚を介する浸透
により、望ましくない全身的な作用を生じないことが予想される。
別の局面において、この発明はインビボ(生体内)で以下に変換されるプロド
ラッグを提供し、
ここで点線は任意に取捨選択可能なπ結合であり、
R4は−HまたはCH3であり、
R6は−H、CH3、−CH2CH3またはハロゲンであり、
かつ
R17αは
A) 少なくとも3つの介在原子分、分子式IのD環から離れた少なくとも1
つの炭素原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原
子を有さない不飽和炭化水素部、
B) 少なくとも3つの介在原子分、前記D環から離れた少なくとも1つのハ
ロゲン原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原子
を有さないハロゲン化された不飽和炭化水素部、および
C) 少なくとも3つの介在原子分、前記D環から離れた少なくとも1つのハ
ロゲン原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原子
を有さないハロアルキル部からなるグループから選択される。
活性化合物の−OHまたはケト基のような化学部分に対する多くの既知の修飾
があり、これらは結果としてその化
合物のプロドラッグ形をもたらし、前記プロドラッグ形はたとえば加水分解、酵
素触媒作用などによって生体内で活性化合物に変換可能である。この発明に従う
好ましいプロドラッグ形は生体内で3−ケトに変換するステロイド核の3の位置
での置換基を有する。好ましいプロドラッグ形の好ましい3−置換基は以下から
なる置換または非置換成分のグループから選択される。
以下により詳細に説明されるように、これらの置換基のいくつかを3−位置に
置くことにより、ステロイド二重結合がシフトし、以下の式の好ましいプロドラ
ッグを結果として生じる。
使用中、3−位置は=Oに変換して戻され、二重結合シフトもまた逆転し、好
ましい活性抗アンドロゲンを結果として生じる。
好ましい活性化合物およびその好ましいプロドラッグ修
飾物のいくつかの非制限的実施例を、好ましい合成技術とともに以下に論じる。
実施例1
17α−(4′−クロロブチニル)−17β−ヒドロキシ−4−アンドロステ
ン−3−オン(EM248)の合成
スキーム1に示される合成
チオケタール2
氷酢酸(2.51)中のテストステロン1(288.43g、1.0モル)(
Schering A.G.、ドイツから入手可能)の溶液に対し、エタンジチオール(85
ml、1.06モル)および三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル(800ml)
が10℃で添加された。混合物は1時間この温度で撹拌され、氷(2kg)上に
注がれた。水相から、白色の固体が分離され、濾過によって収集され、水(2×
2L)で洗浄され、空気乾燥された。メタノールからの結晶化により純粋なチオ
ケタール2が得られた。収率328.28g(90%)。1H NMR δ(C
DCl3,300MHz,TMS):0.74(s,3H,18CH3),1.0
3(s,3H、19CH3),3.14−3.42(m,4H,SCH2),3.
60(t,1H,J8.4Hz,17αH),5.47(s,1H,C−4H)
。
ケトン3
方法A:乾燥ジクロロメタン(1.5L)中のチオケタール2(182.3g
、0.5モル)の溶液が、クロロク
ロム酸ピリジニウム(150g、0.7モル)、モレキュラーシーブ3A(20
0g)および酢酸ナトリウム(25g)の溶液に室温で機械的な撹拌を伴って1
滴ずつ添加された。添加が完了した後、混合物は16時間撹拌され、ジエチルエ
ーテル(2L)で希釈され、フリット漏斗中のシリカゲルを通して濾過された。
濾液は真空中で濃縮され、結果として生じる固体はメタノールから結晶化され純
粋なケトン3を与えた。収率:158.7g、(87%)。1H NMR δ(
CDCl3,300MHz,TMS):0.86(s,3H,18CH3),1.
02(s,3H,19CH3),3.12−3.42(m,4H,SCH2),5
.49(s,1H,C−4H)。
方法B:チオケタール2(182.3g、0.5モル)が、乾燥ジクロロメタ
ン(1.5L)中の4−メチルモルホリンN−オキシド(NMO)(87.9g
、0.75モル)の溶液に溶解された。200gの粉状のモレキュラーシーブ4
Aが添加された。触媒である過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(TO
AP)(6g、3.5%モル)が5分おきに1gずつ添加された。1時間後、出
発材料は消費された。固体材料はシリカゲルの短いパッドを介する濾過によって
除去され、4−メチルモルホリンは濾液を希塩酸(1N)で洗浄することによっ
て除去された。MgSO4で乾燥した後、溶媒は真空下で除去された。固体はそ
の後最小(500mL)の酢酸エチル/四塩化炭素混
合物(4/6)中で溶解された。この溶液はシリカゲルパッド上に注がれ、同一
の溶媒混合物で溶離された。溶媒の蒸発および乾燥によりケトン3(137g、
75%収率)が得られた。
テトラヒドロピラニルエーテル4
2−(3−ブチニルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(112.5g、0
.729モル)が、5Lの丸底フラスコ中でアルゴン雰囲気下−30℃の温度に
おいて、1Lの無水THF中のメチルリチウム(エーテル中MeLi1.4Mの
500mL、0.7モル)の溶液に一滴ずつ添加された。この添加が完了した後
、冷却槽が除去され、溶液は4時間室温で放置された。溶液は再び−30℃で冷
却され、2.5Lの無水THF中のケトン3(75g、0.2モル)の溶液が一
滴ずつ添加された。この添加を完了した後、冷却槽は除去され、混合物は16時
間室温で放置された。この混合物に、100mLの塩水が添加され、溶液は酢酸
エチルで希釈され、塩水で洗浄され、かつ無水MgSO4で乾燥された。溶媒は
その後蒸発し、短時間の後結晶化が起こった。ヘキサンが沈殿を完了するために
添加された。固体は濾過されヘキサンで洗浄された。化合物4はさらに精製する
ことなく次のステップで使用された。収率:95.8g(90%)。1H NM
R δ(CDCl3,300MHz,TMS):0.82(s,3H,18CH3
),1.01(S,3H,19CH3),2.52(t,2H,
J6.8Hz,CCCH2),3.15−3.44(m,4H,SCH2),3.
50−3.56(m,2H,CH2OTHP),3.75−3.90(m,2H
,ピランOCH2),4.66(s,1H,OCHO),5.47(s,1H,
C−4H)。
アルコール5
96%メタノール(2.5L)中の化合物4(100g、0.19モル)およ
びヨウ化メチル(250mL)3.8モル)の混合物が、16時間還流下で加熱
された。溶媒は真空中で除去され、粗混合物は酢酸エチル(2.5L)で希釈さ
れた。有機相は3%NaOH(3×750mL)で洗浄され、MgSO4上で乾
燥された。溶媒の蒸発後、固体はジエチルエーテルで洗浄され、フリット漏斗上
で濾過され、ジエチルエーテルで再び洗浄された。この化合物5はさらに精製す
ることなく次のステップで使用可能であり、45.5g(66%収率)であり、
サンプルは酢酸エチルとヘキサンとの混合物中で再結晶化され、以下のものを与
えた。mp:179−181℃;1H NMR δ(CDCl3,300MHz,
TMS):0.85(s,3H,18CH3),1.17(s,3H,19CH3
),2.45(t,2H,J=6.0Hz,CCCH2),3.70(t,2H
,J=6.1Hz,CH2OH),5.71(s,1H,C−4H)。
17α−(4′−クロロブチニル)−17β−ヒドロキ
シ−4−アンドロステン−3−オン(EM248)
アルコール5(15g、0.04モル)、トリフェニルホスフィン(21g、
0.08モル)および四塩化炭素(9.3g、0.06モル)の混合物が、10
時間1Lの無水ジクロロメタン中において還流下で加熱された。溶媒の蒸発後、
粗混合物はシリカゲル上に吸着され、ジエチルエーテル:ヘキサン(70:30
)を使用してこのゲル(フラッシュ)上でクロマトグラフィにかけられた。化合
物はさらにジエチルエーテル中の結晶化によって精製された。収率85%、mp
:120−121℃;1H NMR δ(CDCl3,300MHz,TMS):
0.87(s,3H,18CH3),1.19(s,3H,19CH3),2.6
9(t,2H,J=7.0Hz,CCCH2),3.58(t,2H,J=7.
0Hz,,CH2Cl),5.72(s,1H,C−4H);HRMS:C23H3 1
O2Clに対する計算値:374.2013;実測値;374.20153;元
素分析、計算値:C,73.68;H,8.33;Cl,9.46.実測値:C
,73.65;H,8.45;Cl,9.58。
実施例2
17α−(4′−ヨードブチニル)−17β−ヒドロキシ−4−アンドロステ
ン−3−オン(EM250)の合成
合成A
乾燥ジクロロメタン(500mL)中のトリフェニルホスフィン(7.87g
、30mmol)およびヨウ素(7.61g、30mmol)の混合物に対して
、室温でイミダゾール(2.04g、30mmol)が添加された。短い時間期
間の後、固体は沈殿した。次にアルコール5(7.13g,20mmol)が室
温で添加された。混合物を30分間撹拌した後、溶液はエーテル(100mL)
で希釈され、形成された固体はフリット漏斗上で濾過された。濾液は蒸発され、
残渣はジエチルエーテルとヘキサン(70/30)の混合物を溶離剤として使用
してシリカゲル(フラッシュ)上でクロマトグラフィにかけられた。この化合物
(EM250)はジエチルエーテル中での結晶化によりさらに精製された。6.
34g,68%収率;m.p.124.5−125.5℃;IRνcm-1(KB
r)1611,1653,2873,2948,3380および3510;1H
NMRδ(CDCl3,300MHz,TMS):0.86(s,3H,18
CH3),1.17(s,3H,19CH3),2.80(t,2H, J=7.
1Hz,CCCH),3.21(t,2H,J=7.1Hz,CH2),5.7
1(s,1H,C−4H),13C
NMRδ(CDCl3,75MHz,TMS):2.5,12.7,20.8
,23.2,23,9,31.5,32.7,33.9,35.7,36.3,
38.6.38.9,46.8,49.8,53.5,65.8,79.8,8
4.8,85.7,123.9,171.2,199.5;質量分析m/e:4
67(M+),426,369,339,321,245,149,123,1
05,79(100):HRMS:C23H31O2Iに対する計算値:466.1
369;実測値:466.1382;元素分析、計算値:C,59.23;H,
6.70;I,27.21.実測値:C,59.22;H,6.55:I,27
.05。
合成B
3−メトキシアンドロスタ−3,5−ジエン−17−オン(6)
THF(100mL)中の4−アンドロステン−3,17−ジオン(15g、
52mmol)(USA、ウィスコ
ンシン州、ミルウォーキー(Milwaukee)のAldrich Chemical Companyから入手
可能)が、(MeO)3CH(17g,156mmol)およびp−TSA.H2
O(450mg,2.37mmol)で処理された。混合物は2.5時間撹拌さ
れ、まずEt3N(2.1mL、15.6mmol)で処理され、次にH2O(4
mL)で処理された。溶媒の除去により湿った黄色のケーキが与えられ、このケ
ーキは10分間H2O(100mL)とともに撹拌され、濾過された。固体は水
で洗浄され(4回)、12時間高真空中で80℃で乾燥され、生成物を与えた(
15.6g、100%)。1H−NMRδ(CDCl3,300 MHz,TMS
):0.93(s,3H,18−CH3),0.99(s,3H,19−CH3)
,3.57(s,3H,OCH3),5.13(s,1H,C4−H),5.25
(bs,1H,C6−H);13C−NMRδ(CDCl3,75MHz,TMS)
:220.83,155.36,140.92,117.31,98.35,5
4.20,51.89,48.38,47.58,35.78,35.23,3
3.68,31.46,31.41,30.66,25.18,21.76,2
0.44,18.89,13,61。
17β−ヒドロキシ−17α−(4′−ヒドロキシ−ブチニル)−4−アンド
ロステン−3−オン(7)
N−ブチルリチウム(7.9mL、19.78mmol)
が、−40℃でTHF(30mL)中のジイソプロピルアミン(0.14mL、
19.98mmolの5%)および3−ブチン−1−オール(1.5mL、19
.98mmol)の混合物に添加された。混合物は1時間撹拌され、次にクロロ
トリメチルシラン(2.5mL、19.98mmol)が添加され、混合物はさ
らに1時間撹拌された(反応の終了はNMRによってチェックされた)。n−B
uLi(7.9mL,19.78mmol)が一滴ずつ添加された。1時間後、
THF(35mL)中のステロイド6(2g、6.6mmol)が添加され、混
合物は−40℃で90分間撹拌された(TLCは出発材料を何も示さなかった)
。水(30mL)および濃HCl(3mL)が混合物に添加され、内容物は1時
間還流された(加水分解はTLCによってモニタされた)。THFは除去され、
水溶液はCH2Cl2(5×40mL)で抽出された。有機層は飽和NaHCO3
および塩水で連続的に洗浄された。溶媒の乾燥および除去(水流アスピレータの
後高い真空下)により粗生成物(2.4g)が得られ、これはn−ヘキサンおよ
び酢酸エチルの混合物で再結晶化され(内容物は濾過前に24時間冷室内に置か
れ)、純粋な生成物(2.01g、85%)を与えた。1H−NMRδ(CDC
l3,300 MHz,TMS):0.84(s,3H,18−CH3),1.1
6(s,3H,19−CH3),3.14(bs,1H,OH),3.30(s
,1H,OH),3.
68(t,2H,J=5.87Hz,CH2OH)、5.71(s,1H,C4
−H);13C−NMRδ(CDCl3,75 MHz,TMS):199.58
,171.42,123.48,85.71,82.69,79.27,60.
75,53.17,49.59,46.35,38.64,38.38,35.
96,35.36,33.62,32.54,32.39,31.22,22.
87,22.78,20.47,17.13,12.58。
17β−ヒドロキシ−17α−(4′−トシルオキシ−ブチニル)−4−アン
ドロスト−エン−3−オン(8)
撹拌器および温度計を備えた100mLの三つ口フラスコの中に、17α−ヒ
ドロキシ−17β−(4−ヒドロキシ−1−ブチニル)−アンドロスト−4−エ
ン−3−オン(4.0g、11.22mmol)およびピリジン(10.65g
、134.64mmol)が入れられた。フラスコは0℃まで冷却された。この
温度で、p−トルエンスルホニルクロリド(2.35g、12.34mmol)
が20から30分の期間にわたって、または温度がどんなときにも20℃を上回
らないような速度で少しずつ分けて添加された。混合物は室温で12時間撹拌さ
れ、その後混合物は70mLの氷水中の30mLの塩酸で希釈された。水溶液は
塩化メチレン(3X100mL)で抽出された。合わされた有機相は塩水で洗浄
され乾燥された。40℃での水流アスピレータ下での溶媒の除去により固体が得
られ、この
固体は3時間高真空中で収率(4.84g、93%)までさらに乾燥された。1
H−NMRスペクトルの分析はトシラート(75%)および塩化物(25%)の
混合物を示した。1H−NMRδ(CDCl3,300MHz,TMS):0.8
4(s,3H,75%18−CH3),0.85(s,3H,25%18−CH3
),1.16(s,6H,2CH3),2.41(s,3H,ArCH3),2.
57(t,2H,J=6.8,6.8Hz,75%CH2),2.7(t,2H
,J=6.7,6.8Hz,25%CH2),3.55(t,2H,J=6.7
,6.7Hz,25% CH2),4.06(t,2H,J=6.8,6.8H
z,75%CH2),5.70(s,1H,C4H),7.31(d,2H,J=
8.2Hz,ArH2′H6′),7.75(d,2H,J=8.3Hz,ArH3′
H5′);13C−NMRδ(CDCl3,300MHz,TMS):199.
6,171.4,145.0,133.0,129.9,127.8,123.
8,86.1,80.3,79.6,67.8,53.5,53.2,49.8
,46.7,42.1(C4′Cl)38.8,38.6,36.2,35.7
,35.6,33.9,32.8,32.5,31.5,31.4,23.0,
21.7(ArCH3),20.7,19.9,17.4,12.8。
17β−ヒドロキシ−17α−(4′−ヨード−1−ブ
チニル)−4−アンドロステン−3−オン(EM250)
2−ブタノン(12mL)中の上記混合物(2.2g、4.45mmol)お
よびNaI(1.33g、4.45mmol)は、12時間(100℃)で還流
された(1時間後、TLCはトシラートのヨウ化物への完全な変換を示したが、
塩化物のヨウ化物への変換には12時間必要であった(NMR))。溶媒の除去
により残渣が得られ、この残渣は水(50mL)に溶解され、塩化メチレン(3
×80mL)で抽出された。合された有機相は1%重亜硫酸ナトリウム水溶液で
洗浄され(80mL)、その後塩水で洗浄され乾燥された。40℃の減圧下での
溶媒の除去により粗生成物が与えられ、この粗生成物はヘキサン/アセトン:(
4/1)を使用してカラムによって精製され、純粋の生成物(1.97g、95
%)を与えた。ヘキサンとアセトンとの混合物での再結晶化により、合成Aの化
合物と同一のHPLC純粋生成物が得られた。mp124.5−125.5℃。
実施例3
実施例1および2と類似の態様で、表1に示された以下の化合物がアルキル化
試薬として異なったテトラヒドロピラニルオキシ−アルキンおよび異なった四ハ
ロゲン化炭素を使用して調製される。
実施例4
17β−ヒドロキシ−17α−(4′−ヨードbut−1′(E)−エニル)
−4−アンドロステン−3−オン(EM816)の合成
乾燥テトラヒドロフラン中のセトエノール6(300mg、1mmol)およ
びクロロメチルフェニルスルホン
(191mg、1mmol)が、アルゴン下室温において1Mのカリウムt−ブ
トキシド(1.3mL)で処理される。出発原料がt.l.c.によって示され
るように消費されたとき、水が添加され、エーテルで抽出することによってエポ
キシスルホン9が得られる。
アルゴン下の乾燥テトラヒドロフラン中の粗エポキシスルホン9(360mg
、0.8mmol)は、カリウムt−ブトキシド(890mg、8mmol)お
よび水(43mg、2.4mmol)で2時間室温で処理される。エーテルでの
抽出により粗ヒドロキシアルデヒド10がもたらされ、これはトリエチルアミン
(10mL)、無水酢酸(15μL)および4−(ジメチルアミノ)−ピリジン
(10mg)に溶解される。アルゴン下で数日おいた後、メタノールが添加され
、混合物は30分間撹拌され真空中で濃縮される。アセトキシアルデヒド11は
エーテルで抽出され、溶離剤として酢酸エチルおよびヘキサンの混合物を使用し
て「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィによって精製される。
テトラヒドロフラン中のアセトキシアルデヒド11(188mg、0.5mm
ol)が、低温度で同一の溶媒中の3ブロモ−(テトラヒドロ−2′H−ピラン
−2′イル)オキシプロパン、トリフェニルホスフィン、臭化リチウムおよびn
−ブチルリチウムからin situで調製されたイリドのLiBr錯体に窒素下で添
加される。数時間後、フェ
ニルリチウム(0.5mL)が添加され、その後t−ブチルアルコールが添加さ
れ、溶液は終了するまで温められる。水が添加され、付加物12はエーテルで抽
出され、溶離剤として酢酸エチルとヘキサンとの混合物を使用して「フラッシュ
」シリカゲルクロマトグラフィによって精製される。
t−ブチルアルコール中のカリウムt−ブトキシド(110mg、1mmol
)は、乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中の付加物12(350mg、0.7
mmol)の溶液にアルゴン下0℃で添加される。40分間撹拌した後、溶液は
氷水に注がれ、酢酸エチルで抽出される。残渣はメタノール(10mL)に溶解
され、数滴の濃HClが添加される。混合物は2時間リフラックスで温められ、
真空中で濃縮され、酢酸エチルで抽出される。セトジオール13は酢酸エチルと
ヘキサンとの混合物を溶離剤として使用して「フラッシュ」シリカゲルクロマト
グラフィによって精製される。
乾燥ジクロロメタン(10mL)中のトリフェニルホスフィン(196mg、
0.75mmol)およびヨウ素(190mg、0.75mmol)の混合物に
、イミダゾール(51mg、0.75mmol)が室温で添加される。短い時間
の後、固体が沈殿する。次にセトジオール13(234mg、0.5mmol)
が室温で添加され、混合物は30分間撹拌されエーテルで希釈される。このよう
に形成された固体は濾過される。濾液は蒸発され、残渣は溶
離剤としてエーテルとヘキサンとの混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグ
ラフィにかけられ、ヨウ化物EM816を与える。
実施例5
実施例4と類似の態様で、表2に示された以下の化合物がヨウ素の代わりに異
なったブロモ−(テトラヒドロ−2′H−ピラン−2′イル)オキシ−アルカン
または異なった四ハロゲン化炭素を使用して調製される。
実施例6
17α−(4′−ブロモbut−1′(Z)−エニル)−17β−ヒドロキシ
−4−アンドロステン−3−オンの合成
この合成はスキーム5に示される。
ヒドロキシケタール14
テストステロン(50g、0.17mol)(Schering
A.G.、ドイツから入手可能)が、デーン−スターク(Dean-Stark)を備えた器
具において、トルエン(1L)中のジエチレングリコール(100mL)によっ
て、触媒量のp−トルエンスルホン酸(1g)の存在下16時間リフラックスで
処理される。冷却してエーテルを添加した後、有機相は飽和重炭酸ナトリウムお
よび水で洗浄され、乾燥し蒸発してヒドロキシケタール14を与える。
セトケタール15
乾燥塩化メチレン(1L)中のヒドロキシケタール14(40g、0.12m
ol)に対して、ニクロム酸ピリジニウム(90g、0.24mol)が添加さ
れ、混合物は室温で一晩撹拌され、酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離剤と
して使用して、1%のトリエチルアミンで前処理されたシリカゲル上で濾過され
る。
ブチニル−付加物16
アルゴン雰囲気下、火炎乾燥フラスコ中で、(テトラヒドロ−2′H−ピラン
−2′イル)オキシ−ブチン(77g、0.5mol)および無水テトラヒドロ
フラン(1L)が添加される。溶液は−78℃まで冷却され、2.5Nn−Bu
Li(200mL)が添加され、溶液は2時間この温度で撹拌される。次にテト
ラヒドロフラン(1L)中のセトケタール15(33g、0.1mol)が添加
される。2時間後、水が添加され、混合物は室温まで温められる。溶液は真空中
で濃縮され、エーテルで抽出される。有機相
は水で洗浄され、乾燥されて蒸発される。残渣は酢酸エチルとヘキサンとの混合
物を溶離剤として使用してシリカゲル上で精製される。
Z−ブテニル−付加物17
500mLの乾燥アセトンおよび120mLの乾燥ピリジンに溶解されたブチ
ニル−付加物16(43.7g、0.09mol)に対して、炭酸カルシウム(
3g)上の鉛で作用を減じた5%パラジウム(リンドラ−触媒、USAウィスコ
ンシン州ミルウォーキー(Milwaukee)のAldrich Chemical Companyから入手可
能)が添加される。水素で3回パージした後、混合物は少なくとも15分間大気
圧において水素下で撹拌され、セライト上で濾過される。固体はメタノールと塩
化メチレンとの混合物で洗浄され、溶媒は蒸発される。残渣は酢酸エチルとヘキ
サンとの混合物を溶離剤として使用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラ
フィにかけられる。
17α−(4′−ブロモbut−1′(Z)−エニル)−17β−ヒドロキシ
−4−アンドロステン−3−オン(18)
A.Wagner他によって示された手順(Tetrahedron Letters 30、557−5
58、1989)を使用して、テトラヒドロピラニルオキシ基は臭化物に変換さ
れる。CBr4(31.5g、0.095mol)がアルゴン下室温で無水塩化
メチレン(300mL)中のZ−ブテニル−付加
物17(25.2g、0.06mol)の溶液に添加される。10分間撹拌した
後、溶液は0℃に冷却され、トリフェニルホスフィン(44.5g、0.17m
ol)が添加される。混合物は一晩室温で撹拌され、シリカゲルを通して濾過さ
れる。溶媒は蒸発され、残渣はメタノールと水(9:1)の混合物(500mL
)に溶解され、数滴のHClが添加される。混合物は数分間加熱され、冷却され
、蒸発され、酢酸エチルで抽出される。有機相は重炭酸ナトリウムの飽和溶液お
よび水で洗浄され、乾燥され乾燥するまで蒸発される。残渣は酢酸エチルとヘキ
サンとの混合物を溶離剤として使用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラ
フィにかけられる。
実施例7
17α−(4′−ヨードbut−1′(Z)−エニル)−17β−ヒドロキシ
−4−アンドロステン−3−オン(19)の合成
2−ブタノン(12mL)中の上記化合物18(2.1g、5mmol)およ
びNaI(1.5g、5mmol)が12時間還流される。溶媒の除去により得
られた残渣は、水(50mL)に溶解され塩化メチレン(3×80mL)で抽出
される。合された有機相は1%の重亜硫酸ナトリウム水溶液(80mL)で洗浄
され、その後塩水で洗浄されて乾燥される。減圧下40℃で溶媒を除去すると粗
生成物が得られ、これはヘキサンとアセトンとの混合物を溶離剤として使用して
カラムによって精製され、純粋な生成物(4.75mmol、95%)を与える
。
実施例8
実施例6および7に類似の態様で、表3に示される以下の化合物が試薬として
異なった(テトラヒドロ−2′H−ピラン−2′イル)オキシ−アルキンまたは
異なった四ハロゲン化炭素を使用して調製される。
実施例9
17α−(5′−クロロペンチニル)−17β−ヒドロキシ−6α−メチル−
4−アンドロステン−3−オン(EM339)の合成
この合成はスキーム6において示される。
エポキシド20
イソプロパノール(500mL)中のセタール14(40g、0.21mol
)に対して、水(250mL)中のモノペルオキシフタル酸マグネシウム塩(M
MPP)(89.6g、0.18mol)が添加された。この混合物は3時間5
0℃で加熱され、蒸発され、濾過された。濾液は酢酸エチルで抽出され、有機相
は水で洗浄され、乾燥され蒸発された。残渣は酢酸エチルとヘキサン(4:6)
の混合物を使用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィにかけられ、β
−異性体(20g)およびα−異性体(17g)を与えた。
セトアルコール21
塩化メチルマグネシウム(20mL、THF中の6M)に対して、無水エーテ
ル(250mL)中のエポキシド20(7.0g、0.02mol)のα−異性
体がアルゴン下で一滴ずつ添加された。この混合物は1時間リフラックスで加熱
され、3時間室温で撹拌され、塩化アンモニウムが添加された。この混合物はジ
エチルエーテルで抽出された。有機相は水で洗浄され、乾燥され蒸発乾固された
。
乾燥塩化メチレン(400mL)中に溶解された残渣に対して、セライト(1
8g)および二クロム酸ピリジニウム(18g)が添加され、この混合物は24
時間室温で撹拌された。反応混合物は次にジエチルエーテル中に注がれ、一層の
セライトによって被覆されたフロリジルを通して濾過された。溶媒を蒸発するこ
とによって粗セトアルコール21が得られ、これは酢酸エチルとヘキサン(4:
6)の混合物を使用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィによって精
製された。
付加物22
2−(4−ペンチニルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(13.8g,0
.083モル)が、1Lの丸底フラスコ中において、−60℃の温度、アルゴン
雰囲気下で200mLの無水THF中のメチルリチウムの溶液(エーテル中Me
Li1.4M 59mL、0.08モル)に一滴ずつ添加された。この添加が完
了した後、冷却槽が除去され、溶液は5時間そのまま放置された。溶液は再び−
60
℃で冷却され、150mLの無水THF中のセトアルコール21(6g、0.0
17モル)の溶液が一滴ずつ添加された。この添加を完了した後、冷却槽は除去
され、この混合物は16時間室温で放置された。この混合物に対して、20mL
の塩水が添加され、溶液は酢酸エチルで希釈され、塩水で洗浄され、無水MgS
O4で乾燥された。溶媒は次に蒸発され、残渣は酢酸エチルとヘキサン(0:1
0から4:6)の混合物を使用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィ
によって精製され、付加物22(7.5g、0.014mol)を与えた。
セトトリオール23
付加物22(6.2g、12mmol.)が酢酸、アセトン、THFおよび水
(4:2:2:1)の混合物に溶解され、24時間リフラックスにおいて加熱さ
れた。次に混合物はその容積の半分に濃縮され、冷却され酢酸エチルで抽出され
た。有機相は塩水で洗浄され、乾燥され蒸発された。ベンゼンとヘキサンとの混
合物での残渣の再結晶化により、純粋なセトトリオール23(3.1g、7.7
mmol.)が得られた。
エノンジオール24
メタノール(150mL)中に溶解されたセトトリオール23(1.0g、2
.8mmol.)に対して、0.1M NaOH(10mL)が添加され、この
溶液は24時間50℃で加熱された。希塩酸で中和した後、水が添加さ
れ、この混合物は酢酸エチルで抽出された。有機相は水で洗浄され、乾燥され蒸
発乾固された。残渣はアセトンとヘキサン(0:10から2:8)の混合物を溶
離剤として使用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィによって精製さ
れ、エノンジオール24(784mg、2.0mmol.)を与えた。m.p.
153−154℃.
17α−(5′−クロロペンチニル)−17β−ヒドロキシ−6α−メチル−
4−アンドロステン−3−オン(EM339)
エノンジオール24(102mg、0.27mmol.)、トリフェニルホス
フィン(131mg、0.5mmol.)および四塩化炭素(40mg、0.2
6mmol.)の混合物が、10時間20mLの無水ジクロロメタン中でリフラ
ックス下において加熱された。溶媒の蒸発後、粗混合物は「フラッシュ」シリカ
ゲル上で吸着され、酢酸エチルとヘキサン(0:10から3:7)の混合物で溶
離され、EM339(66mg、0.16mmol)を与えた。m.p.56−
58℃;IRνcm-1(KBr)1606.4,1663.1,2871.9,
2947.6および3414.4;1H NMR δ(CDCl3,300MHz
,TMS):0..88(s,3H,18−CH3),1.07(d,3H,J=
6.43Hz,6−CH3)1.19(s,3H,19−CH3),2.42(t
,2H,J=6.85Hz,CCCH2),3.63(t,2H,
J=6.37Hz,CH2Cl),5.79(s,1H,C−4H);13C N
MR δ(CDCl3,75MHz,TMS):12.8,16.3,18.4
,20.9,23.0,31.4,32.7,33.7,33.8,36.0,
36.1,39.0,39.2,40.6,43.6,46.8,49.9,5
3.8,77.2,79.8,84.4,121.3,174.2および199
.8;質量分析m/e:402(M+),369,259,137,105,9
1(100),79,67,55。
実施例10
17α−(5′−ヨードペンチニル)−17β−ヒドロキシ−6α−メチル−
4−アンドロステン−3−オン(EM371)の合成
17α−(5′−ブロモペンチニル)−17β−ヒドロキシ−6α−メチル−
4−アンドロステン−3−オン(EM304)
この化合物は四塩化炭素の代わりに四臭化炭素を使用して、実施例9に類似の
態様で調製された。IRνcm-1(KBr)1600,1650,2890,2
950および3400;1H NMR δ(CDCl3,300MHz,TMS)
:0..88(s,3H,18−CH3),1.07(d,3H,J=6.44H
z,6−CH3)1.20(s,3H,19−CH3),2.42(t,2H,J
=5.28Hz,CCCH2),3.50(t,2H,J=4.98Hz,CH2
Br),5.79(s,1H,C−4H);13C NMR δ(CDCl3,7
5MHz,TMS):12.8,17.5,18.3,20.9,23.0,3
1.4,32.3,32.6,33.6,33.8,35.9,36.0,38
.9,39.1,40.5,43.6,46.7,49.8,53.7,79.
7,84.2,121.2,174.4および199.8;質量分析m/e:4
48,446(M+),433,431,340,259,137(100),
91,55。
17α−(5′−ヨードペンチニル)−17β−ヒドロキシ−6α−メチル−
4−アンドロステン−3−オン(EM−371)
アセトン(20mL)中のEM−304(140mg、0.32mmol.)
に対して、NaI(75mg、0.5mmol.)が添加され、この混合物は一
晩リフラックスにおいて加熱された。冷却し溶媒を除去した後、水が添加され、
この混合物は酢酸エチルで抽出された。有機相は1%重亜硫酸ナトリウムおよび
水で洗浄され、乾燥され、蒸発乾固された。残渣はアセトンとヘキサン(0:1
0から1:9)の混合物を使用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィ
によって精製され、EM−371(79mg、0.16mmol.)を与えた。
m.p.68−70℃;IRνcm-1(KBr)1605.9,1683.1,
2941.3および3423.3;1H NMR δ(CDCl3,300MHz
,TMS):0..87(s,3H,18−CH3),1.06(d,3H,J=
6.32Hz,6−CH3),1.18(s,3H,19−CH3),1.96(
q,2H,J=6.7Hz,CH−2CH2I),3.27(t,2H,J=6.
80Hz,CH2I),5.78(s,1H,C−4H);13C NMR δ(
CDCl3,75MHz,TMS):5.2,12.8,18.3,19.8,
20.9,22.9,29.6,31.3,31.8,32.6,33.6,3
3.
7,35.9,36.0,38.9,39.1,40.5,46.8,49.2
,53.7,79.7,84.8,121.2,174.3,199.8;質量
分析m/e:494(M+),479,367,300,259,137,10
5,91,79,67(100),55。
実施例11
17α−(5′−クロロペンチニル)−17β−ヒドロキシ−6−メチル−ア
ンドロスタ−4,6−ジエン−3−オン(EM683)の合成
ベンゼン(20mL)中のEM−339(100mg、0.25mmol.)
に対して、p−トルエンスルホン酸(4.72mg、0.025mmol)およ
びクロラニル(74mg、0.29mmol)が添加された。この混合物は2時
間リフラックスでデーン−スタークを使って加熱された。冷却後、エーテルが添
加され、有機相はNaHS2
O3および水で洗浄され、MgSO4上で乾燥され、蒸発乾固された。残渣は酢
酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離剤として使用して「フラッシュ」シリカゲ
ルクロマトグラフィにかけられ、所望の化合物(48mg、48%収率)が得ら
れた。IRνcm-1(KBr)1070,1577,1624,2870,29
43および3421;1H NMR δ(CDCl3,300MHz,TMS):
0.92(s,3H,18−CH3),1.09(s,3H,19−CH3),1
.83(s,3H,6−CH3),1.95(q,2H,J=6.53 HZ,
CH2CH2Cl),2.41(t,2H,J=6.87 Hz,CCCH2),
3.62(t,2H,J=6.32Hz,CH2Cl),5.86(s,1H,
C−4H),5.94(s,1H,C−7H).13C NMR δ(CDCl3
,75MHz,TMS):12.7,16.3,16.4,19.9,20.4
,22.6,31.4,32.6,33.6,34.1,36.2,37.8,
39.1,43.7,47.6,47.9,50.6,79.5,84.3,8
4.4,121.1,131.1,138.1,164.4,200。
実施例12
実施例11と類似の態様で、表5に示された以下の化合物が出発原料として実
施例9および10に従って合成された異なった化合物を使用して調製される。
実施例13
17α−(but−3−エン−1−イニル)−17β−ヒドロキシ−4−アン
ドロステン−3−オン(EM656)の合成
ベンゼン(25mL)中のEM−250(466mg、1mmol)に対して
、フッ化セシウム(759mg、5mmol)が添加された。この混合物は24
時間室温で撹拌され、次に水で洗浄され、乾燥され、蒸発乾固された。残渣はジ
エチルエーテルとヘキサン(6:4)の混合物を溶離剤として使用して「フラッ
シュ」シリカゲルクロマトグラフィにかけられ、所望の化合物(186mg、0
.55mmol)を与えた。1H NMR δ(CDCl3,
300MHz,TMS):0.90(s,3H,18−CH3),1.20(s
,3H,19−CH3),5.46(dd,1H,J=10.97Hz,J=1
.82Hz,=CH2),5.61(dd,1H,J=17.4Hz,=CH2)
,5.73(s,1H,C−4H),5.83(dd,1H,J=17.4Hz
,J=10.97Hz,CH=CH2)。
実施例14
17α−(pent−4−エン−1−イニル)−17β−ヒドロキシ−4−ア
ンドロステン−3−オンの合成
この化合物は実施例13で記載されたものに類似の方法によってEM−159
から調製される。
実施例15
17α−(4′−ヨードブチル)−17β−ヒドロキシ−4−アンドロステン
−3−オン(29)の合成
この合成はスキーム7に示される。
ヒドロキシケタール25
アンドロスタノロン(50g、0.17mol)(Usaウィスコンシン州ミ
ルウオーキーのAldrich Chemical Company,Incから入手可能)は、デーン−ス
タークを備えた器具において、16時間リフラックスで触媒量のp−トルエンス
ルホン酸(1g)の存在下、トルエン(1L)中のジエチレングリコール(10
0mL)によって処理される。冷却しエーテルを添加した後、有機相は飽和重炭
酸ナ
トリウムおよび水で洗浄され、乾燥され蒸発されてヒドロキシケタール25を与
える。
セトケタール26
乾燥塩化メチレン(1L)中のヒドロキシケタール25(40g、0.12m
ol)に対して、ニクロム酸ピリジニウム(90g、0.24mol)が添加さ
れ、この混合物は室温で一晩撹拌され、酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離
剤として使用して、1%トリエチルアミンで前処理されたシリカゲル上で濾過さ
れる。
ブチニル−付加物27
アルゴン雰囲気下、火炎乾燥フラスコにおいて、(テトラヒドロ−2′H−ピ
ラン−2′イル)オキシ−ブチン(77g、0.5mol)および無水テトラヒ
ドロフラン(1L)が添加される。この溶液は−78℃まで冷却され、2.5N
n−BuLi(200mL)が添加され、この溶液は2時間この温度で撹拌さ
れる。次に、テトラヒドロフラン(1L)中のセトケタール26(33g、0.
1mol)が添加される。2時間後、水が添加され、この混合物は室温まで温め
られる。この溶液は真空中で濃縮され、エーテルで抽出される。有機相は水で洗
浄され、乾燥され蒸発される。残渣は酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離剤
として使用してシリカゲル上で精製される。
セトーアルコール28
500mLのエタノールに溶解されたブチニル−付加物
27(43.7g、0.09mol)に対して、チャコール上の5%パラジウム
が添加される。水素で3回パージした後、この混合物は水素下で中間圧力におい
て少なくとも60分間撹拌され、次にセライト上で濾過される。固体はメタノー
ルと塩化メチレンとの混合物で洗浄され、溶媒は蒸発される。残渣はメタノール
および数滴の濃HCl中に溶解され、1時間リフラックスで加熱される。冷却し
溶媒の一部が蒸発した後、セトーアルコール28が酢酸エチルで抽出され、水で
洗浄され、乾燥され、さらに酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離剤として使
用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィよって精製される。
17α−(4′−ヨードブチル)−17β−ヒドロキシ−4−アンドロステン
−3−オン(29)
触媒量のp−トルエンスルホン酸一水和物(100mg、0.5mmol.)
を含むジメチルホルムアミド(50mL)中の撹拌された溶液セトーアルコール
28(1.8g、5mmol)に対して、8時間の期間にわたって同一溶媒(1
0ml)中の臭化物(880mg、5.5mmol.)が室温で添加される。こ
の混合物は水に注がれ、酢酸エチルで抽出される。有機相は1%の重亜硫酸ナト
リウム水溶液および水で洗浄され、乾燥され蒸発される。ジメチルホルムアミド
(50mL)に溶解された残渣に対して、炭酸リチウム(1.0g)および臭化
リチウム(1.0g)が添加され、この混合物は数時間リフラックスにおいて加
熱
される。冷却後、この混合物は水に注がれ、酢酸エチルで抽出される。有機相は
1%重亜硫酸ナトリウム水溶液および水で洗浄され、乾燥され蒸発される。残渣
は酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離剤として使用して「フラッシュ」シリ
カゲルクロマトグラフィによって精製される。このようにして得られた精製され
たエノン−アルコールは、室温でトリフェニルホスフィン(1.3g、5mmo
l.)、ヨウ素(1.26g、5mmol.)およびイミダゾール(0.34g
、5mmol.)の混合物に添加される。この混合物は30分間撹拌され、次に
エーテルで希釈される。このように形成された固体はフリット漏斗上で濾過され
る。濾液は蒸発され、残渣は酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離剤として使
用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィにかけられる。
実施例16
17α−(5′−クロロペンチニル)−17β−ヒドロキシ−6−フルオロ−
4−アンドロステン−3−オン(EM649)の合成
この合成はスキーム8に示される。
フルオロケタール30
エーテルとベンゼン(1:1)の無水混合物中のエポキシド20(1g、2.
9mmol.)のα−異性体に対して、5から10℃でBF3OEt2(1mL)
が添加され、この混合物は室温で3時間撹拌された。有機相は重炭酸ナトリウム
の飽和溶液および水で洗浄され、乾燥され、蒸発されて白色固体(380mg、
36%収率)が得られた。
フルオロアルコール31
乾燥ジクロロメタン(15mL)中のフルオロケタール30(320mg、0
.87mmol.)の溶液が、クロロクロム酸ピリジニウム(0.6g、0.7
モル)の溶液、モレキュラーシーブ3A(0.5g)および酢酸ナトリウム(1
00mg)に室温で撹拌しながら一滴ずつ添加された。添加が終了した後、この
混合物は16時間撹拌され、ジエチルエーテル(100mL)で希釈され、フリ
ット漏斗でシリカゲルを通して濾過された。濾液は真空中で濃縮され、残渣は酢
酸エチルとヘキサンとの混合物を使用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグ
ラフィによって精製され、フルオロアルコール31(270mg、84%収率)
が得られた。
フルオロジオール32
2−(4−ペンチニルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(4.61g、0
.027モル)が、0.5Lの丸底フラスコにおいてアルゴン雰囲気下−78℃
の温度で、100mLの無水THF中のメチルリチウム(エーテル中のMeLi
1.4M 19.6mL、0.028モル)の溶液に一滴ずつ添加された。この
添加が終了した後、冷却槽は除去され、この溶液は2時間そのまま放置された。
この溶液は再び−78℃で冷却され、100mLの無水THF中のフルオロアル
コール31(2g、5.48mmole)の溶液が一滴ずつ添加された。この添
加を終了した後、冷却槽は除去され、混合物は16時間室温で放置された。この
混合物に対して、20mLの塩水が添加され、この溶液は酢酸エチルで希釈され
、塩水で洗浄され、無水MgSO4で乾燥された。溶媒は次に蒸発され、残渣は
酢酸エチルとヘキサン(0:10から4:6)の混合物を使用して「フラッシュ
」シリカゲルクロマトグラフィによって精製され、フルオロジオール32が与え
られた。
フルオロトリオール33
フルオロジオール32(410mg、0.776mmol.)、酢酸(40m
L)、THF(20mL)、アセトン(20mL)および水(10mL)の混合
物に対して、8時間リフラックスにおいて加熱が行なわれた。冷却後、
この混合物は水に注がれ、酢酸エチルで抽出された。有機相は飽和重炭酸ナトリ
ウム水溶液および水で洗浄され、乾燥され蒸発された。残渣はアセトンとヘキサ
ンとの混合物を溶離剤として使用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフ
ィにかけられ、フルオロトリオール33(181mg、57%収率)が得られた
。
17α−(5′−クロロペンチニル)−17β−ヒドロキシ−6−フルオロ−
4−アンドロステン−3−オン(EM649)
フルオロトリオール33(100mg、0.246mmol.)、トリフェニ
ルホスフィン(129mg、0.492mmol.)および四塩化炭素(5mL
)の混合物が、20mLの無水ジクロロメタン中においてリフラックス下で3時
間加熱された。溶媒が蒸発した後、粗混合物はシリカゲル上で吸着され、アセト
ン/ヘキサン(0:10から3:7)を使用してこのゲル(フラッシュ)上でク
ロマトグラフィにかけられた。IRνcm-1(KBr),1670,2943お
よび3433;1H NMR δ(CDCl3,300MHz,TMS):0.9
1(s,3H,18−CH3),1.32(d,3H,J=1.5Hz,19−
CH3),1.96(q,2H,J=6.5Hz,CH2CH2Cl),2.43
(t,2H,J=6.9Hz,CCCH2),3.64(t,2H,J=6.5
Hz,CH2Cl),4.99(d,1H,J=49.1
Hz,C−6H),5.88(d,1H,J=4.8Hz,C−4H)。
実施例17
17α−(4′−クロロブチニル)−17β−ヒドロキシ−アンドロスタ−1
,4−ジエンの合成
EM−248(187mg、0.5mmol.)、DDQ(170mg、0.
75mmol.ジクロロジシアノベンゾキノン)、p−ニトロフェニル(5mg
)およびトルエン(3mL)の混合物が12時間加熱された。冷却後、エーテル
(150mL)が添加され、この溶液はNaHSO3、1N NaOHおよび水
で洗浄され、乾燥され蒸発された。残渣はエーテルとヘキサン(7:3)の混合
物を溶離剤として使用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィによって
精製された。再結晶化により化合物(56mg、30%収率)が得られた。
実施例18
17α−(4′−ヨードブチニル)−17β−ヒドロキシ−4−メチル−アン
ドロステン−3−オンの合成
この化合物は、出発原料として4−アンドロステン−3,17−ジオンの代わ
りに、4−メチル−4−アンドロステン−3,17−ジオンを使用して、実施例
2の合成Bで示された17α−(4′−ヨードブチニル)−17β−ヒドロキシ
−4−アンドロステン−3−オン(EM250)の調製と同様の方法によって調
製される。
4−メチル−4−アンドロステン−3,17−ジオンの合成は以下のように行
なわれ得る。
酢酸テストステロン(USA N.H.ウィルトンのSteraloids Incから入手
可能)(3.3g、10mmol.)、ホルムアルデヒド水溶液(1mL)およ
びチオフェニル(0.9g、8mmol)の混合物が、110℃においてアルゴ
ン雰囲気下で10時間、トリエタノールアミン(30mL)中で撹拌される。4
時間後、付加的なホルムアルデヒド水溶液(0.7mL)およびチオフェノール
(0.5mg)が添加される。冷却後、この混合物は塩水に注がれ、塩化メチレ
ンで抽出される。有機相は希水酸化ナトリウム溶液および水で洗浄され、乾燥さ
れ蒸発される。残渣は酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離剤として使用して
「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィによって精製される。アセトン(1
5mL)中の精製された残渣はアセトン(60mL)中のラネーニッケル35g
に添加され、これは1時間リフラックスで加熱される。このリフラックスは15
分間続けられる。熱い有機相はデカンテーションされ、金属は熱アセトンで洗浄
される。合された濾液は濃縮され、酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離剤と
して使用して「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィによって精製される。
精製された残渣は水酸化カリウムメタノール溶液(50mL、3%)中に溶解さ
れ、アルゴン雰囲気下で4時間室温において保持される。濃縮後、この混合物は
水に注がれ、塩化メチレンで抽出される。有機相は塩水で洗浄され、乾燥され、
蒸発乾固される。残渣は、
酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離剤として使用する「フラッシュ」シリカ
ゲルクロマトグラフィによって精製され、アセトン(30mL)に溶解され、わ
ずかに過剰のジョーンズ試薬(8N三酸化クロム)を使って(赤色になるまで)
0℃で処理される。15分後、イソプロパノール(1mL)が添加され、この混
合物は塩水に注がれ、酢酸エチルで抽出される。有機相は塩水で洗浄され、乾燥
され、蒸発乾固される。酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離剤として使用す
る「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィによる残渣の精製により、純粋な
4−メチル−4−アンドロステン−3,17−ジオンが得られる。
プロドラッグ
この発明に従う抗アンドロゲンのプロドラッグ形は、化合物において生体内で
修飾していない置換基に戻る部分に置換基を修飾するための既知の技術に従って
作られ得る(たとえばH.Bundgaard、プロドラッグの設計および適用(Design a
nd application of prodrugs.)、ドラッグ設計および開発のテキストブック(
A textbook of Drug Design and Development)。P.Krogsgaard-LarsenおよびH
.Bundgaard編集、Harwood Academic Publishers GmfH、Chur、スイス(Switzer
land)、1991、pp.113−191参照)。ある好ましい実施例において
、プロドラッグは、たとえばこの発明の抗アンドロゲンの3−ケト基を、オキサ
ゾリジン、チアゾリジン、ジオキサン、ジオキ
ソラン、ジチオランまたはジチアンに変換することによって形成される。すべて
は体内で不安定であり、対応の3−ケト化合物を再生する。
この発明の抗アンドロゲンに適用され得るいくつかの好ましいプロドラッグ修
飾の非制限的な実施例を以下に説明する。
実施例19
17α−(4′−クロロブチニル)−17β−ヒドロキシ−5−アンドロステ
ン−3−スピロ−2′−(1′,3′−チアゾリジン−4′−エチルカルボキシ
レ−ト)(34)
この合成はスキーム9に示される。
17α−(クロロブチニル)−17β−ヒドロキシ−4−アンドロステン−3
−オン(EM−248)(0.37g、1mmol)が、アルゴン下でピリジン
(5mL)に溶解され、それに対してL−システインエチルエステル塩酸塩が添
加される。反応混合物は少なくとも12時間加熱される。過剰のピリジンは蒸発
され、残渣は塩化メチレンに溶解される。有機溶液は水で洗浄され、硫酸マグネ
シウムで乾燥され、蒸発されて17α−(4′−クロロブチニル)−17β−ヒ
ドロキシ−5−アンドロステン−3−スピロ−2′−(1′,3′−チアゾリジ
ン−4′−エチルカルボキシレート)が得られる。
実施例20
17α−(4′−クロロブチニル)−17β−ヒドロキシ−5−アンドロステン
−3−スピロ−2′−(1′,3′−オキサゾリジン−4′−エチルカルボキシ
レート)(35)
この合成はスキーム10に示される。
EM−248(3.7g、10mmol)は無水エタノールに溶解され、酢酸
ナトリウムが添加され、次にL−セリンエチルエステル塩酸塩(17g、100
mmol)が添加され、混合物は一晩アルゴン雰囲気下で加熱される。反応混合
物は次に真空下で蒸発される。塩化メチレンが過剰のL−セリンエチルエステル
塩酸塩を沈殿させるために添加される。この溶液は次に濾過され、濾液は水で2
回洗浄され、硫酸マグネシウム上で乾燥され、濾過され、真空下で蒸発される。
残渣はエタノールで粉末にされ結晶を与える。
実施例21
17α−(4′−ヨードブチニル)−17β−ヒドロキシ−3,3−メチルエ
チレンジオキシ−5−アンドロステン(38)の合成
この合成はスキーム11に示される。
ケタールジオール36
ベンゼン(100mL)およびプロピレングリコール(20mL)中のアルコ
ール5(3.75g、10mmol)に対して(ラセミ混合物または好ましくは
純粋の鏡像異性体が使用され得る)、p−トルエンスルホン酸(189mg、2
mmol.)が添加され、この混合物は24時間デーン−スターク装置を使って
リフラックスで加熱される。冷却後、エーテルで希釈された混合物は飽和重炭酸
ナトリウム溶液および水で洗浄され、乾燥され、真空中で乾固するまで濃縮され
、粗ケタールジオール36が得られる。
ケタールトシラート37
撹拌器および温度計を備えた100mLの三つ口フラスコの中に、ケタールジ
オール36(3.46g、8mmol)およびビリジン(7.9g、100mm
ol)が入れ
られる。このフラスコは0℃に冷却される。この温度で、p−トルエンスルホニ
ルクロリド(1.7g、9mmol)が、20から30分の期間にわたって、ま
たは温度がいつでも20℃を超えないような速度で分けて添加される。この混合
物は室温で12時間撹拌され、その後混合物は70mLの氷水中の20mLの塩
酸で希釈される。この水溶液は塩化メチレンで抽出される。有機相は塩水で洗浄
され乾燥される。40℃で溶媒を除去するとケタールトシラート37が得られる
。
17α−(4′−ヨードブチニル)−17β−ヒドロキシ−3,3−メチルエ
チレンジオキシ−5−アンドロステン(38)
2−ブタノン(12mL)中のケタールトシラート37(2.62g、4.4
5mmol)およびNaI(1.33g、4.45mmol)が、12時間還流
される。溶媒を除去して得られる残渣は水(50mL)に溶解され、塩化メチレ
ンで抽出される。有機相は1%の重亜硫酸ナトリウム水溶液(80mL)で洗浄
され、続いて塩水で洗浄され、乾燥される。40℃減圧下で溶媒を除去すると粗
生成物が得られ、この粗生成物は酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離剤とし
て使用して、0.1%のトリエチルアミンで前処理された「フラッシュ」シリカ
ゲルクロマトグラフィによって精製される。
実施例22
17α−(4′−ヨードブチニル)−17β−ヒドロキシ−3−エトキシーア
ンドロスタ−3,5−ジエン(40)の合成
17α−(4′−クロロブチニル)−17β−ヒドロキシ−3−エトキシーア
ンドロスタ−3,5−ジエン(39)
THF(20mL)中のEM−248(1.9g、5mmol)が、(EtO
)3CH(1.7g、16mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(
45mg、0.24mmol)で処理される。この混合物は2.5時間撹拌され
、Et3N(0.2mL、1.6mmol)で処理され、次にH2O(0.5mL
)で処理される。溶媒を除
去すると残渣が得られ、この残渣は10分間H2O(20mL)とともに撹拌さ
れ、濾過される。固体は水で洗浄され、高真空中において80℃で乾燥され、粗
化合物39が得られる。純粋な生成物が酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離
剤として使用する、0.1%のトリエチルアミンで前処理された「フラッシュ」
シリカゲルクロマトグラフィによって得られる。
17α−(4′−ヨードブチニル)−17β−ヒドロキシ−3−エトキシ−ア
ンドロスタ−3,5−ジエン(40)
2−ブタノン(12mL)中の化合物39(800mg、2mmol)および
NaI(580mg、2mmol)が、12時間還流される。溶媒の除去により
残渣が得られ、この残渣は水(50mL)に溶解され、塩化メチレンで抽出され
る。有機相は1%の重亜硫酸ナトリウム水溶液(80mL)で洗浄され、次に塩
水で洗浄されて乾燥される。40℃減圧下で溶媒を除去すると粗生成物が得られ
、この粗生成物は酢酸エチルとヘキサンとの混合物を溶離剤として使用する0.
1%のトリエチルアミンで前処理された「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラ
フィによって精製される。
プロドラッグを含むこの発明の抗アンドロゲンは先行技術で使用されている抗
アンドロゲンに対する通常のアンドロゲン濃度において、薬事上許容される希釈
剤または担体とともに製薬組成物に好ましくは処方される。主治医は各患者の特
定の応答に合せて投与量を調整するために、濃度および/または投与量を変える
ことを決定することが可能である。好ましくは、主治医は、特に治療の初めには
、(上記に論じられた好ましい血清濃度と比較して)個々の患者の全体的な応答
および抗アンドロゲンの血清レベルをモニタし、患者の治療に対する全体的な応
答をモニタして、所与の患者の代謝または治療への反応が変則的な場合には
必要に応じて投与量を調整する。ここに論じられる抗アンドロゲンを有するカプ
セルもまた利用され得る。以下により詳細に論じられるように、担体または希釈
剤は固体および液体を含む。組成物が当面の用途のため以外に調製される場合に
は、当該技術分野で認められた防腐剤が典型的に含まれる(たとえばベンジルア
ルコール)。この発明の新規の製薬組成物はアンドロゲン関連疾患の治療に使用
され得る。全身的に投与された場合(たとえば前立腺癌、良性の前立腺過形成お
よび皮膚に本質的に影響を及ぼさない他の疾患の治療のために)、全身的用途に
対して薬事上許容されることが当該技術分野で知られている通常の希釈剤または
担体が使用され、たとえばそれは生理食塩水、水、エタノール水溶液、油などで
ある。この担体はしばしば複数の成分の混合物である。
全身的用途のために処方された場合、抗アンドロゲンは経口または注射による
ような通常の方法での投与のために調製され得る。抗アンドロゲンはたとえば経
口ルートで投与可能である。この発明の化合物は、通常の製薬賦形剤(たとえば
スプレードライラクトースおよびステアリン酸マグネシウム)とともに、経口投
与のための錠剤またはカプセルに処方され得る。もちろん、香味改良物質が経口
投与形態の場合には加えられ得る。経口摂取のためのカプセルが所望される場合
には、当該技術分野で既知のどんな製薬カプセルにも、本発明の有効成分が充填
され得、ここに
論じられる付加的な希釈剤および他の添加剤を含んでも含まなくてもよい。
活性物質は、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウムまたはリン酸二カルシウム
のような固体粉末状の担体物質、およびポリビニルピロリドン、ゼラチンまたは
セルロース誘導体のようなバインダと混合されることによって、あるいはステア
リン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、「カルボワックス(Carbowax)
」またはポリエチレングリコールのような潤滑剤をも加えることによって、錠剤
または糖衣錠コアに作られ得る。
さらなる形態として、たとえばハードゼラチン、およびたとえばグリセリンな
どの軟化剤または可塑剤を含む閉じたソフトゼラチンカプセルのようなプラグカ
プセルを使用することができる。プラグカプセルは、たとえばラクトース、サッ
カロース、マニトール、イモデンプンもしくはアミロペクチンなどのデンプン、
セルロース誘導体または高分散ケイ酸などの充填剤との混合物において、好まし
くは粒状の形態の活性物質を含む。ソフトゼラチンカプセルにおいて、活性物質
は植物油または液体ポリエチレングリコールなどの適切な液体に好ましくは溶解
または懸濁される。
米国特許第3,742,951号、第3,797,494号または第4,568,343号に記載されるよ
うな乾燥デリバリー・システムが使用され得る。
代替的に、有効成分は当該技術分野で既知の構造、たと
えば欧州特許第0279982号に述べられるような構造を有する経皮パッチにされて
もよい。
米国特許第5,064,654号、第5,071,644号または第5,071,657号に記載されるよ
うな溶媒または装置もまた、全身的な効果が所望される場合には経皮浸透を容易
にするために使用され得る。全身性疾患を治療するために使用される場合には、
皮膚上の適用部位はステロイドの過剰な局部集中を回避するために変更しなけれ
ばならない。
好ましい実施例において、この発明の阻害剤は座瘡、脂漏症、多毛症、アンド
ロゲン脱毛症および男性の若はげのような皮膚のアンドロゲン関連疾患の治療の
ために利用される。これらの用途のいずれかのために使用された場合、抗アンド
ロゲンは通常の局所的な担体または希釈剤とともに好ましくは局所的に投与され
る。局所的に使用される場合、希釈剤または担体は、所望されない全身的影響を
引起こし得る血液の流れまたは他の組織への有効成分の経皮浸透を促進しないこ
とが望ましい。
この化合物が皮膚に局所的担体または希釈剤中で投与される場合、その担体ま
たは希釈剤は、たとえば任意のゲル、クリーム、ローション、軟膏、液体もしく
は非液体担体、乳化剤、溶媒、液体希釈剤、または皮膚もしくは他の生きている
動物の組織に対して有害な影響を及ぼさない他の類似の賦形剤などの、化粧品お
よび医学分野で既知の多くのものから選ばれた任意のものであってもよい。担体
または
希釈剤は通常数個の成分の混合物であり、これらの成分は液体アルコール、液体
グリコール、液体ポリアルキレングリコール、水、液体アミド、液体エステル、
液体ラノリンおよびラノリン誘導体ならびに類似の材料を含むが、それらに制限
されない。アルコールはエタノール、グリセロール、ソルビトール、イソプロパ
ノール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、
ヘキシレングリコール、マンニトールおよびメトキシエタノールを含む一価およ
び多価アルコールを含む。典型的な担体もまたエーテル、たとえばジエチルおよ
びジプロピルエーテル、メトキシポリオキシエチレン、カルボワックス、ポリエ
チレングリセロール、ポリオキシエチレンおよびソルビトールを含み得る。通常
、局所担体は親水性および親油性の溶解度を最大限にするために水およびアルコ
ールの双方を含み、たとえばエタノールまたはイソプロパノールの水との混合物
を含む。
局所担体はまた通常軟膏およびローションで使用され、化粧品および医学分野
で周知の他の様々な成分を含み得る。たとえば、着香料、酸化防止剤、香料、ゲ
ル化剤、カルボキシメチルセルロースのような濃化剤、界面活性剤、安定剤、緩
和薬、着色剤および他の類似の薬剤が存在し得る。
軟膏、クリーム、ゲルまたはローションの有効成分の濃度は典型的には約3か
ら20パーセントであり、好ましくは5パーセントと10パーセントの間であり
、最も好まし
くは5パーセントである(ローション、クリーム、ゲルまたは軟膏の総重量に対
する重量で)。好ましい範囲内で、より高い濃度を使用して、ローション、軟膏
、ゲルまたはクリームをより少ない量でまたはより少ない頻度で適用しながら適
切な投与量が達成できる。
以下の非制限的な例は局所クリーム、ローション、ゲルおよび軟膏の調製をそ
れぞれ示す。これらの賦形剤に加えて、当業者は特定の皮膚科学的要求に適応す
るために他の賦形剤を選択し得る。
実施例23
実施例24
実施例25
抗アンドロゲンが全身的に投与される場合、抗アンドロゲンは経口または非経
口的に好ましくは投与される。当然所望される作用部位が皮膚である場合には局
所投与が好ましい。
活性な処方物の濃度は製薬組成物を投与する方法に依存して既知の態様で変化
する。経口投与に適切な組成物は少なくとも1つの抗アンドロゲンの阻害剤を好
ましくは含んでもよく、前記製薬組成物におけるすべてのそのような抗アンドロ
ゲンの総濃度は(重量で)組成物の約1%から95%であり、好ましくは約5%
から約20%である。複数の抗アンドロゲンの組合わせが使用される場合には、
すべての抗アンドロゲンの合計の総投与量は上に記載された投与範囲に等しくな
ければならない。抗アンドロゲンの血液レベルは、吸収および代謝の個々のばら
つきを考慮に入れた適切な投与量の好ましい基準となる。薬事上許容できる希釈
剤は好ましくはスターチまたはラクトースである(タートラジン(tartrazine)
を含むまたは含まない)。
非経口注射のために調製される場合、抗アンドロゲンは約1.0mg/mlと
約100mg/mlとの間(好ましくは約2.0mg/mlから約10mg/m
l)の濃度で好ましくは添加される。
全身的が活性が所望される場合、抗アンドロゲンは、血清濃度が所望されるレ
ベルとなるのに十分な態様および投与量で投与すればよい。血清抗アンドロゲン
濃度は、典型
的にはリットル当り10と2000マイクログラムとの間で維持されるべきであ
り、好ましくはリットル当り100と1000マイクログラムとの間で維持され
、最も好ましくはリットル当り200と500マイクログラムとの間で維持され
るべきである。適切な血清レベルもまた治療に対する患者の応答によって評価さ
れ得る。
局所的な患者に対して、所望される血清濃度を達成するのに適切な抗アンドロ
ゲンの投与量は、経口投与された場合、50kgの体重当り1日当り10と20
00ミリグラムとの間の活性成分である。注射による投与の場合には、50kg
の体重当り1日当り約1から2000mgが推奨され、好ましくは10から10
0が推奨される。
局所用途のために、ローション、軟膏、ゲルまたはクリームは、過剰分がはっ
きりと見えないように皮膚に完全にすり込む必要があり、皮膚は好ましくは少な
くとも30分間はその部分を洗うべきではない。適用量は1回の適用当り平方セ
ンチメートル当り少なくとも0.02ミリグラムの抗アンドロゲン(好ましくは
0.1から1mg/cm2)を与えるべきである。ほぼ規則正しい間隔で1日当
り1から6回、たとえば1日当り3回効果的な領域に局所組成物を塗布すること
が望ましい。この発明のいくつかの実施例において、この発明の抗アンドロゲン
は組合わせ治療の一部として別の有効成分と組合わせて使用される。たとえば、
新規の抗アンドロゲンは別の5α−レダクターゼ阻害剤と
ともに使用され、この阻害剤は抗アンドロゲンと同じ製薬組成物に組込まれても
よいし、または別に投与されてもよい。活性化合物は抗アンドロゲンおよび5α
−レダクターゼ阻害活性の双方を有してもよいし、これらの活性のどちらかまた
は双方を強化するために別の化合物が補足されてもよい(たとえば別の抗アンド
ロゲンまたは5α−レダクターゼの別の阻害剤)。組合わせ治療はまたテストス
テロンまたはその前駆物質の生成を阻害する1つ以上の化合物を使用する治療を
含み得る。この発明のいくつかの好ましい実施例において、局所製薬組成物はさ
らにステロイド5αレダクターゼ活性の阻害剤を含む。そのような阻害剤の1つ
(「プロスカー(Proscar)」)は、メルク・シャープ・アンド・ドーム(Merck
Sharp and Dohme)から商業的に入手可能である。他のそのような阻害剤はEM
−735およびEM−638であり、その合成は以下のとおりである。
17β−ヒドロキシ−17α−ブチル−4−アザ−5α−アンドロスト−1−
エン−3−オン(EM−735)の
調製
17β−ヒドロキシ−5−オキソ−A−ノル−3,5−セコアンドロスタン−
3−オイック酸(a)
tert−ブチルアルコール(2L)中の酢酸テストステロン(USA,NH
、ウィルトン(Wilton)、Steral oids Inc.から入手可能)(200g、0.
605mol)の撹拌された混合物に対して、460mLの水中の炭酸ナトリウ
ム(96.3g、0.908mol)の溶液が添加された。この混合物は還流に
供され、温水(75℃)中の過ヨウ素酸ナトリウム(893.8g、4.17m
ol)および過マンガン酸カリウム(70.8g、0.45mol)の溶液が、
還流温度が維持されている間徐々に(1時間)添加された。この反応物は30℃
まで冷却され、15分後固体は濾過によって除去された。この固体は800mL
の水で洗浄され、合された濾液は減圧下で濃縮され、tert−ブチルアルコー
ルのほとんどが除去された(最終容量1.0L)。残留水溶液は冷却され、濃塩
酸溶液でpH3.0まで酸性化された。この水溶液は塩化メチレン(4×800
mL)で抽出され、合された有機相は水で洗浄され、乾燥され、固体になるまで
濃縮された。このようにして得られた固体は、12時間メタノール(2.0L)
中のNaOH(34.3g、0.857mol)での還流によって酢酸エステル
加水分解にかけられた。反応混合物は400mLまで濃縮され、水(600mL
)で希釈され、
pH3に酸性化された。この固体は濾過され、水で洗浄され乾燥された。濾液は
塩化メチレン(3×1.0L)で抽出され、合された有機相はシロップに濃縮さ
れた。沈殿物およびシロップの双方は沸騰EtOAcで振られ、一晩0℃で冷却
され、125g(67%収率)の無色の結晶、mp205−207℃を与えた。
17β−ヒドロキシ−4−メチル−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3−
オン(b)
シュレンク管において、室温でエチレングリコール(80mL)中のセコ酸a
(8.0g、25.98mmol)の混合物にMeNH2が飽和するまで泡立て
られた。透明な黄色がかった溶液は180℃まで徐々に(3℃/分)加熱され、
1時間この温度で保持された。反応混合物は10℃まで冷却され、水(80mL
)が撹拌しながら添加された。固体は濾過され、水(20mL)で洗浄され、乾
燥されて6.1gの化合物b(81%)、mp181−183℃が得られた。
17β−ヒドロキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オ
ン(c)
酢酸(99.9%、130mL)中の化合物b(6g、20.7mmol)の
溶液が、45p.s.i.において酸化白金(600mg)の存在下で水素化さ
れ、室温から開始され12時間にわたって60℃まで加熱された。反応混合物は
冷却され、濾過された。触媒は酢酸(30mL)
で洗浄され、合された濾液は固体(5.5g、91%)まで濃縮された;mp1
78−180℃。
4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン(d)
塩化メチレン(260mL)中の化合物c(7.3g、25mmol)の撹拌
された溶液に対して、クロロクロム酸ピリジニウム(8.1g、37mmol)
が添加され、この混合物は室温で3時間撹拌された。内容物は沈殿物を除去する
ためにフロリジル(30−60メッシュ)を通され、濾液は水(2×200mL
)で洗浄され乾燥された。結果として生じる残渣は「フラッシュ」カラムクロマ
トグラフィによって精製され、ジオンd(4.4g、61%)が得られた;mp
126−128℃。
17β−ヒドロキシ−17α−(1′−ブチニル)−4−メチル−4−アザ−
5α−アンドロスタン−3−オン(EM−728)
−20℃で乾燥n−ヘキサン(150mL)中のジイソプロピルアミン(8.
35g、82.51mmol)の溶液に対して、n−ブチルリチウム(33mL
、82.5mmol、ヘキサン中2.5M)が添加され、次に100mLの乾燥
ジエチルエーテルが添加された。この混合物はアルゴン雰囲気下、−20℃で1
時間撹拌された。1−ブチンが−50℃でジエチルエーテル(10mL)に泡立
てられた(約1.0g/分の速度で)。ジエチルエーテル(5.
5eq.)中の1−ブチンの冷却された溶液が−50℃でLDA溶液に加えられ
た。10分後、1−ブチニルリチウムの溶液が−50℃でジエチルエーテル(2
50mL)中の4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオ
ンd(5.0g、16.50mmol)の溶液に添加された。1時間後、反応物
は0℃まで温められ、室温で12時間撹拌された。この反応物は飽和塩化アンモ
ニウム水溶液(5mL)で反応停止され、水(100mL)で希釈された。有機
相が分離除去され、水相は酢酸エチル(3×80mL)で抽出された。合された
有機相は無水硫酸マグネシウム上で乾燥され、濾過され、濃縮されて粗混合物を
与え、この粗混合物は「フラッシュ」カラムクロマトグラフィ(C6H14:CH3
COCH3:EtOAc、75:10:15から55:30:15)によって精
製され、71%収率で4.20gのEM−728が得られた。mp155−15
7℃;IRνcm-1(KBr)3335,2947,2870,1624,16
09,1444,1399,1316,1240,1052,1024;1H−
NMR δ(CDCl3,300MHz,TMS):0.84(s,3H,18
−CH3),0.90(s,3H,19−CH3),0.78−1.01(m,1
H),1.15(t,J=7.6,7.6Hz,3H,4′−CH3),1.2
5−1.49(m,9H),1.50−1.69(m,4H),1.78−1.
92(m,
2H),1.96(dd,J=2.0,2.1Hz,1H),2.00(ddd
,J=3.0,.7.4,12.0Hz,2H),2.21(ddd,J=3.0
,.5.1,10.3Hz,1H),2.24(q,J=7.6Hz,2H,3′
−CH2),2.44(dd,J=4.7,9.5Hz,2H),2.93(s
,3H,4−NCH3),3.14(s,1H,OH),3.03(dd,J=
3.6,12.6Hz,1H,5α−H);13C−NMR δ(CDCl3,3
00MHz,TMS):170.8,87.8(2′−C),82.9(17−
C),79.8(1′−C),65.8,51.7,49.9,47.0,39
.1,36.5,35.0,33.0,32.7,31.6,29.8,29.
1,25.3,23.0,22.6,20.9,14.1,12.9,12.5
.EI−MS m/s(相対強度)357(M+,94),342(100),
328(48),262(94),248(27),206(22),138(
25),124(63),112(61),96(33),79(24),70
(85).C23H35O2Nに対するHRMS計算値,357.2688.実測値
357.2662。
17β−ヒドロキシ−17α−ブチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3
−オン(EM−700)
酢酸エチル(60mL)中のEM−728(1.0g、2.80mmol)の
撹拌された溶液に対して、活性炭
(パラジウム含有量10%)上の0.10gのパラジウムが添加された。フラス
コは22mmHg下で排気され、3回水素が流された。混合物は室温で3時間風
船に充填されたH2圧力下で撹拌された。反応混合物は登録商標セライト(Celit
e)521を通して濾過され、酢酸エチルで洗浄された。溶媒の除去により粗生
成物が得られ、この粗生成物は溶離剤(C6H14:CH3COCH3、7:3)を
使用する短い「フラッシュ」シリカゲルカラムを通され、95%収率で0.96
gの化合物EM−700が得られた。mp147−149℃;IRνcm-1(K
Br)3417,2948,2866,1628,1457,1429,139
5,1305,1237,1112,1026;1H−NMR δ(CDCl3,
300MHz,TMS):0.88(s,3H,18−CH3),0.90(s
,3H,19−CH3),0.93(t,J=7.1,7.0Hz,3H,4′
−CH3),0.79(ddd,J=2.9,4.3,8.4Hz,1H),1
.14−1.26(m,1H),1.27−1.61(m,18H),1.78
−1.87(m,2H),1.98−2.04(m,2H),2.44(dd,
J=4.7,9.5Hz,2H),2.93(s,3H,4−NCH3),2.
96(dd,J=3.5,12.6Hz,1H,5α−H);13C−NMR δ
(CDCl3,300MHz,TMS):170.8,83.2,65.8,5
2.
0,50.1,46.6,36.5(2C),35.3,34.4,33.0,
31.5,30.0,29.1(2C),25.8,25.4,23.6(2C
),20.8,14.5,14.2,12.4;EI−MS m/s(相対強度
)361(M+,86),346(18),332(47),304(66),
286(49),262(85),248(56),234(57),140(
40),124(65),113(84),95(31),70(100).C23
H39O2Nに対するHRMS計算値,361.2980:実測値361.29
79。
17β−ヒドロキシ−17α−ブチル−4−アザ−5α−アンドロスト−1−
エン−3−オン(EM−735)
アルゴン導入口、還流冷却器、添加漏斗、機械的撹拌器および浸漬温度計を備
えた50mLの三つ口丸底フラスコの中に25mLのジオキサンがチャージされ
、次に0.96g(2.66mmol)のEM−700が撹拌しながら少しずつ
チャージされた。この懸濁液に対して、0.73g(3.19mmol)の2,
3−ジクロロ−5,6−ジアシノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)が少しずつ
添加された。フラスコは排気され(22″Hg)、アルゴンが3回流された。こ
の撹拌された懸濁液に対して、5mL/分の速度で添加漏斗を介してビス(トリ
メチルシリル)トリフルオロアセタミド(BSTFA、1.98g、7.72m
mol)が添加された。温度は30分の期間の間に2
2℃から25℃までゆっくりと上昇し、固体のほとんどはこの期間の間に溶解し
て透明な溶液が得られた。この溶液は22℃で18時間撹拌された(その後2つ
のジアステレオマーの付加物の形成がTLCによって観察された)。この溶液は
非常に緩やかな還流が維持されるようにオイル・バスにおいて加熱された(バス
温度120℃、内部温度108℃)。16時間後反応混合物は22℃まで冷却さ
れ、50mLの塩化メチレンと9.2mLの1%の重亜硫酸ナトリウム水溶液と
の混合物に注がれた。この不均一な混合物は15分間撹拌され、濾過されて沈殿
ヒドロキノンを除去した。暗赤色の有機層が分離され、20mLの6N塩化水素
溶液で洗浄され、次に飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄され、乾燥され濃縮された
。粗生成物はテトラヒドロフラン(25mL)、水(12.5mL)および酢酸
(氷酢酸、25mL)の混合物に溶解され、3時間55℃で撹拌された。溶媒が
除去され、残渣が得られ、この残渣は40mLの水で希釈され、ジクロロメタン
(3×50mL)で抽出された。合された有機相は50mLの飽和塩化ナトリウ
ム溶液で洗浄され、乾燥され濃縮された。結果として生じる残渣はさらにシリカ
ゲルクロマトグラフィ(C6H14:CH3COCH3、95:5から70:30)
によって精製され、0.412g(収率43%)の所望された生成物EM−73
5が得られた。mp194−196℃;IRνcm-1(KBr)3397,29
46,2866,
1658,1602,1434,1400,1099,1013,820;1H
−NMR δ(CDCl3,300MHz,TMS):0.89(s,3H,1
8−CH3),0.93(s,3H,19−CH3),0.94(t,J=7.6
,7.9Hz,3H,4′−CH3),0.90−1.01(m,1H),1.
25(dd,J=2.8,2.4Hz,1H),1.39(dd,J=6.7,
11.7Hz,1H),1.35−1.53(m,9H),1.55−1.60
(m,4H),1.61−1.66(m,2H),1.78(dd,J=3.3
,11.7Hz,1H),1.85(dd,J=3.4,13.2Hz,1H)
,1.97(t,J=3.0,3.3Hz,1H),1.97(dd,J=4.
2,8.5Hz,1H),2.95(s,3H,4−NCH3),3.32(d
d,J=3.7,13.1Hz,1H,5α−H),5.84(d,J=9.6
Hz,1H,2−H),6.69(d,J=9.9Hz,1H,1−H);13C
−NMR δ(CDCl3,300MHz,TMS):165.6,148.7
,123.2,83.2,63.9,50.0,47.9,46.7,39.6
,36.5,35.6,34.4,31.5,29.8,27.6,24.4,
23.6(2C),21.0,14.6,14.2,12.2;EI−MS m
/s(相対強度)359(M+,86)344(12),302(32),28
4(15),260
(81),246(27),232(26),137(44),124(100
),113(46),70(53).C23H37O2に対するHRMS計算値,3
59.2824;実測値359.2805。
17(2′,3′α)−2′,5′−ジヒドロフラン−4−メチル−4−アザ
−5α−アンドロスタン−3−オン(EM−638)の調製
17β−ヒドロキシ−17α−(3′−ヒドロキシ−1′−プロペニル)−4
−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
10mlの無水ピリジン中のアルキン(100mg、0.288mmol)に
対して、30mgのPd/CaCO3が添加された。この溶液は真空と水素とで
交互に3回パージされ、次に室温で大気圧下において3時間の期間にわたって水
素化された。もはや出発原料が残らなくなった時、反応混合物はセライト上で濾
過され、粗生成物が得られ、この粗生成物は溶離剤としてCH2Cl2:CH3O
H(9:1)を使用する「フラッシュ」クロマトグラフィにかけられ、73mg
の生成物(73%)が得られた。
17(2′,3′α)−2′,5′−ジヒドロフラン−4−メチル−4−アザ
−5α−アンドロスタン−3−オン(EM−638)
30mLの無水ピリジン中の17β−ヒドロキシ−17α−(3′−ヒドロキ
シ−1′−プロペニル)−4−メチ
ル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン(730mg、2.0mmol
)の溶液が、p−TsCl(800g、4.0mmol)に対して添加され、室
温で6時間撹拌された。ピリジンは蒸発され、反応混合物はCH2Cl2で抽出さ
れた。粗混合物は溶離剤としてCH2Cl2:CH3OH(9:1)を使用する「
フラッシュ」クロマトグラフィによって精製され、88%収率で420mgのE
M−638が得られた。IRνcm-1(KBr)3045(二重結合),164
6(アミド);1H−NMR δ(CDCl3,300MHz,TMS):0.8
7(s,3H,18−CH3),0.88(s,3H,19−CH3),2.41
(dd,J=4.5,9.3Hz,2H),2.90(s,3H,4−NCH3
),3.0(dd,J=3.5,12.5Hz,1H,5α−H),4.52(
m,2H,O−CH2),5.78(m,2H,CH=CH).13C NMR(
CDCl3)d170.8,132.1,124.4,100.6,74.4,
65.8,52.0,50.8,45.8,36.4,35.5,34.8,3
2.9,32.9(2C),29.8,29.1,29.0,25.3,23.
1,20.6,14.2,12.3.C22H33O2Nに対するHRMS計算値,
343.2502;実測値343.2524。
5α−レダクターゼ阻害剤は従来の濃度で処方され、従来の投与量、たとえば
上に述べた抗アンドロゲンに対する
のと同一の濃度および投与量で投与される。
5α−レダクターゼ阻害剤および抗アンドロゲンを含む組合わせ治療は、その
低減により患者の中には望ましくない副作用を起こす場合があるテストステロン
レベルを大幅に低減することなく、2つの異なったメカニズムによってアンドロ
ゲン受容体の活性化を阻害する有利な効果を有する。特有の場合、つまり前立腺
癌または他のアンドロゲン関連疾患が治療に合った応答をしていない場合には、
テストステロンレベルを下げるように設計された共同的な治療も使用され得る(
たとえば当該技術分野で既知のLHRHアゴニストまたはアンタゴニストを投与
することによる外科または化学的去勢)。
この発明を特定の実施例に関連して説明してきたが、他の多くの変形および変
更ならびに他の用途が当業者には明らかであろう。請求の範囲によって規定され
る本発明は特定のこの開示に制限されるものではない。
【手続補正書】
【提出日】1996年3月27日
【補正内容】
(1) 明細書第7頁第7行、第8頁第13行および第68頁第9行の「座瘡
」を「座瘡」に補正する。
(2) 明細書第16頁第7〜8行の「ゲル(フラッシュ)上でクロマトグラ
フィ」を「ゲル上でクロマトグラフィ(フラッシュ)」に補正する。
(3) 明細書第18頁第8〜9行の「短い時間期間」を「短時間」に補正す
る。
(4) 明細書第18頁第14〜15行の「シリカゲル(フラッシュ)上でク
ロマトグラフィ」を「シリカゲル上でクロマトグラフィ(フラッシュ)」に補正
する。
(5) 明細書第54頁第16〜17行の「ゲル(フラッシュ)上でクロマト
グラフィ」を「ゲル上でクロマトグラフィ(フラッシュ)」に補正する。
(6) 明細書第57頁第6行の「付加的な」を「さらに」に補正する。
(7) 明細書第66頁第8行の「投与された」を「投与される」に補正する
。
(8) 明細書第66頁第15行の「処方された」を「処方される」に補正す
る。
(9) 明細書第72頁第22行の「全身的が活性」を「全身性の活性」に補
正する。
(10) 明細書第73頁第7行の「局所的な患者」を「典型的な患者」に補
正する。
(11) 請求の範囲を別紙のとおり補正する。
請求の範囲
1.以下の分子式の抗アンドロゲン化合物。
この式において点線は任意に取捨選択可能なπ結合であり、
R4は−Hまたは−CH3であり、
R6は−H、−CH3、−CH2CH3またはハロゲンであり、かつ
R17αは、
A) 少なくとも3つの介在原子分、分子式IのD環から離れた少なくとも1
つの炭素原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原
子を有さない不飽和炭化水素部、
B) 少なくとも3つの介在原子分、前記D環から離れた少なくとも1つのハ
ロゲン原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原子
を有さないハロゲン化された不飽和炭化水素部、および
C) 少なくとも3つの介在原子分、前記D環から離れた少なくとも1つのハ
ロゲン原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原子
を有さないハロアルキル部からなるグループから選択され、
但しR17αは、R 4およびR6がどちらも水素である場合には以下の基ではない 。
2.以下の化合物からなるグループから選択される、請求項1に記載の抗アンド ロゲン化合物。
17α−(4′−ヨードブチニル)−17β−ヒドロキシ−4−アンドロステ
ン−3−オン、
17α−(5′−クロロペンチニル)−17β−ヒドロキシ−6α−メチル−
4−アンドロステン−3−オン、
17α−(5′−ヨードペンチニル)−17β−ヒドロキシ−6α−メチル−
4−アンドロステン−3−オン、
17α−(4′−クロロブチニル)−17β−ヒドロキシ−4−アンドロステ
ン−3−オン、および
17α−(5′−クロロペンチニル)−17β−ヒドロキシ−6−メチル−ア
ンドロスタ−4,6−ジエン−3−オン
3.以下の分子式に生体内で変換されるプロドラッグ。
この式において点線は任意に取捨選択可能なπ結合であり、
R4は−Hまたは−CH3であり、
R6は−H、−CH3、−CH2CH3またはハロゲンであり、かつ
R17αは、
A) 少なくとも3つの介在原子分、分子式IのD環から離れた少なくとも1
つの炭素原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原
子を有さない不飽和炭化水素部、
B) 少なくとも3つの介在原子分、前記D環から離れた少なくとも1つのハ
ロゲン原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原子
を有さないハロゲン化された不飽和炭化水素部、および
C) 少なくとも3つの介在原子分、前記D環から離れた少なくとも1つのハ
ロゲン原子を有し、かつ4つより多い介在原子分、前記D環から離れた炭素原子
を有さないハロアルキル部からなるグループから選択され、
但しR17αは、R 4およびR6がどちらも水素である場合には以下の基ではない 。
4.前記プロドラッグは以下のグループから選択される、請求項3に記載のプロ
ドラッグ。
(i)
および(ii)
式においてR3およびR′3は生体内でケト基に変わる部分である。5.前記
R′3は、
からなる置換または非置換成分のグループから選択される、請求項4に記載のプ
ロドラッグ。6.前記
R3はアルキルオキシおよびアシルオキシからなるグループから選択さ
れる、請求項4に記載のプロドラッグ。7.
前記化合物が以下の分子式を有することを特徴とする、請求項1に記載の抗
アンドロゲン化合物。
式において、nは2または3であり、かつXは塩素、臭素またはヨウ素である
。8.前記
R 17αは以下の(i)および(ii)から選択される、請求項1に記載の
抗アンドロゲン化合物。
(i)
および(ii)
式において、Xは塩素、臭素またはヨウ素であり、R100はH、F、Cl、B
rおよびIからなるグループから選択され、nは2または3であり、かつ点線は
任意に取捨選択可能なπ結合である。9.薬事上許容される希釈剤または担体、および治療に効果的な量の請求項1、 2、7または8のいずれか1項に記載の抗アンドロゲン化合物の少なくとも1つ を含む、製薬組成物。 10.薬事上許容される希釈剤または担体、および治療に効果的な量の請求項3 〜6のいずれか1項に記載のプロドラッグの少なくとも1つを含む、製薬組成物 。 11.前記希釈剤または担体が局所的使用に適したものであり、かつ前記抗アン ドロゲン化合物が前記EM250である、請求項9に記載の製薬組成物。 12.前記希釈剤または担体が全身性の使用に適したものであり、かつ前記抗ア ンドロゲン化合物が前記EM250ではない、請求項9に記載の製薬組成物。 13.薬剤として使用することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記 載の化合物。 14.座瘡、多毛症、脂漏症、脱毛症または男性の若はげの治療または予防のた めの薬剤の製造における請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物の使用。 15.製薬的希釈剤もしくは担体と共に、または製薬的希釈剤もしくは担体なし で、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含む、座瘡、 多毛症、脂漏症、脱毛症または男性の若はげを治療または予防するための薬剤
。16.効果的な量の請求項11の製薬組成物を含む、座瘡、多毛症、脂漏症、脱 毛症または男性の若はげを治療または予防するための薬剤。
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(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AU,BB,BG,BR,CA,CZ,
FI,HU,JP,KP,KR,LK,MG,MN,M
W,NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SK,UA
(72)発明者 メラン,イブ
カナダ、ジィ・1・ダブリュ 3・エイ・
1 ケベック州、サント―フォワ、プラー
ス・モントルー、3101
(72)発明者 サン,シャンカール・エム
カナダ、ジィ・1・ブイ 4・ジェイ・7
ケベック州、サント―フォワ、ジャン・
テュラン、2356、ヌメロ・7