JPH08511556A - N−ホスホノメチルグリシン及びその塩の製造 - Google Patents
N−ホスホノメチルグリシン及びその塩の製造Info
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- JPH08511556A JPH08511556A JP7502540A JP50254095A JPH08511556A JP H08511556 A JPH08511556 A JP H08511556A JP 7502540 A JP7502540 A JP 7502540A JP 50254095 A JP50254095 A JP 50254095A JP H08511556 A JPH08511556 A JP H08511556A
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Abstract
(57)【要約】
水性媒質中でN−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノンを加水分解した後、水性アルカリ媒質中で該加水分解生成物を酸化触媒、例えばビスマスの如き促進剤を場合により含有する白金又はパラジウム触媒の存在下で酸素含有ガスを用いて酸化することにより、N−ホスホノメチルグリシン及びその塩を製造する。
Description
【発明の詳細な説明】
N−ホスホノメチルグリシン及びその塩の製造
この発明は、N−ホスホノメチルグリシン及びその塩の製造、特にN−ホスホ
ノメチル−2−オキサゾリジノンからのN−ホスホノメチルグリシン及びその塩
の製造のための改良された方法に関する。
N−ホスホノメチルグリシン及びその塩は、除草剤として活性な周知の化合物
である。N−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノンからN−ホスホノメチルグ
リシンを製造することは知られており、このN−ホスホノメチル−2−オキサゾ
リジノンは、それ自体便利な出発物質であって、例えば米国特許第4,547,3
24号に記載された2−オキサゾリジノンのホスホノメチル化により容易に調製
できる。
米国特許第4,547,324号は、触媒として酸化カドミウムを用いてN−ホ
スホノメチル−2−オキサゾリジノンをアルカリ又はアルカリ土類塩基と水性溶
媒中で反応させてから酸性にすると、二酸化炭素を同時に発生しながらN−ホス
ホノメチルグリシンが生成する方法を記載している。この酸化カドミウムが本質
的に脱水素触媒として働くのでガス状酸素はこの反応に関与しない。酸化カドミ
ウムは、この酸化段階に適する唯一の触媒であると言われている。この反応は高
圧(約500〜約2000psi)及び高温(約220〜約300℃)で起こる
。かかる高温はこの方法で操業する商業プラントのコストをかなり増加させ、そ
して不要な副生成物を生成し易い傾向にある。
米国特許第4,810,426号は、米国特許第4,547,324号の方法に関
する変法を提案している。米国特許第4,810,426号は、N−ホスホノメチ
ル−2−オキサゾリジノンの加水分解を酸性又は中性条件下で起こして、その中
間加水分解生成物、つまりN−ホスホノメチルエタノールアミン又はその環状分
子内エステルを完全に生成させてから、その水性媒質をアルカリ性にしてカドミ
ウム、亜鉛、銅、白金及びパラジウム酸化物の如き酸化物触媒の存在下で脱水素
化を起こす方法を開示している。米国特許第4,810,426号の方法と同じよ
うに、ガス状酸素はこの反応に関与しない。転化に悪い影響を有すると言われる
酸化工程中のアルカリ金属炭酸塩の存在を避けるのために、この2段階反応の注
意深いpH管理が必要であると言われる。しかしながら、高温高圧が依然として
必須であるので、この反応ではかなりの割合の望ましくない副生成物アミノメチ
ルホスホン酸が生成する。
我々は、今回、酸化触媒の存在下でのN−ホスホノメチル−2−オキサゾリジ
ノンの加水分解生成物の酸素含有ガスでの酸化が、比較的温和な反応条件下で操
業できる方法を提供し、それによって大きな商業的利益が生まれることを見出し
た。
本発明によれば、水性媒質中でN−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノンを
加水分解した後、水性アルカリ媒質中で該加水分解生成物を酸化触媒の存在下で
酸素含有ガスを用いて酸化することを含む、N−ホスホノメチルグリシン及びそ
の塩の製造方法が提供される。
N−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノンの加水分解は、アルカリ性条件下
でも酸性条件下でも起こすことができる。しかしながら、一般に、酸性条件下で
の加水分解は、効果的であるためには、比較的高い温度と過圧、例えば自己加圧
を要する。これがプラントの建設材料に厳しい要件を課することとなるので、よ
り温和なアルカリ性条件下での加水分解が好ましいのである。
かくして、例えば、硫酸の如き鉱酸の存在下の酸性条件下での加水分解は、好
適には、150〜300℃の温度で起こる。この反応は、都合よくは、自己加圧
下でオートクレーブ中で起こる。
アルカリ加水分解で用いられるアルカリは、好適には、アルカリ金属水酸化物
又はアルカリ土類水酸化物、例えば水酸化ナトリウムである。酸化段階で用いら
れるアルカリは、好適には、アルカリ又金属はアルカリ土類金属水酸化物、例え
ば水酸化ナトリウムである。望ましい場合には、N−ホスホノメチル−2−オキ
サゾリジノンの加水分解により生成する中間体を酸化段階の前に単離してもよい
が、この中間体を単離する必要性が特にある訳ではなく、商業的実施ではこの加
水分解中間体は一般に単離されないであろう。従って、同じアルカリを用いて加
水分解のためのアルカリ媒質と酸化のためのアルカリ媒質を得るのが好ましく、
その結果、これら2段階は中間体を単離することなく一緒に行うことができる。
酸化段階の前に濃度を調節することが望まれる場合には、存在する水の一部を例
えば減圧下で除去してもよい。好ましくは、加水分解段階及び酸化段階の両方に
用いられるアルカリ金属水酸化物は、水酸化ナトリウムである。
アルカリ加水分解を用いるときには、N−ホスホノメチル−2−オキサゾリジ
ノンの加水分解の生成物は、アルカリ塩の形にあるであろうN−ホスホノメチル
エタノールアミンであると考えられる。しかしながら、この加水分解生成物の正
確な性質は、それを単離することを決して要さないので、本発明の方法にとって
重要ではない。従って、アルカリ性条件下で加水分解を起こすときには、米国特
許第4,810,426号の先行技術方法とは対照的に、加水分解段階と酸化段階
の間のpHの変化について何の要件もない。より具体的にはそして後で実施例で
証明するように、我々は、炭酸ナトリウム(二酸化炭素加水分解生成物と水酸化
ナトリウムアルカリ媒質との反応により生じる)の存在が酸化段階に殆どか又は
全く悪影響を及ぼさないことを見出した。それどころか、存在するあらゆる炭酸
ナトリウムが酸化段階に必要なアルカリ媒質に現実に寄与しているので、必要な
アルカリの量を対応して減少できる、例えば要求される水酸化ナトリウムの量を
減少できると考えられるのである。
アルカリ媒質中でのN−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノンの加水分解は
、都合よくは、周囲温度から約150℃の温度、例えば約50〜130℃で起こ
る。望ましければ過圧を用いてもよく、例えば水性媒質の沸点を上回る温度で自
己加圧を用いてもよい。しかしながら、一般には、大気圧下で反応媒質の還流温
度でアルカリ加水分解反応を行うのが最も便利である。
酸化段階で用いられる酸素含有ガスは、好適には酸素自体か又は空気である。
酸素含有ガスは、好適には、それとの接触を最大にするやり方で、例えば反応媒
質の中に吹き込むことによってその媒質中に導入される。
酸化触媒は、酸素ガス/液相触媒作用に有効である如何なる触媒であってもよ
く、好適には、遷移金属又は貴金属酸化触媒、例えば白金、パラジウム、ルテニ
ウム、銅、ニッケル、亜鉛、又は鉄が含まれる。混合触媒、例えば混合白金/パ
ラジウム触媒を用いてもよい。酸化触媒は、更に促進剤、例えばビスマス、アン
チモン、鉛、錫又はセレンを含んでもよく、そして、一般に我々は、例えば、触
媒を回収して数サイクルの反応に再使用する場合に、そうして促進剤を加えた触
媒が向上した触媒寿命を示すことを見出した。我々は、特に有効な触媒系には、
ビスマス促進剤と組み合わせた白金又はパラジウム又はそれらの混合物、特に小
さな割合の白金と促進剤としてのビスマスを含有するパラジウム触媒が含まれる
ことを見出した。かかる触媒系は、既知の方法により調製することができ、また
市販されてもいる。この触媒は、好ましくは、炭素担体の如き担体上に担持され
ている。炭素担体上のパラジウム触媒の典型的な金属含量は、例えば2〜8重量
%のパラジウムの範囲であり、これに0〜5%の白金と0〜5%の促進剤、例え
ばビスマスを組み合わせたものである。炭素担体上の白金触媒の典型的な金属含
量は、例えば2〜8重量%の白金の範囲であり、これに0〜5%のパラジウムと
0〜5%の促進剤、例えばビスマスを組み合わせたものである。この触媒を微粉
砕した形で反応媒質中に添加し、その後、反応が完結した後に再使用のために回
収する。また、この触媒は、反応媒質及び酸素含有ガスが通過する固定相を形成
することもできる。
酸化反応は、例えば、大気圧及び周囲温度から100℃まで、例えば45〜8
0℃の範囲の温度で起こせるので、かかる比較的温和な操業条件を用いることが
できることに明白な商業的利益がある。しかしながら、より高い温度、例えば1
50℃までの温度での操業、より特定的には過圧での操業は、プラントコストを
引き上げる一方で、水相と気相の相間移動を向上できることから反応速度を高め
られることが分かるであろう。当業者は、適切なプラント設計を決定するに際し
てこれら要因のバランスをとることができるであろう。
本発明の範囲は如何なる特定の理論によっても限定されるものと考えられるべ
きではないが、本発明の酸化段階のメカニズムは、米国特許第4,547,324
号及び米国特許第4,810,426号に記載された如き内部アルカリ水相触媒脱
水素を用いる先行技術方法の脱水素段階のものとは非常に異なる。酸素含有ガス
での反応が本発明の本質的な特徴であるので、我々は、例えば、本発明の反応混
合液に空気又は酸素の代わりに窒素を吹き込んでも反応が起こらないことを見出
した。おそらく、この異なる酸化メカニズムは、分子状酸素の関与なしに起こる
米国特許第4,547,324号及び米国特許第4,810,426号に記載された
如き先行技術方法と比較して認められる本発明の利益及び差異を説明するもので
あろう。
N−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノンをその加水分解生成物に転化して
から続いてN−ホスホノメチルグリシン生成物のアルカリ塩を生成するのに必要
なアルカリの理論比率は、1モルのN−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノン
当たり4モルであり、これには反応中に遊離する二酸化炭素を吸収して炭酸ナト
リウムアルカリを生成するのに使用されるアルカリが含まれる。酸化段階を11
〜13、例えば11.5〜12.5のpHで行うのが好ましい。従って、pHをこ
の示した値に調節するのに十分な量のアルカリを用いるのが好ましい。典型的に
は、理論値よりも過剰、例えば1モルのN−ホスホノメチル−2−オキサゾリジ
ノン当たり5〜7モルのアルカリを用いることができる。望ましい場合には、1
モルのN−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノン当たり7モルを越えるアルカ
リを用いてもよいが、そうすることで得られる利益は殆どなくしかも酸化段階の
間に過剰のアルカリが存在すると分解が起こり得る。望ましい場合には、全量の
アルカリを加水分解の開始前に添加しても、一部のアルカリを加水分解段階の開
始時点で添加しそして追加のアルカリを加水分解段階と酸化段階の間か酸化の途
中に添加してもよい。
酸化段階が完結したとき、その生成物はアルカリ塩、例えばN−ホスホノメチ
ルグリシンのナトリウム塩である。触媒が微粉砕された形で反応混合液中に存在
するなら、再使用のために触媒を例えば濾過により回収できるように、全ての反
応体及びN−ホスホノメチルグリシン生成物の塩が溶液のままであるような反応
体の濃度を用いることが好ましい。一般に、濃度が高いと反応時間が短くなるの
で、当業者は、比較的可溶性であるN−ホスホノメチルグリシンの塩が溶液のま
までいる最適濃度を十分に選択することができるであろう。
また、触媒が反応媒質及び酸素含有ガスが通過する固定相として存在する場合
は、一部のN−ホスホノメチルグリシン生成物のアルカリ塩が析出するようなよ
り高い反応体濃度を用いることが可能であり得る。
N−ホスホノメチルグリシン生成物のアルカリ塩をそのまま用いても、触媒が
微粉砕された形で存在する場合にはそれを除去した後に反応混合液を酸性にして
フリーの酸の形でN−ホスホノメチルグリシンを析出させてもよい。回収後、N
−ホスホノメチルグリシン生成物をそのまま用いても、除草剤としての有用性を
有するN−ホスホノメチルグリシンの他の周知の塩に転化してもよい。
以下の実施例に示すように、本発明の最適な方法を用いて高転化率でN−ホス
ホノメチルグリシンを調製することができ、ある場合には仕込んだN−ホスホノ
メチル−2−オキサゾリジノンを基準として100%近い転化率になる。アミノ
メチルホスホン酸の如きリン含有副生成物の割合は一般に小さいので、N−ホス
ホノメチルグリシンの通し収率はそれに対応して高い。
N−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノンは、2−オキサゾリジノン、ホル
ムアルデヒド及び三塩化リンの反応により容易に調製される既知化合物である。
2−オキサゾリジノンも、ジメチルアセトアミドの如き溶媒中での尿素とエタノ
ールアミンの反応により容易に調製される既知化合物である。この研究の途上、
我々は、尿素とエタノールアミンの両方を還流溶媒中に同時に徐々に添加すると
、2−オキサゾリジノンの文献上の製造方法と比較して向上した収率を得ること
ができることを認めた。
以下の実施例により本発明を具体的に説明する。この際、全ての部及びパーセ
ンテージは特に断らない限り重量基準である。
調製例1
2−オキサゾリジノン(14.4g)及びパラホルムアルデヒド(4.85g)
を酢酸(125g)中で2時間還流した。
65℃まで冷却した後、三塩化リン(23.4g)を10分間かけて添加して
、この混合液を更に2時間還流してから350mlの水中に落として約2時間煮
沸
した。
pHを1.0に調節して水を減圧留去してN−ホスホノメチル−2−オキサゾ
リジノン(28.3g)を得た。酢酸から再結晶したサンプルのプロトンNMR
で、この生成物の構造を確認した。
調製例2
250ml丸底反応フラスコに還流コンンデンサー及び温度計を取り付けて磁
気攪拌子を入れた。ジメチルアセトアミド(52ml;48.72g)を仕込ん
で加熱還流した。エタノールアミン(12.20g)を滴下ロートから12分間
かけて添加し、同時に及び同じ速度で尿素(12.05g)をロートを通して少
しずつ添加した。添加が完了すると、反応液を還流下で攪拌したままにした。こ
の混合液を一定間隔でGCにより分析して6時間後に反応が完結したと判定した
。この反応物を冷やしてから水ポンプで蒸留すると淡黄色オイルが残った。これ
は放置すると固体化した。GCにより測定した2−オキサゾリジノンの収率は9
3.6%であった。溶媒(ジメチルアセトアミド)の割合を1モルのエタノール
アミン当たり2.7から8.3モルに変動させたが、収率に有意な悪影響はなかっ
た。
実施例1 段階1
調製例1からの物質のサンプル5gを100mlの25%苛性ソーダ溶液中で
4時間還流することにより加水分解した。減圧を適用することにより水を留去し
て、N−ホスホノメチルエタノールアミンのナトリウム塩及び水酸化ナトリウム
と炭酸ナトリウムの如き他の固体物質を含有する固体混合物を得た。段階2
段階1からの生成物のサンプル1.14gを50mlの蒸留水中に溶かして触
媒5%Pt/C(0.75g)を添加した。pHは12.2と測定された。この混
合液に酸素を室温で6時間吹き込んだ。得られた溶液をP31 NMR及びH1
NMRにより分析して、全ての出発物質が消費されたこと及びN−ホスホノメチ
ルグリシンが唯一の生成物であることが分かった。
実施例2
実施例1の段階1からの生成物のサンプル2.28gを100mlの蒸留水中
に溶かした。pH12.2のこの溶液を2等分した。一方には0.11gの追加の
炭酸ナトリウムを添加した。両方に2.6gの5%Pt/C触媒を添加した。各
混合液に酸素を55〜60℃で6時間吹き込んだ。
両方の溶液をP31 NMRにより分析して、他の生成物が生成することなく
N−ホスホノメチルグリシンに完全に転化されたことが分かった。従って、炭酸
ナトリウムの添加は如何なる阻止作用も示さなかった。
実施例3
1gのホスホノメチルエタノールアミン及び2.2gの水酸化ナトリウム/炭
酸ナトリウム混合物を含有する実施例1の段階1からの生成物のサンプル3.2
gを50mlの蒸留水中に溶かした。
活性炭(タイプCEF 196 XRA/W;Degussa)に担持された2.3g乾燥重量に等
しい4%Pd/1%Pt/5%Biからなる触媒を添加し、この混合液を水で1
00mlに希釈した。
この混合液に空気を1300rpmで回転するタービン攪拌機を用いて55℃
で1時間吹き込んだ。
濾過により触媒を除去した後、P31 NMRで全てのホスホノメチルエタノ
ールアミンが消費されたことが分かった。痕跡に過ぎないアミノメチルホスホン
酸が検出されただけで(N−ホスホノメチルグリシンのアミノメチルホスホン酸
に対する割合は98:2)他の如何なるリン化合物も生成しなかった。
実施例4〜9
次の表に示す種々の促進剤入触媒を用いて実施例3の操作を繰り返した。全て
の触媒を炭素に担持させた。表中で用いる“触媒使用量”という用語は、段階1
の生成物の重量を基準とした担持触媒の重量%として定義される。結果をN−ホ
スホノメチルグリシン(PMG)の生成率(%)として示す。僅かな割合のアミ
ノメチルホスホン酸(AMPA)が副生成物として生成した。PMGとAMPA
を合わせた生成率が(実験誤差内で)100%未満である実施例では、その残余
は未反応出発物質であって、これは反応が完結する前に止まったことを示してい
る。
実施例10
酸化時間を1時間及び半時間にした以外は実施例3の操作を繰り返した。PM
Gの生成率は94%であった。触媒を濾過により回収し、実施例3の操作を用い
て2回目の調製に再使用した。PMGの生成率は96%であった。この触媒を再
び濾過により回収し、実施例3の操作を用いて3回目の調製に再使用した。PM
Gの生成率は95%であった。
実施例11
この実施例は、より高濃度の反応体を用いることを示すものである。15gの
ホスホノメチルエタノールアミン及び33gのアルカリ(水酸化ナトリウム/炭
酸ナトリウム)を含有する実施例1の段階1からの生成物のサンプル48gを8
0mlの水中に溶かした。
活性炭(タイプCEF 196 XRA/W;Degussa)に担持された6g乾燥重量に等しい
4%Pd/1%Pt/5%Biからなる触媒を20mlの蒸留水に懸濁させた。
この触媒懸濁液を酸化装置に仕込んで温度を55℃に維持しながら55ml/
分で空気を吹き込んだ。温度を55℃に維持しながらホスホノメチルエタノール
アミンの溶液をこの酸化装置に3時間かけてゆっくり仕込んだ。
更に半時間反応させた後、触媒を濾過により除去し、P31 NMRにより分
析して、全てのホスホノメチルエタノールアミンが消費されたことが分かった。
PMGの生成率は92%でアミノメチルホスホン酸は約8%と見積もられた。
実施例12
この実施例は、酸加水分解を用いることを示すものである。
N−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノン(3g)、水(30g)及び98
%硫酸(10mg)を攪拌機、圧力ゲージ及び熱電対を備えた100ml Haste
lloy圧力容器に仕込んだ。
この容器を30分間かけて200℃まで加熱してこの温度を3.5時間維持し
た。この間、圧力は19バールと測定された。この反応混合液を49℃まで冷却
して圧力を抜いた。反応器の内容物を取り出して分析(リンNMR)を行い、こ
の反応混合液がN−ホスホノメチルエタノールアミンを含有することが分かった
。この反応混合液を47%水酸化ナトリウム溶液を添加することによりpH12
.6に調節してから実施例3の操作を用いて酸化し、定量的リンNMRにより評
価したところ96%PMGと4%AMPAの生成率であった。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年4月20日
【補正内容】差替え用紙第2頁〜第2a頁の翻訳文:原翻訳文第2頁第4行〜第3頁第3行( かなりの割合の・・・・・除去してもよい。)と差替える。
かなりの割合の望ましくない副生成物アミノメチルホスホン酸が生成する。
我々は、今回、酸化触媒の存在下でのN−ホスホノメチル−2−オキサゾリジ
ノンの加水分解生成物の酸素含有ガスでの酸化が、比較的温和な反応条件下で操
業できる方法を提供し、それによって大きな商業的利益が生まれることを見出し
た。
本発明によれば、水性媒質中でN−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノンを
加水分解した後、水性アルカリ媒質中で該加水分解生成物を酸化触媒の存在下で
酸素含有ガスを用いて酸化することを含む、N−ホスホノメチルグリシン及びそ
の塩の製造方法が提供される。
N−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノンの加水分解は、アルカリ性条件下
でも酸性条件下でも起こすことができる。しかしながら、一般に、酸性条件下で
の加水分解は、効果的であるためには、比較的高い温度と過圧、例えば自己加圧
を要する。これがプラントの建設材料に厳しい要件を課することとなるので、よ
り温和なアルカリ性条件下での加水分解が好ましいのである。
かくして、本発明の更なる側面によれば、水性アルカリ媒質中でN−ホスホノ
メチル−2−オキサゾリジノンを加水分解した後、水性アルカリ媒質中で該加水
分解生成物を酸化触媒の存在下で酸素含有ガスを用いて酸化することを含む、N
−ホスホノメチルグリシン及びその塩の製造方法が提供される。
例えば、硫酸の如き鉱酸の存在下の酸性条件下での加水分解は、好適には、1
50〜300℃の温度で起こる。この反応は、都合よくは、自己加圧下でオート
クレーブ中で起こる。
アルカリ加水分解で用いられるアルカリは、好適には、アルカリ金属水酸化物
又はアルカリ土類水酸化物、例えば水酸化ナトリウムである。酸化段階で用いら
れるアルカリは、好適には、アルカリ又金属はアルカリ土類金属水酸化物、例え
ば水酸化ナトリウムである。望ましい場合には、N−ホスホノメチル−2−オキ
サゾリジノンの加水分解により生成する中間体を酸化段階の前に単離してもよい
が、この中間体を単離する必要性が特にある訳ではなく、商業的実施ではこの加
水分解中間体は一般に単離されないであろう。従って、同じアルカリを用いて加
水分解のためのアルカリ媒質と酸化のためのアルカリ媒質を得るのが好ましく、
その結果、これら2段階は中間体を単離することなく一緒に行うことができる。
酸化段階の前に濃度を調節することが望まれる場合には、存在する水の一部を例
えば減圧下で除去してもよい。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
B01J 23/76 C07B 61/00 300
// C07B 61/00 300 9538−4D B01J 23/64 101Z
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA,
CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KG,KP,K
R,KZ,LK,LV,MD,MG,MN,MW,NO
,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ,
TT,UA,US,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.水性媒質中でN−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノンを加水分解した後 、水性アルカリ媒質中で該加水分解生成物を酸化触媒の存在下で酸素含有ガスを 用いて酸化することを含む、N−ホスホノメチルグリシン及びその塩の製造方法 。 2.水性アルカリ媒質中でN−ホスホノメチル−2−オキサゾリジノンを加水分 解した後、水性アルカリ媒質中で該加水分解生成物を酸化触媒の存在下で酸素含 有ガスを用いて酸化することを含む、N−ホスホノメチルグリシン及びその塩の 製造方法。 3.加水分解のためのアルカリ媒質及び酸化のためのアルカリ媒質を得るのに用 いられるアルカリが同じものであって、それがアルカリ金属水酸化物又はアルカ リ土類水酸化物である、請求項2記載の方法。 4.アルカリが水酸化ナトリウムである、請求項3記載の方法。 5.加水分解の温度が周囲温度から130℃までである、請求項2〜4のいずれ か1項に記載の方法。 6.加水分解が大気圧下で反応媒質の還流温度で起こる、請求項2〜4のいずれ か1項に記載の方法。 7.酸化触媒が白金、パラジウム、ルテニウム、銅、ニッケル、亜鉛、又は鉄を 含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。 8.酸化触媒が、ビスマス、アンチモン、鉛、錫又はセレンである促進剤を更に 含む、請求項7記載の方法。 9.酸化触媒が白金又はパラジウム又はそれらの混合物をビスマス促進剤と組み 合わせて含む、請求項8記載の方法。 10.触媒が炭素担体上に担持されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の 方法。 11.触媒の金属含量が2〜8重量%のパラジウムの範囲でありこれに0〜5重量 %の白金と0〜5重量%のビスマスを組み合わせたものであるか又は触媒の金 属含量が2〜8重量%の白金の範囲でありこれに0〜5重量%のパラジウムと0 〜5重量%のビスマスを組み合わせたものである、請求項10記載の方法。 12.酸化反応が周囲温度から100℃までの温度で起こる、請求項1〜11のいず れか1項に記載の方法。 13.酸化反応が11〜13のpHで起こる、請求項1〜12のいずれか1項に記載 の方法。 14.再使用のために触媒を回収する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法 。
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