【発明の詳細な説明】
新規な(1−フェニル−1−ヘテロサイクリル)
メタノールおよび(1−フェニル−1−ヘテロ
サイクリル)メチルアミン誘導体
産業上の利用分野
本発明は治療活性を有する新規なヘテロ環化合物、その調製方法および中間体
、これらの化合物を含有する医薬処方組成物およびこれらの化合物の医薬として
の使用に関する。
発明の背景
現在安全で臨床的効果のある治療方法がないような急性および慢性の神経精神
疾患の大きな1群がある。この広範囲の疾患群には早晩ニューロン細胞死および
機能不能をもたらす進行性の経過で始まるのを特徴とする広範囲の種類の初期症
状が含まれる。卒中、脳虚血、外傷またはアルツハイマー病やパーキンソン病の
ような神経変性疾患は全て、脳および/または脊椎の神経変性に関する、共通し
て発生する症状である。
現在行なわれている神経変性疾患の潜在的治療法の研究には、興奮性アミノ酸
拮抗剤、脂質過酸化の抑制剤、カルシウムチャンネル拮抗剤、アラキドン酸のカ
スケードの特定の経路の抑制剤、カッパオピオイドアゴニスト、アデノシンアゴ
ニスト、PAF拮抗剤および種々のその他の薬物の研究が包含される。現時点でこ
れらの一般的な種類の何れかに属する化合物の演じる役割の相対的重要性に関す
るコンセンサスは得られていない。
抗痙攣剤は特に種々の癲癇の治療に広範に使用されている。一般的に、このよ
うな薬剤の作用機序は殆ど解明されておにず、新しい
安全で効果的な抗痙攣剤の開発が求められている。
抗ヒスタミン剤ジフェンヒドラミンに関連するヘテロ環アミノエーテルの合成
に関する文献(J.Org.Chem.(1957),22,559〜561)において、化合物1−(4
−メチル−5−チアゾリル)−1−フェニルメタノールおよび1−(2,4−ジメ
チル−5−オキサゾリル)−1−フェニルメタノールが中間体として記載されて
いる。
J.Org.Chem.(1988),53,1748〜1761において、1−(5−チアゾリル)−
1−フェニルメタノールが記載されている。
J.Org.Chem.(1991),56,449〜452において、1−(4−オキサゾリル)−
1−フェニルメタノールが記載されている。
J.Med.Chem.(1984),27,1245〜1253において、1−(2,4−ジメチル−5
−チアゾリル)−1−(2−クロロフェニル)メタノールが低脂血活性を有する
クロルサイクリジンの特定のヘテロ環類縁体の合成における中間体として開示さ
れている。
上記化合物の何れについても薬理学的活性は記載されていない。これらの5化
合物は本発明の範囲から除外されている。
特許出願EP 351 194号において、化合物:
が開示されている。置換基2−ナフチルメチルオキシは本発明のR6の範囲内には
包含されない。
本発明の主たる目的は、その薬理学的特性により、価値ある神経保護剤、抗痙
攣剤および/または鎮静−麻酔剤として期待される構造的に新しいヘテロ環化合
物を提供することである。
神経保護剤は早晩ニューロン細胞死および機能不全をもたらす進行性の経過を
特徴とする急性および慢性の神経精神疾患の治療に有用である。このような疾患
には、卒中;脳虚血;脳および/または脊髄の外傷に由来する機能不全;水に溺
れた際の低酸素および無酸素、および、周産期および新生児期の低酸素窒息脳損
傷;多梗塞性痴呆症;エイズ痴呆症;神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、
パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、癲癇、多発性梗塞および筋萎縮性側索硬
化症;体外循環を含む外科的処置が関連する、または、頚動脈の動脈内膜切除術
を含む脳手術が関連する脳機能不全;および神経毒の曝露または放射線照射の結
果としての中枢神経系の機能不全が包含される。この有効性は、例えば、これら
の化合物が脳虚血のアレチネズミ両側性閉塞モデルにおける遅延ニューロン死を
抑制する能力により明らかである。
抗痙攣剤は種々の痙攣状態、例えば、癲癇、癲癇重積持続状態、子癇前症およ
び振せんせん妄の治療のために、臨床現場において使用されている。この能力は
、例えばこれらの化合物がNMDLAのような種々の薬物により誘発された発作を抑
制する能力により明らかである。
本発明は、式(1)
〔式中XはO、SまたはSeであり;
R1はH、低級アルキル、低級アルコキシー低級アルキル、アリール−低級アル
キルまたはCF3であり;
R2はH、低級アルキル、低級アルコキシ−低級アルキル、アリール−低級アル
キルまたはCF3であり;
WはO、S、NHまたはN−低級アルキルであり、
R3はH、低級アルキルまたは低級アシルであり、
Arは場合によりR6で置換されたフェニル、フリル、チエニル、ナフチル、ピリ
ジルまたはピロリルであり;
R6は低級アルキル、低級アシル、ハロゲン、低級アルコキシ、CF3、OH、NO2ま
たはNR4R5から選択される1つ以上の基であり、ここでR4およびR5は独立してH
、低級アルキルまたは低級アシルである〕を有する化合物、およびもし異性体が
存在する場合にはそれらの幾何異性体および光学異性体およびラセミ体、並びに
医薬上許容されるそれらの酸付加塩および溶媒和物に関する、ただし、
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−フェニルメタノール;
1−(2,4−ジメチル−5−オキサゾリル)−1−フェニルメタノール;
1−(5−チアゾリル)−1−フェニルメタノール;
1−(4−オキサゾリル)−1−フェニルメタノール:
1−(2,4−ジメチル−5−チアゾリル)−1−(2−クロロエニル)メタノ
ール
は除く。
「医薬上許容される酸付加塩」という表現は、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、
ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸2水素塩、エタンジスルホン酸塩、
メシレート、フマル酸塩、マレイン酸塩およびコハク酸塩を包含するが、これら
に限定されるものではない。
本発明の好ましい実施態様は、式(2)
〔式中XはO、Sであり;
そして、R1、R2、R3およびArは上に定義されたとおりである〕を有する化合物
に関する。
例えば1−(3−フリル)−1−(4−メチル−5−セレナゾリル)メタノー
ルおよび1−(2−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−セレナゾリル
)メタノールのようなXがSeである類縁体化合物が特に本発明の範囲に含まれる
。
本明細書および特許請求の範囲を通じて記載した化学式または名称は、もし異
性体が存在する場合には、全てのそれらの幾何異性体および光学異性体およびラ
セミ体、並びに医薬上許容されるそれらの酸付加塩および例えば水和物のような
溶媒和物を包含する。
本明細書および特許請求の範囲を通じて以下の定義を適用する。
特段の記載がない限り「低級アルキル」という用語は、炭素原子1〜6個を有
する直鎖または分枝鎖のアルキル基を指す。このような低級アルキルの例には、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−
ブチルおよび直鎖または分枝鎖のペンチルおよびヘキシルが包含される。
特段の記載がない限り、「低級アシル」という用語は、炭素原子1〜6個を有
する直鎖または分枝鎖のアシル基を指す。このような低級アシルの例にはホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、イソブチリル、バレリルおよびピバロイルが包含
される。
特段の記載がない限り、「低級アルコキシ」という用語は、炭素原子1〜6個
を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシ基を指す。このような低級アルコキシの
例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ
、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシおよび直鎖および分枝鎖のペント
キシおよびヘキソキシが包含される。
特段の記載がない限り、「ハロゲン」という用語はフッ素、塩素、臭素または
ヨウ素を指す。
特段の記載がない限り、「低級アルコキシ−低級アルキル」という用語は、上
に定義した低級アルコキシ基により置換された上に定義した低級アルキル基を指
す。このような低級アルコキシ−低級アルキルの例には、メトキシメチル、エト
キシメチル、メトキシエチルおよびエトキシエチルが包含される。
特段の記載がない限り、「アリール−低級アルキル」という用語は、場合によ
りそれ自体更に置換されているフェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピロリ
ルまたはピリジル基により置換された上に定義した低級アルキル基を指す。この
ようなアリール−低級アルキルの例には、ベンジル、フェネチル、フェニルプロ
ピル、4−フルオロフェニルメチル、フルフリル、3−フリルメチル、トリルエ
チルおよびチエニルが包含される。
本発明の式(1)の化合物のうち最も好ましい化合物を以下に示す。
1−(3−フリル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノール;
1−(2−フリル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタ
ノール;
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(2−チエニル)メタノール;
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(3−チエニル)メタノール;
1−(2−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノ
ール;
1−(3−クロロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノー
ル;
1−(4−メチル−5−オキサゾリル)−1−フェニルメタノール;
1−(4−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−オキサゾリル)メタ
ノール;
1−(2−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−オキサゾリル)メタ
ノール;
1−(3−アミノフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノー
ル;
1−(3−ジメチルアミノフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)
メタノール;
および医薬上許容されるその酸付加塩または溶媒和物。
本発明はまた式(1)の化合物の調製方法にも関する。このような方法の以下の
一般的記載を通じて、適切な場合は、有機合成の当業界でよく知られた方法で種
々の反応物および中間体に保護基を付加し、次いで除去するものと考える。この
ような保護基を使用するための従来の方法は、例えば、「Protective Group in
Organic
Synthesis」(T.W.Greene,Wiley-Interscience,New York,(1981))に記載され
ている。
WがOである化合物は、
(a) 式(3)
の化合物を有機金属誘導体ArMと反応させるか、または、
(b) 式(4)
Ar-CHO
の化合物を式(5)
の有機金属誘導体と反応させるか、または、
(c) 式(6)
の化合物を還元し、そして、反応混合物をプロトン源(R3がH)またはアルキル
化剤(R3が低級アルキル)またはアシル化剤(R3が低級アシル)を用いてクエン
チすることにより調製してよい。あるいは、WがOでありR3がHである式(1)の
化合物をまず上記したとおり調製し、次いでR3が低級アルキルまたは低級アシル
である化合物に変換してよい。
工程(a)または(b)は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランまたは
ヘキサンまたはこれらの混合物のような適当な無水溶媒中、構造式(3)または(
4)のアルデヒドを、予め形成した有機金属誘導体ArMまたは(5)とそれぞれ反応
させることにより実施できる。このような反応は適当な温度、通常は−100℃〜
+50℃で、好ましくは不活性雰囲気下、通常は窒素またはアルゴン雰囲気下で行
う。特定の例においては、無水ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフラン中の
式(3)または(4)のアルデヒドの溶液を、約−50℃〜−78℃で、窒素雰囲気下、
無水ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフランまたはヘキサンまたはこれらの
混合物中の有機金属誘導体ArMまたは(5)にそれぞれ滴加する。適当な時間の後
、反応混合物を室温に戻し、水または低級アルコールを添加することによりクエ
ンチする。次に定法によりWR3がOHである所望の生成物(1)を単離し、精製し、
確認する。
式(3)または(4)のアルデヒドおよび式(6)のケトンは、市販の化合物を用い
るか、または、文献記載のものを用いるかまたは、知られた方法を直接適用する
ことにより調製できる化合物を用いる。
即ち、本発明はまた、式(6)の幾つかの新しい中間体、即ち、式(6)
〔式中、R1、R2、XおよびArは前に定義したとおりである〕の化合物に関するが
、以下の3化合物
4−ブロモフェニル5−チアゾリルケトン;
4−メチル−5−チアゾリルフェニルケトン;
4−メトキシフェニル4−メチル−5−チアゾリルケトン
は除外する。
式ArMまたは(5)の有機金属誘導体において、MはLiまたはMg−ハロゲンのよ
うな金属残基を示す。このような化合物は、市販の化合物を用いるか、または、
文献記載のものを用いるかまたは、有機金属化学で知られた方法を直接適用する
ことにより調製できる化合物を用いる。
WがNHまたはN−低級アルキルである式(1)の化合物は例えば、
(a) 式(6)のケトンの還元的アミノ化、
または、
(b) 式(6)のケトンのオキシム誘導体への変換およびその後の還元、
または、
(c) WR3がOHである式(1)の化合物の、例えばMitsunobu反応を用いた相当するア
ジドまたはフタルイミドへの変換、および、その後のそれぞれの還元または加水
分解
により調製してよい。
式(1)の化合物は不斉中心を有し、従って、エナンチオマーの形態で存在でき
る。このようなエナンチオマーは当業界で良く知られた方法で分離してよい。こ
のような方法には、例えば、
(i) 例えばキラルカラムを用いたHPLCによるキラルクロマトグラフィーによる
直接分離;
または、
(ii) 光学活性の酸に塩基(1)を反応させることにより形成したジ
アステレオマー塩の再結晶;または、
(iii) 光学活性試薬との反応による式(1)の化合物の誘導体化、得られたジアス
テレオイソマー誘導体の、例えば結晶化またはクロマトグラフィーによる分離、
次いで、式(1)の化合物の再生
が包含される。
あるいは、式(1)の化合物は、不斉合成の化学的または酵素的な方法を用いて
、直接、光学活性形態で得てもよい。
薬理学的特性
式(1)の化合物の神経保護特性は、脳虚血のアレチネズミ両側性閉塞モデルに
おける遅延ニュオロン死を抑制する能力により例示できる。
使用した動物は雄のモンゴリアンアレチネズミ(60〜80g)であった。薬物は
ジメチルスルホキシドを含有する等張性食塩水に溶解した。
アレチネズミの虚血はR.Gill,A.C.FosterおよびG.N.Wood-ruff,J.Neu
roscience.(1987),7,3343〜3349に記載の方法に従って両方の頸動脈を5分間
閉塞することにより誘発した。その間を通して体温は37℃に維持した。閉塞後の
血流の復旧は、目視により確認し、ネズミは4日間生存させた。次に海馬のニュ
ーロン変性の領域を検査した。被験化合物は閉塞後60分に単回投与として投与(
腹腔内)した。閉塞前には薬物は投与しなかった。虚血処置後のアレチネズミのC
A1/CA2海馬ニューンの損傷の減少において式(1)の化合物が有効であることは
、明らかに、これらの化合物が神経変性の防止において有用であることを示して
いる。従ってこれらの化合物は早晩ニューロン細胞死および機能不全をもたらす
進行性経過
を特徴とする急性および慢性の神経精神疾患の治療において価値あるものである
ことが予想される。
式(1)の化合物の抗痙攣特性はNMDLA誘発発作からマウスを保護する能力によ
り例示される。雄のマウス(18〜30g)を用いた。
マウス8匹の群にNMDLA(300mg/kg腹腔内)を注射し、その後の15分間内に緊張
性痙攣を示したマウスの数を記録した。薬物はNMDLA投与15分前に投与し、緊張
性痙攣の発生率を50%低減するために必要な容量(ED50)としてデータを示した
。
式(1)の化合物の鎮静特性はマウスの運動活動を抑制する能力として示される
。
被験薬物をマウスに投与し、20分後から10分間の運動活動を記録した。40cm×
40cmのケージ内の赤外線中断システムにより活動をモニターした。データは運動
活動を50%低減するために必要な用量(ED50)として示した。
医薬組成物
本発明の新しい治療方法における投与は、好都合には、例えば約0.01〜1000mg
/kg、好ましくは約1.0〜500mg/kg、特に好ましくは約5.0〜200mg/kgの用量で
の経口、直腸、局所または非経腸投与であってよく、一日当たり1〜4回の投与
回数で服用または処置してよい。用量は投与経路により異なるが、経口投与また
は静脈内投与が好ましい経路である。疾患の重篤度、患者の年齢および主治医が
通常考慮するその他の要因により、特定の患者に最適であるような個別の用法や
用量は変化する。
本発明の化合物を含有する医薬組成物は、好都合には、経口投与のためには錠
剤、丸剤、カプセル、シロップ、粉末または顆粒、非
経腸投与のためには滅菌非経腸溶液または懸濁液、直腸投与のためには座薬とし
て、または、適当な局所投与形態として用いてよい。適当な医薬組成物の選択お
よび調製のための従来の方法は、例えば、“Pharmaceutical-The Science of Do
sage Form Design”,M.E.Aulton,Churchill Living stone(1988)に記載され
ている。
経口投与のための投与単位の剤型の本発明の化合物を含有する医薬組成物を調
製するためには、活性物質を、補助剤/担体、例えば乳糖、サッカロース、ソル
ビトール、マンニトール、澱粉類、例えばポテトスターチ、コーンスターチまた
はアミロペクチン、セルロース誘導体、バインダー例えばゼラチンまたはポリビ
ニルピロリドン、および潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウム、ポリエチレングリコール、ワックス、パラフィン等と混合し、圧
縮して錠剤とする。被覆錠剤が必要な場合は、上記した通り調製した錠剤芯を、
例えばアラビアゴム、ゼラチン、タルク、二酸化チタンなどを含有する濃縮糖溶
液で被覆してよい。あるいは、錠剤は、容易に揮発する有機溶媒または有機溶媒
の混合物中に溶解した当業界で良く知られた重合体で被覆することができる。異
なる活性物質または異なる量の活性化合物を含有する錠剤が容易に判別できるよ
うに上記した剤皮には染料を添加してよい。
ソフトゼラチンカプセルの調製のためには、活性物質を例えば植物油またはポ
リエチレングリコールと混合してよい。硬質ゼラチンカプセルには、錠剤につい
て上記した賦形剤、例えば乳糖、サッカロース、ソルビトール、マンニトール、
澱粉類(例えばポテトスターチ、コーンスターチまたはアミロペクチン)、セル
ロース誘導体またはゼラチンの何れかを用いて活性物質の顆粒を含有させてよい
。
液体または半固体の薬物も硬質ゼラチンカプセルに充填できる。
直腸投与のための投与単位は、溶液または懸濁液であることができ、あるいは
、中性脂肪基剤との混合物中に活性物質を含有する座薬の形態で、または、植物
油またはパラフィン油との混合物中に活性物質を含有するゼラチン直腸カプセル
として調製できる。
経口投与用の液体製剤は、シロップまたは懸濁液の形態であってよく、例えば
、上記した活性物質約0.02〜約20重量%を含有し、残余は糖およびエタノール、
水、グリセロールおよびプロピレングリコールの混合物である溶液であってよい
。場合によりこのような液体製剤は着色剤、フレーバー剤、サッカリンおよび濃
厚化剤としてのカルボキシメチルセルロースまたは当業界で用いられる他の賦形
剤を含有してもよい。
注射により非経腸投与する溶液は、好ましくは約0.5〜約10重量%の濃度で、
活性物質の水溶性の医薬上許容される塩の水溶液として調製できる。これらの溶
液は安定化剤および/または緩衝剤も含有してよく、溶解度を向上させるための
界面活性剤の使用も含まれる。これらは好都合には種々の投与単位のアンプル中
に入れて提供することができる。
全ての実施例に必要な出発物質は下記のものを除き市販されている。
4−メチル−5−チアゾールカルボアルデヒド(J.Λmer.Chem.Soc.,(198
2)104,4934〜43)
2−フリルリチウム(J.Org.Chem.,(1962)27,1216)
実施例 1
1−(3−フリル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノ
ール
乾燥ジエチルエーテル中4−メチルチアゾール(3g)を乾燥窒素雰囲気下−
78℃でジエチルエーテル(20ml)中のn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、21
ml)の撹拌溶液に滴加した。30分後、トリメチルシリルクロリド(3.9ml)を添加し
、次に混合物を0℃に戻した。混合物を−78℃に冷却し、更にn−ブチルリチウ
ム(21ml)を添加した。混合物を0℃に加温した。30分後、混合物を再度−78℃
に冷却し、ジエチルエーテル(10ml)中の3−フリルアルデヒド(5g)を添加
した。混合物を室温に戻し、30分後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加した
。反応混合物を定法でジエチルエーテルで抽出し、得られた粗生成物シリカゲル
上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。融点44〜
46℃。
13C NMR(CDCl3)14.8,62.4,108.8,128.3,135.7,139.4,143.5,148.1お
よび150.9ppm
元素分析値:C9H9NO2S
測定値:C,55.0;H,4.7;N,7.0
計算値:C,55.4;H,4.6;N,7.2%
実施例1の方法に従い適切なアルデヒドを用いて、実施例2〜23の化合物を調
製した。
実施例 2
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(4−ピリジル)メタノール
融点131〜132℃
実施例 3
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(3−ピリジル)メタ
ノール
エタノールおよびジエチルエーテル中の塩化水素を用いて標題化合物を塩酸塩
に変換した。融点180〜184℃(分解)
実施例 4
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(2−ナフチル)メタノール
標題化合物を塩酸塩として確認した。融点176〜180℃(分解)
実施例 5
1−(2−フリル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノール
融点50〜51℃
1H NMR(CDCl3) 2.35(3H,s),6.08(1H,s),6.19(1H,dt),6.33(1H,dq),7.
39(1H,q)および8.6(1H,s)ppm
元素分析値:C9H9NO2S
測定値:C,55.1;H,4.8;N,6.8
計算値:C,55.4;H,4.6;N,7.2%
実施例 6
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(2−チエニル)メタノール
融点75〜77℃
1H NMR(CDCl3)2.4(3H,s),3.46(1H,d),6.34(1H,d),6.95(2H,m),7.29
(1H,m)および8.6(1H,s)ppm
実施例 7
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(5−ニトロ−2−フリル)メタノ
ール
融点127〜129℃
実施例 8
1−(5−ニトロ−2−フリル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノ
ール
融点123〜125℃
実施例 9
1−(1−メチル−2−ピロリル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタ
ノール
融点142〜147℃(分解)
実施例 10
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(3−チエニル)メタノール
1H NMR(CDCl3)2.43(3H,s),6.2(1H,s),7.06,7.27および7.34(各々1H,m
)および8.62(1H,s)ppm
実施例 11
1−(2−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノー
ル
融点100〜101℃
1H NMR(CDCl3)2.45(3H,s),2.8(1H,d),6.42(1H,d),7.04,7.19,7.30
および7.56(各々1H,m)および8.62(1H,s)ppm
元素分析値:C11H10FNOS
測定値:C,58.95;H,4.6;N,6.0
計算値:C,59.2 ;H,4.5;N,6.3%
実施例 12
1−(3−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリ
ル)メタノール
融点74〜75.5℃
元素分析値:C11H10FNOS
測定値:C,59.2;H,4.4;N,6.0
計算値:C,59.2;H,4.5;N,6.3%
実施例 13
1−(4−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノー
ル
融点98.5〜100℃
実施例 14
1−(3−クロロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノール
融点97〜98℃
1H NMR(CDCl3)2.41(3H,s),3.37(1H,d),6.07(1H,d),7.26(3H,m),7.4
1(1H,m)および8.59(1H,s)ppm
元素分析値:C11H10ClNOS
測定値:C,55.2;H,4.25;N,5.65
計算値:C,55.1;H,4.2 ;N,5.8%
実施例 15
1−(3−メトキシフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノー
ル
融点87〜88℃
元素分析値:C12H13NO2S 0.25H2O
測定値:C,60.0;H,5.7;N,5.75
計算値:C,60.1;H,5.7;N,5.8%
実施例 16
1−(2−メトキシフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノー
ル
融点121〜122℃
実施例 17
1−(2−クロロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノール
融点122〜123℃
元素分析値:C11H10ClNOS
測定値:C,55.05;H,4.3;N,5.8
計算値:C,55.1 ;H,4.2;N,5.8%
実施例 18
1−(2−メチルフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノール
融点141.5〜143℃
元素分析値:C12H13NOS
測定値:C,65.7;H,6.2;N,6.25
計算値:C,65.7;H,6.0;N,6.4%
実施例 19
1−(3−メチルフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノール
融点103〜104.5℃
元素分析値:C12H13NOS
測定値:C,65.8;H,6.25;N,6.4
計算値:C,65.7;H,6.0 ;N,6.4%
実施例 20
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(3−ニトロフェニル)メタノール
融点119.5〜121℃
実施例 21
1−(2,6−ジメトキシフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタ
ノール
融点125〜126℃
実施例 22
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(1−ナフチル)メタノール
融点115.5〜116.5℃
実施例 23
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(3−トリフルオロ−メチルフェニ
ル)メタノール
融点73.5〜75℃
元素分析値:C12H10F3NOS
測定値:C,52.6;H,3.5;N,5.0
計算値:C,52.7;H,3.7;N,5.1%
実施例 24
1−(4−クロロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノール
4−メチルチアゾールをJ.Org.Chem.(1988),53,1748〜61の方法に従って
、n−ブチルリチウム、トリメチルシリルクロリド、n−ブチルリチウムおよび
トリメチルシリルクロリドで順次処理し
た。次いでシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより4−メチル−5−ト
リメチルシリルチアゾールを得た。
乾燥テトラヒドロフラン(150ml)中4−メチル−5−トリメチルシリルチアゾ
ール(3g)、4−クロロベンズアルデヒド(4.9g)およびフッ化セシウム(2.
7g)を30時間還流下に加熱した。混合物を冷却し、蒸発乾固させ、得られた残留
物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。融点133.
5〜134.5℃
塩酸塩、融点167.5〜172.5℃
実施例24の方法に従い、適切なアルデヒドを用いて、実施例25および26の化合
物を調製した。
実施例 25
1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノ
ール
融点163〜164℃
実施例 26
1−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノ
ール
融点143〜144℃
塩酸塩、融点180〜188℃(分解)
メタンスルホン酸塩、融点147〜148℃
実施例 27
1−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(5−チアゾリル)メタノール
乾燥ジエチルエーテル(20ml)中2−ブロモチアゾール(5g)を乾燥窒素雰
囲気下−70℃でジエチルエーテル(20ml)中n−ブチ
ルリチウム(ヘキサン中1.6M、21ml)の撹拌溶液に滴加した。30分後、トリメチ
ルシリルクロリド(3.9ml)を添加し、混合物を0℃に戻した。次に混合物を−70
℃に冷却し、更にn−ブチルリチウム(21ml)を添加した。混合物を0℃に加温
し、30分後、再度−70℃に冷却し、ジエチルエーテル(40ml)中の3,4−ジクロロ
ベンズアルデヒド(5.8g)を添加した。次に混合物を室温に戻し、30分後、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液を添加した。混合物をジクロロメタンで抽出し、得ら
れた物質をシリカゲル上のクロマトグラフィーで精製し、標題化合物を得た。塩
酸塩を調製した。融点167〜170℃
実施例 28
1−(4−メチル−5−オキサゾリル)−1−フェニルメタノール
乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中の4−メチル−5−オキサゾールカルボア
ルデヒド(600ml)を乾燥窒素雰囲気下−70℃でテトラヒドロフラン(20ml)中フ
ェニルリチウム(シクロヘキサンおよびジエチルエーテル中2.0M溶液、2.8ml)
の撹拌溶液に滴加した。1時間後、混合物を室温に戻した。更に1時間の後、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。生成物
をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、標題化合物を得た。融点79〜81℃
1H NMR(CDCl3)2.14(3H,s),5.94(1H,s),7.3〜7.5(5H,m)および7.75(1H
,s)ppm
実施例 29
1−(4−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−オキサゾリル)メタノ
ール
乾燥テトラヒドロフラン(15ml)中の4−メチル−5−オキサゾ
ールカルボアルデヒド(770mg)を乾燥窒素雰囲気下、−70℃でテトラヒドロフラ
ン(30ml)中4−フルオロフェニルマグネシウムブロミド(テトラヒドロフラン中
1M溶液、7.3ml)の撹拌溶液に滴加した。1時間後、混合物を室温に戻し、次に
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を注加した。酢酸エチルで抽出し、次いでフラッ
シュクロマトグラフィーにより標題化合物を得た。融点102.5〜104℃
1H NMR(CDCl3)2.09(3H,s),3.68(1H,br),5.88(1H,s),7.04(2H,m),7.
38(2H,m)および7.66(1H,s)ppm
実施例29の方法に従い、適切なグリニャール試薬を用いて、実施例30および31
の化合物を調製した。
実施例 30
1−(4−メチル−5−オキサゾリル)−1−(2−メチルフェニル)メタノー
ル
融点122〜123℃
実施例 31
1−(4−メチル−5−オキサゾリル)−1−(4−メチルフェニル)メタノー
ル
融点125〜127℃
実施例 32
1−(4−メチル−5−オキサゾリル)−1−(3−メチルフェニル)メタノー
ル
n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M溶液、3.9ml)を乾燥窒素雰囲気下−70
℃で、乾燥テトラヒドロフラン(20ml)中3−ブロモトルエン(1.1ml)の撹拌溶
液に滴加した。20分後、テトラヒドロフラン(10ml)中の4−メチル−5−オキ
サゾールカルボアルデヒド
(1.15g)を添加した。1時間後、混合物を室温に戻し、次に1時間還流下に加
熱した。冷却した溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注加した。酢酸エチル
で抽出し、フラッシュクロマトグラフィーに付し、標題化合物を得た。融点76.5
〜77.5℃
実施例32の方法に従い、適切な臭化またはヨウ化アリールを用いて、実施例33
〜36の化合物を調製した。
実施例 33
1−(2−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−オキサゾリル)メタノ
ール
1H NMR(CDCl3)2.14(3H,s),3.02(1H,br s),6.22(1H,s),6.98〜7.37(3W
,m)および7.67(2H,m)ppm
実施例 34
1−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−オキサゾリル)メ
タノール
融点116〜117.5℃
実施例 35
1−(4−メチル−5−オキサゾリル)−1−(2−トリフルオロメチルフェニ
ル)メタノール
融点105.5〜107.5℃
元素分析値:C12H10F3NO2
測定値:C,56.2;H,3.7;N,5.4
計算値:C,56.0;H,3.9;N,5.45%
実施例 36
1−(2−クロロフェニル)−1−(4−メチル−5−オキサゾリル)メタノー
ル
融点127〜128℃
実施例 37
メチル1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−フェニルメチルエーテル
水素化ナトリウム(鉱油中80%懸濁液、80mg)を0℃で乾燥N,N−ジメチルホル
ムアミド(10ml)中の1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−フェニルメタ
ノール(500mg)の撹拌溶液に添加した。10分後、ヨウ化メチル(0.15ml)を添
加した。混合物を室温に戻し、更に30分の後、混合物を蒸発乾固させた。残留物
をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl3)2.46および3.39(各々3H,s),5.52(1H,s),7.28〜7.4(5H
,m)および8.64(1H,s)ppm
実施例37の方法に従い、適切な出発物質を用いて、実施例38〜43の化合物を調
製した。
実施例 38
メチル1−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)
メチルエステル
塩酸塩、融点170〜176℃(分解)
実施例 39
メチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)
メチルエステル
融点55〜56℃
実施例 40
エチル1−(3−フリル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メチルエステ
ル
13C NMR(CDCl3)15.1,15.3,64.3,69.6,109.0,126.4,133.1,139.9,143.
6,149.6および151.3ppm
実施例 41
1−(3−フリル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メチルメチルエステ
ル
1H NMR(CDCl3)2.45および3.36(各々3H,s),5.52(1H,s),6.34(1H,m),7.38
(2H,m)および8.68(1H,s)ppm
実施例 42
1−(2−フリル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メチルメチルエーテ
ル
1H NMR(CDCl3)2.44および3.39(各々3H,s),5.57(1H,s),6.27および6.32(各
々1H,m),7.41(1H,m)および8.7(1H,s)ppm
実施例 43
1−(2−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メチルメ
チルエーテル
1H NMR(CDCl3)2.48および3.39(各々3H,s),5.86(1H,s),6.98〜7.35(3H,m)
,7.52(1H,m)および8.65(1H,s)ppm
実施例 44
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−フェニルメチルアセテート
アセチルクロリド(0.6ml)を乾燥窒素雰囲気下0℃でジクロロメタン(30ml)
中1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−フェニルメタノール(800mg)お
よびピリジン(0.5ml)の溶液に添加した。混合物を室温に戻し、次に一夜撹拌
した。蒸発させ、残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化
合物を得た。
1H NMR(CDCl3)2.15および2.51(各々3H,s),7.16(1H,s),7.35(5H,m)および
8.66(1H,s)ppm
実施例 45
1−(2−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メチルア
セテート
1−(2−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノ
ールを出発物質とし、実施例44の方法を用いて、標題化合物を調製した。融点53
〜56℃
実施例 46
1−(3−アミノフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノール
エタノール(60ml)中1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(3−ニト
ロフェニル)メタノール(2g)および10%Pd/C(200mg)を水素雰囲気下一夜振
盪した。混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残留物を塩酸塩に変換し、再
結晶させ、標題化合物に再変換した。融点137〜138℃
1H NMR(CDCl3)2.38(3H,s),2.44(1H,d),3.65(2H,br),5.95(1H,d),6.56
(1H,m),6.7(2H,m),7.08(1H,m)および8.57(1H,s)ppm
元素分析値:C11H12N2OS
測定値:C,59.9;H,5.55;N,12.4
計算値:C,60.0;H,5.5 ;N,12.7%
実施例 47
1−(3−ジメチルアミノフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メ
タノール
実施例32の方法を用いて4−メチル−5−チアゾールカルボアルデヒドおよび
3−ブロモ−N,N−ジメチルアニリンから、標題化合物を調製した。融点135〜13
8℃
1H NMR(CDCl3)2.44(3H,s),2.75(1H,s),2.96(6H,s),6.04(1H,s),6.6
5〜6.8(3H,m),7.23(1H,t)および8.60(1H,s)ppm
実施例 48
1−(3−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノ
ール
乾燥ジクロロメタン(10ml)中の1−(3−メトキシフェニル)−1−(4−
メチル−5−チアゾリル)メタノール(1g)を0℃でトリ臭化ホウ素(ジクロ
ロメタン中1M溶液、25ml)に滴加した。混合物を室温に戻し、15分間撹拌した
。混合物を氷(40g)および0.88Mアンモニア(10ml)に注加した。沈殿を濾過
し、クロマトグラフィーで精製し、標題化合物を得た。融点181〜184℃
実施例 49
1−(2−フリル)−1−(4−メチル−5−オキサゾリル)メタノール
実施例28の方法を用いて4−メチル−5−オキサゾールカルボアルデヒドおよ
び2−フリルリチウムから標題化合物を調製した。融点52〜54℃
1H NMR(CDCl3)2.16(3H),2.7(1H,br),5.92,6.32,6.40,7.44および7.80
(各々1H)
元素分析値:C9H9NO3
測定値:C,60.0;H,5.1;N,7.9
計算値:C,60.3;H,5.1;N,7.8%
実施例 50
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−フェニルメタノールの分割
37℃でpH7.5の緩衝液に懸濁した1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−
フェニルメチルアセテートを豚肝エステラーゼで処理した。得られた生成物をフ
ラッシュクロマトグラフィーに付し、結晶化した後、1−(4−メチル−5−チ
アゾリル)−1−フェニルメタノールを得た。これはキラルHPLCで一方のエナン
チオマーが98%より多く存在することを示した。フラッシュクロマトグラフィー
でやはり得られた1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−フェニルメチルア
セテートを塩基加水分解に付し、生成物を再結晶させて、標題化合物の別のエナ
ンチオマーを得た。
実施例 51
1−(2−フルオロフェニル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタノー
ルの分割
溶媒としてヘキサン中2−プロパノールを用いてキラルセル(Chiralcel)ODカ
ラム上の調製用HPLCにより標題化合物を分割した。
実施例 52
4−メチル−5−オキサゾールカルボアルデヒド
乾燥テトラヒドロフラン中の4−メチル−5−オキサゾールカルボニルクロリ
ド(Indian J.Chem.,Sect.B,1985,24B,535〜8)をリチウムトリ−t−ブ
トキシアルミノハイドライド(テトラヒドロフラン中1M溶液)で−78℃で処理
した。定法により後処理し、標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl3)2.55.(3H,s),8.03.(1H,s)および9.92(1H,s)ppm
実施例 53
1−アジド−1−(3−フリル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メタン
トリフッ化ホウ素ジエチルエーテレート(8ミリモル)を乾燥ベンゼン(4ml
)中の実施例1の生成物(4ミリモル)およびトリメチルシリルアジド(8ミリ
モル)の混合物に添加した。混合物を4日間室温で撹拌し、次に酢酸エチル(50
ml)で希釈した。炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄した後、有機層を分
離し、乾燥した。蒸発させて油状物として標題化合物を得た。
13C NMR(CDCl3)15.1,53.9,108.8,123.9,129.9,140.0,143.9,150.3お
よび151.4ppm
実施例 54
1−アジド−1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−フェニルメタン
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−フェニルメタノールを出発物質と
し、実施例53の方法を用いて、標題化合物を得た。
13C NMR(CDCl3)15.4,61.4,126.6,128.5,128.8,131.0,138.5,150.1お
よび151.6ppm
実施例 55
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−(N−フタルイミド)−1−フェニ
ルメタン塩酸塩
乾燥テトラヒドロフラン(15ml)中の1−(4−メチル−5−チアゾリル)−
1−フェニルメタノール(30ミリモル)、トリフェニル
ホスフィン(40ミリモル)、フタルイミド(40ミリモル)およびジエチルアゾジ
カルボキシレート(40ミリモル)を3日間室温で撹拌した。混合物を蒸発乾固さ
せ、残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィーで精製した。このようにして得
られた物質を定法により塩酸塩に変換した。融点194〜196℃
13C NMR(CDCl3)12.6,49.1,124.1,127.0,129.2,129.4,131.2,134.7,
135.0,135.8,144.8,154.7および167.2ppm
実施例 56
1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−フェニルメチルアミン
実施例55の生成物(1.3ミリモル)およびヒドラジン水和物(1.8ミリモル)を
2時間エタノール(10ml)中還流下に加熱した。沈殿したフタルイミドを濾去し
、濾液を蒸発乾固させた。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィーによ
り精製し、標題化合物を得た。
13C NMR(CDCl3)15.4,53.1,126.4,127.5,128.6,137.8,143.9,147.6お
よび150.2ppm
実施例 57
N−(1−(4−メチル−5−チアゾリル)−1−フェニルメチル)アセトアミ
ド
アセチルクロリドを乾燥ジクロロメタン中の実施例56の生成物およびトリエチ
ルアミンの溶液に添加した。混合物を一夜室温で撹拌し、次に炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、蒸発させ、残留物をフラッシュ
クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。
13C NMR(CDCl3)15.3,22.9,50.1,126.7,128.0,128.8,
133.5,140.4,150.0,150.2および169.0ppm
実施例 58
1−(3−フリル)−1−(4−メチル−5−チアゾリル)メチルアミン
エタノール中の実施例53の生成物を3時間水素雰囲気下10%Pd/Cと共に振盪
した。触媒を濾去し、濾液を蒸発乾固させた。得られた残留物をフラッシュクロ
マトグラフィーに付し、標題化合物を得た。
13C NMR(CDCl3)14.7,44.9,108.6,128.9,137.0,138.4,142.9,147.2お
よび149.7ppm
製剤例
以下の実施例は本発明の方法において用いるための適当な医薬組成物を示すも
のである。
組成1 錠剤
実施例33の化合物 10g
乳 糖 94g
微結晶セルロース 86g
ポリビニルピロリドン 8g
ステアリン酸マグネシウム 2g
実施例33の化合物、乳糖、セルロースおよびポリビニルピロリドンをふるいに
かけ、混合した。ステアリン酸マグネシウムをふるいにかけ、上記混合物に混入
させた。適当なパンチを用いて圧縮し、各々活性成分10mgを含有する1000錠を作
成した。所望により、得られた錠剤を被膜することもできる。
組成2 錠剤
実施例11の化合物 50g
乳 糖 80g
微結晶セルロース 20g
馬鈴薯澱粉 40g
ポリビニルピロリドン 8g
ステアリン酸マグネシウム 2g
実施例11の化合物、乳糖、セルロースおよび澱粉の一部を混合し、10%澱粉ペ
ーストで顆粒化した。得られた混合物を乾燥し、残りの澱粉、ポリビニルピロリ
ドンおよびふるいにかけたステアリン酸マグネシウムと混合した。得られた混合
物を圧縮して、各々活性成分50mgを含有する1000錠を作成した。
組成3 カプセル
実施例1の化合物 100g
予めゼラチン化した澱粉 98g
ステアリン酸マグネシウム 2g
実施例1の化合物および澱粉をふるいにかけ、混合し、ふるいにかけたステア
リン酸マグネシウムで潤滑化した。混合物を適当なサイズの硬質ゼラチンカプセ
ル1000個に充填した。各カプセルには活性成分100mgが含有されていた。
組成4 注射用製剤
実施例46の化合物 0.5〜10g
ポリエトキシル化ヒマシ油 15g
注射用水 全量100gとする量
塩化ナトリウムを添加して、溶液の浸透圧を調節することができ
pHは希酸またはアルカリを用いるか、または適当な緩衝塩を添加することにより
、最高の安定性が得られるように、そして/または、本発明の化合物の溶解を促
進するように調整することができる。抗酸化剤および金属キレート形成性塩もま
た添加してよい。
溶液を調製し、透明化し、適切な大きさのビンに充填し、密封した。製剤をオ
ートクレーブ加熱により滅菌した。或いは、溶液を濾過滅菌し、無菌条件下、滅
菌ビンに充填した。溶液は窒素雰囲気下に包装した。
組成5 注射用製剤
実施例1の化合物 0.5〜10g
ポリエトキシル化ヒマシ油 15g
プロピレングリコール 20g
ポリオキシエチレン−ポリオキシ 10g
プロピレンブロック共重合体
(プルロニック(Pluronic)F68)
注射用水 全量100gとする量
本発明の化合物をポリエトキシル化ヒマシ油、プロピレングリコールおよびプ
ルロニックF68の混合物に添加した。透明な溶液が得られるまで混合物を穏やか
に加熱した。この溶液をオートクレーブ中で加熱するか、濾過するかして、滅菌
した。このようにして得られた濃縮滅菌溶液は、非経腸投与に適する組成物を形
成するための滅菌水による希釈に適したものであった。
組成6 注射用製剤
実施例5の化合物 0.5〜10g
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 10g
注射用水 全量100gとする量
注射用水を本発明の化合物とヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンと
の混合物に添加した。透明な溶液が得られるまで混合物を穏やかに撹拌した。溶
液をビンに充填し、これを密封し、オートクレーブ中で加熱するか、濾過するか
して、滅菌した。
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(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C07D 277/24 9283−4C C07D 277/24
277/26 9283−4C 277/26
277/28 9283−4C 277/28
293/06 9283−4C 293/06
413/06 307 9159−4C 413/06 307
417/06 207 9159−4C 417/06 207
209 9159−4C 209
213 9159−4C 213
307 9159−4C 307
333 9159−4C 333
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AM,AT,AU,BB,BG,BR,
BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,F
I,GB,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR
,KZ,LK,LU,LV,MD,MG,MN,MW,
NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S
E,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN
(72)発明者 グレイ,ダンカン・アラステア
イギリス国ポーイス州エス・ワイ15 6イ
ー・キユー.チヤーチストーク.ヒツシン
グトン.リトルセフンフアーム(番地な
し)
(72)発明者 グリーン,アルフレツド・リチヤード
イギリス国オクソン.オー・エツクス13
5デイー・ジー.アビングドン.サウスモ
ーア.ローレルドライブ22