JPH0853391A - 芳香族カルボン酸の製造方法 - Google Patents
芳香族カルボン酸の製造方法Info
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- JPH0853391A JPH0853391A JP6190633A JP19063394A JPH0853391A JP H0853391 A JPH0853391 A JP H0853391A JP 6190633 A JP6190633 A JP 6190633A JP 19063394 A JP19063394 A JP 19063394A JP H0853391 A JPH0853391 A JP H0853391A
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- aromatic carboxylic
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 アルキル置換基または一部酸化したアルキル
置換基を含有する芳香族化合物を、水系媒体中で分子状
酸素を含有するガスにより酸化して芳香族カルボン酸を
製造する方法において、欠損構造部位を有するヘテロポ
リ酸骨格に遷移金属を組み込んだ化合物を触媒として用
いることを特徴とする芳香族カルボン酸の製造方法。 【効果】 本発明によれば、低コストで、芳香族カルボ
ン酸を効率よく製造することができる。
置換基を含有する芳香族化合物を、水系媒体中で分子状
酸素を含有するガスにより酸化して芳香族カルボン酸を
製造する方法において、欠損構造部位を有するヘテロポ
リ酸骨格に遷移金属を組み込んだ化合物を触媒として用
いることを特徴とする芳香族カルボン酸の製造方法。 【効果】 本発明によれば、低コストで、芳香族カルボ
ン酸を効率よく製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルキル置換基または
一部酸化したアルキル置換基を含有する芳香族化合物を
酸化して、樹脂原料や医農薬原料等として工業的に有用
な芳香族カルボン酸を製造する方法に関するものであ
る。
一部酸化したアルキル置換基を含有する芳香族化合物を
酸化して、樹脂原料や医農薬原料等として工業的に有用
な芳香族カルボン酸を製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、芳香族カルボン酸を工業的に製造
する方法としては、アルキル置換基または一部酸化した
アルキル置換基を含有する芳香族化合物を、例えば、コ
バルト、マンガンなどの重金属化合物、及び臭素もしく
は臭素化合物からなる触媒の存在下、酢酸などの低級ア
ルカン酸を溶媒として液相中で酸化する方法が実施され
ている。しかしながら、この方法では溶媒として用いた
酢酸などの低級アルカン酸が酸化、燃焼等により相当量
消費されるため、製造コストが高くなるという問題があ
る。
する方法としては、アルキル置換基または一部酸化した
アルキル置換基を含有する芳香族化合物を、例えば、コ
バルト、マンガンなどの重金属化合物、及び臭素もしく
は臭素化合物からなる触媒の存在下、酢酸などの低級ア
ルカン酸を溶媒として液相中で酸化する方法が実施され
ている。しかしながら、この方法では溶媒として用いた
酢酸などの低級アルカン酸が酸化、燃焼等により相当量
消費されるため、製造コストが高くなるという問題があ
る。
【0003】このような問題点を解決するために、溶媒
として低級アルカン酸の代わりに水を用いる方法も提案
されているが(特公昭39−13921号、特開昭58
−85840号、特開昭60−18403号など)、反
応速度が遅く実用的でない。そこで、触媒として酸化ル
テニルムを用いる方法(特開平3−130247)、触
媒として重金属及び臭素化合物、助触媒としてケイタン
グステン酸やリンモリブデン酸などのヘテロポリ酸を併
用する方法(特開平2−200656)などの水溶媒で
の改良方法が提案されている。
として低級アルカン酸の代わりに水を用いる方法も提案
されているが(特公昭39−13921号、特開昭58
−85840号、特開昭60−18403号など)、反
応速度が遅く実用的でない。そこで、触媒として酸化ル
テニルムを用いる方法(特開平3−130247)、触
媒として重金属及び臭素化合物、助触媒としてケイタン
グステン酸やリンモリブデン酸などのヘテロポリ酸を併
用する方法(特開平2−200656)などの水溶媒で
の改良方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような改良方法もまだ実用段階には至らず、更なる改良
が望まれる。本発明の目的は、低コストかつ高収率に芳
香族カルボン酸を製造する工業的により有利で実用的な
方法を提案することにある。
ような改良方法もまだ実用段階には至らず、更なる改良
が望まれる。本発明の目的は、低コストかつ高収率に芳
香族カルボン酸を製造する工業的により有利で実用的な
方法を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、アルキル置換基また
は一部酸化したアルキル置換基を含有する芳香族化合物
を、水系媒体中で酸化する際に、欠損構造部位を有する
ヘテロポリ酸骨格に遷移金属を組み込んだ特定の化合物
を触媒として用いることにより、目的の芳香族カルボン
酸が、短時間に高収率で得られることを見いだし本発明
に到達した。すなわち、本発明は、アルキル置換基また
は一部酸化したアルキル置換基を含有する芳香族化合物
を、水系媒体中で分子状酸素を含有するガスにより酸化
して芳香族カルボン酸を製造する方法において、欠損構
造部位を有するヘテロポリ酸骨格に遷移金属を組み込ん
だ化合物を触媒として用いることを特徴とする芳香族カ
ルボン酸の製造方法に存する。
題を解決すべく鋭意検討した結果、アルキル置換基また
は一部酸化したアルキル置換基を含有する芳香族化合物
を、水系媒体中で酸化する際に、欠損構造部位を有する
ヘテロポリ酸骨格に遷移金属を組み込んだ特定の化合物
を触媒として用いることにより、目的の芳香族カルボン
酸が、短時間に高収率で得られることを見いだし本発明
に到達した。すなわち、本発明は、アルキル置換基また
は一部酸化したアルキル置換基を含有する芳香族化合物
を、水系媒体中で分子状酸素を含有するガスにより酸化
して芳香族カルボン酸を製造する方法において、欠損構
造部位を有するヘテロポリ酸骨格に遷移金属を組み込ん
だ化合物を触媒として用いることを特徴とする芳香族カ
ルボン酸の製造方法に存する。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明においては、原料としてアルキル置換基または一部
酸化したアルキル置換基を含有する芳香族化合物が用い
られる。アルキル置換基としては、炭素数が通常1〜8
程度のものが用いられるが、好ましくはメチル基、エチ
ル基、n-プロピル基、i-プロピル基などの炭素数1から
3のアルキル基が挙げられる。また、一部酸化したアル
キル基も炭素数が通常1〜8程度のものが用いられ、例
えばホルミル基、カルボキシル基、ヒドロキシアルキル
基等が挙げられる。これら置換基は1つに限られるもの
ではなく、2つ以上置換していてもよい。また、複数の
置換基を有する場合は各々の置換基は同一でも異なるも
のでもよい。芳香核にはベンゼン環の様な単環のみなら
ず、ナフタレン環のような多環式芳香核も含まれる。
発明においては、原料としてアルキル置換基または一部
酸化したアルキル置換基を含有する芳香族化合物が用い
られる。アルキル置換基としては、炭素数が通常1〜8
程度のものが用いられるが、好ましくはメチル基、エチ
ル基、n-プロピル基、i-プロピル基などの炭素数1から
3のアルキル基が挙げられる。また、一部酸化したアル
キル基も炭素数が通常1〜8程度のものが用いられ、例
えばホルミル基、カルボキシル基、ヒドロキシアルキル
基等が挙げられる。これら置換基は1つに限られるもの
ではなく、2つ以上置換していてもよい。また、複数の
置換基を有する場合は各々の置換基は同一でも異なるも
のでもよい。芳香核にはベンゼン環の様な単環のみなら
ず、ナフタレン環のような多環式芳香核も含まれる。
【0007】以上のアルキル置換基または一部酸化した
アルキル置換基を含有する芳香族化合物としては、トル
エン、エチレン、イソプロピルベンゼン、4,4’-ジメ
チルビフェニル、o-, m-,または p-キシレン、o-, m-,
またはp-ジイソプロピルベンゼン、プソイドキュメン
(1,2,4-トリメチルベンゼン)、2,6-ジメチルナフタレ
ン等のアルキル基の置換した芳香族化合物;ベンスアル
デヒド、o-, m-,またはp-トルアルデヒド、2,4-ジメチ
ルベンズアルデヒド、2,4,5-トリメチルベンズアルデヒ
ド等のホルミル基の置換した芳香族化合物;ベンジルア
ルコール等のヒドロキシアルキル基の置換した芳香族化
合物;o-, m-,または p-トルイル酸、o-,m-,または p-
カルボキシベンズアルデヒド、2,6-ナフタレンジカルバ
ルデヒド、1-ナフタレンジカルバルデヒド等のカルボキ
シル基の置換した化合物あるいはこれらの混合物などが
挙げられるが、これらに限定されるものではない。
アルキル置換基を含有する芳香族化合物としては、トル
エン、エチレン、イソプロピルベンゼン、4,4’-ジメ
チルビフェニル、o-, m-,または p-キシレン、o-, m-,
またはp-ジイソプロピルベンゼン、プソイドキュメン
(1,2,4-トリメチルベンゼン)、2,6-ジメチルナフタレ
ン等のアルキル基の置換した芳香族化合物;ベンスアル
デヒド、o-, m-,またはp-トルアルデヒド、2,4-ジメチ
ルベンズアルデヒド、2,4,5-トリメチルベンズアルデヒ
ド等のホルミル基の置換した芳香族化合物;ベンジルア
ルコール等のヒドロキシアルキル基の置換した芳香族化
合物;o-, m-,または p-トルイル酸、o-,m-,または p-
カルボキシベンズアルデヒド、2,6-ナフタレンジカルバ
ルデヒド、1-ナフタレンジカルバルデヒド等のカルボキ
シル基の置換した化合物あるいはこれらの混合物などが
挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0008】本発明では、触媒として欠損構造部位を有
するヘテロポリ酸骨格に遷移金属を組み込んだ化合物を
用いる。遷移金属としては、通常、第5〜10族元素か
ら選ばれた1種以上のものが選ばれるが、好ましくは第
5族のV、第6族のCr,Mo,W、第7族のMn、第
8族のFe,Ru、第9族のCo,Rh、第10族のP
dである。。これら遷移金属は、例えば、R.Neumann et
al.,J.Am.Chem.Soc.,112(1990)6025.に記載の方法等に
より欠損構造部位を持つヘテロポリ酸骨格中に組み込ま
れる。また、遷移金属を含有したヘテロポリ酸化合物触
媒は、調製後に反応系に供する方法以外に、塩化物等の
遷移金属塩と欠損型ヘテロポリ酸化合物を個別に反応系
に供給し、反応系中で遷移金属を含有したヘテロポリ酸
化合物を形成させる方法も可能である。
するヘテロポリ酸骨格に遷移金属を組み込んだ化合物を
用いる。遷移金属としては、通常、第5〜10族元素か
ら選ばれた1種以上のものが選ばれるが、好ましくは第
5族のV、第6族のCr,Mo,W、第7族のMn、第
8族のFe,Ru、第9族のCo,Rh、第10族のP
dである。。これら遷移金属は、例えば、R.Neumann et
al.,J.Am.Chem.Soc.,112(1990)6025.に記載の方法等に
より欠損構造部位を持つヘテロポリ酸骨格中に組み込ま
れる。また、遷移金属を含有したヘテロポリ酸化合物触
媒は、調製後に反応系に供する方法以外に、塩化物等の
遷移金属塩と欠損型ヘテロポリ酸化合物を個別に反応系
に供給し、反応系中で遷移金属を含有したヘテロポリ酸
化合物を形成させる方法も可能である。
【0009】この欠損構造部位を持つヘテロポリ酸骨格
としては、例えば、一般式[M5O18]n-(M=Mo,
W;nは整数)で表される欠損型ヘキサメタレート型イ
オン、一般式[YM11O39]n-(M=Mo,W;Y=S
i,P,Ge;nは整数)で表される欠損型ケギン型ポ
リ酸イオン、一般式[Y2M17O61]n-(M=Mo,
W;Y=Si,P,Ge;nは整数)で表される欠損型
ドーソン型ポリ酸イオン等から選ばれる。なお、以上の
式でのnは通常1〜20の範囲である。これら遷移金属
を含有したヘテロポリ酸化合物の対カチオンは特に制限
はなく、プロトン、Na+,K+等のアルカリ金属イオ
ン、テトラアルキルアンモニウムカチオン(NR4 +)な
どが例示される。
としては、例えば、一般式[M5O18]n-(M=Mo,
W;nは整数)で表される欠損型ヘキサメタレート型イ
オン、一般式[YM11O39]n-(M=Mo,W;Y=S
i,P,Ge;nは整数)で表される欠損型ケギン型ポ
リ酸イオン、一般式[Y2M17O61]n-(M=Mo,
W;Y=Si,P,Ge;nは整数)で表される欠損型
ドーソン型ポリ酸イオン等から選ばれる。なお、以上の
式でのnは通常1〜20の範囲である。これら遷移金属
を含有したヘテロポリ酸化合物の対カチオンは特に制限
はなく、プロトン、Na+,K+等のアルカリ金属イオ
ン、テトラアルキルアンモニウムカチオン(NR4 +)な
どが例示される。
【0010】これら触媒の使用量は、反応溶液あたり
で、通常10〜10,000ppm、好ましくは100
〜5000ppmである。なお、これら遷移金属を含有
したヘテロポリ酸化合物触媒の安定化のため、触媒とと
もに欠損型ヘテロポリ酸化合物を共存させることもでき
る。その共存添加量は、遷移金属を含有したヘテロポリ
酸化合物に対し、通常0.01〜10倍当量、好ましく
は0.1〜5倍当量である。
で、通常10〜10,000ppm、好ましくは100
〜5000ppmである。なお、これら遷移金属を含有
したヘテロポリ酸化合物触媒の安定化のため、触媒とと
もに欠損型ヘテロポリ酸化合物を共存させることもでき
る。その共存添加量は、遷移金属を含有したヘテロポリ
酸化合物に対し、通常0.01〜10倍当量、好ましく
は0.1〜5倍当量である。
【0011】本発明の反応は水性媒体中の液相で実施さ
れるが、水性媒体としては、水または水を主成分とする
溶液が用いられる。この水性媒体と反応基質である芳香
族化合物との重量比は、通常1:1から100:1の範
囲で選ばれる。反応に使用する分子状酸素含有ガスとし
ては、酸素単独または窒素等の不活性ガスとの混合ガス
及び空気などが挙げられる。これらのガスは、通常、連
続的に反応系に吹き込みながら供給される。
れるが、水性媒体としては、水または水を主成分とする
溶液が用いられる。この水性媒体と反応基質である芳香
族化合物との重量比は、通常1:1から100:1の範
囲で選ばれる。反応に使用する分子状酸素含有ガスとし
ては、酸素単独または窒素等の不活性ガスとの混合ガス
及び空気などが挙げられる。これらのガスは、通常、連
続的に反応系に吹き込みながら供給される。
【0012】反応条件としては、反応温度は通常100
〜300℃、好ましくは150〜230℃であり、反応
圧力は、その反応温度において反応器中で液相が保持で
きる圧力以上であればよく、通常は常圧〜100気圧
(0.1〜10MPa)、好ましくは10〜80気圧
(1〜8MPa)である。また、反応時間は、通常0.
1〜8時間、好ましくは1〜5時間の範囲で選ばれる。
〜300℃、好ましくは150〜230℃であり、反応
圧力は、その反応温度において反応器中で液相が保持で
きる圧力以上であればよく、通常は常圧〜100気圧
(0.1〜10MPa)、好ましくは10〜80気圧
(1〜8MPa)である。また、反応時間は、通常0.
1〜8時間、好ましくは1〜5時間の範囲で選ばれる。
【0013】本発明により得られる芳香族カルボン酸の
分離精製は、濾過、遠心分離、蒸留などの常法により実
施される。なお、生成物を分離した後の触媒または触媒
を含む溶液は、反応に再度利用することができる。
分離精製は、濾過、遠心分離、蒸留などの常法により実
施される。なお、生成物を分離した後の触媒または触媒
を含む溶液は、反応に再度利用することができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
り以下の実施例に限定されるものではない。 (触媒の合成例) 1.欠損型ケイタングステン酸塩の合成 フラスコにNa2WO4・2H2O 182g(0.55
2mol)及び水300mlを仕込み、還流させた。こ
の還流液を激しく攪拌しながら、4規定の塩酸165m
lを約1時間かけて滴下した。次いで、この反応液にN
a2SiO3・9H2O 14.23g(0.05mo
l)の水溶液100mlを加えた。さらに、4規定の塩
酸50mlをすばやく加え、1時間還流した。室温まで
冷却し、析出した不純物を濾別後、KCl150gを加
えて塩析した。析出した白色固体のK8SiW11O39・
13H2Oを分離後、さらに母液からもK8SiW11O39
・13H2Oを回収した。全収量は123g(0.03
8mol)であり、収率は76%であった。 2.Ru含有ケイタングステン酸塩の合成 ナスフラスコに、K8SiW11O39・13H2O 3.2
6g(1.0mmol)及び水95mlを測り取り、約
80℃で15分攪拌することにより均一に溶解させた。
この溶液に少量の水に溶解したRuCl3.nH2O
294mg(1.12mmol)をゆっくり加え、約9
0℃で40分間反応させた。放冷した後、MeOH 1
00mlを加え、茶色固体のK5SiRu(H2O)W11
O39を析出させた。これをメタノールとアセトンで洗浄
し、風乾した。また、母液からは、母液を約10mlま
で濃縮後、メタノール50mlを加えることによりK5
SiRu(H2O)W11O39を回収した。全収量は1.
53g(0.47mmol)であり、収率は47%であ
った。
に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
り以下の実施例に限定されるものではない。 (触媒の合成例) 1.欠損型ケイタングステン酸塩の合成 フラスコにNa2WO4・2H2O 182g(0.55
2mol)及び水300mlを仕込み、還流させた。こ
の還流液を激しく攪拌しながら、4規定の塩酸165m
lを約1時間かけて滴下した。次いで、この反応液にN
a2SiO3・9H2O 14.23g(0.05mo
l)の水溶液100mlを加えた。さらに、4規定の塩
酸50mlをすばやく加え、1時間還流した。室温まで
冷却し、析出した不純物を濾別後、KCl150gを加
えて塩析した。析出した白色固体のK8SiW11O39・
13H2Oを分離後、さらに母液からもK8SiW11O39
・13H2Oを回収した。全収量は123g(0.03
8mol)であり、収率は76%であった。 2.Ru含有ケイタングステン酸塩の合成 ナスフラスコに、K8SiW11O39・13H2O 3.2
6g(1.0mmol)及び水95mlを測り取り、約
80℃で15分攪拌することにより均一に溶解させた。
この溶液に少量の水に溶解したRuCl3.nH2O
294mg(1.12mmol)をゆっくり加え、約9
0℃で40分間反応させた。放冷した後、MeOH 1
00mlを加え、茶色固体のK5SiRu(H2O)W11
O39を析出させた。これをメタノールとアセトンで洗浄
し、風乾した。また、母液からは、母液を約10mlま
で濃縮後、メタノール50mlを加えることによりK5
SiRu(H2O)W11O39を回収した。全収量は1.
53g(0.47mmol)であり、収率は47%であ
った。
【0015】実施例1 還流冷却器、攪拌機を備えた500mlのチタン製オー
トクレーブに、水150ml、p−キシレン10.35
g及びRu含有ケイタングステン酸塩K5SiRu(H2
O)W11O39(Ru濃度=1000ppm)を仕込ん
だ。オートクレーブ内を窒素置換した後、200℃まで
加熱昇温した。200℃に達した時点で空気を圧入し、
60気圧の加圧下、39Nl/Hrの速度で空気を2時
間連続的に供給した。次いで、反応器を冷却し、内容物
を取り出し、生成物を濾過分離した。得られた生成物を
高速液体クロマトグラフィー及びガスクロマトグラフィ
ーにより分析した。その結果、p−キシレンの転化率が
87%であり、仕込みp−キシレンに対するテレフタル
酸の収率は52%であった。なお、主副生成物は燃焼に
より生成したCO2であった。
トクレーブに、水150ml、p−キシレン10.35
g及びRu含有ケイタングステン酸塩K5SiRu(H2
O)W11O39(Ru濃度=1000ppm)を仕込ん
だ。オートクレーブ内を窒素置換した後、200℃まで
加熱昇温した。200℃に達した時点で空気を圧入し、
60気圧の加圧下、39Nl/Hrの速度で空気を2時
間連続的に供給した。次いで、反応器を冷却し、内容物
を取り出し、生成物を濾過分離した。得られた生成物を
高速液体クロマトグラフィー及びガスクロマトグラフィ
ーにより分析した。その結果、p−キシレンの転化率が
87%であり、仕込みp−キシレンに対するテレフタル
酸の収率は52%であった。なお、主副生成物は燃焼に
より生成したCO2であった。
【0016】実施例2 反応基質としてp-キシレン10.35g及びp−トルイ
ル酸4.0gを反応に供した以外は、実施例1と同様に
反応を実施した。その結果、p-キシレンの転化率が71
%であり、仕込みp-キシレンに対するテレフタル酸の収
率は44%であった。なお、主副生成物は燃焼により生
成したCO2であった。
ル酸4.0gを反応に供した以外は、実施例1と同様に
反応を実施した。その結果、p-キシレンの転化率が71
%であり、仕込みp-キシレンに対するテレフタル酸の収
率は44%であった。なお、主副生成物は燃焼により生
成したCO2であった。
【0017】実施例3 触媒としてRuCl3・nH2Oと欠損型ケイタングステ
ン酸塩K8SiW11O39・13H2O(Ru濃度=100
0ppm、モル比=1:1)を別個に反応器に仕込み、
実施例1と同様に反応を実施した。その結果、p-キシレ
ンの転化率が85%であり、仕込みp-キシレンに対する
テレフタル酸の収率は49%であった。なお、主副生成
物は燃焼により生成したCO2であった。
ン酸塩K8SiW11O39・13H2O(Ru濃度=100
0ppm、モル比=1:1)を別個に反応器に仕込み、
実施例1と同様に反応を実施した。その結果、p-キシレ
ンの転化率が85%であり、仕込みp-キシレンに対する
テレフタル酸の収率は49%であった。なお、主副生成
物は燃焼により生成したCO2であった。
【0018】比較例1 触媒としてRuCl3・nH2O(Ru濃度=1000p
pm)のみを添加し、欠損型ヘテロポリ酸が存在しない
以外は、実施例2と同様に反応を実施した。その結果、
p−キシレンの転化率が50%であり、仕込みp−キシ
レンに対するテレフタル酸の収率は7%であった。な
お、主副生成物は燃焼により生成したCO 2であった。
pm)のみを添加し、欠損型ヘテロポリ酸が存在しない
以外は、実施例2と同様に反応を実施した。その結果、
p−キシレンの転化率が50%であり、仕込みp−キシ
レンに対するテレフタル酸の収率は7%であった。な
お、主副生成物は燃焼により生成したCO 2であった。
【0019】比較例2 Ruを含有しない欠損型ケイタングステン酸塩K8Si
W11O39・13H2O4.78gを触媒として用い、実
施例2と同様の操作により反応を実施した。その結果、
p−キシレンの転化率が24%であり、仕込みp−キシ
レンに対するテレフタル酸の収率は1%であった。な
お、主副生成物は燃焼により生成したCO 2であった。
W11O39・13H2O4.78gを触媒として用い、実
施例2と同様の操作により反応を実施した。その結果、
p−キシレンの転化率が24%であり、仕込みp−キシ
レンに対するテレフタル酸の収率は1%であった。な
お、主副生成物は燃焼により生成したCO 2であった。
【0020】比較例3 触媒としてRuO2・nH2O(Ru濃度=1000pp
m)のみを添加し、欠損型ヘテロポリ酸が存在しない以
外は、実施例2と同様に反応を実施した。その結果、p-
キシレンの転化率が31%であり、仕込みp-キシレンに
対するテレフタル酸の収率は16%であった。なお、主
副生成物は燃焼により生成したCO2であった。
m)のみを添加し、欠損型ヘテロポリ酸が存在しない以
外は、実施例2と同様に反応を実施した。その結果、p-
キシレンの転化率が31%であり、仕込みp-キシレンに
対するテレフタル酸の収率は16%であった。なお、主
副生成物は燃焼により生成したCO2であった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、低コストで、芳香族カ
ルボン酸を効率よく製造することができる。
ルボン酸を効率よく製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/199 X C07C 51/265 63/26 F 9450−4H // C07B 61/00 300
Claims (3)
- 【請求項1】 アルキル置換基または一部酸化したアル
キル置換基を含有する芳香族化合物を、水系媒体中で分
子状酸素を含有するガスにより酸化して芳香族カルボン
酸を製造する方法において、欠損構造部位を有するヘテ
ロポリ酸骨格に遷移金属を組み込んだ化合物を触媒とし
て用いることを特徴とする芳香族カルボン酸の製造方
法。 - 【請求項2】 欠損構造部位を有するヘテロポリ酸骨格
が、一般式[M5O18]n-(M=Mo,W;nは整数)で
表される欠損型ヘキサメタレート型イオン、一般式[Y
M11O39]n-(M=Mo,W;Y=Si,P,Ge;n
は整数)で表される欠損型ケギン型ポリ酸イオン、一般
式[Y2M17O61]n-(M=Mo,W;Y=Si,P,
Ge;nは整数)で表される欠損型ドーソン型ポリ酸イ
オンから選ばれる1種以上のものであることを特徴とす
る請求項1に記載の芳香族カルボン酸の製造方法。 - 【請求項3】 遷移金属が、第5〜10族元素から選ば
れた1種以上のものであることを特徴とする請求項1又
は2に記載の芳香族カルボン酸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6190633A JPH0853391A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 芳香族カルボン酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6190633A JPH0853391A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 芳香族カルボン酸の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0853391A true JPH0853391A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16261322
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6190633A Pending JPH0853391A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 芳香族カルボン酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0853391A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1205462A1 (en) * | 2000-11-10 | 2002-05-15 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Method for production of oxygen-containing aromatic compound |
| US6506932B2 (en) | 2000-11-10 | 2003-01-14 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Method for production of oxygen-containing aromatic compound |
-
1994
- 1994-08-12 JP JP6190633A patent/JPH0853391A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1205462A1 (en) * | 2000-11-10 | 2002-05-15 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Method for production of oxygen-containing aromatic compound |
| US6506932B2 (en) | 2000-11-10 | 2003-01-14 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Method for production of oxygen-containing aromatic compound |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040203 |