JPH0854728A - 平版印刷版の製版装置 - Google Patents

平版印刷版の製版装置

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JPH0854728A
JPH0854728A JP14026894A JP14026894A JPH0854728A JP H0854728 A JPH0854728 A JP H0854728A JP 14026894 A JP14026894 A JP 14026894A JP 14026894 A JP14026894 A JP 14026894A JP H0854728 A JPH0854728 A JP H0854728A
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JP
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printing plate
silver
brush roller
photosensitive layer
lithographic printing
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JP14026894A
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Sho Nakao
捷 中尾
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄工程後の平版印刷版の汚れを高精度で防
止し得る洗浄装置を備えた平版印刷版の製版装置を提供
する。 【構成】 平版印刷版1の搬送経路に、平版印刷版1に
摺接し、かつ搬送方向とは逆方向に回転するブラシロー
ラ13を設け、平版印刷版1に形成された銀感光層4の
露光・現像済の黒化部分6をブラシローラ13により掻
き取り、かつ掻き取った黒化部分6の小片を洗浄液供給
手段17から供給される洗浄液とともにせき止めて流し
去るように構成した洗浄装置31を備えた製版装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版を作成する
ための製版装置に関し、特に非銀感光層の上にゼラチン
ハロゲン化銀感光乳剤層を設けた感光性平版印刷版から
平版印刷版を得るための製版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性平版印刷版として、親水性表面を
有する支持体上に水に不溶の親油性画像を形成しうる非
銀感光層を有し、その上にゼラチンハロゲン化銀感光層
を有する複合タイプのものがある。この感光性平版印刷
版を用いた製版方法については、特開昭56−2573
9号公報に記載されている。この感光性平版印刷版にお
いて、ゼラチンハロゲン化銀感光層は非銀感光層とは異
なる波長の光に感度を有し、その下の非銀感光層を画像
状にマスクする機能を有する。
【0003】以下、図3(a)を参照して感光性平版印
刷版1の構成を説明すると、支持体2はアルミニウムを
厚さ0.1mm以上の板状に形成したものであり、その
上面に非銀感光層3及びゼラチンハロゲン化銀感光乳剤
層4が積層状態で形成されている。次に、図3(b)〜
(g)を参照して平版印刷版の製版工程を説明すると、
図(b)に示すようにゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層
4の上部からレーザー光5等で露光し、次いで写真現像
液に浸漬する。この結果、(c)に示すように露光位置
が黒化し、この状態で定着液に浸漬すると(d)に示す
ように黒化部分6以外のハロゲン化銀が除去される。す
なわち、黒化部分6を除き、ゼラチンハロゲン化銀感光
乳剤層4は透明になる。
【0004】次に、(e)に示すように感光性平版印刷
版1の全面を紫外光7により曝光すると、黒化部分6の
下部を除く非銀感光層3が露光される。なお、以下の説
明において、露光済の感光性平版印刷版を単に平版印刷
版という。次に、黒化部分6を含むゼラチンハロゲン化
銀感光乳剤層4を除去する工程に移行するのであるが、
この除去工程はウォッシュオフとも呼ばれ、従来は図4
に示すような洗浄装置11により行っていた。すなわ
ち、搬送ローラ12は図3(e)に示した段階の平版印
刷版1を矢印A方向に搬送するためのものであり、その
途中にブラシローラ13が設けられている。ブラシロー
ラ13は、矢印B方向に、すなわち平版印刷版1を搬送
する方向に回転するように構成されている。平版印刷版
1の搬送経路の下側には洗浄液(例えば温水)を収容し
た貯水槽14が設けられ、貯水槽14には洗浄液を例え
ば45℃程度に加熱するためのヒータ15が設けられて
いる。貯水槽14内の温水は、ポンプP1により吸み上
げられ、フィルタ16によって濾過された後、噴射ノズ
ル17から平版印刷版1の全面に噴射するように構成さ
れている。なお、ポンプP2は洗浄液を貯水槽14内に
供給するためのものである。
【0005】上記構成の洗浄装置11において、平版印
刷版1を搬送ローラにより搬送しながらブラシローラ1
3を回転させると、黒化部分6を含むゼラチンハロゲン
化銀感光乳剤層4が掻き取られる。そして、掻き取られ
た黒化部分6は小片となり、噴射ノズル17から噴出す
る温水により貯水槽14内に流される。この結果、平版
印刷版1には、図3(f)に示すように、非銀感光層3
の全面が表面に出ている。この平版印刷版1は、次の現
像工程に搬送され、紫外光7により曝光された部分の非
銀感光層3が除去されて図3(g)に示す平版印刷版2
1が完成する。しかし、従来の洗浄装置11にあって
は、下記のような問題が発生していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ブラシローラ13によ
り掻き取られた黒化部分6、すなわち露光・現像された
ゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層4は、直ちに溶解する
のではなく、しばらくの間ゲル状、あるいは粒状の状態
で平版印刷版1の表面を漂うことになる。掻き取られた
黒化部分6は、黒化した銀の粒子を含有しており、これ
が液中を漂う間に搬送ローラ12に付着したり、更に図
3(f)に示すように平版印刷版1の表面に転写して黒
色のスポット汚れ18になる。このようなスポット汚れ
18が付着したままで、次の現像工程に移行すると,次
の現像工程は高アルカリ液で行われるのであるがスポッ
ト汚れ18を溶解できず、そのまま版面に残って印刷時
に黒色のスポット汚れが生じる。
【0007】また、ゲル状のゼラチンハロゲン化銀の粒
子が版面に残ることにより、非銀感光層3の溶出が妨げ
られ、その部分が非画像部の場合は、溶出不良(未現
像)となって印刷時にスポット汚れ、すなわち印刷汚れ
になってしまい、良質な印刷物が得られない。本発明の
目的は、洗浄工程後に、版面に銀の粒子が付着しないよ
うに確実に洗浄することができ、良質な印刷物を得られ
る平版印刷版の製版装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、下記構成により達成することができる。 (1) 表面が親水性を有し0.1mm以上の厚みを有
する支持体上に、水に不溶な親水性画像を形成しうる非
銀感光層を設け、前記非銀感光層の上にゼラチンとハロ
ゲン化銀とを含むゼラチンハロゲン化銀感光層を設けた
感光性平版印刷版の、露光現像済の銀感光層を介して曝
光した非銀感光層の上から、現像済の前記銀感光層を除
去する洗浄装置を備えた製版装置であって、前記印刷版
の感光面に洗浄液を供給する洗浄液供給手段を備え、前
記洗浄装置は、前記洗浄液供給手段より下流側に配置さ
れ、前記印刷版の感光面と摺接し前記印刷版の搬送方向
と逆方向に回転して前記洗浄液をせき止めるブラシロー
ラを有する製版装置。
【0009】(2) 前記洗浄装置は、前記ブラシロー
ラの上流側に前記印刷版の上方への移動を制限するフリ
ーローラを有する前記(1)記載の製版装置。 (3) 前記洗浄装置は、前記ブラシローラの上流側に
前記印刷版の上方への移動を制限するバーを有する前記
(1)記載の製版装置。 (4) 前記洗浄装置は、前記ブラシローラの下流側に
前記印刷版の版面に更に洗浄液を供給する洗浄液供給手
段を有する前記(1)又は(2)記載の製版装置。
【0010】
【作用】本発明によれば、ブラシローラが印刷版の搬送
方向と逆方向に回転して印刷版に接し、洗浄液をせき止
めながら銀感光層を除去するので、銀の粒子を含んだ汚
れた洗浄水がブラシローラより下流側に流動することは
ない。ブラシローラは起毛が密であることが好ましく、
これにより印刷版との接触部を水密にできる。また、ブ
ラシローラを高速回転させることにより、印刷版上の洗
浄液に搬送方向と逆方向の力が付与されるので、洗浄液
が下流に流れにくくなる。銀の粒子を含んだ洗浄液はブ
ラシローラより下流側に流れず、しかも印刷版はブラシ
との接触で銀感光層が除去されるので、ブラシローラよ
り下流側に達した印刷版に銀の粒子が付着することはな
い。ただし、確実性を上げるために、ブラシローラの下
流側でも洗浄液により印刷版を洗浄することが好まし
い。
【0011】本発明において使用される感光性平版印刷
版の処理について以下に説明する。本発明において使用
される感光性平版印刷版は、上記のような非銀感光層の
上に、直接ゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層が設けられ
たものであり、この中に実質的に水不溶性の親油性樹脂
が微細粒子状で分散含有されている。ここで親油性樹脂
とは、所定の樹脂をある支持体の上に2μm以上塗布し
たものを試料とし、その試料の樹脂表面の接触角θを測
定する。印刷雑誌第25号10月号(1968年)尾花
光雄著「平版におけるぬれ現象」で示唆しているよう
に、captive bubble method により、24℃で試料を水
につけその表面にケロシンの微粒子(泡)を接触させ
て、ゴニオメーターを用いて水中におけるケロシンの接
触角θo/w 、試料をケロシンにつけその表面に水の微粒
子(泡)を接触させて、同様にしてケロシン中における
水の接触角θw/o を測定し、θ=−〔θo/w −θw/o 〕
がほぼ正であるものを言う。このような実質的に水に不
溶の親油性の樹脂は、前記の非銀感光層に用いられるバ
インダーの樹脂として挙げたもの、例えば、シェラッ
ク、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアセ
タール樹脂、線状ポリウレタン樹脂、ノボラック型フェ
ノール樹脂、ポリエステル樹脂の他、ポリビニルシンナ
メート系樹脂や感光性不飽和ポリエステルなどの感光性
ポリマーなどが含まれる。
【0012】これらの親油性樹脂は、0.01μmから
10μmの粒径でゼラチンハロゲン化銀感光乳剤中に分
散されていることが好ましい。そして、その量はゼラチ
ンハロゲン化銀感光乳剤中に親水性コロイド10重量部
に対して約0.1重量部ないし約20重量部を用いるこ
とができる。好ましくは親水性コロイド10重量部に対
して1ないし10重量部、最も好ましくは2ないし5重
量部である。ゼラチンハロゲン化銀乳剤は、ネガ型の通
常の乳剤、直接ポジ型の乳剤でもよい。ハロゲン化銀
は、通常用いられる塩化銀、臭化銀、よう化銀またはそ
の混合ハロゲン化銀を使用できる。その平均粒子径は約
0.01μmから5μmが好ましい。この粒子は、適切
な感度になるよう例えば硫黄増感、還元増感、Ir、R
h、Ptなどの貴金属の塩による増感などの化学増感、
増感色素による分光増感を施すことができる。表面潜像
型や内部潜像型の潜像分布をもついずれの粒子でもよ
い。これに通常用いられる添加剤を加えることができ
る。前述のように親油性樹脂を分散含有させた感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層を用いた場合には、下層の非銀感光層
との強固な密着が計られる。そして、このような親油性
樹脂を含有する感光性ハロゲン化銀乳剤を前記の非銀感
光層上へ直接塗布、乾燥した場合においても、その乾燥
工程で起こりうるハロゲン化銀感光層の剥離によるトラ
ブルを回避することができる。
【0013】これらのゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層
は、約1g/m2 ないし10g/m 2 、好ましくは2g
/m2 ないし6g/m2 の乾燥量で塗布することができ
る。塗布はディップ、エアーナイフ、カーテンなどの塗
布法、また例えば米国特許第2,681,294号明細
書に記載のホッパー塗布法、エクストルージョン塗布法
を適用できる。また、非銀感光層の上に、特別な組成の
中間層を設けてその上にゼラチンハロゲン化銀感光乳剤
を含有する感光層を設けることもできる。上記のような
感光性平版印刷版を用いて平版印刷版を作る方法及び処
理は次の通りである。まず像露光し、ゼラチンハロゲン
化銀感光乳剤層中のハロゲン化銀に潜像を形成せしめ
る。次にハロゲン化銀の現像(第1現像)を行い、現像
停止液または定着液で処理するかの何れかの工程を経て
非銀感光層に活性な光線に曝光させ、次いでゼラチンハ
ロゲン化銀感光乳剤層を除去するための洗い出し処理を
し、次いで非銀感光層の露光部分または未露光部分のい
ずれか一方のみ溶解除去して支持体の親水性表面を露出
させ平版印刷版を得る第2現像処理がなされる。この場
合、第2現像に使用される処理液は非銀感光層の露光部
または未露光部の一方のみ選択的に溶解するような処理
液が必要で、特に通常PS版の現像に用いられている現
像液又はそれに類似の現像液の中から選ぶことができ
る。例えば、非銀感光層がo−キノンジアジド化合物か
らなる層である場合には珪酸ナトリウムの水溶液や米国
特許第4,141,733号明細書に記載されているよ
うな現像液が使用される。
【0014】ゼラチンハロゲン化銀乳剤感光層の現像に
は、通常ハロゲン化銀感光材料に用いられる現像方法が
用いられる。現像主薬にはハイドロキノン、カテコー
ル、レゾルシン、ピロガロールや、例えばハロゲン原
子、アリール基、アミノ基、C1〜C6 のアルキル基、
アルコキシ基などで置換された上記の化合物が用いられ
る。現像液にはさらに、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、トリエタノールアミンなどのアルカリ剤、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウムや硅酸カリウム、第3燐酸ナト
リウムなどのpH緩衝剤、臭化カリウム、メルカプト化
合物やトリアゾール類などのかぶり防止剤、EDTAや
ポリ燐酸ナトリウムなどの硬水軟化剤、亜硫酸ナトリウ
ム、エタノールアミンなどの保恒剤などを用いることが
できる。このような現像液による処理条件は、一般には
液温20℃〜50℃、より好ましくは24℃〜40℃で
10秒間〜120秒間、より好ましくは10秒間〜40
秒間である。定着液には、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸
ナトリウム、ロダンアンモニウムやチオ硫酸アンモニウ
ムなどのハロゲン化銀溶剤や、pH緩衝剤などを含有
し、通常ハロゲン化銀感光材料に用いられる定着液が用
いられる。定着処理は、常温で1秒〜30秒、好ましく
は10秒以下で行なわれる。
【0015】本発明においては、ゼラチンハロゲン化銀
感光乳剤層の洗い出しが蛋白分解酵素の存在下で行なわ
れることが好ましい。ここで「存在下」とは、洗い出し
処理される時点において、上記乳剤層中に蛋白分解酵素
が存在するようになされる態様と、洗い出しのための処
理液である水溶液中に蛋白分解酵素を溶解させておく態
様の両者が含まれる。前者の態様のより具体的な例とし
ては、ゼラチンに対して不活性化された蛋白分解酵素を
予めゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層中に含有させてお
く態様(例えば硫酸による低pH(例えば4以下)溶液
で処理された蛋白分解酵素を低いpHに保たれたゼラチ
ンハロゲン化銀感光乳剤層に含有させておく方法)、前
記定着液に蛋白分解酵素を溶解させておき、定着を行な
うことによってゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層に蛋白
分解酵素が含有されるようにする態様などが含まれる。
また後者の態様の変形として、洗い出しの処理を2浴に
分割して行ない、前の浴、後の浴、あるいはこれらの両
者の浴に蛋白分解酵素を含有させる態様も可能である。
これらの内で、洗い出しのための処理液中に蛋白分解酵
素を含有させておく態様が好ましく、最も好ましくは定
着液に蛋白分解酵素を溶解させておく態様である。
【0016】
【実施例】以下、図1を参照して本発明を適用した平版
印刷版の製版装置の第1実施例を説明する。なお、図1
は製版装置を構成する洗浄装置の概略構成図であり、従
来の洗浄装置と同一の作用を行う部材には同一の符号を
付して説明を省略する。本実施例における洗浄装置31
においては、ブラシローラ13の回転方向Cが従来例と
は逆方向、すなわち矢印A方向に搬送される露光済の平
版印刷版1を上流側に押し戻す方向に回転するように構
成されている。なお、ブラシローラ13の上流側に、平
版印刷版1の上方への移動を制限するフリーローラ32
が設けられている。また、噴射ノズル17はブラシロー
ラ13の上流側のみでなく、下流側にも設けられてい
る。
【0017】ブラシローラ13の直径は100mm程度
に設定され、回転速度は100〜500rpm程度に設
定されている。また、平版印刷版1の搬送速度は600
mm/分に設定されているが、上記直径はもとより回転
速度や搬送速度も上記に限定されるものではない。な
お、貯水層14やヒータ15、ポンプP1,P2やフィ
ルタ16の作用は上記従来例同様であり、噴射ノズル1
7から搬送中の平版印刷版1の表面に45℃程度に加熱
した温水を噴射するように構成されている。そして、洗
浄装置31には、図3(e)を参照して説明した平版印
刷版1、すなわち写真現像により黒化部分6が形成さ
れ、更に紫外光7に曝光されたもの(以下、単に平版印
刷版という)が搬送されてくる。
【0018】次に、洗浄装置31の作用を説明すると、
ブラシローラ13を回転させることにより黒化部分6が
掻き取られる。黒化していない部分の感光層も同様に掻
き取られる。この際、ブラシローラ13の上流側から噴
射され、平版印刷版1の表面に沿って流れてくる温水
が、ブラシローラ13の回転によって言わばせき止めら
れる。そして、掻き取られた黒化部分6の小片も、せき
止められた温水中に混入し、平版印刷版1の移動に従っ
てブラシローラ13より下流側に流されない。このよう
に、黒化部分6の小片を含有した温水がせき止められて
いる間、温水が噴射ノズル17から勢いよく噴射される
のであるから、黒化部分6の小片は搬送経路の下部に設
けた貯水槽14中に流れされてしまう。したがって、黒
化部分6の小片が平版印刷版1に付着することはなく、
万一付着していても下流側の搬送ローラ12との間に設
けた噴射ノズル17から噴射される温水によって流され
てしまう。
【0019】ここで従来の洗浄装置11と比較すると、
従来の洗浄装置11にあっては、掻き取られた黒化部分
6の小片はブラシローラ13の回転によって下流側の搬
送ローラ12方向に飛ばされるようになる。そして、流
しきれなかった小片が、搬送ローラ12により平版印刷
版1の表面に押しつけられ、更に流れにくくなってい
た。しかし、本実施例における洗浄装置31は、掻き取
った黒化部分6の小片が下流側に飛ばされず、しかもブ
ラシローラ13は掻き取った小片を押しつける作用を有
していないから、小片はそのまま貯水槽13に流されて
しまう。また、黒化部分6の小片が付着して下流側に搬
送されたとしても、それは押しつけられたものではな
く、ブラシローラ13の下流側に設けた噴射ノズル17
から噴射される温水によって簡単に流されてしまう。し
たがって、本実施例の洗浄装置31にあっては、上記ス
ポット汚れが形成されず、この平版印刷版1を現像して
汚れのない平版印刷版21を得ることができ、ひいては
美麗な印刷を行うことができる。
【0020】なお、ブラシローラ13の配設位置の下部
には支持板33が設けられ、平版印刷版1を背面から支
持するように構成されている。したがって、平版印刷版
1にブラシローラ13を押しつけた場合、下方にたわん
で圧接力が減殺されることがなく、掻き取りを効率よく
行うことができる。平版印刷版1の先端が上に向いてカ
ールしていたり折れていると、回転するブラシローラ1
3によりめくれ上げられてしまうが、後続部分がフリー
ローラ32により上昇が制限されているので、平版印刷
版1は搬送力と自身の剛性とにより適正な搬送位置に戻
る。したがって、平版印刷版1からの黒化部分6の掻き
取りを円滑かつ正確に行うことができる。
【0021】次に、図2を参照して本発明の第2実施例
を説明する。なお、本実施例と上記第1実施例との主な
相違点は、回転方向の異なるブラシローラ13a,13
bを平版印刷版1の搬送方向に沿って2組設けたことに
ある。すなわち、洗浄装置31には、図2に示すように
ブラシローラ13a,13bや支持板33が2組設けら
れている。この構成にあっては、最初のブラシローラ1
3aが従来例同様に矢印B方向に回転しているので、掻
き取られた黒化部分6の小片は、下流側のブラシローラ
13bの方向に飛ばされるようになる。しかし、ブラシ
ローラ13a,13bの間に噴射ノズル17が設けら
れ、そのうえ下流側のブラシローラ13bは矢印C方向
に回転しているので、飛ばされた小片と下流側のブラシ
ローラ13bにより掻き取られた黒化部分6の小片は、
上記同様に下流側のブラシローラ13bの手前でせき止
められ、中間に配設した噴射ノズル17から噴射される
温水により流されてしまう。
【0022】本実施例に示した洗浄装置31にあって
は、黒化部分6の掻き取りをより一層確実に行うことが
でき、しかも上流側のブラシローラ13aが平版印刷版
1を搬送する方向に回転していることと相まって掻き取
り作業の高速化が可能になる。また、フリーローラ32
や支持板33が上記同様に作用するので、平版印刷版1
のサイズの如何に関わりなく、掻き取り作業を確実に行
うことができる。そして、上記同様にスポット汚れのな
い平版印刷版が得られ、ひいては美麗な印刷を行うこと
ができる。また、フリーローラ32はバーに代えてもよ
い。更に第2実施例における下流側のブラシローラ13
bと搬送ローラ12との間に噴射ノズルを増設し、汚れ
の除去がより確実に行われるように構成してもよい。更
に、上記洗浄装置31は、平版印刷版の洗浄に限定され
ず、脱膜を行う工程に広く利用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る平
版印刷版の製版装置は、平版印刷版の搬送経路に、上記
平版印刷版に摺接し、かつ搬送方向とは逆方向に回転す
るブラシローラを設け、上記平版印刷版に形成された現
像済の銀感光層をブラシローラにより掻き取り、掻き取
った銀感光層の小片を洗浄液供給手段から供給される洗
浄液とともにせき止めて流し去るように構成した。した
がって、掻き取られた銀感光層の小片が平版印刷版に付
着して搬送されることはなく、印刷時に印刷汚れとなる
平版印刷版のスポット汚れを完全に防止することができ
る。平版印刷版の洗浄が確実かつ正確に行われるので、
平版印刷版の品質向上と洗浄効率の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である洗浄装置の構成を示
す概略構成図である。
【図2】本発明の第2実施例である洗浄装置の構成を示
す概略構成図である。
【図3】(a)は感光性平版印刷版の断面図、(b)は
感光性平版印刷版の露光を示す断面図、(c)は銀感光
層の現像工程を示す断面図、(d)は定着工程を示す断
面図、(e)は紫外光による曝光を示す断面図、(f)
は洗浄後で現像前の形態を示す断面図、(g)は洗浄後
で現像後の形態を示す断面図である。
【図4】従来の洗浄装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 感光性平版印刷版 2 支持体 3 非銀感光層 4 ゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層 5 レーザー光 6 黒化部分 6a 画像形成部 7 紫外光 11、31 洗浄装置 12 搬送ローラ 13,13a,13b ブラシローラ 14 貯水槽 15 ヒータ 16 フィルタ 17 噴射ノズル 18 スポット汚れ 32 フリーローラ 33 支持板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が親水性を有し0.1mm以上の厚
    みを有する支持体上に、水に不溶な親水性画像を形成し
    うる非銀感光層を設け、前記非銀感光層の上にゼラチン
    とハロゲン化銀とを含むゼラチンハロゲン化銀感光層を
    設けた感光性平版印刷版の、露光現像済の銀感光層を介
    して曝光した非銀感光層の上から、現像済の前記銀感光
    層を除去する洗浄装置を備えた製版装置であって、 前記印刷版の感光面に洗浄液を供給する洗浄液供給手段
    を備え、 前記洗浄装置は、前記洗浄液供給手段より下流側に配置
    され、前記印刷版の感光面と摺接し前記印刷版の搬送方
    向と逆方向に回転して前記洗浄液をせき止めるブラシロ
    ーラを有する製版装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄装置は、前記ブラシローラの上
    流側に前記印刷版の上方への移動を制限するフリーロー
    ラを有する請求項1記載の製版装置。
  3. 【請求項3】 前記洗浄装置は、前記ブラシローラの上
    流側に前記印刷版の上方への移動を制限するバーを有す
    る請求項1記載の製版装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄装置は、前記ブラシローラの下
    流側に前記印刷版の版面に更に洗浄液を供給する洗浄液
    供給手段を有する請求項1又は2記載の製版装置。
JP14026894A 1994-06-06 1994-06-22 平版印刷版の製版装置 Pending JPH0854728A (ja)

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