JPH0858261A - 感熱孔版印刷用原紙およびその製造方法 - Google Patents
感熱孔版印刷用原紙およびその製造方法Info
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- JPH0858261A JPH0858261A JP19851794A JP19851794A JPH0858261A JP H0858261 A JPH0858261 A JP H0858261A JP 19851794 A JP19851794 A JP 19851794A JP 19851794 A JP19851794 A JP 19851794A JP H0858261 A JPH0858261 A JP H0858261A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】ポリエステルフィルム層と、繊維同士がその接
点において互いに融着した網状体を形成してなるポリエ
ステル繊維からなる多孔性支持体層からなる感熱孔版印
刷用原紙であって、該多孔性支持体層を形成するポリエ
ステル繊維が芯鞘構造を有し、かつ前記融着した部分に
おいて襞を有することを特徴とする感熱孔版印刷用原紙
およびその製造方法。 【効果】接着剤を全く使用しないので、画像鮮明性に優
れ、かつ製造コストの安価な感熱孔版印刷用原紙を得る
ことができる。
点において互いに融着した網状体を形成してなるポリエ
ステル繊維からなる多孔性支持体層からなる感熱孔版印
刷用原紙であって、該多孔性支持体層を形成するポリエ
ステル繊維が芯鞘構造を有し、かつ前記融着した部分に
おいて襞を有することを特徴とする感熱孔版印刷用原紙
およびその製造方法。 【効果】接着剤を全く使用しないので、画像鮮明性に優
れ、かつ製造コストの安価な感熱孔版印刷用原紙を得る
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲンランプ、キセ
ノンランプ、フラッシュバルブなどによる閃光照射や赤
外線照射、レーザー光線等のパルス的照射、あるいはサ
ーマルヘッド等によって穿孔製版される感熱孔版印刷用
原紙およびその製造方法に関するものである。
ノンランプ、フラッシュバルブなどによる閃光照射や赤
外線照射、レーザー光線等のパルス的照射、あるいはサ
ーマルヘッド等によって穿孔製版される感熱孔版印刷用
原紙およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より感熱孔版印刷用原紙としては、
ポリエステルフィルムや塩化ビニリデンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム等の熱可塑性樹脂フィルムに、天然
繊維、化学繊維または合成繊維あるいはこれらを混抄し
た薄葉紙、不織布、紗等によって構成された多孔性支持
体を接着剤で貼り合わせた構造のものが知られている
(例えば、特開昭51−2512号公報、特開昭57−
182495号公報など)。
ポリエステルフィルムや塩化ビニリデンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム等の熱可塑性樹脂フィルムに、天然
繊維、化学繊維または合成繊維あるいはこれらを混抄し
た薄葉紙、不織布、紗等によって構成された多孔性支持
体を接着剤で貼り合わせた構造のものが知られている
(例えば、特開昭51−2512号公報、特開昭57−
182495号公報など)。
【0003】しかしながら、これら従来の感熱孔版印刷
用原紙は次のような欠点を有していた。すなわち、 (1)フィルムと多孔性支持体とを接着剤を用いて貼り
合わせているため、接着剤によってインキの透過が阻害
され、画像鮮明性が劣る。
用原紙は次のような欠点を有していた。すなわち、 (1)フィルムと多孔性支持体とを接着剤を用いて貼り
合わせているため、接着剤によってインキの透過が阻害
され、画像鮮明性が劣る。
【0004】(2)また、使用される接着剤自体につい
ても、例えば、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂接着
剤は印刷インキによって軟化、膨潤、溶解しやすいた
め、耐インキ性に劣り、熱硬化性接着剤を使用する場合
には、未硬化物が残存しやすいために製版時にサーマル
ヘッドに融着を生じ易く、また、塩素系接着剤を使用す
る場合にはサーマルヘッドの加熱によって有毒な塩素を
放出するなどの問題がある。
ても、例えば、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂接着
剤は印刷インキによって軟化、膨潤、溶解しやすいた
め、耐インキ性に劣り、熱硬化性接着剤を使用する場合
には、未硬化物が残存しやすいために製版時にサーマル
ヘッドに融着を生じ易く、また、塩素系接着剤を使用す
る場合にはサーマルヘッドの加熱によって有毒な塩素を
放出するなどの問題がある。
【0005】(3)フィルムの厚さが薄いため、接着加
工においてフィルムの破れやシワなどのトラブルが発生
し易い。
工においてフィルムの破れやシワなどのトラブルが発生
し易い。
【0006】(4)さらに、接着剤を使用する場合に
は、原紙の製造工程において接着工程が必要であり、ま
た、接着剤塗布時に溶剤を使用するため、溶剤回収設備
が必要であり、プロセス的にコスト高となり、作業環境
が悪化する。
は、原紙の製造工程において接着工程が必要であり、ま
た、接着剤塗布時に溶剤を使用するため、溶剤回収設備
が必要であり、プロセス的にコスト高となり、作業環境
が悪化する。
【0007】これらの欠点を改良するため、使用する接
着剤の量をできるだけ少なくする提案がなされてきた
(例えば、特開昭58−147396号公報、特開平4
−232790号公報など)が、上記の欠点を完全に解
消するには至っていないのが現状である。
着剤の量をできるだけ少なくする提案がなされてきた
(例えば、特開昭58−147396号公報、特開平4
−232790号公報など)が、上記の欠点を完全に解
消するには至っていないのが現状である。
【0008】また、接着剤を用いない方法として、特開
平4−212891号公報においては、熱可塑性樹脂フ
ィルムの片面に合成繊維が散布され熱圧着されてなる繊
維層が形成されていることを特徴とする感熱性孔版原紙
が提案されている。しかしながら、この方法は、長さ5
0mm以下の合成繊維を風力または静電気によって散布
する方法であるため、繊維の分散が不均一となり、した
がってインキの透過性にムラが生じ、画像鮮明性が不十
分となる。また、この方法では樹脂フィルムと繊維層の
接着性が必ずしも十分ではないため、フィルム搬送時に
シワや破れが発生し易いという問題がある。接着性を完
全にするため、繊維層にバインダー繊維を混入したり、
フィルム面に粘着剤を微量塗布することが提案されてい
るが、バインダー繊維や粘着剤を使用するとインキの透
過性が阻害され、結果的に画像鮮明性が低下していまう
という欠点があった。このような欠点を解消するため、
現在、接着剤、あるいはバインダー等をまったく使用し
ない感熱孔版印刷用原紙が望まれている。
平4−212891号公報においては、熱可塑性樹脂フ
ィルムの片面に合成繊維が散布され熱圧着されてなる繊
維層が形成されていることを特徴とする感熱性孔版原紙
が提案されている。しかしながら、この方法は、長さ5
0mm以下の合成繊維を風力または静電気によって散布
する方法であるため、繊維の分散が不均一となり、した
がってインキの透過性にムラが生じ、画像鮮明性が不十
分となる。また、この方法では樹脂フィルムと繊維層の
接着性が必ずしも十分ではないため、フィルム搬送時に
シワや破れが発生し易いという問題がある。接着性を完
全にするため、繊維層にバインダー繊維を混入したり、
フィルム面に粘着剤を微量塗布することが提案されてい
るが、バインダー繊維や粘着剤を使用するとインキの透
過性が阻害され、結果的に画像鮮明性が低下していまう
という欠点があった。このような欠点を解消するため、
現在、接着剤、あるいはバインダー等をまったく使用し
ない感熱孔版印刷用原紙が望まれている。
【0009】一方、特開昭61−276048号公報に
おいては、接着性の良い鞘成分と寸法安定性の良い芯成
分の芯鞘型複合フィラメントからなる印捺スクリーン用
メッシュ織物が提案されている。しかしながら、またこ
の方法は、メッシュ織物となしてからフィルムと複合す
るためにコスト高となる。さらに、フィルムとの貼り合
せのにシワや破れが発生し易いという問題があるなど、
必ずしも満足できるものではなかった。
おいては、接着性の良い鞘成分と寸法安定性の良い芯成
分の芯鞘型複合フィラメントからなる印捺スクリーン用
メッシュ織物が提案されている。しかしながら、またこ
の方法は、メッシュ織物となしてからフィルムと複合す
るためにコスト高となる。さらに、フィルムとの貼り合
せのにシワや破れが発生し易いという問題があるなど、
必ずしも満足できるものではなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決し、フィルムと多孔性支持体とを他成分
としての接着剤を用いることなく一体化することによ
り、画像鮮明性に優れ、かつ製造コストの安価な感熱孔
版印刷用原紙を提供しようとするものである。
な問題点を解決し、フィルムと多孔性支持体とを他成分
としての接着剤を用いることなく一体化することによ
り、画像鮮明性に優れ、かつ製造コストの安価な感熱孔
版印刷用原紙を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな問題点を解決すべく鋭意研究した結果、ある特定の
ポリエステルフィルムとポリエステル繊維不織布の多孔
性支持体とを熱圧着して、両者を一緒に二軸延伸するこ
とにより、他成分としての接着剤を使うことなく感熱孔
版印刷用原紙を一挙に製造できることを見いだし、本発
明に到達したものである。
うな問題点を解決すべく鋭意研究した結果、ある特定の
ポリエステルフィルムとポリエステル繊維不織布の多孔
性支持体とを熱圧着して、両者を一緒に二軸延伸するこ
とにより、他成分としての接着剤を使うことなく感熱孔
版印刷用原紙を一挙に製造できることを見いだし、本発
明に到達したものである。
【0012】上記課題を達成する本発明の感熱孔版印刷
用原紙は次の構成を有する。
用原紙は次の構成を有する。
【0013】すなわち、ポリエステルフィルム層と、繊
維同士がその接点において互いに融着した網状体を形成
してなるポリエステル繊維からなる多孔性支持体層から
なる感熱孔版印刷用原紙であって、該多孔性支持体層を
形成するポリエステル繊維が芯鞘構造を有し、かつ前記
融着した部分において襞を有することを特徴とする感熱
孔版印刷用原紙である。
維同士がその接点において互いに融着した網状体を形成
してなるポリエステル繊維からなる多孔性支持体層から
なる感熱孔版印刷用原紙であって、該多孔性支持体層を
形成するポリエステル繊維が芯鞘構造を有し、かつ前記
融着した部分において襞を有することを特徴とする感熱
孔版印刷用原紙である。
【0014】また、本発明の感熱孔版印刷用原紙の製造
方法は次の構成を有する。
方法は次の構成を有する。
【0015】すなわち、未延伸ポリエステルフィルム
と、鞘成分が前記ポリエステルフィルムより低い融点を
有する芯鞘構造の未延伸ポリエステル繊維からなる不織
布とを熱圧着し、次いで二軸延伸することを特徴とする
感熱孔版印刷用原紙の製造方法である。
と、鞘成分が前記ポリエステルフィルムより低い融点を
有する芯鞘構造の未延伸ポリエステル繊維からなる不織
布とを熱圧着し、次いで二軸延伸することを特徴とする
感熱孔版印刷用原紙の製造方法である。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明におけるフィルムおよび繊維に用い
られるポリエステルとしては、芳香族ジカルボン酸、脂
肪族ジカルボン酸とジオールを主たる構成成分とするポ
リエステルである。特に限定はされないが、フィルムの
製膜性や繊維の製糸性と物性、および原紙穿孔時の感度
と熱寸法安定性、コストなどの面から好ましくは、例え
ばテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸などの酸成
分と、エチレングリコール、1,3−ブタンジオール、
2,2′ビス(4′−β−ヒドロキシエトキシフェニ
ル)プロパンなどのジオール成分が挙げられる。これら
の成分はポリマー融点の設計から、2種以上の共重合体
として用いることができる。さらには、ヒドロキシ安息
香酸等のオキシ酸等を一部共重合してもよい。
られるポリエステルとしては、芳香族ジカルボン酸、脂
肪族ジカルボン酸とジオールを主たる構成成分とするポ
リエステルである。特に限定はされないが、フィルムの
製膜性や繊維の製糸性と物性、および原紙穿孔時の感度
と熱寸法安定性、コストなどの面から好ましくは、例え
ばテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸などの酸成
分と、エチレングリコール、1,3−ブタンジオール、
2,2′ビス(4′−β−ヒドロキシエトキシフェニ
ル)プロパンなどのジオール成分が挙げられる。これら
の成分はポリマー融点の設計から、2種以上の共重合体
として用いることができる。さらには、ヒドロキシ安息
香酸等のオキシ酸等を一部共重合してもよい。
【0018】上述したポリエステルは従来公知の方法で
製造することができる。例えば、酸成分をジオール成分
と直接エステル化反応させた後、この反応の生成物を減
圧下で加熱して余剰のジオール成分を除去しつつ重縮合
させることによって製造する方法や、酸成分としてジア
ルキルエステルを用い、これとジオール成分とでエステ
ル交換反応させた後、上記と同様に重縮合させることに
よって製造する方法等がある。この際、必要に応じて、
反応触媒として従来公知のアルカリ金属、アルカリ土類
金属、マンガン、コバルト、亜鉛、アンチモン、ゲルマ
ニウム、チタン化合物等を用いることもできる。また、
必要に応じて、難燃剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、顔料、染料、脂肪酸エステル、ワ
ックス等の有機滑剤あるいはポリシロキサン等の消泡剤
等を配合することができる。
製造することができる。例えば、酸成分をジオール成分
と直接エステル化反応させた後、この反応の生成物を減
圧下で加熱して余剰のジオール成分を除去しつつ重縮合
させることによって製造する方法や、酸成分としてジア
ルキルエステルを用い、これとジオール成分とでエステ
ル交換反応させた後、上記と同様に重縮合させることに
よって製造する方法等がある。この際、必要に応じて、
反応触媒として従来公知のアルカリ金属、アルカリ土類
金属、マンガン、コバルト、亜鉛、アンチモン、ゲルマ
ニウム、チタン化合物等を用いることもできる。また、
必要に応じて、難燃剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、顔料、染料、脂肪酸エステル、ワ
ックス等の有機滑剤あるいはポリシロキサン等の消泡剤
等を配合することができる。
【0019】さらには、用途に応じて(とくにフィルム
層を形成するポリエステルとしては)易滑性を付与する
こともできる。易滑性付与方法としては特に制限はない
が、例えば、クレー、マイカ、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルク、湿式あるいは乾式シリカなど
の無機粒子、アクリル酸類、スチレン等を構成成分とす
る有機粒子等を配合する方法、ポリエステル重合反応時
に添加する触媒等を析出する、いわゆる内部粒子による
方法等がある。
層を形成するポリエステルとしては)易滑性を付与する
こともできる。易滑性付与方法としては特に制限はない
が、例えば、クレー、マイカ、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルク、湿式あるいは乾式シリカなど
の無機粒子、アクリル酸類、スチレン等を構成成分とす
る有機粒子等を配合する方法、ポリエステル重合反応時
に添加する触媒等を析出する、いわゆる内部粒子による
方法等がある。
【0020】本発明の感熱孔版印刷用原紙を構成するポ
リエステルフィルム層は、感熱孔版印刷用原紙としての
強度を確保でき、均一なフィルムとする観点から二軸延
伸フィルムからなることが好ましい。フィルムの厚さ
は、感熱孔版印刷用原紙に要求される感度等によって適
宜決定されるが、穿孔性を向上させるとともに製膜安定
性を確保する観点から0.1〜10μmであることが好
ましく、0.3〜5μmであることがより好ましい。
リエステルフィルム層は、感熱孔版印刷用原紙としての
強度を確保でき、均一なフィルムとする観点から二軸延
伸フィルムからなることが好ましい。フィルムの厚さ
は、感熱孔版印刷用原紙に要求される感度等によって適
宜決定されるが、穿孔性を向上させるとともに製膜安定
性を確保する観点から0.1〜10μmであることが好
ましく、0.3〜5μmであることがより好ましい。
【0021】次に、本発明の感熱孔版印刷用原紙を構成
する多孔性支持体は、ポリエステル繊維からなるもので
あって、芯鞘構造を有することが重要である。それは、
例えば複合紡糸機から複数のポリマーを各々溶融し、ギ
アポンプで各々所定量計量して芯鞘型複合口金から吐出
し得ることができるものである。
する多孔性支持体は、ポリエステル繊維からなるもので
あって、芯鞘構造を有することが重要である。それは、
例えば複合紡糸機から複数のポリマーを各々溶融し、ギ
アポンプで各々所定量計量して芯鞘型複合口金から吐出
し得ることができるものである。
【0022】多孔性支持体層としては、ポリエステル不
織布であることが好ましく、中でもポリエステル長繊維
不織布であることがより好ましい。その場合、不織布の
目付量は、インキの透過性を均一にして画像鮮明性を良
くしかつ強度を保持する観点から、2〜20g/m2 で
あることが好ましく、5〜15g/m2 であることがよ
り好ましい。
織布であることが好ましく、中でもポリエステル長繊維
不織布であることがより好ましい。その場合、不織布の
目付量は、インキの透過性を均一にして画像鮮明性を良
くしかつ強度を保持する観点から、2〜20g/m2 で
あることが好ましく、5〜15g/m2 であることがよ
り好ましい。
【0023】多孔性支持体を形成する繊維の鞘成分は、
ポリエステルフィルムとの接着性が良好な成分であるこ
とが好ましい。具体的には例えば、低結晶性のポリマ
ー、ポリエステルフィルム層のポリマーとガラス転移温
度や冷結晶化温度が近いポリマー、吸湿性で軟化点の下
がるポリマーなどが挙げられるが、繊維と繊維の交絡点
での接着性および多孔性支持体とフィルムとの接着性を
良くし原紙としての形態安定性を向上させるという観点
から、鞘成分の融点がフィルムの融点より低いことが好
ましく、フィルムの融点より10℃以上低い融点である
ことがより好ましい。
ポリエステルフィルムとの接着性が良好な成分であるこ
とが好ましい。具体的には例えば、低結晶性のポリマ
ー、ポリエステルフィルム層のポリマーとガラス転移温
度や冷結晶化温度が近いポリマー、吸湿性で軟化点の下
がるポリマーなどが挙げられるが、繊維と繊維の交絡点
での接着性および多孔性支持体とフィルムとの接着性を
良くし原紙としての形態安定性を向上させるという観点
から、鞘成分の融点がフィルムの融点より低いことが好
ましく、フィルムの融点より10℃以上低い融点である
ことがより好ましい。
【0024】鞘成分の繊維中に占める比率は、製糸性を
良くしかつフィルム層との接着性を良くする観点から、
5重量%以上であることが好ましく、10重量%である
ことがより好ましい。一方、多孔性支持体としての強度
を保持し、感熱孔版印刷用原紙を穿孔する際の耐熱性を
良くする観点から、鞘成分の繊維中に占める比率が70
重量%以下であることが好ましく、40重量%以下であ
ることがより好ましい。
良くしかつフィルム層との接着性を良くする観点から、
5重量%以上であることが好ましく、10重量%である
ことがより好ましい。一方、多孔性支持体としての強度
を保持し、感熱孔版印刷用原紙を穿孔する際の耐熱性を
良くする観点から、鞘成分の繊維中に占める比率が70
重量%以下であることが好ましく、40重量%以下であ
ることがより好ましい。
【0025】多孔性支持体層を形成する繊維の単繊維繊
度は、インキの透過性を均一なものとしかつ強度を保持
する観点から、0.3〜10デニールであることが好ま
しい。なお、本発明において多孔性支持体を形成する繊
維は全て同一繊度であってもよいし、異なる繊度の繊維
が混繊されたものであってもよい。また、繊度の異なる
繊維を段階的に積層した多層構造としてもよい。
度は、インキの透過性を均一なものとしかつ強度を保持
する観点から、0.3〜10デニールであることが好ま
しい。なお、本発明において多孔性支持体を形成する繊
維は全て同一繊度であってもよいし、異なる繊度の繊維
が混繊されたものであってもよい。また、繊度の異なる
繊維を段階的に積層した多層構造としてもよい。
【0026】次に、本発明の感熱孔版印刷用原紙を構成
する多孔性支持体層は、繊維同士がその接点において互
いに融着した網状体を形成してなるポリエステル繊維か
らなるものである。さらに特徴的には、繊維同士が融着
している部分は、襞を形成してなるものである。この襞
とは、融着している繊維と繊維の間に薄い膜状となって
いる存在しているものである。この襞を形成してなる融
着部を持つことにより、支持体の強度が安定するととも
に、均一な開孔形態を形成することができ、印刷インキ
の保持性と透過性のバランスのとれた感熱孔版印刷用原
紙とすることができるものである。
する多孔性支持体層は、繊維同士がその接点において互
いに融着した網状体を形成してなるポリエステル繊維か
らなるものである。さらに特徴的には、繊維同士が融着
している部分は、襞を形成してなるものである。この襞
とは、融着している繊維と繊維の間に薄い膜状となって
いる存在しているものである。この襞を形成してなる融
着部を持つことにより、支持体の強度が安定するととも
に、均一な開孔形態を形成することができ、印刷インキ
の保持性と透過性のバランスのとれた感熱孔版印刷用原
紙とすることができるものである。
【0027】本発明では、このような襞を形成してなる
融着点が、支持体の平均的な面において、支持体として
の強度を保持し、支持体の開孔形状を均一にしながらイ
ンキの保持性を確保し、印刷画像の裏写りを防止する観
点から、1mm2 当たり10個以上あることが好まし
く、100個以上あることがより好ましい。
融着点が、支持体の平均的な面において、支持体として
の強度を保持し、支持体の開孔形状を均一にしながらイ
ンキの保持性を確保し、印刷画像の裏写りを防止する観
点から、1mm2 当たり10個以上あることが好まし
く、100個以上あることがより好ましい。
【0028】次に、本発明の感熱孔版印刷用原紙の製造
方法について説明する。
方法について説明する。
【0029】まず、本発明の感熱孔版印刷用原紙を構成
するフィルム層は、まず初めにポリエステルを用いて、
従来公知の方法によって未延伸フィルムを作製する。例
えば、Tダイ押し出し法によって溶融したポリエステル
重合体をキャストドラム上に押し出すことによって、未
延伸フィルムを製造できる。口金のスリット幅、ポリマ
ーの吐出量、キャストドラムの回転数を調整することに
よって、所望の厚さの未延伸フィルムとできる。
するフィルム層は、まず初めにポリエステルを用いて、
従来公知の方法によって未延伸フィルムを作製する。例
えば、Tダイ押し出し法によって溶融したポリエステル
重合体をキャストドラム上に押し出すことによって、未
延伸フィルムを製造できる。口金のスリット幅、ポリマ
ーの吐出量、キャストドラムの回転数を調整することに
よって、所望の厚さの未延伸フィルムとできる。
【0030】次に、本発明の感熱孔版印刷用原紙を構成
する多孔性支持体は、まず初めに溶融したポリエステル
重合体を複合紡糸機から複数のポリマーを各々溶融し、
ギアポンプで各々所定量計量して芯鞘型複合口金から吐
出し未延伸繊維構造体とする。好ましくは、ポリエステ
ルを用いて、従来公知のスパンボンド法により得るもの
である。すなわち、一般に用いられるポリエステルの溶
融紡糸機で、ポリエステル重合体を溶融しギアポンプで
所定量計量してオリフィス口金から吐出する。口金から
吐出したポリマーをエアエジェクターで牽引し、衝突板
に衝突させて繊維を開繊し、コンベア状に捕集してウエ
ブを形成して製造される。ウエブ製布幅、ポリマー吐出
量、コンベア速度を適宜設定することにより、ウエブの
目付を任意に設定できる。このウエブを加熱ロールで熱
固着して不織布のシートを得ることができる。なお、こ
こでいう熱固着とは、シートを手で揉みほぐすと、各繊
維に分かれる程度に接着したものであり、加熱ロールの
温度を任意にして圧着して行う。また、エジェクター空
気の圧力と流量やエジェクターの空気噴射部を適宜調整
することにより引取り速度を任意に取ることができ、さ
らに、吐出ポリマーの冷却条件を調整することなどによ
って結晶性の異なったものを取ることができる。これら
の調整によって、繊維の物性を任意にとれる。
する多孔性支持体は、まず初めに溶融したポリエステル
重合体を複合紡糸機から複数のポリマーを各々溶融し、
ギアポンプで各々所定量計量して芯鞘型複合口金から吐
出し未延伸繊維構造体とする。好ましくは、ポリエステ
ルを用いて、従来公知のスパンボンド法により得るもの
である。すなわち、一般に用いられるポリエステルの溶
融紡糸機で、ポリエステル重合体を溶融しギアポンプで
所定量計量してオリフィス口金から吐出する。口金から
吐出したポリマーをエアエジェクターで牽引し、衝突板
に衝突させて繊維を開繊し、コンベア状に捕集してウエ
ブを形成して製造される。ウエブ製布幅、ポリマー吐出
量、コンベア速度を適宜設定することにより、ウエブの
目付を任意に設定できる。このウエブを加熱ロールで熱
固着して不織布のシートを得ることができる。なお、こ
こでいう熱固着とは、シートを手で揉みほぐすと、各繊
維に分かれる程度に接着したものであり、加熱ロールの
温度を任意にして圧着して行う。また、エジェクター空
気の圧力と流量やエジェクターの空気噴射部を適宜調整
することにより引取り速度を任意に取ることができ、さ
らに、吐出ポリマーの冷却条件を調整することなどによ
って結晶性の異なったものを取ることができる。これら
の調整によって、繊維の物性を任意にとれる。
【0031】この鞘ポリマーに低融点ポリマーを用いる
ことは、後述する未延伸フィルムとの複合後の延伸(以
下、「共延伸」ということがある)をも容易にするので
好ましい。即ち、低融点ポリマーが鞘として覆っている
と、紡糸時の芯成分の冷却が緩やかとなって、より高伸
度の繊維が得らて延伸し易いし、紡糸張力が芯成分にか
かり、鞘成分の配向結晶が低く抑えられ、共延伸時での
接着が容易となる。なお、ここで未延伸糸の破断伸度
は、未延伸フィルムとの複合後の延伸性を良くする観点
から、破断伸度250%以上であることが好ましく、2
80%以上であることがより好ましい。一方、芯成分
は、感熱孔版印刷用原紙の支持補強用としての役割を担
うので、フィルムおよび鞘成分のポリマーより高い融点
をもつことが好ましい。
ことは、後述する未延伸フィルムとの複合後の延伸(以
下、「共延伸」ということがある)をも容易にするので
好ましい。即ち、低融点ポリマーが鞘として覆っている
と、紡糸時の芯成分の冷却が緩やかとなって、より高伸
度の繊維が得らて延伸し易いし、紡糸張力が芯成分にか
かり、鞘成分の配向結晶が低く抑えられ、共延伸時での
接着が容易となる。なお、ここで未延伸糸の破断伸度
は、未延伸フィルムとの複合後の延伸性を良くする観点
から、破断伸度250%以上であることが好ましく、2
80%以上であることがより好ましい。一方、芯成分
は、感熱孔版印刷用原紙の支持補強用としての役割を担
うので、フィルムおよび鞘成分のポリマーより高い融点
をもつことが好ましい。
【0032】かくして得られた未延伸のフィルムと多孔
性支持体との複合は、加熱しつつ直接貼り合わせる熱圧
着により行われる。熱圧着の方法は特に限定されるもの
ではないが、加熱ロールによる熱圧着がプロセス性の点
から特に好ましい。本発明における熱圧着はポリエステ
ルフィルムを製膜した後に、延伸工程の前段階で行うの
が好ましい。熱圧着温度はフィルムのガラス転移温度
(Tg)と冷結晶化温度との間が好ましく、Tg+10
℃〜Tg+50℃が特に好ましい。
性支持体との複合は、加熱しつつ直接貼り合わせる熱圧
着により行われる。熱圧着の方法は特に限定されるもの
ではないが、加熱ロールによる熱圧着がプロセス性の点
から特に好ましい。本発明における熱圧着はポリエステ
ルフィルムを製膜した後に、延伸工程の前段階で行うの
が好ましい。熱圧着温度はフィルムのガラス転移温度
(Tg)と冷結晶化温度との間が好ましく、Tg+10
℃〜Tg+50℃が特に好ましい。
【0033】本発明において、ポリエステルフィルムと
繊維不織布の多孔性支持体とは熱圧着した状態で共延伸
する。熱圧着した状態で共延伸することにより、フィル
ムと支持体とが一体で剥離することなく好適に延伸する
ことができる。また、両者を一体で共延伸することによ
り、ポリエステル繊維が補強体の役目をなし、フィルム
が破れたりすることがなく、極めて製膜安定性に優れ、
結果として低コストの感熱孔版印刷用原紙を得ることが
できる。
繊維不織布の多孔性支持体とは熱圧着した状態で共延伸
する。熱圧着した状態で共延伸することにより、フィル
ムと支持体とが一体で剥離することなく好適に延伸する
ことができる。また、両者を一体で共延伸することによ
り、ポリエステル繊維が補強体の役目をなし、フィルム
が破れたりすることがなく、極めて製膜安定性に優れ、
結果として低コストの感熱孔版印刷用原紙を得ることが
できる。
【0034】延伸方法は特に限定されないが、フィルム
の穿孔感度向上および多孔性支持体を形成する繊維の均
一分散性の点で二軸延伸が好ましい。二軸延伸は逐次二
軸延伸法または同時二軸延伸法のいずれの方法であって
もよい。逐次二軸延伸法の場合、縦方向、横方向の順に
延伸するのが一般的であるが、逆に延伸してもよい。延
伸温度はポリエステルフィルムのガラス転移温度と冷結
晶化温度との間であるのが好ましい。延伸倍率は特に限
定されるものではなく、用いるポリエステルフィルム用
ポリマーの種類や感熱孔版印刷用原紙に要求される感度
等によって適宜決定されるが、通常は縦、横それぞれ3
〜5倍程度が適当である。また、二軸延伸後、縦または
横、あるいは縦横に再延伸してもかまわない。
の穿孔感度向上および多孔性支持体を形成する繊維の均
一分散性の点で二軸延伸が好ましい。二軸延伸は逐次二
軸延伸法または同時二軸延伸法のいずれの方法であって
もよい。逐次二軸延伸法の場合、縦方向、横方向の順に
延伸するのが一般的であるが、逆に延伸してもよい。延
伸温度はポリエステルフィルムのガラス転移温度と冷結
晶化温度との間であるのが好ましい。延伸倍率は特に限
定されるものではなく、用いるポリエステルフィルム用
ポリマーの種類や感熱孔版印刷用原紙に要求される感度
等によって適宜決定されるが、通常は縦、横それぞれ3
〜5倍程度が適当である。また、二軸延伸後、縦または
横、あるいは縦横に再延伸してもかまわない。
【0035】さらに、二軸延伸後の本発明の感熱孔版印
刷用原紙を熱処理してもよい。熱処理温度は特に限定さ
れるものではなく、用いるポリエステルフィルム用ポリ
マーの種類によって適宜決定されるが、通常は100〜
240℃、時間は0.5〜60秒程度が適当である。
刷用原紙を熱処理してもよい。熱処理温度は特に限定さ
れるものではなく、用いるポリエステルフィルム用ポリ
マーの種類によって適宜決定されるが、通常は100〜
240℃、時間は0.5〜60秒程度が適当である。
【0036】また、本発明の感熱孔版印刷用原紙は、フ
ィルム面に穿孔時の走行性を安定させるために離型剤層
をもつことが好ましい。離型剤としては、シリコーンオ
イル、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、界面活性剤、
石油系ワックス、植物性ワックス等からなる従来公知の
ものを用いることができ、また、これらの塗布方法は特
に限定されないが、ロールコーター、グラビアコータ
ー、リバースコーター、バーコーター等を用いて塗布で
きる。上記組成物中には、本発明の効果を阻害しない範
囲内で各種添加剤を併用することができる。例えば、帯
電防止剤、耐熱剤、耐酸化防止剤、有機粒子、無機粒
子、顔料等が挙げられる。また、塗剤中には水への分散
性を向上させる目的で各種添加剤、例えば分散助剤、界
面活性剤、防腐剤、消泡剤等を添加しても良い。
ィルム面に穿孔時の走行性を安定させるために離型剤層
をもつことが好ましい。離型剤としては、シリコーンオ
イル、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、界面活性剤、
石油系ワックス、植物性ワックス等からなる従来公知の
ものを用いることができ、また、これらの塗布方法は特
に限定されないが、ロールコーター、グラビアコータ
ー、リバースコーター、バーコーター等を用いて塗布で
きる。上記組成物中には、本発明の効果を阻害しない範
囲内で各種添加剤を併用することができる。例えば、帯
電防止剤、耐熱剤、耐酸化防止剤、有機粒子、無機粒
子、顔料等が挙げられる。また、塗剤中には水への分散
性を向上させる目的で各種添加剤、例えば分散助剤、界
面活性剤、防腐剤、消泡剤等を添加しても良い。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明する。なお、本実施例で測定した測定方法を下記
する。
に説明する。なお、本実施例で測定した測定方法を下記
する。
【0038】<融点(℃)>セイコー電子工業(株)製
示差走査熱量計RDC220型を用い、試料5mgを採
取し、室温より昇温速度20℃/分で昇温した時の吸熱
曲線のピークの温度より求めた。
示差走査熱量計RDC220型を用い、試料5mgを採
取し、室温より昇温速度20℃/分で昇温した時の吸熱
曲線のピークの温度より求めた。
【0039】<単繊維繊度(d;デニール)>紡糸時の
単繊維繊度は下記(1)の方法で測定し、感熱孔版印刷
用原紙としての単繊維繊度は下記(2)の方法で測定し
た。
単繊維繊度は下記(1)の方法で測定し、感熱孔版印刷
用原紙としての単繊維繊度は下記(2)の方法で測定し
た。
【0040】(1)繊維を不織布シート化する前に、測
定用長繊維をブロック取りし、0.9m長、10本サン
プリングして、これを各々秤量して繊度を求め、その平
均値で表した。
定用長繊維をブロック取りし、0.9m長、10本サン
プリングして、これを各々秤量して繊度を求め、その平
均値で表した。
【0041】(2)サンプルの任意な10箇所を電子顕
微鏡で倍率500倍で10枚の写真撮影を行い、1枚の
写真につき任意の15本の繊維の直径を測定し、これを
10枚の写真について行い、合計150本の繊維径を測
定した。密度を1.38g/cm3 として繊度を求め、
その平均値で表した。
微鏡で倍率500倍で10枚の写真撮影を行い、1枚の
写真につき任意の15本の繊維の直径を測定し、これを
10枚の写真について行い、合計150本の繊維径を測
定した。密度を1.38g/cm3 として繊度を求め、
その平均値で表した。
【0042】<繊維目付(g/m2 )>試験片20cm
×20cmを取り、その重量を測定してm2 当たりの重
量に換算した。
×20cmを取り、その重量を測定してm2 当たりの重
量に換算した。
【0043】<固有粘度>フェノールと四塩化炭素の等
重量の混合溶媒を用い、試料0.5g/100cc、測定
温度20℃の条件で測定(ヤマトラボティックAVM−
10S型自動粘度測定器)した。
重量の混合溶媒を用い、試料0.5g/100cc、測定
温度20℃の条件で測定(ヤマトラボティックAVM−
10S型自動粘度測定器)した。
【0044】<繊維融着点の襞の形成および個数>サン
プルを(株)トプコン走査型電子顕微鏡DS130を用
いて倍率300倍で観察し、融着点の個数を数えた。
プルを(株)トプコン走査型電子顕微鏡DS130を用
いて倍率300倍で観察し、融着点の個数を数えた。
【0045】<接着性評価>サンプルを光学顕微鏡で観
察した。
察した。
【0046】<印刷性評価>作製した感熱孔版印刷用原
紙を理想科学工業(株)製「リソグラフ」に供給して、
サーマルヘッド式製版方式により、JIS第1水準の文
字で文字サイズ2mm角のものと5mm角のものおよび
中を黒く塗りつぶした丸で2〜10mmφのもの、ま
た、太さの異なる罫線を原稿として製版した。
紙を理想科学工業(株)製「リソグラフ」に供給して、
サーマルヘッド式製版方式により、JIS第1水準の文
字で文字サイズ2mm角のものと5mm角のものおよび
中を黒く塗りつぶした丸で2〜10mmφのもの、ま
た、太さの異なる罫線を原稿として製版した。
【0047】製版原稿を用いて印刷したものを、文字の
鮮明さ、罫線に太さムラ、黒ベタ部の白抜けなどを、目
視判定により評価した。
鮮明さ、罫線に太さムラ、黒ベタ部の白抜けなどを、目
視判定により評価した。
【0048】[実施例1]未延伸のポリエステル繊維不
織布は次のようにして作製した。
織布は次のようにして作製した。
【0049】鞘成分として、融点190℃のイソフタル
酸25モル%共重合ポリエチレンテレフタレート(固有
粘度=0.70)チップを、140℃、5時間の真空乾
燥を行ったものを用い、芯成分としては、ホモポリエチ
レンテレフタレート(固有粘度=0.62、融点=26
0℃)チップを160℃、5時間の真空乾燥を行ったも
のとした。この両成分を、複合紡糸機に投入して、鞘成
分は250℃のメルターでチップを溶かし、ギアポンプ
で8g/分計量、また、芯成分は290℃のメルターで
溶かし、ギアポンプで32g/分計量して、孔径0.2
3mmφ、孔数66個の芯鞘型複合口金に送り紡糸した。
溶融ポリマーの流路や口金などの温度は290℃とし
た。口金から吐出したポリマーは冷却固化した後、空気
圧0.5kg/cm2 のエアエジェクターで吸引、衝突板を
介して単糸を開繊しつつネットコンベア上に捕集して、
70℃の熱ロールを通過させて目付120g/m2 の未
延伸不織布シートを得た。また、エアエジェクターから
噴出した繊維の繊度は295デニール−66フィラメン
ト(単糸繊度4.5d)、破断強度1.0g/d、伸度
326%であった。
酸25モル%共重合ポリエチレンテレフタレート(固有
粘度=0.70)チップを、140℃、5時間の真空乾
燥を行ったものを用い、芯成分としては、ホモポリエチ
レンテレフタレート(固有粘度=0.62、融点=26
0℃)チップを160℃、5時間の真空乾燥を行ったも
のとした。この両成分を、複合紡糸機に投入して、鞘成
分は250℃のメルターでチップを溶かし、ギアポンプ
で8g/分計量、また、芯成分は290℃のメルターで
溶かし、ギアポンプで32g/分計量して、孔径0.2
3mmφ、孔数66個の芯鞘型複合口金に送り紡糸した。
溶融ポリマーの流路や口金などの温度は290℃とし
た。口金から吐出したポリマーは冷却固化した後、空気
圧0.5kg/cm2 のエアエジェクターで吸引、衝突板を
介して単糸を開繊しつつネットコンベア上に捕集して、
70℃の熱ロールを通過させて目付120g/m2 の未
延伸不織布シートを得た。また、エアエジェクターから
噴出した繊維の繊度は295デニール−66フィラメン
ト(単糸繊度4.5d)、破断強度1.0g/d、伸度
326%であった。
【0050】一方、イソフタル酸14モル%を共重合し
たポリエチレンテレフタレート(固有粘度=0.68、
融点225℃)チップを、150℃、5時間の真空乾燥
を行い、スクリュー径40mmの押出機に投入した。T
ダイ口金温度280℃で押出し、直径300mmの冷却
ドラム上にキャストして未延伸フィルムを作製した。次
いで、この未延伸フィルムの上に、前記の未延伸不織布
を重ね、加熱ロールに供給してロール温度80℃で熱圧
着した。こうして得られた積層シートを90℃の加熱ロ
ールで、長さ方向に3.5倍延伸した後、テンター式延
伸機に送り込み、95℃で幅方向に4倍延伸し、さらに
テンター内で160℃×5秒間熱処理して、厚さ30μ
mの感熱孔版印刷用原紙を作製した。この感熱孔版印刷
用原紙のフィルム面には、テンター入口部において、ワ
ックス系離型剤をグラビアコーターを用いて乾燥後の重
さで0.1g/m2 塗布した。得られた感熱孔版印刷用
原紙の繊維目付量は9.5g/m2 、平均繊度は1.1
デニールであった。また、フィルム単独の厚さは2μm
であった。なお、この延伸工程は何ら問題なく行えた。
たポリエチレンテレフタレート(固有粘度=0.68、
融点225℃)チップを、150℃、5時間の真空乾燥
を行い、スクリュー径40mmの押出機に投入した。T
ダイ口金温度280℃で押出し、直径300mmの冷却
ドラム上にキャストして未延伸フィルムを作製した。次
いで、この未延伸フィルムの上に、前記の未延伸不織布
を重ね、加熱ロールに供給してロール温度80℃で熱圧
着した。こうして得られた積層シートを90℃の加熱ロ
ールで、長さ方向に3.5倍延伸した後、テンター式延
伸機に送り込み、95℃で幅方向に4倍延伸し、さらに
テンター内で160℃×5秒間熱処理して、厚さ30μ
mの感熱孔版印刷用原紙を作製した。この感熱孔版印刷
用原紙のフィルム面には、テンター入口部において、ワ
ックス系離型剤をグラビアコーターを用いて乾燥後の重
さで0.1g/m2 塗布した。得られた感熱孔版印刷用
原紙の繊維目付量は9.5g/m2 、平均繊度は1.1
デニールであった。また、フィルム単独の厚さは2μm
であった。なお、この延伸工程は何ら問題なく行えた。
【0051】得られた感熱孔版印刷用原紙を光学顕微鏡
で観察したところ、フィルムと繊維の接触部、および各
繊維間の交絡点は、しっかりと融着した網状体を形成し
ており、かつ融着部に薄膜状の襞が形成されていた。
で観察したところ、フィルムと繊維の接触部、および各
繊維間の交絡点は、しっかりと融着した網状体を形成し
ており、かつ融着部に薄膜状の襞が形成されていた。
【0052】この感熱孔版印刷用原紙を印刷評価した。
感熱孔版印刷用原紙の走行性も良好で、印刷物は濃淡ム
ラがなく、文字が鮮明であり、罫線の太さムラがなく、
黒ベタ部の白抜けもないものであった。
感熱孔版印刷用原紙の走行性も良好で、印刷物は濃淡ム
ラがなく、文字が鮮明であり、罫線の太さムラがなく、
黒ベタ部の白抜けもないものであった。
【0053】[比較例1]実施例1において、ホモポリ
エチレンテレフタレート(極限粘度=0.62、融点2
60℃)チップを単成分紡糸機に投入、290℃のメル
ターで溶かし、ギアポンプで40g/分計量して、孔径
0.23mmφ、孔数66個の口金に送り紡糸した。溶融
ポリマーの流路や口金などの紡糸温度は290℃で、口
金から吐出ポリマーは冷却固化した後、エアエジェクタ
ー(空気圧0.5kg/cm2 )で吸引、衝突板を介してネ
ットコンベア上に単糸を開繊捕集して、80℃の熱ロー
ルを通過させて目付120g/m2 の未延伸不織布シー
トを得た。また、エアエジェクターから噴出した繊維の
繊度は305デニール−66フィラメント(単糸繊度
4.6d)、破断強度1.6g/d、伸度240%であ
った。
エチレンテレフタレート(極限粘度=0.62、融点2
60℃)チップを単成分紡糸機に投入、290℃のメル
ターで溶かし、ギアポンプで40g/分計量して、孔径
0.23mmφ、孔数66個の口金に送り紡糸した。溶融
ポリマーの流路や口金などの紡糸温度は290℃で、口
金から吐出ポリマーは冷却固化した後、エアエジェクタ
ー(空気圧0.5kg/cm2 )で吸引、衝突板を介してネ
ットコンベア上に単糸を開繊捕集して、80℃の熱ロー
ルを通過させて目付120g/m2 の未延伸不織布シー
トを得た。また、エアエジェクターから噴出した繊維の
繊度は305デニール−66フィラメント(単糸繊度
4.6d)、破断強度1.6g/d、伸度240%であ
った。
【0054】次いで実施例1と同様にして、未延伸フィ
ルムの上に前記の未延伸不織布を重ね、熱圧着した後と
共延伸を行った。しかしながら、実施例1と同等の倍率
延伸ができず、長さ方向に2.5倍、幅方向に3倍で行
い、厚さ45μmの感熱孔版用感熱孔版印刷用原紙を作
製した。
ルムの上に前記の未延伸不織布を重ね、熱圧着した後と
共延伸を行った。しかしながら、実施例1と同等の倍率
延伸ができず、長さ方向に2.5倍、幅方向に3倍で行
い、厚さ45μmの感熱孔版用感熱孔版印刷用原紙を作
製した。
【0055】得られた感熱孔版印刷用原紙の繊維目付量
は17g/m2 、平均繊度は1.5デニールであった。
また、フィルム単独の厚さは2.5μmであった。
は17g/m2 、平均繊度は1.5デニールであった。
また、フィルム単独の厚さは2.5μmであった。
【0056】この感熱孔版印刷用原紙を光学顕微鏡で観
察したところ、フィルムと繊維の接触部はしっかりと融
着しているものの、各繊維間の交絡点は仮固着状態で、
繊維がフィルム面から浮き上がっているものが認められ
た。したがって、融着部の薄膜状の襞が認められなかっ
た。
察したところ、フィルムと繊維の接触部はしっかりと融
着しているものの、各繊維間の交絡点は仮固着状態で、
繊維がフィルム面から浮き上がっているものが認められ
た。したがって、融着部の薄膜状の襞が認められなかっ
た。
【0057】この感熱孔版印刷用原紙を印刷評価した。
感熱孔版印刷用原紙の寸法安定性がやや劣るためか、印
刷物は濃淡ムラが生じ、鮮明さに欠け、黒ベタ部に白抜
けが認められるものであった。
感熱孔版印刷用原紙の寸法安定性がやや劣るためか、印
刷物は濃淡ムラが生じ、鮮明さに欠け、黒ベタ部に白抜
けが認められるものであった。
【0058】[比較例2]実施例1において、ホモポリ
エチレンテレフタレート(極限粘度=0.62、融点2
60℃)チップを単成分紡糸機に投入、290℃のメル
ターで溶かし、ギアポンプで40g/分計量して、孔径
0.23mmφ、孔数66個の口金に送り紡糸した。溶融
ポリマーの流路や口金などの紡糸温度は290℃で、口
金から吐出ポリマーは冷却固化した後、エアエジェクタ
ー(空気圧4kg/cm2 )で吸引、衝突板を介してネット
コンベア上に単糸を開繊捕集して、130℃の熱ロール
を通過させて不織布シートを得た。この不織布シートは
目付8g/m2 であった。また、エアエジェクターから
噴出した繊維の繊度は75デニール−66フィラメント
(単糸繊度1.1d)、破断強度4.5g/d、伸度6
0%であった。
エチレンテレフタレート(極限粘度=0.62、融点2
60℃)チップを単成分紡糸機に投入、290℃のメル
ターで溶かし、ギアポンプで40g/分計量して、孔径
0.23mmφ、孔数66個の口金に送り紡糸した。溶融
ポリマーの流路や口金などの紡糸温度は290℃で、口
金から吐出ポリマーは冷却固化した後、エアエジェクタ
ー(空気圧4kg/cm2 )で吸引、衝突板を介してネット
コンベア上に単糸を開繊捕集して、130℃の熱ロール
を通過させて不織布シートを得た。この不織布シートは
目付8g/m2 であった。また、エアエジェクターから
噴出した繊維の繊度は75デニール−66フィラメント
(単糸繊度1.1d)、破断強度4.5g/d、伸度6
0%であった。
【0059】一方、実施例1と同じくイソフタル酸14
モル%共重合したポリエチレンテレフタレートをTダイ
口金からキャストドラムに押し出し、長さ方向に3.5
倍、幅方向に4倍と二軸延伸して、厚さ2μmのポリエ
ステルフィルムを作製した。次に、繊維不織布とポリエ
ステルフィルムとを酢酸ビニル樹脂を用いて貼り合わせ
た。接着剤塗布量は1g/m2 とした。次に、フィルム
面にワックス系離型剤を乾燥後の重さで0.1g/m2
塗布し、感熱孔版印刷用原紙を作製した。この貼り合せ
工程、フィルムおよび不織布シートも薄いいもので、時
々シワが生じた。 この感熱孔版印刷用原紙を印刷性の
評価した。接着剤によって印刷インキの透過が阻害され
るためか、印字界面の鮮明さに欠けるものであった。
モル%共重合したポリエチレンテレフタレートをTダイ
口金からキャストドラムに押し出し、長さ方向に3.5
倍、幅方向に4倍と二軸延伸して、厚さ2μmのポリエ
ステルフィルムを作製した。次に、繊維不織布とポリエ
ステルフィルムとを酢酸ビニル樹脂を用いて貼り合わせ
た。接着剤塗布量は1g/m2 とした。次に、フィルム
面にワックス系離型剤を乾燥後の重さで0.1g/m2
塗布し、感熱孔版印刷用原紙を作製した。この貼り合せ
工程、フィルムおよび不織布シートも薄いいもので、時
々シワが生じた。 この感熱孔版印刷用原紙を印刷性の
評価した。接着剤によって印刷インキの透過が阻害され
るためか、印字界面の鮮明さに欠けるものであった。
【0060】
【発明の効果】本発明の感熱孔版印刷用原紙は、ポリエ
ステルフィルムと多孔性支持体を貼り合わせるのに接着
剤を全く使用しない。また、多孔性支持体がバインダー
等を使用することなく構成されている。このため、接着
剤によって印刷インキの透過が阻害されることが全くな
いので、本発明の感熱孔版印刷用原紙を用いた孔版印刷
で得られる印刷物は高画像性を有し、印刷鮮明性に優れ
る。また、支持体を構成する繊維がその交絡点において
互いに融着して網状体を形成してなり、かつ、融着部に
おいて薄膜状の襞を形成してなるので、支持体強度に優
れ、かつ印刷インキの保持性と透過性のバランスに優れ
る。
ステルフィルムと多孔性支持体を貼り合わせるのに接着
剤を全く使用しない。また、多孔性支持体がバインダー
等を使用することなく構成されている。このため、接着
剤によって印刷インキの透過が阻害されることが全くな
いので、本発明の感熱孔版印刷用原紙を用いた孔版印刷
で得られる印刷物は高画像性を有し、印刷鮮明性に優れ
る。また、支持体を構成する繊維がその交絡点において
互いに融着して網状体を形成してなり、かつ、融着部に
おいて薄膜状の襞を形成してなるので、支持体強度に優
れ、かつ印刷インキの保持性と透過性のバランスに優れ
る。
【0061】本発明の製造方法によれば、製造プロセス
において接着剤の塗布工程、乾燥工程、溶媒回収工程お
よびそれらの設備を必要としないので、製造コストを大
幅に低減することができる。また、フィルムと多孔性支
持体とを熱圧着して一体で共延伸するものであるため、
支持体繊維が補強効果を発現して、延伸時のフィルム破
れを防ぐことができ、結果として製造コストを低減する
ことができる。
において接着剤の塗布工程、乾燥工程、溶媒回収工程お
よびそれらの設備を必要としないので、製造コストを大
幅に低減することができる。また、フィルムと多孔性支
持体とを熱圧着して一体で共延伸するものであるため、
支持体繊維が補強効果を発現して、延伸時のフィルム破
れを防ぐことができ、結果として製造コストを低減する
ことができる。
Claims (7)
- 【請求項1】ポリエステルフィルム層と、繊維同士がそ
の接点において互いに融着した網状体を形成してなるポ
リエステル繊維からなる多孔性支持体層からなる感熱孔
版印刷用原紙であって、該多孔性支持体層を形成するポ
リエステル繊維が芯鞘構造を有し、かつ前記融着した部
分において襞を有することを特徴とする感熱孔版印刷用
原紙。 - 【請求項2】多孔性支持体層がポリエステル長繊維不織
布からなることを特徴とする請求項1に記載の感熱孔版
印刷用原紙。 - 【請求項3】ポリエステル繊維の鞘成分の融点が、フィ
ルム層の融点より低く、かつポリエステル繊維の5〜7
0重量%が鞘成分であることを特徴とする請求項1また
は2に記載の感熱孔版印刷用原紙。 - 【請求項4】ポリエステル繊維が、単繊維繊度0.3〜
10デニール、多孔性支持体の目付量が2〜20g/m
2 である請求項1,2または3に記載の感熱孔版印刷用
原紙。 - 【請求項5】ポリエステルフィルムが厚さ0.1〜10
μmの二軸延伸フィルムであることを特徴とする請求項
1,2または3に記載の感熱孔版印刷用原紙。 - 【請求項6】未延伸ポリエステルフィルムと、鞘成分が
前記ポリエステルフィルムより低い融点を有する芯鞘構
造の未延伸ポリエステル繊維からなる不織布とを熱圧着
し、次いで二軸延伸することを特徴とする感熱孔版印刷
用原紙の製造方法。 - 【請求項7】不織布がポリエステル長繊維不織布からな
ることを特徴とする請求項6に記載の感熱孔版印刷用原
紙の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19851794A JPH0858261A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 感熱孔版印刷用原紙およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19851794A JPH0858261A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 感熱孔版印刷用原紙およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0858261A true JPH0858261A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16392459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19851794A Pending JPH0858261A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 感熱孔版印刷用原紙およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0858261A (ja) |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP19851794A patent/JPH0858261A/ja active Pending
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