JPH085879B2 - 2−ハロゲン化エルゴリン誘導体の製法 - Google Patents

2−ハロゲン化エルゴリン誘導体の製法

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JPH085879B2
JPH085879B2 JP62157949A JP15794987A JPH085879B2 JP H085879 B2 JPH085879 B2 JP H085879B2 JP 62157949 A JP62157949 A JP 62157949A JP 15794987 A JP15794987 A JP 15794987A JP H085879 B2 JPH085879 B2 JP H085879B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エルゴットアルカロイド及びそれ等の誘導
体の2位をハロゲン化する新規な方法に関する。
〔発明の構成及び効果〕
本発明は構造部分IIa を含有するエルゴットアルカロイド、及びそれ等の誘
導体(以下エルゴリン誘導体と称す)が、ジメチルスル
ホキシド、トリアルキルーもしくはトリアリールハロシ
ラン及び所望によりハロゲン化水素からなる系を用いて
高収率でかつ選択的に2位においてハロゲン化されるこ
との知見に基づいている。
本発明は式I: {式中、Xはハロゲンを表わし; R1は水素、C1〜4アルキル基、アシル基又は置換アシ
ル基を表わし; R2,R3およびR4は水素を表わすか、又はR2はR3と共
に、又はR3はR4と共にそれぞれ別の化学結合を形成し;
さらに R5はヒドロキシメチル、メトキシカルボニル又はカル
ボキシル基又は−CH2−OR基(基中、Rはアシルもしく
は置換アシル基である)、又は−CH2X基(基中、Xはハ
ロゲンである)、又は−CO−NH−(a)基 (式中、R′はメチルもしくはイソプロピル基であ
り、R″はベンジル、イソプロピルもしくはイソブチル
基である)であるか、又は R1はメチル基を表わし R3およびR4は水素を表わし、更に R5はヒドロキシメチル又は−CH2−OR基(基中、Rは
5−ブロモニコチノイル基である)を表わすか、又は R1およびR2は水素を表わし; R3およびR4は共に一緒になって別の化学結合を形成
し;さらに R5はメチル基を表わす} で表わされる一部公知(一部新規)の2−ハロゲン化
エルゴリン誘導体、並びにそれらの酸付加塩の製法に関
する。この新規の方法によれば 式II: (式中、R1,R2,R3およびR4は先に定義した意味であ
る:但し、R5は−CH2X基とは異なる) で表わされる化合物、又はその酸付加塩、又は式IIの
数種の化合物を含有するエルゴットアルカロイド塩基の
粗製混合物又はこの混合物の塩を、 a)ジメチルスルホキシド、トリアルキルハロシラン、
又はトリアリールハロシランおよび所望によりハロゲン
化水素から成る系を室温で用いてハロゲン化し、更に所
望により、得られた式I(式中、R1,R2,R3およびR4
水素であるか、又はR2とR3は一緒になって又はR3とR4
一緒になってそれぞれ化学結合を形成し更にR5は−CH2
−OR基(基中、Rはアシルもしくは置換アシル基であ
る)の2−ハロエルゴリン誘導体を i)N−アシル化もしくはN−ホルミル化し; 又は ii)所望により、得られた式I(式中、R1はメチル基で
あり、R2はメトキシ基であり、R3およびR4は共に水素で
あり、R5はヒドロキシメチルである)の化合物をエステ
ル化するか;又は、 iii)所望により、得られた式I(式中、R1およびR4
共に水素であり、R2とR3は一緒になって化学結合を形成
し、R5はメトキシカルボニル基である)の化合物を加水
分解するか、又は b)式I(式中、Xはハロゲンであり、R1はアシルもし
くは置換アシル基であり、R2,R3およびR4は水素である
か、又はR2とR3は一緒になって、又はR3とR4は一緒にな
って化学結合を形成し、R5は−CH2X基(基中、Xはハロ
ゲンである)の化合物のより狭い基を得るため、式II
(式中、R1は水素であり、R2,R3,R4およびR5は先に定
義した意味である)の化合物又はその酸付加塩、又は式
IIの種類の化合物を含むエルゴットアルカロイド塩基の
粗製混合物又はこの混合物の塩をN−アシル化し又はN
−ホルミル化し、得られたN−アシル誘導体をa)のも
とで上記の如くハロゲン化し、所望により、先のプロセ
スa)又はb)の任意の工程で得られた式Iの化合物を
他から分離し、更に所望によりそれらの酸付加塩に変換
することを特徴とする。
本発明方法によって得られる式Iの化合物は、一部公
知であり又一部新規生成物でありこれ等は一方では価値
ある薬理効果を有し、他方では他の医薬的に有効な物質
の調製の為の中間体である。
部分的に新規なハロゲン化リセルゴール又はエリモク
ラビン誘導体である、式I(式中R1は水素、アルキルも
しくはアシル基であり、R5はヒドロキシメチル又は−CH
2−OR又はCH2X基である)の化合物は、非常に好ましい
神経弛緩作用及び抵抗酸素作用を有する。(命名法に関
し、化学的にリセルゴールは8−ヒドロキシメチル−6
−メチル−9−エルゴレンであり、エリモクラビンは8
−ヒドロキシメチル−6−メチル−8−エルゴレンであ
る)この群に属する公知化合物の薬理作用は最初に、本
出願人の先の出願に初めて開示された(公布されたヨー
ロッパ特許出願第0,208,447参照)。式I(式中、R1
水素、C1〜4アルキル基又はアシルもしくは置換アシ
ル基であり、R2はR3と共に又はR3はR4と共に一緒になっ
てそれぞれ化合結合を形成し、更にR5はヒドロキシメチ
ル又は−CH2−OR又は−CH2X基(基中R及びXは先に定
義した意味である)の化合物、並びにそれ等の薬理作用
は、最初に本出願人自身のハンガリィ特許出願1719/86
に開示された。
R1としてメチル基、R3及びR4として水素、R2としてメ
トキシ基及びR5として−CH2−OR基(基中Rは5−ブロ
モニコチオイル基である)の化合物能の認識機能を改善
し更に抵抗酸素作用を示す2−ハロゲン化ニセルゴリン
誘導体である。ハロゲン化ニセルゴリン誘導体及び新規
2−クロロ−及び2−ヨードリセルゴリンの薬理作用は
最初に、本出願人自身のハンガリィ特許904,957明細書
に開示されていた。
R1及びR4として水素及びR5として−CO−NH−(a)基
を有し、R2と共にR3は化学結合を形成する化合物のう
ち、最も価値ある物質は2−ブロモ−α−エルゴクリプ
チンでありこれは過プロラクチン血症の治療に対し有用
である。
本発明の新規プロセスを用いて得ることのできる、式
Iの他の2−ハロゲン化エルゴリン誘導体は、2−ハロ
ゲン化ニセルゴリン(2−ハロニセルゴリン)、2−ブ
ロモ−α−エルゴクリプチン及び他の化合物の如き、医
薬的に活性な物質の調製に対する価値ある中間体であ
る。
先に定義した式において、ハロゲンとしてのXは塩
素、臭素又はヨウ素であってよく、C1〜4アルキル基
としてのR1は、直鎖又は分枝鎖の基であり例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、第二ブチル又は第三ブチル基であってよく、 アシル基としてのR1は脂肪族アシル基例えばホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、ブチリル又はヘキサノイ
ル基に対しても、あるいは又アルアルキルアシル基例え
ばフェニルアセチル又は3−フェニルプロピオニル基に
対しても、あるいは又複素環式アシル基例えばピコリ
ル、フロイル、ニコチノイル又はイソニコチノイル基に
対しても意味を表わし; 置換アシル基としてのR1は、環置換芳香族もしくは複
素環式アシル基、例えばトリメトキシベンゾイル、4−
クロロベンゾイル、2−クロロベンゾイル、5−ブロモ
ニコチノイル又はピログルタミル基を表わし; −CH2−OR基としてのR5はR1に対しアシル基として先
に定義された如きRとしてアシルもしくは置換アシル基
を含有する。
本発明のプロセスにおいて出発物質として用いた式II
の化合物は一部公知の天然のアルカロイドであるか又は
文献により公知の方法で調製できる。即ちII(式中R1
水素であり、R2はR3と共に化学結合を形成し、R4は水素
であり更にR5はヒドロキシメチル基である)のリセルゴ
ールは、英国特許1,398,997に従い植物を抽出すること
によって得ることができる。リセルゴールは又、エリモ
クラビンの異性化により調製することもできる(Bull.A
rg.Cem.Soc.Japan 20,95(1956);Helv.Chim.Acta 41,1
984(1958)〕。式II(式中R1は水素であり、R3はR4
一緒になって化学結合を形成し、R2は水素であり更にR5
はヒドロキシメチル基である)のエリモクラビン並びに
発酵によるその調製は最初に、J.Agric.Chem.Soc.Japa
n,25,458(1952)に記載された。R2,R3及びR4として水
素を含有する誘導体は、それぞれリセルゴール又はエリ
モクラビンを水素化することにより調製できる〔(Y.Ya
matodani S.:Bull.Agric.Chem.Soc.Japan,19,940(195
5)〕R1とR2は水素であり、R3はR4と共に化学結合を形
成し更にR5はメチル基である、アグロクラビンは、公知
の天然アルカロイドであり、これはリセルゴール及びエ
リモクラビンに近似しており、発酵によるその調製は最
初M.アベ等により開示された〔J.Agric.Chem.Soc.Japa
n,25,458(1952)〕。
いわゆる「ペプチドアルカロイド」(こゝでR1及びR4
は共に水素であり、R2はR3と一緒になって化学結合を形
成し、R5は−CO−NH−(a)基である)も又公知のエル
ゴットアルカロイドである(アルバート ホフマン: 「Die Mutterkornalkaloide」,1964)。R1,R2,R3及び
R4として水素並びにR5として−CO−NH−(a)基を有す
る「ペプチドアルカロイド」のジヒドロ誘導体は、例え
ば米国特許2,086,559に記載された方法に従い、天然ペ
プチドアルカロイドの水素化により得ることができる。
式II(式中R1及びR4は共に水素であり、R2とR3は一緒
になって化学結合を形成し更にR5はメトキシカルボニル
基である)のリセルギン酸メチルエステルは、最初リセ
ルギン酸とジアゾメタンとのエステル化により調製され
た(スミス及びテミミス:J.Chem.Soc.1936,1440)。R2
及びR3として水素を含有するジヒドロリセルギン酸誘導
体の調製は、最初A.ストール及びA.ホフマンによって開
示された(Helv.Chim.Acta31,635(1946)〕。
式II(式中R1はメチル基であり、R2はメトキシ基であ
り、R3及びR4は水素であり更にR5はヒドロキシメチル基
である)の1−メチルルミリセルゴール及びその調製が
ヨーロッパ特許0,004,664に記載された。
R5として−CH2−OR基(基中Rは5−ブロモニコチノ
イル基である)を有する式IIのニセルゴリンは、一部公
知の気管支拡張剤であり、米国特許3,228,943に開示さ
れた。
R1としてメチル基及びR5としてヒドロキシメチル基を
有する、式IIの1−メチルリセルゴール及び1−メチル
エリモクラビンの調製は次の文献に記載された:E.エイ
ッヒ:Archiv.Pharm.316,718(1983);及びJ.スミデカ
ール及びヤマンスキィ:Collect.Czech.Chem.Comm.47,62
20(1982)。
R1として水素及びR5として−CH2−OR基を有する8−
アシルリセルゴール及び8−アシルエリモクラビン誘導
体は、ベルギー特許753,635に開示された。
R1として水素及びR5として−CH2X基を有する式IIの出
発物質は、Collect.Czech.Chem.Comm.39,2819(1969)
に記載される如く調製できる。
最後にR1としてアシルもしくは置換アシル基並びにR5
として−CH2−OR基を有する式IIの新規ジアシル誘導体
は、それぞれリセルゴール又はエリモクラビンのジアシ
ル化により調製できる。この目的に対しリセルゴール又
はエリモクラビンはそれぞれ、アシル化に対し適当なカ
ルボン酸誘導体、例えば酸無水物、ハロゲン化アシル又
はケトンを用い、好ましくはハロゲン化アシルを用い公
知の方法でアシル化される。ハロゲン化アシルを用いる
アシル化を行う際、非極性の非プロトン性溶剤例えば塩
素化炭化水素例えばクロロホルム、四塩化炭素又はジク
ロロメタン又は芳香族炭化水素、例えばベンゼン又はト
ルエンを、室温ないし用いる溶剤の沸点の範囲で、酸結
合剤及び触媒の存在下で用いられる。
本発明のプロセスにおいて、純粋なエルゴリン誘導体
が出発物質として用いられるが、本発明のプロセスは又
多数のエルゴリンアルカロイド又はその塩を含有するい
わゆる粗製アルカロイド混合物を出発物質として用いる
場合にも使用できる。
R5として−CO−NH−(a)基又はメトキシカルボニル
基を有する式IIの化合物の場合に、「イニン」ジアステ
レオマーの形態も可能である。これ等の化合物を出発物
質として用いる場合、式Iの適当なハロゲン化「イニ
ン」化合物が得られ、これは次いで適当な「イン」形に
変換される。
本発明プロセスを用いて得られる式Iの新規な医薬と
して有効な化合物に関し、これ等の化合物又はその酸付
加塩を有効成分として含有する組成物並びにこれ等の医
薬組成物の調製プロセスも又本発明の範囲内である。
2位のエルゴットアルカロイドのハロゲン化は最初F.
トキシラー及びA.ホフマンにより開示された〔Helv.Chi
m.Acta.40,2160(1957)〕。これ等の著者等はいわゆる
ペプチドアルカロイドをN−ハロスクシンイミドを用い
てハロゲン化した。
ベルギー特許858,633によれば、カルビンタイプのア
ルカロイドは塩化チオニル及びボロントリフルオリドエ
テラート錯体を用いて塩素化された。
クラビンアルカロイドのハロゲン化及び新規2−ハロ
ゲン化クラビン誘導体の調製は、本出願人自身のハンガ
リィ特許190,920及びヨーロッパ特許0,208,447に開示さ
れ、この方法に従い、クロル化が気体塩化水素を用いあ
るいは無水テトラヒドロフラン中第三ブチルハイポクロ
ライトを用いて飽和されたジメチルスルホキシドを用い
て行われ;ブロム化又はヨウ素化はそれぞれ臭素又はヨ
ウ素をそれぞれ用いあるいは又N−ブロモスクシンイミ
ド又はN−ヨードスルシンイミドをそれぞれ用いて行わ
れる。
エルゴリン骨格の2位がハロゲン化された式Iの化合
物のうち、公知の医薬として活性な薬物は2−ブロモ−
α−エルゴクリプチンでありこれはR5として−CO−NH−
(a)基を有し、こゝにおいてR′はイソプロピル基を
表わし更にR″はイソブチル基を表わし、R1及びR4は共
に水素であり、R2及びR3は一緒になって化学結合を形成
し更にXは臭素である。2−ブロモ−α−エルゴクリプ
チンの調製に対し、多くのプロセスが知られている。
2−ブロモ−α−エルゴクリプチンの調製は、スイス
特許507,249において初めて開示され、これによりα−
エルゴクリプチンはブロム化された。この反応は、温和
なブロム化剤、例えばN−ブロモフタルイミド、N−ブ
ロモスクシンイミド、N−ブロモカプロラクタム又はジ
オキサン−ブロム錯体を用い不活性溶剤中10℃〜80℃の
温度で行われる。適当な不活性の、非極性溶剤は、例え
ばジオキサン、アセトニトリル及びジクロロメタンであ
る。ブロム化反応の時間は、70分〜6時間に亘る。ブロ
ム化剤は過剰量用いられるからでも、本出願人の繰り返
しの実験において以下の内容が観察された。即ち反応は
選択的でなくかつ出発物質の一部が未変化のまゝ残る。
加えて、このブロム化反応は多量の分解産物を伴い、こ
れにより同定不可能な黒色でかつ一部タール状の生成物
が得られる。未変化の出発物質及び幅生成物は、カラム
クロマトグラフィー法により2−ブロモ−α−エルゴク
リプチンから分離されるべきである。多量の溶剤の除去
は冗長な手順であり、これにより生成物はより着色す
る。この特許においては収率は示されておらず、本出願
人自身の測定によれば、未変化のα−エルゴクリプチン
の量は20〜30%である。
ドイツ特許2,752,532によれば、α−エルゴクリプチ
ンは不活性ガス例えば窒素雰囲気のもと、環状エーテル
に溶解したピロリドンジブロミド臭化水素塩又はN−ブ
ロムサッカリンを用い、ラジカル開始剤の存在下室温で
又は幾分高温でブロム化される。粗製還元生成物から、
ブロム化化合物のみが、特定の吸着剤を用いたカラムク
ロマトグラフィー法により単離できる。ブロム化は55℃
ないし室温で行われる。反応は50℃で30分継続し、反応
混合物は室温で2日間保持し反応を完結させる。この特
許の実施例によれば、収率は78〜87%に達する。これ等
の収率は本出願人自身の追試によれば再現できなかっ
た:即ち出発α−エルゴクリプチンは反応に消費される
けれども、20〜30%の未知の幅生成物並びに5〜10%の
2−ブロモ−α−エルゴクリプチンが目的2−ブロモ−
エルゴクリプチンに加えて形成される。これ等の化合物
のみが上記特定のクロマトグラフィー法により2−ブロ
モ−α−エルゴクリプチンから分離できる。
要約すると、上述のプロセスの共通の欠点は、以下の
点にある。即ち開示された反応時間が長く、目的のブロ
ム化生成物の収率が定量的でなく更に得られた生成物
は、カラムクロマトグラフィー法を用いて精製されねば
ならず、これは工業的規模では非常に困難を伴って実現
できるのみである。
より有利なプロセスが、本出願人のベルギー特許904,
897において2−ブロモ−α−エルゴクリプチンの調製
に対し開示され、これによりα−エルゴクリプチンが無
水ジメチルスルホキシド中、室温で臭化水素ガスを用い
てブロム化される。今日まで知られたプロセスと比較す
ると、このブロム化は、非常に短時間内で進行し更にエ
ルゴリン骨格の2位に選択的である。
実験室で非常に良好な収率を与える、このプロセスの
欠点は、以下の点にある。即ち特定のシーリングと材料
を備えた装置が工業的規模で要求されることであり;即
ち、反応は強い酸性媒体の結果非常に急進的である。
このプロセスの他の困難性は、以下の点にある。即ち
ブロム化は限定された水分含量のもとで高収率で達成で
きるのみである;この限定された量よりもより高い水分
含量の存在下では、選択的ブロム化反応は好ましくない
酸化反応により不都合である。即ち、ブロム化が大量の
もとで行われる場合、好ましい条件のもとでの反応の実
施、反応中に発生する水分並びに系中に存在する水分の
除去の必要性は、補助的な装置並びに技術的操作を必要
とし、このことは小規模で簡単に行うことのできるこの
反応の実施を非常に困難にする。
本発明の目的は、選択的ハロゲン化プロセスを行うこ
とであり、このプロセスは従来技術のハロゲン化プロセ
スと比較してエルゴリン骨格の2位のハロゲン化に対し
より好ましく使用できる。
本発明の新規プロセスによれば、エルゴリン誘導体
は、ジメチルスルホキシド、トリアルキハロシラン又は
トリアリールハロシラン及び所望によりハロゲン化水素
からなる新規なハロゲン化システムを用いて選択的にハ
ロゲン化される。文献においては、トリアルキルハロシ
ラン又はトリアリールハロシラン化合物を用いて炭素−
水素結合から直接炭素−ハロゲン結合が形成できるとい
う記載は見い出されない。
以下の内容は公知である。即ち上記ハロシランは、予
め形成されたアセトキシ基の分解により炭素−ハロゲン
結合の形成の為に上記ハロシランが糖化学において用い
ることができる(Chem,Ber.113,3075(1980)〕。この
文献において、トリメチルヨードシラン及びトリメチル
ブロモシランも又使用できた。不活性溶剤、例えばトル
エンがこの反応において用いられ、この反応は数時間継
続し更に高温度、例えば約80℃を必要とする。
米国特許第3,992,422によれば、ステロイドが、トリ
アルキルクロロシラン又はトリアリールブロモシランを
それぞれ用いクロル化又はブロム化される。炭素−ハロ
ゲン結合は、先に形成されたアシル誘導体を分解するこ
とにより形成される。
J.W.ギラルド及びM.アイスラエル(Tetrahedron Lett
ers,22,513)によれば、アノマーのグリコシルアセテー
トがトリメチルブロモシランでブロム化される。この反
応において、炭素−ハロゲン結合も又、炭素−酸素結合
の分解後に形成される。
本発明のプロセスによれば、エルゴリン誘導体は2位
で選択的にハロゲン化され、こゝで炭素−ハロゲン結合
が炭素−水素結合から直接形成される。ハロゲン化は使
用されるトリアルキルハロシラン又はトリアリールハロ
シランに対して計算された過剰のジメチルスルホキシド
を用い更に所望によりハロゲン化水素を用いて行われ
る。この反応において、ジメチルスルホキシドは不活性
溶剤とは考えられない。適当なトリアルキルハロシラン
は、例えばトリメチルクロロシラン、トリエチルクロロ
シラン、トリ(n−プロピル)クロロシラン、トリ(n
−ブチル)クロロシラン又は−ブロモシラン又はヨード
シラン、好ましくはトリメチルクロロシラン、トリメチ
ルブロモシラン又はトリメチルヨードシランであるが;
トリアリールハロシランとして例えばトリフェニルクロ
ロシラン、トリフェニルブロモシラン又はトリフェニル
ヨードシランを用いることができる。適当なハロゲン化
水素は塩化水素、臭化水素又はヨウ化水素でありこれ等
は出発アルカロイドの1モルに対して計算された約0.1
〜1当量の量である。これ等の試剤を用いて、ハロゲン
化反応の選択性はより高くかつ反応速度も増加する。
上記報告された従来技術のプロセスと比較して、本発
明のプロセスは法外に好ましい:ハロゲン化は室温で非
常に短時間、即ち5〜20分の間に進行する;使用するハ
ロゲン化系は非常に温和な反応条件を提供する;従って
反応を行う為に特別な装置を必要としない。本発明のプ
ロセスの更に大きな利点は以下の点にある。即ち工業的
利用性の見地から特に好ましいジメチルスルホキシドの
水分含量に対し感受性がはるかに少ない点である。
高度に選択的でありかつ副作用のない、本発明のハロ
ゲン化反応は90〜95%の収率で進行し、従って反応混合
物の処理及び精製は簡単でありかつクロマトグラフィー
法による分離を何等必要とせず、この分離は従来技術の
プロセスを用いて避けることはできない。
本発明のプロセスを以下の詳細に述べる。
本発明のプロセスa)において、出発物質として用い
られる式IIの適当なエルゴリン誘導体又はその酸付加塩
又は式IIの数種のエルゴリン誘導体を含有する粗製アル
カロイド混合物又はそれ等の酸付加塩をハロゲン化し、
次いで単離後、得られた適当なハロゲン化エルゴリン誘
導体を、所望によりi)N−アシル化又はN−ホルミル
化し;又はii)エステル化し;又はiii)加水分解す
る。
本発明のプロセスb)において、出発物質として用い
られる式IIの適当なエルゴリン誘導体又はその酸付加塩
又は式IIの数種のエルゴリン誘導体を含有する粗製アル
カロイド混合物又はその酸付加塩をN−アシル化し又は
N−ホルミル化し、得られたN−アシル又はN−ホルミ
ル誘導体をa)のもとで上記の如くハロゲン化し、次い
で所望により先のプロセスa)又はb)の任意の工程で
得られた式Iの化合物をそれ等の酸付加塩に変換する。
本発明によるプロセスにおいて、ハロゲン化を次の方
法で室温で行う。
ジメチルスルホキシドに対し、多量モルの出発アルカ
ロイド又はアルカロイド混合物のモル数に対し計算され
た上記トリアルキルハロシラン又はトリアリールハロシ
ラン化合物の一種6〜12当量を添加する。反応混合物を
不活性ガス、例えば窒素又はアルゴン雰囲気中で、5〜
15分間攪拌する。次いでジメチルスルホキシドに溶解し
た出発物質の溶液を、上記混合物に加え、5〜20分間攪
拌する。ハロゲン化プロセスでハロゲン化水素を又用い
る場合、出発アルカロイド又はアルカロイド混合物のモ
ル数に対して計算された適当な気体ハロゲン化水素0.1
〜1当量をジメチルスルホキシドに吸着させ、得られた
溶液を、トリアルキルハロシラン又はトリアリールハロ
シランを添加前に溶剤に添加する。薄層クロマトグラフ
ィー法で制御した反応の終了後、混合物を水に注ぎ、混
合物のpH値を塩基、例えば水酸化ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム又は水酸化アンモニウム、好ましくは水酸化
アンモニウムを添加して8〜9に調節し、次いで生成物
を水不溶性有機溶剤例えば塩素化炭化水素又は芳香族炭
化水素、好ましくはジクロロメタンに抽出する。有機相
は無水ナトリウム又は硫酸マグネシウムで乾燥し次いで
蒸発させる。所望により、残留物を再結晶又はクロマト
グラフィー法により精製する。
N−アシル化は、酸無水物、ハロゲン化アシル又はケ
トン、好ましくはハロゲン化アシルを用いて行われる。
N−アシル化に対し酸無水物を用いる場合、反応は室
温よりもより高い温度、好ましくは40℃ないし用いる溶
剤の沸点範囲の温度で行われる。過剰の酸無水物又は酸
無水物の混合物並びに適当な酸が溶剤として用いられ
る。触媒として、インドール誘導体のアシル化に対し通
常用いられる無機塩、好ましくは過塩素酸マグネシウム
が用いられる。
N−アシル化に対しハロゲン化アシルを用いる場合、
反応は、ハロゲン化アシルを用いてアシル化する場合通
常用いられる非極性の非プロトン性溶剤中で行われる。
適当な非極性の非プロトン性溶剤は、例えばクロル化炭
化水素例えばクロロホルム、四塩化炭素又はジクロロメ
タンであり、あるいは芳香族炭化水素例えばベンゼン又
はトルエンである。好ましくはジクロロメタンが用いら
れる。反応は室温ないし用いる溶剤の沸点範囲の温度で
行われ、好ましくは室温で行われる。酸結合剤として塩
基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ジエチ
ルアミン又はトリエチルアミン、好ましくは水酸化カリ
ウムが用いられる。適当な触媒は、テトラアルキルアン
モニウム塩、好ましくは硫酸水素テトラブチルアンモニ
ウム塩である。
ケトンを用いるN−アシル化を公知の方法、例えばHe
lv.Chim.Acta 40,1706(1957)で記載した如く行われ
る。
R1として水素を含有する式Iの化合物は、ホルミル化
剤と反応させることによりR1としてホルミル基を含有す
る適当な誘導体に変換できる。このホルミル化は公知の
方法により、好ましくは例えばヴィルスマイヤーホルミ
ル化法を用いて行うことができ、この方法によればホル
ミル化誘導体例えばN−メチルホルムアニリド又はジメ
チルホルムアミドがホスゲン又はオキシ塩化燐と共に用
いられ、好ましくはジメチルホルムアミド及びオキシ塩
化燐が用いられる。溶剤として非極性の非プロトン性液
体、例えばベンゼン又はクロロベンゼン、又は好ましく
は過剰のジメチルホルムアミドが用いられる。反応は60
℃〜80℃の温度で行われる。
プロセスa)ii)によって得られるR5としてヒドロキ
シメチル基を有する誘導体を、二工程でエステル化す
る。最初の工程において、活性エステルが得られ、しか
る後エステル化をこの活性エステルを用いて第二の工程
で行う。
活性エステルは次のようにして調製する。即ちN−ヒ
ドロキシスクシンイミドを非プロトン性溶剤、例えばテ
トラヒドロフラン又は酢酸エチルに溶解し次いで最初に
適当な過剰の酸次いでN−ヒドロキシスクシンイミドに
対して計算したモル当量のN,N−ジクロロヘキシルカル
ボジイミドを添加する。室温で攪拌後得られた沈殿物を
濾別し、濾液を減圧下で蒸発させる。得られた活性エス
テルは白色の、無定形生成物であり、これは所望により
エタノールから再結晶する。
第二の工程において、活性エステルを用いたエステル
化を、20〜60℃、好ましくは室温で非プロトン性溶剤中
例えばテトラヒドロフラン、ベンゼン又はアセトニトリ
ル、好ましくはテトラヒドロフラン中、有機塩基、例え
ばトリエチルアミン又はピリジン、好ましくはピリジン
の存在中で行う。エステル化に対し用いた過剰の有機塩
基も又溶剤としても有効である。エステル化すべきエル
ゴレン誘導体を適当な溶剤又は純粋な有機塩基に溶解し
次いで先に述べた如くして得られた活性エステルを添加
する。反応を薄層クロマトグラフィー法で追跡する。エ
ステル化終了後、溶剤を減圧下で除去し、生成物を抽出
により有機塩基から分離し、次いで乾燥し減圧下で蒸発
させ、生成物をジエチルエーテルから再結晶する。
出発物質として1−メチルルミリセルゴール並びに活
性エステルの調製における5−ブロモニコチン酸を用い
ると、リセルゴリンが得られる。
例えばR5としてメトキシカルボニル基を有する、プロ
セスa)ii)によって得られた誘導体の加水分解は、水
性−アルコール性アルカリ溶液、好ましくは水酸化カリ
ウムの水性−エタノール溶液中で、室温ないし用いる溶
剤の沸点温度で公知の方法により行われる。
本発明のプロセスa)又はb)を用いて得られた式I
の化合物を、触媒を反応混合物から濾別する方法で分離
して、得られた溶液を蒸発させ、残留物を水不溶性有機
溶剤例えばジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエ
タン、ベンゼン又はトルエンを混合し、次いで所望によ
り、好ましくは5%水性炭酸ナトリウム溶液を用いてア
ルカリ性にし、有機相を分離し、水で洗浄し、乾燥し次
いで蒸発させる。所望により、蒸発残留物として得られ
た粗製生成物を再結晶により精製する。
式II(式中R5は−CO−NH−(a)基又はカルボキシル
基を表わす)の出発物質の場合には、「イニン」ジアス
テレオマー形が生じ得る。プロセスa)において、「イ
ニン」ジアステレオマー形又は「イン」形に加えて、
「イニン」形をおそらく含有する粗製アルカロイド混合
物は、出発物質として用いられ、次いでハロゲン化「イ
ニン」誘導体は以下の如く酸性媒質中エピメル化により
医薬として活性な「イン」形に変換できる。
2−ハロゲン化イン及びイニン塩基の混合物又は種々
の2−ハロゲン化イニン塩基の混合物を、アセトン及び
メタノール含有混合物に溶解し、次いで氷酢酸及び燐酸
をこの均質溶液に添加する。次いで反応混合物を温め、
一夜放置した後沈殿した「2−ハロ−イン」結晶を濾別
し、アセトンで洗浄する。アセトン洗浄液と共に母液を
減圧下で蒸発させ、残留物を5%酒石酸溶液に溶解し、
活性炭で澄明にし、濾過し次いで溶液のpH値を水酸化ア
ンモニウムを添加して8〜9に調節する。沈殿した「2
−ハロ−イニン」塩基又は塩基の混合物を濾別し、水で
洗浄し、乾燥し次いで以下の如く二回目のエピメル化い
委ねる。このエピメル化を数回繰り返し、勿論エピメル
化はハロゲン化の前に行うこともできる。
塩基は以下の如く「2−ハロ−イン」形のホスフェー
ト塩から遊離する。塩を酢酸、アセトン及び水含有混合
物に溶解し、溶液のpH値を、水酸化カリウム溶液を添加
して8〜9に調節する。2−ハロ−イン塩基を、ジクロ
ロメタンを用いて抽出することにより単離する。
粗製アルカロイド混合物又はその塩を出発物質として
用いる場合、得られた2−ハロゲン化アルカロイドの混
合物を、塩基の形で単離する。所望の2−ハロゲン化ア
ルカロイドを、カラムクロマトグラフィーにより他の同
伴する2−ヘロゲン化アルカロイド誘導体から分離す
る。
本発明の上記プロセスa)又はb)の任意の反応工程
で得られた式Iの化合物は、所望によりそれ等の酸付加
液に変換できる。この塩形成は不活性溶剤、例えばC
1〜6脂肪族アルコール又は極性の非プロトン性溶剤、
例えばエーテル又はアセトン中以下のような方法で行う
ことができる:即ち式Iの塩基を溶剤に溶解し次いで適
当な酸又は同じ溶剤に溶解したこの酸の溶液を、混合物
のpH値が僅かに酸性になるまで上記溶液に添加する。沈
殿した酸付加塩を適当な方法により例えば濾過法により
反応混合物から分離する。
式I(式中R1はメチル又はアシル基を表わし、R2はR3
と共に一緒になって化学結合を形成し更にR4に水素であ
るか、又はR3はR4と共に一緒になって化学結合を形成
し、R2は水素であり、R5は−CH2−0R又は−CH2Xであ
る)の新規有効成分は、それ等を、経腸又は非経口投与
用組成物において通常用いられる、通常の非毒性、不活
性、固体もしくは液体担体及び/又は補助剤と共に混合
することにより医薬組成物に変換できる。担体として、
例えば水、ゼラチン、ラクトース、澱粉、ペクチン、ス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク及び植
物油例えばピーナッツ油又はオリーブ油等が用いられ
る。有効成分は通常の医薬組成物、特に固体製剤例えば
球状又は角状錠剤、糖剤、カプセル剤、例えばゼラチン
カプセル剤、丸剤、坐剤等に製剤化できる。固体材料の
量は、広範囲に変化することができ、好ましくはそれ等
約25mg〜1gの量で用いられる。組成物は所望により通常
用いられる医薬添加材、例えば保存剤、安定剤、湿潤
剤、乳化剤等を含有する。
本発明の医薬組成物は、例えば固体組成物の場合に
は、篩別し、混合し、粒状化し次いで成分を圧縮するこ
とによる通常の方法を用いて調製できる。組成物は別の
操作、例えば医薬産業において通常用いられる殺菌に委
ねることができる。
本発明を以下の実施例により非制限的に説明する。
〔実施例〕
例1 2−ブロモリセルゴール(2−ブロモ−8−ヒドロキ
シメチル−6−メチル−9−エルゴレン)の調製 2gのトリメチルプロモシランを、20mlのジメチルスル
ホキシドに少しずつ添加し、次いで反応混合物を室温で
15分間攪拌し、次いで15mlのジメチルスルホキシドに溶
解した1gのリセルゴールを含有する溶液を添加する。20
分攪拌後、混合物を150mlの氷水に注ぎ、次いでpHを、
アンモニア水を添加して8〜9に調節する。混合物を各
々30mlのジクロロメタンを用いて3回抽出する。一緒に
した有機相を各々20mlの10%塩化ナトリウム溶液で3回
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し次いで濾液を
減圧下で蒸発させ表題化合物を0.8g(0.00277モル、70.
5%)の収率で得る。m.p.:193℃. UV(MeOH)λmax=310nm1 H−NMR(DMSO+CDCl3,δppm):2.48(s,3H,N−CH3),
3.60(d,2H;CH2−OH),6.30(s,1H;オレフィン性),6.9
5(s,3H;芳香族性H) IR(KBr),cm-1:3160(インドール−NH);780(芳香族
性変形). 例2 2−ブロモエリモクラビン(2−ブロモ−8−ヒドロ
キシメチル−6−メチル−8−エルゴレン)の調製 例1に記載したプロセスを行う。但し1gのエリモクラ
ビンを出発物質として用い表題化合物を0.76g(0.00263
88モル、68.2%)の収率で得る。m.p.:216℃. UV(MeOH)λmax=287nm1 H−NMR(DMSO,δppm):2.55(s,3H;N−CH3), 3.95(s,2H;CH2OH),6.18(s,1H;オレフィン性),6.95
(m,3H;芳香族性H) IR(KBr),cm-1:3180(インドール−NH);780(芳香族
性変形). 例3 2−クロロリセルゴール(2−クロロ−8−ヒドロキ
シメチル−6−メチル−9−エルゴレン)の調製 1gのリセルゴールを例1のプロセスに従ってハロゲン
化する。但し1.7gのトリメチルクロロシランを、トリメ
チルブロモシランの代りに用いる。生成物を例1で記載
した如く単離する。表題化合物の収率は0.73g(0.00253
47モル、64.4%)である。m.p.:207℃1 H−NMR(CDCl3+DMSO−d6,δppm):2.45(s,3H;N−CH
3),3.55(d,2H;CH2−OR),6.25(s,1H;オレフィン
性),6.97(s,3H;芳香族性H) IR(KBr),cm-1:3160(インドール−NH);1610(芳香
族核):(芳香族性変形)。
例4 2−クロロリセルゴールホスフェート(2−クロロ−
8−ヒドロキシメチル−6−メチル−9−エルゴレンホ
スフェート)の調製 ハロゲン化すべき化合物のモル数に対して計算された
塩化水素0.6当量を吸収させて得られた塩化水素含有ジ
メチルスルホキシド溶液6mlを、20mlのジメチルスルホ
キシドに添加し、次いで1.7gのトリメチルクロロシラン
を攪拌しながら添加し次いで反応混合物を更に15分間攪
拌する。14gのリセルゴールホスフェートを少しずつ添
加した後、混合物を室温で10分間攪拌し、次いで飽和塩
化ナトリウム水溶液5容量に注ぎ次いでアンモニア水を
添加してpH値8〜9までアルカリ性にする。沈殿物を濾
別し、各々10mlの水で二回洗浄し、得られた生成物を50
mlの4%燐酸溶液に50℃で溶解する。溶液を室温に冷却
した後、表題化合物が分離し始める。沈殿物を濾別し、
水で洗浄し次いで乾燥し表題ホスフェート塩を収率1.2g
(0.0031モル、78.9%)で得る。m.p.:248℃ 例5 2−ブトモリセルゴール(2−ブロモ−8−ヒドロキ
シメチル−6−メチル−9−エルゴレン)の調製 出発物質として1gのリセルゴールホスフェートを用
い、例4で記載したプロセスを行う。ジメチルスルホキ
シド及び2.2mlのトリメチルブロモシランに吸収させ
た、出発物質に対し計算された0.4当量の臭化水素混合
物を用いて、ブロム化を行い、表題化合物を収率1.0g
(0.00233モル、82%)を得る。この化合物の物理的特
性は例1の化合物と同じである。
例6 2−クロロエリモクラビン(2−クロロ−8−ヒドロ
キシメチル−6−メチル−8−エルゴレン)の調製 例3に記載したプロセスを行う。但し1gのエリモクラ
ビンを出発物質として用い表題化合物を0.61g(0.00211
9モル、53.79%)の収率で得る。m.p.:199℃1 H−NMR(CDCl3+DMSO−d6,δppm):2.45(s,3H;N−CH
3),3.95(s,2H;CH2−OH),6.24(s,1H;オレフィン
性),6.89(m,3H;芳香族性H) IR(KBr),cm-1:3180(インドール−NH);780(芳香族
性変形). 例7 2−ヨードリセルゴール(8−ヒドロキシメチル−2
−ヨード−6−メチル−9−エルゴレン)の調製 2.3gのトリメチルヨードシランを、20mlのジメチルス
ルホキシドに少しずつ添加し、次いで混合物を室温で5
分間攪拌する。次いで15mlのジメチルスルホキシドに溶
解した1gのリセルゴール溶液を添加し、反応混合物を15
分間攪拌し、水に注ぎ更にアンモニア水を添加してpH値
8〜9までアルカリ性にする。沈殿物を濾別し、各々水
20mlで3回洗浄し、表題化合物を収率1.1g(0.002913モ
ル、74%)で得る。1 H−NMR(CDCl3+DMSO−d6,δppm):2.46(s,3H;N−CH
3),3.97(s,2H;CH2−OH),6.29(s,1H;オレフィン
性),6.96(m,3H;芳香族性H) IR(KBr),cm-1:3160(インドール−NH);1610(芳香
族骨格). 例8 1−メチルエリモクラビン(1,6−ジメチル−8−ヒ
ドロキシメチル−8−エルゴレン)の調製 6mlのジメチルスルホキシドに懸濁させた0.8gの微粉
砕水酸化カリウム懸濁液を、10分間攪拌し、1gのエリモ
クラビンを少量ずつ添加し次いで混合物を15〜20℃で45
分間攪拌する。0.25mlのヨウ化メチルを少しずつ添加し
た後、混合物を25〜30℃で更に45分間攪拌し、150mlの
氷水に注ぐ。沈殿物を濾別し、各々10mlの水で3回洗浄
し、乾燥し次いで15倍量のシリカゲルから調製し調製し
たカラムを使用し、クロロホルム及びメタノール8:2混
合物を用いてクロマトグラフィー処理に委ねる。アセト
ンから再結晶後、表題化合物を0.6g(0.0022モル、56
%)の収率で得る。m.p.:210〜211℃ 例9 1−メチルリセゴール(1,6−ジメチル−8−ヒドロ
キシメチル−9−エルゴレン)の調製 1gのリセルゴールをメチル化し、得られた生成物を例
8のプロセスを用いて単離し表題化合物を収率0.65g
(0.00236モル、60%)で得る。
m.p.216〜217℃ 例10 2−クロロ−1−メチルリセルゴールマレエート(2
−クロロ−1,6−ジメチル−8−ヒドロキシ−メチル−
9−エルゴレンマレエート)の調製 1.7gのトリメチルクロロシランを20mlのジメチルスル
ホキシドに少しずつ添加し、混合物を室温で15分間攪拌
し、次いで15mlのジメチルスルホキシドに溶解した1gの
1−メチルリセルゴールの溶液を滴下する。15分間攪拌
後、反応混合物を150mlの氷水に注ぎ、アンモニア水を
添加してpH値8〜9までアルカリ性にする。沈殿物を濾
別し、20mlの水で各々3回洗浄し、乾燥し次いで15倍量
のシリカゲルから調製されたカラムを用い、溶離液とし
てクロロホルム及びメタノール8:2混合物を用いてクロ
マトグラフィー処理により精製する。表題マレエート塩
をメタノールから沈殿させ収率1.17g(0.00280モル、7
5.7%)で得る。m.p.:205〜209℃1 H−NMR(DMSO−d6,δppm):3.05(s,3H,N−CH3),3.5
5(s,2H;CH2−OH),3.72(s,3H;インドールN−CH3),
6.07(s,2H;オレフィン性マレイン酸),6.58(s,1H;オ
レフィン性),7.21(m,3H;インドール). IR(KBr),cm-1:3550−3100(OH);2800−2800(プロ
トン化窒素),1700−1530(CO-),1582(芳香族骨格),
783(芳香族性変形). 例11 2−クロロ−1−メチルエリモクラビン(2−クロロ
−1,6−ジメチル−8−ヒドロキシメチル−8−エルゴ
レン)の調製 1gの1−メチルエリモクラビンを、例10のプロセスに
従いクロル化し、得られた生成物をメタノールから再結
晶し表題化合物を収率0.79g(0.00258モル、69.2%)で
得る。m.p.:186〜189℃1 H−NMR(DMSO−d6,δppm):2.31(s,3H,N−CH3),3.6
3(s,3H;インドールN−CH3),3.98(s,2H;CH2−OH);
6.29(s,1H;オレフィン性),7.15(m,3H;芳香族性
H). IR(KBr),cm-1:2820(インドールN−CH3);1607(芳
香族骨格),780(芳香族性変形). 例12 8−アセチルオキシメチル−6−メチル−9−エルゴ
レンの調製 1gのリセルゴールを5mlの酢酸に溶解し、次いで15ml
の氷酢酸を添加した後、混合物を室温で2時間攪拌す
る。反応終了後、混合物を、5倍容量の水で希釈し、次
いでアンモニア水を添加して氷水で冷却しながらpH値を
7〜7.5までアルカリ性にする。混合物を各々20mlのク
ロロホルムで3回抽出する。一緒にした有機相を20mlの
水で抽出し、乾燥し次いで減圧下で蒸発させ表題化合物
を収率1.1g(0.00374モル、95%)で得る。
IR(KBr),cm-1:2780(窒素に隣接した脂肪族);1730
(エステルカルボニル);1260(エステルC−O−C);
1600−1575(芳香族核). 例13 8−アセチルオキシメチル−6−メチル−8−エルゴ
レンの調製 1gのエリモクラビンをアセチル化し、例12のプロセス
を用いて生成物を単離し表題化合物を収率1.08g(0.003
66モル、93%)で得る。
IR(KBr),cm-1:2780(窒素に隣接した脂肪族);1725
(エステルカルボニル);1250(エステルC−O−C);
1600−1570(芳香族核). 例14 8−アセチルオキシメチル−2−クロロ−6−メチル
−9−エルゴレンの調製 2.0mlのトリメチルクロロシランを、攪拌しながら20m
lのジメチルスルホキシドに少しずつ添加する。15分間
攪拌後、1gの8−アセチルオキシメチル−6−メチル−
9−エルゴレンの5mlジメチルスルホキシド溶液を添加
し、次いで混合物を室温で20分間攪拌し、140mlの水に
注ぐ。pH値を、アンモニア水を添加して8〜9に調節
し、混合物を、各々30mlのジクロロメタンで3回抽出す
る。一緒にした有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
濾別し次いで減圧下で蒸発乾固する。残留物を、溶離剤
としてベンゼン及びアセトン7:3混合物を用いてシリカ
ゲルカラムによるクロマトグラフィー処理により精製す
る。単離した生成物をジエテルエーテルから再結晶後、
表題化合物を収率0.8g(0.0025モル、71%)で得る。1 H−NMR(CDCl3,δppm):2.05(s,3H;−O−C−C
H3),2.60(s,3H;N−CH3),4.05(s,2H;−CH2−O−),
6.51(s,1H;オレフィン性);7.2(m,3H;芳香族性). IR(KBr),cm-1:2780(窒素に隣接した脂肪族);1720
(エステルカルボニル);1263(エステルC−O−
C). 例15 8−アセチルオキシメチル−2−クロロ−6−メチル
−8−エルゴレンの調製 1gの8−アセチルオキシメチル−6−メチル−8−エ
ルゴレンを、ハロゲン化し次いで生成物を例14のプロセ
スを用いて単離し表題化合物を0.75g(0.00234モル、67
%)の収率で得る。
IR(KBr),cm-1:1726(エステルカルボニル);1256
(エステルC−O−C). 例16 8−アセチルオキシメチル−2−ブロモ−6−メチル
−9−エルゴレンの調製 1gの8−アセチルオキシメチル−6−メチル−9−エ
ルゴレンを、例14のプロセスを用いて3.2mlのトリメチ
ルブロモシランと反応させる。反応混合物を処理し、生
成物を、例13のプロセスを用いて単離する。
IR(KBr),cm-1:1730(エステルカルボニル);1260
(エステルC−O−C). 例17 1−アセチル−8−アセチルオキシメチル−6−メチ
ル−9−エルゴレンの調製 300mlの無水ジクロロメタンに溶解した1.5gのリセル
ゴールの溶液に、まず4.8gの粉末水酸化カリウム、次い
で1.28gのテトラブチルアンモニウムスルフェート、最
後に6.6mlの塩化アセチルを攪拌しながら添加する。反
応混合物を室温で更に3時間攪拌し、不溶性部分を濾別
し、溶液を各々60mlの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で
二回洗浄する。表題化合物を、シリカゲルカラムで溶離
剤としてベンゼン及びアセトン7:3混合物を用いて単離
し収率1.1g(0.00325モル、55%)を得る。
IR(KBr),cm-1:2790(窒素に隣接した脂肪族);1730
(エステルカルボニル);1690(酸アミドカルボニル);
1260(エステルC−O−C). 例18 1−アセチル−8−アセチルオキシメチル−6−メチ
ル−8−エルゴレンの調製 例17のプロセスを行う。但し出発物質として2gのエリ
モクラビンを用い表題化合物を収率1.6g(0.0047モル、
60%)で得る。m.p.:149〜150℃ IR(KBr),cm-1:2780(窒素に隣接した脂肪族);1726
(エステルカルボニル);1695(酸アミドカルボニル);
1260(エステルC−O−C);1605−1780(芳香族核);
780(芳香族性変形). 例19 1−アセチル−8−アセチルオキシメチル−2−クロ
ロ−6−メチル−9−エルゴレンの調製 1.9gのトリメチルクロロシランを、攪拌しながら20ml
のジメチルスルホキシドに滴下する。15分間攪拌後、5m
lのジメチルスルホキシドに溶解した1gの1−アセチル
−8−アセチルオキシメチル−6−メチル−9−エルゴ
レンの溶液を添加し、混合物を室温で25分間攪拌し、次
いで140mlの水に注ぐ。混合物のpH値を、アンモニア水
を添加して8〜9に調節し、各々30mlのジクロロメタン
で3回抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過し次いで減圧下で蒸発乾固する。残留物を、シ
リカゲルカラムにより、ベンゼン及びアセトン7:3混合
物を用いてクロマトグラフィー処理して精製する。生成
物をジエチルエーテルから再結晶し表題化合物を収率0.
85g(0.00228モル、77%)で得る。m.p.:104〜107℃ IR(KBr),cm-1:2780(窒素に隣接した脂肪族);1730
(エステルカルボニル);1690(酸アミドカルボニル);
1263(エステルC−O−C);1600−1575(芳香族核);
780(芳香族性変形). 例20 1−アセチル−8−アセチルオキシメチル−2−クロ
ロ−6−メチル−8−エルゴレンの調製 1.0gの1−アセチル−8−アセチルオキシメチル−6
−メチル−8−エルゴレンをクロル化し、次いで生成物
を例19のプロセスを用いて単離する。表題化合物を収率
0.78g(0.0021モル、71%)で得る。m.p.:105〜107℃ IR(KBr),cm-1:2780(窒素に隣接した脂肪族);1726
(エステルカルボニル);1690(酸アミドカルボニル);
1257(エステルC−O−C);1598−1573(芳香族核);
780(芳香族性変形). 例21 1−アセチル−8−アセチルオキシメチル−2−ブロ
モ−6−メチル−8−エルゴレンの調製 1.0gの1−アセチル−8−アセチルオキシメチル−6
−メチル−9−エルゴレンを、例19のプロセスを用いて
ハロゲン化する。但しトリメチルクロロシランの代りに
3.2mlのトリメチルブロモシランを用いる。表題化合物
を収率0.9g(0.0021モル、73%)で得る。
IR(KBr),cm-1:2780(窒素に隣接した脂肪族);1730
(エステルカルボニル);1690(酸アミドカルボニル);
1260(エステルC−O−C);1600−1570(芳香族
核). 例22 8−クロロメチル−6−メチル−9−エルゴレンの調
製 1.7mlのオキシ塩化燐を、ジメチルホルムアミド20ml
に溶解した1gのリセルゴールの溶液に添加する。混合物
を80℃で10分間加熱し、次いで冷却し更に5倍量の氷水
中に注ぐ。溶液のpH値を、アンモニア水を添加して8に
調節し、沈殿物を濾別し、乾燥し次いで表題化合物を収
率0.9g(0.0033モル、84%)で得る。m.p.:206〜207℃ ▲〔α〕20 D▼=+86.9°(C=0.46,ピリジン) 例23 8−クロロメチル−1−ホルミル−6−メチル−9−
エルゴレンの調製 3.4ml(7当量)のオキシ塩化燐を、30mlの無水ジメ
チルホルムアミドに溶解した2.0gの8−クロロメチル−
6−メチル−9−エルゴレンの溶液に添加し、溶液を60
℃で5時間攪拌する。反応終了後、混合物を冷却し、25
0mlの氷水に注ぎ、アンモニア水を添加してpH値は7.5で
アルカリ性にする。混合物を各々20mlのクロロホルムで
3回抽出し、一緒にした有機相を20mlの水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾別し次いで減圧下で蒸発
させる。油状残留物を10mlのジクロロメタンに溶解し次
いで10gのシリカゲルから調製したカラムを通す。溶出
液を減圧下で蒸発させ表題化合物を収率1.4g(0.00466
モル、63%)で得る。1 H−NMR(CDCl3,δppm):2.64(s,3H;N−CH3),3.65
(m,2H;CH2−),6.54(s,1H;オレフィン性),7.2−8.4
(m,4H;芳香族性),9.52 S,1H;ホルミル). IR(KBr),cm-1:1680(酸アミドカルボニル);1600−1
575(芳香族核). 例24 2−クロロ−8−クロロメチル−1−ホルミル−6−
メチル−9−エルゴレンの調製 例19のプロセスに従い、1gの8−クロロメチル−1−
ホルミル−6−メチル−9−エルゴレンを、2.5mlのト
リメチルクロロシランと反応させ次いで生成物を単離し
表題化合物を収率0.8g(0.0024モル、72%)で得る。m.
p.:159〜160℃1 H−NMR(CDCl3,δppm):2.64(s,3H;N−CH3),3.65
(m,2H;CH2),6.47(s,1H;オレフィン性),7.2−8.4
(m,3H;芳香族性),9.52(S,1H;ホルミル)。
IR(KBr),cm-1:1680(酸アミドカルボニル);1600−1
575(芳香族核). 例25 2−クロロ−1−メチルルミリセルゴール(2−クロ
ロ−1,6−ジメチル−8−ヒドロキシメチル−10−メト
キシエルゴリン)の調製 2.5mlのトリメチルクロロシランを、攪拌しながら20m
lのジメチルスルホキシドに少しずつ添加し、15分間攪
拌後、5mlのジメチルスルホキシドに溶解した1gの1−
メチルルミリセルゴール(1,6−ジメチル−8−ヒドロ
キシメチル−10−メトキシエルゴリン)の溶液を添加す
る。混合物を室温で25分間攪拌し、140mlの水に注ぐ。p
H値をアンモニア水を添加して8〜9に調節し、混合物
を、各々30mlのジクロロメタンで3回抽出する。有機相
を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し次いで減圧下で
蒸発させる。残留物をアセトンから再結晶し、表題化合
物を収率0.87g(0.0026モル、78%)で得る。m.p.:252
℃.1 H−NMR(DMSO−d6+TFA,δppm):2.50(s,3H;N−C
H3),2.85(s,3H;OCH3),3.55(m,2H;−CH2OH),3.73
(s,3H;インドールN−CH3),7.13−7.44(m,3H;芳香族
性). IR(KBr),cm-1:2910(OCH3);2820(インドールC
H3);780(芳香族ハロゲン). 例26 2−クロロニセルゴリン(8−〔(5−ブロモニコチ
ノイル)オキシメチル〕−2−クロロ−1,6−ジメチル
−10−メトキシエルゴリン)の調製 例25のプロセスに従い、1gのニセルゴリン(8−
〔(5−ブロモニコチノイル)オキシメチル〕−1,6−
ジメチル−10−メトキシエルゴリン)は、1.6mlのトリ
メチルクロロシランと反応させ、得られた生成物をシリ
カゲルカラムにより、溶離剤としてベンゼン及びアセト
ン7:3混合物を用いクロマトグラフィー処理により単離
し、表題化合物を収率0.65g(0.00125モル、60%)で得
る。1 H−NMR(CDCl3,δppm):2.48(s,3H;N−CH3),2.53
(s,3H;O−CH3),3.74(s,3H;インドールN−CH3),7.0
−7.28(m,3H;芳香族性水素,インドール),8.45(t,1
H;芳香族性H),8.9(d,1H;芳香族性H),9.2(d,1H;芳
香族性H). 例27 2−ブロモ−アグロクラビン(2−ブロモ−6,8−ジ
メチル−8−エルゴレン)の調製 例25のプロセスに従い、1gのアグロクラビン(6,8−
ジメチル−8−エルゴレン)を、3.2mlのトリメチルブ
ロモシランと反応させ、生成物を例25で記載した如く単
離し表題化合物を収率1.1g(0.00347モル、82.6%)で
得る。m.p.:195℃. 例28 2−ブロモセルギン酸メチルエステルの調製 例25のプロセスに従い、1gのリセルギン酸メチルエス
テルを、2.7mlのトリメチルブロモシランと反応させ、
生成物を、シリカゲルカラムにより溶離剤としてベンゼ
ン及びアセトン7:3混合物を用いてクロマトグラフィー
法により精製する。ベンゼンから再結晶後、表題化合物
を収率0.7g(0.0019モル、55%)で得る。m.p.:177〜17
8℃、 ▲〔α〕20 D▼=+41°(C=1、クロロホルム) 例29 2−ブロモリセルギン酸の調製 20mlの20%水性水酸化カリウム溶液を、6mlのエタノ
ールに溶解した1gの2−ブロモリセルギン酸メチルエス
テルの溶液に添加し、次いで溶液を80℃の浴中1時間攪
拌する。冷却した溶液のpH値を、塩酸溶液を添加して7
に調節する。冷却して得られた結晶性沈殿物を濾別し、
水で洗浄し次いで表題化合物を収率0.5g(0.0014モル、
50%)で得る。
例30 2−ブロモ−α−エルゴプクリチンの調製 1.3mlのトリメチルブロモシラン(ブロム化すべきα
−エルゴクリプチンに対し計算された6当量)を、40ml
の無水ジメチルスルホキシドに添加し次いで溶液を室温
で15分間攪拌する。1g(0.001739モル)のα−エルゴク
リプチンを添加後、混合物を室温で10分間攪拌し、200m
lの氷水に注ぎ、pH値をアンモニア水を添加して8〜9
に調節する。水溶液を、各々50mlジクロロメタンで3回
抽出し、一緒にした有機相を、各々10%の塩化ナトリウ
ム水溶液30mlで3回洗浄する。ジクロロメタン溶液を無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し次いで減圧下で10ml
まで蒸発させる。残留物を、ジクロロメタン及び酢酸エ
チル1:1混合物10gで湿した水酸化アルミニウムカラムに
通す。最初の分画50ml容量(2−ブロモ−α−エルゴク
リプチンを含有)を蒸発乾固し、残留物を10mlのジクロ
ロメタンに溶解し、次いで30mlのジイソプロピルエーテ
ルを残留物に添加し、環境圧力のもとその半量まで濃縮
する。白色結晶性沈殿物を濾別し、洗浄し、乾燥して表
題化合物を収率1.06g(0.001617モル、93%)で得る。
m.p.:218℃、▲〔α〕20 D▼=−195°(C=1、ジクロ
ロメタン) 例31 2−ブロモ−α−エルゴクロプチンメタンスルホネー
トの調製 30mlのメチルエチルケトンを、20mlのジクロロメタンに
溶解した1.06g(0.00167モル)の2−ブロモ−α−エル
ゴクリプチン塩基の溶液に添加する。メタンスルホン酸
(0.152g)の計算量(モル当量)を添加後、結晶性沈殿
物を分離し、これを5mlのメチルエチルケトンで洗浄
し、乾燥し表題メタンスルホネート塩を収率1.1g(0.00
1466モル、90.6%)で得る。m.p.:192〜196℃、 ▲〔α〕20 D▼=+95°(C=1、ジクロロメタン−メ
タノール1:1) 例32 2−ブロモ−α−エルゴクリプチンの調製 例30のプロセスに従い、1gのα−エルゴクリプチンホ
スフェートを、2.0mlのトリメチルブロモシランでブロ
ム化する。単離後、表題塩基を収率0.9g(0.001359モ
ル、91.5%)で得る。m.p.:218℃、▲〔α〕20 D▼=−1
95°(C=1、ジクロロメタン) 例33 2−ブロモ−α−エルゴクリプチンの調製 9.1mlのトリメチルブロモシランを1000mlの無水ジメ
チルスルホキシドに添加し次いで溶液を室温で15分間攪
拌し、α−エルゴクリプチン及びエルゴシンの塩基混合
物10gを添加し、これは64.2%のα−エルゴクリプチン
塩基、28.46%のエルゴシン塩基、2.78%のα−エルゴ
クリプチニン塩基及び1.96%のエルゴシニン塩基を含有
する。20分間攪拌後、混合物を5lの氷水に注ぎ次いでpH
を、アンモニア水を添加して8〜9の値までアルカリ性
にする。混合物を各々500mlのジクロロメタンで3回抽
出し、有機相を一緒にし、各々10%の塩化ナトリウム溶
液200mlで3回洗浄する。ジクロロメタン相を無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、濾過し次いで減圧下で蒸発させ
る。残留物をシリカゲルカラムにより、溶離剤として酢
酸エチルを用いて精製し表題化合物を収率6.3g(0.0096
7モル、87%)(出発塩基混合物に対しての計算)(m.
p.:218℃)並びに2−ブロモエルゴシン2.9g(0.0046モ
ル、89%)(m.p.:183〜185℃)を得る。
例34 2−ブロモ−α−エルゴクリプチンの調製 例33のプロセスに従い、α−エルゴクリプチンホスフ
ェート及びエルゴシンホスフェートの混合物10g(48.9
%のα−エルゴクリプチン塩基、1.9%のαエルゴクリ
プチニン塩基、28.2%のエルゴシン塩基及び1.3%のエ
ルゴシニン塩基を含有)を、20mlのトリメチルブロモシ
ランでブロム化し次いで表題化合物を4.7g(0.007243モ
ル、85%)の収率で単離する。m.p.:218℃、▲〔α〕20
D▼=−195°(C=1、ジクロロメタン) 例35 2−ブロモ−α−エルゴクリプチンの調製 例30のプロセスに従い、1gのα−エルゴクリプチニン
塩基を、1.4mlのトリメチルブロモシランでブロム化す
る。表題化合物を、1.0g(0.00151モル、87%)の収率
で単離する。m.p.:173〜184℃、▲〔α〕20 D▼=+143
°(C=1、クロロホルム) 例36 2−ブロモ−α−エルゴクリプチニンノキサレートの
調製 4mlのエタノールに溶解したシュウ酸0.14g(1.01当
量)の溶液を、10mlのエタノールに溶解した1gの2−ブ
ロモ−α−エルゴクリプチニンの溶液に攪拌しながら添
加する。結晶性沈殿物を濾過し、洗浄し次いで乾燥し表
題オキサレートを収率0.9g(89%)で得る。m.p.:183〜
185℃、(C=1、ピリジン) 例37 2−ブロモエルゴシンの調製 例30のプロセスに従い、1gのエルゴシンを、1.4mlの
トリメチルブロモシランでブロム化する。表題化合物を
単離し収率1.1g(0.001716モル、94%)を得る。m.p.:1
83〜185℃、▲〔α〕20 D▼=−91.6°(C=1、メタノ
ール) 例38 2−ブロモエルゴタミンの調製 例30のプロセスに従い、1gのエルゴタミンを、1.4ml
のトリメチルブロモシランでブロム化する。表題化合物
を単離し収率1.03g(0.001564モル、91%)を得る。m.
p.:195〜197℃、 ▲〔α〕20 D▼=−163°(C=1、クロロホルム) 例39 2−ブロモエルゴクリスチンの調製 例30のプロセスに従い、1gのエルゴクリスチンを1.4m
lのトリメチルブロモシランでブロム化する。表題化合
物を単離し収率1.0g(0.00146モル、89%)を得る。▲
〔α〕20 D▼=−189°(C=1、クロロホルム) 例40 2−ブロモエルゴコルニンの調製 例30のプロセスに従い、1gのエルゴコルニンを、1.4m
lのトリメチルブロモシランでブロム化する。表題化合
物を単離し収率1.0g(0.001548モル、87%)を得る。m.
p.:187〜193℃、 ▲〔α〕20 D▼=−215°(C=1、クロロホルム) 例41 2−ブロモ−α−エルゴクリプチニンのエピメル化 9.0mlのアセトン及び1.0mlのメタノールに溶解した2g
の2−ブロモ−α−エルゴクリプチニンの溶液に、0.4m
lの氷酢酸及び0.2mlの濃燐酸を攪拌しながら室温で添加
する。55°で3時間攪拌し次いで室温で一夜放置した
後、結晶性沈殿を濾過し、各々10mlのアセトンで3回洗
浄し、次いで2−ブロモ−α−エルゴクリプチンホスフ
ェートで乾燥し収率1.94g(0.00258モル、74%)を得
る。m.p.:191〜194℃ 2−ブロモ−α−エルゴクリプチンホスフェートの第
二回の生成物(第二回目の発生物)の単離を次の如く行
う: 母液及びアセトン洗液を一緒に次いで減圧下で蒸発さ
せる。残留物を5%の酒石酸溶液15mlに溶解し、0.5gの
活性炭で澄明化し、濾別し次いで木炭を5%の酒石酸溶
液で各々4mlで二回洗浄する。濾液のpHを、アンモニア
水により8〜9の値に調節し、沈殿した塩基を濾別し、
10mlの水で各々3回洗浄し次いで乾燥する。例41に記載
した如くエピメル化を行い、2−ブロモ−α−エルゴク
リプチンホスフェート0.3g(0.0004モル、11.5%)を得
る。
例42 2−ブロモ−ジグリドロエルゴタミンの調製 例30のプロセスに従い、1gのジヒドロエルゴタミン塩基
を、トリメチルブロモシランと反応させる。得られた生
成物をアセトンから再結晶し表題化合物を収率0.95g
(0.00143モル、83.6%)で得る。m.p.:189〜199℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベーラ ステフコー ハンガリー国,1117 ブダペスト,オルラ イ ウッツァ 2/ベー (72)発明者 エリク ボグスチュ ハンガリー国,1121 ブダペスト,リデー ルツ ウッツァ 40−42 (72)発明者 アンナ カッサイ ハンガリー国,1188 ブダペスト,バゴメ ール ウッツァ 21/ア (72)発明者 フェレンツ トリスチュラー ハンガリー国,1171 ブダペスト,ウーッ トオェロオェー ウッツァ 16 (72)発明者 ガーボル セペシィ ハンガリー国,1103 ブダペスト,グトル ウッツァ 15 (72)発明者 マーリア ガズダグ ハンガリー国,1103 ブダペスト,ゲルゲ リ ウッツァ 116

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I: {式中、Xは臭素を表わし; R1は水素を表わし; R2はR3と共に追加の化学結合を形成し; R4は水素を表わし; そして R5は−CO−NH−(a)基 (式中、R′はイソプロピル基であり、そして R″はイソブチル基である)である} で表わされる2−ブロモ−α−エルゴクリプチン並びに
    それらの酸付加塩の製造方法であって、 式II: (式中、R1,R2,R3およびR4は先に定義した意味であ
    る:但し、R5は−CH2X基とは異なる) で表わされる化合物、又はその酸付加塩、又は式IIの数
    種の化合物を含有するエルゴットアルカロイド塩基の粗
    製混合物又はこの混合物の塩を、ジメチルスルホキシ
    ド、トリアルキルブロモシラン、又はトリアリールブロ
    モシランおよび所望により臭化水素から成る系を室温で
    用いてハロゲン化し、更に所望により、得られた式Iの
    2−ハロエルゴリン誘導体を公知の方法で、好ましくは
    クロマトグラフィー法を用いて分離し、次いで所望によ
    りそれらをそれらの酸付加塩に変換することを含んでな
    る、前記方法。
  2. 【請求項2】トリアルキルブロモシラン化合物として、
    トリメチルブロモシランを用いることを含んでなる、特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】トリアリールブロモシラン化合物として、
    トリフェニルブロモシランを用いることを含んでなる、
    特許請求の範囲第1項記載の方法。
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