JPH085928B2 - ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents

ビニル系重合体の製造方法

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JPH085928B2
JPH085928B2 JP1912587A JP1912587A JPH085928B2 JP H085928 B2 JPH085928 B2 JP H085928B2 JP 1912587 A JP1912587 A JP 1912587A JP 1912587 A JP1912587 A JP 1912587A JP H085928 B2 JPH085928 B2 JP H085928B2
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雅彦 森谷
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F4/00Polymerisation catalysts
    • C08F4/40Redox systems

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ビニル系単量体類を新規な重合開始剤系に
より迅速に重合をおこなう方法に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、分子内に重合可能な不飽和結合を有するメタク
リル酸メチルのような単量体のラジカル重合開始剤によ
る重合、さらにレドックス重合開始剤をもちいる重合方
法は、種々の方法が知られている。
例えばベンゾイルパーオキサイド/アミンの組み合わ
せは、特に古くから知られたレドックス重合開始剤であ
る。
また、特公昭41-21037号に記載された方法は、メタク
リル酸メチルモノマーをマレイン酸ヘミパーエステルと
アミンにより、40℃あるいは60℃で20分以上の時間をか
けて、変色を改良した重合方法が示されている。
また、特公昭45-4630号においては、メタクリル酸メ
チル・シロップを、マレイン酸ヘミパーエステルと水酸
化カルシウム等の特定の塩基性金属化合物さらにメルカ
プタンの存在下で、40℃で重合させ、硬化時間を改良し
た方法が示されている。
同様に、特公昭50-22586号には、水和物の無機充填剤
の存在下でメタクリル酸メチル・シロップを、マレイン
酸ヘミパーエステル及び特定の塩基性金属化合物、水、
メルカプタンの使用により重合させる方法が示されてお
り、この方法においては特に水の存在が硬化を促進する
とされている。
更に、特開昭61-141710号においても、メタクリル酸
メチルを室温下で短時間に硬化させる方法として、特定
の金属塩の存在下での特定の有機過酸化物、有機アミ
ン、可溶性の金属塩から成る開始剤系による重合方法が
示されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、かかる従来のレドックス重合開始剤は、主と
して低温下での重合硬化時間を短縮することを目的とし
て開発されたものであり、重合して得られた重合体の性
能については、実用上、問題がある。
例えば、英国特許第870191号公報によれば、過酸化ベ
ンゾイル、過酸化ラウロイル等の過酸化物と種々のアミ
ンとの組み合わせにより、低温での重合硬化速度を増加
しているが、かかる重合体は光、熱による劣化が起き易
く、非常に黄変しやすい。
また、特公昭41-21037号公報、特公昭45-4630号公報
及び特公昭50-22586号公報の方法においては、やはり短
時間に硬化させることを目的としているが、かかる系に
おいては、水あるいは重合体に不溶の塩基性金属化合物
の存在下でおこなう重合方法であり、重合体は不透明と
なる。
更に、特開昭61-141710号公報の方法においては、金
属塩を可溶化させるために水や溶媒をもちいる。
かかる重合体中には、水や溶媒がそのまま残留し、加
熱、重合発熱により発泡しやすく重合体中に気泡が多数
発生し、成形体として不適であり、また耐熱変形温度が
低下するという欠点を有する。
以上のように重合体中に残留する水、溶媒、不溶の金
属化合物、さらには、重合体中の残留モノマーは、重合
体の本来の性能を維持、発揮するためには、大きな弊害
をもたらす。
〈問題点を解決するための手段〉 分子内に一つのアクリロキシ基又は、メタクリロキシ
基を有する単量体及び芳香族ビニル化合物から選ばれた
少なくとも一種の単量体を、下記(A),(B),
(C),(D)からなる開始剤系により溶媒不存在下、
50℃〜150℃において重合することを特徴とするビニル
系重合体の製造方法。
(A)パーオキシエステル (B)メルカプタン類 (C)有機アミン (D)スズ、アルミニウムまたはアンチモンから選ばれ
た金属類とアセチルアセトン、フェニルアセチルアセト
ン、トリス(ジピバロイルメタナイト)、トリスピバロ
イルトリフルオルアセトナイト、2,2,6,6−テトラメチ
ル−3,5−ヘプタジオンから選ばれた有機化合物との金
属錯体及び該金属類アリール化合物から選ばれた少なく
とも1種の金属を含有する有機化合物 本発明において用いられる分子内に一つのアクリロキ
シ基、メタクリロキシ基を有する単量体及び芳香族ビニ
ル化合物から選ばれた少なくとも一種の単量体として
は、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸
イソプロピル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メ
タ)アクリル酸ボルニル、(メタ)アクリル酸シクロヘ
キシル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メ
タ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジ
ル、(メタ)アクリル酸トリブロモフェニル、(メタ)
アクリル酸フルフリルなどの炭素数1〜25の脂肪族アル
コール、脂環式アルコール、複素環式アルコール、芳香
族アルコールまたはフェノール、ハロゲン含有芳香環ア
ルコールまたはフェノールとのアクリル酸エステル類お
よびメタクリル酸エステル類:あるいはスチレン、α−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−クロルスチ
レン、p−ブロムスチレンなどの芳香族ビニル化合物:
(メタ)アクリル酸銅、(メタ)アクリル酸ネオジウ
ム、(メタ)アクリル酸鉛などのアクリル酸金属塩及び
メタクリル酸金属塩:アクリル酸、メタクリル酸、など
の不飽和カルボン酸類:などを挙げることができる。
かかる単量体の選択は、目的とする重合体の具備すべ
き性能による。
例えば、光学用製品、たとえば、レンズ類は光の透過
性、屈折率、耐熱性などの要求性能によって選べばよ
い。
本発明の単量体は、単独あるいは併用してもちいるこ
とができ、更に他の共重合可能な単量体を併用すること
もできる。
他の共重合可能な単量体は、重合体の性能に支障のな
い範囲で使用できるが、通常、単量体類全体に対し、50
重量%以下の範囲で使用する。
また、本発明において更に、成形品の強度や耐薬品性
などを向上させるため、分子内に少なくとも二つ以上の
重合可能な不飽和炭素結合を有する多官能単量体を用い
ることができる。
かかる多官能単量体としては、エチレングリコール
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、テトラデカエチレングリコールジ(メタ)アク
リレートなどのエチレングリコールまたはそのオリゴマ
ーの両末端水酸基をアクリル酸またはメタクリル酸でエ
ステル化したもの;ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、などの他
の2価アルコールの水酸基をアクリル酸またはメタクリ
ル酸でエステル化したもの;ビスフェノールAまたはビ
スフェノールAのアルキレンオキサイド付加物またはこ
れらのハロゲン置換体の両末端水酸基をアクリル酸また
はメタクリル酸でエステル化したもの;トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールを
アクリル酸またはメタクリル酸でエステル化したもの;
及びこれらの2価アルコールまたは多価アルコールの末
端水酸基にグリシジルアクリレートまたはグリシジルメ
タクリレートのエポキシ基を開環付加させたもの;コハ
ク酸、アジピン酸、テレフタール酸、フタール酸または
これらのハロゲン置換体等の二塩基酸またはこれらのア
ルキレンオキサイド付加物にグリシジルアクリレートま
たはグリシジルメタクリレートのエポキシ基を開環付加
させたもの;アリールメタクリレート、ジビニルベンゼ
ン等が挙げられる。
かかる多官能単量体は、前記の分子内に一つの重合可
能な不飽和炭素結合を有する単量体あるいは共重合可能
な単量体とともに、用いることができ、本発明における
反応性原料液のうち、30重量%以下の範囲で用いること
ができる。
30重量%を越えると機械的強度や透明性の維持が困難
となり、また重合が不均一となりやすくなるため、好ま
しくない。
本発明において用いられる、かかる単量体は、単量体
のままでも使用できるが、重合硬化性、取り扱い性の点
で、一部重合体を含有する液として用いることができ
る。
一部重合体を含有する液としては、重合体を単量体に
溶解する方法、あるいは単量体を予備重合する方法等の
公知の方法によりつくることができる。
液の粘度としては取り扱い上、10〜50000センチポイ
ズであることが好ましい。
本発明においては、パーオキシエステル(A)、メル
カプタン類(B)、アミン(C)及びスズ、アルミニウ
ムまたはアンチモンから選ばれた金属を含有する有機化
合物を少なくとも一種(D)を用いることにより、重合
を短時間で行うことができる。
パーオキシエステルとは、分子内にパーオキシエステ
ル結合を有する過酸化物であり、t−ブチルパーオキシ
アセテート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート及びt−ブチルマレイン酸
ヘミパーエステル、t−ブチルフマル酸ヘミパーエステ
ル、t−ブチルフタル酸ヘミパーエステル、t−ブチル
こはく酸ヘミパーエステル、ジ−t−ブチルフマル酸ヘ
ミパーエステル等が挙げられる。
かかるパーオキシエステルの内、分子内に遊離のカル
ボン酸を有するパーオキシエステルであるヘミパーエス
テルを用いることが好ましい。
パーオキシエステル(A)は、単量体類100重量部に
対し、0.01〜5重量部を用いる。
0.01重量部未満においては、重合時間が実用上長くな
り、また、5重量部を越え多くしても重合時間の短縮に
効果が少ない。
また、本発明において用いられるメルカプタン類
(B)としては、分子内にSH基を有する化合物をいい、
ラウリルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、α
−エチルヘキシルメルカプタン、2−メルカプトプロピ
オン酸、グリコールジメルカプトアセテート、グリコー
ルジメルカプトプロピオネート、トリメチロールプロパ
ントリスメルカプトプロピオネート等が挙げられる。
該メルカプタン類を、単量体類100重量部に対し、0.0
1〜1重量部用いる。
0.01重量部未満においては、重合時間が実用上長くな
り、また、1重量部を越え多く用いても重合時間の短縮
に効果が少ない。
更に、本発明において用いられるアミン(C)として
は、一級、二級、三級アミン、第四級アンモニウムクロ
ライド、アルカノールアミン等のいずれでも使用でき、
例えばアミンとしては、n−オクチルアミン、ラウリル
アミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジ
メチル−p−トルイジン、フェネチルジブチルアミン等
が挙げられる。
該アミンは、単量体類100重量部に対し、0.01〜1重
量部用いられる。
0.01重量部未満においては、重合時間が実用上長くな
り、また、1重量部を越え多く用いても、重合時間の短
縮に効果が少ない。
また本発明において用いられるアミンは、塩酸塩のご
とき無機酸として用いてもよい。
なかでもアミン塩酸塩は、離型性を改良する効果を有
するため、好ましい。
更に、本発明において用いられるスズ、アルミニウ
ム、アンチモンから選ばれた金属を含有する有機化合物
は、水、有機溶剤などの溶媒を共存させなくても、単量
体類に可溶なものであり、かかる金属含有有機化合物と
しては、アセチルアセトン、フェニルアセチルアセト
ン、トリス(ジピバロイルメタナイト)、トリスピバロ
イルトリフルオルアセトナイト、2,2,6,6−テトラメチ
ル−3,5−ヘプタジオンから選ばれた有機化合物との金
属錯体、トリフェニル化合物のごとき金属のアリール化
合物である。
該金属を含有する有機化合物は、単量体類100重量部
に対し、0.001〜1重量部を用いる。
0.001重量部未満では、重合時間が実用上長くなり、
また、1重量部を越えて多く用いても重合時間の短縮に
効果が少ない。
本発明の単量体類と開始剤系のものを重合するには、
ビニル系モノマーを重合させる通常の重合方法が適用で
きる。
なかでも本発明の重合方法としては、塊状重合が適し
ており、塊状重合でも注型重合がその特徴を発揮する。
注型重合では、単量体類に開始剤系を混合溶解した
後、型枠内に注入し、しかる後、昇温し重合硬化するこ
ともできる。
本発明の重合開始剤系は、重合活性が高いので単量体
類に混合すれば、極力早期に重合の場で重合を行わしめ
ることが望ましい。
開始剤系の内、パーオキシエステル(A)と、メルカ
プタン類(B)は、別々に単量体類に溶解し、両者を混
合した後直ちに、加熱された型枠内に注入し、加熱され
た型枠内で短時間で硬化させることもできる。
なお、アミン(C)、金属を含有する有機化合物
(D)は、いずれの方へ溶解しておいてもよい。
本発明における重合温度は、50〜150℃の範囲で可能
であり、更には、60〜120℃で重合することが好まし
く、また、必要に応じ重合硬化した後、100〜150℃で熱
処理することもできる。
50℃未満の温度においては、重合硬化に10分を越える
長時間を要し、また、重合体中の残留モノマーが多く、
また、150℃を越える温度においては、発熱による分解
を伴い、重合体中の残留モノマーが多くなるため好まし
くない。
また、型枠内で重合硬化する際、加圧することもでき
る。
この圧力としては、1〜100kg/cm2程度である。
本発明の方法によれば、重合時間は、5分以内の短時
間で行うことができる。
また、本発明において用いられる単量体は、必要に応
じ、光安定剤、熱安定剤、無機充填剤、着色剤、離型
剤、滑剤、発泡剤等が併用できる。
〈発明の効果〉 本発明によれば、重合時間が極めて短く、且つ、得ら
れる重合体は、内部に残留するモノマーが少なく、水や
溶媒を含まず、耐熱性、透明性にすぐれ気泡の少い製品
が得られる。
特に透明性の要求される重合体においては、透明性の
他、耐熱性、耐光性、耐薬品性、強度等に優れた重合体
を得ることができ、光学部品等に使用できる。
本発明により、得られる製品はまた、成形品を型枠内
で重合する注型成形、反応射出成形に応用でき、工業的
に実用可能な時間で重合でき、また、離型性にすぐれる
ことから、大型成形品、薄肉成形品等の成形に適用でき
る。
かかる製品としては、例えば、フレネル・レンズ、ビ
デオ・プロジェクター用スクリーン、汎用レンズ、ミラ
ー、光学ディスク等の光学素子:サンルーフ、ウィンド
ー、グリル、ランプ・カバー等の自動車部品:洗面台、
テーブル・トップ、カウンター・トップ、ドアー、水
槽、浴槽等の建材、家具:などが挙げられる。
〈実施例〉 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本
発明は、これらに限定されるものではない。
尚、実施例中の重合時間は、型枠内に注入後重合ピー
ク温度を示した時間を示す。
残留モノマーは成形品中に含まれるモノマーの量をレ
ーザーラマン分光法により測定した。
外観は、成形品肉眼により観察した。
耐熱性は、成形品を150℃で30分間加熱した後の着
色、発泡等の肉眼により観察した。
耐熱変形温度はASTM D−648に、曇り価はASTM D−100
3に準拠して測定した。
実施例1〜4及び比較例1〜4 (原シロップの製造) 2lガラス製フラスコ内でメタクリル酸メチル700g及び
メタクリル酸メチル樹脂(スミペックス B MH、住友化
学工業(株)製)300gを加え、24時間攪拌溶解させて、
原シロップを得た。
(注型用シロップの調整) ガラス製フラスコ内に上記の原シロップ500gを入れ、
これにグリコールジメルカプトアセテート5g、トリオク
チルアミン塩酸塩0.5g、アセチルアセトン錫2.5gを加
え、更に第1表に示す重合開始剤をそれぞれ添加し、混
合溶解させることにより、均一なシロップを得た。
(重合成形) これらのシロップを用い、150×150×3mmの空間容積
を有する型枠の中に注液し、密閉した後、85℃に加熱し
重合させた。
加熱開始して30秒後、型枠内の液はほぼ85℃となり、
第1表に示す重合時間において反応熱によるピーク温度
を示した。
型枠内の重合体の温度が再び85℃になった後、直ちに
解枠して型から重合体を取り出した。
得られた重合体の物性を測定した結果を第1表に示し
た。
実施例5〜7及び比較例5〜8 実施例1と同様に製造した、原シロップ450gにテトラ
エチレングリコールジメタクリレート25g、重合開始剤
としてモノ−t−ブチルマレイン酸ヘミパーオキシエス
テル5g、ペンタエリスリトールテトラキス(メルカプト
プロピオネート)5g、ジメチルオクチルアミン0.5g及び
第2表に示す金属を含有する有機化合物2.5gを加えて攪
拌混合して注液用シロップを得た。
この注液用シロップを、実施例1と同様にして注型
後、重合硬化させた。
得られた重合した成形品の物性を第2表に示した。
第2表から本発明における成形品は、透明性に優れる
ことが明らかである。
実施例8〜13及び比較例9 実施例1と同様に製造した原シロップ500gに、第3表
に示すように、t−ブチルマレイン酸ヘミパーオキシエ
ステル(A)、n−オクチルメルカプタン(B)、ジメ
チルオクチルアミン(実施例13のみ、その塩酸塩)
(C)、更にアセチルアセトン−錫(D)を所定量加え
て、それぞれシロップを調整した。
得られたそれぞれのシロップを用い、実施例1と同様
にして重合し、成形品を得た。
得られた成形品の物性を測定した結果を第3表に示し
た。
実施例14 (シロップAの調製) 実施例1と同様に製造した原シロップ475gにネオペン
チルグリコールジメタクリレート25g、モノ−t−ブチ
ルマレイン酸ヘミパーオキシエステル10g、ジメチルデ
シルアミン塩酸塩1.5g及びアセチルアセトン−錫4gを加
え、混合溶解し均一なシロップAを得た。
(シロップBの調製) 実施例1で調製した原シロップ500gにグリコールジメ
ルカプトアセテート10gを加え、混合溶解し、均一なシ
ロップBを得た。
得られたシロップA及びBは、40℃の雰囲気で保管し
て1日後も粘度はあまり増加せず、使用可能であった。
シロップA90g、シロップB90gをそれぞれ室温下で同一
の吐出量の定量ポンプでダイナミック混合タイプの混合
機内に平均滞留時間3秒で送り込み混合しながら、95℃
に調温された直径300mm、厚み1.2mmの円板の形状を有す
る型枠の中へ流し込んだ。
流し込み終了後、型枠内を10kg/cm2に加圧し、重合を
行なった。
流し込み終了後、2分で重合ピーク温度を示し、得ら
れた成形品は、泡、ヒケ等がなく、透明性に優れたもの
であった。
成形品は曇価1.0%、耐熱変形温度は92℃であり、ま
た残留モノマーは2%であった。
実施例15〜17及び比較例10〜11 実施例1と同様にして、第4表に示す型枠の温度によ
り重合成形を行なった。
それぞれの重合時間及び成形品中の残留モノマーを第
4表に示した。
本実施例においては、得られた成形品中の残留モノマ
ーが少なく、耐熱性、透明性にすぐれたものであった。
実施例18〜26 (シロップの調製) 2lのガラスフラスコ内に第5表に示す単量体を入れ、
アゾビスイソブチロニトリル0.1gを入れて溶解後、80℃
に加熱して重合させた。
粘度約1ポイズになった時点で冷却して重合を止め、
均一な予備重合シロップを得た。
(配合) 得られた予備重合シロップに対し、第5表に示す後添
加単量体を混合溶解した後、重合開始剤としてモノ−t
−ブチルマレイン酸ヘミパーオキシエステル15g、トリ
メチロールプロパントリメルカプトアセテート5g、トリ
オクチルアミン塩酸塩5g、アセチルアセトン−錫5gを添
加し、混合溶解させて、均一なシロップを調整した。
(重合成形及び評価) 上記により調整したそれぞれのシロップを用い実施例
1と同様に150×150×3mmの平板成形品を重合させて得
た。
得られた成形品の物性を測定した結果を第5表に示し
た。
実施例27〜29 (シロップの調製) 第6表に示す単量体を用いた以外は、実施例18と同様
に行い、予備シロップを得た。
(配合) 得られた予備シロップに、実施例18と同じ重合開始剤
を添加し、均一なシロップを得た。
(重合成形及び評価) 実施例18と同様に行った。
結果を第6表に示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子内に一つのアクリロキシ基又は、メタ
    クリロキシ基を有する単量体及び芳香族ビニル化合物か
    ら選ばれた少なくとも一種の単量体を、下記(A),
    (B),(C),(D)からなる開始剤系により溶媒不
    存在下、50℃〜150℃において重合することを特徴とす
    るビニル系重合体の製造方法。 (A)パーオキシエステル (B)メルカプタン類 (C)有機アミン (D)スズ、アルミニウムまたはアンチモンから選ばれ
    た金属類とアセチルアセトン、フェニルアセチルアセト
    ン、トリス(ジピバロイルメタナイト)、トリスピバロ
    イルトリフルオルオセトナイト、2,2,6,6−テトラメチ
    ル−3,5−ヘプタジオンから選ばれた有機化合物との金
    属錯体及び該金属類アリール化合物から選ばれた少なく
    とも1種の金属を含有する有機化合物
  2. 【請求項2】開始剤系が、単量体類100重量部に対し、
    (A)パーオキシエステルが0.01〜5重量部、(B)メ
    ルカプタン類が0.01〜1重量部、(C)有機アミンが0.
    01〜1重量部、(D)金属を含有する有機化合物が0.00
    01〜1重量部であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の製造方法。
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