JPH0859291A - 抗菌性フリット及びそれを用いた釉薬 - Google Patents

抗菌性フリット及びそれを用いた釉薬

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JPH0859291A
JPH0859291A JP19702294A JP19702294A JPH0859291A JP H0859291 A JPH0859291 A JP H0859291A JP 19702294 A JP19702294 A JP 19702294A JP 19702294 A JP19702294 A JP 19702294A JP H0859291 A JPH0859291 A JP H0859291A
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JP
Japan
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frit
glaze
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glass layer
antibacterial
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JP19702294A
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Shogo Miyanaga
正吾 宮永
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NIPPON FURITSUTO KK
NGK Insulators Ltd
NGK Frit Co Ltd
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NIPPON FURITSUTO KK
NGK Insulators Ltd
NGK Frit Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 SiO2、B2O3、及びNa2O、K2O又は
Li2Oから成る群より選択した1又は2以上のアルカ
リ金属成分を含有するフリットであって、さらにAg2
O、及びSb2O3を含有する抗菌性フリット。 【効果】 フリット組成にAg2Oを含有するため、ガ
ラス層に抗菌性を付与することができ、又、Sb2O3を
含有するため、Ag2Oによるガラス層表面の着色を効
果的に防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、タイル、ホーロー食
器等に特に好適に用いられる抗菌性フリットに関する。
【0002】
【従来の技術】 ホーロー製品、タイル等は、金属、セ
ラミック、鋳物等の基体の表面に、釉薬を塗布し焼き付
けてガラス層を形成することにより製造される。釉薬の
主成分であるフリットは、ガラス質調合物であり、製品
にガラスの耐触性及び外観上の美しさを付与することが
できる。そのため、フリットは釉薬の主要成分として、
台所用品、医療器具、化学容器等の製造に広く用いられ
ている。
【0003】 近年、健康への関心の高まり、衛生上の
見地から、カラー鋼板、セラミック、金属板等の塗膜に
抗菌性成分を添加して、壁材、器物等に使用することが
多い。用いられる抗菌性成分は、Ag2O、CuO、Z
nO等であり、特に銀化合物が効果的である。抗菌性の
Agイオンが、ガラス層内に点在することにより、抗菌
性が発揮されるのである。ホーロー製品、タイル等に抗
菌性を付与する場合には、釉薬に抗菌性成分を添加した
り、又は抗菌性成分を含有したフリットを用いて釉薬を
調製する等の方法がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、釉薬
に抗菌性成分を添加すると、焼成の過程でガラス層表面
の光沢が損なわれたり、又、ガラス層表面にピンホール
が発生するという問題があった。又、フリットに抗菌性
成分を添加した場合には、焼成過程で金属イオンが発色
し、ガラス層表面が着色するという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明の発明者らは、
フリットに少量のSb2O3を添加することにより、抗菌
性銀化合物に起因するガラス層の着色を防止することが
できることを見いだした。すなわち、本発明によれば、
SiO2、B2O3及び、Na2O、K2O及びLi2Oから
成る群より選択した1又は2以上のアルカリ金属成分を
含有するフリットであって、さらにAg2O、Sb2O3
を含有する抗菌性フリットが提供される。
【0006】 Ag2Oは、0.05〜2重量%含有す
ることが好ましい。又、Sb2O3の含量は、0.1〜3
重量%であることが好ましい。又、本発明によれば、上
記の抗菌性フリットに粘土、水及び電解質物質その他の
添加物を加えて成る釉薬が提供される。
【0007】
【作用】 本発明のフリットは通常のフリットの構成成
分、すなわちSiO2、TiO2、ZrO2、B2O3及
び、Na2O、K2O、Li2O等のアルカリ金属成分等
から構成されるが、さらに、Ag2O、Sb2O3を含有
する。
【0008】 ホーロー製品、タイル等の製造に、通常
使用される釉薬には、チタン釉、透明釉、ジルコン釉等
がある。チタン釉、ジルコン釉は、そのフリット組成中
に、それぞれTiO2、ZrO2を約15重量%以上含有
し、焼成過程でそれらが結晶化することにより、乳白色
の色調を有するガラス層を形成する。一方、透明釉は、
TiO2又はZrO2等の含量が約10重量%以下であ
り、焼成過程において、これらが結晶化しないため、透
明のガラス層を形成する。
【0009】 製品に抗菌性を付与するために、フリッ
トにAg2Oを添加して、これらの釉薬を調製すると、
焼成過程で発色が起こり、本来、乳白色又は透明である
べきガラス層に、あめ色の着色が起こる。釉薬に顔料を
添加し、ガラス層に特定の色彩を付与する場合において
も、Ag2Oの発色が、色調に影響を与える場合があ
る。
【0010】 フリット組成に、Ag2Oとともに、少
量のSb2O3を添加することにより、ガラス層表面の着
色を防ぐことが可能である。Sb2O3の含量は、フリッ
ト中、0.1〜3重量%であることが好ましく、0.5
〜2重量%であることがより好ましく、1〜1.5重量
%であることがさらに好ましい。又、Ag2Oは製品の
表面よりAgイオンとして溶出し、製品に抗菌性を付与
するが、Ag2Oのフリット中の含量は、0.005〜
2重量%であることが好ましく、0.001〜1重量%
であることがより好ましい。
【0011】 一般に、フリットには、耐酸性、耐アル
カリ性、耐候性を製品に付与し、焼成過程において、平
滑均一な表面を与えることが要求される。さらに、温度
の変化に関わらず、基体との良好な密着性と、非亀裂性
の断面を維持するために、フリットの熱膨張率を、基体
の熱膨張率と合わせることが必要となる。フリット中の
アルカリ金属成分は、フリットの熱膨張性に影響を与
え、基体とフリットとの密着性に関与する。B2O3は、
製品の化学耐久性及びフリットの溶融特性に影響を与え
る。従って、フリット中の成分組成は、用途、基体の材
質によって、適宜、変えることが望ましい。本発明のフ
リットを用いた釉薬の基体としては、鋼板、鋳物、陶
板、コンクリート、セラミック等が挙げられるが、鋼板
や鋳物に用いるフリットの組成は、熱膨張係数が80〜
120×10-7/Kとなるようにすることが好ましく、
又、陶板やセラミックにに用いるフリットの組成は、熱
膨張係数が60〜100×10-7/Kとなるようにする
ことが好ましい。
【0012】 次に、本発明のフリットの製造法につい
て説明する。まず、前述の構成成分を混合する。SiO
2の原料としては、硅石、長石等が用いられる。次に、
上記混合物を1000〜1500℃にて溶融する。溶融
窯としては、タンク窯、ルツボ窯等が好適に用いられ
る。最後に、水中又は空気中で急冷し、本発明のフリッ
トを得る。
【0013】 次に、本発明のフリットを用いて釉薬を
調製し、基体表面にガラス層を形成する方法の一例につ
いて説明する。まず、本発明のフリット100重量%に
対し粘土5重量%、亜硝酸ソーダ0.3重量%、水45
重量%その他の添加物を加え、また、着色の必要がある
場合には顔料を加えて釉薬を得る。釉薬は、本発明のフ
リットに、粘土、水、場合によっては電解質物質、顔料
その他の添加物を加えて調製されるが、電解質物質とし
ては、亜硝酸ソーダの他に塩化カリウム、炭酸カリウム
等を用いることができる。次に、基体の表面に、脱脂、
酸洗、空焼き等の前処理を施す。最後に、上記の釉薬を
基体の表面に施釉した後、乾燥し、焼成を行う。焼成温
度は基体の材質により、適宜選択する。
【0014】 本発明のフリットは、その構成成分の種
類、割合を調整することにより、チタン釉、透明釉、ジ
ルコン釉用のフリットとすることができる。しかし、本
発明の適用範囲は、これらの釉薬に限定されるわけでは
なく、他の釉薬においても、好適に使用され得ることは
いうまでもない。
【0015】 本発明のフリットにおいては、従来のフ
リットに比べ、Ag2Oの量がSiO2量に対して相対的
に多くなるため、Ag2Oの一部が抗菌特性を有するA
gイオンとしてガラス層中に点在し、製品に抗菌性を付
与することが可能となる。尚、AgイオンはSH酵素群
を失活させることにより、菌の増殖を抑制すると考えら
れる。又、Sb2O3が、Agイオンの発色を抑えること
により、抗菌性銀化合物によるガラス層表面の着色を防
ぐ。
【0016】
【実施例】 以下、本発明を実施例に基づきさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例に限られるもの
ではない。
【0017】(実施例1) フリットの組成がSiO2
42.0重量%、TiO2 20.0重量%、Na2O
8.0重量%、K2O 7.0重量%、LiO21.0
重量%、B2O3 18.0重量%、P2O5 1.0重量
%、F2 2.0重量%、Sb2O3 0.5重量%、A
g2O 0.5重量%となるように原料化合物をミキサ
ーにて混合し、原料組成物を調製した。SiO2として
は、けい砂又はけい石を、Na2Oとしては炭酸ソーダ
又は硝酸ソーダを、K2Oとしては炭酸カリウムを、L
iO2としては炭酸リチウムを、B2O3としてはほう酸
又は無水ほう砂を、P2O5としてはリン酸カリウムを、
F2としては蛍石又はケイフッ化ソーダをそれぞれ原料
化合物として用いた。又、Ag2Oとしては硝酸銀を原
料化合物として用いるか、又は酸化銀を直接添加した。
TiO2及びSb2O3については、それぞれ酸化チタン
又は酸化アンチモンを直接添加した。上記の混合物を、
電気炉を用いて1300℃にて溶融した後、水中にて冷
却しフリットを得た。
【0018】 上記のように調製したフリット100重
量%に対し粘土5重量%、亜硝酸ソーダ0.3重量%、
水45重量%を加え釉薬を得た。ホーロー用鋼板の表面
に、ニッケルディップ法によりニッケルをメッキした
後、上記の釉薬を施釉し乾燥した。820℃にて焼成を
行った後、ガラス層表面の着色の度合い及び面状を観察
した。結果を表1に示す。
【0019】(実施例2) 実施例1と同様の操作によ
りフリットを製造した。熱した鋳物の表面に、上記のフ
リットを振りかけて施釉し、950℃にて焼成を行っ
た。表1にフリットの組成、及びガラス層表面の着色の
度合い及び面状を観察した結果を示す。
【0020】(実施例3) 実施例1と同様の操作によ
りフリットを製造した。フリット100重量%に対し粘
土5重量%、水60重量%を加え釉薬を得た。陶板の表
面に、上記の釉薬を施釉し乾燥した後、1000℃にて
焼成を行った。表1にフリットの組成、及びガラス層表
面の着色の度合い及び面状を観察した結果を示す。
【0021】(実施例4) 実施例1と同様の操作によ
りフリットを製造した。フリット100重量%に対し粘
土5重量%、水60重量%を加え釉薬を得た。コンクリ
ートの表面に、上記の釉薬を施釉し乾燥した後、800
℃にて焼成を行った。表1にフリットの組成、及びガラ
ス層表面の着色の度合い及び面状を観察した結果を示
す。
【0022】
【表1】
【0023】フリット組成にSb2O3を配合することに
より、Ag2Oによる着色が抑えられ、白色のホーロー
表面が得られた。又、ピンホール等の無い良好ホーロー
表面が得られた。
【0024】
【発明の効果】 本発明のフリットは、Ag2Oを含有
し、Agイオンがガラス層中に点在することにより抗菌
性を発揮する。又、Sb2O3を含有するため、Ag2O
によるガラス層表面の着色を、効果的に防ぐ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiO2、B2O3、及びNa2O、K2O又
    はLi2Oから成る群より選択した1又は2以上のアル
    カリ金属成分を含有するフリットであって、さらにAg
    2O、及びSb2O3を含有することを特徴とする抗菌性
    フリット。
  2. 【請求項2】当該Ag2Oを、0.05〜2重量%含有
    する請求項1に記載の抗菌性フリット。
  3. 【請求項3】当該Sb2O3を、0.1〜3重量%含有す
    る請求項1又は2に記載の抗菌性フリット。
  4. 【請求項4】粘土、水及びフリットを含有する釉薬であ
    って、当該フリットが請求項1〜3のいずれかに記載の
    抗菌性フリットであることを特徴とする釉薬。
JP19702294A 1994-08-22 1994-08-22 抗菌性フリット及びそれを用いた釉薬 Pending JPH0859291A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005314281A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Kitasato Gakuen 環境水中に生息する細菌の殺菌剤及び殺菌法
JP2015105203A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 日本電気硝子株式会社 ガラス組成物、粉末材料及び粉末材料ペースト
CN117567029A (zh) * 2023-11-27 2024-02-20 揭阳市栢轩顺陶瓷有限公司 一种抗菌性陶瓷釉料及其制作方法

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030520