JPH0859341A - 耐熱導電性セラミックス - Google Patents

耐熱導電性セラミックス

Info

Publication number
JPH0859341A
JPH0859341A JP6190214A JP19021494A JPH0859341A JP H0859341 A JPH0859341 A JP H0859341A JP 6190214 A JP6190214 A JP 6190214A JP 19021494 A JP19021494 A JP 19021494A JP H0859341 A JPH0859341 A JP H0859341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sintered body
source
partial pressure
oxygen partial
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6190214A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2612545B2 (ja
Inventor
Masanori Nakatani
正則 中谷
Toshio Kawanami
利夫 河波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkato Corp
Original Assignee
Nikkato Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkato Corp filed Critical Nikkato Corp
Priority to JP6190214A priority Critical patent/JP2612545B2/ja
Publication of JPH0859341A publication Critical patent/JPH0859341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2612545B2 publication Critical patent/JP2612545B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】高温の大気中や加湿水素中などの低酸素分圧下
において、従来知られている各種の材料と比べて安定性
に優れ、しかも長期間安定性の低下することのない耐熱
導電性材料を提供する。 【構成】(1)化学式 ( La1-x x a ( Cr
1-y-z y z b 3 (式中、AはCa及びSrの少
なくとも一種を示し、0<x≦0.2であり、MはCo
及びNiの少なくとも一種を示し、0<y≦0.1であ
り、BはAl及びMgの少なくとも一種を示し、0<z
≦0.1であり、0<y+z≦0.18、0.95≦a
/b≦1.02である)で表されるペロブスカイト型結
晶構造を有する焼結体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、800℃以上の大気中
及び加湿水素中などの低酸素分圧下において安定であ
り、高耐熱性と高導電性を有する新規な耐熱導電性セラ
ミックスに関する。このような新規な耐熱導電性セラミ
ックスは、固体電解質型燃料電池部材、発熱体素子、耐
熱電極などの高温導電性材料として有用である。
【0002】
【従来の技術】化学式LaCrO3 で表されるセラミッ
クスのLaの一部をA(AはCa、Srなど)で固溶置
換し、同時にCrの一部をM(MはCo、Niなど)で
固溶置換した化学式La1-x x Cr1-y y 3 によ
り表されるセラミックスは導電性が高く、且つ焼結しや
すいペロブスカイト型結晶構造を有する酸化物として提
案されている。
【0003】しかしながら、このようなLa1-x x
1-y y 3 で表される組成の焼結体は、緻密質で高
導電性ではあるが、高温加湿水素雰囲気中などの低酸素
分圧下で使用する場合には、体積膨張が大きいために焼
結体内部に微少なクラック等が発生し易く、機械的特性
が低下するという欠点がある。また、かかる焼結体を固
体電解質型燃料電池のセパレータとして使用する場合に
は、焼結体の両側において酸素分圧が大きく異なるた
め、低酸素分圧側では上述したような表面付近での体積
膨張による伸びや機械的特性の低下のためにセパレータ
に反りや割れが生じ易く、セルの破損や性能の低下につ
ながる等の問題点がある。従って、上記組成の焼結体
は、各種の高温雰囲気中において、安定した状態で長時
間使用可能な実用的材料とは言い難い状態である。
【0004】また、上記化学式におけるxの値を小さく
することによって、低酸素分圧下における焼結体の安定
性を改善できることも明らかになりつつあるが、これに
よっても長期間使用した場合の安定性については、なお
十分とはいい難い状態である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
高温の大気中や加湿水素中などの低酸素分圧下におい
て、従来知られている各種の材料と比べて安定性に優
れ、しかも長期間安定性の低下することのない耐熱導電
性材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な従来技術の問題点に鑑みて、鋭意研究を重ねた結果、
化学式LaCrO3 で表されるセラミックスのLaの一
部をAで固溶置換し、同時にCrの一部をMで固溶置換
した化学式La1-x x Cr1-y y 3 で表わされる
セラミックスにおいて、更に、Crの一部をAl及びM
gの少なくとも一種で固溶置換する場合には、低酸素分
圧下における安定性がより改善されたものとなり、この
様な焼結体における固溶置換すべき各成分の種類及びそ
の量を特定範囲に制御すると共に、焼結体のかさ密度、
伸び率、導電率及び曲げ強さを所定範囲とすることによ
って、高温の大気中や加湿水素中などの低酸素分圧下で
の導電性と強度を兼ね備え、しかも耐久性が大幅に改善
された焼結体を得ることができることを見出し、ここに
本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は下記の耐熱導電性セラミッ
クスを提供するものである。
【0008】1.(1)化学式 ( La1-x x a (
Cr1-y-z y z b 3 (式中、AはCa及びSr
の少なくとも一種を示し、0<x≦0.2であり、Mは
Co及びNiの少なくとも一種を示し、0<y≦0.1
であり、BはAl及びMgの少なくとも一種を示し、0
<z≦0.1であり、0<y+z≦0.18、0.95
≦a/b≦1.02である)で表されるペロブスカイト
型結晶構造を有する焼結体であり、(2)焼結体のかさ
密度が理論密度の92%以上、(3)1000℃での酸
素分圧が10-16 atm となる加湿水素雰囲気中1000
℃で10時間熱処理した後の室温での焼結体の伸び率が
0. 15%以下、(4)1000℃での酸素分圧が10
-16 atm となる加湿水素雰囲気中1000℃における導
電率が0. 5S/cm以上、(5)室温曲げ強さが10
kgf/mm2 以上であり、且つ1000℃での酸素分
圧が10-16 atm となる加湿水素雰囲気中1000℃で
10時間熱処理した後の焼結体の室温曲げ強さが8kg
f/mm2 以上であることを特徴とする耐熱導電性セラ
ミックス。
【0009】2.化学式( La1-x x a ( Cr
1-y-z y z b 3 で表される焼結体のLaの50
モル%以下をイットリウム及び原子番号58から71の
希土類元素の少なくとも一種で置換したものである請求
項1に記載の耐熱導電性セラミックス。
【0010】以下に、本発明の耐熱導電性セラミックス
が満足すべき上記(1)〜(5)の各要件について詳細
に説明する。
【0011】(1)化学式 ( La1-x x a ( Cr
1-y-z y z b 3 (式中、AはCa及びSrの少
なくとも一種を示し、0<x≦0.2であり、MはCo
及びNiの少なくとも一種を示し、0<y≦0.1であ
り、BはAl及びMgの少なくとも一種を示し、0<z
≦0.1であり、0<y+z≦0.18、0.95≦a
/b≦1.02である)で表されるペロブスカイト型結
晶構造を有する焼結体であること。
【0012】本発明の耐熱導電性セラミックスは、La
CrO3 を基本構造とし、Laの一部をCa及びSr
(以下この両者をまとめてAと記すことがある)の少な
くとも一種で固溶置換し、Crの一部をCo及びNi
(以下この両者をまとめてMと記すことがある)の少な
くとも一種で固溶置換したものであり、ペロブスカイト
型結晶構造を有するものであることが必要である。この
様なセラミックスでは、3価のLaの一部を2価のAで
固溶置換することによって生じる正の電荷の不足分を、
Crの3価から一部4価への原子価移動により補う構造
となり、その結果、隣接するCrイオンの3価と4価と
の間に電子の速やかな移動が生じて導電性が大幅に向上
する。また、Aの置換量が多くなると、導電性とともに
焼結性も大幅に向上する。また、Crの一部をMで固溶
置換することも、導電性及び焼結性を向上させる効果が
ある。
【0013】一方、AおよびMの固溶置換量が増加すれ
ば、上述したように焼結性及び導電性は向上するもの
の、熱膨張係数が大きくなり、ジルコニアを電解質とし
た固体電解質型燃料電池のセパレータに使用した場合等
には、還元雰囲気側の体積膨張によるセパレータの反り
の発生とともに、ジルコニア電解質との熱膨張係数の差
が大きくなり、セルの破損や性能低下を引き起こすこと
がある。かかる現象は、(LaA)(CrM) O3 焼結
体では、高温の低酸素分圧下にさらされた場合には、焼
結体から酸素イオンが系外に抜けでた後に酸素空孔子が
生成し、酸素空孔子は陽イオンとの間に引力作用が働か
ないので、酸素空孔子数が増えすぎると、陽イオンと酸
素イオンの間に働く引力作用の総和が小さくなり、逆に
異種の陽イオン間の斥力作用が強く現れ、結晶格子間の
拡張が生じて、焼結体が伸張し、このことが低酸素分圧
下での安定性の低下の一因となって生じるものと推定さ
れる。
【0014】したがって、本発明の焼結体においては、
焼結性及び導電性の向上と、高温の低酸素分圧下におけ
る安定性の両方を考慮して、上記化学式の中のAの固溶
置換量であるx値を、モル比で0<x≦0.2、好まし
くは0<x≦0.16とし、上記化学式の中のMの固溶
置換量であるy値を、モル比で0<y≦0.1、好まし
くは0<y≦0.06とする。x及びyの値がこの範囲
を上回ると、上述したように還元時の体積膨脹や熱膨脹
係数の増加が生じ易くなって、ジルコニアを電解質とし
た固体電解質型燃料電池のセパレーターに使用した場合
等には、セルの破損や性能低下を引き起こすので好まし
くない。
【0015】更に、本発明では、Laの一部をAで固溶
置換し、Crの一部をMで固溶置換することに加えて、
Crの一部をAl及びMg(以下、この両者をまとめて
Bと記すことがある)の少なくとも一種で固溶置換する
ことが必要である。この様に、Crの一部をBで固溶置
換することによって、Laの一部をAで固溶置換し、C
rの一部をMで固溶置換しただけの場合と比べて、高温
の低酸素分圧下における安定性をより長期間持続するこ
とが可能となる。上記化学式におけるBの固溶置換量で
あるz値は、モル比で0<z≦0.1、好ましくは0<
z≦0.08とし、MとBによるCrの固溶置換量の合
計値(y+z)の許容範囲は、モル比で0<y+z≦
0.18、好ましくは0<y+z≦0.10とすること
が必要である。z及びy+zの値がこの範囲を上回る
と、還元性雰囲気中での機械的特性や導電性等の安定性
が低下するので好ましくない。
【0016】また、本発明の焼結体におけるLaCrO
3 のLaサイトとCrサイトの比であるa/bの許容範
囲は、0.95≦a/b≦1.02であり、好ましくは
1である。a/b値が上記範囲をはずれると、焼結性に
影響したり、LaCrO3 以外の結晶相が析出するので
好ましくなく、特に、a/bが1.02を上回る場合に
は、緻密な焼結体が得られたとしても、粒界に偏析する
La2 3 のために、大気中においても非常に脆くなる
ので好ましくない。
【0017】また、上記化学式( La1-x x a ( C
1-y-z y z b 3 において、Laの50モル%
以下をイットリウム及び原子番号58から71の希土類
元素の少なくとも一種(複数元素でも可)で固溶置換し
ても良く、このような組成の焼結体も優れた焼結性を示
し、耐熱性と導電性の著しい低下も認められない。元素
源としては、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩あるい
は金属アルコキシドなどのセラミックス製造に通常使用
される化合物が使用され、化合物の種類やその形態は、
特に限定されない。
【0018】(2)焼結体のかさ密度は理論密度の92
%以上とする。
【0019】かさ密度が理論密度の92%未満では、気
孔量の増加により、導電性、気密性、機械的強度等が著
しく低下する。従って、かさ密度は理論密度の92%以
上であることが必要であり、93%以上であることが好
ましく、固体電解質型燃料電池のセパレータのように、
使用時に材料の片側が高温の空気等の高酸素分圧下にさ
らされ、他の高温の水素等の低酸素分圧下にさらされる
場合には、水素ガスに対する気密性を維持するために、
かさ密度は理論密度の94%以上であることが更に望ま
しい。
【0020】(3)1000℃での酸素分圧が10-16
atm となる加湿水素雰囲気中1000℃で10時間熱処
理した後の室温での焼結体の伸び率は0. 15%以下と
する。
【0021】本焼結体を例えば、固体電解質型燃料電池
のセパレータのように焼結体の両面を1000℃の異な
る雰囲気(片側は水素ガス、他面は空気)にさらして使
用する場合、前述したように低酸素分圧となる水素ガス
側では結晶格子間の拡張により焼結体が伸張するため、
焼結体に変形が生じる可能性がある。この場合において
も安定に使用するためには、高温における焼結体の機械
的強度、弾性率、クリープ強度等から、1000℃での
酸素分圧が10-16 atm となる加湿水素雰囲気中100
0℃で10時間熱処理した後の室温での焼結体の伸び率
が0. 15%以下であることが必要である。この伸び率
が0. 15%を上回ると、焼結体にマイクロクラックが
生じ易くなること等により、高温の低酸素分圧下での強
度が低下したり、例えば上記燃料電池の場合のように、
加重が加わった場合に、変形が生じたり、機械的強度が
低下するなどして、、焼結体が壊れ易くなり、耐久性に
劣るものとなる。
【0022】この伸び率を0. 15%以下とするために
は、前記化学式のA、M及びBの種類、x、y、z及び
y+zのモル量を規定の範囲内にするとともに、焼結体
に含有される6価Cr量が1. 5重量%以下であること
が望ましい。
【0023】尚、伸び率は、熱処理前の室温での試料の
長さL0 と、1000℃での酸素分圧が10-16 atm と
なる加湿水素雰囲気中1000℃で10時間熱処理した
後の室温での試料の長さLから次式により求めた値であ
る。
【0024】 伸び率(%)={(LーL0 )/L0 }×100 (4)1000℃での酸素分圧が10-16 atm となる加
湿水素雰囲気中1000℃における導電率は0. 5S/
cm以上とする。
【0025】本セラミックスが固体電解質型燃料電池の
セパレータとして使用される場合には、低酸素分圧下に
さらされる側の導電率は、主として4価のCrの還元に
より減少するが、低酸素分圧下において良好な導電率を
維持するためには、1000℃での酸素分圧が10-16
atm となる加湿水素雰囲気中1000℃における導電率
が0. 5S/cm以上であることが必要であり、1S/
cm以上であることが好ましい。また、大気中1000
℃における導電率は、5S/cm以上であることが好ま
しい。
【0026】(5)室温曲げ強さが10kgf/mm2
以上であり、且つ1000℃での酸素分圧が 10-16
atm となる加湿水素雰囲気中1000℃で10時間熱処
理した後の焼結体の室温曲げ強さが8kgf/mm2
上であること。
【0027】本発明のセラミックスは、例えば、固体電
解質型燃料電池部材、発熱体素子、耐熱電極などの高温
導電性材料として使用されるものであり、十分な強度を
有するために焼結体の室温曲げ強さが10kgf/mm
2 以上であることが必要であり、12kgf/mm2
上であることが好ましい。また、この焼結体を、固体電
解質型燃料電池のセパレータのように使用時に材料が高
温の加湿水素等の低酸素分圧下にさらされるような用途
に用いる場合には、この雰囲気下でも十分な強度を有す
る必要があり、この焼結体を1000℃での酸素分圧が
10-16 atm となる加湿水素雰囲気中1000℃で10
時間熱処理した後の室温曲げ強さは8kgf/mm2
上であることが必要であり、10kgf/mm2 以上で
あることが好ましい。
【0028】尚、還元処理後の室温曲げ強さは、前述の
通り、還元処理後の焼結体の伸び率にも依存しており、
還元処理後も十分な強度を保つためには、還元処理後の
焼結体の伸び率を前記規定値の範囲内にすると共に、焼
結体に含有される6価Cr量が1. 5重量%以下である
ことが望ましい。また、同様に還元処理後の室温曲げ強
さを上記範囲とするためには、焼結体の平均結晶粒径が
30μm以下であることが好ましい。
【0029】本発明による焼結体は、通常以下のように
して製造される。
【0030】先ず、焼結体を構成する各成分の原料(L
a源、A源、Cr源、M源及びB源)を所定の割合に配
合し、均一に混合、分散して、粉末混合物を得る。各原
料としては、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩あるい
は金属アルコキシドなどのセラミックス製造に通常使用
される化合物を使用できる。粉末の粒度は、特に限定さ
れないが、通常は10μm以下程度とすることが望まし
い。混合は、粉末の湿式混合叉は乾式混合のいずれの方
法によっても良く、また、各元素を含む水溶液などの混
合でも良い。尚、湿式混合の場合は有機溶媒を使用する
ことが好ましく、水を使用する場合にはアルカリ成分や
SiO2 分などの含有量が、それぞれ0. 2重量%を上
回らないようにイオン交換水、若しくは蒸留水を使用す
ることが望ましい。
【0031】次いで、上記で得られた粉末混合物を、そ
の70%以上がペロブスカイト型結晶構造となる温度以
上で熱処理し、合成粉末とする。合成温度は通常800
〜1400℃程度の範囲にあり、より好ましくは900
〜1350℃程度の範囲にある。合成時間は合成温度と
も関係するが、通常0. 5〜10時間程度である。合成
雰囲気は大気中など酸素含有雰囲気が好ましい。更にこ
の合成物を粉砕後、上記の熱処理を数回繰り返して組成
の均一化を図ることが望ましい。
【0032】その後、上記で得られた合成粉末を粉砕、
分散する。この工程は前記混合処理と同様に有機溶媒の
存在下で行うことが好ましいが、水の存在下で行う場合
には、アルカリ成分やSiO2 分などの含有量が、上記
範囲を上回ることがないように、イオン交換水、若しく
は蒸留水を使用することが望ましい。粉砕、分散後の合
成粉末は、平均粒径が3μm以下で比表面積が2m2
g以上であることが好ましく、平均粒径が1μm以下で
比表面積が3m2 /g以上であることがより好ましい。
この粉砕により、焼結体中組成と構成粒子径の均一化が
実現できる。
【0033】次いで、所定の粒度に粉砕された粉末をプ
レス成形、CIP成形、鋳込み成形、テープ成形、押し
出し成形、ホットプレス成形等のセラミックス成形の常
法により成形する。この際、アクリル系など公知の成形
助剤を適当量添加しても良いことは言うまでもない。
【0034】続いて、得られた成形体を焼成する。焼成
雰囲気は減圧、常圧及び加圧のいずれであっても良い。
焼成温度は通常1500〜1900℃程度の範囲とし、
好ましくは1600〜1800℃程度の範囲とする。
尚、具体的な焼成温度、保持時間等は焼結体のかさ密度
などの特性値が要求される範囲となるように適宜設定す
ればよい。
【0035】加圧焼結の場合には、より低温で焼結体を
緻密化させることができる。また、A、M及びB成分が
少ない場合には、焼成温度を高める必要がある。低酸素
分圧下で焼成した焼結体については、導電性が低下して
いるので、この焼結体を大気中1000℃以上の温度で
熱処理することにより、導電性の向上を図ることが望ま
しい。この処理は必ずしも前記の焼成工程に引き続いて
行う必要はなく、上記の条件を充足する限り、焼結体の
使用過程において行っても良い。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、下記のような顕著な効
果が達成できる。
【0037】(1)焼結体の耐熱性、導電性及びかさ密
度を従来技術では達成できなかった程度まで高めること
ができる。
【0038】(2)特に高温の低酸素分圧下に長時間さ
らされても強度低下、導電率低下が少ない焼結体が得ら
れ、酸素分圧の異なる条件下で焼結体を使用しても伸び
などの変形が少なく、破壊等が生じず耐久性に優れたも
のとなる。
【0039】(3)本発明による焼結体は、水蒸気が存
在する酸化性あるいは還元性雰囲気においても気密性を
保持し、かつ導電性、機械的強度及び形状安定性を長時
間維持でき、しかもジルコニア電解質と熱膨張係数を近
似させることができるので、固体電解質型燃料電池のセ
パレータやインターコネクター、発熱体素子、耐熱電極
などの実用材料として有用である。
【0040】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特
徴とするところをより詳細に説明する。
【0041】実施例1〜5 表1に示す各組成式の配合となるように、原料粉末を秤
量、配合し、アルコール存在下で湿式で混合、分散を行
った後、乾燥し、大気中1270℃で5時間加熱して、
95%以上がペロブスカイト型構造に合成された粉末を
得た。尚、原料粉末は、組成式に応じて、純度99. 5
%以上のLa2 3 、SrCO3 、CaCO3 、Cr2
3 、CoO、NiO、Al2 3 及びMgOの各酸化
物及び炭酸塩から選択して用いた。得られた合成粉末を
媒体撹拌ミルによりアルコール存在下で12時間湿式で
粉砕、分散し、平均粒径0. 6μmのスラリーを得た。
次いで、これに成形助剤を加えた後、スプレードライヤ
ーにより成形用顆粒粉体(平均粒径60μm)を調整し
た。この顆粒粉体を成形圧力3tonf/cm2 でCIP成
形し、120×120×5mmの成形体を得た後、大気
中において、表1に記載の温度で4時間焼成した。得ら
れた焼結体をダイヤモンド砥石により研削加工して、表
面を仕上げた試料について特性を測定した。作製した実
施例1〜5の各試料の組成式と焼成温度を表1に示し、
上記した方法で得られた焼結体について測定した特性を
表2に示す。伸び率は、1000℃での酸素分圧が10
-16atm となる加湿水素雰囲気中1000℃で10時間
熱処理した後、室温で測定した値であり、導電率は10
00℃での酸素分圧が10-16 atm となる加湿水素雰囲
気中1000℃において測定した値であり、曲げ強さは
1000℃での酸素分圧が10-16 atm となる加湿水素
雰囲気中1000℃で10時間熱処理を行い、熱処理の
前後において測定した値である。
【0042】また、実施例1の焼結体を化学分析した結
果、La、Sr、Ca、Cr、Co、Ni、Al及びM
g以外の主な含有物は、6価Cr=0. 7重量%、Si
2=0. 1重量%以下、Na2 O=0. 1重量%以下
であった。
【0043】実施例6 実施例2の組成式においてLaの18モル%をNdに代
えた以外、実施例2と同様の操作を行って本発明の焼結
体を得た。その特性を表2に示す。
【0044】実施例7 表1に示す組成式の配合となるように、原料粉末を秤
量、混合、分散し、合成した粉末をアルコール中湿式で
粉砕、分散し、スプレードライヤー時に成形助剤を加え
ない以外は、実施例1〜5と同様にして成形用顆粒粉体
を得た。この顆粒粉体を圧力250kgf/cm2 、温度1
650℃にてホットプレス成形し、φ80×5mmの焼
結体を得た。この焼結体を大気中1200℃で4時間熱
処理した後、ダイヤモンド砥石により研削加工して、表
面を仕上げた試料について特性を測定した。その結果を
表2に示す。
【0045】比較例1〜4 表1に示す各組成式の配合となるように、原料粉末を秤
量、配合し、その他は実施例1〜5と同様にして作製し
た焼結体について、研削加工と表面加工を加えた後、特
性を測定した。その結果を表2に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】上記表2から明らかなように、実施例1〜
7の焼結体は、いずれもかさ密度が高く、伸び率が所定
の範囲内であり、更に導電性、強度に優れたものであっ
た。そして、例えば実施例3の焼結体を固体電解質型燃
料電池のセパレータ(100×100×3mm)として
長時間使用し、昇降温を行ってもジルコニア電解質等に
破損は認められなかった。
【0049】比較例1及び3の焼結体は、本発明の焼結
体とは組成が異なるものであり、酸素分圧10-16 atm
の加湿水素雰囲気中1000℃で10時間熱処理した後
の室温での伸び率が大きく、曲げ強さも低い値であっ
た。比較例2の焼結体については、組成は本発明焼結体
と同様であるが、かさ密度が低く通気性があった。従っ
て、伸び率、導電率及び曲げ強さの測定は行なわなかっ
た。また、本発明の焼結体とは組成が異なるものである
比較例4の焼結体は緻密なものとなったが、空気中に放
置していたところ、数日後には非常に脆くなっていた。
従って、比較例2と同様にその他の特性の測定は行なわ
なかった。これを粉末にし、X線回折法により分析した
ところ、LaCrO3 のピーク以外に、La2 3 のピ
ークが認められた。比較例1〜4の焼結体を固体電解質
型燃料電池のセパレータに使用したところ、比較例1、
3及び4の焼結体を用いた場合には、使用後240時間
程度でセパレータまたはジルコニア電解質に割れが発生
する現象が認められ、比較例2の焼結体を用いた場合に
はガスのリークが認められた。
【0050】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)化学式 ( La1-x x a ( Cr
    1-y-z y z b 3 (式中、AはCa及びSrの少
    なくとも一種を示し、0<x≦0.2であり、MはCo
    及びNiの少なくとも一種を示し、0<y≦0.1であ
    り、BはAl及びMgの少なくとも一種を示し、0<z
    ≦0.1であり、0<y+z≦0.18、0.95≦a
    /b≦1.02である)で表されるペロブスカイト型結
    晶構造を有する焼結体であり、(2)焼結体のかさ密度
    が理論密度の92%以上、(3)1000℃での酸素分
    圧が10-16 atm となる加湿水素雰囲気中1000℃で
    10時間熱処理した後の室温での焼結体の伸び率が0.
    15%以下、(4)1000℃での酸素分圧が10-16
    atm となる加湿水素雰囲気中1000℃における導電率
    が0. 5S/cm以上、(5)室温曲げ強さが10kg
    f/mm2 以上であり、且つ1000℃での酸素分圧が
    10-16 atm となる加湿水素雰囲気中1000℃で10
    時間熱処理した後の焼結体の室温曲げ強さが8kgf/
    mm2 以上であることを特徴とする耐熱導電性セラミッ
    クス。
  2. 【請求項2】化学式( La1-x x a ( Cr1-y-z
    y z b 3 で表される焼結体のLaの50モル%以
    下をイットリウム及び原子番号58から71の希土類元
    素の少なくとも一種で置換したものである請求項1に記
    載の耐熱導電性セラミックス。
JP6190214A 1994-08-12 1994-08-12 耐熱導電性セラミックス Expired - Lifetime JP2612545B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6190214A JP2612545B2 (ja) 1994-08-12 1994-08-12 耐熱導電性セラミックス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6190214A JP2612545B2 (ja) 1994-08-12 1994-08-12 耐熱導電性セラミックス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0859341A true JPH0859341A (ja) 1996-03-05
JP2612545B2 JP2612545B2 (ja) 1997-05-21

Family

ID=16254373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6190214A Expired - Lifetime JP2612545B2 (ja) 1994-08-12 1994-08-12 耐熱導電性セラミックス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2612545B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6248465B1 (en) 1998-05-13 2001-06-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Complex oxide ceramic sintered body and solid-electrolyte fuel cell comprising the same
JP5885878B1 (ja) * 2014-12-26 2016-03-16 日本碍子株式会社 インターコネクタ材料
CN116639976A (zh) * 2023-04-18 2023-08-25 中国科学院新疆理化技术研究所 低b值适用于宽温区测温的高灵敏度热敏电阻材料及其制备方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04219364A (ja) * 1990-03-30 1992-08-10 Tonen Corp ランタンクロマイト系複合酸化物と用途

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04219364A (ja) * 1990-03-30 1992-08-10 Tonen Corp ランタンクロマイト系複合酸化物と用途

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6248465B1 (en) 1998-05-13 2001-06-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Complex oxide ceramic sintered body and solid-electrolyte fuel cell comprising the same
JP5885878B1 (ja) * 2014-12-26 2016-03-16 日本碍子株式会社 インターコネクタ材料
CN116639976A (zh) * 2023-04-18 2023-08-25 中国科学院新疆理化技术研究所 低b值适用于宽温区测温的高灵敏度热敏电阻材料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2612545B2 (ja) 1997-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4360110B2 (ja) ランタンガレート系焼結体およびそれを固体電解質として用いた固体電解質型燃料電池
JP2612545B2 (ja) 耐熱導電性セラミックス
CN110835264A (zh) 一种四价离子掺杂增韧氧化铪基高温热防护材料制备方法
JP3121982B2 (ja) 導電性セラミックス
JP3077054B2 (ja) 耐熱導電性セラミックス
JP2631243B2 (ja) 耐熱導電性セラミックスおよびその製造方法
JPH11322412A (ja) 複合酸化物セラミック及び固体電解質型燃料電池
CN113402273B (zh) 一种修饰改性的钛酸铅基高温压电陶瓷及其制备方法
JP7659717B2 (ja) 固体電解質、その製造方法及び電気化学セル
CN111499380B (zh) 一种锆铝基多相复合陶瓷及其制备方法
JP3755545B2 (ja) 複合セラミックス、それを含有するセパレータ及び該セパレータを用いた固体電解質型燃料電池
JPH0616471A (ja) 耐熱導電性焼結体
WO2002013296A1 (fr) Oxyde composite pour electrode oxydoreductrice et materiau de collecteur de pile a combustible a electrolyte solide, procede de preparation de ceux-ci et pile a combustible a electrolyte solide
JP3863207B2 (ja) ランタンクロマイト系セラミックス、それを含有するセパレータ及び該セパレータを用いた固体電解質型燃料電池
JP3013280B2 (ja) 耐熱導電性セラミックス
JPH07149564A (ja) 耐熱導電性セラミックス
JPH07149565A (ja) 耐熱導電性セラミックス
JPH05844A (ja) 耐熱導電性焼結体
US20080248363A1 (en) Composite electrolyte material having high ionic conductivity and depleted electronic conductivity and method for producing same
JPH0235702B2 (ja)
EP0661243B1 (en) Lanthanum chromite-based ceramics, separators containing same and solid electrolyte fuel cells using separators
CN118084473B (zh) 一种异价离子掺杂的高压电性能无铅铁酸铋基压电陶瓷材料及其制备方法
JP4761693B2 (ja) 耐熱導電性セラミックス
JP2008124404A (ja) 熱電材料および熱電材料の製造方法
Hampshire Comparison of Microwave and Conventionally Sintered Yttria Doped Zirconia Ceramics and Hydroxyapatite-Zirconia Nanocomposites

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227

Year of fee payment: 17

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term