JPH0860038A - 一次防錆塗料組成物 - Google Patents

一次防錆塗料組成物

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JPH0860038A
JPH0860038A JP19691394A JP19691394A JPH0860038A JP H0860038 A JPH0860038 A JP H0860038A JP 19691394 A JP19691394 A JP 19691394A JP 19691394 A JP19691394 A JP 19691394A JP H0860038 A JPH0860038 A JP H0860038A
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JP
Japan
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coating composition
welding
zinc
primary
ferric oxide
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JP19691394A
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Shin Harada
田 伸 原
Yojiro Ota
田 洋二郎 太
Takefumi Youta
田 壮 史 要
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Chugoku Marine Paints Ltd
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Chugoku Marine Paints Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明の一次防錆塗料組成物は、シロキサン系
結合剤(a)と、顔料としての亜鉛末(b)と、亜鉛末
以外の顔料(c)としての酸化第二鉄(Fe23 )源
とを含み、この酸化第二鉄源の量がFe23換算で、全
顔料成分100重量%とするとき、5〜65重量%の量
であることを特徴としている。 【効果】上記の一次防錆塗料組成物は、溶接性に優れ、
100cm/分という高速で溶接を行なっても、防食性
を低下させることなく、ピットやブローホールなどの欠
陥の発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、船舶、海洋構造物、プラ
ント、橋梁、陸上タンク等の鋼材加工工程で行なわれる
鋼材前処理で用いられる一次防錆塗料組成物(ショップ
プライマー)に関し、さらに詳しくは、100cm/分
以上という高速で溶接を行なっても、防食性を低下させ
ることなく、かつピット(貫通孔)やブローホール(内
泡)などの欠陥の発生を抑制することができ、しかも溶
接性に優れた無機ジンク一次防錆塗料組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来、船舶、橋梁、プラント等の
大型鉄鋼構造物の建造中の発錆を一次的に防止する目的
で、鉄鋼の表面に塗布する一次防錆塗料がある。
【0003】このような一次防錆塗料組成物としては、
ウォッシュプライマー、ノンジンクエポキシプライマ
ー、エポキシジンクリッチプライマーなどの有機一次防
錆塗料、シロキサン系結合剤を用いた無機ジンク一次防
錆塗料が知られている。これらの一次防錆塗料のうち、
溶接性に優れた無機ジンク一次防錆塗料組成物が最も広
く用いられている。
【0004】無機ジンク一次防錆塗料組成物は、溶接時
のガスの発生量が少なく溶接性に優れているが、近年、
溶接のより一層の高速化が要請されており、この要請に
応えるには、溶接時のピット、ブローホールの原因とな
る亜鉛(融点419℃、沸点930℃)の気化ガス圧を
抑える必要がある。亜鉛末は、溶接の際、鉄の融点15
30℃以上の熱に曝されると、亜鉛は急激に気化して溶
接ビード(weld bead)にピットやブローホールなどの
欠陥が生じることがある。このような問題点を解決する
ため、一次防錆塗料組成物中の亜鉛末を減少させる方法
が考えられるが、亜鉛末の量を減らす方法では、溶接の
高速化が可能になるものの、防食性が低下してしまうと
いう問題がある。
【0005】溶接速度の向上に対する要請は人手不足や
タンカーの2重船殻構造への移行に伴って、100cm
/分を超える溶接速度が求められるようになった。従来
の一次防錆塗料を用いて、1個のトーチを有する溶接機
で溶接する、いわゆる1電極法(シングル法)による溶
接においては、溶接速度が90cm/分を超えると、十
分な脚長(溶接ビードの高さ)が得られず、また2個の
トーチを有する溶接機で溶接する2電極法(タンデム
法)による溶接においては、溶接速度が100cm/分
を超えても十分な脚長が得られるものの、防食性が低下
するという問題がある。
【0006】したがって、上記のような高速で溶接を行
なっても、防食性を低下させることなく、かつ溶接性に
優れた一次防錆塗料組成物の出現が望まれている。
【0007】
【発明の目的】本発明は、100cm/分以上という高
速で溶接を行なっても、防食性を低下させることなく、
かつピットやブローホールなどの欠陥の発生を抑制する
ことができ、しかも溶接性に優れた一次防錆塗料組成物
を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係る一次防錆塗料組成物は、シ
ロキサン系結合剤(a)と、顔料としての亜鉛末(b)
と、亜鉛末以外の顔料(c)としての酸化第二鉄(Fe
23)源を含み、この酸化第二鉄源の量がFe23換算
で、全顔料成分100重量%とするとき、5〜65重量
%の量であることを特徴としている。
【0009】
【発明の具体的説明】以下、発明に係る一次防錆塗料組
成物について具体的に説明する。本発明に係る一次防錆
塗料組成物は、シロキサン系結合剤(a)の溶液である
ビヒクルと、顔料、沈降防止剤、有機溶媒などを含むペ
ーストとからなる。
【0010】本発明で用いられるシロキサン系結合剤
(a)としては、具体的には、テトラメチルオルトシリ
ケート、テトラエチルオルトシリケート、テトラ-n- プ
ロピルオルトシリケート、テトラ-i- プロピルオルトシ
リケート、テトラ-n- ブチルオルトシリケート、テトラ
-sec- ブチルオルトシリケート、メチルポリシリケー
ト、エチルポリシリケート等のアルキルシリケート、メ
チルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン等
のメチルトリアルコキシシラン、またはこれらの初期縮
合物などが挙げられる。中でも、テトラエチルオルトシ
リケートの初期縮合物であるエチルシリケート40(日
本コルコート社製)が最も好ましく、部分加水分解して
用いられる。また、シリカゾルを併用してもよい。
【0011】本発明で用いられる亜鉛末(b)は防食顔
料として作用しているが、この亜鉛末としては通常使用
されているものであり、平均粒子径が2〜15μmの亜
鉛末が好ましい。
【0012】亜鉛末(b)は、亜鉛末と後述する亜鉛末
以外の顔料(c)との合計を100重量%とするとき、
好ましくは30〜80重量%、さらに好ましくは40〜
70重量%の量で用いられる。
【0013】本発明では、亜鉛末以外の顔料(c)とし
て酸化第二鉄(Fe23)源が用いられるが、この酸化
第二鉄源としては、具体的には、酸化第二鉄、および溶
接時に酸化第二鉄を生成する鉄粉、鉄含有成分、含鉄鉱
物などが挙げられる。
【0014】上記鉄含有成分としては、具体的にはFe
O、Fe23、Fe34、FeO・OH・nH2O が挙
げられる。また、上記含鉄鉱物としては、ヘマタイト、
マグネタイト、マグヘマイトまたは砂鉄を含む造岩鉱
物、たとえば赤鉄鉱、カッ鉄鉱、磁鉄鉱などが挙げられ
る。
【0015】亜鉛末以外の顔料(c)としては、上述し
た酸化第二鉄源のほか、体質顔料、防食顔料、着色顔料
が挙げられる。体質顔料としては、具体的にはタルク、
マイカ、クレー、シリカ末、亜鉛華、アルミナ、長石な
どが用いられる。
【0016】防食顔料としては、リン酸塩系、モリブデ
ン酸塩系、ホウ酸塩系の防食顔料が用いられる。着色顔
料としては、通常の塗料用の着色顔料が用いられる。
【0017】上記のような酸化第二鉄源は、粉末状で、
単独または組合わせて用いられる。上記酸化第二鉄源
は、亜鉛末(b)と亜鉛末以外の顔料(c)との合計を
100重量%とするとき、Fe23換算で好ましくは5
〜65重量%、さらに好ましくは10〜65重量%の量
で用いられる。また、亜鉛末(b)とFe23換算の酸
化第二鉄源との重量比[亜鉛末/酸化第二鉄源]が1/
0.1〜1/2.5、好ましくは1/0.2〜1/2、
さらに好ましくは1/0.3〜1/1である。酸化第二
鉄源の使用量、および亜鉛末(b)とFe23換算の酸
化第二鉄源との重量比[亜鉛末/酸化第二鉄源]を上記
のような範囲にすると、溶接を高速で行なっても、防食
性を低下させることなく、かつピットやブローホールな
どの欠陥の発生を抑制することができ、しかも溶接性に
優れた一次防錆塗料組成物が得られる。
【0018】本発明に係る一次防錆塗料組成物において
は、溶接後の酸化第二鉄は磁性を帯びていることから、
酸化第二鉄は溶接時の高温によって生成した亜鉛の気化
ガスを吸収して下式に示すようなジンクフェライト(Z
nO・Fe23)を生成するものと推定される。
【0019】 Zn+1/2O2 +Fe23 → ZnO・Fe23 このように、Fe23は高温においてZnの気化ガスを
吸収し、ジンクフェライトを形成するため、溶接時の鉄
の融点を超える高温域での亜鉛ガス圧は抑制され、ピッ
ト、ブローホールなどの発生が抑制される。したがっ
て、本発明に係る一次防錆塗料組成物においては、亜鉛
末の使用量を減らすことなく、すなわち防食性を低下さ
せることなく、溶接スピードが100cm/分以上とい
う溶接の高速化が可能である。
【0020】本発明に係る一次防錆塗料組成物では、有
機ベントナイト系、酸化ポリエチレン系、シリカヒュー
ム系、アマイド系等の沈降防止剤を含んでいる。またシ
ロキサン系結合剤(a)を溶解する有機溶剤としては、
アルコール系、エステル系、ケトン系、芳香族系グリコ
ール系などの溶剤が単独でまたは組合わせて用いられ
る。
【0021】本発明に係る一次防錆塗料組成物において
は、溶接性の観点から、結晶水を含む成分および有機物
を極力排除することが望ましい。本発明に係る一次防錆
塗料組成物は、常法に従って調製することができる。た
とえばシロキサン系結合剤(a)を含む液状成分とそれ
以外の粉末成分を含むペーストとを別容器に保存し、使
用直前に液状成分とペーストとを混合すればよい。ま
た、シロキサン系結合剤(a)と反応する亜鉛末などの
成分以外の粉末成分の一部または全部を、シロキサン系
結合剤(a)を含む液状成分中に分散させ、使用直前に
この混合物と残りの粉末成分とを混合すればよい。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る一次防錆塗料組成物は、シ
ロキサン系結合剤(a)と、顔料としての亜鉛末(b)
と、亜鉛末以外の顔料(c)としての酸化第二鉄(Fe
23)源とを含み、この酸化第二鉄源の量がFe23
算で、全顔料成分100重量%とするとき、5〜65重
量%の量であるので、溶接性に優れ、100cm/分と
いう高速で溶接を行なっても、防食性を低下させること
なく、ピットやブローホールなどの欠陥の発生を防止す
ることができる。
【0023】したがって、本発明に係る一次防錆塗料組
成物は、高速溶接用の一次防錆塗料として好適に用いる
ことができる。以下、本発明を実施例により説明する
が、本発明は、これら実施例に限定されるものではな
い。
【0024】
【比較例1、2および実施例1〜6】 [一次防錆塗料用の主剤の調製]エチルシリケート40
(日本コルコート社製)350g、工業用エタノール1
50g、脱イオン水50g、および35%塩酸0.5g
を容器に仕込み、攪拌しながら3時間50℃に保った
後、IPA(イソプロピルアルコール)449.5gを
加えて主剤を調製した。本主剤を比較例1、2、実施例
1〜6に共通して用いた。
【0025】[一次防錆塗料用のペーストの調製]亜鉛
末を除く顔料、沈降防止剤および溶剤をポリエチレン製
容器に仕込み、ガラスビーズを加えてペイントシェーカ
ーにて1時間振とうした後、亜鉛末を加えてさらに5分
振とうして顔料を分散した。80メッシュの網を用いて
ガラスビーズを除去してペーストを調製した。比較例、
実施例のペースト組成を第2表に示す。
【0026】[防食性および溶接性の試験・評価方法] (1)防食性 主剤とペーストとを所定の混合比率で十分に混合し、7
0mm×150mm×2.3mmのサンドブラスト板に
乾燥膜厚が15μmとなるようにエアースプレーにて塗
装し、室内で7日間乾燥してバクロ試験用試験片を得
た。塗装時と室内乾燥時の気温と相対湿度はそれぞれ
(24℃,75%)、(17〜25℃,55〜75%)
であった。
【0027】得られた試験片を当社大竹研究所(瀬戸内
海の海外地域)に南面45O に設置されたバクロ台にて
バクロし、発錆までの期間と発錆の程度を下記の5ない
し1の5段階で評価した。
【0028】評価 5:全く発錆なし 4:僅かに点錆の徴候 3:点錆発生 2:著しい点錆 1:全面発錆 (2)溶接性 サイズ800mm×100mm×12mmのサンドブラ
スト処理したSS400鋼板の全面に、バクロ試験用試
験片と同様の要領で比較例、実施例の塗料を乾燥膜厚が
15μmとなるように塗装した。図1に示すように、同
じ試験片2枚のうち1枚を下板1とし、他の1枚を上板
2として下板1の中央部に立て、上板2と下板1とで形
成される隅部において水平隅肉溶接を実施した。図中の
符号3は溶接ビードである。
【0029】溶接方法としてタンデム法(溶接速度12
00mm/分)を実施し、ピット発生率(個/m)とブ
ローホール発生率(溶接部破断面における全気泡断面の
最大幅の合計長さ/溶接長さ×100%)を評価した。
なお、溶接は第1ビードを溶接後放冷して第2ビードを
溶接する方法で行ない、第2ビードのみを評価した。ま
た、タンデム法の溶接条件を第1表に示す。
【0030】評価結果を第2表に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】第2表より、次のようなことが理解され
る。比較例1は一次防錆塗料における亜鉛の使用量が標
準的な量である場合の例であるが、溶接の欠陥が著しか
った。
【0034】比較例2は一次防錆塗料における亜鉛の使
用量が標準的な使用量よりも少ない量である場合の例で
ある。比較例2では溶接性は向上するが、防食性の低下
が著しかった。
【0035】実施例1〜3は一次防錆塗料における亜鉛
の使用量を標準的な量にした場合に、この塗料中に含ま
れるヘマタイトの効果を確認するための例である。実施
例1〜3では溶接性および防食性に顕著な効果が認めら
れた。
【0036】実施例4は一次防錆塗料中に含まれる砂鉄
の効果を確認するための例である。実施例4では砂鉄は
ヘマタイトと同様の効果を示していた。砂鉄は黒色のた
め、実施例4の一次防錆塗料の塗膜は濃いグレー色であ
ったが、溶接による加熱部は赤褐色に変色しており、F
23およびジンクフェライトが生成しているものと思
われる。
【0037】実施例5は一次防錆塗料における亜鉛の使
用量を標準的な使用量よりも少ない量にした場合に、こ
の塗料中に含まれる黒色弁柄(マグネタイト)の効果を
確認するための例である。実施例5では溶接性はもとよ
り防食性の向上も認められた。溶接による加熱前の一次
防錆塗料の塗膜は黒色であったが、加熱後は赤褐色に変
色しており、Fe23およびジンクフェライトが生成し
ているものと思われる。
【0038】実施例6は一次防錆塗料における亜鉛の使
用量を標準的な使用量よりも少ない量にした場合に、こ
の塗料中に含まれるヘマタイトと黒色弁柄の混合使用の
効果を示す例である。実施例6では、比較例2に比べて
防食性が大幅に向上しており、しかも痕跡程度のブロー
ホールしか認められなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例および比較例における水平隅肉
溶接の説明斜視図である。
【符号の説明】
1 ・・・・・ 下板 2 ・・・・・ 上板 3 ・・・・・ 溶接ビード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シロキサン系結合剤(a)と、 顔料としての亜鉛末(b)と、 亜鉛末以外の顔料(c)としての酸化第二鉄(Fe
    23)源とを含み、 この酸化第二鉄源の量がFe23換算で、全顔料成分1
    00重量%とするとき、5〜65重量%の量であること
    を特徴とする一次防錆塗料組成物。
  2. 【請求項2】亜鉛末(b)とFe23換算の酸化第二鉄
    源との重量比[亜鉛末/酸化第二鉄源]が1/0.1〜
    1/2.5であることを特徴とする請求項1に記載の一
    次防錆塗料組成物。
  3. 【請求項3】前記酸化第二鉄源が、FeO、Fe23
    Fe34、FeO・OH・nH2O等の鉄含有成分の粉
    末;鉄粉;およびヘマタイト、マグネタイト、マグヘマ
    イトまたは砂鉄を含む造岩鉱物の粉末からなる群から選
    ばれる少なくとも1種の粉末であることを特徴とする請
    求項1に記載の一次防錆塗料組成物。
JP19691394A 1994-08-22 1994-08-22 一次防錆塗料組成物 Pending JPH0860038A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002114944A (ja) * 2000-10-04 2002-04-16 Shinto Paint Co Ltd 一次防錆塗料組成物
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