JPH11116856A - 防錆塗料組成物 - Google Patents

防錆塗料組成物

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JPH11116856A
JPH11116856A JP9297732A JP29773297A JPH11116856A JP H11116856 A JPH11116856 A JP H11116856A JP 9297732 A JP9297732 A JP 9297732A JP 29773297 A JP29773297 A JP 29773297A JP H11116856 A JPH11116856 A JP H11116856A
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Kenji Shibuya
健司 渋谷
Toshiki Tanaka
利樹 田中
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Kobe Paints Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄鋼構造物として使用する鋼材に塗布する防
錆塗料組成物であって、塗装時の作業性を向上させると
ともに、塗装した鋼材の溶接作業時の高温においても亜
鉛蒸気の発生量が少なく、しかも白錆びの発生をも抑制
することのできる防錆性の良好な防錆塗料組成物を得る
ことを目的とする。 【解決手段】 珪素系無機化合物を結合剤とし、これに
亜鉛末、結晶水を含有しない環状のメタリン酸アルミニ
ウム、さらにはアルミニウム粉および/またはフェロア
ルミニウム合金粉を配合した防錆塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は耐白錆び性にすぐ
れた防錆塗料組成物に係り、詳しくは、船舶、橋梁ある
いは海洋鉄構造物等に使用される鋼材に塗装して、上記
構造物に加工する際の溶接、溶断、歪取り等の高熱を伴
う工程においても異常なく、またこの工程後に屋外に暴
露されても塗装された塗膜が剥離せず、充分に防錆性を
発揮するとともに、さらに白錆びの発生を抑えることの
できる防錆塗料組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に船舶、橋梁、タンク、プラント等
の大型鉄鋼構造物の建造に使用される鋼材には加工、組
み立て作業中における鋼材の発錆を防止し、また溶接作
業性の低下を避けることを目的として、加工前の鋼板に
予めブラスト処理を施してミルスケールや錆を取り除い
た後に一次防錆塗料を塗装することが行われている。
【0003】このような一次防錆塗料としては、これま
でブチラール樹脂を結合剤として燐酸−クロム酸塩から
なるウオッシュプライマー、結合剤のエポキシ樹脂と亜
鉛末からなる有機ジンクリッチペイント、珪素系無機結
合剤と多量の亜鉛末からなる無機ジンクリッチペイン
ト、珪素系無機結合剤と亜鉛末にさらに防錆顔料や有機
樹脂を加えた新無機ジンクリッチペイントなどが知られ
ている。
【0004】そして、このような一次防錆塗料には、
(1)防錆性にすぐれていること、(2)溶接作業性に
優れていること、(3)どのような上塗り塗料とも密着
性を有していること、などの特性が要求されており、上
記した塗料のなかでも鉄鋼構造物用鋼材の一次防錆塗料
としては、無機ジンクリッチペイントが最も多く用いら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年上記した
大型鉄鋼構造物の建造においては、溶接、溶断、歪み取
りなどの高熱を伴う作業工程が不可欠となっている。と
ころが上記した従来の無機ジンクリッチペイントでは亜
鉛末の含有量が非常に多いため、亜鉛による犠牲防食作
用が強く防錆力は高いが、上記溶接、溶断、歪み取り作
業において塗膜が高熱に加熱された場合、亜鉛の溶融、
気化によって亜鉛ウイスカーが発生して急速に酸化さ
れ、酸化亜鉛よりなる白錆びが生じて上塗り塗料との付
着性が低下したり、亜鉛蒸気となって溶融池中に拡散
し、ブローホール、ピットなどの溶接欠陥が発生すると
いう問題が生じる。これを避けるために亜鉛末量を減少
させると、防錆性が低下し、塗膜が硬く脆くなり、亀裂
が生じ易くなって、塗膜形成が困難である。
【0006】上記のことから、従来の無機ジンクリッチ
ペイントが有している良好な防錆性を保持したままで、
塗装性、耐熱性、溶接性などにすぐれた特性を示す防錆
塗料が要望されており、例えば、シリケート系結合剤の
組成を特定することで亜鉛末量を減少させながら耐熱防
錆性を保持させるもの(特開昭60−51756号公
報、特開昭60−235871号公報、特開昭61−2
04282号公報、特開昭61−204283号公
報)、導電性粒子、流れ防止剤などで表面処理した亜鉛
末を用いることで高温加熱時の防錆性を維持するもの
(特開昭61−76570号公報、特開昭63−179
76号公報)、防錆顔料として亜鉛合金粉末を用いるこ
とで高温加熱時の防錆性を維持するもの(特開昭60−
235872号公報)、亜鉛末とフェロシリコンを用い
て高温加熱時の防錆性を維持するもの(特開平5−11
7553号公報)、亜鉛末とモリブデン含有顔料を用い
て高温溶接性をはかるもの(特開平5−339521号
公報)、亜鉛末とモリブデン化合物を併用して加熱時の
亜鉛の酸化を防止するもの(特開平6−100803号
公報)、あるいは塗料成分中にリン酸塩系顔料および長
石の少なくとも一方を含有させることで溶接性を向上さ
せるもの(特開平6−200188号公報)、などの多
くの提案がなされている。
【0007】しかしながら、これら提案されている防錆
塗料組成物はそれぞれに利点を有してはいるものの、溶
接、溶断、歪み取りなどにおいて高温に曝されると、白
錆びが発生したり、亜鉛蒸気によって溶接欠陥が発生す
るという問題を解決するまでには至っていない。
【0008】この発明は上記に鑑みて、鋼材の高熱下に
おける溶接、溶断、歪み取り等の加工工程においても白
錆びが発生したり、亜鉛蒸気による溶接欠陥を生じたり
することのない防錆性にすぐれた塗膜を付与することの
できる防錆塗料組成物を提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明のうち請
求項1記載の発明は、珪素系無機化合物を結合剤とし、
これに防錆顔料として亜鉛末および結晶水を有しない環
状のメタリン酸アルミニウムを配合した防錆塗料組成物
を特徴とし、請求項2記載の発明は、珪素系無機化合物
を結合剤とし、これに防錆顔料として亜鉛末、結晶水を
有しない環状のメタリン酸アルミニウムを配合し、さら
にアルミニウム粉末および/またはフェロアルミニウム
合金粉末を配合した防錆塗料組成物を特徴とするもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】上記のように、この発明は珪素系
無機結合剤に亜鉛末および耐熱性防錆顔料として結晶水
を有しない環状のメタリン酸アルミニウムを配合した防
錆塗料組成物、さらには上記配合にアルミニウム粉およ
び/またはフェロアルミニウム合金粉末などを配合して
防錆塗料組成物とすることによって、亜鉛含有量を減じ
ながら防錆性を低下させることなく、また硬化塗膜中の
亜鉛末を減少して溶接欠陥の発生を減ずるとともに、亜
鉛末の高熱による酸化をアルミニウム粉またはフェロア
ルミニウム合金粉末の働きによって抑えて白錆びの発生
をも防ぐことができる防錆塗料組成物を提供するもので
ある。
【0011】この発明で結合剤溶液として用いる珪素系
無機化合物としては、テトラメトキシシリケート、テト
ラエトキシシリケート、テトラプロポキシシリケート、
テトライソプロポキシシリケート、テトラブトキシシリ
ケートなどのテトラアルコキシシリケートあるいはメチ
ルトリメトキシシリケート、メチルトリエトキシシリケ
ート、メチルトリプロポキシシリケート、エチルトリメ
トキシシリケート、エチルトリエトキシシリケート、ブ
チルトリメトキシシリケート、アミルトリエトキシシリ
ケートなどのアルキルトリアルコキシシリケートを単独
または2種以上混合して常法により加水分解縮合した珪
酸エステルの加水分解縮合物、あるいは珪酸アルカリ
系、シリカゾル系、ポリシロキサン系などの化合物等が
挙げられ、その使用量は30〜50重量部が適当であ
る。
【0012】亜鉛末は、市販品を使用して差し支えない
が、平均粒径3〜15μmのものが好ましい。使用量と
しては20〜40重量部が適当である。これは、20重
量部以下では良好な防錆性が得られず、また40重量部
を超えると、塗装時の作業性の低下や溶接時に亜鉛蒸気
が多く発生して溶接欠陥を招いたり、白錆びの発生が多
くなって上塗り塗料との付着性が低下するためである。
【0013】また、耐熱防錆顔料としては、Al(PO
3 )3 やAl4 (P4 012)3 のような分子中に結晶水
を持たない環状のトリ(またはテトラ)メタリン酸アル
ミニウムのような化合物がよく、それらの少なくとも1
種類が用いられる。その使用量は亜鉛末100重量部に
対して、0.2重量部以下では白錆び抑制の効果は少な
く、20重量部以上では白錆び抑制の効果は大きくなる
が、亜鉛末の防錆効果を低下させる恐れがあるので、
0.2〜20重量部の範囲が好ましい。
【0014】これまでにも、防錆顔料の1つとしてリン
酸アルミニウムが用いられているが、これは、AlPO
4 ・2H2 Oなる化学式で示される結晶水を含んだオル
トリン酸塩であったり、AlH2 P3 O10・2H2 Oな
る化学式で示される結晶水を含んだポリリン酸塩である
ために、このようなリン酸アルミニウムを亜鉛末ととも
に防錆顔料として用いた防錆塗料を塗布した鋼材の高温
加熱時に起こる亜鉛の溶融気化とともに、結晶水により
生じた水素ガスを溶融池中に取り込んで溶接部にピット
やブローホールが発生して溶接欠陥が生じやすいという
問題がある。
【0015】このため、この発明においては、耐熱防錆
顔料として上記したような分子中に結晶水を持たない環
状のトリ(またはテトラ)メタリン酸アルミニウムを用
いることを特徴とするものである。
【0016】また、アルミニウム粉については、亜鉛末
と比較して熱安定性がよく、屋外曝露によっても白錆び
の発生が少ないことから亜鉛末と併用するものである。
このアルミニウム粉はアルミニウム溶湯を噴霧によって
粒状粉とするアトマイズ法、原料のアルミニウム粉をス
テアリン酸やオレイン酸などの有機物を粉砕助剤として
ボールミルにて粉砕してフレーク状粉末とする湿式ボー
ルミル法(機械的粉砕法)、などにて得ることができる
が、この発明ではアトマイズ法にて得た平均粒径5〜2
0μmのアルミニウム粉を用いるものであり、その使用
量は亜鉛末100重量部に対して5〜50重量部(好ま
しくは5〜15重量部)が適当である。これは、5重量
部以下では溶接欠陥を抑制する効果は少なく、また50
重量部以上を用いると、塗膜の凝集力が低下するためで
ある。
【0017】ステアリン酸やオレイン酸などの有機物を
粉砕助剤として用いたアルミニウム粉中には有機物が残
存していることから、このようなアルミニウム粉を用い
た場合、塗布した防錆塗膜中に含まれている水素原子が
水素ガスとなって溶接欠陥を引き起こす恐れがあるた
め、この発明では上記したようにアトマイズ法によるア
ルミニウム粉を用いるのである。
【0018】この発明でさらに必須成分とするフェロア
ルミニウム合金粉末は、鉄とアルミニウムの合金で、一
般に鋼材の脱酸剤として使用されているものである。こ
のフェロアルミニウム合金粉としては、添加した防錆塗
料の安定性と塗装作業性の点から平均粒径20μm以下
(好ましくは10μm以下)がよく、その使用量として
は、亜鉛末100重量部に対して10重量部以下では耐
熱性、耐溶接性に期待する効果が得られず、また50重
量部以上では防錆性が低下することから10〜50重量
部が適当である。
【0019】この発明の防錆塗料組成物を得るに当たっ
ては、上記した必須成分以外に、必要に応じて顔料、溶
剤、その他の添加剤が配合されることは、通常の防錆塗
料の場合と同様であり、顔料としては、シリカ粉、タル
ク、クレー、焼成カオリン、マイカ粉、亜鉛華、硫酸バ
リウム、炭酸カルシウム、アルミナ等の体質顔料、弁
柄、二酸化チタン、カーボンブラック、有機青、有機
黄、有機緑等の着色顔料、硼酸塩系、クロム酸塩系等の
防錆顔料が用いられる。
【0020】また、溶剤としては、イソプロピルアルコ
ール、イソブチルアルコール等のアルコール系溶剤、ト
ルエン、キシレン等の芳香族系溶剤が適当である。その
他の添加剤としては、有機ベントナイト、酸化ポリエチ
レン、アエロシル等の沈降防止剤やタレ止め剤、湿潤
剤、安定剤等を目的に応じて使用すればよい。
【0021】この発明の防錆塗料組成物は、主剤として
の結合剤溶液と、亜鉛末、耐熱防錆顔料であるメタリン
酸アルミニウムやアルミニウム粉、フェロアルミ合金粉
等の成分(ペースト成分)とを別途に調製し、鋼材への
塗装時に両成分を攪拌機で十分に混合撹拌して均一な状
態で用いればよい。鋼材への塗装は、エアレススプレ
ー、エアスプレー、刷毛塗り、ロールコータなどの通常
の塗装方法で行えばよく、塗装後は自然乾燥または熱風
乾燥にて乾燥させればよい。
【0022】
【実施例】次に、この発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、この発明は以下の実施例によって限定される
ものではない。部数は全て重量部である。
【0023】(結合剤溶液の調製)テトラエトキシシリ
ケート(日本コルコート社製、商品名エチルシリケート
40)304g、イソプロピルアルコール304gを仕
込んだ1リッターの反応容器を加熱して60±3℃に保
ち、この溶液に35%塩酸0.6g、脱イオン水36.
2gおよびイソプロピルアルコール75.2gを混合し
た混合溶液を撹拌しながら1時間に亘って徐々に加え、
その後さらに1時間同温度で撹拌を続け、最後にイソプ
ロピルアルコール86.4gを加えてから放冷するする
ことにより、テトラエチルシリケート加水分解縮合物の
イソプロピルアルコール溶液からなる結合剤溶液を調製
した。
【0024】(ペーストの調製)1リッターの容器に下
記表1の比較例および実施例1〜15に示すペーストを
構成する各原料を入れ、十分に撹拌分散させてペースト
を調製した。
【0025】なお、ペーストを構成する各原料としては
次のものを使用した。 亜鉛末 (本荘ケミカル社製、亜鉛末F−1000) 耐熱性防錆顔料、メタリン酸アルミニウム (テイカ社製、Kホワイト94) アルミニウム粉(A) (東洋アルミニウム社製、AC5000) アルミニウム粉(B) (大和金属粉工業社製、NO.1112) フェロアルミ合金粉 (キンセイマティック社製、フェロアルミ) シリカ粉 (丸尾カルシウム社製、シリカ粉MC−O) 有機ベントナイト (NLケミカル社製、ベントンSD−2) アエロシール (日本アエロジール社製、アエロシールCOK80)
【0026】(防錆塗料の調製)下記の表1に示す量の
結合剤溶液とペーストを十分に混合して比較例および実
施例に用いるそれぞれの防錆塗料を調製した。そして、
得られた防錆塗料を用いて以下の塗膜性能の試験を行っ
た。
【0027】
【表1】
【0028】(1)防錆性試験 試験片に2×70×150mmのサンドブラスト処理鋼
板を用い、表1の各塗料をエアースプレーによって乾燥
塗膜厚が15μmとなるように塗装し、20℃、75R
Hの恒温恒湿室で7日間乾燥した。その後屋外にて3ケ
月間水平暴露を行い、塗膜の発錆状態および白錆びの発
生状態を評価した。その結果は表2に示した。
【0029】なお、上記塗膜の発錆状態および白錆びの
発生状態は目視観察により、 5点:錆び全く認めず 4点:極僅かに錆びが認められる 3点:僅かに錆びが認められる 2点:錆びが認められる 1点:非常に多く錆びが認められる により評価し、4点以上を合格とした。
【0030】(2)耐熱防錆性試験 上記(1)の防錆性試験におけると同じようにして塗
装、乾燥した各試験片について、塗膜表面側より800
℃で2分間ガスバーナで加熱した。その後屋外にて3ケ
月間水平暴露を行い、塗膜の発錆状態および白錆びの発
生状態を上記(1)と同様にして評価した。その結果は
表2に示した。
【0031】(3)溶接性試験 試験片として12×100×1000mmおよび12×
200×1000mmのショットブラスト処理軟鋼板を
用い、表1の各塗料を乾燥塗膜厚が15μmとなるよう
にエアースプレーにて塗装し、また切断面も刷毛で同じ
く15μmに塗装し、20℃、75%RHの条件で7日
間乾燥した後、両試験片を1組として下記の溶接条件で
水平隅肉溶接を行った。
【0032】溶接性の評価については、溶接表面の欠陥
(ピット、ガス溝等)は、溶接表面に発生する欠陥の延
べ長さを全溶接長に対する割合(%)で判定し、溶接表
面に欠陥が確認されない場合、即ち0%を合格とした。
また、溶接内部の欠陥(ブローホール)については、溶
接部を破断して破面に発生しているブローホールの延べ
長さを全溶接長に対する割合(%)で判定し、10%以
下を合格とした。結果は表2に示した。
【0033】 溶接条件 溶接ワイヤー:SF−1F φ=1.2mm(日鐵溶接工業社製) 溶接方法 :炭酸ガスシールドアーク溶接法 溶接機 :LOBSTER C−85(理研工機社製) 溶接速度 :800mm/分 溶接電流電圧:280A/38V
【0034】
【表2】
【0035】表2から、結合剤溶液と亜鉛末、耐熱性防
錆顔料としてメタリン酸アルミニウムを配合した実施例
1〜3においても、亜鉛末に対するメタリン酸アルミニ
ウムの量が少ない実施例1では防錆性、溶接性の試験結
果が耐熱性防錆顔料を用いない比較例1、2のそれと大
差ないが、実施例2では非常に良好な結果を示した。ま
た、メタリン酸アルミニウムの量が本発明の使用範囲を
僅か超えていても亜鉛末量を減じることで実施例3のよ
うにかなり良好な結果が得られることが認められた。
【0036】一方、亜鉛末量の減量分をアルミニウム粉
やフェロアルミニウム合金粉で置き換えた実施例4〜
7、実施例10〜18においては、防錆性、溶接性とも
に良好な結果が得られた。また、実施例19は実施例1
3と同配合ながら、アルミニウム粉として有機溶剤とス
テアリン酸やオレイン酸のような粉砕助剤を加えて湿式
法で得たアルミニウム粉(B)を用いたもので、このア
ルミニウム粉(B)に吸着されている酸成分に起因して
溶接性の試験結果が劣ることが証明され、この発明でア
トマイズ法によるアルミニウム粉を用いることの根拠を
はっきり示している。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、従来の無機亜鉛系一次防錆塗料の配合に、耐熱性防
錆顔料としてメタリン酸アルミニウムを加えることによ
り、あるいはさらに、アルミニウム粉、フェロアルミニ
ウム合金粉を所定量加えた防錆塗料組成物としたことに
より、耐白錆び性や防錆性の向上、さらには溶接作業時
の亜鉛蒸気の発生を抑制して溶接欠陥の少ない塗膜を提
供することができるのである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪素系無機化合物を結合剤とし、これに
    防錆顔料として亜鉛末および結晶水を有しない環状のメ
    タリン酸アルミニウムを配合したことを特徴とする耐白
    錆び性に優れた防錆塗料組成物。
  2. 【請求項2】 珪素系無機化合物を結合剤とし、これに
    防錆顔料として亜鉛末、結晶水を有しない環状のメタリ
    ン酸アルミニウムを配合し、さらにアルミニウム粉末お
    よび/またはフェロアルミニウム合金粉末を配合したこ
    とを特徴とする耐白錆び性に優れた防錆塗料組成物。
  3. 【請求項3】 結晶水を有しない環状のメタリン酸アル
    ミニウムを亜鉛末100重量部に対して0.2〜20重
    量部用いることを特徴とする請求項1または2に記載の
    耐白錆び性に優れた防錆塗料組成物。
  4. 【請求項4】 アルミニウム粉末を、亜鉛末100重量
    部に対して5〜50重量部用いることを特徴とする請求
    項2に記載の耐白錆び性に優れた防錆塗料組成物。
  5. 【請求項5】 フェロアルミニウム合金粉末を亜鉛末1
    00重量部に対して10〜50重量部用いることを特徴
    とする請求項2に記載の耐白錆び性に優れた防錆塗料組
    成物。
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