JPH086013B2 - 高光沢樹脂組成物 - Google Patents

高光沢樹脂組成物

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JPH086013B2
JPH086013B2 JP5615190A JP5615190A JPH086013B2 JP H086013 B2 JPH086013 B2 JP H086013B2 JP 5615190 A JP5615190 A JP 5615190A JP 5615190 A JP5615190 A JP 5615190A JP H086013 B2 JPH086013 B2 JP H086013B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は光沢が極めて優れ、かつ耐衝撃性の良好な樹
脂組成物に関するものである。
〈従来の技術〉 ABS樹脂に代表されるゴム強化スチレン系樹脂は優れ
た耐衝撃性、機械物性、成形加工性および光沢を有し、
汎用樹脂とエンジニアリング樹脂との中間の特性を持つ
準エンプラとして自動車用途や家電用途などに広く使用
されている。
一方、この家電用途においては、商品価値をさらに高
める目的で従来品よりも光沢の高い製品に対する需要が
高まっている。
一般的に、表面光沢の改良には樹脂組成物中のゴム質
重合体の濃度を低くする方法やゴム質重合体の粒子径を
小さくする方法が用いられているが、いずれの方法でも
耐衝撃性の低下という不具合が招かれることになる。
そこで、これらの欠点を改良するために、ゴム粒子径
分布を規定する方法(特開昭62-1714号公報)やマトリ
ックス樹脂の組成を規定する方法(特開昭60-11514号公
報)などが提案されている。
また、小〜中粒子径ゴムと大粒子径ゴムを組合せた樹
脂組成物にポリシロキサンを添加する方法(特開昭58-1
7144号公報)も提案されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら,上記特開昭62-11714号公報および特開
昭60-11514号公報に記載の方法では、表面光沢と耐衝撃
性との両方を満足する樹脂組成物を得ることができな
い。
また、特開昭58-17144号公報に記載の方法では、乳化
重合法により平均粒子径0.4μm以上の大粒子径ゴムを
製造するためのゴム肥大化工程を必要とするため、操作
が煩雑で、かつコストが高くつくという欠点がある。
さらに、塊状−懸濁法でゴムの分散粒子径をコントロ
ールする方法も考えられるが、この方法では低ゴム濃度
の樹脂組成物しか得られず、しかもコストが高くなる。
そこで、本発明の課題は、成形品表面の光沢が高く、
耐衝撃性が良好でかつ低コストの樹脂組成物を提供する
ことにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ね
た結果本発明に到達した。
すなわち、本発明は(A)ゴム質重合体粒子の平均粒
子径が0.15〜0.25μmであり、その80重量%以上が下記
(I)式を満たす、粒子径分布を有するジエン系ゴム質
重合体テラックス10〜60重量部(固形分換算)の存在
下、芳香族ビニル系単量体10〜90重量%、シアン化ビニ
ル系単量体1〜50重量%および不飽和カルボン酸アルキ
ルエステル0〜80重量%からなる単量体混合物40〜90重
量部を重合してなるグラフト共重合体、(B)芳香族ビ
ニル系単量体80〜40重量%およびシアン化ビニル系単量
体20〜60重量%からなる単量体混合物を重合してなる共
重合体および(C)液状ポリオルガノシロキサンからな
り、上記(A)成分10〜100重量部と上記(B)成分0
〜90重量部の合計100重量部に対し、上記(C)成分を
0.001〜0.5重量部配合してなることを特徴とする高光沢
樹脂組成物を提供するものである。
0.7×M≦X≦1.3×M ……(I) (ただし、式中Mはゴム粒子の平均粒子径(μm)、
Xはここのゴム粒子径(μm)を示す。) 本発明で用いられるグラフト共重合体(A)の構成成
分であるジエン系ゴム質重合体としては、共役ジエンを
主成分とした重合体または共重合体が好適である。この
うち共役ジエンの含有量は75重量%以上、特に85重量%
以上が好ましい。具体的にはポリブタジエン、スチレン
−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体、アクリル酸ブチル−ブタジエン共重合体およ
びイソプレンゴムなどを使用することができる。
これらのジエン系ゴム質重合体ラテックスの平均粒子
径は0.15〜0.25μm、特に0.17〜0.22μmの範囲にある
ことが必要である。
ここで、ジエン系ゴム質重合体ラテックスの平均粒子
径が0.15μm未満の場合は、樹脂組成物の耐衝撃性が悪
く、逆に0.25μmを越える場合には、表面光沢が低下し
て満足できる樹脂組成物を得ることができない。
また、ここで使用するジエン系ゴム質重合体ラテック
スは、重合体粒子の80重量%以上が下記(I)式を満足
する範囲にある粒子径分布を有することが必須条件であ
る。
0.7×M≦X≦1.3×M ……(I) (ただし、式中Mはゴム粒子の平均粒子径(μm)、
Xはここのゴム粒子径(μm)を示す。) 上記(I)式を満足する狭い粒子径分布を有するゴム
ラテックスを用いた場合にのみ、耐衝撃性に優れ、表面
光沢の高い樹脂組成物を得ることができ、本発明の目的
を達成することができる。
また、ジエン系ゴム質重合体ラテックスのゲル含有率
については、得られる組成物の表面光沢と耐衝撃性を考
慮して、60重量%以上が好ましい。ここでゲル含有率と
は、ゴムラテックスを凝固、乾燥した後のトルエン不溶
分の重量分率を指す。
これらのジエン系ゴム質重合体ラテックスの製造方法
としては、通常の乳化重合法を採用することができる。
平均粒子径、粒子径分布およびゲル含有率の所望の範囲
への設定は、重合時の重合水量、乳化剤量、連鎖移動剤
量、重合温度、撹拌速度および重合時間などを精密にコ
ントロールすることにより可能となる。
本発明において、上記ジエン系ゴム質重合体ラテック
スの存在下にグラフト重合する単量体は、芳香族ビニル
系単量体とシアン化ビニル系単量体および必要に応じ不
飽和カルボン酸アルキルエステルからなる単量体混合物
である。
芳香族ビニル系単量体としてはスチレン、α−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−
ブチルスチレン、o−エチルスチレン、o−クロロスチ
レンおよびo,p−ジクロロスチレンなどが挙げられる
が、特にスチレンが好ましい。これらは1種または2種
以上を用いることができる。
シアン化ビニル系単量体としては、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルおよびエタクリロニトリルなど
が挙げられるが、特にアクリロニトリルが好ましい。
不飽和カルボン酸アルキルエステルとしては、炭素数
1〜6のアルキルまたは置換アルキル基を持つアクリル
酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルが好適
であり、1種または2種以上を用いることができる。具
体的には(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)
アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリ
ル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸クロロメチル
および(メタ)アクリル酸2−クロロエチルなどが挙げ
られ、なかでも(メタ)アクリル酸メチルが好ましく使
用できる。
ここで、芳香族ビニル系単量体の割合は全単量体に対
し10〜90重量%、好ましくは15〜85重量%、より好まし
くは20〜82重量%であり、10〜90重量%の範囲をはずれ
た場合は、樹脂組成物の耐衝撃性が悪くなるため好まし
くない。
シアン化ビニル系単量体の割合は全単量体に対し1〜
50重量%、好ましくは2〜30重量%、より好ましくは4
〜25重量%であり、1重量%未満の場合は、樹脂組成物
の耐衝撃性が悪化し、50重量%を越える場合には樹脂組
成物の表面光沢が悪くなるため好ましくない。
また、不飽和カルボン酸アルキルエステルは全単量体
に対し、80重量%以下で用いれば本発明の目的を達成さ
せることが可能である。
またグラフト共重合体(A)は、上記ジエン系ゴム質
重合体テラックス10〜60重量部(固形分換算)、好まし
くは25〜55重量部、より好ましくは30〜50重量部に対
し、上記単量体混合物90〜40重量部、好ましくは75〜45
重量部、より好ましくは70〜50重量部を用いて乳化グラ
フト重合することにより得ることができる。
ジエン系ゴム質重合体ラテックスが10重量部(固形分
換算)未満の場合は樹脂組成物の耐衝撃性が悪くなり、
60重量部(固形分換算)を越える場合にはジエン系ゴム
質重合体の分散不良により、樹脂組成物の表面光沢が著
しく低下するため好ましくない。
グラフト重合における単量体混合物、乳化剤、重合開
始剤および連鎖移動剤などの成分の添加方法としては様
々の方法を採用することができる。すなわち、(1)重
合初期に全量を添加する方法、(2)一部を初期に添加
し残りを一定の速度で連続添加する方法および(3)2
回以上に分割して添加する方法などである。
使用する乳化剤、重合開始剤および連鎖移動剤の種類
について特に制限はなく、通常の乳化重合で用いられる
試薬を使用できる。代表的な乳化剤としてはロジン酸カ
リウム、ステアリン酸カリウムおよびオレイン酸カリウ
ムなどが、重合開始剤としては有機ハイドロパーオキサ
イドと含糖ピロリン酸−硫酸第1鉄の併用系および過硫
酸塩などが、また連鎖移動剤としてはアルキルチオール
化合物が夫々挙げられる。
このようにして得られるグラフト共重合体(A)のグ
ラフト率は、耐衝撃性に優れた高光沢樹脂組成物を得る
ために30〜100%が好ましく、35〜80%がより好まし
い。グラフト率はゴム質重合体と単量体混合物の比率、
重合開始剤の種類および量、連鎖移動剤および量を調節
することにより制御可能である。
またグラフト共重合体(A)のメチルエチルケトン可
溶分の極限粘度〔η〕(30℃測定)は0.25〜0.6dl/gが
好ましく、0.3〜0.55dl/gがより好ましい。これらの範
囲にあるときは本発明の目的を達成することができる。
本発明で用いられる共重合体(B)の構成成分である
芳香族ビニル系単量体としてはスチレン、α−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、ビ
ニルトルエン、o−エチルスチレン、o−クロロスチレ
ンおよびo、p−ジクロロスチレンなどが挙げられる
が、特にスチレンが好ましい。これらは1種または2種
以上を用いることができる。
シアン化ビニル系単量体としてはアクリロニトリル、
メタクリロニトリルおよびエタクリロニトリルなどが挙
げられるが、特にアクリロニトリルが好ましい。
また、必要に応じて芳香族ビニル系単量体の一部を
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル
などの不不和カルボン酸アルキルエステル、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイ
ミド、N−フェニルマレイミドなどのマレイミド系単量
体に置換することもできる。
ここで、単量体混合物中の各成分の比は芳香族ビニル
系単量体が80〜40重量%、好ましくは75〜60重量%、よ
り好ましくは75〜65重量%であり、シアン化ビニル系単
量体が20〜60重量%、好ましくは24〜40重量%、より好
ましくは25〜35重量%となる範囲である。
シアン化ビニル系単量体が0重量%未満の場合は樹脂
組成物の耐衝撃性が悪く、60重量%を越える場合には樹
脂組成物の表面光沢および色調が悪くなるため好ましく
ない。
また、共重合体(B)の極限粘度〔η〕(メチルエチ
ルケトン溶媒、30℃測定)は0.35〜0.6dl/gが好まし
く、0.4〜0.55dl/gがより好ましい。
共重合体(B)の重合方法にも特に制限はなく、塊状
重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法などの公
知の方法を用いることができる。
本発明においては、上記のようにして得られた各重合
体をグラフト共重合体(A)10〜100重量部、好ましく
は15〜100重量部、より好ましくは20〜100重量部、共重
合体(B)0〜90重量部、好ましくは0〜85重量部、よ
り好ましくは0〜80重量部で、かつ上記(A)、(B)
の合計量が100重量部となるように配合することが必要
である。グラフト共重合体(A)の配合量が10重量部未
満の場合は樹脂組成物の耐衝撃性が悪くなるため好まし
くない。
また、樹脂組成物中に占めるジエン系ゴム質重合体の
割合は5〜30重量%以下、好ましくは10〜20重量%であ
り、5重量%未満の場合は樹脂組成物の耐衝撃性が悪く
なり、30重量%を越える場合には樹脂組成物の剛性およ
び表面光沢が悪くなり好ましくない。
さらに本発明は、グラフト共重合体(A)と共重合体
(B)の合計100重量部に対し0.001〜0.5重量部、好ま
しくは0.005〜0.3重量部の液状ポリオルガノシロキサン
(C)を添加することにより表面光沢が一層高くなり耐
衝撃性も向上する。液状ポリオルガノシロキサン(C)
の添加量が0.001重量部未満では表面光沢、耐衝撃性へ
の向上効果がみられず、一方、0.5重量部を越えると成
形品の剛性が低下するため好ましくない。
液状ポリオルガノシロキサン(C)としては、25℃に
おける粘度が100c.s.〜20,000c.s.のものが好ましい。
粘度がこの範囲をはずれる場合には十分な添加効果が発
揮されない場合がある。上記範囲内にあるポリオルガノ
シロキサンであれば構造上の制限はないが、ポリジメチ
ルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリメチルエ
チルシロキサンおよびポリメチルフェニルシロキサンな
どの使用が推奨され、特にポリジメチルシロキサンが好
ましい。
本発明は、特定の粒子径および粒子径分布を有するジ
エン系ゴム質重合体ラテックスを用いて、特定の単量体
組成を共重合したグラフト共重合体に液状ポリオルガノ
シロキサンを少量添加することにより、大粒子径ゴムを
配合することなく耐衝撃性に優れた高光沢樹脂組成物を
得ることができ、上記特性を有する樹脂組成物を低コス
トで製造することが可能となる。
本発明の樹脂組成物の製造方法に関しては特に制限は
なく、たとえばグラフト共重合体(A)および必要に応
じて共重合体(B)を液状ポリオルガノシロキサン
(C)と共に高速撹拌機などを用いて均一混合した後、
十分な混練能力のある単軸または多軸の押出機で溶融混
練する方法など種々の方法を採用することができる。
また、目的に応じて顔料や染料、熱安定剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤おび可塑剤、帯電防
止剤などを添加することもできる。
〈実施例〉 本発明をさらに具体的に説明するために、以下に実施
例および比較例を挙げて説明するが、これら実施例は本
発明を限定するものではない。
なお、ここでは特にことわりのない限り「部」は重量
部、「%」は重量%を表わす。
本発明のポリマ特性の分析法を以下に示す。
ゴムラテックスの粒子径分布:アルギン酸ナトリウム
法により測定した。
グラフト率:グラフト共重合体の所定量(m)にアセ
トンを加え4時間還流した。この溶液を8,800rpm(10,0
00G)30分間遠心分離後、不溶分を過した。この不溶
分を60℃で5時間減圧乾燥し、重量(n)を測定した。
グラフト率は次式により算出した。
ここでL:グラフト重合体のゴム含有率 なお、最終的に得られた樹脂組成物は、射出成形法に
よって成形された後、下記の試験法により諸物性を測定
した。
アイゾット衝撃強度:ASTM D−256 1/2インチノッチ付
23℃(kg/cm/cm) 表面光沢:スガ試験機(株)製デジタル変角光沢計UG
V-5Dを用い、入射角60度での成形品の表面反射光の測定
を行った。
試験片:縦120mm×横80mm×厚さ3mm 参考例1 “グラフト共重合体Aの製造” 表1に記したゴム特性を示すジエン系ゴム質重合体ラ
テックスをガラス製反応器に仕込み、さらに撹拌しなが
らイオン交換水に溶解したブドウ糖、ピロリン酸ナトリ
ウム、硫酸第1鉄を仕込み、窒素で容器内を置換した
後、反応器内の温度を65℃まで昇温した。
この混合液に、表1に示した所定量のモノマおよびノ
ルマルオクチルメルカプタン混合物、クメンハイドロパ
ーオキサイドのオレイン酸カリウム水溶液を別々にそれ
ぞれ3.5時間、5時間にわたって連続滴下した。内部を
上げ75℃とし、さらに撹拌を1時間継続し反応を完結さ
せた後、老化防止剤として2,6−ジ−tertブチルパラク
レゾールを添加した。重合率は97.5%であった。
得られたグラフト共重合体ラテックスを硫酸で凝固
し、NaOHで中和後、水洗、脱水、乾燥してグラフト共重
合体(A−1)を得た。このグラフと共重合体のグラフ
ト率は45%、メチルエチルケトン可溶分の極限粘度は0.
39dl/gであった。
同様の処方で、グラフト共重合体(A−2)〜(A−
9)を得た。グラフト率およびメチルエチルケトン可溶
分の極限粘度を表1にまとめた。
参考例2 “共重合体Bの製造” B−1:スチレン72%、アクリロニトリル28%からなる
単量体混合物を懸濁重合し、共重合体B−1を製造し
た。メチルエチルケトン可溶分の極限粘度は0.49であっ
た。
B−2:スチレン75%、アクリロニトリル25%からなる
単量体混合物を懸濁重合し、共重合体B−2を製造し
た。メチルエチルケトン可溶分の極限粘度は0.46であっ
た。
実施例1〜12、比較例1〜5 上記参考例で調製したグラフト共重合体(A)、共重
合体(B)および液状ポリオルガノシロキサン(C):
(トーレ・シリコーン(株)製)をそれぞれ表2に示し
た配合割合で配合すると共に、さらにエチレンビスステ
アリルアミド1.0部、ジフェニルイソデシルホスファイ
ト0.1部を加え、ヘンシェルミキサーで混合した。次に4
0mmφ押出機により混練温度220℃で押出し、それぞれペ
レット化した後、各ペレットについて成形温度230℃、
金型温度60℃の条件で射出成形に供し、各試験片を作製
して、それについて物性の評価を行った。これらの結果
を表2に示す。
実施例および比較例より次のことが明らかである。
すなわち、本発明の樹脂組成物(実施例1〜12)は、
いずれも成形品表面の光沢が高く、また耐衝撃性にも優
れている。
これに対して、グラフト共重合体(A)中のゴム質重
合体の平均粒子径が規定値をはずれるもの(比較例2、
3)は、表面光沢が低下するかあるいは耐衝撃性が低下
する。
また、グラフト共重合体(A)中のゴム質重合体のゴ
ム粒子径分布が規定された式を満足しないもの(比較例
5)は表面光沢が低下する。
液状ポリオルガノシロキサンを添加しないもの(比較
例4)は、耐衝撃性が大きく低下し、表面光沢も幾分低
下するため満足すべき組成物ではない。
グラフト共重合体(A)の配合割合が10重量部未満の
場合(比較例1)は、耐衝撃性が著しく悪くなる。
〈発明の効果〉 本発明の樹脂組成物は、成形品の機械的特性を損なう
ことなく著しい表面光沢の向上がみられ、家庭用電気機
器の外装部品などの成形材料として好適であり、この効
果は分散ゴム粒子の平均粒子径および粒子径分布の規定
されたグラフト共重合体(A)、特定の共重合体(B)
および液状ポリオルガノシロキサン(C)を所定の割合
で混合することにより初めて発揮されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83:04)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ゴム質重合体粒子の平均粒子径が0.
    15〜0.25μmであり、その80重量%以上が下記(I)式
    を満たす粒子径分布を有するジエン系ゴム質重合体ラテ
    ックス10〜60重量部(固形分換算)の存在下、芳香族ビ
    ニル系単量体10〜90重量%、シアン化ビニル系単量体1
    〜50重量%および不飽和カルボン酸アルキルエステル0
    〜80重量%からなる単量体混合物40〜90重量部を重合し
    てなるグラフト共重合体、(B)芳香族ビニル系単量体
    80〜40重量%およびシアン化ビニル系単量体20〜60重量
    %からなる単量体混合物を重合してなる共重合体および
    (C)液状ポリオルガノシロキサンからなり、上記
    (A)成分10〜100重量部と、上記(B)成分0〜90重
    量部の合計100重量部に対し、上記(C)成分を0.001〜
    0.5重量部配合してなることを特徴とする高光沢樹脂組
    成物。 0.7×M≦X≦1.3×M ……(I) (ただし、式中Mはゴム粒子の平均粒子径(μm)、X
    はここのゴム粒子径(μm)を示す。)
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