JPH0791341B2 - マレイミド系共重合体およびその製造方法 - Google Patents

マレイミド系共重合体およびその製造方法

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JPH0791341B2
JPH0791341B2 JP61312412A JP31241286A JPH0791341B2 JP H0791341 B2 JPH0791341 B2 JP H0791341B2 JP 61312412 A JP61312412 A JP 61312412A JP 31241286 A JP31241286 A JP 31241286A JP H0791341 B2 JPH0791341 B2 JP H0791341B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F222/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a carboxyl radical and containing at least one other carboxyl radical in the molecule; Salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof
    • C08F222/36Amides or imides
    • C08F222/40Imides, e.g. cyclic imides

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Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は耐熱性、耐衝撃性およびその加工性に優れたマ
レイミド系共重合体およびその製造方法に関する。
b.従来の技術 ポリブタジエンゴムにスチレン、アクリロニトリルをグ
ラフト共重合した熱可塑性樹脂は、ABS樹脂として今日
多くの分野で使用されているが、近年用途の多様化によ
る要求性能の高度化に伴って耐熱性の向上が強く望まれ
るようになった。それ故、前記グラフト共重合体のスチ
レンの一部あるいは全部をα−メチルスチレンに置き換
えることによる改質方法が試みられている。
しかし、該ABS樹脂中のα−メチルスチレンの含量を高
くすると耐熱性は向上するが、それに反して衝撃強度お
よび成形加工性が大巾に低下し、本来ABS樹脂が保有し
ている優れた物性バランスを損なうことになる。したが
って、上記α−メチルスチレンの導入による耐熱性の向
上には自ずと限界があり、現状では自動車部品などの耐
熱性が要求される分野で使用する素材として必ずしも満
足できるものではなかった。
また、他のABS樹脂の耐熱性を改良する方法としてはABS
樹脂にマレイミド系共重合体を溶融しながら機械的にブ
レンドする方法、あるいはABS樹脂のグラフト共重合時
もしくはグラフト成分中にマレイミド系単量体を共重合
させる方法が提案されている。これら方法のうち前者の
方法はABS樹脂とマレイミド系共重合体のブレンド比率
を容易に変更することができる利点を有しているため、
目的とする物性を備えた樹脂を多種類で生産する際に比
較的容易に生産できることから工業的な生産に好適であ
るが、従来得られる樹脂は共重合体の生成過程に問題が
ある組成であるので耐衝撃性と加工性のバランスが劣る
と云った欠点がある。
また、後者の方法すなわちマレイミド系単量体、シアン
化ビニル単量体、芳香族ビニル単量体を同時に仕込んで
重合すると生成共重合体の耐熱性は向上するが耐衝撃性
および加工性の低下が特に顕著なものとなる。これは生
成共重合体中にマレイミド系単量体と芳香族ビニル単量
体との共重合体および芳香族ビニル共重合体とシアン化
ビニル単量体との共重合体という2種類の共重合体が生
成している為であり、このような2種類の共重合体が生
成共重合体の物性を低下させている。したがってこれら
の生成重合体の物性を向上させようとすれば、ひとつに
は上記2種の共重合体を別々に重合し、かつ分子量バラ
ンスをとる等をすればある程度の物性の改良をすること
も可能であるが、さらに一層の物性の向上を望む場合に
はこのような方法では限界がある。
さらに、例えば特開昭59−184243号明細書で提案されて
いる芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体および
マレイミド系単量体の混合物を分割添加あるいは連続添
加する方法によって得られる樹脂では上述のごとき2種
類の共重合体が生成しているので耐熱性については向上
するもののやはり衝撃強度、加工性については劣ったも
のとなる。
また、特開昭59−135210号明細書に提案されている芳香
族ビニル単量体あるいはマレイミド系単量体の混合物に
シアン化ビニル単量体とマレイミドあるいはマレイミド
誘導体の単量体混合物を逐次的または連続的に添加して
得られる重合体とグラフト共重合体より得られる樹脂で
もマレイミド系単量体が過剰に存在するためにやはり2
種類の共重合体が生成するので、衝撃強度が損なわれた
ものとなる。
したがって、このような重合法ではマレイミド系単量体
の含量を増加させて得た樹脂をABS樹脂等に混合させた
場合、加工性、衝撃強度が極端に低下し、一方、その欠
点を無くするために該樹脂量を減らすと高い耐熱性が得
られなくなる。
一方、特開昭58−162616号明細書に提案されているよう
にビニル単量体に対しマレイミド系単量体をビニル単量
体の消費速度より遅い速度で供給することにより均質な
組成の樹脂を得る方法もあるが、やはり加工性および衝
撃強度の面で満足できるまでに至っていない。
c.発明が解決しようとする問題点 このように従来の方法により製造されたマレイミド系単
量体芳香族ビニル単量体およびシアン化ビニル単量体を
主成分とする共重合体は成形時に耐熱性の優れたもの
は、、加工性が劣り、また、加工性が良いものは耐熱
性、衝撃強度が劣るというように耐熱性−加工性−衝撃
強度の三者が共に優れたものを得ることができないとい
う欠点を有していた。
d.問題点を解決するための手段 本発明者らは上記共重合体の構成および上記単量体を用
いた重合方法を詳細に検討した結果、特定構成の共重合
体にすること、および芳香族ビニル単量体とシアン化ビ
ニル単量体との混合物中にマレイミド系単量体を逐次的
又は連続的に添加する方法で、生成共重合体をマレイミ
ド系単量体の結合含量の値が分布を有するような共重合
体の構造とすることにより前記問題点を解決した。
すなわち、本発明は(1)マレイミド系単量体5〜50重
量%、芳香族ビニル単量体40〜80重量%、シアン化ビニ
ル単量体10〜40重量%およびその他のビニル系単量体0
〜10重量%の平均結合含有量組成を有するマレイミド系
共重合体において、該共重合体の極限粘度[η](30℃
メチルエチルケトン中で測定)が0.1〜0.7であり、かつ
該共重合体中に (A)マレイミド系単量体結合含有量が共重合体中の平
均マレイミド系単量体結合含有量の50%未満の量である
マレイミド系共重合体構成成分を5〜45重量%、 (B)マレイミド系単量体結合含有量が共重合体中の平
均マレイミド系単量体結合含有量の50〜150%の量であ
るマレイミド系共重合体構成成分を10〜90重量%および (C)マレイミド系単量体結合含有量が共重合体中の平
均マレイミド系単量体結合含有量の150%を越える量で
あるマレイミド系共重合体構成成分を5〜45重量%含有
していることを特徴とするマレイミド系共重合体、 および(2)マレイミド系単量体5〜50重量部、芳香族
ビニル単量体40〜80重量部、シアン化ビニル単量体10〜
40重量部、およびその他のビニル単量体0〜10重量部か
らなる単量体を重合するに際し、前記マレイミド系単量
体以外の単量体95〜50重量部を重合系内に仕込んだ後、
前記マレイミド系単量体と必要に応じて加えられるマレ
イミド系単量体に対し30重量%以下の他の共重合可能な
前記単量体との5〜50重量部を逐次的あるいは連続的
に、一定量づつ添加、または一定量に対し±40%未満の
範囲で変化させて添加することにより、重合転化率が70
%以上になるまで重合させることを特徴とするマレイミ
ド系共重合体の製造方法にかかるものである。
e.発明の具体的説明 単量体成分 本発明のマレイミド系共重合体はそれを構成する単量体
成分が、マレイミド系単量体、芳香族ビニル単量体およ
びシアン化ビニル単量体の各成分を必須成分とし、その
他のビニル単量体を任意成分として、これら単量体成分
を共重合して得られるものである。
上記本発明のマレイミド系共重合体に用いられる単量体
成分を具体的に示せば次の通りである。
マレイミド系単量体としては例えばマレイミド、N−メ
チルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピル
マレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−シクロ
ヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−
(P−ブロモフェニル)マレイミド、N−(P−クロロ
フェニル)マレイミドなどが挙げられるが、これらの中
でもN−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレ
イミドが好適である。
芳香族ビニル単量体にはスチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、クロル
スチレン、ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ジブロ
ムスチレン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレ
ン、メチル−α−メチルスチレン、ジメチルスチレンな
どが挙げられ、これらの中でもスチレン、α−メチルス
チレンを使用することが好ましい。
シアン化ビニル単量体については、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル等が挙げられ、これらの中でもアク
リロニトリルが好ましい。
これら必須成分の他に任意成分として用いられるその他
共重合可能なビニル単量体としては、アクリル酸メチル
エステル、アクリル酸エチルエステル、アクリル酸ブチ
ルエステルなどのアクリル酸エステル類、メタクリル酸
メチルエステル、メタクリル酸エチルエステルなどのメ
タクリル酸エステル類などが挙げられるが、中でもメタ
クリル酸メチルが好ましい。
上記単量体の使用量は芳香族ビニル単量体が40〜80重量
部、好ましくは45〜75重量部、さらに好ましくは50〜70
重量部の範囲内であり、上記使用量が40重量部未満では
重合率が上がらず、80重量部を越えると生成するマレイ
ミド系共重合体が十分な耐熱性を得ることができない。
また、シアン化ビニル単量体が10〜40重量部、好ましく
は12〜35重量部、さらに好ましくは15〜30重量部の範囲
内であり、上記使用量が10重量部未満では衝撃強度等の
機械的強度が低下し、40重量部を越えると生成するマレ
イミド系共重合体の耐熱性が低下すると共に成形時に変
色し易いと云った欠点がある。
重合方法 本発明のマレイミド系共重合体を得る重合方法としては
一般的な塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合が用
いられる。各重合法に用いる重合添加剤もごく一般的な
もので十分である。
前記重合に使用される重合開始剤としてはクメンハイド
ロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパ
ーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド等
で代表される有機ハイドロパーオキサイド類と含糖ピロ
リン酸処方、スルホキシレート処方、含糖ピロリン酸処
方/スルホシキレート処方の混合系処方等で代表される
還元剤との組合わせによるレドックス系の開始剤、更に
過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、ア
ゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ラウロイルパーオキサイド等を任意に使用すること
ができる。特に好ましくはクメンハイドロパーオキサイ
ド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、
パラメンタンハイドロパーオキサイド類で代表される有
機ハイドロパーオキサイド類の酸化剤と含糖ピロリン酸
処方、スルホキシレート処方、含糖ピロリン酸処方/ス
ルホキシレート処方混合系処方等で代表される還元剤と
の組合わせである。
また、連鎖移動剤としては、オクチルメルカプタン、n
−ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタ
ン、n−ヘキサデシルメルカプン、n−テトラデシルメ
カプタン、tert−テトラデシルメルカプタンなどのメル
カプタン類、テトラエチルチウラムスルフィド、四塩化
炭素、臭化エチレンおよびペンタフェニルエタンなどの
炭化水素類、またはアクロレイン、メタクロレイン、ア
リルアルコール、二−エチルヘキシルチオグリコレート
などが挙げられる。これらの連鎖移動剤は単独でまたは
二種以上を組合わせて使用することができる。使用方法
としては一括添加、分割添加、または連続添加のいずれ
の方法でも差支えない。
また、本発明のマレイミド共重合体を得るためにはモノ
マーの添加方法において特殊な方法をとる必要がある。
すなわち、マレイミド系単量体、芳香族ビニル単量体、
シアン化ビニル単量体、その他のビニル単量体を重合す
るに際し、マレイミド系単量体以外の単量体を一括して
仕込んだ後、マレイミド系単量体を逐次的あるいは連続
的に添加して、高転化率まで重合させることによって本
発明のマレイミド系共重合体を製造することができる。
前記芳香族ビニルとシアン化ビニル単量体の共重合中に
マレイミド系単量体を単独でかつ逐次的または連続的に
供給することで生成共重合体の物性を飛躍的に向上させ
ることができる。これは生成共重合体中にマレイミド単
量体と芳香族ビニル単量体との共重合体および芳香族ビ
ニル共重合体とシアン化ビニル単量体との共重合体とい
う2種類の共重合体ができているのではなく、芳香族ビ
ニル単量体とシアン化ビニル単量体の共重合体中にマレ
イミド系単量体がランダムに共重合した構造となってい
るためであると思われる。
前記マレイミド系単量体の供給に当ってマレイミド系単
量体、芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体の組
成が均一となるように重合の進行につれてマレイミド系
単量体の供給速度を遅くすることで共重合体中のマレイ
ミド系単量体の共重合割合を均一にすることによりある
程度の物性向上が期待できるが、本発明ではマレイミド
系単量体の添加速度を好ましくは一定に近い値として、
かつ重合転化率をなるべく高くすることにより重合の初
期の段階で生成する共重合体中のマレイミド系単量体の
共重合割合を少なくし、その後徐々にマレイミド系単量
体の共重合割合を増してゆくようにして共重合する方法
が生成共重合体の物性の向上に特に有効である。
上記重合率が低いとマレイミド系単量体、芳香族ビニル
単量体、シアン化ビニル単量体の組成分布が広くとれ
ず、物性の向上が期待できない。
本発明で用いるマレイミド系単量体の供給方法は、液体
の場合はそのままでよいが固体の場合には、溶液重合で
は溶媒に溶解させて使用する。塊状、懸濁、乳化重合で
は粉末のまま供給する方法が考えられるが、懸濁または
乳化重合法ではマレイミド系単量体を粉末にして乳化剤
を少量入れた水系へ分散させ、スラリー状にして供給す
ることが有効である。
前記マレイミド系単量体を添加する時には他の共重合可
能な単量体を同時に逐次的あるいは連続的に添加させる
こともできる。他の共重合可能な単量体の添加時間は、
マレイミド系単量体と同じでも良いし異なる時間であっ
てもかまわない。この共重合可能な単量体の量としては
マレイミド系単量体に対し0〜30重量%、好ましくは0
〜20重量%、さらに好ましくは0〜10重量%である。30
重量%以上では加工性、衝撃強度が低下する。重合転化
率は70%、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%
以上である。重合転化率が70%未満では耐衝撃性が低下
する。
添加速度は等量添加に対し±40%未満、好ましくは±25
%未満、さらに好ましくは±10%未満の範囲で変化させ
ることができる。特に好ましくは、等量添加である。±
40%以上では耐衝撃性と加工性のバランスが低下する。
これは、マレイミド系単量体が芳香族ビニル単量体との
共重合性に優れシアン化ビニル単量体との共重合性に乏
しいこと、また、芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル
単量体は共重合性に優れることによる。そのため耐熱性
を向上するためにマレイミド系単量体を単に従来の芳香
族ビニルとシアン化ビニル単量体とを共重合させただけ
では、重合率が上がらないばかりか耐熱性、耐衝撃性、
加工性の良好なバランスを得ることは困難である。
マレイミド系単量体を添加するに際し同時に添加する単
量体の量が少ない方が好ましい理由は、マレイミド系単
量体と同時に他の単量体を多量に添加すると、重合の初
期の段階において最初に一括して仕込んだ単量体の量が
少なく、マレイミド系単量体が添加された初期において
はマレイミド系単量体の量が他の単量体に対して相対的
に多い量となり、重合の初期の段階からマレイミド系単
量体成分の多い組成となって、結果的に生成する共重合
体のマレイミド系単量体の組成分布が狭くなるためであ
る。
また、重合開始時にマレイミド系単量体を除く他のモノ
マーを一括添加する単量体の量は全単量体の総量の50〜
95重量%、好ましくは55〜93重量%、さらに好ましくは
60〜90重量%の量である。前記添加量が50重量%より少
ないと耐衝撃性、加工性の面で劣り、95重量%より多い
と耐熱性が出ない。
マレイミド系単量体の添加時間については特に制約はな
いが余り短いとマレイミド系単量体の組成分布が広くな
らずそのため物性が低下する。そのため一般的には好ま
しくは1時間以上、さらに好ましくは2時間以上であ
る。添加開始は重合開始と同時または若干遅らせてもさ
しつかえない。
マレイミド系単量体は実質的に一括仕込みの方へは入れ
ないほうが組成分布が広くなるので耐衝撃性、加工性が
向上し、好ましい。
マレイミド系共重合体 前記重合方法によって製造された本発明のマレイミド系
共重合体は分子量がポリスチレン換算の重量平均分子量
で18,000〜500,000、好ましくは30,000〜200,000のもの
であり、これを極限粘度〔η〕30℃、MEKで示せば0.1〜
0.7、好ましくは0.2〜0.4であり、極限粘度が0.1未満で
あると耐衝撃強度が低下し、また、0.7を超えると成形
加工性が悪くなる。
また、該マレイミド系共重合体の平均組成としてはマレ
イミド系単量体5〜50重量%、好ましくは10〜40重量
%、更に好ましくは15〜35重量%、芳香族ビニル単量体
40〜80重量%、好ましくは45〜75重量%、更に好ましく
は50〜70重量%、シアン化ビニル単量体10〜40重量%、
好ましくは12〜35重量%、更に好ましくは15〜30重量%
およびその他のビニル系単量体0〜30重量%、好ましく
は0〜20重量%、更に好ましくは0〜10重量%が平均結
合含有量として含有されているものである。
該マレイミド系共重合体はマレイミド系単量体結合含有
量が異なった次の(A)〜(C)のマレイミド系共重合
体構成成分より構成されている。(A)マレイミド系単
量体結合含有量が共重合体中の平均マレイミド系単量体
結合含有量の50%未満の量であるマレイミド系共重合体
構成成分を5〜45重量%、好ましくは10〜40重量%、さ
らに好ましくは15〜35重量%、(B)マレイミド系単量
体結合含有量が共重合体中の平均マレイミド系単量体結
合含有量の50〜150%の量であるマレイミド系共重合体
構成成分を10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%、さ
らに好ましくは30〜70重量%および(C)マレイミド系
単量体結合含有量が共重合体中の平均マレイミド系単量
体結合含有量の150%を超える量のマレイミド系共重合
体構成成分を5〜45重量%、好ましくは10〜40重量%、
さらに好ましくは15〜35重量%を共重合体中に含有す
る。
上記マレイミド系共重合体は、上記(A)、(B)、
(C)の各共重合体を別々に製造し、それらを混合して
製造することもできるが、前記重合方法で述べた方法に
よって製造した方が、各種物性の点から好ましい。
本発明の共重合体は加工性に優れ、他の樹脂とブレンド
した時に、従来の共重合体では得られない耐衝撃性など
を発現する。
上記マレイミド系共重合体構成成分の構成割合は、重合
時の各単位時間で生成する重合体の組成を分析して集計
することにより測定することができるが、最終共重合体
を例えば次のような方法で分析することによっても測定
できる。
薄層クロマトグラフィー法 高速液体クロマトグラフィー法 溶媒分別−元素分析法(溶媒の種類を適宜変化させ
る) マレイミド系共重合体含有樹脂組成物 得られたマレイミド系共重合体はさらにゴム状重合体に
芳香族ビニル化合物を主体とする単量体をグラフト重合
したグラフト共重合体を配合することによってマレイミ
ド系共重合体含有樹脂組成物が得られる。これによって
該樹脂組成物は、物性バランスのとれた高い耐熱性、衝
撃強度、加工性を有するものとなる。
前記グラフト共重合体の製造に用いられるゴム質重合体
成分としては、エチレン−プロピレンのランダム共重合
体およびブロック共重合体、エチレン−ブテンのランダ
ム共重合体およびブロック共重合体などのエチレンとα
−オレフィンとの共重合体;エチレン−メタクリレート
共重合体、エチレン−ブチルアクリレート共重合体など
のエチレンと不飽和カルボン酸エステルとの共重合体;
エチレン−酢酸ビニル共重合体などのエチレンと脂肪酸
ビニルとの共重合体;エチレン−プロピレン−エチリデ
ンノルボルネン共重合体、エチレン−プロピレン−ヘキ
サジエン共重合体などのエチレン−プロピレン−非共役
ジエンターポリマー;ポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、スチレン−ブタジエンのランダム共重合体およびブ
ロック共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、ブタジエン−イソプレン共重合体などのジエン系ゴ
ム;ブチレン−イソプレン共重合体、アクリルゴム、ク
ロロプレンゴムなどであり、これらは1種でも2種以上
を併せても用いることができる。
また、上記ゴム質重合体にグラフト重合する単量体とし
ては芳香族ビニル単量体のほか、シアン化ビニル単量
体、マレイミド系単量体、その他アクリル酸やメタクリ
ル酸およびこれらのアクリルエステルなどを使用するこ
とができる。これらの各単量体の具体例としては、前記
マレイミド系共重合体の製造に使用できるものがあげら
れる。これらグラフト共重合体の好ましい具体例として
は、HIPS、ABS、AES、MBS、MES、AAS、MASなどのゴム変
性樹脂があげられる。
該グラフト共重合体の配合量はマレイミド系共重合体と
の合計量に対して90重量%以下、好ましくは5〜80重量
%、更に好ましくは10〜70重量%が一般的である。ま
た、該配合は一般の押出機、槽式混合機、密閉式ニーダ
ーなどで、加熱下において、必要な場合には窒素ガス雰
囲気中で混合して製造される。
用途 このようにして製造された本発明のマレイミド系共重合
体の用途としては広範囲な領域にわたるが、その例を示
すならば各種自動車部品などのほか履物、容器、弱電機
器などの射出成形品、玩具、家庭用品などのブロー成形
品、パッキング、シト、プレートなどの圧搾成型品など
に好適に使用することができる。さらに本発明のマレイ
ミド系共重合体はSBRやNBRなどの他のゴム、ABS樹脂、A
ES樹脂、MBS樹脂、ポリカーボネート、PPS、PPO、POM、
ポリアミド、ポリスチレン、ポリオレフィンなどのプラ
スチックなどと混合して用いることができる。例えばプ
ラスチック用途としては汎用ポリスチレンの耐熱性や耐
衝撃性などの向上剤として利用される。
さらに本発明のマレイミド共重合体もしくはその組成物
には必要に応じて上記以外の酸化防止剤、紫外線吸収剤
などの安定剤、炭酸カルシウム、タルク、クレー、酸化
チタン、シリカ、炭酸マグネシウム、カーボンブラック
などの無機充てん剤、着色剤、安定剤、発泡剤、難燃剤
などを添加することができる。
f.実施例 以下に本発明を実施例を用いて具体的に説明する。実施
例、比較例中の部、%はそれぞれ重量部、重量%を表わ
す。
実施例1 マレイミド系共重合体の製造 フラスコ内にイオン交換水220部、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム3部、α−メチルスチレン62.2部、
アクリロニトリル22.4部、t−ドデシルメルカプタン1.
2部を仕込み、窒素気流下攪拌しながら下記の重合開始
剤成分を加えて重合を開始した。
重合開始剤成分 (A)エチレンジアミン四酢酸ナトリウム 0.1部 硫酸第1鉄7水和物 0.0003部 ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.2部 上記成分をイオン交換水20部に溶かす。
(B)ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド
0.1部 他方、粉末のN−フェニルマレイミド15.4部をドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム0.3部を含むイオン交換
水60部に分散させ、攪拌して水性分散液を得た。これを
重合の開始と共にポンプで前記重合系へ連続的に添加
し、3時間を要して供給した。その後、1時間反応を行
ない重合を終了させた。
重合転化率は97%であった。得られた重合体ラテックス
に塩化カルシウムを加えて凝固し、水洗後乾燥して共重
合体−1を得た。
重合期間中に生成したポリマーの組成については表−1
に示す。また共重合体の構成成分については表−3に示
す通りであった。
グラフト体の製造 フラスコにポリブタジエンゴムラテックスを固型分換算
で60部、イオン交換水150部、スチレン7部、アクリロ
ニトリル3部を加え、次にピロリン酸ナトリウム0.2
部、硫酸第1鉄7水和物0.01部、ぶどう糖0.4部をイオ
ン交換水20部に溶解した溶液を加えた。そしてキュメン
ハイドロパーオキシド0.05部を加えて重合を開始し、1
時間重合させた後、さらにスチレン21部、アクリロニト
リル9部、キュメンハイドロパーオキシド0.05部を3時
間かけて連続的に添加し、そしてさらに1時間重合させ
て反応を完結させた。重合転化率は97%であった。得ら
れた共重合体ラテックスに塩化カルシウムを加えて凝固
し水洗乾燥してグラフト共重合体を得た。
得られた共重合体の構成成分は表−3に示す通りであっ
た。
組成物の製造 前記マレイミド共重合体に前記グラフト重合体を表−4
に示す割合で配合し、ヘンシエル型ミキサーによって混
合した。
得られた組成物−1の評価結果を表−4に示す。
実施例−2 実施例1でα−メチルスチレン64.9部、アクリロニトリ
ル24.8部、N−フェニルマレイミド10.3部を用いた以外
は実施例1と同様の方法で重合を行なった。重合転化率
は97%であった。
得られた共重合体の構成成分は表−3に示す通りであっ
た。
得られた共重合体−2を実施例−1と同様にして評価し
た。その評価結果を表−4に示す。
実施例−3 実施例1でα−メチルスチレン57.2部、アクリロニトリ
ル17.2部、N−フェニルマレイミド25.6部を用いた以外
は実施例1と同様の方法で重合を行なった。重合転化率
は97%であった。
得られた共重合体の構成成分は表−3に示す通りであっ
た。
得られた共重合体−3を実施例−1と同様にして評価し
た。その評価結果を表−4に示す。
実施例−4 フラスコ内にスチレン56.7部、アクリロニトリル17.5
部、メチルエチルケトン20部を仕込み重合開始剤を加え
て重合を開始した。
重合開始成分 (A)アゾビスイソブチロニトリル 0.3部 メチルエチルケトン 10部 他方N−フェニルマレイミド25.8部をメチルエチルケト
ン100部に溶解しアゾビスイソブチロニトリル0.1部を加
え重合開始とともに8時間かけて連続的に添加した。そ
の後2時間重合を続け終了した。重合転化率はほとんど
100%に達した。重合体を回収し共重合体−4を得た。
得られた共重合体−4の構成成分は表−2に示す通りで
あった。
得られた共重合体を実施例−1と同様にして評価した。
その評価結果を表−3および4に示す。
比較例−1 実施例1でN−フェニルマレイミドの供給速度を連続添
加開始時には9.5部/時間、終了時には0.5部/時間とな
るように連続的に供給速度を変化させて重合した。その
他は実施例1と同様の方法で行なった。重合転化率は97
%であった。得られた共重合体−5の評価結果を表−3
および4に示す。
重合初期と後期に生成したポリマーの組成については以
下の表−2に示す。
比較例−2 実施例−1で重合転化率を50%で止めポリマーを回収し
た。それ以外は実施例−1と同じである。得られた共重
合体−7の評価結果を表−3および4に示した。
比較例−3 実施例−1でN−フェニルマレイミドをバッチに7部、
連続添加の方へ8部に振り分けて重合した。重合転化率
は97%であった。得られた共重合体−8の評価結果を表
−3および4に示した。
比較例−4 実施例−4でN−フェニルマレイミドの供給速度を連続
添加開始時には9部/時間、終了時には1部/時間とな
るように連続的に7時間にわたり供給速度を変化させて
重合した。その他は実施例4と同様の方法で行なった。
重合転化率は100%であった。得られた共重合体−9の
評価結果を表−3および4に示す。
表−3および4の評価結果は次のとおりであった。
実施例1,2,3,4により得られた共重合体はHDT、アイゾッ
ト衝撃強度、MFRともに優れている。比較例1,2の共重合
体では衝撃強度が劣る。比較例3では衝撃強度、MFRと
もに劣る。
表−3および4における物性の評価は以下の評価方法に
よって行なった。
アイゾット衝撃強度:ASTM D256 1/4″,23℃,ノッチ付
〔kg・cm/cm〕 HDT :ASTM D648 1/2″,264psi〔℃〕 メルトフローレート(MFR):JIS K7210,240℃,10kg荷重
〔g/10分〕 g.本発明の効果 以上の実施例、比較例から明らかなように本発明のマレ
イミド系共重合体により耐熱性、衝撃強度、加工性のバ
ランスに優れた樹脂を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 幸和 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 山元 友治 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−135210(JP,A) 特開 昭61−264011(JP,A) 特開 昭61−174209(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マレイミド系単量体5〜50重量%、芳香族
    ビニル単量体40〜80重量%、シアン化ビニル単量体10〜
    40重量%およびその他のビニル系単量体0〜10重量%の
    平均結合含有量組成を有するマレイミド系共重合体にお
    いて、該共重合体の極限粘度[η](30℃メチルエチル
    ケトン中で測定)が0.1〜0.7であり、かつ該共重合体中
    に (A)マレイミド系単量体結合含有量が共重合体中の平
    均マレイミド系単量体結合含有量の50%未満の量である
    マレイミド系共重合体構成成分を5〜45重量%、 (B)マレイミド系単量体結合含有量が共重合体中の平
    均マレイミド系単量体結合含有量の50〜150%の量であ
    るマレイミド系共重合体構成成分を10〜90重量%および (C)マレイミド系単量体結合含有量が共重合体中の平
    均マレイミド系単量体結合含有量の150%を越える量で
    あるマレイミド系共重合体構成成分を5〜45重量%含有
    していることを特徴とするマレイミド系共重合体。
  2. 【請求項2】マレイミド系単量体5〜50重量部、芳香族
    ビニル単量体40〜80重量部、シアン化ビニル単量体10〜
    40重量部、およびその他のビニル単量体0〜10重量部か
    らなる単量体を重合するに際し、前記マレイミド系単量
    体以外の単量体95〜50重量部を重合系内に仕込んだ後、
    前記マレイミド系単量体と必要に応じて加えられるマレ
    イミド系単量体に対し30重量%以下の他の共重合可能な
    前記単量体との5〜50重量部を逐次的あるいは連続的
    に、一定量づつ添加、または一定量に対し±40%未満の
    範囲で変化させて添加することにより、重合転化率が70
    %以上になるまで重合させることを特徴とするマレイミ
    ド系共重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】マレイミド系単量体の添加速度を実質的に
    一定の速度で行なうことを特徴とする特許請求の範囲第
    (2)項に記載のマレイミド系共重合体の製造方法。
  4. 【請求項4】逐次的あるいは連続的に添加する成分をマ
    レイミド系単量体のみとする特許請求の範囲第(2)項
    に記載のマレイミド系共重合体の製造方法。
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