JPH0860248A - 金型熱処理方法および装置 - Google Patents

金型熱処理方法および装置

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JPH0860248A
JPH0860248A JP19872294A JP19872294A JPH0860248A JP H0860248 A JPH0860248 A JP H0860248A JP 19872294 A JP19872294 A JP 19872294A JP 19872294 A JP19872294 A JP 19872294A JP H0860248 A JPH0860248 A JP H0860248A
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JP
Japan
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mold
quenching
heating
heat treatment
cavity surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP19872294A
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English (en)
Inventor
Kazumi Kurata
一美 倉田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型熱処理において焼もどし工程を省略でき
る金型熱処理方法、装置の提供。 【構成】 金型5のキャビティ面5aのみをAC3 点以
上に加熱保持しその他の部分は AC3 点より低い温度
とし、その後金型全体を急冷する金型熱処理方法。炉を
断熱隔壁3で上下に2分し、上側を加熱保持室1、下側
を冷却室2とし、金型5を、そのキャビティ面5aのみ
が加熱保持室1に露出されるようにして、断熱隔壁3に
設けた開口部4に挿通させて支持する。加熱保持後、金
型5をそのまま冷却室2の冷却液6内に落とし込んで焼
入れする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型のキャビティ面の
みを焼入れできる金型熱処理方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鋳造金型は、従来、製品鋳造時に金型に
繰返し加わる熱応力振幅によって金型表面に発生する微
細なクラック(ヒートクラック)の発生を抑制するため
に、焼入れされ、キャビティ面硬度が高められてロック
ウェル硬さでHRC50〜52に調整される。ついで、
焼入れによって硬化した内部硬度を軟化させ靱性を高め
て、内部冷却穴からの金型の大割れを防止するために、
焼戻しされ、キャビティ面も内部も含めて全体がHRC
43〜45に調整される。特殊な焼入れ焼戻しの例とし
ては、特開平4−367360号公報に、低炭素鋼から
なる金属素材に、表面は浸炭処理を施し、その後全体に
対して焼入れ、焼戻しを施し、表面部の硬度を他の部分
に比べて上げるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の通常の金型熱処
理方法は、焼入れ、焼戻しの2工程を必要とし、熱処理
時間が長く、熱処理費もかかる。また、焼入れ、焼戻し
用に別々に炉が必要で、設備費もかかる。また、特開平
4−367360号公報の技術は、浸炭処理と通常の焼
入れ、焼戻し処理が施されるため、表面部の歪は微細C
原子の過飽和固溶による歪(浸炭歪)と焼入れ歪の複合
歪となり、表面部の歪量が全体に増大する。本発明の目
的は、ヒートクラック、大割れを防止でき、しかも従来
に比べて、熱処理工程を1工程減らして、熱処理時間を
短縮でき、熱処理費、設備費を低減できる、金型熱処理
方法および装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の方法、装置は次の通りである。 (1)金型のキャビティ面のみを加熱保持室に露出させ
焼入れ温度以上に保持するとともに前記金型のキャビテ
ィ面以外の部分を前記加熱保持室の下方に設けた冷却室
に保持して焼入れ温度より低い温度に維持し、ついで前
記金型の全体を前記冷却室中に落下、浸漬させ、急冷し
て前記キャビティ面を焼入れする、工程からなる金型熱
処理方法。 (2)内部に焼入れ温度以上の高温雰囲気を形成する加
熱保持室と、前記加熱保持室の下方に設けられ内部に焼
入れ冷却液を有する冷却室と、前記加熱保持室と前記冷
却室とを隔離し、前記金型のキャビティ面が前記加熱保
持室に露出し前記金型のキャビティ面以外の部分が前記
冷却室に曝されるように前記金型を挿通させる開口部を
有する断熱隔壁と、からなる金型熱処理装置。
【0005】
【作用】上記(1)では、金型のキャビティ面のみを加
熱保持室に露出させ、焼入れ温度(AC3 点、鋼で約7
80℃)以上に保つとともに、それ以外の部分は冷却室
に保持して焼入れ温度より低い温度に保つ。その後、金
型を冷却室に落下させて、冷却室にある水、油、または
ソルト液中に浸漬させ、金型全体を急冷する。この時キ
ャビティ面だけは焼入れ温度以上の温度から急冷される
ので、表面部に硬いマルテンサイト組織が生成し、焼き
が入る。しかし、その他の部分には焼きが入らず、靱性
が維持される。したがって、キャビティ面のみが硬化さ
れてヒートクラックが防止され、内部には靱性が保持さ
れて大割れが防止される。また、従来に比べて焼入れ工
程のみとなり、焼戻し工程がなくなるので、熱処理時間
が焼戻し分短縮され、焼戻し作業が無い分熱処理費が低
減され、焼戻し炉が不要な分設備費が低減される。ま
た、マルテンサイト組織生成領域がキャビティ面部分に
限られ焼入れ歪がキャビティ面部分に限定されるため、
従来不可能とされていた金型表面改質(たとえば、浸
炭、浸炭窒化、TD処理)が可能となる。上記(2)で
は、1つの熱処理炉を断熱隔壁によって上下2室に分割
し、上室を加熱保持室、下室を冷却室としたので、従来
焼入れ炉と焼戻し炉の2つの炉を必要としたものを1つ
の炉によって熱処理でき、設備費を低減できる。また、
従来は焼入れ炉からとり出して液槽に浸漬していたが、
(2)では落下させるだけで冷却室中の液中にワークを
投入でき、作業が容易化されている。
【0006】
【実施例】図1は本発明装置の一実施例を示している。
該装置は、内部に鋼のAC3 変態点(約780℃、以下
焼入れ温度ともいう)以上の高温雰囲気を形成、保持す
る加熱保持室1と、加熱保持室1の下方に位置し内部に
焼入れ冷却液6(水または油またはソルト液)を有する
冷却室2と、加熱室1と冷却室2とを隔壁する断熱隔壁
3と、を備えている。断熱隔壁3には金型5を挿通させ
る開口部4が設けられており、金型5は、キャビティ面
5a(金型使用時に内部にアルミ合金などの溶湯が注湯
されるキャビティを形成する面)のみが加熱保持室1に
露出され、キャビティ面5a以外の部分が冷却室2に曝
されるように、断熱隔壁3の開口部4を液密に挿通して
いる。かくして、単一の炉が加熱と冷却の複合炉を構成
している。冷却室2には、図示略の攪拌装置(たとえ
ば、回転プロペラ)とジェット装置が設けられており、
金型5に既に形成されている金型冷却穴5b(金型に溶
湯が注湯された時に溶湯を早く凝固させかつ部分的に冷
却を抑制するために用いられる冷却水が通される穴)に
ジェット装置から冷却液6を強制循環させて、金型の内
部を効果的に冷却し、焼入れ温度以下に保つようにす
る。
【0007】本発明実施例装置の、従来装置との比較の
ために、図3に、従来の熱処理装置を、工程とともに示
す。そこでは、焼入れのための加熱保持炉11と冷却液
槽12、および焼戻しのための加熱保持炉13が設けら
れる。本発明実施例装置は、従来装置と比べて、焼き戻
しのための加熱保持炉13が省略できており、かつ焼入
れのための冷却室2が焼入れのための加熱保持室1の直
下に配されている点で、従来装置と異なっている。この
ため、本発明実施例装置では、従来装置に比べ焼戻しの
ための加熱保持炉分、設備費が低減され、かつ焼入れの
ための加熱保持炉から冷却液槽へのワークの投入が容易
となっている。
【0008】つぎに、本発明実施例の方法を説明する。
図1に示すように、金型5を、そのキャビティ面5aの
みが加熱保持室1に露出されキャビティ面5以外の部分
が冷却室2に保持されるように、セットし、その状態で
キャビティ面5a(とその極く近傍の部分、約10mm
厚)のみをAC3 変態点以上の温度(たとえば、103
0℃×2時間)に保持し、それ以外の部分をAC3 変態
点より低い温度に維持する。この時、冷却効果を上げる
ため、冷却穴5bにも冷却液(約60℃)を強制循環さ
せる。内部を冷却するのは、急冷時に金型内部にマルテ
ンサイト、トルースタイト等の特異組織が生成しないよ
うにするためであり、内部に焼きが入らないようにする
ためである。
【0009】ついで、金型5をそのまま下方の冷却室2
内の冷却液6に落下させて浸漬させ、金型全体を冷却液
6に急冷する。これによって、金型5のうち、キャビテ
ィ面5aは、AC3 変態点以上の温度から急冷されるの
で、表面部にはマルテンサイト組織が生成して焼きが入
って硬くなるが、キャビティ面5a以外の部分はAC 3
変態点より下方の温度からの急冷のため、焼きが入らず
靱性が維持されたままとなる。図2は、本発明実施例方
法によって熱処理された金型5の硬度分布を示してい
る。図2から分かるように、ロックウェル硬さHRCで
55以上の硬い部分はキャビティ面5a部分に限られて
いる。これと比較するために、図4に、従来の焼入れ直
後(焼戻し前の段階)の金型15の硬度分布を示す。図
4から分かるように金型15の表面部が全表面にわたっ
て硬化され、硬化の影響が金型の比較的内部にまで及ぶ
ため焼戻しが必要になることを示している。
【0010】本発明実施例方法との比較のために、図3
に従来の金型の熱処理方法を示している。まず、焼入れ
工程において、金型全体を加熱保持炉11内に1030
℃×2時間保持し、炉からとり出して、たとえば60℃
油を入れた冷却液槽12に投入して焼入れする。この状
態での金型の硬度分布は図4に示した通りである。冷却
穴等を起点とする金型の大割れを防止するために、焼戻
し工程において、金型を加熱保持炉(焼入れの加熱保持
炉とは別の炉)内で600℃×4時間保持し、炉からと
り出して徐冷(たとえば、放置による空冷)する。これ
によって硬度が高かった部分の硬度が下るが、内部の靱
性が維持される。図1と図3との比較から分かるよう
に、本発明実施例では、従来必要であった焼戻し工程が
無くなり、その分、熱処理時間が短縮され、作業工数も
低減され、コストダウンがはかられる。また、本発明実
施例では、金型5は加熱保持後そのまま下部の冷却室内
に落とし込むだけで焼入れできるので、操作が容易であ
る。
【0011】また、従来、歪大のために実用化が限られ
ていた金型表面改質(たとえば、浸炭、浸炭窒化、TD
処理)と焼入れとの共用が、可能になる。一般的に鋳造
金型は、焼入れ時に焼入れ歪を生じるが、これは、フェ
ライト+パーライトがマルテンサイトに組織変態を起こ
すことに起因するものである。これに一般的な表面改質
処理を施すと、C(炭素)原子、あるいはN(窒素)原
子が表面部に過飽和固溶され、表面改質と焼入れとの両
方を行ったときの歪は、微細原子の過飽和固溶による歪
と焼入れ歪の複合歪となり、歪量は焼入れ歪だけの場合
に比べてさらに増大する。このため、従来は温度処理+
焼入れ、焼戻しは特殊な場合にのみ限られていた。しか
し、本発明実施例方法では、焼入れをキャビティ面5a
だけに限っているので、焼入れ歪をキャビティ面5aと
その直近部分に限ることができ、かつ過飽和固溶層はキ
ャビティ面より約1〜2mm程度であるため、金型歪み
を抑えることができ、金型表面改質と焼入れの両方の実
施が本発明実施例方法において可能となる。
【0012】
【発明の効果】請求項1の方法によれば、焼戻し工程を
省略できることにより、熱処理時間を短縮でき、熱処理
工程を削減でき、これらによってコストダウンできる。
また、キャビティ面はキャビティ面のみの焼入れによっ
てヒートクラックを防止でき、キャビティ面以外の部分
は焼きが入らないため大割れを防止できる。請求項2の
装置によれば、焼入れ、焼き戻し用に2つ必要であった
炉が、上下を断熱隔壁で隔てた単一の炉によって熱処理
することができ、設備費を低減できる。また、金型を下
方の冷却室に落とし込めば焼入れの急冷を実行できるの
で、作業を容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る金属熱処理方法の工程
とそれを実施する装置を示す概略断面図である。
【図2】本発明の一実施例の方法にて熱処理した金型の
硬度分布図である。
【図3】従来の金型の焼入れ、焼戻しの工程とそれを実
施する装置を示す概略断面図である。
【図4】図3の従来法に従って焼入れした直後(焼戻し
前)の段階における金型の硬度分布図である。
【符号の説明】
1 加熱保持室 2 冷却室 3 断熱隔壁 4 開口部 5 金型 5a キャビティ面 5b 冷却穴 6 冷却液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C21D 1/18 V

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型のキャビティ面のみを加熱保持室に
    露出させ焼入れ温度以上に保持するとともに前記金型の
    キャビティ面以外の部分を前記加熱保持室の下方に設け
    た冷却室に保持して焼入れ温度より低い温度に維持し、 ついで前記金型の全体を前記冷却室中に落下、浸漬さ
    せ、急冷して前記キャビティ面を焼入れする、工程から
    なる金型熱処理方法。
  2. 【請求項2】 内部に焼入れ温度以上の高温雰囲気を形
    成する加熱保持室と、 前記加熱保持室の下方に設けられ内部に焼入れ冷却液を
    有する冷却室と、 前記加熱保持室と前記冷却室とを隔離し、前記金型のキ
    ャビティ面が前記加熱保持室に露出し前記金型のキャビ
    ティ面以外の部分が前記冷却室に曝されるように前記金
    型を挿通させる開口部を有する断熱隔壁と、からなる金
    型熱処理装置。
JP19872294A 1994-08-23 1994-08-23 金型熱処理方法および装置 Pending JPH0860248A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200026631A (ko) * 2018-09-03 2020-03-11 평화오일씰공업주식회사 씰 링 열처리용 치구
KR102276459B1 (ko) * 2020-03-11 2021-07-12 평화오일씰공업 주식회사 씰 링 열처리용 지그

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200026631A (ko) * 2018-09-03 2020-03-11 평화오일씰공업주식회사 씰 링 열처리용 치구
KR102276459B1 (ko) * 2020-03-11 2021-07-12 평화오일씰공업 주식회사 씰 링 열처리용 지그

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