JPH0860558A - ソフトな透湿防水性布帛の製造方法 - Google Patents

ソフトな透湿防水性布帛の製造方法

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JPH0860558A
JPH0860558A JP20355894A JP20355894A JPH0860558A JP H0860558 A JPH0860558 A JP H0860558A JP 20355894 A JP20355894 A JP 20355894A JP 20355894 A JP20355894 A JP 20355894A JP H0860558 A JPH0860558 A JP H0860558A
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sheet
permeable
fabric
water
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JP20355894A
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Kenichi Kamemaru
賢一 亀丸
Kiyoshi Nakagawa
清 中川
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水性能および透湿性能の優れた,ソフトな
風合の透湿防水性布帛の製造方法を提供する。 【構成】 平均粒径が1μm以下で,N,N−ジメチル
ホルムアミドの吸着量が200ミリリットル/100g
以上の無機微粉末を1〜40重量%含有するポリウレタ
ン樹脂主体の合成重合体をシート状物に塗布して湿式製
膜後,繊維布帛とラミネートし,しかる後にシート状物
を剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,雨衣,外衣等の各種衣
料用として用いられる透湿性能,防水性能およびソフト
な風合に優れた透湿防水性布帛の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から,透湿防水性布帛の製造方法と
して,ラミネート法とコーティング法がよく知られてい
る。ラミネート法は,透湿防水性を有する樹脂膜と繊維
布帛とを接着剤を介して接合することにより得る方法で
あり,この接合部の接着剤量と接着面積を少なくするこ
とにより,ソフトな風合の透湿防水性布帛を得ている。
一方,コーティング法には湿式コーティング法と乾式コ
ーティング法があり,コーティング法により形成される
樹脂膜としては,有孔のものと無孔のものとが知られて
いる。
【0003】一般に,樹脂層が有孔のとき,優れた透湿
性能は得やすいが,防水性能は不十分となりやすく,逆
に樹脂層が無孔のときには,優れた防水性能は得やすい
が,透湿性能は不十分となりやすい。例えば,ポリウレ
タン樹脂の湿式コーティング加工法により得られるコー
ティング布帛は,元来防水性能は優れているが,透湿性
能が不十分なので,透湿性能を向上させるためにアニオ
ン系界面活性剤,ノニオン系界面活性剤,親水性高分子
等を併用するのが常である。しかし,このような方法で
得られるコーティング布帛の透湿性能は,比較的良好と
はいえ,十分ではなく,しかも防水性能をかなり低下さ
せてしまい,結果として両者ともに十分な性能を満足さ
せることができていない。
【0004】そこで,本発明者らは,先に,特開平5−
222677号にて,繊維布帛上にポリウレタン樹脂主
体の合成重合体からなる有孔の樹脂層を有し,該樹脂層
中に実質的に無孔で平均粒径が0.1μm以下の無機微粉
末を1%以上含有させた高耐水圧,高透湿性能を有する
透湿防水性コーティング布帛を提案した。この方法によ
れば,優れた透湿性能と防水性能を兼ね備えた透湿防水
性コーティング布帛を得ることができるが,繊維布帛に
直接樹脂液を塗布するので,繊維布帛内部への樹脂の浸
透による風合い硬化を避けられず,さらに,布帛表面に
樹脂洩れを生じやすい低密度の織編物または伸縮性の強
い織編物には適用できないという問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
現状に鑑みて行われたもので,優れた防水性能と透湿性
能を兼ね備え,しかもソフトな風合を有する透湿防水性
布帛を製造することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわち
本発明は,長径1mm以下の多数の微細孔を有する通気度
20cm3 /cm2 /sec以下のシート状物上に,平均粒径
が1μm以下で,かつN,N−ジメチルホルムアミドの
吸着量が200ミリリットル/100g以上の無機微粉
末を1〜40重量%含有せしめたポリウレタン樹脂主体
の合成重合体溶液を塗布し,水中に浸漬して湿式製膜
後,形成された樹脂膜面に繊維布帛を接着剤にてラミネ
ートし,しかる後にシート状物を剥離することを特徴と
する耐水圧1.0kgf /cm2 以上,透湿度5000g/m
2 ・24hrs 以上のソフトな風合の透湿防水性布帛の製
造方法を要旨とするものである。以下,本発明方法を詳
細に説明する。
【0007】本発明方法では,まずはじめに,長径1mm
以下の多数の微細孔を有する通気度20cm3 /cm2 /se
c 以下のシート状物を用意し,その上に平均粒径1μm
以下で,かつN,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が
200ミリリットル/100g以上の無機微粉末を1〜
40重量%含有せしめたポリウレタン樹脂主体の合成重
合体溶液を塗布し,水中に浸漬して湿式製膜を行う。
【0008】ここで用いるシート状物とは,フィルム,
紙,織物等いずれでもよく,シート状物の片面(コーテ
ィング面)が,本発明で用いるポリウレタン樹脂の固化
後に密着力が乏しい状態のものであればよく,代表的な
ものとしてテフロンフィルムがあり,その他にポリエチ
レンテレフタレートフィルムやナイロンタフタにシリコ
ン樹脂を塗布した離型フィルムや離型タフタ,紙にポリ
エチレンまたはポリプロピレンフィルムをラミネート
後,シリコン樹脂を塗布した離型紙等を挙げることがで
きる。
【0009】このシート状物には,長径が1mm以下で,
通気度 ( JIS L−1018,1096フラジール
法)が20cm3 /cm2 /sec 以下の多数の微細孔を有し
ていることが必要である。長径が1mmより大きく,通気
度が20cm3 /cm2 /sec より大きくなると,シート状
物に塗布する樹脂溶液の粘度および粘性等により異なる
が,一般にシート状物の裏側に樹脂溶液が洩れやすくな
るので好ましくない。
【0010】本発明では,上述のシート状物上に平均粒
径が1μm以下で,かつ, N,N−ジメチルホルムアミ
ドの吸着量が200ミリリットル/100g以上の無機
微粉末を1〜40重量%含有せしめたポリウレタン樹脂
主体の合成重合体溶液を塗布し,湿式製膜を行う。
【0011】ここで用いられる無機微粉末としては,通
常の湿式粉砕法やボールミル粉砕法等で微粉化された無
機微粉末,ハロゲン化金属の気相酸化法,燃焼加水分解
法,電弧法等の乾式法によって得られる金属酸化物微粉
末等を挙げることができ,中でも,これらの方法により
製造される二酸化ケイ素微粉末を代表として挙げること
ができる。これらの方法により得られた微粉末は,一般
的に粒径が0.05μm以下であると同時に,非常に多い
N,N−ジメチルホルムアミド吸着量を有し,合成重合
体樹脂溶液中に添加せしめる無機微粉末として好適であ
る。さらに,該微粉末の表面を疎水性に改質したものを
用いれば,漏水性の面から見てより一層好適であり,ま
た,該微粉末は実質的に無孔である方が好ましい。
【0012】ここでいうN,N−ジメチルホルムアミド
吸着量とは,無機微粉末5gをガラス平板上に置き,
N,N−ジメチルホルムアミドを1滴滴下するごとにス
テンレス製のへらを用いて練り合わせる作業を繰り返
し,N,N−ジメチルホルムアミドの1滴で急激に軟ら
かくなる直前までに要したN,N−ジメチルホルムアミ
ドの体積(単位:ミリリットル)を意味しており,JI
S K−5101の煮あまに油の代わりにN,N−ジメ
チルホルムアミドを用いたものである。
【0013】本発明で用いられる無機微粉末は,その平
均粒径が1μm以下であることが必要で,かつN,N−
ジメチルホルムアミド吸着量が200ミリリットル/1
00g以上であることが必要であり,さらには,その平
均粒径が0.1μm以下で,かつ250ミリリットル/1
00g以上のN,N−ジメチルホルムアミドの吸着量を
有するものであれば,本発明の効果の点でより一層好ま
しい。平均粒径が1μmを超えると,得られる透湿膜の
微細孔径が大きくなり過ぎて防水性能を低下させるので
好ましくなく,また,N,N−ジメチルホルムアミドの
吸着量が200ミリリットル/100g未満では,透湿
膜の微細孔の数が少なくなり,高透湿性能が得られない
ので好ましくない。
【0014】本発明に用いる無機微粉末は,ポリウレタ
ン樹脂主体の合成重合体からなる樹脂層に対し,均一に
1〜40重量%含有していることが必要であり,さらに
好ましくは3〜30重量%含有しているのがよい。1重
量%未満では,得られるコーティング布帛の透湿膜の微
細孔数が少なくなり,高透湿性能が得られず,40重量
%を超えると,樹脂膜が弱くなり,実用に耐えなくな
る。また,無機微粉末は,必ずしも高純度なものである
必要はなく,不純物として他の無機物質,例えば,顔
料,充填剤等が含有されていても何ら差し支えない。
【0015】本発明で用いるポリウレタン樹脂主体の合
成重合体とは,ポリウレタン成分を50〜100重量%
含むものをいい,その他の合成重合体としては,例え
ば,ポリアクリル酸,ポリ塩化ビニル,ポリスチレン,
ポリブタジエン,ポリアミノ酸等やこれらの共重合体等
を50重量%未満の範囲で含んでいればよく,勿論,フ
ッ素やシリコン等で変性した化合物も本発明で使用でき
る。
【0016】ポリウレタン樹脂は,イソシアネートとポ
リオールを反応せしめて得られる共重合体であり,イソ
シアネート成分として,芳香族ジイソシアネート,脂肪
族ジイソシアネートおよび脂環族ジイソシアネートの単
独またはこれらの混合物を用い,例えばトリレン2,4−
ジイソシアネート,4,4'−ジフェニルメタンジイソシ
アネート,1,6−ヘキサンジイソシアネート,1,4−シ
クロヘキサンジイソシアネート等を用い,また,ポリオ
ール成分としては,ポリエーテルポリオール,ポリエス
テルポリオールを用い,ポリエーテルポリオールは,ポ
リエチレングリコール,ポリプロピレングリコール,ポ
リテトラメチレングリコール等を用い,ポリエステルポ
リオールは,エチレングリコール,プロピレングリコー
ル等のジオールとアジピン酸,セバチン酸等の2塩基酸
との反応生成物やカプロラクトン等の開環重合物を用い
る。
【0017】また,無機微粉末を含む上記のポリウレタ
ン樹脂主体の合成重合体溶液は,通常のコーティング
法,例えば,ナイフコータ,コンマコータ,リバースコ
ータ等を用いて適宜コーティングを行えばよいが,目的
とする1.0kgf /cm2 以上の耐水圧を得るためには,シ
ート状物の種類等により異なるが,一般的には,乾燥樹
脂皮膜重量が5g/m2 以上,好ましくは10g/m2
以上になるように塗布量を調節してコーティングを行う
とよい。
【0018】本発明では,樹脂膜の耐摩耗性および強度
を向上させる目的で,樹脂との親和性の高いイソシアネ
ート化合物を併用してもよい。イソシアネート化合物と
しては,2,4−トリレンジイソシアネート,ジフェニル
メタンジイソシアネート,イソフォロンジイソシアネー
ト,ヘキサメチレンジイソシアネートまたはこれらのジ
イソシアネート類3モルと活性水素を含有する化合物
(例えば,トリメチロールプロパン,グリセリン等)1
モルとの付加反応によって得られるトリイソシアネート
類が使用できる。上記のイソシアネート類は,イソシア
ネート基が遊離した形のものであっても,あるいはフェ
ノール,メチルエチルケトオキシム等を付加させること
により安定させ,その後の熱処理によりブロックを解離
させる形のものであってもよく,作業性や用途等により
適宜使い分ければよい。
【0019】上述のごときポリウレタン主体の合成重合
体からなる樹脂液をシート状物に塗布した後,本発明で
は,0〜30℃の水中に0.5〜10分間浸漬して樹脂分
の湿式凝固を行う。以下,40〜60℃の温水中で5〜
15分間の洗浄後,通常の方法で乾燥する。
【0020】本発明では,このようにして得られたシー
ト状物上の樹脂膜面に繊維布帛を接着剤にてラミネート
する。
【0021】本発明で用いられる繊維布帛としては,ナ
イロン6やナイロン66で代表されるポリアミド系合成
繊維,ポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエ
ステル系合成繊維,ポリアクリロニトリル系合成繊維,
ポリビニルアルコール系合成繊維,トリアセテート等の
半合成繊維あるいはナイロン6/木綿,ポリエチレンテ
レフタレート/木綿等の混合繊維からなる織物,編物,
不織布等を挙げることができる。
【0022】本発明で用いる接着剤としては,公知のポ
リウレタン系接着剤,ポリアミド系接着剤,ポリエステ
ル系接着剤等いずれでもよく,布帛の種類,用途に応
じ,適宜選択して用いればよい。
【0023】ラミネートに際しては,樹脂膜面上に上述
の接着剤溶液をナイフコータ,コンマコータ,グラビア
コータ等を用いて適宜コーティングし,乾燥皮膜重量が
1〜50g/m2 になるよう塗布量を調節して塗布し,
乾燥後,熱圧着を行う一般に公知の方法で行えばよい
が,得られる透湿防水性布帛の透湿性および風合に鑑み
て,本発明では,全面塗布の場合は,乾燥皮膜重量を1
〜10g/m2 程度に極端に少なくするか,またはグラ
ビアコータ,スクリーン版等を用いて接着剤を点状,線
状または点状と線状の組合せ等とし,接着面積を全体の
10〜60%になるように調節して塗布する方が好まし
い。接着面積が10%未満では,樹脂膜と繊維布帛の接
着強度に乏しくなり,また60%以上では,得られる透
湿防水性布帛の透湿度が5000g/m2 ・24hrs 未
満になりやすいので好ましくない。
【0024】上述のラミネート加工の後,シート状物を
剥離することにより本発明の透湿防水性布帛を得ること
ができるが,防水性をさらに向上させる目的で,布帛に
撥水処理を行っても一向に差し支えない。撥水処理に際
しては,フッ素系撥水剤,シリコン系撥水剤等を用い
て,一般に実施されている公知の撥水処理方法を採用す
ればよい。
【0025】本発明は,以上の構成よりなるものであ
り,本発明によれば,優れた防水性能と透湿性能を有
し,しかもソフトな風合を兼ね備えた透湿防水性布帛を
得ることができる。
【0026】
【作用】本発明方法による透湿防水性布帛は,平均粒径
が1μm以下で,かつN,N−ジメチルホルムアミドの
吸着量が200ミリリットル/100g以上である無機
微粉末を含有せしめた湿式膜と繊維布帛とを接着剤にて
ラミネートすることにより,優れた防水性能と透湿性能
並びにソフトな風合を有せしめたものである。
【0027】何故に平均粒径が1μm以下で,かつN,
N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリット
ル/100g以上である無機微粉末を含有せしめること
により優れた透湿性能と防水性能を同時に得ることがで
きるのか,明確には解明されていないが,本発明者らは
次のように推測している。
【0028】すなわち,平均粒径が1μm以下で,かつ
N,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリ
ットル/100g以上の無機微粉末を均一に分散させた
ポリウレタン樹脂主体の合成重合体溶液を微細な多数の
孔を有したシート状物上にコーティングして湿式凝固を
行うと,凝固液である水と樹脂溶媒であるN,N−ジメ
チルホルムアミドが混和し,樹脂液から溶媒が速やかに
離脱していくことにより樹脂が凝固するが,その際,平
均粒径が1μm以下で,かつN,N−ジメチルホルムア
ミドの吸着量が200ミリリットル/100g以上の無
機微粉末が該樹脂溶液中に均一に分散していると,無機
微粉末の表面は他の部分に比べて樹脂溶液中における
N,N−ジメチルホルムアミドの濃度が高く,いいかえ
れば,ポリウレタン樹脂主体の合成重合体の濃度が低い
状態にあり,このため,湿式凝固過程において,凝固液
である水がまず無機微粉末表面のN,N−ジメチルホル
ムアミドと置き換わり,無機微粉末の周囲で速やかに凝
固がはじまり,その後に樹脂全体が凝固するので,結果
的に凝固速度が速くなり,ウレタン樹脂特有のハニカム
構造の他に1μm以下の微細孔を無数に有する非常にポ
ーラスな形態となるものと推測している。
【0029】本発明では,形成された微細孔の微細性に
より優れた防水性が発揮されるとともに,無数に存在す
る微細な有孔により高透湿性能が発揮され,高透湿性防
水布帛に特有の,着用時に圧力が加わったとき問題が発
生しやすい漏水性に対しても非常に有効である。
【0030】さらに,本発明の無機微粉末は,樹脂層の
表層から下層まで均一に存在しているので,樹脂層表面
はポリウレタン樹脂特有のぬめり感を消し,ドライタッ
チとするとともに,樹脂層全体の耐摩耗性と接着強度の
向上がもたらされる。
【0031】また,本発明のごとく微細な多数の孔を有
したシート状物に樹脂膜を形成し,シート状物を剥離す
ることから,その剥離した樹脂膜面は,通常の膜表面と
は異なる微細な凹凸感をもつマット調となり,直接身体
の一部と触れても不快を感ずることなく,さらに,接着
剤は,塗布量を少なくまたは点状,線状,点状と線状の
組合せで,ラミネートする場合には透湿防水性布帛とし
ての自由度が大きく,着用感に優れたものとなる。
【0032】
【実施例】以下,実施例によって本発明の透湿防水性布
帛の製造方法を具体的に説明するが,実施例における布
帛の性能の測定は,次の方法で行った。 (1)耐水圧 JIS L−1092(高水圧法) (2)透湿度 JIS L−1099(A−1法) (3)撥水性 JIS L−1096(スプレー法) (4)風 合 KES法による曲げ剛性を測定した。 ハンドリングにより,風合を相対的に次の3段階評
価した。 ○ : 柔 軟 △ : やや硬い × : 硬 い
【0033】実施例1 まず,離型フィルムエンブレットSC−50(ユニチカ
株式会社製,厚み50μmの片面をシリコン処理したポ
リエチレンテレフタレート製フィルム)を用意し,レー
ザー穿孔機を用いて,直径が約0.1mmの円形の微細孔を
フィルムの全面に100ケ/cm2 の密度で均一に形成
し,通気度15cm3 /cm2 /sec のシート状物を得た。
【0034】次に,フロント糸およびバック糸ともにナ
イロンフィラメント40デニール/10フィラメントを
用いたトリコットハーフを用意し,これに通常の方法で
精練および酸性染料による染色(バイエル株式会社製,
酸性染料 Telon Blue GGL1%owf 使用)を行い,ラ
ミネート用の繊維基布を得た。
【0035】ここで下記処方1に示す樹脂固形分濃度2
4%のポリウレタン樹脂溶液を,ナイフオーバーロール
コータを用いて,上述のシート状物のシリコン処理面に
塗布量80g/m2 にて塗布した後,直ちに15℃の水
中に40秒間浸漬して樹脂分を凝固させ,続いて,50
℃の温水中で10分間の洗浄を行い,乾燥し,無機微粉
末を9重量%含有する樹脂膜を形成した。
【0036】処方1 ラックスキン 1740−29B 100部 (セイコー化成株式会社製,エステル型ポリウレタン樹
脂) レザミン X 1部 (大日精化工業株式会社製,イソシアネート化合物) N,N−ジメチルホルムアミド 30部 アエロジル R−972 3部 (日本アエロジル株式会社製,平均粒径0.016μm,
N,N−ジメチルホルムアミド吸着量350ミリリット
ル/100gの疎水性二酸化ケイ素微粉末)
【0037】次に,上述の樹脂膜面にグラビアコータ
(20メッシュ,深度0.6mm)を用いて,下記処方2に
示す固形分濃度30%の接着剤溶液を,塗布面積25%
にてドット状に塗布量25g/m2 にて塗布し,80℃
で2分間の乾燥後,前述のナイロントリコットハーフと
温度130℃の熱ロールでラミネートし,続いて,シー
ト状物を剥離した。
【0038】処方2 CRISVON NT−345 100部 (大日本インキ化学株式会社製,2液型ポリウレタン系
接着剤) BURNOCK DN−950 5部 (大日本インキ化学株式会社製,架橋剤) CRISVON Accel T 3部 (大日本インキ化学株式会社製,架橋促進剤)
【0039】この後,フッ素系撥水剤エマルジョンのア
サヒガード730(旭硝子株式会社製)5%の水分散液
をパディング(絞り率40%)し,乾燥した後,テンタ
ーにて170℃で30秒間の仕上げセットを行い,本発
明の透湿防水性布帛を得た。本発明との比較のため,本
実施例1において処方1からアエロジルR−972を省
く他は,本実施例とまったく同一の方法により比較用の
透湿防水性布帛(比較例1とする。)を得た。
【0040】本発明および比較用の透湿防水性布帛の性
能を測定,評価し,その結果を合わせて表1に示した。
【0041】
【表1】
【0042】表1より明らかなように,本発明の透湿防
水性布帛は,優れた耐水圧と透湿度を有しており,しか
もソフトな風合をも有していた。
【0043】実施例2 経糸にナイロンフィラメント210デニール/34フィ
ラメント,緯糸にナイロンフィラメント300デニール
/192フィラメントを用いた経糸密度70本/イン
チ,緯糸密度50本/インチの平織物を用意して,これ
に通常の方法で精練および酸性染料による染色(三菱化
成株式会社製,酸性染料 Diacid LightYellow ZG
P 1%owf 使用)を行い,ラミネート用の繊維基布を
得た。
【0044】ここで下記処方3に示す樹脂固形分濃度2
4%のポリウレタン樹脂溶液を,ナイフオーバーロール
コータを用いて,実施例1で使用したシート状物のシリ
コン処理面に塗布量100g/m2 にて塗布した後,直
ちに15℃の水中に40秒間浸漬して樹脂分を凝固さ
せ,続いて,50℃の温水中で10分間の洗浄を行い,
乾燥し,無機微粉末を12重量%含有する樹脂膜を形成
した。
【0045】処方3 ラックスキン 1740−29B 100部 (セイコー化成株式会社製,エステル型ポリウレタン樹
脂) レザミン X 1部 (大日精化工業株式会社製,イソシアネート化合物) N,N−ジメチルホルムアミド 30部 アルミナ AKP−G015 4部 (住友化学工業株式会社製,平均粒径0.03μm,N,
N−ジメチルホルムアミド吸着量310ミリリットル/
100gの疎水性三酸化二アルミニウム微粉末)
【0046】次に,ラミネート用の繊維基布として上述
のナイロン平織物を用いる他は,接着剤の塗布,乾燥,
ラミネート,撥水剤処理,乾燥,仕上げセットのすべて
にわたって実施例1とまったく同一の方法により本発明
の透湿防水性布帛を得た。
【0047】本発明との比較のため,本実施例2におい
て用いた処方3のアルミナAKP−G015の量を0.2
部とする他は,本実施例と全く同一の方法により無機微
粉末を0.7重量%含有した比較用の透湿防水性布帛(比
較例2とする。)を得た。
【0048】また,本発明との比較のため,本実施例2
において処方3のアルミナAKP−G015の量を20
部とするほかは,本実施例とまったく同一の方法により
無機微粉末を41重量%含有した比較用の透湿防水性布
帛(比較例3とする。)を得た。
【0049】さらに,本発明との比較のため,本実施例
2で用いたナイロン平織物をフッ素系撥水剤エマルジョ
ンのアサヒガード710(旭硝子株式会社製)5%水分
散液でパディング(絞り率40%)し,乾燥後,160
℃で1分間の熱処理を行い,次に,鏡面ロールをもつカ
レンダー加工機で温度170℃,圧力30kg/cm2 ,速
度30m/分の条件でカレンダー加工を行い,コーティ
ング用の基布とし,この基布上に本実施例の処方3によ
り同一条件で樹脂膜を形成し,比較用の透湿防水性布帛
(比較例4とする。)を得た。
【0050】本発明および比較用の透湿防水性布帛の性
能を測定,評価し,その結果を合わせて表2に示した。
【0051】
【表2】
【0052】表2より明らかなように,本発明の透湿防
水性布帛は,優れた耐水圧と透湿度を有しており,しか
もソフトな風合をも有していた。
【0053】実施例3 経糸,緯糸の双方にカチオン染料可染ポリエステルマル
チフィラメント75デニール/72フィラメントを用い
た経糸密度120本/インチ,緯糸密度90本/インチ
の平織物を用意し,通常の方法で精練及び染色(日本化
薬株式会社製,塩基性染料のKayacryl Blue GSL−E
D 1.5%owf)を行った。
【0054】次に,鏡面ロールをもつカレンダー加工機
を用いて,温度185℃,圧力30kg/cm2 ,速度25
m/分の条件でカレンダー加工を行い,SH200(東
レ・ダウコーニング・シリコン株式会社製,シリコンオ
イル)をカレンダー加工面にスプレーで塗布し,常温乾
燥により通気度2cm3 /cm2 /sec の離型タフタを得
た。
【0055】ここで下記処方4に示す組成で樹脂固形分
濃度25%のポリウレタン樹脂溶液を,ナイフオーバー
ロールコータを用いて,上述の離型タフタの離型面に塗
布量80g/m2 にて塗布した後,直ちに15℃の水中
に40秒間浸漬し,樹脂分を凝固させ,続いて,50℃
の温水中で10分間の洗浄を行い,乾燥し,無機微粉末
を14重量%含有する樹脂膜を形成した。
【0056】処方4 レザミン CU−4550 100部 (大日精化工業株式会社製,エステル型ポリウレタン樹
脂) レザミン X−100 1部 (大日精化工業株式会社製,イソシアネート化合物) N,N−ジメチルホルムアミド 35部 アエロジル #200 4部 (日本アエロジル株式会社製,平均粒径0.012μm,
N,N−ジメチルホルムアミド吸着量350ミリリット
ル/100gの親水性二酸化ケイ素微粉末)
【0057】次に,上述の樹脂膜面にグラビアコータ
(30メッシュ,深度0.6mm)を用いて,塗布面積40
%にてドット状に塗布量30g/m2 にて塗布する他
は,前記実施例1とまったく同一の方法により本発明の
透湿防水性布帛を得た。
【0058】本発明の透湿防水性布帛の性能を測定,評
価し,その結果を表3に示した。
【0059】なお,本発明との比較として,経糸,緯糸
の双方にカチオン染料可染ポリエステルフィラメント7
5デニール/72フィラメントを用いた経糸密度100
本/インチ,緯糸密度80本/インチの平織物を用いる
他は,本実施例とまったく同一の方法により透湿防水性
布帛を得ようとしたが,離型タフタの通気度25cm3/c
m2 /sec にて樹脂膜の剥離がスムーズにいかず,樹脂
膜の部分的破壊を生じてしまい,その結果,透湿防水性
布帛を得ることができなかった。
【0060】
【表3】
【0061】表3より明らかなように,本発明の透湿防
水性布帛は,優れた耐水圧と透湿度を有しており,しか
もソフトな風合をも有していた。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば,優れた防水性能と優れ
た透湿性能を有し,しかもソフトな風合を有する透湿防
水性布帛を得ることができる。しかも,織編物の組織に
かかわらず,また,単糸デニールがたとえ200〜30
0デニール程度に太くても,防水性,透湿性のいずれに
おいても高性能が得られるので,産業上非常に有利であ
る。本発明方法による透湿防水性布帛は,その優れた性
能から,特に雨衣,アウトドアウェア等の衣料に適した
素材となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長径1mm以下の多数の微細孔を有する通
    気度20cm3 /cm2/sec 以下のシート状物上に,平均
    粒径が1μm以下で,かつN,N−ジメチルホルムアミ
    ドの吸着量が200ミリリットル/100g以上の無機
    微粉末を1〜40重量%含有せしめたポリウレタン樹脂
    主体の合成重合体溶液を塗布し,水中に浸漬して湿式製
    膜後,形成された樹脂膜面に繊維布帛を接着剤にてラミ
    ネートし,しかる後にシート状物を剥離することを特徴
    とする耐水圧1.0kgf /cm2 以上,透湿度5000g/
    2 ・24hrs 以上のソフトな風合の透湿防水性布帛の
    製造方法。
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JP2009063597A (ja) * 2002-04-30 2009-03-26 Arkray Inc 分析用具に対する開口形成方法
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