JPH0860774A - 鋼製大引使用の床鳴り防止床構造 - Google Patents

鋼製大引使用の床鳴り防止床構造

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JPH0860774A
JPH0860774A JP21784794A JP21784794A JPH0860774A JP H0860774 A JPH0860774 A JP H0860774A JP 21784794 A JP21784794 A JP 21784794A JP 21784794 A JP21784794 A JP 21784794A JP H0860774 A JPH0860774 A JP H0860774A
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雅樹 林
Toshiyuki Mori
俊之 森
Toshihisa Omote
敏久 表
Yuzo Yoshikawa
祐三 吉川
Yoshiaki Iwasaki
良昭 岩崎
Susumu Okuchi
進 奥地
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寸法安定性および施工性の良い鋼製大引使用
の床鳴り防止床構造を提供する。 【構成】 建物のモジュール幅Wで平行に複数本の鋼製
大引1を設ける。床パネル2は、1辺がモジュール幅W
と略同じ寸法の正方形とし、隣合う鋼製大引1,1間に
掛け渡す。床パネル2の木製根太2bと鋼製大引1との
間には平滑シートを介在させても良い。また、床パネル
2を鋼製大引1に固定する固定ねじ3の頭部と床パネル
2との間には皿ばね等の弾性体を挟み込んでも良い。床
パネル2は、前記の正方形とする代わりに、1辺を2倍
の長さとし、その長辺の根太2bの中央に反り曲り防止
用のスリットを設けても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、住宅やその他の建物
における鋼製大引を使用した床鳴り防止床構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、大引上に床パネルを載置した床構
造として、図15の構成が取られている。床パネル30
は、床面材30aおよび根太30bからなり、平行に配
置した複数本の木製大引31間に掛け渡され、釘または
ビス等の固着具32によって大引31に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記床構造で
は、3本の大引31間に跨がって床パネル30が掛け渡
され、床パネル30は大引31に対して連続梁となるの
で、床パネル30の根太30bが上向きに反ると、図1
6(A)のようにパネル中央部で根太30bと大引31
との間に隙間が生じ、図16(B)のように床パネル3
0に荷重Gが掛かるときに床鳴りが発生する。例えば、
根太30bと大引31との間で衝突音を発生する。ま
た、床パネル30の根太30bは大引31に直接に接し
ており、前記固着具32で固定されているが、これら根
太30bや大引31の乾燥収縮,繰り返し荷重等によっ
てビス等からなる固着具32の保持力が低下すると、荷
重Gが加えられた際に、接合面に剪断ずれが生じ、擦れ
音が発生する。
【0004】さらに、床パネル30の木製根太30bが
乾燥収縮すると、その動きに追随できないビス32が図
17(A)の状態から図17(B)のように緩み、床パ
ネル30と大引31との間に隙間が生じるので、このよ
うな原因によっても床鳴りが発生する。また、大引31
が木製であると、乾燥収縮時の反り・ひねり等の変形が
大きく、寸法安定性に欠け、施工性に悪影響を及ぼすと
いう問題点がある。
【0005】この発明の目的は、寸法安定性および施工
性の良い鋼製大引使用の床鳴り防止床構造を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の床鳴り
防止床構造は、建物のモジュール幅で平行に設けた複数
本の鋼製大引と、1辺が略前記モジュール幅の略正方形
に形成されて両端が隣合う前記鋼製大引間に掛け渡され
た床パネルとを設けたものである。請求項2の発明の床
鳴り防止床構造は、建物のモジュール幅の整数倍の間隔
で平行に設けた複数本の鋼製大引と、1辺が前記鋼製大
引の間隔と略同一の幅に形成されかつ他辺が建物のサブ
モジュール幅の整数倍の幅に形成されて両端が隣合う前
記鋼製大引間に掛け渡された矩形の床パネルとを備えた
ものである。この明細書において、サブモジュール幅と
はモジュール幅の整数分の一の幅を意味する。したがっ
て、床パネルの他片は、モジュール幅をWとすると、
(n/m)Wの幅となる。m,nはいずれも自然数を示
す。
【0007】請求項3の発明の床鳴り防止床構造は、根
太上に床面材を張った床パネルを、少なくとも3本の鋼
製大引にわたって載置した床構造であって、前記各根太
の長手方向中間部で鋼製大引上に載る箇所に、根太反り
曲り防止用のスリットを設けたものである。
【0008】請求項4の発明の床鳴り防止床構造は、根
太を有する床パネルを複数本の平行な鋼製大引上に載置
した床構造であって、前記床パネルの根太と鋼製大引と
の間に平滑シートを介在させ、この平滑シートを前記根
太または鋼製大引のいずれかに貼り付けたものである。
平滑シートは、緩衝性を有するものとしても良く、また
緩衝性を有しないものとしても良い。
【0009】請求項5の発明の床鳴り防止床構造は、木
製の根太およびこの根太上に設けられた床面材を有する
床パネルを複数本の平行な鋼製大引上に載置し、前記根
太を貫通して鋼製大引に螺合する固定ねじを設け、この
固定ねじの頭部と前記根太または前記床面材の上面との
間に弾性体を挟み込んだものである。床面材の上面と
は、床面材に座繰りした凹部の底面であっても良い。
【0010】前記各発明の床鳴り防止床構造において、
前記鋼製大引を、上面幅が下面幅よりも広がった逆台形
状断面の鋼板曲げパイプ材とし、かつこの鋼製大引の上
面板部および両側面板部を、台形波の波形断面としても
よい。
【0011】また、前記各発明の床鳴り防止床構造にお
いて、前記鋼製大引を鋼製束上に設置してもよい。
【0012】
【作用】請求項1の発明の構成および請求項2の発明の
構成では、いずれも床パネルが鋼製大引に対して単純梁
となるので、床パネルに乾燥収縮が生じても大引と床パ
ネルの間に隙間が生じず、床鳴りが防止される。また、
大引は鋼製であるため乾燥収縮がなく、寸法安定性が向
上し、施工性が良くなる。
【0013】請求項3の発明の構成では、床パネルの根
太が長手方向中間部のスリット形成箇所で自由に屈曲で
き、その屈曲自在箇所で鋼製大引上に載るため、隣接す
る鋼製大引間において床パネルが疑似的に単純梁とな
る。そのため、床パネルに乾燥収縮が生じても大引と床
パネルの間に隙間が生じず、床鳴りを防止できる。
【0014】請求項4の発明の構成では、床パネルの根
太と鋼製大引との間に平滑シートが介在するため、根太
と大引間にずれが生じても、平滑シートの滑りで擦れ音
による床鳴りが防止される。また、床パネルの施工時
に、平滑シートの滑りによって大引上を滑らせることが
でき、施工性が良くなる。平滑シートが緩衝性を有する
ものである場合は、根太と大引間に隙間が発生して衝突
が生じても、平滑シートの緩衝効果で衝突音による床鳴
りが防止される。
【0015】請求項5の発明の構成では、床パネルの木
製根太を貫通して鋼製大引に螺合する固定ねじの頭部と
根太上面または床面材上面との間に弾性体が挟み込まれ
るので、根太が乾燥収縮しても弾性体がその変化に追従
して復元し固定ねじの緩みが阻止される。そのため、根
太と大引との間に隙間が生じず、床鳴りの発生が防止さ
れる。
【0016】前記鋼製大引を逆台形状断面の鋼板曲げパ
イプ材とした場合には、床パネルを受ける面が広くなり
安定良く床パネルを支持できる。鋼製大引の下部は鋼製
束等に荷重を伝達できれば良いため、上部ほど広くなく
ても良く、狭くすることで材料が節減される。また、こ
の鋼製大引は上面板部および両側面板部を台形波の波形
断面としたため、鋼製大引の弛みが防止され、また曲げ
やねじれに対する断面強度も向上する。
【0017】前記鋼製大引を鋼製束上に設置した場合に
は、簡単な構成により十分な支持強度で鋼製大引を支持
できる。
【0018】
【実施例】この発明の第1の実施例を図1ないし図6に
基づいて説明する。この鋼製大引使用の床鳴り防止床構
造は、建物のモジュール幅Wで平行に複数本の鋼製大引
1を設け、一辺を前記モジュール幅Wと略同じ寸法とし
た略正方形の床パネル2の両端を、隣合う一対の鋼製大
引1,1間に掛け渡して固定したものである。モジュー
ル幅Wは、建物の通常の基準寸法であり、例えば100
0mm,910mm,900mm,800mm等とされ
る。
【0019】床パネル2は、平行に配置した複数本の木
製根太2bの上に床面材2aを貼り付けて構成され、ド
リル付きタッピングビス等の固定ねじ3によって鋼製大
引1に固定される。この場合の床パネル2としては、図
2(A)のようにその床面材2aの一端を対応端部の根
太2b上の幅方向中間位置に揃えて載せると共に、床面
材2aの他端を他端の根太2b上からその幅方向に根太
2bの配設ピッチ分だけはみ出させたものが使用され
る。その床面材2aのはみ出し側の端部は、同図に鎖線
で示す隣接する床パネル2の端部の根太2b上の幅方向
半部に載せられる。このような床パネル2を使用するこ
とにより、2つの床パネル2,2が隣接する箇所で、両
床パネル2の床面材2a,2aが載る根太2bを1つで
共用する。なお、図2(B)のように床面材2aの両端
を対応する根太2b上の幅方向全部にわたって載せた床
パネル2Aを使用してもよい。
【0020】鋼製大引1は、この例では断面が略正方形
のパイプ材からなり、鋼製束4を介して束ベース5上に
支持される。鋼製束4は、図3(A)のように断面L字
状の大引受具6と、ベースプレート7とをターンバック
ル8で連結して構成され、ベースプレート7の釘孔7a
に挿通させるコンクリート釘9を束ベース5に打ち込む
ことによって図3(B)のように束ベース5上に立設さ
れる。
【0021】この構成の床鳴り防止床構造によると、図
4(A)の施工時の状態に対して、床パネル2の木製根
太2bが図4(B)のように乾燥収縮して床パネル2に
反りが生じても、鋼製大引1に対して各床パネル2は単
純梁となるので、根太2bと鋼製大引1との間に隙間が
生じず、床鳴りを防止できる。また、床パネル2を載せ
る大引1として鋼製大引1を使用しているため、大引1
に乾燥収縮による反り・ひねり等の変形がなく、寸法安
定性が良く、施工性が向上する。また、鋼製大引1を使
用していても、前記の鋼製束4を使用することにより、
大引1の施工が簡単に行える。なお、図6に示すよう
に、鋼製大引1の配置間隔をモジュール幅Wの整数倍
(図示の例では2倍)とし、床パネル2を、両端が隣合
う鋼製大引1,1間に掛け渡されるように、鋼製大引1
の配置間隔と同じ幅B1のものとしても良い。床パネル
2の他の辺の幅B2は、サブモジュール幅wの整数倍と
する。サブモジュール幅wは、モジュール幅Wの整数分
の一の幅を意味する。したがって、床パネル2の他片の
幅B2は、(n/m)Wの幅となり、例えば0.5W,
0.75W,2/3W,1.5W等の幅となる。図示の
例では幅B2はモジュール幅Wと一致させている。床パ
ネル2の構成は、図1の床パネル2と幅寸法が異なる他
は同じである。このように構成した場合も、各床パネル
2は単純梁となるので、根太2bと鋼製大引1との間に
隙間が生じず、床鳴りを防止できる。
【0022】図7はこの発明の第2の実施例を示す。こ
の実施例の鋼製大引使用の床鳴り防止床構造は、図7
(A)のように根太2b上に床面材2aを張った床パネ
ル2を、少なくとも3本の鋼製大引1にわたって載置し
たものであって、図7(B),(C),(D)に側面
図、正面図、裏面図で示すように、床パネル2の各根太
2bの長手方向中間部で鋼製大引1上に載る箇所に、根
太反り曲り防止用のスリット10が形成してある。スリ
ット10は、この例では根太2bを完全に分断してい
る。鋼製大引1は前記実施例と同様に建物のモジュール
幅で設置してあり、床パネル2は短辺がモジュール幅、
長辺がモジュール幅の2倍の幅のものとしてある。
【0023】また、この場合の床パネル2にも、図7
(B)のように床面材2aの一端を根太2b上の幅方向
中間位置に揃えて載せると共に、床面材2aの他端を根
太2b上からその幅方向に根太2bの配設ピッチ分だけ
はみ出させたものが使用されているが、床面材2aの両
端を対応する根太2b上の幅方向全部にわたって載せた
床パネルを使用してもよい。前記床パネル2は、先の実
施例の場合と同様に、鋼製大引1の上にドリル付きタッ
ピングビス等の固定ねじ3によって床パネル2が固定さ
れるが、前記根太2bの長手方向中間部の前記スリット
10が形成されている部分では、図7(E)のようにス
リット10を挟む2か所において固定ねじ3で鋼製大引
1に固定される。その他の構成は先の実施例と同様であ
る。
【0024】この実施例の床鳴り防止床構造では、床パ
ネル2をモジュール幅よりも長尺のものとしてあるが、
根太2bをスリット10の形成により屈曲自在とし、こ
のスリット10の形成箇所で鋼製大引1上に載せている
ため、3本以上の鋼製大引1に跨がって固定しているに
も係わらず、隣合う鋼製大引1,1間において床パネル
2は疑似的に単純梁となり、床鳴りが防止される。ま
た、床パネル2を長尺のものとしてあるため、図1の例
に比べて床パネル2の枚数を減らすことができ、施工の
工数が削減できる。その他の作用は先の実施例と同様で
ある。
【0025】なお、床パネル2の床面材2aとして、強
度の強い面材、例えばコンクリートパネルと呼ばれる厚
手の耐水合板等を使用する場合には、上記のように根太
2bを完全に分断するスリット10とするが、パーティ
クルボード等のように強度の弱い面材を床面材2aとし
て使用する場合には、次の用に構成する。すなわち、図
7(F)のように根太2bの上端より所定厚み分h1
残して根太2bの下端から上端に向けスリット10を形
成するか、あるいは図7(G)のように根太2bを完全
に分断するようにスリット10を形成してから、分断さ
れた根太2b1,2b1 の側面間に補強板11を添え、
釘等の固着具12で固定して連結する。これにより、床
パネル2のスリット10における自在な曲がりを可能と
しながら、運搬時や施工時等に床面材2aが折れ曲がっ
て損傷することが回避される。図7(F)のように根太
2bを分断状態としないスリット10を形成する場合に
は、床面材2aの強度に応じて未分断部分の高さh1
根太2bの高さhの例えば1/3ないし1/4に調整し
て設定する。
【0026】図8はこの発明の第3の実施例を示す。こ
の実施例の鋼製大引使用の床鳴り防止床構造は、複数本
の根太2bに床面材2aを張った床パネル2を、図8
(A)のように複数本の鋼製大引1上に載置した床構造
であって、床パネル2の根太2bと鋼製大引1との間に
緩衝性を有する厚手の平滑シート13を介在させたもの
である。平滑シート13は例えば高分子ポリエチレン、
その他のケミカル系のフィルム、あるいは亜鉛等の金属
シートと樹脂シートとの積層シート等からなり、図8
(B)のように表面は耐摩耗性の高い平滑面13a、中
間層は緩衝材層13b、裏面は接着層13cとされ、図
8(D)のように床パネル2の根太2bの下面の鋼製大
引1に当たる部分に予め接着固定される。この滑り材1
3は、逆に鋼製大引1の上面に接着してもよい。その他
の構成は第1の実施例と同様である。
【0027】この実施例の床鳴り防止床構造では、例え
ば木製根太2bの乾燥収縮により根太2bと鋼製大引1
との間に隙間が生じても、床パネル2の根太2bと鋼製
大引1との間に介在させてある平滑シート13の緩衝作
用で、荷重が加わったときの大引1と根太2bとの衝撃
が吸収され、衝突音が低減する。また、平滑シート13
による滑り抵抗の低減のため、鋼製大引1に対して根太
2bに剪断ずれが生じても、擦れ音の発生が防止され
る。このように、衝突音と滑り音との両方の床鳴りが防
止される。また、根太2bの収縮等による鋼製大引1と
根太2b間の多少の寸法変化は平滑シート13の弾性変
形で吸収され、隙間の発生が防止される。これによって
も床鳴りが低減する。さらに、床パネル2の施工時にお
いて、平滑シート13による滑り抵抗の軽減のため、大
引1上を滑らすことができ、施工性が向上する。なお、
平滑シート13は緩衝性を有しないものであっても良
く、その場合、例えば図8(C)に示すように単一材の
シートとされる。緩衝性を有しない平滑シート13とす
る場合、例えば亜鉛等の金属シートや樹脂シート、ある
いは樹脂被覆した金属シート等を用いることができる。
このように緩衝性を有しないものとしても、前記の滑り
作用による床鳴り防止効果等が得られる。
【0028】図9はこの発明の第4の実施例を示す。こ
の実施例の鋼製大引使用の床鳴り防止床構造は、第3の
実施例に使用した平滑シート13を第1の実施例の床構
造に適用したものである。すなわち、図9(A)のよう
に建物のモジュール幅Wで平行に設けた複数本の鋼製大
引1のうち、隣合う前記鋼製大引1,1間に、一辺を前
記モジュール幅Wと略同じ寸法とした略正方形の床パネ
ル2の両端を掛け渡して固定する床構造において、床パ
ネル2の根太2bと鋼製大引1との間に緩衝性を有する
平滑シート13を介在させたものである。この場合も平
滑シート13は、図9(B)のように床パネル2の根太
2bの下面の鋼製大引1に当たる部分に接着されるが、
逆に鋼製大引1の上面に接着してもよい。その他の構成
は先の第1の実施例と同様である。
【0029】この実施例の床鳴り防止床構造では、床パ
ネル2が鋼製大引1に対して単純梁になると共に、平滑
シート13の作用で鋼製大引1に対して床パネル2が小
さな摩擦抵抗で摺動できるので、より一層、床鳴り防止
効果が向上する。その他の作用は第1の実施例と同様で
ある。
【0030】図10はこの発明の第5の実施例を示す。
この実施例の床構造は、図10(A)のように根太2b
を有する床パネル2を複数本の鋼製大引1上に載置した
床構造であって、図10(B)のように床パネル2の根
太2bを貫通して鋼製大引1に螺合するドリル付きタッ
ピングビス等の固定ねじ3の頭部3aと、根太2bの上
面との間に弾性体14を挟み込んだものである。各固定
ねじ3は、床面材2aに貫通させた座繰孔25内に設け
てあり、弾性体14は根太2b上に配置されている。弾
性体14は、この例では多数枚重ねた皿ばねからなる
が、この他に硬質のゴムや高分子材料などを使用しても
よい。その他の構成は第2の実施例などと同様である。
なお、固定ねじ3は、壁に隠れる箇所等では、座繰孔2
5を設けずに図11(A)のように床面材2aの表面か
ら打ち込まれる場合もあるが、その場合は固定ねじ3の
頭部3aと床面材2aとの間に弾性体14を介在させ
る。また、図11(B)のように座繰孔25を底付の孔
とする場合は、座繰孔25の底面と固定ねじ3の頭部3
aとの間に弾性体14を介在させる。
【0031】この床構造の場合は、図10(C)に示す
施工時の状態から、木製根太2bが乾燥収縮して固定ね
じ3の頭部3aが木製根太2bの上面から浮き上がるこ
とがあっても、その変化に追随して図10(D)のよう
に弾性体14が復元する。そのため、根太2bと鋼製大
引1との間に隙間が生じず、隙間の発生に起因する床鳴
りが防止される。
【0032】図12はこの発明の第6の実施例を示す。
この実施例の床構造は、図10や図11の実施例に使用
した弾性体14による固定ねじ3の緩み防止機構を第1
の実施例の床構造に適用したものである。
【0033】この実施例の構成では、床パネル2が鋼製
大引1に対して単純梁となると共に、弾性体14による
固定ねじ3の緩み防止機構により根太2bと鋼製大引1
との間に隙間が生じるのを阻止でき、これらのため、前
記隙間に起因する床鳴りの防止効果が一層高められる。
【0034】図13はこの発明の第7の実施例を示す。
この実施例は、第1の実施例の床構造において、角パイ
プ状の大引1に代えて、図13(B)のような断面のパ
イプ材からなる鋼製大引21を使用したものである。こ
の鋼製大引21は、上面幅を下面幅よりも広がった逆台
形状断面とし、また上面板部および両側面板部を、各波
山部が台形波形のリブ21aとなった波形断面としてあ
り、鋼板のロール成形等により曲げ加工で製造される。
鋼製大引21を構成する鋼板の幅方向両端は、下辺中央
の巻き込み状態のかしめ部21bで結合してある。その
他の構成は第1の実施例の場合と同様である。第2ない
し第6の実施例に、この鋼製大引21を使用してもよ
い。
【0035】この床構造の場合は、鋼製大引21の上面
幅が広いので、床パネル2の根太2bを広い支持面で受
け止めることができ、安定良く床パネル2を支持でき
る。すなわち、床パネル2が並ぶ箇所では、1本の鋼製
大引21で隣合う2枚の床パネル2を受けることになる
が、このように逆台形断面とすることで、各床パネル2
の鋼製大引21に対する掛かり代を大きく得ることがで
きる。鋼製大引21の下辺は、鋼製束4に荷重を伝達で
きれば良いため、上辺ほど大きくする必要がなく、幅を
狭めることで、材料が節減される。また、鋼製大引21
は、上面板部および両側面板部をリブ21aが形成され
た波形断面としてあるので、弛みが防止され、また断面
の強度上の性能が向上して曲げや捩じれに対しても強く
なる。また、この鋼製大引21は、鋼板の幅方向両端を
溶接でなくかしめ部21bで結合しているが、そのため
亜鉛引き鋼板等を使用した場合に亜鉛層が溶けるような
ことがなく、防錆処理等を施すことが不要となる。
【0036】なお、上記各実施例では鋼製大引1,21
を角形または逆台形断面のパイプ材としたが、図14
(C)〜(F)に各々示すように、H形鋼の鋼製大引1
1 、溝形鋼の鋼製大引12 、リップ溝形鋼の鋼製大引1
3 、逆三角形のパイプ材からなる鋼製大引14 等を使用
しても良い。これらの断面形状の鋼製大引11 〜14
使用する場合に、鋼製束4で大引を支持するときは、鋼
製束4の大引受具6を、鋼製大引の断面に応じた形状の
ものとする。例えば、H形鋼の鋼製大引11 の場合は、
大引受具6は鋼製大引11 の下フランジを載せて両側縁
の折り返し部分6dで下フランジの側縁を挟み込む形状
としてある。また、図14(A),(B)に各々示すよ
うに、逆台形断面のパイプ材や角形の鋼製大引21,1
を使用する場合に、大引受具6を上向きの溝形とし、鋼
製大引21,1の下端が嵌合する形状のものとしても良
い。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明の床構造は、建物のモジ
ュール幅で平行に設けた複数本の鋼製大引と、1辺が略
前記モジュール幅の略正方形に形成されて両端が隣合う
前記鋼製大引間に掛け渡された床パネルとを設けたた
め、床パネルは両端のみで支持されることになり、その
ため床パネルに乾燥収縮が生じても大引と床パネルの間
に隙間が生じず、床鳴りが防止される。また、鋼製大引
は乾燥収縮がないので、寸法安定性が向上し、施工性が
良くなる。請求項2の発明の床構造の場合は、鋼製大引
間の間隔をモジュール幅の整数倍とし、また床パネルの
一辺の幅を鋼製大引間の間隔と略同一に、他辺の幅をサ
ブモジュール幅の整数倍としたが、この場合も床パネル
を両端のみで鋼製大引間に支持させるようにしたので、
床パネルに乾燥収縮が生じても大引と床パネルの間に隙
間が生じず、床鳴りが防止される。
【0038】請求項3の発明の床構造は、床パネルの長
手方向中間部の鋼製大引上に載る箇所で根太にスリット
を設けたため、部材の乾燥収縮等が生じても、前記スリ
ットの形成箇所で根太が自由に撓んで大引と床パネルの
間に隙間が生じず、そのため床鳴りが防止される。ま
た、床パネルを小さくして枚数を増やす必要がなく、施
工性や運搬性が良い。
【0039】請求項4の発明の床構造は、床パネルの根
太と鋼製大引との間に平滑シートを介在させたため、根
太と大引間に剪断ずれが生じる場合の擦れ音が防止さ
れ、擦れ音による床鳴りが防止される。
【0040】請求項5の発明の床構造は、床パネルの木
製根太を鋼製大引に固定する固定ねじの頭部と前記根太
または床面材の上面との間に弾性体を挟み込んだため、
根太が乾燥収縮して固定ねじが浮き上がっても、弾性体
がその変化に追従して復元し、固定ねじの緩みを阻止す
る。そのため、根太と大引との間に隙間が生じず、床鳴
りの発生が防止される。
【0041】前記鋼製大引を、上面幅が下面幅よりも広
がった逆台形状断面の鋼板曲げパイプ材とし、かつこの
鋼製大引の上面板部および両側面板部を、台形波の波形
断面とした場合には、床パネルを受ける面が広くなり安
定良く床パネルを支持できると共に、波形断面によって
鋼製大引の断面性能が向上し、曲げ・ねじれに対する強
度が向上する。前記鋼製大引を鋼製束上に設置した場合
には、簡単な構成により十分な支持強度で鋼製大引を支
持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例にかかる床構造の斜視
図である。
【図2】(A)は同床構造の正面図、(B)は別の床パ
ネルを使用した同床構造の正面図である。
【図3】(A)は同床構造に使用する鋼製束の斜視図、
(B)は同鋼製束の取付説明図である。
【図4】同床構造の床鳴り防止作用の説明図である。
【図5】同床構造の平面図である。
【図6】同床構造の変形例の平面図である。
【図7】(A)はこの発明の第2の実施例にかかる床構
造の斜視図、(B)は同床構造に使用する床パネルの側
面図、(C)は同床パネルの正面図、(D)は同床パネ
ルの裏面図、(E)は同床パネルの鋼製大引への固定構
造を示す要部拡大図、(F)は同床構造の変形例を示す
要部拡大図、(G)は同床構造の他の変形例を示す要部
拡大図である。
【図8】(A)はこの発明の第3の実施例にかかる床構
造の断面図、(B)は同床構造に使用する平滑シートの
斜視図、(C)は平滑シートの変形例の斜視図、(D)
は同平滑シートを接着した床パネルの斜視図である。
【図9】(A)はこの発明の第4の実施例にかかる床構
造の断面図、(B)は同床構造に使用する床パネルの斜
視図である。
【図10】(A)はこの発明の第5の実施例にかかる床
構造の断面図、(B)は同床構造の要部断面図、
(C),(D)は同床構造の床鳴り防止作用の説明図で
ある。
【図11】(A),(B)は各々同床構造の変形例の部
分拡大断面図である。
【図12】この発明の第6の実施例にかかる床構造の断
面図である。
【図13】(A)はこの発明の第7の実施例にかかる床
構造の断面図、(B)は同床構造に使用する鋼製大引の
断面図である。
【図14】(A)〜(F)はこの発明に適用できる各鋼
製大引とその鋼製束の各種変形例を各々示す模式断面図
である。
【図15】(A),(B)は各々従来例の斜視図および
断面図である。
【図16】従来例による床鳴り作用の説明図である。
【図17】従来例における釘浮き作用の説明図である。
【符号の説明】
1,21…鋼製大引、2…床パネル、2a…床面材、2
b…根太、3…固定ねじ、3a…頭部、4…鋼製束、1
0…スリット、13…平滑シート、14…弾性体、W…
モジュール幅、w…サブモジュール幅
フロントページの続き (72)発明者 表 敏久 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 吉川 祐三 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 岩崎 良昭 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 奥地 進 大阪府松原市小川4丁目16番15号 奥地建 産株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物のモジュール幅で平行に設けた複数
    本の鋼製大引と、1辺が略前記モジュール幅の略正方形
    に形成されて両端が隣合う前記鋼製大引間に掛け渡され
    た床パネルとを備えた鋼製大引使用の床鳴り防止床構
    造。
  2. 【請求項2】 建物のモジュール幅の整数倍の間隔で平
    行に設けた複数本の鋼製大引と、1辺が前記鋼製大引の
    間隔と略同一の幅に形成されかつ他辺が建物のサブモジ
    ュール幅の整数倍の幅に形成されて両端が隣合う前記鋼
    製大引間に掛け渡された矩形の床パネルとを備えた鋼製
    大引使用の床鳴り防止床構造。
  3. 【請求項3】 根太上に床面材を張った床パネルを、少
    なくとも3本の鋼製大引にわたって載置した床構造であ
    って、前記各根太の長手方向中間部で鋼製大引上に載る
    箇所に、根太反り曲り防止用のスリットを設けた鋼製大
    引使用の床鳴り防止床構造。
  4. 【請求項4】 根太を有する床パネルを複数本の平行な
    鋼製大引上に載置した床構造であって、前記床パネルの
    根太と鋼製大引との間に平滑シートを介在させ、この平
    滑シートを前記根太または鋼製大引のいずれかに貼り付
    けた鋼製大引使用の床鳴り防止床構造。
  5. 【請求項5】 木製の根太およびこの根太上に設けられ
    た床面材を有する床パネルを複数本の平行な鋼製大引上
    に載置し、前記根太を貫通して鋼製大引に螺合する固定
    ねじを設け、この固定ねじの頭部と前記根太または床面
    材の上面との間に弾性体を挟み込んだ鋼製大引使用の床
    鳴り防止床構造。
  6. 【請求項6】 前記鋼製大引を、上面幅が下面幅よりも
    広がった逆台形状断面の鋼板曲げパイプ材とし、かつこ
    の鋼製大引の上面板部および両側面板部を、台形波の波
    形断面とした請求項1または請求項2または請求項3ま
    たは請求項4または請求項5記載の鋼製大引使用の床鳴
    り防止床構造。
  7. 【請求項7】 前記鋼製大引を鋼製束上に設置した請求
    項1または請求項2または請求項3または請求項4また
    は請求項5または請求項6記載の鋼製大引使用の床鳴り
    防止床構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1151401A (ja) * 1997-07-28 1999-02-26 Toyox Co Ltd 冷暖房用敷設体
JP2018003341A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 大和ハウス工業株式会社 乾式床構造
CN110359611A (zh) * 2019-07-24 2019-10-22 张斌 一种钢结构建筑用叠合楼板

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JP2018003341A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 大和ハウス工業株式会社 乾式床構造
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