JPH0861252A - デュアルベーン式ポンプ - Google Patents

デュアルベーン式ポンプ

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JPH0861252A
JPH0861252A JP21791294A JP21791294A JPH0861252A JP H0861252 A JPH0861252 A JP H0861252A JP 21791294 A JP21791294 A JP 21791294A JP 21791294 A JP21791294 A JP 21791294A JP H0861252 A JPH0861252 A JP H0861252A
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JP
Japan
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vane
vanes
rotor
slit
pump
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Application number
JP21791294A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Inaguma
義治 稲熊
Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
Kazuya Ando
和也 安藤
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Publication of JPH0861252A publication Critical patent/JPH0861252A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/08Rotary pistons
    • F01C21/0809Construction of vanes or vane holders
    • F01C21/0881Construction of vanes or vane holders the vanes consisting of two or more parts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ作動中、2枚一組のデュアルベーンを
V字状に開かせるようにする。 【構成】 ロータ2のスリット21内に収納されるベー
ン1、1’を、2枚一組の状態で形成させる。各ベーン
1、1’のうちのいずれか一方側のベーンであって、そ
の合わせ面側に、幅拡状の凹部11、あるいは凹溝16
を設ける。この凹部11及び凹溝16をもって、油圧導
入路18とする。 【効果】 ポンプが稼働し、ロータ2が回転運動をする
と、凹部11あるいは凹溝16への油圧の作用により、
一組のベーン1、1’は、V字状に開く。これによっ
て、スリット21の隙間が遮断され、スリット底部22
から吸入ポート52側への圧油の漏れが抑止される。そ
の結果、ポンプ脈動の発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スリット内に収納され
るベーンが2枚一組の状態で形成されるデュアルベーン
式のベーンポンプに関するものであり、特に、上記2枚
一組で形成される各ベーンの合わせ面に、油圧導入用の
凹溝等を設け、これによって、各ベーンを、ポンプ作動
中、V字状に開かせるようにした、デュアルベーン式の
ベーンポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、通常のベーンポンプは、ロータ
のスリット内に収納されるベーンが一枚のものからなる
ものである。ところで、最近におけるベーンポンプは、
吐出圧の高いものが、その主流となっている。一方、ベ
ーンの収納されるスリットの、その底部(スリット底
部)には、サイドプレートに設けられた背圧溝を介して
吐出圧が導入されており、この吐出圧によって、上記ベ
ーンはカムリングの内周面側へ押し上げられるようにな
っている。従って、吸入行程においては、上記ベーンは
カムリングの内周面側へ、強く押し付けられている。そ
の結果、上記ベーンの先端部が上記カムリングの内周面
と接触する部分の、その面圧は高いものとなっており、
ベーン先端部の耐摩耗性等を劣下させるおそれがある。
【0003】これに対処するために、上記スリット内に
収納されるベーンを2枚一組の状態で形成させるととも
に、その合せ面側に、図17に示すような圧力導入溝1
10、110’を設け、この圧力導入溝110、11
0’を介して、図16に示す如く、スリット底部220
に導入された油圧(吐出圧)を、上記ベーン10、1
0’の先端部とカムリング内周面との間に形成される空
間190内へ導くようにしているものがある(油圧技術
便覧委員会編集:「油圧技術便覧」,改訂新版,第28
0ページ:昭和51年1月30日発行)。これによっ
て、上記ベーン10、10’の先端部が上記カムリング
30の内周面に押し付けられる、その圧力を低減化させ
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成からなるデュアルベーン式のポンプにおいて、上記
ロータ20が、図16に示す如く、矢印方向に回転運動
をすると、上記スリット210内に収納されているベー
ン10、10’は、慣性力及び圧力勾配の影響により、
そのスリット210内において片側へと寄せられること
となる。その結果、図16に示す如く、スリット210
内には隙間が生ずることとなる。このような状態におい
て、ベーン10、10’が吸入ポート310側に来たと
すると、そのとき、上記スリット210内の隙間を通じ
て、スリット底部220内に導入されている圧油は吸入
ポート310側へと流動することとなる。
【0005】その結果、ポンプ全体の吸入効率(容積効
率)が低下するとともに、上記隙間を通じて生ずる漏れ
の影響により、脈動現象が生ずることとなる。特に、上
記隙間を通じて生ずる漏れに関しては、ロータの回転運
動中において、上記吸入ポート310のところに係わる
ベーンが、一組となる場合と、二組となる場合とがあ
り、これによって漏れの量に変動が生ずることとなる。
この漏れの量の変動に伴なって、脈動現象が大きくなる
場合がある。このような問題点を解決するために、ポン
プが作動中においては、上記デュアルベーンをV字状に
開かせ、上記スリット面に生ずる隙間をベーンによって
閉鎖するようにし、これによって、スリット底部から吸
入ポート側へ漏洩する圧油を遮断し、延いては脈動現象
の低減化を図るようにした、デュアルベーン式のポンプ
を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、次のような手段を講ずることと
した。すなわち、ハウジング内に収納されて回転運動を
する回転軸、当該回転軸にて回転駆動されるロータ、当
該ロータのスリット内にて摺動運動をするベーン、当該
ベーンの外側にあって、上記ロータ、ベーンとともにポ
ンプ室を形成するカムリング、これらカムリング、ロー
タ、ベーンの側面にあってポンプ室形成に寄与するサイ
ドプレート、これらサイドプレート、カムリング、ロー
タ、ベーン、回転軸等を収納するハウジングからなるベ
ーンポンプであって、上記ロータのスリット内に装着さ
れるベーンが2枚一組の状態で形成されるデュアルベー
ン式のポンプに関して、上記2枚一組で形成される各ベ
ーンのうちのいずれか一方側のベーンの、その合わせ面
側に、ベーンの下端部からその先端部に向かって設けら
れるものであって、その最先端部の手前のところで遮断
されるように形成された幅広状の凹部を設けてなる構成
を採ることとした。また、上記幅広状の凹部は、スリッ
ト壁側のベーン側面に作用する押圧力に対抗して、上記
ベーンをV字状に開かせるための押圧力を、上記ベーン
の合わせ面側に作用させるだけの面積を備えてなる構成
を採ることとした。また、更に、このような構成からな
る一組のベーンの両側面部であって、ベーンの下端部か
ら先端部にかけて、上記凹部の側面を被うように形成さ
れたリブ状の壁を設けてなる構成を採ることとした。
【0007】更には、上記ロータのスリット内に装着さ
れるベーンが2枚一組の状態で形成されるデュアルベー
ン式のポンプに関して、上記2枚一組で形成される各ベ
ーンのうちのいずれか一方側であって、その合わせ面側
に、ベーンの下端部から先端部にかけて、幅広状の凹溝
を設け、かつ、残りの一方側のベーンであって、その合
せ面側に、ベーンの下端部から先端部にかけて、上記凹
溝と係合する凸部であって、当該凸部の高さが上記凹溝
の深さよりも小さな値を有する形態のものを設けてなる
構成を採ることとした。
【0008】
【作用】上記構成を採ることにより、本発明において
は、次のような作用を呈することとなる。すなわち、本
発明にかかるポンプが稼働を開始すると、図1の矢印図
示の如く、回転軸、ロータ、ベーン等が回転運動を始め
る。また、これに伴って、サイドプレートの背圧溝等を
介して、ロータのスリット底部内に圧油(吐出油)が導
入される。すなわち、ベーンの下端部には吐出圧が導入
される。この圧力(吐出圧)により、上記スリット内に
収納された2枚のベーンは上方に押し上げられるととも
に、上記2枚のベーンの合せ面側の凹部内にも吐出圧が
導入される。
【0009】このような状態において、上記2枚のベー
ンが、その収納されるロータとともに回転運動を始める
と、当該ベーンには慣性力が作用するとともに、図5に
示すような分布荷重が作用することとなる。そして、こ
の分布荷重の作用により、同一のスリット内に収納され
た2枚のベーンは、図6に示す如く、V字状に開くこと
となる。その結果、V字状に開いたベーンの一面がスリ
ットの隙間を塞ぐことととなる。
【0010】そのため、スリット底部に存在する圧油
の、上記スリットの隙間を通ってのポンプ室側への漏洩
(リーク)が阻止されることとなる。従って、ベーンが
吸入ポート側に来た状態にあっても、上記スリット底部
側の油圧が吸入ポート側へ逃げるようなことが無なくな
り、これに起因するポンプ脈動の発生が抑止されること
となる。
【0011】なお、このように、一組(2枚)のベーン
がV字状に開くことによって、その側面部にはV字状の
隙間が生じ、この隙間が吸入ポートの位置に来たとき
に、その側面部の隙間を通じて、吸入ポート側への圧油
の漏れの発生が懸念されるが、これに対しては、それぞ
れのベーンの側面部に、上記凹部を被うように形成され
たリブ状の壁が設けられていることより、このリブ状の
壁の作用によって、側面部からの漏れが抑止されること
となる。このような壁を設けることによって、ベーン側
面部のV字状隙間からの圧油の単位時間当りの漏れを低
減化させ、脈動の発生を、より低減化させるようにして
いる。また、2枚のベーンのうち、一方側のベーンには
凹溝を設け、他方側のベーンには凸部を設け、更に、こ
のような構成において、上記凹溝の深さよりも凸部の高
さを低くすることによって圧力導入溝(油圧導入路)を
形成させるようにしたものにおいては、別途新たに凹溝
を被うための側壁を設ける必要が無くなるとともに、上
記圧力導入溝も、別途新たに設ける必要が無くなり、簡
単な構造にて圧油の漏れを防止することができるように
なる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例について、図1ないし図15
を基に説明する。なお、本発明の基本的構成、及びその
第一の実施例(第一実施例)について、図1ないし図7
を基に説明する。本実施例の基本的な構成は、図1及び
図2に示す如く、モータ等によって回転駆動される回転
軸4、当該回転軸4によって回転駆動されるロータ2、
当該ロータ2のスリット21内に2枚一組の状態で収納
されるベーン1、1’、当該ベーン1、1’の外側にあ
ってポンプ室を形成するカムリング3、これらカムリン
グ3、ロータ2、ベーン1、1’等の側面にあってポン
プ室を形成するサイドプレート5、これらサイドプレー
ト5、カムリング3、ロータ2、ベーン1、1’等を収
納し、デュアルベーン式のポンプを形成するハウジング
6等からなるものである。なお、このような構成からな
るデュアルベーン式のポンプ(ベーンポンプ)におい
て、ロータ2には、図1に示す如く、放射状に複数個の
スリット21が設けられており、このスリット21の下
端部側(ロータ2の中心側)には油溜りとなるスリット
底部22が設けられている構成からなるものである。そ
して、このスリット底部22は、図1及び図2に示す如
く、サイドプレート5の側面に設けられた背圧溝51と
連通するようになっているものである。そして更に、当
該背圧溝51には、ポンプの圧力室から吐出圧が導入さ
れるようになっているものである。
【0013】このような構成からなるロータ2のスリッ
ト21内に収納されるベーン1、1’は、基本的には、
図4に示す如く、2枚一組の状態で設置されるようにな
っているものである。そして、その合わせ面側には、上
記2枚のベーン1、1’のうちのいずれか一方側に、図
3あるいは図7に示すような幅広状の凹部11が設けら
れているものである。この凹部11は、ベーン1、1’
の下端部12から先端部19に向かって設けられるもの
であって、その最先端部13の手前のところで遮断され
るように形成されているものである。そして更に、当該
凹部11は、ある程度の幅を有し、スリット壁21a側
のベーン側面1aに作用する押圧力に対抗してベーン1
をV字状に開かせるための力を、上記ベーン1、1’の
合わせ面側に作用させるだけの面積を備えるように形成
されているものである。ところで、この凹部11は、図
3及び図7に示す如く、ベーン1、1’の最先端部13
までは突き抜けないようになっているものである。な
お、このような構成からなる凹部11は、図3に示すよ
うなリセス(へこみ)状のもの、あるいは、図7に示す
ようなテーパ状のものからなるものであっても良い。ま
た、当該凹部11は、ベーン1’側に設けられるもので
あっても良く、この場合には、当該凹部11に対向する
ベーン1の合わせ面側1bに力が作用することとなる。
【0014】このような構成からなるベーン1、1’
が、2枚一組の状態で組み合わされて、図1及び図4に
示す如く、ロータ2の各スリット21内に収納されるよ
うになっているものである。
【0015】次に、このような基本構成からなるデュア
ルベーン式のポンプに用いられる2枚一組のベーンにつ
いての、他の実施例である第二実施例について、図8な
いし図11を基に説明する。本実施例のものも、基本的
には、上記第一実施例のものと同じである。異なるとこ
ろは、図8及び図9に示す如く、それぞれのベーン1、
1’の両側面部に、リブ状の壁(側壁)15が、ベーン
1、1’の下端部12から先端部19にかけて設けられ
ていることである。すなわち、2枚のベーン1、1’の
合わせ面側に形成された凹部11を両側から囲むよう
に、ベーン1、1’の両側面部からせり出すように形成
された側壁15が設けられていることである。
【0016】なお、この側壁15は、ベーン1、1’が
2枚一組の状態で組み合わされたときに、上記凹部11
の両側を囲むように形成されているものであれば良い。
従って、例えば、両ベーン1、1’のうちのいずれか一
方側のベーンの両側面部にのみ形成されるものであって
も良いし、あるいは、図8及び図9に示す如く、両方の
ベーン1、1’のそれぞれについて、片側の側面部から
のみせり出すように形成されているような構成からなる
ものであっても良い。要は、このような構成からなる一
組のベーン1、1’がスリット21内に装着されて、そ
のような一組のベーン1、1’が、図11に示す如く、
V字状に開いた際に、ベーン1、1’の側面部に形成さ
れるV字状の隙間(A)からの圧油の漏れがほとんど無
いような状態になるものであれば良い。
【0017】次に、このような一組のベーンについての
第三の実施例(第三実施例)について、図12ないし図
15を基に説明する。本実施例の構成も、基本的には上
記第一実施例、第二実施例のものと同じである。異なる
ところは、凹部及び当該凹部の両側面部に形成される側
壁15の構成についてである。すなわち、本実施例のも
のは、図12及び図13に示す如く、2枚のベーンのう
ちの一方側の合わせ面側に、ベーン1、1’の下端部1
2から先端部19にかけて、幅広状の凹溝16を設ける
とともに、残りの他方側のベーンの合わせ面側に、上記
凹溝16と嵌合(係合)する凸部(突起)17を、同じ
くベーンの下端部12から先端部19にかけて設けるよ
うにした構成からなるものである。そして、このような
相互に係合する凹溝16と凸部17とにおいて、上記凹
溝16の溝の深さの値の方が、上記凸部17の高さの値
よりも大きく(深く)なるように設定されているもので
ある。
【0018】これによって、両ベーン1、1’が組合わ
せられた場合には、これら両者の合わせ面の間には、図
13に示すような油圧導入路18が形成されるようにな
っているものである。また、本実施例のものにおいて
は、上記凹溝16の両脇に形成された土手の部分が、上
記油圧導入路18の側面を被う側壁15の役割を果たす
ようになっているものである。そして、このような構成
からなる一組のベーン1、1’がロータ2のスリット2
1内に収納されて、そこで、V字状に開いたとしても、
その場合には、図15に示す如く、ベーン1、1’の側
面部にはV字状の隙間(A)はほとんど生ぜず、従っ
て、そこからの圧油の漏れもほとんど生じ無いようにな
っている。
【0019】次に、このような構成からなる本実施例の
作用等について説明する。本実施例の基本的な作用は、
上記作用の欄のところで述べたものと同じである。すな
わち、本実施例のポンプが作動を開始し、図1の矢印図
示の如く、回転軸4及びロータ2等が回転運動を開始す
ると、ロータ2のスリット底部22にはサイドプレート
5の背圧溝51等を介して吐出圧が導入され、上記ロー
タ2のスリット21内に収納されているベーン1、1’
が、図4に示す如く、上方に押し上げられ、カムリング
3の内周面31に押し付けられる。
【0020】それと同時に、ロータ2は、矢印図示の如
く回転運動をしているので、ベーン1、1’は、慣性力
により、上記矢印方向とは反対の方向に移動する(図4
参照)。ところで、このとき、スリット底部22には背
圧溝51を経由して吐出圧(Pd)が作用している。一
方、この吐出圧(油圧)は、上記凹部11を介して両ベ
ーン1、1’の合わせ面側にも作用している。そして、
これらの圧力(油圧)は、図5に示すような分布荷重と
して両ベーン1、1’に作用することとなる。ところ
で、この分布荷重は、図5に示す如く、一組のベーン
1、1’で相互に異なった状態となっており、それらの
荷重を等価の集中荷重に置き換えたとすると、一組のベ
ーン1、1’には、P1 及びP0 による回転モーメント
が作用していることとなる。その結果、一組のベーン
1、1’は、図6に示す如く、ロータ2の矢印図示方向
への回転運動に伴って、V字状に展開することとなる。
【0021】このV字状への展開によって、上記スリッ
ト21の先端部は、上記ベーンによって塞がれることと
なる。その結果、従来においては、吐出圧の導入されて
いるスリット底部22からポンプ室23側への圧油の漏
洩が懸念されていたが、本実施例においては、上記スリ
ット21内のスリット壁21a側の隙間がベーン1によ
って塞がれることとなり、圧油の漏れが阻止されること
となる。なお、本実施例においては、図6に示す如く、
2枚のベーン1、1’はV字状に開くこととなり、これ
によってベーン1、1’の側面部には、V字状の隙間
(A)が形成されることとなる。そして、このV字状隙
間(A)が吸入ポート52のところに来たときには、こ
のV字状隙間(A)を通って、吐出圧を有するスリット
底部22内の圧油が漏れるおそれがある。しかしなが
ら、このV字状隙間(A)を介しての圧油の漏れは、従
来のものにおいて懸念されていたスリット21内に生ず
る隙間(スリット壁21a側)を介しての圧油の漏れに
較べて、その量は、非常に小さな値になっている。従っ
て、ベーン1、1’をV字状に展開させることによっ
て、ベーン1、1’周りからの圧油の漏れは、非常に少
ない量に抑止されることとなる。
【0022】また、一般に、ポンプの稼動中において
は、このような状態のベーン1、1’が、上記吸入ポー
ト52のところで、二組のベーンが係わり合う状態と、
一組のベーンが係わり合う状態とが生ずることとなる。
従って、ポンプの稼動中においては、上記吸入ポート5
2側へ漏洩する圧油の量に変動が生ずることとなり、こ
の漏洩量の変動によって、脈動現象が増大化するおそれ
がある。このような問題に対して、本実施例のものにお
いては、絶対的な漏洩の量が低減化されているので、脈
動現象の発生も著しく低減化されることとなる。
【0023】なお、本実施例においては、ベーン先端部
19とカムリング内周面31との間に形成される空間内
へは、スリット底部22から、凹部11を介して、吐出
圧を有する圧油が確実に導入されることとなり、その結
果、ベーン1、1’の最先端部13とカムリング内周面
31との間の接触圧力は低減化されることとなる。
【0024】次に、第二実施例、第三実施例の作用につ
いて説明する。これらのものも、その基本的作用は、図
5に示す如く、上記第一実施例の場合と同じである。そ
して、これらに加えて、図9及び図13に示す如く、凹
部11あるいは凹溝16の両側面部に壁(側壁)15が
設けられていることより、一組のベーン1、1’がV字
状に開いたときに、ベーンの側面部に形成されるV字状
の隙間(A)が、上記第一実施例のものに比べて非常に
小さな値になっている。これによって上記V字状隙間
(A)からの圧油の漏れが、より少なくなるという特徴
を有している。
【0025】すなわち、例えば、第二実施例のものにつ
いてみれば、このベーン1、1’が組み合わされて、図
10に示す如く、スリット21内に収納され、そして、
ポンプが稼働し、ロータ2が図11の矢印方向に回転運
動をすると、一組のベーン1、1’はV字状に開かれる
こととなる。しかしながら、この場合、各ベーン1、
1’の両側面部にはリブ状の壁(側壁)15が設けられ
ていることより、各ベーン1、1’の両側面部には、V
字状の隙間(A)がほとんど生じない。従って、この側
面部からの圧油の漏洩がほとんど生じない。その結果、
この圧油の漏洩(油圧の逃げ)に起因するポンプの脈動
現象が、より少ない状態に抑止されることとなる。
【0026】また、第三実施例のものについても同じこ
とが言える。すなわち、図12に示すような一組のベー
ン1、1’が、組み合わされた状態で、図14に示す如
く、ロータ2のスリット21内に収納され、そして、ポ
ンプが稼働すると、一組のベーン1、1’は、図15に
示す如く、V字状に開かれることとなる。しかしなが
ら、この場合にも、各ベーン1、1’の両側面部には壁
(側壁)15が設けられていることより、この側壁15
の作用により、ベーン1、1’の側面部に形成されるV
字状の隙間(A)は非常に小さくなり、当該V字状の隙
間(A)からの圧油の漏洩は、より少ない状態に抑えら
れることとなる。その結果、この圧油の漏れ(油圧の逃
げ)に起因するポンプの脈動現象は、より少なく抑えら
れることとなる。なお、本実施例においては、凹溝16
の両側に形成される土手の部分が、そのまま、上記第二
実施例における側壁15を形成することとなるので、別
途新たに側壁15を設ける必要がない。また、上記凹溝
16と凸部17とを組合わせることによって油圧導入路
18を形成することができるようになり、上記第一実施
例及び第二実施例において設けらていた凹部11を新た
に設ける必要がなくなる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、回転軸、ロータ、ベー
ン、カムリング等からなるベーンポンプであって、上記
ロータのスリット内に装着されるベーンが2枚一組の状
態で形成されるデュアルベーン式のポンプに関して、上
記2枚一組で形成される各ベーンのうちのいずれか一方
側のベーンの、その合わせ面側に、ベーンの下端部から
先端部に向かって設けられるものであって、その最先端
部の手前のところで遮断されるように形成された幅広状
の凹部を設け、この幅広状の凹部は、スリット壁側のベ
ーン側面に作用する押圧力に対抗してベーンをV字状に
開かせるための力を、上記ベーンの合わせ面側に作用さ
せるだけの面積を備えてなる構成を採ることとしたの
で、ポンプが稼働してロータ及びベーンが回転運動を始
めると、上記一組のベーンはV字状に開かれることとな
り、これによって、スリットの隙間が塞がれることとな
り、スリット底部から吸入ポート側への圧油の漏れが抑
止されることとなった。その結果、この圧油の漏洩、す
なわち、吐出圧を有する高圧の油圧のスリット底部側か
ら吸入ポート側への逃げ(リーク)が抑えられ、この油
圧の逃げ(リーク)に起因するポンプの脈動現象が抑止
されるようになった。
【0028】また、上記一組のベーンにおいて、各ベー
ンの両側面部に、リブ状の壁(側壁)を設けることとし
たので、上記一組のベーンがV字状に開かれたときに
も、その側面部にはV字状の隙間がほとんど生じないよ
うになり、これによって、V字状に開かれた際の、ベー
ン側面部からの圧油の漏れを抑止することができるよう
になった。これによって、ポンプ稼働時における圧油の
漏れをより完全に抑えることができるようになり、その
結果、ポンプ作動時における圧油の漏れに起因するポン
プ脈動の発生を、より少ない状態に抑えることができる
ようになった。
【0029】また、上記一組のベーンの合わせ面側にお
いて、一方側には凹溝を設け、また、他方側には上記凹
溝と係合する凸部を設け、かつ、上記凹溝の深さを上記
凸部の高さよりも大きな値(深い)を有するように形成
し、これによって油圧導入路を形成させるようにしたの
で、油圧導入路(油圧導入溝)を別途設ける必要がなく
なるとともに、側壁をも別途設ける必要がなくなった。
その結果、ベーンの構造が簡単になり、ベーンの製造工
程が短縮化されるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す横断面図である。
【図2】本発明の全体構成を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第一実施例にかかるベーンの構成を示
す斜視図である。
【図4】本発明の第一実施例にかかる一組のベーンの組
み付けられた状態を示す図である。
【図5】本発明にかかる一組のベーンに作用する力の関
係を示す説明図である。
【図6】本発明の第一実施例にかかる一組のベーンがV
字状に開いた状態を示す作動図である。
【図7】本発明の第一実施例にかかるベーンについての
変形例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第二実施例にかかる一組のベーンの構
成を示す展開斜視図である。
【図9】本発明の第二実施例にかかる一組のベーンの構
成を示す横断面図である。
【図10】本発明の第二実施例にかかる一組のベーンの
組み付けられた状態を示す図である。
【図11】本発明の第二実施例にかかる一組のベーンが
V字状に開いた状態を示す作動図である。
【図12】本発明の第三実施例にかかる一組のベーンの
構成を示す展開斜視図である。
【図13】本発明の第三実施例にかかる一組のベーンの
構成を示す横断面図である。
【図14】本発明の第三実施例にかかるベーンの組み付
けられた状態を示す図である。
【図15】本発明の第三実施例にかかる一組のベーンが
V字状に開いた状態を示す作動図である。
【図16】従来例にかかるベーンの組付け状態及びその
作動状態を示す図である。
【図17】従来例にかかるベーンの構成を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ベーン 1’ ベーン 11 凹部 12 下端部 13 最先端部 15 壁(側壁) 16 凹溝 17 凸部(突起) 18 油圧導入路 19 先端部 2 ロータ 21 スリット 21a スリット壁 22 スリット底部 23 ポンプ室 3 カムリング 31 内周面 4 回転軸 5 サイドプレート 51 背圧溝 52 吸入ポート 6 ハウジング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に収納されて回転運動をす
    る回転軸、当該回転軸にて回転駆動されるロータ、当該
    ロータのスリット内にて摺動運動をするベーン、当該ベ
    ーンの外側にあって、上記ロータ、ベーンとともにポン
    プ室を形成するカムリング、これらカムリング、ロー
    タ、ベーンの側面にあってポンプ室形成に寄与するサイ
    ドプレート、これらサイドプレート、カムリング、ロー
    タ、ベーン、回転軸を収納するハウジングからなるベー
    ンポンプであって、上記ロータのスリット内に装着され
    るベーンが2枚一組の状態で形成されるデュアルベーン
    式のポンプにおいて、上記2枚一組で形成される各ベー
    ンのうちの少なくともいずれか一方側のベーンの、その
    合わせ面側に、ベーンの下端部からその先端部に向かっ
    て設けられるものであって、その最先端部の手前のとこ
    ろで遮断されるように形成された幅広状の凹部を設ける
    こととした構成からなることを特徴とするデュアルベー
    ン式ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデュアルベーン式ポンプ
    において、上記幅広状の凹部を、スリット壁側のベーン
    側面に作用する押圧力に対抗して、上記ベーンをV字状
    に開かせるのに必要な力を、上記ベーンの合わせ面側か
    ら得ることのできるだけの面積を有するように形成した
    ことを特徴とするデュアルベーン式ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のデュアルベーン式ポンプ
    において、上記2枚一組で形成される各ベーンの両側面
    部であって、ベーンの下端部から先端部にかけて、上記
    凹部の側面を被うように形成されたリブ状の壁を設ける
    こととした構成からなることを特徴とするデュアルベー
    ン式ポンプ。
  4. 【請求項4】 ハウジング内に収納されて回転運動をす
    る回転軸、当該回転軸にて回転駆動されるロータ、当該
    ロータのスリット内にて摺動運動をするベーン、当該ベ
    ーンの外側にあって、上記ロータ、ベーンとともにポン
    プ室を形成するカムリング、これらカムリング、ロー
    タ、ベーンの側面にあってポンプ室形成に寄与するサイ
    ドプレート、これらサイドプレート、カムリング、ロー
    タ、ベーン、回転軸を収納するハウジングからなるベー
    ンポンプであって、上記ロータのスリット内に装着され
    るベーンが2枚一組の状態で形成されるデュアルベーン
    式のポンプにおいて、上記2枚一組で形成される各ベー
    ンのうちのいずれか一方側のベーンであって、その合わ
    せ面側に、ベーンの下端部から先端部にかけて、幅広状
    の凹溝を設け、かつ、残りの一方側のベーンであって、
    その合わせ面側に、ベーンの下端部から先端部にかけ
    て、上記凹溝と係合する凸部であって、当該凸部の高さ
    が上記凹溝の深さよりも小さな値を有する形態のものを
    設けることとした構成からなることを特徴とするデュア
    ルベーン式ポンプ。
JP21791294A 1994-08-20 1994-08-20 デュアルベーン式ポンプ Pending JPH0861252A (ja)

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