JPH086156B2 - 焼結金属製品およびその製造法 - Google Patents
焼結金属製品およびその製造法Info
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- JPH086156B2 JPH086156B2 JP22470488A JP22470488A JPH086156B2 JP H086156 B2 JPH086156 B2 JP H086156B2 JP 22470488 A JP22470488 A JP 22470488A JP 22470488 A JP22470488 A JP 22470488A JP H086156 B2 JPH086156 B2 JP H086156B2
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Description
【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 本発明は焼結金属製品およびその製造法に係り、鉄を
主体としつつもその表面全体を、耐食性に優れ、かつ軸
材に対するなじみ性も良好なCu−Sn−Znを主体とする銅
合金(砲金)で被覆した焼結金属製品およびその好まし
い製造法を提供しようとするものである。
主体としつつもその表面全体を、耐食性に優れ、かつ軸
材に対するなじみ性も良好なCu−Sn−Znを主体とする銅
合金(砲金)で被覆した焼結金属製品およびその好まし
い製造法を提供しようとするものである。
(産業上の利用分野) 含油軸受その他の焼結金属製品およびその製造技術。
(従来の技術) 含油軸受その他の焼結金属製品を得るために鉄粉、銅
粉その他の金属粉を用い圧粉成形してから焼結して製品
とすることは従来から普通に実施されている。即ちこの
ような従来のものにおいては用いられた金属粉の如何に
より得られた製品の特性がほぼ決定される。つまり鉄粉
末を用いたものにあっては、鉄が水や空気中の水蒸気と
反応して一般的に言う赤錆を発生し耐食性が不十分であ
るという致命的欠陥を有している。また軸受材の観点か
らは軸材とのなじみ性に劣るという欠点も有る。しか
し、鉄は最も安価な金属であり、強度的に優れていると
いう長所が有る。これに対し銅を主体とした銅系焼結体
では一般に鉄系の場合と反対であって、軸受材料として
は軸受特性、耐食性ともに最高に優れた材料であり、従
来から高級軸受材として多用されている。しかし反面主
成分が銅および錫から成るため高価とならざるを得ない
という欠点が有る。
粉その他の金属粉を用い圧粉成形してから焼結して製品
とすることは従来から普通に実施されている。即ちこの
ような従来のものにおいては用いられた金属粉の如何に
より得られた製品の特性がほぼ決定される。つまり鉄粉
末を用いたものにあっては、鉄が水や空気中の水蒸気と
反応して一般的に言う赤錆を発生し耐食性が不十分であ
るという致命的欠陥を有している。また軸受材の観点か
らは軸材とのなじみ性に劣るという欠点も有る。しか
し、鉄は最も安価な金属であり、強度的に優れていると
いう長所が有る。これに対し銅を主体とした銅系焼結体
では一般に鉄系の場合と反対であって、軸受材料として
は軸受特性、耐食性ともに最高に優れた材料であり、従
来から高級軸受材として多用されている。しかし反面主
成分が銅および錫から成るため高価とならざるを得ない
という欠点が有る。
そこでこのような従来一般の鉄系製品および銅系製品
の欠点をカバーし、その長所を活用することについても
それなりの提案がなされている。即ちその若干例を示す
と以下の如くである。
の欠点をカバーし、その長所を活用することについても
それなりの提案がなされている。即ちその若干例を示す
と以下の如くである。
特公昭38−22103号 銅あるいは銅−錫混合圧粉体をZn雰囲気中で焼結し亜
鉛を含有した銅系焼結合金を得るもの。
鉛を含有した銅系焼結合金を得るもの。
特開昭53−146203号(特公昭56−4140号) 鉄粉を主体とし、これに3〜30%の銅と適当な滑材を
混合したものを圧粉成形し雰囲気ガスを通過せしめ得る
容器内における酸化亜鉛粉末中に埋め、水素ガスまたは
還元性ガス中で焼結するもの。
混合したものを圧粉成形し雰囲気ガスを通過せしめ得る
容器内における酸化亜鉛粉末中に埋め、水素ガスまたは
還元性ガス中で焼結するもの。
特開昭56−156703号公報 銅を主体とし、これにZnまたはSnといった金属分を含
有させた銅系合金の粉末を鉄粉に添加混合したものを圧
粉成形し気化したZnガス雰囲気で焼結するもの。
有させた銅系合金の粉末を鉄粉に添加混合したものを圧
粉成形し気化したZnガス雰囲気で焼結するもの。
特開昭56−51554号公報 鉄、銅、亜鉛の金属粉体を混合し圧粉成形したものを
炭粉中で焼結するもの(出願中)、および鉄粉と銅−亜
鉛合金粉を焼結し所定の含油率を有するようにするもの
(昭和55年8月6日補正後) (発明が解決しようとする課題) 上記したのものは銅または銅に若干の錫を含有した
ものをベースとしてZnを含有させるものであって、それ
なりに高強度であっても相当に高価とならざるを得な
い。
炭粉中で焼結するもの(出願中)、および鉄粉と銅−亜
鉛合金粉を焼結し所定の含油率を有するようにするもの
(昭和55年8月6日補正後) (発明が解決しようとする課題) 上記したのものは銅または銅に若干の錫を含有した
ものをベースとしてZnを含有させるものであって、それ
なりに高強度であっても相当に高価とならざるを得な
い。
これに対し〜のものは鉄粉を用いるものであるか
ら比較的安価に得ることができる長所は有るが、混入さ
れた鉄粉は銅合金に被覆されることが無いため表面に露
出せざるを得ず、従って前述したように著しく耐食性に
劣ることとなる。
ら比較的安価に得ることができる長所は有るが、混入さ
れた鉄粉は銅合金に被覆されることが無いため表面に露
出せざるを得ず、従って前述したように著しく耐食性に
劣ることとなる。
「発明の構成」 (課題を解決するための手段) 1. Fe:30〜80wt%、Cu:15〜65wt%、Sn:1〜14wt%およ
びPbまたはSb、Biの何れか1種または2種以上を0.5〜4
wt%含有した圧粉成形焼結体であって、該焼結体の表面
が厚さ5〜100μmのCu−Sn−Znを主体とする合金層で
被覆されたことを特徴とする焼結金属製品。
びPbまたはSb、Biの何れか1種または2種以上を0.5〜4
wt%含有した圧粉成形焼結体であって、該焼結体の表面
が厚さ5〜100μmのCu−Sn−Znを主体とする合金層で
被覆されたことを特徴とする焼結金属製品。
2. 鉄粉を主体とし、これに青銅粉を配合すると共にP
b、Sb、Biの1種または2種以上を配合した原料粉を圧
粉成形し、該圧粉成形体を気化したZnが存在する還元雰
囲気中で焼結処理し、前記圧粉成形体の表面にCu−Sn−
Znを主体とした銅合金による被覆層を厚さ5〜100μm
被覆せしめることを特徴とする焼結金属製品の製造法。
b、Sb、Biの1種または2種以上を配合した原料粉を圧
粉成形し、該圧粉成形体を気化したZnが存在する還元雰
囲気中で焼結処理し、前記圧粉成形体の表面にCu−Sn−
Znを主体とした銅合金による被覆層を厚さ5〜100μm
被覆せしめることを特徴とする焼結金属製品の製造法。
3. 鉄粉を主体とし、これにPb、Sb、Biの1種または2
種以上を含有した青銅粉を混合した原料粉を準備し、該
原料粉を圧粉成形し得られた成形体を気化したZnが存在
する還元雰囲気中で焼結処理し、前記圧粉成形体の表面
にCu−Sn−Znを主体とした銅合金による被覆層を厚さ5
〜100μm被覆せしめることを特徴とする焼結金属製品
の製造法。
種以上を含有した青銅粉を混合した原料粉を準備し、該
原料粉を圧粉成形し得られた成形体を気化したZnが存在
する還元雰囲気中で焼結処理し、前記圧粉成形体の表面
にCu−Sn−Znを主体とした銅合金による被覆層を厚さ5
〜100μm被覆せしめることを特徴とする焼結金属製品
の製造法。
(作用) 鉄粉を主体とし、Fe:30〜80wt%の焼結金属製品であ
るから充分な低コスト性が得られる。
るから充分な低コスト性が得られる。
Cu:15〜65wt%、Sn:1〜14wt%とPbなどの低融点金属
0.5〜4wt%を含有し、その表面に厚さ5〜100μmのCu
−Sn−Zn合金による被覆層を形成することにより、軸材
などに対するなじみや耐食性を充分に向上する。
0.5〜4wt%を含有し、その表面に厚さ5〜100μmのCu
−Sn−Zn合金による被覆層を形成することにより、軸材
などに対するなじみや耐食性を充分に向上する。
主体たる鉄粉が30%未満では銅または錫が多くなるこ
とにより高価にならざるを得ず、安価であるという所期
の目的を達成できない。しかもFe粉末による骨格的強度
が得られず、またFe分が80%を超えると銅合金成分の量
が不足するので、成程Pdなどを用いて気体Znによる還元
性雰囲気で処理しても十分な被覆を得ることができな
い。
とにより高価にならざるを得ず、安価であるという所期
の目的を達成できない。しかもFe粉末による骨格的強度
が得られず、またFe分が80%を超えると銅合金成分の量
が不足するので、成程Pdなどを用いて気体Znによる還元
性雰囲気で処理しても十分な被覆を得ることができな
い。
銅については15%以下では効果が薄く、一方65%以上
では高価となる。
では高価となる。
錫も0.5%以下では効果が薄く、14%を超えて添加し
てもその効果は変わらないので上限を14%とした。
てもその効果は変わらないので上限を14%とした。
本発明の必須要件であるPbまたはSb、Biの添加量につ
いては、1種または2種以上を0.5〜4%添加するもの
で、0.5%以下では特にFe分が70〜80%のように多量な
場合効果が乏しく、一方4%を超えて添加すると表層の
外観が黒ずんでくるので外観的に好ましくないものとな
る。
いては、1種または2種以上を0.5〜4%添加するもの
で、0.5%以下では特にFe分が70〜80%のように多量な
場合効果が乏しく、一方4%を超えて添加すると表層の
外観が黒ずんでくるので外観的に好ましくないものとな
る。
本発明では、これらの非鉄金属に亜鉛分を用い被覆層
の合金層を形成して、はじめて本発明の効果が得られ
る。即ち亜鉛は気相状態で反応してCu−Sn−Znを主体と
した銅合金を形成し外周面と被覆することにより優れた
特性が得られる。
の合金層を形成して、はじめて本発明の効果が得られ
る。即ち亜鉛は気相状態で反応してCu−Sn−Znを主体と
した銅合金を形成し外周面と被覆することにより優れた
特性が得られる。
焼結によって製品表面に被覆形成される合金層の膜厚
については圧粉体に混合された青銅粉量、Pbなどの量お
よび焼結時間によって適宜に制御することができる。こ
の合金層膜厚が最低5μm以下では軸材とのなじみや耐
食性の改善が不充分となり、一方100μm以上となると
青銅粉や焼結時間が大となり、経済的不利をもたらす。
については圧粉体に混合された青銅粉量、Pbなどの量お
よび焼結時間によって適宜に制御することができる。こ
の合金層膜厚が最低5μm以下では軸材とのなじみや耐
食性の改善が不充分となり、一方100μm以上となると
青銅粉や焼結時間が大となり、経済的不利をもたらす。
(実施例) 上記したような本発明によるものの具体的実施態様を
添附図面を適宜に参照して説明すると、本発明による焼
結金属体として軸受の1例を示しているのが第1図であ
って、顕微鏡観察のためのサンプルを適切に得るために
軸受1と軸2とを共に示しているが、本発明による軸受
1は鉄粉を主材とし、これに青銅粉と鉛粉とを配合した
原料粉を圧粉成形して焼結したものであるが、その内
面、即ち軸受面には厚さが少くとも8μm以上であるCu
−Sn−Znを主体とする合金層3を均一に被覆形成してい
て、このような合金層3に対し前記軸材2が摺動するよ
うに構成される。
添附図面を適宜に参照して説明すると、本発明による焼
結金属体として軸受の1例を示しているのが第1図であ
って、顕微鏡観察のためのサンプルを適切に得るために
軸受1と軸2とを共に示しているが、本発明による軸受
1は鉄粉を主材とし、これに青銅粉と鉛粉とを配合した
原料粉を圧粉成形して焼結したものであるが、その内
面、即ち軸受面には厚さが少くとも8μm以上であるCu
−Sn−Znを主体とする合金層3を均一に被覆形成してい
て、このような合金層3に対し前記軸材2が摺動するよ
うに構成される。
上記のような本発明焼結金属体は、Feを主体として、
これに青銅と鉛などの低融点金属を配合した原料粉によ
る圧粉成形体であって、Feは30〜80wt%、Cuは15〜65wt
%、Snが1〜14wt%、PbまたはSb、Biの何れか1種また
は2種以上が0.5〜4wt%の組成を有し、前記Cu−Sn−Zn
合金による被覆の厚さは5〜100μmである。
これに青銅と鉛などの低融点金属を配合した原料粉によ
る圧粉成形体であって、Feは30〜80wt%、Cuは15〜65wt
%、Snが1〜14wt%、PbまたはSb、Biの何れか1種また
は2種以上が0.5〜4wt%の組成を有し、前記Cu−Sn−Zn
合金による被覆の厚さは5〜100μmである。
Cuが15wt%未満、Snが1wt%未満、Pbなどが0.5wt%未
満ではFeが相対的に80wt%を超えるようなこととなり、
Zn雰囲気での焼結時に適切なCu−Sn−Znを主体とする合
金被覆を得ることができない。
満ではFeが相対的に80wt%を超えるようなこととなり、
Zn雰囲気での焼結時に適切なCu−Sn−Znを主体とする合
金被覆を得ることができない。
一方、Cuが65wt%以上、Snが8wt%以上、Pbなどが4wt
%以上になると、相対的にFeが不足し、低コスト性や強
度に欠けることとなる。
%以上になると、相対的にFeが不足し、低コスト性や強
度に欠けることとなる。
前記したような本発明焼結合金の製造は、鉄粉を主体
とし、これに青銅粉とPbなどの低融点金属粉を配合した
原料粉を圧粉成形し、これをZn雰囲気中で焼結するが、
この焼結の様相については第2図に示す通りであって、
酸化亜鉛(ZnO)などの気化Zn発生源11を収容した容器1
0内において適宜に支持台13を用い、前記気体Zn発生源1
1より離隔した成形体収容部12を設定し、該収容部12に
成形体15を収容し、蓋14を施して焼結する。
とし、これに青銅粉とPbなどの低融点金属粉を配合した
原料粉を圧粉成形し、これをZn雰囲気中で焼結するが、
この焼結の様相については第2図に示す通りであって、
酸化亜鉛(ZnO)などの気化Zn発生源11を収容した容器1
0内において適宜に支持台13を用い、前記気体Zn発生源1
1より離隔した成形体収容部12を設定し、該収容部12に
成形体15を収容し、蓋14を施して焼結する。
即ち本発明者等はこのような焼結について種々の状況
を設定して焼結実験を繰返したが、成形体15が気化Zn発
生源11に接触した条件下においては仮りに接触部が僅少
であっても気化ZnがFeと優先的に反応し、前記したよう
な被覆層(Cu−Zn合金)3の形成が殆んど認められない
ようなこととなるのに対し、上記した第2図のような特
定の状態を形成することにより前記被覆層3を有効に得
しめることができる。
を設定して焼結実験を繰返したが、成形体15が気化Zn発
生源11に接触した条件下においては仮りに接触部が僅少
であっても気化ZnがFeと優先的に反応し、前記したよう
な被覆層(Cu−Zn合金)3の形成が殆んど認められない
ようなこととなるのに対し、上記した第2図のような特
定の状態を形成することにより前記被覆層3を有効に得
しめることができる。
本発明においては、Pb、Sb、Biがあり、これらの1種
以上を用いるが、最も好ましいものとしてはPbであり、
それによって前記被覆層3を有効に得しめる。このPbは
場合によっては鉛−青銅合金(Cu−Sn−Pb)としても同
様な効果を得ることができ、別に添加した方が好ましい
場合もある。酸化鉛を用いることもできるが効果におい
て若干劣ることになる。
以上を用いるが、最も好ましいものとしてはPbであり、
それによって前記被覆層3を有効に得しめる。このPbは
場合によっては鉛−青銅合金(Cu−Sn−Pb)としても同
様な効果を得ることができ、別に添加した方が好ましい
場合もある。酸化鉛を用いることもできるが効果におい
て若干劣ることになる。
Znは雰囲気ガスとして成形体に吸収させることが必要
であり、Cu−Zn合金(黄銅)やCu−Zn−Pb(鉛含有黄
銅)の如きとしてZnを成形体に含有させることは好まし
くない。
であり、Cu−Zn合金(黄銅)やCu−Zn−Pb(鉛含有黄
銅)の如きとしてZnを成形体に含有させることは好まし
くない。
具体的製品の1例として、65%Fe、33%青銅(Sn:10
%)、2%Pbの配合になる原料粉を圧粉成形し、第2図
に示したような収容部12上に該圧粉体をセットし、870
℃で焼結処理し得られた若干の製品についての特性ない
し組成は次の第1表に示す如くであって、全表面に厚さ
が12〜18μmのCu−Zn層が略完全な連続被覆状態で形成
されたものである。
%)、2%Pbの配合になる原料粉を圧粉成形し、第2図
に示したような収容部12上に該圧粉体をセットし、870
℃で焼結処理し得られた若干の製品についての特性ない
し組成は次の第1表に示す如くであって、全表面に厚さ
が12〜18μmのCu−Zn層が略完全な連続被覆状態で形成
されたものである。
又このものと、別に比較材として準備された前記特開
昭56−51554の方法に従い、Fe,Cu,Sn,Pb,Znを前記第1
表に準じた値としたものおよび従来技術で最高とされる
9%Sn青銅について、それらの摩擦係数を測定した効果
を要約して示しているのが第3図であって、本発明によ
るものが略同一の生物組成であっても、この摩擦係数に
おいて常に相当優れたものとなることは明かである。
昭56−51554の方法に従い、Fe,Cu,Sn,Pb,Znを前記第1
表に準じた値としたものおよび従来技術で最高とされる
9%Sn青銅について、それらの摩擦係数を測定した効果
を要約して示しているのが第3図であって、本発明によ
るものが略同一の生物組成であっても、この摩擦係数に
おいて常に相当優れたものとなることは明かである。
更にこの第1表および第3図に示したものとは別に本
発明者等はSn:5.5%の青銅を用い、次の第2表に示すよ
うな多様な配合の原料粉を用いて圧粉成形し、同様に第
2図のようにして得られるZn雰囲気で840℃により焼結
した。得られた製品の気孔率、圧環強度、硬度、耐食性
などの特性は併せて第2表に示す如くであって、合金層
最低厚みは7〜30μmのものである。
発明者等はSn:5.5%の青銅を用い、次の第2表に示すよ
うな多様な配合の原料粉を用いて圧粉成形し、同様に第
2図のようにして得られるZn雰囲気で840℃により焼結
した。得られた製品の気孔率、圧環強度、硬度、耐食性
などの特性は併せて第2表に示す如くであって、合金層
最低厚みは7〜30μmのものである。
又本発明者等はSn:19.5%の青銅粉を用い、次の第3
表に示すような配合の原料粉を用いて圧粉成形し、同様
に第2図のようにして得られるZn雰囲気で840℃により
焼結した。得られた製品の気孔率、圧環強度、硬度、耐
食性などの特性は併せて第3表に示す如くである。
表に示すような配合の原料粉を用いて圧粉成形し、同様
に第2図のようにして得られるZn雰囲気で840℃により
焼結した。得られた製品の気孔率、圧環強度、硬度、耐
食性などの特性は併せて第3表に示す如くである。
即ちこの場合においては合金層最低厚が〜におい
て70〜93μmにも達しており、このものは軸材とのなじ
みや耐食性において著しく優れたものであった。
て70〜93μmにも達しており、このものは軸材とのなじ
みや耐食性において著しく優れたものであった。
上記したところは鉛粉末青銅粉とは別に用いた場合で
あるが、本発明者はこれらの別に鉛含有青銅粉(Sn:10
%、Pb:5%)を用いた原料粉を圧粉成形し、同様に第2
図のようにして得られるZn雰囲気で840℃により焼結し
た。得られた製品の気孔率、圧環強度、硬度、耐食性な
どの特性は併せて第4表に示す如くである。
あるが、本発明者はこれらの別に鉛含有青銅粉(Sn:10
%、Pb:5%)を用いた原料粉を圧粉成形し、同様に第2
図のようにして得られるZn雰囲気で840℃により焼結し
た。得られた製品の気孔率、圧環強度、硬度、耐食性な
どの特性は併せて第4表に示す如くである。
即ちこの鉛含有青銅を用いた場合においても合金層厚
およびその他の特性において鉛粉と青銅粉を各別に準備
混合した場合と同様の結果が得られることを確認した。
およびその他の特性において鉛粉と青銅粉を各別に準備
混合した場合と同様の結果が得られることを確認した。
なお本発明者等は上記のようなPbに代えてSb、Biを用
いることについても検討したが、特性においては前記し
たPbを用いた場合に準ずるものであった。即ち例えば65
%Fe−33%青銅−2%Biの配合によるものを840℃で焼
結処理したものはその全表面に略一様な11〜16μmのCu
−Sn−Zn層が被覆形成され、その特性は次の第5表の如
くであって、前記した第1表に準じたものであることが
理解され、その他の場合も前記したところと同様であ
る。又Sbの場合もこの第5表と同様であった。
いることについても検討したが、特性においては前記し
たPbを用いた場合に準ずるものであった。即ち例えば65
%Fe−33%青銅−2%Biの配合によるものを840℃で焼
結処理したものはその全表面に略一様な11〜16μmのCu
−Sn−Zn層が被覆形成され、その特性は次の第5表の如
くであって、前記した第1表に準じたものであることが
理解され、その他の場合も前記したところと同様であ
る。又Sbの場合もこの第5表と同様であった。
「発明の効果」 以上説明したような本発明によるときは鉄粉を実質的
に主体とした焼結金属製品においてその表面にCu−Sn−
Zn−PbまたはCu−Sn−Zn−BiやCu−Sn−Zn−Sbのような
特殊の合金層被覆を均一に形成せしめ、軸受とした場合
における軸材とのなじみや摩擦係数が良好で、特異の美
観を備え、又耐食性に優れた各種製品を的確に提供せし
め、製造操作も配合された原料粉を圧粉成形し焼結する
という単なる焼結工程で足りるので比較的低コストであ
るなどの効果を共に有しており、工業的にその効果の大
きい発明である。
に主体とした焼結金属製品においてその表面にCu−Sn−
Zn−PbまたはCu−Sn−Zn−BiやCu−Sn−Zn−Sbのような
特殊の合金層被覆を均一に形成せしめ、軸受とした場合
における軸材とのなじみや摩擦係数が良好で、特異の美
観を備え、又耐食性に優れた各種製品を的確に提供せし
め、製造操作も配合された原料粉を圧粉成形し焼結する
という単なる焼結工程で足りるので比較的低コストであ
るなどの効果を共に有しており、工業的にその効果の大
きい発明である。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の技術的内容を示すものであって、第1図
は本発明による製品の1例について軸材と共に顕微鏡的
組織を示した説明図、第2図は焼結処理状態についての
断面的説明図、第3図は本発明によるFe−33%青銅−2
%Pb−(Zn)材と従来の比較材としてのFe−Cu−Zn系圧
粉成形焼結体および従来最高とされる9%Sn青銅体につ
いてのPV値と摩擦係数の関係を求めた結果の図表であ
る。 然してこれらの図面中第1、2図において、1は軸受、
2は軸、3はCu−Sn−Znを主体とする合金、4は遊隙、
10は容器、11は気体Zn発生源、12は成形体収容部、13は
支持台、14は蓋、15は成形体であり、又第3図において
ソリッドの測定点は本発明材、オープンの測定点は比較
材の場合を示すものである。
は本発明による製品の1例について軸材と共に顕微鏡的
組織を示した説明図、第2図は焼結処理状態についての
断面的説明図、第3図は本発明によるFe−33%青銅−2
%Pb−(Zn)材と従来の比較材としてのFe−Cu−Zn系圧
粉成形焼結体および従来最高とされる9%Sn青銅体につ
いてのPV値と摩擦係数の関係を求めた結果の図表であ
る。 然してこれらの図面中第1、2図において、1は軸受、
2は軸、3はCu−Sn−Znを主体とする合金、4は遊隙、
10は容器、11は気体Zn発生源、12は成形体収容部、13は
支持台、14は蓋、15は成形体であり、又第3図において
ソリッドの測定点は本発明材、オープンの測定点は比較
材の場合を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/00 304 38/60
Claims (3)
- 【請求項1】Fe:30〜80wt%、Cu:15〜65wt%、Sn:1〜14
wt%およびPbまたはSb、Biの何れか1種または2種以上
を0.5〜4wt%含有した圧粉成形焼結体であって、該焼結
体の表面が厚さ5〜100μmのCu−Sn−Znを主体とする
合金層で被覆されたことを特徴とする焼結金属製品。 - 【請求項2】鉄粉を主体とし、これに青銅粉を配合する
と共にPb、Sb、Biの1種または2種以上を配合した原料
粉を圧粉成形し、該圧粉成形体を気化したZnが存在する
還元雰囲気中で焼結処理し、前記圧粉成形体の表面にCu
−Sn−Znを主体とした銅合金による被覆層を厚さ5〜10
0μm被覆せしめることを特徴とする焼結金属製品の製
造法。 - 【請求項3】鉄粉を主体とし、これにPb、Sb、Biの1種
または2種以上を含有した青銅粉を混合した原料粉を準
備し、該原料粉を圧粉成形し得られた成形体を気化した
Znが存在する還元雰囲気中で焼結処理し、前記圧粉成形
体の表面にCu−Sn−Znを主体とした銅合金による被覆層
を厚さ5〜100μm被覆せしめることを特徴とする焼結
金属製品の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22470488A JPH086156B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 焼結金属製品およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22470488A JPH086156B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 焼結金属製品およびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0273947A JPH0273947A (ja) | 1990-03-13 |
| JPH086156B2 true JPH086156B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=16817938
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22470488A Expired - Lifetime JPH086156B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 焼結金属製品およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH086156B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6254701B1 (en) * | 1996-03-14 | 2001-07-03 | Taiho Kogyo Co., Ltd. | Copper alloy and sliding bearing having improved seizure resistance |
-
1988
- 1988-09-09 JP JP22470488A patent/JPH086156B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0273947A (ja) | 1990-03-13 |
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