JPH0864342A - 加熱ローラの製造方法および製造装置 - Google Patents

加熱ローラの製造方法および製造装置

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JPH0864342A
JPH0864342A JP19688494A JP19688494A JPH0864342A JP H0864342 A JPH0864342 A JP H0864342A JP 19688494 A JP19688494 A JP 19688494A JP 19688494 A JP19688494 A JP 19688494A JP H0864342 A JPH0864342 A JP H0864342A
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JP
Japan
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paste
gap
peripheral surface
outer peripheral
circumferential direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP19688494A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Ogawa
善晴 小川
Kazunori Hosomi
和徳 細見
Tatsuo Kono
辰男 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Publication date
Application filed by Noritake Co Ltd filed Critical Noritake Co Ltd
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Publication of JPH0864342A publication Critical patent/JPH0864342A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周方向の抵抗値分布が一層良好な加熱ローラ
の製造方法および製造装置を提供する。 【構成】 ガラス円筒30の外周面に曲面印刷機46に
よってレジネートペーストを印刷して印刷部40を形成
することにより隙間38が生じるが、ペースト充填装置
48のシリンダ部86がガラス円筒30の軸方向に沿っ
て移動させられつつ、ニードル118を通してレジネー
トペーストをその隙間38に吐出することにより、焼成
後に先に形成された印刷部40と略同様な膜厚となるよ
うにその隙間38にレジネートペーストが充填される。
そのため、ガラス円筒30の外周面全面に抵抗発熱体層
34が略同様な厚さで形成され、周方向の一部に隙間3
8が存在しない。したがって、加熱ローラ10の周方向
の抵抗値分布が略均一となって、周方向の温度ムラが低
減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電複写機のトナー定
着等に用いられる加熱ローラの製造方法および製造装置
に関し、特に周方向に均一な抵抗値分布を得る技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、トナー画像を紙等に転写した後
に定着する複写機においては、トナーが転写された紙等
に複写機内に備えられた加熱ローラと加圧ローラとの間
を通過させることにより、加熱と同時に加圧をして、ト
ナーを紙等に定着させることが行われている。上記加熱
ローラの一つに、円筒状の外周面を有する電気絶縁性基
体のその外周面に抵抗発熱体層が備えられたものがあ
る。例えば、特開昭63−158582号公報等がそれ
である。このような表面発熱型の加熱ローラによれば、
紙等に接触する表面が直接的に発熱させられるため、従
来用いられていた円筒状のローラの内部に加熱源として
ハロゲンランプ等を備えた内部発熱型に比較して余熱時
間が短く、且つ、消費電力が低くなるという利点があ
る。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記のような円筒
状の加熱ローラは一般に回転させられつつ用いられるた
め、その周方向の温度分布は可及的に均一であることが
望まれる。例えば、上記の複写機においてトナーを確実
に定着させるためには、そのトナーによって定められる
所定の温度範囲(例えば160〜180℃程度)に加熱
することが必要であるが、前記公報に開示されている技
術では、抵抗発熱体パターンが形成されたスクリーンを
用いてスクリーン印刷等によって抵抗体ペーストをシー
ト上に印刷し、これを円筒状基体の外周面に転写して加
熱焼成することにより抵抗発熱体層が形成される。その
ため、抵抗発熱体層には転写時の継ぎ目(すなわち、抵
抗体パターンの隙間或いはオーバラップ)が形成され
て、周方向において抵抗値分布が生じ、加熱ローラの周
方向に温度分布が悪化し、延いてはトナーの定着ムラが
発生するという問題がある。なお、上記スクリーンを用
いて曲面印刷等によって抵抗体ペーストを前記円筒状基
体上に直接印刷しても、上記公報に記載されたものと同
様な加熱ローラが得られるが、その場合にも印刷開始部
と終了部との間に継ぎ目が形成されるため同様な問題が
ある。
【0004】上記の継ぎ目の発生による周方向の抵抗値
分布は、例えば、継ぎ目の幅(周方向長さ)を可及的に
小さくし、或いは抵抗発熱体層を積層形成すると共に継
ぎ目の周方向位置を積層されている各層相互に可及的に
離隔させること等で低減することが可能である。しかし
ながら、このような技術によっても、比較的温度分布の
現れ易い条件(例えば、複写機のスイッチがオンされて
から複写用紙が加熱ローラに到達するまでの比較的短い
時間に、加熱ローラを所定の定着温度まで昇温させるた
めに高電圧が印加される場合等)では、上記継ぎ目の存
在により比較的大きな温度分布が発生する。しかも、継
ぎ目の幅は用いられる円筒状基体の外径が公差の範囲内
で変動すると、その公差のπ倍の範囲で変動し得るため
制御が困難であり、一方、抵抗発熱体層を積層形成する
場合には、抵抗発熱体層が厚くなって熱容量が増大する
と共に、工程が複雑になって製造コストが増大するとい
いう問題がある。
【0005】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、周方向の抵抗値分布が一
層良好な加熱ローラの製造方法および製造装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、第1発明の要旨とするところは、円筒状の外
周面を有する電気絶縁性基体のその外周面上に抵抗発熱
体層が備えられた加熱ローラの製造方法であって、(a)
スクリーン印刷により、前記電気絶縁性基体の外周面上
に、周方向に所定の幅の隙間が生じるように抵抗体ペー
ストが固着された膜を形成する膜形成工程と、(b) 吐出
細管を備えたペースト吐出装置のその吐出細管の先端部
を、前記隙間上で前記電気絶縁性基体の軸方向に平行な
方向に相対移動させつつ、その吐出細管を通して抵抗体
ペーストを吐出することにより、前記膜と略同様な厚さ
で前記隙間に前記抵抗体ペーストを充填するペースト充
填工程と、(c) 前記膜および隙間に充填された抵抗体ペ
ーストを焼成することにより、薄膜金属を生成する焼成
工程とを、含むことにある。
【0007】
【作用および第1発明の効果】このようにすれば、膜形
成工程において、電気絶縁性基体の外周面上に、周方向
に所定の幅の隙間が生じるように抵抗体ペーストが固着
された膜が形成され、ペースト充填工程において、ペー
スト吐出装置が軸方向に相対移動させられつつ、その吐
出細管を通して抵抗体ペーストが吐出されることによ
り、前記隙間に前記膜と略同様な厚さで前記抵抗体ペー
ストが充填され、焼成工程において、その膜および隙間
に充填された抵抗体ペーストから薄膜金属すなわち抵抗
発熱体層が生成される。そのため、電気絶縁性基体の外
周面全面に抵抗発熱体層が略同様な厚さで形成され、周
方向の一部に隙間が存在しない。したがって、加熱ロー
ラの周方向の抵抗値分布が略均一となって、周方向の温
度ムラが低減される。
【0008】しかも、上記隙間の幅寸法は電気絶縁性基
体の外径寸法のばらつきに応じて変動するが、その隙間
には膜と略同様な厚さで抵抗体ペーストが充填されるた
め、その幅寸法に拘らず周方向の抵抗値分布は略均一と
される。これに対して、従来の継ぎ目(隙間或いは重な
り)寸法を制御することにより抵抗値分布を低減する技
術では、電気絶縁性基体の外径寸法のばらつきによって
その継ぎ目寸法の制御が困難であったため、抵抗値分布
を充分均一にすることが困難であった。
【0009】なお、上記膜形成工程は、抵抗体パターン
が形成されたスクリーンを用いるものであれば、その手
法は特に限定されず、例えばシート上にスクリーン印刷
した抵抗体パターンを電気絶縁性基体の外周面に転写す
る転写法や、或いは曲面印刷機によって外周面上に直接
印刷する方法等の何れの方法が取られても良い。
【0010】また、ペースト充填工程において用いられ
る吐出細管は、種々の内径寸法のものが用いられ得る。
例えば、内径寸法が隙間の幅程度のものが用いられる場
合には、電気絶縁性基体の軸方向に平行な方向に一回相
対移動させることによって、隙間に抵抗体ペーストが充
填される。一方、内径寸法が隙間の幅よりも小さいもの
が用いられる場合には、その内径寸法と隙間の幅との寸
法差に基づいた所定回数相対移動が繰り返されることに
よって、同様に隙間に抵抗体ペーストが充填されるので
ある。
【0011】ここで、好適には、前記ペースト充填工程
において前記隙間に充填される抵抗体ペーストの抵抗率
は、膜形成工程において外周面に膜を形成するための抵
抗体ペーストの抵抗率と同等以上の大きさの値とされ
る。
【0012】すなわち、ペースト充填工程において、隙
間に充填される抵抗体ペーストの抵抗率が膜に用いられ
た抵抗体ペーストの抵抗率よりも低くされ、或いはその
厚さが膜よりも厚くされると、その隙間部分の抵抗値が
周方向の他の部分の抵抗値よりも低くなる。この場合に
抵抗発熱体層に通電するとその隙間部分に電流が集中す
ることとなって、周方向に温度分布が生じる。一方、隙
間に充填される抵抗体ペーストの抵抗率が膜に用いられ
た抵抗体ペーストと同等以上の値とされると、隙間部分
への電流の集中は生じず、抵抗率が比較的大きい場合に
は反対に電流値が低くなることも生じ得るが、抵抗発熱
体層の他の部分での発熱は隙間部分にも伝達されるた
め、周方向に略均一な温度分布は得られることとなる。
したがって、充填される抵抗体ペーストの抵抗率は、膜
を形成するために用いられた抵抗体ペーストの抵抗率と
同等以上の値とされることが好ましい。
【0013】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための第2発明の要旨とするところは、円筒状
の外周面を有する電気絶縁性基体のその外周面上に抵抗
発熱体層が備えられた加熱ローラの製造方法であって、
(a) スクリーン印刷により、前記電気絶縁性基体の外周
面上に、周方向に所定の幅の隙間が生じるように抵抗体
ペーストが固着された膜を形成する膜形成工程と、(b)
その膜を焼成することにより、周方向に前記所定の幅の
隙間を有する薄膜金属を生成する第1焼成工程と、(c)
吐出細管を備えたペースト吐出装置のその吐出細管の先
端部を、前記隙間上で前記電気絶縁性基体の軸方向に平
行な方向に相対移動させつつ、その吐出細管を通して抵
抗体ペーストを吐出することにより、焼成後の厚さが前
記薄膜金属と略同様になる厚さで前記隙間に前記抵抗体
ペーストを充填するペースト充填工程と、(d) 前記隙間
に充填された抵抗体ペーストを焼成することにより、薄
膜金属を生成する第2焼成工程とを、含むことにある。
【0014】
【作用および第2発明の効果】このようにすれば、前記
第1発明と同様に形成された膜から、第1焼成工程にお
いて周方向に隙間を有する薄膜金属すなわち抵抗発熱体
層が生成され、ペースト充填工程において、ペースト吐
出装置が軸方向に相対移動させられつつ、その吐出細管
を通して抵抗体ペーストが吐出されることにより、焼成
後の厚さが上記薄膜金属と略同様になる厚さで前記隙間
に前記抵抗体ペーストが充填され、第2焼成工程におい
て、その隙間に充填された抵抗体ペーストから薄膜金属
が生成される。そのため、電気絶縁性基体の外周面全面
に抵抗発熱体層が略同様な厚さで形成され、周方向の一
部に隙間が存在しない。したがって、加熱ローラの周方
向の抵抗値分布が略均一となって、周方向の温度ムラが
低減される。すなわち、膜形成工程後ペースト充填工程
前に第1焼成工程が設けられ、ペースト充填に先立って
膜から薄膜金属が生成させられても良いのである。
【0015】
【課題を解決するための第3の手段】また、前記目的を
達成するための第3発明の要旨とするところは、円筒状
の外周面を有する電気絶縁性基体のその外周面上に抵抗
発熱体層が備えられた加熱ローラの製造装置であって、
(a) 周方向の一部に隙間を有するように抵抗体ペースト
が固着されて成る膜が前記外周面に形成された前記電気
絶縁性基体を、その隙間が上側に位置するように支持す
る支持手段と、(b) 吐出細管を通して抵抗体ペーストを
前記電気絶縁性基体の外周面に吐出するペースト吐出装
置と、(c) そのペースト吐出装置をその電気絶縁性基体
の軸方向に平行な方向に相対移動させる軸方向駆動手段
とを、含むことにある。
【0016】
【作用および第3発明の効果】このようにすれば、前述
の第1或いは第2発明の方法で形成された、周方向の一
部に隙間を有する抵抗体ペーストから成る膜或いはその
膜から加熱生成された薄膜金属が外周面に固着された電
気絶縁性基体は、支持手段によってその隙間が上側に位
置するように支持され、軸方向駆動手段によって吐出細
管を備えたペースト吐出装置が抵抗体ペーストをその隙
間に吐出しながら電気絶縁性基体の軸方向と平行な方向
に相対移動させられることにより、焼成後に上記薄膜金
属と略同様となる厚さでその隙間に抵抗体ペーストが充
填させられ得る。そのため、電気絶縁性基体の外周面全
面に抵抗発熱体層が略均一な厚さで形成され、周方向の
一部に隙間が存在しない。したがって、加熱ローラの周
方向の抵抗値分布が略均一とされて、周方向の温度ムラ
が低減される。
【0017】ここで、好適には、前記加熱ローラの製造
装置は、(a) 前記吐出細管の先端部を、前記電気絶縁性
基体の外周面の周方向に相対移動させる周方向駆動手段
と、(b) その吐出細管の内径寸法とその外周面に形成さ
れた隙間の幅寸法との比に基づいて、上記周方向の相対
移動量および前記軸方向駆動手段による軸方向の相対移
動回数を制御する移動制御手段とを含むものである。
【0018】このようにすれば、隙間の幅が吐出細管の
内径寸法よりも大きい場合にも、ペースト吐出装置が抵
抗体ペーストを吐出しながら、電気絶縁性基体の全長に
亘ってその軸方向に平行な方向に一回相対移動させられ
た後に、移動制御手段によって定められた量および回数
だけ周方向駆動手段によってペースト吐出装置と電気絶
縁性基体とが周方向に相対移動させられ、再び抵抗体ペ
ーストを吐出しながら軸方向に相対移動させられること
が繰り返されることにより、焼成後に先に形成された膜
から生成される薄膜金属と略同様となる厚さで前記隙間
に抵抗体ペーストが充填される。したがって、例えば、
形成され得る最小の幅寸法の隙間に対応する塗布幅が得
られる内径寸法の吐出細管を用いれば、軸方向の相対移
動の回数を変更するだけで様々な幅寸法の隙間に対応で
きることとなる。
【0019】また、好適には、前記加熱ローラの製造装
置は、(a) 前記吐出細管の先端部を、前記電気絶縁性基
体の外周面の周方向に相対移動させる周方向駆動手段
と、(b) 前記隙間の周方向端部を検出する端部検出手段
と、(c) 前記吐出細管の内径寸法と、その端部検出手段
によって検出された前記隙間の周方向端部の位置との関
係に基づいて、前記周方向の相対移動量を制御する移動
量制御手段と、(d) 前記端部が検出されなくなった時
に、前記隙間への抵抗体ペーストの充填が終了したこと
を判断する終了判断手段とを、含むものである。
【0020】このようにすれば、端部検出手段によって
前記隙間の端部、すなわち、電気絶縁性基体の外周面上
のうち、膜或いはその膜から生成された薄膜金属、およ
びペースト吐出装置によって塗布される抵抗体ペースト
の何れもが存在しない部分の周方向端部が検出され、移
動量制御手段によってその端部の位置と吐出細管の内径
寸法との関係に基づいて、周方向の相対移動量が制御さ
れ、周方向駆動手段によってその制御される相対移動量
だけペースト吐出装置と電気絶縁性基体とが周方向に相
対移動させられて抵抗体ペーストの塗布が継続され、隙
間の端部が検出されなくなると、終了判断手段によって
抵抗体ペーストの充填が終了したことが判断される。し
たがって、隙間の幅が吐出細管の内径寸法よりも大き
く、軸方向の一回の相対移動では隙間に抵抗体ペースト
が充填されない場合には、周方向に相対移動させられて
順次隙間の端部が検出されて抵抗体ペーストが塗布され
ることが繰り返されることにより、様々な幅寸法の隙間
に抵抗体ペーストが充填させられ得る。また、隙間が電
気絶縁性基体の軸心に平行に形成されていない場合に
も、端部を検出して周方向に相対移動させながら軸方向
に相対移動させることにより、隙間に抵抗体ペーストが
充填させられることとなる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0022】図1は、本発明の一実施例の製造方法によ
り作製された加熱ローラの一例であるトナー定着用加熱
ローラ(以下、加熱ローラという)10が適用された複
写機のトナー定着部の要部断面を模式的に示す図であ
る。図において、上下に所定の間隔をもって固定された
ハウジング12,14内に、上記加熱ローラ10と例え
ばアルミニウム製円柱16の外周面にシリコーンゴム1
8が固着されて成る加圧ローラ20とが図示しない軸受
により回転可能に取り付けられており、加熱ローラ10
および加圧ローラ20は所定の力で互いに押圧されてい
る。また、ハウジング12の内周面と加熱ローラ10の
外周面との間隔は約1mm程度と小さくされており、ハ
ウジング12の外部から内周面に貫通して設けられた貫
通穴に熱電対26が取り付けられて、内部の温度を検出
し、図示しない制御回路により加熱ローラ10に印加さ
れる電圧が制御され、その表面温度が適正な温度に保た
れるようにされている。そして、図示しない転写装置に
よりトナーが転写された記録紙22等が搬入口24から
送り込まれると、加熱ローラ10および上記加圧ローラ
20間で加熱されつつ加圧される過程でトナーに含まれ
る樹脂が溶融して、その記録紙22等にトナーが定着さ
せられる。
【0023】上記加熱ローラ10は、図2および軸心に
垂直な断面である図3に示すように、ガラス円筒30
と、その円筒状外周面の両端部において環状に設けられ
た一対の電極32,32と、それら一対の電極32,3
2の間に設けられて電極32,32の間に流された電流
により発熱する抵抗発熱体層34と、その抵抗発熱体層
34を保護すると共にトナーの付着を防止するために抵
抗発熱体層34を覆う保護膜36とを備えている。本実
施例においては、上記ガラス円筒が電気絶縁性基体に相
当する。
【0024】上記ガラス円筒30は、円筒状外周面を有
して加熱ローラ10の基体として機能しており、例え
ば、全長340mm、外径20±0.15mm、肉厚
1.0mm程度の寸法の引き抜き加工により製造された
低アルカリガラス(例えば、Na 2 O+K2 O 7.5
wt%,CaO+BaO 3.0wt%,B2 3
0.5wt%,Al2 3 7.0wt%,SiO2
2.0wt%から成り、その特性が熱伝導率0.002
6 cal/sec・cm・℃,比熱0.17 cal/g・℃,軟化点
790℃程度のガラス等)製円筒である。
【0025】前記一対の電極32,32は、Ag(銀)
またはAg−Pd,Ag−Ptから成り、例えば15μ
m程度の厚さで、両端からそれぞれ例えば15mm程度
の位置まで設けられている。前記抵抗発熱体層34は、
例えば両端部からそれぞれ13mm程度までの部分を除
く中間部に設けられており、上記電極32,32は、抵
抗発熱体層34にそれぞれ2mm程度重ねられている。
また、前記保護膜36は、抵抗発熱体層34が固着され
た部分に対して良く知られた方法で厚さ20〜25μm
程度に形成されたフッ素樹脂(例えばポリテトラフルオ
ロエチレン)皮膜である。
【0026】また、抵抗発熱体層34は、レジネートと
称される金属有機化合物(Metal Orgnic Compound :M
OC)を含む液状またはペースト状物から成る例えば厚
さ6μm程度のレジネート膜をガラス円筒30の外周面
に形成して焼成することにより、例えば厚さ0.8μm
程度の薄膜金属とされたものである。抵抗発熱体層34
は、レジネートペーストを直接印刷或いは転写法等によ
って固着した後に加熱して薄膜金属とした周方向に隙間
38を有する印刷部40と、その印刷部40の加熱生成
前或いは加熱生成後に隙間38にレジネートペーストを
充填して加熱することにより金属化した充填部42とか
ら構成される。この隙間38の幅(すなわち周方向の長
さ)は、例えば0.36〜1.30mm程度、充填部4
2の厚さは例えば0.7μm程度であり、その充填部4
2に充填されたレジネートペーストが隙間38を形成す
る印刷部40の端部に重ねられることにより、例えば幅
O =0.2mm程度の重なり部44が形成されてい
る。
【0027】上記レジネートペーストは、所定の金属成
分をそれぞれ溶解して有機化合物と反応させることによ
り生成されるレジネートを、レジンと混合・混練するこ
とにより得られるものであり、例えば下記表1のAu
(金)系レジネートペーストが用いられる。なお、下記
金属成分のうち、Bi(ビスマス),V(バナジウム)
等は酸化物パウダの形で混合されても良い。また、上記
MOCとしては、(C715S)n −M,(C12
25S)n −M(Mは金属、nは任意の自然数を表す。例
えばAuにおいては、n=1)等の金属メルカプチド
や、或いは、アビエチン酸(C20302 )の何れかの
基に−SMが結合した金属樹脂硫化バルサム等が用いら
れる。
【0028】
【表1】
【0029】上記加熱ローラ10は、例えば図4に模式
的に示される曲面印刷機46および図5,図6に示され
るペースト充填装置48を用いて抵抗発熱体層34が形
成されたものである。曲面印刷機46は、抵抗体パター
ンが形成されたスクリーン50およびスキージ52を備
えており、図示しない回転駆動装置によってガラス円筒
30がスクリーン50に接触しつつ図の矢印方向に回転
させられると、そのガラス円筒30の外周面の接線方向
速度と同速度でスクリーン50が図の矢印方向に移動さ
せられ、スクリーン50上のペースト54が抵抗体パタ
ーンに従ってガラス円筒30の外周面に塗布されるもの
である。
【0030】また、上記ペースト充填装置48は、前記
ガラス円筒30をその軸心回りに回転可能に保持する回
転装置56と、その回転装置56によって支持されてい
るガラス円筒30の外周面に向かって抵抗発熱体ペース
トを吐出するペースト塗布装置58とから構成されてい
る。本実施例においては、上記回転装置56が支持手段
および周方向駆動手段に相当する。
【0031】回転装置56は、ガラス円筒30を回転さ
せるための回転部60、およびその回転部60側に向か
ってガラス円筒30を押圧することによって保持する押
圧部62とから構成されている。回転部60は、ステッ
ピングモータ等の回転モータ64と、その回転モータ6
4が固定された台66と、図示しない軸部において軸受
68に回転可能に取り付けられて上記回転モータ64に
よってその軸心回りに回転させられる円錐状部材70と
を備えている。また、押圧部62は、台72と、ハンド
ル74の回転操作によってその台72上を図5における
左右方向に移動させられる第1移動台76と、その第1
移動台76上に図の左右方向に移動可能に取り付けられ
ると共に図示しないバネ等によって図の右方向に付勢さ
れている第2移動台78と、その第2移動台78上に取
り付けられた軸受80と、図示しない軸部において軸心
回りに回転可能にその軸受80に取り付けられている上
記円錐状部材70と同様な形状の円錐状部材82とを備
えている。これら2つの円錐状部材70,82は、軸心
が一直線上に位置するように取り付けられている。
【0032】一方、ペースト塗布装置58は、回転装置
56に固定されたガラス円筒30側の一端にペースト吐
出部84を有するシリンダ部86が、図5における左右
方向、上下方向、および図6における左右方向にそれぞ
れ移動可能に備えられている。本実施例においては、上
記シリンダ部86がペースト吐出装置に相当する。
【0033】シリンダ部86は、軸心が鉛直方向となる
ように上側固定部材88および下側固定部材90によっ
て上下移動部材92に固定された円筒状のシリンダ94
を備えており、微調整ネジ96を回転させて上下移動部
材92を上下移動レール98に沿って移動させることに
より、図の上下方向に移動させられる。上下移動部材9
2の下端部には、図における上下方向に軸心が位置する
ように取り付けられたネジ100のその軸心回りに回動
可能とされた水平回動部材102が、前記下側固定部材
90を介して取り付けられており、所望の回動角度で固
定される。その水平回動部材102の先端部には、鉛直
回動支持部材104が2本のボルト106,106、ナ
ット108,108等によって固定されている。鉛直回
動支持部材104は、下部に2つの平板状部が図5にお
ける左右方向に所定の間隔をもって平行に設けられるこ
とにより形成された狭持部110を備えている。前記ペ
ースト吐出部84を保持する保持部材112は、上記狭
持部110の平板状部によってネジ114の軸心回りに
回動可能に狭持され、そのネジ114を締め付けること
により所望の回動角度で固定される。
【0034】前記ペースト吐出部84はチューブ116
によってシリンダ94に接続されており、その先端部に
は、例えば内径0.3mm程度で曲げ弾性を有する例え
ばステンレス製のニードル118が備えられている。ま
た、上記シリンダ94はエア配管120を介して圧力空
気供給装置122に接続されており、このシリンダ94
内に蓄えられた抵抗発熱体ペーストは、圧力空気供給装
置122から供給される空気圧によってペースト吐出部
84の先端部のニードル118から吐出される。本実施
例においては、上記ニードル118が吐出細管に相当す
る。
【0035】また、上記上下移動レール98は、微調整
ネジ124を回転させることにより水平移動レール12
6に沿って移動させられる水平移動部材128に固定さ
れており、これにより、前記ペースト吐出部84が図6
における左右方向に移動させられる。また、水平移動レ
ール126は、例えばエアシリンダ等から成る上下移動
装置130の図における上下方向に突き出しおよび引き
込み可能とされた軸部132に固定されている。すなわ
ち、ペースト吐出部84の上下方向の移動は主にこの上
下移動装置130の作動によって行われ、前記微調整ネ
ジ96の回転による上下移動は微調整のために行われ
る。なお、図において134はガイドロッド、136は
ガイドブッシュである。
【0036】また、上記上下移動装置130は、モータ
138の回転によって移動レール140上を図における
紙面と垂直な方向(すなわち図5におけるガラス円筒3
0の軸方向と平行な方向)に移動可能とされた移動部材
142に固定されている。これにより、シリンダ部86
は、例えば図5において示される2位置の範囲内で、モ
ータ138の回転によって左右方向に移動させられる。
なお、上記モータ138および移動レール140は、何
れも台144上に固定されている。本実施例において
は、上記モータ138、移動レール140、移動部材1
42が軸方向駆動手段を構成している。
【0037】上記モータ138および前記回転装置のモ
ータ64は、CPU,RAM,ROM等から構成された
制御装置146に接続されている。また、ペースト充填
装置48には、シリンダ部86に連動してガラス円筒3
0の両端部間でその軸方向に沿って移動させられる端部
検出装置148が備えられている。この端部検出装置1
48は、例えばガラス円筒30の軸方向と垂直な方向に
配列された多数のCCD素子から成るイメージセンサを
備えており、後述するように、例えばガラス円筒30の
軸心の鉛直上に位置させられることによって、ガラス円
筒30の外周面に印刷されたレジネートペーストから成
る膜150或いはこの膜150から加熱生成された薄膜
金属(すなわち、印刷部40)に生じている隙間38の
周方向端部等の位置を検出するものである。本実施例に
おいては、上記端部検出装置148が端部検出手段に相
当する。
【0038】上記制御装置146には、ガラス円筒30
の処理に先立って、上記隙間38に充填するレジネート
ペーストの厚さや、前記ニードル118の内径寸法等の
設定が為されてRAMに記憶されると共に、ガラス円筒
30の処理中に、上記端部検出装置148によって検出
された隙間38の端部の位置、或いは、後述するように
その端部に沿って塗布されたレジネートペーストの端部
の位置を示す端部位置信号が送られる。そして、そのR
AMに記憶された設定データおよび端部位置信号に基づ
き、予めROMに記憶されたプログラムに従って、モー
タ64を駆動してガラス円筒30を所定角度だけ回転さ
せることにより、その端部から予め定められた所定距離
離隔した位置にニードル118の先端部を常時位置させ
る。本実施例においては、上記制御装置146が移動量
制御手段に相当する。
【0039】以下、上記曲面印刷機46およびペースト
充填装置48を用いて加熱ローラ10を製作する方法を
説明する。先ず、前述のガラス円筒30および抵抗発熱
体層34を形成するためのレジネートペーストを用意す
る。このレジネートペーストは、前述の組成に調整され
たAu系レジネートペーストNo.1およびNo.2を例えばタ
ーピネオール等の有機溶剤で希釈することにより、例え
ば10000mPa・s程度の粘度とされたものが用い
られる。一方、抵抗体パターンが形成されたスクリーン
50を曲面印刷機46に図4に示されるように取り付
け、上記Au系レジネートペースト54を所定量スクリ
ーン50の上面に乗せる。
【0040】上記スクリーンの50の抵抗体パターン
は、図4の矢印に示される移動方向長さが、ガラス円筒
30の外周面の周方向長さよりも、その外径の公差の範
囲内におけるばらつきに拘らず常にやや短くなるよう
に、(外径中心値−公差/2)×π よりもやや小さい
値に定められている。本実施例においては、前述のよう
に外径中心値=20mm、公差=0.3mmであること
から、抵抗体パターンの長さ=62mmとされている。
【0041】そして、ガラス円筒30をスクリーン50
と所定の間隔をもってその下側、すなわち、図に示され
る所定の位置で支持し、軸心回りに矢印方向に回転させ
ると同時にスクリーン50を矢印方向に移動させること
によって、その外周面にAu系レジネートペーストが例
えば6μm程度の厚さで所定の抵抗体パターンに印刷さ
れる。このとき、上述のように抵抗体パターンが短くさ
れていることから、図7に断面を示すように、Au系レ
ジネートペースト54が印刷されて形成された膜150
には、抵抗体パターンの始点と終点とによって隙間38
が生じる。この隙間38の幅(すなわち、周方向長さ)
は、上記の抵抗体パターンの長さおよびガラス円筒30
の外径、公差から定められるものであり、上記のように
それらの値が設定されていることから、前述のように
0.36〜1.30mm程度の範囲の値をとる。
【0042】そして、例えば70℃程度で乾燥後、例え
ば600℃程度の所定の温度で焼成することにより、ガ
ラス円筒30の外周面に固着されたレジネートペースト
から薄膜金属が生成され、上記隙間38が周方向の一部
に生じた抵抗発熱体層34の印刷部40が形成される。
本実施例においては、上記の曲面印刷機46によってレ
ジネートペースト54を印刷し、乾燥する工程が膜形成
工程に、焼成することにより薄膜金属が生成される工程
が第1焼成工程に、それぞれ対応する。
【0043】次いで、前記のAu系レジネートペースト
No.1およびNo.2と同様な組成でAuの含有量がそれぞれ
70wt%程度に低減されることにより、加熱生成され
る薄膜金属の抵抗値が曲面印刷機46で形成されたもの
のそれぞれ1.5倍程度とされた他のAu系レジネート
ペーストを、前述と同様にターピネオール等の有機溶剤
で希釈して例えば5000mPa・s程度の粘度とす
る。そして、このAu系レジネートペーストをシリンダ
94内に投入すると共に、ガラス円筒30を図5に示さ
れるように回転装置56に固定する。このガラス円筒3
0の固定は、ハンドル74を操作することによって第1
移動台76の位置を調節して円錐状部材70,82の間
隔をガラス円筒30の長さよりもやや小さくし、第2移
動台78を図示しないバネの付勢力に抗して図の左方に
押し戻すことにより円錐状部材70,82の間隔を広
げ、ガラス円筒30をその間の所定の位置に位置させて
第2移動台78の押し戻しを停止することにより行われ
る。
【0044】続いて、ペースト吐出部84のニードル1
18の先端部がガラス円筒30のシリンダ部86に近い
方の端部側に向かうように、水平回動部材102をネジ
100回りに90度回動させることにより、ペースト吐
出部84およびニードル118をガラス円筒30の軸心
方向に平行とする。そして、ネジ114を緩めて保持部
材112を鉛直方向に回動させることにより、ペースト
吐出部84をその軸心方向が水平面に対して所定の角
度、例えば30度程度の角度を成すように固定する。
【0045】以上のようにガラス円筒30およびペース
ト吐出部84が固定された状態で制御装置146を起動
し、ガラス円筒30の外径寸法、軸方向寸法等や隙間3
8に充填するレジネートペーストの厚さ等を設定する
と、例えば、その設定に応じたプログラムが制御装置1
46のROMに予め記憶された複数のプログラムから選
択されることにより、そのプログラムに従って、モータ
138によってシリンダ部86が例えば図5における左
端の位置に位置させられ、モータ64によってガラス円
筒30がその軸心回りに回転させられると共に、端部検
出装置148によってその外周面に形成された隙間38
の端部位置が検出されることにより、ニードル118の
内径寸法およびレジネートペーストの塗布厚さに関連し
て予め設定された量だけ、その端部が最上部から回動さ
せられた位置でガラス円筒30が固定される。
【0046】その後、シリンダ部86が図6における左
右方向に移動させられることにより、ニードル118の
軸心がガラス円筒30の軸心の鉛直上に位置するよう
に、すなわち、図8(a) に示されるようにニードル11
8が上記隙間38の上に、その端部152から例えばそ
の軸心Cが内径寸法の1/4程度の寸法dだけ離隔する
ように位置させられる。そして、シリンダ部86が下方
に移動させられることにより、図8(b) に示されるよう
に、ペースト吐出部84のニードル118は、その先端
部が図8(a) の矢印に示される方向(すなわち図におけ
る右方向)にシリンダ部86が移動させられるとしたと
きにその移動方向の下流側を向き、且つ隙間38に押圧
されてその曲げ弾性力に抗して曲げられた状態とされ
る。そして、図示しない開始スイッチを操作すると、上
記選択されたプログラムに従って、ガラス円筒30の隙
間38へのレジネートペーストの塗布が開始される。
【0047】すなわち、圧力空気供給装置122から所
定の圧力(例えば1.0kg/cm 2 )の圧力空気が供
給されることにより、シリンダ94内に充填されたレジ
ネートペーストがニードル118の先端部から吐出させ
られると同時に、モータ138が回転させられて移動部
材142が水平方向に移動させられることにより、シリ
ンダ部86が例えば図5における右方向にガラス円筒3
0の軸方向に沿って、所定の速度(例えば1mm/se
c程度)で移動させられる。これにより、ニードル11
8は、ガラス円筒30の外周面上に形成された隙間38
に沿って移動させられ、その隙間38には図9に示され
るようにレジネートペースト154が充填される。この
とき、前述のようにニードル118の軸心が隙間38の
端部から距離dだけ離隔させられていることにより、レ
ジネートペーストは、先に形成された印刷部40に、僅
かな幅WO ≦0.2mm程度重なるように塗布される。
【0048】なお、上記の軸方向の移動速度は、隙間3
8に向かって充填されるレジネートペーストの焼成後の
厚さが、前記曲面印刷機46によって形成された抵抗発
熱体層34の厚さと略同等となるように定められたもの
である。本実施例においては、ニードル118が隙間3
8に向かった状態でペースト吐出部84がガラス円筒3
0に沿って移動させられると共に、圧力空気が供給され
ることによりレジネートペーストがそのニードル118
を通して吐出される工程がペースト充填工程に対応す
る。
【0049】このとき、前述のようにニードル118の
内径が0.3mm程度であることから、レジネートペー
ストは0.30〜0.35mm程度の幅で塗布される。
ところが、前述のように隙間38の幅は0.36mm以
上であると共に、幅WO (≦0.2)で先に形成された
印刷部40に重ねて塗布されるため、隙間38全体には
レジネートペーストが充填されない。そのため、シリン
ダ部86がガラス円筒30の右端まで移動させられる
と、モータ64が回転させられることによりガラス円筒
30が僅かに回転させられると共に、レジネートペース
トが塗布されることにより新たに形成された隙間38の
端部が端部検出装置148によって検出され、開始時の
位置設定の場合と同様にして、その端部とニードル11
8の軸心との間隔が前記距離dとなる回転角度にガラス
円筒30が固定される。同時に、シリンダ部86はレジ
ネートペースト塗布開始時の図5における左端位置に復
帰させられ、再びシリンダ部86が軸方向に沿って図5
における右方向に移動させられつつニードル118を通
してレジネートペーストが隙間38に向かって吐出させ
られる。
【0050】このようにして、隙間38にレジネートペ
ーストが充填されるまで、その塗布が継続され、隙間3
8の端部が検出されなくなると、制御装置146によっ
て充填終了が判断され、例えば、上下移動装置130に
よりシリンダ部86が上方に移動させられてニードル1
18がガラス円筒30から離隔させられることにより、
レジネートペーストの塗布が終了させられる。すなわ
ち、本実施例においては、制御装置146が終了判断手
段にも対応する。そして、そのままの状態で所定時間レ
ベリングが実施され、更に所定の条件で乾燥工程(例え
ば、5分程度熱風乾燥し、更に70℃で仕上げ乾燥)が
実行された後、例えば600℃で焼成することにより、
隙間38に充填されたレジネートペーストが金属化され
て充填部42が形成され、ガラス円筒30の軸方向全長
に亘って周方向に略均一な厚さの抵抗発熱体層34が得
られる。なお、隙間38の部分の抵抗発熱体層34の厚
さは、例えば乾燥時で5μmであり、焼成後で前述のよ
うに0.7μm程度であった。本実施例においては、上
記の隙間38に充填されたレジネートペーストが焼成さ
れる工程が第2焼成工程に対応する。
【0051】この後、Ag(銀)またはAg−Pd,A
g−Pt厚膜ペーストを用意し、例えば前記曲面印刷機
46による直接印刷或いは転写法による間接印刷等によ
り、抵抗発熱体層34に軸方向の長さで例えば2mm程
度重なるように且つ所定の厚さで、上記の抵抗発熱体層
34が形成されたガラス円筒30の外周面両端部に電極
パターンを形成し、例えば120℃程度の所定の温度で
乾燥後、例えば600℃程度で焼成することにより電極
32,32が形成される。そして、更に、抵抗発熱体層
34上に保護膜36を形成することにより、加熱ローラ
10が得られる。
【0052】ここで、上記加熱ローラ10の抵抗値分布
および温度分布を、隙間38にレジネートペーストを塗
布していない加熱ローラと比較して評価した。抵抗値分
布は、図10(a) に示されるように、加熱ローラ10の
両端部の電極32,32から各10mm程度離隔した2
位置間を、その軸方向に10分割して長さ32mm程度
のB1 〜B10の10ブロックとして軸方向に沿って定電
流を流して各ブロック内で電圧を測定し、この測定を図
10(b) に示されるように、ペースト充填装置48によ
ってレジネートペーストが塗布された隙間38から約1
mm程度離隔した位置(P1 )を含む、周方向に90度
間隔の4位置において行うことにより求めた。なお、測
定は保護層36が形成されていない状態で行い、また、
電圧計156の両端子は、1ブロック内で30mm程度
離隔させ、定電流はその両端子からそれぞれ5mm程度
離隔した位置から流した。レジネートペーストNo.1を用
いた場合の結果を表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】上記表2から明らかなように、本実施例に
よれば、周方向の抵抗値ばらつきが2%以下と小さく良
好な抵抗値分布を示すのに対し、比較例は約15%と大
きなばらつきを示す。
【0055】また、温度分布の測定は、加熱ローラ10
の表面にサーミスタを貼り付け、電極32,32間に7
00Wの電力を印加して10秒後の温度を、軸方向中央
部において隙間38の上を含む周方向に90度間隔の4
点について測定することにより行った。その結果、本実
施例においては温度ばらつきは最大で4℃であったのに
対し、隙間38にレジネートペーストを充填していない
比較例においては隙間38の上の温度が他に比べて約7
0℃低温となった。なお、特に結果を示さないが、レジ
ネートペーストNo.2を用いた場合にも上記と同様な結果
が得られた。
【0056】すなわち、本実施例によれば、曲面印刷機
46によってガラス円筒30の外周面にレジネートペー
ストを印刷して抵抗発熱体層34を形成することにより
隙間38が生じるが、ペースト充填装置48のシリンダ
部86がガラス円筒30の軸方向に沿って移動させられ
つつ、ニードル118を通してレジネートペーストをそ
の隙間38に吐出することにより、その隙間38全体に
先に形成された抵抗発熱体層34と略同様な膜厚となる
ようにレジネートペーストが充填される。そのため、ガ
ラス円筒30の外周面全面に抵抗発熱体層34が略同様
な厚さで形成され、周方向の一部に隙間38が存在しな
い。したがって、上記の評価結果に示されるように加熱
ローラ10の周方向の抵抗値分布が略均一となって、周
方向の温度ムラが低減される。
【0057】しかも、上記隙間38の幅寸法はガラス円
筒30の外径寸法のばらつきに応じて変動するが、その
隙間38には焼成後に印刷部40と略同様となる厚さで
レジネートペースト154が充填されるため、その幅寸
法に拘らず周方向の抵抗値分布は略均一とされる。これ
に対して、従来の継ぎ目(隙間或いは重なり)寸法を制
御することにより抵抗値分布を低減する技術では、ガラ
ス円筒30の外径寸法のばらつきによってその継ぎ目寸
法の制御が困難であったため、抵抗値分布を充分均一に
することが困難であった。すなわち、本実施例によれ
ば、ガラス円筒30の外径公差の大きさに拘らず、周方
向に略均一な抵抗値分布が得られる。
【0058】また、隙間38に充填されるレジネートペ
ーストは、Auの含有率が低くされているため、加熱生
成される金属の抵抗率は、曲面印刷機46によって形成
される膜から加熱生成される薄膜金属の抵抗率よりも高
くされる。そのため、前記表2から明らかなように、隙
間38の近傍には印刷部40と充填部42とによって重
なり部44が生じているにも拘らず、その抵抗値は他の
部分との差が殆どない。したがって、隙間38部分への
電流の集中が生じず、一層均一な温度分布が得られる。
すなわち、軸方向の抵抗値が低い部分が存在すると、そ
の部分に電流が集中することとなって周方向に温度分布
が生じるが、本実施例によれば、他の部分と異なる方法
で形成された充填部42の抵抗率が比較的高くされてい
るため、電流集中が生じるほど抵抗値が低い部分が存在
せず、均一な温度分布が得られるのである。
【0059】また、隙間38の端部、すなわち、印刷部
40の端部或いは塗布されたレジネートペースト154
の端部が端部検出装置148によって検出され、移動量
制御手段に相当する制御装置146によって、その端部
の位置とニードル118の内径寸法との関係に基づいて
予め定められた距離dだけ、その端部から離隔した位置
にニードル118の軸心が位置させられるため、隙間3
8の幅がニードル118の内径寸法よりも大きく、軸方
向の一回の相対移動では隙間38にレジネートペースト
154が充填されない場合には、ガラス円筒30が回転
させられて順次隙間38の端部が検出されてレジネート
ペースト154が塗布されることが繰り返されることに
より、様々な幅寸法の隙間38にレジネートペーストが
充填させられ得る。しかも、隙間38がガラス円筒30
の軸心に平行に形成されていない場合にも、端部を検出
してガラス円筒30を回転させながら、シリンダ部86
を軸方向に移動させることにより、隙間38に抵抗体ペ
ーストが充填させられる。
【0060】また、曲げ弾性を有するニードル118
が、隙間38に押圧されることでその曲げ弾性力に抗し
て曲げられた状態でガラス円筒30の外周面に接触させ
られてレジネートペーストが塗布されるため、ガラス円
筒30の真直度が悪い場合にもニードル118とガラス
円筒30の外周面との距離が常に一定(すなわち常に接
触した状態)に保たれ、軸方向に均一にレジネートペー
ストが塗布される。
【0061】なお、本実施例においては、抵抗発熱体層
34がレジネートペーストを塗布・乾燥・焼成すること
により形成されているため、使用時に熱応力による断線
が生じ難い。すなわち、レジネートは、液状またはペー
スト状であって、金属が有機物と化学的に結合できる程
度に極めて微細になっているため、焼成後に薄い緻密な
金属組織が得られる。また、レジネート膜から得られた
抵抗発熱体層34は、金属が原子レベルで結合している
ため、使用時の熱応力による断線が生じ難く、前記のよ
うに薄い膜厚で使用することが可能である。なお、従来
のように厚膜ペーストを用いて形成した場合は抵抗発熱
体層の金属はガラス成分によって結合されることにより
粒子レベルで互いに接触しているだけであるため、熱応
力に対する抵抗力が低く、数μm以下の膜厚にすること
が困難である。
【0062】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前述の実施例と共通する部分
は詳細な説明を省略する。
【0063】前述の実施例と同様にして曲面印刷機46
を用いてガラス円筒30の外周面に隙間38を有する抵
抗発熱体層34を形成し、ペースト充填装置48によっ
てその隙間38にレジネートペーストを充填して乾燥・
焼成することにより、同様な加熱ローラ10を作製し
た。なお、レジネートペーストは、前記表1のNo.1のも
のを用い、隙間38に充填するレジネートペーストは、
曲面印刷機46に用いたものと同様なものとした。この
加熱ローラ10についても、前述の実施例と同様な方法
で抵抗値分布および温度分布を隙間38にレジネートペ
ーストが充填されていない比較例と共に評価した。測定
結果を下記表3に示す。
【0064】
【表3】
【0065】上記表3から明らかなように、本実施例に
おいては周方向の抵抗値ばらつきが6%程度と小さく良
好な抵抗値分布を示すのに対して、比較例では前述の場
合と同様に15%程度の大きなばらつきを示す。また、
温度分布についても、本実施例は最大で5℃程度の温度
差を示すのに過ぎないが、比較例においては、70℃程
度の温度ムラを示した。
【0066】すなわち、前述の実施例ほどではないが、
本実施例によっても周方向の抵抗値分布は充分に改善さ
れ、周方向に略均一な温度分布が得られる。
【0067】なお、前述の実施例においては、端部検出
装置148が備えられて、その端部検出装置148によ
って隙間38の端部を検出することにより、ガラス円筒
30を所定角度回転させて、隙間38にレジネートペー
スト154を充填したが、端部検出装置148は、必ず
しも用いられなくとも良い。
【0068】例えば、別途隙間38の幅寸法を測定する
と共に、その隙間38の端部がガラス円筒30の軸心の
鉛直上から所定角度回動させられて、ニードル118の
軸心が端部から前記所定距離dだけ離隔するように、ガ
ラス円筒30を回転装置56に固定する。そして、制御
装置146を起動した際に、前述の実施例において設定
したデータに加えて上記隙間38の幅寸法を設定し、R
AMに記憶させる。このようにすれば、例えば、上記隙
間38の幅寸法とニードル118の内径寸法との比に関
連して、前記シリンダ部86のガラス円筒30の軸方向
全長に亘る移動が一回終了する毎に、モータ64を駆動
することによりガラス円筒30を所定角度だけ回転させ
て、隙間38にレジネートペーストを塗布する操作を、
上記隙間38の幅寸法とニードル118の内径寸法との
比に応じた回数だけ繰り返させることにより、隙間38
にレジネートペースト154を充填させることが可能で
ある。
【0069】このようにすれば、隙間38がガラス円筒
30の軸心と平行に形成されている場合には、端部検出
装置148を用いて複雑な制御を行うことなく、その隙
間38にレジネートペーストを塗布することが可能であ
る。
【0070】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0071】例えば、前述の実施例においては、周方向
の一部に隙間38を有する印刷部40は曲面印刷機によ
って形成したが、印刷部40は、例えば、同様な抵抗体
パターンが形成されたスクリーン50を用いたスクリー
ン印刷によって、シート上に抵抗体パターンを形成し
て、これをガラス円筒30の外周面に転写する転写法に
よって形成されても良い。すなわち、本発明は、周方向
に隙間38が生じる膜形成方法による場合に、その隙間
38にレジネートペースト等の抵抗体ペーストを充填す
ることによって、周方向の抵抗値分布を改善し、周方向
の温度ムラを低減するものであり、隙間38を有する印
刷部40の形成方法は、ガラス円筒30の周方向に隙間
38が生じる長さの抵抗体パターンが形成されたスクリ
ーン50を用いるものであれば、ガラス円筒30の外周
面に直接印刷形成されても、転写等による方法であって
も良いのである。
【0072】また、用いられる抵抗体ペーストは、スク
リーン印刷が可能で、且つ粘度調整等によってニードル
118のような吐出細管から吐出可能とされるものであ
れば特に限定されない。例えば、従来の厚膜抵抗体ペー
ストが用いられても良い。但し、レジネートペーストに
よれば、形成される抵抗発熱体層34が薄い緻密な金属
組織となって、熱応力に対する高い抵抗力が得られると
共に継ぎ目部分の膜段差が極めて小さくされるため、一
層好ましい。
【0073】また、ニードル118の内径寸法よりも大
きな隙間38にレジネートペースト等の抵抗体ペースト
を充填する際の塗布方法は、実施例で示したようにガラ
ス円筒30を所定角度回転させると共にシリンダ部86
を繰り返し往復させる他に、その幅の比に応じてシリン
ダ部86の軸方向移動速度を変更する方法によっても良
い。すなわち、抵抗体ペーストはニードル118を通し
て容易に吐出できる程度に低粘度で使用されるため、特
にニードル118の移動速度が遅い場合には、隙間38
内に塗布されると幅方向に広がることとなる。そのた
め、ニードル118の軸方向の移動速度を変更して単位
長さ当たりの吐出量を制御することによって、隙間38
内に所望の幅および厚さで抵抗体ペーストを塗布するこ
とが、シリンダ部86の1回の移動操作で可能である。
なお、このようにする場合には、支持手段に回転機能が
備えられている必要はなく、回転モータ64は不要とな
る。
【0074】また、前述の実施例においては、シリンダ
部86がガラス円筒30の軸方向に一回移動させられる
毎に塗布開始位置に復帰させられ、常に同一方向に向か
って移動させられながら抵抗体ペーストを塗布するよう
に構成されていたが、例えば、水平回動部材102が制
御装置146によって駆動制御される回転モータ等によ
って回動させられる場合には、軸方向に一回移動させら
れた後に一方の端部において水平回動部材102を18
0度回動させ、抵抗体ペーストを吐出しながら他端部側
に向かわせられるように構成されていても良い。
【0075】また、スクリーン50に形成される抵抗体
パターンの長さ(周方向となる長さ)は、ガラス円筒3
0の外径および公差によって適宜変更される。例えば、
公差が比較的小さい場合には、抵抗体パターンの長さを
比較的長くすることによって、生じ得る隙間38の幅寸
法を比較的小さくすることが可能である。但し、膜形成
工程において形成される膜に重なりが生じる場合には、
ペースト充填工程による抵抗値の均一化が不可能である
ため、常に隙間38が生じる寸法とされている必要があ
り、前述のように、抵抗体パターン長さ≦(外径−公差
/2)×π でなければならない。
【0076】また、隙間38の幅寸法の変動に対応する
方法は、実施例で示したように常に同一の内径寸法のニ
ードル118を用いて塗布方法を制御する他に、異なる
内径寸法のニードル118を多数用意し、隙間38の幅
寸法に応じて用いるニードル118を変更することによ
っても良い。
【0077】また、先に形成される印刷部40と隙間3
8に塗布される抵抗体ペーストとの重なり部44の幅W
O は適宜変更される。但し、WO の設定値を小さくし過
ぎると、塗布時の位置ずれ等によって隙間38の全体に
抵抗体ペーストが充填されないことが起こり得るため、
0.05〜0.6mm程度とされることが好ましく、実
施例で示したように0.2mm程度となるように設定さ
れることが最も好ましい。
【0078】また、実施例においては、隙間38に充填
される抵抗体ペーストの抵抗率が、印刷部40に固着さ
れる抵抗体ペーストよりも1.5倍程度高い場合および
同様の場合について説明したが、この抵抗率の比は適宜
設定される。例えば、充填されるものの抵抗率が印刷部
のものよりも低くされていても良く、反対に数倍程度の
高い値とされていても良い。但し、抵抗率が低くされる
と隙間38部分への電流集中が生じて温度ムラが生じ易
くなるため好ましくない。なお、抵抗率が大き過ぎる場
合には隙間38部分の電流値が低くなるが、抵抗発熱体
層34の他の部分での発熱は隙間38部分にも伝達され
るため、周方向に略均一な温度分布は得られることとな
る。但し、この場合にも僅かな温度ムラは生じ得るた
め、隙間38に充填される抵抗体ペーストの抵抗率は、
印刷部40に固着される抵抗体ペーストの抵抗率の1.
0〜3.0倍程度とされることが好ましく、実施例に示
したように1.5倍程度とされることが最も好ましい。
【0079】また、実施例においては、シリンダ部86
がガラス円筒30の軸方向に沿って移動させられたが、
反対にガラス円筒30がその軸方向に移動させられても
良い。すなわち、シリンダ部86とガラス円筒30と
は、ガラス円筒30の軸方向に平行な方向に相対移動さ
せられるならば、何れが移動させられても良い。なお、
必ずしもシリンダ部86全体が相対移動させられなくと
も良く、ニードル118とガラス円筒30とが相対移動
させられれば充分である。
【0080】また、前述の実施例においては、曲面印刷
機46によって印刷された抵抗体ペーストが焼成された
後に隙間38に抵抗体ペーストを充填したが、印刷され
た抵抗体ペーストが乾燥後、焼成前に隙間38に抵抗体
ペーストを充填し、その後同時焼成することにより、印
刷部40および充填部42の金属化を同時に行っても良
い。この場合には、上記同時焼成が焼成工程に対応す
る。
【0081】また、実施例においては、抵抗発熱体層3
4と電極32との反応を避けるために、抵抗発熱体層3
4の焼成と電極32の焼成を別々に行ったが、焼成時の
反応が問題とならない材料を抵抗発熱体層34および電
極32に用いた場合には、例えば、隙間38に充填され
たレジネートペーストおよび電極ペーストの焼成、或い
は全ての焼成を同時に行っても良い。
【0082】また、抵抗発熱体層34の膜厚や抵抗値分
布等は適宜設定される。例えば、全体の抵抗値が均一に
される他、軸方向中央部の抵抗値が低く或いは高くされ
ても良い。なお、このような場合には隙間38に抵抗体
ペーストを充填する際に、その抵抗値分布に応じ、ガラ
ス円筒30とシリンダ部86との軸方向の相対位置に関
連して、シリンダ部86の軸方向移動速度が速く或いは
遅くされることにより、ガラス円筒30の軸方向の単位
長さ当たりの抵抗体ペーストの吐出量が制御されて、軸
方向の全ての範囲において周方向の抵抗値分布が略均一
とされる。
【0083】また、実施例においては、本発明がトナー
定着用加熱ローラ10の製造に適用された場合について
説明したが、本発明は、円筒状の外周面に抵抗発熱体層
が設けられた種々の加熱ローラに適用され得る。
【0084】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の製造方法により製造された
加熱ローラが用いられる複写機等のトナー定着部の構造
を模式的に示す図である。
【図2】図1の加熱ローラの構造を示す図である。
【図3】図1の加熱ローラの軸方向に垂直な断面を示す
図である。
【図4】本発明の一実施例の製造方法に用いられる曲面
印刷機の構成を模式的に示す図である。
【図5】本発明の一実施例のペースト充填装置の構造を
示す図である。
【図6】図5のペースト充填装置の右側面を示す図であ
る。
【図7】図4に示す曲面印刷機を用いて印刷部が形成さ
れたガラス円筒の軸心に垂直な断面を示す図である。
【図8】ニードルと隙間との位置関係を説明する図であ
って、(a) は隙間の上方からみた状態を、(b) は(a) に
おける下側から見た状態を示す。
【図9】図5に示すペースト充填装置を用いて隙間にレ
ジネートペーストが充填された状態を示す図であって、
図7に対応する図である。
【図10】抵抗値の測定方法を説明する図であって、
(a) は軸方向の測定位置を、(b) は周方向の測定位置を
それぞれ説明する図である。
【符号の説明】
10:加熱ローラ 30:ガラス円筒(電気絶縁性基体) 34:抵抗発熱体層 38:隙間 40:印刷部(膜或いは膜から形成された薄膜金属) 46:曲面印刷機 48:ペースト充填装置 50:スクリーン 56:回転装置(支持手段) 86:シリンダ部(ペースト吐出装置) 118:ニードル(吐出細管) {138:モータ,140:移動レール,142:移動
部材}(軸方向駆動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 辰男 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の外周面を有する電気絶縁性基体
    の該外周面上に抵抗発熱体層が備えられた加熱ローラの
    製造方法であって、 スクリーン印刷により、前記電気絶縁性基体の外周面上
    に、周方向に所定の幅の隙間が生じるように抵抗体ペー
    ストが固着された膜を形成する膜形成工程と、 吐出細管を備えたペースト吐出装置の該吐出細管の先端
    部を、前記隙間上で前記電気絶縁性基体の軸方向に平行
    な方向に相対移動させつつ、該吐出細管を通して抵抗体
    ペーストを吐出することにより、前記膜と略同様な厚さ
    で前記隙間に前記抵抗体ペーストを充填するペースト充
    填工程と、 前記膜および前記隙間に充填された抵抗体ペーストを焼
    成することにより、薄膜金属を生成する焼成工程とを、
    含むことを特徴とする加熱ローラの製造方法。
  2. 【請求項2】 円筒状の外周面を有する電気絶縁性基体
    の該外周面上に抵抗発熱体層が備えられた加熱ローラの
    製造方法であって、 スクリーン印刷により、前記電気絶縁性基体の外周面上
    に、周方向に所定の幅の隙間が生じるように抵抗体ペー
    ストが固着された膜を形成する膜形成工程と、 該膜を焼成することにより、周方向に前記所定の幅の隙
    間を有する薄膜金属を生成する第1焼成工程と、 吐出細管を備えたペースト吐出装置の該吐出細管の先端
    部を、前記隙間上で前記電気絶縁性基体の軸方向に平行
    な方向に相対移動させつつ、該吐出細管を通して抵抗体
    ペーストを吐出することにより、焼成後の厚さが前記薄
    膜金属と略同様になる厚さで前記隙間に前記抵抗体ペー
    ストを充填するペースト充填工程と、 前記隙間に充填された抵抗体ペーストを焼成することに
    より、薄膜金属を生成する第2焼成工程とを、含むこと
    を特徴とする加熱ローラの製造方法。
  3. 【請求項3】 円筒状の外周面を有する電気絶縁性基体
    の該外周面上に抵抗発熱体層が備えられた加熱ローラの
    製造装置であって、 周方向の一部に隙間を有するように抵抗体ペーストが固
    着されて成る膜が前記外周面に形成された前記電気絶縁
    性基体を、該隙間が上側に位置するように支持する支持
    手段と、 吐出細管を通して抵抗体ペーストを前記電気絶縁性基体
    の外周面に吐出するペースト吐出装置と、 該ペースト吐出装置を該電気絶縁性基体の軸方向に平行
    な方向に相対移動させる軸方向駆動手段とを含むことを
    特徴とする加熱ローラの製造装置。
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