JPH0864793A - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JPH0864793A
JPH0864793A JP6196646A JP19664694A JPH0864793A JP H0864793 A JPH0864793 A JP H0864793A JP 6196646 A JP6196646 A JP 6196646A JP 19664694 A JP19664694 A JP 19664694A JP H0864793 A JPH0864793 A JP H0864793A
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慎市 竹田
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紀之 海部
Isao Kobayashi
功 小林
Hidemasa Mizutani
英正 水谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 注入阻止層を設けることなくSN比を高く、
低コストを図る。 【構成】 第一電極層102、第一導電型及び第二導電
型のキャリアの通過を阻止する第一絶縁層107、光電
変換半導体層104、第一導電型及び第二導電型のキャ
リアの通過を阻止する第二絶縁層117、第二電極層1
05,106を積層した光電変換素子100と、ゲート
電極層202、第三絶縁層203、半導体層204、オ
ーミックコンタクト層205、一対の第一及び第二主電
極層206,207を積層したスイッチ素子200と、
光電変換素子100の第一もしくは第二電極層と前記ス
イッチ素子200の第一主電極層とを電気的に結ぶ配線
層406と、を同一基板1上に有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光電変換装置に係わり、
特に大面積プロセスを用いて形成する光電変換装置、た
とえばファクシミリ、デジタルコピーあるいはX線撮像
装置等の等倍読み取りを行う一次元もしくは二次元の光
電変換装置に好適に用いられる光電変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ、デジタルコピーあ
るいはX線撮像装置等の読み取り系としては縮小光学系
とCCD型センサとを用いた読み取り系が用いられてい
たが、近年、水素化アモルファスシリコン(以下、a−
Siと記す)に代表される光電変換半導体材料の開発に
より、光電変換素子及び信号処理部を大面積の基板に形
成し、情報源と等倍の光学系で読み取るいわゆる密着型
センサの開発がめざましい。特にa−Siは光電変換材
料としてだけでなく、電界効果型トランジスタ(以下T
FTと記す)としても用いることができるので光電変換
半導体層とTFTの半導体層とを同時に形成することが
できる利点を有している。
【0003】図8(a)〜(c)は従来の光センサの構
成を示す図であり、図8(a),(b)は二種類の光セ
ンサの層構成を示し、図8(c)は共通した代表的な駆
動方法を示している。図8(a),(b)は共にフォト
・ダイオード型の光センサであり、図8(a)はPIN
型、図8(b)はショットキー型と称されている。図8
(a),(b)中1は絶縁基板、2は下部電極、3はp
型半導体層(以下p層と記す)、4は真性半導体層(以
下i層と記す)、5はn型半導体層(以下n層と記
す)、6は透明電極である。図8(b)のショットキー
型では下部電極2の材料を適当に選び、下部電極2から
i層4に電子が注入されないようショットキーバリア層
が形成されている。図8(c)において、10は上記光
センサを記号化して表わした光センサを示し、11は電
源、12は電流アンプ等の検出部を示している。光セン
サ10中Cで示された方向は図8(a),(b)中の透
明電極6側、Aで示された方向が下部電極2側であり電
源11はA側に対しC側に正の電圧が加わるように設定
されている。ここで動作を簡単に説明する。図8
(a),(b)に示されるように、矢印で示された方向
から光が入射され、i層4に達すると、光は吸収され電
子とホールとが発生する。i層4には電源11により電
界が印加されているため電子はC側、つまりn層5を通
過して透明電極6に移動し、ホールはA側、つまり下部
電極2に移動する。よって光センサ10に光電流が流れ
たことになる。また、光が入射しない場合i層4で電子
もホールも発生せず、また、透明電極6内のホールはn
層5がホールの注入阻止層として働き、下部電極2内の
電子は図8(a)のPIN型ではp層3が、図8(b)
のショットキー型ではショットキーバリア層が、電子の
注入阻止層として働き、電子、ホール共に移動できず、
電流は流れない。したがって光の入射の有無で電流が変
化し、これを図8(c)の検出部12で検出すれば光セ
ンサとして動作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の光センサでSN比が高く、低コストの光電変換装置を
生産するのは困難であった。以下その理由について説明
する。
【0005】第一の理由は、図8(a)のPIN型、図
8(b)のショットキー型は共に2カ所に注入阻止層が
必要なところにある。図8(a)のPIN型において注
入阻止層であるn層5は電子を透明電極6に導くと同時
にホールがi層4に注入するのを阻止する特性が必要で
ある。どちらかの特性を逸すれば光電流が低下したり、
光が入射しない時の電流(以下暗電流と記す)が発生、
増加することになりSN比の低下の原因になる。この暗
電流はそれ自身がノイズと考えられると同時にショット
ノイズと呼ばれるゆらぎ、いわゆる量子ノイズを含んで
おりたとえ検出部12で暗電流を差し引く処理をして
も、暗電流に伴う量子ノイズを小さくすることはできな
い。通常この特性を向上させるためi層4やn層5の成
膜の条件や、作成後のアニールの条件の最適化を図る必
要がある。しかし、もう一つの注入阻止層であるp層3
についても電子、ホールが逆ではあるが同等の特性が必
要であり、同様に各条件の最適化が必要である。通常、
前者n層の最適化と後者p層の最適化の条件は同一でな
く、両者の条件を同時に満足させるのは困難である。つ
まり、同一光センサ内に二カ所の注入阻止層が必要なこ
とは高SN比の光センサの形成を困難にする。これは図
8(b)のショットキー型においても同様である。また
図8(b)のショットキー型においては片方の注入阻止
層にショットキーバリア層を用いているが、これは下部
電極2とi層4の仕事関数の差を利用するもので、下部
電極2の材料が限定されたり、界面の局在準位の影響が
特性に大きく影響し、条件を満足させるのはさらに困難
である。また、さらにショットキーバリア層の特性を向
上させるために、下部電極2とi層4との間に100オ
ングストローム前後の薄いシリコンや金属の酸化膜、窒
化膜を形成することも報告されているが、これはトンネ
ル効果を利用し、ホールを下部電極2に導き、電子のi
層4への注入を阻止する効果を向上させるもので、やは
り仕事関数の差を利用しているため下部電極2の材料の
限定は必要であるし、電子の注入の阻止とトンネル効果
によるホールの移動という逆の性質を利用するため酸化
膜や窒化膜は100オングストローム前後と非常に薄い
ところに限定され、かつ、厚さや膜質の制御は難しく生
産性を低下させられる。
【0006】また、注入阻止層が2カ所必要なことは生
産性を低下させコストもアップする。これは注入阻止層
が特性上重要なため2カ所中1カ所でもゴミ等で欠陥が
生じた場合、光センサとしての特性が得られないからで
ある。
【0007】第二の理由を図9を用いて説明する。図9
は薄膜の半導体層で形成した電界効果型トランジスタ
(TFT)の層構成を示している。TFTは光電変換装
置を形成するうえで制御部の一部として利用することが
ある。図中図8と同一なものは同番号で示してある。図
9において、7はゲート絶縁膜であり、60は上部電極
である。形成法を順を追って説明する。絶縁基板1上に
ゲート電極(G)として働く下部電極2、ゲート絶縁膜
7、i層4、n層5、ソース、ドレイン電極(S、D)
として働く上部電極60を順次成膜し、上部電極60を
エッチングしてソース、ドレイン電極を形成し、その後
n層5をエッチングしてチャネル部を構成している。
【0008】このTFTは、ゲート電極として働く下部
電極2の電位を制御することにより、上部電極60から
なるソース、ドレイン電極間をON,OFFさせるスイ
ッチの動作を可能としているが、このTFTの特性は、
ゲート絶縁膜7とi層4との界面の状態に大きく影響さ
れる。例えば、前述の界面に不純物が多く存在すると、
TFTをONまたはOFFさせるしきい値電圧が設計値
と大きくずれたり、TFTがONの時における抵抗値が
高くなったり、また、TFTがOFFの時の抵抗値が低
くなったりし、TFTの動作特性が良好に得られない。
【0009】また、初期に所望のTFT特性が得られて
もTFTがON,OFFの動作を繰り返す間に前述のし
きい値電圧が大きく変化し、動作不良を引き起こすとい
う問題も生じる。
【0010】通常、良好なTFTの動作特性を得る、す
なわちゲート絶縁膜7とi層4との界面を良好に形成す
るには、このTFTのゲート絶縁膜7とi層4を同一真
空内で連続して形成するのが好ましい。
【0011】しかし、従来の光センサをこのTFTと同
一基板上に形成する場合この層構成が問題となりコスト
アップや特性の低下を招く。この理由は図8で示した従
来の光センサの下部電極からi層間の構成が、図8
(a)のPIN型が電極/p層/i層、図8(b)のシ
ョットキー型が電極/i層という構成であるのに対しT
FTは電極/絶縁膜/i層という構成で両者が異なり、
従来の光センサのi層を共用化し、TFTを形成するに
は、TFTのゲート絶縁膜7とi層4を同一真空内で連
続して形成することは不可能であり、光センサの特性と
TFTの動作特性の両方を良好に得ることができない。
これは、光センサとTFTの各素子を形成するためのプ
ロセスを各素子ごとに順次進める必要があり、プロセス
の複雑化による歩留りの低下、コストアップを招く。
【0012】また、i層/n層を共通化するにはゲート
絶縁層7やp層3のエッチング工程が必要となり、先に
述べた光センサの重要な層である注入阻止層のp層3と
i層4が同一真空内で成膜できなかったり、TFTの重
要なゲート絶縁膜7とi層4の界面のゲート絶縁膜のエ
ッチングによる汚染が特性の劣化やSN比の低下の原因
になる。
【0013】また、前述した図8(b)のショットキー
型の特性を改善するため下部電極2とi層4の間に酸化
膜や窒化膜を形成したものは膜構成の順は同一であるが
先に述べたように酸化膜や窒化膜は100オングストロ
ーム前後である必要がありゲート絶縁膜と共用し、光セ
ンサとTFTの両方の特性を良好に得るのは困難であ
る。図10にゲート絶縁膜とTFTの歩留まりについ
て、我々が実験した結果を示す。ゲート絶縁膜厚が10
00オングストローム以下で歩留まりは急激に低下し、
800オングストロームで歩留まりは約30%、500
オングストロームで歩留まりは0%、250オングスト
ロームではTFTの動作すら確認できなかった。これは
トンネル効果を利用した光センサの酸化膜や窒化膜と電
子、ホールを絶縁しなければならないTFTのゲート絶
縁膜を共用化は困難であることは明らかでありこれをデ
ータが示している。
【0014】このように光電変換装置を構成するうえで
重要な素子であるTFTとプロセス的にまたは特性的に
マッチングが良くないことはシステム全体を構成するう
えで問題になり、低コストで高性能多機能な装置を作る
うえで重大な問題になっていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の光電変換装置
は、第一の電極層、第一導電型のキャリアおよび該第一
導電型と異なる第二導電型のキャリアの通過を阻止する
第一の絶縁層、光電変換半導体層、前記第一導電型のキ
ャリアおよび前記第二導電型のキャリアの通過を阻止す
る第二の絶縁層、および第二の電極層を積層した光電変
換素子と、ゲート電極層、第三の絶縁層、半導体層、こ
の半導体層のチャネル領域となる部分を隔てた一対の第
一および第二の主電極層、およびこれらの主電極層と前
記半導体層との間にオーミックコンタクト層を積層した
スイッチ素子と、前記光電変換素子の前記第一もしくは
第二の電極層と前記スイッチ素子の第一の主電極層とを
電気的に結ぶ配線層と、を同一基板上に有するものであ
る。
【0016】
【作用】本発明は、光電変換素子内に注入阻止層を設け
ることなく光の入射量を検出することができ、SN比の
高い低コストの光電変換装置を提供するものである。
【0017】また、同一基板上に光電変換素子の第一の
電極層,第一の絶縁層,光電変換半導体層,および第二
の電極層と、スイッチ素子のゲート電極層,第三の絶縁
層,半導体層,および主電極とを同一プロセスの共通の
膜で構成でき、特性上重要な膜構成を同一真空内で構成
することも可能で、設計の自由度の向上、プロセスの簡
易化により低コストで多機能をもった高性能の応用製品
に展開が可能である。
【0018】なお、同一基板上に容量素子の第三の電極
層,第四の絶縁層を有する中間層,第四の電極層を設け
れば、上記作用に加えて光電変換素子に入射した光量の
積分値を出力する高機能を同一基板に集約した光電変換
装置を提供できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。 〔実施例1〕図1(a)は本発明の第一の実施例に係る
光電変換装置内の光電変換素子100、TFT200お
よび配線層400の層構成図、図1(b)は光電変換装
置の回路図である。図1(a)において、1はガラスで
形成された絶縁基板、102はAlやCrで形成される
下部電極である。107および117は電子、ホール共
に通過を阻止する窒化シリコンSiNで形成されるそれ
ぞれ下部および上部絶縁層であり、その厚さはトンネル
効果により電子、ホールが移動できないほどの厚さであ
る500オングストローム以上に設定される。104は
水素化アモルファスシリコンa−Siの真性半導体i層
で形成された光電変換半導体層、105および106は
上部電極であり、105はa−Siのn層で形成された
透明電極部、106はAlやCrで形成される不透明電
極部である。本実施例においては、下部電極102およ
び上部電極106を不透明電極で形成し、上部電極は、
不透明電極部106が透明電極部105を完全に覆わな
い2層の構成にし光の入射を可能にしているが、例えば
ITO等の透明電極のみで上部電極を形成することも可
能であり、また、下部電極を透明電極で形成すれば上部
電極の不透明電極部106は透明電極部105を覆う構
成でもよく、また、透明電極部105を設けなくてもよ
い。
【0020】また、202はAlやCr等で形成される
ゲート電極、203は窒化シリコンSiNで形成される
ゲート絶縁層、204は水素化アモルファスシリコンa
−Siの真性半導体i層で形成された半導体層、205
は半導体層204とソース電極206およびドレイン電
極207との間で電子の移動をさせるa−Siのn層で
形成されるオーミックコンタクト層、217は、窒化シ
リコンSiNで形成される半導体層204の表面を覆う
保護層であり、保護層217には、半導体層204とn
層205との接続のためのコンタクトホールが設けられ
ている。ソース電極206およびドレイン電極207は
AlやCrで形成される。また光電変換素子100の上
部電極106とTFT200のソース電極206はAl
やCrの配線406で接続している。図から明らかなよ
うに各素子の層構成は同一であり同一絶縁基板1上に同
一材料で同時に成膜することができる。また、配線層も
各素子の電極と同時に形成することが可能である。図1
(b)において、100は図1(a)で示した光電変換
素子を記号化したものでUが上部電極106側、Bが下
部電極102側の電極を示している。120は検出部、
110は電源部であり、電源部110はU電極に正の電
位を与える正電源111、B電極と同じ電位であるGN
D電位を与えるための結線112で構成される。また、
図中210および211は図1(a)で示したTFTを
記号化したものでg、sおよびdがそれぞれゲート電極
202、ソース電極206およびドレイン電極207を
示している。図1(a)では代表してTFT200とし
1個のみ示しているが実際には図1(b)に示したよう
にTFT210とTFT211共に同一絶縁基板上に形
成している。それぞれのゲート電極は制御部130に接
続されており、この制御部130によりリフレッシュモ
ードではrefesh−TFT210、光電変換モード
ではread−TFT211がONするように制御され
ている。以下、図1,図2により本実施例の動作を説明
する。
【0021】図2(a),(b)はそれぞれ本実施例の
リフレッシュモードおよび光電変換モードの動作を示す
光電変換素子のエネルギバンド図で、図1(a)の下部
電極102から上部電極105までの各層の厚さ方向の
状態を表している。リフレッシュモードの図2(a)に
おいてU電極はB電極と同電位であるGND電位が与え
られているため、i層104と下部絶縁層107との界
面にある黒丸で示されたホールは拡散によりi層104
全体に分散する。同時にi層104と上部絶縁層117
との界面にある白丸で示された電子も同様にi層4全体
に分散される。この状態でホールと電子は、i層104
において再結合し、十分に長い時間この状態が続けばi
層104内のホールと電子は、消滅してi層104内に
は熱によって励起される微少な電子とホールのみとな
る。この状態で光電変換モードの図2(b)になるとU
電極はB電極に対して正の電位が与えられるためi層1
04中の微少なホールと電子は瞬時にそれぞれB電極、
U電極側に導かれ、i層104と下部絶縁層107との
界面、i層104と上部絶縁層117との界面に達す
る。しかし、B電極とU電極に存在する電子とホール
は、それぞれ下部絶縁層107と上部絶縁層117を通
過することができないためi層104に導かれることは
ない。この状態でi層104内に光が入射すると、光は
吸収され電子・ホール対が発生する。この電子は電界に
よりi層104内を移動し、上部絶縁層117との界面
に導かれ、同様にホールはi層104内を移動しi層1
04と下部絶縁層107との界面に達する。しかし、ホ
ール及び電子は上部及び下部絶縁層117,107内に
は移動できないため、ホールはi層104と下部絶縁層
107との界面に、また、電子はi層104と上部絶縁
層117との界面に留まるため、素子内の電気的中性を
保つため電流がB電極から検出部120に流れる。この
電流は光により発生した電子・ホール対に対応するた
め、入射した光に比例する。ある期間光電変換モードの
図2(b)を保った後、再びリフレッシュモードの図2
(a)の状態になると、i層104に留まっていたホー
ルと電子は前述のようにi層104内を分散し、同時に
このホールと電子に対応した電流が検出部120に流れ
る。このホールの量は光電変換モード期間に入射した光
の総量に対応し、検出部120に流れる電流は光の総量
に対応する。つまり、本実施例においての光電変換素子
100はリアルタイムに入射する光の量を出力すると同
時に、ある期間に入射した光の総量も出力することもで
きる。このことは本実施例の大きな特徴といえる。検出
部120は目的に応じてどちらか一方、もしくは両方を
検出すればよい。
【0022】ここで、図1,図2および図3を用いて、
本実施例の検出部120の動作について説明する。図3
は図1の光電変換装置における動作のタイミングチャー
トである。図3中VUBは光電変換素子100のB電極に
対するU電極の電位であり、Pは光の入射の状態を示
し、ONで光が入射の状態、OFFで光の入射がない、
つまりダーク状態を示している。Isは検出部120に
流れ込む電流を示し、横軸方向は時間の経過を示す。始
めにrefresh−TFT210およびread−T
FT211が共にOFFの状態から制御部130により
refresh−TFT210がONになるとリフレッ
シュモードに入り、VUBはGND電位である0Vとなり
図2(a)のようにi層4内に電子とホールが拡散する
と同時に再結合されるため電荷の動きにともない検出部
120には図3Eで示される負の突入電流Eが流れる。
その後リフレッシュモードは終了しrefresh−T
FT210がOFFと同時にread−TFT211が
ONに制御されるとVUBは正電圧となり光電変換素子内
の等価容量を充電する正の突入電流E′が流れ光電変換
モードにはいる。この時光が入射されているとAで示さ
れる光電流Aが流れる。もし同様な動作でダーク状態で
あればA′で示されるように電流は流れない。よって光
電流Aを直接、もしくは一定の期間光電流Aを積分すれ
ば光の入射を検出できる。また、Aの状態からread
−TFT211をOFFと同時に、refresh−T
FT210がONに制御されると突入電流Bが流れる。
これは直前の光電変換モード期間における光の入射の総
量に反映された量になり、この突入電流Bを積分もしく
は積分相当の値を得れば光の入射を検出できる。直前の
光電変換モードで光が入射していなければ突入電流は
B′のように小さくなり、その差を検出すれば光の入射
を検出できる。また前述の突入電流EやE′はおよそ突
入電流B′と等しいため、突入電流Bからこれを差し引
いてもよい。
【0023】また、さらに同じ光電変換モード期間であ
っても光の入射の状態が変化すれば、C,C′のように
Isは変化する。これを検出しても光の入射状態を検出
できる。つまり、必ずしも検出機会ごとに毎回リフレッ
シュモードにする必要はないことを示している。
【0024】しかしながら、何らかの理由により光電変
換モードの期間が長くなったり、入射する光の照度が強
い場合、Dのように光の入射があるにもかかわらず電流
が流れないことがある。これは図2(c)のように、i
層104内にホールおよび電子が多数留まり、このホー
ルおよび電子のためi層104内の電界が小さくなり、
発生した電子がi層104と上部絶縁層117との界面
に導かれなくなりi層104内のホールと再結合してし
まうからである。この状態で光の入射の状態が変化する
と、電流が不安定に流れることもあるが、再びリフレッ
シュモードにすればi層104内のホールと電子は消滅
し、次の光電変換モードではA″のようにAと等しい電
流が得られ、これは本実施例の特徴でもある。
【0025】以上の説明において、入射光は一定で説明
したが、入射光の強弱によりA,B,Cの電流は共に連
続で変化し、入射光の有無の検出に限らず、強弱につい
ても定量的に検出できることは言うまでもない。
【0026】また、前述の説明において、リフレッシュ
モードでi層104内のホールと電子を消滅させる場
合、全てのホールと電子を消滅させるのが理想である
が、一部のホールを消滅させるだけでも効果はあり、光
電流であるAもしくはCにおいて全てを消滅させた場合
と値は変わらず、問題はない。また、常に一定量が残る
ように消滅させれば、Bの電流によっても光の量を定量
的に検出することができる。つまり、次の光電変換モー
ドでの検出機会において電流値がDの状態、すなわち図
2(c)の状態になっていなければよく、リフレッシュ
モードでのVUBの電圧、リフレッシュモードの期間を決
めればよい。また、さらにリフレッシュモードにおい
て、VUBの電圧は0Vに限定されるものでもない。ホー
ルと電子が多数i層104に留まっている場合には例え
UBが正の電圧であってもi層内の電界はホールをU電
極側また電子をB電極側に導く方向に加わり、電子およ
びホールはi層4内に分散し、消滅させることができ
る。また、VUBを負電圧に適宜設定することにより、電
子とホールのi層4内への分散を促す方向に電界が加わ
り、電子とホールの消滅速度を速くすることもできる。
【0027】図7(a)及び図7(b)は、リフレッシ
ュモードにおけるVUBの電圧が正の電圧の場合及び負の
電圧の場合、それぞれについての動作を示す光電変換素
子部のエネルギーバンド図であり、U電極及びB電極に
かかる電位関係を除き図2と同様である。
【0028】図2(c)で示した様に、光電変換モード
において、i層104内に電子及びホールが多数留ま
り、i層104内の電界が小さく光の入射があるにもか
かわらず電流が流れない状態で、図7(a)の様にVUB
の電圧を光電変換モードの時よりも小さくする、即ちV
UBの電圧が正の場合のリフレッシュモードにおいて、例
えVUBの電圧が0Vにならなくとも、それぞれの界面に
留まったi層104内の電子とホールは図7(a)中図
示のA部の電子及びB部のホールを除き、i層104の
中央側へ移動する。更にi層104の中央付近では電子
とホールの再結合が行われ、十分に長い時間この状態が
続けばi層104内の電子とホールはA部の電子及びB
部のホールを除き再結合によって消滅する。この状態で
UBの電圧を大きく、即ち、図2(b)のように光電変
換モードにすれば、光の入射に応じた光電流を検出する
ことができることは明らかである。この場合、リフレッ
シュモード及び光電変換モードにおいて、U電極側の上
部絶縁層117とi層104との界面である図7(a)
中図示のA部には電子が常に留まり、又同様にB電極側
の下部絶縁層107とi層104との界面である図7
(a)中図示のB部にはホールが常に留まっている。こ
のことは、リフレッシュモードと光電変換モードの切り
換えにおける遅い過渡応答の原因となる界面準位の状態
変化による悪影響が見られず、光応答の速い光電変換装
置が実現できる効果がある。
【0029】また、図7(b)の様にリフレッシュモー
ドにおいて、VUBの電圧を負の電圧となる様に電圧を印
加すると、図7(b)中図示の太矢印A´の示す方向に
ホールと電子がそれぞれ移動する方向に電界がi層10
4内に加わり、電子とホールはより速くi層4全体に分
散し、i層104においてホールと電子を再結合(図7
(b)中の矢印B´)させ消滅させることができる。こ
の場合、i層104内でのホールと電子の移動は熱拡散
のみならず電界によって積極的に行われている為、速く
移動し、ホールと電子の消滅を速くすることができ、リ
フレッシュモードの時間を短縮できる効果がある。
【0030】図4(a),(b),(c),(d)はそ
れぞれ検出部の構成を示したものである。121は電流
Ampで代表される電流計、122は電圧計、123は
抵抗器、124はコンデンサ、125はスイッチ素子、
126はオペアンプである。図4(a)は直接電流を検
出するもので、電流計121の出力は電圧や増幅された
電流である。図4(b)は電流を抵抗器123に流して
電圧を電圧計122で検出している。図4(c)は電荷
をコンデンサ124に蓄積し、その電圧を電圧計122
で検出している。図4(d)はオペアンプ126により
電流の積分値を電圧として検出している。図4(c),
(d)においてスイッチ素子125は毎回の検出に対し
て初期値を与える役割をし、検出の方法によっては高抵
抗の抵抗器に置き換えることも可能である。電流計や電
流計はトランジスタやこれを組み合わせたオペアンプ、
抵抗、コンデンサ等で構成し、高速で動作するものを使
用することができ、これら電流計、電圧計自身に積分機
能や引き算機能を含むこともできる。検出部はこれに4
種に限定するものでなく、電流もしくは電荷を直接もし
くは積分値を検出できればよく、電流もしくは電圧値を
検出する検出器と抵抗器、コンデンサ、スイッチ素子を
組み合わせ、複数の光電変換素子を同時もしくは順次出
力するように構成することもできる。ラインセンサやエ
リアセンサを構成する場合は電源部の配線やスイッチ素
子と組合わせて1000個以上の光電変換素子の電位を
制御し、また検出する。この場合、スイッチ素子やコン
デンサ、抵抗の一部は光電変換素子と同一基板上に構成
するとSN比や、コスト面で有利である。この場合、本
実施例の光電変換素子は代表的なスイッチ素子であるT
FTと下部電極からi層間の層構成が同一膜構成のた
め、簡易なプロセスで同時に形成することが可能であり
低コストの高SN比の光電変換装置が実現できる。 〔実施例2〕図5は本発明の光電変換装置の第二の実施
例を示す回路図である。なお、図1(b)と同一部分に
は同一符号を付している。光電変換素子100およびT
FT220〜222の層構成については図1(a)と同
一である。
【0031】図5に示される様に、本実施例において
は、容量素子であるコンデンサ300が光電変換素子1
00のB電極とGND電位との間に接続しており、ま
た、114はU電極に正の電位を与える電源VU 、11
5は光電変換素子のリフレッシュモードにおいてB電極
に所定の電位を与える電源VB である。この時電源11
5は電源114と同等もしくは低電圧に設定されてい
る。各TFT220〜222のゲート電極はそれぞれ制
御部131〜133でON/OFFを制御されている。
破線で囲まれている部分が検出部であり、以下述べるよ
うに光電変換素子100に入射する光を検出している。
【0032】本実施例では細かく4つのモードを持ち、
それぞれ光電変換素子リフレッシュモード、B電極
初期化モード、蓄積モード、検出モードである。
の光電変換素子リフレッシュモードは第一の実施例のリ
フレッシュモードと、また、、のB電極初期化モ
ード、蓄積モード、検出モードは第一の実施例の光電変
換モードと対応し、光電変換素子100の各層には同じ
方向に電界が加わっており、光電変換素子100の動作
は基本的に同じである。以下各モードについて順次説明
する。3つのTFT220〜222がOFF後、光電変
換素子リフレッシュモードでは制御部131によりT
FT220がONし、電源115によってB電極には電
位VB が与えられる。U電極には電源114により正の
電位VUが与えられており、つまり、U電極のB電極の
電位に対しての電位VUBは(VU−VB )が与えられた
ことになる。すると光電変換素子100内のホールと電
子は消滅し、リフレッシュされる。次にTFT220が
OFF後、制御部132によりTFT221がONし、
B電極初期化モードに移行し、B電極はGND電位が
与えられる。この時VUBは正の電圧になり、光電変換素
子100は突入電流が流れた後光電変換モードになる。
次にTFT221はOFFし、B電極は直流的にオープ
ンになる。しかし、コンデンサ300により電位は保た
れる。ここで光電変換素子100に光が入射していると
対応する電流がB電極から流れ出し、B電極の電位は上
昇する。つまり、コンデンサ300に光の入射情報が電
荷として蓄積される。一定の蓄積時間後制御部133に
よりTFT222がONし、検出モードに移行する。
この時コンデンサ300に蓄積された電荷はTFT22
2を通してオペアンプ126側に流れるが、この電荷は
蓄積モードで光電変換素子100から流れ出た電流の積
分値に対応し、つまり光の入射の総量としてオペアンプ
126、コンデンサ124およびスイッチ素子125で
構成された積分器により検出される。この積分器は検出
モードに移行する前に図示していない制御部によりス
イッチ素子125をONしコンデンサ124を放電し初
期化しておく。さらに、TFT222がOFF後、制御
部131によりTFT220が再びONし、以下動作が
繰り返される。
【0033】以上本実施例の特徴は簡単な素子の組み合
わせで、一定な長時間の蓄積時間に流れた電流の積分値
が、検出モードの短期間に得られるところにあり、高コ
ストであるオペアンプの負荷が軽く複数の光電変換素子
をもつ高SN比の光電変換装置が低コストで構成できる
ことを示している。本実施例の光電変換素子の動作は基
本的に第一の実施例と等しいが、異なる点は光電変換モ
ード中にB電位の電位が上昇し、VUBが低下することで
ある。このことは少ない光の入射量で図2の(c)で示
す状態になりやすく、正常動作における入射光量の制限
に成り得るが、これはコンデンサ300を十分に大きく
することで改善できる。逆に少ない光の検出でよい場合
は積極的な素子としてコンデンサ300を構成しなくて
も点線で示した光電変換素子100の持つ浮遊容量Cs
が容量素子として働き動作可能である。この浮遊容量C
sは図1(a)で示した光電変換素子100の上部電極
の不透明電極106の面積により調整することができ
る。
【0034】図6(a)に図5で示した光電変換装置の
平面図、図6(b)に図6(a)の平面図で図示したA
−B間の断面図を示す。図6(a)において、詳細に図
示できない部分は図5と同じ記号で示している。100
は光電変換素子、220〜222はTFTであり半導体
層とオーミックコンタクト層を介した主電極との接続は
保護層に形成されたコンタクトホール410を介し結ば
れている。300はコンデンサ、402並びに406は
各素子を電気的に結ぶ配線でありコンタクトホール40
8を介して接続されている。図6(b)において412
並びに416は他の構成部と結ぶ配線である。
【0035】尚、光電変換素子100、TFT220〜
222は、第1の実施例の図1(a)と同一の層構成で
ある。また、本実施例に用いたコンデンサ300の層構
成を図6(c)に示す。
【0036】本実施例に用いたコンデンサ300は図6
(c)に示す様に、302はAlやCr等で形成される
コンデンサの下部電極、307は窒化シリコンSiNで
形成される下部絶縁層、304は水素化アモルファスシ
リコンa−Siの真性半導体i層で形成された半導体
層、317は、窒化シリコンSiNで形成される上部絶
縁層、305および306は上部電極層であり、305
はa−Siのn層で形成される透明電極部、306はA
lやCrで形成される不透明電極部である。ここで下部
絶縁層307/半導体層304/上部絶縁層317はコ
ンデンサ300の中間層として働き、上部及び下部絶縁
層307,317を含んでいるためリークの少ない良好
なコンデンサが形成されている。また図6(a)および
(b)に示す様に光電変換素子100の下部電極2とコ
ンデンサの下部電極302はAlやCrの配線402で
接続している。
【0037】図6(c)および図1(a)から明らかな
ように本実施例に用いた各素子の層構成は同一であり同
一絶縁基板1上に同一材料で同時に成膜することがで
き、また配線層も各素子の電極と同時に形成することが
可能であり、共通の膜で構成することにより簡易的なプ
ロセスで形成している。
【0038】次に、図6(a),(b)を用いて、本実
施例の各素子の形成方法について説明する。
【0039】まず、絶縁材料であるガラス基板1上にス
パッタ等により下部メタル層2としてCrを約500オ
ングストローム堆積させ、その後フォトリソグラフィに
よりパターニングし不必要なエリアをエッチングする。
これにより光電変換素子100の下部電極、TFT22
0〜222のゲート電極、コンデンサ300の下部電
極、および下部電極402と412が形成される。
【0040】次に、CVD法により同一真空内でSiN
(7)/i(4)/SiN(17)層をそれぞれ約20
00/5000/2000オングストローム堆積する。
これら各層は光電変換素子100の下部絶縁層/光電変
換半導体層/上部絶縁層、TFT220〜222のゲー
ト絶縁膜/半導体層/保護層、およびコンデンサ300
の中間層となる。また、上下配線のクロス部絶縁層とし
ても使われる。各層の厚さはこれらに限らず光電変換装
置として使用する電圧、電流、電荷、入射光量等により
最適に設計するが、少なくともSiNは電子とホールが
通過できず、また、TFTのゲート絶縁膜として機能が
できる500オングストローム以上が望ましい。
【0041】各層堆積後、SiN17のコンタクトホー
ル、410になるエリアをエッチングし、その後、CV
D法によりn層5を500オングストローム堆積させ、
続いて、不要な部分のn層5をフォトリソグラフィによ
りパターニングし、エッチング除去し、更にコンタクト
ホール408になるエリアのSiN(7)/i(4)/
SiN(17)をエッチング除去する。これにより、光
電変換素子100の上部の透明電極部、TFT200〜
222のオーミックコンタクト層、コンデンサ300の
中間層・上部電極の透明電極部、およびコンタクトホー
ル408が形成され、TFT220〜222の半導体層
とオーミックコンタクト層はコンタクトホール410を
介して接続される。
【0042】次に上部メタル層6をスパッタ等で約1
0,000オングストローム堆積させる。さらに上部メ
タル層6をフォトリソグラフィによりパターニングし不
必要なエリアをエッチングし光電変換素子100の上部
電極の不透明電極部、TFT220〜222の主電極で
あるソース電極並びにドレイン電極、コンデンサ300
の上部電極である不透明電極部、および上部配線406
と416が形成される。同時にコンタクトホール408
では、下部配線402と上部配線406とが接続されて
いる。
【0043】また、さらに不必要なSiN(7)/i
(4)/SiN(17)層をエッチングし各素子が分離
される。これで光電変換素子100、TFT220〜2
22、下部配線402,412、上部配線406,41
6、およびコンタクトホール408,410が完成す
る。また、図示はしていないが耐久性を向上させるため
通常各素子の上部をSiN等のパッシベーション膜で覆
う。
【0044】以上の説明の通り本実施例では光電変換素
子100、TFT220〜222、コンデンサ300、
および配線部400とが、同時に堆積された共通の下部
メタル層2、SiN(7)/i(4)/SiN(17)
層、n層5および上部メタル層6と各層のエッチングの
みで形成することができる。また光電変換素子100内
に注入阻止層がなく、かつ、同一真空内で形成できる。
さらにTFTの特性上重要なゲート絶縁膜/i層界面も
同一真空内で形成でき、また、本実施例のTFTは、ゲ
ート絶縁膜,半導体層と同一真空内で形成される、光電
変換素子の上部絶縁層と同一材料同一膜厚のSiN17
で保護層を形成することにより、TFTのチャネルに相
当する半導体表面を露出させることなく各素子および配
線の形成ができ、工程途中の種々のダメージや汚染等の
影響を受けることなく、常に安定した特性のTFTが得
られる。
【0045】またさらにコンデンサ300の中間層が熱
によるリークの少ない絶縁層を含んでいるため良好な特
性のコンデンサが形成される。このように本実施例は低
コストで高性能の光電変換装置の生産を可能としてい
る。
【0046】以上の説明から明らかなように、光電変換
素子は第一の実施例や第二の実施例で示したものに限定
するものではない。つまり第一の電極層、ホールおよび
電子の移動を阻止する第一の絶縁層、光電変換半導体
層、ホールおよび電子の移動を阻止する第二の絶縁層、
第二の電極層があればよい。さらに光電変換半導体は光
が入射して電子、ホール対を発生する光電変換機能をも
っていればよい。層構成も一層でなく多層で構成してい
てもよく、また連続的に特性が変化していてもよい。
【0047】同様にTFTにおいてもゲート電極、ゲー
ト絶縁膜、チャネル形成が可能な半導体層、オーミック
コンタクト層、主電極があればよい。たとえば半導体表
面を覆う保護層を設けない構成や、オーミックコンタク
ト層はp層でもよく、この場合ゲート電極の制御の電圧
を逆にしてホールをチャネルとして使用すればよい。
【0048】また同様にコンデンサにおいても下部電
極、上部または下部の絶縁層を含んだ中間層、および上
部電極があればよく、たとえば上部電極の透明電極部、
上部絶縁層、半導体層を設けず、上部電極(不透明電極
部)、下部絶縁層、下部電極のみで構成したり光電変換
素子やTFTと特別分離しなくとも各素子の電極部と兼
用した構成でも良い。
【0049】またさらに絶縁基板も全て絶縁物である必
要はなく、導体もしくは半導体上に絶縁物が堆積したも
のでもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光電変換装置内の光電変換素子に注入阻止層を設けるこ
となく光の入射量を検出することができ、プロセスの最
適化が容易かつ、歩留まりの向上かつ、製造コストの低
減が可能で、SN比の高い低コストの光電変換装置を提
供することができる効果がある。
【0051】また、第一の電極または第二の電極と光電
変換半導体層との間においてトンネル効果や、ショット
キーバリアを利用していないため、電極材料は自由に選
択でき、絶縁層の厚さやその他の制御も自由度が高い。
また同時に形成する電界効果トランジスタ(TFT)等
のスイッチ素子のゲート電極から半導体層、および主電
極は同一膜構成とすることができるため共通な膜として
同時に形成可能でかつ光電変換素子、TFT等のスイッ
チ素子共に重要な膜構成は同一真空内で同時に形成可能
であり、さらに光電変換装置を高SN化、低コスト化す
ることができる効果がある。
【0052】また、光電変換素子自身に光情報をキャリ
アとして蓄え、同時にリアルタイムに電流を流す性質を
持つため簡単な構成で複合的な機能をもつ光電変換装置
を形成できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る第一の実施例における光
電変換素子およびTFTの層構成図、(b)は全体回路
図である。
【図2】(a)〜(c)は光電変換素子の各動作モード
におけるエネルギバンド図である。
【図3】検出器に流れる電流のタイムチャートである。
【図4】(a)〜(d)は検出器の構成図である。
【図5】本発明に係わる第二の実施例の全体回路図であ
る。
【図6】(a)は本発明に係わる第二の実施例における
平面図、(b)は断面図、(c)はコンデンサの層構成
図である。
【図7】(a),(b)はリフレッシュモードにおける
UBの電圧が正の電圧の場合及び負の電圧の場合、それ
ぞれについての動作を示す光電変換素子のエネルギーバ
ンド図である。
【図8】(a)〜(c)は従来の光センサの構成図であ
る。
【図9】TFTの層構成図である。
【図10】ゲート絶縁膜の厚さに対するTFTの歩留ま
りを示すグラフである。
【符号の説明】
1 絶縁基板 100 光電変換素子 102 下部電極 104 光電変換半導体層(i層) 105,106 上部電極 107 下部絶縁層 110 電源部 117 上部絶縁層 120 検出部 130 制御部 200 TFT 202 ゲート電極 203 ゲート絶縁膜 204 半導体層(i層) 205 オーミックコンタクト層(n層) 206 ソース電極 207 ドレイン電極 217 保護層 300 コンデンサ 302 コンデンサ下部電極 304 半導体層 305,306 コンデンサ上部電極 307 下部絶縁層 317 上部絶縁層 400 配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 英正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の電極層、第一導電型のキャリアお
    よび該第一導電型と異なる第二導電型のキャリアの通過
    を阻止する第一の絶縁層、光電変換半導体層、前記第一
    導電型のキャリアおよび前記第二導電型のキャリアの通
    過を阻止する第二の絶縁層、および第二の電極層を積層
    した光電変換素子と、 ゲート電極層、第三の絶縁層、半導体層、この半導体層
    のチャネル領域となる部分を隔てた一対の第一および第
    二の主電極層、およびこれらの主電極層と前記半導体層
    との間にオーミックコンタクト層を積層したスイッチ素
    子と、 前記光電変換素子の前記第一もしくは第二の電極層と前
    記スイッチ素子の第一の主電極層とを電気的に結ぶ配線
    層と、 を同一基板上に有する光電変換装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ手段のオン・オフを制御す
    る制御手段を有し、 該制御手段は、リフレッシュ・モードにおいては、前記
    光電変換半導体層内の前記第一導電型のキャリアと前記
    第二導電型のキャリアとの再結合を促すように、前記光
    電変換素子の第一の電極層と第二の電極層との間に電位
    差を与え又は第一の電極層と第二の電極層とを同電位と
    し、 光電変換モードにおいては、前記光電変換半導体層に入
    射した光により発生した前記第一及び第二導電型のキャ
    リアをそれぞれ、前記第二の絶縁層と前記光電変換半導
    体層との界面、前記第一の絶縁層と前記光電変換半導体
    層との界面に導くように前記光電変換素子の第一の電極
    層と第二の電極層との間に電位差を与え、 前記光電変
    換モードにより、前記第一の絶縁層と前記光電変換半導
    体層との界面に導かれた前記第二導電型のキャリアもし
    くは前記第二の絶縁層と前記光電変換半導体層との界面
    に導かれた前記第一導電型のキャリアを検出するよう
    に、前記スイッチ素子を制御する手段である請求項1記
    載の光電変換装置。
  3. 【請求項3】 前記光電変換素子と前記スイッチ素子の
    前記第一の電極層と前記ゲート電極層、 前記第一の絶縁層と前記第三の絶縁層、 前記光電変換半導体層と前記半導体層、 前記第二の電極層と前記第一及び第二の主電極層、がそ
    れぞれ共通の膜で構成されてなる請求項1又は請求項2
    に記載の光電変換装置。
  4. 【請求項4】 第三の電極層、第四の電極層、該第三の
    電極層と該第四の電極層との間にあって、少なくとも第
    四の絶縁層を有する中間層を備えた容量素子と、前記光
    電変換素子の前記第一もしくは第二の電極層と該容量素
    子の第三もしくは第四の電極層とを電気的に結ぶ配線層
    と、を前記同一基板上に有する請求項1〜請求項3のい
    ずれかの請求項に記載の光電変換装置。
  5. 【請求項5】 前記光電変換素子と前記容量素子の前記
    第一の電極層と前記第三の電極層、 前記第二の電極層と前記第四の電極層、 前記第一もしくは第二の絶縁層と前記第四の絶縁層、が
    それぞれ共通の膜で構成されてなる請求項4記載の光電
    変換装置。
  6. 【請求項6】 前記光電変換半導体層および前記半導体
    層の少なくとも一部が非晶質の水素化アモルアァスシリ
    コンである請求項1〜請求項5のいずれかの請求項に記
    載の光電変換装置。
  7. 【請求項7】 前記光電変換モードで発生した前記第一
    もしくは第二導電型のキャリアの積分値を検出する検出
    部を有する請求項1〜請求項6のいずれかの請求項に記
    載の光電変換装置。
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